この章では、Oracle Application Serverのインストールに関する問題とその回避方法について説明します。内容は次のとおりです。
この項では、Oracle Application Serverのインストールに関する問題について説明します。内容は次のとおりです。
サイレント・インストールまたは非対話インストールを行うためにレスポンス・ファイルを使用してインストーラを実行する場合、インストーラの-record
コマンドライン・オプションで作成したレスポンス・ファイルを使用することはできません(Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドの、インストーラの記録モードでのレスポンス・ファイルの作成に関する項を参照)。かわりに、付属のレスポンス・ファイル・テンプレートから作成したレスポンス・ファイルを使用する必要があります。テンプレート・ファイルのプレースホルダの値は、独自の値で置き換えてください。
このリリースのOracle Application Serverは、IPv6で構成されたマシンでの動作が保証されていません。このリリースのOracle Application Serverは、IPv4で構成されたマシンにインストールして実行する必要があります。
日本語、韓国語、繁体字中国語、簡体字中国語などを含むアジア言語の文字は、JDKでサポートされていないためSuSEプラットフォームでは表示されません。
この問題を解決するには、font properties/config
ファイルを修正します。詳細は、次のURLにあるSun Microsystems社のJava Webサイトを参照してください。
http://java.sun.com/j2se/1.5.0/docs/guide/intl/fontconfig.html
ただし、これらの修正はSun社とオラクル社のいずれにおいてもサポートされていません。サポートが必要な場合は、変更前のJDKで製品の機能エラーを再現する必要があります。
次のいずれかのロケールを使用している場合、一部のインストーラ画面ではタイトルが表示されません。
zh_TW.big5
zh_TW.eucTW
ru_RU.utf8
Oracle Application Server 10gリリース3(10.1.3.2)では、gcc
のバージョン要件はオペレーティング・システムによって異なります。ご使用のオペレーティング・システムに対応するgcc
のバージョン要件は、Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドを参照してください。
ホストにOracle Application Server 10g(9.0.4)がインストールされている場合、Oracle Application Serverのクイック・インストレーションおよびアップグレード・ガイドで概要を説明しているように、gcc-2.95
またはgcc-2.96
をシステムにインストールした可能性があります。この手順では、/usr/bin/gcc
および/usr/bin/cc
のシンボリック・リンクを該当するリリースの実行可能ファイルに対して作成する必要がありました。
これらのリンクが存在するかどうかを次のように確認します。
ls -l /usr/bin/gcc /usr/bin/cc
gcc
コマンドおよびcc
コマンドがシンボリック・リンクかどうかを次のように確認します。
gcc -> /opt/gcc295/bin/gcc cc -> /opt/gcc295/bin/gcc
リンクが存在する場合は、10.1.3に対応するバージョンのgccに対して新たにリンクを作成します。
ご使用のLinuxバージョンに対応するバージョンのgcc
をインストールします。たとえば、次のようになります。
/opt/gcc323
既存のシンボリック・リンクを削除します。
rm /usr/bin/gcc rm /usr/bin/cc
新しいバージョンのgcc
に対するリンクを作成します。
ln -s /opt/gcc323/bin/gcc /usr/bin/gcc ln -s /opt/gcc323/bin/gcc /usr/bin/cc
Oracle Application Server 10gリリース3(10.1.3.2)をインストールします。
Oracle WebCenter FrameworkとOracle Content Databaseを同じマシン上にインストールした場合、opmn.log
に次のようなメッセージを見ることがあります。
ホストにOracle Application Server 10g(9.0.4)がインストールされている場合、Oracle Application Serverのクイック・インストレーションおよびアップグレード・ガイドで概要を説明しているように、gcc-2.95
またはgcc-2.96
をシステムにインストールした可能性があります。この手順では、/usr/bin/gcc
および/usr/bin/cc
のシンボリック・リンクを該当するリリースの実行可能ファイルに対して作成する必要がありました。
06/06/07 06:22:52 [ons-connect] Passive connection 127.0.0.1,6100 missing connect
これらのリンクが存在するかどうかを次のように確認します。
ls -l /usr/bin/gcc /usr/bin/cc
gcc
コマンドおよびcc
コマンドがシンボリック・リンクかどうかを次のように確認します。
gcc -> /opt/gcc295/bin/gcc cc -> /opt/gcc295/bin/gcc
これは、ポートの競合が原因です。この問題を解決するには、次の手順を実行します。
DB_ORACLE_HOME
/opmn/conf/ons.config
ファイルを編集するために開きます。
localport
を6100以外のポートに設定します。たとえば、次のように設定します。
localport=7100
データベース・リスナーを再起動します。
DB_ORACLE_HOME
/bin/lsnrctl stopDB_ORACLE_HOME
/bin/lsnrctl start
Oracle WebCenter Frameworkインスタンスを再起動します。
opmnctl stopall opmnctl startall
トルコ語ロケールでは、すべてのインストール・タイプが失敗します。
これは、Oracle WebCenter Frameworkコンフィギュレーション・アシスタントが次のエラーにより機能しなくなるためです。
ERROR: 'Instruction unknown: load?nstruction' FATAL ERROR: 'Could not compile stylesheet
すべてのインストール・タイプで、Oracle Universal Installerの「コンフィギュレーション・アシスタント」ページ上のコンポーネント・ツールボックスが、トルコ語ロケールでは正しく表示されません。
トルコ語ロケールを使用してOracle Application Serveをインストールする場合、Oracle Universal Installerを実行しないことをお薦めします。
ファイル・システム・データベースにインストールする場合、インストールを開始する前に、db_create_file_destパラメータをDBデータ・ファイルに設定する必要があります。たとえば、次のようになります。
SQL> ALTER SYSTEM SET db_create_file_dest='C:\oradata' SCOPE=BOTH
これは、Oracle WebCenter Frameworkコンフィギュレーション・アシスタントが次のエラーにより機能しなくなるためです。
ERROR: 'Instruction unknown: load?nstruction' FATAL ERROR: 'Could not compile stylesheet
RAWデータベースに対してインストールする場合、このパラメータはNULLです。
cdb_alter_system.sqlスクリプトでは、このパラメータを設定できません。手動で設定する必要があります。
この項では、インストール・ドキュメントの訂正箇所を示します。内容は次のとおりです。
3.2.1項「Oracle Universal Installerオンライン・ヘルプのContent Databaseスキーマ・パスワードに対する長さ制限」
3.2.2項「Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドで説明されているDVD-ROMファイルの構造の誤り」
Application Server Controlオンライン・ヘルプの次のトピックでは、Oracle Application Server 10gリリース3(10.1.3.2)をインストールするときの、Content Databaseスキーマ・パスワードの有効な長さが間違っています。
Content Databaseスキーマ・パスワードの指定
Content Databaseスキーマ・パスワードの長さは、5〜30文字です。
Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドには、DVD-ROMに関するファイルの間違ったパスがリストされています。DVD-ROMには、application_server
と呼ばれるディレクトリはありません。かわりに、次のトップレベルのディレクトリがあります。
bpel
companioncd
esb
owsm
soa
インストールするファイルのコピー
ファイルをDVD-ROMからドライブにコピーする場合、前述の各メイン・ディレクトリを別々にコピーできます。すべての製品とコンポーネントをインストールする必要がない場合、DVD-ROM全体をコピーする必要はありません。
runInstallerの場所
runInstaller
コマンドは、次のディレクトリにあります。
bpel/bpel_oc4j
companioncd/Disk1
esb/esb
owsm/owsm
soa
インストールする製品またはコンポーネントに相当するディレクトリを使用します。
すべてのUNIX/Linuxプラットフォーム向け『Oracle Application Serverインストレーション・ガイド10gリリース3(10.1.3.2.0)』の6.4.4、OracleASコールド・フェイルオーバー・クラスタの詳しいインストール手順に関する項には、次のように書かれています。
「ハードウェア・クラスタのいずれかのノードで環境変数VIRTUAL_HOST_NAMEを仮想ホスト名に設定します。」
すべてのUNIX/Linuxプラットフォームのクローニングされたインスタンスでは、仮想ホスト名ではなくマシンのホスト名が使用されます。これは、ソース・インスタンスのインストール時、およびクローニング操作の実行前にVIRTUAL_HOST_NAME環境変数を設定した場合でも同様です。
仮想ホスト名を設定するには、VIRTUAL_HOST_NAME環境変数のかわりにORACLE_HOSTNAME環境変数、およびOUI_HOSTNAMEインストール・オプションを使用します。
Windowsプラットフォームでは、仮想ホスト名のインストールにVIRTUAL_HOST_NAME環境変数を使用できます。