この章では、Oracle Coherence製品でリリース3.4以降に導入された変更と機能強化について説明します。このドキュメントの内容は、その発行時点において正確です。オラクル社では、ソフトウェアのリリース後、リリース・ノートを定期的に更新しています。
Oracle Coherence for Java 3.4.1で導入された新機能、機能向上およびバグ修正を次に示します。
JBoss 4.2.2、Tomcat 6.x、Jetty 6.1.x、Resin 3.1などのサーブレット2.5コンテナに対するサポートを追加しました。
サーブレット2.4仕様(SRV 6.2.2およびSRV 8.2)に対する準拠違反を修正しました。
高いパフォーマンスを持つロックフリーなHTTPセッション・アクセス・モードを追加しました。
起動サービス開始の失敗に起因する、一貫性のないスティッキーな最適化方針の発生を防止しました。
アイドル状態にあるHTTPセッションのメモリー・フットプリントを最適化しました。
停止したスレッドやレスポンスのないスレッドによってロックされているHTTPセッションを識別するメッセージを、ログに記録できるようにしました。
セッション識別子の文字を英数字のみに制限する機能を追加しました。
Windows Server 2008への小規模なリクエストに対する待機時間が長くならないようにする回避策を追加しました。
フィルタベースのinvokeAll
コールの際に散発的なClassCastException
を引き起こすリグレッションを修正しました。
レスポンスのない接続や過負荷の接続に対する接続終了アルゴリズムの機能を向上しました。
プロキシ・キャッシュ・サービスの再開時にIllegalStateExceptions
の発生やイベントの喪失を引き起こすバグを修正しました。
JMXライブラリを持たないノードで管理サービスを開始すると障害が発生するReporter
のバグを修正しました。
リモート属性取得時に断続的な障害を引き起こす、リフレッシュビハインド・ポリシーのリグレッションを修正しました。
SeniorMemberId
属性が非表示になるリグレッションを修正しました。
フェイルオーバーの際に、記憶域が未構成になる例外を引き起こす可能性のある、Coherence 3.4のリグレッションを修正しました。
ReplicatedCache
とPOFとの完全な互換性が確保されるようになりました。
クラスタ・ノードの離脱の原因の特定に役立つログ・メッセージを追加しました。
ロギングの構成をプログラムで実行する機能を追加しました。
WebLogicポータル10.xを使用するP13Nキャッシュ・プロバイダを動作保証しました。
Azulプラットフォーム上で初期化を実行したときにデッドロックが発生しないように、CacheFactory
のリグレッションを修正しました。
WindowsでのJVM NIOバグに対する回避策を実装しました。
GroupAggregator
を修正して、DistinctValues
アグリゲータとの組合せで正しい結果が返されるようにしました。
クラスタ・ノード全体にわたって、WKAリストの整合性検証を修正しました。
Oracle Coherence for .NET 3.4.1で導入された新機能、機能向上およびバグ修正を次に示します。
NearCache
のフロントのput
を修正して、指定した有効期間が無視されないようしました。
POFの機能を強化して、ASP.NET
のデーモン・スレッドからPOFを構成できるようにしました。
ロギング・フレームワークの機能を強化して、Common.Logging
バージョン1.2.0で使用できるようにしました。
GroupAggregator
を修正して、DistinctValues
アグリゲータとの組合せで正しい結果が返されるようにしました。
pof-config.xsd
の<include>
要素の機能を強化して、WebリソースのURIをサポートできるようにしました。