この付録では、オプションのUsage Acceleratorアプリケーションをインストールする手順について説明します。
この付録の内容は次のとおりです。
Usage Acceleratorは、Oracle Siebel Salesのユーザー選定と有効性を販売組織が測定して管理できるように開発されました。目標全体に対する各チーム・メンバーの貢献度を的確に把握することにより、販売組織の各レベルで恩恵を享受します。Usage Acceleratorには、豊富な情報をもたらすビルトイン指標と管理ダッシュボードの包括的なセットが用意されています。このセットは、組織における利用促進、連携の推進およびCRM実装における全体的なROIの向上に役立ちます。
この項では、Usage Acceleratorの構成方法について説明します。
アプリケーションのデータに必要なストレージ領域を最適化するために、Usage Acceleratorは測定対象となるユーザーを選択できるように設計されました。新しい職責(Usage Accelerator – Tracking)を使用することで、Usage Acceleratorで測定対象ユーザーを決定します。この新しい職責を、基幹業務Siebelアプリケーションの各ユーザーに関連付ける必要があります。
Usage Acceleratorアプリケーションでは、新しい職責が8つ導入されています。FINS顧客の場合を除いて、すべての組織で4つの職責が使用されます。FINS顧客の場合、顧客のユーザー・グループを対象にした4つの職責が使用されます。Usage Acceleratorアプリケーション使用時にユーザーに表示されるダッシュボードは、職責に応じて異なります。これらの職責は、基幹業務アプリケーションでユーザーに割り当てる必要があります。職責は、次のとおりです。
表A-1 Usage Acceleratorの職責
| Usage Acceleratorの職責 | Usage AcceleratorのFINの職責 |
|---|---|
|
Usage Accelerator – Sales Rep |
Usage Accelerator - FINS Sales Rep |
|
Usage Accelerator - Sales Manager |
Usage Accelerator – FINS Sales Manager |
|
Usage Accelerator - Sales Executive |
Usage Accelerator – FINS Sales Executive |
|
Usage Accelerator – Administrator |
Usage Accelerator – FINS Administrator |
|
注意: あるユーザー用の職責を削除してからその後で、Siebel CRM Administrationの「職責」ビューに同じユーザー用の同じ職責を追加しないでください。これを実行すると、関連付けられたETLは失敗します(詳細は、第H.7項「ETLの問題」を参照)。 |
Oracle Usage Acceleratorアプリケーションは、配置の日付の変数UA_DEPLOY_DTにより調整する必要があります。この変数によりAnalysisの開始時間が決まります。この日付はUsage Acceleratorデータ・ウェアハウスの作成日にデフォルト設定されますが、UA_DEPLOY_DT変数を変更することでこの日付を変更できます。
注意: 配置の日付を現在のカレンダ日付よりも以前の日付に設定した場合、レコードの最終更新日に依存する指標(Records Updatedの値、Loginの値、Syncの値など)が不正確になる場合があります。このため、配置の日付を現在のカレンダ日付に設定することをお薦めします。
Usage Acceleratorでは、次の指標カテゴリーにおいてユーザーの選定と有効性の指標を追跡します。
User Adoption Metrics
Opportunity Updates Metrics
Information Completeness Metrics
Coverage Metrics
User Adoption Metricsにより、システムを使用するこれらの行動属性と使用パターンに表示設定が備わります。これらの指標を使用すると、改善が必要な領域およびサポートが必要な個人をすばやく特定して、企業のCRM標準に適合させることができます。
表A-2 User Adoption Metrics
| 指標カテゴリー | 説明 | 変数 |
|---|---|---|
|
Active User |
直前の7日間にログインしていないユーザーまたは同期していないユーザーを特定します。 |
必要なログインの回数は、現在「2」に設定されてます。変数名はACTIVE_NUMLOGINSです。 必要な同期の回数は、現在「0」に設定されてます。変数名はACTIVE_NUMSYNCSです。 |
|
Login |
ユーザーがログインした日数を測定します。ログインは、ユーザーごとに1日1回のみ記録されることに注意してください。 |
該当なし |
|
Sync |
ユーザーが同期した日数を測定します。同期は、ユーザーごとに1日1回のみ記録されることに注意してください。 |
該当なし |
|
Records Created |
それぞれのユーザーとグループにより作成されたアカウント、担当者、商談、活動、見積りの数を追跡します。FINSでは、作成された金融口座と保険証券の数も追跡されます。 |
該当なし |
|
Records Updated |
それぞれのユーザーとグループにより更新されたアカウント、担当者、商談、活動、見積りの数を追跡します。FINSでは、作成された金融口座と保険証券の数も追跡されます。 |
該当なし |
Opportunity Updates Metricsにより、商談管理機能を使用してパイプラインと販売予想を追跡する組織にとって信頼できる情報が配信されます。正確な最新情報が用意されていることを確認して、指標により商談が絞り込まれます。
Information Completeness Metricsは、個々のエントリや一連のエントリで設定情報が不足しているエントリをハイライトして、担当者とアカウントの情報を補う際に役立ちます。
Coverage Metricsは、アカウント、担当者、商談および金融口座に対する販売活動をモニターします。セールスプロセスと整合しているだけで、それらの指標のすべてを使用する必要があるとは想定されていません。
表A-5 Coverage Metrics
| 指標カテゴリー | 説明 | 変数 |
|---|---|---|
|
Account Coverage |
指定された期間に、アカウントに関連付けられた担当者と活動がアカウントに存在したかどうかを判別します。Activity Neededは、現在90日に設定されています。 |
変数名はACC_NEED_ACT_NUMDAYSです。 Contact Neededは、現在180日に設定されています。変数名はACC_NEED_CON_NUMDAYSです。 |
|
Contact Coverage |
Activity Neededが現在90日に設定されている指定期間に関連付けられている活動が、担当者にあるかどうかを判別します。 |
変数名はCON_NEED_ACT_NUMDAYSです。 |
|
Opportunity Coverage |
指定された期間に、商談に関連付けられた担当者と活動が商談に存在したかどうかを判別します。Activity Neededは、現在90日に設定されています。 |
Activity Neededは、現在90日に設定されています。変数名はOPT_NEED_ACT_NUMDAYSです。 Contact Neededは、現在180日に設定されています。変数名はOPT_NEED_CON_NUMDAYSです。 |
|
Financial Account Coverage & Insurance Policy Coverage(FINS) |
指定期間に、関連付けられた活動が金融口座や保険契約にあるかどうかを判別します。 |
Activity Neededは、現在90日に設定されています。 変数名はAST_NEED_ACT_NUMDAYSです。 |
DACメタデータの実行プランにUsage Acceleratorサブジェクトエリアがある場合、先行タスクの「Create View For Usage Accelerator」を含める必要があります。デフォルト設定の実行プランで、Usage Acceleratorサブジェクトエリアがあるものはすべて、この先行タスクで構成されます。新しい実行プランを作成したり既存の実行プランを変更してUsage Acceleratorサブジェクトエリアを含める場合、この手順を実行する必要があります。使用している実行プラン用のUsage Acceleratorウェアハウス・テーブルが含まれているサブジェクトエリアをカスタマイズして使用している場合も、この手順を実行する必要があります。これらのテーブルの接頭辞は、W_UA*です。
|
注意: この付録に記載されている次の指示は、Siebel CRM 7.5.3アプリケーションと統合されたUsage Accelerator分析アプリケーションを使用する予定がある場合のみ実行する必要があります。Usage Acceleratorアプリケーションのバージョン7.7または7.7.1のライセンスがある場合、『Oracle Business Intelligence Platform Installation and Configuration Guide』に記載されたインストールの指示に従う必要があります。Usage Acceleratorアプリケーションのこれらのバージョンをインストールするために必要な手順は、これ以外にはありません。 |
|
注意: 次の手順を実行する必要があるのは、Siebel Business Applicationsリリース7.5.3と統合された環境でUsage Acceleratorを使用する予定がある場合に限ります。 |
Usage Acceleratorのインストール・プロセスは、Usage Acceleratorアプリケーションのインストールと、シード・データのトランザクション・データベースへのインポートで構成されます。Usage Acceleratorアプリケーションのインストールでは、標準のOracle Business Intelligenceインストーラを使用します。インストールで使用できるオプションは、入力するライセンス・キーによって異なります。
Usage Acceleratorアプリケーションを統合するには:
リポジトリ・オブジェクトをインポートして、埋込みAnalyticsを有効にします。
Siebelツールを使用して、SRW_753_UA_Integration_objects.sifファイルをツール・リポジトリにインポートします。
次のオブジェクトをロックします。
Analytics
ERM
Siebel Field Service
Siebel Marketing Enterprise
Siebel Channel
Siebel Sales Enterprise
Siebel Service Enterprise
Siebel Universal Agent
|
注意: これらのオブジェクトをツール・リポジトリにインポートした後、スキーマをトランザクション・データベースで適用しないでください。この手順で作成されたテーブルが表示される場合があります。これらのテーブルは、トランザクション・データベースにおいて適用されています。 |
srfファイルを次のように再コンパイルします。
Windowsのエクスプローラで、\tools\objects\enuにナビゲートしてから、siebel.srfファイルのコピーを別名で作成します。
Oracle Siebel Toolsで、「ツール」→「プロジェクトのコンパイル」に移動してから、「ロックされたプロジェクト」ラジオ・ボタンを選択します。
Siebelリポジトリで、手順aで作成した新規srfファイルを選択してから、「コンパイル」をクリックします。
「Usage Accelerator」画面をアプリケーションで表示するには、使用していたsiebel.srfファイルを新しいsrfファイルで置換する必要があります。
Analytics Server名を確認してから、埋込みAnalyticsを実行します。
Siebelアプリケーションに管理者としてログインします。
「サイトマップ」→「管理 - 統合」→「WIシンボリックURLリスト」に移動します。
「管理 - 統合」画面で、表示フィルターから、「ホスト管理」を選択します。
「ホスト管理」リストで、Name=[AnalyticsServerName]レコードを探します。
使用しているAnalytics Serverをホストしているマシンの名前に、[AnalyticsServerName]を変更します。
言語非依存のSiebelシード・データを、次のようにインポートします。
適切なシード・データ・ファイルをコピーします。
コマンドラインを開き、.datファイルと.inpファイルのコピー先ディレクトリに移動します。
データベース環境に応じた適切な値で各接続パラメータを置換してから、次の表に記載された適切なインポート・コマンドを実行します。
表A-7 インポート・コマンド
| データベース・プラットフォーム | 実行するインポート・コマンド |
|---|---|
|
Oracle |
$SIEBELSERVERROOT\bin\dataimp /u $UserName /p Oracle $Password /c "$ODBCDataSource" /d $DatabaseOwner /f seed_753_UA.dat /w y /q 100 /h Log /x f /i seed_753_ora_UA.inp /lseed_753_ora_UA.log |
|
DB2UDB |
$SIEBELSERVERROOT\bin\dataimp /u $UserName /p $Password /c "$ODBCDataSource" /d $DatabaseOwner /f seed_753_UA.dat /w y /q 100 /h Log /x f /i seed_753_db2_UA.inp /lseed_753_db2_UA.log |
|
MSSQL |
$SIEBELSERVERROOT\bin\dataimp /u $UserName /p $Password /c "$ODBCDataSource" /d $DatabaseOwner /f seed_753_UA.dat /w y /q 100 /h Log /x f /i seed_753_mssql_UA.inp /lseed_753_mssql_UA.log |
Usage Acceleratorの新しい職責を、「Usage Accelerator」画面で表示対象となるユーザーに関連付けます。
Usage Acceleratorの職責は、次のとおりです。
Usage Accelerator Tracking
Usage Accelerator - Sales Rep
Usage Accelerator - Sales Manager
Usage Accelerator - Sales Executive
Usage Accelerator – Administrator
|
注意: 最初の職責は、Usage Acceleratorレポートで追跡対象となるトランザクション・アプリケーション・ユーザーと関連付ける必要があります。 |
OracleBI\dwrepフォルダに格納された各ファイルの内容を、次の表に示します。
表A-8 Usage AcceleratorのAnalyticsアダプタ・ファイル
| ファイル | 説明 |
|---|---|
|
seed_753_UA.dat |
Siebelシード・データ・ファイル(S_WI_SYMURL、S_WE_SYMURL_ARG、S_RESP、S_APP_VIEW、S_APP_VIEW_RESPの各テーブルの言語非依存シード・データ・レコードが格納されています) |
|
seed_753_db2_UA.inp¦ seed_753_mssql_UA.inp¦ seed_753_ora_UA.inp |
特定のデータベース・プラットフォームへのseed_753_UA.datファイルのインポートを制御するために使用するインポート・ファイル |