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Oracle BPEL Process Manager Oracle Application Server以外のためのインストレーション・ガイド
10gリリース3(10.1.3.3)for UNIX Systems and Microsoft Windows
E05835-01
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2 Oracle BPEL Process ManagerのBEA WebLogic Serverとのインストール

この章では、Oracle BPEL Process ManagerをBEA WebLogic Serverとともにインストールするための要件と手順について説明します。

この章の内容は次のとおりです。


関連項目:

インストール完了後に、次のドキュメントを参照してください。
  • 『Oracle BPEL Process Managerクイック・スタート・ガイド』



  • 『Oracle BPEL Process Manager Order Bookingチュートリアル』



  • 『Oracle BPEL Process Manager開発者ガイド』



  • 『Oracle Application Server Adapters for Files, FTP, DatabasesおよびEnterprise Messagingユーザーズ・ガイド』



  • 『Oracle Application Server Adapter概要』


2.1 概要

Oracle BPEL Process Managerは、BEA WebLogic Serverとともにインストールして使用することができます。

BEA WebLogic Serverを使用すると、Webテクノロジによって、複数のコンピューティング・プラットフォームにまたがったE-Businessアプリケーションを設定、操作および統合できます。 BEA WebLogic Serverには、ランタイム・コンポーネントと、アプリケーションを開発、設計するためのツールの両方が組み込まれています。

Oracle BPEL Process Managerが提供するインフラストラクチャによって、異種環境にまたがり、管理者の操作を含んだ効率的な同期および非同期動作を可能にする、標準ベースのビジネス・プロセスを作成できます。また、サービス指向アーキテクチャを可能にする要因として、統合および通知に使用できるサービスが提供されます。

Oracle BPEL Consoleは、Oracle BPEL Process Managerの監視環境です。Oracle BPEL Consoleを使用して、デプロイしたBPELプロセスを実行、管理およびテストできます。Oracle BPEL Consoleは、Oracle BPEL Serverにデプロイしたプロセスの運用、管理およびデバッグを行うためのWebベースのインタフェースとして提供されます。

WebLogicと使用する場合のOracle BPEL Process Managerのインストールは、次の高水準の手順で構成されます。

  1. Oracle DatabaseでのOracle BPEL Process Managerスキーマの作成

    この手順では、Oracle Databaseをインストールし、Oracle DatabaseにBPELPM用のデハイドレーション・ストアとして必要なデータベース・スキーマを作成します。

  2. Oracle BPELPMスタンドアロン10.1.3.1 for OC4Jのインストール

    これはBPELPMのスタンドアロン・バージョンで、埋込みOC4J J2EEコンテナが付属しています。 さらに、このBPELPMをWebLogic Application Server上で動作するよう構成します。

  3. BPELPMスタンドアロン10.1.3.1へのSOA Suiteパッチセット10.1.3.3の適用

    このパッチセットにより、既存の10.1.3.1.0インストールが10.1.3.3.0にアップグレードされます。

  4. BEA WebLogic Serverバージョン9.2上でのBPELPMスタンドアロンの構成

    この手順では、インストール済のOracle BPELPMスタンドアロンがBEA WebLogic 9.2 Server上で稼働するよう構成するコマンド・ベースのスクリプトを実行します。 このスクリプトは、次の手順を実行します。

    • BPELDomainというWeblogicドメインの作成

    • BPELDomain内へのoracleBPELServerというアプリケーション・サーバーの作成

    • oracleBPELServerクラスパスへのOracle BPELPMバイナリの構成

    • 必須のデータソース/JMSリソースなどの作成および構成

    • BPEL Console、BPEL Admininstrationなどのための必須のアプリケーションのデプロイ

    この手順は、WebLogic 9.2プラットフォームでのBPELPMのインストールおよび構成の概要で、詳細は「インストールおよび構成」の項で説明します。

2.2 システムおよびデータベース要件

表2-1は、BEA WebLogic ServerとともにOracle BPEL Process Managerを使用するためのシステム要件を説明しています。

表2-1 Oracle BPEL Process Managerのシステム要件

要素 要件

BEA WebLogic Server


バージョン9.2

Oracle BPEL Process Manager for OC4J

バージョン10.1.3.1

注意: Oracle BPEL Process Manager for OC4Jのインストールは、「手順2: Oracle BPEL Process Manager 10.1.3.1 for OC4Jのインストール」を参照してください。 BPELPMスタンドアロン10.1.3.1にSOA Suiteパッチセット10.1.3.3を適用します。

Webブラウザ

Internet Explorer 6.0またはMozilla Firefox 2.0

オペレーティング・システム

Microsoft Windows XP、Microsoft Windows 2003、Red Hat Enterprise Linuxリリース3、およびRed Hat Enterprise Linuxリリース4

デハイドレーション・ストア・データベース

Oracle9i(9.2.0.8)以上

Oracle Database 10g(10.1.0.5)以上

Oracle Database 10g(10.2.0.2)以上

Oracle Database 10g Express Edition 10.2.0.1

Oracle Database 10.1.2.2

注意: この動作環境はOracle Application Serverと使用した場合のOracle BPELPMの動作保証であり、使用するアプリケーション・サーバーによって異なる場合があります。Oracle Databaseバージョンのアプリケーション・サーバーの動作環境を確認してください。


2.3 インストールおよび構成

ここでは、Oracle Databaseのインストールと構成、Oracle Databaseでのスキーマの作成、およびBEA WebLogic Serverのインストールと構成に関する手順を説明します。

この項の内容は次のとおりです。

2.3.1 手順1: Oracle Databaseの構成

Oracle Database 10gをインストールするには、次の指示に従ってください。


注意:

この手順は、Oracle Database 10gバージョン10.1.0.2およびOracle Database 10gパッチ・バージョン10.1.0.5を取得していることを前提としています。

これ以外のデータベースのバージョンについては、http://www.oracle.com/technology/documentation/index.htmlを参照してください。


  1. Oracle Database 10g 10.1.0.2をインストールします。

  2. SQL*Plusを開き、SYSDBA権限のあるユーザーとしてログインします。

  3. データベースを停止します。

    SQL> SHUTDOWN IMMEDIATE
    
  4. Oracle Database 10gをインストールしたOracleホームに、Oracle Database 10g 10.1.0.5パッチをインストールします。

  5. Linuxを使用している場合のみ、rootユーザーとしてログインし、オペレーティング・システムのコマンド・プロンプトから次のコマンドを実行します。

    /etc/init.d/init.cssd stop
    
  6. SQL*Plusのアップグレード・モードでデータベースを起動します。

    SQL> STARTUP UPGRADE
    
  7. 次のスクリプトを実行します。

    SQL> @ORACLE_HOME/rdbms/admin/catpatch.sql;
    
  8. データベースを停止します。

    SQL> SHUTDOWN IMMEDIATE
    
  9. データベースを再起動します。

    SQL> STARTUP
    
  10. 次のスクリプトを実行します。

    SQL> @ORACLE_HOME/rdbms/admin/utlrp.sql;
    

2.3.2 手順2: Oracle BPEL Process Manager 10.1.3.1 for OC4Jのインストール

これは、BPELのスタンドアロン・バージョンです。この設定には基本SOA Suiteインストールを使用できないことに注意してください。 Oracle BPEL Process Manager 10.1.3.1のスタンドアロン・バージョンは、次のURLからダウンロードできます。

http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/bpel/index.html


注意:

ファイル名はsoaで始まりますが、実際にはBPELダウンロード・ファイルです。たとえば、Oracle BPEL Process Manager 10.1.3.1 for OC4JのWindowsダウンロード・ファイルの名前はsoa_windows_x86_bpel_101310.zipです。

BPELは、WebLogic外の専用のディレクトリにインストールする必要があります。 WebLogicインストールは、このインストールのバイナリやプロパティ・ファイルを参照します。この外部インストールは永続的なもので、一時ステージング領域ではありません。OC4Jも含まれていますが、このOC4Jは起動および停止しません。 これは、WebLogicインストール以前の重要な前提条件です。

2.3.3 手順3: Oracle DatabaseでのOracle BPEL Process Managerスキーマの作成


注意:

BEA WebLogic ServerでOracle BPEL Process Managerを構成するためのスクリプトを実行する前に、JAVA_HOME環境パラメータを設定する必要があります。

  1. BPELインストール設定ファイル・ディレクトリのDisk1\install\soa_schemas\ircaフォルダに移動します。

  2. Oracle Databaseのインストール場所がポイントされるようにORACLE_HOMEを設定します。たとえば、次のようになります。

    set ORACLE_HOME=c:\Oracle10g
    
  3. irca bpelと入力します。

    これによって、Oracle BPEL Process Managerインストール付属のircaスクリプトが実行されます。

  4. プロンプトが表示されたら、sysのパスワードを入力します。

    Oracle Databaseにorabpelスキーマがロードされます。

2.3.4 手順4: Oracle BPELPMスタンドアロン10.1.3.1へのSOA Suiteパッチセット10.1.3.3の適用

MetaLinkからSOA Suiteパッチセット10.1.3.3をダウンロードし、BPELPMスタンドアロン10.1.3.1にパッチセットを適用する必要があります。次の手順を実行します。

  1. http://metalink.oracle.comでOracleMetaLinkにログインします。OracleMetaLinkのホームページが表示されます。

  2. 「Patches & Updates」をクリックします。「Patches & Updates」ページが表示されます。

  3. 「Simple Search」をクリックします。

  4. 「Search By」フィールドに6148874と入力します。パッチセット6148874の詳細が表示されます。

  5. パッチセットの指示に従って、パッチセットをBPELPMスタンドアロン10.1.3.1にインストールします。


    注意:

    パッチの適用後にBPELPMインスタンスを起動/再起動しないでください。

2.3.5 手順5: BEA WebLogic Serverバージョン9.2のインストールおよびWebLogic用のBPELPMスタンドアロンの構成


注意:

次の手順は、BEA WebLogic Serverバージョン9.2を入手していることを前提としています。

  1. BEA WebLogic Serverバージョン9.2をインストールします。


    注意:

    Linuxにインストールする場合、コマンドchmod a+x platform921_linux32.binを使用して権限を変更します。 その後、./platform921_linux32.binコマンドを実行してください。

  2. 次のURLから、Orabpel_10133_WebLogic.zipファイルをダウンロードします。このファイルにより、Oracle BPEL Process ManagerをBEA WebLogic Server 9.2で使用できます。

    http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/htdocs/101310.html)次に、Orabpel_10133_WebLogicフォルダに解凍します。


    注意:

    • Oracle BPEL Process Managerをダウンロードするディレクトリは、BEA WebLogic Serverがインストールされている同じホスト上にある必要があります。



    • root以外のユーザー(Oracle BPEL Process Manager 10.1.3.1 for OC4Jをインストールする際に使用したのと同じユーザー)としてorabpel_10133_WebLogicフォルダを解凍します。たとえば、Oracleとします。


  3. orabpel_10133_WebLogic\bpelDomain.propertiesファイルの次の必須インストール・プロパティを変更します。


    注意:

    必須プロパティにはコメント・タグを付けたり、空白値を含めることはできません。この要件に従わないと、インストール時にエラーとなります。また、各フィールドには必ず適切な情報を入力してください。入力ミスがあった場合も、インストール時にエラーとなります。

    プロパティ 説明
    BEA_HOME BEA WebLogic Serverがインストールされているディレクトリ・パス。

    たとえば、BEA_HOME=C:\beaのようになります。

    BPEL_HOME Oracle BPEL Process Managerがインストールされているディレクトリ・パス。

    たとえば、BPEL_HOME=C:\product\10.1.3.1\OraBPEL_1\bpelのようになります。

    JAVA_HOME WebLogicのJavaパス。

    たとえば、JAVA_HOME=C:\bea\jdk150_06のようになります。

    DOMAIN_HOME BPELDomainという新しいWeblogicドメインのパス。

    たとえば、DOMAIN_HOME=C:\bea\user_projects\domainsのようになります。

    APPS_HOME アプリケーションおよびアダプタのデプロイ元のパス。

    たとえば、APPS_HOME=C:\bea\user_projects\appsのようになります。

    DRIVER_TYPE インストール可能なファイルがoracleBPELServer管理対象サーバーのデータソースを作成するために使用するデータソース・クラス。

    たとえば、DRIVER_TYPE=oracle.jdbc.xa.client.OracleXADataSourceのようになります。

    DB_URL ORABPELスキーマに接続するためのURL。

    たとえば、DB_URL=jdbc:oracle:thin:@stbbn10.us.oracle.com:1521:orclのようになります。

    DB_USER データベースのORABPELスキーマのユーザーID。

    たとえば、DB_USER=ORABPELのようになります。

    DB_PASSWORD データベースのorabpelスキーマのパスワード。

    たとえば、DB_PASSWORD=ORABPELのようになります。

    BPEL_SERVER_NAME BPELDomain下に作成されるサーバー。

    たとえば、BPEL_SERVER_NAME=oracleBPELServerのようになります。

    PROXY_HOST プロキシ・サーバーのホスト名。

    たとえば、PROXY_HOST=www-proxy.us.oracle.comのようになります。

    PROXY_PORT プロキシ・サーバーが稼働するポート。

    たとえば、PROXY_PORT=80のようになります。

    NON_PROXY_HOST |記号で区切られた、プロキシ以外のホストのリスト。

    たとえば、次のようになります。NON_PROXY_HOST=*.oracle.com|*.oraclecorp.com|localhost|127.0.0.1|10.177.251.61|rajeshc-pc|rajeshc-pc.idc.oracle.com


  4. オペレーティング・システムのコマンド・プロンプトで、orabpel_10133_WebLogicフォルダから次のスクリプトを実行します。

    オペレーティング・システム 実行スクリプト
    Windows XP setup.bat
    Linux setup.sh

    このスクリプトにより、BEA_HOME\user_projects\domains\ディレクトリ内にBPELDomainというドメイン・フォルダが作成されます。このフォルダにはAdmin Server(AdminServer)およびOracle BPEL Server管理対象サーバー(oracleBPELServer)が含まれます。 これにより、必要なアプリケーション、データベース接続およびアダプタが構成されます。


    注意:

    • setup.batまたはsetup.shファイルの実行時には、環境変数BEA_HOMEをbeaフォルダに設定してください。 たとえば、Microsoft WindowsではC:\bea、Linuxでは\home\userfolder\beaに設定します。



    • BEA_HOME変数値に基づき、設定スクリプトはjdkフォルダ名をjdk150_06と仮定し、この値をBEA_HOMEに付加し、JAVA_HOME変数に設定して、ファイル構造内でパスが存在するかどうかを確認します。 たとえば、JAVA_HOME=BEA_HOME/jdk150_06のようになります。



      JAVA_HOMEパスが存在しない場合、設定ファイルの実行前にJAVA_HOMEを設定するよう、設定ファイルからメッセージが表示されます。



    • BEA_HOME変数値に基づき、設定ファイルはWebLogicフォルダ名をweblogic92と仮定し、この値をBEA_HOMEに付加し、変数WL_HOMEに設定して、ファイル構造内でパスが存在するかどうかを確認します。 たとえば、WL_HOME=BEA_HOME\weblogic92のようになります。



      WL_HOMEパスが存在しない場合、設定ファイルの実行前にWL_HOMEを設定するよう、設定ファイルからメッセージが表示されます。



    • WL_HOMEを環境変数として設定すると、変数WL_JAR_PATHが設定されます。ここには値WL_HOME\server\lib\weblogic.jarが含まれます。



      WL_JAR_PATHは、WebLogic antタスク・クラスweblogic.ant.taskdefs.management.WLSTTaskのロードに使用されます。設定ファイルはweblogic.jarWL_HOME\server\libフォルダに存在すると仮定します。


  5. 次のようにNodeManagerを起動します。

    オペレーティング・システム 実行スクリプト
    Windows XP BEA_HOME\weblogic92\server\bin\startNodeManager.cmd
    Linux BEA_HOME/weblogic92/server/bin/startNodeManager.sh &

    ノード・マネージャを起動すると、BPELドメインへのマッピングが作成され、管理コンソールを使用してoracleBPELServerをリモートで起動および停止できるようになります。 また、BEA_HOME\weblogic92\server\bin\ディレクトリからinstallNodeMgrSvc.cmdを実行することにより、Windows Serviceからもノード・マネージャを起動および停止できます。

  6. 次のようにBEA WebLogic Serverを起動します。

    オペレーティング・システム 実行スクリプト
    Windows XP BEA_HOME\user_projects\domains\BPEL_Domain\bin\startWebLogic.cmd
    Linux BEA_HOME/user_projects/domains/BPEL_Domain/bin/startWebLogic.sh &

    次のURLにあるBPELドメイン管理コンソールにアクセスする前に、このサーバーが起動している必要があります。

    http://localhost:8001/console
    

    インストールの進捗状況は、WL_Installables\bin\logs\output.logファイルに記録されます。

  7. 次の起動手順に従って、oracleBPELServer管理対象サーバーを起動します。

    1. weblogicをユーザー名およびパスワードとして使用して、http://localhost:8001/consoleにログインします。 BEA WebLogic Server Administrative Consoleのウィンドウが表示されます。

    2. 「Environment」「Servers」「oracleBPELServer」を選択します。 「Settings of oracleBPELServer」の「General」ページが表示されます。

      前後のテキストでorabpelserverpage.gifについて説明されています。
    3. 「Control」タブをクリックします。 「Settings of oracleBPELServer」の「Control」ページが表示されます。

      前後のテキストでcontrolpage.gifについて説明されています。
    4. 「Server Status」ペインで「oracleBPELServer」を選択し、「Start」をクリックします。 「Server Life Cycle Assistant」ページが表示されます。

    5. 「Yes」をクリックします。 「Server Status」ペインのoracleBPELServerのステータスが「RUNNING」になります。


    注意:

    Windowsの「スタート」メニューから、またはBPEL_HOME\bpel\bin\startorabpelスクリプトを実行してOracle BPEL Serverを起動しないでください。このような操作はサポートされていません。

  8. weblogicをユーザー名およびパスワードとして使用して、次のURLでBPEL Consoleにログインします。

    http://localhost:9700/BPELConsole

2.4 WebLogic 9.2対応のBPELPM 10.1.3.3に対するデザインタイム・デプロイ・サポート

この項では、JDeveloperでのJ2EEアプリケーションのデプロイについて、BEA WebLogic Serverで使用できる様々なデザインタイムのサポート機能について説明します。 次の2つの方法で、BEA WebLogic ServerにBPELPMコンポーネントをデプロイできます。

2.4.1 BPELPM Developer PromptでAntを使用する方法

BPELPM Developer Promptでantを使用してJ2EEアプリケーションをデプロイできます。この項の内容は次のとおりです。

2.4.1.1 前提条件のチェック

  1. BPEL_HOME\bpel\system\config\collaxa-config.xmlファイルで、bpelPlatformweblogic_8に設定されていることを確認します。

  2. BPEL_HOME\bpel\utilities\ant-orabpel.propertiesファイルで、次のプロパティが設定されていることを確認します。

    • platformをweblogic_8に設定

    • admin.userをWebLogicレルムの有効なユーザーに設定

    • admin.passwordを前述のユーザーのパスワードに設定

    • jndi.urlt3://<hostname>:9700に設定

    • jndi.InitialContextFactoryweblogic.jndi.WLInitialContextFactoryに設定


    注意:

    admin.userプロパティが正しく設定されていない場合は、デプロイにおいて認証エラーがスローされることがあります。

2.4.1.2 BPELPM Promptを使用してデプロイする手順

antを使用してDeveloper PromptからBPELPMをデプロイするには、次の指示に従ってください。

  1. BPELPM Developer Promptを開きます。

  2. BPELアプリケーションのBPEL_HOME\bpel\system\appserver\oc4j\ant\binディレクトリからant.sh/batを実行します。


    注意:

    詳細は、C:\product\10.1.3.1\OraBPEL_OC4J\bpel\GETTING_STARTED.htmlを参照してください。

注意が必要な例外は次の点だけです。

  • BPEL Processにデシジョン・サービス・アプリケーション、UIアプリケーションまたはワークフロー・アプリケーションが含まれている場合、これらのアプリケーションはantスクリプトによってWebLogic Serverに自動的にデプロイされません。

  • 対応するEAR/WARファイルはWebLogicプラットフォーム用にカスタム作成されていますが、ターゲット・サーバーoracleBPELServerに手動でデプロイする必要があります。

  • EAR/WARファイルをoracleBPELServerにデプロイするには、Weblogic管理コンソール(http://<hostname>:8001/console)を使用します。


注意:

詳細は「Auto Loanデモ」を参照してください。

2.4.2 JDeveloperを使用する方法

JDeveloperからJ2EEアプリケーションをデプロイすることもできます。この項の内容は次のとおりです。

2.4.2.1 前提条件のチェック

  1. 次のサイトからJDeveloper Studio 10.1.3.3(jdevstudio10133.zip)をダウンロードします。

    Windowsの場合: http://www.oracle.com/technology/software/products/jdev/htdocs/soft10133.html

  2. BPEL_HOME\system\services\libディレクトリからJDEV_HOME\integration\libディレクトリに、bpm-services.jarファイルをコピーします。

  3. BPEL_HOME\libディレクトリからJDEV_HOME\integration\libディレクトリに、orabpel-ant.jarファイルをコピーします。

  4. BPEL_HOME\bpel\utilities\ant-orabpel.propertiesファイルで次のプロパティが設定されていることを確認します。BPEL_HOME\bpel\system\config\collaxa-config.xmlファイルでbpelPlatformweblogic_8に設定されていることを確認します。

    • platformをweblogic_8に設定

    • admin.userをWebLogicレルムの有効なユーザーに設定

    • admin.passwordを前述のユーザーのパスワードに設定

    • jndi.urlt3://<hostname>:9700に設定

    • jndi.InitialContextFactoryweblogic.jndi.WLInitialContextFactoryに設定

  5. JDeveloperで、スタンドアロンOC4J 10.1.3タイプのアプリケーション・サーバー接続を作成します。

  6. JDeveloperで、localhost:9700への統合サーバー接続を作成します。

2.4.2.2 JDeveloperを使用してデプロイする手順

JDeveloperを使用してDeveloper PromptからBPELPMをデプロイするには、次の指示に従ってください。

  1. JDeveloperから、BPELアプリケーションを右クリックして必要なドメインにデプロイします。

    deployment.gifの説明が続きます
    図deployment.gifの説明

注意が必要な例外は次の点だけです。

  • BPEL Processにデシジョン・サービス・アプリケーション、UIアプリケーションまたはワークフロー・アプリケーションが含まれている場合、これらのアプリケーションはJDeveloperによってWebLogic Serverに自動的にデプロイされません。

  • 対応するEAR/WARファイルはWebLogicプラットフォーム用にカスタム作成されていますが、WebLogicでターゲット・サーバーoracleBPELServerに手動でデプロイする必要があります。

  • EAR/WARファイルをoracleBPELServerにデプロイするには、Weblogic管理コンソール(http://<hostname>:8001/console)を使用します。


注意:

詳細は「Auto Loanデモ」を参照してください。

2.5 BEA WebLogic Serverの追加の構成手順

この項の構成手順はオプションです。必要な場合のみ実行してください。

2.5.1 アプリケーション・セキュリティの使用

この項では、BEA WebLogic Server 9.2に対して、外部LDAPストアを使用してアプリケーション・セキュリティを設定する手順を説明します。

手順1: 認証プロバイダの作成

  1. weblogicをユーザー名およびパスワードとして使用して、http://localhost:8001/consoleにログインします。

  2. 「Security Realms」「myrealm」「Providers」「Authentication」をクリックします。

  3. 「Change Centre」ペインの「Lock & Edit」ボタンをクリックして、ページ上のすべてのボタンをアクティブにします。

  4. 「New」をクリックして新しい認証プロバイダ(たとえばLDAP Authenticator)を作成します。 「Create a New Authentication Provider」ページが表示されます。

  5. 「Name」フィールドに認証プロバイダの名前(たとえばLDAP_1)を入力し、「Type」ドロップダウン・リストで「LDAPAuthenticator」を選択します。

  6. 「OK」をクリックします。 「Authentication Providers」表に作成したLDAPプロバイダの名前が表示されます。

手順2: BEA WebLogic ServerでのLDAPの構成

BEA WebLogic Serverでは、特にサポートまたは動作を保証しているLDAPサーバーはありません。 LDAP v2またはv3準拠のLDAPサーバーであれば、BEA WebLogic Serverとともに使用できます。 WebLogic Serverのこのリリース(v9.2)では、LDAP認証プロバイダはSunONE(iPlanet)、Active Directory、Open LDAPおよびNovell NDSのLDAPサーバーと動作するよう構成されています。

LDAP認証プロバイダを使用して、他のタイプのLDAPサーバーにアクセスできます。 LDAP認証プロバイダ(LDAPAuthenticator)または新しいLDAPサーバーに最も似ている既存のLDAPプロバイダを選択し、使用するLDAPサーバーのディレクトリ・スキーマやその他の属性に一致するように既存の構成をカスタマイズします。 サーバーには次の認証プロバイダが付属しており、様々なLDAPサーバーの構成を補助します。

  • iPlanet認証プロバイダ

  • Active Directory認証プロバイダ

  • Open LDAP認証プロバイダ

  • Novell認証プロバイダ

  • 汎用LDAP認証プロバイダ

LDAP認証プロバイダを選択した場合、すべてのLDAP認証プロバイダには次の属性があります。

  • LDAPサーバーとLDAP認証プロバイダ間の通信の有効化。 デプロイをさらに保護するために、BEAではSSLプロトコルを使用してLDAPサーバーとWebLogic Server間の通信を保護することをお薦めします。 LDAPサーバーでSSLが有効な場合のみ、SSLEnabled属性でSSLを有効化します。 これはHostnameおよびPort(デフォルト: 389)属性によって参照されます。

  • LDAP認証プロバイダによるLDAPディレクトリの検索方法を制御するオプションの構成。 これはUser name属性およびStatic Group User name属性によって参照されます。

  • LDAPディレクトリ構造内でのユーザーの格納場所の指定。 これはUser Base DN(Distinguished Name)属性によって参照されます。

  • LDAPディレクトリ構造内でのグループの格納場所の指定。 これはGroup Base DN属性によって参照されます。

  • グループのメンバーの位置の定義。

次の手順を実行してBEA WebLogic ServerでLDAPを構成します。

  1. 管理コンソールを使用してLDAP認証プロバイダのプロバイダ固有の属性を編集します。

    1. weblogicをユーザー名およびパスワードとして使用して、http://localhost:8001/consoleにログインします。

    2. 「Security Realms」「myrealm」「Providers」「LDAP_1」をクリックします。 「Settings of LDAP_1」ページが表示されます。

    3. 「Provider Specific」をクリックします。

    4. 「Change Centre」ペインの「Lock & Edit」ボタンをクリックして、ページ上のすべてのボタンをアクティブにします。

    5. 「Provider Specific」ページの必須属性を編集します。

    6. 「Save」をクリックします。

  2. LDAPサーバーのキャッシュを制御するパフォーマンス・オプションを編集します。

    1. 「Performance」タブをクリックします。

    2. 「Max Group Hierarchies in Cache」を編集します。 キャッシングが有効な場合に、グループ・メンバーシップ階層を保持するLRUキャッシュの最大サイズです。 デフォルトは100です。

    3. 「Group Hierarchy Cache TTL」を編集します。LRUキャッシュ内で、グループ・メンバーシップ階層エントリが有効である最大秒数です。 デフォルトは60です。

    4. 「Save」をクリックします。

フェイルオーバー

LDAPプロバイダを複数のLDAPサーバーと使用して、1つのLDAPサーバーが使用不可になった場合にフェイルオーバーを可能にするよう構成できます。 フェイルオーバーを有効にするには、「security_realm」→「Providers」→「provider_specific」ページのHost属性を変更してホスト名およびポートのリストを含めます。たとえば、hostname1:389, hostname2:389のようになります。 フェイルオーバーの使用時には、LDAP認証プロバイダ用にParallel Connect DelayおよびConnect Timeout属性を設定する必要があります。

  • Parallel Connect Delay: 複数のサーバーに接続する際の同時試行を、何秒遅延するかを指定します。 リストで最初のサーバーへの接続が試行されます。 現在のホストへの接続が失敗した場合のみ、リストの次のエントリへの接続が試みられます。 ホストが停止している場合、この設定によってアプリケーションが非常に長時間ブロックされる可能性があります。 値が0よりも大きい場合、指定された遅延秒数の経過後、別の接続設定スレッドが開始されます。 値が0の場合、接続の試行はシリアル化されます。

  • Connection Timeout: LDAPサーバーへの接続を確立するまでの最大待機時間を秒単位で指定します。 値が0の場合、最大時間制限はなく、WebLogic ServerはTCP/IP層がタイムアウトになって接続の失敗を返すまで待機します。 TCP/IPの構成によっては、60秒より大きい値を設定します。


注意:

LDAP認証プロバイダの作成後、次の変更を実行してBPELDomainで稼働しているサーバーを再起動してください。
  • 「Security Realms」「myrealm」「Providers」「DefaultAuthenticator」をクリックして、「Control Flag」をSUFFICIENTに変更します。



  • 「Security Realms」「myrealm」「Providers」「yourLDAPAuthenticator」をクリックして、「Control Flag」をSUFFICIENTに変更します。

LDAPサーバーのユーザーは、LDAPディレクトリのBpelGroupグループ内に含まれている必要があります。 (LDAPディレクトリ内にBpelGroupグループを作成し、必要なユーザーをすべてこのグループに追加します。そうでない場合、LDAPユーザーはBPELDomain内のアプリケーションにアクセスできません)。

BPEL_HOME\bpel\utilities\ant-orabpel.propertiesのadmin.userおよびadmin.passwordが、LDAP Authenticatorからの有効なユーザーの資格証明で更新されていることを確認します。

詳細は、http://e-docs.bea.com/wls/docs92/secmanage/atn.html#wp1198953を参照してください。


2.5.2 高可用性設定の使用

この項では、BEA WebLogic Server 9.2上のBPELPM 10.1.3.3で使用可能な高可用性(HA)サポートについて説明します。この項の内容は次のとおりです。

2.5.2.1 前提条件のチェック

BPELPMのHA設定が2つのマシンの2つのノードで構成されていることを確認します。 ここでは、2つのノードのホスト名をhostname01およびhostname02と仮定します。 また、ロード・バランシングのURLをhttp:\\<loadbalancer>:9800とします。

2.5.2.2 BPELPM用のHAの構成手順

次の手順を実行して、BEA WebLogic Server上のBPELPMでHAを構成します。

  1. hostname01およびhostname02のBEA WebLogic Server上でBPELPMを別々に構成します。


    注意:

    • ホスト名のBEA WebLogic ServerにBPELPMを構成する手順は、「インストールおよび構成」を参照してください。



    • 構成時に、両方のノードとも、DB_URLプロパティがorabpel_10133_WebLogic\bpelDomain.properties内の同じデータベースをポイントしていることを確認してください。


  2. 任意のロード・バランシング・ソフトウェアをhostname01またはhostname02、もしくはその他のホストにインストールし、共通のロード・バランシングURL(http://<loadbalancer>:9800)を使用してhttp://hostname01:9700およびhttp://hostname02:9700をポイントします。

  3. hostname01およびhostname02の両方でBPEL_HOME\bpel\system\config\collaxa-config.xmlを変更します。

    • soapCallbackUrlプロパティがロード・バランサのURLをポイントするよう、collaxa-config.xmlファイル内のsoapCallbackUrlプロパティをhttp://<loadbalancer>:9800に更新します。

  4. hostname01およびhostname02の両方のホストでoracleBPELServerを起動します。

  5. http://<loadbalancer>:9800/BPELConsoleでBPEL Process Manager Consoleにログインします。

2.6 インストール後の検証作業

この項ではインストール後に実行する検証作業について説明します。この内容は次のとおりです。

2.6.1 BEA WebLogic Serverコンソールからのインストールの検証

次の手順を実行して、BEA Admin Consoleが起動しているかどうかをチェックします。

  1. http://localhost:8001/Consoleにナビゲートします。 Oracle BEA WebLogic Server Admin Consoleのウィンドウが表示されます。

    beaconsole.gifの説明が続きます
    図beaconsole.gifの説明

    weblogicをユーザー名およびパスワードとして使用してログインします。

  2. 「Environment」「Servers」「oracleBPELServer」「Configuration」「General」を選択してoracleBPELServerのホームページを表示できることを確認します。

    beaconsolegn.gifの説明が続きます
    図beaconsolegn.gifの説明

  3. 「Environment」「Servers」「oracleBPELServer」「Configuration」「Server Start」を選択してoracleBPELServerの起動プロパティ・ページを表示できることを確認します。 また、BPEL Domain管理者であれば、Class PathおよびArgumentsなどのサーバー起動プロパティを追加または変更できます。

    beaconserverstart.gifの説明が続きます
    図beaconserverstart.gifの説明

  4. BPELJMSServerが「Services」「Messaging」「JMS Servers」の下にインストールされていることを確認します。

    beajmsservers.gifの説明が続きます
    図beajmsservers.gifの説明

  5. JMS Systemモジュール用に作成されたJMSリソースの概要が「Services」「Messaging」「JMS Modules」「bpelJMSModule」「Configuration」の下に表示されることを確認します。

    beaconfig.gifの説明が続きます
    図beaconfig.gifの説明

  6. 「Services」「JDBC」「Data Sources」の下に作成されている2つのJDBCデータソースがBPELServerDataSourceおよびBPELServerDataSourceWorkflowであることを確認します。

    beadatasources.gifの説明が続きます
    図beadatasources.gifの説明

2.6.2 Oracle BPEL Process Manager Consoleの検証

次の手順を実行して、Oracle BPEL Process Manager Consoleが起動しているかどうかをチェックします。

  1. http://localhost:9700/BPELConsole(またはソフトウェアがインストールされている場所、たとえばhttp://<machine-name>:9700/BPELConsole/)に移動します。Oracle BPEL Process Manager Consoleのウィンドウが表示されます。

    console.gifの説明が続きます
    図console.gifの説明

  2. 「アプリケーション・セキュリティの使用」のセキュリティ設定手順で構成したユーザーIDでログインします。

    index.gifの説明が続きます
    図index.gifの説明

2.6.3 データベース・アダプタに対するSelectAllByTitleサンプルの検証

  1. データベースにログインし、SQL*Plusを起動します。

  2. setup.sqlスクリプトを実行します。

    SQL> @Oracle_Home/samples/tutorials/122.DBAdapter/sql/setup.sql;
    

    このスクリプトにより、データベースにmovies表が作成され、データが移入されます。

  3. BEA WebLogic Server Consoleの「Deployments」「DB Adapter」「Configuration」「Outbound Connection Pools」「eis/DB/BPELSamples」「Properties」で、データベース・アダプタがデータベースをポイントするように指定します。


    注意:

    詳細は、2.6.4項「アダプタ・サンプルの実行」を参照してください。

  4. 「スタート」「すべてのプログラム」「Oracle - Oracle_Home」「Oracle BPEL Process Manager」「Developer Prompt」を選択します。

  5. 次のディレクトリに移動します。

    tutorials\122.DBAdapter\SelectAllByTitle
    
  6. 次のコマンドを実行します。

    ant
    

    これにより、このチュートリアルに依存するすべてのプロジェクトがコンパイルされ、デプロイされます。 プロジェクトは、BPEL_HOME\bpel\domains\domain_name\deployにデプロイされます。

  7. 「スタート」「すべてのプログラム」「Oracle - Oracle_Home」「Oracle BPEL Process Manager」「BPEL Console」を選択します。

  8. 「デプロイ済のBPELプロセス」リストでSelectAllByTitleをクリックします。

  9. 「開始」ページでムービー・タイトルを入力します。

  10. 「XMLメッセージの転送」をクリックします。

  11. 結果を表示し、インスタンスを検査します。

2.6.4 アダプタ・サンプルの実行

表2-2に示すアウトバウンド接続プール・プロパティが変更されていることを確認します。

2.6.4.1 WebLogicでのアダプタのアウトバウンド接続プールの構成

アダプタを使用してBPEL Processをデプロイする前に、BPEL Process Partnerlinkによって使用される必須のアウトバウンド接続プールを作成する必要があります。 次の手順を実行して、必要なアウトバウンド接続プールを作成します。

  1. weblogicをユーザー名およびパスワードとして使用して、http://localhost:8001/consoleにログインします。

  2. 「Deployments」→「<adapter_name>」→「Configuration」「Outbound Connection Pools」を選択します。 「Outbound Connection Pool Configuration Table」が表示されます。

  3. 「Lock & Edit」をクリックします。

  4. 「New」をクリックします。 「Create a New Outbound Connection」ページが表示されます。

  5. 「Outbound Connection Group」に表示されるアウトバウンド接続を選択します。

  6. 「Next」をクリックします。 「JNDI Name for Outbound Connection Instance」ページが表示されます。

  7. jca:addressの下にBPELプロセスのパートナ・リンクWSDLによって参照される必要なJNDI名を入力します。

  8. 「Finish」をクリックします。 「Save Deployment Plan Assistant」ページが表示されます。

  9. 「Location」フィールドでデプロイ・プランの場所を選択し、「Finish」をクリックします。 「Settings for <adapter_name>」ページが表示されます。

  10. 「Outbound Connection Pools」ページに戻り、「Groups and Instances」列で作成したアウトバウンド接続プールを選択します。 「Outbound Connection Properties」ページが表示されます。

  11. 対応するプロパティ値の列をクリックしてプロパティを更新します。

  12. 「Save」をクリックします。

  13. 「Activate Changes」ボタンをクリックして、変更をアクティブにします。

表2-2 アウトバウンド接続プール・プロパティ

アダプタ・タイプ プロパティ

データベース

  • driverClassName



  • connectionString

FTP

  • host



  • port

注意: FTPサーバーに接続するための新しい認証エイリアスを作成する必要があります。

アプリケーション

  • connectionString



  • userName



  • password

AQ

  • connectionString



  • userName



  • password

JMS

  • connectionFactoryLocation



  • isTopic



  • isTransacted

注意: キューのistopicプロパティをfalseに設定する必要があります。また、実行するJMSサンプルのisTransactedプロパティをfalseに設定する必要があります。

MQ

  • channelName



  • portNumber



  • queueManagerName



  • hostName


2.6.5 Antを使用したサンプルのデプロイ

BPEL_HOME\bpel\utilities\ant-orabpel.propertiesのadmin.userおよびadmin.passwordが、認証用の認証ストア設定からの有効なユーザーの資格証明で更新されていることを確認します。 サンプルは、前述の手順に従ってantスクリプトを使用してDeveloper Promptからデプロイできます。 BPELプロセスのみを含んだサンプルは、antスクリプトを使用して完全にデプロイできます。 デシジョン・サービス・アプリケーション、ワークフロー・フォーム、およびUIアプリケーションなどの追加コンポーネントを含んだサンプルは、次の方法でデプロイしてください。

  1. antスクリプトを使用して、サンプルのBPELプロセスをデプロイします。

  2. 各デシジョン・サービス・アプリケーションについて、JSPおよびdecisionservice.xmlファイルを手動で編集してドメインの変数を置換し、必要に応じてポートをホストします。WARまたはEARファイルを生成し、DecisionServerにデプロイします。アプリケーションを起動します。

  3. 各ワークフロー・フォーム・アプリケーションについては、WARまたはEARファイルを生成し、oracleBPELServerにデプロイします。アプリケーションを起動します。

  4. 各UIアプリケーションについては、doApply.jspを手動で編集してドメインの変数を置換し、必要に応じてポートをホストします。WARまたはEARファイルを生成し、oracleBPELServerにデプロイします。アプリケーションを起動します。

2.7 Auto Loanデモ

この付録では、WebLogic 9.2アプリケーション・サーバー上のBPELPM 10.1.3.3でAuto Loanデモを実行する方法を説明します。内容は次のとおりです。

2.7.1 JDeveloper Studio 10.1.3.3の前提条件

JDeveloperで次の変更を1回だけ実行する必要があります。

  1. jdev\integration\libにあるJDeveloperのbpm-services.jarBPEL_HOME\system\services\libの更新済jarに置換します。

  2. jdev\integration\libにあるJDeveloperのorabpel-ant.jarをBPEL_HOME\libの更新済jarに置換します。

  3. jdev\integration\bpel\utilities\ant-orabpel.propertiesファイル内の次のプロパティを変更します。

    • Platformをweblogic_8に変更

    • admin.userをweblogicレルムの有効なユーザーに変更

    • admin.passwordを前述のユーザーのパスワードに変更

    • jndi.urlをt3://<hostname>:9700に変更

    • jndi.InitialContextFactoryをweblogic.jndi.WLInitialContextFactoryに変更

  4. JDeveloperで、スタンドアロンOC4J 10.1.3タイプのアプリケーション・サーバー接続を作成します。

  5. JDeveloperで、"<hostname>:9700"への統合サーバー接続を作成します。


    注意:

    この段階では、Mediatorに関するテスト接続のエラーは無視してください。

2.7.2 Auto Loanデモ・サンプル

Auto Loan Flowサンプルには、次のコンポーネントがあります。

  • BPELプロセス: AutoLoanFlow BPEL Process <bpel jar>

  • デシジョン・サービス・アプリケーション(ビジネス・ルール・アプリケーション)

    • CreditRatingAgent <ear>

    • LoanAdvisorAgent <ear>

  • UIアプリケーション: AutoLoanFlowUI <ear>

  • HWF Tformアプリケーション: AutoLoanflow LoanApproval <ear>

BPELPMスタンドアロンに同梱されているAutoLoanFlowサンプルはOC4Jアプリケーション・サーバー用に作成されているため、そのままではWebLogic 9.2 Application Server上で実行できません。 具体的には、JDeveloperを使用して、デシジョン・サービス・アプリケーションをWebLogicプラットフォーム用に再生成する必要があります。 WebLogicでは、Webサービスを処理するアプリケーションに、次の必須デプロイメント・ディスクリプタ・ファイルが存在する必要があります。

  • weblogic.xml

  • weblogic-webservices.xml

  • weblogic-webservices-policy.xml

さらに、java-wsdl-mappingファイルもWebLogic固有の変更を必要とします。

次の項では、Auto Loan Flowのデシジョン・サービス・アプリケーションをWebLogic用に再生成する手順を説明します。

2.7.3 JDeveloper Studioを使用したAuto Loanフロー・プロセスのモデリング

次の手順を実行して、AutoLoanFlowサンプルをWebLogic用に変更します。

  1. 次のファイルをファイル・システムから削除します。

    BPEL_HOME\samples\demos\AutoLoadDemo\AutoLoanFlow\bpel\decisionservices.decs

  2. 次のファイルを使用して、JDeveloper StudioからJDeveloperプロジェクトとしてAutoLoanFlowサンプルを開きます。

    BPEL_HOME\samples\demos\AutoLoanDemo\AutoLoanFlow\AutoLoanFlow.jpr

  3. アプリケーション・ナビゲータからAutoLoanFlow.bpelファイルを開きます(AutoLoanFlowプロジェクト内にあります)。

  4. AutoLoanFlow.bpel,のServicesスイムレーンから、次のデシジョン・サービス・パートナ・リンクを削除します。

    • CreditRatingAgent

    • LoanAdvisorAgent

  5. BPEL_HOME\samples\demos\AutoLoanDemo\AutoLoanBroker.pdfの「Modelling Auto Loan Broker Process」の手順II、III、IVおよびVを実行して2つのデシジョン・サービス・アプリケーションを再作成します。

2.7.4 Oracleプラットフォーム以外での既知の問題

AutoLoanFlow BPELプロセスには、パートナ・リンクとして2つのデシジョン・サービス・アプリケーション(CreditRatingAgentおよびLoanAdvisorAgent)があります。 デフォルトで、これら2つのJ2EEアプリケーションに対して生成されるコンテキスト・ルートの値は同じで/rules/${domain_id}/${process_id}/${process_revision}です。

${}属性は、Auto Loan Flowの構築およびデプロイ時に、実際の値に置換されます。 ただし、これら2つのアプリケーションのコンテキスト・ルートが一意でないため、これらはWebLogicでデプロイできません。 2つ目のアプリケーションがWebLogicでデプロイまたは起動されると、コンテキスト・ルートが使用中であるというエラーが発生します。これはOracle以外のアプリケーション・サーバーで発生する問題で、BPELプロセスがJDeveloper Studioで生成された複数のデシジョン・サービス・パートナ・リンクを参照する場合に起こります。 回避策として、JDeveloperでデシジョン・サービス・アプリケーションを生成した後、構築およびデプロイを実行する前に、次の手順を実行します。

  • AutoLoanFlow\decisionservices\CreditRatingAgent\ear\META-INF\application.xmlファイルを変更します。

    <context-root>/rules/${domain_id}/${process_id}/${process_revision}</context-root><context-root>/rules/${domain_id}/${process_id}/${process_revision}/CreditRatingAgent</context-root>に変更します。

  • AutoLoanFlow\decisionservices\CreditRatingAgent\war\WEB-INF\web.xmlファイルを変更します。

    <url-pattern>CreditRatingAgent</url-pattern><url-pattern>/</url-pattern>に変更します。

  • 最後に、統合サーバー接続を使用してAuto Loan Flowを構築およびデプロイします。 アプリケーション・ナビゲータでBPELプロジェクトを右クリックし、「デプロイ」を選択します。

    これにより、統合サーバー接続で稼働中のBPELエンジンにBPELプロセスが自動的にデプロイされます。

次のJ2EEアプリケーションは、WebLogic管理コンソールを使用してWebLogicに手動でデプロイする必要があります。

  • CreditRatingAgent.ear

  • LoanAdvisorAgent.ear

  • AutoLoanFlowUI.ear

  • <domain>_AutoLoanFlow_<version>_LoanApproval.ear

2.7.5 WebLogicへのJ2EEアプリケーションのデプロイ

次の手順を実行して、アプリケーションをWebLogicにデプロイします。

  1. startWeblogic.cmd/shコマンドを使用してWebLogicサーバーを起動します。

  2. http://<hostname>:8001/consoleを使用してWebLogic管理コンソールにログインします。

  3. 「Deployments」を選択します。

  4. 「Lock & Edit」をクリックします。

  5. ファイルシステムでターゲットEARファイルが存在するディレクトリまでナビゲートします。

  6. EARファイルを選択して「Deploy」を選択します。

  7. 「oracleBPELServer」をターゲット・サーバーとして選択し、「I will provide the deployment in this directory」オプションを選択します。

  8. 「Finish Deployment」をクリックします。

  9. 「Activate Changes」をクリックします。

  10. デプロイのリストからデプロイしたアプリケーションを起動します。

2.7.6 サンプルの実行

プロセスをデプロイした後、次の手順を実行してサンプルをテストします。

  1. http://<hostname>:9700/AutoLoanFlowUIからAutoLoanFlow UIを開きます。

  2. 「Initiate New BPEL Loan Flow」リンクをクリックします。

  3. デフォルトのペイロードを受け入れ、「Submit Loan Application」をクリックします。

  4. jstein/welcome1をユーザー名およびパスワードとして使用して、http://<hostname>:9700/integration/worklistappのワークリストにログインします。

  5. タスクのタイトル(「Loan Approval for Irving Stone」)をクリックします。

  6. タスク・ペイロードを確認します。ローンの信用評価が500、リスクが「中」で信用最大額が50000.0であることを確認します。

    ローン提供プロバイダは「Premium Bank」でAPRは4.0です。

  7. タスクを承認します。

  8. AutoLoanFlowインスタンスを検証します。

2.8 制限、既知の問題、トラブルシューティングのヒント

この項では、BEA WebLogic Serverバージョン9.2上でのOracle BPEL Process Manager 10.1.3.3の制限、既知の問題およびトラブルシューティングのヒントについて説明します。

2.8.1 制限

次の制限に注意してください。

  • BEA WebLogic Server 9.2およびOracle BPEL Process Manager 10.1.3.1はLinux上で同じユーザーとしてインストールする必要があります。また、このユーザーにはrootユーザーを使用できません。


    注意:

    BEA WebLogic Server 9.2とBPELPM 10.1.3.1を異なるユーザーとしてインストールした場合、次のディレクトリ下のファイル権限および所有者がBPELPMインストール・ユーザーであるかどうか確認し、そのように変更する必要があります。
    • BPEL_HOME\lib



    • BPEL_HOME\lib\rules



    • BPEL_HOME\system\appserver\oc4j\webservices\lib



    • BPEL_HOME\system\services\lib



    • BPEL_HOME\system\config



    • BPEL_HOME\utilities\


2.8.2 既知の問題

次の既知の問題に注意してください。

JMSアダプタ

  • Oracle以外のプラットフォームでの初期化中に、JMSアダプタは次のNullPointerExceptionをスローします。

    JmsConnectionFactory: Unable to set connectionparameters for OracleConnectionManager
    java.lang.NullPointerException
    at
    oracle.tip.adapter.jms.JmsConnectionFactory.<init>(JmsConnectionFactory.java:91)
    at oracle.tip.adapter.jms.JmsManagedConnectionFactory.createConnectionFactory
    (JmsManagedConnectionFactory.java:80)
    

    これは問題のないエラーで、JMS接続ファクトリの初期化を中断しません。

デシジョン・サービス

  • デシジョン・サービス(ビジネス・ルール)アプリケーションのデプロイ中および起動時に、次のデータ型バインディングの警告およびエラーが表示されます。 これらのエラーおよび警告は無視できます。

    <WS data binding error>could not find schema type '{http://www.w3.org/2001/XMLSchema}NCName
    <WS data binding error>could not find schema type
    '{http://websphere.ibm.com/webservices/}SOAPElement
    java.lang.IllegalStateException
    at weblogic.wsee.bind.runtime.internal.AnonymousTypeFinder$GlobalElementNode.
    getSchemaProperty(AnonymousTypeFinder.java:253)
    at
    weblogic.wsee.bind.runtime.internal.AnonymousTypeFinder.getHiddenArrayElement
    ComponentTypeNamed(AnonymousTypeFinder.java:104)
    <WS data binding error>could not find schema type
    '{http://www.w3.org/2001/XMLSchema}long
    <WS data binding error>could not find schema type
    '{http://xml.apache.org/xml-soap}Element
    <WS data binding error>could not find schema type
    '{http://www.w3.org/2001/XMLSchema}anyType
    <WS data binding error>could not find schema type
    '{http://www.w3.org/2001/XMLSchema}string
    could not identify anonymous schema type named 'http://xmlns.oracle.com/AutoLoanFlow/CreditRatingAgent:tProperty[0,unbounded]', ignoring
    <WS data binding error>While processing <exception-mapping> for
    wsdlMessageName='{http://xmlns.oracle.com/AutoLoanFlow/CreditRatingAgent}decis
    ionServiceError',
    wsdlMessagePartElement='{http://xmlns.oracle.com/AutoLoanFlow/CreditRatingAgen
    t}errorInfo'.  Unable to find a BindingType in the binding file  for
    javaTypeName ='oracle.bpel.services.rules.DecisionServiceError',
    xmlTypeName='e=errorInfo@http://xmlns.oracle.com/AutoLoanFlow/CreditRatingAgent'.  The cause of this error is likely because an <exception-mapping> specified
    for {http://xmlns.oracle.com/AutoLoanFlow/CreditRatingAgent}decisionServiceErrorrequires that a <java-xml-type-mapping> exist for java
    type='oracle.bpel.services.rules.DecisionServiceError',
    xmlTypeName='e=errorInfo@http://xmlns.oracle.com/AutoLoanFlow/CreditRatingAgent', with a <root-type-qname> of
    {http://xmlns.oracle.com/AutoLoanFlow/CreditRatingAgent}errorInfo
    <WS data binding error>oracle.bpel.services.rules.DecisionServiceError is not understood because there is no type mapping for exception class
    

2.8.3 トラブルシューティングのヒント

次のリストに、BEA WebLogic ServerとともにOracle BPEL Process Managerをインストールする際のトラブルシューティングのヒントと解決方法を説明します。

2.8.3.1 サーバー起動オプションの使用

BEA WebLogic Server上のOracle BPEL Process Managerを構成中に発生するクラスパスおよびセキュリティ権限エラーについて、次の手順を実行してクラスパスとセキュリティ・ポリシーのファイル・オプションを正しく設定し直します。

  1. weblogicをユーザー名およびパスワードとして使用して、http://localhost:8001/consoleにログインします。

  2. 「Environment」「Servers」「oracleBPELServer」を選択します。 「Settings of oracleBPELServer」ページが表示されます。

  3. 「Server」「Start」タブをクリックします。

  4. 次のプロパティを編集します。

    • Class Path: oracleBPELServerの起動に使用される、ノード・マネージャを実行しているマシンのパスが含まれます。 このフィールドに表示されるクラスパスにクラスパス値を追加できます。

    • Arguments: oracleBPELServerの起動に使用される、引数が含まれます。 サーバーの起動に必要な引数を既存の引数のリストに追加できます。

    • Security Policy File: oracleBPELServerの起動に使用される、セキュリティ・ポリシー・ファイルが含まれます。 使用するポリシー・ファイルもここに追加できます。 それには、ポリシー・ファイルのgrantの有効範囲内に次の行を追加する必要があります。

      permission com.collaxa.security.ServerPermission "server", "read";