この章では、Oracle Collaboration Suiteのインストールを開始する手順について説明します。インストール・プロセスを正常に実行するには、この章に示す手順に従う必要があります。
この章の内容は次のとおりです。
Oracle Collaboration Suiteには、次の製品をインストールするためのDVD-ROMが含まれています。
Oracle Collaboration Suite
Oracle Calendar Serverスタンドアロン
Oracle Voicemail & FaxおよびOracle Web Conferencing変換サーバーfor Microsoft Windows
パッチ(Portal、Oracle Database、その他の必要なパッチ)
Oracle Collaboration Suiteクライアント
Oracle Cluster Ready Services 10.1.0.4.2
Oracle Collaboration Suiteには、次のような追加サポートを提供する3枚のCD-ROMも同梱されています。
OracleAS Metadata Repository Creation Assistant
OracleAS Metadata Repository Upgrade Assistant and Utilities
Oracle Collaboration Suite JP Documentation Library
Oracle Collaboration SuiteをDVDから直接インストールするか、またはDVDの内容をコピーしてシステムのハード・ディスク・ドライブからインストールするかを選択できます。Oracle Universal Installerを起動する前に、インストール方法に応じて必要な手順を完了する必要があります。
DVDの自動マウントがサポートされないオペレーティング・システムの場合は、DVDを手動でマウントする必要があります。DVDをマウントまたはアンマウントするには、root権限が必要です。DVDをドライブから取り出す前には、必ずアンマウントしてください。
1枚目のDVDをマウントしてインストールを開始します。DVDをマウントするには、次の手順を実行します。
自動マウント・ソフトウェアを使用している場合、DVDをDVD-ROMドライブに挿入すると、自動マウント構成で指定されているディレクトリにDVDが自動的にマウントされます。3.4項に進みます。
自動マウント・ソフトウェアがインストールされているかどうかを確認するには、次のコマンドを使用します。
$ ps -aux | grep automount
自動マウント・ソフトウェアがインストールされている場合、出力は次のようになります。
root 628 0.0 0.2 1148 588 ? S 17:32 0:00 /usr/sbin/automount /misc file /etc/auto.misc
前述の出力で、/etc/auto.miscエントリはDVD-ROMのマウント先となる/misc fileの下のディレクトリを定義しています。
自動マウント・ソフトウェアが実行中で、適切に構成されている場合、DVDは自動的にマウントされます。3.4項に進みます。
行が返されない場合は、自動マウント・ソフトウェアが実行されていないため、DVD-ROMを手動でマウントする必要があります。これを実行するには、3.1.1.2項に進みます。
必要に応じて次の手順を実行し、2枚目以降のDVDをマウントします。
DVD-ROMを手動でマウントするには、次の手順を実行します。
1枚目のDVDをDVD-ROMドライブに挿入します。
rootユーザーとしてログインし、必要に応じて、次のコマンドを使用してDVDのマウント・ポイント・ディレクトリを作成します。
$ su root
# mkdir dvdrom_mount_point_directory
次のコマンドを使用して、マウント・ポイント・ディレクトリにDVD-ROMドライブをマウントします。
# mount options device_name dvdrom_mount_point_directory
rootアカウントからログアウトします。
# exit
正しいdevice_nameが不明な場合は、システム管理者に問い合せてください。通常、device_nameは、Linuxディストリビューションによって/dev/cdromまたは/dev/dvdromのいずれかになります。次に例を示します。
$ su root # mkdir /dvdrom # mount -t /dev/cdrom /cdrom # exit
現行の作業ディレクトリがDVD上にある場合にOracle Universal Installerを実行するには、次の手順を実行して2枚目以降のDVDをマウントします。
各DVDの内容をシステムのハード・ドライブにコピーすると、インストール中にDVD-ROMをマウントおよびアンマウントする必要がなくなります。他のアプリケーションによって使用されていないファイル・システムおよび十分なディスク領域が必要です。
各DVDの内容をシステムのハード・ドライブにコピーします。ディレクトリは、1枚目のDVDはDisk1というように、DVDの枚数に応じてディスク・セットを構成するディスクの順番で名前を付けます。
Oracle Universal Installerを起動します。
プラットフォームのハード・ディスク要件については、2.1項を参照してください。
Oracle Collaboration Suiteでは、Oracle Universal Installerを使用してインストール・プロセスの手順が説明されます。Oracle Universal Installerでは、次の機能が提供されます。
Oracle Collaboration Suiteのインストール・オプションの説明
事前設定された環境変数および構成設定の検出
インストール中の環境変数および構成の設定
Oracle Collaboration Suite製品の削除
この項では、Oracle Universal Installerの次の機能について説明します。
Oracle Collaboration Suiteをコンピュータ上で初めて実行すると、oraInventoryディレクトリが作成されます。oraInventoryディレクトリには、Oracle Collaboration Suiteでコンピュータ上にインストールされた製品のインベントリ、およびその他のインストール情報が保存されます。インストール済のOracle製品が存在する場合は、すでにoraInventoryディレクトリが存在している可能性があります。
Oracle Collaboration Suiteを所有するUNIXグループには、oraInventoryディレクトリへの書込み権限が付与されている必要があります。この権限なしでOracle Collaboration Suiteを実行すると失敗します。詳細は、2.5項を参照してください。
oraInventoryの場所はoraInst.locファイルで定義されます。このファイルは、オペレーティング・システム上のディレクトリ/etc/oraInst.locにあります。
最新のインストールに関するログ・ファイルは次のファイルです。
$ORACLE_BASE/oraInventory/logs/installActionstodays_date_time.log
ここで、$ORACLE_BASEはインストール・ファイルの場所を示し、todays_date_timeはインストールの日時を示します。
oraInventoryディレクトリまたはこのディレクトリの内容を削除、または手動で変更しないでください。Oracle Universal Installerで、システム上にインストールした製品を検出できなくなる可能性があります。
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注意: ORACLE_HOME/installディレクトリ内のmake.logファイルには、インストール中に実行されたすべてのファイル作成操作が記録されます。また、make.logファイルには、インストール中に発生したすべてのリンク・エラーも記録されます。make.logファイルは削除または変更しないでください。
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同じホスト上に続けてOracle Collaboration SuiteまたはOracle Collaboration Suite 10gインフラストラクチャをインストールする場合は、次の手順を実行することをお薦めします。
第2章に示すインストール前タスクを再確認します。
Oracle Enterprise Manager Websiteを終了します。詳細は、『Oracle Collaboration Suite管理者ガイド』を参照してください。
インストールの開始時に、事前にインストールされた他のすべてのOracle Collaboration Suiteインスタンスが実行されていることを確認します。
最初にインストールしたOracle Collaboration SuiteのOracleホームとは別のOracleホームを指定します。
後続のOracle Collaboration Suiteインストールに対し、同じoraInventoryディレクトリを使用します。
Oracle Universal Installerを起動するには、次の手順を実行します。
DVDが自動的にマウントされない場合は、マウント・ポイントを手動で設定する必要があります。
oracleユーザーとしてログインします。
Oracle Collaboration SuiteのDVD-ROMをDVD-ROMドライブに挿入します。
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注意:
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1枚目のDVDをDVD-ROMドライブに挿入します。
次のコマンドを使用して、Oracle Universal Installerを実行します。
# cd# /dvdrom/runInstaller
これにより、Oracle Universal Installerが起動するため、このインストーラを使用してOracle Collaboration Suiteをインストールします。