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Oracle Application Server リリース・ノート
10g リリース3(10.1.3.1.0)for Linux on POWER
E05290-03
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2 インストールの問題

この章では、Oracle Application Serverに関するインストールの問題とその対処方法について説明します。内容は次のとおりです。

2.1 インストールの問題

この項では、Oracle Application Serverのインストールに関する問題について説明します。内容は次のとおりです。

2.1.1 mySOACompanyトポロジに対する統合的なOracle SOA Suite Installerの使用

『Oracle Application Serverエンタープライズ・デプロイメント・ガイド』には、分散環境でのmySOACompanyトポロジのインストール方法が記載されています。つまり、各種のSOAコンポーネントは個別のコンテナにインストールされます。可用性とパフォーマンスの隔離のため、この環境をお薦めします。このような問題が重要でない場合は、すべてのSOAコンポーネントを単一コンテナにインストールできます。そのためには、Oracle Application Server SOA Suite 10.1.3.1.0インストーラを起動し、「J2EEサーバー、WebサーバーおよびSOAスイート」インストール・タイプを選択します。

2.1.2 IPv6がサポートされない

Oracle Application Serverのこのリリースは、IPv6で構成されているマシン上での実行が認証されていません。Oracle Application Serverのこのリリースは、IPv4で構成されているマシンにインストールして実行する必要があります。

2.1.3 レコード・モードで作成されたレスポンス・ファイルがサポートされない

(サイレントまたは非対話モードでインストールを実行するために)レスポンス・ファイルを使用してインストーラを実行する場合、『Oracle Application Serverインストレーション・ガイド』のインストーラでのレコード・モードを使用したレスポンス・ファイルの作成に関する項で説明しているように、-recordコマンドライン・オプションによって作成されたレスポンス・ファイルをインストーラで使用することはできません。かわりに、提供されたレスポンス・ファイル・テンプレートにより作成されたレスポンス・ファイルを使用する必要があります。テンプレートにあるプレースホルダ値は、必要な値に置き換えます。

2.1.4 Red Hat Linux 4.0にOracle HTTP Serverをインストールする前にカーネル・パラメータを設定する

Oracle Application Serverインストールの一部としてRed Hat Linux 4.0にOracle HTTP Serverをインストールする前に、次のカーネル・パラメータを設定します。

file-max >= 131072

前述のパラメータの設定に失敗した場合、Oracle Application Serverのインストールでエラーが発生する可能性があります。

2.1.5 Java 5.0でアジア言語が正しく表示されない

日本語、韓国語、繁体字中国語および簡体字中国語を含むアジア言語の文字は、JDKがサポートされていないためSuSEプラットフォームには表示されません。

この問題を解決するには、font properties/configファイルを変更します。詳細は、次に示すSun社のJava WebサイトのURLを参照してください。

http://java.sun.com/j2se/1.5.0/docs/guide/intl/fontconfig.html

ただし、Sun社とオラクル社ではこれらの変更をサポートしていません。サポートが必要な場合は、変更されていないJDKを使用して製品機能のエラーを再現する必要があります。

2.1.6 Red Hat Linuxで影響を受ける日本語の文字

Red Hat Linuxリリース4(Nahant Update 1)およびRed Hat Linuxリリース3(Taroon Update 3より前のバージョン)では、Oracle Application Server 10g リリース3(10.1.3.1.0)のOracle Universal Installerのインストール画面で、日本語(ja_JP)の文字が四角形として表示されます。この問題は、Oracle Application Serverに同梱されているJava Runtime Engine(JRE)バージョン(1.4.2_05以前のバージョン)を使用しているために発生します。

この問題に対処するには、バージョン番号1.4.2._06または新しいバージョンのJREを使用します。

2.1.7 9.0.4がインストールされているホストに10.1.3をインストールする前にgccのバージョンを確認する

Oracle Application Server 10g リリース3(10.1.3.1.0)では、オペレーティング・システムによって異なるバージョンのgccが必要です。ご使用のオペレーティング・システムに必要なgccのバージョンは、『Oracle Application Serverインストレーション・ガイドfor Linux x86』を参照してください。

ホストにOracle Application Server 10g(9.0.4)インストールが含まれている場合、『Oracle Application Serverクイック・インストレーションおよびアップグレード・ガイド』で説明されているように、ご使用のシステムにgcc-2.95またはgcc-2.96がインストールされている可能性があります。インストール手順では、/usr/bin/gccおよび/usr/bin/ccについて、該当するバージョンの実行可能ファイルへのシンボリック・リンクが作成されています。

これらのリンクが存在するかどうかを確認する手順は、次のとおりです。

ls -l /usr/bin/gcc /usr/bin/cc

たとえば、gccおよびccコマンドがシンボリック・リンクかどうかを確認するには、次のコマンドを使用します。

gcc -> /opt/gcc295/bin/gcc
cc -> /opt/gcc295/bin/gcc

リンクが存在する場合は削除し、10.1.3に必要なバージョンのgccへの新しいリンクを作成します。

  1. ご使用のバージョンのLinuxに必要なバージョンのgccをインストールします。次に例を示します。

    /opt/gcc323
    
  2. 既存のシンボリック・リンクを削除します。

    rm /usr/bin/gcc
    rm /usr/bin/cc
    
  3. 新しいバージョンのgccへのリンクを作成します。

    ln -s /opt/gcc323/bin/gcc /usr/bin/gcc
    ln -s /opt/gcc323/bin/gcc /usr/bin/cc
    
  4. Oracle Application Server 10g リリース3(10.1.3.1.0)をインストールします。

2.1.8 VIRTUAL_HOST_NAME設定後に表示されるエラー・メッセージ

VIRTUAL_HOST_NAME環境変数を設定して基本インストールを正常に終了した後に、ORACLE_HOME¥opmn¥logs¥default_group~home~default_group~1に次のエラー・メッセージが表示される場合があります。

Warning: Unable to set up connection factory for a resource adapter in esb-dt:
Error creating a ResourceAdapter implementation class.
Error creating a JavaBean of class
'oracle.tip.esb.server.bootstrap.DesignTimeResourceAdapter:
java.lang.RuntimeException: failed to get ESB_HOME:
java.lang.NullPointerException
Warning: Unable to set up connection factory for a resource adapter in esb-rt:
Error creating a ResourceAdapter implementation class.
Error creating a JavaBean of class
'oracle.tip.esb.server.bootstrap.RuntimeResourceAdapter:
java.lang.RuntimeException: failed to get ESB_HOME: java.lang.NullPointerException
log4j:WARN No appenders could be found for logger
(org.quartz.simpl.SimpleThreadPool).
log4j:WARN Please initialize the log4j system properly.

これらのエラー・メッセージは無視して問題ありません。

2.1.9 application.logファイルのエラー・メッセージ

Oracle Application Serverを正常にインストールした後に、application.logファイルに次のエラー・メッセージが見つかる場合があります。

javax.servlet.ServletException:
ORABPEL START-UP ERROR!!!!!!!!
OraBPEL run-time expected system environment property "orabpel.home".

このエラー・メッセージは無視して問題ありません。

2.1.10 ツールおよびスクリプトの失敗

ANT_HOME環境変数の誤った設定により、Oracle Application Serverのインストール時に複数のOracle Application Serverツールおよびスクリプトが失敗します。

この問題に対処するには、Oracle Application Serverをインストールする前にANT_HOME環境変数の設定を解除します。

ANT_HOME環境変数の設定を解除した後、次のいずれかを実行します。

  • /etc/ant.confファイルを削除します。

  • ANT_HOME環境変数が誤って設定されている/etc/ant.confファイルの行をコメント・アウトします。

2.1.11 トルコ語ロケールでの中間層インストールの失敗

トルコ語ロケールでは、Oracle Application Server中間層のインストールが失敗します。

いくつかのインストール画面が正しく表示されず使用できないため、トルコ語ロケールではUniversal Installerを実行してOracle Application Serverをインストールしないでください。

OWSMおよびBPELなどのOracle Application Serverコンポーネントは、トルコ語ロケールでは機能しません。

2.1.12 簡体字中国語および繁体字中国語の推奨ロケール

簡体字中国語および繁体字中国語を使用してOracle Application Serverをインストールする場合の問題を回避するために、次のロケールを使用することをお薦めします。

  • 簡体字中国語の場合: zh_CN.gb18030ではなくzh_CN.gbk

  • 繁体字中国語の場合: zh_TW.eucTWではなくzh_TW.big

2.1.13 スペイン語およびポルトガル語(ブラジル)言語ロケールでのアイコンとURLリンクのエラー

スペイン語およびポルトガル語(ブラジル)言語ロケールでのOracle Application Serverの拡張インストールで、「ルール制御」アイコンが表示されません。

さらに、Oracle Application ServerへのURLリンクも正しく設定されません。

ポルトガル語(ブラジル)ロケールのインストールには、「ルール制御」リンクはありません。

2.1.14 Oracle HTTP Serverの「ようこそ」ページが英語でしか表示されない

Oracle Application Serverのインストールに続くOracle HTTP Serverの「ようこそ」ページが英語でしか表示されません。

翻訳されたOracle HTTP Serverの「ようこそ」ページを表示するには、次の書式でインストール情報を入力する必要があります。<lang>は、「ようこそ」ページの表示に使用する言語です。

http://<host>.<port>/index.html.<lang>

次に例を示します。

http://<host>.<port>/index.html.ja(日本語)

http://<host>.<port>/index.html.ko(韓国語)

http://<host>.<port>/index.html.zh_TW(繁体字中国語)

http://<host>.<port>/index.html.zh_CN(簡体字中国語)

http://<host>.<port>/index.html.de(ドイツ語)

http://<host>.<port>/index.html.fr(フランス語)

http://<host>.<port>/index.html.it(イタリア語)

http://<host>.<port>/index.html.es(スペイン語)

http://<host>.<port>/index.html.pt_BR(ポルトガル語(ブラジル))

2.1.15 opmnctlコマンドが旧データでタイムアウトする

OracleAS Metadata Repository Database内のBPELスキーマに古いスキーマが含まれている場合、opmnctl stopallコマンドがタイムアウトします。

この問題を修正するには、本番irca.shを実行し、Oracleデータベースに新規スキーマをロードします。

2.1.16 MainCDインストール時のエラー・ログ内の例外

Oracle Application Server SOA MainCDのインストールが成功した後、oraInstallyyyy-mm-dd_hh-mm-ssAM/PM.errファイルに次の例外メッセージが含まれている場合があります。

java.lang.NumberFormatException: For input string: ""80""at java.lang.NumberFormatException.forInputString(Unknown Source)
......
Returning 0 instead

この例外メッセージは無視して問題ありません。

2.1.17 UTF-8エンコーディングを使用するシステム・ロケールのConfiguration Assistants画面での例外メッセージ

システム・ロケールでUTF-8エンコーディングが使用されている場合、Oracle Application Serverインストールはsun.io.MalformedInputExceptionメッセージをスローします。 たとえば、拡張されたJ2EE Server、Web ServerおよびSOA Suiteインストールを実行しているときに、Configuration Assistants画面に次のエラー・メッセージが表示されます。

BUILD FAILED
$Oracle_Home/bpel/system/services/install/ant-tasks/bpm
install.xml:262: IOException in $Oracle_Home/bpel/system/services/config/WFRepository -
sun.io.MalformedInputException:null

注意:


システムでUTF-8エンコーディングが使用されているかどうかを確認するには、LANGLC_ALLなどのロケール固有の環境変数を調べ、末尾に接尾辞.UTF-8またはUTF8が付いているかどうかを確認します。

この問題を修正するには、ロケール固有の環境変数の値から.UTF-8接尾辞を削除します。 LANGのようなロケール固有の環境変数の値を確認するには、次のコマンドを使用する必要があります。

prompt> echo $LANG
en_US.UTF-8

次のコマンドを使用して、LANGパラメータの値をen_usに設定します。

prompt> export LANG=en_US

2.1.18 TMP変数が45文字以上に設定されている場合にrunInstallerを実行するとセグメンテーションに失敗する

Oracle Application Serverのインストール時にrunInstallerを実行すると、エラー・メッセージが表示されます。これによってインストールが終了します。このエラーは、TMP変数の長さが45文字を超える場合に発生します。次のエラー・メッセージが表示されます。

./runInstaller: line 105: 32644 Segmentation fault
$CMDDIR/install/runInstaller -J-Dibm.stream.nio=TRUE
SHOW_CUSTOM_TREE_PAGE=false CLUSTER_NODES={} $*

この問題を修正するには、インストール・プロセスを開始する前に次のいずれかの操作を実行する必要があります。

  • TMP変数を45文字未満の長さに再設定します。たとえば、次のコマンドを使用してTMPを45文字未満に再設定します。

    prompt> export TMP <<variable <= 45 characters>>
    

    ここでは、変数の値は45以下です。

  • TMP変数を設定解除し、一時ディレクトリとして/tmpを使用するようにします。このためには、次のコマンドを入力する必要があります。

    prompt> unset TMP
    

2.1.19 Oracle Application Serverのインストール後、Oracle BPEL ControlでTaskManagerプロセスまたはTaskActionHandlerプロセスのデプロイに失敗する

Oracle Application Serverのインストール後、Oracle BPEL ControlでTaskManagerプロセスまたはTaskActionHandlerプロセスのデプロイに失敗します。 この問題は次のような形で表れます。

  • ORACLE_HOME/bpel/domains/default/logsディレクトリに存在するdomain.logファイルに、コンパイル・エラーおよびXMLパーサー・エラーが含まれます。

  • ORACLE_HOME/bpel/domains/default/deployディレクトリにbpel_TaskManager_1.0.jar.failedという名前のファイルが存在します。

  • TaskManagerプロセスまたはTaskActionHandlerプロセス(あるいはその両方)がBPELコンソールに表示されません。

この問題の対処方法は、次のとおりです。

  1. 次のコマンドを使用して、deployディレクトリに移動します。

    prompt> cd ORACLE_HOME/bpel/domains/default/deploy
    
  2. bpel_TaskManager_1.0.jar.failedファイルの名前をbpel_TaskManager_1.0.jarに変更します。

  3. oc4j_soaプロセスが実行中の場合は、bpel_TaskManager_1.0.jarファイルの名前を変更した後、デプロイが自動的に行われます。

  4. oc4j_soaプロセスが実行されていない場合は、次のコマンドを使用してプロセスを開始する必要があります。

    opmnctl startproc process-type=oc4j_soa
    

この対処方法によりデプロイが正常に行われると、bpel_TaskManager_1.0.jarファイルはORACLE_HOME/bpel/domains/default/deployディレクトリから削除され、BPELコンソールには、BPELコンソールにリストされたTaskManagerプロセス(またはTaskActionHandlerプロセス、あるいはその両方)が正常に表示されます。

2.1.20 Oracle Application Serverの後にOracle Databaseがインストールされた場合のONSポートの競合

Oracle Application Serverをインストールすると、ONS localportはデフォルトで6101に設定されます。同じホストにOracle Databaseをインストールした場合、データベースのONSポートも6101に設定される可能性があります。これによりポートの競合が発生します。この問題に対処するには、インストール後にいずれかのONSポートを別のポート番号に手動で変更します。ONSポート番号の変更手順については、『Oracle Application Server管理者ガイド』を参照してください。

2.1.21 OPMJA.MSGメッセージ書式が無効

ユーザーのopmn起動にJapanese_Japanロケールを使用すると、ロギング機能の問題によりopmnが不安定になります。Japanese_Japanのかわりに、American_Americaなどの別の言語ロケールを使用してください。

2.2 ドキュメントの記載内容の誤り

この項では、Oracle Application Serverのドキュメントに関する問題について説明します。内容は次のとおりです。

2.2.1 図のインストール・ディレクトリ・パスの誤り

『Oracle Application Serverインストレーション・ガイド』の図4-1「Oracle Application Server SOA Suite 10.1.3.1.0のインストール画面」で、インストール・ディレクトリに誤ったディレクトリ・パスが指定されています。

インストール・ディレクトリ・パスは/scratch/oracle/product/10.1.3.1/OracleASである必要があります。

2.2.2 ASGスタンドアロン・キットRuninstallerの場所の訂正

『Oracle Application Serverインストレーション・ガイド』の第6.5.4項「OracleホームへのOracleAS GuardのOracleAS 10g(10.1.3.1.0)スタンドアロン・インストール」で、次のディレクトリの場所が参照されています。

/Disk2/asg/install/runInstaller

正しいディレクトリの場所は次のとおりです。

/Disk2/asg/Disk1/install/runInstaller

2.2.3 「インストール・タイプの選択」ページのスクリーンショットにおけるインストール要件の誤り

『Oracle Application Serverインストレーション・ガイド』の第2章の第5.3.2項「「インストール・タイプの選択」画面」では、「インストール・タイプの選択」ページのスクリーンショットに、次の誤ったインストール要件がリストされています。

  • J2EEサーバー、WebサーバーおよびSOA Suite(874MB)

  • J2EEサーバーおよびWebサーバー(659MB)

  • J2EEサーバー(622MB)

  • Webサーバー(535MB)

正しいインストール要件は次のとおりです。

  • J2EEサーバー、WebサーバーおよびSOA Suite(1.18GB)

  • J2EEサーバーおよびWebサーバー(830MB)

  • J2EEサーバー(800MB)

  • Webサーバー(670MB)

2.2.4 URLの誤り

インストールの完了後readme.txtが表示されますが、次の項のURLにタイプミスがあります。

Oracle Application Serverのオンライン・ドキュメントは、次のサイトを参照してください。http://download.oracle.com/docs/cd/B31017-01/index.htm

正しいURLは次のとおりです。

http://download.oracle.com/docs/cd/B31017_01/index.htm

URL内のダッシュ(-)をアンダースコア文字(_)にする必要があります。

2.2.5 /etc/hostsファイルの追加要件に関する記載の欠落

『Oracle Application Serverインストレーション・ガイド』の第2章「要件」では、/etc/hostsファイルに関するいくつかの追加情報が欠落しています。

インストールでoc4j:homeを開始するには、/etc/hostsファイルに次のエントリが存在する必要があります。

127.0.0.1 localhost