Oracle Collaboration Suiteインストレーション・ガイド 10gリリース1(10.1.2) for AIX 5L Based Systems(64-bit) B25916-02 |
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この章では、Oracle Collaboration Suiteのインストールを開始する手順について説明します。インストール・プロセスを正常に実行するには、この章に示す手順に従う必要があります。
この章の内容は次のとおりです。
Oracle Collaboration Suiteには、次の製品をインストールするためのDVD-ROMが含まれています。
Oracle Collaboration Suite
Oracle Calendar Serverスタンドアロン
Oracle Voicemail & FaxおよびOracle Web Conferencing変換サーバーfor Microsoft Windows
パッチ(OracleAS Portal、Oracle Database、その他の必要なパッチ)
Oracle Collaboration Suiteクライアント
Oracle Cluster Ready Services 10.1.0.2
Oracle Collaboration Suiteには、Oracle Collaboration Suite JP Documentation Libraryも同梱されています。
次のユーティリティは、Oracle Collaboration Suite 10gメディア・セットの一部として同梱されなくなりました。
OracleASメタデータ・リポジトリ作成アシスタント
OracleASメタデータ・リポジトリ・アップグレード・アシスタントおよびユーティリティ
これらは、次のURLのOracle Application Serverダウンロードからダウンロードできます。
http://www.oracle.com/technology/index.html
「Metadata Repository Upgrade Assistant and Utilities」オプションまたは「Metadata Repository Creation Assistant」オプションを見つけてください。
Oracle Collaboration SuiteをDVDから直接インストールするか、またはDVDの内容をコピーしてシステムのハード・ディスク・ドライブからインストールするかを選択できます。Oracle Universal Installerを起動する前に、インストール方法に応じて必要な手順を完了する必要があります。
DVDの自動マウントがサポートされないオペレーティング・システムの場合は、DVDを手動でマウントする必要があります。DVDをマウントまたはアンマウントするには、root
権限が必要です。DVDをドライブから取り出す前には、必ずアンマウントしてください。
1枚目のDVDをマウントしてインストールを開始します。DVDをマウントするには、次の手順を実行します。
自動マウント・ソフトウェアを使用している場合、DVDをDVD-ROMドライブに挿入すると、自動マウント構成で指定されているディレクトリにDVDが自動的にマウントされます。3.4項に進みます。
自動マウント・ソフトウェアがインストールされているかどうかを確認するには、次のコマンドを使用します。
$ ps -aux | grep automount
自動マウント・ソフトウェアがインストールされている場合、出力は次のようになります。
root 628 0.0 0.2 1148 588 ? S 17:32 0:00 /usr/sbin/automount /misc file /etc/auto.misc
前述の出力で、/etc/auto.misc
エントリはDVD-ROMのマウント先となる/misc file
の下のディレクトリを定義しています。
自動マウント・ソフトウェアが実行中で、適切に構成されている場合、DVDは自動的にマウントされます。3.4項に進みます。
行が返されない場合は、自動マウント・ソフトウェアが実行されていないため、DVD-ROMを手動でマウントする必要があります。これを実行するには、3.1.1.2項に進みます。
必要に応じて次の手順を実行し、2枚目以降のDVDをマウントします。
DVD-ROMを手動でマウントするには、次の手順を実行します。
1枚目のDVDをDVD-ROMドライブに挿入します。
root
ユーザーとしてログインし、必要に応じて、次のコマンドを使用してDVDのマウント・ポイント・ディレクトリを作成します。
$ su - root
# mkdir dvdrom_mount_point_directory
次のコマンドを使用して、マウント・ポイント・ディレクトリにDVD-ROMドライブをマウントします。
# /usr/sbin/mount -rv cdrfs /dev/cdrom /dvd
前述の例で、/dev/cdrom
はディスク・ドライブのデバイス名を表し、/dvd
はマウント・ポイント・ディレクトリを表します。
Oracle Universal Installerに「ディスクの場所」ダイアログ・ボックスが表示された場合、ディスクのマウント・ポイント・ディレクトリのパスを次の例のように入力します。
/dvd
root
アカウントからログアウトします。
# exit
正しいdevice_name
が不明な場合は、システム管理者に問い合せてください。通常、device_name
は、ディストリビューションによって/dev/cdrom
または/dev/dvdrom
のいずれかになります。次に例を示します。
$ su - root # mkdir /dvd # /usr/sbin/mount -rv cdrfs /dev/cdrom /dvd # exit
現行の作業ディレクトリがDVD上にある場合にOracle Universal Installerを実行するには、次の手順を実行して2枚目以降のDVDをマウントします。
各DVDの内容をシステムのハード・ドライブにコピーすると、インストール中にDVD-ROMをマウントおよびアンマウントする必要がなくなります。他のアプリケーションによって使用されていないファイル・システムおよび十分なディスク領域が必要です。
各DVDの内容をシステムのハード・ドライブにコピーします。ディレクトリは、1枚目のDVDはDisk1
というように、DVDの枚数に応じてディスク・セットを構成するディスクの順番で名前を付けます。
Oracle Universal Installerを起動します。
プラットフォームのハード・ディスク要件については、2.1項を参照してください。
Oracle Collaboration Suiteでは、Oracle Universal Installerを使用してインストール・プロセスの手順が説明されます。Oracle Universal Installerでは、次の機能が提供されます。
Oracle Collaboration Suiteのインストール・オプションの説明
事前設定された環境変数および構成設定の検出
インストール中の環境変数および構成の設定
Oracle Collaboration Suite製品の削除
この項では、Oracle Universal Installerの次の機能について説明します。
Oracle Collaboration Suiteをコンピュータ上で初めて実行すると、oraInventory
ディレクトリが作成されます。oraInventory
ディレクトリには、Oracle Collaboration Suiteでコンピュータ上にインストールされた製品のインベントリ、およびその他のインストール情報が保存されます。インストール済のOracle製品が存在する場合は、すでにoraInventory
ディレクトリが存在している可能性があります。
Oracle Collaboration Suiteを所有するUNIXグループには、oraInventory
ディレクトリへの書込み権限が付与されている必要があります。この権限なしでOracle Collaboration Suiteを実行すると失敗します。詳細は、2.5項を参照してください。
oraInventory
の場所はoraInst.loc
ファイルで定義されます。このファイルは、オペレーティング・システム上のディレクトリ/etc
にあります。
最新のインストールに関するログ・ファイルは次のファイルです。
$ORACLE_BASE/oraInventory/logs/installActionstodays_date_time.log
ここで、$ORACLE_BASE
はインストール・ファイルの場所を示し、todays_date_time
はインストールの日時を示します。
oraInventory
ディレクトリまたはこのディレクトリの内容を削除、または手動で変更しないでください。Oracle Universal Installerで、システム上にインストールした製品を検出できなくなる可能性があります。
注意: $ORACLE_HOME /install ディレクトリ内のmake.log ファイルには、インストール中に実行されたすべてのファイル作成操作が記録されます。また、make.log ファイルには、インストール中に発生したすべてのリンク・エラーも記録されます。make.log ファイルは削除または変更しないでください。 |
同じホスト上に続けてOracle Collaboration SuiteまたはOracle Collaboration Suite 10gインフラストラクチャをインストールする場合は、次の手順を実行することをお薦めします。
第2章に示すインストール前タスクを再確認します。
Oracle Enterprise Managerを停止します。詳細は、『Oracle Collaboration Suite管理者ガイド』を参照してください。
インストールの開始時に、事前にインストールされた他のすべてのOracle Collaboration Suiteインスタンスが実行されていることを確認します。
最初にインストールしたOracle Collaboration SuiteのOracleホームとは別のOracleホームを指定します。
後続のOracle Collaboration Suiteインストールに対し、同じoraInventory
ディレクトリを使用します。
rootpre.shスクリプトの実行
AIXシステムで初めてOracleソフトウェアをインストールする場合は、次の手順を実行します。
root
ユーザーとしてログインします。
Oracle Collaboration SuiteのDVD-ROMをDVD-ROMドライブに挿入します。
次のコマンドを入力します。
# mount_point/rootpre/rootpre.sh
インストーラの起動
Oracle Universal Installerを起動するには、次の手順を実行します。
DVDが自動的にマウントされない場合は、手動でマウントする必要があります。
oracle
ユーザーとしてログインします。
Oracle Collaboration SuiteのDVD-ROMをDVD-ROMドライブに挿入します。
注意:
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1枚目のDVDをDVD-ROMドライブに挿入します。
次のコマンドを使用して、Oracle Universal Installerを実行します。
# cd# /dvdrom/runInstaller
これにより、Oracle Universal Installerが起動するため、このインストーラを使用してOracle Collaboration Suiteをインストールします。