この章では、Oracle Business Analytics Warehouseの概要について説明します。この章の内容は次のとおりです。
Oracle Business Intelligence Applicationsは、ビルトイン・ビジネス・インテリジェンス・ソリューションです。
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注意: Oracle Business Intelligence Applicationsのインストール前に、Oracle Business Intelligenceインフラストラクチャをインストールする必要があります。Oracle Business Intelligence Enterprise Editionのインフラストラクチャ要件の詳細は、『Oracle Business Intelligence Applicationsシステム要件およびサポートされるプラットフォーム』を参照してください。 |
Oracle Business Intelligence Applicationsでは、Oracle E-Business Suite Applications、Oracle Siebel ApplicationsおよびOracle PeopleSoft ApplicationsなどのOracleソースと、SAP ApplicationsなどのOracle以外のソースがサポートされています。前述のアプリケーションの1つをすでに所有している場合は、Oracle Business Intelligence InfrastructureおよびOracle Business Intelligence Applicationsを購入して、所有するアプリケーションと連携させることができます。
Oracle Business Intelligence Applicationsでは、会計、サプライチェーン、人員ソースなどの企業データも完全にサポートされています。これらのエンタープライズ・アプリケーションでは一般的に、Oracleデータソース(E-Business SuiteやPeopleSoftなど)とOracle以外のデータソース(SAPなど)の両方が利用可能です。
Oracle Business Intelligence Applicationsは、次の表に示すコンポーネントで構成されています。
表2-1 Oracle Business Intelligence Applicationsコンポーネント
| コンポーネント | 説明 |
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DACメタデータ・リポジトリファイル |
テーブル、サブジェクトエリア、実行プラン、タスクなどのリポジトリ・オブジェクトを含み、XMLファイルに格納されています。 |
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埋込みInformatica ETLツール |
データ・ウェアハウスの抽出、変換およびロード操作を実行するサード・パーティ・アプリケーションです。 |
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ビルトインInformaticaコンテンツ |
マッピング、セッション、ワークフローなどの抽出-変換-ロード(ETL)リポジトリ・オブジェクトを含み、Informaticaリポジトリ・ファイル(Oracle_BI_DW_Base.rep)に格納されています。 |
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ビルトイン・メタデータ・コンテンツ |
Oracle Business Intelligence Applicationsのリポジトリ・ファイル(OracleBIAnalyticsApps.rpd)に格納されています。 |
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ビルトイン・レポートおよびダッシュボード・コンテンツ |
Oracle BI Presentation Services Catalogに格納されています。 |
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Oracle Business Analytics Warehouse |
トランザクション・データベースから抽出、変換およびロードされたデータを格納するビルトイン・データ・ウェアハウスです。 |
Oracle Business Analytics Warehouseは、すべての顧客中心データに対応する統一されたデータ・リポジトリです。Oracle Business Analytics Warehouseの目的は、Oracle E-Business Suite、Oracle Siebel CRMおよびPeopleSoft Applicationsの分析要件をサポートすることです。
Oracle Business Analytics Warehouseには、次の機能が組み込まれています。
多数のビルトイン・スター・スキーマを持ち、多くの確認済次元および幾百もの要素テーブルを包含する、完全なリレーショナル・エンタープライズ・データ・ウェアハウスのデータ・モデル。
データ・ウェアハウスのデータ・モデルの詳細は、『Oracle Business Analytics Warehouse Data Model Reference』を参照してください。
オープン・アーキテクチャ。これにより、Oracle Business Intelligence Serverを使用するOracle Business Analytics Warehouseにおいて、組織がサード・パーティ製分析ツールを使用できます。
ビルトイン・データ抽出処理。これにより、外部アプリケーションのデータをOracle Business Analytics Warehouseに組み込めます。
Oracle E-Business Suite、Siebel CRM、PeopleSoft Enterpriseおよびその他のトランザクション・システム(OLTP)からデータを取り込み、Oracle Business Analytics Warehouseテーブルを作成する一連のETL(抽出、変換、ロード)プロセス。
Oracle Business Intelligenceデータ・ウェアハウス管理コンソール(DAC)。Oracle Business Analytics Warehouseの設定、構成、管理、ロードおよび監視を行える集中管理コンソール。次の図では、Oracle Business Analytics Warehouseの概要が示されています。
Oracle Business Analytics Warehouseの概要を次の図に示します。
Oracle Business Intelligenceで広く使用されているクエリーと同様に、高水準の分析クエリーでは、複雑な式を使用して大量のデータをスキャンして分析します。トランザクション・データベースに対してクエリーを実行する際、このプロセスの所要時間が長くなる場合があるため、システム全体のパフォーマンスが影響を受けます。
このため、Oracle Business Analytics Warehouseはディメンション・モデリング手法を使用して開発されました。この手法により、意思決定に必要な情報へのアクセスが高速にできます。Oracle Business Analytics Warehouseでは業務系アプリケーションからデータを取得し、Informaticaのデータ統合テクノロジを使用して、サポートされている各種トランザクション・データベース・システム(OLTP)からデータを抽出してから変換し、Oracle Business Analytics Warehouseにロードします。
次の図に、Oracle Business Analytics Warehouseアーキテクチャを示します。
前述の図は、Oracle Business Analytics Warehouseの次のコンポーネントを示しています。
DACクライアント: データ・ウェアハウス用のコマンドと制御インタフェースで、データ・ウェアハウスのプロセスの構成、管理および監視の作業ができます。
DACサーバー: DACクライアントからの命令を実行します。DACサーバーでは、ETLのスケジュールやロード、ロードされるサブジェクトエリアの構成など、データ・ウェアハウスのプロセスを管理します。DACリポジトリにある情報に基づいてアクションが動的に調整されます。ビジネスのニーズに応じて、毎日1回、週に1回、月に1回またはそれ以外の同様なスケジュールでOracle Business Analytics Warehouseの増分更新を行うこともできます。
DACリポジトリ: データ・ウェアハウスのプロセスを表すメタデータ(Oracle Business Analytics Warehouseのセマンティクス)を格納します。
Informatica Serverのコンポーネント:
Informatica Server: サーバーによるOracle Business Analytics Warehouseのロードまたは更新中は、サーバーをその処理専用にすることをお薦めします。Oracle Business Analytics Warehouseのロードと更新が実行されていないときは、そのETLサーバーを別の用途に使用できます。
Informatica Repository Server: Informaticaリポジトリを管理します。
Informatica Repository: Informaticaワークフローに関連したメタデータを格納します。
Oracle Business Intelligenceデータ・ウェアハウス管理コンソール(DAC)の使用方法については、『Oracle Business Intelligence Applicationsデータ・ウェアハウス管理コンソール・ガイド』を参照してください。
Oracle BI Applicationsをインストール、構成およびカスタマイズするには、次の手順を実行します。
ご使用のソース・システムに応じて、第3章「Oracle BI Applicationsのインストール前および配置前の要件」の適切なインストール前手順に従ってください。
第4章「WindowsでのOracle BI Applicationsのインストールおよび構成」または第5章「UNIXでのOracle BI Applicationsのインストール」(あるいはその両方)の説明に従って、Oracle BI Applicationsのコンポーネントをインストールおよび構成します。
(必須)第8.1.1項「完全ロード前に必要な構成」の説明に従って、データの完全ロードを実行する前に、ソースに依存しない手順を実行します。その後、ご使用のソース・システムでデータの完全ロードを実行する前に必要とされるソース・システム固有の手順を実行します。これは、次の項で説明されています。
(オプション)第8.1.2項「すべてのソース・システムのデータセットを制御するための構成手順」の説明に従って、ソースに依存しない追加手順を実行します。その後、ご使用のソース・システム用の追加手順を実行します。これは、次の項で説明されています。
(必須)配置するすべてのアプリケーションについて、データの完全ロード前に必要とされる手順を実行します。次の中から該当する章を参照してください。
(オプション)配置するすべてのアプリケーションについて、必要な追加手順を実行します。次の中から該当する章を参照してください。
(オプション)デフォルトのOracle BI Applications機能をカスタマイズする場合は、第6章「Oracle Business Analytics Warehouseのカスタマイズ」の手順に従ってください。
(オプション)デフォルトのOracle BI Applicationsセキュリティを変更する場合は、第7章「Oracle BI Applicationsの統合セキュリティ」の手順に従ってください。
Oracle BI Applicationsコンポーネントのインストールと構成、モジュールの構成(オプション)、Oracle Business Intelligence Applicationsのカスタマイズ(オプション)を実行した後は、ETLの実行を開始できます(ETLの実行方法の詳細は、『Oracle Business Intelligence Applicationsデータ・ウェアハウス管理コンソール・ガイド』を参照)。