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Oracle Application Serverリリース・ノート
10g リリース3(10.1.3.1.0)for Linux x86
B31915-06
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3 インストールの問題

この章では、Oracle Application Serverのインストールに関する問題と、その対処方法について説明します。内容は次のとおりです。

3.1 インストールの問題

この項では、Oracle Application Serverのインストールに関する問題について説明します。内容は次のとおりです。

3.1.1 mySOACompanyトポロジへの統合されたOracle SOA Suite Installerの使用

『Oracle Application Server エンタープライズ・デプロイメント・ガイド』には、分散環境でのmySOACompanyトポロジのインストール方法が記載されています。つまり、各種のSOAコンポーネントは個別のコンテナにインストールされます。可用性とパフォーマンスの隔離のため、この環境をお薦めします。このような問題が重要な場合は、すべてのSOAコンポーネントを単一コンテナにインストールできます。そのためには、Oracle Application Server SOA Suite 10.1.3.1.0インストーラを起動し、「J2EEサーバー、WebサーバーおよびSOAスイート」インストール・タイプを選択します。

3.1.2 IPv6がサポートされない

Oracle Application Serverのこのリリースでは、IPv6により構成されているマシン上での実行は認証されていません。Oracle Application Serverのこのリリースは、IPv4により構成されているマシンにインストールして実行する必要があります。

3.1.3 レコード・モードで作成されたレスポンス・ファイルがサポートされない

(サイレントまたは非対話モードでインストールを実行するために)レスポンス・ファイルを使用してインストーラを実行する場合、『Oracle Application Serverインストレーション・ガイド』のインストーラでのレコード・モードを使用したレスポンス・ファイルの作成に関する項で説明しているように、-recordコマンドライン・オプションによって作成されたレスポンス・ファイルをインストーラで使用することはできません。かわりに、提供されたレスポンス・ファイル・テンプレートにより作成されたレスポンス・ファイルを使用する必要があります。テンプレートにあるプレースホルダ値は、必要な値に置き換えます。

3.1.4 Red Hat Linux 4.0にOracle HTTP Serverをインストールする前にカーネル・パラメータを設定する

Red Hat Linux 4.0へのOracle Application Serverインストールの一環としてOracle HTTP Serverをインストールする前に、次のカーネル・パラメータを設定します。

file-max >= 131072

このパラメータを設定しないと、Oracle Application Serverのインストール・エラーになる場合があります。

3.1.5 アジア言語がJava 5.0で正しく表示されない

日本語、韓国語、繁体字中国語および簡体字中国語などのアジア言語の文字は、SuSEプラットフォーム上ではJDKがサポートされていないため表示されません。

この問題は、font properties/configファイルを変更すると解決できます。詳細は、Sun社の次のJava WebサイトのURLを参照してください。

http://java.sun.com/j2se/1.5.0/docs/guide/intl/fontconfig.html

ただし、SunもOracleもこのような変更はサポートしておらず、サポートを必要とする場合は、変更前のJDKで製品の機能エラーを再現する必要があります。

3.1.6 Red Hat Linux上で影響を受ける日本語文字

Red Hat Linuxリリース4(Nahant Update1)およびRed Hat Linuxリリース3(Taroon Update 3より前のバージョン)の場合、Oracle Application Server 10g リリース3(10.1.3.1.0)のOracle Universal Installerインストール画面には、日本語(ja_JP)文字が四角いボックスとして表示されます。この問題は、Oracle Application Serverに同梱されているJava Runtime Engine(JRE)バージョン(1.4.2_05以前のバージョンのJRE)の使用によるものです。

この問題に対処するには、バージョン番号1.4.2._06以降のJREを使用してください。

3.1.7 9.0.4をインストール済のホストに10.1.3をインストールする前に、gccのバージョンをチェックする

Oracle Application Server 10g リリース3(10.1.3.1.0)には、gccのオペレーティング・システム依存バージョンが必須です。使用中のオペレーティング・システムに必須のgccのバージョンについては、『Oracle Application Serverインストレーション・ガイドfor Linux x86』を参照してください。

ホストにOracle Application Server 10g(9.0.4)がインストールされている場合は、『Oracle Application Serverクイック・インストレーションおよびアップグレード・ガイド』に記載されているように、システムにgcc-2.95またはgcc-2.96がインストールされている可能性があります。インストール手順では、実行可能ファイルの該当バージョンへの/usr/bin/gccおよび/usr/bin/ccのシンボリック・リンクを作成する必要がありました。

これらのリンクが存在するかどうかをチェックする手順は、次のとおりです。

ls -l /usr/bin/gcc /usr/bin/cc

次のように、gccおよびccコマンドがシンボリック・リンクかどうかをチェックします。

gcc -> /opt/gcc295/bin/gcc
cc -> /opt/gcc295/bin/gcc

リンクが存在する場合は、それを削除し、次の手順で10.1.3に必須のgccのバージョンへの新規リンクを作成します。

  1. Linuxバージョンに必須のgccバージョンをインストールします。次に例を示します。

    /opt/gcc323
    
  2. 既存のシンボリック・リンクを削除します。

    rm /usr/bin/gcc
    rm /usr/bin/cc
    
  3. 新バージョンのgccへのリンクを作成します。

    ln -s /opt/gcc323/bin/gcc /usr/bin/gcc
    ln -s /opt/gcc323/bin/gcc /usr/bin/cc
    
  4. Oracle Application Server 10g リリース3(10.1.3.1.0)をインストールします。

3.1.8 Red Hat Linuxのソフトウェア・パッケージのインストール

AMD64およびIntel EM64Tで動作保証済のRed Hat Enterprise Linux AS/ES 4.0、Update 1以降にインストールする場合は、次のパッケージ(または以降のバージョン)が必須です。

  • glibc-2.3.4-2.9.i686.rpm(32ビット)

  • glibc-2.3.4-2.9.x86_64.rpm

  • glibc-common-2.3.4-2.9.x86_64.rpm

  • glibc-devel-2.3.4-2.9.i386.rpm(32ビット)

  • glibc-devel-2.3.4-2.9.x86_64.rpm

  • gcc-3.4.3-22.1.x86_64.rpm

  • gcc-c++-3.4.3-22.1.x86_64.rpm

  • gnome-libs-1.4.1.2.90-44.1.x86_64.rpm

  • libstdc++-3.4.3-22.1.i386.rpm(32ビット)

  • libstdc++-3.4.3-22.1.x86_64.rpm

  • libstdc++-devel-3.4.3-22.1.i386.rpm(32ビット)

  • libstdc++-devel-3.4.3-22.1.x86_64.rpm

  • make-3.80-5.x86_64.rpm

  • pdksh-5.2.14-30.x86_64.rpm

  • sysstat-5.0.5-1.x86_64.rpm

  • binutils-2.15.92.0.2-13.x86_64.rpm

  • compat-db-4.1.25-9.i386.rpm(32ビット)

  • compat-db-4.1.25-9.x86_64.rpm

  • control-center-2.8.0-12.x86_64.rpm

  • xscreensaver-4.18-5.rhel4.2.x86_64.rpm

  • setarch-1.6-1.x86_64

  • openmotif21-2.1.30-11.RHEL4.4.i386.rpm(32ビット)

3.1.9 VIRTUAL_HOST_NAME設定後に表示されるエラー・メッセージ

VIRTUAL_HOST_NAME環境変数を設定して基本インストールを正常に終了した後に、ORACLE_HOME¥opmn¥logs¥default_group~home~default_group~1に次のエラー・メッセージが表示される場合があります。

Warning: Unable to set up connection factory for a resource adapter in esb-dt:
Error creating a ResourceAdapter implementation class.
Error creating a JavaBean of class
'oracle.tip.esb.server.bootstrap.DesignTimeResourceAdapter:
java.lang.RuntimeException: failed to get ESB_HOME:
java.lang.NullPointerException
Warning: Unable to set up connection factory for a resource adapter in esb-rt:
Error creating a ResourceAdapter implementation class.
Error creating a JavaBean of class
'oracle.tip.esb.server.bootstrap.RuntimeResourceAdapter:
java.lang.RuntimeException: failed to get ESB_HOME: java.lang.NullPointerException
log4j:WARN No appenders could be found for logger
(org.quartz.simpl.SimpleThreadPool).
log4j:WARN Please initialize the log4j system properly.

これらのエラー・メッセージは無視して問題ありません。

3.1.10 application.logファイルのエラー・メッセージ

Oracle Application Serverを正常にインストールした後に、application.logファイルに次のエラー・メッセージが見つかる場合があります。

javax.servlet.ServletException:
ORABPEL START-UP ERROR!!!!!!!!
OraBPEL run-time expected system environment property "orabpel.home".

このエラー・メッセージは無視して問題ありません。

3.1.11 ツールとスクリプトの失敗

ANT_HOME環境変数が正しく設定されていないため、Oracle Application Serverのインストール中に複数のOracle Application Serverツールおよびスクリプトが失敗します。

この問題に対処するには、Oracle Application Serverをインストールする前にANT_HOME環境変数の設定を解除します。

ANT_HOME環境変数の設定を解除した後、次の操作のいずれかを実行できます。

  • /etc/ant.confファイルを削除します。

  • /etc/ant.confファイル内でANT_HOME環境変数が正しく設定されていない行をコメントアウトします。

3.1.12 トルコ語ロケールでの中間層インストールの失敗

トルコ語ロケールでは、Oracle Application Server中間層のインストールが失敗します。

いくつかのインストール画面が正しく表示されず使用できないため、トルコ語ロケールではUniversal Installerを実行してOracle Application Serverをインストールしないでください。

OWSMおよびBPELなどのOracle Application Serverコンポーネントは、トルコ語ロケールでは機能しません。

3.1.13 簡体字中国語および繁体字中国語の推奨ロケール

簡体字中国語および繁体字中国語を使用してOracle Application Serverをインストールする場合の問題を回避するために、次のロケールを使用することをお薦めします。

  • 簡体字中国語の場合: zh_CN.gb18030ではなくzh_CN.gbk

  • 繁体字中国語の場合: zh_TW.eucTWではなくzh_TW.big5

3.1.14 スペイン語およびポルトガル語(ブラジル)言語ロケールでのアイコンとURLリンクのエラー

スペイン語およびポルトガル語(ブラジル)言語ロケールでのOracle Application Serverの拡張インストールで、「ルール制御」アイコンが表示されません。

さらに、Oracle Application ServerへのURLリンクも正しく設定されません。

ポルトガル語(ブラジル)ロケールのインストールには、「ルール制御」リンクはありません。

3.1.15 Oracle HTTP Serverの「ようこそ」ページが英語でしか表示されない

Oracle Application Serverのインストールに続くOracle HTTP Serverの「ようこそ」ページが英語でしか表示されません。

翻訳されたOracle HTTP Serverの「ようこそ」ページを表示するには、次の書式でインストール情報を入力する必要があります。<lang>は、「ようこそ」ページの表示に使用する言語です。

http://<host>.<port>/index.html.<lang>

次に例を示します。

http://<host>.<port>/index.html.ja(日本語)

http://<host>.<port>/index.html.ko(韓国語)

http://<host>.<port>/index.html.zh_TW(繁体字中国語)

http://<host>.<port>/index.html.zh_CN(簡体字中国語)

http://<host>.<port>/index.html.de(ドイツ語)

http://<host>.<port>/index.html.fr(フランス語)

http://<host>.<port>/index.html.it(イタリア語)

http://<host>.<port>/index.html.es(スペイン語)

http://<host>.<port>/index.html.pt_BR(ポルトガル語(ブラジル))

3.1.16 opmnctlコマンドが旧データでタイムアウトする

OracleAS Metadata Repository Database内のBPELスキーマに古いスキーマが含まれている場合、opmnctl stopallコマンドがタイムアウトします。

この問題に対処するには、本番IRCAを実行し、OracleAS Metadata Repositoryに新規スキーマをロードします。

3.1.17 MainCDインストール時のエラー・ログ内の例外

Oracle Application Server SOA MainCDのインストールが成功した後、oraInstallyyyy-mm-dd_hh-mm-ssAM/PM.errファイルに次の例外メッセージが含まれている場合があります。

java.lang.NumberFormatException: For input string: ""80""at java.lang.NumberFormatException.forInputString(Unknown Source)
......
Returning 0 instead

この例外メッセージは無視して問題ありません。

3.1.18 Oracle Application Serverの後にOracle Databaseがインストールされた場合のONSポートの競合

Oracle Application Serverをインストールすると、ONS localportはデフォルトで6101に設定されます。同じホストにOracle Databaseをインストールした場合、データベースのONSポートも6101に設定される可能性があります。これによりポートの競合が発生します。この問題に対処するには、インストール後にいずれかのONSポートを別のポート番号に手動で変更します。ONSポート番号の変更手順については、『Oracle Application Server管理者ガイド』を参照してください。

3.1.19 Oracle Enterprise Linuxへのインストール前に必須の手動ステップ

Oracle Enterprise LinuxシステムにOracle Application Server 10g リリース3(10.1.3.1.0)をインストールする前に、次の手順を実行する必要があります。

  1. 次のファイルを表示します。

    /etc/redhat-release
    

    このファイルには次のテキスト文字列が含まれています。

    Enterprise Linux Enterprise Linux AS release 4 (October Update 4)
    
  2. <INSTALL_DIRECTORY>/install/oraparam.iniの最後にredhat-で始まるテキスト文字列を追加します。たとえば、変更前のoraparam.iniを次に示します。

    [Certified Versions]Linux=redhat-Red Hat Enterprise Linux AS release 3,redhat-Red Hat Enterprise Linux AS release 4,redhat-Red Hat Enterprise Linux ES release 3,redhat-Red Hat Enterprise Linux ES release 4,SuSE-9
    

    を次のように変更します。

    [Certified Versions]
    Linux=redhat-Red Hat Enterprise Linux AS release 3,redhat-Red Hat Enterprise Linux AS release 4,redhat-Red Hat Enterprise Linux ES release 3,redhat-Red Hat Enterprise Linux ES release 4,SuSE-9,redhat-Enterprise Linux Enterprise Linux AS release 4 (October Update 4)
    
  3. Oracle Universal Installerを実行します。

3.1.20 OPMJA.MSGメッセージ書式が無効

ユーザーのopmn起動にJapanese_Japanロケールを使用すると、ロギング機能の問題によりopmnが不安定になります。Japanese_Japanのかわりに、American_Americaなどの別の言語ロケールを使用してください。

3.2 ドキュメントの記載内容の誤り

この項では、インストールに関するドキュメントの記載内容の誤りについて説明します。内容は次のとおりです。

3.2.1 /etc/hostsファイルの追加要件に関する記載の欠落

『Oracle Application Serverインストレーション・ガイド』の第2章「要件」では、/etc/hostsファイルに関するいくつかの追加情報が欠落しています。

インストールでoc4j:homeを開始するには、/etc/hostsファイルに次のエントリが存在する必要があります。

127.0.0.1 localhost

3.2.2 ASGスタンドアロン・キットのRunInstallerの場所の訂正

『Oracle Application Serverインストレーション・ガイドfor Linux x86』、第6.5.4項「OracleホームへのOracleAS GuardのOracleAS 10g(10.1.3.1.0)スタンドアロン・インストールのインストール」には、次のディレクトリ位置が記載されています。

/Disk2/asg/install/runInstaller

正しいディレクトリ位置は次のとおりです。

/Disk2/asg/Disk1/install/runInstaller

3.2.3 URLの誤り

インストールの完了後readme.txtが表示されますが、次の項のURLにタイプミスがあります。

Oracle Application Serverのオンライン・ドキュメントは、次のサイトを参照してください。http://download.oracle.com/docs/cd/B31017-01/index.htm

正しいURLは次のとおりです。

http://download.oracle.com/docs/cd/B31017_01/index.htm

URL内のダッシュ(-)をアンダースコア文字(_)にする必要があります。