Oracle BPEL Process Manager Oracle Application Server以外のためのインストレーション・ガイド 10gリリース3(10.1.3.3)for UNIX Systems and Microsoft Windows E05835-01 |
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この章では、Oracle BPEL Process ManagerをJBoss Application Serverとともにインストールするための要件と手順について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
関連項目: インストール完了後に、次のドキュメントを参照してください。
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Oracle BPEL Process Managerは、JBoss Application Serverとともにインストールして使用することができます。
JBossを使用すると、Webテクノロジによって、複数のコンピューティング・プラットフォームにまたがったE-Businessアプリケーションを設定、操作および統合できます。 JBossには、ランタイム・コンポーネントと、アプリケーションを開発、設計するためのツールの両方が組み込まれています。
Oracle BPEL Process Managerが提供するインフラストラクチャによって、異種環境にまたがり、管理者の操作を含んだ効率的な同期および非同期動作を可能にする、標準ベースのビジネス・プロセスを作成できます。また、サービス指向アーキテクチャを可能にする要因として、統合および通知に使用できるサービスが提供されます。
Oracle BPEL Consoleは、Oracle BPEL Process Managerの監視環境です。Oracle BPEL Consoleを使用して、デプロイしたBPELプロセスを実行、管理およびテストできます。Oracle BPEL Consoleは、Oracle BPEL Serverにデプロイしたプロセスの運用、管理およびデバッグを行うためのWebベースのインタフェースとして提供されます。
JBoss Application Serverと使用する場合のOracle BPEL Process Managerのインストールは、次の高水準の手順で構成されます。
Oracle DatabaseでのOracle BPEL Process Managerスキーマの作成
この手順では、Oracle Databaseをインストールし、Oracle DatabaseにBPELPM用のデハイドレーション・ストアとして必要なデータベース・スキーマを作成します。
Oracle BPELPMスタンドアロン10.1.3.1 for OC4Jのインストール
これはBPELPMのスタンドアロン・バージョンで、埋込みOC4J J2EEコンテナが付属しています。 さらに、このBPELPMをJBoss Application Server上で動作するよう構成します。
BPELPMスタンドアロン10.1.3.1へのSOA Suiteパッチセット10.1.3.3の適用
このパッチセットにより、既存の10.1.3.1.0インストールが10.1.3.3.0にアップグレードされます。
JBoss Application Server上でのBPELPMスタンドアロンの構成
この手順では、インストール済のOracle BPELPMスタンドアロンがJBoss Application Server上で稼働するよう構成するコマンド・ベースのスクリプトを実行します。 このスクリプトは、次の手順を実行します。
BPELDomainというJBossドメインの作成
oracleBPELServerというアプリケーション・サーバーの作成
oracleBPELServerクラスパスへのOracle BPELPMバイナリの構成
必須のデータソース/JMSリソースなどの作成および構成
BPEL Console、BPEL Admininstrationなどのための必須のアプリケーションのデプロイ
この手順は、JBoss Application ServerプラットフォームでのBPELPMのインストールおよび構成の概要で、詳細は「インストールおよび構成」の項で説明します。
表3-1は、JBossとともにOracle BPEL Process Managerを使用するためのシステム要件を説明しています。
表3-1 Oracle BPEL Process Managerのシステム要件
要素 | 要件 |
---|---|
JBoss |
バージョン4.0.5 + jbossws-1.2.1 |
Oracle BPEL Process Manager for OC4J |
バージョン10.1.3.1 注意: Oracle BPEL Process Manager for OC4Jのインストールは、「手順2: Oracle BPEL Process Manager 10.1.3.1 for OC4Jのインストール」を参照してください。 BPELPMスタンドアロン10.1.3.1にSOA Suiteパッチセット10.1.3.3を適用します。 |
Webブラウザ |
Internet Explorer 6.0またはMozilla Firefox 2.0 |
オペレーティング・システム |
Microsoft Windows XP、Microsoft Windows 2003、Red Hat Enterprise Linuxリリース3、およびRed Hat Enterprise Linuxリリース4 |
デハイドレーション・ストア・データベース |
Oracle9i(9.2.0.8)以上 Oracle Database 10g(10.1.0.5)以上 Oracle Database 10g(10.2.0.2)以上 Oracle Database 10g Express Edition 10.2.0.1 Oracle Database 10.1.2.2 注意: この動作環境はOracle Applicaiton Serverと使用した場合のOracle BPELPMの動作保証であり、使用するアプリケーション・サーバーによって異なる場合があります。Oracle Databaseバージョンのアプリケーション・サーバーの動作環境を確認してください。 |
ここでは、Oracle Databaseのインストールと構成、Oracle Databaseでのスキーマの作成、およびJBossのインストールと構成に関する手順を説明します。
この項の内容は次のとおりです。
手順4: Oracle BPELPMスタンドアロン10.1.3.1へのSOA Suiteパッチセット10.1.3.3の適用
注意: この章で説明するOracle BPEL Process Manager for Developersインストール・タイプを使用すると、Oracle Database Liteが自動的にインストールされます。ただし、Oracle Database Liteはデハイドレーション・ストアとして使用できません。 |
手順5: JBoss Application ServerバージョンのインストールおよびJBoss用のBPELPMスタンドアロンの構成
Oracle Database 10gをインストールするには、次の指示に従ってください。
注意: この手順は、Oracle Database 10gバージョン10.1.0.2およびOracle Database 10gパッチ・バージョン10.1.0.5を取得していることを前提としています。これ以外のデータベースのバージョンについては、http://www.oracle.com/technology/documentation/index.htmlを参照してください。 |
Oracle Database 10g 10.1.0.2をインストールします。
SQL*Plusを開き、SYSDBA
権限のあるユーザーとしてログインします。
データベースを停止します。
SQL> SHUTDOWN IMMEDIATE
Oracle Database 10gをインストールしたOracleホームに、Oracle Database 10g 10.1.0.5パッチをインストールします。
Linuxを使用している場合のみ、root
ユーザーとしてログインし、オペレーティング・システムのコマンド・プロンプトから次のコマンドを実行します。
/etc/init.d/init.cssd stop
SQL*Plusのアップグレード・モードでデータベースを起動します。
SQL> STARTUP UPGRADE
次のスクリプトを実行します。
SQL> @ORACLE_HOME/rdbms/admin/catpatch.sql;
データベースを停止します。
SQL> SHUTDOWN IMMEDIATE
データベースを再起動します。
SQL> STARTUP
次のスクリプトを実行します。
SQL> @ORACLE_HOME/rdbms/admin/utlrp.sql;
これは、BPELのスタンドアロン・バージョンです。この設定には基本SOA Suiteインストールを使用できないことに注意してください。 Oracle BPEL Process Manager 10.1.3.1のスタンドアロン・バージョンは、次のURLからダウンロードできます。
http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/bpel/index.html
注意: ファイル名はsoaで始まりますが、実際にはBPELダウンロード・ファイルです。たとえば、Oracle BPEL Process Manager 10.1.3.1 for OC4JのWindowsダウンロード・ファイルの名前はsoa_windows_x86_bpel_101310.zip です。 |
BPELは、JBoss外の専用のディレクトリにインストールする必要があります。 JBossインストールは、このインストールのバイナリやプロパティ・ファイルを参照します。この外部インストールは永続的なもので、一時ステージング領域ではありません。 OC4Jも含まれていますが、このOC4Jは起動および停止しません。これは、JBossインストール以前の重要な前提条件です。
注意: JBossでOracle BPEL Process Managerを構成するためのスクリプトを実行する前に、JAVA_HOME 環境パラメータを設定する必要があります。 |
BPELインストール設定ファイル・ディレクトリのDisk1\install\soa_schemas\ircaフォルダに移動します。
Oracle Databaseのインストール場所がポイントされるようにORACLE_HOME
を設定します。たとえば、次のようになります。
set ORACLE_HOME=c:\Oracle10g
irca bpel
と入力します。
これによって、Oracle BPEL Process Managerインストール付属のircaスクリプトが実行されます。
プロンプトが表示されたら、sys
のパスワードを入力します。
Oracle Databaseにorabpel
スキーマがロードされます。
MetaLinkからSOA Suiteパッチセット10.1.3.3をダウンロードし、BPELPMスタンドアロン10.1.3.1にパッチセットを適用する必要があります。次の手順を実行します。
http://metalink.oracle.comでOracleMetaLinkにログインします。OracleMetaLinkのホームページが表示されます。
「Patches & Updates」をクリックします。「Patches & Updates」ページが表示されます。
「Simple Search」をクリックします。
「Search By」フィールドに6148874と入力します。パッチセット6148874の詳細が表示されます。
パッチセットの指示に従って、パッチセットをBPELPMスタンドアロン10.1.3.1にインストールします。
注意: パッチの適用後にBPELPMインスタンスを起動/再起動しないでください。 |
注意: 次の手順は、JBoss Application Serverを入手していることを前提としています。 |
JBoss Application Serverをインストールします。
http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/htdocs/101310.htmlから、Orabpel_10133_Jboss.zip
ファイルをダウンロードします。このファイルにより、Oracle BPEL Process ManagerをJBoss Application Serverで使用できます。次に、orabpel_10133_Jboss
フォルダに解凍します。
注意:
|
orabpel_10133_Jboss\cfg\constants.properties
ファイルの次の必須インストール・プロパティを変更します。
注意: 必須プロパティにはコメント・タグを付けたり、空白値を含めることはできません。この要件に従わないと、インストール時にエラーとなります。また、各フィールドには必ず適切な情報を入力してください。入力ミスがあった場合も、インストール時にエラーとなります。 |
プロパティ | 説明 |
---|---|
JBOSS_HOME |
JBoss Application Serverがインストールされているディレクトリ・パス。
たとえば、JBOSS_HOME=C:\jboss-4.0.5.GAのようになります。 |
BPEL_HOME |
Oracle BPEL Process Managerがインストールされているディレクトリ・パス。
たとえば、BPEL_HOME=C:\product\10.1.3.1\OraBPEL_1\bpelのようになります。 |
BPEL_INSTALL_ROOT |
Oracle BPEL Process ManagerのJDKを含むディレクトリ。
たとえば、Oracle BPEL Process Managerのホーム・ディレクトリがC:\OraBPELPM_1\integration\orabpelの場合、通常、 |
DRIVER_TYPE |
JDBCドライバ・タイプ(thickまたはthin)。
たとえば、DRIVER_TYPE=thinのようになります。 |
HOSTNAME |
Oracle Database 10gがインストールされているホストの名前またはIPアドレス。
たとえば、HOSTNAME=stda.us.oracle.comのようになります。 |
PORTNUMBER |
Oracle Database 10gがインストールされているホストのポート番号。
たとえば、PORT_NUMBER=1087のようになります。 |
SID |
Oracle Database 10gのサービス名。
たとえば、SID=ORCLのようになります。 |
JAASAUTHUSERID |
Oracle BPEL Process Managerスキーマにアクセスするためのユーザー名。
たとえば、JAASAUTHUSERID=orabpelのようになります。 |
JASAUTHPASSWD |
プロキシ・サーバーのホスト名。
たとえば、JASAUTHPASSWD=orabpelのようになります。 |
PROXYSET |
プロキシ・サーバーが使用されているかどうか(trueまたはfalse)。
たとえば、PROXYSET=trueのようになります。 |
PROXYHOST |
プロキシ・サーバーのホスト名。 |
PROXYHOST |
プロキシ・サーバーがインストールされているホストの名前またはIPアドレス。
たとえば、PROXY_HOST=www-proxy.us.oracle.comのようになります。 |
PROXY_PORT |
プロキシ・サーバーが稼働するポート。
たとえば、PROXY_PORT=80のようになります。 |
NON_PROXY_HOST |
|記号で区切られた、プロキシ・サーバーがバイパスされる必要のあるアドレス。
たとえば、次のようになります。NON_PROXY_HOST=*.oracle.com|*.oraclecorp.com|localhost|127.0.0.1|10.177.251.61|rajeshc-pc|rajeshc-pc.idc.oracle.com |
オペレーティング・システムのコマンド・プロンプトで、orabpel_10133_Jboss
フォルダから次のスクリプトを実行します。
オペレーティング・システム | 実行スクリプト |
---|---|
Windows XP | setup.bat |
Linux | setup.sh |
このスクリプトにより、次のOracle BPEL Server(oracleBPELServer)およびデシジョン・サーバー(decisionServer)が作成されます。 さらに、スクリプトにより、必要なアプリケーション、キュー、データベース接続、アダプタおよびJCAも構成されます。
インストールの進捗状況は、Jboss_Installables
\bin\logs\output.log
ファイルに記録されます。
jbossws-1.2.1パッチを適用します。
デフォルトで、JBoss 4.0.5にはWebサービス・デプロイヤ1.0.4(jbossws-1.0.4)が付属していますが、このデプロイヤを使用してWebサービスを実行すると問題が発生するため、jbossws1.2.1にアップグレードする必要があります。
jbossws-1.2.1.GA.zipはhttp://labs.jboss.com/jbossws/downloadsでダウンロードできます。
ダウンロード後、Install.txtファイルの手順に従い、パッチを構成済みのoracleBPELServer
に適用します。
次のようにoracleBPELServerを起動します。
オペレーティング・システム | 実行スクリプト |
---|---|
Windows XP | JBOSS_HOME \bin\startServer.bat -c oracleBPELServer |
Linux | JBOSS_HOME /bin/startServer.sh -c oracleBPELServer |
次のようにdecisionServerを起動します。
オペレーティング・システム | 実行スクリプト |
---|---|
Windows XP | JBOSS_HOME \bin\startServer.bat -c decisionServer |
Linux | JBOSS_HOME /bin/startServer.sh -c decisionServer |
Jboss
をユーザー名およびパスワードとして使用して、次のURLでBPEL Consoleにログインします。
http://localhost:9700/BPELConsole
この項では、JDeveloperでのJ2EEアプリケーションのデプロイについて、JBoss Application Serverで使用できる様々なデザインタイムのサポート機能について説明します。 次の2つの方法で、JBoss Application ServerにBPELPMコンポーネントをデプロイできます。
BPELPM Developer Promptでant
を使用してJ2EEアプリケーションをデプロイできます。この項の内容は次のとおりです。
BPEL_HOME\bpel\system\config\collaxa-config.xml
ファイルで、bpelPlatform
がjboss_3に設定されていることを確認します。
BPEL_HOME\bpel\utilities\ant-orabpel.properties
ファイルで、次のプロパティが設定されていることを確認します。
platform
をjboss_3に設定
admin.user
をJBossレルムの有効なユーザーに設定
admin.password
を前述のユーザーのパスワードに設定
jndi.url
をjnp://localhost:9099に設定
jndi.InitialContextFactory
をorg.jnp.interfaces.NamingContextFactoryに設定
注意: admin.user プロパティが正しく設定されていない場合は、デプロイにおいて認証エラーがスローされることがあります。 |
antを使用してDeveloper PromptからBPELPMをデプロイするには、次の指示に従ってください。
BPELPM Developer Promptを開きます。
BPELアプリケーションのBPEL_HOME\bpel\system\appserver\oc4j\ant\bin
ディレクトリからant.sh/bat
を実行します。
注意: 詳細は、C:\product\10.1.3.1\OraBPEL_OC4J\bpel\GETTING_STARTED.html を参照してください。 |
注意が必要な例外は次の点だけです。
BPEL Processにデシジョン・サービス・アプリケーション、UIアプリケーションまたはワークフロー・アプリケーションが含まれている場合、これらのアプリケーションはant
スクリプトによってJBossに自動的にデプロイされません。
対応するEAR/WARファイルはJBossプラットフォーム用にカスタム作成されていますが、ターゲット・サーバーに手動でデプロイする必要があります。
JDeveloperからJ2EEアプリケーションをデプロイすることもできます。この項の内容は次のとおりです。
次のサイトからJDeveloper Studio 10.1.3.3(jdevstudio10133.zip
)をダウンロードします。
Windowsの場合: http://www.oracle.com/technology/software/products/jdev/htdocs/soft10133.html
BPEL_HOME\system\services\lib
ディレクトリからJDEV_HOME\integration\lib
ディレクトリに、bpm-services.jar
ファイルをコピーします。
BPEL_HOME\lib
ディレクトリからJDEV_HOME\integration\lib
ディレクトリに、orabpel-ant.jar
ファイルをコピーします。
BPEL_HOME
\bpel\utilities\ant-orabpel.properties
ファイルで次のプロパティが設定されていることを確認します。BPEL_HOME
\bpel\system\config\collaxa-config.xml
ファイルでbpelPlatform
がjboss_3に設定されていることを確認します。
platform
をjboss_3に設定
admin.user
をJBossレルムの有効なユーザーに設定
admin.password
を前述のユーザーのパスワードに設定
jndi.url
をjnp://localhost:9099に設定
jndi.InitialContextFactory
をorg.jnp.interfaces.NamingContextFactoryに設定
JDeveloperで、スタンドアロンOC4J 10.1.3タイプのアプリケーション・サーバー接続を作成します。
JDeveloperで、localhost:9700への統合サーバー接続を作成します。
JDeveloperを使用してDeveloper PromptからBPELPMをデプロイするには、次の指示に従ってください。
JDeveloperから、BPELアプリケーションを右クリックして必要なドメインにデプロイします。
注意が必要な例外は次の点だけです。
BPEL Processにデシジョン・サービス・アプリケーション、UIアプリケーションまたはワークフロー・アプリケーションが含まれている場合、これらのアプリケーションはJDeveloperによってJBossに自動的にデプロイされません。
対応するEAR/WARファイルはJBossプラットフォーム用にカスタム作成されていますが、JBoss Application Serverでターゲット・サーバーoracleBPELServerに手動でデプロイする必要があります。
この項の構成手順はオプションです。必要な場合のみ実行してください。
この項では、LDAPをJBossで構成し、oracleBPELServer
でLDAP認証を有効にする手順を説明します。
JBOSS_HOME
\server\oracleBPELServer\conf
下のlogin-config.xml
にナビゲートします。
アプリケーション・ポリシー「BPELAuthentication」で「UsersRolesLoginModule」をコメント化します。
「LdapLoginModule」のコメント化を解除します(デフォルトで「LdapLoginModule」はコメント化されています)。
変更を保存します。
oracleBPELServer
を再起動します。
この手順により、デフォルトのファイルベース認証が無効になり、外部LDAP認証が有効になります。
注意: LdapLoginModule にはデフォルト値が含まれています。 必ずご使用の環境固有の値に変更してください。 |
この項では、JBoss上のBPELPM 10.1.3.3で使用可能な高可用性(HA)サポートについて説明します。この項の内容は次のとおりです。
BPELPMのHA設定が2つのマシンの2つのノードで構成されていることを確認します。 ここでは、2つのノードのホスト名をhostname01およびhostname02と仮定します。 また、ロード・バランシングのURLをhttp:\\<loadbalancer>:9800とします。
次の手順を実行して、JBoss上のBPELPMでHAを構成します。
hostname01およびhostname02のJBoss上でBPELPMを別々に構成します。
注意:
|
任意のロード・バランシング・ソフトウェアをhostname01またはhostname02、もしくはその他のホストにインストールし、共通のロード・バランシングURL(http://<loadbalancer>:9800)を使用してhttp://hostname01:9700およびhttp://hostname02:9700をポイントします。
hostname01およびhostname02の両方でBPEL_HOME\bpel\system\config\collaxa-config.xml
を変更します。
soapCallbackUrlプロパティがロード・バランサのURLをポイントするよう、collaxa-config.xml
ファイル内のsoapCallbackUrlプロパティをhttp://<loadbalancer>:9800に更新します。
hostname01およびhostname02の両方のホストでoracleBPELServerを起動します。
http://<loadbalancer>:9800/BPELConsoleでBPEL Process Manager Consoleにログインします。
この項ではインストール後に実行する検証作業について説明します。この内容は次のとおりです。
次の手順を実行して、Oracle BPEL Process Manager Consoleが起動しているかどうかをチェックします。
http://localhost:9700/BPELConsole(またはソフトウェアがインストールされている場所、たとえばhttp://<machine-name>:9700/BPELConsole/)に移動します。Oracle BPEL Process Manager Consoleのウィンドウが表示されます。
「LDAPの使用」のセキュリティ設定手順で構成したユーザーIDでログインします。
データベースにログインし、SQL*Plusを起動します。
setup.sql
スクリプトを実行します。
SQL> @Oracle_Home/samples/tutorials/122.DBAdapter/sql/setup.sql;
このスクリプトにより、データベースにmovies
表が作成され、データが移入されます。
JBoss Consoleの「Deployments」→「DB Adapter」→「Configuration」→「Outbound Connection Pools」→「eis/DB/BPELSamples」→「Properties」で、データベース・アダプタがデータベースをポイントするように指定します。
「スタート」→「すべてのプログラム」→「Oracle - Oracle_Home」→「Oracle BPEL Process Manager」→「Developer Prompt」を選択します。
次のディレクトリに移動します。
tutorials\122.DBAdapter\SelectAllByTitle
次のコマンドを実行します。
ant
これにより、このチュートリアルに依存するすべてのプロジェクトがコンパイルされ、デプロイされます。 プロジェクトは、BPEL_HOME
\bpel\domains\
domain_name
\deploy
にデプロイされます。
「スタート」→「すべてのプログラム」→「Oracle - Oracle_Home」→「Oracle BPEL Process Manager」→「BPEL Console」を選択します。
「デプロイ済のBPELプロセス」リストでSelectAllByTitleをクリックします。
「開始」ページでムービー・タイトルを入力します。
「XMLメッセージの転送」をクリックします。
結果を表示し、インスタンスを検査します。
表3-2に示すアウトバウンド接続プール・プロパティが変更されていることを確認します。
アダプタを使用してBPEL Processをデプロイする前に、BPEL Process Partnerlinkによって使用される必須のアウトバウンド接続プールを作成する必要があります。 次の手順を実行して、必要なアウトバウンド接続プールを作成します。
jboss
をユーザー名およびパスワードとして使用して、http://localhost:8001/consoleにログインします。
「Deployments」→「<adapter_name>」→「Configuration」→「Outbound Connection Pools」を選択します。 「Outbound Connection Pool Configuration Table」が表示されます。
「Lock & Edit」をクリックします。
「New」をクリックします。 「Create a New Outbound Connection」ページが表示されます。
「Outbound Connection Group」に表示されるアウトバウンド接続を選択します。
「Next」をクリックします。 「JNDI Name for Outbound Connection Instance」ページが表示されます。
jca:addressの下にBPELプロセスのパートナ・リンクWSDLによって参照される必要なJNDI名を入力します。
「Finish」をクリックします。 「Save Deployment Plan Assistant」ページが表示されます。
「Location」フィールドでデプロイ・プランの場所を選択し、「Finish」をクリックします。 「Settings for <adapter_name>」ページが表示されます。
「Outbound Connection Pools」ページに戻り、「Groups and Instances」列で作成したアウトバウンド接続プールを選択します。 「Outbound Connection Properties」ページが表示されます。
対応するプロパティ値の列をクリックしてプロパティを更新します。
「Save」をクリックします。
「Activate Changes」ボタンをクリックして、変更をアクティブにします。
表3-2 アウトバウンド接続プール・プロパティ
アダプタ・タイプ | プロパティ |
---|---|
データベース |
|
FTP |
注意: FTPサーバーに接続するための新しい認証エイリアスを作成する必要があります。 |
アプリケーション |
|
AQ |
|
JMS |
注意: キューの |
MQ |
|
BPEL_HOME\bpel\utilities\ant-orabpel.propertiesのadmin.userおよびadmin.passwordが、認証用の認証ストア設定からの有効なユーザーの資格証明で更新されていることを確認します。 サンプルは、前述の手順に従ってant
スクリプトを使用してDeveloper Promptからデプロイできます。 BPELプロセスのみを含んだサンプルは、ant
スクリプトを使用して完全にデプロイできます。 デシジョン・サービス・アプリケーション、ワークフロー・フォーム、およびUIアプリケーションなどの追加コンポーネントを含んだサンプルは、次の方法でデプロイしてください。
ant
スクリプトを使用して、サンプルのBPELプロセスをデプロイします。
各デシジョン・サービス・アプリケーションについて、JSPおよびdecisionservice.xmlファイルを手動で編集してドメインの変数を置換し、必要に応じてポートをホストします。WAR
またはEAR
ファイルを生成し、DecisionServer
にデプロイします。アプリケーションを起動します。
各ワークフロー・フォーム・アプリケーションについては、WAR
またはEAR
ファイルを生成し、oracleBPELServerにデプロイします。アプリケーションを起動します。
各UIアプリケーションについては、doApply.jsp
を手動で編集してドメインの変数を置換し、必要に応じてポートをホストします。WAR
またはEAR
ファイルを生成し、oracleBPELServerにデプロイします。アプリケーションを起動します。
この付録では、JBoss Application Server 4.0.5上のBPELPM 10.1.3.3でAuto Loanデモを実行する方法を説明します。 内容は次のとおりです。
JDeveloperで次の変更を1回だけ実行する必要があります。
jdev\integration\lib
にあるJDeveloperのbpm-services.jarをBPEL_HOME
\system\services\lib
の更新済jarに置換します。
jdev\integration\lib
にあるJDeveloperのorabpel-ant.jarをBPEL_HOME\lib
の更新済jarに置換します。
jdev\integration\bpel\utilities\ant-orabpel.properties
ファイル内の次のプロパティを変更します。
Platformをjboss_3に変更
admin.userをJBossレルムの有効なユーザーに変更
admin.passwordを前述のユーザーのパスワードに変更
jndi.urlをjnp://<hostname>:<bootstrap_JNP_service_port>に変更
注意: ここで使用するbootstrap_JNP_service_port は、JBOSS_HOME /server/oracleBPELServer 下のjboss-service.xml から取得できます。
探す対象の値は<attribute name="Port">です。 デフォルトで、bootstrap_JNP_service_portの値は9099です。 |
jndi.InitialContextFactoryをorg.jnp.interfaces.NamingContextFactoryに変更
JDeveloperで、スタンドアロンOC4J 10.1.3タイプのアプリケーション・サーバー接続を作成します。
JDeveloperで、"<hostname>:9700"への統合サーバー接続を作成します。
注意: この段階では、ESBに関するテスト接続のエラーは無視してください。 |
Auto Loan Flowサンプルには、次のコンポーネントがあります。
BPELプロセス: AutoLoanFlow BPEL Process <bpel jar>
デシジョン・サービス・アプリケーション(ビジネス・ルール・アプリケーション)
CreditRatingAgent <ear>
LoanAdvisorAgent <ear>
UIアプリケーション: AutoLoanFlowUI <ear>
HWF Tformアプリケーション: AutoLoanflow LoanApproval <ear>
BPELPMスタンドアロンに同梱されているAutoLoanFlowサンプルはOC4Jアプリケーション・サーバー用に作成されているため、そのままではJBoss Application Server上で実行できません。 具体的には、JDeveloperを使用して、デシジョン・サービス・アプリケーションをJBossプラットフォーム用に再生成する必要があります。java-wsdl-mapping
ファイルがJBoss固有の変更を必要とするためです。
次の項では、Auto Loan Flowのデシジョン・サービス・アプリケーションをJBoss用に再生成する手順を説明します。
次の手順を実行して、AutoLoanFlowサンプルをJBoss用に変更します。
次のファイルをファイル・システムから削除します。
BPEL_HOME\samples\demos\AutoLoadDemo\AutoLoanFlow\bpel\decisionservices.decs
次のファイルを使用して、JDeveloper StudioからJDeveloperプロジェクトとしてAutoLoanFlowサンプルを開きます。
BPEL_HOME
\samples\demos\AutoLoanDemo\AutoLoanFlow\AutoLoanFlow.jpr
アプリケーション・ナビゲータからAutoLoanFlow.bpelファイルを開きます(AutoLoanFlowプロジェクト内にあります)。
AutoLoanFlow.bpelのServicesスイムレーンから、次のデシジョン・サービス・パートナ・リンクを削除します。
CreditRatingAgent
LoanAdvisorAgent
BPEL_HOME
\samples\demos\AutoLoanDemo\AutoLoanBroker.pdf
の「Modelling Auto Loan Broker Process」の手順II、III、IVおよびVを実行して2つのデシジョン・サービス・アプリケーションを再作成します。
パートナ・リンクのターゲットURLの変更
デシジョン・サービス・アプリケーションはdecisionServerにデプロイされ、oracleBPELServerと異なるポート(デフォルトで9701)で実行されるため、BPELプロセスからデシジョン・サービスへのパートナ・リンク・バインディングを、正しい位置をポイントするよう変更する必要があります。
BPEL_HOME/samples/demos/AutoLoanDemo/AutoLoanFlow/bpel/bpel.xml
ファイルで次の変更を行います。
decisionServiceDetails
のポート番号を9701(またはDecisionServerポートに変更し、wsdlRuntimeLocation
プロパティ値をCreditRatingAgentPLおよびLoanAdvisorAgentPLバインディングに変更します。
AutoLoanFlow BPELプロセスには、パートナ・リンクとして2つのデシジョン・サービス・アプリケーション(CreditRatingAgentおよびLoanAdvisorAgent)があります。 デフォルトで、これら2つのJ2EEアプリケーションに対して生成されるコンテキスト・ルートの値は同じで/rules/${domain_id}/${process_id}/${process_revision}
です。
${}属性は、Auto Loan Flowの構築およびデプロイ時に、実際の値に置換されます。 ただし、これら2つのアプリケーションのコンテキスト・ルートが一意でないため、これらはJBossでデプロイできません。 2つ目のアプリケーションがJBossでデプロイまたは起動されると、コンテキスト・ルートが使用中であるというエラーが発生します。これはOracle以外のアプリケーション・サーバーで発生する問題で、BPELプロセスがJDeveloper Studioで生成された複数のデシジョン・サービス・パートナ・リンクを参照する場合に起こります。 回避策として、JDeveloperでデシジョン・サービス・アプリケーションを生成した後、構築およびデプロイを実行する前に、次の手順を実行します。
AutoLoanFlow\decisionservices\CreditRatingAgent\ear\META-INF\application.xml
ファイルを変更します。
<context-root>/rules/${domain_id}/${process_id}/${process_revision}</context-root>
を<context-root>/rules/${domain_id}/${process_id}/${process_revision}/CreditRatingAgent</context-root>
に変更します。
AutoLoanFlow\decisionservices\CreditRatingAgent\war\WEB-INF\web.xml
ファイルを変更します。
<url-pattern>CreditRatingAgent</url-pattern>
を<url-pattern>/</url-pattern>
に変更します。
最後に、統合サーバー接続を使用してAuto Loan Flowを構築およびデプロイします。 アプリケーション・ナビゲータでBPELプロジェクトを右クリックし、「デプロイ」を選択します。
これにより、統合サーバー接続で稼働中のBPELエンジンにBPELプロセスが自動的にデプロイされます。
次のJ2EEアプリケーションは、JBossに手動でデプロイする必要があります。
CreditRatingAgent.ear
LoanAdvisorAgent.ear
AutoLoanFlowUI.ear
<domain>_AutoLoanFlow_<version>_LoanApproval.ear
次の手順を実行して、アプリケーションをJBossにデプロイします。
J2EEアプリケーションをJBossにデプロイするには、ファイルをJBOSS_HOME
\server\SERVER_NAME\deploy
ディレクトリにコピーします。
AutoLoanDemoの場合、デプロイするサーバーはdecisionServerです。 JBOSS_HOME
\server\decisionServer\deploy
ディレクトリです。 コピー後、JBossによってアプリケーションが自動的にデプロイされます。
プロセスをデプロイした後、次の手順を実行してサンプルをテストします。
http://<hostname>:9700/AutoLoanFLowUIからAutoLoanFlow UIを開きます。
「Initiate New BPEL Loan Flow」ハイパーリンクをクリックします。
デフォルトのペイロードを受け入れ、「Submit Loan Application」をクリックします。
jstein/welcome1をユーザー名およびパスワードとして使用して、http://<hostname>:9700/integration/worklistappのワークリストにログインします。
タスクのタイトル(「Loan Approval for Irving Stone」)をクリックします。
タスク・ペイロードを確認します。ローンの信用評価が500、リスクが「中」で信用最大額が50000.0であることを確認します。
ローン提供プロバイダは「Premium Bank」でAPRは4.0です。
タスクを承認します。
AutoLoanFlowインスタンスを検証します。