ヘッダーをスキップ
Oracle Application Server リリース・ノート
10g リリース3(10.1.3.1.0)for Linux Itanium
B40022-04
  目次
目次

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

2 インストールの問題

この章では、Oracle Application Serverのインストールに関する問題と、その対処方法について説明します。内容は次のとおりです。

2.1 インストールの問題

この項では、Oracle Application Serverのインストールに関する問題について説明します。内容は次のとおりです。

2.1.1 mySOACompanyトポロジに対する統合的なOracle SOA Suite Installerの使用

『Oracle Application Serverエンタープライズ・デプロイメント・ガイド』には、分散環境でのmySOACompanyトポロジのインストール方法が記載されています。つまり、各種のSOAコンポーネントは個別のコンテナにインストールされます。可用性とパフォーマンスの隔離のため、この環境をお薦めします。このような問題が重要でない場合は、すべてのSOAコンポーネントを単一コンテナにインストールできます。そのためには、Oracle Application Server SOA Suite 10.1.3.1.0インストーラを起動し、「J2EEサーバー、WebサーバーおよびSOAスイート」インストール・タイプを選択します。

2.1.2 IPv6がサポートされない

Oracle Application Serverのこのリリースは、IPv6で構成されているマシン上での実行が認証されていません。Oracle Application Serverのこのリリースは、IPv4で構成されているマシンにインストールして実行する必要があります。

2.1.3 レコード・モードで作成されたレスポンス・ファイルがサポートされない

(サイレントまたは非対話モードでインストールを実行するために)レスポンス・ファイルを使用してインストーラを実行する場合、『Oracle Application Serverインストレーション・ガイド』のインストーラでのレコード・モードを使用したレスポンス・ファイルの作成に関する項で説明しているように、-recordコマンドライン・オプションによって作成されたレスポンス・ファイルをインストーラで使用することはできません。かわりに、提供されたレスポンス・ファイル・テンプレートにより作成されたレスポンス・ファイルを使用する必要があります。テンプレートにあるプレースホルダ値は、必要な値に置き換えます。

2.1.4 Red Hat Linux 4.0にOracle HTTP Serverをインストールする前にカーネル・パラメータを設定する

Oracle Application Serverインストールの一部としてRed Hat Linux 4.0にOracle HTTP Serverをインストールする前に、次のカーネル・パラメータを設定します。

file-max >= 131072

前述のパラメータの設定に失敗した場合、Oracle Application Serverのインストールでエラーが発生する可能性があります。

2.1.5 Java 5.0でアジア言語が正しく表示されない

日本語、韓国語、繁体字中国語および簡体字中国語を含むアジア言語の文字は、JDKがサポートされていないためSuSEプラットフォームには表示されません。

この問題を解決するには、font properties/configファイルを変更します。詳細は、次に示すSun社のJava WebサイトのURLを参照してください。

http://java.sun.com/j2se/1.5.0/docs/guide/intl/fontconfig.html

ただし、Sun社とオラクル社ではこれらの変更をサポートしていません。サポートが必要な場合は、変更されていないJDKを使用して製品機能のエラーを再現する必要があります。

2.1.6 Red Hat Linuxで影響を受ける日本語の文字

Red Hat Linuxリリース4(Nahant Update 1)およびRed Hat Linuxリリース3(Taroon Update 3より前のバージョン)では、Oracle Application Server 10g リリース3(10.1.3.1.0)のOracle Universal Installerのインストール画面で、日本語(ja_JP)の文字が四角形として表示されます。この問題は、Oracle Application Serverに同梱されているJava Runtime Engine(JRE)バージョン(1.4.2_05以前のバージョン)を使用しているために発生します。

この問題に対処するには、バージョン番号1.4.2._06または新しいバージョンのJREを使用します。

2.1.7 VIRTUAL_HOST_NAME設定後に表示されるエラー・メッセージ

VIRTUAL_HOST_NAME環境変数を設定して基本インストールを正常に終了した後に、ORACLE_HOME¥opmn¥logs¥default_group~home~default_group~1に次のエラー・メッセージが表示される場合があります。

Warning: Unable to set up connection factory for a resource adapter in esb-dt:
Error creating a ResourceAdapter implementation class.
Error creating a JavaBean of class
'oracle.tip.esb.server.bootstrap.DesignTimeResourceAdapter:
java.lang.RuntimeException: failed to get ESB_HOME:
java.lang.NullPointerException
Warning: Unable to set up connection factory for a resource adapter in esb-rt:
Error creating a ResourceAdapter implementation class.
Error creating a JavaBean of class
'oracle.tip.esb.server.bootstrap.RuntimeResourceAdapter:
java.lang.RuntimeException: failed to get ESB_HOME: java.lang.NullPointerException
log4j:WARN No appenders could be found for logger
(org.quartz.simpl.SimpleThreadPool).
log4j:WARN Please initialize the log4j system properly.

これらのエラー・メッセージは無視して問題ありません。

2.1.8 application.logファイルのエラー・メッセージ

Oracle Application Serverを正常にインストールした後に、application.logファイルに次のエラー・メッセージが見つかる場合があります。

javax.servlet.ServletException:
ORABPEL START-UP ERROR!!!!!!!!
OraBPEL run-time expected system environment property "orabpel.home".

このエラー・メッセージは無視して問題ありません。

2.1.9 ツールおよびスクリプトの失敗

ANT_HOME環境変数の誤った設定により、Oracle Application Serverのインストール時に複数のOracle Application Serverツールおよびスクリプトが失敗します。

この問題に対処するには、Oracle Application Serverをインストールする前にANT_HOME環境変数の設定を解除します。

ANT_HOME環境変数の設定を解除した後、次のいずれかを実行します。

  • /etc/ant.confファイルを削除します。

  • ANT_HOME環境変数が誤って設定されている/etc/ant.confファイルの行をコメント・アウトします。

2.1.10 トルコ語ロケールでの中間層インストールの失敗

トルコ語ロケールでは、Oracle Application Server中間層のインストールが失敗します。

いくつかのインストール画面が正しく表示されず使用できないため、トルコ語ロケールではUniversal Installerを実行してOracle Application Serverをインストールしないでください。

OWSMおよびBPELなどのOracle Application Serverコンポーネントは、トルコ語ロケールでは機能しません。

2.1.11 簡体字中国語および繁体字中国語の推奨ロケール

簡体字中国語および繁体字中国語を使用してOracle Application Serverをインストールする場合の問題を回避するために、次のロケールを使用することをお薦めします。

  • 簡体字中国語の場合: zh_CN.gb18030ではなくzh_CN.gbk

  • 繁体字中国語の場合: zh_TW.eucTWではなくzh_TW.big

2.1.12 スペイン語およびポルトガル語(ブラジル)言語ロケールでのアイコンとURLリンクのエラー

スペイン語およびポルトガル語(ブラジル)言語ロケールでのOracle Application Serverの拡張インストールで、「ルール制御」アイコンが表示されません。

さらに、Oracle Application ServerへのURLリンクも正しく設定されません。

ポルトガル語(ブラジル)ロケールのインストールには、「ルール制御」リンクはありません。

2.1.13 Oracle HTTP Serverの「ようこそ」ページが英語でしか表示されない

Oracle Application Serverのインストールに続くOracle HTTP Serverの「ようこそ」ページが英語でしか表示されません。

翻訳されたOracle HTTP Serverの「ようこそ」ページを表示するには、次の書式でインストール情報を入力する必要があります。<lang>は、「ようこそ」ページの表示に使用する言語です。

http://<host>.<port>/index.html.<lang>

次に例を示します。

http://<host>.<port>/index.html.ja(日本語)

http://<host>.<port>/index.html.ko(韓国語)

http://<host>.<port>/index.html.zh_TW(繁体字中国語)

http://<host>.<port>/index.html.zh_CN(簡体字中国語)

http://<host>.<port>/index.html.de(ドイツ語)

http://<host>.<port>/index.html.fr(フランス語)

http://<host>.<port>/index.html.it(イタリア語)

http://<host>.<port>/index.html.es(スペイン語)

http://<host>.<port>/index.html.pt_BR(ポルトガル語(ブラジル))

2.1.14 opmnctlコマンドが旧データでタイムアウトする

OracleAS Metadata Repository Database内のBPELスキーマに古いスキーマが含まれている場合、opmnctl stopallコマンドがタイムアウトします。

この問題を修正するには、本番のirca.shを実行して、Oracleデータベースに新しいスキーマをロードします。

2.1.15 MainCDインストール時のエラー・ログ内の例外

Oracle Application Server SOA MainCDのインストールが成功した後、oraInstallyyyy-mm-dd_hh-mm-ssAM/PM.errファイルに次の例外メッセージが含まれている場合があります。

java.lang.NumberFormatException: For input string: ""80""at java.lang.NumberFormatException.forInputString(Unknown Source)
......
Returning 0 instead

この例外メッセージは無視して問題ありません。

2.1.16 NFSストレージへのインストール中にOPMN Configuration Assistantが失敗する

BPELプロセスの起動中に、Oracle Process Manager and Notification Server(OPMN)Configuraton Assistantが失敗し、次のエラー・メッセージが表示されます。

<2006-11-08 03:51:07,096> <ERROR> <collaxa> <ProcessJob::execute> Timed out
reading http://iwin6509.us.oracle.com:8888
<2006-11-08 03:51:22,099> <ERROR> <collaxa> <ProcessJob::execute> Timed out
reading http://iwin6509.us.oracle.com:8888/orabpel  <2006-11-08 03:51:37,124> <ERROR> <collaxa> <ProcessJob::execute> Timed out
reading http://144.25.145.91:8888/orabpel
<2006-11-08 03:51:52,127> <ERROR> <collaxa> <ProcessJob::execute> Timed out
reading http://iwin6509.us.oracle.com:8888/orabpel
<2006-11-08 03:52:07,131> <ERROR> <collaxa> <ProcessJob::execute> Timed out
reading http://localhost:8888/orabpel
<2006-11-08 03:52:07,132> <ERROR> <collaxa> <ProcessJob::execute> Attempt
(1/15) ... failed to connect ... retrying in 5 seconds ...
<2006-11-08 03:52:27,176> <ERROR> <collaxa> <ProcessJob::execute> Timed out
reading http://iwin6509.us.oracle.com:8888
<2006-11-08 03:52:42,179> <ERROR> <collaxa> <ProcessJob::execute> Timed out
reading http://iwin6509.us.oracle.com:8888/orabpel
<2006-11-08 03:52:57,182> <ERROR> <collaxa> <ProcessJob::execute> Timed out
reading http://144.25.145.91:8888/orabpel
<2006-11-08 03:53:12,185> <ERROR> <collaxa> <ProcessJob::execute> Timed out
reading http://iwin6509.us.oracle.com:8888/orabpel

ただし、この問題が発生するのは、NFS/NASストレージにSOA Suiteをインストールする場合のみです。

この問題に対処するには、opmn.xmlファイルでタイムアウト値を1200以上に設定します。次の手順は、この値の設定方法を示しています。

  1. runInstallerを使用してインストールを開始します。

  2. ORACLE_HOME/opmn/bin/opmn.xmlファイル内のoc4jインスタンスについて、開始タイムアウトの値を1200に増やします。次に例を示します。

    <start timeout="1200" retry="2"/>
    
  3. root.shを実行してインストールを続行します。

2.1.17 Oracle Application Serverの後にOracle Databaseがインストールされた場合のONSポートの競合

Oracle Application Serverをインストールすると、ONS localportはデフォルトで6101に設定されます。同じホストにOracle Databaseをインストールした場合、データベースのONSポートも6101に設定される可能性があります。これによりポートの競合が発生します。この問題に対処するには、インストール後にいずれかのONSポートを別のポート番号に手動で変更します。ONSポート番号の変更手順については、『Oracle Application Server管理者ガイド』を参照してください。

2.1.18 OPMJA.MSGメッセージ書式が無効

ユーザーのopmn起動にJapanese_Japanロケールを使用すると、ロギング機能の問題によりopmnが不安定になります。Japanese_Japanのかわりに、American_Americaなどの別の言語ロケールを使用してください。

2.2 ドキュメントの記載内容の誤り

この項では、Oracle Application Serverドキュメントに関する問題について説明します。内容は次のとおりです。

2.2.1 図のインストール・ディレクトリ・パスの誤り

『Oracle Application Serverインストレーション・ガイド』の図4-1「Oracle Application Server SOA Suite 10.1.3.1.0のインストール画面」で、インストール・ディレクトリに誤ったディレクトリ・パスが指定されています。

インストール・ディレクトリ・パスは/scratch/oracle/product/10.1.3.1/OracleASになります。

2.2.2 ASGスタンドアロン・キットRuninstallerの場所の訂正

『Oracle Application Serverインストレーション・ガイド』の第6.5.4項「OracleホームへのOracleAS 10g(10.1.3.1.0)のOracleAS Guardスタンドアロン・インストール」では、次のディレクトリの場所が参照されています。

/Disk2/asg/install/runInstaller

正しいディレクトリの場所は次のとおりです。

/Disk2/asg/Disk1/install/runInstaller

2.2.3 「インストール・タイプの選択」ページのスクリーンショットにおけるインストール要件の誤り

『Oracle Application Serverインストレーション・ガイド』の第2章の第5.3.2項「「インストール・タイプの選択」画面」では、「インストール・タイプの選択」ページのスクリーンショットに、次の誤ったインストール要件がリストされています。

  • J2EEサーバー、WebサーバーおよびSOA Suite(874MB)

  • J2EEサーバーおよびWebサーバー(659MB)

  • J2EEサーバー(622MB)

  • Webサーバー(535MB)

正しいインストール要件は次のとおりです。

  • J2EEサーバー、WebサーバーおよびSOA Suite(1.2 GB)

  • J2EEサーバーおよびWebサーバー(650MB)

  • J2EEサーバー(750MB)

  • Webサーバー(650MB)

2.2.4 URLの誤り

インストールの完了後readme.txtが表示されますが、次の項のURLにタイプミスがあります。

Oracle Application Serverのオンライン・ドキュメントは、次のサイトを参照してください。http://download.oracle.com/docs/cd/B31017-01/index.htm

正しいURLは次のとおりです。

http://download.oracle.com/docs/cd/B31017_01/index.htm

URL内のダッシュ(-)をアンダースコア文字(_)にする必要があります。

2.2.5 /etc/hostsファイルの追加要件に関する記載の欠落

『Oracle Application Serverインストレーション・ガイド』の第2章「要件」では、/etc/hostsファイルに関するいくつかの追加情報が欠落しています。

インストールでoc4j:homeを開始するには、/etc/hostsファイルに次のエントリが存在する必要があります。

127.0.0.1 localhost