H
- HTTP
- Hypertext Transfer Protocol。Webブラウザおよびアプリケーション・サーバー間でのデータ交換に現在最も一般的に使用されているプロトコル。HTTPは、本来、リモート・ドキュメントの取得を目的として設計されたが、現在は、リモート・プロシージャ・コール用にSOAPおよびXML-RPCで使用される。
- IP
- インターネット・プロトコル。インターネットを通じて、データ・パケットのルーティングに使用する主なプロトコル。「Transmission Control Protocol(TCP)」も参照。
- IPアドレス(IP address)
- インターネットでコンピュータを識別する、一意の32ビットのアドレス。
J
- Java Message Service(JMS)
- Javaプログラムからエンタープライズ・メッセージ・システムにアクセスするためのAPI。Java Platform, Enterprise Edition(J2EE)スイートを構成するJava Message Serviceには、エンタープライズ・メッセージ・システムの一般的な機能にアクセスするためにJava開発者が使用できる標準のAPIが用意されている。JMSはパブリッシュ/サブスクライブ・モデル、およびPoint-to-Pointモデルをサポートし、任意のJavaオブジェクトから構成されるメッセージ・タイプを作成できる。JMSは、管理、セキュリティ、エラー処理、リカバリ、最適化、分散トランザクション、メッセージの順序付け、メッセージの確認などをサポートする。
O
- Oracle WSMユーザー(Oracle WSM user)
- Web Services Manager Controlに接続して、割り当てられたOracle WSMロールに基づき操作を実行するユーザー。
P
- pingメトリック(ping metric)
- 1つのサービスが、Oracle WSMが生成するコールへの応答に要する時間に基づくOracle WSMのシステム・パフォーマンス測定。
- portType
- WSDL portType要素は、複数のメッセージ要素を組み合せて、完全な一方向または往復の操作を形成する。たとえば、portType要素は、リクエスト・メッセージとレスポンス・メッセージを組み合せて、SOAPサービスで一般的に使用するような、1つのリクエスト/レスポンス操作を形成できる。
R
- Remote Method Invocation(RMI)
- あるコンピュータで動作するJavaプログラムが、別のコンピュータで動作する別のJavaプログラムのオブジェクトおよびメソッドにアクセスできるJavaプログラミング言語ライブラリの一部。
S
- SAML
- Security Assertion Markup Language。Organization for the Advancement of Structured Information Standards(OASIS)によって開発された。ビジネス・パートナ間での認証および認可情報の交換を容易にする。
- SDK(software development kit)
- ソフトウェア・ベンダーが、自社製品と他社製品の共用目的で提供するソフトウェア。
- SOAP
- Simple Object Access Protocol。コンピュータ間で情報を交換するためのXMLベースのプロトコル。SOAPは各種メッセージング・システムで使用でき、様々なトランスポート・プロトコルによる配信が可能。ただし、中心となるのはHTTPで転送されるリモート・プロシージャ・コール(RPC)。XML-RPCと同様、SOAPはプラットフォームに依存しない。そのため、ネットワーク接続で異なるアプリケーション同士の通信が可能。
- SOAPアクション・ヘッダー(SOAP action header)
- SOAPメッセージの目的を示すために使用できるヘッダー。クライアントが完全なSpeculation値を指定する必要があるSOAPサーバーもあるが、Apache SOAPなどのSOAPサーバーでは、クライアントは空白のSpeculation(Speculation: ""など)を指定するのみで構わない。SpeculationヘッダーはSOAP 1.1では必須。SOAP 1.2ではオプション。
- SOAPエンベロープ(SOAP envelope)
- SOAPで転送される1つのXMLメッセージをカプセル化する要素。エンベロープはSOAPバージョンを指定し、オプションとしての1つのSOAPヘッダーおよび必要なSOAPボディで構成される。「SOAPヘッダー」および「SOAPボディ」も参照。
- SOAPヘッダー(SOAP header)
- 特定のSOAPメッセージに関して追加のアプリケーション・レベルの属性を指定する、柔軟性の高いフレームワークを提供するオプションの要素。ヘッダー・フレームワークは、様々なアプリケーション(ユーザー認証、トランザクション管理または支払い認可など)で使用可能。「SOAPエンベロープ」も参照。
- SOAPボディ(SOAP body)
- SOAPメッセージの主な記述をカプセル化する要素。記述には、リモート・プロシージャ・コール(起動するメソッド名、メソッド・パラメータまたは戻り値など)が含まれる。body要素には、エラー条件を指定するfault要素をオプションで含めることも可能。
T
- targetNamespace
- XML文書がそれ自体を参照できるXML Schemaの規則。新たに定義された要素は、指定したtargetNamespaceに属する。「XML Schema」も参照。
- Transmission Control Protocol(TCP)
- 接続指向の、信頼性の高いプロトコル。インターネットがベースとするプロトコルの1つ。メッセージを個々のインターネット・プロトコル(IP)パケットに分割して、送信先でそのパケットを再編成することが主な役割。「IP」も参照。
U
- UCS
- universal character set。ISO 10646と同義。
- UDDI
- Universal Description, Discovery, and Integration。現在は、Webサービス・プロトコル・スタック内の検出レイヤーを表す。Microsoft、IBMおよびAribaで当初作成されたUDDIは、ビジネスとWebサービスを公開および検索するための技術仕様を表す。「UDDIクラウド・サービス」も参照。
- UDDI4J
- IBMで開発されたオープン・ソースUDDIライブラリ。
- UDDIクラウド・サービス(UDDI cloud service)
- UDDI仕様の完全な操作実装。UDDIビジネス・レジストリとしても知られる。2001年5月にMicrosoftおよびIBMによって製作された。現在、このサービスを使用して、誰もが既存のUDDIデータを検索したり、新しいビジネスおよびサービス・データを公開したりすることができる。
- UDDIビジネス・レジストリ(UDDI Business Registry)
- 「UDDIクラウド・サービス」を参照。
- UDP
- User Datagram Protocol。信頼性の低い接続プロトコル。パケット制御をほとんど行わず、データグラムに基づいてネットワーク・データ接続を行う。
- Unicode
- 国際標準間での重複が削除されたフォームで、世界中で共通して使用するアルファベットや表意文字のキャラクタ・セットを含む16ビット文字エンコーディング。ASCIIおよびLatin-1文字は、Unicode文字にマップできる。Javaは、
char
型およびString
型にUnicodeを使用する。
- UNSPSC
- Universal Standard Products and Service Classification。製品やサービスを分類するための標準コードを提供する。この標準は1998年に開発され、現在は、非営利団体Electronic Commerce Code Management Association(ECCMA)によって管理されている。UNSPSCが取り扱う範囲は54業種に及び、製品やサービスに対応する12,000を超えるコードが存在する。ビジネスやビジネス・サービスを分類する標準分類法としてUDDI内で使用される。
- URI
- Uniform Resource Identifier。World-Wide Webにおけるすべての名前およびアドレスのセット。(通常はインターネット上の)オブジェクトを参照する簡潔な文字列。URIの最も一般的な種類がURLおよび相対URLである。WSDL定義もURI。URIはRFC 1630で定義される。
- URN
- Uniform Resource Name。永続的かつ場所に依存しないUniform Resource Identifier(URI)。たとえば、urn:isbn:0596000588は、書籍『XML in Nutshell』(O'Reilly)を参照する。URNは、SOAPサービスの識別に多用される。
- UTF-8
- UCS transformation format 8-bit form。通常、送信および格納に使用するUnicode文字(一般的にはUCS文字)のエンコーディング。マルチバイト形式であり、異なる文字を表すには異なるバイト数が必要。
W
- W3C
- World Wide Web Consortium。Webプロトコルおよび仕様(HTML、XML、XML Schema、SOAPおよびXML Encryptionなど)のための主な標準団体。
- Webサービス(Web service)
- 1. インターネット上で使用可能なサービス。標準化されたXMLメッセージ・システムを使用する。1つの操作システムやプログラミング言語に結び付けられていない。必須ではないが、一般的なXML形式による自己記述や、簡単な検索メカニズムによる検出も必要。2. プロトコル、ビジネス・プロセスおよびネットワーク機能のセット。これらを使用すると、認可されたクライアントは、Web接続したデバイスからビジネス・プロセスにアクセスできる。3. URIで表されるソフトウェア・アプリケーション。そのインタフェースとバインディングは、XMLアーティファクトによって定義、記述および検出できる。アプリケーションは、インターネットベースのプロトコルを介して、XMLベースのメッセージを使用する他のソフトウェア・アプリケーションとの直接の相互運用をサポートする。
- Webサービス・プロトコル・スタック(Web service protocol stack)
- Webサービスの作成および記述に使用するプロトコルのスタック。現在のWebサービス・プロトコル・スタックは、サービス・トランスポート(HTTP、FTP、BEEPなど)、XMLメッセージング(XML-RPC、SOAP)、サービス記述(WSDL)およびサービス検出(UDDI)という4つのレイヤーから構成される。
- WSDL
- Web Services Description Language。現在は、Webサービス・プロトコル・スタック内のサービス記述レイヤーを表す。WSDLは、Webサービスの公開インタフェースを指定するXML文法である。この公開インタフェースには、公的に使用可能なすべての機能に関する情報、すべてのXMLメッセージに関するデータ型情報、使用する特定のトランスポート・プロトコルに関するバインディング情報、および指定したサービスを検索するためのアドレス情報が含まれる。WSDLは、必ずしも特定のXMLメッセージング・システムと結び付けられていないが、SOAPサービスを記述する組込み拡張機能が含まれている。
- WSIF
- Web Services Invocation Framework。IBMで作成されたフレームワーク。これを使用すると、開発者は、SOAP固有のコードを実際に作成せずにSOAPサービスを起動できる。WSDLファイルに基づき、SOAPサービスを自動的に起動することも可能。
X
- XKMS
- XML Key Management Services。公開鍵や証明書を配布および管理するために提示されたWebサービス仕様。W3Cに提示されている。
- XML-RPC
- XMLメッセージを使用してHTTPでRPCを実行するプロトコル。SOAPと同様、プラットフォームに依存しないため、ネットワーク接続で異なるアプリケーション同士の通信が可能。
- XML
- Extensible Markup Language。W3Cの公式勧告。XMLはデータを編成および共有するための、柔軟性の高いフレームワークを表す。Webサービス・プロトコル・スタックのXMLメッセージング、サービス記述およびサービス検出の各レイヤー内で多用される。
- XML Encryption標準(XML Encryption Standard)
- XML文書全体またはXML文書の一部のみを暗号化または復号化するために提示されたW3Cフレームワーク。
- XML Schema
- XML文書のルールを定義するためのフレームワーク。XML Schemaでは、各要素のデータ型、リモート・プロシージャ・コール(RPC)の主な構成要素を指定できる。
- XMLデータ型(XML data type)
- 特定のXML要素内に配置されるデータ型。XML Schemaには、string、integer、floatおよびdoubleなどの基本データ型の組込みサポートが含まれる。「XML Schema」および「型マッピング・レジストリ」も参照。
- XMLネームスペース(XML namespace)
- 同じ名前を持つXML要素および属性を解釈するための標準メカニズム。SOAP仕様では、XMLネームスペースを多用する。
あ
- アクション(action)
- 通知の送信、バッチ・コマンドの実行、SNMPトラップの送信、状態変数の変更およびスクリプト・アラートの起動。Oracle WSMでは、注意を促すインジケータを表し、受信メトリック内の特定の状況が、注意に値する状況をユーザーに通知するアクションをトリガーするように構成される。管理者は、システム・パフォーマンスの正確なビューを確保するために、アラートを構成および表示できる。
- アラート処理アクション(alert processing action)
- アラートを保存するか、通知を作成する。アラートの特定の署名に基づき、追加のアクションの構成が可能。
- アラート処理ルール(alert processing rule)
- Oracle WSM管理者が定義する条件のセット。作成するすべてのアラートに対して機能する。Oracle WSMがデータベースで保持するもの、および迅速な通知をトリガーするものを選択する。
い
- イエロー・ページ(yellow page)
- 提供される企業やサービスを分類するために、UDDI内で使用するデータの一般的なカテゴリ。標準の分類法に基づく、業種、製品または地域コードなどのデータがある。「UNSPSC」も参照。
- イベント(event)
- 1. タスクやプログラムに重大事項が発生すること(非同期の入出力操作の完了など)。タスクは、イベントまたは一連のイベントを待機するか、イベントの発生を示す非同期通知(信号または割込み)を受信する(ようにリクエストする)。2. ファイル内の記録に影響を与えるトランザクションまたはその他のアクティビティ。
- イベント・プロバイダ(event provider)
- イベントに関する情報を提供するログ・ファイルまたはデータベース表。
か
- 型マッピング・レジストリ(type mapping registry)
- Apache SOAP内で、XML要素をJavaクラスに割り当てるレジストリ(逆も同様)。デフォルトでは、string、vector、dateおよびarrayなどの基本データ型で事前移入されている。新しいデータ型を渡す場合、新しいデータ型を明示的に登録して、その新しい型のシリアライズおよびそのシリアライズの削除を行うJavaクラスを示す必要がある。「シリアライズ」も参照。
- 管理対象リソース(managed resources)
- 通常は管理の対象となるWebサービス。最も一般的な管理対象リソースはXML Webサービスである。管理対象リソースには様々な管理方法がある。管理対象リソースは、管理対象リソース内でインプロセスを実行するエージェントを介して管理するか、Webサービスの前にあるプロキシを介して管理できる。
き
- 起動メトリック(invocation metric)
- Oracle WSMでは、1つのサービスが有効なクライアント・リクエストへの応答に要する時間に基づくシステム・パフォーマンス測定を表す。
く
- クライアント(client)
- WebサービスのSOAPコールによって、アプリケーションに接続するエンティティ(アプリケーションまたは人物)。各クライアントは、一意のクライアント識別子によって識別される。クライアントは、Oracle WSMに自身の資格証明を提示することにより認証される。
け
- ゲートウェイ(gateway)
- 1. (インターネットを形成する)様々なネットワーク間でデータを送信できるデバイス。異なる通信プロトコルを使用するコンピュータ・ネットワーク間での通信を可能にするソフトウェア。ルーターとも呼ばれる。2. Oracle WSMは、自身のJ2EEコンテナにデプロイされるSOAP/XML中間機能である。ゲートウェイにはHTTPおよびJMSのトランスポート・リスナーとディスパッチャ、およびポリシー実行フレームワークが含まれる。サービス・クライアントとプロバイダとの間でSOAPトラフィックを仲介する役割を果す。
こ
- コンポーネント・アーキテクチャ(component architecture)
- アプリケーションを構築するための手法。簡単に組み合せてアプリケーションを形成できる、再利用可能なオブジェクトを構築する方法。
さ
- サービス(service)
- アプリケーション。ネイティブWebサービス、または適応によりWebサービスにラップされた従来のソフトウェア。
- サービス記述(service description)
- 特定のWebサービスへの公開インタフェースを記述する、Webサービス・プロトコル・スタック内のレイヤー。「WSDL」も参照。
- サービス・プロバイダ(service provider)
- 1. Oracle WSMユーザーのサブセット。Webサービスを作成およびデプロイするエンティティ(ビジネス・ユニット、組織、人物)。サービス・プロバイダは、Webサービスの集合を管理できる。2. Webサービス・アーキテクチャ内で、Webサービスを実装し、そのサービスをインターネットで使用可能にするホスト。従来、クライアント/サーバー・アーキテクチャのサーバーと同じ。
- サービス・リクエスタ(service requester)
- Webサービス・アーキテクチャ内でのWebサービスのコンシューマ。リクエスタが既存のWebサービスを使用するには、ネットワーク接続を開き、XMLリクエストを送信する。従来、クライアント/サーバー・アーキテクチャのクライアントと同じ。
- サービス・レジストリ(service registry)
- Webサービス・アーキテクチャ内で、サービスを論理的に集中管理するディレクトリ。開発者はサービス・レジストリに接続して、新しいサービスを公開するか、または既存のサービスを検索できる。「UDDI」も参照。
し
- 証明書(certificate)
- 人物、グループまたは組織のIDの検証に使用する電子ドキュメント。証明書は人物またはグループのIDを証明し、その中には組織の公開鍵が含まれる。証明書の署名は認証局によって行われる。
- シリアライズ(serialize)
- ネットワークで送信する場合、変数またはオブジェクトを標準形式に変換するための一般的な手法。たとえば、Java SOAPクライアントは、Javaオブジェクトを標準のXML形式にシリアライズし、ネットワークでそのXMLを送信する。「XMLデータ型」および「型マッピング・レジストリ」も参照。
す
- ステップ(step)
- Oracle WSMでは、コードでラップされたプログラミング・オブジェクト。Oracle WSMパイプラインでステップを使用できるように、SOAPプロトコルに従って公開する。
そ
- ソケット(socket)
- 開発者が基礎となるネットワーク・プロトコルの詳細を把握する必要なく、ネットワーク・プログラミングを容易にするプログラミングの抽出。
つ
- 通知(notification)
- 問題があることを管理者に通知するテキストが含まれる情報(通常はアラート情報のサブセット)。通知は、各種トランスポート(Short Message Service(SMS)、ポケットベル、電子メールおよび電話など)で管理者に送信可能。
て
- デプロイ(deploy)
- 戦略的に展開または配置すること。情報技術(特に分散コンピューティング)で使用される。
- デプロイ記述子ファイル(deployment descriptor file)
- 特定のSOAPサービスを定義およびデプロイするためにApache SOAPで使用するXMLファイル。サービスUniform Resource Name(URN)、サービス・メソッドのリスト、アプリケーション・スコープ、Javaプロバイダ、JavaおよびXML間のタイプ・マッピングが含まれる。
と
- 問合せ(query)
- ユーザー(またはエージェント)の情報のリクエスト。通常、データベースまたは検索エンジンに対する形式的なリクエスト。SQLは最も一般的なデータベース問合せ言語。
に
- 認可(authorization)
- リクエストされたリソースを使用するための適切な権限をクライアントが保持しているかどうかを検証する。
- 認証(authentication)
- 人物またはプロセスのIDの検証。通信システムにおける認証は、提示されたソースからメッセージが実際に送信されているのかどうかを検証する。
- 認証局(certificate authority: CA)
- IDを検証するデジタル証明書の発行が委任される組織。認証局は、有効な検証プロセスの保証に必要なすべてのステップを実行する。
は
- パイプライン(pipeline)
- 観察対象の、定義されたOracle WSMステップのセット。指定したクライアント・リクエストがサービスに送信されるときにそのリクエストを受け付けて前処理するか、またはクライアントにレスポンスを返す前にそのレスポンスを後処理する。パイプラインによって、Webサービス内で事前にプログラムされたビジネス・プロセスの処理および構成が容易になる。
- パフォーマンス(performance)
- 1. コンピュータの処理速度。ベンチマーク・テスト時に、理論的に(たとえば、100万単位で換算する1秒当たりの理論的命令回数を計算するための式を使用して)、または操作や命令の回数を計算する(MIPS(100万単位で換算する1秒当たりの操作回数)など)ことにより算出する)。ベンチマーク・テストには、通常、コンピュータが実際に行う各種操作を模倣する操作の組合せが必要。場合によっては、パフォーマンスは様々なベンチマークごとに表される。2. コンピュータ・システムの有効性の合計。スループット、各レスポンス・タイムおよび可用性など。
ふ
- プロキシ・ゲートウェイ(proxy gateway)
- URLのリクエストをWebブラウザから外部サーバーへ転送し、その結果を返すコンピュータおよび関連ソフトウェア。クライアントを適切に構成すると、そのユーザーはプロキシ・ゲートウェイを認識する必要はない。
- プロトコル・スタック(protocol stack)
- 連携して一連のネットワーク機能を実現する、階層化されたプロトコルのセット。各中間プロトコル・レイヤーは、下位のレイヤーを使用して、上位レイヤーにサービスを提供する。Open Systems Interconnection(OSI)7階層モデルは、プロトコル・スタックを記述する標準フレームワークを提供する。
- プロトコル・ハンドラ(protocol handler)
- 新しいプロトコルの使用を記述して、その使用を可能にするソフトウェア。プロトコル・ハンドラは、StreamHandlerおよびURLConnectionという2つのクラスから構成される。
- フロー・メトリック(flow metric)
- Oracle WSMでは、1つのビジネス・プロセス全体の完了に要する時間に基づくシステム・パフォーマンス・メトリックを表す。
- 分散コンピューティング(distributed computing)
- 離れた場所にある複数のコンピュータが情報処理に参加すること。コンピュータが処理するコンピュータ・プログラミングとデータが、通常はネットワークを介して複数のコンピュータに展開される。
ほ
- ポート(port)
- TCP/IPサーバーがクライアント・リクエストをリスニングする、論理的な接続場所。HTTPサーバーはデフォルトでポート80を使用する。
- ポリシー(policy)
- ビジネスの目標や目的の集合。一連のリソースまたはサービスの管理とそのアクセスの制御、および管理と構成に使用するルールのセットとして定義できる。これらのルールは、システムの目的のアクションをエンコードし、現在および将来の決定の指針となる。
- ポリシー・アクション(policy action)
- ポリシー・ルールの条件が満たされる場合、そのルールを強制するために行われる内容の定義。ポリシー・アクションによって、ネットワーク・トラフィックおよびネットワーク・リソースに影響を与える、またはこれらを構成する1つ以上の操作が実行される。
- ポリシー・エラー(policy error)
- ポリシー・アクションとポリシー実行ポイントの機能との間に一時的または永続的な不一致があるために、ポリシー・アクションの実行が失敗した結果として発生するエラー。
- ポリシー競合(policy conflict)
- 2つのルールのアクションについて、その条件が満たされると同時に相互に矛盾すること。ポリシー・サーバーの実装には、競合の検出、回避および解決のためのツールを用意する必要がある。「ポリシー・サーバー」も参照。
- ポリシー・グループ(policy group)
- ポリシー・ルールの集合、またはその他のポリシー・グループの集合(両方ではない)。ポリシー・グループを使用すると、表示目的で1つのグループを1つのポリシーのように扱うことができる。また、高レベルのポリシーを、低レベルのポリシーに絞り込むことも可能。たとえば、ある高レベルのポリシー・グループには、すべてのサービスについて暗号化がオン、ロギングがオフというポリシーが含まれ、各サービスには、encryption-method = pop、logging-relaxesというそれぞれのポリシー・グループがある。
- ポリシー決定ポイント(policy decision point: PDP)
- 事前定義されたポリシーを使用して、このような決定をリクエストするエンティティを決める論理エンティティ(通常はソフトウェアの一部)。
- ポリシー決定リクエスト(policy decision request)
- ポリシー関連のサービスをリクエストするメッセージ。通常は、実行するアクションを決定するために、ポリシー実行ポイント(PEP)からポリシー決定ポイント(PDP)に送られるリクエスト。
- ポリシー・サーバー(policy server)
- マーケティング用語であり、技術的な定義は不明確。ポリシー実行ポイントとも呼ばれる。
- ポリシー実行ポイント(policy enforcement point: PEP)
- ポリシー決定を実行する論理エンティティ。通常、PDPにポリシー決定のリクエストを行い、その決定を取得するとポリシーを実行する。多くの場合、PEPは他のシステム内で実行するエージェントとして実装される。Oracle WSMアーキテクチャでは、2つのタイプのPEP(エージェントおよびゲートウェイ)がある。
- ポリシー条件(policy condition)
- ポリシー・ルールのアクションを実行するかどうかを定義する必要な状態。ポリシー・ルールに関連付けられたポリシー条件がtrueとして評価される場合、ルールの優先度や決定戦略などのその他の考慮事項に従って、ルールが強制される。
- ポリシー・ドメイン(policy domain)
- ポリシーの一般的なおよび一貫したセットを、状況に応じた方法で管理するサービスの集合。組織内にポリシー作成の複数のソースを含められる(つまり、複数の管理者が存在できる)。ただし、結果として生じるポリシーのセットの調整が必要。
- ポリシー目的(policy goal)
- ポリシー・システムでの維持を意図した目的の状態。たとえば、あるWebサービスが特定のサービス・レベル合意を満たすなど。つまり、その目的を自動的に果そうとするポリシー・ルールのセットであり、これらのルールは、フィードバックに応じて動的に変更される。
- ポリシー・リポジトリ(policy repository)
- ポリシー・ルールと、その条件、アクションおよび関連するポリシー・データを保持するデータ・ストア。
- ポリシー・ルール(policy rule)
- ポリシーベースのシステムの基本構築ブロック。条件のセットに対するアクションのセットのバインディング。アクションを実行するかどうかを決定するために条件が評価される。
- ホワイト・ページ(white page)
- ビジネス名、ビジネスの説明およびアドレスなどのビジネス情報を指定するために、UDDI内で使用するデータの一般的なカテゴリ。
め
- メッセージ(message)
- クライアントからサービスに送信されるSOAP-XMLドキュメント(非XML添付ファイルの場合もある)。通常、メッセージはHTTPで送信されるが、その他のトランスポート・プロトコルも使用可能。メッセージは同期または非同期にできる。
- メトリック(metric)
- リソースの動的特性を反映する量。測定の集合に基づいて測定方法を定義できる。これにより、システム収集測定は監視するリソースのアクティビティを体系的に測定可能。さらに、収集した測定を使用してレポートも作成できる。このレポートは、ユーザー・インタフェースに反映され、管理者は監視対象リソースの全体のアクティビティをグラフ表示で簡単に読み取ることができる。
- メトリック処理アクション(metric processing action)
- 受信メトリックに対して実行可能なアクションのセットは、システムにロードされるアクション・モジュールのセットで決定される。アクション・モジュールの例として、永続性、集約およびアラートの作成などがある。各アクションで受信メトリックを処理する。
- メトリック処理ルール(metric processing rule)
- 受信メトリックを処理するルール。各メトリック処理ルールは、ルールを適用するかどうかを決定する条件と、メトリックを使用して処理する内容を定義するメトリック処理アクションから構成される。
り
- リモート・プロシージャ・コール(remote procedure call)
- あるアプリケーションが、ネットワークを介して別のアプリケーションに接続し、そのいずれかの機能を起動して、コールの結果を受信できる一般的な手法。リモート・プロシージャ・コール(RPC)は、CORBA、分散COM、Java RMI、SOAPおよびXML-RPCなど、多くの分散アプリケーション・フレームワークで使用される。
ろ
- ロール(role)
- クライアントに割り当てられる権限のセット。Oracle WSM管理者によって定義される。