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Oracle BPEL Process Manager JBoss Application Serverのためのインストレーション・ガイド
10g リリース3(10.1.3.3)for UNIX Systems and Microsoft Windows
E06121-01
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B Auto Loanデモ

この付録では、JBoss Application Server 4.0.5上のBPEL PM 10.1.3.3でAuto Loanデモを実行する方法を説明します。内容は次のとおりです。

B.1 JDeveloper Studio 10.1.3.3の前提条件

JDeveloperで次の変更を1回のみ実行する必要があります。

  1. jdev\integration\libにあるJDeveloperのbpm-services.jarを、BPEL_HOME\system\services\libの更新済jarに置換します。

  2. jdev\integration\libにあるJDeveloperのorabpel-ant.jarを、BPEL_HOME\libの更新済jarに置換します。

  3. jdev\integration\bpel\utilities\ant-orabpel.propertiesファイル内の次のプロパティを変更します。

    • Platformをjboss_3に変更

    • admin.userをJBossレルムの有効なユーザーに変更

    • admin.passwordを前述のユーザーのパスワードに変更

    • jndi.urlをjnp://<hostname>:<bootstrap_JNP_service_port>に変更


      注意:

      前述で使用するbootstrap_JNP_service_portは、JBOSS_HOME/server/oracleBPELServerの下のjboss-service.xmlから取得できます。

      参照先の値は<attribute name="Port">です。デフォルトでは、bootstrap_JNP_service_portの値は9099です。


    • jndi.InitialContextFactoryをorg.jnp.interfaces.NamingContextFactoryに変更

  4. JDeveloperで、「スタンドアロンOC4J 10.1.3」タイプのアプリケーション・サーバー接続を作成します。

  5. JDeveloperで、「<hostname>:9700」への統合サーバー接続を作成します。


    注意:

    この段階では、ESBに関するテスト接続のエラーは無視してください。

B.2 Auto Loanデモのサンプル

Auto Loan Flowサンプルには、次のコンポーネントがあります。

BPEL PMスタンドアロンに同梱されているAutoLoanFlowサンプルはOC4Jアプリケーション・サーバー用に作成されているため、そのままではJBoss上で実行できません。 具体的には、JDeveloperを使用して、デシジョン・サービス・アプリケーションをJbossプラットフォーム用に再生成する必要があります。java-wsdl-mappingファイルは、Jboss固有の変更を必要とします。

次の項では、Auto Loan Flowのデシジョン・サービス・アプリケーションをJBoss用に再生成する手順を説明します。

B.3 JDeveloper Studioを使用したAuto Loan Flowプロセスのモデリング

AutoLoanFlowサンプルをJBoss用に変更するには、次の手順を実行します。

  1. 次のファイルをファイル・システムから削除します。

    BPEL_HOME\samples\demos\AutoLoadDemo\AutoLoanFlow\bpel\decisionservices.decs

  2. 次のファイルを使用して、JDeveloper StudioからJDeveloperプロジェクトとしてAutoLoanFlowサンプルを開きます。

    BPEL_HOME\samples\demos\AutoLoanDemo\AutoLoanFlow\AutoLoanFlow.jpr

  3. アプリケーション・ナビゲータからAutoLoanFlow.bpelファイルを開きます(AutoLoanFlowプロジェクト内にあります)。

  4. AutoLoanFlow.bpelの「サービス」スイムレーンから、次のデシジョン・サービス・パートナ・リンクを削除します。

    • CreditRatingAgent

    • LoanAdvisorAgent

  5. BPEL_HOME\samples\demos\AutoLoanDemo\AutoLoanBroker.pdfの「Modelling Auto Loan Broker Process」の手順II、III、IVおよびVを実行して、2つのデシジョン・サービス・アプリケーションを再作成します。

パートナ・リンク・ターゲットURLの変更

デシジョン・サービス・アプリケーションはdecisionServerにデプロイされ、oracleBPELServerとは異なるポート(デフォルトでは9701)で実行されるため、BPELプロセスからデシジョン・サービスへのパートナ・リンク・バインディングは、正しい場所をポイントするように変更する必要があります。

  1. BPEL_HOME/samples/demos/AutoLoanDemo/AutoLoanFlow/bpel/bpel.xmlファイル内の次の項目を変更します。

    CreditRatingAgentPLおよびLoanAdvisorAgentPLバインディングのwsdlRuntimeLocationプロパティ値とdecisionServiceDetailsのポート番号を9701(DecisionServerポート)に変更します。

B.4 Oracleプラットフォーム以外での既知の問題

AutoLoanFlow BPELプロセスには、パートナ・リンクとして2つのデシジョン・サービス・アプリケーション(CreditRatingAgentおよびLoanAdvisorAgent)があります。デフォルトでは、これら2つのJ2EEアプリケーションに対して生成されるコンテキスト・ルートの値は同じで、/rules/${domain_id}/${process_id}/${process_revision}です。

${}属性は、Auto Loan Flowの構築およびデプロイ時に実際の値に置換されます。ただし、これら2つのアプリケーションのコンテキスト・ルートが一意でないため、これらはJBossでデプロイできません。2つ目のアプリケーションがJBossでデプロイまたは起動されると、コンテキスト・ルートが使用中であるというエラーが発生します。これはOracle以外のアプリケーション・サーバーで発生する問題で、BPELプロセスがJDeveloper Studioで生成された複数のデシジョン・サービス・パートナ・リンクを参照する場合に起こります。回避策として、JDeveloperでデシジョン・サービス・アプリケーションを生成した後、構築およびデプロイを実行する前に、次の手順を実行します。

次のJ2EEアプリケーションは、JBossに手動でデプロイする必要があります。

B.5 JBossへのJ2EEアプリケーションのデプロイ

アプリケーションをJBossにデプロイするには、次の手順を実行します。

  1. JBOSS_HOME/server/[SERVER_NAME]/deployディレクトリにファイルをコピーすることで、J2eeアプリケーションをJbossにデプロイできます。

    AutoLoanDemoの場合、デプロイされるサーバーはdecisionServerです。JBOSS_HOME/server/decisionServer/deployディレクトリです。コピー後、JBossではアプリケーションが自動的にデプロイされます。

B.6 サンプルの実行

プロセスのデプロイ後、サンプルをテストするには、次の手順を実行します。

  1. AutoLoanFlow UIを

    http://<hostname>:9700/AutoLoanFLowUIから開きます。

  2. 「Initiate New BPEL Loan Flow」ハイパーリンクをクリックします。

  3. デフォルトのペイロードを受け入れ、「Submit Loan Application」をクリックします。

  4. jstein/welcome1をユーザー名およびパスワードとして使用して、http://<hostname>:9700/integration/worklistappのワークリストにログインします。

  5. タスクのタイトル(「Loan Approval for Irving Stone」)をクリックします。

  6. タスク・ペイロードを確認します。ローンの信用評価が500、リスクが「中」で信用最大額が50000.0であることを確認します。

    ローン提供プロバイダは「Premium Bank」でAPRは4.0です。

  7. タスクを承認します。

  8. AutoLoanFlowインスタンスを検証します。