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Oracle Application Server リリース・ノート
10g リリース3(10.1.3.1.0)for Microsoft Windows (64-bit) on Intel Itanium
B40026-03
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10 Oracle Business Activity Monitoring

この章では、Oracle Business Activity Monitoringに関する問題について説明します。内容は次のとおりです。

10.1 一般的な問題と対処方法

この項では、Oracle Business Activity Monitoringの一般的な問題と、その対処方法(該当する場合)について説明します。内容は次のとおりです。

10.1.1 一部の製品機能はプレビューのみ

プレビュー機能は評価用のみです。

ICommand Webサービスはプレビュー機能です。

MHT形式でのレポートの保存はプレビュー機能です。オフライン保存、レンダリングされたレポートの電子メール送信、アラートでのレポートの電子メール送信では、MHT形式でレポートが保存されます。

次のレポート・ビューはプレビュー・バージョンです。ファンネル・チャート、Pグラフ、Rグラフ、Sグラフ、円柱、クロス集計、サマリー・クロス集計、マトリックス、Excel、列グループおよび行グループ。

10.1.2 一部の製品機能はサポートされていない

Active MessengerおよびCollaboration Serverは10g リリース2(10.1.2)ではサポート対象外となり、今後のリリースでは削除される予定です。アラートに関しては、かわりに電子メール・アカウントを使用してください。

スプレッドシート・ビューはサポート対象外であり、今後のリリースでは削除される予定です。

Enterprise Link VBAはサポートされていません。

エンタープライズ・リンク・リポジトリはOracleデータベースでのみサポートされます。その他のデータベース・タイプはエンタープライズ・リンク・リポジトリではサポートされていません。

エンタープライズ・リンクは、JMS1.1仕様に準拠するすべてのエンタープライズ・メッセージ・ソースと統合されています。エンタープライズ・リンクでは、Architectユーザー・インタフェースに表示される「See Beyond JMS Intelligent Queue, Sonic MQ, Tibco Rendezvous, and WebMethods」というエンタープライズ・メッセージ・ソースはサポートしていません。

10.1.3 フィルタのDateAdd関数が誤ったアクティブ・データを生成する

フィルタのDateAdd()関数は、月の末日について、誤ったアクティブ・データを生成します。

10.1.4 「Run as」を使用したログインがサポートされていない

Oracle Business Activity Monitoringアプリケーションに、現在ログオンしているユーザーとは違うユーザー名で「Run as」を使用してログインすることはサポートされていません。

10.1.5 MS Cluster Serviceがインストールされている状態でのIISの完全インストール

MS Cluster Serviceがインストールされ、一緒にIISの一部のコンポーネントもインストールされているシステムの場合、BAMインストーラのIIS前提条件チェックで、IISが完全にインストールされていなくても誤った結果、つまり「PASSED」が出されます。Oracle Business Activity Monitoringをインストールする前に、IISを確実にインストールしてください。IISのインストールの詳細は『Oracle Business Activity Monitoringインストレーション・ガイド』のMicrosoft Internet Information Servicesの項にあります。

10.1.6 Oracle BAMアクティブ・データ・キャッシュ・サービスが起動しない

Active Data Cacheの起動時に次のエラーが発生する場合があります。

The Oracle BAM Active Data Cache service failed to start.
Oracle.BAM.ActiveDataCache.Common.Exceptions.CacheException: ADC Data Object
could not be loaded ---> System.NullReferenceException: Object reference not set
to an instance of an object.

データ・オブジェクト内にデータ行がいくつかある場合、移入されたフィールドの1つをNULL不可のデータ型のもの(自動増加やタイムスタンプ)に変更しようとすると、「表を空にする必要があります」というエラーが表示されます。この段階で、ADCは再起動できなくなります。ADCを再起動しない場合は、データ・オブジェクトの変更は行われないまま、動作は続行されます。ADCを再起動しようとしても、動作しません。リカバリするには、ADCを再作成するか、BAMスキーマをデータベースのバックアップから戻す以外に方法はありません。

10.1.7 JDeveloperでのBAMサーバー接続のテスト

JDeveloperでOracle BAM Server接続を作成しているときに、HTTPS上で動作するOracle BAM Serverへの接続にセキュアHTTP(HTTPS)を使用する場合にのみ、「セキュアHTTPプロトコルの使用」チェック・ボックスを選択してください。ポート80で、HTTPでOracle Business Activity Monitoringが動作しているときに誤ってこのボックスが選択された場合、テスト接続はハングします。

Windows XP上で、JDeveloperでOracle BAM Server接続を作成している場合、テスト接続を使用すると、「Basic realm does not match with 'host.domain.com'」というメッセージが表示されることがあります。IISの「Basic Authentication under Directory Security」タブにドメインとレルムのオプションがあります。Oracle Business Activity Monitoringがインストールされている場合、デフォルトではレルムはOracle Business Activity Monitoringをインストールした管理者のドメイン名に設定されています。この問題に対処するには、レルムを空の文字列に設定してください。

10.1.8 ICommand: 背景イメージ付きレポートのエクスポート

背景イメージ付きレポートのエクスポートでは、内部イメージ・ファイルの名前をエクスポートし、またインポートも行います。オリジナルのレポートが存在している場合は、両方のレポートが同じイメージに相互リンクされます。オリジナルのレポートが存在しない場合、イメージは失われます。

10.1.9 ICommand: パラメータ値内の特殊文字に起因するエクスポートの失敗

ICommandエクスポートは、パラメータ値に特殊文字のあるパラメータ化されたアラートをエクスポートしようとすると失敗します。

10.1.10 BAM WebサービスをBAMユーザーに制限

認証されたユーザーがBAM Webサービスを起動しないよう、ユーザーの自動追加を使用不可にします。詳細は、『Oracle Business Activity Monitoringインストレーション・ガイド』の第3章にあるユーザーの自動追加の無効化に関する項を参照してください。

10.1.11 Webサービス・コールがログに記録されない

一部の状況では、Webサービスのログ・エントリがWebApps.txtに記録されません。ログの記録を有効にするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle BAMブラウザのウィンドウをすべて閉じ、Oracle BAMサービスをすべて停止します。

  2. (オプション)web.configを編集し、ログ・レベルをデバッグに設定します。<priority value="DEBUG" />

  3. iisreset / kill aspnet_wp.exeを実行します。

  4. Oracle BAMブラウザのウィンドウは開かないようにします。

  5. Webサービス・コードを起動します。

  6. ここで、Oracle BAMスタート・ページまたはその他のブラウザのウィンドウを開きます。

手順6の前に手順5を実行することは非常に重要です。そうしない場合、WebApps.txtにはWebアプリケーションのエントリのみが表示され、Webサービスのエントリは表示されません。

10.1.12 グローバリゼーションとローカライゼーションのサポートの制限

Oracle Business Activity Monitoringの完全グローバリゼーション・サポートは、このリリースでは使用できません。

  • Oracle Business Activity Monitoringコンポーネントを実行しているサーバーとクライアントは、すべて同じロケールに設定する必要があります。

  • Oracle Business Activity Monitoringアプリケーションは、サーバーのweb.configファイルのグローバリゼーション・カルチャー設定に従います。クライアントのブラウザのロケール設定ではありません。

  • このバージョンのOracle Business Activity Monitoringは完全にローカライズされていません。アクティブ・ビューアのみ、次の言語にローカライズされています。フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語(ブラジル)、スペイン語、日本語、韓国語、簡体字中国語、繁体字中国語。

  • 電子メールのためのレンダリングでは、Webサーバーのタイムゾーンが使用されます。レポートのタイムゾーンがクライアントのタイムゾーンに設定されている場合、ブラウザからレポートを表示すると、ブラウザのタイムゾーンがレポート・サーバーに送信され、日時フィールドの書式化に使用されます。イベント・エンジンの電子メール用レンダリングには同等のものが存在しないため、デフォルト設定はWebサーバーのタイムゾーンになります。

  • 計算の凡例ではマルチバイト・キャラクタをサポートしていません。このフィールド名は30文字までの文字、数字およびアンダースコアに制限されています。空白は使用できません。

  • 「View Titles」などのレポート・フィールドに、西ヨーロッパのマルチバイト・キャラクタが正しく表示されない場合があります。

  • 西ヨーロッパのマルチバイト・キャラクタを含むレポート名が、「Select Report」ダイアログに正しく表示されない場合があります。この場合でも、レポートはアクティブ・ビューアおよびアクティブ・スタジオで選択し、開くことができます。

10.1.13 アクセシビリティ準拠の制限

このバージョンのOracle Business Activity Monitoringは、他のOracle製品で提供されているアクセシビリティ基準に準拠していません。今後のバージョンで、こうした基準に準拠する予定です。

10.1.14 Microsoft Internet Explorer 6ユーザーを対象としたパフォーマンス向上

Oracle BAMユーザー・インタフェースの使用時のパフォーマンスを向上させるために、次のMicrosoft修正パッチをクライアント側にインストールしてください。

Windows XP用Windowsスクリプト5.7

http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=47809025-D896-482E-A0D6-524E7E844D81&displaylang=en

Windows 2000用Windowsスクリプト5.7

http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=C03D3E49-B40E-4CA1-A0C7-CC135EC4D2BE&displaylang=en

Windows Server 2003用Windowsスクリプト5.7

http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=f00cb8c0-32e9-411d-a896-f2cd5ef21eb4&DisplayLang=en

10.2 アクティブ・スタジオに関する一般的な問題と対処方法

この項では、アクティブ・スタジオに関する問題と、その対処方法(該当する場合)について説明します。内容は次のとおりです。

10.2.1 デフォルト以外のWindows DPI設定を使用する場合に発生する可能性のあるアクティブ・スタジオの問題

Windowsのデフォルト以外の1インチ当たりドット数(DPI)設定を使用すると、ビューの不正なサイズ設定やレンダリングが発生する場合があります。通常、デフォルトは96DPIです。この問題は、高い表示解像度設定を使用している場合に、グラフやKPIのビューで最もよく発生します。対処方法は、DPIの設定をデフォルトに戻します。「コントロール パネル」→「画面」→「設定」→「詳細設定」を選択します。

10.2.2 「Save As」ダイアログ・ボックスが不適切に表示される

「Save As」ダイアログ・ボックスで「Cancel」をクリックすると、別の「Save As」ダイアログが表示されます。

10.2.3 ビューの削除後にレポートをクローズするときに保存プロンプトが表示されない

ユーザーがレポートでビューを削除した後、保存プロンプトは表示されません。ビューを削除した後、変更を保存してください。

10.2.4 空ではないデータ・オブジェクトにタイムスタンプを追加した場合のADC例外

失敗の後でデータ・オブジェクトにタイムスタンプを追加しようとすると、アクティブ・データ・キャッシュ例外がスローされます。

データ・オブジェクトが空でない時にタイムスタンプを追加しようとしてエラーを受け取った場合、ICommandを使用してデータ・オブジェクトをエクスポートし、削除してから(空のものとして)再インポートし、NULL不可の列を追加します。タイムスタンプは、NULL不可の列として、データ・オブジェクトが空の場合にのみ、追加できます。

10.2.5 Oracle Databaseでは空白の選択はサポートされていない

プロンプトやパラメータ・ウィザードなど、ユーザー・インタフェースの一部には、空白を有効な選択として許可するものもあります。Oracleデータベースでは空の文字列をサポートしていないため、ユーザーは空白を入力しないでください。

10.2.6 ドリルスルーの編集後にドリルスルー・フィールドがグレー表示になる

ドリルスルー・フィールドが、「Enable drill through to detail」チェック・ボックスが選択されていてもグレー表示になります。フィールドの削除やフィールドの順番の変更を行うには、「Enable drill through to detail」チェック・ボックスの選択を解除し、再び選択します。フィールドは再びアクセス可能になります。

10.2.7 一部のビューで「Rank」列が使用できない

OpenURL、ViewReportおよびInsertのアクション・タイプについては、「Rank」列はアクション内で使用できず、リンクとして形式設定することもできません。

10.2.8 Global Change Data Objectを使用した、削除済データ・オブジェクトに基づいているレポートの修正

レポートが基づいているデータ・オブジェクトが完全に削除されている場合、そのレポートは使用も編集もできません。ビュー・エディタで「Global Change Data Object」アクションを使用して、レポート内のビューに新規のデータ・オブジェクトを割り当てられます。

10.2.9 ビューセットの期限切れ後にアクティブ・データの一時停止/再開が動作しない

複数レポートを表示しているときに、ビューセットの期限切れ後のアクティブ・データの一時停止/再開は動作しません。

10.2.10 データ・オブジェクト内のデータ型の変更によるレポートの破損

レポートで使用している列のデータ型を変更すると、レポートを使用できなくなることがあります。

10.2.11 デフォルトのレポート名の使用によるエラーの生成

デフォルト名でレポートを保存すると、同名のレポートがすでに存在しているというメッセージが誤って表示されることがあります。別の名前を指定してレポートを保存してください。

10.2.12 レポートの同時ロードでのアクティブ・データの不具合

2つのレポートが同じホストで開かれていて、同時にロードされた場合、アクティブ・データが動作しないことがあります。これは、2つのレポートがどのようにホストされているかということとは無関係であることに注意してください。これは、アクティブ・ビューア、アクティブ・スタジオ、またはレポートをホストしているポータルやカスタム・ページのあらゆる組合せにおいて発生する可能性があります。

10.2.13 レポートURLのショートカットでフィールド名のかわりにフィールドIDを使用する

レポートURLにフィールド・パラメータが使用されている場合、ショートカットのコピーにはフィールド名のかわりにフィールドIDが必要です。Architectのデータ・オブジェクトのレイアウト・ページで、データ・オブジェクトのすべてのフィールドのフィールドIDを参照できます。

10.2.14 アクティブ・ルックアップが削除に対して動作しない

ルックアップのあるデータ・オブジェクトに対してレポートを作成し、ソースのデータ・オブジェクトを消去した場合、アクティブ・データは表示されません。ルックアップ値がNULLに変更されることはありません。

10.2.15 他のデータ操作との組合せによる複数レベル計算

リストや円柱レポートにある、詳細レベルで使用される集合体値(複数レベル計算と呼ばれることもあります)は、ソートやフィルタ、グループ、上位Nと組み合せることはできません。この組合せではエラーが表示されるか、アクティブ・データが表示されなくなります。

10.2.16 ビュー設計後にフィールドの非表示または表示を実行した場合のエラー

クロス集計、範囲ゲージ、更新順序付きリストなど、ビューの設計後に表示または非表示にしたフィールドを含むビューを使用した場合、問題が発生することがあります。ビューの情報を非表示にする場合は、まずビューで表示されているフィールドのリストからフィールドを削除し、次にArchitectを使用してフィールドをプライベートにします。

10.2.17 GROUP BYデータが年の境界を超えた場合のエラー

GROUP BYデータ・フィールドを使用したレポートを作成中に、グループが週-月および週-四半期の場合、データが年の境界を超えるとエラーが発生します。

10.2.18 文字列パラメータがカルキュレータでサポートされない

カルキュレータでは文字列フィールドはサポートされていますが、文字列パラメータはサポートされていません。

10.2.19 ビュー・タイプ変更時のエラー

既存ビューのビュー・タイプを変更すると、エラーが発生することがあります。

10.2.20 オフライン保存の制限

  • アクティブ・スタジオがあり、レポート作成の権限を割り当てられているユーザーのみが、レポートをオフラインで保存できます。電子メール生成レポートのみ、別の権限で管理されています。

  • レポートをオフラインで保存すると、アクティブ・スタジオがクローズされることがあります。これはMicrosoft XP Service Pack 2でInternet Explorerを使用している場合に発生する既知の問題によるものです。詳細は、http://support.microsoft.com/kb/896017を参照してください。

  • オフライン保存されたレポートを表示中に、レポート・ロード・アイコンが表示されなくなることがあります。これは無視してかまいません。

  • オフライン保存は、レポート名にセミコロンが含まれる場合は動作しません。

  • 「オフラインで保存」をクリックすると、ダイアログ・ボックスが表示され、「Open」、「Save」、「Cancel」のいずれかの実行を求められます。「Save」を選択します。ビューに戻ると、空になっています。ビューに再びデータを表示させるには、レポートをクローズして再び開いてください。

  • オフライン保存時に、範囲ゲージがMHT形式で小さく表示されることがあります。これは、ゲージに凡例があり、固定領域にレンダリングされたためです。

  • 外部コンテンツ・ビューは、オフライン保存された場合や、MHT形式で電子メールで送信された場合には、イメージを表示できないことがあります。

  • Oracle Business Activity MonitoringがDドライブにインストールされている場合、アラート電子メールで送信されたMHT形式のレポートを開こうとすると、エラーが発生することがあります。「Email Report」ページを使用してアクティブ・スタジオからレポートを送信した場合は、エラーは発生しません。

10.3 リスト・ビューに関する問題と対処方法

この項では、リスト・ビューに関する問題と、その対処方法(該当する場合)について説明します。内容は次のとおりです。

10.3.1 ストリーミング・リストの範囲ボタンが表示されない

Internet Explorerの問題により、ストリーミング・リストの範囲の範囲ボタンが表示されず、エラーが発生することがあります。Internet Explorerの修正パッチがMicrosoft社より入手できます。次のURLで「Internet Explorer May Appear to Stop Responding When Requesting Many Objects」という項目を参照してください。

http://support.microsoft.com/kb/818506

10.3.2 更新順序付きリスト: 上位Nで「Cancel」ボタンが動作しない

更新順序付きリスト・ビューでは、上位Nが適用されている場合、ソートが必要です。更新順序付きリストを作成し、上位Nをソートせずに適用して、「Cancel」をクリックすると、保存してレポートを表示したときにエラーが発生します。

10.3.3 ヘッダー・テキストが削除できない

リスト・ビューでは、一度指定したヘッダー・テキストは削除できません。既存のテキストを置き換える、新規のテキストを入力してください。

10.3.4 特殊文字が更新順序付きリストのソート順序に影響する

更新順序付きリストは、データが特殊文字を含んでいる場合、正しくソートされません。

10.4 グラフ・ビューに関する問題と対処方法

この項では、グラフ・ビューに関する問題と、その対処方法(該当する場合)について説明します。ファンネル・チャートおよびSPCグラフのビューはプレビューであり、評価にのみ使用してください。内容は次のとおりです。

10.4.1 ラベル軸へのタイムスタンプがADCエラーを発生させる

軸ラベルでタイムスタンプが選択されていると、アクティブ・データ・キャッシュの内部データ・アクセス・システムでエラーが発生します。

10.4.2 データ・ラベルがアクティブ・データで切れてしまう

3つあるデータ・ラベル・タイプのすべてがあるグラフで、実データのあるレポートを表示すると、データ・ラベルが途中で切れたようになって表示されます。

10.4.3 グラフのグループ化でNULL値が正しく表示されない

グラフ内でグループ化を実行すると、NULL値は正確に表示されなくなります。

10.4.4 グラフ内でラベルが重なって表示される

一部の状況では、グラフ内でラベルが重なって表示されます。

10.4.5 上位Nを使用したグラフがアクティブ・データで失敗する

上位Nを使用したグラフがアクティブ・データを使用すると、エラーが発生して失敗することがあります。

10.4.6 グループ化がエラーの原因になる

グラフの作業中に、フィールド別のグループ化では1つのグラフ値に対して1つの要約機能のみ選択可能という内容のメッセージが表示される場合があります。作業を続行するには、グループを手動で削除し、「Apply」をクリックしてください。

10.4.7 グラフの「Time Groups」はデフォルトの日付書式を使用する必要がある

グラフでTime Groupsを使用する場合は、日付フィールドのデフォルト書式を上書きできません。

10.4.8 連続した時系列で、X軸が適切に消去されない

連続した時系列のグラフを、基礎となるデータを消去して表示する際、X軸は消去が必要な場合と表示が必要な場合があります。X軸値の左端と右端が適切に定義されていれば、データは常に正しく消去されます(両端でフィルタを使用、または「すぐに有効」あるいは「Time Groups」を使用)。X軸の左端と右端が適切に定義されていない場合は(フィルタなし、左フィルタのみ、または右フィルタのみ)、ラベルのみが削除される結果となります。

10.4.9 積上げ棒グラフの凡例で負の値があると不明瞭になる

積上げ棒グラフでは、負の値が凡例で重なって表示されることがあります。

10.4.10 ターゲット線は棒グラフでのみ動作する

棒グラフ以外のグラフでは、ターゲット線がアクティブ・データで切れてしまいます。

10.4.11 ファンネル・チャートの制限

  • ファンネル・チャート・ビューは、このリリースではプレビュー機能です。プレビュー機能は評価用のみです。

  • ファンネル・チャートでは、グループ・フィールドとしてのタイムスタンプや日時データは正しく表示されません。

  • ファンネル・チャートは小さな画面にあわせての縮小表示はできません。

  • ファンネル・チャートはグループの追加や削除、および表示中のデータの消去はサポートしていません。レポートをクローズして、これらのデータ作業を実行した後で、レポートを再び開くことができます。

10.4.12 SPCグラフの制限

  • SPCグラフ・ビュー(Sグラフ、Rグラフ、Pグラフ)は、このリリースではプレビュー機能です。プレビュー機能は評価用のみです。

  • パス・フィルタでは、空白を含むフィールド名は許可されません。SPCグラフでは、空白を含むフィールド名は引用符で囲む必要があります。

  • SグラフではX軸の値は正確に計算されません。

  • 見かけのプロンプトと組み合せたRグラフでは、見かけのプロンプトによって送信された最後の値が有効であっても、アクティブ・データでは見かけのプロンプトに表示された値がデフォルト値に再設定される場合があります。

10.5 その他のビューに関する問題と対処方法

この項では、その他のビューに関する問題とその対処方法について説明します。内容は次のとおりです。

10.5.1 レポートのKPIビューで「すぐに有効」が間違った結果を表示する

すぐに有効フィルタを使用した、KPIビューのあるレポートがアクティブ・ビューア・ブラウザの2つのウィンドウで開かれていた場合、古いデータはレポートから削除されず、レポートの再プロンプトや再起動ではビューは訂正されません。アクティブ・ビューア・ブラウザの両方のウィンドウをクローズし、アクティブ・ビューアを1つのみ起動すると正しいレポート結果が表示されます。

10.5.2 アクション・フォーム・ビューでの誤ったビュー・レポート・ハイパーリンク

アクション・フォームのビュー・レポート・ハイパーリンクは、特殊文字の入ったパラメータ値を渡した場合、空のレポートを戻します。対処方法としては、アクション・リンクのかわりにアクション・ボタンを使用します。

10.5.3 「見かけのプロンプト」ビューが電子メールにレンダリングされない

見かけのプロンプトについては、ビューは電子メールにレンダリングされません。

10.5.4 列グループのサイズ変更によるグループ・ビュー全体の移動

ビュー・ハンドルを使用して「列グループ」ビューのサイズ変更をすると、ビューがレポート内で動いてしまいます。列グル-プのサイズ変更を適切に行うには、「列グループ」ビュー内のビューを選択して、そのビューのサイズを変更するようにします。

10.5.5 クロスタブ、サマリー・クロスタブおよびマトリックスのビューの制限

クロスタブ、サマリー・クロスタブおよびマトリックスのビューは、このリリースではプレビュー機能です。プレビュー機能は評価用のみです。

  • カテゴリに0の値がある場合の連続した系列の作業には、ユーザーが1以外の時間単位量を選択した場合のエラーなどの問題や、クロスタブ・ビューおよびフィルタに関する問題があります。クロスタブでは、アクティブ・データが挿入される場合の連続した系列の処理、グループの順序付け、およびフォーマットについて、正常に実行されない問題があります。

  • クロスタブでビュー・エディタを使用して列や行を選択する作業では、データ・オブジェクトに複数の日時フィールドがある場合に、スクリプト・エラー「tdAddRemoveButtons.parentElement」が表示されます。このエラーは無視して、ビュー・エディタでの作業を続行できます。

  • 「クロスタブ」ビュー・タイプは、レポート・ページの電子メール送信をサポートしていません。

  • マトリックスの条件付フォーマットの条件が「次と等しくない」に設定されている場合、カラー表示が誤って適用されます。

10.5.6 Excelビューの制限

Excelビューは、このリリースではプレビュー機能です。プレビュー機能は評価用のみです。

  • Excelビューは電子メール送信およびオフライン保存はサポートしていません。

  • アクティブ・スタジオでExcelビューを開いたままの状態で、Windows ExplorerでXLSファイルをダブルクリックすると、Excelがハングします。アクティブ・スタジオでレポートをクローズすると、Excelは動作するようになります。Excelを開き、「ファイル」>「開く」を選択してXLSファイルを開くようにすれば、Excelはハングしません。

  • データをExcelビューに表示させた後、ユーザーはExcelの並べ替え機能を使用してソートを適用できます。Excelでは、データは更新ごとには再ソートされません。そのため、ソート後データでのOWCスプレッドシートとExcelビューの比較は、データが初めに表示されたときとは一致しません。

  • アクティブ・スタジオでExcelビューに対して別名保存を使用するには、レポートを表示し、「ファイル」>「名前を付けて保存」を選択します。レポートの編集中に「名前を付けて保存」を使用すると、エラーが表示されることがあります。

10.5.7 円柱レポートとビューの制限

円柱レポートとビューは、このリリースではプレビュー機能です。プレビュー機能は評価用のみです。

  • 円柱レポートとビューでは、アクティブ・データの更新のみが、特定の条件下でサポートされます。条件とは、その更新でレコードのグループ化が変更されないことと、レポートが複数のページまたはフレームにまたがらないことです。

  • 集計とそのラベルは、ビュー・エディタの「Alignment」および「Fonts」タブのリストには表示されません。サマリーとそのラベルの書式を設定するには、ツールバー・ボタンを使用します。

  • 計算フィールドを作成して書式設定を適用した後、そのフィールドで集計を作成すると、書式が削除されます。

  • ソートを適用するには、ビュー・エディタではなく、選択したフィールドをソートするためのツールバー・ボタンを使用します。

  • ヘッダーまたはフッター・フィールドには、境界線または網掛けを適用できません。

  • サマリーを作成する場合、ラベルは削除できませんが、カーソルまたは[Backspace]キーを使用してラベルからテキストを削除できます。

  • 選択したフィールドに対して整列のツールバー・ボタンを使用しても、必ずしも期待どおりの動作になりません。整列は選択とドラッグにより手動で行ってください。

  • ヘッダー内のテキスト・フィールドおよび項目を手動で移動した後、ビュー・エディタを開いてサマリー・フィールドを削除すると、項目が元の位置に戻ります。

  • 150,000個のレコードにアクセスする円柱レポートまたはビューを表示し、「Next Page」ボタンをクリックすると、エラーが発生する場合があります。

  • データ内の特殊文字はソートに影響する場合があります。

  • 計算フィールドのグループ化により、重複したヘッダーが表示されることがあります。

  • フィールドを選択して「Group」ボタンをクリックすると、そのフィールドがレポートから削除されることがあります。グループ化はビュー・エディタを使用して追加してください。

  • 集計フィールドを作成した後、その集計フィールドを削除して別の集計フィールドを追加すると、「Formatting」タブに両方の集計が表示されます。

  • すべてのフィールドをグループ化すると、エラーが表示されます。

  • 計算を適用し、それをグループ化に含めた後、計算フィールドの名前を変更すると、エラーが発生する場合があります。

  • 「Text & Align」タブで、詳細および列ヘッダーに幅を適用しても有効になりません。かわりに、列幅を一度に1列ずつ設定します。

  • テキストをハイライト表示すると、エラーが発生する場合があります。

  • レポート・タイトルを移動した後、さらにデータをロードすると、スクリプト・エラーが発生する場合があります。

  • 「Group Sort and Value Suppress」ツールバー・ボタンを使用すると、フィールド上の値抑制によってデータが不正に削除される場合があります。対処方法は、ビュー・エディタでグループ化を適用してから、「Value Suppress」ツールバー・ボタンを使用します。

  • 円柱レポートとビューは電子メール送信およびオフライン保存はサポートしていません。

10.6 フィルタに関する問題と対処方法

この項では、データ・フィルタに関する問題と、その対処方法(該当する場合)について説明します。内容は次のとおりです。

10.6.1 プロンプトの空白値によるエラー

booleanデータ型でプロンプト値を持つフィルタを作成し、そのプロンプトに空白を許可し、プロンプト・ユーザーが空白を選択すると、エラーが表示されます。空白値が許可される日時プロンプトを持つフィルタで、値のない状態で「OK」をクリックすると、エラーが表示されます。文字列だけでなく、すべてのデータ型で、空白値は使用不可にしてください。

10.6.2 日時フィールドの「類似」フィルタが機能しない

日時フィールド・タイプのフィルタでは、「類似」フィルタに値を入力できません。カレンダから特定の日付を選択してフィルタを作成することはできますが、値を入力したり、ワイルドカード文字を示すことはできません。

10.6.3 誤ったサマータイムの表示

日時フィールドを使用してフィルタを表示している場合、サマータイムの変更中に選択された時間に矛盾が見つかることがあります。これは、サマータイムの変更が行われているときにレポートを表示した場合にのみ発生します。対処方法としては、レポートを再度開きます。

10.6.4 データ・オブジェクトでフィールドを参照フィールドに変更するとフィルタを作成できない

データ・オブジェクトを更新(通常のフィールドを参照フィールドに変更)すると、そのオブジェクトに基づくレポートがある場合、そのレポートに対するフィルタを作成できません。

10.7 計算フィールドの問題と対処方法

この項では、計算フィールドに関する問題と、その対処方法(該当する場合)について説明します。内容は次のとおりです。

10.7.1 計算フィールドが削除できない

ユーザーがビューを保存して編集した場合に、計算フィールドが(ビューで使用されていないものであっても)削除できないことがあります。

10.7.2 プロンプトとパラメータのウィザードに計算フィールドが含まれていない

計算フィールドは、プロンプトとパラメータのウィザードの「From list」ステップにはリストされません。ただし、プロンプトのパラメータとタイプは計算フィールドで正常に機能します。

10.7.3 MaxまたはMinとブールを使用したマルチレベル計算が動作しない

Max()またはMin()とブールを使用したマルチレベル計算フィールドは動作しません。

10.7.4 2つの計算フィールドに対する除算でのADCエラー

2つの計算フィールド(いずれもCountDistinctを使用)に対し除算処理を実行する計算フィールドを作成すると、アクティブ・データ・キャッシュ・エラーが発生することがあります。

対処方法は、次のような計算フィールドを作成します。

CountDistinct({Recent Account Touch SID})/CountDistinct({Account SID})

この問題が発生するのは、計算フィールドが他の集計計算フィールドに対して処理を実行した場合のみです。

10.8 アラートに関する問題と対処方法

この項では、アラートに関する問題と、その対処方法(該当する場合)について説明します。内容は次のとおりです。

10.8.1 時刻の変更にはBAMサービスの再起動が必要

アラートを正しい時刻に起動させるには、夏時間のための調整などで時刻を変更した後、Oracle BAMサービスを再起動する必要があります。

10.8.2 アラート編集時の特殊文字によるエラー

計画に渡すパラメータ値に特殊文字がある場合にアラートを編集すると、エラーが表示されます。

10.8.3 パラメータ化されたアラートでのイベント・タイプ変更によるイベント・エンジンの例外

イベント・タイプを変更しても、パラメータ化された計画からフィールド・パラメータは削除されません。イベント・タイプを変更する場合は、パラメータを手動で削除してください。

10.8.4 計算フィールドがアラート・フィルタに表示されない

計算フィールドでは行またはグループのフィルタのアラートは作成できません。予測アラートの設計の詳細は、Oracle Technology Networkページで提供されているOracle BAM 10.1.3.1のテクニカル・ノートを参照してください。

http://www.oracle.com/technology/products/integration/bam/10.1.3/TechNotes/

10.8.5 フィルタ項目の不整列な表示

「アラート」の「行フィルタ」および「グループ・フィルタ」タブで、整列に関する問題が発生することがあります。

10.8.6 アラートが親レポートとともに削除されない

アラートは、すでに削除されているレポートに基づいている場合には削除されません。

10.8.7 アラート履歴の消去で「Cancel」が機能しない

「アラート履歴の消去」リンクをクリックした後「Cancel」をクリックし、アラートの「アクティブ化」チェック・ボックスを選択すると、アラート履歴が消去されます。誤って消去することを避けるため、イベント・ログにアラート履歴を書き込んでください。

10.8.8 Windowsファイル名として無効な文字を含むレポート名

次に示す、Windowsファイル名に無効な文字を含むレポート名を選択した場合、アラートは起動されません。¥ / : * ? " < > |

10.8.9 レポートが削除された後もアラートが起動する

削除したレポートを参照するアラートが起動した場合、動作に一貫性がなくなります。アラートが使用しているレポートが存在していることを確認してください。

10.8.10 親のないアラートとしてマークされない

アラートは、プロンプトまたはパラメータがマルチビュー・レポートの最初のビュー以外のビューで後になって作成された場合は、親のないものとしてマークされません。

10.8.11 「Alert Parameter」で一意名が強制されない

「Alert Parameter」ダイアログでは、同じ名前の2つのパラメータの作成が許可されますが、これは誤りです。

10.8.12 データ変更に対するアラートで行レベルのセキュリティがサポートされない

データ・オブジェクト内のデータ変更に対するアラートでは、行レベルのセキュリティが考慮されません。また、アラート所有者については行レベルのセキュリティが適用されますが、メッセージ受信者については適用されません。

10.8.13 適用できない集計が「データ・フィールドの選択」ダイアログに含まれている

アラート・ルール・エディタの「データ・フィールドの選択」ダイアログで、適用できない集計の選択がユーザーに許可されますが、これは誤りです。データ・フィールドに有効な関数を選択してください。

10.8.14 重複するフィールドがフィールド・リストに表示される

グループやフィルタのアラートを作成および編集している場合に、フィールドのリストにフィールドが重複して表示されることがあります。

10.8.15 集計に対するアラートの誤った起動

集計に対するアラートが、適切でない場合に起動することがあります。たとえば、SUM(Sales)を変更していなくても、「alert me when SUM(Sales) changes」が起動されるなどです。

10.8.16 外部アクションを使用した.NET Webサービスの直接コール

Architectでアラートの外部アクションを定義する際に、次の条件がすべてtrueであれば、.NET Webサービスをコールできます。

  • ネームスペースが、プロキシのイベント・エンジン・コード内で使用されているものと同一である(http://mahamoti-djinn/ActionServiceなど)。

  • メソッド名がexecuteと同一である。

  • メソッドexecuteに対する引数がActionDataである。

BPELサービスはネームスペースと緊密にバインドされていないため、メソッド名、たとえば、executeまたはinitiateのみでコールできます。署名が同じものであるかぎり(変数名は異なっていても問題ありません)、XMLデータはBPELプロセスに入力されます。

10.8.17 アラート・アクションで、アクションが失敗した場合に後続のアクションが無視される

アラートが複数のアクションで構成されている場合、1つのアクションが失敗すると、他のアクションは実行されません。

10.9 AdministratorおよびArchitectに関する問題と対処方法

この項では、AdministratorおよびArchitectに関する問題と、その対処方法(該当する場合)について説明します。内容は次のとおりです。

10.9.1 計画設定のチェックに時間がかかる

Administratorで計画設定のチェックをリクエストすると、計画モニターの設定が変更されているかどうかの確認に時間がかかることがあります。

10.9.2 計画モニター・サービスがADC接続を失った場合、計画が再起動されない

計画モニター・サービスがアクティブ・データ・キャッシュとの接続を失った場合、計画は再起動されません。計画モニター・サービスを再起動してください。

10.9.3 アラートを持つデータ・オブジェクトを編集できない場合がある

データ・オブジェクトのアラートで「When this data field has a condition of x」を使用している場合、このデータ・オブジェクトを編集しようとすると、データ・オブジェクトが使用中であることを示すメッセージが表示されます。アラートに参照されているデータ・オブジェクトを編集するには、Oracle BAM Event Serviceを停止してから編集し、再起動する必要があります。

10.9.4 権限の変更が参照オブジェクトに伝播しない

参照先として記述されている、参照を持つデータ・オブジェクトについて権限を変更した場合、そのデータ・オブジェクトを参照している他のデータ・オブジェクトについても権限を変更する必要があります。ユーザーが読取り権限のないデータ・オブジェクトに対する参照フィールドを作成した場合でも、データは戻されます。

10.9.5 参照が無効になり、削除対象がビューに送られることが回避される

アクティブ・データ・キャッシュでは、1つの値のみに一致する内部結合としてのみ参照をサポートしています。一致がない場合と、2つ以上の一致がある場合は、無効となります。参照が外部表の1つの行にのみ一致するようにしてください。そうではない場合、アクティブ・データに対する参照に、削除の必要な値が含まれることになります。

10.9.6 管理者以外は結合のあるデータ・オブジェクトを消去できない

管理者以外のユーザーとしてログオンして結合を含むデータ・オブジェクトを消去しようとすると、結果がエラーとなります。データ・オブジェクトの消去には管理者がログオンする必要があります。

10.9.7 複数行を戻す参照はサポートされていない

アクティブ・データ・キャッシュの参照では、複数行を戻すことはサポートしていません。ただし、これは回避されるわけではなく、実際に発生した場合には、未定義の動作となります。

10.9.8 スケール10の小数では小数点の左側に7桁までが許可される

小数のデフォルト・スケール設定は10で、小数点の左側に7桁、右側に10桁が許可され、精度合計は17桁です。小数点の左側に許可される桁数を増やすには、スケール値を減らします。たとえば、スケールを3にした場合、小数点の左側は14桁となります。

10.9.9 参照表から行を削除するとエラーが発生する

参照データ・オブジェクトからの参照フィールドを使用しているレポートが開かれている状態で、(外部データ・オブジェクトではない)参照データ・オブジェクトの行を削除すると、エラーが発生します。エラーをクローズし、コンテンツをリフレッシュしてください。行は削除されます。

10.10 エンタープライズ・リンクに関する問題と対処方法

この項では、エンタープライズ・リンクに関する問題と、その対処方法(該当する場合)について説明します。内容は次のとおりです。

10.10.1 存在しないアラートでは計画が失敗とならない

アラート変換が、存在しないアラートに設定されている場合、計画は失敗となりません。

10.10.2 エンタープライズ・リンクWebサービスでGETメソッドが動作しない

エンタープライズ・リンクWebサービスでは、エンタープライズ・リンクWebサービスにデータを送信するGETメソッドは動作しません。HTTP PostおよびHTTP Getはデフォルトで使用不可になっています。詳細は次を参照してください。

http://support.microsoft.com/kb/819267/en-us

10.10.3 エンタープライズ・リンク計画の実行中に.NET Framework 2.0によるエラーが発生する

Oracle Business Activity Monitoringホストに.NET 2.0をインストールしている場合に、「Unhandled Exception: System.ArgumentOutOfRangeException: Ticks must be between DateTime.MinValue.Ticks and DateTime.MaxValue.Ticks. Parameter name: ticks」などのエラーが発生することがあります。これはMicrosoft社の既知の問題であり、Microsoft社の修正プログラムが必要です。この問題に関するドキュメントは、次のURLで入手できます。http://support.microsoft.com/kb/907262/en-us

10.11 BPEL-BAM統合に関する問題と対処方法

この項では、BPEL-BAM統合に関する問題と、その対処方法(該当する場合)について説明します。内容は次のとおりです。

10.11.1 10.1.3.1.0 BPELおよびJDeveloper BPELプラグインが必要

Oracle Business Activity Monitoring 10.1.3.1.0の実行にはOracle BPEL 10.1.3.1.0が必要です。また、その逆も同様です。Oracle JDeveloperには10.1.3.1.0 BPELプラグインが必要です。

10.11.2 BAMバッチをフラッシュできない

注文予約サンプルを実行し、30,000のインスタンスを作成します。BPEL opmnまたはドメイン・ログに次のエラーが表示されます。

Maximum request length exceeded
Unable to flush BAM batch

この問題に対処するには、Oracle Business Activity MonitoringホストのIIS構成を変更します。

C:¥WINDOWS¥Microsoft.NET¥Framework¥v1.1.4322¥CONFIG¥machine.config

maxRequestLengthを4096(KB)から40MBに設定します。maxRequestLength="40960"

10.11.3 BAMサーバーをBPELコンソールから変更しても実行時に有効にならない

BPELコンソールを介して、デプロイされたプロセスに関するディスクリプタのタブでOracle BAM Serverの詳細を変更しても、実行時には有効になりません。これは、BPELサーバーを再起動した後でも同様です。実行時には前の設定のOracle BAM Serverが引き続き参照されます。Oracle BAM Serverの詳細を変更するには、設計時にBAMセンサー・アクション・ペインからデータ・オブジェクトをロードするか、または手動でbpel.xmlファイルを変更してそのプロセスをデプロイする必要があります。

10.11.4 バッチされたメッセージが再起動時に失われる

Oracle BPEL Serverを再起動すると、その時点でバッチされていたメッセージはすべて失われます。Oracle BPEL Serverを再起動する前に、すべてのメッセージがOracle Business Activity Monitoringのアクティブ・データ・キャッシュに正常にパブリッシュされていることを確認してください。

10.11.5 更新/アップサート、または削除にはデータ・オブジェクトの読取り権限が必要

特定のユーザーにデータ・オブジェクトに対する更新または削除権限を与えるには、読取り権限も必要になります。そうでない場合、BPEL-BAM統合を使用してOracle Business Activity Monitoringのアクティブ・データ・キャッシュにあるデータ・オブジェクトを更新、アップサート、または削除しようとするとエラーが発生し、操作が失敗します。

10.11.6 IIS再起動での重複メッセージ

BPELからメッセージがパブリッシュされているときにBAMサーバー上でMicrosoft IISを再起動すると、メッセージが重複してBAMに表示されることがあります。この問題を回避するには、BAMセンサー・アクションを非バッチ・モードにし、Oracle BAM Architectを使用して、メッセージの書込み先であるデータベース表のBPEL InstanceID列に索引を作成します。

10.11.7 センサー・アクションの順序はバッチ・モード使用時には保証されない

「センサー・アクションの作成」ウィンドウでBAMセンサー・アクションに対しバッチを使用可能にしていると、単一のBPELプロセスに挿入操作を伴うBAMセンサー・アクションと、それに続く更新操作を伴う別のBAMセンサー・アクションがある場合に、Oracle Business Activity Monitoringでこれらの操作の実行順序が変更される可能性があります。これにより更新内容が失われることがあります。対処方法として、BPELプロセスごとに1タイプのセンサー操作(アップサートなど)のみを選択するようにします。また、Oracle BAM Architectを使用して、ターゲットのデータ・オブジェクトのInstanceID列がInteger型であることを確認し、そのInstanceID列に索引を作成します。

10.11.8 変換における西ヨーロッパの数値書式の問題

ドイツやフランスなど西ヨーロッパの多くのロケールでは、デフォルトで小数点にドット(.)ではなくカンマ(,)を使用します。この場合、変換アクティビティでのADDSUBTRACTなどの数学関数では、関数の入力数字にドットが使用されていても、出力では小数点にカンマが使用されます。

この問題に対処するには、小数書式関数を追加して、デフォルトの書式に上書きします。次にADDITIONでの例を示します。

<xsl:decimal-format name="usa" decimal-separator="."/>
<xsl:template match="/">
  <tns:Root-Element>
    <tns:Price>
      <tns:price1>
        <xsl:value-of select="/tns:Root-Element/tns:Price/tns:price1"/>
      </tns:price1>
      <tns:price2>
        <xsl:value-of select="/tns:Root-Element/tns:Price/tns:price2"/>
      </tns:price2>
      <tns:price3>
        <xsl:value-of select="format-number((/tns:Root-Element/tns:Price/tns:price1 -
 /tns:Root-Element/tns:Price/tns:price2), '#.00', 'usa')"/>
      </tns:price3>
    </tns:Price>
  </tns:Root-Element>
</xsl:template>