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Oracle Collaboration Suiteインストレーション・ガイド
10gリリース1(10.1.2) for AIX 5L Based Systems(64-bit)
B25916-02
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3 Oracle Collaboration Suiteのインストールの開始

この章では、Oracle Collaboration Suiteのインストールを開始する手順について説明します。インストール・プロセスを正常に実行するには、この章に示す手順に従う必要があります。

この章の内容は次のとおりです。

3.1 DVDからのOracle Collaboration Suiteのインストール

Oracle Collaboration Suiteには、次の製品をインストールするためのDVD-ROMが含まれています。

Oracle Collaboration Suiteには、Oracle Collaboration Suite JP Documentation Libraryも同梱されています。

次のユーティリティは、Oracle Collaboration Suite 10gメディア・セットの一部として同梱されなくなりました。

Oracle Collaboration SuiteをDVDから直接インストールするか、またはDVDの内容をコピーしてシステムのハード・ディスク・ドライブからインストールするかを選択できます。Oracle Universal Installerを起動する前に、インストール方法に応じて必要な手順を完了する必要があります。

DVDの自動マウントがサポートされないオペレーティング・システムの場合は、DVDを手動でマウントする必要があります。DVDをマウントまたはアンマウントするには、root権限が必要です。DVDをドライブから取り出す前には、必ずアンマウントしてください。

3.1.1 AIXでのDVDのマウント

1枚目のDVDをマウントしてインストールを開始します。DVDをマウントするには、次の手順を実行します。

3.1.1.1 自動マウント・ソフトウェアによるDVD-ROMのマウント

自動マウント・ソフトウェアを使用している場合、DVDをDVD-ROMドライブに挿入すると、自動マウント構成で指定されているディレクトリにDVDが自動的にマウントされます。3.4項に進みます。

自動マウント・ソフトウェアがインストールされているかどうかを確認するには、次のコマンドを使用します。

$ ps -aux | grep automount

自動マウント・ソフトウェアがインストールされている場合、出力は次のようになります。

root 628 0.0 0.2 1148 588 ? S 17:32 0:00 /usr/sbin/automount /misc file /etc/auto.misc

前述の出力で、/etc/auto.miscエントリはDVD-ROMのマウント先となる/misc fileの下のディレクトリを定義しています。

  • 自動マウント・ソフトウェアが実行中で、適切に構成されている場合、DVDは自動的にマウントされます。3.4項に進みます。

  • 行が返されない場合は、自動マウント・ソフトウェアが実行されていないため、DVD-ROMを手動でマウントする必要があります。これを実行するには、3.1.1.2項に進みます。

必要に応じて次の手順を実行し、2枚目以降のDVDをマウントします。

  1. 次のコマンドを使用して、DVDをDVD-ROMドライブから取り出します。

    $ cd /
    $ eject
    
    
  2. 必要に応じて、2枚目以降のDVDをDVD-ROMドライブに挿入し、正しいマウント・ポイントを入力します。

3.1.1.2 手動でのDVDのマウント

DVD-ROMを手動でマウントするには、次の手順を実行します。

  1. 1枚目のDVDをDVD-ROMドライブに挿入します。

  2. rootユーザーとしてログインし、必要に応じて、次のコマンドを使用してDVDのマウント・ポイント・ディレクトリを作成します。

    $ su - root
    # mkdir dvdrom_mount_point_directory
    
    
  3. 次のコマンドを使用して、マウント・ポイント・ディレクトリにDVD-ROMドライブをマウントします。

    # /usr/sbin/mount -rv cdrfs /dev/cdrom /dvd
    
    

    前述の例で、/dev/cdromはディスク・ドライブのデバイス名を表し、/dvdはマウント・ポイント・ディレクトリを表します。

  4. Oracle Universal Installerに「ディスクの場所」ダイアログ・ボックスが表示された場合、ディスクのマウント・ポイント・ディレクトリのパスを次の例のように入力します。

    /dvd
    
    
  5. rootアカウントからログアウトします。

    # exit
    
    

正しいdevice_nameが不明な場合は、システム管理者に問い合せてください。通常、device_nameは、ディストリビューションによって/dev/cdromまたは/dev/dvdromのいずれかになります。次に例を示します。

$ su - root
# mkdir /dvd
# /usr/sbin/mount -rv cdrfs /dev/cdrom /dvd
# exit

現行の作業ディレクトリがDVD上にある場合にOracle Universal Installerを実行するには、次の手順を実行して2枚目以降のDVDをマウントします。

  1. システムのルート・ディレクトリに移動し、次のコマンドを使用してrootユーザーとしてログインします。

    $ cd /
    $ su - root
    
    
  2. 次のコマンドを使用して、DVDをアンマウントします。

    # umount dvdrom_mount_point_directory
    
    
  3. DVDをDVD-ROMドライブから取り出します。

  4. 必要に応じて、2枚目以降のDVDをDVD-ROMドライブに挿入し、次のコマンドを使用してマウントします。

    # /usr/sbin/mount dvdrom_mount_point_directory
    

3.2 ハード・ドライブからのOracle Collaboration Suiteのインストール

各DVDの内容をシステムのハード・ドライブにコピーすると、インストール中にDVD-ROMをマウントおよびアンマウントする必要がなくなります。他のアプリケーションによって使用されていないファイル・システムおよび十分なディスク領域が必要です。

  1. 各DVDの内容をシステムのハード・ドライブにコピーします。ディレクトリは、1枚目のDVDはDisk1というように、DVDの枚数に応じてディスク・セットを構成するディスクの順番で名前を付けます。

  2. Oracle Universal Installerを起動します。

    プラットフォームのハード・ディスク要件については、2.1項を参照してください。


    関連項目:

    DVD-ROMのマウントおよびアンマウントの手順については、3.1項を参照してください。


3.3 Oracle Universal Installerの理解

Oracle Collaboration Suiteでは、Oracle Universal Installerを使用してインストール・プロセスの手順が説明されます。Oracle Universal Installerでは、次の機能が提供されます。

この項では、Oracle Universal Installerの次の機能について説明します。

3.3.1 oraInventoryディレクトリおよびインストール・セッション・ログ・ファイル

Oracle Collaboration Suiteをコンピュータ上で初めて実行すると、oraInventoryディレクトリが作成されます。oraInventoryディレクトリには、Oracle Collaboration Suiteでコンピュータ上にインストールされた製品のインベントリ、およびその他のインストール情報が保存されます。インストール済のOracle製品が存在する場合は、すでにoraInventoryディレクトリが存在している可能性があります。

Oracle Collaboration Suiteを所有するUNIXグループには、oraInventoryディレクトリへの書込み権限が付与されている必要があります。この権限なしでOracle Collaboration Suiteを実行すると失敗します。詳細は、2.5項を参照してください。

oraInventoryの場所はoraInst.locファイルで定義されます。このファイルは、オペレーティング・システム上のディレクトリ/etcにあります。

最新のインストールに関するログ・ファイルは次のファイルです。

$ORACLE_BASE/oraInventory/logs/installActionstodays_date_time.log

ここで、$ORACLE_BASEはインストール・ファイルの場所を示し、todays_date_timeはインストールの日時を示します。

oraInventoryディレクトリまたはこのディレクトリの内容を削除、または手動で変更しないでください。Oracle Universal Installerで、システム上にインストールした製品を検出できなくなる可能性があります。


注意:

$ORACLE_HOME/installディレクトリ内のmake.logファイルには、インストール中に実行されたすべてのファイル作成操作が記録されます。また、make.logファイルには、インストール中に発生したすべてのリンク・エラーも記録されます。make.logファイルは削除または変更しないでください。

3.3.2 Oracle Universal Installerを使用した追加コンポーネントのインストール

同じホスト上に続けてOracle Collaboration SuiteまたはOracle Collaboration Suite 10gインフラストラクチャをインストールする場合は、次の手順を実行することをお薦めします。

  1. 第2章に示すインストール前タスクを再確認します。

  2. Oracle Enterprise Managerを停止します。詳細は、『Oracle Collaboration Suite管理者ガイド』を参照してください。

  3. インストールの開始時に、事前にインストールされた他のすべてのOracle Collaboration Suiteインスタンスが実行されていることを確認します。

  4. 最初にインストールしたOracle Collaboration SuiteのOracleホームとは別のOracleホームを指定します。

  5. 後続のOracle Collaboration Suiteインストールに対し、同じoraInventoryディレクトリを使用します。


関連項目:

3.3.1項

3.4 Oracle Universal Installerの起動

rootpre.shスクリプトの実行

AIXシステムで初めてOracleソフトウェアをインストールする場合は、次の手順を実行します。

  1. rootユーザーとしてログインします。

  2. Oracle Collaboration SuiteのDVD-ROMをDVD-ROMドライブに挿入します。

  3. 次のコマンドを入力します。

    # mount_point/rootpre/rootpre.sh
    

インストーラの起動

Oracle Universal Installerを起動するには、次の手順を実行します。

  1. DVDが自動的にマウントされない場合は、手動でマウントする必要があります。

  2. oracleユーザーとしてログインします。

  3. Oracle Collaboration SuiteのDVD-ROMをDVD-ROMドライブに挿入します。


  4. 注意:

    • Oracle Universal Installerの起動時にrootユーザーとしてログインしていないことを確認してください。rootユーザーとしてインストールを実行した場合、rootユーザーのみがOracle Collaboration Suiteの管理権限を持つことになります。

    • Oracle Universal Installerの起動時にdvd_mount_pointを作業ディレクトリとして使用しないでください。使用すると、インストール手順の実行中に1枚目のDVDを取り出す必要があっても取り出せなくなり、2枚目のDVDを挿入できません。

    • 同じホスト上に追加のOracle Collaboration Suiteアプリケーションをインストールおよび構成する場合は、同じオペレーティング・システム・ユーザー・アカウントを使用することをお薦めします。


  5. 1枚目のDVDをDVD-ROMドライブに挿入します。

  6. 次のコマンドを使用して、Oracle Universal Installerを実行します。

    # cd# /dvdrom/runInstaller
    
    

これにより、Oracle Universal Installerが起動するため、このインストーラを使用してOracle Collaboration Suiteをインストールします。