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Oracle Application Server リリース・ノート
10g リリース3(10.1.3.1.0)for Microsoft Windows (64-bit) on Intel Itanium
B40026-03
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2 インストールの問題

この章では、Oracle Application Serverに関するインストールの問題とその対処方法について説明します。内容は次のとおりです。

2.1 インストールの問題

この項では、Oracle Application Serverのインストールに関する問題について説明します。内容は次のとおりです。

2.1.1 mySOACompanyトポロジに対する統合的なOracle SOA Suite Installerの使用

『Oracle Application Serverエンタープライズ・デプロイメント・ガイド』には、分散環境でのmySOACompanyトポロジのインストール方法が記載されています。つまり、各種のSOAコンポーネントは個別のコンテナにインストールされます。可用性とパフォーマンスの隔離のため、この環境をお薦めします。このような問題が重要でない場合は、すべてのSOAコンポーネントを単一コンテナにインストールできます。そのためには、Oracle Application Server SOA Suite 10.1.3.1.0インストーラを起動し、「J2EEサーバー、WebサーバーおよびSOAスイート」インストール・タイプを選択します。

2.1.2 静的IPアドレスを使用した場合のVistaシステムでのDHCP警告メッセージ

DNSに登録された有効な静的IPアドレスを使用してMicrosoft Windows Vistaシステム上にインストールすると、次のエラーが表示される場合があります。

A DHCP configuration was detected on this host. The installer also detected
that the local hostname and the network hostname differ. Please resolve the
networking issues by referring the "Installing on DHCP Computers" section in
the installation guide.

この問題は、同じ名前の複数のネットワーク・アダプタがあり、そのうちの1つがDHCP用に有効化されている場合に発生します。

対処方法

  1. DHCP用に有効化されているネットワーク・アダプタ上で、ダミーの静的IPアドレスを設定します。

  2. インストールを再開します。

  3. 元のネットワーク・アダプタ構成情報をリストアします。

2.1.3 IPv6がサポートされない

Oracle Application Serverのこのリリースは、IPv6で構成されているマシン上での実行が認証されていません。Oracle Application Serverのこのリリースは、IPv4で構成されているマシンにインストールして実行する必要があります。

2.1.4 レコード・モードで作成されたレスポンス・ファイルがサポートされない

(サイレントまたは非対話モードでインストールを実行するために)レスポンス・ファイルを使用してインストーラを実行する場合、『Oracle Application Serverインストレーション・ガイド』のインストーラでのレコード・モードを使用したレスポンス・ファイルの作成に関する項で説明しているように、-recordコマンドライン・オプションによって作成されたレスポンス・ファイルをインストーラで使用することはできません。かわりに、提供されたレスポンス・ファイル・テンプレートにより作成されたレスポンス・ファイルを使用する必要があります。テンプレートにあるプレースホルダ値は、必要な値に置き換えます。

2.1.5 Java Access Bridge

Sun社のJava Access Bridgeにより、JAWSスクリーン・リーダーなどの障害支援技術は、Microsoft Windowsプラットフォーム上で動作するJavaアプリケーションを読み込めるようになります。障害支援技術では、Oracle Universal InstallerおよびOracle Enterprise Manager 10g Application Server ControlなどのJavaベース・インタフェースを読み込むことができます。

障害支援技術を使用する必要がある場合、次のURLでJava Access Bridge 2.0を取得できます。

http://java.sun.com/products/accessbridge/

2.1.6 Configuration Assistant出力の疑問符

英語以外の言語でOracle Application Serverをインストールした場合、Configuration Assistantからの出力に疑問符(「?」)の文字列が表示される場合があります。「?」の文字は無視して問題ありません。

2.1.7 VIRTUAL_HOST_NAME設定後に表示されるエラー・メッセージ

VIRTUAL_HOST_NAME環境変数を設定して基本インストールを正常に終了した後に、ORACLE_HOME¥opmn¥logs¥default_group~home~default_group~1に次のエラー・メッセージが表示される場合があります。

Warning: Unable to set up connection factory for a resource adapter in esb-dt:
Error creating a ResourceAdapter implementation class.
Error creating a JavaBean of class
'oracle.tip.esb.server.bootstrap.DesignTimeResourceAdapter:
java.lang.RuntimeException: failed to get ESB_HOME:
java.lang.NullPointerException
Warning: Unable to set up connection factory for a resource adapter in esb-rt:
Error creating a ResourceAdapter implementation class.
Error creating a JavaBean of class
'oracle.tip.esb.server.bootstrap.RuntimeResourceAdapter:
java.lang.RuntimeException: failed to get ESB_HOME: java.lang.NullPointerException
log4j:WARN No appenders could be found for logger
(org.quartz.simpl.SimpleThreadPool).
log4j:WARN Please initialize the log4j system properly.

これらのエラー・メッセージは無視して問題ありません。

2.1.8 application.logファイルのエラー・メッセージ

Oracle Application Serverを正常にインストールした後に、application.logファイルに次のエラー・メッセージが見つかる場合があります。

javax.servlet.ServletException:
ORABPEL START-UP ERROR!!!!!!!!
OraBPEL run-time expected system environment property "orabpel.home".

このエラー・メッセージは無視して問題ありません。

2.1.9 トルコ語ロケールでの中間層インストールの失敗

トルコ語ロケールでは、Oracle Application Server中間層のインストールが失敗します。

いくつかのインストール画面が正しく表示されず使用できないため、トルコ語ロケールではUniversal Installerを実行してOracle Application Serverをインストールしないでください。

OWSMおよびBPELなどのOracle Application Serverコンポーネントは、トルコ語ロケールでは機能しません。

2.1.10 グラフィカル・ユーザー・インタフェースの問題

選択したデフォルト言語により、Oracle Application Serverの基本インストールまたは拡張インストールを実行した後、次の状況では、一部のグラフィカル・ユーザー・インタフェースのタブおよびボタンが四角形として表示される場合があります。

  • 日本語バージョンのMicrosoft WindowsにOracle Application Serverをインストールしており、ブラウザ言語が簡体字中国語、繁体字中国語または韓国語である場合

  • 簡体字中国語バージョンのMicrosoft WindowsにOracle Application Serverをインストールしており、ブラウザ言語が日本語、繁体字中国語または韓国語である場合

  • 繁体字中国語バージョンのMicrosoft WindowsにOracle Application Serverをインストールしており、ブラウザ言語が日本語、簡体字中国語または韓国語である場合

  • 韓国語バージョンのMicrosoft WindowsにOracle Application Serverをインストールしており、ブラウザ言語が日本語、簡体字中国語または繁体字中国語である場合

  • 欧州バージョンのMicrosoft WindowsにOracle Application Serverをインストールしており、ブラウザ言語が簡体字中国語、繁体字中国語または韓国語である場合

2.1.11 簡体字中国語および繁体字中国語の推奨ロケール

簡体字中国語および繁体字中国語を使用してOracle Application Serverをインストールする場合の問題を回避するために、次のロケールを使用することをお薦めします。

  • 簡体字中国語の場合: zh_CN.gb18030ではなくzh_CN.gbk

  • 繁体字中国語の場合: zh_TW.eucTWではなくzh_TW.big

2.1.12 スペイン語およびポルトガル語(ブラジル)言語ロケールでのアイコンとURLリンクのエラー

スペイン語およびポルトガル語(ブラジル)言語ロケールでのOracle Application Serverの拡張インストールで、「ルール制御」アイコンが表示されません。

さらに、Oracle Application ServerへのURLリンクも正しく設定されません。

ポルトガル語(ブラジル)ロケールのインストールには、「ルール制御」リンクはありません。

2.1.13 Oracle HTTP Serverの「ようこそ」ページが英語でしか表示されない

Oracle Application Serverのインストールに続くOracle HTTP Serverの「ようこそ」ページが英語でしか表示されません。

翻訳されたOracle HTTP Serverの「ようこそ」ページを表示するには、次の書式でインストール情報を入力する必要があります。<lang>は、「ようこそ」ページの表示に使用する言語です。

http://<host>.<port>/index.html.<lang>

次に例を示します。

http://<host>.<port>/index.html.ja(日本語)

http://<host>.<port>/index.html.ko(韓国語)

http://<host>.<port>/index.html.zh_TW(繁体字中国語)

http://<host>.<port>/index.html.zh_CN(簡体字中国語)

http://<host>.<port>/index.html.de(ドイツ語)

http://<host>.<port>/index.html.fr(フランス語)

http://<host>.<port>/index.html.it(イタリア語)

http://<host>.<port>/index.html.es(スペイン語)

http://<host>.<port>/index.html.pt_BR(ポルトガル語(ブラジル))

2.1.14 opmnctlコマンドが旧データでタイムアウトする

OracleAS Metadata Repository Database内のBPELスキーマに古いスキーマが含まれている場合、opmnctl stopallコマンドがタイムアウトします。

この問題を修正するには、本番irca.shを実行し、Oracleデータベースに新規スキーマをロードします。

2.1.15 MainCDインストール時のエラー・ログ内の例外

Oracle Application Server SOA MainCDのインストールが成功した後、oraInstallyyyy-mm-dd_hh-mm-ssAM/PM.errファイルに次の例外メッセージが含まれている場合があります。

java.lang.NumberFormatException: For input string: ""80""at java.lang.NumberFormatException.forInputString(Unknown Source)
......
Returning 0 instead

この例外メッセージは無視して問題ありません。

2.1.16 Oracle Application Serverの後にOracle Databaseがインストールされた場合のONSポートの競合

Oracle Application Serverをインストールすると、ONS localportはデフォルトで6101に設定されます。同じホストにOracle Databaseをインストールした場合、データベースのONSポートも6101に設定される可能性があります。これによりポートの競合が発生します。この問題に対処するには、インストール後にいずれかのONSポートを別のポート番号に手動で変更します。ONSポート番号の変更手順については、『Oracle Application Server管理者ガイド』を参照してください。

2.1.17 OPMJA.MSGメッセージ書式が無効

ユーザーのopmn起動にJapanese_Japanロケールを使用すると、ロギング機能の問題によりopmnが不安定になります。Japanese_Japanのかわりに、American_Americaなどの別の言語ロケールを使用してください。

2.2 ドキュメントの記載内容の誤り

この項では、Oracle Application Serverのドキュメントに関する問題について説明します。内容は次のとおりです。

2.2.1 インストール・タイプ情報の欠落

拡張インストール・タイプについて説明している次の各項の情報は、基本インストール・タイプにも適用されます。

  • 第2.6項「データベースの要件」では、サポートされるデータベース・バージョンの要件を次のように記述しています。

    「J2EEサーバー、WebサーバーおよびSOA Suiteの拡張インストールを実行している場合、SOA Suiteのデータベースは次のいずれかのバージョンである必要があります。」

  • 第2.7項「データベース・スキーマのインストール」では、データベース・スキーマのインストールについて次のように説明しています。

    「J2EEサーバー、WebサーバーおよびSOA Suiteインストール・タイプの拡張インストールを実行している場合」

2.2.2 ASGスタンドアロン・キットrunInstallerの場所の訂正

『Oracle Application Serverインストレーション・ガイド』の第6.5.4項「OracleホームへのOracleAS GuardのOracleAS 10g(10.1.3.1.0)スタンドアロン・インストール」で、次のディレクトリの場所が参照されています。

Disk2\asg\install\runInstaller

正しいディレクトリの場所は次のとおりです。

Disk2\asg\Disk1\install\runInstaller

2.2.3 「インストール・タイプの選択」ページのスクリーンショットにおけるインストール要件の誤り

『Oracle Application Serverインストレーション・ガイド』の第2章の第5.3.2項「「インストール・タイプの選択」画面」では、「インストール・タイプの選択」ページのスクリーンショットに、次の誤ったインストール要件がリストされています。

  • J2EEサーバー、WebサーバーおよびSOA Suite(686MB)

  • J2EEサーバーおよびWebサーバー(477MB)

  • J2EEサーバー(459MB)

  • Webサーバー(350MB)

正しいインストール要件は次のとおりです。

  • J2EEサーバー、WebサーバーおよびSOA Suite(1.1GB)

  • J2EEサーバーおよびWebサーバー(500MB)

  • J2EEサーバー(475MB)

  • Webサーバー(325MB)

2.2.4 URLの誤り

インストールの完了後readme.txtが表示されますが、次の項のURLにタイプミスがあります。

Oracle Application Serverのオンライン・ドキュメントは、次のサイトを参照してください。http://download.oracle.com/docs/cd/B31017-01/index.htm

正しいURLは次のとおりです。

http://download.oracle.com/docs/cd/B31017_01/index.htm

URL内のダッシュ(-)をアンダースコア文字(_)にする必要があります。

2.2.5 /etc/hostsファイルの追加要件に関する記載の欠落

『Oracle Application Serverインストレーション・ガイド』の第2章「要件」では、/etc/hostsファイルに関するいくつかの追加情報が欠落しています。

インストールでoc4j:homeを開始するには、/etc/hostsファイルに次のエントリが存在する必要があります。

127.0.0.1 localhost