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Oracle Web Services Manager管理者ガイド
10g(10.1.3.3.0)
E05572-01
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10 トラブルシューティング

この章では、Oracle Web Services Manager(Oracle WSM)のデプロイのトラブルシューティング情報について説明します。

Javaポリシー実行ポイントの制限

Javaリソース(ゲートウェイおよびほとんどのエージェント)に依存するポリシー実行ポイント(PEP)には次の制限があります。

SSLがOC4Jで適切に機能しない

Secure Sockets Layer(SSL)ライブラリを使用している場合、OC4J_Home/libディレクトリからjssl-1_1.jarファイルを削除して、jssl-1_2.jarファイルで置き換えます。その他のSSLライブラリを使用している場合、OC4J_Home/libディレクトリからjssl-1_1.jarファイルを削除します。これを行うと、その他のベンダーのJava Secure Socket Extension(JSSE)を実装できます。

レポート・エンジンに適切に表示されない

レポート・エンジンを有効にするには、次の事項がすべて当てはまるかどうかを確認します。

Cordaチャート・サーバーが動作しているかどうかを確認します。Solarisシステムでは、操作管理のチャートおよびグラフを表示するためのXサーバーが必要です。Xサーバーをインストールしていない場合、イメージは適切に表示されません。Xサーバーの詳細は、次のURLを参照してください。

http://developers.sun.com/solaris/articles/solaris_graphics.html

WSILインポート時のエラー

問題

UDDIまたはWSILからWebサービスをインポートすることでゲートウェイにサービスを登録する場合、次のいずれかのようなエラーが発生します。

解決策

この問題は、プロキシ・サーバーの設定が設定されていないことが原因で発生する可能性があります。次の手順に従い、プロキシ・サーバー設定を設定してください。

スタンドアロンのOracle WSMの場合

  1. 次のファイルを開きます。

    ORACLE_HOME/owsm/bin/coresv.properties

  2. 次のパラメータを編集します。

    proxy.host = proxy_server

    proxy.port = listen_port

    noproxy.hosts = host_name

    表10-1では、パラメータの値の設定方法について説明します。

    表10-1 プロキシ・サーバーのパラメータ設定

    パラメータ値 値の説明

    proxy_server

    プロキシ・サーバーの名前。www-proxy.us.oracle.comなどです。

    listen_port

    接続先のプロキシ・サーバーのポート番号。80などです。

    host_name

    何も経由せずにプロキシ・サーバーから直接接続するホスト。この値は、縦棒(|)またはアスタリスク(*)で区切られたホスト名のリストになります。localhosts|*oracle.comなどです。


  3. 構成の変更が有効になるようにOracle WSMサーバーを再起動します。

Oracle Application Server 10gリリース3(10.1.3.1.0)の一部としてインストールするOracle WSMの場合

  1. 次のファイルを開きます。

    ORACLE_HOME/opmn/conf/opmn.xml

  2. process-type idを見つけます。この値は、Oracle Web Services Managerをインストールするインスタンスの名前です。"home"または別のインスタンス名になります。たとえば、次のようになります。

    ...
    <ias-component id="default_group">
       <process-type id="home" module-id="OC4J" status="enabled">
    ...
    
    
  3. ファイルのcategory id="start-parameters"セクションのdata id="java-options"を見つけます。

    ...
    <category id="start-parameters">
       <data id="java-options" value="-server -XX:MaxPermSize=128M .../>
    </category>
    ...
    
    
  4. java-optionsの下に次のパラメータを追加します。

    Dhttp.proxySet = true

    Dhttp.proxyHost = proxy_server

    Dhttp.proxyPort = listen_port

    Dhttp.nonproxyHost = host_name

    表10-2 Oracle Application Serverの一部としてインストールするOracle WSMのパラメータ設定

    パラメータ値 値の説明

    true/false

    trueはプロキシ・サーバーを有効にします。

    proxy_server

    プロキシ・サーバーの名前。www-proxy.us.oracle.comなどです。

    listen_port

    接続先のプロキシ・サーバーのポート番号。80などです。

    host_name

    何も経由せずにプロキシ・サーバーから直接接続するホスト。この値は、縦棒(|)またはアスタリスク(*)で区切られたホスト名のリストになります。localhosts|*oracle.comなどです。


  5. 構成の変更が有効になるようにサーバーを再起動します。

サンプルUDDIレジストリが機能しない

問題

サンプルUDDIレジストリhttp://<oc4jhost>:<port>/registry/uddi/inquiryを使用してサービスをインポートしようとすると、「URLへの接続を確立できませんでした」というエラーが発生します。該当のURLは、http://oc4jhost:port/registry/uddi/inquiryです。

解決策

このUDDIを使用するには、Oracle Registryをインストールする必要があります。

WSDLアクセス時のエラー

問題

ブラウザにWebサービスのWSDL URLを入力するか、貼り付けると、次のエラーが発生します。

Oracle Web Services Manager Gateway C0003001: サービスSID0003003にポリシーは見つかりません。サービスが正しく登録されているかどうか、ゲートウェイ・ポリシーが最新かどうかを確認してください。

解決策

1つの原因として、ゲートウェイのコンポーネントIDが正しく設定されていない可能性があります。次の手順に従ってください。

  1. ナビゲーション・ペインから、「ポリシー管理」を選択して、「ポリシーの管理」を選択します。

  2. コンポーネントのリストで該当のゲートウェイを探し、コンポーネントIDを取得します。

  3. 次のファイルを開きます。

    ORACLE_HOME/owsm/config/gateway/gateway-config-installer.properties

    gateway.component.IDプロパティが、該当のゲートウェイのIDと同じIDに設定されているかどうかを確認します。同じではない場合、ファイルに必要な変更を加えます。

ファイルでコンポーネントIDを変更する場合、変更が有効になるようにゲートウェイ・アプリケーションを再デプロイする必要があります。アプリケーションのデプロイの詳細は、『Oracle Web Services Managerデプロイメント・ガイド』を参照してください。

Webサービスへのアクセス・テスト時のエラー

問題

テスト・ページを使用して、Webサービスへのアクセスをテストします。WSDL URLを入力して、「問合せの発行」をクリックすると、「http://host_name:port/gateway/services/SID000300n?wsdlからのWSDL読込みに失敗しました。WSDLが見つかりません」というエラーが発生します。

解決策

ポリシー管理メニューにアクセスできない

問題

スタンドアロンのOracle WSMを実行しています。Web Services Manager Controlにログインすると、500 Server Errorが発生します。「操作管理」→「ツール」→「管理」メニューをクリックして、それぞれにアクセスできます。「ポリシー管理」メニューにアクセスしようとする場合のみ、このエラーが発生します。

解決策

この問題は、非プロキシ・ホスト設定がインストール時に設定されていないために発生します。「WSILインポート時のエラー」の解決策を参照してください。

Web Services Manager Controlのタイムアウト

問題

Web Services Manager Controlがきわめて短時間でタイムアウトするため、セッションにログインする必要があります。

解決策

ブラウザ・セッションはデフォルトで60分に設定されています。ORACLE_HOME/owsm/config/ccore/ui-config-common.propertiesファイルのui.session.timeoutパラメータを編集します。

メトリック・データがWeb Services Manager Controlに表示されない

問題

Webサービス起動のメトリックは一定の期間表示されます。ある程度の時間が経過すると、特定の起動メトリックがWeb Services Manager Controlに表示されなくなります。

解決策

過去10分から最大60日まで、様々な期間におけるOracle Web Services Managerのメトリックを表示できます。ただし、Oracle WSM Databaseは、デフォルトで過去100分のみのデータを保持します。したがって、100分を超える履歴データを表示するには、ORACLE_HOME/owsm/config/coreman/monitor-config-installer.propertiesファイルのmonitor.aggregator.measurementStore.WindowSizeパラメータを構成する必要があります。詳細は、「メトリック・データ永続性の構成」を参照してください。

不正レベルの情報を提供するログ・ファイル

問題

ログ・ファイルに、正しいレベルの情報が記録されません。おおよその情報が必要です。

解決策

Oracle Web Services Managerの各アプリケーションには、それぞれのロギング構成ファイルがあります。

ロギング・レベルの変更の詳細は、「低レベル・イベントおよび状態のログ」を参照してください。

ログ・レベルのリセットが機能しない

問題

ログ・レベルを変更しても、ログ・ファイルのレベル情報が変更されません。

解決策

パフォーマンス問題の解決

分散システム内のパフォーマンス問題の総合的な対処法は、このドキュメントの範囲に収まらない複雑なレベルになります。ガイドラインの他に、パフォーマンス問題やパフォーマンス・チューニングの詳細を提示する有用なリファレンス・ガイドが数多くあります。

パフォーマンスに関する総合的な考察を提供するかわりに、この項では、パフォーマンス・ボトルネックの特定方法とこのような問題の対処方法に関する一般的なガイドラインを示します。

パフォーマンス・ボトルネックを見つけた場合、Webサービスのデプロイ全体において、予期されるトラフィック負荷に対応しているかどうかを最初に確認する必要があります。システムが、CPU使用率100%のクリティカル・パスの状態にある場合、クラスタに1つ以上のコンピュータを追加する必要があります。

デプロイにボトルネックがある場合、ボトルネックは次のいずれかの中にあると考えられます。

これらの問題の場合、可能性として考えられる次の原因を確認します。

前述のいずれかをボトルネックの原因とみなす場合、データベースまたはLDAP接続の処理方法、リソースの保護、Oracle WSM監視データの集約と保持方法の詳細を変更する必要があります。

Web Services Manager Controlログイン時のエラー

問題

Web Services Manager Controlにログインしたときに、次のエラーを受け取ります。

The following exception occurred when processing the JSP:
org.xml.sax.SAXException: Bad envelope tag: HTML
Use your browsers "Back" button if you would like to try again.

解決策

これは、Oracle WSM Policy Managerをデプロイした後に発生する既知の不具合です。Oracle WSMコンポーネントがインストールされているOC4Jインスタンスで、Oracle Process Manager and Notification Server(OPMN)プロセス(opmnctl restartproc)を再起動します。その後、Web Services Manager Controlへのログインを再試行してください。