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Oracle Collaboration Suite SSL構成
リリース2(9.0.4)
B15728-02
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3 Walletの作成

Oracle Collaboration SuiteコンポーネントにSSL通信を構成するには、インストール内の各コンピュータにWalletを作成する必要があります。Walletには、サーバーのSSL認証に必要な証明書を格納します。Oracle Wallet Managerを使用すると、Oracle Collaboration Suiteコンポーネントで使用するWalletを作成できます。

この章では、次の内容について説明します。

3.1 証明書の取得およびWalletの作成

関連する認証局(CA)からデジタル証明を取得するには、サーバーを一意に識別する証明書リクエスト(CR)をCAに送信する必要があります。CAは、CRを検証し、サイトのユーザー証明書をユーザーに送信します。CAの信頼できる証明書とともにユーザー証明書を格納するWalletをOracle Wallet Managerに作成する必要があります。

3.1.1 証明書リクエストの作成および送信

Oracle Wallet Managerを使用して証明書リクエストを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 中間層上のOracle Wallet Managerを開きます。UNIXの場合は、コマンド・プロンプトでowmを実行して開きます。

  2. 新規Walletを作成します。

    Wallet」をクリックし、「新規」をクリックして、プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。UNIXの場合、デフォルトでは、Walletは/etc/ORACLE/WALLETS/creator_accountname に格納されています。

  3. 証明書リクエストを作成するように求められたら、「Yes」をクリックします。「証明書リクエスト」ダイアログ・ボックスに必要な情報を指定します。「共通名」には、www.abc.comなどのサイトの名前または別名を入力します。

  4. OK」をクリックして、CRを作成します。CRが正常に作成されたというメッセージが表示されます。Wallet Navigatorの「証明書」ノードが「リクエスト済」に変更されます。

  5. Walletを使用するすべてのコンポーネントがアクセス可能なディレクトリにWalletを保存します。

3.1.2 CAへの証明書リクエストの送信

CAによっては、CAのWebサイトのフォームにCRをコピーしたり、CRをファイルにエクスポートする必要がある場合があります。

CRをコピーして証明書を送信するには、次の手順を実行します。

  1. Wallet Navigatorの「証明書」ノードを選択します。

  2. 証明書リクエスト」フィールドのCRテキストを選択します。BEGIN NEW CERTIFICATE REQUESTおよびEND NEW CERTIFICATE REQUEST行を含める必要があります。

  3. CAのWebサイトの証明書リクエスト・フォームにテキストをコピーします。

CRをファイルとしてエクスポートするには、次の手順を実行します。

  1. 操作」を選択し、次に「証明書リクエストのエクスポート」を選択します。

  2. エクスポートしたCRファイルを保存する名前と場所を指定します。CRが正常にエクスポートされたことを示すステータス行メッセージが表示されます。

  3. CRをエクスポートした後、そのファイルをCAのWebサイトにアップロードすることができます。

3.1.3 Walletへの証明書のインポート

CAは、CRを検証した後、サイトのユーザー証明書を電子メール・メッセージ内の簡単なテキストまたはファイルとして送信します。このユーザー証明書をWalletにインポートする必要があります。

トライアルのルート証明書を使用している場合、またはOracle Wallet Managerにすでにインストールされている信頼できるCA証明書を所有していないCAを選択した場合は、サイト固有のユーザー証明書をインポートする前に、信頼できるCA証明書をインポートする必要があります。

信頼できる証明書のインポート(必要な場合)

信頼できる証明書をインポートするには、次の手順を実行します。

  1. 操作」をクリックし、次に「信頼できる証明書のインポート」をクリックします。

  2. CAから提供された書式に基づいて、「証明書の貼付け」または「証明書を含むファイルを選択」を選択します。

  3. 証明書ファイルを選択するか、または電子メール・メッセージでCAから提供された信頼できる証明書テキストに貼り付けます。

    Oracle Wallet Managerには、Base64でエンコードされたルート証明書が必要です。Base64でエンコードされたルート証明書がない場合は、サポートされている書式に証明書を変換する必要があります。これは、次の項で説明します。

  4. OK」をクリックします。

信頼できる証明書の書式の変更(必要な場合)

信頼できる証明書のインポートに失敗した場合は、証明書の書式がOracle Wallet Managerでサポートされていない可能性があります。この場合、証明書は、サポートされている形式に変換してからインポートする必要があります。最も簡単な方法は、ブラウザ内の証明書用のインポート・ウィザードとエクスポート・ウィザードを使用する方法です。次に、Microsoft Internet Explorerブラウザでの手順を示します。

  1. Microsoft Internet Explorerで、「ツール」を選択し、次に「インターネット オプション」を選択します。

  2. コンテンツ」タブをクリックします。

  3. 証明書...」をクリックします。

  4. 信頼されたルート証明機関」タブをクリックします。

  5. インポート...」をクリックします。ウィザードの手順に従って証明書をインポートします。

  6. 新しくインポートした証明書をリストから選択します。

  7. エクスポート...」を選択し、ウィザードの手順に従います。ウィザードの「エクスポート ファイルの形式」ページで、「Base-64 encoded X.509」を選択します。

  8. 次へ」をクリックし、証明書ファイルの名前を入力します。

  9. 次へ」をクリックします。

  10. 完了」をクリックします。

サーバーのユーザー証明書のインポート

ユーザー証明書をインポートするには、次の手順を実行します。

  1. 操作」をクリックし、次に「ユーザー証明書のインポート」をクリックします。

  2. CAから提供された書式に基づいて、「証明書の貼付け」または「証明書を含むファイルを選択」を選択します。

  3. 証明書ファイルを選択するか、または電子メール・メッセージでCAから提供されたユーザー証明書テキストに貼り付けます。

  4. OK」をクリックします。ユーザー証明書が正常にインポートされたことを示すステータス行メッセージが表示されます。

3.2 自動ログインを有効にしたWalletの保存

証明書をWalletにインポートした後、自動ログイン機能を有効にしてWalletを保存する必要があります。Web CacheではWalletのパスワードを入力せずにWalletにアクセスする必要があるため、この手順が必要です。自動ログインが設定されていない場合、Web CacheはSSLモードで実行できません。

自動ログイン機能を有効にしてWalletを保存するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Wallet Managerで、新しくインポートした信頼できる証明書をリストから選択します。

  2. Wallet」を選択し、次に自動ログインを選択します(選択されていない場合)。

  3. Wallet」をクリックし、次に「保存」をクリックします。