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Oracle BPEL Process Manager IBM WebSphere Application Serverのためのインストレーション・ガイド
10g リリース3(10.1.3.3)for UNIX Systems and Microsoft Windows
B50571-01
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4 Oracle BPEL Process Managerの移行

この章では、インストールされているOracle BPEL Process Managerリリース10.1.2.0.2からリリース10.1.3.1.0に移行する方法を説明します。

この章の内容は次のとおりです。

4.1 Oracle BPEL Process Manager移行の理解

Oracle BPEL Process Managerは、主に次の作業によって移行します。

10gリリース3(10.1.3.3)でサポートされるのは、プロジェクトの移行のみです。データまたはプロセスの移行はサポートされていません。

4.1.1 Oracle BPEL Process ManagerとOracle JDeveloper

10g リリース3(10.1.3.3)では、Oracle JDeveloperはOracle BPEL Process Managerにバンドルされなくなりました。Oracle JDeveloperをOracle BPEL Process Managerプロジェクトで使用する場合は、個別にインストールする必要があります。

Oracle JDeveloper 10.1.3.1 Studioをインストールするには、Companion CDを使用します。

4.2 Oracle BPEL Process Manager for OracleAS Middle Tierの移行の詳細

Oracle BPEL Process Manager for OracleAS Middle Tierリリース10.1.2.0.2を10.1.3.1.0に移行することはできません。

かわりに、Oracle BPEL Process Manager for Middle Tierリリース10.1.3.1.0をインストールし、Oracle JDeveloper 10.1.3.1.0もインストールしてください。次に、Oracle JDeveloper 10.1.3.1.0を開き、使用する10.1.2.0.2プロジェクトのソース・ファイルを選択します。使用するプロジェクトをOracle JDeveloperまたはantで再デプロイし、作業を続行できます。

4.3 Oracle JDeveloper 10.1.2.0.2プロジェクトを10.1.3.1.0で開く

Oracle JDeveloper 10.1.2.0.2プロジェクトは、Oracle JDeveloper 10.1.3.1.0にデプロイできます。


注意:


移行できるのは、10.1.2.0.2プロジェクトのみです。

次の手順に従って、Oracle JDeveloper 10.1.2.0.2プロジェクトを10.1.3.1.0で使用します。

  1. Oracle BPEL Process Manager for Developers 10.1.3.1.0を、Oracle BPEL Process Manager for Developers 10.1.2.0.2と同じホスト上の新しいOracleホーム・ディレクトリにインストールします。

  2. 現在実行中でない場合は、Oracle BPEL Server 10.1.3.1.0を起動します。

  3. Oracle JDeveloper 10.1.3.1.0を初めて起動します。

    旧リリースのOracle JDeveloperからの移行を確認するメッセージが表示されます。

  4. 「はい」をクリックします。

    「ユーザー設定の移行」ウィンドウが表示されます。

  5. 「参照」をクリックします。

  6. Oracle BPEL Process Manager for Developers 10.1.2.0.2のOracle_Home\integration\jdev\jdev\system10.1.2.0.2.nnディレクトリを選択します。

  7. 「選択」をクリックします。

    対応している設定が、「ユーザー設定の移行」ウィンドウで自動的に選択されます。

  8. 「OK」をクリックします。

    ユーザー設定移行の詳細が記載されたメッセージが表示されます。

  9. 「OK」をクリックします。

    使用している10.1.2.0.2プロジェクト・ファイル(WSDL、BPEL、bpel.xmlなど)が、Oracle JDeveloper 10.1.3.1.0のアプリケーション・ナビゲータにロードされます。


注意:


旧リリースのOracle JDeveloperからのプロジェクトの移行を選択しない場合は、次の手順に従ってプロジェクトを10.1.3.1.0にロードできます。
  1. Oracle JDeveloper 10.1.3.1.0に新規のワークスペースを作成します。

  2. 「ファイル」メイン・メニューから「開く」を選択します。

  3. 目的のプロセスのprocess_name.jprファイルに移動します。

  4. process_name.jprファイルをダブルクリックします。

    使用している10.1.2.0.2プロジェクト・ファイルが、Oracle JDeveloper 10.1.3.1.0のアプリケーション・ナビゲータにロードされます。


4.4 コンポーネントの移行

この項では、プロジェクトの移行に関する追加情報を提供します。内容は次のとおりです。

4.4.1 BPELサービスを使用するプロジェクトの移行

プロセスを変更せずに、リリース10.1.3.1.0でサービス(ワークフロー、通知およびセンサー)を使用する既存のリリース10.1.2.0.2プロジェクトを引き続き使用できます。ただし、10.1.3.1.0の新機能を使用する場合は、プロセスのヒューマン・ワークフローの部分を再設計する必要があります。

リリース10.1.3.1.0で10.1.2.0.2プロジェクトをデプロイする場合は、2つのオプションがあります。

  • Oracle JDeveloper 10.1.3.1.0でプロジェクトを開き、再デプロイします。


    関連項目:


  • 10.1.3.1.0の新しい形式に準拠するように、プロジェクトのbuild.xmlファイルを手動で変更し、再デプロイします。

4.4.2 アダプタの移行

JCAアダプタWSDLは、変更を加えなくても10.1.3で再利用できます。この領域には様々な拡張機能がありますが、プロジェクト移行では考慮されません。

ただし、JCAコネクション・ファクトリ、特にデータベース・アダプタとAQアダプタには注意が必要です。このリリースでは、これらに対して重大な変更が行われました。2つのアダプタは、インライン接続文字列ではなく、データソース定義を排他的に参照します。

たとえば、データベース・コネクション・ファクトリを移行するためには、10.1.2の接続設定を反映する新しいデータソースを作成してから、このデータソースを参照する新しいコネクション・ファクトリ・エントリを作成する必要があります。

同様のことをAQアダプタでも考慮する必要があります。

4.5 移行に関するその他のトピック

この項では、移行に関連するその他の問題について説明します。内容は次のとおりです。

4.5.1 プロジェクト移行のベスト・プラクティス

古いプロジェクトを移行するときに発生する可能性がある問題を回避するために、10.1.2.0.2プロジェクトを10.1.3.1.0に移行する場合は、次のベスト・プラクティスを採用してください。

  1. BPELプロセスと同じ名前を使用して新しいプロジェクトを作成します。

  2. 古いプロジェクトからプロジェクト・ファイルをコピーし、適切なターゲット・ディレクトリでそのファイルを置換します。

  3. 必要に応じて、WSDLファイルおよびbpel.xmlのポート参照を変更します(つまり、WSDLの場所を参照するようにします)。

  4. Oracle JDeveloperでEARファイルを開き、コンパイル後に再デプロイします。

4.5.2 bpel:exec要素のlanguage属性

.bpel拡張子付きのファイルで定義されるBPELプロセスに、language="Java"属性(Javaの「J」が大文字であることに注意)を含む"bpel:exec"拡張要素が含まれている場合は、これを手動で小文字に変更して、language="java"にする必要があります。