Oracle BPEL Process Manager JBoss Application Serverのためのインストレーション・ガイド 10g リリース3(10.1.3.3)for UNIX Systems and Microsoft Windows E06121-01 |
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この章では、Oracle BPEL Process Manager(BPEL PM)をJBoss Application Server(JBoss)とともにインストールするための要件と手順について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
関連項目: インストール完了後に、次のドキュメントを参照してください。
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BPEL PMは、JBossとともにインストールして使用できます。
JBossを使用すると、Webテクノロジによって、複数のコンピューティング・プラットフォームにまたがったE-Businessアプリケーションを設定、操作および統合できます。 JBossには、ランタイム・コンポーネントと、アプリケーションを開発、設計するためのツールの両方が組み込まれています。
Oracle BPEL Process Managerが提供するインフラストラクチャによって、異種環境にまたがり、管理者の操作を含んだ効率的な同期および非同期動作を可能にする、標準ベースのビジネス・プロセスを作成できます。 また、サービス指向アーキテクチャを可能にする要因として、統合および通知に使用できるサービスが提供されます。
Oracle BPEL Consoleは、BPEL PMの監視環境です。Oracle BPEL Consoleを使用して、デプロイしたBPELプロセスを実行、管理およびテストできます。 Oracle BPEL Consoleは、Oracle BPEL Serverにデプロイしたプロセスの運用、管理およびデバッグを行うためのWebベースのインタフェースとして提供されます。
JBossとともに使用する場合のOracle BPEL Process Managerのインストールは、主に次の手順から構成されます。
Oracle DatabaseでOracle BPEL Process Managerスキーマを作成します。
この手順では、Oracle Databaseをインストールし、BPEL PM用のデハイドレーション・ストアに必要なデータベース・スキーマをOracle Databaseに作成します。
Oracle BPEL PMスタンドアロン10.1.3.1 for OC4Jをインストールします。
これは、BPEL PMのスタンドアロン・バージョンで、埋込みOC4J J2EEコンテナが付属しています。 さらに、このBPEL PMをJBoss上で動作するように構成します。
BPEL PMスタンドアロン10.1.3.1にSOA Suiteパッチセット10.1.3.3を適用します。
このパッチセットにより、既存の10.1.3.1.0インストールが10.1.3.3.0にアップグレードされます。
JBoss上でBPEL PMスタンドアロンを構成します。
この手順では、コマンド・ベースのスクリプトを実行し、インストール済のOracle BPEL PMスタンドアロンがJBoss上で稼働するように構成します。このスクリプトでは、次の手順が実行されます。
BPELDomainと呼ばれるJBossドメインを作成します。
oracleBPELServerと呼ばれるアプリケーション・サーバーを作成します。
Oracle BPEL PMバイナリでoracleBPELServerクラスパスを構成します。
必要なデータソース/JMSリソースを作成および構成します。
Oracle BPEL ConsoleやBPEL管理などで必要なアプリケーションをデプロイします。
前述の手順は、JBossプラットフォームでのBPEL PMのインストールおよび構成の概要を示したもので、詳細は「インストールおよび構成」の項で説明します。
表4-1は、JBossとともにOracle BPEL Process Managerを使用するためのシステム要件を説明しています。
表4-1 Oracle BPEL Process Managerのシステム要件
要素 | 要件 |
---|---|
JBoss Application Server |
バージョン4.0.5 + jbossws-1.2.1 |
Oracle BPEL Process Manager for OC4J |
バージョン10.1.3.1 注意: Oracle BPEL Process Manager for OC4Jのインストールは、「手順3: Oracle BPEL Process Manager 10.1.3.1 for OC4Jのインストール」を参照してください。 BPEL PMスタンドアロン10.1.3.1にSOA Suiteパッチセット10.1.3.3を適用します。 |
Webブラウザ |
Internet Explorer 6.0またはMozilla Firefox 5.0 |
オペレーティング・システム |
Microsoft Windows XP、Microsoft Windows 2003、Red Hat Enterprise Linuxリリース3、およびRed Hat Enterprise Linuxリリース4 |
デハイドレーション・ストア・データベース |
Oracle Database 10.1.0.5以上 Oracle Database 10.1.2.2以上 |
ここでは、Oracle Databaseのインストールと構成、データベースでのスキーマの作成、およびJBossのインストールと構成に関する手順を説明します。
この項の内容は次のとおりです。
手順4: BPEL PMスタンドアロン10.1.3.1へのSOA Suiteパッチセット10.1.3.3の適用
注意: Windowsでは、この章で説明するOracle BPEL Process Manager for Developersインストール・タイプを使用すると、Oracle Database Liteが自動的にインストールされます。 ただし、Oracle Database Liteはデハイドレーション・ストアとして使用できません。 |
手順5: JBoss Application ServerのインストールおよびJBoss用のBPEL PMスタンドアロンの構成
ここでは、Oracle Database 10gをインストールおよび構成する手順について説明します。
注意: この手順は、Oracle Database 10gバージョン10.1.0.2およびOracle Database 10gパッチ・バージョン10.1.0.5を取得していることを前提としています。 |
Oracle Database 10g 10.1.0.2をインストールします。
SQL*Plusを開き、SYSDBA
権限のあるユーザーとしてログインします。
データベースを停止します。
SQL> SHUTDOWN IMMEDIATE
Oracle Database 10gをインストールしたOracleホームに、Oracle Database 10g 10.1.0.5パッチをインストールします。
Linuxを使用している場合のみ、root
ユーザーとしてログインし、オペレーティング・システムのコマンド・プロンプトから次のコマンドを実行します。
/etc/init.d/init.cssd stop
SQL*Plusのアップグレード・モードでデータベースを起動します。
SQL> STARTUP UPGRADE
次のスクリプトを実行します。
SQL> @ORACLE_HOME/rdbms/admin/catpatch.sql;
データベースを停止します。
SQL> SHUTDOWN IMMEDIATE
データベースを再起動します。
SQL> STARTUP
次のスクリプトを実行します。
SQL> @ORACLE_HOME/rdbms/admin/utlrp.sql;
注意: JBossでOracle BPEL Process Managerを構成するためのスクリプトを実行する前に、JAVA_HOME 環境パラメータを設定する必要があります。 |
Oracle BPEL Process Manager 10.1.3.1インストール可能ファイル内のinstall\soa_schemas\irca
ディレクトリにナビゲートします。 IRCAを実行する.bat.sh
スクリプトは、このディレクトリにあります。
関連項目: Oracle BPEL Process Manager 10.1.3.1のダウンロードは、「手順3: Oracle BPEL Process Manager 10.1.3.1 for OC4Jのインストール」を参照してください。 |
Oracle Databaseのインストール場所がポイントされるようにORACLE_HOME
を設定します。たとえば、次のようになります。
set ORACLE_HOME=c:\Oracle10g
次のircaスクリプトを実行します。
オペレーティング・システム | 実行スクリプト |
---|---|
Windows XP | irca.bat orabpel |
Linux | irca.sh orabpel |
これによって、Oracle BPEL Process Managerインストール付属のircaスクリプトが実行されます。
プロンプトが表示されたら、ユーザー名sys
とsysのパスワードを入力します。
Oracle Databaseにorabpel
スキーマがロードされます。
これは、BPELのスタンドアロン・バージョンです。 この設定には基本SOA Suiteインストールを使用できないことに注意してください。 Oracle BPEL Process Manager 10.1.3.1のスタンドアロン・バージョンは、次のOracle BPEL Process ManagerダウンロードWebサイトからダウンロードできます。
http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/bpel/index.html
JBossをインストールするホスト上の任意のディレクトリに、Oracle BPEL Process Manager for Developers 10.1.3.1をインストールします。
JBossへのOracle BPELのインストールでは、Oracle BPELインストールからバイナリ、プロパティ・ファイルおよびパスを参照する必要があります。 JBossのインストールには、これが重要な前提条件となります。
注意:
|
OracleMetaLinkからSOA Suiteパッチセット10.1.3.3をダウンロードし、BPEL PMスタンドアロン10.1.3.1に適用する必要があります。次の手順を実行します。
http://metalink.oracle.comでOracleMetaLinkにログインします。 OracleMetaLinkのホーム・ページが表示されます。
「Patches & Updates」をクリックします。「Patches & Updates」ページが表示されます。
「Simple Search」をクリックします。
「Search By」フィールドに6148874と入力します。パッチセット6148874の詳細が表示されます。
パッチセットの指示に従って、パッチセットをBPEL PMスタンドアロン10.1.3.1にインストールします。
注意: 10.1.3.3パッチセットのインストールの「BPEL PMの実行が必要」という指示は無視してかまいません。 |
注意: 次の手順は、JBoss 4.0.5を入手していることを前提としています。 |
JBoss Application Serverをインストールします。
http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/bpel/index.htmlからorabpel_10133_Jboss.zip
ファイルをダウンロードします。このファイルにより、JBoss上でOracle BPEL Process Managerを構成できます。 orabpel_10133_Jboss
フォルダを作成して、orabpel_10133_Jboss.zip
をこのフォルダに解凍します。
注意:
|
orabpel_10133_Jboss\Installables_V5\cfg\constants.properties
ファイルの次の必須インストール・プロパティを変更します。
注意: 必須プロパティにはコメント・タグを付けたり、空白値を含めることはできません。この要件に従わないと、インストール時にエラーとなります。また、各フィールドには必ず適切な情報を入力してください。入力ミスがあった場合も、インストール時にエラーとなります。 |
プロパティ | 説明 |
---|---|
JBOSS_HOME |
JBoss Application Serverがインストールされているディレクトリ・パス。
たとえば、JBOSS_HOME=C:\jboss-4.0.5.GAのようになります。 |
BPEL_HOME |
Oracle BPEL Process Managerがインストールされているディレクトリ・パス。
たとえば、BPEL_HOME=C:\product\10.1.3.1\OraBPEL_1\bpelのようになります。 |
BPEL_INSTALL_PATH |
Oracle BPEL Process ManagerのJDKを含むディレクトリ。
たとえば、Oracle BPEL Process Managerのホーム・ディレクトリがC:\product\10.1.3.1\OraBPEL_1\bpelの場合、通常、 |
DRIVERTYPE |
JDBCドライバ・タイプ(thickまたはthin)。
たとえば、DRIVERTYPE=jdbc:oracle:thinのようになります。 |
HOSTNAME |
Oracle Database 10gがインストールされているホストの名前またはIPアドレス。
たとえば、HOSTNAME=stda.us.oracle.comのようになります。 |
PORTNUMBER |
Oracle Database 10gがインストールされているホストのポート番号。
たとえば、PORTNUMBER=1087のようになります。 |
SID |
実行しているOracle Database 10gの特定のインスタンスを識別する名前。
たとえば、SID=ORCLのようになります。 |
JAASAUTHUSERID |
Oracle BPEL Process Managerスキーマにアクセスするためのユーザー名。
たとえば、JAASAUTHUSERID=oracleのようになります。 |
JASAUTHPASSWD |
Oracle BPEL Process Managerスキーマにアクセスするためのパスワード。
たとえば、JASAUTHPASSWD=welcome1のようになります。 |
PROXYSET |
プロキシ・サーバーが使用されているかどうか(trueまたはfalse)。
たとえば、PROXYSET=trueのようになります。 |
PROXYHOST |
プロキシ・サーバーがインストールされているホストの名前またはIPアドレス。
たとえば、PROXYHOST=www-proxy.us.oracle.comのようになります。 |
PROXYPORT |
プロキシ・サーバーが稼働するポート。
たとえば、PROXYPORT=80のようになります。 |
NONPROXYHOST |
縦線(|)で区切られた、プロキシ・サーバーがバイパスされる必要のあるアドレス。
たとえば、NONPROXYHOST=*.oracle.com|*.oraclecorp.com|localhost|127.0.0.1|10.177.251.61|rajeshc-pc|rajeshc-pc.idc.oracle.comのようになります。 |
オペレーティング・システムのコマンド・プロンプトで、orabpel_10133_Jboss\Installables_V5\bin
フォルダから次のスクリプトを実行します。
オペレーティング・システム | 実行スクリプト |
---|---|
Windows XP | setup.bat |
Linux | setup.sh |
注意: setup.shスクリプトには実行権限がありません。そのため、chmod +x setup.sh を実行します。 |
このスクリプトにより、Oracle BPEL Server(oracleBPELServer)とデシジョン・サーバー(decisionServer)が作成されます。 さらに、必要なアプリケーション、キュー、データベース接続、アダプタおよびJCAも構成されます。
インストールの進捗状況は、orabpel_10133_jboss\Installables_V5\bin\logs\output.log
ファイルに記録されます。
jbossws-1.2.1パッチを適用します。
デフォルトで、JBoss 4.0.5にはWebサービス・デプロイヤ1.0.4(jbossws-1.0.4)が付属しています。 ただし、このデプロイヤを使用してWebサービスを実行すると問題が発生するため、jbossws1.2.1にアップグレードする必要があります。
jbossws-1.2.1.GA.zipは、次のJBoss Web ServicesダウンロードWebサイトからダウンロードできます。
http://labs.jboss.com/jbossws/downloads
ダウンロード後、Install.txtファイルの指示に従い、パッチを構成済のoracleBPELServer
に適用します。
このパッチでは、antコマンドの実行が求められます。このコマンドは、ORACLE_HOME
\bpel\system\appserver\oc4j\ant\bin\ant
で使用できます。
oracleBPELServerを起動する前に、BPEL_HOME/domains/default/config/domain.xml
ファイルの次の値を更新します。
プロパティ | 変更前 | 変更後 |
---|---|---|
<property id="datasourceJndi"> |
<value>jdbc/BPELServerDataSourceWorkflow</value> |
<value>java:jdbc/BPELServerDataSourceWorkflow</value> |
property id="txDatasourceJndi"> | <value>jdbc/BPELServerDataSource</value> | <value>java:jdbc/BPELServerDataSource</value> |
注意: この手順を実行する必要があるのは、oracleBPELServerを初めて起動する場合のみです。 |
次のようにoracleBPELServerを起動します。
オペレーティング・システム | 実行スクリプト |
---|---|
Windows XP | JBOSS_HOME \bin\startServer.bat -c oracleBPELServer |
Linux | JBOSS_HOME /bin/startServer.sh -c oracleBPELServer |
(オプション) 次のようにdecisionServerを起動します。
オペレーティング・システム | 実行スクリプト |
---|---|
Windows XP | JBOSS_HOME \bin\startServer.bat -c decisionServer |
Linux | JBOSS_HOME /bin/startServer.sh -c decisionServer |
注意: decisionServerの起動は必須ではありません。 デシジョン・サービス・アプリケーションをデプロイする必要があるのは、decisionServerサーバーのみです。 デシジョン・サービス・アプリケーションが使用可能な場合のみ、このサーバーを起動します。 |
admin
をユーザー名およびパスワードとして使用して、次のURLでOracle BPEL Consoleにログインします。
http://localhost:9700/BPELConsole
(オプション) oracleBPELServerまたはdecisionServerを停止するように指示します。
注意: これらのコマンドを使用して、OracleBPELServerまたはdecisionServerを停止します。 |
次のようにoracleBPELServerを停止します。
オペレーティング・システム | 実行スクリプト |
---|---|
Windows XP | stopServer.bat -s jnp://localhost:9099 |
Linux | stopServer.sh -s jnp://localhost:9099 |
次のようにdecisionServerを停止します。
オペレーティング・システム | 実行スクリプト |
---|---|
Windows XP | stopServer.bat -s jnp://localhost:9599 |
Linux | stopServer.sh -s jnp://localhost:9599 |
この項では、JDeveloperでのBPELプロセスのデプロイについて、JBossで使用できる様々なデザインタイムのサポート機能を説明します。 次の方法で、JBossにBPEL PMコンポーネントをデプロイできます。
BPEL PM Developer Promptでant
を使用してBPELプロセスをデプロイできます。この項の内容は次のとおりです。
BPEL_HOME\bpel\system\config\collaxa-config.xml
ファイルで、bpelPlatform
がjboss_3に設定されていることを確認します。
BPEL_HOME\bpel\utilities\ant-orabpel.properties
ファイルで、次のプロパティが設定されていることを確認します。
platform
をjboss_3に設定
admin.user
をJBossレルムの有効なユーザーに設定
admin.password
を前述のユーザーのパスワードに設定
jndi.url
をjnp://localhost:9099に設定
jndi.InitialContextFactory
をorg.jnp.interfaces.NamingContextFactoryに設定
注意: admin.user プロパティが正しく設定されていない場合は、デプロイにおいて認証エラーがスローされることがあります。 |
antを使用してDeveloper PromptからBPEL PMをデプロイするには、次の指示に従ってください。
BPEL PM Developer Promptを開きます。
ant.sh/bat
を実行します。
注意: 詳細は、BPEL_HOME\GETTING_STARTED.html を参照してください。 |
注意が必要な例外は次の点のみです。
BPELプロセスにデシジョン・サービス・アプリケーション、UIアプリケーションまたはワークフロー・アプリケーションが含まれている場合、これらのアプリケーションはant
スクリプトによってJBossに自動的にデプロイされません。
対応するEAR/WARファイルはJBossプラットフォーム用にカスタム作成されていますが、ターゲット・サーバーに手動でデプロイする必要があります。
JDeveloperからJ2EEアプリケーションをデプロイすることもできます。この項の内容は次のとおりです。
Windowsの場合、次のOracle JDeveloper(10.1.3.3)WebサイトからJDeveloper Studio 10.1.3.3(jdevstudio10133.zip
)をダウンロードします。
http://www.oracle.com/technology/software/products/jdev/htdocs/soft10133.html
BPEL_HOME\system\services\lib
ディレクトリからJDEV_HOME\integration\lib
ディレクトリに、bpm-services.jar
ファイルをコピーします。
BPEL_HOME\lib
ディレクトリからJDEV_HOME\integration\lib
ディレクトリに、orabpel-ant.jar
ファイルをコピーします。
BPEL_HOME
\bpel\utilities\ant-orabpel.properties
ファイルで、次のプロパティが設定されていることを確認します。 BPEL_HOME
\bpel\system\config\collaxa-config.xml
ファイルで、bpelPlatform
がjboss_3に設定されていることを確認します。
platform
をjboss_3に設定
admin.user
をJBossレルムの有効なユーザーに設定
admin.password
を前述のユーザーのパスワードに設定
jndi.url
をjnp://localhost:9099に設定
jndi.InitialContextFactory
をorg.jnp.interfaces.NamingContextFactoryに設定
JDeveloperで、スタンドアロンOC4J 10.1.3タイプのアプリケーション・サーバー接続を作成します。
JDeveloperで、localhost:9700への統合サーバー接続を作成します。
JDeveloperを使用してDeveloper PromptからBPEL PMをデプロイするには、次の指示に従ってください。
JDeveloperから、BPELアプリケーションでマウスの右ボタンをクリックして必要なドメインにデプロイします。
注意が必要な例外は次の点のみです。
BPELプロセスにデシジョン・サービス・アプリケーション、UIアプリケーションまたはワークフロー・アプリケーションが含まれている場合、これらのアプリケーションはJDeveloperによってJBossに自動的にデプロイされません。
対応するEAR/WARファイルはJBossプラットフォーム用にカスタム作成されていますが、JBossでターゲット・サーバーoracleBPELServerに手動でデプロイする必要があります。
この項の構成手順はオプションです。必要な場合のみ実行してください。
この項では、LDAPをJBossで構成し、oracleBPELServer
でLDAP認証を有効にする手順を説明します。
JBOSS_HOME
\server\oracleBPELServer\conf
の下のlogin-config.xml
にナビゲートします。
アプリケーション・ポリシーBPELAuthentication
で「UsersRolesLoginModule」テキストをコメント化します。
「LdapLoginModule」テキストのコメント文字を削除します(デフォルトでは「LdapLoginModule」はコメント化されています)。
変更を保存します。
oracleBPELServer
を再起動します。
前述の手順により、デフォルトのファイルベース認証が無効になり、外部LDAP認証が有効になります。
注意: LdapLoginModule にはデフォルト値が含まれています。 使用している環境に固有の値に変更してください。 |
この項では、JBoss上のBPEL PM 10.1.3.3で使用可能な高可用性(HA)サポートについて説明します。この項の内容は次のとおりです。
BPEL PMのHA設定が2つのコンピュータで構成されていることを確認します。 ここでは、2つのコンピュータのホスト名をhostname01およびhostname02と仮定します。
JBoss上でBPEL PM用にHAを構成するには、次の手順に従います。
hostname01およびhostname02のJBoss上でBPEL PMを別々に構成します。
注意:
|
任意のロード・バランシング・ソフトウェアをhostname01またはhostname02、もしくはその他のホストにインストールし、共通のロード・バランシングURL(http://<loadbalancer>:9800)を使用してhttp://hostname01:9700およびhttp://hostname02:9700をポイントします。
hostname01およびhostname02の両方でBPEL_HOME\bpel\system\config\collaxa-config.xml
ファイルを変更します。
soapCallbackUrlプロパティがロード・バランサのURLをポイントするよう、collaxa-config.xml
ファイル内のsoapCallbackUrlプロパティをhttp://<loadbalancer>:9800に更新します。
hostname01およびhostname02の両方のホストでoracleBPELServerを起動します。
http://<loadbalancer>:9800/BPELConsoleでBPEL Process Manager Consoleにログインします。
この項ではインストール後に実行する検証作業について説明します。この内容は次のとおりです。
次の手順を実行して、Oracle BPEL Process Manager Consoleが起動しているかどうかをチェックします。
http://localhost:9700/BPELConsole(またはソフトウェアがインストールされている場所、たとえばhttp://<machine-name>:9700/BPELConsole/)にナビゲートします。 Oracle BPEL Process Manager Consoleが表示されます。
admin/admin、またはアプリケーション認証ポリシーで構成したユーザー名/パスワードでログインします。
データベースにログインし、SQL*Plusを起動します。
setup.sql
スクリプトを実行します。
SQL> @Oracle_Home\samples\tutorials\122.DBAdapter\sql\setup.sql;
このスクリプトにより、データベースにmovies
表が作成され、データが移入されます。
JBoss Consoleの「Deployments」→「DB Adapter」→「Configuration」→「Outbound Connection Pools」→「eis/DB/BPELSamples」→「Properties」で、データベース・アダプタがデータベースをポイントするように指定します。
「スタート」→「すべてのプログラム」→「Oracle - Oracle_Home」→「Oracle BPEL Process Manager」→「Developer Prompt」を選択します。
次のディレクトリに移動します。
tutorials\122.DBAdapter\SelectAllByTitle
次のコマンドを実行します。
ant
これにより、このチュートリアルに依存するすべてのプロジェクトがコンパイルされ、デプロイされます。プロジェクトは、BPEL_HOME
\bpel\domains\
domain_name
\deploy
にデプロイされます。
「スタート」→「すべてのプログラム」→「Oracle - Oracle_Home」→「Oracle BPEL Process Manager」→「BPEL Console」を選択します。
「デプロイ済のBPELプロセス」リストでSelectAllByTitleをクリックします。
「開始」ページでムービー・タイトルを入力します。
「XMLメッセージの転送」をクリックします。
結果を表示し、インスタンスを検査します。
この項の内容は次のとおりです。
アダプタを使用してBPELプロセスをデプロイする前に、BPELプロセス・パートナ・リンクによって使用される必須のコネクション・ファクトリを作成する必要があります。 必須のコネクション・ファクトリを作成するには、次の手順を実行します。
JBOSS_HOME\server\oracleBPELServer\deploy
ディレクトリにナビゲートします。
リソース・アダプタで必要とされる新しいコネクション・ファクトリを作成するために、*-ds.xml
ファイルを編集します。たとえば、MQアダプタの場合はMQAdapter-ds.xml
です。
表4-2に示すように、コネクション・ファクトリ・プロパティを必須のリソース・アダプタ用に変更します。
表4-2 コネクション・ファクトリ・プロパティ
アダプタ・タイプ | プロパティ |
---|---|
データベース |
|
FTP |
注意: FTPサーバーに接続するための新しい認証エイリアスを作成する必要があります。 |
アプリケーション |
|
AQ |
|
JMS |
注意: キューの |
MQ |
|
BPEL_HOME\bpel\utilities\ant-orabpel.propertiesのadmin.userおよびadmin.passwordが、認証用の認証ストア設定からの有効なユーザーの資格証明で更新されていることを確認します。サンプルは、前述の手順に従ってant
スクリプトを使用してDeveloper Promptからデプロイできます。BPELプロセスのみを含んだサンプルは、ant
スクリプトを使用して完全にデプロイできます。デシジョン・サービス・アプリケーション、ワークフロー・フォーム、およびUIアプリケーションなどの追加コンポーネントを含んだサンプルは、次の方法でデプロイしてください。
ant
スクリプトを使用して、サンプルのBPELプロセスをデプロイします。
各デシジョン・サービス・アプリケーションについて、JSPおよびdecisionservice.xmlファイルを手動で編集してドメインの変数を置換し、必要に応じてポートをホストします。WAR
またはEAR
ファイルを生成し、DecisionServer
にデプロイします。アプリケーションを起動します。
各ワークフロー・フォーム・アプリケーションについては、WAR
またはEAR
ファイルを生成し、oracleBPELServerにデプロイします。アプリケーションを起動します。
各UIアプリケーションについては、doApply.jsp
ファイルを手動で編集してドメインの変数を置換し、必要に応じてポートをホストします。WAR
またはEAR
ファイルを生成し、oracleBPELServerにデプロイします。アプリケーションを起動します。
この項では、JBossバージョン6.1.0.3上でのOracle BPEL Process Manager 10.1.3.3の制限、既知の問題およびトラブルシューティングのヒントについて説明します。
次の制限に注意してください。
JBossおよびOracle BPEL Process Manager 10.1.3.1は、ルート・ユーザー以外の同じユーザーでLinuxにインストールする必要があります。
注意: JBossとBPEL PM 10.1.3.1を異なるユーザーでインストールした場合は、次のディレクトリにあるファイルのファイル権限および所有権を確認して、BPEL PMのインストール・ユーザーに変更してください。
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次の既知の問題に注意してください。
JMSアダプタ
JMSアダプタは、Oracle以外のプラットフォーム上で初期化時に次のNullPointerExceptionをスローします。
JmsConnectionFactory: Unable to set connectionparameters for OracleConnectionManager java.lang.NullPointerException at oracle.tip.adapter.jms.JmsConnectionFactory.<init>(JmsConnectionFactory.java:91) at oracle.tip.adapter.jms.JmsManagedConnectionFactory.createConnectionFactory (JmsManagedConnectionFactory.java:80)
これは致命的なエラーではないため、JMSコネクション・ファクトリの初期化処理はそのまま続行されます。
デシジョン・サービス
データ・タイプ・バインディング警告およびエラーは、デシジョン・サービス(ビジネス・ルール)アプリケーションのデプロイ時および起動時に表示されます。これらのエラーおよび警告は無視できます。