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Oracle Application Serverリリース・ノート
10gリリース3(10.1.3.2.0) for Linux x86
E05050-04
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3 インストールの問題

この章では、Oracle Application Serverのインストールに関する問題とその回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

3.1 インストールの問題

この項では、Oracle Application Serverのインストールに関する問題について説明します。内容は次のとおりです。

3.1.1 記録モードで作成したレスポンス・ファイルがサポートされない

サイレント・インストールまたは非対話インストールを行うためにレスポンス・ファイルを使用してインストーラを実行する場合、インストーラの-recordコマンドライン・オプションで作成したレスポンス・ファイルを使用することはできません(Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドの、インストーラの記録モードでのレスポンス・ファイルの作成に関する項を参照)。かわりに、付属のレスポンス・ファイル・テンプレートから作成したレスポンス・ファイルを使用する必要があります。テンプレート・ファイルのプレースホルダの値は、独自の値で置き換えてください。

3.1.2 IPv6がサポートされない

このリリースのOracle Application Serverは、IPv6で構成されたマシンでの動作が保証されていません。このリリースのOracle Application Serverは、IPv4で構成されたマシンにインストールして実行する必要があります。

3.1.3 Java 5.0でアジア言語が正しく表示されない

日本語、韓国語、繁体字中国語、簡体字中国語などを含むアジア言語の文字は、JDKでサポートされていないためSuSEプラットフォームでは表示されません。

この問題を解決するには、font properties/configファイルを修正します。詳細は、次のURLにあるSun Microsystems社のJava Webサイトを参照してください。

http://java.sun.com/j2se/1.5.0/docs/guide/intl/fontconfig.html

ただし、これらの修正はSun社とオラクル社のいずれにおいてもサポートされていません。サポートが必要な場合は、変更前のJDKで製品の機能エラーを再現する必要があります。

3.1.4 一部のロケールでインストーラ画面のタイトルが表示されない

次のいずれかのロケールを使用している場合、一部のインストーラ画面ではタイトルが表示されません。

  • zh_TW.big5

  • zh_TW.eucTW

  • ru_RU.utf8

3.1.5 9.0.4を使用しているホストで10.1.3.2をインストールする場合に必要なgccのバージョン確認

Oracle Application Server 10gリリース3(10.1.3.2)では、gccのバージョン要件はオペレーティング・システムによって異なります。ご使用のオペレーティング・システムに対応するgccのバージョン要件は、Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドを参照してください。

ホストにOracle Application Server 10g(9.0.4)がインストールされている場合、Oracle Application Serverのクイック・インストレーションおよびアップグレード・ガイドで概要を説明しているように、gcc-2.95またはgcc-2.96をシステムにインストールした可能性があります。この手順では、/usr/bin/gccおよび/usr/bin/ccのシンボリック・リンクを該当するリリースの実行可能ファイルに対して作成する必要がありました。

これらのリンクが存在するかどうかを次のように確認します。

ls -l /usr/bin/gcc /usr/bin/cc

gccコマンドおよびccコマンドがシンボリック・リンクかどうかを次のように確認します。

gcc -> /opt/gcc295/bin/gcc
cc -> /opt/gcc295/bin/gcc

リンクが存在する場合は、10.1.3に対応するバージョンのgccに対して新たにリンクを作成します。

  1. ご使用のLinuxバージョンに対応するバージョンのgccをインストールします。たとえば、次のようになります。

    /opt/gcc323
    
  2. 既存のシンボリック・リンクを削除します。

    rm /usr/bin/gcc
    rm /usr/bin/cc
    
  3. 新しいバージョンのgccに対するリンクを作成します。

    ln -s /opt/gcc323/bin/gcc /usr/bin/gcc
    ln -s /opt/gcc323/bin/gcc /usr/bin/cc
    
  4. Oracle Application Server 10gリリース3(10.1.3.2)をインストールします。

3.1.6 Oracle WebCenter FrameworkとOracle Content Databaseを同じマシン上にインストールしたときのポートの競合

Oracle WebCenter FrameworkとOracle Content Databaseを同じマシン上にインストールした場合、opmn.logに次のようなメッセージを見ることがあります。

ホストにOracle Application Server 10g(9.0.4)がインストールされている場合、Oracle Application Serverのクイック・インストレーションおよびアップグレード・ガイドで概要を説明しているように、gcc-2.95またはgcc-2.96をシステムにインストールした可能性があります。この手順では、/usr/bin/gccおよび/usr/bin/ccのシンボリック・リンクを該当するリリースの実行可能ファイルに対して作成する必要がありました。

06/06/07 06:22:52 [ons-connect] Passive connection 127.0.0.1,6100 missing connect

これらのリンクが存在するかどうかを次のように確認します。

ls -l /usr/bin/gcc /usr/bin/cc

gccコマンドおよびccコマンドがシンボリック・リンクかどうかを次のように確認します。

gcc -> /opt/gcc295/bin/gcc
cc -> /opt/gcc295/bin/gcc

これは、ポートの競合が原因です。この問題を解決するには、次の手順を実行します。

  1. DB_ORACLE_HOME/opmn/conf/ons.configファイルを編集するために開きます。

  2. localportを6100以外のポートに設定します。たとえば、次のように設定します。

    localport=7100
    
  3. データベース・リスナーを再起動します。

    DB_ORACLE_HOME/bin/lsnrctl stop
    DB_ORACLE_HOME/bin/lsnrctl start
    
  4. Oracle WebCenter Frameworkインスタンスを再起動します。

    opmnctl stopall
    opmnctl startall
    

3.1.7 トルコ語ロケールでのインストールの失敗

トルコ語ロケールでは、すべてのインストール・タイプが失敗します。

これは、Oracle WebCenter Frameworkコンフィギュレーション・アシスタントが次のエラーにより機能しなくなるためです。

ERROR:  'Instruction unknown: load?nstruction'
FATAL ERROR:  'Could not compile stylesheet

すべてのインストール・タイプで、Oracle Universal Installerの「コンフィギュレーション・アシスタント」ページ上のコンポーネント・ツールボックスが、トルコ語ロケールでは正しく表示されません。

トルコ語ロケールを使用してOracle Application Serveをインストールする場合、Oracle Universal Installerを実行しないことをお薦めします。

3.1.8 ファイル・システム・データベースに対するインストール前のdb_create_file_destの設定

ファイル・システム・データベースにインストールする場合、インストールを開始する前に、db_create_file_destパラメータをDBデータ・ファイルに設定する必要があります。たとえば、次のようになります。

SQL> ALTER SYSTEM SET db_create_file_dest='C:\oradata' SCOPE=BOTH

これは、Oracle WebCenter Frameworkコンフィギュレーション・アシスタントが次のエラーにより機能しなくなるためです。

ERROR:  'Instruction unknown: load?nstruction'
FATAL ERROR:  'Could not compile stylesheet

RAWデータベースに対してインストールする場合、このパラメータはNULLです。

cdb_alter_system.sqlスクリプトでは、このパラメータを設定できません。手動で設定する必要があります。

3.2 ドキュメントの訂正箇所

この項では、インストール・ドキュメントの訂正箇所を示します。内容は次のとおりです。

3.2.1 Oracle Universal Installerオンライン・ヘルプのContent Databaseスキーマ・パスワードに対する長さ制限

Application Server Controlオンライン・ヘルプの次のトピックでは、Oracle Application Server 10gリリース3(10.1.3.2)をインストールするときの、Content Databaseスキーマ・パスワードの有効な長さが間違っています。

  • Content Databaseスキーマ・パスワードの指定

Content Databaseスキーマ・パスワードの長さは、5〜30文字です。

3.2.2 Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドで説明されているDVD-ROMファイルの構造の誤り

Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドには、DVD-ROMに関するファイルの間違ったパスがリストされています。DVD-ROMには、application_serverと呼ばれるディレクトリはありません。かわりに、次のトップレベルのディレクトリがあります。

  • bpel

  • companioncd

  • esb

  • owsm

  • soa

インストールするファイルのコピー

ファイルをDVD-ROMからドライブにコピーする場合、前述の各メイン・ディレクトリを別々にコピーできます。すべての製品とコンポーネントをインストールする必要がない場合、DVD-ROM全体をコピーする必要はありません。

runInstallerの場所

runInstallerコマンドは、次のディレクトリにあります。

  • bpel/bpel_oc4j

  • companioncd/Disk1

  • esb/esb

  • owsm/owsm

  • soa

インストールする製品またはコンポーネントに相当するディレクトリを使用します。

3.2.3VIRTUAL_HOST_NAME環境変数設定の説明

すべてのUNIX/Linuxプラットフォーム向け『Oracle Application Serverインストレーション・ガイド10gリリース3(10.1.3.2.0)』の6.4.4、OracleASコールド・フェイルオーバー・クラスタの詳しいインストール手順に関する項には、次のように書かれています。

「ハードウェア・クラスタのいずれかのノードで環境変数VIRTUAL_HOST_NAMEを仮想ホスト名に設定します。」

すべてのUNIX/Linuxプラットフォームのクローニングされたインスタンスでは、仮想ホスト名ではなくマシンのホスト名が使用されます。これは、ソース・インスタンスのインストール時、およびクローニング操作の実行前にVIRTUAL_HOST_NAME環境変数を設定した場合でも同様です。

仮想ホスト名を設定するには、VIRTUAL_HOST_NAME環境変数のかわりにORACLE_HOSTNAME環境変数、およびOUI_HOSTNAMEインストール・オプションを使用します。

Windowsプラットフォームでは、仮想ホスト名のインストールにVIRTUAL_HOST_NAME環境変数を使用できます。