ヘッダーをスキップ
Oracle Application Serverリリース・ノート
10g リリース3(10.1.3.1.0)for Microsoft Windows
B31912-06
  目次
目次

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

9 Oracle BPEL Process Manager

この章では、Oracle BPEL Process Managerに関する問題について説明します。内容は次のとおりです。


関連項目:


第11.11項「BPEL-BAM統合に関する問題と対処方法」

9.1 インストールおよび削除に関する問題と対処方法

この項では、次の問題とその対処方法について説明します。

9.1.1 OC4Jインスタンスの名前が14文字以上の場合、Oracle BPEL Process Managerインストールが失敗する

Oracle BPEL Process Manager for Oracle AS Middle Tierのインストール先であるOracle Application Server中間層のOC4Jインスタンスの名前は、13文字以下にする必要があります。OC4Jインスタンスの名前が14文字以上の場合、BPEL Process ManagerのConfiguration Assistantは、インストール時に失敗します。

9.1.2 WindowsでのOracle Java Virtual Machineのインストール

Oracle JDeveloperのCodeCoach機能およびプロファイリング機能を使用するには、Oracle Client Java Virtual Machine(OJVM)をインストールする必要があります。

InstallOJVMスクリプトを実行すると、指定されたJDKディレクトリにOJVMがインストールされます。インストールしたOJVMは、指定したJDKのOracle JDeveloperで新規作成されたあらゆるプロジェクトのデフォルトの仮想マシンになります。

  1. SOA_Oracle_Home¥integration¥jdev¥jdev¥binに移動します。

  2. InstallOJVM.batを実行し、JDKルート・ディレクトリを指定します。次に例を示します。

    InstallOJVM C:\OraBPELPM\integration\jdev\jdk
    

9.1.3 Oracle BPEL Process Manager for Developersインストール・タイプのかわりにSOA標準インストール・タイプを使用

Oracle BPEL Process Manager for Developersインストール・タイプのかわりにOracle Application ServerのSOA標準インストール・タイプを使用することをお薦めします。

9.1.4 特定のクラスタリング構成に対応したant-orabpel.propertiesの変更

コールド・フェイルオーバー構成の場合、次のようにant-orabpel.propertiesファイルを手動で編集する必要があります。

  1. 次のファイルでプロパティhttp.hostnameおよびj2ee.hostnameを検索します。

    SOA_Oracle_Home/bpel/utilities/ant-orabpel.properties
    
  2. http.hostnameおよびj2ee.hostnameをどちらも仮想ホスト名に設定します。

    詳細は、『Oracle Application Server高可用性ガイド』のアクティブ/パッシブ・トポロジに関する章を参照してください。

9.1.5 Oracle BPEL Process Managerのクラスタは、OPMNクラスタの一部である必要はない

『Oracle BPEL Process Managerインストレーション・ガイド』の「Oracle BPEL Process Managerクラスタ化」の章、「クラスタ化のシナリオとアーキテクチャ」の項に、次の序文があります。「Oracle BPEL Process Managerがインストールおよびクラスタ化されるJ2EEインスタンスは、OPMNクラスタの一部であることが必要です。この環境では、BPELアプリケーションをデプロイするときに、BPELアプリケーションの一部であるJ2EEアプリケーションがすべてのノード(稼働中の場合)に自動的にデプロイされます。」。この序文は無視してください。Oracle BPEL Process Managerは、OPMNクラスタの一部である必要はありません。

9.1.6 フェイルオーバー後、インスタンス実行が残存ノードによって自動的に続行されない

『Oracle BPEL Process Managerインストレーション・ガイド』では、フェイルオーバー時に残存ノードによってプロセス・インスタンスの実行が自動的に続行されるという誤った記述があります。クラスタ内の他のノードにより、最後のデハイドレーション・ポイントからインスタンスを再開することはできます。ただし、インスタンスは自動的に再開されません。インスタンスを再開する手順は、次のとおりです。

  1. Oracle BPEL Controlの「BPELプロセス」タブに移動します。

  2. 「手動リカバリの実行」をクリックして、リカバリを開始します。

インスタンスを自動的にリカバリする場合、Remote Method Invocation(RMI)を介してサーバーに接続するスクリプト(Javaクライアントなど)を記述して、Oracle BPEL Process Manager API(Oracle BPEL Controlと同じメソッドを使用)によりリカバリ手順を開始できます。


関連項目:


Oracle BPEL Process Manager APIの使用の詳細は、『Oracle BPEL Process Manager Client API Reference』を参照してください。

9.1.7 インストール後のwf_client_config.xml内のEJB URLの誤り

ワークリスト・クライアント・コードの使用中に接続失敗エラーを回避するには、次の手順を実行します。

  1. 次のファイルに移動します。

    SOA_Oracle_Home\bpel\system\services\config\wf_client_config.xml
    
  2. エントリを探します。

    servicesClientConfigurations\ejb\serverURL
    
  3. 前述のエントリを、次のファイルのjndi.urlプロパティと同じにします。

    SOA_Oracle_Home\bpel\utilities\ant-orabpel.properties
    

    ただしこれに/hw_servicesを付加します。次に例を示します。

    <serverURL>opmn:ormi://hostname:nnnnn:oc4j_soa/hw_services</serverURL>
    
  4. 次のファイルがクラスパスにあることを確認します。

    SOA_Oracle_Home\bpel\system\services\config\wf_client_config.xml
    

9.1.8 OID関連のJ2EEでのBPELのインストール

次のインストール前手順は、10.1.2.0.2インフラストラクチャOIDに関連する、10.1.3.1パッチおよび10.1.3.1.0 BPEL J2EEスタンドアロン・インストールを使用している環境で必要です。


注意:


次のインストール前手順を実行するには、BPELサーバーを再起動する前に、ワークフローの設定ツールを実行するワークフロー関連ユーザーにOIDがシードされている必要があります。

  1. 次のコマンドを実行してインスタンスを停止します。

    opmnctl stopall
    
  2. 次のフォルダにあるjazn.xmlファイルのバックアップを作成します。

    SOA_Oracle_Home\j2ee\home\config
    
  3. 同じディレクトリで、jazn.xml.savennnnの名前を変更してjazn.xmlにします。

    このファイルは、OIDがJ2EEインスタンスと関連付けられる前のjazn.xmlファイルです。

  4. jazn.xmlの内容が次のようになっていることを確認します。特に、太字のエントリが次のとおりであることに注意してください。

    <?xml version = '1.0' encoding = 'UTF-8' standalone = 'yes'?>
    <jazn xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
    xsi:noNamespaceSchemaLocation="http://xmlns.oracle.com/oracleas/schema/jazn-10
    _0.xsd" schema-major-version="10" schema-minor-version="0" provider="XML"
    location="./system-jazn-data.xml" default-realm="jazn.com"/> "
    
  5. 次のコマンドを実行してインスタンスを起動します。

    opmnctl startall
    
  6. BPELをインストールします。

  7. インストールが正常に完了した後で、インスタンスを停止します。

  8. jazn.xmlを新規の名前に変更します(バックアップとして保持します)。

  9. 新規jazn.xmlとしてLDAPのjazn.xmlのバックアップ・コピーを戻します。

  10. インスタンスを起動します。

  11. Oracle BPEL Controlが機能するためには、BPELでOID設定に必要な手動の手順に従います。

9.1.9 BPELスタンドアロンのインストール中の無視できるエラー・メッセージ

10.1.2.0.2インフラストラクチャOIDに関連する、10.1.3.1パッチおよび10.1.3.1.0 BPEL J2EEスタンドアロン・インストールを使用している環境では、次のエラー・メッセージを無視してください。

The operation is unsupported

このメッセージは、(Oracle Universal Installerが起動されたバックグラウンド・コンソールで)インストール中にパスワードを入力したときに表示されます。

9.1.10 クラスタ内のすべてのノードに対するBPELプロセスのデプロイ

『Oracle BPEL Process Managerインストレーション・ガイド』のタスク4: BPELプロセスのコンパイルとデプロイの項にあるBPELプロセスのクラスタ化手順を実行する場合、BPELプロセスをクラスタ内のすべてのノードにデプロイするようにしてください。

9.1.11 アダプタ・エンドポイントのアクティブ化トポロジに対するインストールの影響

Oracle BPEL Process ManagerおよびOracle Enterprise Service Busのインストール方法によっては、アダプタ・エンドポイントのアクティブ化に影響が出る可能性があります。インストールを実行する前に、次の問題を確認してください。

次のコンポーネントを同じOracleホームにインストールする場合

  • Oracle Application Server 10.1.3.0

  • Oracle Application Server Patch Set 10.1.3.1

  • Oracle BPEL Process Manager for OracleAS Middle Tier(専用の10.1.3.1ソフトウェアCDを使用)

  • Oracle Enterprise Service Bus(専用の10.1.3.1ソフトウェアCDを使用)

または、次のコンポーネントをインストールする場合

  • Oracle Application Server SOA 10.1.3.1の「J2EEサーバーとWebサーバー」拡張インストール・タイプ

  • Oracle BPEL Process Manager for OracleAS Middle Tier(専用の10.1.3.1ソフトウェアCDを使用)

  • Oracle Enterprise Service Bus(専用の10.1.3.1ソフトウェアCDを使用)

アダプタ・エンドポイントのアクティブ化は、次の事例の場合に成功します。

  • Oracle BPEL Process ManagerおよびOracle Enterprise Service Busが、同じデフォルトのホームOC4Jコンテナの下にインストールされる場合

  • Oracle BPEL Process ManagerおよびOracle Enterprise Service Busが同じコンテナ(ホームOC4Jコンテナ以外)の下、および(ホームOC4Jコンテナと)同じデフォルト・グループの下にインストールされる場合

OC4Jグループの詳細は、『Oracle Application Server管理者ガイド』を参照してください。

9.1.12 ループバック・アダプタがインストールされている場合、Windowsでのリモート・アプリケーション・サーバー接続に失敗する

Oracle Application Serverおよびループバック・アダプタがインストールされているリモートのWindowsホストへのアプリケーション・サーバー接続をOracle JDeveloperから作成できません。

対処方法として、次のいずれかの手順を実行してください。

  • ループバック・アダプタを削除し、リモート・ホスト上でOracle Process Manager and Notification Server(OPMN)を再起動します。

  • Oracle Application Serverおよびループバック・アダプタと同じホスト上にOracle JDeveloperをインストールします。


関連項目:


ループバック・アダプタを削除する手順は、Microsoft Windowsオペレーティング・システム用の『Oracle Application Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。

9.1.13 Oracle XEデータベースに対しIRCAを実行する場合は、JDKのインストールが必要

Integration Repository Creation Assistant(IRCA)を実行してOracle XEデータベース内にOracle SOA Suiteリポジトリ(デハイドレーション・ストア)を作成すると、次のエラーが表示されます。

ERROR: Cannot find java executable - \bin\java.exe"
Please verify that the JAVA_HOME is set correctly.

これは、Windows上に、Oracle XEデータベースとともにJava Runtime Environmentがインストールされていないためです。次の手順を実行して、Java Runtime Environmentをインストールおよび構成します。

  1. http://java.sun.com/javase/downloads/index.jspを参照します。

  2. Java SE Development Kitバージョン1.4以上をダウンロードします。

  3. 次の手順で、JAVA_HOME環境変数を設定します。

    • Windows 2000 — 「スタート」 > 「設定」 > 「コントロール パネル」 > 「システム」を選択します。

    • Windows 2003 — 「スタート」 > 「コントロール パネル」 > 「システム」を選択します。

    • Windows XP — 「スタート」 > 「コントロール パネル」を選択し、「システム」をダブルクリックします。

  4. 「詳細設定」タブを選択します。

  5. 「環境変数」をクリックします。

  6. 「システム環境変数」セクション内の「新規」をクリックします。

  7. 名前にJAVA_HOME値を、値にはJavaインストールのパスを入力します。

  8. IRCA.batを実行します。

9.2 モデリングおよび設計時に関する問題と対処方法

この項では、次の問題とその対処方法について説明します。

9.2.1 マルチパートSOAPメッセージをOracle BPEL Process ManagerとリモートWebサービスの間で交換できない

マルチパートSOAPメッセージは、Oracle BPEL Process Managerと、別のOracle BPEL Process Managerまたはその他のサードパーティWebサービス・コンテナのいずれかで実行しているリモートWebサービスの間で交換できません。

9.2.2 「デシジョン・サービス」アイコンのBPELダイアグラム・アクティビティ領域へのドラッグ

Oracle JDeveloperの「コンポーネント・パレット」にある「サービス」の下にリストされている他のサービスと同様に、デシジョン・サービスを「サービス」スイムレーンの1つにドラッグする必要があります。サービスはBPELダイアグラムのアクティビティ領域にはドラッグできません。ただし、インタフェースにはデシジョン・サービスをアクティビティ領域にドラッグできないことを示すビジュアル・インジケータがありません。ドラッグしても何も起こりません。

9.2.3 デシジョン・サービスをOracle JDeveloperで編集できない

デシジョン・サービスはOracle JDeveloperで編集できません。削除して再作成する必要があります。

9.2.4 以前のデプロイ・バージョンの相関セットが上書きされる場合がある

相関セットがプロセス・バージョン間で変更された場合、最新のデプロイ・バージョンが以前のデプロイ・バージョンの相関セットを上書きします。バージョン1のインスタンスが進行中であり、続いて新規にバージョン2がデプロイされ、相関セットが変更された場合は、この上書きが問題になることがあります。

9.2.5 HeaderHandlerのリリース10.1.2.0.2からリリース10.1.3.1.0への変更点

リリース10.1.2.0.2のHeaderHandlerインタフェースは10.1.3.1.0環境に移植できません。メソッド・シグネチャに次の変更を加える必要があります。

リリース10.1.2.0.2の該当箇所:

public void invoke(CXPartnerLink partnerLink, String operationName, Map payload,
 Map header, Map callProps)

リリース10.1.3.0.1での変更:

public void invoke(CXPartnerLink cXPartnerLink, String string, Map map, List list,
 Map map1)

9.2.6 decideアクティビティにおける起動パターン操作のオンライン・ヘルプ

「編集 Decide」ウィンドウで、実行する起動パターンの操作を選択できます。選択可能な操作は、「デシジョン・サービス・ウィザード」の「ルールセットまたは関数の選択」ウィンドウで選択した起動パターンに基づいています。これらの操作の説明を参照するには、次のいずれかを実行してください。

  • 「デシジョン・サービス・ウィザード」の「ルールセットまたは関数の選択」ウィンドウの「ヘルプ」をクリックし、「起動パターン」セクションに移動します。

  • 『Oracle BPEL Process Manager開発者ガイド』の第18章「BPELプロセスとビジネス・ルールの統合」のdecideアクティビティに関する項を参照してください。

9.2.7 Oracle JDeveloperから生成されたWSIFバインディングにはOracle BPEL Process Managerとの相互運用性がない

Oracle BPEL Process Managerは、Oracle JDeveloperで作成されたWSIFバインディングと相互運用ができないため、Javaバインディング・サービスに渡したJava BeansまたはXDK JAXBオブジェクトをサポートできません。

Java Webサービスの生成時に、SOAPのRPCタイプおよびWSIFバインディング・オプションを選択できます。選択すると、Javaバインディング対応のWSDLはOracle BPEL Process Managerと相互運用できます。ただし、これはJavaコードに複合型参照がない場合にのみ機能します。

9.2.8 BPEL XPath関数ファイルおよびコンソール・リンク位置

このリリースでは、xpath-functions.xmlファイルがSOA_Oracle_Home¥bpel¥system¥configディレクトリに移動されました。また、これらの機能へのコンソール・リンクは、「XPathライブラリ」リンクの下のOracle BPEL Admin Console(http:¥¥hostname:port¥BPELAdmin)に表示されます。

9.2.9 スキーマ名がマルチバイト・キャラクタをサポートしない

BPELプロセスを作成するときに、XSDファイル名がマルチバイト・キャラクタをサポートしません。

9.2.10 Oracle JDeveloperでoc4jadmin以外を使用したアプリケーション・サーバー接続の作成

デフォルトで、oc4jadminユーザーには、Oracle JDeveloperの「接続ナビゲータ」でアプリケーション・サーバー接続を作成する権限と、プロセスをdefaultのBPELドメインまたはその他の自分で作成した他のドメインにデプロイするための権限が含まれています。別のユーザー・アカウント(たとえばdefaultユーザー・アカウントまたは新規のユーザー・アカウント)を使用してOracle JDeveloperでアプリケーション・サーバー接続を作成する場合は、次の手順を実行する必要があります。

  • oc4j-administratorsグループにユーザー・アカウントを含めます。

  • ユーザー・アカウントに、そのユーザーが作業するドメインに対する権限を付与します。


    関連項目:

    • BPELドメインにアクセスするための新規ユーザー・アカウトおよびグループの作成と、ドメインに対する権限の付与の手順は、『Oracle BPEL Process Manager管理者ガイド』の「Oracle BPEL Process Managerのセキュリティ」を参照してください。

    • oc4jadmin以外のユーザーをoc4j-administratorsグループに追加する手順は、『Oracle Containers for J2EEセキュリティ・ガイド』を参照してください。


9.2.11 編集モードでアダプタ構成ウィザードを実行すると、空のBPELプロセス内のプロパティの別名が削除される

プロパティの別名が定義されている空のBPELプロセス内で、編集モードでアダプタ構成ウィザードを実行する場合、次の動作に注意してください。

  1. 空のBPELプロセスを作成します。

  2. アダプタ構成ウィザードにより、サービスを作成します。

  3. 「構造」ウィンドウでプロパティの別名を作成します。別名は、アダプタWSDLファイル内で定義されます。

  4. アダプタ構成ウィザードを再実行します。

    これにより、手順3で作成したプロパティの別名がアダプタWSDLファイルから削除されます。

対処方法として、編集モードでアダプタ構成ウィザードを実行しないでください。かわりに、アダプタWSDLファイルを直接編集します。

9.2.12 JavaクラスのBPELProcessRevisionInfoは、BPELProcessMetaDataに移動

JavaクラスのBPELProcessRevisionInfoは、BPELProcessMetaDataに移動しました。オブジェクトへのハンドルは、IBPELProcessHandle.getMetaData()から取得できます。

9.3 デプロイおよび実行時に関する問題と対処方法

この項では、次の問題とその対処方法について説明します。

9.3.1 Windows Vistaオペレーティング・システムでのBPELプロセスのデプロイ

Oracle JDeveloperまたはobantを使用してWindows Vistaオペレーティング・システム上でBPELプロセスをデプロイする場合、SOA_Oracle_Home¥bpel¥utilities¥ant-orabpel.propertiesファイル内の

hostname  = hostname.us.oracle.com

を次のように変更します。

hostname  = 127.0.0.1

そうでない場合、プロセスのデプロイは失敗します。

9.3.2 ORMIメッセージの欠落

ご使用のネットワーク環境でデプロイに使用しているORMIのURLがホスト名を使用しないで、(DMZネットワーク構成内などの)ローカルホストを使用している場合は、次のエラーが表示されることがあります。

...Missing ormi[s]://<host>:<port>

次のファイルのプロパティhostnameの値をローカルホストに変更する必要があります。

SOA_Oracle_Home\bpel\utilities\ant-orabpel.properties

9.3.3 ファイル・アダプタのディレクトリ参照が正常に更新されない

複数のファイル・アダプタ・ポート(受信)を使用するBPELプロセスで、Oracle BPEL Controlの「ディスクリプタの更新」機能を使用しディレクトリ参照情報を変更すると、bpel.xmlファイルが正常に更新されません。たとえば、ファイル・アダプタが(物理パスにではなく)ディレクトリ・パスに対して論理名を使用し、BPELプロセスのデプロイ後に、論理ディレクトリのプロパティ値から実際の物理ディレクトリに変更するとします。Oracle BPEL Controlからの更新プロセスでは、物理ディレクトリ値を設定した新規プロパティを追加し、論理名用の既存のプロパティも同様に残します。実行時に、変更は有効になりません。

Oracle BPEL Controlの「ディスクリプタの更新」機能で使用している受信ファイルのディレクトリ情報を更新する場合は、複数のファイル・アダプタ・ポートを使用するBPELプロセスを再デプロイする必要があります。

9.3.4 階層内で最上位のユーザーの報告先が常に表示されるわけではない

これは、どの階層内の最上位ユーザーにも該当します。この説明では、ユーザーcdickens(デモ・ユーザー・コミュニティの最上位ユーザー)を使用します。

アイデンティティ・ルックアップ・ダイアログで、「ユーザーの検索」リストからcdickensを選択し、「階層」をクリックした場合、cdickensについて「報告先がありません」というメッセージが表示されます。これは、wfaulkがcdickensに報告するので正しくありません。ただし、cdickensを選択し、「報告先」をクリックすると、wfaulkが正常に表示されます。

9.3.5 Oracle BPEL Controlの「デプロイ済のプロセス」の下にTaskManagerがリスト表示されない

TaskActionHandlerおよびTaskManagerは、Oracle BPEL Controlのデプロイ済のプロセスとして表示されます。TaskManagerが表示されない場合は、次の手順を実行します。

  1. Oracle BPEL Controlを停止します。

  2. 次のようにbpel_TaskActionHandler.jarをコピーします。

    SOA_Oracle_Home/bpel/install/extensionsから

    SOA_Oracle_Home/bpel/domains/default/deploy

  3. Oracle BPEL Controlを再起動します。

9.3.6 WindowsでBPELプロセス用の実行時WSDLのエンドポイントがLOCALHOSTとして定義されている

BPEL実行時、次のようにWSDLエンドポイントがlocalhostに指定されます。

<soap:address location="http://localhost:9700/orabpel/default/TestUDDIService/1.0
. . .

ただし、別のホストからこのプロセスを起動した場合、別のプロセスからの起動またはコール時にエラー・メッセージが表示されます(一般的なバインディングの失敗)。

このエラーを避けるには、次のファイルでlocalhostをホスト名に再設定します。

SOA_Oracle_Home/bpel/system/config/collaxa-config.xml

プロセスを再デプロイします。

9.3.7 OracleAS Integration InterConnect-Oracle BPEL Process Manager環境でのアダプタベースのアプリケーション・デプロイで例外がスローされる

OracleAS Integration InterConnectがAQアダプタを使用してメッセージを公開し、Oracle BPEL Process Managerがそのメッセージをサブスクライブしている環境でアプリケーションをデプロイすると、次のエラー・メッセージが表示されます。

<2006-09-25 04:10:36,421> <ERROR> <default.collaxa.cube.engine>
<DomainObserverRegistry::notify> Error while notifying observer class
com.collaxa.cube.ws.soap.oc4j.BPELOC4JServlet$1 with aspect class
com.collaxa.cube.engine.observer.ProcessInitAspect
oracle.webservices.provider.ProviderException: No service
@ {http://xmlns.oracle.com/pcbpel/adapter/ic/implement/Item/Is_Item_Available/OA
I/V1}Item defined in the WSDL at
oracle.j2ee.ws.server.provider.ProviderConfigImpl.getServiceName(ProviderConfigImpl.java:312)
. . .

エラー・メッセージは無視してかまいません。アプリケーションはデプロイされ、BPELプロセスは正常に実行されます。

9.3.8 パートナ・リンクが存在しない場合のBPELコンパイル・エラー

空のBPELプロセスを作成し、Java Webサービス作成ウィザードを起動してパートナ・リンクの作成を開始すると、パートナ・リンクがまだ作成されていない場合は、コンパイル・エラーが発生します。

かわりに、次のいずれかを実行できます。

  • パートナ・リンク作成前に、別のJava Webサービスを作成します。「パートナ・リンクの作成」ダイアログ・ボックスおよび「サービス・エクスプローラ」を使用して、WSDLファイルを取得します。

  • 同期テンプレートまたは非同期テンプレートで起動し、パートナ・リンクを作成します。その後で、クライアント・パートナを削除できます。

9.3.9 ユニット・テストで反復パートナ起動がサポートされない

BPELプロセスにinvokeアクティビティとreceiveアクティビティのループが含まれる場合、ユニット・テストの生成機能が正常に動作しません。

9.3.10 HW_ServicesアプリケーションでJSSOが使用可能な場合、OBANT.SHはJSSOのログインを処理しない

JSSOモードでは、deployProcessタスク(obantにより起動)は、Oracle HTTP Serverからの応答として、入力用のJSSOログイン・フォームを取得します。タスクはこれを処理しません。タスクは、タスクが正常にデプロイされたと応答します。しかし、hw_servicesアプリケーションはJSSOを使用可能にできません。

9.3.11 10.1.2アプリケーション・サーバー接続で表示されるClassCastExceptionエラー・メッセージ

リリース10.1.2では、接続マネージャがスタンドアロン・モードで動作し、Oracle BPEL Serverとアプリケーション・サーバー・コンテキストの確立なしに直接通信を行っていました。その結果、デプロイ時にユーザー名とパスワードを要求されました。リリース10.1.3.1.0では、接続マネージャはユーザー名、パスワード、URLなどの情報をアプリケーション・サーバー接続から取得します。このため、統合接続が構築される前に、アプリケーション・サーバー接続を作成する必要があります。アプリケーション・サーバー接続に格納されたデータは、接続マネージャでビジネス・プロセスのデプロイに使用されます。ユーザー名およびパスワードはアプリケーション・サーバー接続にすでに知られているため、接続マネージャは、デプロイ時にユーザー名とパスワードを要求しません。この変更のために、10.1.2接続は10.1.3.1.0では無効になり、ClassCastExceptionエラー・メッセージを生成します。

9.3.12 アプリケーション・サーバー接続の作成に一意のIPアドレスが必要

Oracle JDeveloperでは、複数のIPアドレスを持つ10.1.3アプリケーション・サーバーへの接続を作成する場合、「接続のテスト」機能が次のエラー・メッセージを返します。

Error getting OC4J Process for: ... : Error connecting to OPMN (is it running?):
 Connection refused: connect

Oracle JDeveloperからサーバーへの接続を作成するには、一意のIPアドレスを指定する必要があります。

9.3.13 IPを変更するとtmpディレクトリを手動で削除する必要がある

chgiphostコマンドを使用する場合は、次の手順も実行する必要があります。

  1. Oracle BPEL Serverを停止します。

  2. tmpディレクトリが存在する場合は、削除します。

    SOA_Oracle_Home/bpel/domains/domain_name/tmp/
    
  3. Oracle BPEL Serverを再起動し、すべてのプロセスを再デプロイします。

リモート・クローニングの場合も、この手順に従います。

中間層のインストール・タイプのいずれかを含むホストのホスト名またはドメイン名を変更する方法は、『Oracle Application Server管理者ガイド』を参照してください。Oracle BPEL Process Managerのtmpディレクトリがクローニング後のインスタンスに存在する場合の削除方法は、タスク8: Oracle BPEL Process Managerアプリケーションの再デプロイに関する項で説明します。

9.3.14 Enterprise ManagerコントロールでOracle BPEL Process Managerのいくつかの機能が提供されない

このリリースでは、次の点に注意してください。

  • Enterprise Managerは、カスタムBPELページを表示しません。現在、OC4Jを通じて追跡しています。

  • Enterprise Managerは、アダプタ・メトリックを表示しません。現在、Oracle BPEL Controlで使用できます。

  • 通知パラメータは、プロパティを使用して更新されます。たとえば、デフォルトで3回の通知サービスの再試行を(たとえば、5回に)変更する場合は、SOA_Oracle_Home/bpel¥system¥services¥config¥wf_config.xmlに次のプロパティを追加し、Oracle BPEL Serverを再起動します。

    <property name="oracle.bpel.services.notification.maxattempt" value="5" />
    

    詳細は、『Oracle BPEL Process Manager開発者ガイド』の通知サービスに関する章を参照してください。

9.3.15 Oracle Enterprise Managerを介したOracle BPEL Process Managerの起動

このリリースでは、Oracle BPEL Process Managerはorabpelという名前のアプリケーションで、親のOC4Jコンテナ・インスタンス(たとえばhomeまたはoc4j_soaという名前)の下に置かれます。Oracle BPEL Process ManagerをOracle Enterprise Manager 10g Application Server Control Consoleを介して再起動するには、Oracle BPEL Process Managerがインストールされた親のOC4Jコンテナ・インスタンスか、Oracle Application Serverインスタンス全体のどちらかを再起動する必要があります。この操作により、関連するすべてのアプリケーション(ヒューマン・ワークフロー用のhw_servicesなど)が再起動し、デプロイされたすべてのBPELプロセスがOracle BPEL Controlに表示されます。

orabpelまたはhw_servicesアプリケーションを再起動しただけでは、すべてのBPELプロセスがOracle BPEL Controlにロードおよび表示されるようにはなりません。

9.4 ワークフローおよびワークリストに関する問題と対処方法

この項では、次の問題とその対処方法について説明します。

9.4.1 Identity Managementをサポートするための、Oracle Application Server上のOracle BPEL Process Managerの手動構成

Oracle BPEL Process ManagerをOracle Application ServerにインストールしてIdentity ManagementおよびMetadata Repositoryを使用するには、基礎となるOracle Application ServerにIdentity Managementが構成されていない場合は、インストール後の手順としてOracle Internet Directoryを手動で構成する必要があります。

Identity Managementがすでに構成されたOracle Application Server中間層を使用している場合、このインストール後の手順は実行しないでください。構成は、インストール時に自動的に実行されます。

たとえば、Portal and Wireless中間層インストール・タイプにはOracle Internet Directoryが必要なため、このタイプの中間層にOracle BPEL Process Managerをインストールする際、構成は自動的に実行されます。

次のコード内でイタリック表記されている値は、ご使用の環境に適した値に置き換えてください。

  1. SOA_Oracle_Home¥j2ee¥OC4J_BPEL¥config¥jazn.xmlに、次のjazn provider要素のエントリが含まれていることを確認します。

    <jazn provider="LDAP" location="ldap://host:port" default-realm="us">
       <property name="ldap.user" value="cn=orcladmin"/>
       <property name="ldap.password" value="!welcome1"/>
    </jazn>
    
  2. SOA_Oracle_Home¥bpel¥system¥services¥config¥is_config.xmlに、次のprovider要素のエントリが含まれていることを確認します。

    <provider providerType="JAZN" name="oid">
       <connection url="ldap://host:port" binddn="cn=orcladmin"
                                          password="welcome1" encrypted="false"/>
    </provider>
    
  3. SOA_Oracle_Home¥j2ee¥OC4J_BPEL¥application-deployments¥hw_services¥orion-application.xmlに、次のjazn provider要素のエントリが含まれていることを確認します。

    <jazn provider="LDAP" location="ldap://host:port" default-realm="us" >
       <jazn-web-app auth-method="SSO"/>
    </jazn>
    
  4. bpelportlet.ear WebプロバイダがOracle Enterprise Managerを介してデプロイされる場合、SOA_Oracle_Home¥j2ee¥OC4J_BPEL¥application-deployments¥bpelPortlet¥orion-application.xmlを次のように手動で構成します。

    <jazn provider="LDAP" location="ldap://host:port" default-realm="us" >
       <jazn-web-app auth-method="SSO"/>
    </jazn>
    

9.4.2 ワークフローを含むBPELプロジェクトをOracle JDeveloperからデプロイする

ワークフローを含むBPELプロジェクトをOracle JDeveloperからデプロイする必要があります。obantのようなコマンドライン・ツールは使用しないでください。コマンドライン・デプロイを使用する場合、ペイロード表示のようなJSP機能は動作しません。

9.4.3 ワークフロー名にはピリオドを含めない

ワークフロー・ウィザードの「ワークフロー・パターン」ウィンドウに表示される「ワークフロー名」フィールドには、ピリオドを含む名前を入力しないでください。

9.4.4 無視できるコンパイル時の警告メッセージ

ユーザー・タスク・アクティビティにBPELプロセスをコンパイルする場合、Oracle JDeveloperの「ログ」ウィンドウに表示される次のような警告を無視できます。

Warning(443):
[Error ORABPEL-10041]: Trying to assign incompatible types
[Description]: in line 443 of
"C:\apr20\integration\jdev\jdev\mywork\Application1\BPELProcess4\BPELProcess4.bpel
",<from> value type "{http://www.w3.org/2001/XMLSchema}anyType" is not compatible
 with
<to> value type "{http://www.example.org}book anonymous type".

この警告は、anyTypeanonymous型に割り当てられていることを示しています。これらの警告は無視しても問題ありません。クエリーfrom-specの戻り値が、クエリーto-specと互換性があることを確認します。

9.4.5 ユーザー・タスク・アクティビティ全体の削除

ユーザー・タスク・アクティビティを削除して再作成する場合は、次の手順を実行してください。

  1. BPELプロジェクトの「ダイアグラム・ビュー」に移動します。

  2. ユーザー・タスク・アクティビティのscopeアクティビティおよびswitchアクティビティを削除します。これらのアクティビティは、ユーザー・タスク・アクティビティのワークフロー・ウィザードを実行した際にプロジェクトに作成されたものです。

  3. パートナ・リンクを削除します。

  4. プロジェクトからWSDLまたはXSDファイルを削除します。これらのファイルは削除することをお薦めしますが、必須ではありません。

  5. ワークフローを設計するための新しいユーザー・タスク・アクティビティを作成します。

9.4.6 Oracle BPELのワークリスト・アプリケーションの「カテゴリ」リストの使用

Oracle BPELのワークリスト・アプリケーションの「カテゴリ」リストを使用すると、検索するユーザー、グループまたはタイトルのカテゴリ(GroupReporteesなど)を選択できます。前回の検索結果の値も表示されることに注意してください。たとえば、最初にGroupカテゴリを検索し、その結果が表示されているとします。次にReporteesに対して検索を実行すると、最初の検索結果と2番目の検索結果の両方が表示されます。これは予期されている動作です。「すべて選択」「すべて選択解除」を使用して、一括選択や、選択の解除ができます。これらのボタンは、選択したリストに複数のユーザーが含まれる場合にのみ表示されることに注意してください。

9.4.7 getWorklistTaskDetails APIを使用したタスク詳細の取得

この問題は、まだワークリスト10.1.2のAPIを使用している場合にのみ該当します。

タスクをリストする場合、それぞれのタスクにはサマリー情報のみが含まれ、ペイロード、添付ファイルおよび履歴などの詳細情報は含まれません。タスクの詳細を取得するには、getWorklistTaskDetails() APIをループ内で明示的にコールします。

ループを実行してタスクの詳細を取得する処理は、リソースを消費します。通常は、一度に1つのタスク詳細を表示します。このメソッドは、詳細を取得するタスクに対してのみコールしてください。forループ・コードを次のように変更します(タスクの詳細を取得する1行を追加します)。

for (int i=0; i<tasks.size(); i++)
  {
      IWorklistTask thisTask = (IWorklistTask)tasks.get(i);
      if ( <condition> ) { // task matches some condition
          thisTask = wlSrvc.getWorklistTaskDetails(ctx, thisTask.getTaskId());
          ....
          Form form = null;
          form = PayloadFormGenerator.getMappingForm(thisTask);
          ....
      }
  }

9.4.8 タスク操作への遅延の追加

この問題は、まだワークリスト10.1.2のAPIを使用している場合にのみ該当します。

自動化されたクライアントにより、Oracle BPEL Serverよりも高速にタスク操作が実行されることがあります。これにより、メッセージが失われる可能性があります。この問題は解決されていますが、対処方法として、次の例に示すように、タスク操作間にわずかな遅延(約5秒)を追加します。

client.updateTask(ctx, task);
Thread.sleep(5000); // sleep for 5000 milliseconds
client.customTaskOperation(ctx, taskId, "DONE");

9.4.9 中間層でのカスタム・アイデンティティ・サービス・プロバイダのプラグイン・サンプルの使用

Oracle Application Server中間層でカスタム・アイデンティティ・サービス・プロバイダのプラグイン・サンプルを使用するには、build.xmlファイルで次の変更を行います。

  1. SOA_Oracle_Home¥bpel¥samples¥hw¥isplugin¥db¥build.xmlファイルを開きます。

  2. 15行目にある

    <pathelement location="${classpath}" />
    

    を次のように変更します。

    <pathelement location="${client.classpath}" />
    
  3. 67行目にある

    <sysproperty key="java.naming.provider.url" value="ormi://${hostname}"/>
    

    を次のように変更します。

    <sysproperty key="java.naming.provider.url" value="${jndi.url}"/>
    

9.4.10 SSLをサポートするためのTaskActionHandlerおよびTaskManagerサービスの構成

Oracle Application Server中間層のOracle BPEL Process ManagerをSecure Socket Layer(SSL)サポートで構成する場合、次の変更を行い、TaskActionHandlerサービスおよびTaskManagerサービスがBPELプロセスに対して正しくロードされるか確認する必要があります。

  1. SOA_Oracle_Home¥bpel¥domains¥domain_name¥tmpの下にある.bpel_TaskManager_1.0.jarおよび.bpel_TaskActionHandler_1.0.jarディレクトリを削除します。

  2. Oracle BPEL Serverを再起動します。

これらの手順により、TaskManagerおよびTaskActionHandlerプロセスに対する正しいサービス・バインドとWSDLファイルが再作成され、HTTP/Sベースのエンドポイントからの使用が可能になります。


注意:


BPELクラスタの一部としてOracle BPEL Process Managerがインストールされている場合は、BPELクラスタを作成した後、これらの手順をそれぞれのBPELクラスタ・ノードについて実行する必要があります。

9.4.11 タスクの添付スタイルシートに必要なフルパス名

タスク・エディタの「詳細設定」では、タスクの添付ファイルに指定するためにXSLファイルを参照する際、テキスト・フィールドに.xslファイル名は受け入れられますが、ディレクトリのフルパスは受け入れられません。ただし、ディレクトリのフルパスを指定しないと、ファイルが実行時に見つからず、解析エラーが発生します。

実行時エラーを回避するには、まずスタイルシートをタスク・ファイルのあるプロジェクト・ワークフロー・ディレクトリにコピーします。次に、タスク・エディタで、そのスタイルシートを参照します。

9.4.12 ワークリスト・アプリケーションの内部サーバー・エラーからの回復

ワークリスト・アプリケーションでの操作中に、内部サーバー・エラーからの回復が必要な場合があります。たとえば、「ログイン」ページへリダイレクトされて再ログインすると、「戻る」ボタンをクリックするように要求する内部サーバー・エラー・メッセージが表示される場合、次のような回復処理を行います。

  1. Webブラウザ(Internet Explorer 6.0またはMozilla Firefox 1.0.4.)を開きます。

  2. ワークリスト・アプリケーションのURLに移動します。

    http://hostname:portnumber/integration/worklistapp/Login
    
    • hostnameは、Oracle BPEL Process Managerがインストールされているホストの名前です。

    • インストール時に使用されるportnumber(通常は9700または8888)は、次の場所にあるbpelsetupinfo.txtに記されています。

      SOA_Oracle_Home\install\
      

    「スタート」「すべてのプログラム」「Oracle - Oracle_Home「Oracle BPEL Process Manager」「Worklist Application」の順に選択します。

  3. ユーザー名とパスワードを入力し、「ログイン」をクリックします。

  4. トランザクションを続行します。


注意:


OC4Jフェィルオーバー発生後に、この回復も内部サーバー・エラーとして動作します。

9.4.13 UpdateTaskOutcomeandRouteのコール中に発生するNULLポインタ・エラー

ヒューマン・ワークフロー・タスクでは、updateTaskOutcomeAndRouteフラグがfalseに設定されていて、タスクでupdateTaskOutcomeAndRouteメソッドがコールされると、エラー・メッセージを表示するかわりに次のNULLポインタ・エラーがスローされます。

[java] Error in evaluating routing slip.
[java] Error while evaluating the routing slip
@ http://hostname:portnumber/orabpel/default/wfsvc1/1.0/HumanTask1/HumanTask1.task
This routing slip is used by workflow default_wfsvc1_1.0_HumanTask1
[java] Please check the underlying exception and correct the error in the routing
 slip. Contact oracle support if error is not fixable.

updateTaskOutcomeAndRouteメソッドは、対応するフラグがfalseに設定されている場合は許可されません。

9.4.14 ヒューマン・タスク・アクティビティ内のタスク定義が正常に作成されない

ヒューマン・タスク・アクティビティを、もう1つのアクティビティ(たとえば、assign)を含むスコープ・アクティビティ内にドラッグすると、タスク定義を作成するために指定した情報が表示されない場合があります。つまり、展開時に、ヒューマン・タスク・アクティビティが空で表示されます。

正しい結果を取得するには、次のいずれかを実行します。

  • 空のアクティビティ(no-op)を、スコープ内部の既存のアクティビティの上または下にドラッグします。次に、ヒューマン・タスク・アクティビティを追加します。後で、空のアクティビティを削除できます。

  • または、他のどのアクティビティよりも先に、ヒューマン・タスク・アクティビティがスコープ内にドロップされるようにします。

9.4.15 ワークリスト・アプリケーションの生産性レポートには作成日が必要

ワークリスト・アプリケーションの生産性レポートの生成に作成日が必要であることはインタフェースでは示されませんが、作成日を指定しないかぎりレポートは生成されません。

9.4.16 ワークリスト・アプリケーションではSSO認証またはJSSO認証がサポートされない

ワークリスト・アプリケーションは、SSOおよびJSSOをサポートしないサンプル・アプリケーションです。

本番環境でワークリスト・アプリケーションのような非SSO準拠のアプリケーションが公開されるのを回避するには、次の手順を実行します。

  1. SOA_Oracle_Home/j2ee/home/config/default-web-site.xmlファイルを開きます。

  2. このようなアプリケーションを参照する次の行をコメント・アウトまたは削除します。

    <web-app application="hw_services" name="worklistapp" load-on-startup="true"
     root="/integration/worklistapp" />
    
  3. サーバーを再起動します。

9.4.17 ヒューマン・タスク・アクティビティ使用時の高いCPU使用率

BPELでヒューマン・タスク・アクティビティを使用している場合に、データベース・アクセス・レベルで高いCPU使用率になることがあります。これが発生するのは、一般に、タスクのロードが非常に不均等に分配された場合、たとえば多くのタスクが短時間に作成された場合などです。これはデータベース索引の動作に影響します。この問題を解決するには、定期的(1日1回)に、またはこの問題が発生した際に、DBAが該当する表を次のように分析することが可能です。

analyze table orabpel.wftask compute statistics;
analyze table orabpel.wfassignee compute statistics;

9.4.18 ワークフロー・フォルダのコンテキスト・メニューの使用(特にフォーム生成操作の場合)

ワークフロー・フォルダのコンテキスト・メニューを使用してください。.taskレベルのコンテキスト・メニューは機能しません。

9.4.19 ヒューマン・タスクの電子メール通知がマルチバイト・コンテンツをサポートしない

電子メール通知のコンテンツにマルチバイト・キャラクタを含むことができません。

9.4.20 アプリケーション・サーバー接続のOC4Jインスタンス名が正しくないときのデプロイ・エラー

アプリケーション・サーバー接続のOC4Jインスタンスが正しくない場合、BPELプロセスのデプロイ・エラーを受信します。たとえば、スタンドアロンのOracle BPEL Process Manager for Developersインストール・オプションで作成されたデフォルトのOC4Jインスタンスのhomeを使用するようにその接続が構成され、実際のSOA環境では拡張SOAインストール・オプションで作成されたOC4Jインスタンスのoc4j_soaを使用していると想定します。

このエラーを受信した場合、次の手順を実行してください。

  1. Oracle JDeveloperの「接続ナビゲータ」に移動します。

  2. 「アプリケーション・サーバー」を開きます。

  3. 使用しているアプリケーション・サーバー接続をダブルクリックします。「アプリケーション・サーバー接続の編集」ウィンドウが表示されます。

  4. 「接続」タブをクリックします。

  5. 「OC4Jインスタンス名」フィールドをデフォルト値のhomeからoc4j_soaに変更します。

  6. 「テスト」タブをクリックします。

  7. 「接続のテスト」をクリックして接続が成功することを確認します。

  8. 「OK」をクリックします。

  9. BPELプロセスを再デプロイします。

9.4.21 Switchアクティビティ内でのHuman Taskアクティビティの作成

BPELプロセスを作成し、最上部にSwitchアクティビティを追加した後、SwitchアクティビティのCaseブランチにHuman Taskアクティビティを追加すると、BPELプロセスのコンパイル時にエラーを受信します。

対処方法として、次の手順を実行してください。

  1. SwitchアクティビティのCaseブランチにSequenceアクティビティを追加します。

  2. Sequence内にHuman Taskアクティビティを追加します。

9.4.22 BPELプロセス・インスタンスに関連するヒューマン・タスクのフレックス・フィールド・マッピングの制限

ヒューマン・タスクのフレックス・フィールド機能を適切に動作させるには、対応するBPELプロセスのデプロイ後、必ずプロセス・インスタンスの作成前に、ヒューマン・タスク・ペイロードに対しフレックス・フィールド・マッピングを実行する必要があります。フレックス・フィールド・マッピングを実行する前にBPELプロセス・インスタンスが作成された場合、対応するタスク・インスタンスにはフレックス・フィールドのデータが含まれず、したがってこれを表示および検索することはできません。

9.4.23 アイデンティティ・サービスの構造要件

『Oracle BPEL Process Manager開発者ガイド』のユーザーおよびロール・プロパティに関する項では、使用可能なアイデンティティ・サービスのユーザー・プロパティとその使用要件が識別されています。アイデンティティ・サービスの使用については、次の付加的なユーザー・タスク・エスカレーション要件に注意してください。

  • すべてのタイプのアイデンティティ・プロバイダでユーザー役職属性はオプションです。

  • エスカレーション・ポリシーでユーザー役職属性を使用すると、エスカレーションを指定のマネージャ役職に限定できます。

  • 設計時にエスカレーション・ポリシーでマネージャ役職を指定する場合、その役職はユーザー管理チェーンからのユーザー・マネージャ役職と一致する必要があります。一致しない場合は、指定したユーザーの管理チェーン全体が使用されます。

  • 設計時には、役職パターンにワイルドカード文字を指定して、管理チェーン内で役職がパターンと一致する最初のユーザーを検索できます。たとえば、タスクをManagerSr.ManagerまたはDev.Managerの役職を持つマネージャにエスカレートする場合、エスカレーション・ポリシーで*Managerを指定できます。タスクは、チェーン内で役職が*Managerパターンと一致する最初のマネージャにエスカレートします。ただし、この役職が一致しなければ、指定したユーザーの管理チェーン全体が使用されます。


関連項目:


アイデンティティ・サービスの詳細は、『Oracle BPEL Process Manager開発者ガイド』の第15章「Oracle BPEL Process Managerワークフロー・サービス」を参照してください。

9.4.24 LDAP実装での検索可能な属性

各LDAP実装では、検索可能な属性のリストを定義します。通常は、そのために属性の索引を作成します。詳細は、トランスポートのLDAPサーバーのドキュメントを参照してください。リリース10.1.3.xでは、ユーザーのマネージャ属性のマッピングはサポートされていません。この種の属性をマップする必要がある場合は、Oracle Virtual Directory(OVD)を使用できます。

9.5 通知に関する問題と対処方法

この項では、次の問題とその対処方法について説明します。

9.5.1 ora:readFileの使用によって電子メールの添付ファイルが破損する場合がある

ora:readFileを使用した添付ファイルの送信では、.txtおよび.htmlの電子メール添付ファイルは受信電子メール内で破損します。.pdf.docなど、その他の添付ファイル・タイプでは、問題が発生しません。

9.5.2 SMS通知にはworkPhone属性が必要

SMS通知アクティビティは、ユーザーのmobile属性を受け入れません。かわりに、workPhone属性を使用します。

9.5.3 通知アクティビティの内容が表示されない

通知アクティビティ(電子メール、FAX、ポケットベル、SMSまたはボイス)を「設計」ビューで作成し、「ソース」ビューに切り替えて、再び「設計」ビューに戻ると、通知アクティビティを展開したときに空で表示されます。ただし、アクティビティ作成時に指定した詳細は、まだ存在しています。「ソース」ビューには表示され、プロセスは正常にデプロイします。電子メール・アクティビティに添付ファイルを追加していて、生成されるスコープ内にassign文を追加する必要がある場合、「ソース」ビューに切り替えた後は、スコープの内容も「設計」ビューに表示されません。

展開時に空で表示された通知またはスコープ・アクティビティの詳細を表示するには、アイコンをダブルクリックして「アクティビティ」ダイアログを表示します。添付ファイルを電子メール・アクティビティに追加するには、「ソース」ビューを使用します。

9.5.4 リリース10.1.3におけるNotificationServiceFaultの役割

リリース10.1.3からは、通知は電子メール・サーバーまたはメッセージ・ゲートウェイに次のように非同期で送信されます。

  1. 最初は、メッセージはJMSキューおよびデータベース表に保持されます。

  2. その後、メッセージが非同期でJMSキューから取得され、電子メール・サーバーまたはメッセージ・ゲートウェイに配信されます。

エラーが発生すると、次のようになります。

  1. JMSキューまたはデータベース表へのメッセージの永続中に発生したエラーの場合にのみ、NotificationServiceFaultがBPELプロセスまたはヒューマン・ワークフローにスローされます。

  2. 電子メール・サーバーまたはメッセージ・ゲートウェイへのメッセージ送信中に発生したエラーは捕捉され、通知が自動的に再試行されます。

電子メール・サーバーまたはメッセージ・ゲートウェイへのメッセージ送信中のエラーの場合、デフォルトで通知サービスは15分間隔で3回はメッセージを再送信しようとすることに注意してください。3回の再試行後も通知を送信できなければ、メッセージはERRORとしてマーク付けされ、メッセージ配信は再試行されません。

したがって、メッセージが通知サービスに配信された後、BPELプロセスまたはヒューマン・ワークフロー・タスクは、電子メール・サーバーまたはメッセージ・ゲートウェイに実際にメッセージが配信されるまで待たずに操作を続行できます。

9.6 トランスフォーメーションに関する問題と対処方法

この項では、次の問題とその対処方法について説明します。

トランスフォーメーション関連の問題は、第9.10.3項「変換における西ヨーロッパの数値書式の問題」を参照してください。

9.6.1 JNDI名を使用するデータベース関数がMapTestウィンドウで動作しない

query-database()lookup-table()またはsequence-next-val()などのデータベース関数でJNDI名を使用し、MapTestユーティリティを使用してマップをテストしても、何も出力されません。対処方法として、JNDI名のかわりにJDBC文字列を使用します。

9.7 XPath式ビルダーに関する問題と対処方法

この項では、次の問題とその対処方法について説明します。

9.7.1 XPath式でのハイフンの使用

XPathビルディング・アシスタントを使用して(assignアクティビティの「コピー・ルールの作成」ウィンドウなどで)ハイフンを含むXPath式を作成すると、ハイフンで連結された要素に青い下線が表示され、次のようなエラー・メッセージが表示されます。

(34) Message part of name xyz-pqr- xyz not found

ハイフンで連結された要素がネストしている場合、XPathビルディング・アシスタントではbpws:getVariableData()を続行できません。次に例を示します。

bpws:getVariableData('ug_in_var','users-and-groups','')

このエラーは、ほとんどの場合、ファイル・アダプタでネイティブ・フォーマット・ビルダー・ウィザードを使用する場合に発生します。ファイル・アダプタでは、Root-Elementのようにハイフンで連結された要素名がデフォルトで使用されます。

さらに、root = "publicKeyInfrastructureCertificateAuthorities"およびelement = "publicKeyInfrastructureCertificateAuthority"のように要素名が長くてラップされる場合も、XPath式の作成に失敗します。次のエラーが表示されます。

"publicKeyInfrastructureCertificateAuthorities" not found

かわりに、「コピー・ルールの作成」ウィンドウで式ビルダーのアイコンをクリックして、「XPath式ビルダー」ウィンドウを表示します。このウィンドウでは、要素にハイフンを含む式を作成することも、ラップされる長い名前を使用することも可能です。ハイフンを含む例を次に示します。

bpws:getVariableData('ug_in_var','users-and-groups','/ns2:users-and-groups/ns2
:user-or-group/ns2:name')

9.7.2 リストされたXPath式に、ヒューマン・タスク・ワークフローに不適切なものがある

XPath式ビルダーでは、文脈上不適切なXPath式が選択されるのを回避しません。たとえば、タスク定義内(タスクの早期期限切れの設定など)で、正しいXPath式hwf:getNumberOfTaskApprovals()ではなくbpws:getVariableData()を使用しても、インタフェースでは作業の続行が許可され、最終的に「XPath式ビルダーの初期化に失敗しました」のようなエラー・メッセージを受け取ります。

9.7.3 XPath式ビルダーで文字列値を使用した場合のNULLポインタ・エラー

assignアクティビティ内でのコピー操作中にXPath式ビルダーで文字列値を使用すると、スタック・トレースによってエラーが表示されます。ただし、このエラーは無視できます。機能性は失われません。

9.8 Oracle BPEL ControlおよびOracle BPEL Serverに関する問題と対処方法

この項では、次の問題とその対処方法について説明します。

9.8.1 ドメイン名は小文字にする必要がある

Oracle BPEL Admin Consoleでドメインを作成する場合、名前をすべて小文字のみで指定していることを確認してください。

9.8.2 Safariブラウザがサポートされない

Oracle BPEL Controlへのアクセスに、Safariブラウザを使用しないでください。このブラウザはサポートされていません。 サポートされているブラウザのリストは、『Oracle BPEL Process Manager開発者ガイド』または『Oracle BPEL Process Managerインストレーション・ガイド』を参照してください。

9.8.3 Oracle BPEL Controlのレポート

Oracle BPEL Controlのレポートを使用する場合は、次の問題に注意してください。

  • 「問合せ」セクションの「終了日」フィールドの書式は、すべての言語についてmm/dd/yyです。

  • アクティビティ・センサーのレポートには、数字型の変数(integer、double、decimalおよびfloatなど)のみが表示されます。今回のリリースでは、数字以外の型はサポートされません。また、Oracle JDeveloperの「アクティビティ・センサーの作成」ウィンドウで、「評価時間」「すべて」に設定したアクティビティ・センサーにのみデータが表示されます。

  • Albanyフォントがインストールされていない場合、グラフ内のアジア言語についてフォントが正しく表示されません(四角が表示されます)。Albanyフォントは、インストール時に適切なアジア言語を選択することによって自動的にインストールされます。

  • パフォーマンス・レポートのグラフで棒をクリックすると、表示される「インスタンス」ページにインスタンスの正しいリストが表示されないことがあります。これは、小数点を含む品質保証契約(SLA)値が最も近い整数に丸められるためです。たとえば、2つのインスタンスがあるとします。1つのインスタンスは3秒、もう1つのインスタンスは2秒で完了します。SLA値は2.6秒です。グラフには、一方のインスタンスが緑(SLA値を満たしていることを示す)、もう一方のインスタンスが赤(SLA値を満たしていないことを示す)で表示されます。赤い部分をクリックしてもインスタンスは表示されません。これはSLA値が3秒に丸められ、最初のインスタンスの完了時間と等しくなったためです。

  • デフォルトのSLA値は、ビジネス・プロセスのインスタンスが少なくとも1つ作成されていないと、パフォーマンス・レポートに表示されません。

  • 「終了時間」フィールドは、日次または週次レポートではなく、毎時レポートでのみ使用されます。たとえば、終了日に「07/29/05」、終了時間に「22:00」、期間に「Weekly」および「3」と入力すると、レポートは07/08/05から07/29/05の間生成されます。終了時間が22:00であっても、すべての時間のインスタンスが考慮されます(23:00または0:00も考慮されます)。これは、日次レポートについても同じです。毎時レポートでのみ、レポートの生成が22:00で終了します。

9.8.4 一部のOracle BPEL ControlのレポートがOracle Lite Databaseで使用できない

Oracle Lite Databaseを使用している場合、プロセスおよびパフォーマンスの週次レポートは、Oracle BPEL Controlから使用できません。

9.8.5 ドメインを削除したり同じ名前で再作成できない

ドメインを削除したり、削除したドメインをOracle BPEL Adminコンソールで同じ名前を使用して再作成できない(ドメインがすでに存在するというメッセージが表示される)場合は、次の手順を実行します。

  1. Oracle BPEL Controlに移動します。

  2. 「BPELプロセス」タブを選択して、「WSDLキャッシュの消去」を選択します。

9.8.6 BPELプロセスの再ロード中にOracle BPEL Serverウィンドウに表示されるエラーは無視できる

次のエラーは、無視してかまわなければ、無視できます。参照対象のクラスはロードされません。

***Unable to find class oracle.tip.tools.ide.pm.addin.BPELOptions.
***This object will be loaded as null.

9.8.7 Oracle BPEL Controlにメモリー不足エラーが表示され、Oracle BPEL Serverが再起動する

Oracle BPEL Controlで次のエラー・メッセージが表示された後、サーバーが再起動してエラーが消える場合があります。

500 Internal Server Error java.lang.OutOfMemoryError: PermGen space" ...

opmn.xmlMaxPermSize JVMパラメータを、次のように、より大きい値に変更します。

<data id="java-options" value="-server -XX:MaxPermSize=128M
-ms512M -mx1024M -XX:AppendRatio=3
-Djava.security.policy=$ORACLE_HOME/j2ee/oc4j_soa/config/
java2.policy -Djava.awt.headless=true -Dhttp.webdir.enable=false -D
oraesb.home=/scratch/rxvenkat/soa/atsoa0701/integration/esb
-Dhttp.proxySet=false
-Doc4j.userThreads=true -Doracle.mdb.fastUndeploy=60
-Dorabpel.home=/scratch/rxvenkat/soa/atsoa0701/bpel
-Xbootclasspath^/p:/scratch/rxvenkat/soa/atsoa0701/bpel/lib/orabpel-boot.jar
 -Dhttp.proxySet=false"/>

9.8.8 Oracle Access Managerを使用したOracle BPEL Controlへのログイン

Oracle BPEL Controlは、system-jazn-data.xmlに指定されている、ユーザーとロールに対する権限付与を使用します。Oracle Access Manager(以前はCOREid)を使用してOracle BPEL Controlにログインする場合、JAZNのユーザーおよびロールをCOREidで認識されるユーザーにマッピングする必要があります。次の例では、OracleAS JAAS Provider Admintoolを使用してマッピングを行います。(例では、プリンシパル名をorcladminとします。)

% java -jar jazn.jar -grantperm oracle.security.jazn.realm.CoreIDPrincipal\
orcladmin com.evermind.server.rmi.RMIPermission login

この結果、system-jazn-data.xmlファイルで次の構成になります。

<jazn-policy>
  <grant>
    <grantee>
      <principals>
        <principal>
          <class>oracle.security.jazn.realm.CoreIDPrincipal</class>
          <name>orcladmin</name>
        </principal>
      </principals>
    </grantee>
    ...
    <permissions>
      <permission>
        <class>com.evermind.server.rmi.RMIPermission</class>
        <name>login</name>
      </permission>
      ...
    </permissions>
    ...
  </grant>
  ...
</jazn-policy>

Oracle Access Managerの詳細およびOracle Access ManagerのプリンシパルへのRMI権限の付与に関する詳細は、『Oracle Containers for J2EEセキュリティ・ガイド』を参照してください。

9.8.9 Junit形式でのBPELテスト・レポートの作成

BPELテストを実行するには、Apacheのライセンス許可を受けた次のJARファイルをダウンロードします。


注意:


これらの手順で説明するように、ダウンロードしたJARファイルの名前を変更する必要があります。

  1. http://www.apache.org/dyn/closer.cgi/xml/xalan-jに移動します。

  2. 推奨のミラー・サイトからxalan-j_2_7_0-bin.zipをダウンロードします。

  3. ファイルを解凍します。

  4. unzip_dir¥xalan-j_2_7_0¥serializer.jarSOA_Oracle_Home¥bpel¥lib¥serializer_2.7.0.jarにコピーします。

  5. unzip_dir¥xalan-j_2_7_0¥xalan.jarSOA_Oracle_Home¥bpel¥lib¥xalan_2.7.0.jarにコピーします。

9.8.10 Oracle Web Services ManagerによりOracle BPEL Process Managerに返されるエラー・メッセージ

Oracle BPEL Process ManagerのサービスがOracle Web Services Manager(OWSM)を介して統合および認証されている場合、OWSMで認証または認可のエラーが発生すると、Oracle BPEL Process Managerインスタンスに対して一般例外メッセージが返されます。このメッセージでは、エラーが十分に説明されない場合があります。

9.9 Oracle BPELポートレットに関する問題と対処方法

この項では、次の問題とその対処方法について説明します。

9.9.1 Oracle BPEL Controlのレポート・ポートレット

Oracle BPEL Controlでレポート・ポートレットを使用する場合は、次の問題に注意してください。

  • Oracle BPEL Controlのレポート・ポートレットを使用するには、uix2.jarファイルをSOA_Oracle_Home¥bpel¥libから別のディレクトリ(たとえば、C:¥OraMidTier¥bpel¥temp-lib)に移動し、次に示すように、このライブラリ・パスをSOA_Oracle_Home¥j2ee¥OC4J_BPEL¥config¥application.xmlファイルに含めます。

    <library path="C:\OraMidTier\bpel\temp-lib"/>
    
  • ポートレット・パラメータをOracle Application Server Portalのページ・パラメータとマッピングする場合は、Oracle BPEL Controlのレポート・ポートレットのページ・パラメータ「期間」のデフォルト値を常に大文字にする必要があります(DAILYWEEKLYまたはHOURLYなど)。 ポートレット・パラメータとページ・パラメータのマッピングについては、『Oracle BPEL Process Manager開発者ガイド』の「Oracle BPELポートレット」、ポートレット・パラメータとページ・パラメータのマッピングに関する項に説明されています。

9.9.2 Oracle BPEL Worklistアプリケーション・ポートレット

Oracle BPEL Worklistアプリケーション・ポートレットを使用する場合は、次の問題に注意してください。

  • 最初に、dcmctlまたはEnterprise Managerを介してOracle BPELポートレットをデプロイし、次のスクリプトを実行します。

    /SOA_Oracle_Home/bpel/system/services/install/ant-tasks/configure_oid.sh
    

    次に、エントリ<jazn provider="LDAP" jaas-mode="doAsPrivileged"/>を次のファイルに手動で含めます。

    SOA_Oracle_Home\j2ee\OC4J_BPEL\application-deployments\
    provider-name\orion-application.xml
    

    dcmctlを使用したOracle BPELポートレットのデプロイ方法については、『Oracle BPEL Process Manager開発者ガイド』を参照してください。

  • Oracle BPEL Worklistアプリケーション・ポートレットを使用するには、uix2.jarファイルをSOA_Oracle_Home¥bpel¥libから別のディレクトリ(たとえば、C:¥OraMidTier¥bpel¥temp-lib)に移動し、次に示すように、このライブラリ・パスをSOA_Oracle_Home¥j2ee¥OC4J_BPEL¥config¥application.xmlファイルに含めます。

    <library path="C:\OraMidTier\bpel\temp-lib"/>
    
  • ポートレットのタイトルに360文字より長い文字列を使用すると正しく処理されません。

    BPEL WorklistポートレットおよびBPEL Worklist分析ポートレットでパラメータ値を指定する場合は、「表示のカスタマイズ」セクションの「タイトル」フィールドに、URLアドレスのような長いタイトルを使用しないでください。長いタイトルはポートレットのレイアウトに影響し、右上隅にある「パーソナライズ」リンクが動作しない原因になります。

  • Worklistポートレットのタイトル・バーが最初は表示されません。

    Oracle Application Server Portalを初めてインストールしてWebプロバイダを登録し、最初のページ・グループを作成してOracle BPEL Worklistアプリケーション・ポートレットを追加すると、タイトル・バーが表示されません。これは、タイトル・バーの右上隅に表示される「パーソナライズ」リンクにアクセスできないことを意味します。対処方法として、2番目のページ・グループを作成し、このグループにOracle BPEL Worklistアプリケーション・ポートレットを追加します。このグループ、および以降作成されるすべてのグループでタイトル・バーおよび「パーソナライズ」リンクが表示されます。

  • BPEL Worklistポートレットには、すべてのタスクの状態が表示されます。

    「カテゴリ」リストで「すべて」または「前へ」を選択し、BPEL Worklistポートレットの「タスクのカスタマイズ」セクションの「状態」リストで「割当て済」を選択すると、「割当て済」として識別されるタスクだけでなく、すべてのタスクの状態が表示されます。

9.10 グローバリゼーション/マルチバイト・キャラクタに関する問題と対処方法

この項では、次の問題とその対処方法について説明します。

9.10.1 ネイティブ・フォーマット・ビルダー・ウィザードのルーラー・スケールがマルチバイトに準拠しない

ネイティブ・フォーマット・ビルダー・ウィザードで固定長のファイル・タイプを選択すると、各レコードのフィールド長を指定する「フィールド長」ウィンドウのルーラーがマルチバイトに準拠しなくなります。

9.10.2 ora:readFileのエンコーディングに関する問題

拡張されたXPath関数ora:readFileには、最初のパラメータとしてファイルのディレクトリ・パスが必要です。これらの関数では、指定されたファイルが、OSのデフォルトのエンコーディングを使用して読み取られます。指定されたファイルがローカルのファイル・システムにある場合、これは問題になりません。ただし、指定されたパスがURLである場合、ターゲット・ファイルが常にOSのデフォルトのエンコーディングを使用してエンコードされているとはかぎりません。

9.10.3 変換における西ヨーロッパの数値書式の問題

ドイツやフランスなど西ヨーロッパの多くのロケールでは、デフォルトで小数点にドット(.)ではなくカンマ(,)を使用します。この場合、変換アクティビティでのADDSUBTRACTなどの数学関数では、関数の入力数字にドットが使用されていても、出力では小数点にカンマが使用されます。

この問題に対処するには、小数書式関数を追加して、デフォルトの書式に上書きします。次にADDITIONでの例を示します。

<xsl:decimal-format name="usa" decimal-separator="."/>
<xsl:template match="/">
   <tns:Root-Element>
      <tns:Price>
         <tns:price1>
            <xsl:value-of select="/tns:Root-Element/tns:Price/tns:price1"/>
         </tns:price1>
         <tns:price2>
            <xsl:value-of select="/tns:Root-Element/tns:Price/tns:price2"/>
         </tns:price2>
         <tns:price3>
            <xsl:value-of
                select="format-number((/tns:Root-Element/tns:Price/tns:price1 -
                /tns:Root-Element/tns:Price/tns:price2), '#.00', 'usa')"/>
         </tns:price3>
      </tns:Price>
   </tns:Root-Element>
</xsl:template>

9.11 サンプル・デモおよびチュートリアルに関する問題と対処方法

この項では、次の問題とその対処方法について説明します。

9.11.1 XAInsertサンプルに関するreadme.txtファイルの内容の欠落

次の場所にあるXAInsertサンプル用のreadme.txtファイルの最後で内容が欠落しています。

SOA_Oracle_Home\bpel\samples\tutorials\122.DBAdapter\advanced\dmlInvoke\XAInsert

「The only way to debug the instance is to switch from using an XA data source to using a non-XA data source,」という文の後に、次の内容を追加します。

However, to set-up a nontransactional data source, if you have

xADataSourceName=""
dataSourceName="loc/BPELSamplesDataSource"

also configure the corresponding data source to have tx-level="local" in data-sources.xml, as in the following example:

<managed-data-source name="DBSamplesDataSource2"
connection-pool-name="dbSample_CONNECTION_POOL2"
jndi-name="jdbc/DBConnection2DataSource" tx-level="local"/>

9.11.2 BankTransferFlowおよびBankTransferFlowWithCompensationのデモに関する詳細

BankTransferFlowまたはBankTransferFlowWithCompensationのデモをデプロイし、デプロイされたプロセスをOracle BPEL Controlから開始した場合に、BPELインスタンスが見つからなかったり、プロセスが回復可能なプロセスとして表示されることがあります。このプロセスは、パートナ・リンクがXAトランザクションに関与するものとしてマークされているためにロール・バックされています。したがって、これは正しい動作です。

9.11.3 BankTransferFlowおよびBankTransferFlowWithCompensationのデモに対する監査証跡がない

BankTransferFlowおよびBankTransferFlowWithCompensationのデモ実行後、監査証跡はOracle BPEL Controlの「監査」リンクから入手できません。

次のエラー・メッセージが表示されます。

Workitem binary deserialization failed. An attempt to deserialize the workitem
 "40015-BpAss5-BpSeq3.3-5" from binary format failed. The exception reported is:
 Scope not found. The scope "BpSeq3.3" has not been defined in the current
 instance.

9.12 Javadocの記載内容の誤り

この項では、次の問題とその対処方法について説明します。

9.12.1 ASSIGNMENT_FILTER_ALLがサポートされない

次のオプションは、リリース10.1.3.1.0以上ではサポートされていません。

oracle.bpel.services.workflow.query.ITaskQueryService.ASSIGNMENT_FILTER_ALL


Javaのドキュメントでは、ASSIGNMENT_FILTER_ALLがフィルタの1つとしてリストされていますが、サービスではこのフィルタはサポートされません。

表示可能なタスクをすべてフェッチするには、適用可能な各フィルタ・オプションを繰り返し使用してタスクをフェッチする必要があります。たとえば、ASSIGNMENT_FILTER_MY_AND_GROUPの後にASSIGNMENT_FILTER_REPORTEES、さらにASSIGNMENT_FILTER_CREATOR、さらにASSIGNMENT_FILTER_OWNERというように使用します。

9.12.2 oracle.bpel.services.workflow.query.ITaskQueryService.queryViewTasksの正しい引数

次のメソッドに関するJavaのドキュメントは正しくありません。

oracle.bpel.services.workflow.query.ITaskQueryService.queryViewTasks

不正な2番目の引数:

oracle.bpel.services.workflow.user.model.UserViewDetailType userViewDetail

正しい2番目の引数:

java.lang.String viewId

viewIdは、タスクの取得が必要なビューのIDです。

9.12.3 Javadocで記述されていないクラス

次のクラスは、『Oracle BPEL Process Manager Workflow Services API Reference (Javadoc)』で記述されていません。

  • oracle.bpel.services.workflow.metadata.taskattributes.TaskAttributesUtil

  • oracle.bpel.services.workflow.query.ITaskQueryService. ITaskQueryService.TASK_ACTIONS_TYPE_GROUP_ACTIONS

  • oracle.bpel.services.workflow.user.impl.UserMetadataUtil

  • oracle.bpel.services.workflow.worklist.*

9.13 ドキュメントの記載内容の誤り

この項では、ドキュメントの記載内容の誤りについて説明します。

9.13.1 クラスタ内でのBPELプロセスのデプロイ

『Oracle BPEL Process Manager開発者ガイド』の第19章「BPELプロセスのデプロイおよびドメイン管理」、「BPELプロセスのコンパイルおよびデプロイ」項には、次の注意が記載されています。「1つのBPELプロセスのデプロイが完了するまで待ってから、別のプロセスをデプロイしてください。最初のプロセスのデプロイ中に2番目のプロセスをデプロイしようとすると、問題が発生する場合があります。」。この文は誤りであり、BPELプロセスをクラスタ内でデプロイする際には無視してください。かわりに、このリリース・ノートの第9.1.10項「クラスタ内のすべてのノードに対するBPELプロセスのデプロイ」の説明に従って、BPELクラスタ環境の全ノードにBPELプロセスを明示的にデプロイする必要があります。

9.13.2 高可用性構成でのBPELの設定

『Oracle BPEL Process Managerインストレーション・ガイド, 10g リリース3(10.1.3.1.0)』の第5章「Oracle BPEL Process Managerクラスタ化」には、高可用性構成でのBPEL設定に関する推奨ステップの一部のみが記載されています。完全なステップについては、『Oracle Application Serverエンタープライズ・デプロイメント・ガイド, 10g リリース3(10.1.3.3.0)』を参照してください。

9.13.3 新規および既存のBPELドメインにアクセスするためのユーザーおよびグループの作成

『Oracle BPEL Process Manager管理者ガイド』の「Oracle BPEL ControlおよびOracle BPEL Admin Consoleのユーザーとロール」の項に、新規および既存のBPELドメインにアクセスするためのユーザーおよびグループを作成する方法の構文例があります。次の構文を含むいくつかの構文例が記載されています。

java -Xbootclasspath/a:/home/oc4j/bpel/lib/orabpel-boot.jar -jar jazn.jar
-shell -grantperm jazn.com -user soaAdmin com.collaxa.security.DomainPermission
soaAdmin all

これらの構文例は、単一行に入力するのではなく、複数のステップに分けて入力する必要があります。次に例を示します。

  1. -shellオプションまでの構文部分を入力します。

    java -Xbootclasspath/a:/home/oc4j/bpel/lib/orabpel-boot.jar -jar jazn.jar -shell
    

    -shellオプションにより、Admintoolシェルが開きます。

  2. シェル・プロンプトに残りの構文を入力します。grantpermの前のダッシュ(-)が不要であることに注意してください。

    JAZN:> grantperm jazn.com -user soaAdmin com.collaxa.security.DomainPermission
    soaAdmin all
    
  3. 終了したら、exitを入力してAdmintoolシェルを閉じ、オペレーティング・システム・コマンド・プロンプトに戻ります。

    JAZN:> exit
    

関連項目:


Admintoolシェルの使用方法は、『Oracle Containers for J2EEセキュリティ・ガイド』の「付録C」を参照してください。

9.13.4 ユーザー資格証明ファイルにはパスワード入力が必要

『Oracle SOA Suite開発者ガイド』の「システムの保護」の章、「ユーザー資格証明を使用したファイルの設定方法」の項では、メモ帳やviなどのテキスト・エディタを使用してユーザー資格証明付きのファイルを作成する方法について説明しています。この項に、単一ユーザー名のエントリをファイル内に作成するという記述があります。次に例を示します。

bill:

これは誤りです。このファイル内に、ユーザー・パスワードを入力する必要があります。次に例を示します。

bill:oracle

9.13.5 domain.xmlファイル内でのoptSoapShortcutの明示的設定

『Oracle BPEL Process Manager開発者ガイド』では、Oracle BPEL Control内にoptSoapShortcutプロパティを設定できるという誤った記述があります。このプロパティは現在、Oracle BPEL Controlで表示されません。かわりに、これはSOA_Oracle_Home¥bpel¥domains¥domain_name¥config¥domain.xmlファイル内で明示的にtrueに設定されています。このプロパティを別の値に変更するには、domain.xmlファイルに次の構文を追加する必要があります。次に例を示します。

<property id="optSoapShortcut">   <value=false</value></property>

関連項目:


optSoapShortcutプロパティの詳細は、『Oracle Application Serverパフォーマンス・ガイド』を参照してください。

9.13.6 syncMaxWaitTimeプロパティ定義の更新

『Oracle Application Serverパフォーマンス・ガイド』の「Oracle BPEL Process Managerのパフォーマンス・チューニング」の章、「syncMaxWaitTime BPELプロパティ」の項で、syncMaxWaitTimeの定義は、次のように修正される必要があります。

このプロパティは、プロセス結果の受信側が結果が戻るまで待機する、最大時間を設定します。永続的な同期BPELプロセスの結果は、結果を待機する受信側により、同期的に取得されます。一時的な同期BPELプロセスは、このプロパティの影響を受けません。これは、プロセスを処理するスレッドと同じスレッドが結果を戻すために使用されるためです。BPELプロセスが永続的である場合は、プロセスの部分は非同期的に実行される必要があります。したがって、クライアント・スレッドは、バックグラウンド・スレッドから結果を待機する必要があります。

9.13.7 『Oracle BPEL Process Manager開発者ガイド』でのROUND_ROBIN、MOST_PRODUCTIVEおよびLEAST_BUSY Dynamic Assignment Functionの表記の誤り

『Oracle BPEL Process Manager開発者ガイド』の第15章「Oracle BPEL Process Managerワークフロー・サービス」では、Dynamic Assignment Functionの名前の表記で、大文字と小文字の区別の間違いおよびアンダースコアのかわりにダッシュを誤使用している箇所があります。正しい名前の表記は次のとおりです。

  • ROUND_ROBIN

  • MOST_PRODUCTIVE

  • LEAST_BUSY

9.13.8 「パートナ・リンク」ウィンドウの「プロパティ」タブに関するオンライン・ヘルプの誤り

「パートナ・リンクの作成」または「パートナ・リンクの編集」ウィンドウの「プロパティ」タブに関するオンライン・ヘルプでは、パートナ・リンク・プロパティはBPELプロセスにより実行時に定義されるアクセス可能な、名前と値がペアとなった単一のプロパティであり、プロパティの値はOracle BPELコンソールから実行時に変更することができ、BPELプロセスを再デプロイする必要はないと記述されています。

この記述は誤りです。実行時に変更できるのは、アクティブ化エージェントのプロパティのみです。次の2つの種類のパートナ・リンクがあります。

  • receiveアクティビティに関連付けられているもの(インバウンド、アクティブ化)

  • invokeアクティビティに関連付けられているもの(アウトバンド、Webサービスの起動)

receiveアクティビティに関連付けられているポーリング・プロパティのみ、実行時に変更できます。

9.13.9 getFaultAsString関数の無効なネームスペース接頭辞

『Oracle BPEL Process Manager開発者ガイド』の「フォルト処理」の章、「getFaultAsString XPath拡張関数によるフォルト詳細の取得」の項に、次のコード例が表示されています。

<assign>
   <from expression="bpelx:getFaultAsString()"/>
   <to variable="faultVar" part="message"/>
</assign>

getFaultAsStringの正しいネームスペース接頭辞は、bpelxではなくoraです。