Oracle Collaboration Suiteインストレーション・ガイド 10gリリース1(10.1.1)for HP-UX PA-RISC(64-bit) B25362-01 |
|
![]() 戻る |
![]() 次へ |
この付録では、次のようなOracle Calendarスタンドアロンのコンポーネントのインストール要件および手順について説明します。
Oracle Calendar Server
このコンポーネントは、Oracle Calendarの他のコンポーネントを実行する場合に必要となります。Oracle Calendar Administratorによって補完されます。
Oracle Calendar SDK
このコンポーネントは、Oracle Calendarアプリケーションの開発用ツールです。
Oracle Calendar Application System
Oracle Calendarには、Oracle Calendar Application Systemと呼ばれるアプリケーション・サーバー・フレームワークで管理されるコンポーネントがいくつか含まれています。次の各コンポーネントを制御します。
Oracle Calendar Webクライアント
Oracle Calendar Webサービス
Oracleモバイル・データ同期
Oracle Calendar ServerおよびOracle Calendar Application Systemコンポーネントを同一のホスト上、またはネットワーク上の複数のホスト上にインストールできます。
この付録の内容は次のとおりです。
Oracle Calendar ServerおよびOracle Calendar Application Systemコンポーネントは、同じまたは別の場所にインストールできます。次の項に、両コンポーネントに共通の要件および個別の要件を示します。
この項の内容は次のとおりです。
Oracle Calendar ServerおよびOracle Calendar Application Systemコンポーネントを同じまたは別の場所にインストールする場合の共通の要件は次のとおりです。
Oracle Calendar Serverリリース1(10.1.1.0.2)のインストール要件は次のとおりです。
RAM
大人数のユーザーおよび多数のサービスを処理するには、512MB以上のRAMが必要です。
正確な要件を計算するには、『Oracle Calendar管理者ガイド』を参照してください。
ディスク領域
Oracle Calendarデータベースおよびログ・ファイル用のディスク領域を含め、500MB以上のディスク領域が必要です。
メッセージ・サーバー
メール通知には、Simple Mail Transfer Protocol(SMTP)サーバーを使用します。
Webブラウザ
Oracle Calendar Administratorを使用するには、次のいずれかのWebブラウザが必要です。
Netscape 7.0以上
Mozilla 1.2以上
カーネル・パラメータ
Oracle Calendar Serverを実行するのに必要なカーネル・パラメータの詳細は、『Oracle Calendar管理者ガイド』を参照してください。
Oracle Calendar Application Systemのインストール要件は次のとおりです。
Webサーバー
Oracle HTTP ServerまたはApache Web Server。Oracle Calendarのスタンドアロン・インストールでは、次のバージョンのmod_fastcgi
のApacheがサポートされています。
Apache 1.3.26(mod_fastcgi 2.2.12
)以上
Apache 2.0.53(mod_fastcgi 2.4.2
)以上
RAM
大人数のユーザーを処理するには、512MB以上のRAMが必要です。
ディスク領域
linkdb
およびsessiondb
用のディスク領域を含め、インストール用に100MB以上、また、操作用にさらに200MB以上が必要です。大規模な配置においては、さらに多くのディスク領域が必要となる場合があります。
注意: Oracle Calendar Webクライアントをスタンドアロン・モードで使用するには、JavaScriptを有効にする必要があります。Oracle Calendar Webクライアントをアクセス可能モードで使用する場合、JavaScriptは必要ありません。 |
この項では、Oracle Calendar ServerおよびOracle Calendar Application Systemをインストールする前に、理解しておく必要のある重要な情報について説明します。
この項の内容は次のとおりです。
スタンドアロン・モードでインストールされている場合、Oracle Calendar Serverをサード・パーティの外部ディレクトリ・サーバーとともに使用できます。各コネクタを通じて、Lightweight Directory Access Protocol(LDAP)がサポートされています。
Sun ONE Directory Serverの場合は、LDAP Connector 10.1.1.0.2
OpenLDAPの場合は、LDAP Connector 10.1.1.0.2
Syntegra Aphelion Directory Serverの場合は、LDAP Connector 10.1.1.0.2
Oracle Calendar Serverをインストールする前に、LDAPコネクタを使用してディレクトリ・スキーマを拡張する必要があります。
ディレクトリ・サーバーには、格納する情報を定義するスキーマが含まれています。これらのスキーマには、オブジェクトや属性などが含まれています。ディレクトリ・サーバー・スキーマを拡張して、Oracle Calendar Serverで必要なオブジェクトおよび属性が含まれるようにする必要があります。Oracle Calendar Serverスキーマの拡張リストについては、『Oracle Calendarリファレンス・マニュアル』を参照してください。
この項の内容は次のとおりです。
表C-1に、インストール中に必要なディレクトリ・サーバー・パラメータと各製品で使用される用語の関係を示します。
表C-1 Oracle Calendarとディレクトリ・サーバー用語の対照
概念の定義 | Oracle Calendar | Sun ONE Directory Server | Syntegra Aphelion Directory Server | OpenLDAP Directory Server |
---|---|---|---|---|
ディレクトリ・サーバーがインストールされるコンピュータ |
LDAPホスト |
ディレクトリ・サーバー・ホスト |
LDAPデーモン・ポート |
LDAPホスト |
ディレクトリ・サーバー接続用ポート番号 |
LDAPポート |
ディレクトリ・サーバーのポート番号 |
LDAPデーモン・ポート |
LDAPポート |
ディレクトリ階層内の検索開始位置 |
BaseDN |
BaseDNまたはDirectory接尾辞または検索ルート |
コンテキスト接頭辞の下のDN |
BaseDN |
ディレクトリのスーパーユーザー(アクセス無制限のユーザー) |
SuperUserDN |
RootDNまたは無制限ユーザー |
ManagerDN |
RootDNまたは無制限ユーザー |
無制限アクセス用パスワード |
SuperUserDNパスワード |
RootDNまたは無制限ユーザー用パスワード |
ManagerDNパスワード |
RootDNまたは無制限ユーザー用パスワード |
6人のOracle Calendarユーザーに予約された、BaseDNから分派した親エントリ |
Oracle Calendar管理者のParentDN |
なし |
なし |
なし |
6人のOracle Calendarユーザーに予約された、BaseDNから分派した新規グループ |
Oracle Calendar管理者のGroupDN |
なし |
なし |
なし |
Sun ONEまたはiPlanet 5.x Directory Serverを設定するには、次の手順を実行します。
/calendar_standalone/Disk1/ldapc10.1.1.0.2_SunOne_unix_en_rtm1.tar
に含まれているTARファイルldapc_10.1.1.0.2_SunOne_unix.tar
からファイルを抽出します。
SunOne/calendar-schema.ldif
ファイルを特定します。
このファイルとldapmodify
ユーティリティを使用して、次のようにディレクトリ・エントリを変更します。
% ldapmodify -h host -p port -D Directory_Manager_DN -w Directory_Manager _Password -f "calendar-schema.ldif"
エラーがないかどうか確認してください。
OpenLDAP Directory Serverバージョン2.x以上を設定するには、次の手順を実行します。
Oracle Calendarパッケージに含まれているTARファイルldapc_10.1.1.0.2_openldap_unix.tar
からファイルを抽出します。
openldap/calendar.schema
ファイルを特定します。
OpenLDAP構成ディレクトリを特定します。
通常、これは/usr/local/etc/openldap
に設定されています。次の手順では、このディレクトリを使用します。
構成ディレクトリが/usr/local/etc/openldap
内に存在することを前提として、calendar.schema
ファイルを/usr/local/etc/openldap/schema
にコピーします。
/usr/local/etc/openldap/slapd.conf
ファイルを編集するために開きます。
次が含まれている行を特定します。
include /usr/local/etc/openldap/schema/cosine.schema
次の行が存在しない場合は追加します。
include /usr/local/etc/openldap/schema/inetorgperson.schema
次の行を追加します。
include /usr/local/etc/openldap/schema/calendar.schema
データベース・セクションに次の行を追加します。
index ctcalxitemid pres,eq
slapd
サーバーを再起動します。
Syntegra Aphelion Directory Serverを設定するには、次の手順を実行します。
Oracle Calendarパッケージに含まれているTARファイルldapc_10.1.1.0.0_syntegra_unix.tar
からファイルを一時ディレクトリに抽出します。この一時ディレクトリには、次のファイルが含まれている必要があります。
syntegra/oidtable.gen_cst syntegra/oidtable.oc_cst syntegra/oidtable.at_cst
Syntegra Aphelion Directory Serverを準備するには、手順1のとおりファイルをインストールし、ctCal
ディレクトリ・オブジェクトを構成する必要があります。これらのファイルのコンテンツ(Oracle Calendarスキーマのオブジェクト識別子、オブジェクト・クラスおよび属性など)を、対応するSyntegra Aphelion(オブジェクト識別子)表ファイルに追加します。
/usr/var/osi/oidtable.gen /usr/var/osi/oidtable.oc /usr/var/osi/oidtable.at
構成変更が有効になるように、このディレクトリ・サーバーを再起動します。
Oracle Calendar Application SystemとOracle Calendar Serverを同一ホスト上にインストールおよび構成できます。いずれのコンポーネントからも、互いのホストおよびポートが確認できるように構成されます。ただし、大規模な配置においては、Oracle Calendar Application SystemとOracle Calendar Serverを別のホスト上にインストールする方が、より適しています。この操作を実行するには、Oracle Universal Installerを各ホストで実行し、インストールするコンポーネントを選択します。
まず、Oracle Calendar Serverをインストールします。Oracle Calendar Application Systemのホスト名およびポートを入力するよう求められた場合は、一時的な値を入力します。Oracle Calendar Application Systemをインストールする際、先ほどインストールしたOracle Calendar Serverの情報を入力する必要があります。次に、このサーバーの構成ファイルを編集して、C.5.3.4項で説明しているようにリソース承認を有効にします。
Oracle Calendar構成ファイルの編集の詳細は、『Oracle Calendarリファレンス・マニュアル』を参照してください。
注意: セキュリティ上の理由から、SSL(HTTPS )接続を介してのみ、Oracleモバイル・データ同期コンポーネントにアクセスできるようにすることをお薦めします。また、モバイル機器からより簡単にアクセスできるように、Oracleモバイル・データ同期を別のホスト上にインストールします。一部の電話では、ファイアウォールを介したVPNアクセスがサポートされていないことに注意してください。
さらに、Calendar WebサービスもSSL接続を介して使用することをお薦めします。 |
この項では、Oracle Calendarスタンドアロン・コンポーネントをUNIXベースのシステム上にインストールする方法について説明します。この項の内容は次のとおりです。
Oracle Calendar ServerおよびOracle Calendar Application Systemをインストールするには、次のタスクを実行します。
Oracle Calendarのインストール・ファイルを一時ディレクトリ内に抽出またはコピーします。
一時ディレクトリで、/calendar_standalone
/Disk1
サブディレクトリに移動します。
次のコマンドを使用して、Oracle Universal Installerを起動します。
./calendar_standalone/Disk1/runInstaller
「ようこそ」画面で「次へ」をクリックし、インストール手順に従います。
「ファイルの場所の指定」画面で、選択されているデフォルトのパスがproducts.xml
へのパスを示しているかどうか確認します。
また、「ファイルの場所の指定」画面で、ORACLE_HOMEの名前およびパスを入力し、「次へ」をクリックします。入力するパスには、74122文字まで使用できます。
以前のリリースのOracle Calendarがインストールされている場合は、上書きせずにアップグレードします。
インストールするコンポーネントを選択し、「次へ」をクリックします。コンポーネントは次のとおりです。
Oracle Calendar Administrator
Oracle Calendar Server
Oracle Calendar SDK
Oracle Calendar Application System
Oracleモバイル・データ同期
Oracle Calendar Webサービス
Oracle Calendar Webクライアント
注意: Oracle Calendar Webクライアント、Oracleモバイル・データ同期およびOracle Calendar Webサービスは、Oracle Calendar Application Systemを選択しないかぎりインストールできません。 |
Oracle Calendarが次の場所にインストールされます。
コンポーネント | 場所 |
---|---|
Oracle Calendar | $ORACLE_HOME /ocal/
|
Oracle Calendar Administrator | $ORACLE_HOME /ocad/
|
Oracle Calendar Application System | $ORACLE_HOME /ocas/
|
コンピュータのカーネル・パラメータが、Oracle Calendarのインストールを実行するのに十分でない場合は、変更する必要があるパラメータのリストが情報ダイアログ・ボックス内に表示されます。必要な変更を行い、コンピュータを再起動します。次に、インストールをやりなおします。
必要なカーネル・パラメータの計算の詳細は、『Oracle Calendar管理者ガイド』の付録B「Calendarカーネル・パラメータの調整」を参照してください。
Oracle Calendarを実行する言語を選択し、「次へ」をクリックします。
使用するディレクトリ・サーバーを選択し、「次へ」をクリックします。
注意: ディレクトリ・サーバーがない場合は、「内部」を選択します。 |
C.2.1項で説明しているように、ホスト、ポートおよびベースDNなどのディレクトリ・サーバーの構成情報を入力します。
ディレクトリ・サーバーの情報の入力後、「Oracle Calendar管理パスワード」画面のフィールドにパスワードを入力します。
「Oracle CalendarのノードID」画面で、ノードIDを入力します。この値は、1
〜49999
の間の一意の値である必要があります。
初めてOracle Calendar Serverをインストールする場合は、「Oracle Calendarのマスター・ノード」画面で、「はい」をクリックして、現在のインストールをマスター・ノードにします。
注意: WebサービスおよびOracleモバイル・データ同期を機能するようにするには、ネットワーク上でマスター・ノードを1つ持つ必要があります。 |
「次へ」をクリックし、残りの手順に従い、インストールを完了します。
以前のリリースのOracle Calendarからアップグレードする場合は、C.4項を参照してください。それ以外は、C.5項に進みます。
Oracle Calendar Application Systemコンフィギュレーション・アシスタントの失敗の処理
$ORACLE_HOMEパスが50バイトを超える場合は、Oracle Calendar Application Systemコンフィギュレーション・アシスタントは、Oracle HTTP Serverを再起動できません。この問題を解決するには、次のタスクを実行します。
Oracle Universal Installerウィンドウを閉じないでください。
インストールを開始したときに使用した同じユーザーIDを使用して、アプリケーション層にログインします。
$ORACLE_HOME
/Apache/Apache/conf/httpd.conf
ファイルを編集します。<IfModule mod_fastcgi.c>
が記述されている部分を特定し、この後に次の行を追加します。
FastCgiIpcDir /tmp
その結果、このファイルには、次の行が含まれるようになります。
<If Module mod_fastcgi.c> FastCgiIpcDir /tmp
Oracle Universal Installerに戻り、Oracle Calendar Application Systemコンフィギュレーション・アシスタントを再度実行します。
Oracle Calendar Serverのみのインストール手順は、1点の違いを除き、C.3.1項で説明している手順と同様です。手順5で、次のコンポーネントのみを選択する必要があります。
Oracle Calendar Administrator
Oracle Calendar Server
Oracle Calendar SDK
Oracle Calendar Application Systemおよびそのコンポーネントのみのインストール手順は、次の違いを除き、C.3.1項で説明している手順と同様です。
手順5で、次のコンポーネントのみを選択する必要があります。
Oracle Calendar Application System
Oracleモバイル・データ同期
Oracle Calendar Webサービス
Oracle Calendar Webクライアント
手順5の実行後、Oracle Calendarのみのホスト、ポートおよびノードIDを入力するよう求められます。これらの値が不明な場合は、一時的な値を入力し、後で、Oracle Calendar Application Systemのocas.conf
ファイルを編集し、適切な値に変更できます。次に例を示します。
[CONNECTION] mnode=Host:Engine_Port,node
Oracle Collaboration Suiteをインストール・プログラムは、Oracle Calendar Serverコンフィギュレーション・アシスタントを実行します。このツールは、システムにあわせてOracle Calendarスタンドアロンを構成します。設定の問題(指定したホストURLを読取りできないなど)によりインストール中にエラーが発生した場合は、問題を解決した後、このコンフィギュレーション・アシスタントを手動で実行する必要があります。
コンフィギュレーション・アシスタントを手動で実行するには、次の操作を実行します。
Oracle CalendarがインストールされているディレクトリにORACLE_HOMEを設定します。
ライブラリ・パスを次のように設定します。
$ORACLE_HOME
/lib:$ORACLE_HOME/ocal/sbin
または、ライブラリ・パスを次のように設定します。
$ORACLE_HOME
/lib32:$ORACLE_HOME/ocal/sbin
必要に応じて、LD_LIBRARY_PATH
パラメータの値を次のように設定します。
$ORACLE_HOME
/lib32:$ORACLE_HOME/lib:$ORACLE_HOME/ocal/lib
必要に応じて、LIBPATH
パラメータの値を次のように設定します。
$ORACLE_HOME
/lib32:$ORACLE_HOME/lib:$ORACLE_HOME/ocal/lib
必要に応じて、SHLIB_PATH
パラメータの値を次のように設定します。
$ORACLE_HOME
/lib32:$ORACLE_HOME/ocal/lib
次のログ・ファイルを開きます。
$ORACLE_HOME
/cfgtoollogs/configtoolsDATE_TIME.log
コンフィギュレーション・アシスタントのヘッダーを特定します。次のように表示されています。
---------------Launched configuration assistant 'Calendar Server Configuration Assistant'---------------
ヘッダーの下に、インストール中に作成したコマンドをコピーします。コマンドの最初の部分は、次のようなものになります。
/home/myuser/oracle_home/jre...
コマンドの最後の部分は、次のようなものになります。
... -epw -DSDS OID -portDAS 5736 -DSmgrdn cn=orcladmin -emgrp -mnme -ePIM -eimt -eclient -tzkey MEZ-1MESZ -silent
コピーしたコマンドを実行します。次のパラメータを置き換えます。
パラメータ | 手動実行時に置き換える値 |
---|---|
-encnodepw
|
-nodepw <ias_admin_password>
|
-encDSmgrp
|
-DSmgrp <DSMgrdn_user_password>
( |
通常、構成ファイルを変更した後は、Oracle Calendar Application Systemを再起動する必要があります。これらの手順に従い、Oracle Collaboration Suiteとともに配置した場合のOracle Calendar Application Systemの起動および停止ステータスを確認します。
Oracle Calendar Application Systemのステータスを確認するには、ocasctl
コマンドライン・ユーティリティと次を使用します。
$ORACLE_HOME
/ocas/bin/ocasctl -status
Oracle Calendar Application Systemを起動するには、オプションを次のように指定して、ocasctl
コマンドライン・ユーティリティを使用します。
$ORACLE_HOME
/ocas/bin/ocasctl -start -t ochecklet -p 8020 -n 1$ORACLE_HOME
/ocas/bin/ocasctl -start -t ocas -p 8010 -n 5
注意: ポート8010および8020は、OCASならびにocheckletのデフォルトのポート番号です。有効な範囲は、8010〜8020の間です。 |
Oracle Calendar Application Systemを停止するには、ocasctl
コマンドライン・ユーティリティを使用します。
$ORACLE_HOME
/ocas/bin/ocasctl -stopall
Oracle Calendar ServerおよびOracle Calendar Application Systemのためにデータをアップグレードする方法の詳細は、『Oracle Collaboration Suiteアップグレード・ガイド』を参照してください。
この項では、Oracle Calendarのスタンドアロン・インストールの構成に必要な手順について説明します。
この項の内容は次のとおりです。
Apache Web ServerまたはOracle HTTP Serverを使用している場合は、Webサーバーのhttpd.conf
ファイルに次の行を追加して、Oracle Calendar Administratorを認識します。
include $ORACLE_HOME
/ocad/config/ocad.conf
注意: ocad.conf への読取りアクセスがあるかどうか確認してください。
|
また、httpd.conf
ファイルに次の変更を加え、Oracle Calendar Application Systemを使用できるようにします。
$ORACLE_HOME
/ocas/conf/ocal.conf
を含める。
システム・ライブラリ検索パスに$ORACLE_HOME
/lib32
が含まれるように設定する。
Oracle CalendarがインストールされているディレクトリにORACLE_HOME環境変数を設定する。
変更後、Webサーバーを再起動します。
注意: 同様の方法で、元のインストールをカスタマイズした場合は、競合している設定を解決する必要があります。 |
インストール中、Oracle Calendarとともに使用するディレクトリ・サーバーを選択した場合は、適切なアクセス権をOracle Calendar Administratorに与える必要があります。
この項の内容は次のとおりです。
Sun ONE Directory Server上のOracle Calendar Administratorにアクセス権を与えるには、$ORACLE_HOME
/ocal/misc/unison.ini
ファイルの[UTL]
セクションでALLOWPASSWORDOPTION
パラメータの値をTRUE
に設定し、-w
オプションを指定してunidsacisetup
ユーティリティを実行します。このユーティリティの詳細は、『Oracle Calendarリファレンス・マニュアル』の付録E「Calendar Serverユーティリティ」を参照してください。
OpenLDAP Directory Server上のOracle Calendar Administratorにアクセス権を与えるには、ベースDN(例: dc=visioncorp,dc=com
)およびOracle Calendar Administratorの親DN(例: ou=OracleCalendarAdministrator
)を使用します。次に例を示します。
Syntegra Aphelion Directory Server上のOracle Calendar Administratorにアクセス権を与えるには、次の手順を実行します。
Syntegra Aphelion Webアプリケーションを使用し、Directory Managerとしてログインします。
Oracle Calendarがインストールされている場所でLDEをクリックします。
「Manage」をクリックします。
「Access Control」フォルダを開きます。
「Advance Access Control」をクリックします。
右のペインで、「Add New Access Control Policy」をクリックします。
「Modify Access Control Policy」テキスト領域で、次を入力します。
to dn=.*BASEDN by dn=.*,ADMINDN,BASEDN write
前述の例で、ADMINDN
は、$ORACLE_HOME
/ocal/misc/unison.ini
構成ファイル内の[LDAP]admin
パラメータの値、BASEDN
は、[LDAP]basedn
パラメータの値です。
これらのパラメータの詳細は、『Oracle Calendarリファレンス・マニュアル』の第3章「Calendar Serverパラメータ」を参照してください。
変更を適用するには、「Apply」をクリックします。
この項では、インストールまたはアップグレード後、Oracle Calendarに必要な構成変更について説明します。
この項の内容は次のとおりです。
Oracle Calendar Serverを起動するには、次のコマンドを入力します。
$ORACLE_HOME
/ocal/bin/unistart
Oracle Calendar Serverを停止するには、次のコマンドを入力します。
$ORACLE_HOME
/ocal/bin/unistop -y
Oracle Calendarで使用されるデフォルトのポートは、次のとおりです。
ポート番号 | 機能 |
---|---|
5730 | Oracle Calendar Engine |
5731 | 同期ネットワーク接続 |
5732 | ディレクトリ・アクセス・サーバー |
5734 | Oracle Calendar Server Manager |
これらのポートがすでに使用中の場合、このインストールでは次に使用可能なポートが使用されます。unison.ini
内で、Oracle Calendarによって使用される値を確認してください。
Oracle Calendar Administratorを使用して、ユーザー、イベント・カレンダ、リソースおよび祝祭日の管理ならびに管理タスクを実行できます。デフォルトで、次のURLを使用してアクセスできます。
http://Oracle_Calendar_Administrator_host:http_port/ocad-bin/ocad.cgi?object=nodeadm
Oracle Calendar Administratorにログインするには、インストール中に選択したOracle Calendarの管理パスワードを入力します。このパスワードには、ユーザー名を入力しないでください。
Oracle Calendar AdministratorをApache Web Server以外で実行する場合があります。この場合は、Webサーバーに次の変更を加えてください。
システム・ライブラリ検索パスに、$ORACLE_HOME
/lib32
、$ORACLE_HOME
/lib
、$ORACLE_HOME
/ocal/lib
(hp-ux PA-RISC(64-bit)などのプラットフォームの場合はlib32
)および$ORACLE_HOME
/ocad/bin
が含まれるように設定する。
Oracle CalendarがインストールされているディレクトリにORACLE_HOME環境変数を設定する。
ocad-bin
などのスクリプト・エイリアスを$ORACLE_HOME
/ocad/bin/ocad.cgi
に構成する。このエイリアスには、ocad.cgi
を実行する権限が必要です。
ocad-templates
スクリプト・エイリアスを$ORACLE_HOME
/ocad/templates
に構成する。このエイリアスには、ocad-templates
と名付け、.html
、.js
および.css
ファイルの読取り権限を与える必要があります。
WebサーバーのIDには、次のような、サーバー・ディレクトリへのアクセス権限が必要です。
フォルダ | 権限 |
---|---|
$ORACLE_HOME /ocad/bin/
|
読取り、書込み、実行 |
$ORACLE_HOME /ocad/sessions/
|
読取り、書込み |
$ORACLE_HOME /ocad/temp/
|
読取り |
$ORACLE_HOME
/ocad/bin/ocad.cgi
プログラムには、$ORACLE_HOME
/ocad/sessions
内のファイルの読取りまたは書込み権限が必要です。権限を与えるには、$ORACLE_HOME
/ocad/bin/ocad.ini
ファイルで構成します。
サーバーに必要な設定は、$ORACLE_HOME
/ocad/config/ocad.conf
ファイルで特定できます。
リソースの承認機能を(任意のWebサーバー上で)使用する場合は、次のように設定する必要があります。
NOTIFY-APPROVER
をTRUE
、APPROVER-EMAIL
を承認者の電子メール、ALLOW-CONFLICT
をYES
に設定してリソースを作成するか、このような設定にリソースを変更します。たとえば、$ORACLE_HOME
/ocal/bin
で次のコマンドを実行します。
uniuser -resource -add R=Resource _Approval/NOTIFY-APPROVER=TRUE/APPROVER-EMAIL=approver.email@oracle.com ALLOW-CONFLICT=YES /psw=password -n 4313 -p test1
次のように、$ORACLE_HOME
/ocal/bin
でリソース代理の権限を割り当てます。
uniaccessrights -mod -designate ALL=TRUE -grantee S=Designate/NODE-ID=4313 -grantor R=Resource_Approval -n 4313 -p test1
また、$ORACLE_HOME
/ocal/misc
ディレクトリ内に存在するunison.ini
ファイルで、[RESOURCE_APPROVAL]
セクションにurl
パラメータが含まれることを確認します。次に例を示します。
[RESOURCE_APPROVAL] url=http://server:port/ocas-bin/ocas.fcgi?sub=web
リソース承認用URLを変更する場合は、Oracle Calendarを再起動します。
セキュリティ・メカニズムの構成などの目的で、LD_LIBRARY_PATH、LIBPATHおよびSHLIB_PATH環境変数に追加された値は、すべてOracle Calendarによって削除されます。かわりに、OCAL_ADDITIONAL_LIBPATH変数に値を追加してください。
一部のセキュリティ・メカニズムでは、OCAL_ADDITIONAL_LIBPATH環境変数にライブラリへのパスが含まれるように設定する必要があります。
GSSAPIまたはKerberos 5を使用している場合、libaut_gssapi.so
で必要とされる5つの共有ライブラリへのパスを含める必要があります。Oracle CalendarのKerberos 5認証の詳細は、『Oracle Collaboration Suiteセキュリティ・ガイド』を参照してください。
Cシェルの場合:
setenv OCAL_ADDITIONAL_LIBPATH /usr/local/kerberos/krb5/lib
Bourneシェルの場合:
OCAL_ADDITIONAL_LIBPATH= /usr/local/kerberos/krb5/lib export OCAL_ADDITIONAL_LIBPATH
Oracle Calendar Application Systemを起動するには、次のコマンドを使用します。
$ORACLE_HOME/ocas/bin/ocasctl -start $ORACLE_HOME/ocas/bin/ocasctl -start -t ochecklet
この項では、Oracle Calendar Application Systemのステータスを確認し、必要に応じて、構成変更を加える方法について説明します。
この項の内容は次のとおりです。
Oracle Calendar Application Systemおよびコンポーネントが実行中かどうか確認するには、http://
server
:
port
/ocas-bin/ocas.fcgi?sub=sys
でシステム・ページを開きます。コンポーネントが実行中でない場合、システム・ページには表示されません。
適切なクライアントでコンポーネントに接続するには、次のURLを使用します。
コンポーネント | URL |
---|---|
Oracleモバイル・データ同期 |
http://host:port/ocst-bin/ocas.fcgi |
Webサービス |
http://host:port/ocws-bin/ocas.fcgi |
Oracle Calendar Webクライアント |
http://host:port/ocas-bin/ocas.fcgi?sub=web |
Oracle Calendar Application Systemおよびコンポーネントは、$ORACLE_HOME
/ocas/conf
にある、次の構成ファイルにより制御されます。
ocas.conf
: Oracle Calendar Application System
ocws.conf
: Webサービス
ocst.conf
: Oracleモバイル・データ同期
ocwc.conf
: Oracle Calendar Webクライアント
ocal.conf
: WebサーバーFastCGIディレクティブで、httpd.conf
に含まれます。
環境に応じて、次の構成オプションを考慮してください。
いくつかのocas.fcgi
のインスタンスを実行する。インスタンスの数は、設定およびロードに基づきます。これは、ocal.conf
で構成できます。
インストールまたはホストごとに1つのochecklet.fcgi
インスタンスを実行する必要があります。これも、ocal.conf
で構成できます。
カスタムURLからWebクライアントをリダイレクトするには、次の文をocal.conf
に追加します。
<Location /calendar> Redirect permanent /calendar \ http://<host>:<port>/ocas-bin/ocas.fcgi?sub=web </Location>
Oracle Calendar Application Systemのすべてのホスト・ファイルのlinkdb
およびsessiondb
変数が、同じパスを参照するかどうか確認してください。たとえば、これらの変数は、同じNFSマウントを参照する必要があります。
各コンポーネントのconf
ファイルで、認証、圧縮および暗号化(ACE)値を設定します。すべての製品のAUTH
Web設定をocas.conf
の[ACE_PLUGINS_CLIENT]
セクションで構成する必要があります。
問題が発生した場合は、次の場所にあるエラー・メッセージを確認します。
$ORACLE_HOME/ocas/logs/ocas_log
conf
ファイルに変更を加えた後、Oracle Calendar Application Systemを再起動する必要があります。
Oracle Calendarにより送信された電子メールが、希望のドメイン名ではなくサーバーからのものである場合、/etc/mail/etc
ディレクトリ内のsendmail.cf
に次の変更を加えます。
# who I masquerade as (null for no masquerading) (see also $=M)DMdomainname
この例では、domainname
は、電子メールの送信元のメール・ドメイン名です。
Oracle Calendar Serverが、マスター・ノード環境で構成されていない場合、Oracle Calendar WebクライアントからOracle Calendarに確実に接続されるようにするため、次の変更を加える必要があります。
テキスト・エディタを使用して、$ORACLE_HOME
/ocas/conf/ocas.conf
構成ファイルを開きます。
次の例に示すように、[system]connection
パラメータの値をTRADITIONAL
に変更します。
[system] connection = TRADITIONAL
次の例のように、シャープ記号(#)を[connection] mnode
パラメータに追加します。
[connection] #mnode = hostname.domain.com:5730,1
[connection]
セクションで、ノード・ネットワーク内の各ノードについて次のパラメータを追加します。
<server#> = <host>:<port>,<node>,<alias>
前述の構文で、<alias>
はオプションです。
[connection]
セクションで、複数のアプリケーション・ノード仕様が表示されている場合、次の例に示すように、$ORACLE_HOME
/ocas/conf/ocwc.conf
ファイルの[modules]serverlist_login
パラメータをTRUE
に設定する必要があります。
[modules] serverlist_login = TRUE
使用例
この項では、従来のノード・ネットワークで使用するように、Oracle Calendar Webクライアントを構成する方法の例を示します。
Oracle Calendar Serverが、myhost.com
ホスト上にインストールされており、$ORACLE_HOME
/ocal/misc/unison.ini
ファイル内で、[ENG]
ポートが5730として定義されています。Oracle Calendar Serverは、ノード・ネットワーク内の次の3つのノードで構成されています。
100: このノードのノード・エイリアスはLaw
です。
300: このノードのノード・エイリアスはMedicine
です。
500: このノードのノード・エイリアスはMusic
です。
これらのノードは、マスター・ノードがない従来の環境で構成されます。Oracle Calendar Application Systemがインストールされ、Oracle Calendar Server管理者は、Oracle Calendar Webクライアントを介してカレンダ・サービスをこれら3つのノードに提供することを計画します。
これを実行するには、Oracle Calendar Server管理者は、$ORACLE_HOME
/ocas/conf/ocas.conf
を次のように設定します。
[system] connection = TRADITIONAL [connection] #mnode = hostname.domain.com:5730,1 server1 = myhost.domain.com:5730,100,Law server2 = myhost.domain.com:5730,300,Medicine server3 = myhost.domain.com:5730,500,Music
また、Oracle Calendar Server管理者は、次のように$ORACLE_HOME
/ocas/conf/ocwc.conf
ファイルも変更します。
[modules] serverlist_login = TRUE
注意: Oracle Calendar WebサービスおよびOracleモバイル・データ同期は、マスター・ノードでのみ機能します。 |
次の手順では、Oracle Calendar ServerおよびOracle Calendar Application Systemをホストから削除する方法について説明します。
$ORACLE_HOME
/ocal/misc/unison.ini/
unistop -y
コマンドを使用してOracle Calendar Serverを停止します。
ocasctl -stopall
コマンドを使用してOracle Calendar Application Systemを停止します。
ディレクトリ・サーバーで、LDIF update
コマンドを使用して、Oracle CalendarユーザーからOracle Calendar属性を削除します。
ディレクトリ・サーバーで、このサーバー上に存在したOracle CalendarノードのすべてのctCal
オブジェクトを削除します。ldapsearch
およびldapdelete
コマンドを使用します。適切な構文については、ディレクトリ・サーバーのドキュメントを参照してください。
ディレクトリ・サーバーで、関連するすべてのOracle Calendar管理グループおよびアクセス制御リスト(ACL)をデータベースから削除します。手動のedit LDIF
またはuse LDIF
更新文を使用して、LDIF
ファイルをクリーンアップします。
Oracle Universal Installerを使用して、Oracle Calendarコンポーネントを削除します。次のコマンドを使用して、Oracle Universal Installerを起動します。
./runInstaller
calendar_server_path
を削除します。
client_path
を削除します。
この項では、Oracle CalendarおよびOracle Calendar Application Systemの一般的な問題と、その回避方法について説明します。次の問題について、各項で説明します。
この項の内容は次のとおりです。
空白の[LCK]
および[LIC]
セクションが、新しいスタンドアロンOracle Calendarおよびアップグレードされたスタンドアロン・サーバー、スタンドアロンOracle Calendarまたはアップグレードされたスタンドアロン・サーバー、あるいはその両方のインストールのunison.ini
ファイルに追加されます。これらのセクションを削除しないでください。
Oracle Calendarのコンポーネントを再インストールする際、Oracle Calendarコンポーネントを新しいディレクトリにインストールする必要があります。他のコンポーネントは、既存のパスにインストールまたは追加できます。
リリース9.0.4.xより前のクライアントは、Oracle Calendar Server(10.1.1.0.2)とともに使用可能ですが、異なるバージョンのクライアントが配置に使用されている共存環境では、一部の新機能は使用できないか、または動作が異なる場合があります。
このリリースのOracle Calendarの新機能の詳細は、『Oracle Calendar管理者ガイド』の第1章を参照してください。
Oracle Calendar Server 10.1.1.0.2とともに使用可能なOracleクライアントのリリースには、次のものがあります。
Oracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Windows 6.0.5以上
Oracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Macリリース5.2.3以上
Oracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Linux x86リリース5.0.2以上またはOracle Calendarデスクトップ・クライアントfor Solaris Operating Environment(SPARC)リリース5.0.2以上
Oracle Connector for Outlookリリース3.3以上
前述のクライアントのパスワードに使用可能な文字数は15文字以内です。15文字より長いパスワードを割り当てると、ユーザーはログインできなくなります。
新しいクライアントのみをサポートする場合は、$ORACLE_HOME
/ocal/misc/unison.ini
ファイルのcs-standard_coexistence
パラメータの値をFALSE
に設定します。
リリースの共存のため、パラメータは、アップグレード中、Oracle Calendar Server 10.1.1.0.2の$ORACLE_HOME
/ocal/misc/unison.ini
ファイルに自動的に追加されます。このような場合、これらのパラメータが正しいかどうか確認してください。
代理に関連する次の問題について考慮します。
代理のリスト
Oracle Calendarデスクトップ・クライアントでは、リモート・リソースの代理のリストは作成できません。
代理としてのイベントの作成
代理としての作業中、イベントを作成するとエラーが発生する場合があります。ただし、このイベントは正常に作成されます。
リモート代理
リモート代理機能は、Oracle Calendar WebクライアントおよびOracle Calendar SDKとともにのみ使用できます。
この項の内容は次のとおりです。
Oracle Calendarがすでにインストールされているコンピュータ上にOracle Calendar Application Systemのスタンドアロン・パッケージをインストールするとき、インストール中、サーバー情報の入力は求められません。Oracle Calendar Application Systemのインストール後、ocas.conf
の[connection]
セクションを開き、置き換える必要があります。
mnode=,with mnode=host:engine_port,node
Oracle Calendar Application Systemのインストール中、次の問題について考慮してください。
複数のアップグレード
Oracle Calendar Application Systemアップグレード・アシスタントを複数回実行すると、複数のinclude
行がhttpd.conf
に挿入される場合があります。これにより、Webサーバーが正常に起動しないことがあります。
この問題を解決するには、重複するinclude
行をconf
ファイルから削除します。通常、これらの行は、次のように表示されます。
include full_path_of_install_home/ocas/conf/ocal.conf
ocas.confおよびocwc.confファイル内の空白行
リリースの10.1.1.0.2インストール内のocas.conf
およびocwc.conf
ファイルにある空白行は、アップグレード・アシスタントにより削除されます。これらを維持するには、アシスタントを実行する前に#
と置き換えます。
パラメータの構成
アップグレード・アシスタントは、ocas.conf
、ocws.conf
およびocwc.conf
構成ファイルで設定したパラメータ値を更新しようとします。一部のパラメータは更新されず、リリース10.1.1.0.2の値が維持され、Calendar Webクライアントとの一貫性が保たれます。ocst.conf
ファイルはアップグレードされず、モバイル・データ同期の正常な操作のためにリリース10.1.1.0.2のファイルが必要となります。