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Oracle Collaboration Suiteインストレーション・ガイド
10gリリース1(10.1.1)for HP-UX PA-RISC(64-bit)
B25362-01
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C Oracle Calendarスタンドアロンのインストール

この付録では、次のようなOracle Calendarスタンドアロンのコンポーネントのインストール要件および手順について説明します。

Oracle Calendar ServerおよびOracle Calendar Application Systemコンポーネントを同一のホスト上、またはネットワーク上の複数のホスト上にインストールできます。

この付録の内容は次のとおりです。

C.1 システム要件

Oracle Calendar ServerおよびOracle Calendar Application Systemコンポーネントは、同じまたは別の場所にインストールできます。次の項に、両コンポーネントに共通の要件および個別の要件を示します。

この項の内容は次のとおりです。

C.1.1 共通の要件

Oracle Calendar ServerおよびOracle Calendar Application Systemコンポーネントを同じまたは別の場所にインストールする場合の共通の要件は次のとおりです。

  • オペレーティング・システム: 第2章のOracle Collaboration Suiteの要件で説明されているとおりです。

  • 色: 最小256色表示。

  • ディスク領域: 最大500MBの空きディスク領域。

  • パッチ: Oracle Collaboration Suiteの要件で示されているものと同じパッチが適用されます。パッケージおよびパッチの要件については、2.2項を参照してください。

C.1.2 Oracle Calendar Serverの要件

Oracle Calendar Serverリリース1(10.1.1.0.2)のインストール要件は次のとおりです。

  • RAM

    大人数のユーザーおよび多数のサービスを処理するには、512MB以上のRAMが必要です。

    正確な要件を計算するには、『Oracle Calendar管理者ガイド』を参照してください。

  • ディスク領域

    Oracle Calendarデータベースおよびログ・ファイル用のディスク領域を含め、500MB以上のディスク領域が必要です。

  • メッセージ・サーバー

    メール通知には、Simple Mail Transfer Protocol(SMTP)サーバーを使用します。

  • Webブラウザ

    Oracle Calendar Administratorを使用するには、次のいずれかのWebブラウザが必要です。

    • Netscape 7.0以上

    • Mozilla 1.2以上

  • カーネル・パラメータ

    Oracle Calendar Serverを実行するのに必要なカーネル・パラメータの詳細は、『Oracle Calendar管理者ガイド』を参照してください。

C.1.3 Oracle Calendar Application Systemの要件

Oracle Calendar Application Systemのインストール要件は次のとおりです。

  • Webサーバー

    Oracle HTTP ServerまたはApache Web Server。Oracle Calendarのスタンドアロン・インストールでは、次のバージョンのmod_fastcgiのApacheがサポートされています。

    • Apache 1.3.26(mod_fastcgi 2.2.12)以上

    • Apache 2.0.53(mod_fastcgi 2.4.2)以上

  • RAM

    大人数のユーザーを処理するには、512MB以上のRAMが必要です。

  • ディスク領域

    linkdbおよびsessiondb用のディスク領域を含め、インストール用に100MB以上、また、操作用にさらに200MB以上が必要です。大規模な配置においては、さらに多くのディスク領域が必要となる場合があります。


  • 注意:

    Oracle Calendar Webクライアントをスタンドアロン・モードで使用するには、JavaScriptを有効にする必要があります。Oracle Calendar Webクライアントをアクセス可能モードで使用する場合、JavaScriptは必要ありません。

C.2 インストール前

この項では、Oracle Calendar ServerおよびOracle Calendar Application Systemをインストールする前に、理解しておく必要のある重要な情報について説明します。

この項の内容は次のとおりです。

C.2.1 Oracle Calendar Serevrで使用するためのディレクトリ・サーバーの準備

スタンドアロン・モードでインストールされている場合、Oracle Calendar Serverをサード・パーティの外部ディレクトリ・サーバーとともに使用できます。各コネクタを通じて、Lightweight Directory Access Protocol(LDAP)がサポートされています。

  • Sun ONE Directory Serverの場合は、LDAP Connector 10.1.1.0.2

  • OpenLDAPの場合は、LDAP Connector 10.1.1.0.2

  • Syntegra Aphelion Directory Serverの場合は、LDAP Connector 10.1.1.0.2

Oracle Calendar Serverをインストールする前に、LDAPコネクタを使用してディレクトリ・スキーマを拡張する必要があります。

ディレクトリ・サーバーには、格納する情報を定義するスキーマが含まれています。これらのスキーマには、オブジェクトや属性などが含まれています。ディレクトリ・サーバー・スキーマを拡張して、Oracle Calendar Serverで必要なオブジェクトおよび属性が含まれるようにする必要があります。Oracle Calendar Serverスキーマの拡張リストについては、『Oracle Calendarリファレンス・マニュアル』を参照してください。

この項の内容は次のとおりです。

C.2.1.1 ディレクトリ・サーバーの用語

表C-1に、インストール中に必要なディレクトリ・サーバー・パラメータと各製品で使用される用語の関係を示します。

表C-1 Oracle Calendarとディレクトリ・サーバー用語の対照

概念の定義 Oracle Calendar Sun ONE Directory Server Syntegra Aphelion Directory Server OpenLDAP Directory Server

ディレクトリ・サーバーがインストールされるコンピュータ

LDAPホスト

ディレクトリ・サーバー・ホスト

LDAPデーモン・ポート

LDAPホスト

ディレクトリ・サーバー接続用ポート番号

LDAPポート

ディレクトリ・サーバーのポート番号

LDAPデーモン・ポート

LDAPポート

ディレクトリ階層内の検索開始位置

BaseDN

BaseDNまたはDirectory接尾辞または検索ルート

コンテキスト接頭辞の下のDN

BaseDN

ディレクトリのスーパーユーザー(アクセス無制限のユーザー)

SuperUserDN

RootDNまたは無制限ユーザー

ManagerDN

RootDNまたは無制限ユーザー

無制限アクセス用パスワード

SuperUserDNパスワード

RootDNまたは無制限ユーザー用パスワード

ManagerDNパスワード

RootDNまたは無制限ユーザー用パスワード

6人のOracle Calendarユーザーに予約された、BaseDNから分派した親エントリ

Oracle Calendar管理者のParentDN

なし

なし

なし

6人のOracle Calendarユーザーに予約された、BaseDNから分派した新規グループ

Oracle Calendar管理者のGroupDN

なし

なし

なし


C.2.1.2 Sun ONE Directory Server

Sun ONEまたはiPlanet 5.x Directory Serverを設定するには、次の手順を実行します。

  1. /calendar_standalone/Disk1/ldapc10.1.1.0.2_SunOne_unix_en_rtm1.tarに含まれているTARファイルldapc_10.1.1.0.2_SunOne_unix.tarからファイルを抽出します。

  2. SunOne/calendar-schema.ldifファイルを特定します。

  3. このファイルとldapmodifyユーティリティを使用して、次のようにディレクトリ・エントリを変更します。

    % ldapmodify -h host -p port -D Directory_Manager_DN -w Directory_Manager
    _Password -f "calendar-schema.ldif"
    
    
  4. エラーがないかどうか確認してください。

C.2.1.3 OpenLDAP Directory Server

OpenLDAP Directory Serverバージョン2.x以上を設定するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Calendarパッケージに含まれているTARファイルldapc_10.1.1.0.2_openldap_unix.tarからファイルを抽出します。

  2. openldap/calendar.schemaファイルを特定します。

  3. OpenLDAP構成ディレクトリを特定します。

    通常、これは/usr/local/etc/openldapに設定されています。次の手順では、このディレクトリを使用します。

  4. 構成ディレクトリが/usr/local/etc/openldap内に存在することを前提として、calendar.schemaファイルを/usr/local/etc/openldap/schemaにコピーします。

  5. /usr/local/etc/openldap/slapd.confファイルを編集するために開きます。

  6. 次が含まれている行を特定します。

    include /usr/local/etc/openldap/schema/cosine.schema
    
    
  7. 次の行が存在しない場合は追加します。

    include /usr/local/etc/openldap/schema/inetorgperson.schema
    
    
  8. 次の行を追加します。

    include /usr/local/etc/openldap/schema/calendar.schema
    
    
  9. データベース・セクションに次の行を追加します。

    index ctcalxitemid pres,eq
    
    
  10. slapdサーバーを再起動します。

C.2.1.4 Syntegra Aphelion Directory Server

Syntegra Aphelion Directory Serverを設定するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Calendarパッケージに含まれているTARファイルldapc_10.1.1.0.0_syntegra_unix.tarからファイルを一時ディレクトリに抽出します。この一時ディレクトリには、次のファイルが含まれている必要があります。

    syntegra/oidtable.gen_cst
    syntegra/oidtable.oc_cst
    syntegra/oidtable.at_cst
    
    
  2. Syntegra Aphelion Directory Serverを準備するには、手順1のとおりファイルをインストールし、ctCalディレクトリ・オブジェクトを構成する必要があります。これらのファイルのコンテンツ(Oracle Calendarスキーマのオブジェクト識別子、オブジェクト・クラスおよび属性など)を、対応するSyntegra Aphelion(オブジェクト識別子)表ファイルに追加します。

    /usr/var/osi/oidtable.gen
    /usr/var/osi/oidtable.oc
    /usr/var/osi/oidtable.at
    
    
  3. 構成変更が有効になるように、このディレクトリ・サーバーを再起動します。

C.2.2 Oracle Calendar Application SystemとOracle Calendar Serverを別の場所にインストールする場合のプランニング

Oracle Calendar Application SystemとOracle Calendar Serverを同一ホスト上にインストールおよび構成できます。いずれのコンポーネントからも、互いのホストおよびポートが確認できるように構成されます。ただし、大規模な配置においては、Oracle Calendar Application SystemとOracle Calendar Serverを別のホスト上にインストールする方が、より適しています。この操作を実行するには、Oracle Universal Installerを各ホストで実行し、インストールするコンポーネントを選択します。

まず、Oracle Calendar Serverをインストールします。Oracle Calendar Application Systemのホスト名およびポートを入力するよう求められた場合は、一時的な値を入力します。Oracle Calendar Application Systemをインストールする際、先ほどインストールしたOracle Calendar Serverの情報を入力する必要があります。次に、このサーバーの構成ファイルを編集して、C.5.3.4項で説明しているようにリソース承認を有効にします。

Oracle Calendar構成ファイルの編集の詳細は、『Oracle Calendarリファレンス・マニュアル』を参照してください。


注意:

セキュリティ上の理由から、SSL(HTTPS)接続を介してのみ、Oracleモバイル・データ同期コンポーネントにアクセスできるようにすることをお薦めします。また、モバイル機器からより簡単にアクセスできるように、Oracleモバイル・データ同期を別のホスト上にインストールします。一部の電話では、ファイアウォールを介したVPNアクセスがサポートされていないことに注意してください。

さらに、Calendar WebサービスもSSL接続を介して使用することをお薦めします。


C.3 インストール

この項では、Oracle Calendarスタンドアロン・コンポーネントをUNIXベースのシステム上にインストールする方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。

C.3.1 Oracle Calendar ServerおよびOracle Calendar Application Systemのインストール

Oracle Calendar ServerおよびOracle Calendar Application Systemをインストールするには、次のタスクを実行します。

  1. Oracle Calendarのインストール・ファイルを一時ディレクトリ内に抽出またはコピーします。

  2. 一時ディレクトリで、/calendar_standalone/Disk1サブディレクトリに移動します。

  3. 次のコマンドを使用して、Oracle Universal Installerを起動します。

    ./calendar_standalone/Disk1/runInstaller
    
    
  4. 「ようこそ」画面で「次へ」をクリックし、インストール手順に従います。

    「ファイルの場所の指定」画面で、選択されているデフォルトのパスがproducts.xmlへのパスを示しているかどうか確認します。

    また、「ファイルの場所の指定」画面で、ORACLE_HOMEの名前およびパスを入力し、「次へ」をクリックします。入力するパスには、74122文字まで使用できます。

    以前のリリースのOracle Calendarがインストールされている場合は、上書きせずにアップグレードします。

  5. インストールするコンポーネントを選択し、「次へ」をクリックします。コンポーネントは次のとおりです。

    • Oracle Calendar Administrator

    • Oracle Calendar Server

    • Oracle Calendar SDK

    • Oracle Calendar Application System

    • Oracleモバイル・データ同期

    • Oracle Calendar Webサービス

    • Oracle Calendar Webクライアント


    注意:

    Oracle Calendar Webクライアント、Oracleモバイル・データ同期およびOracle Calendar Webサービスは、Oracle Calendar Application Systemを選択しないかぎりインストールできません。

    Oracle Calendarが次の場所にインストールされます。

    コンポーネント 場所
    Oracle Calendar $ORACLE_HOME/ocal/
    Oracle Calendar Administrator $ORACLE_HOME/ocad/
    Oracle Calendar Application System $ORACLE_HOME/ocas/

  6. コンピュータのカーネル・パラメータが、Oracle Calendarのインストールを実行するのに十分でない場合は、変更する必要があるパラメータのリストが情報ダイアログ・ボックス内に表示されます。必要な変更を行い、コンピュータを再起動します。次に、インストールをやりなおします。

    必要なカーネル・パラメータの計算の詳細は、『Oracle Calendar管理者ガイド』の付録B「Calendarカーネル・パラメータの調整」を参照してください。

  7. Oracle Calendarを実行する言語を選択し、「次へ」をクリックします。

  8. 使用するディレクトリ・サーバーを選択し、「次へ」をクリックします。


    注意:

    ディレクトリ・サーバーがない場合は、「内部」を選択します。

    C.2.1項で説明しているように、ホストポートおよびベースDNなどのディレクトリ・サーバーの構成情報を入力します。

  9. ディレクトリ・サーバーの情報の入力後、「Oracle Calendar管理パスワード」画面のフィールドにパスワードを入力します。

  10. 「Oracle CalendarのノードID」画面で、ノードIDを入力します。この値は、149999の間の一意の値である必要があります。

  11. 初めてOracle Calendar Serverをインストールする場合は、「Oracle Calendarのマスター・ノード」画面で、「はい」をクリックして、現在のインストールをマスター・ノードにします。


    注意:

    WebサービスおよびOracleモバイル・データ同期を機能するようにするには、ネットワーク上でマスター・ノードを1つ持つ必要があります。

  12. 「次へ」をクリックし、残りの手順に従い、インストールを完了します。

  13. 以前のリリースのOracle Calendarからアップグレードする場合は、C.4項を参照してください。それ以外は、C.5項に進みます。

Oracle Calendar Application Systemコンフィギュレーション・アシスタントの失敗の処理

$ORACLE_HOMEパスが50バイトを超える場合は、Oracle Calendar Application Systemコンフィギュレーション・アシスタントは、Oracle HTTP Serverを再起動できません。この問題を解決するには、次のタスクを実行します。

  1. Oracle Universal Installerウィンドウを閉じないでください。

  2. インストールを開始したときに使用した同じユーザーIDを使用して、アプリケーション層にログインします。

  3. $ORACLE_HOME/Apache/Apache/conf/httpd.confファイルを編集します。<IfModule mod_fastcgi.c>が記述されている部分を特定し、この後に次の行を追加します。

    FastCgiIpcDir /tmp
    
    

    その結果、このファイルには、次の行が含まれるようになります。

    <If Module mod_fastcgi.c>
    FastCgiIpcDir /tmp
    
    
  4. Oracle Universal Installerに戻り、Oracle Calendar Application Systemコンフィギュレーション・アシスタントを再度実行します。

C.3.2 Oracle Calendar Serverのみのインストール

Oracle Calendar Serverのみのインストール手順は、1点の違いを除き、C.3.1項で説明している手順と同様です。手順5で、次のコンポーネントのみを選択する必要があります。

  • Oracle Calendar Administrator

  • Oracle Calendar Server

  • Oracle Calendar SDK

C.3.3 Oracle Calendar Application Systemのみのインストール

Oracle Calendar Application Systemおよびそのコンポーネントのみのインストール手順は、次の違いを除き、C.3.1項で説明している手順と同様です。

  • 手順5で、次のコンポーネントのみを選択する必要があります。

    • Oracle Calendar Application System

    • Oracleモバイル・データ同期

    • Oracle Calendar Webサービス

    • Oracle Calendar Webクライアント

  • 手順5の実行後、Oracle CalendarのみのホストポートおよびノードIDを入力するよう求められます。これらの値が不明な場合は、一時的な値を入力し、後で、Oracle Calendar Application Systemのocas.confファイルを編集し、適切な値に変更できます。次に例を示します。

    [CONNECTION]
    mnode=Host:Engine_Port,node
    

C.3.4 Oracle Calendar Serverコンフィギュレーション・アシスタントの手動実行

Oracle Collaboration Suiteをインストール・プログラムは、Oracle Calendar Serverコンフィギュレーション・アシスタントを実行します。このツールは、システムにあわせてOracle Calendarスタンドアロンを構成します。設定の問題(指定したホストURLを読取りできないなど)によりインストール中にエラーが発生した場合は、問題を解決した後、このコンフィギュレーション・アシスタントを手動で実行する必要があります。

コンフィギュレーション・アシスタントを手動で実行するには、次の操作を実行します。

  1. Oracle CalendarがインストールされているディレクトリにORACLE_HOMEを設定します。

  2. ライブラリ・パスを次のように設定します。

    $ORACLE_HOME/lib:$ORACLE_HOME/ocal/sbin
    
    
    
    

    または、ライブラリ・パスを次のように設定します。

    $ORACLE_HOME/lib32:$ORACLE_HOME/ocal/sbin
    
    
  3. 必要に応じて、LD_LIBRARY_PATHパラメータの値を次のように設定します。

    $ORACLE_HOME/lib32:$ORACLE_HOME/lib:$ORACLE_HOME/ocal/lib
    
    

    必要に応じて、LIBPATHパラメータの値を次のように設定します。

    $ORACLE_HOME/lib32:$ORACLE_HOME/lib:$ORACLE_HOME/ocal/lib
    
    

    必要に応じて、SHLIB_PATHパラメータの値を次のように設定します。

    $ORACLE_HOME/lib32:$ORACLE_HOME/ocal/lib
    
    
  4. 次のログ・ファイルを開きます。

    $ORACLE_HOME/cfgtoollogs/configtoolsDATE_TIME.log
    
    
  5. コンフィギュレーション・アシスタントのヘッダーを特定します。次のように表示されています。

    ---------------Launched configuration assistant 'Calendar Server Configuration Assistant'---------------
    
    
  6. ヘッダーの下に、インストール中に作成したコマンドをコピーします。コマンドの最初の部分は、次のようなものになります。

    /home/myuser/oracle_home/jre...
    
    

    コマンドの最後の部分は、次のようなものになります。

    ... -epw  -DSDS OID -portDAS 5736 -DSmgrdn cn=orcladmin -emgrp  -mnme  -ePIM  -eimt  -eclient  -tzkey MEZ-1MESZ -silent
    
    
  7. コピーしたコマンドを実行します。次のパラメータを置き換えます。

    パラメータ 手動実行時に置き換える値
    -encnodepw -nodepw <ias_admin_password>
    -encDSmgrp -DSmgrp <DSMgrdn_user_password>

    DSMgrdnユーザーは、コマンドラインで指定されます。たとえば、-DSmgrdn cn=orcladminとなります。)


C.3.5 Oracle Calendar Application Systemの手動による起動および停止

通常、構成ファイルを変更した後は、Oracle Calendar Application Systemを再起動する必要があります。これらの手順に従い、Oracle Collaboration Suiteとともに配置した場合のOracle Calendar Application Systemの起動および停止ステータスを確認します。

  1. Oracle Calendar Application Systemのステータスを確認するには、ocasctlコマンドライン・ユーティリティと次を使用します。

    $ORACLE_HOME/ocas/bin/ocasctl -status
    

  2. Oracle Calendar Application Systemを起動するには、オプションを次のように指定して、ocasctlコマンドライン・ユーティリティを使用します。

    $ORACLE_HOME/ocas/bin/ocasctl -start -t ochecklet -p 8020 -n 1
    $ORACLE_HOME/ocas/bin/ocasctl -start -t ocas -p 8010 -n 5
    

    注意:

    ポート8010および8020は、OCASならびにocheckletのデフォルトのポート番号です。有効な範囲は、8010〜8020の間です。

  3. Oracle Calendar Application Systemを停止するには、ocasctlコマンドライン・ユーティリティを使用します。

    $ORACLE_HOME/ocas/bin/ocasctl -stopall
    

C.4 アップグレード

Oracle Calendar ServerおよびOracle Calendar Application Systemのためにデータをアップグレードする方法の詳細は、『Oracle Collaboration Suiteアップグレード・ガイド』を参照してください。

C.5 インストール後の構成

この項では、Oracle Calendarのスタンドアロン・インストールの構成に必要な手順について説明します。

この項の内容は次のとおりです。

C.5.1 Oracle Calendar Application SystemおよびOracle Calendar Administratorの構成

Apache Web ServerまたはOracle HTTP Serverを使用している場合は、Webサーバーのhttpd.confファイルに次の行を追加して、Oracle Calendar Administratorを認識します。

include $ORACLE_HOME/ocad/config/ocad.conf

注意:

ocad.confへの読取りアクセスがあるかどうか確認してください。

また、httpd.confファイルに次の変更を加え、Oracle Calendar Application Systemを使用できるようにします。

  • $ORACLE_HOME/ocas/conf/ocal.confを含める。

  • システム・ライブラリ検索パスに$ORACLE_HOME/lib32が含まれるように設定する。

  • Oracle CalendarがインストールされているディレクトリにORACLE_HOME環境変数を設定する。

変更後、Webサーバーを再起動します。


注意:

同様の方法で、元のインストールをカスタマイズした場合は、競合している設定を解決する必要があります。

C.5.2 ディレクトリ・サーバーの構成

インストール中、Oracle Calendarとともに使用するディレクトリ・サーバーを選択した場合は、適切なアクセス権をOracle Calendar Administratorに与える必要があります。

この項の内容は次のとおりです。

C.5.2.1 Sun ONE Directory Serverの構成

Sun ONE Directory Server上のOracle Calendar Administratorにアクセス権を与えるには、$ORACLE_HOME/ocal/misc/unison.iniファイルの[UTL]セクションでALLOWPASSWORDOPTIONパラメータの値をTRUEに設定し、-wオプションを指定してunidsacisetupユーティリティを実行します。このユーティリティの詳細は、『Oracle Calendarリファレンス・マニュアル』の付録E「Calendar Serverユーティリティ」を参照してください。

C.5.2.2 OpenLDAP Directory Serverの構成

OpenLDAP Directory Server上のOracle Calendar Administratorにアクセス権を与えるには、ベースDN(例: dc=visioncorp,dc=com)およびOracle Calendar Administratorの親DN(例: ou=OracleCalendarAdministrator)を使用します。次に例を示します。

  1. /usr/local/etc/openldap/slapd.confファイルを編集します。

  2. databaseセクションで、適切なベースDNおよびOracle Calendar Administratorの親DNとともに次の情報を追加します。

    access to dn="(.*,)?dc=acme,dc=com"
    by dn="(.*,)?ou=OracleCalendarAdministrator,dc=acme,dc=com" write
    

C.5.2.3 Syntegra Aphelion Directory Serverの構成

Syntegra Aphelion Directory Server上のOracle Calendar Administratorにアクセス権を与えるには、次の手順を実行します。

  1. Syntegra Aphelion Webアプリケーションを使用し、Directory Managerとしてログインします。

  2. Oracle Calendarがインストールされている場所でLDEをクリックします。

  3. 「Manage」をクリックします。

  4. 「Access Control」フォルダを開きます。

  5. 「Advance Access Control」をクリックします。

  6. 右のペインで、「Add New Access Control Policy」をクリックします。

  7. 「Modify Access Control Policy」テキスト領域で、次を入力します。

    to dn=.*BASEDN by dn=.*,ADMINDN,BASEDN write
    
    

    前述の例で、ADMINDNは、$ORACLE_HOME/ocal/misc/unison.ini構成ファイル内の[LDAP]adminパラメータの値、BASEDNは、[LDAP]basednパラメータの値です。

    これらのパラメータの詳細は、『Oracle Calendarリファレンス・マニュアル』の第3章「Calendar Serverパラメータ」を参照してください。

  8. 変更を適用するには、「Apply」をクリックします。

C.5.3 Oracle Calendar Serverの構成

この項では、インストールまたはアップグレード後、Oracle Calendarに必要な構成変更について説明します。

この項の内容は次のとおりです。

C.5.3.1 Oracle Calendar Serverの起動および停止

Oracle Calendar Serverを起動するには、次のコマンドを入力します。

$ORACLE_HOME/ocal/bin/unistart

Oracle Calendar Serverを停止するには、次のコマンドを入力します。

$ORACLE_HOME/ocal/bin/unistop -y

C.5.3.2 ポート値の確認

Oracle Calendarで使用されるデフォルトのポートは、次のとおりです。

ポート番号 機能
5730 Oracle Calendar Engine
5731 同期ネットワーク接続
5732 ディレクトリ・アクセス・サーバー
5734 Oracle Calendar Server Manager

これらのポートがすでに使用中の場合、このインストールでは次に使用可能なポートが使用されます。unison.ini内で、Oracle Calendarによって使用される値を確認してください。

C.5.3.3 Oracle Calendar Administratorへのアクセスおよび構成

Oracle Calendar Administratorを使用して、ユーザー、イベント・カレンダ、リソースおよび祝祭日の管理ならびに管理タスクを実行できます。デフォルトで、次のURLを使用してアクセスできます。

http://Oracle_Calendar_Administrator_host:http_port/ocad-bin/ocad.cgi?object=nodeadm

Oracle Calendar Administratorにログインするには、インストール中に選択したOracle Calendarの管理パスワードを入力します。このパスワードには、ユーザー名を入力しないでください。

Oracle Calendar AdministratorをApache Web Server以外で実行する場合があります。この場合は、Webサーバーに次の変更を加えてください。

  • システム・ライブラリ検索パスに、$ORACLE_HOME/lib32$ORACLE_HOME/lib$ORACLE_HOME/ocal/lib(hp-ux PA-RISC(64-bit)などのプラットフォームの場合はlib32)および$ORACLE_HOME/ocad/binが含まれるように設定する。

  • Oracle CalendarがインストールされているディレクトリにORACLE_HOME環境変数を設定する。

  • ocad-binなどのスクリプト・エイリアスを$ORACLE_HOME/ocad/bin/ocad.cgiに構成する。このエイリアスには、ocad.cgiを実行する権限が必要です。

  • ocad-templatesスクリプト・エイリアスを$ORACLE_HOME/ocad/templatesに構成する。このエイリアスには、ocad-templatesと名付け、.html.jsおよび.cssファイルの読取り権限を与える必要があります。

WebサーバーのIDには、次のような、サーバー・ディレクトリへのアクセス権限が必要です。

フォルダ 権限
$ORACLE_HOME/ocad/bin/ 読取り、書込み、実行
$ORACLE_HOME/ocad/sessions/ 読取り、書込み
$ORACLE_HOME/ocad/temp/ 読取り

$ORACLE_HOME/ocad/bin/ocad.cgiプログラムには、$ORACLE_HOME/ocad/sessions内のファイルの読取りまたは書込み権限が必要です。権限を与えるには、$ORACLE_HOME/ocad/bin/ocad.iniファイルで構成します。

サーバーに必要な設定は、$ORACLE_HOME/ocad/config/ocad.confファイルで特定できます。

C.5.3.4 リソース承認の設定

リソースの承認機能を(任意のWebサーバー上で)使用する場合は、次のように設定する必要があります。

  1. NOTIFY-APPROVERTRUEAPPROVER-EMAILを承認者の電子メール、ALLOW-CONFLICTYESに設定してリソースを作成するか、このような設定にリソースを変更します。たとえば、$ORACLE_HOME/ocal/binで次のコマンドを実行します。

    uniuser -resource -add R=Resource
    _Approval/NOTIFY-APPROVER=TRUE/APPROVER-EMAIL=approver.email@oracle.com
    ALLOW-CONFLICT=YES
    /psw=password -n 4313 -p test1
    
    
  2. 次のように、$ORACLE_HOME/ocal/binでリソース代理の権限を割り当てます。

    uniaccessrights -mod -designate ALL=TRUE -grantee S=Designate/NODE-ID=4313
    -grantor R=Resource_Approval -n 4313 -p test1
    
    
  3. また、$ORACLE_HOME/ocal/miscディレクトリ内に存在するunison.iniファイルで、[RESOURCE_APPROVAL]セクションにurlパラメータが含まれることを確認します。次に例を示します。

    [RESOURCE_APPROVAL]
    url=http://server:port/ocas-bin/ocas.fcgi?sub=web
    
    
  4. リソース承認用URLを変更する場合は、Oracle Calendarを再起動します。

C.5.3.5 LD_LIBRARY_PATH、LIBPATHおよびSHLIB_PATHの処理

セキュリティ・メカニズムの構成などの目的で、LD_LIBRARY_PATH、LIBPATHおよびSHLIB_PATH環境変数に追加された値は、すべてOracle Calendarによって削除されます。かわりに、OCAL_ADDITIONAL_LIBPATH変数に値を追加してください。

C.5.3.6 セキュリティ・メカニズムの処理

一部のセキュリティ・メカニズムでは、OCAL_ADDITIONAL_LIBPATH環境変数にライブラリへのパスが含まれるように設定する必要があります。

GSSAPIまたはKerberos 5を使用している場合、libaut_gssapi.soで必要とされる5つの共有ライブラリへのパスを含める必要があります。Oracle CalendarのKerberos 5認証の詳細は、『Oracle Collaboration Suiteセキュリティ・ガイド』を参照してください。

Cシェルの場合:

setenv OCAL_ADDITIONAL_LIBPATH
/usr/local/kerberos/krb5/lib

Bourneシェルの場合:

OCAL_ADDITIONAL_LIBPATH=
/usr/local/kerberos/krb5/lib
export OCAL_ADDITIONAL_LIBPATH

C.5.4 Oracle Calendar Application Systemの確認および構成

Oracle Calendar Application Systemを起動するには、次のコマンドを使用します。

$ORACLE_HOME/ocas/bin/ocasctl -start
$ORACLE_HOME/ocas/bin/ocasctl -start  -t ochecklet

この項では、Oracle Calendar Application Systemのステータスを確認し、必要に応じて、構成変更を加える方法について説明します。

この項の内容は次のとおりです。

C.5.4.1 Oracle Calendar Application Systemのステータスの確認

Oracle Calendar Application Systemおよびコンポーネントが実行中かどうか確認するには、http://server:port/ocas-bin/ocas.fcgi?sub=sysでシステム・ページを開きます。コンポーネントが実行中でない場合、システム・ページには表示されません。

適切なクライアントでコンポーネントに接続するには、次のURLを使用します。

コンポーネント URL
Oracleモバイル・データ同期
http://host:port/ocst-bin/ocas.fcgi
Webサービス
http://host:port/ocws-bin/ocas.fcgi
Oracle Calendar Webクライアント
http://host:port/ocas-bin/ocas.fcgi?sub=web

C.5.4.2 Oracle Calendar Application Systemの構成

Oracle Calendar Application Systemおよびコンポーネントは、$ORACLE_HOME/ocas/confにある、次の構成ファイルにより制御されます。

ocas.conf: Oracle Calendar Application System

ocws.conf: Webサービス

ocst.conf: Oracleモバイル・データ同期

ocwc.conf: Oracle Calendar Webクライアント

ocal.conf: WebサーバーFastCGIディレクティブで、httpd.confに含まれます。

環境に応じて、次の構成オプションを考慮してください。

  • いくつかのocas.fcgiのインスタンスを実行する。インスタンスの数は、設定およびロードに基づきます。これは、ocal.confで構成できます。

  • インストールまたはホストごとに1つのochecklet.fcgiインスタンスを実行する必要があります。これも、ocal.confで構成できます。

  • カスタムURLからWebクライアントをリダイレクトするには、次の文をocal.confに追加します。

    <Location /calendar>
       Redirect permanent /calendar \
               http://<host>:<port>/ocas-bin/ocas.fcgi?sub=web
    </Location>
    
    
  • Oracle Calendar Application Systemのすべてのホスト・ファイルのlinkdbおよびsessiondb変数が、同じパスを参照するかどうか確認してください。たとえば、これらの変数は、同じNFSマウントを参照する必要があります。

  • 各コンポーネントのconfファイルで、認証、圧縮および暗号化(ACE)値を設定します。すべての製品のAUTH Web設定をocas.conf[ACE_PLUGINS_CLIENT]セクションで構成する必要があります。

  • 問題が発生した場合は、次の場所にあるエラー・メッセージを確認します。

    $ORACLE_HOME/ocas/logs/ocas_log
    
    

confファイルに変更を加えた後、Oracle Calendar Application Systemを再起動する必要があります。

C.5.5 Oracle Calendar電子メール配信の構成

Oracle Calendarにより送信された電子メールが、希望のドメイン名ではなくサーバーからのものである場合、/etc/mail/etcディレクトリ内のsendmail.cfに次の変更を加えます。

# who I masquerade as (null for no masquerading) (see also $=M)DMdomainname

この例では、domainnameは、電子メールの送信元のメール・ドメイン名です。

C.5.6 従来型ノード・ネットワークを使用するOracle Calendar Webクライアントの構成

Oracle Calendar Serverが、マスター・ノード環境で構成されていない場合、Oracle Calendar WebクライアントからOracle Calendarに確実に接続されるようにするため、次の変更を加える必要があります。

  1. テキスト・エディタを使用して、$ORACLE_HOME/ocas/conf/ocas.conf構成ファイルを開きます。

  2. 次の例に示すように、[system]connectionパラメータの値をTRADITIONALに変更します。

    [system]
    connection = TRADITIONAL
    
    
  3. 次の例のように、シャープ記号(#)を[connection] mnodeパラメータに追加します。

    [connection]
    #mnode = hostname.domain.com:5730,1
    
    
  4. [connection]セクションで、ノード・ネットワーク内の各ノードについて次のパラメータを追加します。

    <server#> = <host>:<port>,<node>,<alias>
    
    

    前述の構文で、<alias>はオプションです。

  5. [connection]セクションで、複数のアプリケーション・ノード仕様が表示されている場合、次の例に示すように、$ORACLE_HOME/ocas/conf/ocwc.confファイルの[modules]serverlist_loginパラメータをTRUEに設定する必要があります。

    [modules]
    serverlist_login = TRUE
    

使用例

この項では、従来のノード・ネットワークで使用するように、Oracle Calendar Webクライアントを構成する方法の例を示します。

Oracle Calendar Serverが、myhost.comホスト上にインストールされており、$ORACLE_HOME/ocal/misc/unison.iniファイル内で、[ENG]ポートが5730として定義されています。Oracle Calendar Serverは、ノード・ネットワーク内の次の3つのノードで構成されています。

  • 100: このノードのノード・エイリアスはLawです。

  • 300: このノードのノード・エイリアスはMedicineです。

  • 500: このノードのノード・エイリアスはMusicです。

これらのノードは、マスター・ノードがない従来の環境で構成されます。Oracle Calendar Application Systemがインストールされ、Oracle Calendar Server管理者は、Oracle Calendar Webクライアントを介してカレンダ・サービスをこれら3つのノードに提供することを計画します。

これを実行するには、Oracle Calendar Server管理者は、$ORACLE_HOME/ocas/conf/ocas.confを次のように設定します。

[system]
connection = TRADITIONAL

[connection]
#mnode = hostname.domain.com:5730,1
server1 = myhost.domain.com:5730,100,Law
server2 = myhost.domain.com:5730,300,Medicine
server3 = myhost.domain.com:5730,500,Music

また、Oracle Calendar Server管理者は、次のように$ORACLE_HOME/ocas/conf/ocwc.confファイルも変更します。

[modules]
serverlist_login = TRUE

注意:

Oracle Calendar WebサービスおよびOracleモバイル・データ同期は、マスター・ノードでのみ機能します。

C.6 Oracle Calendarの削除

次の手順では、Oracle Calendar ServerおよびOracle Calendar Application Systemをホストから削除する方法について説明します。

  1. $ORACLE_HOME/ocal/misc/unison.ini/unistop -yコマンドを使用してOracle Calendar Serverを停止します。

  2. ocasctl -stopallコマンドを使用してOracle Calendar Application Systemを停止します。

  3. ディレクトリ・サーバーで、LDIF updateコマンドを使用して、Oracle CalendarユーザーからOracle Calendar属性を削除します。

  4. ディレクトリ・サーバーで、このサーバー上に存在したOracle CalendarノードのすべてのctCalオブジェクトを削除します。ldapsearchおよびldapdeleteコマンドを使用します。適切な構文については、ディレクトリ・サーバーのドキュメントを参照してください。

  5. ディレクトリ・サーバーで、関連するすべてのOracle Calendar管理グループおよびアクセス制御リスト(ACL)をデータベースから削除します。手動のedit LDIFまたはuse LDIF 更新文を使用して、LDIFファイルをクリーンアップします。

  6. Oracle Universal Installerを使用して、Oracle Calendarコンポーネントを削除します。次のコマンドを使用して、Oracle Universal Installerを起動します。

    ./runInstaller
    
    
  7. calendar_server_pathを削除します。

  8. client_pathを削除します。

C.7 一般的な問題および回避方法

この項では、Oracle CalendarおよびOracle Calendar Application Systemの一般的な問題と、その回避方法について説明します。次の問題について、各項で説明します。

C.7.1 Oracle Calendar Serverの問題

この項の内容は次のとおりです。

C.7.1.1 インストール

空白の[LCK]および[LIC]セクションが、新しいスタンドアロンOracle Calendarおよびアップグレードされたスタンドアロン・サーバー、スタンドアロンOracle Calendarまたはアップグレードされたスタンドアロン・サーバー、あるいはその両方のインストールのunison.iniファイルに追加されます。これらのセクションを削除しないでください。

C.7.1.2 再インストール

Oracle Calendarのコンポーネントを再インストールする際、Oracle Calendarコンポーネントを新しいディレクトリにインストールする必要があります。他のコンポーネントは、既存のパスにインストールまたは追加できます。

C.7.1.3 共存およびアップグレード

リリース9.0.4.xより前のクライアントは、Oracle Calendar Server(10.1.1.0.2)とともに使用可能ですが、異なるバージョンのクライアントが配置に使用されている共存環境では、一部の新機能は使用できないか、または動作が異なる場合があります。

このリリースのOracle Calendarの新機能の詳細は、『Oracle Calendar管理者ガイド』の第1章を参照してください。

Oracle Calendar Server 10.1.1.0.2とともに使用可能なOracleクライアントのリリースには、次のものがあります。

  • Oracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Windows 6.0.5以上

  • Oracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Macリリース5.2.3以上

  • Oracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Linux x86リリース5.0.2以上またはOracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Solaris Operating Environment(SPARC)リリース5.0.2以上

  • Oracle Connector for Outlookリリース3.3以上


    注意:

    古いクライアントのユーザーは、次のURLから入手可能な最新リリースにアップグレードしてください。

    http://metalink.oracle.com


前述のクライアントのパスワードに使用可能な文字数は15文字以内です。15文字より長いパスワードを割り当てると、ユーザーはログインできなくなります。

新しいクライアントのみをサポートする場合は、$ORACLE_HOME/ocal/misc/unison.iniファイルのcs-standard_coexistenceパラメータの値をFALSEに設定します。

リリースの共存のため、パラメータは、アップグレード中、Oracle Calendar Server 10.1.1.0.2の$ORACLE_HOME/ocal/misc/unison.iniファイルに自動的に追加されます。このような場合、これらのパラメータが正しいかどうか確認してください。

C.7.1.4 代理

代理に関連する次の問題について考慮します。

  • 代理のリスト

    Oracle Calendarデスクトップ・クライアントでは、リモート・リソースの代理のリストは作成できません。

  • 代理としてのイベントの作成

    代理としての作業中、イベントを作成するとエラーが発生する場合があります。ただし、このイベントは正常に作成されます。

  • リモート代理

    リモート代理機能は、Oracle Calendar WebクライアントおよびOracle Calendar SDKとともにのみ使用できます。

C.7.1.5 その他の問題

既存のUIDを持たないユーザーには、数字の一意の識別子(UID)がシステムにより作成されます。

C.7.2 Oracle Calendar Application Systemの問題

この項の内容は次のとおりです。

C.7.2.1 インストール関連の問題

Oracle Calendarがすでにインストールされているコンピュータ上にOracle Calendar Application Systemのスタンドアロン・パッケージをインストールするとき、インストール中、サーバー情報の入力は求められません。Oracle Calendar Application Systemのインストール後、ocas.conf[connection]セクションを開き、置き換える必要があります。

mnode=,with mnode=host:engine_port,node

C.7.2.2 アップグレード関連の問題

Oracle Calendar Application Systemのインストール中、次の問題について考慮してください。

  • 複数のアップグレード

    Oracle Calendar Application Systemアップグレード・アシスタントを複数回実行すると、複数のinclude行がhttpd.confに挿入される場合があります。これにより、Webサーバーが正常に起動しないことがあります。

    この問題を解決するには、重複するinclude行をconfファイルから削除します。通常、これらの行は、次のように表示されます。

    include full_path_of_install_home/ocas/conf/ocal.conf
    
    
  • ocas.confおよびocwc.confファイル内の空白行

    リリースの10.1.1.0.2インストール内のocas.confおよびocwc.confファイルにある空白行は、アップグレード・アシスタントにより削除されます。これらを維持するには、アシスタントを実行する前に#と置き換えます。

  • パラメータの構成

    アップグレード・アシスタントは、ocas.confocws.confおよびocwc.conf構成ファイルで設定したパラメータ値を更新しようとします。一部のパラメータは更新されず、リリース10.1.1.0.2の値が維持され、Calendar Webクライアントとの一貫性が保たれます。ocst.confファイルはアップグレードされず、モバイル・データ同期の正常な操作のためにリリース10.1.1.0.2のファイルが必要となります。