JMXを使用したCoherenceの管理機能に加えて、Coherenceには、Coherence JMXの管理および監視フレームワーク内でカスタムMBean(つまり、アプリケーションレベルのMBean)を管理および監視する機能が用意されています。この機能により、どのアプリケーションレベルのMBeanも、クラスタ内の任意のJVM、ノードまたはエンドポイントから管理または監視できるようになります。
標準のCoherence管理オブジェクト・タイプに加えて、動的なタイプや標準MBeanタイプもcom.tangosol.net.management.Registryインタフェースを使用して登録できます。
Coherence 3.4は、プラットフォームと標準MBeanをクラスタに接続した時点でロードするように構成できます。これにより、管理者およびサポート担当者は、クラスタ内のすべてのノードのシステム情報およびアプリケーション情報を1つの場所で更新したり表示したりできます。また、この機能を使用すると、情報を収集するために複数のソースにJMXプログラムを接続する必要がなくなります。
標準MBeanをCoherenceに追加するには、次の手順を実行します。
標準MBeanを作成します。
標準MBeanクラスまたはJARをCoherenceのクラスパスに追加します(中央管理ノードを含めます)。
カスタムMBeanのXMLコンフィギュレーション・ファイルを作成します(「MBean XMLコンフィギュレーション・ファイルの作成」を参照)。
ノードの起動スクリプトを、custom-mbean.xml
を参照するように変更します(「カスタムMBeanコンフィギュレーション・ファイルの有効化」を参照)。
JMXの問合せの結果をCoherenceに追加するには、次の手順を実行します。
カスタムMBeanのXMLファイルを作成します(「MBean XMLコンフィギュレーション・ファイルの作成」を参照)。
ノードの起動スクリプトにJMX MBeanサーバーを追加します。
ノードの起動スクリプトを、custom-mbean.xmlを参照するように構成します(「カスタムMBeanコンフィギュレーション・ファイルの有効化」を参照)。
図29-1は、JConsoleで実行されているJMXの問合せの例を示しています。