この章では、インフラストラクチャ層のApplication Server Single Sign-On Server管理インタフェースにSSL接続を構成する方法について説明します。
この場合、次の手順を実行します。
HTTP ServerにSSLを構成するには、インフラストラクチャ層の$ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/httpd.confファイルを使用します。ここで、$ORACLE_HOMEは、Oracle Collaboration Suiteインフラストラクチャがインストールされるディレクトリです。
Oracle9iAS Single Sign-On HTTP ServerでSSLを有効にするには、次の手順を実行します。
インフラストラクチャ層の$ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/httpd.confを開きます。
このファイルでは、SSLパラメータはVirtualHost定義内にあります。Portディレクティブを4443から443に、ServerNameディレクティブをwebcacheipaddress(単一ボックス・インストールの場合)またはinfratierhostname(分散インストールの場合)に変更する必要があります。次に例を示します。
<VirtualHost _default_:443>
ServerName webcacheipaddress|infratierhostname
Port 443
SSLEngine on
SSLVerifyClient none
</VirtualHost>
分散インストールの場合、ListenおよびPortのディレクティブを443に変更します。 この変更は、単一ボックス・インストールの場合は必要ありません。
Port 443 User <username> Group <Groupname> ServerName <servername> Listen 443
httpd.confファイルでこれらの変更を行った後、Distributed Configuration Management(DCM)ユーティリティを実行して構成を更新し、サーバーを再起動します。インフラストラクチャ・サーバーで次のコマンドを実行します。
dcmctl updateconfig -d -v dcmctl stop -ct ohs dcmctl start -ct ohs -v
plsqlモジュールをSSL用に構成するには、Single Sign-On Serverのデータベース・アクセス記述子(DAD)に環境変数を追加する必要があります。インフラストラクチャ・サーバーの$ORACLE_HOME/Apache/modplsql/conf/dads.confディレクトリにあるdads.confファイルにナビゲートします。
<Location /pls/orasso>コンテナの最後に次のパラメータを追加します。単一ボックス・インストールの場合はwebcacheipaddress を、分散インストールの場合はinfratierhostname を使用します。
PlsqlCGIEnvironmentList SERVER_NAME=webcacheipaddress|infratierhostname PlsqlCGIEnvironmentList SERVER_PORT=443 PlsqlCGIEnvironmentList REQUEST_PROTOCOL=https PlsqlCGIEnvironmentList HTTP_HOST=webcacheipaddress|infratierhostname:443 </Location> #Do not insert this line. It already exists, shown for reference only
Oracle9iAS Single Sign-On ServerをSSLに対して有効にするには、Oracle9iAS Single Sign-OnのURL内のすべてのHTTPへの参照をHTTPSに変更する必要があります。これには、スクリプトssocfg.shを使用します。インフラストラクチャ層でこのスクリプトを次のように実行します。
LD_LIBRARY_PATH環境変数が次のように更新されていることを確認します。
LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:$ORACLE_HOME/lib:$ORACLE_HOME/jlib export LD_LIBRARY_PATH
webcacheipaddress(単一ボックス・インストールの場合)またはinfratierhostname(分散インストールの場合)を指定して、ssocfg.shスクリプトを次のように実行します。
$ORACLE_HOME/sso/bin/ssocfg.sh https webcacheipaddress|infratierhostname 443
次のコマンドを実行して、サーバーを再起動し、変更を有効にします。
opmnctl stopall opmnctl startall
次のURLにアクセスして、SSLを介してOracle9iAS Single Sign-On Administrationにアクセスできることを確認します。
単一ボックス・インストールの場合:
https://webcacheipaddress/pls/orasso
分散インストールの場合:
https://infratierhostname/pls/orasso