この章では、Oracle Audit Vault収集エージェントのインストール前の要件について説明します。この章の内容は次のとおりです。
この項で説明するインストール前の作業は、次のとおりです。
インストール・プロセスを計画するには、Oracle Audit Vaultの機能を理解しておく必要があります。Oracle Audit Vaultの基本機能の説明は、『Oracle Audit Vault管理者ガイド』に記載されています。
Oracleソフトウェアをインストールする前に、後述の一連のタスクをroot
ユーザーとして完了する必要があります。root
ユーザーとしてシステムにログインしてください。
この項で説明するインストール前の作業は、次のとおりです。
システムが最小限満たす必要があるハードウェア要件は次のとおりです。
512MB以上の使用可能な物理メモリー(RAM)
1024MBまたはRAMサイズの2倍のスワップ領域
Oracle Audit Vault収集エージェントのインストールに必要なディスク領域として、OracleベースにOracle Audit Vault収集エージェント・ソフトウェア・ファイル用の500MBのディスク領域(49MBの一時領域を含む)
システムがこれらの要件を満たしているかどうかを確認するには、次の手順を実行します。
物理RAMサイズを確認するには、次のコマンドを入力します。
# grep MemTotal /proc/meminfo
システムにインストールされた物理RAMサイズが必要なサイズより小さい場合は、インストール処理を続行する前に、メモリーを追加する必要があります。
構成済のスワップ領域のサイズを確認するには、次のコマンドを入力します。
# grep SwapTotal /proc/meminfo
必要に応じて、使用するオペレーティング・システムのドキュメントに記載された追加のスワップ領域の構成方法の説明を参照してください。
使用可能なRAMとスワップ領域を確認するには、次のコマンドを入力します。
# free
注意: 使用可能なRAMとスワップ領域は、値を決定する前に、何度か調査することをお薦めします。これは、使用可能なRAMとスワップ領域が、ユーザーとコンピュータの対話に応じて変化するためです。 |
/tmp
ディレクトリの使用可能なディスク領域を確認するには、次のコマンドを入力します。
# df -k /tmp
/tmp
ディレクトリの使用可能なディスク領域が400MB未満である場合は、次のいずれかの処置を行ってください。
/tmp
ディレクトリから不要なファイルを削除して、ディスク領域の要件を満たします。
oracle
ユーザーの環境の設定時に、TEMP
およびTMPDIR
環境変数を設定します。
/tmp
ディレクトリを含むファイルシステムを拡張します。必要に応じて、ファイルシステムの拡張の詳細をシステム管理者に問い合せてください。
システムの空きディスク領域を確認するには、次のコマンドを入力します。
# df -k
ソフトウェアを実行できるシステム・アーキテクチャであるかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。
# grep "model name" /proc/cpuinfo
注意: このコマンドを実行すると、プロセッサの種類が表示されます。プロセッサのアーキテクチャが、インストールするOracleソフトウェア・リリースに適合していることを確認してください。必要なプロセッサが表示されない場合は、システムにソフトウェアをインストールできません。 |
インストールする製品ごとに、表2-1に示すソフトウェアがシステムにインストールされていることを確認します。これらの要件を満たしているかどうかを確認する手順が、表2-1の後に記載されています。
注意: Oracle Universal Installerを起動すると、システムのチェックが実行され、ここに示された要件を満たしているかどうかが検証されます。このチェックを通過できるように、Oracle Universal Installerを起動する前に要件を確認しておきます。このドキュメントに記載されたプラットフォーム固有のハードウェアとソフトウェアの要件は、このドキュメントが公開された時点での最新情報です。このドキュメントの公開後に、プラットフォームやオペレーティング・システムの新バージョンが動作保証されている可能性があるため、OracleMetaLink Webサイトの動作保証マトリックスで、動作保証されているハードウェア・プラットフォームとオペレーティング・システムのバージョンの最新のリストを確認してください。OracleMetaLink Webサイトには、次のURLでアクセスできます。
現在、Oracleサポート・サービスとの契約がない場合は、次の場所で同じ情報にアクセスできます。
|
表2-1 オペレーティング・システム、カーネル・バージョンおよびパッケージの要件
システムがこれらの要件を満たしているかどうかを確認するには、次の手順を実行します。
インストールされているLinuxのディストリビューションとバージョンを確認するには、次のコマンドを入力します。
# cat /etc/issue
注意: 前述の表にリストされたディストリビューションとバージョンのみがサポートされます。他のLinuxバージョンにソフトウェアをインストールしないでください。 |
必要なカーネルがインストールされているかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。
# uname -r
このコマンドをRed Hat Enterprise Linux 3.0システムで実行した場合の出力のサンプルを次に示します。
2.4.21-15
.EL
この例は、システムのカーネル・バージョン(2.4.21
)とエラータ・レベル(15.EL
)を示しています。
カーネル・バージョンが前述の要件を満たしていない場合は、カーネル・アップデートの取得とインストールの詳細をオペレーティング・システム・ベンダーに問い合せてください。
必要なパッケージがインストールされているかどうかを確認するには、次のようなコマンドを入力します。
# rpm -q package_name
パッケージがインストールされていない場合は、Linuxディストリビューションのメディアからインストールするか、LinuxベンダーのWebサイトから必要なパッケージ・バージョンをダウンロードしてください。
この項で説明するインストール前の作業は、次のとおりです。
システムが最小限満たす必要があるハードウェア要件は次のとおりです。
512MB以上の使用可能な物理メモリー(RAM)
1024MBまたはRAMサイズの2倍のスワップ領域
/tmp
ディレクトリに400MBのディスク領域
Oracle Audit Vault収集エージェント・ソフトウェア用の1GBのディスク領域が必要
システムがこれらの要件を満たしているかどうかを確認するには、次の手順を実行します。
物理RAMサイズを確認するには、次のコマンドを入力します。
# grep MemTotal /proc/meminfo
物理RAMサイズが必要なサイズより小さい場合は、インストール処理を続行する前に、メモリーを追加する必要があります。
構成済のスワップ領域のサイズを確認するには、次のコマンドを入力します。
# grep SwapTotal /proc/meminfo
必要に応じて、使用するオペレーティング・システムのドキュメントに記載された追加のスワップ領域の構成方法の説明を参照してください。
使用可能なRAMとスワップ領域を確認するには、次のコマンドを入力します。
# free
注意: 使用可能なRAMとスワップ領域は、値を決定する前に、何度か調査することをお薦めします。これは、使用可能なRAMとスワップ領域が、ユーザーとコンピュータの対話に応じて変化するためです。 |
/tmp
ディレクトリの使用可能なディスク領域を確認するには、次のコマンドを入力します。
# df -k /tmp
/tmp
ディレクトリの使用可能な空きディスク領域が400MB未満である場合は、次のいずれかの処置を行ってください。
/tmp
ディレクトリから不要なファイルを削除して、ディスク領域の要件を満たします。
oracle
ユーザーの環境の設定時に、TEMP
およびTMPDIR
環境変数を設定します。
/tmp
ディレクトリを含むファイルシステムを拡張します。必要に応じて、ファイルシステムの拡張の詳細をシステム管理者に問い合せてください。
システムの空きディスク領域を確認するには、次のコマンドを入力します。
# df -k
ソフトウェアを実行できるシステム・アーキテクチャであるかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。
# grep "model name" /proc/cpuinfo
注意: このコマンドを実行すると、プロセッサの種類が表示されます。プロセッサのアーキテクチャが、インストールするOracleソフトウェア・リリースに適合していることを確認してください。必要なプロセッサが表示されない場合は、システムにソフトウェアをインストールできません。 |
インストールする製品ごとに、次に示すソフトウェアがシステムにインストールされていることを確認します。これらの要件を満たしているかどうかを確認する手順が、表の後に記載されています。
注意: Oracle Universal Installerを起動すると、システムのチェックが実行され、ここに示された要件を満たしているかどうかが検証されます。このチェックを通過できるように、Oracle Universal Installerを起動する前に要件を確認しておきます。このドキュメントに記載されたプラットフォーム固有のハードウェアとソフトウェアの要件は、このドキュメントが公開された時点での最新情報です。このドキュメントの公開後に、プラットフォームやオペレーティング・システムの新バージョンが動作保証されている可能性があるため、OracleMetaLink Webサイトの動作保証マトリックスで、動作保証されているハードウェア・プラットフォームとオペレーティング・システムのバージョンの最新のリストを確認してください。OracleMetaLink Webサイトには、次のURLでアクセスできます。
現在、Oracleサポート・サービスとの契約がない場合は、次の場所で同じ情報にアクセスできます。
|
システムがこれらの要件を満たしているかどうかを確認するには、次の手順を実行します。
インストールされているLinuxのディストリビューションとバージョンを確認するには、次のコマンドを入力します。
# cat /proc/version
注意: 前述の表にリストされたディストリビューションとバージョンのみがサポートされます。他のLinuxバージョンにソフトウェアをインストールしないでください。 |
必要なカーネルがインストールされているかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。
# uname -r
このコマンドをRed Hat Enterprise Linux 3.0システムで実行した場合の出力のサンプルを次に示します。
2.4.21-27.EL
この例は、システムのカーネル・バージョン(2.4.27
)とエラータ・レベル(27.EL
)を示しています。
カーネル・バージョンが前述の要件を満たしていない場合は、カーネル・アップデートの取得とインストールの詳細をオペレーティング・システム・ベンダーに問い合せてください。
必要なパッケージがインストールされているかどうかを確認するには、次のようなコマンドを入力します。
# rpm -q package_name
パッケージがインストールされていない場合は、Linuxディストリビューションのメディアからインストールするか、LinuxベンダーのWebサイトから必要なパッケージ・バージョンをダウンロードしてください。
この項で説明するインストール前の作業は、次のとおりです。
システムが最小限満たす必要があるハードウェア要件は次のとおりです。
512MB以上の使用可能な物理メモリー(RAM)
1024MBまたはRAMサイズの2倍のスワップ領域
/tmp
ディレクトリに400MBのディスク領域
Oracle Audit Vault収集エージェント・ソフトウェア用の1GBのディスク領域
システムがこれらの要件を満たしているかどうかを確認するには、次の手順を実行します。
物理RAMサイズを確認するには、次のコマンドを入力します。
# /usr/sbin/prtconf | grep "Memory size"
物理RAMサイズが必要なサイズより小さい場合は、インストール処理を続行する前に、メモリーを追加する必要があります。
構成済のスワップ領域のサイズを確認するには、次のコマンドを入力します。
# /usr/sbin/swap -s
必要に応じて、使用するオペレーティング・システムのドキュメントに記載された追加のスワップ領域の構成方法の説明を参照してください。
/tmp
ディレクトリの使用可能なディスク領域を確認するには、次のコマンドを入力します。
# df -k /tmp # df -h /tmp (on Solaris 10)
/tmp
ディレクトリの使用可能な空きディスク領域が400MB未満である場合は、次のいずれかの処置を行ってください。
/tmp
ディレクトリから不要なファイルを削除して、ディスク領域の要件を満たします。
oracle
ユーザーの環境の設定時に、TMP
およびTMPDIR
環境変数を設定します。
/tmp
ディレクトリを含むファイルシステムを拡張します。必要に応じて、ファイルシステムの拡張の詳細をシステム管理者に問い合せてください。
システムの空きディスク領域を確認するには、次のコマンドを入力します。
# df -k # df -h (on Solaris 10)
ソフトウェアを実行できるシステム・アーキテクチャであるかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。
# /bin/isainfo -kv
注意: このコマンドで予測される出力は次のとおりです。
必要なプロセッサが表示されない場合は、システムにソフトウェアをインストールできません。 |
次に示すソフトウェアがシステムにインストールされていることを確認します。これらの要件を満たしているかどうかを確認する手順が、表の後に記載されています。
注意: Oracle Universal Installerを起動すると、システムのチェックが実行され、ここに示された要件を満たしているかどうかが検証されます。このチェックを通過できるように、Oracle Universal Installerを起動する前に要件を確認しておきます。このドキュメントに記載されたプラットフォーム固有のハードウェアとソフトウェアの要件は、このドキュメントが公開された時点での最新情報です。このドキュメントの公開後に、プラットフォームやオペレーティング・システムの新バージョンが動作保証されている可能性があるため、OracleMetaLink Webサイトの動作保証マトリックスで、動作保証されているハードウェア・プラットフォームとオペレーティング・システムのバージョンの最新のリストを確認してください。OracleMetaLink Webサイトには、次のURLでアクセスできます。
現在、Oracleサポート・サービスとの契約がない場合は、次の場所で同じ情報にアクセスできます。
|
項目 | 要件 |
---|---|
オペレーティング・システム | 次のいずれかの64ビット・オペレーティング・システムのバージョンが必要です。
|
パッケージ |
SUNWarc SUNWbtool SUNWhea SUNWlibm SUNWlibms SUNWsprot SUNWtoo SUNWi1of SUNWi1cs SUNWi15cs SUNWxwfnt SUNWsprox注意: SUNWsprox パッケージは、Solaris 10でサポートされていません。
ロケールによっては、Java用の追加のフォント・パッケージが必要な場合もあります。詳細は、次のWebサイトを参照してください。
|
システムがこれらの要件を満たしているかどうかを確認するには、次の手順を実行します。
インストールされているSolarisのバージョンを確認するには、次のコマンドを入力します。
# uname -r 5.9
この例の場合、表示されているバージョンはSolaris 9(5.9)です。オペレーティング・システムのアップグレードの詳細は、必要に応じてオペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。
必要なパッケージがインストールされているかどうかを確認するには、次のようなコマンドを入力します。
# pkginfo -i SUNWarc SUNWbtool SUNWhea SUNWlibm SUNWlibms SUNWsprot \ SUNWsprox SUNWtoo SUNWi1of SUNWi1cs SUNWi15cs SUNWxwfnt
パッケージがインストールされていない場合は、インストールします。パッケージのインストールの詳細は、オペレーティング・システムまたはソフトウェアのドキュメントを参照してください。
次のコマンドを使用すると、オペレーティング・システムの更新レベルを確認できます。
$ cat /etc/release Solaris 9 4/03 s9s_u3wos_
この例で、コマンドの出力にある_u3は、Solaris 9のUpdate 3であることを示しています。
また、システムに次のパッチがインストールされていることも確認する必要があります。この表に続く手順では、これらの要件を確認する方法について説明します。
注意: リストに記載されているよりも新しいバージョンのパッチがシステムにインストールされている場合もあります。リストに記載されているパッチがインストールされていない場合は、リストに記載されているバージョンをインストールする前に、それよりも新しいバージョンがインストールされているかどうかを確認してください。 |
インストール・タイプまたは製品 | 要件 |
---|---|
すべてのインストール | Solaris 9用のパッチ:
Numa Systemsには次の追加パッチが必要です。
|
オペレーティング・システムのパッチがインストールされているかどうかを確認するには、次のようなコマンドを入力します。
# /usr/sbin/patchadd -p | grep patch_number(without version number)
たとえば、111713パッチのいずれかのバージョンがインストールされているかどうかを確認するには、次のコマンドを使用します。
# /usr/sbin/patchadd -p | grep 111713
オペレーティング・システムのパッチがインストールされていない場合は、次のWebサイトからダウンロードしてインストールします。
http://sunsolve.sun.com
この項で説明するインストール前の作業は、次のとおりです。
システムが最小限満たす必要があるハードウェア要件は次のとおりです。
512MB以上の使用可能な物理メモリー(RAM)
1024MBまたはRAMサイズの2倍のスワップ領域
/tmp
ディレクトリに400MBのディスク領域
Oracle Audit Vault収集エージェント・ソフトウェア用の1.5GBのディスク領域
システムがこれらの要件を満たしているかどうかを確認するには、次の手順を実行します。
物理RAMサイズを確認するには、次のコマンドを入力します。
# grep "Physical:" /var/adm/syslog/syslog.log
物理RAMサイズが必要なサイズより小さい場合は、インストール処理を続行する前に、メモリーを追加する必要があります。
構成済のスワップ領域のサイズを確認するには、次のコマンドを入力します。
# /usr/sbin/swapinfo -a
必要に応じて、使用するオペレーティング・システムのドキュメントに記載された追加のスワップ領域の構成方法の説明を参照してください。
/tmp
ディレクトリの使用可能なディスク領域を確認するには、次のコマンドを入力します。
# bdf /tmp
/tmp
ディレクトリの使用可能な空きディスク領域が400MB未満である場合は、次のいずれかの処置を行ってください。
/tmp
ディレクトリから不要なファイルを削除して、ディスク領域の要件を満たします。
oracle
ユーザーの環境の設定時に、TMP
およびTMPDIR
環境変数を設定します。
/tmp
ディレクトリを含むファイルシステムを拡張します。必要に応じて、ファイルシステムの拡張の詳細をシステム管理者に問い合せてください。
システムの空きディスク領域を確認するには、次のコマンドを入力します。
# bdf
ソフトウェアを実行できるシステム・アーキテクチャであるかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。
# /bin/getconf KERNEL_BITS
注意: このコマンドで期待される出力は64です。この値が出力されない場合、このシステムに該当ソフトウェアをインストールすることはできません。 |
次に示すソフトウェアがシステムにインストールされていることを確認します。これらの要件を満たしているかどうかを確認する手順が、表の後に記載されています。
注意: Oracle Universal Installerを起動すると、システムのチェックが実行され、ここに示された要件を満たしているかどうかが検証されます。このチェックを通過できるように、Oracle Universal Installerを起動する前に要件を確認しておきます。このドキュメントに記載されたプラットフォーム固有のハードウェアとソフトウェアの要件は、このドキュメントが公開された時点での最新情報です。このドキュメントの公開後に、プラットフォームやオペレーティング・システムの新バージョンが動作保証されている可能性があるため、OracleMetaLink Webサイトの動作保証マトリックスで、動作保証されているハードウェア・プラットフォームとオペレーティング・システムのバージョンの最新のリストを確認してください。OracleMetaLink Webサイトには、次のURLでアクセスできます。
現在、Oracleサポート・サービスとの契約がない場合は、次の場所で同じ情報にアクセスできます。
|
システムがこれらの要件を満たしているかどうかを確認するには、次の手順を実行します。
インストールされているHP-UXのバージョンを確認するには、次のコマンドを入力します。
# uname -a
HP-UX hostname B.11.11 U 9000/800 109444686 unlimited-user license
この例では、HP-UX 11iのバージョンは11.11です。
バンドル、製品またはファイル・セットがインストールされているかどうかを確認するには、次のようなコマンドを入力します。ここでは、level
はbundle
、product
、またはfileset
です。
# /usr/sbin/swlist -l level | more
必要なバンドル、製品またはファイル・セットがインストールされていない場合は、インストールする必要があります。製品のインストールの詳細は、オペレーティング・システムまたはソフトウェアのドキュメントを参照してください。
また、システムに次のパッチがインストールされていることも確認する必要があります。この表に続く手順では、これらの要件を確認する方法について説明します。
注意: リストに記載されているよりも新しいバージョンのパッチがシステムにインストールされている場合もあります。リストに記載されているパッチがインストールされていない場合は、リストに記載されているバージョンをインストールする前に、それよりも新しいバージョンがインストールされているかどうかを確認してください。 |
インストール・タイプまたは製品 | 要件 |
---|---|
すべてのインストール | Quality Packバンドル:
HP-UX 11i Quality Pack(GOLDQPK11i)、2004年12月以降: GOLDQPK11i |
すべてのインストール | HP-UX 11i V1(11.11)用パッチ:
HP-UX 11i V2(11.23)用パッチ:
|
すべてのインストール | HP-UX 11i V1(11.11)のJDK用パッチ:
注意: JDK 1.4.2に必要な場合がある追加パッチについては、次のWebサイトを参照してください。
|
PL/SQLのネイティブ・コンパイル、Pro*C/C++、Oracle Call Interface、Oracle C++ Call Interface、Oracle XML Developer's Kit(XDK) | HP-UX 11i V1(11.11)用パッチ:
|
システムがこれらの要件を満たしているかどうかを確認するには、次の手順を実行します。
PA-RISCシステムの場合のみ、次のコマンドを入力してHP-UX 11i Quality Packがインストールされているかどうかを確認します。
# /usr/sbin/swlist -l bundle | grep GOLD
Quality Packがインストールされていない場合、または日付が2003年6月より前の場合は、次のWebサイトから最新のQuality Packをダウンロードしてインストールしてください。
http://h20293.www2.hp.com/portal/swdepot/displayProductInfo.do?productNumber=QUALITYPACK&jumpid=reg_R1002_USEN
パッチがインストールされているかどうかを確認するには、次のようなコマンドを入力します。
# /usr/sbin/swlist -l patch | grep PHSS_28880
また、インストールされているすべてのパッチをリストするには、次のコマンドを入力します。
# /usr/sbin/swlist -l patch | more
必要なパッチがインストールされていない場合は、次のWebサイトからダウンロードしてインストールします。
http://itresourcecenter.hp.com
Webサイトに表示されるパッチのバージョンの方が新しい場合は、そのバージョンをダウンロードしてインストールします。
WebSphere MQのFix Pack(旧CSD)が必要な場合は、次のWebサイトでダウンロードおよびインストールの情報を参照してください。
http://www.ibm.com/software/integration/wmq/support/
必要なシンボリック・リンクの作成
注意: この作業が必要になるのは、Motif 2.1 Development Environmentパッケージ(X11MotifDevKit.MOTIF21-PRG)がインストールされていない場合のみです。 |
このソフトウェアのインストール後にOracle製品を正常に再リンクできるようにするには、次のコマンドを入力して必須のXライブラリ・シンボリック・リンクを/usr/lib
ディレクトリに作成します。
# cd /usr/lib # ln -s libX11.3 libX11.sl # ln -s libXIE.2 libXIE.sl # ln -s libXext.3 libXext.sl # ln -s libXhp11.3 libXhp11.sl # ln -s libXi.3 libXi.sl # ln -s libXm.4 libXm.sl # ln -s libXp.2 libXp.sl # ln -s libXt.3 libXt.sl # ln -s libXtst.2 libXtst.sl
この項で説明するインストール前の作業は、次のとおりです。
システムが最小限満たす必要があるハードウェア要件は次のとおりです。
512MB以上の使用可能な物理メモリー(RAM)
1024MBまたはRAMサイズの2倍のスワップ領域
/tmp
ディレクトリに400MBのディスク領域
Oracle Audit Vault収集エージェント・ソフトウェア用に必要な最大1.5GBのディスク領域
システムがこれらの要件を満たしているかどうかを確認するには、次の手順を実行します。
物理RAMサイズを確認するには、次のコマンドを入力します。
# /usr/sbin/lsattr -E -l sys0 -a realmem
物理RAMサイズが必要なサイズより小さい場合は、インストール処理を続行する前に、メモリーを追加する必要があります。
構成済のスワップ領域のサイズを確認するには、次のコマンドを入力します。
# /usr/sbin/lsps -a
必要に応じて、使用するオペレーティング・システムのドキュメントに記載された追加のスワップ領域の構成方法の説明を参照してください。
/tmp
ディレクトリの使用可能なディスク領域を確認するには、次のコマンドを入力します。
# df -k /tmp
/tmp
ディレクトリの使用可能な空きディスク領域が400MB未満である場合は、次のいずれかの処置を行ってください。
/tmp
ディレクトリから不要なファイルを削除して、ディスク領域の要件を満たします。
oracle
ユーザーの環境の設定時に、TMP
およびTMPDIR
環境変数を設定します。
/tmp
ディレクトリを含むファイルシステムを拡張します。必要に応じて、ファイルシステムの拡張の詳細をシステム管理者に問い合せてください。
システムの空きディスク領域を確認するには、次のコマンドを入力します。
# df -k
ソフトウェアを実行できるシステム・アーキテクチャであるかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。
# /usr/bin/getconf HARDWARE_BITMODE 64
注意: このコマンドで期待される出力は64です。この値が出力されない場合、このシステムに該当ソフトウェアをインストールすることはできません。 |
インストールする製品ごとに、次に示すソフトウェアがシステムにインストールされていることを確認します。これらの要件を満たしているかどうかを確認する手順が、表の後に記載されています。
注意: Oracle Universal Installerを起動すると、システムのチェックが実行され、ここに示された要件を満たしているかどうかが検証されます。このチェックを通過できるように、Oracle Universal Installerを起動する前に要件を確認しておきます。このドキュメントに記載されたプラットフォーム固有のハードウェアとソフトウェアの要件は、このドキュメントが公開された時点での最新情報です。このドキュメントの公開後に、プラットフォームやオペレーティング・システムの新バージョンが動作保証されている可能性があるため、OracleMetaLink Webサイトの動作保証マトリックスで、動作保証されているハードウェア・プラットフォームとオペレーティング・システムのバージョンの最新のリストを確認してください。OracleMetaLink Webサイトには、次のURLでアクセスできます。
現在、Oracleサポート・サービスとの契約がない場合は、次の場所で同じ情報にアクセスできます。
|
項目 | 要件 |
---|---|
オペレーティング・システム | 次のオペレーティング・システムのバージョンおよびメンテナンス・レベルが必要です。
AIX 5Lバージョン5.2、メンテナンス・レベル04以上 AIX 5Lバージョン5.3、メンテナンス・レベル02以上 |
オペレーティング・システムのファイル・セット | 次のオペレーティング・システムのファイル・セットが必要です。
bos.adt.base bos.adt.lib bos.adt.libm bos.perf.libperfstat bos.perf.perfstat bos.perf.proctools xlC.aix50.rte:7.0.0.4 or later xlC.rte:7.0.0.1 or later |
PL/SQLのネイティブ・コンパイル | 次のうちのいずれか1つ。
注意: IBM XL C/C++ Enterprise Edition V7.0コンパイラをインストールしていない場合は、IBM XL C/C++ Enterprise Edition V7.0 for AIX Run-time Environment Componentをインストールする必要があります。ランタイム環境ファイル・セットは、ライセンス要件なしで次のリンクからダウンロードできます。 |
Pro*C/C++、Oracle Call Interface、Oracle C++ Call Interface、Oracle XML Developer's Kit(XDK) |
注意: IBM XL C/C++ Enterprise Edition V7.0コンパイラをインストールしていない場合は、IBM XL C/C++ Enterprise Edition V7.0 for AIX Run-time Environment Componentをインストールする必要があります。ランタイム環境ファイル・セットは、ライセンス要件なしで次のリンクからダウンロードできます。 |
Oracle JDBC/OCIドライバ | 次のオプションのIBM JDKバージョンをOracle JDBC/OCIドライバと併用できますが、インストールには必要ありません。
注意: このリリースにはIBM JDK 1.4.2(32-bit)がインストールされています。 |
システムがこれらの要件を満たしているかどうかを確認するには、次の手順を実行します。
インストールされているAIXのバージョンを確認するには、次のコマンドを入力します。
# oslevel -r
オペレーティング・システムのバージョンがAIX 5.2.0.0メンテナンス・レベル1(5200-01)未満の場合は、オペレーティング・システムをこのレベルにアップグレードします。AIX 5Lバージョン5.2メンテナンス・パッケージは、次のWebサイトから入手できます。
必要なファイル・セットがインストールおよびコミットされているかどうかを確認するには、次のようなコマンドを入力します。
# lslpp -l bos.adt.base bos.adt.lib bos.adt.libm bos.perf.perfstat \ bos.perf.libperfstat bos.perf.proctools
ファイル・セットがインストールおよびコミットされていない場合は、インストールします。ファイル・セットのインストールの詳細は、オペレーティング・システムまたはソフトウェアのドキュメントを参照してください。
また、システムに次のパッチがインストールされていることも確認する必要があります。この表に続く手順では、これらの要件を確認する方法について説明します。
注意: リストに記載されているよりも新しいバージョンのパッチがシステムにインストールされている場合もあります。リストに記載されているパッチがインストールされていない場合は、リストに記載されているバージョンをインストールする前に、それよりも新しいバージョンがインストールされているかどうかを確認してください。 |
この項で説明するインストール前の作業は、次のとおりです。
システムが最小限満たす必要があるハードウェア要件は次のとおりです。
512MB以上の使用可能な物理メモリー(RAM)
1024MBまたはRAMサイズの2倍のスワップ領域
/tmp
ディレクトリに400MBのディスク領域
Oracle Audit Vault収集エージェント・ソフトウェア用の1.5GBのディスク領域
システムがこれらの要件を満たしているかどうかを確認するには、次の手順を実行します。
物理RAMサイズを確認するには、次のコマンドを入力します。
# /usr/contrib/bin/machinfo | grep -i Memory
物理RAMサイズが必要なサイズより小さい場合は、インストール処理を続行する前に、メモリーを追加する必要があります。
構成済のスワップ領域のサイズを確認するには、次のコマンドを入力します。
# /usr/sbin/swapinfo -a
必要に応じて、使用するオペレーティング・システムのドキュメントに記載された追加のスワップ領域の構成方法の説明を参照してください。
/tmp
ディレクトリの使用可能なディスク領域を確認するには、次のコマンドを入力します。
# bdf /tmp
/tmp
ディレクトリの使用可能な空きディスク領域が400MB未満である場合は、次のいずれかの処置を行ってください。
/tmp
ディレクトリから不要なファイルを削除して、ディスク領域の要件を満たします。
oracle
ユーザーの環境の設定時に、TMP
およびTMPDIR
環境変数を設定します。
/tmp
ディレクトリを含むファイルシステムを拡張します。必要に応じて、ファイルシステムの拡張の詳細をシステム管理者に問い合せてください。
システムの空きディスク領域を確認するには、次のコマンドを入力します。
# bdf
ソフトウェアを実行できるシステム・アーキテクチャであるかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。
# /bin/getconf KERNEL_BITS
注意: このコマンドで期待される出力は64です。この値が出力されない場合、このシステムに該当ソフトウェアをインストールすることはできません。 |
次に示すソフトウェア(またはそれ以降)がシステムにインストールされていることを確認します。これらの要件を満たしているかどうかを確認する手順が、表の後に記載されています。
注意: Oracle Universal Installerを起動すると、システムのチェックが実行され、ここに示された要件を満たしているかどうかが検証されます。このチェックを通過できるように、Oracle Universal Installerを起動する前に要件を確認しておきます。このドキュメントに記載されたプラットフォーム固有のハードウェアとソフトウェアの要件は、このドキュメントが公開された時点での最新情報です。このドキュメントの公開後に、プラットフォームやオペレーティング・システムの新バージョンが動作保証されている可能性があるため、OracleMetaLink Webサイトの動作保証マトリックスで、動作保証されているハードウェア・プラットフォームとオペレーティング・システムのバージョンの最新のリストを確認してください。OracleMetaLink Webサイトには、次のURLでアクセスできます。
現在、Oracleサポート・サービスとの契約がない場合は、次の場所で同じ情報にアクセスできます。
|
システムがこれらの要件を満たしているかどうかを確認するには、次の手順を実行します。
インストールされているHP-UXのバージョンを確認するには、次のコマンドを入力します。
# uname -a
HP-UX hostname B.11.23 ia64 109444686 unlimited-user license
この例の場合、HP-UX 11iのバージョンは11.23です。
バンドル、製品またはファイル・セットがインストールされているかどうかを確認するには、次のようなコマンドを入力します。ここでは、level
はbundle
、product
、またはfileset
です。
# /usr/sbin/swlist -l level | more
必要なバンドル、製品またはファイル・セットがインストールされていない場合は、インストールする必要があります。製品のインストールの詳細は、オペレーティング・システムまたはソフトウェアのドキュメントを参照してください。
また、システムに次のパッチ(またはそれ以降)がインストールされていることも確認する必要があります。この表に続く手順では、これらの要件を確認する方法について説明します。
注意: リストに記載されているよりも新しいバージョンのパッチがシステムにインストールされている場合もあります。リストに記載されているパッチがインストールされていない場合は、リストに記載されているバージョンをインストールする前に、それよりも新しいバージョンがインストールされているかどうかを確認してください。 |
インストール・タイプまたは製品 | 要件 |
---|---|
すべてのインストール | HP-UX 11i v2(11.23)に必要なオペレーティング・システムのパッチは次のとおりです。
HP-UX 11i v3(11.31)に必要なオペレーティング・システムのパッチは次のとおりです。
注意: HP-UX 11i v3(11.31)に関する最新の動作保証情報については、次のOracleMetaLink Webサイトを参照してください。 |
すべてのインストール | 次のJDKパッチ:
注意: JDK 1.4.2に必要な場合がある追加パッチについては、次のWebサイトを参照してください。 |
PL/SQLのネイティブ・コンパイル、Pro*C/C++、Oracle Call Interface、Oracle C++ Call Interface、Oracle XML Developer's Kit(XDK) | 次のCおよびC++のパッチ:
|
パッチがインストールされているかどうかを確認するには、次のようなコマンドを入力します。
# /usr/sbin/swlist -l patch | grep PHSS_33279
また、インストールされているすべてのパッチをリストするには、次のコマンドを入力します。
# /usr/sbin/swlist -l patch | more
必要なパッチがインストールされていない場合は、次のWebサイトからダウンロードしてインストールします。
http://itresourcecenter.hp.com
Webサイトに表示されるパッチのバージョンの方が新しい場合は、そのバージョンをダウンロードしてインストールします。
インストール中にシステムの前提条件を無視する場合は、runInstaller
とともに次のフラグを使用します。
-ignoreSysPreReqs
カーネル・パラメータ
次のカーネル・パラメータは、HP-UX 11i v3(11.31)では使用されません。
maxswapchunks msgmap ncallout semmap vx_ncsize
必要なシンボリック・リンクの作成
注意: この作業が必要になるのは、Motif 2.1 Development Environmentパッケージ(X11MotifDevKit.MOTIF21-PRG)がインストールされていない場合のみです。 |
このソフトウェアのインストール後にOracle製品を正常に再リンクできるようにするには、次のコマンドを入力して必須のXライブラリ・シンボリック・リンクを/usr/lib
ディレクトリに作成します。
# cd /usr/lib # ln -s libX11.3 libX11.sl # ln -s libXIE.2 libXIE.sl # ln -s libXext.3 libXext.sl # ln -s libXhp11.3 libXhp11.sl # ln -s libXi.3 libXi.sl # ln -s libXm.4 libXm.sl # ln -s libXp.2 libXp.sl # ln -s libXt.3 libXt.sl # ln -s libXtst.2 libXtst.sl
Oracleソフトウェアをこのシステムに初めてインストールするかどうかによって、またインストールする製品によっては、次のオペレーティング・システム・グループおよびユーザーの作成が必要な場合があります。
システムにOracleソフトウェアを初めてインストールする場合は、このグループを作成する必要があります。通常、このグループに選択される名前はoinstall
です。このグループは、Oracleインベントリを所有します。Oracleインベントリは、システムにインストールされているすべてのOracleソフトウェアのカタログです。
注意: Oracleソフトウェアがシステムにすでにインストールされている場合、既存のOracleインベントリ・グループは、新しいOracleソフトウェアのインストールに使用するオペレーティング・システム・ユーザーのプライマリ・グループである必要があります。既存のOracleインベントリ・グループを識別する方法は、この後の項に記載されています。 |
Oracleソフトウェア所有者ユーザー(通常はoracle
)
システムにOracleソフトウェアを初めてインストールする場合は、このユーザーを作成する必要があります。このユーザーは、インストール時にインストールされるすべてのソフトウェアを所有します。Oracleインベントリ・グループをこのユーザーのプライマリ・グループとして設定する必要があります。
注意: Oracleドキュメントでは、このユーザーのことをoracle ユーザーと呼びます。 |
システムにインストールするすべてのOracleソフトウェアに対し、1つのOracleインベントリ・グループが必要です。最初のOracleソフトウェアのインストール以降は、このシステムへのすべてのOracleソフトウェアのインストールに、同じOracleインベントリ・グループを使用する必要があります。ただし、別個のインストールに異なるOracleソフトウェア所有者ユーザーを作成することができます。インストールごとに異なるグループを使用すると、各グループのメンバーは、システムのすべてのデータベースではなく、関連するデータベースに対してのみDBA権限を持つことになります。
注意: ローカル・ユーザーおよびグループの作成方法は、この後の項で説明します。ローカル・ユーザーおよびグループを作成するかわりに、たとえば、Network Information Service(NIS)などのディレクトリ・サービスに、適切なユーザーとグループを作成することもできます。ディレクトリ・サービスの使用の詳細は、システム管理者に問い合せるか、使用するオペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。 |
次の項では、必要なオペレーティング・システム・ユーザーおよびグループの作成方法について説明します。
Oracleインベントリ・グループが存在しない場合は、作成する必要があります。ここでは、Oracleインベントリ・グループが存在する場合はその名前を調べる方法、および必要に応じてOracleインベントリ・グループを作成する方法を説明します。
Oracleインベントリ・グループが存在するかどうかの確認
システムにOracleソフトウェアを初めてインストールするとき、Oracle Universal InstallerによってoraInst.loc
ファイルが作成されます。このファイルで、Oracleインベントリ・グループの名前とOracleインベントリ・ディレクトリのパスが識別されます。
Oracleインベントリ・グループが存在するかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。
Linux x86の場合
# more /etc/oraInst.loc
SPARC(64-bit)の場合
#more /var/opt/oracle/oraInst.loc
HP-UX PA-RISC(64-bit)の場合
#more /var/opt/oracle/oraInst.loc
AIXシステムの場合
# more /etc/oraInst.loc
Linux x86-64の場合
# more /etc/oraInst.loc
HP-UX Itaniumの場合
#more /var/opt/oracle/oraInst.loc
このコマンドの出力にoinstall
グループ名が表示された場合は、グループがすでに存在します。
oraInst.loc
ファイルが存在する場合、このコマンドの出力は次のようになります。
inventory_loc=/u01/app/oracle/oraInventory inst_group=oinstall
inst_group
パラメータは、Oracleインベントリ・グループ名がoinstall
であることを示します。
AIXシステムを除くすべてのシステムのOracleインベントリ・グループの作成
oraInst.loc
ファイルが存在しない場合は、次のコマンドを入力してOracleインベントリ・グループを作成します。
# /usr/sbin/groupadd oinstall
AIXシステムのOracleインベントリ・グループの作成
oraInst.loc
ファイルが存在しない場合は、次の手順を使用してOracleインベントリ・グループを作成します。
次のコマンドを入力します。
# smit security
適切なメニュー項目を選択してoinstall
グループを作成します。
[F10]を押して終了します。
次のような場合は、Oracleソフトウェア所有者ユーザーを作成する必要があります。
Oracleソフトウェア所有者ユーザーが存在しない場合。たとえば、システムにOracleソフトウェアを初めてインストールする場合です。
Oracleソフトウェア所有者ユーザーは存在するが、新しいOracleインストールでは、異なるグループ・メンバーシップを持つ別のオペレーティング・システム・ユーザーを使用して、これらのグループにデータベース管理権限を付与する場合。
oracle
というOracleソフトウェア所有者ユーザーが存在するかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。
Linux x86の場合
# id oracle
SPARC(64-bit)の場合
# id -a oracle
HP-UX PA-RISC(64-bit)の場合
# id oracle
AIXシステムの場合
# id oracle
Linux x86-64の場合
# id oracle
HP-UX Itaniumの場合
# id oracle
oracle
ユーザーが存在する場合、このコマンドの出力は次のようになります。
uid=440(oracle) gid=200(oinstall) groups=201(dba),202(oper)
ユーザーが存在する場合は、既存ユーザーを使用するか、別のoracle
ユーザーを作成するかを決定します。既存ユーザーを使用する場合は、そのユーザーのプライマリ・グループがOracleインベントリ・グループであることを確認してください。
注意: 既存ユーザーを使用または変更する前に、必要に応じて、システム管理者に連絡してください。 |
詳細は、次のいずれかの項を参照してください。
既存ユーザーを変更する場合は、2.1.9.2.3項を参照してください。
ユーザーを作成する場合は、次の項を参照してください。
Oracleソフトウェア所有者ユーザーが存在しない場合、または新しいOracleソフトウェア所有者ユーザーが必要な場合は、次のように作成します。次の手順では、同じ名前のユーザーが存在する場合以外は、oracle
というユーザー名を使用してください。
oracle
ユーザーを作成するには、次のようなコマンドを入力します。
# /usr/sbin/useradd -g oinstall oracle
このコマンドのオプションは次のとおりです。
-g
オプションには、プライマリ・グループを指定します。プライマリ・グループは、oinstall
など、Oracleインベントリ・グループである必要があります。
# passwd oracle
続行するには、2.1.9.3項を参照してください。
oracle
ユーザーは存在するが、ユーザーのプライマリ・グループがoinstall
でない場合、またはユーザーが適切なOSDBA
グループまたはOSOPER
グループのメンバーでない場合は、次のようなコマンドを入力して変更します。-g
オプションを使用してプライマリ・グループを指定し、-G
オプションを使用して必要なセカンダリ・グループを指定します。
# /usr/sbin/usermod -g oinstall oracle
続行するには、2.1.9.3項を参照してください。
Oracleソフトウェア所有者ユーザーが存在しない場合、または新しいOracleソフトウェア所有者ユーザーが必要な場合は、次のように作成します。次の手順では、同じ名前のユーザーが存在する場合以外は、oracle
というユーザー名を使用してください。
# smit security
適切なメニュー項目を選択し、次の情報を指定してoracle
ユーザーを作成します。
「Primary GROUP」フィールドでOracleインベントリ・グループを指定します。たとえば、oinstall
などです。
[F10]を押して終了します。
# passwd oracle
続行するには、2.1.9.3項を参照してください。
oracle
ユーザーは存在するが、ユーザーのプライマリ・グループがoinstall
でない場合は、次の手順で変更できます。
次のコマンドを入力します。
# smit security
適切なメニュー項目を選択してoracle
ユーザーを変更します。
「Primary GROUP」フィールドでOracleインベントリ・グループを指定します。たとえば、oinstall
などです。
[F10]を押して終了します。
続行するには、2.1.9.3項を参照してください。
次のOracleソフトウェア・ディレクトリを識別または作成する必要があります。
Oracleベース・ディレクトリは、Oracleソフトウェア・インストールの最上位ディレクトリです。LinuxおよびUNIXベースのシステムでは、Oracleベース・ディレクトリに次のようなパスを使用することをOptimal Flexible Architecture(OFA)のガイドラインで推奨しています。
/mount_point/app/oracle_sw_owner
mount_point
は、Oracleソフトウェアが格納されるファイルシステムのマウント・ポイント・ディレクトリです。
このマニュアルの例では、/u01
をマウント・ポイント・ディレクトリとして使用しています。ただし、/oracle
や/opt/oracle
などの別のマウント・ポイント・ディレクトリも選択できます。
oracle_sw_owner
は、oracle
など、Oracleソフトウェア所有者のオペレーティング・システム・ユーザー名です。
複数のインストールに対して同じOracleベース・ディレクトリを使用する場合と、インストールごとに異なるOracleベース・ディレクトリを作成する場合があります。異なるオペレーティング・システム・ユーザーが同じシステムにOracleソフトウェアをインストールする場合、各ユーザーは別個のOracleベース・ディレクトリを作成する必要があります。次の例に示されたすべてのOracleベース・ディレクトリが同じシステムに存在することが可能です。
/u01/app/oracle /u01/app/orauser /opt/oracle/app/oracle
インストールに適した既存のOracleベース・ディレクトリを識別する方法と、必要に応じてOracleベース・ディレクトリを作成する方法については、この後の項で説明します。
Oracleベース・ディレクトリを作成するか、既存のOracleベース・ディレクトリを使用するかにかかわらず、ORACLE_BASE
環境変数を設定してこのディレクトリのフルパスを指定する必要があります。
Oracleインベントリ・ディレクトリ(oraInventory
)には、システムにインストールされたすべてのソフトウェアのインベントリが格納されます。Oracleインベントリ・ディレクトリは、1つのシステム上のすべてのOracleソフトウェア・インストールに必要であり、かつ共有のものです。システムにOracleソフトウェアを初めてインストールするとき、Oracle Universal Installerにより、このディレクトリへのパスを指定するよう求められます。次のパスを選択することをお薦めします。
oracle_base/oraInventory
指定したディレクトリは、Oracle Universal Installerによって作成され、適切な所有者、グループおよび権限が設定されます。Oracleインベントリ・ディレクトリを手動で作成する必要はありません。
注意: Oracleソフトウェアのすべてのインストールが、このディレクトリに依存しています。必ずバックアップを定期的に作成してください。システムからすべてのOracleソフトウェアを完全に削除する場合以外は、このディレクトリを削除しないでください。 |
Oracleホーム・ディレクトリは、特定のOracle製品のソフトウェアをインストールするために選択するディレクトリです。異なるOracle製品、または同じOracle製品でもリリースが異なる場合は、別々のOracleホーム・ディレクトリにインストールする必要があります。Oracle Universal Installerを実行すると、このディレクトリのパスと識別名を指定するよう求められます。Oracleホーム・ディレクトリには、Oracleベース・ディレクトリのサブディレクトリを指定する必要があります。Oracleホーム・ディレクトリのパスは、次のように指定することをお薦めします。
oracle_base/product/10.2.3/av_1
Oracle Universal Installerにより、指定したディレクトリ・パスがOracleベース・ディレクトリの下に作成されます。また、適切な所有者、グループおよび権限も設定されます。Oracleホーム・ディレクトリを手動で作成する必要はありません。
インストールを開始する前に、既存のOracleベース・ディレクトリを識別するか、必要な場合は作成する必要があります。この項の内容は次のとおりです。
注意: システムに他のOracleベース・ディレクトリが存在する場合でも、Oracleベース・ディレクトリの作成を選択できます。 |
既存のOracleベース・ディレクトリのパスが、Optimal Flexible Architecture(OFA)のガイドラインに準拠していない場合があります。ただし、既存のOracleインベントリ・ディレクトリまたは既存のOracleホーム・ディレクトリを識別すると、通常ではOracleベース・ディレクトリを識別できます。次にその手順を示します。
既存のOracleインベントリ・ディレクトリの識別
次のコマンドを入力して、oraInst.loc
ファイルの内容を表示します。
Linux x86の場合
# more /etc/oraInst.loc
SPARC(64-bit)の場合
# more /var/opt/oracle/oraInst.loc
HP-UX PA-RISC(64-bit)の場合
# more /var/opt/oracle/oraInst.loc
AIXシステムの場合
# more /etc/oraInst.loc
Linux x86-64の場合
# more /etc/oraInst.loc
HP-UX Itaniumの場合
# more /var/opt/oracle/oraInst.loc
oraInst.loc
ファイルが存在する場合、このコマンドの出力は次のようになります。
inventory_loc=/u01/app/oracle/oraInventory inst_group=oinstall
inventory_loc
パラメータは、Oracleインベントリ・ディレクトリ(oraInventory
)を識別します。通常では、oraInventory
ディレクトリの親ディレクトリがOracleベース・ディレクトリです。前述の例では、/u01/app/oracle
がOracleベース・ディレクトリです。
次のコマンドを入力して、oratab
ファイルの内容を表示します。
Linux x86の場合
# more /etc/oratab
SPARC(64-bit)の場合
# more /var/opt/oracle/oratab
HP-UX PA-RISC(64-bit)の場合
# more /etc/oratab
AIXシステムの場合
# more /etc/oratab
Linux x86-64の場合
# more /etc/oratab
HP-UX Itaniumの場合
# more /etc/oratab
oratab
ファイルが存在する場合、ファイルには次のような行が含まれます。
*:/u03/app/oracle/product/1.0.0/db_1:N *:/opt/orauser/infra_904:N *:/oracle/9.2.0:N
各行で指定するディレクトリ・パスでは、Oracleベース・ディレクトリを指定します。使用するOracleソフトウェア所有者のユーザー名を末尾に持つディレクトリ・パスは、Oracleベース・ディレクトリとして有効な選択となります。前述の例で、oracle
ユーザーを使用してソフトウェアをインストールする場合は、次のいずれかのディレクトリを選択できます。
/u03/app/oracle /oracle
注意: できるかぎり、最初の例のようなディレクトリ・パス(/u03/app/oracle )を選択してください。このパスは、OFAのガイドラインに準拠しています。 |
このインストールに使用する既存のOracleベース・ディレクトリを決定する前に、次の条件を満たしているかどうかを確認してください。
オペレーティング・システムと同じファイルシステムに存在しないこと。
各プラットフォームのハードウェア要件の項に記載された十分な空きディスク領域があること。
Oracleベース・ディレクトリがあるファイルシステム上の空きディスク領域を確認するには、次のコマンドを入力します。
Linux x86の場合
#df -
h
oracle_base_path
SPARC(64-bit)の場合
#df -
k
oracle_base_path
HP-UX PA-RISC(64-bit)の場合
#df -
k
oracle_base_path
AIXシステムの場合
#df -
k
oracle_base_path
Linux x86-64の場合
#df -
h
oracle_base_path
HP-UX Itaniumの場合
# bdf
oracle_base_path
Oracleベース・ディレクトリがシステムに存在しない場合、またはOracleベース・ディレクトリを作成する場合は、2.1.11.2項の手順を完了してください。
Oracleベース・ディレクトリを作成する前に、2.1.3.1項で示している十分な空きディスク領域がある適切なファイルシステムを識別する必要があります。
適切なファイルシステムを識別するには、次の手順を実行します。
df -
k
またはbdf
コマンドを使用して、マウントされている各ファイルシステム上の空きディスク領域を調べます。
表示された結果から、適切な空き領域があるファイルシステムを識別します。
識別したファイルシステムのマウント・ポイント・ディレクトリ名をメモしておきます。
Oracleベース・ディレクトリを作成し、適切な所有者、グループおよび権限を指定するには、次の手順を実行します。
次のようなコマンドを入力して、識別したマウント・ポイント・ディレクトリに推奨サブディレクトリを作成し、適切な所有者、グループおよび権限を設定します。
# mkdir -p /mount_point/app/oracle_sw_owner # chown -R oracle:oinstall /mount_point/app/oracle_sw_owner # chmod -R 775 /mount_point/app/oracle_sw_owner
たとえば、識別したマウント・ポイントが/u01
で、Oracleソフトウェア所有者のユーザー名がoracle
であれば、Oracleベース・ディレクトリのパスは次のようになります。
/u01/app/oracle
oracle
ユーザーの環境を構成する際に(2.1.9項を参照)、ORACLE_BASE
環境変数の設定で、作成したOracleベース・ディレクトリを指定します。
Oracle Audit Vault収集エージェントのインストールを開始する前に、DISPLAY
環境変数が適切な値に設定されていることを確認する必要があります。たとえば、Bourne、BashまたはKornシェルの場合は、次のコマンドを入力します。このコマンドで、myhost.us.example.com
は使用するホスト名を表します。
$ DISPLAY=myhost.us.example.com:1.0 $ export DISPLAY
たとえば、Cシェルの場合は、次のコマンドを入力します。このコマンドで、myhost.us.example.com
は使用するホスト名を表します。
% setenv DISPLAY myhost.us.example.com:1.0
NLS_LANG
環境変数が設定されていないことを確認します。
この項で説明するインストール前の作業は、次のとおりです。
インストール・プロセスを計画する前に、Oracle Audit Vaultの機能を理解しておく必要があります。Oracle Audit Vaultの基本機能の説明は、『Oracle Audit Vault管理者ガイド』に記載されています。
UNIX環境でのOracleコンポーネントのインストールを経験している場合、UNIXで必要な多くの手動設定の作業が、Microsoft Windowsでは必要ないことに注意してください。UNIXでのインストールとMicrosoft Windowsでのインストールにおける主な相違点は次のとおりです。
起動サービスと停止サービス
Microsoft Windowsでは、Oracle Universal Installerにより、インストール時に起動サービスと停止サービスが作成および設定されます。UNIXシステムでは、管理者がこれらのサービスを作成します。
環境変数
Microsoft Windowsでは、Oracle Universal Installerにより、PATH
、ORACLE_BASE
、ORACLE_HOME
、ORACLE_SID
などの環境変数がレジストリに設定されます。UNIXシステムでは、これらの環境変数を手動で設定する必要があります。
Oracle Universal Installerを実行するためのアカウント
Microsoft Windowsでは、管理者権限でログインします。別個のアカウントは不要です。UNIXシステムでは、このアカウントを手動で作成する必要があります。
関連項目: 『Oracle Databaseプラットフォーム・ガイド for Microsoft Windows(32-bit)』の「Oracle DatabaseのWindowsとUNIXでの相違点」 |
表2-2に、Oracle Audit Vault収集エージェントに必要なハードウェア・コンポーネントを示します。
表2-2 ハードウェア要件
要件 | 最小値 |
---|---|
物理メモリー(RAM) |
最小128MB、推奨512MB |
仮想メモリー |
RAMの2倍 |
ハード・ディスク領域 |
797MB(167MBの一時領域を含む) |
ビデオ・アダプタ |
256色 |
プロセッサ |
最小550MHz |
この項では、NT File System(NTFS)ファイルシステムを使用するMicrosoft Windowsプラットフォームのシステム要件を示します。基礎となるファイルシステムはNTFSである必要があります。
この項に示されているNTFSシステム要件は、Oracle Universal Installerのサマリー・ウィンドウで報告されるハード・ディスク値よりも正確です。サマリー・ウィンドウには、ハード・ドライブ上に展開される圧縮ファイルのサイズに必要な領域は含まれません。
Oracle Database Clientコンポーネントのハード・ディスク要件には、オペレーティング・システムがインストールされているパーティションにJava Run-time Environment(JRE)とOracle Universal Installerをインストールするために必要な領域が含まれます。十分な領域が検出されなかった場合、インストールが失敗し、エラー・メッセージが表示されます。
表2-3に、NTFSの領域要件を示します。
関連項目: 『Oracle Databaseプラットフォーム・ガイド for Microsoft Windows(32-bit)』のNTFSファイルシステムとWindowsレジストリの権限に関する項 |
システムがこれらの要件を満たしているかどうかを確認する手順は次のとおりです。
物理RAMサイズを調べます。たとえば、Microsoft Windows 2003を使用するコンピュータでは、Microsoft Windowsの「コントロール パネル」の「システム」を開き、「全般」タブを選択します。システムにインストールされた物理RAMサイズが必要なサイズより小さい場合は、インストール処理を続行する前に、メモリーを追加する必要があります。
構成済の仮想メモリー・サイズ(またはページング・ファイル・サイズ)を調べます。たとえば、Microsoft Windows 2003を使用するコンピュータでは、「コントロール パネル」の「システム」を開き、「詳細」タブを選択し、「パフォーマンス」セクションの「設定」をクリックします。次に、「詳細」タブを選択します。仮想メモリーは、「仮想メモリー」セクションに表示されます。
必要に応じて、使用するオペレーティング・システムのドキュメントに記載された追加の仮想メモリーの構成方法の説明を参照してください。
システムの空きディスク領域のサイズを調べます。たとえば、Microsoft Windows 2003を使用するコンピュータでは、「マイ コンピュータ」を開き、Oracleソフトウェアをインストールするドライブを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
temp
ディレクトリの使用可能なディスク領域のサイズを調べます。これは空きディスク領域の合計サイズから、Oracleソフトウェアのインストールに必要なサイズを引いた値に相当します。
temp
ディレクトリの使用可能なディスク領域が200MB未満である場合は、不要なファイルをすべて削除します。それでもtemp
ディスク領域が200MB未満である場合は、TEMP
またはTMP
環境変数が別のハード・ドライブを指すように設定します。たとえば、Microsoft Windows 2003を使用するコンピュータでは、「コントロール パネル」の「システム」を開き、「詳細」タブを選択し、「環境変数」をクリックします。
表2-4に、Oracle Audit Vault収集エージェントのソフトウェア要件を示します。
表2-4 ソフトウェア要件
要件 | 値 |
---|---|
システム・アーキテクチャ |
プロセッサ: Intel(x86) 詳細は、次のOracleMetaLinkを参照してください。 |
オペレーティング・システム |
Microsoft Windows用のOracle Audit Vault収集エージェントは、次のオペレーティング・システムでサポートされています。
基礎となるファイルシステムはNTFSである必要があります。FAT32ファイルシステムはサポートされません。FAT32ファイルシステムが検出されると、インストールは続行されません。 Microsoft Windows NTはサポートされません。 Microsoft Windows Multilingual User Interface Packは、Microsoft Windows Server 2003およびMicrosoft Windows XP Professionalでサポートされています。 |
ネットワーク・プロトコル |
Oracle Net Foundationレイヤーでは、Oracle Protocol Supportを使用して次の業界標準ネットワーク・プロトコルと通信します。
|
この項で説明するインストール前の作業は、次のとおりです。
注意: Oracle Audit Vault収集エージェントは、Microsoft Windows 64-bit(x64)プラットフォーム上でも実行可能な32-bit Microsoft Windowsアプリケーションです。 |
表2-5に、Oracle Audit Vault収集エージェントに必要なハードウェア・コンポーネントを示します。
表2-5 ハードウェア要件
要件 | 最小値 |
---|---|
物理メモリー(RAM) |
最小512MB、推奨1GB |
仮想メモリー |
RAMの2倍 |
ハード・ディスク領域 |
755MB |
ビデオ・アダプタ |
256色 |
プロセッサ |
AMD64またはIntel Extended Memory(EM64T) |
この項では、NT File System(NTFS)ファイルシステムを使用するMicrosoft Windowsプラットフォームのシステム要件を示します。FAT32の領域要件はわずかに大きくなります。Oracleコンポーネントは、NTFSへインストールすることをお薦めします。
この項に示されているNTFSシステム要件は、Oracle Universal Installerのサマリー・ウィンドウで報告されるハード・ディスク値よりも正確です。サマリー・ウィンドウには、ハード・ドライブ上に展開される圧縮ファイルのサイズに必要な領域は含まれません。
Oracle Database Clientコンポーネントのハード・ディスク要件には、オペレーティング・システムがインストールされているパーティションにJava Run-time Environment(JRE)とOracle Universal Installerをインストールするために必要な領域が含まれます。十分な領域が検出されなかった場合、インストールが失敗し、エラー・メッセージが表示されます。
表2-6に、NTFSの領域要件を示します。
関連項目: 『Oracle Databaseプラットフォーム・ガイド for Microsoft Windows(x64)』のNTFSファイルシステムとWindowsレジストリの権限に関する項 |
システムがこれらの要件を満たしているかどうかを確認する手順は次のとおりです。
物理RAMサイズを調べます。たとえば、Microsoft Windows 2003を使用するコンピュータでは、Microsoft Windowsの「コントロール パネル」の「システム」を開き、「全般」タブを選択します。システムにインストールされた物理RAMサイズが必要なサイズより小さい場合は、インストール処理を続行する前に、メモリーを追加する必要があります。
構成済の仮想メモリー・サイズ(またはページング・ファイル・サイズ)を調べます。たとえば、Microsoft Windows 2003を使用するコンピュータでは、「コントロール パネル」の「システム」を開き、「詳細」タブを選択し、「パフォーマンス」セクションの「設定」をクリックします。次に、「詳細」タブを選択します。仮想メモリーは、「仮想メモリー」セクションに表示されます。
必要に応じて、使用するオペレーティング・システムのドキュメントに記載された追加の仮想メモリーの構成方法の説明を参照してください。
システムの空きディスク領域のサイズを調べます。たとえば、Microsoft Windows 2003を使用するコンピュータでは、「マイ コンピュータ」を開き、Oracleソフトウェアをインストールするドライブを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
temp
ディレクトリの使用可能なディスク領域のサイズを調べます。これは空きディスク領域の合計サイズから、Oracleソフトウェアのインストールに必要なサイズを引いた値に相当します。
temp
ディレクトリの使用可能なディスク領域が100MB未満である場合は、不要なファイルをすべて削除します。それでもtemp
ディスク領域が100MB未満である場合は、TEMP
またはTMP
環境変数が別のハード・ドライブを指すように設定します。たとえば、Microsoft Windows 2003を使用するコンピュータでは、「コントロール パネル」の「システム」を開き、「詳細」タブを選択し、「環境変数」をクリックします。
表2-7に、Oracle Audit Vault収集エージェントのソフトウェア要件を示します。
表2-7 ソフトウェア要件
要件 | 値 |
---|---|
システム・アーキテクチャ |
プロセッサ: AMD64またはIntel Extended Memory(EM64T) 詳細は、次のOracleMetaLinkを参照してください。 |
オペレーティング・システム |
x64 Microsoft Windows用のOracle Audit Vault収集エージェントは、次のオペレーティング・システムでサポートされています。
注意: Microsoft Windows Multilingual User Interface Packは、Microsoft Windows Server 2003でサポートされています。 |
ネットワーク・プロトコル |
Oracle Net Foundationレイヤーでは、Oracle Protocol Supportを使用して次の業界標準ネットワーク・プロトコルと通信します。
|
このドキュメントに記載されたプラットフォーム固有のハードウェアとソフトウェアの要件は、このドキュメントが公開された時点での最新情報です。このドキュメントの公開後に、プラットフォームやオペレーティング・システム・ソフトウェアの新バージョンが動作保証されている可能性があるため、OracleMetaLink Webサイトの動作保証マトリックスで、動作保証されているハードウェア・プラットフォームとオペレーティング・システムのバージョンの最新のリストを確認してください。このWebサイトでは、互換性のあるクライアントおよびデータベースのバージョン、パッチおよび不具合の回避策の情報も提供しています。OracleMetaLink Webサイトは、次のURLでアクセスできます。
OracleMetaLinkを使用するには、オンラインでの登録が必要です。ログイン後に、左側の列から「Certify & Availability」を選択します。「Product Lifecycle」ページで、「Certifications」ボタンを選択します。「Product Lifecycle」には、「Product Availability」、「Desupport Notices」および「Alerts」を含むその他のオプションがあります。