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Oracle Audit Vaultサーバー・インストレーション・ガイド
リリース10.2.3 for Solaris Operating System(SPARC 64-bit)
B50449-01
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1 Oracle Audit Vault Serverインストールの概要

Oracle Audit Vaultは、監査データの統合、検出、監視、アラートおよびレポートを効率的に実行し、セキュリティ監査とコンプライアンスを実現する強力なエンタープライズ規模の監査ソリューションです。Oracle Audit Vaultでは、監査データとクリティカル・イベントを一元的でセキュアな監査ウェアハウスに統合できます。

この章では、Oracle Audit Vault Serverのインストール処理の概要を説明します。この章の内容は次のとおりです。

1.1 Audit Vaultインストール・コンポーネント

Oracle Audit Vaultソフトウェアのインストールは、次の2つの部分から構成されます。

1.2 Audit Vaultのインストール方法

Oracle Audit Vault Serverのインストールでは、次の異なるインストール方法を選択できます。

1.2.1 対話方式のインストール

対話方式を使用してOracle Audit Vaultの基本インストール、拡張インストールまたはアップグレード・インストールを実行する場合は、Oracle Universal Installerにより表示される一連の画面で、Oracle Audit Vaultソフトウェアのインストールに必要なすべての情報を指定できます。

1.2.2 レスポンス・ファイルを使用した自動インストール

Oracle Audit Vaultでは、Audit Vault Server用のレスポンス・ファイル・テンプレート(av.rsp)と、アップグレード・インストール用のレスポンス・ファイル・テンプレート(upgrade_av.rsp)を使用できます。これらのレスポンス・テンプレート・ファイルは、Audit Vault Serverインストール・メディアの<AV installer location>/responseディレクトリにあります。

Oracle Universal Installerを起動し、レスポンス・ファイルを指定すると、Oracle Audit Vault Serverのインストール操作をすべて自動化できます。自動インストールは、構成が類似している複数のシステムにインストールを実行する必要がある場合、またはソフトウェアをインストールするシステムにX Window Systemソフトウェアがインストールされていない場合に役立ちます。

Audit Vault Serverでは、Oracle Universal Installerをサイレント(非対話)モードで実行できます。サイレント・モードでは、Oracle Universal Installerをコマンドラインで起動するときに、-silent-responseFileの2つのオプションを指定し、その直後にレスポンス・ファイルのパスを指定します。次に例を示します。

./runInstaller -silent -responseFile <Path of response file>

必要なすべての情報が指定されたレスポンス・ファイルを使用すると、Oracle Universal Installerはサイレント・モードで実行されます。Oracle Universal Installerの画面は表示されず、コマンドラインにすべての対話(標準出力とエラー・メッセージ)およびインストール・ログが表示されます。

レスポンス・ファイルを準備するには、レスポンス・ファイルの最初の部分で、すべての未指定のパラメータの値を入力し、ファイルを保存します。レスポンス・ファイルの2番目の部分にある値は編集しないでください。

Audit Vault Serverのサイレント・インストールの実行の詳細は3.5項を、サイレント・アップグレード・インストールの実行の詳細は4.4項を参照してください。


注意:

基本インストールは、サイレント・モードではサポートされません。サイレント・インストールは、拡張インストールでのみサポートされます。

1.3 Audit Vault Serverのインストール

Audit Vault Serverのインストールには、次の3つのオプションがあります。

インストールが完了したら、Audit Vault ServerとAudit Vault Agent間の管理レベルでの通信に対するセキュリティを設定できます。これはインストール後の構成に含まれ、HTTPSでサーバー側のAudit Vault管理サービスと各エージェント間の相互認証を行うようにSSLを構成します。

1.4項に示された要件を確認した後、Oracle Audit Vault Serverをインストールするための一般的な手順には、次のタスクが含まれます。

  1. Oracle Universal Installerを実行してAudit Vault Serverをインストールします。

  2. AVCAを使用してインストール後のタスクと構成タスクを実行します。

1.4 インストールに関する考慮事項

この項では、この製品のインストール方法を決定する前に考慮する必要がある情報を示します。この項の内容は次のとおりです。

1.4.1 ハードウェアとソフトウェアに関する考慮事項

このドキュメントに記載されたプラットフォーム固有のハードウェアとソフトウェアの要件は、このドキュメントが公開された時点での最新情報です。このドキュメントの公開後に、プラットフォームやオペレーティング・システムの新バージョンが動作保証されている可能性があるため、OracleMetaLink Webサイトの動作保証マトリックスで、動作保証されているハードウェア・プラットフォームとオペレーティング・システムのバージョンの最新のリストを確認してください。OracleMetaLink Webサイトには、次のURLでアクセスできます。

http://metalink.oracle.com

現在、オラクル社カスタマ・サポート・センターとの契約がない場合は、次の場所で同じ情報にアクセスできます。

http://www.oracle.com/technology/support/metalink/content.html

1.4.2 複数のOracleホーム

この製品は、複数のOracleホームをサポートしています。したがって、同じシステム上の異なるOracleホーム・ディレクトリに、ソフトウェアのこのリリースを複数回インストールできます。詳細は、2.5.3項を参照してください。