WebLogic Server 9.0 または 9.1

手順 1 : 次に説明する方法のいずれかによってアプリケーション環境を更新し、WebLogic Server 9.2 インストール先を参照するようにする。

新しい 9.2 ドメインを作成する

ドメインを作成およびカスタマイズするプロセスがすでに自動化されている場合には、この方法が便利です。

1. WebLogic Server 9.2 ソフトウェアをインストールします。
2. 9.2 で提供されているデフォルトのドメイン テンプレートを使用し、新しいドメインを作成する。

   注意 : WebLogic Server 9.0 または 9.1 から 9.2 へのアップグレードでは、カスタム 9.0 または 9.1 テンプレートを使用して新しい 9.2 ドメインを作成することも可能。

   この手順は、コンフィグレーション ウィザードを使用して実行するか、または WLST などの WebLogic スクリプト ツールで作成した自動化スクリプトを使用して実行できる。

   9.2 ドメイン テンプレートを参照したり、9.2 リリースで提供される新機能を実装したりするために、自動化スクリプトには適宜変更を加える必要があります。

   たとえば、『BEA WebLogic Server 9.2 セキュリティ』で説明されているように、9.2 ではデフォルトのセキュリティ プロバイダが XACML ベースになっている。必要に応じて、WebLogic Server 9.0 または 9.1 デフォルト セキュリティ プロバイダのサポートを追加するか、新しいプロバイダを使用するように適切な変更を加えること。

3. 既存の WebLogic Server 9.0 または 9.1 アプリケーションを、新しい 9.2 ドメインにデプロイします。

   注意 : 手順 2 でカスタム 9.0 または 9.1 テンプレートを使用した場合、すでに 9.0 または 9.1 アプリケーションがデプロイされていることがあります。

既存のドメインを更新する

ドメインの作成が自動化されていない場合、テスト ドメイン内のカスタマイズ情報を維持するには、このオプションが便利です。

1. WebLogic Server 9.2 ソフトウェアをインストールします。
2. ドメイン ディレクトリ、アプリケーション、ドメイン外のアプリケーション データ、ログ ファイル (必要な場合) など、既存のアプリケーション環境をバックアップします。
3. WebLogic Server 9.2 のインストール先を参照するようドメインのスクリプト ファイルを更新する。たとえば、BEA_HOME、BEA_JAVA_HOME、JAVA_HOME、およびWL_HOME に適切な値を設定する。
4. CLASSPATH を更新して、不要になったパス情報 (9.2 より前のリリースに適用されるパッチ ファイル情報など) を削除します。

手順 2 : 9.0 または 9.1 で開発した Beehive アプリケーションがある場合は、『WebLogic Server 9.2 Beehive 統合ガイド』の「9.0 または 9.1 からのアップグレード」の説明に従って、それらのアプリケーションをアップグレードする必要がある。

WebLogic Server 6.0、7.1、8.1

アップグレード手順の詳細については、『WebLogic のアプリケーション環境のアップグレード』を参照。