この章では、Oracle Calendar Serverに同梱されているすべてのユーティリティの使用方法および構文について完全に説明します。Oracle Universal Installerでは、WindowsプラットフォームにUNIX専用ユーティリティはインストールされません。すべてのユーティリティは、$ORACLE_HOME/ocal/bin
ディレクトリにインストールされます。
次の表には、すべてのユーティリティがアルファベット順にリストされています。
表6-1 Oracle Calendar Serverのユーティリティ
ユーティリティ | 機能 |
---|---|
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ユーザー間のアクセス権を管理する。 |
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新しいOracle Calendar Serverノードを作成するか、既存のOracle Calendar Serverノードを再初期化する。 |
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ユーザーの管理権限を管理する。 |
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Oracle Calendar ServerのTARアーカイブを作成する。 |
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Oracle Calendar Serverノード・データベースを、ビッグ・エンディアン・プロセッサ用形式からリトル・エンディアン・プロセッサ用形式に変換する。 |
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Oracle Calendar Serverのファイル・システムを確認する。 |
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ファイルのチェックサムを生成する。 |
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Oracle Calendar Serverのファイル・システムをクリーン・アップする(一時ファイルを削除し、権限を設定する)。 |
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リソース・データをOracle Calendar Serverノードからファイルにコピーする。 |
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ユーザー・データをOracle Calendar Serverノードからファイルにコピーする。 |
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Oracle Calendar Serverのアーカイブを作成する。 |
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バージョン2.62または6.00のノード・データベースをバージョン6.10に変換します。 |
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Oracle Calendar Serverノード・データベースのチェック、修復、デフラグおよび管理を行う。 |
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Oracle Calendar ServerノードをLDIFにエクスポートする。 |
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Oracle Calendar ServerのADMINグループに対し、ディレクトリ・サーバー上でアクセス制御情報を設定する。(外部ディレクトリ専用。Oracle Internet Directoryでは使用不可。) |
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Oracle Calendar Serverノードとディレクトリ・サーバー間の差異を検出し、削除する。(外部ディレクトリ専用) |
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ディレクトリ・サーバー内の、Oracle Calendar Serverユーザー以外のすべてのユーザーをリストする(外部ディレクトリ専用)。 |
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Oracle Calendar Serverノードの情報とディレクトリ・サーバーの情報を同期させる(外部ディレクトリ専用)。 |
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ディレクトリ・サーバーのステータスをレポートする(外部ディレクトリ専用)。 |
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Oracle Calendar Server構成ファイルに含めるパスワードを暗号化する。 |
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管理グループおよびパブリック・グループを作成、変更および削除する。 |
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iCAL VEVENTを予定表にインポートする。 |
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Oracle Calendar Serverノード・データベースを、リトル・エンディアン・プロセッサ用形式からビッグ・エンディアン・プロセッサ用形式に変換する。 |
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Oracle Calendar Serverのサインオンおよびサインオフの統計を表示する。 |
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メモリー使用量に関する情報を表示する。 |
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MeetingMakerサーバーからOracle Calendar Serverにデータをインポートする。 |
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1つのOracle Calendar Serverノードから別のOracle Calendar Serverノードに、ユーザーを移動する。 |
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Oracle Calendar Serverノード・ネットワークを管理する。 |
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Oracle Calendar Server用にOracle Internet Directoryを構成するために、インストール処理で使用されるユーティリティ。 |
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Oracle Calendar Serverデータベース上で、ユーザー・パスワードを変更する。内部ディレクトリ・サーバー専用。 |
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Oracle Calendar Serverノードをpingする。 |
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コーポレート・ワイド・サービス(CWS)デーモンのキューにあるリクエストを表示および削除(オプション)する。 |
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ユーザーのカレンダ・データをバックアップからリストアする。 |
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古いイベントおよびタスクを、Oracle Calendar Serverデータベースの予定表から削除する。 |
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ローカルのOracle Calendar Serverノード・データベースから、リモート・ノードを削除する。 |
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1つのノードのローカル情報の削除を、同じネットワーク上の別のノードに伝播する。 |
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Oracle Calendar Serverのインストールのサイズを計算する。 |
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Oracle Calendar Serverのログ・ファイルから情報を抽出する。 |
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Oracle Calendar Server情報を診断用にコンパイルする。 |
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Oracle Calendar Serverの同期ネットワーク接続デーモン/サービスから統計を取り出す。 |
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ノード、Oracle Calendar Serverまたは一部のコンポーネントのみを起動する。 |
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Oracle Calendar Serverノードのレポートを作成する。 |
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Oracle Calendar Server統計(stats.log)ファイルの、データのサマリー統計を表示する。 |
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Oracle Calendar Serverのステータスを判別する。 |
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ノード、Oracle Calendar Serverまたは一部のコンポーネントのみを停止する。 |
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文字列をUTF-8に変換する。 |
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同期レコードをリフレッシュする。 |
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Oracle Calendar Serverのタイムゾーン情報を出力する。 |
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カレンダ・ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダの一覧表示、追加または削除を行い、これらに関連付けられた情報を変更する。 |
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Oracle Calendar Serverおよびそのコンポーネントのバージョンを確認する。 |
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サインオンしているカレンダ・ユーザーの情報を表示する。 |
uniaccessrights
: ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダの予定表へのアクセス権を付与します。
構文
uniaccessrights -ls -grantee <user> -grantor <filter> [-n <node-ID>] [-host <hostname:port>] [-uid <uid>] | [-krb]] [-designate] [-eventview] [-taskview] [-scheduling] uniaccessrights -mod -grantee <user> -grantor <filter> [-n <node-ID>] [-host <hostname:port>] [-uid <uid>] | [-krb]] [-designate <modifier>] [-taskview <modifier>] [-eventview <modifier>] [-scheduling <modifier>] uniaccessrights -reset -grantee <user> -grantor <filter> [-n <node-ID>] [-host <hostname:port>] [-uid <uid>] | [-krb]] [-designate] | [-taskview] | [-eventview] | [-scheduling]] uniaccessrights -info [-n <node-ID>] [-host <hostname:port>] [-uid <uid>] | [-krb]] [[-designate] | [-taskview] | [-eventview] | [-scheduling]] uniaccessrights -v uniaccessrights -h
説明
このユーティリティによって、管理者は、別のユーザー、リソースまたはイベント・カレンダのカレンダ・データへのアクセス権をユーザーに付与できるほか、これらの権限の変更または取消しを行えます。このユーティリティは、複数のユーザーにアクセス権をまとめて設定する場合にも使用できます。
1人のユーザー、1つのリソースまたはイベント・カレンダ(権限付与者)から、別のユーザー、リソースまたはイベント・カレンダ(権限受領者)に付与されるアクセス権は、次のとおりです。
権限付与者のカレンダ・データへの代理アクセス権(-designate)
権限付与者のカレンダ・イベントの表示権(-eventview)
権限付与者のタスクの表示権(-taskview)
会議への出席を権限付与者に依頼する権限(-scheduling)
-lsオプションは、-modオプションおよび-resetオプションと相互に排他的な関係にあることに注意してください。
uniaccessrights
を実行するには、Oracle Calendar Serverが起動している必要があります。
オプション
-designate
<modifier>
代理権を変更します。代理は、別のユーザーまたはリソースの予定表を変更する権限が割り当てられたユーザーです。このフラグを使用すると、権限付与者のカレンダ・データへの代理アクセス権を付与または削除できます。<modifier>引数の詳細は「<modifier>引数の書式」を参照してください。
-eventview
<modifier>
カレンダ・イベントの表示権を変更します。このフラグを使用すると、権限付与者の予定表エントリの表示権を設定できます。<modifier>引数の詳細は「<modifier>引数の書式」を参照してください。
-grantor
フィルタ: <user> / [<resource>] / [<eventcal>]
所有するカレンダへのアクセス権を付与するエンティティを指定します。この権限付与者は、ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダにすることができます。データベースで複数のエンティティが一致した場合、uniaccessrights
は失敗します。このオプションを使用するには、アクション(-mod/-reset/-ls)を指定する必要があります。構文の詳細は、「<user>引数の書式」を参照してください。
-grantee
<user>
アクセス権を受領するユーザーを指定します。マルチノード・ネットワークの場合、権限受領者のリモート・ノードIDを指定します。データベースで複数のユーザーが一致した場合、(Q)uit
、(P)rompt
または(A)pply to all
の3つのオプションから選択するよう求められます。一致するユーザーのいずれにもアクセス権を付与しない場合は、Q
を入力します。一致するユーザーごとにオプションを選択するには、P
を入力します。一致するすべてのユーザーに指定のアクセス権を付与する場合は、A
を選択します。このオプションを使用するには、アクション(-mod/-reset/-ls)を指定する必要があります。<user>引数の詳細は「<user>引数の書式」を参照してください。
-host
<hostname:port>
権限付与者のアカウントが存在するホストの名前およびポート番号を指定します。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。
-info
<modifier>文字列を指定する際に有効な引数として使用できるキーおよび値を出力します。<modifier>にリストされた値は、テーブルに従って表示されます。
-krb
有効なKerberosチケットを使用する自動Kerberosログインを使用します。このオプションを使用するには、ユーティリティを実行するユーザーが、管理権限を持つOracle Calendar Serverユーザーであること、およびKerberosサーバー上にOracle Calendar Server UIDと一致するUIDを持っていることが必要です。このオプションは、-uidオプションとは併用できません。
-ls
特定のアクセス・タイプに関して、現時点で権限付与者が権限受領者に付与している権限をリストします。-designate、-eventview、-taskviewおよび-schedulingの中から1つ以上のオプションを使用して、表示する権限を指定します。指定がない場合は、すべての権限が表示されます。権限受領者は必ず指定してください。権限付与者によって付与されたデフォルトの権限は、ヘッダーGrantee: Everyone
に表示されます。
-mod
1人のユーザーから別のユーザーに付与されるアクセス権を変更します。このオプションは、-grantorオプションおよび-granteeオプションと併用します。-designate、-eventview、-taskviewおよび-schedulingの中から1つ以上のオプションを使用して、変更する権限を指定します。
-n
<node-ID>
権限付与者が存在するノードを指定します。ホスト上に複数のノードが存在する場合は必須です。
-reset
アクセス権を権限付与者のデフォルト権限にリセットします。このオプションは、-grantorオプションおよび-granteeオプションと併用します。ユーザーのデフォルト権限を表示するには、-lsオプションを使用します。
-scheduling
<modifier>
スケジューリング権を変更します。このフラグを使用すると、ユーザー(権限受領者)に対し、別のユーザー(権限付与者)に出席を依頼する権限を付与できます。<modifier>引数の詳細は「<modifier>引数の書式」を参照してください。
-taskview
<modifier>
タスクの表示権を変更します。このフラグを使用すると、権限付与者のタスクの表示権を設定できます。<modifier>引数の詳細は「<modifier>引数の書式」を参照してください。
-uid
<user-ID>
管理者のユーザーIDです。指定されていない場合は、SYSOPが使用されます。
-v
uniaccessrights
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
uniaccessrights
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
書式
<user>引数の書式
この引数は、ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダを表します。<user>引数は"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueは任意の文字列です。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。value文字列はワイルド・カード記号(*)で終了する場合があります。スラッシュ「/」が文字列に含まれる場合は、キーと値のペアのデリミタとして解釈されることを防ぐため、文字「\」でエスケープする必要があります。たとえば、"S=Hoopla/OU1=R\/D"
のようになります。
UNIX環境でシェルが文字列を処理する場合(たとえば文字列がコマンドラインで提供される場合や、ユーティリティに引数として渡される場合)、文字列は引用符で囲む必要があります。また、シェルにとって意味をなす文字が文字列に含まれる場合は、シェルが解釈することを防ぐためその文字をエスケープ(つまり、エスケープ文字「\」を前に付ける)します。
注意: IDのキーと値のペアがuser引数で指定されている場合は、ともに指定されている他のキーと値のペアはすべて無視されます。 |
指定の例: "S=Kilpi/G=Eeva"、"S=B*/G=Nicole/O=Acme"、"O=Acme/ID=1111/OU1=authors"
表6-2 使用可能なキー: UNIACCESSRIGHTS
キー | X.400フィールド |
---|---|
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姓 |
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名 |
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イニシャル |
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識別子 |
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ユーザー固有の識別子 |
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リソース名 |
|
リソース番号 |
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世代 |
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イベント・カレンダ名 |
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組織単位1 |
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組織単位2 |
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組織単位3 |
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組織単位4 |
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組織 |
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国 |
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管理ドメイン |
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プライベート・ドメイン |
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ノードID |
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部署 |
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表示名 |
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自宅電話番号 |
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代替自宅電話番号 |
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代替勤務先電話 |
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ビル名 |
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勤務先住所 |
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市区町村 |
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都道府県 |
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郵便番号 |
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ポケットベル |
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ユーザーのエイリアス |
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メモ |
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アシスタントの名前 |
|
アシスタントの電話番号 |
<modifier>引数の書式
<modifier>引数は"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueは各キーに対して使用できる次の表内の任意の値です。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。
キーによって指定されたタイプのカレンダ・エントリへのアクセス権を付与しない場合は、-designateオプションでNONE
を使用します。このタイプのカレンダ・エントリに対する出席依頼への応答権限を付与する場合は、REPLY
を使用します。権限付与者が所有する(作成した)、指定のカレンダ・エントリの詳細を変更する権限を付与する場合は、MODIFY
を使用します。特定タイプのイベントの開始時間および終了時間を参照する権限を代理ユーザーに付与する場合は、VIEWTIMES
を使用します。権限受領者にすべてのカレンダ・データに対する代理権を付与する場合は、キーおよび値"ALL=true
"を使用します。すべての代理権を削除する場合は、キーおよび値"ALL=false
"を使用します。代理権をユーザーに付与する場合は、少なくとも1つのタイプのイベントの変更権限を含める必要があります。
キーで指定されたタイプのすべてのカレンダ・エントリを、権限受領者が参照できないようにする場合は、-eventviewオプションおよび-taskviewオプションでNONE
を使用します。イベントの時間を参照する権限を付与する場合は、TIMES
を使用します。権限付与者の予定表に含まれる、指定のカレンダ・エントリの詳細をすべて参照できる権限を付与する場合は、ALL
を使用します。ユーザーの予定表のパブリック・エントリは、常に他のユーザーが参照できます。
-schedulingオプションで設定できる唯一の権限は、ユーザーに出席を依頼する権限です。権限付与者に出席を依頼する権限を、権限受領者に付与するには、"CANBOOKME=true
"を使用します。
表6-3 UNIACCESSRIGHTS -designateオプションに使用可能なキーおよび値
キー | 可能な値 |
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[ |
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表6-4 UNIACCESSRIGHTS -eventviewオプションに使用可能なキーおよび値
キー | 値 |
---|---|
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[true, false] |
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表6-5 UNIACCESSRIGHTS -taskviewオプションに使用可能なキーおよび値
キー | 値 |
---|---|
|
[true, false] |
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例
Don Martinが付与したアクセス権をリストする場合は、次のようになります。
% uniaccessrights -ls -host gravel -grantor "S=Martin/G=Don"
Don Martinの予定表に含まれる個人イベントを参照する権限、およびDon Martinのタスクを参照する権限を、OBrian氏に付与する場合は、次のようになります。
% uniaccessrights -mod -grantee "S=OBrian" -grantor "S=Martin/G=Don" -host gravel -eventview "PERSONAL=ALL" -taskview "all=true"
Don Martinの予定表に対する代理アクセス権のうち、Donが受信した機密イベントへの出席依頼に返答する権限、およびDonが作成したパブリック・イベントを変更する権限をOBrian氏に付与する場合は、次のようになります。
% uniaccessrights -mod -grantee "S=OBrian" -grantor "S=Martin/G=Don" -host gravel -designate "CONFIDENTIALEVENT=REPLY/PUBLICEVENT=MODIFY/PERSONALEVENT=VIEWTIMES"
(OU1の値がISである)複数のユーザーに、Donのカレンダ・データへの完全な代理アクセス権を付与する場合は、次のようになります。
% uniaccessrights -mod -grantee "OU1=IS" -grantor "S=Martin/G=Don" -host gravel -designate "ALL=true"
複数のユーザーが指定された権限受領者と一致する場合、次のようにアクションの選択を求められます。
uniaccessright: Found 4 users that match the grantee filter. uniaccessright: (Q)uit/(P)rompt/(A)pply to all [q,p,a] : a
スケジューリング権限を設定して、学生がSmith教授(Professor)に出席を依頼できないようにする場合は、次のようになります。
% uniaccessrights -mod -grantor "S=Smith/G=John/JOB-TITLE=Professor" -grantee "OU2=student" -host gravel -scheduling "canbookme=false"
イベント・カレンダMontreal Jazz Festivalのパブリック・イベントを変更する代理権を、ユーザーJohn Smithに付与する場合は、次のようになります。
% uniaccessrights -mod -grantee "S=Smith/G=John" -grantor "N=Montreal Jazz Festival" -host gravel -n 24 -designate "PUBLICEVENT=MODIFY"
ユーザーJohn Smithが付与したすべての代理アクセス権をリストする場合は、次のようになります。
% uniaccessrights -ls -grantor "S=Smith/G=John" -grantee "S=*" -host gravel -n 24 -designate
ユーザーJohn SmithがKusuma氏に付与した、すべてのタスク表示アクセス権をリストする場合は、次のようになります。
% uniaccessrights -ls -grantor "S=Smith/G=John" -grantee "S=Kusuma" -host gravel -n 24 -taskview "ALL=true"
Saturn会議室への全代理権を、ノード2001のすべてのリモート・ユーザーに付与する場合。この場合、(マルチノード・ネットワーク)ノードIDは権限付与者のアカウントが存在するノードを指定している必要があります。また、リモート・ノードを権限受領者のフィルタで指定する必要があります。たとえば、次のようになります。
% uniaccessrights -mod -grantor "R=Conference Room Saturn" -grantee "NODE-ID=2001" -n 2000 -designate "ALL=TRUE"
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
uniaddnode
: 新しいOracle Calendar Serverノードを作成するか、既存のOracle Calendar Serverノードを再初期化します。
構文
内部ディレクトリ(外部ディレクトリ以外)
uniaddnode -n <node-ID> [-t <timezone>] [-a <nodealias>] [-r] [-y] uniaddnode -sn <startNode-ID> [-num <numberOfNodes>] [-y] uniaddnode -v uniaddnode -h
外部ディレクトリ・サーバー(OCS)
uniaddnode [-n nodeId] [-t timezone] [-a alias] [-r] [-y] uniaddnode -sn StartNode -num NumberOfNodes [-y] uniaddnode -v uniaddnode -h
外部ディレクトリ・サーバー(スタンドアロン)
uniaddnode -n <node-ID> [-t <timezone>] [-a <nodealias>] [-r] [-y] uniaddnode -sn <startNode-ID> [-num <numberOfNodes>] [-y] uniaddnode -v uniaddnode -h
説明
このユーティリティは、新しいOracle Calendar Serverノードの作成および初期化を行います。
また、既存のノードの再初期化にも使用できます。ノードを再初期化する場合は、あらかじめそのノードのカレンダ・データベースから、ユーザー・アカウントを削除しておく必要があります。ユーザー・アカウントを削除しておくことで、接続されているすべてのノードおよびLDAPディレクトリ(存在する場合のみ)で、ユーザー・アカウント情報のクリーン・アップが正常に行われます。
外部のLDAPディレクトリを使用していない場合では、使用方法が多少異なります。
uniaddnode
は、Oracle Calendar Serverが停止しているときのみ、実行可能です。
オプション
-a
<nodealias>
ノードのエイリアスを指定します。<nodealias>は説明的な言葉で、スペースを含むことはできません。
-n
<node-ID>
ノードIDを指定します。ノードIDは、ネットワークのすべてのノードで一意であることが必要です。-nオプションは、Oracle Internet Directoryに接続されている場合はオプションです。Oracle Internet Directoryでは、ノードIDが指定されていない場合、ランダム・ノードIDが生成されます。
-r
ノードを再初期化します。
注意: ノードの既存のカレンダ・データは、すべて失われます。 |
外部LDAPディレクトリの場合は、再初期化を行う前に、すべてのユーザーおよびリソースをノードから削除しておく必要があります。
-t
<timezone>
ノードのタイムゾーンを指定します。デフォルトは、Oracle Calendar Serverのインストール時に設定されるタイムゾーンです。タイムゾーンは、unitzinfo
ユーティリティ、$ORACLE_HOME/ocal/misc/timezone.ini
ファイルまたは第7章「カレンダのタイムゾーン表」で取得できます。
-sn
<startNode-ID>
初期化する最初のノードのノードIDを指定します。ノードIDは、ネットワークのすべてのノードで一意であることが必要です。-numを使用して、初期化するノードIDの数を指定します。ノードIDは、指定した開始ノードIDから、自動的に生成されます。
-num
<numberOfNodes>
-snオプションと併用することで、ノードの初期化のために生成されるノードIDの数を指定できます。
-y
-rオプションと併用することで、再初期化の確認を省略できます。-snオプションと併用することで、ノードがノード範囲内にすでに存在している場合は、そのノード範囲が確認されます。
-v
uniaddnode
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
uniaddnode
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
例
ディレクトリ・サーバーを使用して、ノードIDが44、エイリアスがadmin、およびタイムゾーンがニューヨーク市であるOracle Calendar Serverのノードを作成する場合は、次のようになります。
% uniaddnode -n 44 -a admin -t EST5EDT uniaddnode: Database initialization done uniaddnode: node [44] has been successfuly initialized
$ORACLE_HOME/ocal/misc/unison.ini
ファイルの[
<YOURNODEID>]
セクションに、次のエントリが表示されます。
[44] name = <internally-assigned value> version = A.02.62 aliases = admin timezone = EST5EDT
ファイル
$ORACLE_HOME/ocal/misc/unison.ini
これは、Oracle Calendar Serverの構成ファイルです。uniaddnode
ユーティリティによって、このファイルに新しいノードごとに1つのノード・エントリが作成されます。
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
0以外のすべての値はエラーを示します。
uniadmrights
: ユーザーの管理権限を管理します。
構文
uniadmrights -info [-n <node-ID>] [-host <hostname:port>] [-uid <uid>] | [-krb]] uniadmrights -ls -u <user> [-n <node-ID>] [-host <hostname:port>] [-uid <uid>] | [-krb]] uniadmrights -scope <scope> -u <user> [-n <node-ID>] [-host <hostname:port>] [-uid <uid>] | [-krb]] uniadmrights -u <user> [-n <node-ID>] [-host <hostname:port>] [-uid <uid>] | [-krb]] [-user <rightsFilter>] [-resource <rightsFilter>] [-eventcal <rightsFilter>] [-admgrp <rightsFilter>] [-pubgrp <rightsFilter>] [-node <rightsFilter>] [-server <rightsFilter>] [-csm <rightsFilter>] uniadmrights -v uniadmrights -h
説明
このユーティリティによって、SYSOP(管理権限を持つユーザー)は、ユーザーに特定の管理権限を付与したり、付与した権限を取り消すことができます。また、各ユーザーが保有する権限を判別することもできます。
既存の権限はノードごとに付与され、次に示す管理権限の様々なグループに適用されます。
ユーザー管理
リソース管理
イベント・カレンダ管理
管理グループ管理
パブリック・グループ管理
ノード管理
サーバー管理
CSM(Calendar Server Managerデーモン)管理
デフォルトでは、uniadmrights
のオプション-lsを使用すると、SYSOP(管理権限を持つユーザー)からユーザーに付与されたすべての権限がリストされます。-lsオプションはその他のオプションと相互排他的な関係にあることに注意してください。
uniadmrights
を実行するには、Oracle Calendar Serverが起動している必要があります。
注意: ユーザーの作成時にこれらの管理権限の1つ以上を自動的に付与するには、user.ini ファイルでManageHolidays、ManageAdmGroupsおよびCreatePublicGroupsの各キーワードを使用してください。 |
オプション
-admgrp
<rightsFilter>
管理グループの管理権限を指定します。このオプションを使用すると、管理グループを管理する権限を付与できます。-lsとの併用はできません。<rightsFilter>引数の詳細は「<rightsFilter>引数の書式」を参照してください。
-csm
<rightsFilter>
CSM(Calendar Server Manager)へのアクセス権を付与または取り消します。このオプションを使用すると、Oracle Calendar Serverを起動および停止する権限、またはノードを無効にする権限を付与できます。-lsとの併用はできません。
ただし、管理者ユーザーがこれらの権限を使用する際には、CSMのUIDおよびパスワードを入力する必要があります。uninode
、unistart
、unistop
を参照してください。<rightsFilter>引数の詳細は「<rightsFilter>引数の書式」を参照してください。
-eventcal
<rightsFilter>
イベント・カレンダの管理権限を指定します。-lsとの併用はできません。<rightsFilter>引数の詳細は「<rightsFilter>引数の書式」を参照してください。
-host
<hostname:port>
ホストの名前およびポート番号を指定します。ホストがリモートの場合に必須。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。
-krb
有効なKerberosチケットを使用する自動Kerberosログインを使用します。このオプションを使用するには、ユーティリティを実行するユーザーが、管理権限を持つOracle Calendar Serverユーザーであること、およびKerberosサーバー上にOracle Calendar Server UIDと一致するUIDを持っていることが必要です。このオプションは、-uidオプションとは併用できません。
-ls
指定したユーザーに付与されたすべての権限をリストします。
-n
ノードを指定します。ホスト上に複数のノードが存在する場合は必須です。
<node-ID>
-node
<rightsFilter>
ノード・レベルの管理権限を指定します。<rightsFilter>引数の詳細は「<rightsFilter>引数の書式」を参照してください。
-pubgrp
<rightsFilter>
パブリック・グループの管理権限を指定します。-lsとの併用はできません。<rightsFilter>引数の詳細は「<rightsFilter>引数の書式」を参照してください。
-resource
<rightsFilter>
リソースの管理権限を指定します。-lsとの併用はできません。<rightsFilter>引数の詳細は「<rightsFilter>引数の書式」を参照してください。
-scope
<scope>
管理権限の有効範囲を指定します。<scope>に使用できる値は、node
およびnetwork
の2つです。ユーザー自身のノードのみに権限を設定する場合は、node
を使用します。ネットワークのすべてのノード(指定されたノードに接続しているすべてのノード)に管理権限を適用する場合は、network
を使用します。有効範囲は、このユーザーに付与されたすべての権限グループに適用されます。
-server
<rightsFilter>
サーバーの管理権限を指定します。-lsとの併用はできません。<rightsFilter>引数の詳細は「<rightsFilter>引数の書式」を参照してください。
-u
<user>
管理権限が変更またはリストされる(-ls)ユーザーを指定します。データベースで複数のユーザーが一致した場合、uniadmrights
は失敗します。指定された権限は、一致したユーザーに付与されます。<user>引数の詳細は「<user>引数の書式」を参照してください。
-uid
<user-ID>
管理者のユーザーIDです。指定されていない場合は、SYSOPが使用されます。
-user
<rightsFilter>
ユーザーの管理権限を指定します。-lsとの併用はできません。<rightsFilter>引数の詳細は「<rightsFilter>引数の書式」を参照してください。
-v
uniadmrights
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
uniadmrights
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
書式
<user>引数の書式
<user>引数は"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueは任意の文字列です。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。value文字列はワイルド・カード記号(*)で終了する場合があります。スラッシュ「/」が文字列に含まれる場合は、キーと値のペアのデリミタとして解釈されることを防ぐため、文字「\」でエスケープする必要があります。たとえば、"S=Hoopla/OU1=R\/D"
のようになります。
UNIX環境でシェルが文字列を処理する場合(たとえば文字列がコマンドラインで提供される場合や、ユーティリティに引数として渡される場合)、文字列は引用符で囲む必要があります。また、シェルにとって意味をなす文字が文字列に含まれる場合は、シェルが解釈することを防ぐためその文字をエスケープ(つまり、エスケープ文字「\」を前に付ける)します。
注意: IDのキーと値のペアがuser引数で指定されている場合は、ともに指定されている他のキーと値のペアはすべて無視されます。 |
指定の例: "S=Kilpi/G=Eeva"、"S=B*/G=Nicole/O=Acme"、"O=Acme/ID=1111/OU1=authors"
表6-7 使用可能なキー: UNIADMRIGHTS
キー | X.400フィールド |
---|---|
|
姓 |
|
名 |
|
イニシャル |
|
識別子 |
|
ユーザー固有の識別子 |
|
世代 |
|
組織単位1 |
|
組織単位2 |
|
組織単位3 |
|
組織単位4 |
|
組織 |
|
国 |
|
管理ドメイン |
|
プライベート・ドメイン |
|
部署 |
|
表示名 |
|
自宅電話番号 |
|
代替自宅電話番号 |
|
代替勤務先電話 |
|
ビル名 |
|
勤務先住所 |
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市区町村 |
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都道府県 |
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郵便番号 |
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ポケットベル |
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ユーザーのエイリアス |
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メモ |
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アシスタントの名前 |
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アシスタントの電話番号 |
<rightsFilter>引数の書式
<rightsFilter>引数は"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueは各キーに対して使用できる次の表内の任意の値です。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。
指定された管理権限グループのすべての管理権限を、指定されたユーザーに付与する場合は、キーおよび値"ALL=true
"を使用します。すべての権限を削除する場合は、キーおよび値"ALL=false
"を使用します。
表6-8 UNIADMRIGHTS -userオプションに使用可能なキーおよび値
キー | 可能な値 | 説明 |
---|---|---|
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この表内のすべての権限 |
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ユーザー・アカウントの作成 |
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ユーザー・アカウント情報の変更 |
|
|
ユーザー・アカウントの削除 |
Enable |
|
ユーザー・アカウントの有効化または無効化 |
Setrights |
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ユーザーへの管理権限の付与 |
Setdesignate |
|
ユーザーの代理権の設定 |
Setviewing |
|
ユーザーのカレンダ・データの表示権の付与 |
Password |
|
ユーザー・パスワードの変更 |
Transferevent |
|
イベントの所有権を1人のユーザーから別のユーザーに移行 |
表6-9 UNIADMRIGHTS -resourceオプションに使用可能なキーおよび値
キー | 可能な値 | 説明 |
---|---|---|
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この表内のすべての権限 |
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リソース・アカウントの作成 |
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|
リソース・アカウント情報の変更 |
|
|
リソース・アカウントの削除 |
Enable |
|
リソース・アカウントの有効化または無効化 |
Setdesignate |
|
リソースの代理権の設定 |
Setviewing |
|
リソースのカレンダ・データの表示権の付与 |
Password |
|
リソース・パスワードの変更 |
Transferevent |
|
イベントの所有権を1つのリソースから別のリソースに移行 |
表6-10 UNIADMRIGHTS -eventcalオプションに使用可能なキーおよび値
キー | 可能な値 | 説明 |
---|---|---|
|
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この表内のすべての権限 |
|
|
イベント・カレンダ・アカウントの作成 |
|
|
イベント・カレンダ・アカウント情報の変更 |
|
|
イベント・カレンダ・アカウントの削除 |
Enable |
|
イベント・カレンダ・アカウントの有効化または無効化 |
Setdesignate |
|
イベント・カレンダの代理権の設定 |
Setviewing |
|
イベント・カレンダのカレンダ・データの表示権の付与 |
Password |
|
イベント・カレンダ・パスワードの変更 |
Manageevent |
|
イベント・カレンダのエントリの管理 |
表6-11 UNIADMRIGHTS -admgrpオプションに使用可能なキーおよび値
キー | 可能な値 | 説明 |
---|---|---|
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この表内のすべての権限 |
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|
管理グループの作成 |
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|
管理グループの変更 |
|
|
管理グループの削除 |
Attach |
|
管理グループへのユーザーの追加 |
Detach |
|
管理グループからのユーザーの削除 |
表6-12 UNIADMRIGHTS -pubgrpオプションに使用可能なキーおよび値
キー | 可能な値 | 説明 |
---|---|---|
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この表内のすべての権限 |
|
|
パブリック・グループの作成 |
|
|
パブリック・グループの変更 |
|
|
パブリック・グループの削除 |
Attach |
|
パブリック・グループへのユーザーの追加 |
Detach |
|
グループからのユーザーの削除 |
表6-13 UNIADMRIGHTS -nodeオプションに使用可能なキーおよび値
キー | 可能な値 | 説明 |
---|---|---|
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この表内のすべての権限 |
|
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Calendar AdministratorのWebインタフェースを使用した、user.iniファイル、resource.iniファイルまたはeventcal.iniファイルの編集 |
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|
ユーザーのリストア |
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|
休日の管理 |
Modify |
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Calendar AdministratorのWebインタフェースを使用した、unison.iniのノード情報(エイリアスまたはタイムゾーン)の変更 |
表6-14 UNIADMRIGHTS -serverオプションに使用可能なキーおよび値
キー | 可能な値 | 説明 |
---|---|---|
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|
この表内のすべての権限 |
|
|
unison.iniファイルの更新 |
表6-15 UNIADMRIGHTS -csmオプションに使用可能なキーおよび値
キー | 可能な値 | 説明 |
---|---|---|
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この表内のすべての権限 |
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サーバーおよびノードを起動および停止するための、CSMへのアクセス |
例
ユーザーAlice Smithのすべての管理権限をリストする場合は、次のようになります。
% uniadmrights -ls -u "S=Smith/G=Alice" -host gravel -n 203
ノード80で、R&Dに所属するDon Martinに休日の管理権限を付与する場合は、次のようになります。
% uniadmrights -u "S=Martin/G=Don/OU1=r&d" -node "holiday=true" -n 80 - krb
R&DのDon Martinの有効範囲を、ノード80と同じネットワークにあるすべてのノードに設定する場合は、次のようになります。
% uniadmrights -u "S=Martin/G=Don/OU1=r&d" -n 80 - krb -scope "network"
ノード80で、R&DのDon Martinに、管理グループを作成および削除する権限、およびユーザー・アカウントの作成権限を付与する場合は、次のようになります。
% uniadmrights -u "S=Martin/G=Don/OU1=r&d" -user "create=true" -admgrp "create=true/delete=true" -n 80 - krb
ホストmontreal上で、Joan Beanの持つすべてのユーザー管理権限を削除する場合は、次のようになります。
% uniadmrights -u "S=Bean/G=Joan" -user "all=false" -host montreal
警告
ディレクトリ・サーバー警告
Oracle Calendar Serverのユーティリティ用のディレクトリ・サーバー構成の意味を理解することが重要です。
サプライヤ・コンシューマ構成
サプライヤ・コンシューマ構成では、コンシューマとサプライヤ間の更新のスケジューリングによって両者間の一時的な違いが発生する場合があります。対応するサプライヤとまだ同期化されていないコンシューマ・ディレクトリ・サーバーから、Oracle Calendar Serverのユーティリティが読み取っている可能性があります。
サード・パーティのディレクトリ・サーバーについての追加手順
Oracle Calendar Serverがサポート対象のディレクトリ・サーバーとともにスタンドアロン・モードでデプロイされている場合、管理権限をユーザーに付与するには追加の手順が必要です。SYSOP以外のユーザーにディレクトリ・サーバーへのアクセス権を付与することの詳細は、『Oracle Calendar管理者ガイド』の第6章の「その他のディレクトリ・サーバーのアクセス権の付与」を参照してください。
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
unicpinr
: unicpoutr
によって作成されたファイルからOracle Calendar Serverノードに、リソース・データをコピーします。
構文
unicpinr [-add] [-f <filename>] [-start <day> <month> <year>] [-end <day> <month> <year>] [-host <hostname:port>] -n <Node-ID> unicpinr [-add] [-start <day> <month> <year>] [-end <day> <month> <year>] [-host <hostname:port>] -n <Node-ID> < [<filename>] unicpinr -ls [<filename(s)>] unicpinr -v unicpinr -h
説明
(unicpoutr
ユーティリティで作成された)リソース・データが含まれているファイルを、Oracle Calendar Serverノードにコピーします。このユーティリティをunicpoutr
と併用すると、1つのノードから別のノードにリソースを移動したり、1つのリソースの予定表を別のリソースに追加することが可能になります(「例」を参照)。
デフォルトでは、ファイル内で指定されたリソースが移動先のOracle Calendar Serverノードに存在している必要があります。これに該当しない場合は、-addオプションを使用してリソースを追加します。
unicpinr
は、Oracle Calendar Serverが起動している場合のみ実行可能です。
移動先ノードへのコピー時に、ファイル内の情報がunicpinr
によってどのように処理されるかを理解しておくことが重要です。
リソース識別子
キーR、N、CA、S、G、ID、LOC、PHONE、FAXには、値が存在します(これらのキーの詳細は、「リソース識別子キー」を参照してください)。unicpoutr
によってファイルに出力されるのはNULL以外の値のみなので、ファイルにすべてのキーが表示されるわけではありません。
unicpinr
は、これらの値を使用して、移動先ノードの既存のリソースを一意に識別します。
パスワードおよび予定表に固有のプリファレンス
移動先ノードでリソースがすでに存在する場合、これらの値はすでに設定されており、unicpinr
によって入力ファイルの値で上書きされることはありません。
予定表情報
移動先ノードでリソースがすでに存在する場合、unicpinr
は単純に、入力ファイル内の予定表情報を既存の予定表に追加します。
ファイル内のすべてのイベントは、リソースを所有者として移動先ノードにコピーされます。必要に応じて、各イベントの詳細には、イベントの出席者、出席者の状況および元の作成者と所有者を示す、追加のデータが含まれます。イベントの定期的なインスタンスまたは繰り返されるインスタンスは、それぞれが切り離され、個々のイベントとしてコピーされます。
-startオプションおよび-endオプションを使用すると、指定した時間内のイベントのみをインポートできます。
注意: unicpinr ユーティリティは、リソースのインポート時にresource.ini ファイルを参照しません。 |
オプション
-add
リソースを、ファイルにコピーする前にデータベースに追加します。リソースがすでにノードに存在する場合は、このオプションを指定するとエラーになります。ディレクトリ・サーバーでは、リソースはbaseDNの下に作成されます。
-end
<day> <month> <year>
処理されるイベントの終了日を設定します。デフォルトでは、ファイル内のすべてのイベントが作成されます。このオプションおよび-startオプションを使用すると、一部のイベントを除外できます。日付は"日 月 年"という形式で表します。年は4桁の数字を使用して指定します。有効な日付書式は"12 mar 1995"、"15 october 1994"、"25 12 1995"(1995年12月25日の場合)などです。"mar 12 1995"や"12 dec"などの書式は無効となり、エラー・メッセージが生成されます。
-f
<filename>
入力ファイル名を指定します。unicpoutr
ユーティリティで作成したファイルを指定する必要があります。デフォルトでは、標準入力が使用されます。
-host
<hostname:port>
ホストの名前およびポート番号を指定します。ホストがリモートの場合に必須。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。
-ls
指定されたファイル名ごとに、ファイル名およびファイル名に含まれるリソースの名前をリストします。リソース名はファイル名の後ろに表示されます。unicpoutr
コマンドで作成されたファイル以外はリストされません。ファイル名が指定されていない場合、現行ディレクトリ(.)のファイルが調査されます。
-n
<node-ID>
ノードを指定します。
-start
<day> <month> <year>
処理されるイベントの開始日を設定します。デフォルトでは、ファイル内のすべてのイベントが作成されます。このオプションおよび-endオプションを使用すると、一部のイベントを除外できます。日付は"日 月 年"という形式で表します。年は4桁の数字を使用して指定します。有効な日付書式は"12 mar 1995"、"15 october 1994"、"25 12 1995"(1995年12月25日の場合)などです。"mar 12 1995"や"12 dec"などの書式は無効となり、エラー・メッセージが生成されます。
-v
unicpinr
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
unicpinr
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
リソース識別子キー
例
1つのノードから別のノードへのリソースの移動
1つのノードから別のノードにリソースを移動するには、unicpinr
をunicpoutr
およびuniuser
と併用します。次の例では、リソースbetacamがノード30からノード35に移動します。
移動するリソースがノード30に存在することを確認します。
% uniuser -ls "R=Betacam" -n 30 R=Betacam/CA=1/ID=1234
リソース・データをファイルにコピーします。
% unicpoutr "R=Betacam" -f betacam.dat -n 30
ノードからリソースを削除します。通常は2つの異なるノードに同じリソースを存在させる必要がないため、この手順を行います。
% uniuser -del "R=Betacam" -n 30
移動先ノードにリソースを追加します。
% unicpinr -add -f betacam.dat -n 35
1つのリソースの予定表を別のリソースの予定表に追加するには、unicpinr
をunicpoutr
と併用します。この例では、PineNookの予定表がOakCrannyの予定表に追加されます。
(ノード30から)PineNookのリソース・データをファイルにコピーします。
% unicpoutr "R=PineNook" -f pinenook.dat -n 30
ファイルを編集し、リソース識別子を変更してOakCrannyのリソース識別子と一致させます。
% vi pinenook.dat
ノード30のOakCrannyにファイルをコピーします。このリソースはすでに存在するため、パスワードおよび予定表に固有のプリファレンスは上書きされません。
% unicpinr -f pinenook.dat -n 30
PineNookの予定表情報が、OakCrannyの既存の予定表情報に追加されます。
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
警告
予定表のサイズおよび処理時間
ファイル内の予定表のサイズにより、unicpinr
が完了するまでに時間がかかる場合があります。
このユーティリティの制限
unicp
ファミリのユーティリティには次の制限があるため、これを考慮する必要があります。
イベント
移動されたユーザー(またはリソース)から見た場合、新しい予定表内の各移動済イベントは個人イベントで、詳細には十分なデータが含まれており、イベントの作成者および参加者を判別することができます。すべてのリンクは中断されていますが、詳細には手動によるリンクの再構築に必要な情報が含まれています。
また、1人のユーザー(または1つのリソース)の予定表が別のユーザー(またはリソース)の予定表に追加されると、重複予約が発生する可能性があります。
ユーザー(またはリソース)を新しいノードに移動した場合、そのユーザー(またはリソース)を(uniuser -del
を使用して)古いノードから削除する必要があります。
リソースが削除されると、そのリソースのすべてのトレースが削除されます。そのため、イベントに対するリソースの予約は解除されます。
ユーザーが削除されると、そのユーザーのすべてのトレースが削除されます。そのため、そのユーザーに対する、他のユーザーが作成したイベントへの出席依頼は取り消されます。また、最も重要なことは、そのユーザーが作成したすべてのイベントが削除されることです。その結果、移動されたユーザーによってイベントへの出席を依頼された、古いノードのすべてのユーザーは、そのイベントを参照できなくなります。
複数のユーザー(またはリソース、あるいはその両方)の同時移動
複数のユーザー(またはリソース、あるいはその両方)を移動する場合、移動処理を3つのフェーズに分けて実行することをお薦めします。
各ユーザー(またはリソース、あるいはその両方)をソース・ノードからファイルにコピーします(unicpoutu
またはunicpoutr
、あるいはその両方を使用)。
各ユーザー(またはリソース、あるいはその両方)をソース・ノードから削除します。
各ユーザー(またはリソース、あるいはその両方)の情報を移動先ノードにコピーします(unicpinu
またはunicpinr
、あるいはその両方を使用)。
これにより、移動するすべてのユーザー(またはリソース、あるいはその両方)のすべてのリンク上の情報は、失われません(「リソースの削除」を参照)。
ディレクトリ・サーバー警告
Oracle Calendar Serverのユーティリティ用のディレクトリ・サーバー構成の意味を理解することが重要です。サプライヤ・コンシューマ構成では、コンシューマとサプライヤ間の更新のスケジューリングによって両者間の一時的な違いが発生する場合があります。対応するサプライヤとまだ同期化されていないコンシューマ・ディレクトリ・サーバーから、Oracle Calendar Serverのユーティリティが読み取っている可能性があります。
関連項目
unicpoutr, unicpr
uniarch
: Oracle Calendar ServerのTARアーカイブを作成します。
構文
uniarch [-d] [-y] [-t | -f <filename>] [-p <path>] [-u <user>] [-g <group>] uniarch -v uniarch -h
説明
uniarch
は、Oracle Calendar Serverのバックアップを作成します。デフォルトでは、$ORACLE_HOME/ocal
ディレクトリ全体がアーカイブされます。
uniarch
は、バックアップ対象のディレクトリの外から起動する必要があります。たとえば、Oracle Calendar Server全体をバックアップする場合は、$ORACLE_HOME/ocal
ディレクトリの外からuniarch
を起動します。
uniarch
は、Oracle Calendar Serverが停止しているときのみ実行可能です。
注意: uniarchでは、Oracle Calendar Serverの内部データベースがバックアップされます。ディレクトリ・サーバーを使用している場合は、そのデータベースもバックアップする必要があります。 |
オプション
-d
Oracle Calendar Serverデータベースである$ORACLE_HOME/ocal/db/nodes
のコンテンツのみをバックアップします。
-f
<filename>
アーカイブ・ファイルの名前を指定します。このオプションを使用していない場合は、ファイル名の要求が行われます。
-t
TARデフォルト・デバイスがアーカイブ先ファイルで使用されるようにします。
-y
デフォルトでは、アーカイブの作成を続行する前に、uniarch
による確認要求が行われます。このオプションは、uniarch
に対し、確認要求を行わずに自動的に続行するよう指示します。コール処理にtty
が関連付けられていない場合は、デフォルト設定に戻ります。
-g
<group>
UNIXグループを指定します。
-p
<path>
db
ディレクトリ(-p "$ORACLE_HOME/ocal"
など)が含まれているサーバー・ディレクトリのパスを指定します。
-u
<user>
UNIXユーザーを指定します。
-v
uniarch
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
uniarch
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
例
$ORACLE_HOME/ocal
ディレクトリ全体をアーカイブする場合は、次のようになります。
% uniarch uniarch: working, please wait ... uniarch: input tar archive destination file name: jan07-99.bkup uniarch: archive "$ORACLE_HOME/ocal" and redirect to "jan07-99.bkup"? (y/n) uniarch: archive completed
コマンドライン上でアーカイブ先ファイルの名前を指定し、Oracle Calendar Serverデータベースのみをアーカイブする場合は、次のようになります。
% uniarch -d -f jan07-99-db.bkup uniarch: working, please wait ... uniarch: archive "$ORACLE_HOME/ocal/db/nodes" and redirect to "jan07-99-db.bkup"? (y/n) uniarch: archive completed
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
unib2lendian
: Oracle Calendar Serverノード・データベースを、ビッグ・エンディアンのUNIXプロセッサ用形式からリトル・エンディアンのWindowsプロセッサ用形式に変換します。このユーティリティの詳細は、オラクル社カスタマ・サポート・センターに問い合せてください。
構文
unib2lendian [-n <node-ID>] unib2lendian -v unib2lendian -h
説明
unib2lendian
は、ビッグ・エンディアンのUNIXマシン(Solaris、HP-UXまたはAIXなど)で実行されるOracle Calendar Serverから、リトル・エンディアン・マシン(Windowsなど)で実行されるOracle Calendar Serverに、ノード・データベースを移行する際に使用します。
このユーティリティは、ビッグ・エンディアン形式からリトル・エンディアン形式に、ノード・データベースの*.dat
ファイルを変換します。変換は、ファイルのコピーで実行されるため、元のデータベースは変更されません。変換に必要なファイルは*.dat
ファイルのみです。それ以外のファイルは変換先のマシンでビルドされます。
unil2bendian
は、リトル・エンディアン形式からビッグ・エンディアン形式にファイルを変換するための、補足的なユーティリティです。
unib2lendian
は、Oracle Calendar Serverが停止しているときのみ実行可能です。
オプション
-n
<node-ID>
変換するノードを指定します。ローカル・ホスト上に複数のノードが存在する場合は必須です。
-v
unib2lendian
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
unib2lendian
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
例
ビッグ・エンディアン・マシンからリトル・エンディアン・マシンへのノードの移行
次の例では、ノード45を変換し、ビッグ・エンディアン・ソース・システムで実行されるOracle Calendar Serverから、リトル・エンディアン移行先システムで実行されるOracle Calendar Serverに移行します。
この例では、移行先システムにインストールされたOracle Calendar Serverはソース・システムと同じバージョンになります。また、移行先システムには新規カレンダ・ノードが存在し、本番データは何も含まれません。移行先ノードの空のコンテンツは、ソース・ノードから移行されたデータで上書きされます。
両方のマシンでOracle Calendar Serverを停止します。この手順の中で指示があるまでは、どちらのサーバーも再起動しないでください。
ソースおよび移行先のシステムでunidbbackup
ユーティリティを使用してOracle Calendar Serverデータベースをバックアップします。
ソース・ノードでunib2lendian
を実行します。
unib2lendian -n 45
変換されたノードのコピーは、$ORACLE_HOME/ocal/db/nodes/
<N#>/perm_conv
ディレクトリに保存されます。ここで<N#>は、ソース・ノードに対応するunison.ini
セクションのname
パラメータの値です。
$ORACLE_HOME/ocal/misc/unison.ini
ファイルからソース・ノードのセクションを、移行先ホストのunison.ini
ファイルにコピーします。次に例を示します。
[45] name = N1 version = A.02.62
ソース・システムのperm_conv
ディレクトリのすべての*.dat
ファイルを、移行先システムの$ORACLE_HOME/ocal/db/nodes/
<N#>/perm
ディレクトリにコピーします。
ソース・システムの$ORACLE_HOME/ocal/db/nodes/
<N#>/streams
ディレクトリのコンテンツを、移行先システムの$ORACLE_HOME/ocal/db/nodes/
<N#>/streams
ディレクトリにコピーします。
移行先システムで、$ORACLE_HOME/ocal/db/nodes/Nempty/perm/unison.dbd
ファイルおよび$ORACLE_HOME/ocal/db/nodes/Nempty/perm/vista.ctb
ファイルを新規の$ORACLE_HOME/ocal/db/nodes/
<N#>/perm
ディレクトリにコピーします。
ノードがノード・ネットワークに含まれている場合は、Oracle Calendar Serverを再起動する前に、ネットワーク情報を必ず更新してください。
注意: この手順を実行しなかった場合、データ障害またはデータベースの破損、あるいはその両方が発生する可能性があります。 |
ノードのネットワーク情報を更新するには、次の手順に従います。
まず、ノード・ネットワークのすべてのOracle Calendar Serverを停止します。
unidbfix
を使用して、remotenode.dat
ファイルの情報をすべてのノードのremotenode.ini
ファイルにエクスポートします。たとえば、ネットワークがノード30、35、40、45および50で構成されている場合は、次のようになります。
% unidbfix -export -n 30 % unidbfix -export -n 35 % unidbfix -export -n 40 % unidbfix -export -n 45 % unidbfix -export -n 50
注意: unidbfix は、各ノードのローカル・ホストで実行する必要があります。 |
ネットワークの各ノードの$ORACLE_HOME/ocal/db/nodes/
<Nx>/perm/remotenode.ini
ファイルを編集し、ノード45に関連付けられているホスト名を変更します。
リトル・エンディアンのUNIXホストに移行する場合は、ファイルの所有権およびコピー済ファイルの権限が正しく設定されるように、ノード45でuniclean
を実行します。
ノード45でunidbfix -k
を実行し、キー・ファイルを作成します。
unidbfix -import
を使用し、remotenode.ini
ファイルの新しい情報を使用して、remotenode.dat
ファイルを更新します。
% unidbfix -import -n 30 % unidbfix -import -n 35 % unidbfix -import -n 40 % unidbfix -import -n 45 % unidbfix -import -n 50
これにより、各ノードのキー・ファイルの再ビルドも行われます。
$ORACLE_HOME/ocal/misc/nodes.ini
ファイルを更新し、ノード45のホスト名の変更を反映させます。
すべてのOracle Calendar Serverを再起動します。
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 データベースの変換に失敗
2 使用時エラー
関連項目
unidbfix, unistart, unistop, uninode
unicheck
: Oracle Calendar Serverのファイル・システムを確認します。
構文
unicheck [-nowarn] [-nodb | -maxdb <n>] [-c] unicheck -v unicheck -h
説明
unicheck
: Oracle Calendar Serverのファイル・システムを確認します。このユーティリティはまず、Oracle Calendar Serverがローカル・オペレーティング・システムで実行されるバージョンであることをチェックします。これに該当しない場合、unicheck
は、ユーザーに処理を続行するかどうかを確認します。そのバージョンがローカル・オペレーティング・システムで実行可能な場合、unicheck
は次のことを確認します。
すべての必要なファイルおよびディレクトリが存在する。
権限、所有者およびグループの情報が、ファイルおよびディレクトリで正しく設定されている。
矛盾はすべてレポートされます。ファイルまたはディレクトリ全体が見つからない場合を除いて、すべての問題はuniclean
を実行することで修正されます。
ファイル・システムを正常な状態に保つには、unicheck
を定期的に実行する必要があります。
unicheck
は、Oracle Calendar Serverが起動中か停止中かにかかわらず、実行できます。
オプション
-maxdb
<n>
unicheck
によって考慮される、ノード・データベースの最大数を指定します。たとえば<n>=30の場合、unicheck
は、最初の30のノード・データベースに関連するファイルのみをチェックします。
-nowarn
警告メッセージを出力しません(エラー・メッセージは出力されます)。
-nodb
データベース・ファイルをチェックしません。
-c
静的ファイルごとに、システム独立チェックサムを計算します。このオプションを使用する場合は、将来の使用のために、出力をファイルにリダイレクトする必要があります。
-v
unicheck
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
unicheck
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
例
unicheck
を実行する場合は、次のようになります(出力のセクションは[...]に置き換えて簡略化しています)。
% unicheck unicheck: checking all directories unicheck: checking directory "$ORACLE_HOME/ocal" unicheck: checking directory "$ORACLE_HOME/ocal/tmp" [...] unicheck: checking files in directory "$ORACLE_HOME/ocal/bin" unicheck: checking files in directory "$ORACLE_HOME/ocal/misc" [...] unicheck: checking versions of files in directory "$ORACLE_HOME/ocal/bin" unicheck: check completed
unicheck
を実行し、警告メッセージを表示せず、各ファイルのチェックサムを計算しない場合は、次のようになります(出力のセクションは、[...]
に置き換えて簡略化しています)。
% unicheck -nowarn -c unicheck: checking all directories unicheck: checking directory "$ORACLE_HOME/ocal" unicheck: checking directory "$ORACLE_HOME/ocal/tmp" [...] unicheck: checking files in directory "$ORACLE_HOME/ocal/bin" unicheck: checking files in directory "$ORACLE_HOME/ocal/misc" unicheck: checking files in directory "$ORACLE_HOME/ocal/man" [...] unicheck: checking versions of files in directory "$ORACLE_HOME/ocal/bin" unicheck: computing checksums unicksum: checksum of the file "$ORACLE_HOME/ocal/misc/timezone.ini" is 17289 unicksum: checksum of the file "$ORACLE_HOME/ocal/bin/addme" is 33775 [...] unicheck: check completed
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 警告エラー
4 サーバー・エラー
5 致命的なエラー
6 ユーザー割込み
unicksum
: ファイルのチェックサムを生成します。
構文
unicksum <filename> unicksum -v unicksum -h
説明
unicksum
は、同じファイルの2つのインスタンス間の差異が存在するかどうかを判別するために使用する、ファイルのチェックサムを生成します。
unicksum
は、Oracle Calendar Serverが起動中か停止中かにかかわらず、実行できます。
オプション
-v
unicksum
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
unicksum
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
例
unitzinfo
実行可能ファイルのチェックサムを生成する場合は、次のようになります。
% unicksum unitzinfo unicksum: checksum of the file "unitzinfo" is 18187
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
uniclean
: Oracle Calendar Serverのファイル・システムをクリーン・アップします。
構文
uniclean uniclean -v uniclean -h
説明
uniclean
は、一部の一時ファイルを削除し、ファイルとディレクトリ、および所有者とグループの権限が正しく設定されていることを確認して、Oracle Calendar Serverのファイル・システムをクリーン・アップします。
uniclean
は、Oracle Calendar Serverが起動中か停止中かにかかわらず、実行できます。
オプション
-v
uniclean
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
uniclean
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
関連項目
unicheck
unicpinu
: unicpoutu
によって作成されたユーザー・データのファイル内容を、Oracle Calendar Serverノードにコピーします。
構文
unicpinu [-add ] [-f <filename>] [-start <day> <month> <year>] [-end <day> <month> <year>] [-host <hostname:port>] -n <node-ID> unicpinu [-add ] [-start <day> <month> <year>] [-end <day> <month> <year>] [-host <hostname:port>] -n <node-ID> < <filename> unicpinu -ls [<filename(s)>] unicpinu -v unicpinu -h
説明
unicpinu
は、(unicpoutu
によって作成された)ユーザー・データが含まれているファイルを、Oracle Calendar Serverノードにコピーします。このユーティリティをunicpoutu
と併用することで、1人のユーザーの予定表を別のユーザーの予定表に追加できます(「例」を参照)。このユーティリティをunicpoutu
と併用して1つのノードから別のノードにユーザーを移動することもできますが、ユーザー移動用の正しいユーティリティはunimvuser
です。unimvuser
を使用すれば、unicpoutu
とunicpinu
を使用してユーザーを移動した場合に発生するデータ障害を回避できます。
デフォルトでは、ファイル内で指定されたユーザーが移動先のOracle Calendar Serverノードに存在する必要があります。これに該当しない場合は、-addオプションを使用してユーザーを追加できます。
unicpinu
は、Oracle Calendar Serverが起動しているときのみ実行可能です。
移動先ノードへのコピー時に、入力ファイル内の情報がunicpinu
によってどのように処理されるかを理解しておくことが重要です。
X.400名およびアドレス
これらは、キーS、G、I、X、およびキーOU1、OU2、OU3、OU4、O、C、A、Pのそれぞれに対する値です(これらのキーの詳細は、「X.400名およびアドレス・キー」を参照してください)。ファイル内のすべてのキーが値を持つように、NULL以外の値のみがunicpoutu
によってファイルに出力されます。
unicpinu
は、これらの値を使用して、移動先ノードの既存のユーザーを一意に識別します。
個人情報、パスワードおよび予定表に固有のプリファレンス
個人情報には、従業員番号、電話番号、内線番号、FAX番号、役職名および会社のメール・アドレスが含まれます。
移動先ノードでユーザーがすでに存在する場合、これらの値はすでに設定されており、unicpinu
によって入力ファイルの値で上書きされることはありません。
予定表情報
移動先ノードでユーザーがすでに存在する場合、unicpinu
は単純に、入力ファイル内の予定表情報を既存の予定表に追加します。
ファイル内のすべてのイベントは、ユーザーを所有者として移動先ノードにコピーされます。必要に応じて、各イベントの詳細には、イベントへの出席を依頼されたユーザー、これらのユーザーの状況および元の作成者と所有者を示す、追加のデータが含まれます。イベントの定期的なインスタンスまたは繰り返されるインスタンスは、それぞれが切り離され、個々のイベントとしてコピーされます。
-startオプションおよび-endオプションを使用すると、指定した範囲内のイベントおよび完了済タスクのみをインポートできます。未完了のタスクは常にインポートされます。
注意: 休日は、unicpoutuによって会議として出力されるため、unicpinuによって会議として入力されます。移動先ノードですでに存在する休日のみが、ユーザーの予定表で休日として表示されます。 |
注意: unicpinu ユーティリティは、ユーザーのインポート時にuser.ini ファイルを参照しません。 |
オプション
-add
ユーザーをデータベースに追加し、ユーザーの予定表にコピーします。ユーザーがすでに存在する場合は、このオプションを指定するとエラーになります。ディレクトリ・サーバーでは、ディレクトリ・サーバーにユーザーが存在し(入力ファイルで指定されたX.400のキーと値のペアが、すべて一致する必要があります)、そのユーザーがまだカレンダ・ユーザーではないことが必要です。
-end
<day> <month> <year>
処理されるイベントおよびタスクの終了日を設定します。デフォルトでは、ファイル内のすべてのイベントおよびタスクが作成されます。このオプションおよび-startオプションを使用すると、一部のイベントおよびタスクを除外できます。日付は"日 月 年"という形式で表します。年は4桁の数字を使用して指定します。有効な日付書式は"12 mar 1995"、"15 october 1994"、"25 12 1995"(1995年12月25日の場合)などです。"mar 12 1995"や"12 dec"などの書式は無効となり、エラー・メッセージが生成されます。
-f
<filename>
入力ファイル名を指定します。入力ファイルは、unicpoutr
ユーティリティを使用して作成する必要があります。このオプションが指定されていない場合、標準入力が使用されます。
-host
<hostname:port>
ホストの名前およびポート番号を指定します。ホストがリモートの場合に必須。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。
-ls
<filename(s)>
指定された各ファイル名に対し、ファイル名およびファイルに含まれるユーザーのX.400名およびアドレスが出力されます。X.400名およびアドレスは、ファイル名の後ろに表示されます。unicpoutu
コマンドで作成されたファイル以外はリストされません。ファイル名が指定されていない場合、現行ディレクトリ(.)のファイルが調査されます。
-n
<node-ID>
ノードを指定します。
-start
<day> <month> <year>
処理されるイベントおよびタスクの開始日を設定します。デフォルトでは、ファイル内のすべてのイベントおよびタスクが作成されます。このオプションおよび-endオプションを使用すると、一部のイベントおよびタスクを除外できます。日付は"日 月 年"という形式で表します。年は4桁の数字を使用して指定します。有効な日付書式は"12 mar 1995"、"15 october 1994"、"25 12 1995"(1995年12月25日の場合)などです。"mar 12 1995"や"12 dec"などの書式は無効となり、エラー・メッセージが生成されます。
-v
unicpinu
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
unicpinu
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
X.400名およびアドレス・キー
表6-17 使用可能なキー: UNICPINU
キー | 説明 |
---|---|
|
姓 |
|
名 |
|
イニシャル |
|
世代 |
|
組織単位1 |
|
組織単位2 |
|
組織単位3 |
|
組織単位4 |
|
組織 |
|
国 |
|
管理ドメイン |
|
プライベート・ドメイン |
例
1つのノードから別のノードへのユーザーの移動
1つのノードから別のノードにユーザーを移動するには、unicpinu
をunicpoutu
およびuniuser
と併用します。この例では、ユーザーSarah Hermanがノード20からノード44に移動し、このユーザーの組織単位の1つがSalesからR&Dに変更されます。
注意: この手順は、unimvuserでは必要な移動を完了できない場合のみ、使用してください。この手順の実行時に失われるデータの詳細は、「警告」を参照してください。 |
移動するユーザーがノード20に存在することを確認します。
% uniuser -ls "S=Herman/G=S*" -n 20 S=Herman/G=Sarah/OU1=Dallas/OU2=Sales/ID=1234
ユーザーの予定表およびユーザー情報をファイルにコピーします。
% unicpoutu "G=Sara*/S=Herman -f sherman.dat -n 20
ノード20からユーザーを削除します。通常は2つの異なるノードに同じユーザーを存在させる必要がないため、この手順を行います。ディレクトリ・サーバーでは、この後にunicpinu -add
コマンドが続く場合はこの手順を行う必要があります。
% uniuser -del "G=Sara*/S=Herman" -n 20
移動先ノードにユーザーを追加します。
% unicpinu -add -f sherman.dat -n 44 S=Herman/G=Sarah/OU1=Dallas/OU2=Sales/ID=1234
1人のユーザーの予定表を別のユーザーの予定表に追加するには、unicpinu
をunicpoutu
と併用します。この例では、Sarah Hermanの予定表をYannick Olafsenの予定表に追加します。
Sarah Hermanのユーザー・データを(ノード20から)ファイルにコピーします。
% unicpoutu "G=Sara*/S=Herman" -f sherman.dat -n 20
sherman.dat
ファイルを編集し、X.400名およびアドレスを変更して、Yannick Olafsenのデータベースに含まれているものと一致させます。
% vi sherman.dat
ノード24にファイルをコピーします。Yannick Olafsenはすでにユーザーとしてノード24に存在するため、このユーザーの個人情報、パスワードおよび予定表のプリファレンスは上書きされません。
% unicpinu -f sherman.dat -n 24
Sarah Hermanの予定表情報が、Yannick Olafsenの既存の予定表情報に追加されます。
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
警告
予定表のサイズおよび処理時間
ファイル内の予定表のサイズにより、unicpinu
が完了するまでに時間がかかる場合があります。
このユーティリティの制限
unicp
ファミリのユーティリティには次の制限があるため、これを考慮する必要があります。
イベント
移動されたユーザー(またはリソース)から見た場合、新しい予定表内の各移動済イベントは個人イベントで、詳細には十分なデータが含まれており、イベントの作成者および参加者を判別することができます。すべてのリンクは中断されていますが、詳細にはリンクの再ビルドに必要な情報が含まれています。
また、1人のユーザー(または1つのリソース)の予定表が別のユーザー(またはリソース)の予定表に追加されると、重複予約が発生する可能性があります。
ユーザー(またはリソース)を新しいノードに移動した場合、そのユーザー(またはリソース)を(uniuser -del
を使用して)古いノードから削除する必要があります。
リソースが削除されると、そのリソースのすべてのトレースが削除されます。そのため、イベントに対するリソースの予約は解除されます。
ユーザーが削除されると、そのユーザーのすべてのトレースが削除されます。そのため、そのユーザーは、他のユーザーが作成したイベントへの出席を依頼されたユーザーのリストから除外されます。また、最も重要なことは、そのユーザーが作成したすべてのイベントが削除されることです。その結果、移動されたユーザーによってイベントへの出席を依頼された、古いノードのすべてのユーザーは、そのイベントを参照できなくなります。
複数のユーザー(またはリソース、あるいはその両方)の同時移動
複数のユーザー(またはリソース、あるいはその両方)を移動する場合、移動処理を3つのフェーズに分けて実行することをお薦めします。
各ユーザー(またはリソース、あるいはその両方)をソース・ノードからファイルにコピーします(unicpoutu
またはunicpoutr
、あるいはその両方を使用)。
各ユーザー(またはリソース、あるいはその両方)をソース・ノードから削除します。
各ユーザー(またはリソース、あるいはその両方)の情報を移動先ノードにコピーします(unicpinu
またはunicpinr
、あるいはその両方を使用)。
これにより、移動するすべてのユーザー(またはリソース、あるいはその両方)の間にあるリンク上の情報は、すべて失われません(「ユーザー(またはリソース)の削除」を参照)。
ディレクトリ・サーバー警告
Oracle Calendar Serverのユーティリティ用のディレクトリ・サーバー構成の意味を理解することが重要です。サプライヤ・コンシューマ構成では、コンシューマとサプライヤ間の更新のスケジューリングによって両者間の一時的な違いが発生する場合があります。対応するサプライヤとまだ同期化されていないコンシューマ・ディレクトリ・サーバーから、Oracle Calendar Serverのユーティリティが読み取っている可能性があります。
関連項目
unicpoutu, unicpu
unicpoutr
: リソース・データをOracle Calendar Serverノードからファイルにコピーします。
構文
unicpoutr -u resname [-f <filename>] [-host <hostname:port>] [-start <day> <month> <year>] [-end <day> <month> <year>] -n <node-ID> unicpoutr -v unicpoutr -h
説明
unicpoutr
は、リソースのデータをOracle Calendar Serverノードからファイルにコピーします。unicpinr
ユーティリティと併用することで、1つのノードから別のノードにリソースを移動したり、1つのリソースから別のリソースにリソースの予定表をコピーできます。
unicpoutr
は、Oracle Calendar Serverが起動しているときのみ実行可能です。
unicpoutr
は、次の情報をファイルにコピーします(出力ファイルの書式およびコンテンツの詳細は、unicpr
を参照してください)。
リソース名
リソース・パスワード
リソース情報(容量、電話番号など)
予定表固有のプリファレンス
予定表情報
予定表情報には、リソースが所有する、またはリソースが出席を依頼された、過去および将来のイベントが含まれます。参加者レコードを持つ特定の期間内のイベントをエクスポートする場合は、-startオプションおよび-endオプションを使用できます。
次の情報は、ファイルにコピーされません。
リソースに関連付けられたアクセス制御リスト(リソースに付与された、またはリソースが付与した代理権の詳細を含む)
オプション
-end
<day> <month> <year>
処理されるイベントの終了日を設定します。デフォルトでは、すべてのイベントが出力されます。このオプションおよび-startオプションを使用すると、一部のイベントを除外できます。日付は"日 月 年"という形式で表します。年は4桁の数字を使用して指定します。有効な日付書式は"12 mar 1995"、"15 october 1994"、"25 12 1995"(1995年12月25日の場合)などです。"mar 12 1995"や"12 dec"などの書式は無効となり、エラー・メッセージが生成されます。
-f
<filename>
出力ファイル名を指定します。このファイルはすでに存在していないことが必要です。デフォルトでは、標準出力が使用されます。
-host
<hostname:port>
ホストの名前およびポート番号を指定します。ホストがリモートの場合に必須。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。
-n
<node-ID>
ノードを指定します。
-start
<day> <month> <year>
処理されるイベントの開始日を設定します。デフォルトでは、すべてのイベントが出力されます。このオプションおよび-endオプションを使用すると、一部のイベントを除外できます。日付は"日 月 年"という形式で表します。年は4桁の数字を使用して指定します。有効な日付書式は"12 mar 1995"、"15 october 1994"、"25 12 1995"(1995年12月25日の場合)などです。"mar 12 1995"や"12 dec"などの書式は無効となり、エラー・メッセージが生成されます。
-u
<res>
リソースの指定に使用します。res
引数は、単一のリソースと一致する必要があります。これに該当しない場合はエラーがレポートされます。この引数の指定方法は、「res引数の書式」を参照してください。
-v
unicpoutr
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
unicpoutr
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
書式
res引数の書式
res引数は"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueは任意の文字列です。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。value文字列はワイルド・カード記号(*)で終了する場合があります。スラッシュ「/」が文字列に含まれる場合は、キーと値のペアのデリミタとして解釈されることを防ぐため、文字「\」でエスケープする必要があります。たとえば、"R=betacam\/loaner/S=Khupfer"のようになります。
UNIX環境でシェルが文字列を処理する場合(たとえば文字列がコマンドラインで提供される場合や、ユーティリティに引数として渡される場合)、文字列は引用符で囲む必要があります。また、シェルにとって意味をなす文字が文字列に含まれる場合は、シェルが解釈することを防ぐためその文字をエスケープ(つまり、エスケープ文字「\」を前に付ける)します。
IDのキーと値のペアがres引数で指定されている場合は、ともに指定されている他のキーと値のペアはすべて無視されます。
表6-18 使用可能なキー: UNICPOUTR
キー | フィールド |
---|---|
|
リソース名 |
|
リソース番号 |
|
容量 |
|
連絡先の姓 |
|
連絡先の名 |
|
識別子 |
|
リソース固有の識別子 |
|
場所 |
|
電話番号 |
|
FAX番号 |
例
リソースKitchenのリソース・データを、ノード20からファイルkitchen.dat
にコピーする場合は、次のようになります。
% unicpoutr "R=Kitchen" -f kitchen.dat -n 20
1998年1月10日より前のイベントを無視して、同じタスクを実行する場合は、次のようになります。
% unicpoutr "R=Kitchen" -f kitchen.dat -start 10 1 1998 -n 20
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
警告
予定表のサイズおよび処理時間
予定表のサイズにより、unicpoutr
が完了するまでに時間がかかる場合があります。
このユーティリティの制限
unicp
ファミリのユーティリティには次の制限があるため、これを考慮する必要があります。
イベント
移動されたユーザー(またはリソース)から見た場合、新しい予定表内の各移動済イベントは個人イベントで、詳細には十分なデータが含まれており、イベントの作成者および参加者を判別することができます。すべてのリンクは中断されていますが、詳細にはリンクの再ビルドに必要な情報が含まれています。
また、1人のユーザー(または1つのリソース)の予定表が別のユーザー(またはリソース)の予定表に追加されると、重複予約が発生する可能性があります。
ユーザー(またはリソース)の削除
ユーザー(またはリソース)を新しいノードに移動した場合、そのユーザー(またはリソース)を(uniuser -del
を使用して)古いノードから削除する必要があります。
リソースが削除されると、そのリソースのすべてのトレースが削除されます。そのため、イベントに対するリソースの予約は解除されます。
ユーザーが削除されると、そのユーザーのすべてのトレースが削除されます。そのため、そのユーザーに対する、他のユーザーが作成したイベントへの出席依頼は取り消されます。また、最も重要なことは、そのユーザーが作成したすべてのイベントが削除されることです。その結果、移動されたユーザーによってイベントへの出席を依頼された、古いノードのすべてのユーザーは、そのイベントを参照できなくなります。
複数のユーザー(またはリソース、あるいはその両方)の同時移動
複数のユーザー(またはリソース、あるいはその両方)を移動する場合、移動処理を3つのフェーズに分けて実行することをお薦めします。
各ユーザー(またはリソース、あるいはその両方)をソース・ノードからファイルにコピーします(unicpoutu
またはunicpoutr
、あるいはその両方を使用)。
各ユーザー(またはリソース、あるいはその両方)をソース・ノードから削除します。
各ユーザー(またはリソース、あるいはその両方)の情報を移動先ノードにコピーします(unicpinu
またはunicpinr
、あるいはその両方を使用)。
これにより、移動するすべてのユーザー(またはリソース、あるいはその両方)の間にあるリンク上の情報は、すべて失われません(「ユーザー(またはリソース)の削除」を参照)。
ディレクトリ・サーバー警告
Oracle Calendar Serverのユーティリティ用のディレクトリ・サーバー構成の意味を理解することが重要です。サプライヤ・コンシューマ構成では、コンシューマとサプライヤ間の更新のスケジューリングによって両者間の一時的な違いが発生する場合があります。対応するサプライヤとまだ同期化されていないコンシューマ・ディレクトリ・サーバーから、Oracle Calendar Serverのユーティリティが読み取っている可能性があります。
関連項目
unicpinr, unicpr
UNICPOUTUunicpoutu
: ユーザー・データをOracle Calendar Serverノードからファイルにコピーします。
構文
unicpoutu -u username [-f <filename>] [-host <hostname:port>] [-start <day> <month> <year>] [-end <day> <month> <year>] [-holiday] -n <node-ID> unicpoutu -v unicpoutu -h
説明
unicpoutu
は、ユーザーのデータをOracle Calendar Serverノードからファイルにコピーします。unicpinu
ユーティリティと併用することで、1人のユーザーから別のユーザーに、予定表をコピーできます。このユーティリティをunicpinu
と併用して1つのノードから別のノードにユーザーを移動することもできますが、ユーザー移動用の正しいユーティリティはunimvuser
です。unimvuser
を使用すれば、unicpoutu
とunicpinu
を使用してユーザーを移動した場合に発生するデータ障害を回避できます。
unicpoutu
は、Oracle Calendar Serverが起動しているときのみ実行可能です。
unicpoutu
は、次の情報をファイルにコピーします(出力ファイルの書式および内容の詳細は、unicpu
を参照してください)。
ユーザーのX.400名およびアドレス。
ユーザーのパスワード。
ユーザーの個人情報。個人情報には、従業員番号、電話番号、内線番号、FAX番号、役職名および会社のメール・アドレスが含まれます。
ユーザーの予定表固有のプリファレンス。
ユーザーの予定表情報:
予定表情報には、ユーザーが所有する、またはユーザーが出席を依頼された、過去および将来のイベントが含まれます。休日イベントは、-holidayオプションを使用している場合以外は含まれません。-startオプションおよび-endオプションを使用すると、特定の期間内のイベントをエクスポートできます。
また、未完了のすべてのタスク、およびすべての完了済タスク(デフォルトの場合)が含まれます。-startオプションおよび-endオプションを使用すると、特定の期間内の完了済タスクをエクスポートできます。
次の情報は、ファイルにコピーされません。
ユーザーに関連付けられたアクセス制御リスト: これには、代理権または表示権などの、ユーザーに付与された権限およびユーザーが付与した権限の詳細が含まれます。
ユーザーのグループ。
オプション
-end
<day> <month> <year>
処理されるイベントおよびタスクの終了日を設定します。デフォルトでは、すべてのイベントおよびタスクが出力されます。このオプションおよび-startオプションを使用すると、一部のイベントおよびタスクを除外できます。日付は"日 月 年"という形式で表します。年は4桁の数字を使用して指定します。有効な日付書式は"12 mar 1995"、"15 october 1994"、"25 12 1995"(1995年12月25日の場合)などです。"mar 12 1995"や"12 dec"などの書式は無効となり、エラー・メッセージが生成されます。
-f
<filename>
出力ファイル名を指定します。このファイルはすでに存在していないことが必要です。デフォルトでは、標準入力が使用されます。
-holiday
ユーザーの予定表の休日を出力ファイルに含めます。休日は会議として出力され、ノードのすべてのユーザーが会議の参加者として含まれます。ユーザーの予定表は、その後unicpinu
を使用して新しいノードに入力されます。新しいノードでは、既存の休日のみがユーザーの予定表で休日として表示され、古いノードの休日は会議として表示されます。
-host
<hostname:port>
ホストの名前およびポート番号を指定します。ホストがリモートの場合に必須。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。
-n
<node-ID>
ノードを指定します。
-start
<day> <month> <year>
処理されるイベントおよびタスクの開始日を設定します。デフォルトでは、すべてのイベントおよびタスクが出力されます。このオプションおよび-endオプションを使用すると、一部のイベントおよびタスクを除外できます。日付は"日 月 年"という形式で表します。年は4桁の数字を使用して指定します。有効な日付書式は"12 mar 1995"、"15 october 1994"、"25 12 1995"(1995年12月25日の場合)などです。"mar 12 1995"や"12 dec"などの書式は無効となり、エラー・メッセージが生成されます。
-u
<user>
ユーザーの指定に使用します。user引数は、単一のユーザーと一致する必要があります。これに該当しない場合はエラーがレポートされます。この引数の指定方法は、「user引数の書式」を参照してください。
-v
unicpoutu
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
unicpoutu
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
書式
user引数の書式
user引数は"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueは任意の文字列です。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。value文字列はワイルド・カード記号(*)で終了する場合があります。スラッシュ「/」が文字列に含まれる場合は、キーと値のペアのデリミタとして解釈されることを防ぐため、文字「\」でエスケープする必要があります。たとえば、"S=Hoopla/OU1=R\/D"
のようになります。
UNIX環境でシェルが文字列を処理する場合(たとえば文字列がコマンドラインで提供される場合や、ユーティリティに引数として渡される場合)、文字列は引用符で囲む必要があります。また、シェルにとって意味をなす文字が文字列に含まれる場合は、シェルが解釈することを防ぐためその文字をエスケープ(つまり、エスケープ文字「\」を前に付ける)します。
注意: IDのキーと値のペアがuser引数で指定されている場合は、ともに指定されている他のキーと値のペアはすべて無視されます。 |
表6-19 使用可能なキー: UNICPOUTU
キー | X.400フィールド |
---|---|
|
姓 |
|
名 |
|
イニシャル |
|
識別子 |
|
ユーザー固有の識別子 |
|
世代 |
|
組織単位1 |
|
組織単位2 |
|
組織単位3 |
|
組織単位4 |
|
組織 |
|
国 |
|
管理ドメイン |
|
プライベート・ドメイン |
例
Herman, Sarahのユーザー・データをノード20からファイルsherman.datにコピーする場合は、次のようになります。
% unicpoutu -u "S=Herman/G=Sa*" -f sherman.dat -n 20
1998年1月10日より前のタスクおよびイベントを無視して、同じタスクを実行する場合は、次のようになります。
unicpoutu -u "S=Herman/G=Sa*" -f sherman.dat -start 10 1 1998 -n 20
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
警告
予定表のサイズおよび処理時間
予定表のサイズにより、unicpoutu
が完了するまでに時間がかかる場合があります。
このユーティリティの制限
unicp
ファミリのユーティリティには次の制限があるため、これを考慮する必要があります。
イベント
移動されたユーザー(またはリソース)から見た場合、新しい予定表内の各移動済イベントは個人イベントで、詳細には十分なデータが含まれており、イベントの作成者および参加者を判別することができます。すべてのリンクは中断されていますが、詳細にはリンクの再ビルドに必要な情報が含まれています。
また、1人のユーザー(または1つのリソース)の予定表が別のユーザー(またはリソース)の予定表に追加されると、重複予約が発生する可能性があります。
ユーザー(またはリソース)を新しいノードに移動した場合、そのユーザー(またはリソース)を(uniuser -del
を使用して)古いノードから削除する必要があります。
リソースが削除されると、そのリソースのすべてのトレースが削除されます。そのため、イベントに対するリソースの予約は解除されます。
ユーザーが削除されると、そのユーザーのすべてのトレースが削除されます。そのため、そのユーザーは、他のユーザーが作成したイベントへの参加者リストから除外されます。また、最も重要なことは、そのユーザーが作成したすべてのイベントが削除されることです。その結果、移動されたユーザーによってイベントへの出席を依頼された、古いノードのすべてのユーザーは、そのイベントを参照できなくなります。
複数のユーザー(またはリソース、あるいはその両方)の同時移動
複数のユーザー(またはリソース、あるいはその両方)を移動する場合、移動処理を3つのフェーズに分けて実行することをお薦めします。
各ユーザー(またはリソース、あるいはその両方)をソース・ノードからファイルにコピーします(unicpoutu
またはunicpoutr
、あるいはその両方を使用)。
各ユーザー(またはリソース、あるいはその両方)をソース・ノードから削除します。
各ユーザー(またはリソース、あるいはその両方)の情報を移動先ノードにコピーします(unicpinu
またはunicpinr
、あるいはその両方を使用)。
これにより、移動するすべてのユーザー(またはリソース、あるいはその両方)の間にあるリンク上の情報は、すべて失われません(「ユーザー(またはリソース)の削除」を参照)。
ディレクトリ・サーバー警告
Oracle Calendar Serverのユーティリティ用のディレクトリ・サーバー構成の意味を理解することが重要です。サプライヤ・コンシューマ構成では、コンシューマとサプライヤ間の更新のスケジューリングによって両者間の一時的な違いが発生する場合があります。対応するサプライヤとまだ同期化されていないコンシューマ・ディレクトリ・サーバーから、Oracle Calendar Serverのユーティリティが読み取っている可能性があります。
関連項目
unicpinu
、unicpu
unicpr
: unicpoutr
ユーティリティによって作成され、unicpinr
ユーティリティによって読み取られるファイルの書式です。
説明
unicpoutr
ユーティリティが作成し、unicpinr
ユーティリティが読み取るのは、次の書式のASCIIファイルです。
{ <resource identification> } K Events: <event descriptions>
ファイルの<resource identification>セクションの、開く中カッコおよび閉じる中カッコを除いて、ファイルの各行は、その行に格納されているデータを定義する単一の文字コードで始まります。この単一の文字コードの後ろには、1つの半角スペースが入ります。unicpinr
ユーティリティは、空白行および不明なコードで始まる行を無視します。
<resource identification>セクション内のコードは、<event descriptions>セクションでは不正です。その逆も同様です。
<resource identification>セクションに含めることができる行の詳細は、次のとおりです。
表6-20 使用可能な行: UNICPR <resource identification>
コードと引数 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
E encrypt_flag |
ブール |
ファイル暗号化フラグ。現在使用できるのはFalseのみです。 |
F file_type |
文字列 |
ファイル・タイプ。現在使用できるのは、文字列Unison Export Fileです。 |
I password |
文字列 |
リソースの暗号化されていないパスワード。 |
N number |
整数 |
ファイル内のイベント数。 |
P preferences |
整数 |
リソースの表示および通知のプリファレンス。最初から最後までの12個の整数は次のとおりです。 ShowEventTitles StartDay(分単位) EndDay(分単位) StartWeek display Display in time increments Display days Display time format Periodic refresh Refresh frequency Mail notification Reminders Lead time before reminders |
R a name |
文字列 |
リソース名。 |
R b number |
文字列 |
リソース数。 |
R c capacity |
文字列 |
リソース容量。 |
R d phone_number |
文字列 |
リソースの電話番号。 |
R e extension |
文字列 |
リソースの内線番号。 |
R f fax_number |
文字列 |
リソースのFAX番号。 |
V version# |
文字列 |
バージョン番号。現在はA.02.53です。 |
X contact_data |
文字列 |
連絡先のX.400データ。 |
<event descriptions>セクションに含めることができる行の詳細は、次のとおりです。
表6-21 使用可能な行: UNICPR <event descriptions>
コードと引数 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
S date |
文字列 |
UNIAPI_TIMEのイベントの開始時間または日付指定としてのイベントの開始時間。 |
D duration |
整数 |
イベントの所要時間(分)。 |
T title |
文字列 |
イベントのタイトル。 |
G location |
文字列 |
イベントの場所。 |
I class |
整数 |
イベント・クラス(標準、休日など)。 |
R type&priority |
文字列 |
イベント・タイプ(標準、パブリックなど)および優先度(1、2など。イベント・タイプの後ろに付加)。 |
M creator |
文字列 |
イベントの作成者。 |
W owner |
文字列 |
イベントの所有者。 |
A attending reminder leadtime |
文字列 |
リソースの出席状況(TRUE/FALSE)、視覚アラーム(0、1)、リードタイム(分)を示します。 |
C description |
文字列 |
イベントの詳細。数行になる場合があり、参加者のリストを含みます。複数行の場合、後続の各行もCで始まる必要があります。 |
O |
イベントのインスタンスの終わり。 |
例
次の例は、kitchenリソースの予定表の1つのイベントを含むファイルを示しています。
{ F Unison Export File V A.04.00 E FALSE X S=Baker/G=James R a Kitchen R b 12 R c 10 R d (123)-456-7890 R e 217 R f (123)-456-7891 I Password P 4 480 1140 1 15 127 2 0 15 0 0 0 #These define display and notification preferences as follows: # 4 ShowEventTitles # 480 StartDay at 8:00am # 1140 EndDay at 7:00pm # 1 StartWeek display on Sunday # 15 Display in time increments of 15 min. # 127 Display all days Sunday to Saturday # 2 Display time in am/pm format # 0 Periodic refresh disabled # 15 Refresh frequency 15 minutes # 0 Mail notification disabled # 0 No reminders # 0 No lead time before reminders N 1 } K Events: S 2262975 D 75 T Lunch G Kitchen I 0 R N0 M Kitchen W Kitchen A TRUE 1 5 C Lunch time C David Robinson C Kathy Bates O
関連項目
unicpinr(8), unicpoutr(8).
unicpu
: unicpoutu
ユーティリティによって作成され、unicpinu
ユーティリティによって読み取られるファイルの書式です。
説明
unicpoutu
ユーティリティが作成し、unicpinu
ユーティリティが読み取るのは、次の書式のASCIIファイルです。
{ <user identification> } K Events: <event descriptions> K Tasks: <task descriptions>
ファイルの<user identification>セクションの開く中カッコおよび閉じる中カッコを除いて、ファイルの各行は、その行に格納されているデータを定義する単一の文字コードで始まります。この単一の文字コードの後ろには、1つの半角スペースが入ります。unicpinu
ユーティリティは、空白行および不明なコードで始まる行を無視します。
<user identification>のコードは、他の2つのセクションのいずれでも不正ではありません。その逆も同様です。
<user identification>セクションに含めることができる行の詳細は、次のとおりです。
表6-22 使用可能な行: UNICPR <user identification>
コードと引数 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
E encrypt_flag |
ブール |
ファイル暗号化フラグ。現在使用できるのはFalseのみです。 |
F file_type |
文字列 |
ファイル・タイプ。現在使用できるのは、文字列Unison Export Fileです。 |
I password |
文字列 |
ユーザーの暗号化されていないパスワード。 |
N events tasks |
整数 |
ファイル内のイベントおよびタスクの数。eventsはイベント数、tasksはタスク数を示します。 |
P preferences |
整数 |
ユーザーの表示および通知のプリファレンス。最初から最後までの12個の整数は次のとおりです。 ShowEventTitles StartDay(分単位) EndDay(分単位) StartWeek display Display in time increments Display days Display time format Periodic refresh Refresh frequency Mail notification Reminders Lead time before reminders |
U a address |
文字列 |
ユーザーのアドレス。複数行に及ぶこともあります。その場合、各追加行もU aで始める必要があります。 |
U b empl_number |
文字列 |
ユーザーの従業員番号。 |
U c phone_number |
文字列 |
ユーザーの電話番号。 |
U d fax_number |
文字列 |
ユーザーのFAX番号。 |
U e extension |
文字列 |
ユーザーの内線番号。 |
U f job_title |
文字列 |
ユーザーの役職名。 |
V version# |
文字列 |
バージョン番号。現在はA.02.51です。 |
X user_data |
文字列 |
ユーザーのX.400データ。 |
<event descriptions>セクションに含めることができる行の詳細は、次のとおりです。
表6-23 使用可能な行: UNICPU <event description>
コードと引数 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
S date |
文字列 |
UNIAPI_TIMEのイベントの開始時間または日付指定としてのイベントの開始時間。 |
D duration |
整数 |
イベントの所要時間(分)。 |
T title |
文字列 |
イベントのタイトル。 |
G location |
文字列 |
イベントの場所。 |
I class |
整数 |
イベント・クラス(標準、休日など)。 |
R type&priority |
文字列 |
イベント・タイプ(標準、パブリックなど)および優先度(1、2など。イベント・タイプの後ろに付加)。 |
M creator |
文字列 |
イベントの作成者。 |
W owner |
文字列 |
イベントの所有者。 |
A attending reminder leadtime |
文字列 |
ユーザーの出席状況(TRUE/FALSE)、視覚アラーム(0、1)、リードタイム(分)を示します。 |
C description |
文字列 |
イベントの詳細。数行になる場合があり、参加者のリストを含みます。複数行の場合、後続の各行もCで始まる必要があります。 |
O |
イベントのインスタンスの終わり。 |
<task descriptions>セクションに含めることができる行の詳細は、次のとおりです。
表6-24 使用可能な行: UNICPU <task description>
コードと引数 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
S starttime |
文字列 |
UNIAPI_TIMEのタスクの開始時間または日付指定としてのタスクの開始時間。 |
D endtime |
文字列 |
日付指定としてのタスクの終了時間。 |
T title |
文字列 |
タスクのタイトル。 |
R priority |
整数 |
タスクの優先度。 |
L compl_level |
整数 |
完了レベル。 |
M creator |
文字列 |
タスクの作成者。 |
W owner |
文字列 |
タスクの所有者。 |
C description |
文字列 |
タスクの詳細。数行に及ぶ場合もあります。複数行の場合、後続の各行もCで始まる必要があります。 |
O |
タスクのインスタンスの終わり。 |
例
次の例は、James Bakerの予定表の2つのイベントおよび1つのタスクが含まれているファイルを示しています。
{ F Unison Export File V A.02.51 E FALSE X S=Baker/G=James/I=T/OU1=Labs/OU2=SysAdmin U a Calendar Server Corporation, U a 1234 Software Blvd., U a Suite 999, U a Software Valley, CA 99999. U b 12 U c (123)-456-7890 U d (123)-456-7891 U e 215 U f System Administrator I Password P 4 480 1140 1 15 127 2 0 15 0 0 0 #These define display and notification preferences as follows: # 4 ShowEventTitles # 480 StartDay at 8:00am # 1140 EndDay at 7:00pm # 1 StartWeek display on Sunday # 15 Display in time increments of 15 min. # 127 Display all days Sunday to Saturday # 2 Display time in am/pm format # 0 Periodic refresh disabled # 15 Refresh frequency 15 minutes # 0 Mail notification disabled # 0 No reminders # 0 No lead time before reminders N 2 1 } K Events: S 2262975 D 75 T Friday R&D meeting G Conference Room I 0 R N0 M Baker James W Baker James A TRUE 1 5 C Discuss next week's activities. C James Baker C David Robinson C Kathy Bates O S D=25/Y=2000/M=April/T=00:00/z=EST5EDT D 1440 T Company Holiday I 1 R A2 M Robinson David W Robinson David A TRUE 0 0 O K Tasks: S D=1/Y=2000/M=April/T=8:00/z=EST5EDT D D=30/Y=2000/M=April/T=17:00/z=EST5EDT T System Overhaul. R 3 L 70 M Baker James W Baker James C Upgrade OS version from A.02.50 to A.04.51 O
関連項目
unicpinu(8), unicpoutu(8)
unidb2ldif
: Oracle Calendar ServerノードをLDIFファイルにエクスポートします。このユーティリティは、Oracle Internet Directoryサーバーのインストールでは使用できません。Oracle Calendar Serverのスタンドアロン・インストール専用です。
構文
unidb2ldif -n <node-ID> [-host <hostname:port>] [-u <user>] unidb2ldif -v unidb2ldif -h
説明
unidb2ldif
は、特定のOracle Calendar Serverノードのデータベースを、LDIFファイルnode
<node-ID>.ldif
にエクスポートします。このファイルには、変更レコード形式の一連の変更が含まれます。ldapmodify
ユーティリティは、このファイルを使用して、新しいディレクトリ・サーバーの移入、および新しいエントリの追加または事前に移入されたディレクトリ・サーバーの既存のエントリの変更を行います。
ディレクトリ・サーバーがすでに存在する場合、unidb2ldif
は、Oracle Calendar Serverノードで検出された内容と比較してディレクトリ・サーバーの情報をチェックし、LDIFファイルへの出力対象(つまり、エントリをディレクトリ・サーバーに追加する必要があるか、またはディレクトリ・サーバーにエントリが存在する場合はエントリの変更が必要かどうか)を判断します。
このユーティリティは、Oracle Collaboration Suiteインストールでは使用できません。Oracle Calendar Serverのスタンドアロン・インストール専用です。
オプション
-n
<node-ID>
エクスポートするノードを指定します。
-host
<hostname:port>
ホストの名前およびポート番号を指定します。ホストがリモートの場合に必須。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。
-u
<user>
エクスポートするユーザー、リソースまたはイベント・カレンダのアカウントを指定します。<user>の指定方法の詳細は、「<user>引数の書式」を参照してください。
-v
unidb2ldif
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
unidb2ldif
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
書式
<user>引数の書式
user引数は"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueは任意の文字列です。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。value文字列はワイルド・カード記号(*)で終了する場合があります。スラッシュ「/」が文字列に含まれる場合は、キーと値のペアのデリミタとして解釈されることを防ぐため、文字「\」でエスケープする必要があります。たとえば、"S=Hoopla/OU1=R\/D"
のようになります。
UNIX環境でシェルが文字列を処理する場合(たとえば文字列がコマンドラインで提供される場合や、ユーティリティに引数として渡される場合)、文字列は引用符で囲む必要があります。また、シェルにとって意味をなす文字が文字列に含まれる場合は、シェルが解釈することを防ぐためその文字をエスケープ(つまり、エスケープ文字「\」を前に付ける)します。
注意: <user>引数でユーザーを指定するためのIDのキーと値のペアが指定されている場合、ともに指定されているその他のキーと値のペアは、すべて無視されます。 |
表6-27 ユーザーを指定するために使用可能なキー: UNIDB2LDIF
キー | X.400フィールド |
---|---|
|
姓 |
|
名 |
|
イニシャル |
|
識別子 |
|
一意のユーザーID |
|
電子メール・アドレス |
|
世代 |
|
組織単位1 |
|
組織単位2 |
|
組織単位3 |
|
組織単位4 |
|
組織 |
|
国 |
|
管理ドメイン |
|
プライベート・ドメイン |
|
電話番号 |
|
FAX番号 |
|
従業員番号 |
例
ホストjupiterにあるノード10のデータベースをLDIFファイルにエクスポートする場合は、次のようになります。
% unidb2ldif -n 10 -host jupiter
ファイル
unidb2ldif.ini
このファイルの[UNIDB2LDIF]
セクションおよび[LDAP]
セクションには、unidb2ldif
によって使用される多数のパラメータが含まれます。
[UNIDB2LDIF]
ldifdir =
<directory>
LDIFファイル用の出力ディレクトリを指定します。デフォルトは<calendar_install_path>/tmp
です。
userfilterfmt =
"(uid=%UID%)
"
既存のエントリの一致に使用する、LDAP検索フィルタの書式を指定します。デフォルトではユーザーIDが使用されます。サポートされている書式コードは次のとおりです。
表6-28 userfilterfmtパラメータに使用可能な値
X.400フィールド | 書式パラメータ |
---|---|
姓 |
|
名 |
|
イニシャル |
|
ユーザーID |
|
電子メール |
|
識別子 |
|
世代 |
|
組織単位1 |
|
組織単位2 |
|
組織単位3 |
|
組織単位4 |
|
組織 |
|
国 |
|
管理ドメイン |
|
プライベート・ドメイン |
|
電話番号 |
|
FAX番号 |
|
従業員番号 |
|
役職名 |
|
[LDAP]
host =
<hostname:port>
ディレクトリ・サーバーが実行されるホストの名前およびポート番号を指定します。既存のディレクトリ・サーバーのインストールに移行する場合は、指定する必要があります。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。
port =
<portnumber>
ディレクトリ・サーバーが実行される代替TCPポートを指定します。デフォルトのポートは389です。
basedn =
<dn>
ディレクトリ情報ツリーでの検索操作の開始点を指定します。-dnsuffixオプションを使用していない場合に、新しいディレクトリ・エントリの作成に使用する、基底識別名でもあります。
binddn =
<dn>
ディレクトリ・サーバーのバインドに使用する識別名を指定します。
bindpwd =
<password>
ディレクトリ・サーバーのバインドに使用するパスワードを指定します。
admin =
<dncomponent>
baseDN
と併用することで、ディレクトリ情報ツリーでのOracle Calendar Server管理者の位置を指定できます。
admingroup =
<dncomponent>
baseDN
と併用することで、ディレクトリ情報ツリーでのOracle Calendar Server管理者のグループの位置を指定できます。
defaultpwd =
<password>
新しく作成されたOracle Calendar Serverのユーザーおよびリソースに使用する、デフォルトのユーザー・パスワード。デフォルトのパスワードはsesameです。
$ORACLE_HOME/ocal/log/unidb2ldif.log
関連するすべてのエラーおよび警告のログ・ファイル。
$ORACLE_HOME/ocal/tmp/node<node-ID>.ldif
変更レコードの形式で一連の変更を示すLDIFファイル。
警告
Surname属性
Surnameは、inetOrgPerson
オブジェクト・クラスに必要な属性です。Surnameの値が割り当てられていない項目では、SurnameがCalUser:に初期化されます。
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
unidbbackup
: Oracle Calendar Serverノードおよび関連する構成情報のアーカイブを作成します。
構文
unidbbackup -d <dst> [-n <nodes>] [-blocking] [-lockall] unidbbackup -v unidbbackup -h
説明
unidbbackup
: Oracle Calendar Serverのノードおよび関連する構成情報のバックアップを作成します。具体的には、$ORACLE_HOME/ocal/misc
ディレクトリおよび$ORACLE_HOME/ocal/db
ディレクトリのバックアップを作成します。これらの2つのディレクトリの情報は相互に関連しているため、2つが同時にバックアップされることが重要です。
unidbrestore
は、unidbbackup
の補足的なユーティリティです。デフォルトでは、これらのユーティリティによって、ソースが出力先にコピーされます。コピー以外の動作が要求される場合は、代替のバックアップ/リストア・コマンドを指定できます。コマンドの指定には、unison.ini
ファイルの[UTL] external_backup
パラメータおよびexternal_restore
パラメータを使用します。代替バックアップ・コマンドの指定方法の詳細は、「ファイル」を参照してください。
注意: バックアップ・コマンドとリストア・コマンドは逆の操作です。そのため、代替コマンドを使用する場合は、実際にそれらのコマンドが相互に逆の操作を行うことが重要です。これは、データベースの一貫性にかかわります。 |
unidbbackup
は、Oracle Calendar Serverが起動中か停止中かにかかわらず、実行できます。
注意: unidbbackupでは、Oracle Calendar Serverの内部データベースがバックアップされます。ディレクトリ・サーバーを使用している場合は、そのデータベースもバックアップする必要があります。 |
オプション
-blocking
バックアップを読取りロック・モードで実行します。このロックでは、最初の書込みが発生するまで、すべての連続した読取りが受け入れられます。最初の書込みが発生すると、その後のすべての読取りおよび書込みがキューに入れられます。このオプションを使用したバックアップの実行中は、ユーザーはカレンダを使用できません。このオプションは、非常に高速のバックアップのみで使用してください。
-d
<dst>
アーカイブ先を指定します。<dst>はディレクトリ名です。
-lockall
指定されたすべてのノードを、1つずつではなく、同時にロックします。これにより、接続しているノードのデータ整合性が向上します。
-n
<nodes>
バックアップするノードを指定します。<nodes>の書式は、-n 102,103,104
のように、ノード番号をカンマで区切った単純なリストです(ノード番号の間にブランクはありません)。指定されていない場合は、すべてのノードがバックアップされます。
-v
unidbbackup
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
unidbbackup
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
例
Oracle Calendar Serverのノード102および104を、ディレクトリ/backups/cserver/jan.7.99
にバックアップする場合は、次のようになります。
% unidbbackup -d /backups/cserver/jan.7.99 - n 102,104
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
0以外のすべての値はエラーを示します。
ファイル
$ORACLE_HOME/ocal/misc/unison.ini
このファイルの[UTL]
セクションに含まれる次のキーは、このユーティリティと関連しています。
lock_timeout
このキーは、データベースでのロック操作のタイムアウトを、秒単位で設定します。
backupatonce
このキーは、external_backup
パラメータと組み合せて使用します。TRUE
に設定すると、external_backup
によって定義された代替バックアップが1回コールされます。FALSE
に設定すると、各ノード・データベース・ディレクトリおよびmisc
ディレクトリに対して、代替バックアップがコールされます。
backup_timeout
このキーは、データベースでのバックアップ操作のタイムアウトを、秒単位で設定します。
external_backup
このキーによって、unidbbackup
が代替バックアップ・ユーティリティを起動できるようになります。unidbbackup
は、このキーの値、およびコマンドラインのunidbbackup
に指定された引数を使用し、次のコマンドラインを構成(および後で起動)します。
value_of_external_backup [-f] -s <src> -d <dst>
ここでは次のようになります。
<dst>は、バックアップ先を指定します(unidbbackup
は、ユーザーがunidbbackup
コマンドラインで指定した<dst>引数から、これを構成します)。
<src>は、バックアップするソースを指定します(unidbbackup
は、$ORACLE_HOME/ocal/misc/unison.ini
ファイルで検出された情報を基に、この引数を構成します)。
-fは、ソースがファイルであることを示します(このフラグが使用されていない場合、ソースはディレクトリです)。
unidbbackup
は、必要なデータベース・ファイルがすべてバックアップされるまで、生成されたコマンドラインを繰り返し起動し、起動ごとにデータベースのロックおよびロック解除を行います。
管理者は、生成されたコマンドラインが、代替ユーティリティに対して実際に有効なものであることを確認する必要があります。場合によっては、このコマンドラインを使用して有効なコマンドラインを作成し、起動するための中間ユーティリティが必要になります。この場合は、external_backup
を設定して中間ユーティリティを起動できます。
external_backup
に使用可能な値は、任意のコマンドラインです。このキーに割り当てられたデフォルト値はありません。
関連項目
unidbrestore
unidbconv
: バージョン2.62または6.00のノード・データベースをバージョン6.10に変換します。
構文
unidbconv -n <node-ID> | all [-kp <numpages>] [-x] [-d <directory>] unidbconv -v unidbconv -h
説明
unidbconv
: バージョン2.62または6.00のノード・データベースをバージョン6.10に変換します。通常は、このユーティリティを直接起動することはありません(変換は、Oracle Calendar Serverの新しいバージョンへのアップグレード時に、自動的に行われます)。unison.ini
ファイルの[<YOURNODEID>]セクションに含まれるversionパラメータの最後の2桁は、ノードのバージョンを示します。
注意: unidbconvは既存のデータベースを上書きするため、このユーティリティを起動する前にOracle Calendar Serverをバックアップしてください。 |
unidbconv
を実行するには、Oracle Calendar Serverが停止している必要があります。
データベースのMisc
ディレクトリに、[SETUP]
というセクションと少なくとも1つの空白行を含むstate.ini
という名前のファイルが必要です。変換プロセスのデータは、障害が発生した場合に変換を再開できるようにこのファイルに書き込まれます。
オプション
-d
<directory>
変換に使用する一時ディレクトリを指定します。存在するディレクトリであることが必要です。デフォルトでは、New
というディレクトリが使用されます。このディレクトリはMisc
と同じレベルにあります。
-n
<node-ID> | all
指定されたノードのみ(<node-ID>使用時)、またはすべてのノード(all
使用時)で変換を実行します。
-kp
<numpages>
キー・ファイルのスキャンおよび再ビルドに使用するキャッシュ・ページの数を指定します。このオプションが使用されていない場合は、デフォルト値32000が使用されます。
-x
進捗インジケータをオフにします。
-v
unidbconv
のバージョン番号を出力します。
-h
unidbconv
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
例
すべてのOracle Calendar Serverノード・データベースを、バージョン6.10のノード・データベースに変換する場合は、次のようになります。
% unidbconv -n all
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
unidbfix
: Oracle Calendar Serverノード・データベースのチェック、修復、デフラグおよび管理を行います。
構文
unidbfix -c [-pix|-pi] -n <node-ID> | all [-r] [-kp <numpage>] [-level [basic|full]] unidbfix -f [-pix|-pi] -n <node-ID> | all [-r] [-y] [-kp <numpage>] [-level [basic|full]] unidbfix -d [-pix|-pi] -n <node-ID> | all [-r] [-y] [-kp <numpage>] [-level [basic|full]] unidbfix -export [-pix|-pi] -n <node-ID> | all [-r] [-kp <numpage>] unidbfix -import [-pix|-pi] -n <node-ID> | all [-r] [-y] [-kp <numpage>] unidbfix -ck -n <node-ID> | all [-r] [-y] [-kp <numpage>] unidbfix -k -n <node-ID> | all [-r] [-y] [-kp <numpage>] unidbfix -i [-pix|-pi] -n <node-ID> | all [-r] [-kp <numpage>] unidbfix -v unidbfix -h
説明
unidbfix
は、データベースの破損/非一貫性のチェックおよび修復、またはノード・データベースのデフラグおよび圧縮、あるいはその両方を行います。unidbfix
は、通常のデータベース・メンテナンス・プログラムの一部として実行する必要があります。
注意: 使用するunidbfixのバージョンが、実行しているOracle Calendar Serverのバージョンに同梱されていたものでない場合や、Oracle Calendar Serverのバージョンと互換性がない場合は、データベースが破損する可能性があります。互換性について不明な点がある場合は、オラクル社カスタマ・サポート・センターに問い合せてください。 |
注意: -f、-dまたは-importのいずれかのオプションを使用してこのユーティリティを起動する前に、データベースをバックアップすることをお薦めします。バックアップする必要があるのはデータ(*.dat)ファイルのみです。これは、unidbfixによってデータ・ファイルからキー(*.key)ファイルが再構成されるためです。 |
unidbfix
は、指定されたノードのデータベースの次の部分で、チェックおよび修復を実行します。
リモート・ノード
ホスト・ノード
次のスロットおよびファイル・サイズ
レコード
カレンダ依存のデータ・フィールド
ポインタ
削除チェーン
キー・ファイル
unidbfix
は、これらの8つの異なるモードの1つで実行されます。いずれのモードでも、unidbfix
が修復を行った場合はその修復がレポートされます。各モードのスキャン・フェーズは、発生順に表示されます。リモート・ノード、ビンおよびファイル断片化の各スキャン・フェーズの詳細は、「注意」の項を参照してください。
表6-29 unidbfixモード
モード | オプション | スキャン・フェーズ | データベースの変更 |
---|---|---|---|
チェック |
-c |
ファイル・サイズ ノード リモート・ノード・レコード 設定 ビン( 削除チェーン キー・チェック データベース情報( |
なし |
修正 |
-f |
ファイル・サイズ ノード リモート・ノード・レコード 設定 ビン( 削除チェーン ファイル断片化( キー・ビルド データベース情報( |
あり |
デフラグ |
-d |
ファイル・サイズ ノード リモート・ノード・レコード 設定 ビン 削除チェーン ファイル断片化 キー・ビルド |
あり |
インポート |
-import |
リモート・ノード キー・ビルド |
あり |
エクスポート |
-export |
リモート・ノード |
なし |
チェック・キー |
-ck |
キー・ビルド(チェック・モード) |
なし |
修正キー |
-k |
キー・ビルド(修正モード) |
あり |
情報 |
-i |
データベース情報 |
なし |
unidbfix
は、Oracle Calendar Serverの実行中に、チェック・モードで実行できます。unidbfix -c
の実行時には、サーバーによって、読取り要求(ユーザーのログインおよびログオフを含む)のみが受け付けられます。
チェック・モードおよび修正モードには、basicおよびfullの2つの操作レベルがあります。レベルは-level
オプションを使用して指定します。デフォルトはfull
です。レベルは、実行されるデータベース・チェックを制御します。basicレベルでは、最も一般的なエラーのみがチェックされ、fullレベルでは、より多くのエラーがチェックされます。そのため、basicモードの方がfullレベルよりかなり高速です。
unidbfix -c
のインスタンスは、複数を実行することが可能です。ただし、各インスタンスを異なるノード上で実行する必要があります。他のノードがアクティブな場合に、停止中のノードで完全なunidbfixを実行できます。ノードの停止方法は、unistop
を参照してください。
ノード・ネットワークの管理には、unidbfix -import
ではなく、uninode
を使用してください。unidbfix
および-import
オプションは、データベース内のリモート・ノート接続情報の破損を修正する場合のみ、使用してください。
unidbfix -export
は、Oracle Calendar Serverの実行中に実行できます。
オプション
-c
チェック・モードで実行します。unidbfix
は、すべてのデータベースの破損および非一貫性をレポートしますが、修正アクションは実行しません(修正には修正モードを使用します)。unidbfix
は、エラーを検出すると、エラーが検出されたスキャン・フェーズの終了後にチェックを停止します。たとえば、ファイル・サイズ・スキャン・フェーズでエラーが検出された場合は、このスキャン・フェーズの完了時に停止します。ノード・スキャン・フェーズには進みません。
-ck
チェック・キー・モードで実行します。データベースのキー・ファイルのみをチェックします。
-d
デフラグ・モードで実行します。このモードでは、unidbfix
は削除されたレコードが使用していた領域を解放します。データベースの一貫性を保つために、unidbfix
はデータベースにエラーがないかをチェックし、エラーが検出された場合はそれを修正してから、デフラグを続行します。
注意: デフラグ・フェーズの途中で、kill -9を使用してunidbfixに割り込むことは可能ですが、これは、データベースに回復不可能な損傷を与えます。 |
-export
エクスポート・モードで実行します。エクスポート・モードでは、unidbfix
がデータベースからremotenode.ini
ファイルに、リモート・ノード情報を書き込みます。各リモート・ノードのNULL以外のフィールドだけが、ファイルに書き込まれます。-exportモードの使用例は、「リモート・ノード・スキャン・フェーズ」の項を参照してください。
-f
修正モードで実行します。データベースを修正およびクリーン・アップします。チェック・モードで検出されたすべてのエラーが修正されます。状況によっては、unidbfix
を使用して強制的にデータを削除できます(unidbfix
による修復が不可能なデータの破損、または安全な再統合が不可能な孤立したデータなど)。
-i
情報モードで実行します。このモードでは、unidbfix
がdbfix.log
ファイルに様々なデータベース統計を出力します。
-import
インポート・モードで実行します。インポート・モードでは、unidbfix
がremotenode.ini
ファイルからデータベースに、リモート・ノード情報を書き込みます。-importモードの使用例および使用上の警告は、「リモート・ノード・スキャン・フェーズ」の項を参照してください。
-k
修正キー・モードで実行します。データベースのキー・ファイルのみを再ビルドします。
-kp
<numpage>
キー・ファイルのスキャンおよび再ビルドに使用するキャッシュ・ページの数を指定します。このオプションが使用されていない場合は、デフォルト値32000が使用されます。大きな値を指定すると、キーのスキャンおよび再ビルドのパフォーマンスが大幅に向上します。
-level
basic
| full
チェック・モードおよび修正モードのレベルを指定します。デフォルト・レベルはfullです。basic
レベルは、より高速で、最も一般的なエラーをチェックします。full
レベルは、より時間がかかりますが、より多くのエラーをチェックします。
-n
<node-ID> | all
チェック、修正、デフラグの対象となるノード、またはキー・ファイルをビルドおよびスキャンするノードを指定します。コンピュータ上のすべてのノードをスキャンするには、-n all
を使用します。
-pi
進捗インジケータをオンにします。デフォルトでは、進捗インジケータはオフに設定されています。
-pix
進捗インジケータをオフにします。デフォルトでは、進捗インジケータはオフに設定されています。
-r
出力を$ORACLE_HOME/ocal/log/dbfix.log
ログ・ファイルに追加するかわりに、このファイルを上書きします。
-y
修正およびデフラグの確認メッセージをオフにします。
-v
unidbfixの現在のバージョン番号を出力します。
-h
使用方法メッセージおよび各オプションの簡単な説明を出力します。
例
ノード35の一貫性をチェックする場合は、次のようになります。
% unidbfix -c -n 35
ノード12を修正する場合は、次のようになります。
% unidbfix -f -n 12
チェック・モードおよびfullレベルを使用し、ノード567でunidbfixを実行する場合は、次のようになります。
unidbfix -c -level full -n 567
ノード10をデフラグおよび圧縮し、ログ・ファイルを上書きする場合は、次のようになります。
% unidbfix -d -n 10 -r
ファイル
$ORACLE_HOME/ocal/log/dbfix-node-x.log
ファイル名のxは、ノード番号に置き換えられます。unidbfix -n all
を使用した場合、ファイル名は$ORACLE_HOME/ocal/log/dbfix-node-all.logになります。unidbfix
は、検出したすべてのエラー、および修正したすべてのエラーをこのファイルに書き込みます。各エラーは「DATABASE ERROR」としてリストされ、各修復は「Fix」としてリストされます。unidbfix
は、検出したすべてのデータベース・エラーを修復します。検出されたすべてのエラー、行われたすべての修正、および修正中に削除されたすべてのレコードの合計が、ファイルの最後に表示されます。データベース・エラーの合計数は、修正の合計数と同じになるとはかぎりません。通常は、このファイルを参照する必要はありません。
$ORACLE_HOME/ocal/log/unison.ini
このファイルには、すべてのローカル・ノードおよび対応するディレクトリ名とノードIDのリストが含まれます。
remotenode.ini
unidbfix
は、インポート・モードおよびエクスポート・モードでこのファイルを使用します。このファイルは、ノード上で最初にunidbfixが実行されるときに、ノードのperm
ディレクトリに作成されます。このファイルには、すべてのリモート・ノードのレコード、およびそれらのデータ・フィールドのリストが含まれます。各リモート・ノードの情報は次のとおりです。
[Node-ID] RN_NUMCONNECT: any number zero and above RN_ACCESSMETHOD: must be 2 RN_SERVICENAME: must be "unieng" RN_HOSTNAME: name of the remote host
ノードIDは、リモート・ノードの識別番号です。ノードIDは角カッコで囲み、行の先頭に配置する必要があります。フィールドにはNULL値を含めることができます。無効な値を含むフィールドがある場合、unidbfix
はエラー・メッセージを返し、エラーが発生したリモート・ノードでの変更を行いません。
次の例では、remotenode.ini
ファイルに2つのリモート・ノードが含まれています。最初のノードはノードIDが730で、名前はNewYorkです。2番目のノードはノードIDが631で、名前はLosAngelesです。
[730] RN_NUMCONNECT = 2 RN_ACCESSMETHOD = 2 RN_SERVICENAME = "unieng" RN_HOSTNAME = "NewYork" [631] RN_NUMCONNECT = 2 RN_ACCESSMETHOD = 2 RN_SERVICENAME = "unieng" RN_HOSTNAME = "LosAngeles" unidbfix.lck
これはロック・ファイルで、unidbfix
の複数のインスタンスが同じノードで同時に実行されるのを防ぎます。unidbfix
は、実行されているノードのperm
ディレクトリで、このファイルを作成します。kill -9またはシステムの故障によってunidbfix
の実行が完了しなかった場合、このファイルはそのまま残ります。ファイルは手動で削除できます。
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
エラーなし(チェック・モード)
エラー検出後に修正済(修正モード)
デフラグ成功(デフラグ・モード)
インポート成功(インポート・モード)
エクスポート成功(エクスポート・モード)
1 エラー検出
エラーあり(チェック・モード)
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
4 中断
unidbfix
の別のインスタンスがノード上で実行されていました。
5 停止
unidbfix
が、修正モードまたはチェック・モードでリモート・ノード・レコードのエラーを検出したか、remotenode.ini
ファイルを検出できませんでした。チェックまたは修正を続行するには、より詳細な情報を指定する必要があります。
注意
キー・ファイル
unidbfix
は、修正、デフラグ、インポートおよび修正キーの各モードで、データベースのキー・ファイルを再ビルドします。これらのモードのいずれかでunidbfix
に割り込むと、キー・ファイルが削除され、再ビルドが完了しない場合があります。そのため、割込み後にもう一度unidbfix
を実行することをお薦めします。
ビン・スキャン・フェーズおよびファイル断片化スキャン・フェーズ
ビン、キー・ビルドおよびファイル断片化の各フェーズでは、既存のエラーのチェックまたはレポートを行わずに、unidbfix
によってファイルが再ビルドされます。その他のすべてのスキャン・フェーズでは、チェック・モードでレポートされたすべてのエラーが、修正前に修正モードでレポートされます。
リモート・ノード・スキャン・フェーズ
このスキャン・フェーズを実行するには、ノードのremotenode.ini
が存在し、そのコンテンツがデータベース内のリモート・ノードのリストと一致する必要があります。これらの条件のいずれかが満たされていない場合は、-exportモードおよび-importモードを使用して、状況を修正できます。次の説明では、ノードIDに43を使用しています。
状況: ノード43のremotenode.ini
ファイルが存在しません。この場合は、データベースのリモート・ノード・リストからファイルを生成します。
% unidbfix -export -n 43
状況: データベース内のリモート・ノード・リストが、ノード43のremotenode.ini
ファイルの情報と一致していません。この場合は、次のように差異を修正します。
まず、リモート・ノード情報をデータベースからノード43のremotenode.ini
ファイルに書き込みます。
% unidbfix -export -n 43
結果のremotenode.ini
ファイルで、必要な編集を行います。
注意: 編集は慎重に行ってください。このファイルにエラーがある場合、ファイルのインポート時に予定外のレコードの削除が行われる可能性があります。そのため、-importモードでunidbfixを実行する前に、データベースをバックアップしておくことをお薦めします。 |
変更したファイルを使用してデータベースを更新します。
% unidbfix -import -n 43
注意: ノード・ネットワークの管理には、unidbfix -importではなく、uninodeを使用してください。unidbfixおよび-importオプションは、データベース内のリモート・ノード接続情報の破損を修正する場合のみ、使用してください。 |
関連項目
unistart, unistop, uninode, unirndel
unidbrestore
: unidbbackup
によって作成されたバックアップから、Oracle Calendar Serverノードおよび構成情報をリストアします。
構文
unidbrestore -s <src> [-d <dst>] [-n <node-ID>] [-nomisc] unidbrestore -v unidbrestore -h
説明
unidbrestore
: unidbbackup
によって作成されたバックアップから、Oracle Calendar Serverのノードおよび構成情報をリストアします。
注意: デフォルトでは、リストア先のディレクトリは$ORACLE_HOME/ocal です。これは、リストアによってOracle Calendar Serverデータベースの既存のファイルが上書きされることを意味します。そのため、不注意でOracle Calendar Serverデータベースを破損させることがないように、このユーティリティは、細心の注意を払って使用する必要があります。より安全な方法として、-dオプションを使用してリストア用の異なるディレクトリを指定し、リストア先のディレクトリから個々のファイルを$ORACLE_HOME/ocal ディレクトリにコピーできます。 |
unidbbackup
は、unidbrestore
の補足的なユーティリティです。デフォルトでは、これらのユーティリティによって、ソースが出力先にコピーされます。コピー以外の動作が要求される場合は、代替のバックアップ/リストア・コマンドを指定できます。コマンドの指定には、unison.ini
ファイルの[UTL] external_backup
パラメータおよびexternal_restore
パラメータを使用します。代替リストア・コマンドの指定方法の詳細は、「ファイル」を参照してください。
注意: バックアップ・コマンドとリストア・コマンドは逆の操作です。そのため、代替コマンドを使用する場合は、実際にそれらのコマンドが相互に逆の操作を行うことが重要です。これは、データベースの一貫性にかかわります。 |
unidbrestore
は、Oracle Calendar Serverが停止しているときのみ実行可能です。
注意: unidbrestoreは、Oracle Calendar Serverの内部データベースをリストアします。ディレクトリ・サーバーを使用している場合、そのデータベースはunidbrestoreによって処理されません。したがって、ユーザーを削除した後でOracle Calendar Serverノードをリストアした場合、それらのユーザーをディレクトリ・サーバーに追加して戻す必要があります。同様に、ノードのネットワーク情報を変更した後に単一ノードをリストアすると、現行のネットワーク構成とリストアされたノードの古いネットワーク情報の間の競合により、エラーが発生します。このような状況が発生した場合は、オラクル社カスタマ・サポート・センターに連絡してください。 |
オプション
-d
<dst>
リストア先を指定します。デフォルトでは、$ORACLE_HOME/ocal
ディレクトリです。
-n
<node-ID>
リストアするノードを指定します。
-nomisc
/misc
ディレクトリをリストアしません。
-s
<src>
バックアップ・ソースを指定します。<src>はディレクトリ名です。
-v
unidbrestore
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
unidbrestore
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
例
Oracle Calendar Serverのバックアップ/backups/cserver/jan.7.99
のノード45を、ディレクトリ$ORACLE_HOME/ocal
にリストアする場合は、次のようになります。
% unidbrestore -s /backups/cserver/jan.7.99 -n 45
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
0以外のすべての値はエラーを示します。
ファイル
$ORACLE_HOME/ocal/misc/unison.ini
[UTL]
セクションに含まれる次のパラメータは、このユーティリティと関連しています。
lock_timeout
このパラメータは、データベースでのロック操作のタイムアウトを、秒単位で設定します。
restore_timeout
このパラメータは、データベースでのリストア操作のタイムアウトを、秒単位で設定します。
external_restore
このパラメータによって、unidbrestoreが代替リストア・ユーティリティを起動できるようになります。unidbrestore
は、このパラメータの値、およびコマンドラインのunidbrestore
に指定された引数を使用し、次のコマンドラインを構成(および後で起動)します。
value_of_external_restore [-f] -s
<src> -d
<dst>
ここでは次のようになります。
-d
<dst>は、リストア先を指定します(unidbrestore
は、unidbrestore
コマンドで指定されたdst引数からこれを構成し、引数が指定されていない場合はデフォルト値を使用します)。
-s
<src>は、リストアするソースを指定します(unidbrestoreは、unidbrestoreコマンドラインで指定されたsrc
引数から、これを構成します)。
-f
は、ソースがファイルであることを示します(このフラグが使用されていない場合、ソースはディレクトリです)。
unidbrestore
は、必要なデータベース・ファイルがすべてリストアされるまで、生成されたコマンドラインを繰り返し起動し、起動ごとにデータベースのロックおよびロック解除を行います。
ユーザーは、生成されたコマンドラインが、代替ユーティリティに対して実際に有効なものであることを確認する必要があります。場合によっては、このコマンドラインを使用して有効なコマンドラインを作成し、起動するための中間ユーティリティが必要になります。この場合は、"external_restore
"を設定して中間ユーティリティを起動できます。
"external_restore
"に使用可能な値は、任意のコマンドラインです。このキーに割り当てられたデフォルト値はありません。
関連項目
unidbbackup
unidsacisetup
: Oracle Calendar ServerのADMINグループに対し、ディレクトリ・サーバー上でアクセス制御情報を設定します。このユーティリティは、Oracle Collaboration Suiteでは使用できません。Oracle Calendar Serverのスタンドアロン・インストール専用です。
構文
unidsacisetup unidsacisetup -info unidsacisetup -v unidsacisetup -h
説明
unidsacisetup
: Oracle Calendar ServerのADMINグループに対し、ディレクトリ・サーバーのアクセス制御情報(ACI)を設定します。ディレクトリ・サーバー・ユーティリティを使用してACIを設定することもできますが、ADMINグループのACIを正しく設定するために、unidsacisetup
を使用することをお薦めします。ほとんどのOracle Calendar Serverのユーティリティは、ADMINグループのACIが設定されていない場合は実行できません。
このユーティリティは、新しいOracle Calendar ServerのADMINグループが作成されるたび、つまりunison.ini
ファイルの[LDAP] admingroup
パラメータが変更されるたびに、実行する必要があります。
unidsacisetup
は、Oracle Calendar Serverが起動中か停止中かにかかわらず、実行できます。ただし、ディレクトリ・サーバーは実行中である必要があります。
このユーティリティは、Oracle Collaboration Suiteの一部であるOracle Internet Directoryサーバーでは機能しません。このユーティリティは、Oracle Calendar Serverのスタンドアロン・インストールの、サード・パーティのディレクトリ・サーバーで使用することを前提としています。
オプション
-info
このユーティリティがアクセス制御情報を作成できるディレクトリ・サーバーのリストを表示します。
-v
unidsacisetup
のバージョン番号を出力します。
-h
unidsacisetup
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
例
unidsacisetup
がACIを設定できるディレクトリ・サーバーのリストを表示する場合は、次のようになります。
% unidsacisetup -info
Oracle Calendar ServerのADMINグループのACIを設定する場合は、次のようになります。
% unidsacisetup
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
unidsdiff
: Oracle Calendar Serverノードとディレクトリ・サーバー間の差異を検出し、削除します。
構文
unidsdiff [-n <node-ID>] [-host <hostname:port>] [-d] [-y] [-verbose] unidsdiff -v unidsdiff -h
説明
このユーティリティは、Oracle Calendar Serverノードのユーザー、リソースおよびイベント・カレンダのアカウントの中で、ディレクトリ・サーバーと一致しないもの、およびその逆の場合で一致しないものをすべて検索します。デフォルトでは、差異のみレポートされます。差異を削除するには、-dオプションを使用します。
Oracle Calendar Serverは、各アカウント(ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダ)に、xItemId
という一意の識別子を割り当てます。unidsdiff
は、まずディレクトリ・サーバーで(指定されたノードの)各xItemId
について、次のことをチェックします。
一意である。
単一のユーザー、リソースまたはイベント・カレンダが関連付けられている。
有効な書式で表されている。
unidsdiff
は、これらのチェックのいずれかに当てはまらないxItemId
を検出した場合、中断します。ディレクトリ・サーバー・ユーティリティを使用して、問題を解決する必要があります。チェックに問題がない場合は、unidsdiff
は続行し、次について確認します。
Oracle Calendar Serverノードのすべてのアカウントがディレクトリ・サーバーで表示される(-dオプションを使用している場合、Oracle Calendar Serverノードのみで表示されているすべてのユーザー、リソースまたはイベント・カレンダが削除されます)。
ディレクトリ・サーバーのすべてのカレンダ・アカウントが、Oracle Calendar Serverノードで表示される(-dオプションを使用している場合、ディレクトリ・サーバーのみで表示されているすべてのカレンダ・ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダがディレクトリ・サーバーから削除されます。つまり、ディレクトリ・サーバー内でカレンダ・ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダとして表示されなくなります)。
unidsdiff
を実行するには、Oracle Calendar Serverが起動している必要があります。
オプション
-d
検出された差異を削除します。ユーザーは、削除を行うたびに確認を要求されます。-dオプションが使用されていない場合、unidsdiff
は差異のみリストします。
-host
<hostname:port>
接続先のホストの名前およびポート番号を指定します。ホストがリモートの場合に必須。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。
-n
<node-ID>
ノードを指定します。複数のノードが存在する場合は必須です。
-y
-dオプションを使用している場合に、カレンダ・エントリまたはディレクトリ・エントリの削除の確認要求を省略します。
-verbose
ノードに関連付けられたディレクトリ内の識別名をすべて表示します。
-v
unidsdiff
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
unidsdiff
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
例
ノード10でunidsdiff
を実行する場合は、次のようになります。
% unidsdiff -n 10 -host inkpen Enter SYSOP password: unidsdiff: detected 0 duplicate "ctCalXItemId" attributes in directory unidsdiff: detected 0 multi-valued "ctCalXItemId" attributes in directory unidsdiff: detected 0 badly-formed "ctCalXItemId" attributes in directory unidsdiff: detected 0 calendar-stores without a matching directory entry unidsdiff: detected 0 calendar directory entries without a matching calendar-store
この場合、ディレクトリ・サーバーとOracle Calendar Serverの差異は検出されませんでした。同じコマンドの冗長バージョンでは、次のように出力されます。
% unidsdiff -n 10 -host inkpen -verbose Enter SYSOP password: DN="cn=Lorde Audre,o=Acme,c=us"<ctCalXItemID010:00346> DN="cn=Kilpi Eeva,o=Acme,c=us"<ctCalXItemID010:00347> : : DN="cn=Cohen Leonard,o=Acme,c=us"<ctCalXItemID010:00484> DN="cn=Atwood Margaret,o=Acme,c=us"<ctCalXItemID010:00485> DN="cn=Brossard Nicole,o=Acme,c=us"<ctCalXItemID010:00486> unidsdiff: detected 0 duplicate "ctCalXItemId" attributes in directory unidsdiff: detected 0 multi-valued "ctCalXItemId" attributes in directory unidsdiff: detected 0 badly-formed "ctCalXItemId" attributes in directory unidsdiff: detected 0 calendar-stores without a matching directory entry unidsdiff: detected 0 calendar directory entries without a matching calendar-store
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
警告
ディレクトリ・サーバー警告
Oracle Calendar Serverのユーティリティ用のディレクトリ・サーバー構成の意味を理解することが重要です。サプライヤ・コンシューマ構成では、コンシューマとサプライヤ間の更新のスケジューリングによって両者間の一時的な違いが発生する場合があります。対応するサプライヤとまだ同期化されていないコンシューマ・ディレクトリ・サーバーから、Oracle Calendar Serverのユーティリティが読み取っている可能性があります。
ディレクトリ・サーバーの実装では、多くの場合、検索結果のサイズ制限が設けられています。この制限により、検索要求の結果、エントリが返されない場合があります。このような場合、unidsseach
の出力にカレンダ・ユーザー以外のすべてのユーザーが含まれているとはかぎりません。検索対象のユーザーがリストされない場合は、-fオプションを使用して追加のフィルタを指定します。
unidssearch
: ディレクトリ・サーバー内の、カレンダ・ユーザー以外のすべてのユーザーをリストします。
構文
unidssearch [-f <LDAPfilter>] [-c <numDN>] unidssearch -v unidssearch -h
説明
unidssearch
は、ディレクトリ・サーバー内の、カレンダ・ユーザー以外のすべてのユーザーをリストします。このコマンドの出力は、ファイルにリダイレクトしたり、必要に応じて変更できるほか、後で(-exオプションを使用して)uniuser
への入力として使用できます。unidssearch
によって出力されるファイルの書式の詳細は、「出力の書式」を参照してください。
unidssearch
を実行するには、Oracle Calendar Serverが起動している必要があります。
オプション
-f
<LDAPfilter>
未加工のLDAPフィルタを指定し、デフォルトのフィルタに(および)を組み合せて、LDAPディレクトリからユーザーを取り出します。LDAPフィルタで指定できる属性は、ディレクトリ・サーバーのドキュメントを参照してください。フィルタで指定する値には、ディレクトリ・サーバーで構成されているキャラクタ・セット(UTF-8、T.61など)を使用する必要があります。デフォルトのフィルタは次のとおりです。
[&(objectClass=organizationalPerson)(|(!(ctCalXItemId=*)) (!(ctCalXItemId=*:*)))]
-c
<numDN>
この番号に返される結果の数を制限します。
-v
unidssearch
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
unidssearch
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
書式
出力の書式
unidssearch
によって出力されるファイル内容の書式は、次のとおりです。
A did=cn=jdoe, o=Acme, c=US A did=cn=confroom4, o=Acme, c=US
各エントリは、文字A
で始まり、その後にdid
が続きます。A
は、カレンダ・ユーザーとしてディレクトリ・サーバーに追加されるユーザーを示すフラグです。did
は、このユーザーをディレクトリ・サーバー内で一意に識別する、ディレクトリIDまたはユーザーの識別名です。
このファイルの書式は、uniuser -ex
コマンドの入力ファイルで使用される書式と同じです。ファイルの用途に応じて、追加のユーザー・データをX.400書式でdid
に追加できます。次に例を示します。
A did=cn=jdoe, o=Acme, c=US/G=John/OU=Sales
例
カレンダ・ユーザー以外のすべてのディレクトリ・サーバー・ユーザーのリストを取得し、出力をファイルにリダイレクトする場合は、次のようになります。
% unidssearch > dsonly.txt
カレンダ・ユーザー以外の50人のディレクトリ・サーバー・ユーザーのリストを取得する場合は、次のようになります。
% unidssearch -c 50
姓がSmithで始まるディレクトリ・サーバー・ユーザーのみのリストを取得する場合は、次のようになります(指定されるフィルタは、使用中のディレクトリ・サーバーの要件に準拠します)。
% unidssearch -f "(sn=Smith*)"
警告
ディレクトリ・サーバー警告
Oracle Calendar Serverのユーティリティ用のディレクトリ・サーバー構成の意味を理解することが重要です。サプライヤ・コンシューマ構成では、コンシューマとサプライヤ間の更新のスケジューリングによって両者間の一時的な違いが発生する場合があります。対応するサプライヤとまだ同期化されていないコンシューマ・ディレクトリ・サーバーから、Oracle Calendar Serverのユーティリティが読み取っている可能性があります。
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
関連項目
uniuser
unidssync
: Oracle Calendar Serverノードの情報を、ディレクトリ・サーバーの情報と同期させるか、グローバル・アドレス一覧(GAL)をリフレッシュします。
構文
unidssync -u <user> [-remote] [-n <node-ID>] [-host <hostname:port>] unidssync -galrefresh [-n <node-ID>] [-host <hostname:port>] unidssync -absync [SCHEDULED | <user>] [-n <node-ID>] unidssync -v unidssync -h
説明
unidssync
は、外部ディレクトリ・サーバーに接続している場合のみ、使用できます。このユーティリティは、Oracle Calendar Serverノードの情報を、ディレクトリ・サーバーの情報と同期させます。単一のユーザー、リソースまたはイベント・カレンダのアカウントを同期させる場合は、-uオプションを使用します。
unidssync
は、ディレクトリ・サーバーを使用する他のアプリケーションにより、Oracle Calendar Serverの認識外でディレクトリ・サーバー・エントリが変更された場合に実行する必要があります。
この状況では、Oracle Calendar Serverノードの内部記憶域の情報とディレクトリ・サーバーの内部記憶域の情報で差異が生じる場合があります。unidssync
は、ディレクトリ・サーバーに合せて差異を削除します。unidssyncは、通常のメンテナンス・プログラムの一部として実行する必要があります。
注意: unidssync ユーティリティは、ディレクトリ・サーバーの構文ルールに従います。このユーティリティは、属性一致ルールに基づいて比較を実行します。一致ルールで大/小文字が区別されない場合、大文字と小文字のみが変更されたとき、Oracle Calendar Serverはその変更を差異とみなしません。したがって、属性値の変更はOracle Calendar Serverに伝播されません。 |
unidssync
を実行するには、Oracle Calendar Serverが起動している必要があります。
オプション
-absync
共通アドレス帳のエントリをディレクトリ・サーバーと同期させます。デフォルトでは、共通アドレス帳の同期化は事前設定された時間間隔で実行されます。-absyncオプションを使用すると、共通アドレス帳が強制的に即時同期化されます。
-galrefresh
グローバル・アドレス一覧(GAL)をリフレッシュします。
-host
<hostname:port>
ホストの名前およびポート番号を指定します。リモート・ホストに接続する場合は必須です。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。
-n
<node-ID>
ノードを指定します。複数のノードが存在する場合は必須です。
-remote
リモート・レコードも同期させます。デフォルトでは、ローカルのユーザー、リソースおよびイベント・カレンダのレコードのみが同期されます。この機能は、CWSレプリケーション要求が失われたか保守できず、リモート・レコードが非同期状態になった場合に使用できます。-remoteを使用して同期化を実行すると、リモート・レコードが強制的に同期化されます。
-u
<user>
同期させるユーザー、リソースまたはイベント・カレンダの指定に使用します。<user>引数の詳細は「<user>引数の書式」を参照してください。
-v
unidssync
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
unidssync
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
書式
<user>引数の書式
user引数は"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueは任意の文字列です。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。value文字列はワイルド・カード記号(*)で終了する場合があります。スラッシュ「/」が文字列に含まれる場合は、キーと値のペアのデリミタとして解釈されることを防ぐため、文字「\」でエスケープする必要があります。たとえば、"S=Hoopla/OU1=R\/D"
のようになります。
UNIX環境でシェルが文字列を処理する場合(たとえば文字列がコマンドラインで提供される場合や、ユーティリティに引数として渡される場合)、文字列は引用符で囲む必要があります。また、シェルにとって意味をなす文字が文字列に含まれる場合は、シェルが解釈することを防ぐためその文字をエスケープ(つまり、エスケープ文字「\」を前に付ける)します。
注意: <user>引数でユーザーを指定するためのIDのキーと値のペアが指定されている場合、ともに指定されているその他のキーと値のペアは、すべて無視されます。 |
表6-32 ユーザーを指定するために使用可能なキー: UNIDSSYNC
キー | X.400フィールド |
---|---|
|
姓 |
|
名 |
|
イニシャル |
|
識別子 |
|
一意のユーザーID |
|
電子メール・アドレス |
|
世代 |
|
組織単位1 |
|
組織単位2 |
|
組織単位3 |
|
組織単位4 |
|
組織 |
|
国 |
|
管理ドメイン |
|
プライベート・ドメイン |
|
電話番号 |
|
FAX番号 |
|
従業員番号 |
例
ホストfergusにあるノード10のコンテンツを、そのノードのディレクトリ・サーバー情報と同期させる場合は、次のようになります。
% unidssync -n 10 -host fergus
ノード1のすべてのユーザーの共通アドレス帳を同期化する場合は、次のようになります。
% unidssync -absync -n 1
ノード5のUID "jsmith"の共通アドレス帳を同期化する場合は、次のようになります。
% unidssync -absync UID=jsmith -n 5
警告
ディレクトリ・サーバー警告
Oracle Calendar Serverのユーティリティ用のディレクトリ・サーバー構成の意味を理解することが重要です。サプライヤ・コンシューマ構成では、コンシューマとサプライヤ間の更新のスケジューリングによって両者間の一時的な違いが発生する場合があります。対応するサプライヤとまだ同期化されていないコンシューマ・ディレクトリ・サーバーから、Oracle Calendar Serverのユーティリティが読み取っている可能性があります。
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
unidsup
: ディレクトリ・サーバーのステータスをレポートします。
構文
unidsup [-q] [-host <hostname:port>] unidsup -v unidsup -h
説明
unidsup
は、ディレクトリ・サーバーが実行中かどうかをレポートします。
unidsup
を実行するには、Oracle Calendar Serverが起動している必要があります。
オプション
-host
<hostname:port>
ホストの名前およびDASポート番号を指定します。ホストがリモートの場合に必須。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。
-q
静止モードで操作します(ディレクトリ・サーバーの起動時には出力を行いません)。
-v
unidsup
のバージョン番号を出力します。
-h
unidsup
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
uniencrypt
: Oracle Calendar Server構成ファイルに含めるパスワードを暗号化します。
構文
uniencrypt -m <method> -s <string> uniencrypt -v uniencrypt -h
説明
uniencrypt
は、-mオプションで指定された暗号化方式を使用して、-sオプションで指定された文字列(通常はパスワード)を暗号化します。Oracle Calendar Server構成ファイルで提供されたすべてのパスワード([LDAP]
bindpwd
パラメータおよびwritednpassword
パラメータで指定されたパスワードなど)は、最初にこのユーティリティを使用して暗号化する必要があります。
uniencrypt
は、パスワードの生成に使用した暗号化方式の後ろに暗号化されたパスワードを記述して返します。たとえば、{std}ruyr84jf
のようになります。一般的には、暗号化方式および中カッコを含むこの値全体を二重引用符で囲み、Oracle Calendar Server構成ファイルで指定されるパスワードの値として含める必要があります。次に例を示します。
[LDAP] bindpwd = "{std}ruyr84jf"
uniencrypt
は、Oracle Calendar Serverが起動中か停止中かにかかわらず、実行できます。
オプション
-m
<encryption_method>
使用する暗号化方式を指定します。現在のところ、使用可能な値は、独自のアフィン暗号化方式であるstd
、およびbase64
のみです。この引数を使用しない場合は、デフォルトでstd
が使用されます。
-s
<文字列>
暗号化する文字列を指定します。このオプションを使用していない場合、uniencrypt
によって暗号化する文字列が要求されます。
-v
uniencrypt
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
uniencrypt
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
例
デフォルトの暗号化方式を使用してパスワードsecure123を暗号化する場合は、次のようになります。
% uniencrypt -s secure123 {std}q1qn1z0ij75
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
unigroup
: パブリック・グループおよび管理グループを管理します。
構文
unigroup -info [-host <hostname:port>] [-n <node-ID>] [-uid <uid>] | [-krb]] unigroup -ls [<group>] [-members] [-host <hostname:port>] [-n <node-ID>] [-uid <uid>] | [-krb]] unigroup -add <group> [-host <hostname:port>] [-n <nodeid>] [[-uid <uid>] | [-krb]] unigroup -del <group> [-y] [-host <hostname:port>] [-n <nodeid>] [[-uid <uid>] | [-krb]] unigroup -mod <group> -m <modifier> [-host <hostname:port>] [-n <nodeid>] [[-uid <uid>] | [-krb]] unigroup -attach <group> -u <user> [-host <hostname:port>] [-n <nodeid>] [[-uid <uid>] | [-krb]] unigroup -detach <group> -u <user> [-host <hostname:port>] [-n <nodeid>] [[-uid <uid>] | [-krb]] unigroup -v unigroup -h
説明
Unigroup
: パブリック・グループおよび管理グループの管理を可能にします。グループの作成、変更および削除を行えます。既存のグループおよびグループのメンバーをリストできます。
作成できるのは、管理グループのみです。
ディレクトリ・サーバーを使用している場合は、ディレクトリ・サーバーで作成したすべてのグループも、unigroup
の出力に含められます。メンバーをリストすると、ディレクトリ・サーバー・グループのメンバーのうち、カレンダ・ユーザーでもあるメンバーのみがリストされます。
unigroup
は、Oracle Calendar Serverが起動している場合のみ実行可能です。
オプション
-add
<group>
管理グループを作成します。<group>引数の詳細は「<group>引数の書式」を参照してください。
-attach
<group>
指定されたグループに、ユーザーまたはリソースを追加します。<group>引数の詳細は「<group>引数の書式」を参照してください。追加するユーザーまたはリソースは、-uを使用して指定します。
-del
<group>
指定されたグループを削除します。<group>引数の詳細は「<group>引数の書式」を参照してください。
-detach
<group>
指定されたグループから、ユーザーまたはリソースを削除します。<group>引数の詳細は「<group>引数の書式」を参照してください。削除するユーザーまたはリソースは、-uを使用して指定します。
-host
<hostname:port>
ホストの名前およびポート番号を指定します。ホストがリモートの場合に必須。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。
-info
グループの定義に使用できる、有効なパラメータの情報を表示します。
-krb
有効なKerberosチケットを使用する自動Kerberosログインを使用します。このオプションを使用するには、ユーティリティを実行するユーザーが、管理権限を持つOracle Calendar Serverユーザーであること、およびKerberosサーバー上にOracle Calendar Server UIDと一致するUIDを持っていることが必要です。このオプションは、-uidオプションとは併用できません。
-ls
<group>
指定されたグループ・フィルタ<group>と一致するグループをリストします。<group>引数の詳細は「<group>引数の書式」を参照してください。<group>引数が渡されない場合は、すべてのグループがリストされます。<group>引数に"node-id=*
"を使用していないかぎり、(-nオプションで指定した)ローカル・ノードで作成されたグループのみがリストされます。
-m
<modifier>
<modifier>引数を使用して、グループに適用する変更を指定します。このオプションは、-modオプションと併用します。-modオプションで使用される<group>引数と同じ書式を使用します。<modifier>引数の詳細は、「<group>引数の書式」を参照してください。
-members
各グループ出力の個々のメンバーを出力します。このオプションは、-lsオプションと併用してください。
-mod
<group>
グループの名前を変更するか、パブリックから管理に変更します。管理グループをパブリック・グループに変更することはできません。<group>パラメータを使用して、変更するグループを指定します。<group>引数の詳細は「<group>引数の書式」を参照してください。変更の内容を指定するには、-mを使用します。
-n
<node-ID>
グループが配置されているノードを指定します。複数のノードが構成されている場合は必須です。
-u
<user>
-attachオプションおよび-detachオプションと併用することで、ユーザーまたはリソースを指定できます。<user>引数の詳細は「<user>引数の書式」を参照してください。
-uid
<user-ID>
管理者のユーザーIDです。指定されていない場合は、SYSOPが使用されます。
-y
-delオプションと併用することで、削除の確認要求を省略できます。
-v
unigroup
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
unigroup
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
書式
<user>引数の書式
user引数は"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueは任意の文字列です。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。value文字列はワイルド・カード記号(*)で終了する場合があります。スラッシュ「/」が文字列に含まれる場合は、キーと値のペアのデリミタとして解釈されることを防ぐため、文字「\」でエスケープする必要があります。たとえば、"S=Hoopla/OU1=R\/D"
のようになります。
UNIX環境でシェルが文字列を処理する場合(たとえば文字列がコマンドラインで提供される場合や、ユーティリティに引数として渡される場合)、文字列は引用符で囲む必要があります。また、シェルにとって意味をなす文字が文字列に含まれる場合は、シェルが解釈することを防ぐためその文字をエスケープ(つまり、エスケープ文字「\」を前に付ける)します。
注意: <user>引数でユーザーを指定するためのIDのキーと値のペアが指定されている場合、ともに指定されているその他のキーと値のペアは、すべて無視されます。 |
表6-34 ユーザーを指定するために使用可能なキー: UNIGROUP
キー | X.400フィールド |
---|---|
|
姓 |
|
名 |
|
イニシャル |
|
識別子 |
|
一意のユーザーID |
|
電子メール・アドレス |
|
世代 |
|
組織単位1 |
|
組織単位2 |
|
組織単位3 |
|
組織単位4 |
|
組織 |
|
国 |
|
管理ドメイン |
|
プライベート・ドメイン |
|
電話番号 |
|
FAX番号 |
|
従業員番号 |
|
部署 |
|
表示名 |
|
自宅電話番号 |
|
代替自宅電話番号 |
|
代替勤務先電話 |
|
ビル名 |
|
勤務先住所 |
|
市区町村 |
|
都道府県 |
|
郵便番号 |
|
ポケットベル |
|
ユーザーのエイリアス |
|
メモ |
|
アシスタントの名前 |
|
アシスタントの電話番号 |
<group>引数の書式
group引数は"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueは任意の文字列です。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。value文字列はワイルド・カード記号(*)で終了する場合があります。スラッシュ「/」が文字列に含まれる場合は、キーと値のペアのデリミタとして解釈されることを防ぐため、文字「\」でエスケープする必要があります。たとえば、"NAME=Marketing/TYPE=Admin"
のようになります。
UNIX環境でシェルが文字列を処理する場合(たとえば文字列がコマンドラインで提供される場合や、ユーティリティに引数として渡される場合)、文字列は引用符で囲む必要があります。また、シェルにとって意味をなす文字が文字列に含まれる場合は、シェルが解釈することを防ぐためその文字をエスケープ(つまり、エスケープ文字「\」を前に付ける)します。
表6-35 グループを指定するために使用可能なキー: UNIGROUP
キー | X.400フィールド |
---|---|
|
グループ名 |
|
グループのタイプ: |
|
グループのID番号 |
|
グループのノードID |
例
Marketingという管理グループをノード8で作成する場合は、次のようになります。
% unigroup -add "NAME=Marketing" -n 8 unigroup: NAME=Marketing/ID=4096/NODE-ID=8/TYPE=Admin
グループMarketingにユーザーを追加する場合は、次のようになります。
% unigroup -attach "NAME=Marketing/TYPE=Admin" -u "S=Moore" -n 8 unigroup: Item has been attached to the group
グループMarketingのユーザーをリストする場合は、次のようになります。
% unigroup -ls "NAME=Marketing" -members -n 8 unigroup: NAME=Marketing/ID=4096/NODE-ID=8/TYPE=Admin Total Member(s): 1 User: S=Moore/G=Roger/UID=Rogerm/ID=260/Node-ID=8
リモート・ホストjupiter上のノード20に含まれるすべてのグループを表示する場合は、次のようになります。
% unigroup -ls "Node-id=*" -host jupiter -n 20
ローカル・ホスト上のノード10に含まれるグループManagersのすべてのメンバーを表示する場合は、次のようになります。
% unigroup -ls "NAME=Managers" -members -n 10
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
uniical
: iCalオブジェクトを使用して、ユーザーの予定表にカレンダ・エントリをインポートしたり、ユーザーの予定表のカレンダ・エントリをエクスポートまたは削除します。uniicalユーティリティは、Oracle Calendar SDKで指定されているように、iCalendar形式をサポートします。この形式の詳細は、『Oracle Calendarアプリケーション開発者ガイド』の第3章「Calendar SDKでサポートされるデータ・コンポーネントおよびプロパティ」を参照してください。
構文
uniical -import -u <user> [-f <filename>] [-charset <charset>] [-stoponerror] [-organizer <email>][ [-neverresolvemail] | [-alwaysresolvemail] ] -host <hostname:port> -n <node-ID> [[-uid <uid>] | [-krb]] uniical -process -u <user> [-f <filename>] [-charset <charset>] [-stoponerror] [-organizer <email>][ [-neverresolvemail] | [-alwaysresolvemail] ] -host <hostname:port> -n <node-ID> [[-uid <uid>] | [-krb]] uniical -export -u <user> [-f <filename>] [ [-end <date>] [-start <date>] | [-eventuid <uid>] ] -host <hostname:port> -n <node-ID> [[-uid <uid>] | [-krb]] uniical -del -u <user> [-f <filename>] [-charset <charset>] [-stoponerror] -host <hostname:port> -n <node-ID> [[-uid <uid>]| [-krb]] uniical -v uniical -h
説明
uniical
ユーティリティを-importオプションと併用することで、1つ以上のiCAL VEVENTオブジェクトを含む入力ファイルの情報を使用して、カレンダ・ユーザーの予定表を更新できます。ユーザーの予定表からエントリを削除する場合は、-delオプションを使用します。入力ファイルに含まれるiCALメソッドを処理する場合は、-processオプションを使用します。このオプションは、同じ入力ファイルを使用して、カレンダ・エントリの作成、編集および削除を行う場合に使用できます。Oracle iCALメソッドは、特定のイベントに適用される操作を指定する場合に使用します。
それぞれのiCAL VEVENTオブジェクトは、新しい会議または変更する既存の会議を示します。デフォルトでは、入力ファイルの名前はicalin.ics
またはicalin.txt
です。入力ファイルの詳細は、「入力ファイルの書式」を参照してください。
ユーザーの予定表に新しい会議を追加するとき、uniical
はその会議のUIDを作成し、「入力ファイルの書式」の項で説明しているように、iCAL VEVENT属性をOracle Calendar Server属性にマップします。デフォルトでは、uniical
は、入力ファイルで指定されたすべての既存の会議を変更対象とみなします。-delオプションを指定した場合、uniical
はこれらの既存の会議をすべてユーザーの予定表から削除します。イベントの追加、変更または削除に最低限必要なVEVENT属性の詳細は、「入力ファイルの書式」を参照してください。
デフォルトでは、ユーザーの予定表を更新するために、uniical
は指定されたOracle Calendar ServerノードにSYSOPとしてサインオンします。代理ユーザーとしてサインオンするには、-uidオプションを使用して、代理ユーザーを指定します。
uniical
を使用してユーザーの予定表をエクスポートする場合、ユーザーが開催した会議およびそのユーザーが参加者である会議の両方が、エクスポートされます。uniicalによってユーザーの予定表にインポートされるイベントは、そのユーザーが開催したイベント、または他のユーザーが開催したイベント(つまり、そのユーザーは会議の参加者に過ぎない)です。そのイベントには、他のユーザーも参加者として含まれる可能性があります。
デフォルトでは、uniical
は-alwaysresolveemail
オプションをサーバーに渡します。したがって、ユーザーが会議を開催する場合も単に参加者として参加する場合も、他の参加者は内部参加者として表示されます。
内部参加者は、同じカレンダ・ネットワークにカレンダ・アカウントを持つユーザーです。内部参加者が含まれる会議が追加された場合、その参加者の予定表に会議が表示されます。iCALオブジェクト内の参加者の電子メールは、その参加者を既存のカレンダ・ユーザーと一致させるために使用されます。外部参加者は、参加者としてリストされますが、カレンダ・ネットワークに接続されません。この動作を変更するには、-alwaysresolvemailオプションおよび-neverresolvemailオプションを使用して内部ユーザーと強制的に一致させるか、すべての参加者を外部参加者として設定します。
iCALオブジェクト内の開催者の電子メールを無視するには、-organizerオプションを使用します。
uniical
は、作成、変更または削除するそれぞれの会議のUID属性を出力します。また、すべてのエラーおよびその他のアクティビティを、$ORACLE_HOME/ocal/log/uniical.log
ファイルに記録します。
uniical
は、Oracle Calendar Serverが実行されるすべてのマシンで実行できます。uniical
を実行するには、Oracle Calendar Serverが起動している必要があります。
注意: このユーティリティは、構成ファイル$ORACLE_HOME/ocal/misc/unison.ini の[ENG] standards パラメータが{CAPI,ICAL2.0} に設定されている場合のみ、正常に動作します。 |
オプション
-alwaysresolvemail
常に、iCAL参加者の電子メール・アドレスを、既存のカレンダ・ユーザーと一致させます(電子メール・アドレスが指定されている場合)。このオプションを使用すると、開催者が他のユーザーの場合も照合が試みられます。既存のカレンダ・ユーザーが見つからない場合、参加者は外部参加者として設定されます。
-charset
<charset>
入力ファイル内のiCalendarデータのNLSキャラクタ・セットを定義します。指定されない場合は、AL32UTF8
キャラクタ・セットが使用されます。指定された値は環境設定には影響しません。<charset>の有効な値には、次が含まれます。
UTF8
英語:
WE8ISO8859P1
US7ASCII
WE8MSWIN1252
AL32UTF8
WE8ISO8859P15
ポルトガル語(ブラジル)、フランス語、ドイツ語、イタリア語:
WE8ISO8859P1
WE8MSWIN1252:
AL32UTF8
WE8ISO8859P15
日本語:
JA16EUC
JA16SJIS
AL32UTF8
韓国語:
KO16KSC5601
AL32UTF8
中国語(簡体字):
ZHS16GBK
ZHS32GB18030
AL32UTF8
中国語(繁体字):
ZHT16MSWIN950
ZHT16HKSCS
AL32UTF8
-del
ユーザーの予定表から、入力ファイルで指定された既存のイベントをすべて削除します。
-end
<date>
処理するカレンダ・データの範囲の終了日を指定します。日付書式mm/dd/yyyyを使用します。
-eventuid
<eventuid>
エクスポートするイベントのイベントUIDを指定します。
-export
-endオプションおよび-startオプションで指定した範囲の既存のイベントを、ユーザーの予定表から出力ファイルにすべてエクスポートします。予定表の1つのエントリをエクスポートする場合は、-eventuidオプションを使用して、単一のエントリを指定します。
-f
<filename>
iCAL VEVENTオブジェクトが含まれている入力ファイルの名前を指定します。デフォルトではicalin.ics
です。icalin.ics
が検出されない場合、入力にはicalin.txt
が使用されます。出力に使用されるデフォルトのファイル名は、icalin.ics
です。
-host
<hostname:port>
指定されたユーザーのノード・データベースの名前およびポート番号を指定します。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。
-import
ユーザーの予定表から、入力ファイルで指定された既存のイベントをすべてインポートします。
-krb
有効なKerberosチケットを使用する自動Kerberosログインを使用します。このオプションを使用するには、ユーティリティを実行するユーザーが、管理権限を持つOracle Calendar Serverユーザーであること、およびKerberosサーバー上にOracle Calendar Server UIDと一致するUIDを持っていることが必要です。このオプションは、-uidオプションとは併用できません。
-n
<node-ID>
ユーザーのノードを指定します。指定されたホスト上に複数のノードが存在する場合は必須です。
-neverresolvemail
iCAL参加者の電子メール・アドレスを、既存のカレンダ・ユーザーと一致させません。すべてのiCAL参加者は外部参加者として考慮されます。
-organizer
<e-mail>
イベントの開催者の電子メール・アドレスを指定します。このアドレスは、iCALオブジェクト内のアドレスより優先されます。
-process
入力ファイルで指定された既存のiCALメソッドを、すべて処理します。入力ファイルの各iCALオブジェクトには、METHOD
が含まれていることが必要です。サポートされているメソッドは次のとおりです。
X-ORACLE-IMPORT
: iCALイベントは、予定表に存在しない場合は作成されますが、存在する場合は変更されます。
X-ORACLE-CREATE
: iCALイベントは予定表に存在しないことが必要です。
X-ORACLE-MODIFY
: iCALイベントは予定表に存在する必要があります。
X-ORACLE-DELETE
iCALエントリの例:
METHOD: X-ORACLE-MODIFY
-start
<date>
処理するカレンダ・データの範囲の開始日を指定します。日付書式mm/dd/yyyyを使用します。
-stoponerror
エラーの検出後、停止します。
-u
<user>
イベントの作成、変更および削除の対象となる予定表を所有するユーザー、リソースまたはイベント・カレンダを指定します。<user>引数の詳細は「user引数の書式」を参照してください。uniicalを使用して休日を管理する場合、-uオプションとholiday
引数を併用します。
-uid
<user-ID>
認可レベルがuniical
であるユーザーが実行されます。-uオプションで指定したユーザーと同じユーザーにすることも、代理ユーザーにすることもできます。ユーザーを指定しない場合、カレンダのSYSOPが使用されます。
-v
uniical
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
uniical
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
書式
入力ファイルの書式
入力ファイルには、1つ以上のiCAL VEVENTオブジェクトが含まれ、各オブジェクトは次の書式で記述されます。
BEGIN:VCALENDAR VERSION:2.0 PRODID:Oracle/Oracle Calendar Server 10.1.1.0.2 BEGIN:VEVENT <VEVENT attributes> END:VEVENT END:VCALENDAR
<VEVENT attributes>は、リストされる属性の一部またはすべてです。また、uniical
がこれらの属性をOracle Calendar Serverのデータ・フィールドにマップする方法もリストされます。
DTSTART
開始時間にマップします。UTC(協定世界時)で指定されます。たとえば、20020714T173000Zは2002年7月14日午後5時30分を表します。Oracle Calendar Serverでは時間が分単位で計測されるため、この属性の秒の値は削除されます。
DTEND
終了時間にマップします。UTCで指定されます。詳細は、DTSTART
を参照してください。
DURATION
所要時間にマップします。書式P0DT
<hours>H
<minutes>M
<seconds>S
で指定されます。たとえば、PT2H30M0S
は2時間30分の所要時間を指定します。この属性の値は、23時間59分より長く設定することはできません。Oracle Calendar Serverでは時間が分単位で計測されるため、この属性の秒の値は削除されます。
SUMMARY
イベント・タイトルにマップします。最大64文字に制限されています。
PRIORITY
重要度レベルにマップします。iCALの優先度1、3、5、7および9は、重要度レベルの最高、高、標準、低および最低にそれぞれマップされます。指定されていない場合、uniical
は優先度5(標準)を割り当てます。
CLASS
アクセス・レベルにマップします。大/小文字が区別されます。iCALクラスのパブリック、個人および機密が、アクセス・レベルのパブリック、個人および機密にそれぞれマップされます。指定されていない場合、uniical
はパブリックを割り当てます。
LOCATION
場所にマップします。最大32文字に制限されています。
説明
詳細にマップします。32KBを超過すると切り捨てられます。
UID
Oracle Calendar Serverのフィールドには直接マップしません。Oracle Calendar ServerはiCAL UIDを別々に格納します。
COMMENT
廃棄されました。
DESCRIPTION
、LOCATION
、SUMMARY
およびCOMMENT
の各属性のカンマの前には、バックスラッシュ(\)を付ける必要があります。
新しいイベントの作成に最低限必要な情報は、DTSTART
および、DTEND
またはDURATION
のどちらかです。
既存の会議の変更に最低限必要な情報は、正しいUID
および会議の開始時間です。uniical
はまず、iCALのRECURRENCE-ID
属性に含まれる、指定開始時間を検索します。値が検出されなかった場合は、DTSTART
の値を使用します。会議の開始時間を変更するには、RECURRENCE-ID
属性で元の開始時間を指定し、DTSTART
属性で新しい開始時間を指定する必要があります。
既存の会議の削除に最低限必要な情報は、正しいUID
です。これは、uniical
が削除時に考慮する唯一の属性です。そのため、2つのイベントが同じUID
を持つ場合、uniical
を使用してどちらか1つのみを削除することはできません。
2つ以上の新しいiCALイベントが同じUID
を持ち、DTSTART
の値が異なる場合、uniical
は繰返し会議を作成します。ただし、これらのイベントの1つが後で削除用に入力された場合、uniical
は、繰返し会議のすべてのインスタンスを削除します。
新しいイベントが入力ファイル内で2回表示され、2番目のインスタンスが独自の一意的なUID
を持たない場合、2番目のイベントによって最初のイベントが上書きされます。
サンプル入力ファイル 次の入力ファイルには、2つのiCAL VEVENTオブジェクトが含まれています。最初のオブジェクトは、指定されたユーザーの予定表で、2001年1月31日午後4時に新しい会議が作成されることを示しています。2番目のオブジェクトは、既存の会議への変更を示しています。既存の会議の変更では、開始時間が午後4時30分から午後4時45分に変更されます。uniical
は、UID
およびRECURRENCE-ID
属性で指定された開始時間を使用して、指定されたユーザーの予定表内の会議を検索します。また、他の属性で指定された変更を使用して、会議の情報を更新します。
BEGIN:VCALENDAR VERSION:2.0 PRODID:Oracle/Oracle Calendar Server 9.0.4 BEGIN:VEVENT DESCRIPTION: NYPMRN: 99999990DXMRN:9999999990DX Comment: <appointment comments> LOCATION: Type: <type> IDX# <IDX visit identifier> DTSTART:20010131T160000Z DURATION:P0DT0H20M0S COMMENT:IDX visit identifier SUMMARY:Carter Dickson PRIORITY:3 END:VEVENT END:VCALENDAR BEGIN:VCALENDAR VERSION:2.0 PRODID:Oracle/Oracle Calendar Server 9.0.4 BEGIN:VEVENT DESCRIPTION: NYPMRN: 99999990DXMRN:9999999990DX Comment: <appointment comments> LOCATION: Type: <type> IDX# <IDX visit identifier> DURATION:P0DT0H20M0S SUMMARY:John Dickson Carr COMMENT:IDX visit identifier DTSTART:20000215T164500Z RECURRENCE-ID:20000215T163000Z PRIORITY:6 END:VEVENT END:VCALENDAR
<user>引数の書式
ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダを表す<user>引数は、"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueは任意の文字列です。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。IDキー以外のすべてのキーにおいて、value文字列はワイルド・カード文字「*」で終了する場合があります。スラッシュ「/」が文字列に含まれる場合は、キーと値のペアのデリミタとして解釈されることを防ぐため、文字「\」でエスケープする必要があります。たとえば、"S=Hoopla/OU1=R\/D"
のようになります。
UNIX環境でシェルが文字列を処理する場合(たとえば文字列がコマンドラインで提供される場合や、ユーティリティに引数として渡される場合)、文字列は引用符で囲む必要があります。また、シェルにとって意味をなす文字が文字列に含まれる場合は、シェルが解釈することを防ぐためその文字をエスケープ(つまり、エスケープ文字「\」を前に付ける)します。
注意: IDのキーと値のペアがuser引数で指定されている場合は、ともに指定されている他のキーと値のペアはすべて無視されます。 |
3列目にリストされている書式パラメータを-formatオプションと併用することで、リストの表示を構成できます(「例」を参照)。使用できるキーおよび書式の完全なリストは、-infoオプションを使用して取得してください。
表6-37 -uオプションに使用可能なリソース・キー: UNIICAL
キー | X.400フィールド | 書式パラメータ |
---|---|---|
|
リソース名 |
%R% |
|
リソース番号 |
%N% |
|
リソース固有の識別子 |
|
表6-38 -uオプションに使用可能なユーザー・キー: UNIICAL
キー | X.400フィールド | 書式パラメータ |
---|---|---|
|
姓 |
|
|
名 |
|
|
イニシャル |
|
|
識別子 |
|
|
世代 |
|
|
ユーザー固有の識別子 |
|
|
組織単位1 |
|
|
組織単位2 |
|
|
組織単位3 |
|
|
組織単位4 |
|
|
組織 |
|
|
国 |
|
|
管理ドメイン |
|
|
プライベート・ドメイン |
|
|
電話番号 |
|
|
FAX番号 |
|
|
従業員番号 |
|
|
役職名 |
|
|
|
|
|
部署 |
|
|
表示名 |
|
|
自宅電話番号 |
|
|
代替自宅電話番号 |
|
|
代替勤務先電話 |
|
|
ビル名 |
|
|
勤務先住所 |
|
|
市区町村 |
|
|
都道府県 |
|
|
郵便番号 |
|
|
ポケットベル |
|
|
ユーザーのエイリアス |
|
|
メモ |
|
|
アシスタントの名前 |
|
|
アシスタントの電話番号 |
|
例
ホストhorusのノード12にある組織単位Pediatricsに属するユーザーMark Johnsonの予定表を、入力ファイル/pediatric/IDXtoCST.txt
の内容を使用して更新します。ここで、代理ユーザーAlfred Kelvinを使用してMark Johnsonの予定表の更新を実行する場合は、次のようになります。
% uniical -import -u "S=Johnson/OU1=Pediatrics" -uid "UID=akelvin" -host horus -n 12 -f /pediatric/IDXtoCST.txt uniical: Event has been imported. UID = 20030614T160536Z-423-18b6-Oracle@server1 uniical: Event has been imported. UID = 20030614T150536Z-234-18b6-Oracle@server1 uniical: Event has been imported. UID = 20030614T160566Z-432-18b6-Oracle@server1 uniical: Event has been imported. UID = 20030614T160586Z-243-18b6-Oracle@server1
代理ユーザーsysopを使用し、結果がファイルMJohnson.txt
に書き込まれるように同じ手順を実行する場合は、次のようになります。
% uniical -import -u "S=Johnson/OU1=Pediatrics" -host horus -n 12 -f /pediatric/IDXtoCST.txt > MJohnson.txt
入力ファイル./axe.txt
のすべての会議を、ホストhorusのノード12にある組織単位Pediatricsに属するユーザーMark Johnsonの予定表から削除する場合は、次のようになります。
% uniical -del -u "S=Johnson/UID=Pediatrics" -uid "Pediatrics" -host horus -n 12 -f ./axe.txt uniical: Event has been deleted. UID = 20030616T160546Z-403-18b6-Oracle@server1 uniical: Event has been deleted. UID = 20030616T167776Z-403-18b9-Oracle@server1
SYSOPを代理ユーザーとして使用し、入力ファイル./holiday.txt
からOracle Calendar Serverのノード10に休日をインポートします。
% uniical -import -u holiday -n 10 -f holiday.txt uniical: Event has been imported. UID = 20060515T185134Z-401-8848-746085f3-Oracle
注意: uniicalユーティリティを使用した、複数の休日のインポートの詳細は、『Oracle Calendar管理者ガイド』の第11章の「休日の作成」を参照してください。 |
ファイル
/users/unison/log/uniical.log
uniical
は、独自のアクティビティをこのファイルに記録します。
./icalin.txt
uniical
のデフォルトの入力ファイルです。
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
注意
iCALの詳細は、IETF RFC 2445を参照してください。
unil2bendian
: Oracle Calendar Serverノード・データベースを、リトル・エンディアンのWindowsプロセッサ用形式からビッグ・エンディアン・プロセッサ用形式に変換します。このユーティリティの詳細は、オラクル社カスタマ・サポート・センターに問い合せてください。
構文
unil2bendian [-n <node-ID>] unil2bendian -v unil2bendian -h
説明
unil2bendian
は、リトル・エンディアンのWindowsマシンで実行されるOracle Calendar Serverから、ビッグ・エンディアンのUNIXマシン(HP-UX、SolarisまたはAIXなど)で実行されるOracle Calendar Serverに、ノード・データベースを移行する際に使用します。
このユーティリティは、リトル・エンディアン形式からビッグ・エンディアン形式に、ノード・データベースの*.dat
ファイルを変換します。変換は、ファイルのコピーで実行されるため、元のデータベースは変更されません。変換に必要なファイルは*.dat
ファイルのみです。それ以外のファイルは変換先のマシンでビルドされます。
unib2lendian
は、ビッグ・エンディアンのUNIX形式からリトル・エンディアンのWindows形式にファイルを変換するための、補足的なユーティリティです。
unil2bendian
は、Oracle Calendar Serverが停止しているときのみ実行可能です。
オプション
-n
<node-ID>
変換するノードを指定します。ローカル・ホスト上に複数のノードが存在する場合は必須です。
-v
unil2bendian
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
unil2bendian
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
例
リトル・エンディアン・マシンからビッグ・エンディアン・マシンへのノードの移行
次の例では、ノード45を変換し、リトル・エンディアン・マシンで実行されるOracle Calendar Serverから、ビッグ・エンディアン・システムで実行されるOracle Calendar Serverに移行します。
両方のマシンでOracle Calendar Serverを停止します。この手順の中で指示があるまでは、どちらのサーバーも再起動しないでください。
ターゲット・ノードでunil2bendian
を実行します。
unil2bendian -n 45
変換されたノードのコピーは、$ORACLE_HOME/ocal/db/nodes/
<N#>/perm_conv
ディレクトリに保存されます。ここで<N#>は、ターゲット・ノードに対応するunison.ini
セクションのname
パラメータの値です。
古いホストの$ORACLE_HOME/ocal/misc/unison.ini
ファイルにあるターゲット・ノードに対応するセクションを、新しいホストのunison.ini
ファイルにコピーします。次に例を示します。
[45] name = N1 version = A.02.50
古いホストのunison.ini
ファイルからこのセクションを削除します。
perm_conv
ディレクトリのすべての*.dat
ファイルを、ビッグ・エンディアン・システムの$ORACLE_HOME/ocal/db/nodes/
<N#>/perm
ディレクトリにコピーします。同じノード<N#>が新しいホストに存在する場合は、ターゲット・ディレクトリから新しいホストに移動する前に、ディレクトリ名を変更してください。
新しいホストで、$ORACLE_HOME/ocal/db/nodes/Nempty/perm/unison.dbd
ファイルおよび$ORACLE_HOME/ocal/db/nodes/Nempty/perm/vista.ctb
ファイルを$ORACLE_HOME/ocal/db/nodes/<N#>/perm
ディレクトリにコピーします。
ターゲット・ノードがノード・ネットワークに含まれている場合は、Oracle Calendar Serverを再起動する前に、ネットワーク情報を必ず更新してください。
注意: この手順を実行しなかった場合、データ障害またはデータベースの破損、あるいはその両方が発生する可能性があります。 |
まず、ノード・ネットワークのすべてのOracle Calendar Serverを停止します。
unidbfix
を使用して、remotenode.dat
ファイルの情報をすべてのノードのremotenode.ini
ファイルにエクスポートします。たとえば、ネットワークがノード30、35、40、45および50で構成されている場合は、次のようになります。
% unidbfix -export -n 30 % unidbfix -export -n 35 % unidbfix -export -n 40 % unidbfix -export -n 45 % unidbfix -export -n 50
unidbfix
は、各ノードのローカル・ホストで実行する必要があります。
ネットワークの各ノードの$ORACLE_HOME/ocal/db/nodes/
<Nx>/perm/remotenode.ini
ファイルを編集し、ノード45に関連付けられているホスト名を変更します。
ビッグ・エンディアンのUNIXホストに移行する場合は、ファイルの所有権およびコピー済ファイルの権限が正しく設定されるように、ノード45でuniclean
を実行します。
ノード45でunidbfix -k
を実行し、キー・ファイルを作成します。
Use unidbfix -import to update the remotenode.dat file with the new information in the remotenode.ini files. % unidbfix -import -n 30 % unidbfix -import -n 35 % unidbfix -import -n 40 % unidbfix -import -n 45 % unidbfix -import -n 50
これにより、各ノードのキー・ファイルの再ビルドも行われます。
$ORACLE_HOME/ocal/misc/nodes.ini
ファイルを更新し、ノード45のホスト名の変更を反映させます。
すべてのOracle Calendar Serverを再起動します。
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 データベースの変換に失敗
2 使用時エラー
関連項目
unidbfix, unistart, unistop, uninode
unilogons
: Oracle Calendar Serverのサインオンおよびサインオフの統計を表示します。
構文
unilogons [-s <starttime>] [-e <endtime>] [-i <interval>] [-f <filename>] unilogons -t -s <starttime> -e <endtime> -i <interval> [-f <filename>] unilogons -t [<time>] [-f <filename>] unilogons -v unilogons -h
説明
unilogons
は、特定の時間または時間枠における、Oracle Calendar Server上でのユーザーのサインオンおよびサインオフのアクティビティを表示します。デフォルトでは、$ORACLE_HOME/ocal/log/act.log
ファイルの情報が使用されます。-fオプションを使用して別の入力ファイルを指定することもできます。
注意: このユーティリティでは、Oracle Calendar Webクライアントを使用して行われたサインオンおよびサインオフのアクティビティは表示されません。 |
-tオプションを使用すると、特定の日時のアクティビティを表示できます。-sオプションおよび-eオプションを使用すると、指定した時間枠でのアクティビティを表示できます。-iオプションは、指定された時間枠内での、一定の間隔(たとえば15分ごと)を指定します。
デフォルトでは、デフォルトの開始時間(現在の日付の最初の1分)からデフォルトの終了時間(現在のシステム時間)までの、すべてのアクティビティが表示されます。
unilogons
を実行するには、Oracle Calendar Serverが起動している必要があります。
オプション
-e
<endtime>
統計の終了時間を指定します。このオプションを使用していない場合、デフォルトの終了時間は現在の日時になります。<endtime>の指定方法の詳細は、「time引数の書式」を参照してください。
-f
<filename>
入力ファイルの名前を指定します。デフォルトでは、入力ファイルは$ORACLE_HOME/ocal/log/act.log
です。-fオプションで指定する入力ファイルは、書式がact.log
ファイルと同じであることが必要です。
-i
<interval>
時間範囲を指定します。デフォルトの範囲は<endtime>から<starttime>を引いた時間です。範囲の指定方法の詳細は、「interval引数の書式」を参照してください。
-s
<starttime>
統計の開始時間を指定します。このオプションを使用していない場合、デフォルトの開始時間は現在の日付の最初の1分になります。<starttime>の指定方法の詳細は、「time引数の書式」を参照してください。
-t
[
<time>]
-s、eおよび-iの各オプションを使用せずにこのオプションを使用した場合は、現在の時刻(-t)または指定した時間(-t <time>)の統計が表示されます。-s、-eおよび-iの各オプションのすべてと併用した場合、-t(time引数なし)ではinterval(-i)引数で指定された時間ごとのアクティビティのみが出力されます。-tオプションを使用した場合と使用しない場合の、-s、-e、および-iの各オプションのサンプル出力は、「例」の最後の2つの例を参照してください。時間の指定方法の詳細は、「time引数の書式」を参照してください。
-v
unilogons
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
unilogons
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
書式
time引数の書式
<starttime>、<endtime>および<time>の各引数は、次のいずれかで表されます。
day month [year] [time]
または
[month day] time [year]
ここでは次のようになります。
day
1〜31の数字。
month
完全な月の名前またはその最初の3文字(jan、feb、marなど)。月は大/小文字が区別されません。
year
1991以上の4桁の数字で指定する必要があります。
time
書式はHH:MMまたはHH:MM:SS(HHは0〜23の整数、MMは0〜59の整数、SSは0〜59の整数)です。
引数に含まれる個々の要素の順番は、さほど重要ではありません。重要なのは、日と月が指定されているか、または時間が指定されているかです。次に示す例はすべて有効です。
Feb 22 2003 10:00:00 22 february 10:00:00 10:00:00 february 22 2003 2003 feb 22 feb 22 10:00:00
day、month、yearおよびtimeのデフォルト値は、それぞれ現在の年月日および現在のシステム時刻です。
指定されていない時間のフィールド(HH、MMまたはSS)は、現在のHH、MMまたはSSの値に置き換えられます。つまり、現在の日付および時間が、2003年3月12日10時12分34秒で、引数ではHH:MMしか指定されていない場合、SSは34になります。
-e 12:41 -> March 12 2003 12:41:34 -s 12:41 -> March 12 2003 12:41:34
時間フィールドがまったく指定されていない場合、starttimeはその日の最初の1分になり、endtimeはその日の最後の1分になります。
-s feb 22 -> feb 22 2003 00:00:00 -e feb 22 -> feb 22 2003 23:59:59
interval引数の書式
interval引数は0より大きい整数で、次のように分数、時間数または日数で入力する必要があります。
minutes: 1m, 2m, etc. up to 999999999m (9 digits) hours: 1h, 2h, etc. up to 9999999h (7 digits) days: 1d, 2d, etc. up to 99999d (5 digits)
例
現在ログインしているユーザー数を表示する場合は、次のようになります。
unilogons -t
2003年10月6日午後3時にログインしていたユーザー数を表示する場合は、次のようになります。
unilogons -t oct 6 2003 15:00
これにより、次の出力が作成されます。
Time 1: Oct 6 2003 15:00:00 ------------------------------------- Client Logged-On Name & Version unisncd 2 Windows/32/Oracle Calendar 1 ------------------------------------- Totals: 3
2003年10月6日午後3時から2003年10月6日午後5時までの間にログインしていたユーザー数を15分ごとに表示する場合は、次のようになります。
unilogons -t -s oct 6 2003 15:00:00 -e oct 6 2003 17:00:00 -i 15m
このコマンドからの出力のサンプル・セクションは、15:00:00、15:15:00、15:30:00のように、17:00:00までの各時間に出力される内容の書式を示しています(コマンドラインから-tが削除されている次の例の出力と比較してください)。
Time 1: Oct 6 2003 15:00:00 ------------------------------------- Client Logged-On Name & Version unisncd 2 Windows/32/Oracle Calendar 1 ------------------------------------- Totals 3
定義された時間枠(2003年10月6日午後3時〜午後5時)のサインオン/サインオフの統計を出力し、この時間内の15分ごとの累積統計を提供します。このコマンドラインからの出力を、-tを含む前の例と比較してください。
unilogons -s oct 6 2003 15:00:00 -e oct 6 2003 17:00:00 -i 15m
この時間枠内の15分ごとの時間に対して、次のような出力が表示されます。
Time Period 1: From Oct 6 2003 15:00:00 Till Oct 6 2003 15:15:00 -------------------------------------------------------------------------------- Client Logons Logoffs Average Time Median Time Name & Version Logged-On(hrs) Logged-On(hrs) Not Available 0 2 20.71 23.98 unisncd 2 0 9.83 9.83 Windows/32/OracleCalendar 4 4 0.02 0.02 -------------------------------------------------------------------------------- Totals 6 6
ファイル
$ORACLE_HOME/ocal/log/act.log
デフォルトで、unilogons
はこのファイルから情報を取得します。このファイルは、unison.ini
の[ENG] activity
パラメータがTRUE
に設定されている場合のみ、作成されます。
警告
入力ファイルおよび処理時間
unilogons
は、入力ファイルのサイズによって、終了までに時間がかかる場合があります。
入力ファイルおよびディスク領域
unilogons
の実行に必要なディスク領域は、入力ファイルの1.5倍です。つまり、入力ファイルのサイズが8MBの場合、unilogons
を実行するには約12MBの空きディスク領域が必要です。unilogons
は、$ORACLE_HOME/ocal/tmp
ディレクトリに一時ファイルを作成するため、このディレクトリに十分な空き領域が必要です。
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
unimem
: メモリー使用量に関する情報を表示します。
構文
unimem unimem -p unimem -pmap <pid> unimem -system unimem -v unimem -h
説明
unimem
ユーティリティは、メモリー使用量に関する情報を提供します。unimem
を使用すると、システム・メモリー、Oracle Calendar Serverの全デーモン・プロセスのメモリー使用量の詳細レポート、および、全デーモンのメモリー使用量のサマリー(カレンダ・セッションごとの平均値を含む)に関する情報を取得できます。デフォルトでは、unimem
はすべてのデーモンのメモリー使用量を表形式で表示します。各デーモンはそれぞれの列を持ち、最後の列がすべてのデーモンの合計になります。合計が必ずしも前の列の総和になるとはかぎりません。たとえば、ここに示す例では「Total shared」行の最後の行は、デーモンにより使用されたすべての共有メモリーの最大値を表しています。これは、すべてのデーモンが同じ共有ライブラリにリンクしていて、同じ共有メモリー・セグメントを使用しているためです。
オプション
-p
Oracle Calendar Serverの全デーモンのメモリー使用量のサマリーを表示し、続いて各デーモンのプロセスごとの詳細アドレス空間マップを表示します。
-pmap
<pid>
指定されたプロセスのアドレス空間マップを表示します。
-system
システム・メモリー情報を表示します。
-v
unimem
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
unimem
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
プラットフォームに固有の注意事項
この項では、各種のプラットフォームでメモリー使用量の情報を取得するための方法について説明します。
Linux
各プロセスのアドレス空間割当ての取得には、プロセス・ファイル・システムのエントリ/proc/<pid>/mapsが使用されます。実際のメモリー使用率は、次のようにしてアドレス空間割当てから計算されます。
権限rw-pを持つメモリー・セグメントのサイズが、プライベート・メモリー使用量の合計に加算されます。
権限rwxpを持つメモリー・セグメント(つまり、プロセスおよびスレッド・スタック)のサイズが、プライベート・メモリー使用量の合計に加算されます。Oracle Calendar Serverは、各メモリー・セグメントにつき割当済アドレス空間を64KBまでしか使用しないため、各メモリー・セグメントにつきプライベート・メモリー使用量の合計に最大64KBが加算されます。
権限s(共有)を持つメモリー・セグメントのサイズが、共有メモリー使用量の合計に加算されます。
(共有ライブラリにより使用される)権限r-pまたはr-xpを持つメモリー・セグメントのサイズが、共有メモリー使用量の合計に加算されます。
システム・メモリー情報の収集には、freeユーティリティが使用されます。
Solaris
各プロセスのメモリー・マッピングの収集には、ユーティリティ/usr/proc/bin/pmapが使用されます。
write権限を持つがshared権限を持たないメモリー・セグメントのサイズが、プライベート・メモリー使用量の合計に加算されます。
shared権限を持つがwrite権限を持たないメモリー・セグメントのサイズが、共有メモリー使用量の合計に加算されます。
システム・メモリー情報の収集には、topユーティリティが使用されます。
HPUX
システム情報の収集、およびプロセスごとのメモリー・セグメント情報の収集の両方に、ユーティリティ$ORACLE_HOME/ocal/bin/hppmapが使用されます。プロセス・メモリー・セグメント情報の収集には、pstat_getprocvm、sysfs、setmtentおよびstatvfsの機能が使用されます。PS_SHAREDフラグを持つメモリー・セグメントのサイズが、共有メモリー使用量の合計に加算され、その他すべてのメモリー・セグメントのサイズがプライベート・メモリー使用量の合計に加算されます。様々なシステム・コンテキストに関する情報の収集には、pstat機能(pstat_getstatic、pstat_getdynamicおよびpstat_getvminfo)が使用されます。
キャッシュ・バッファのサイズの取得に使用するコマンドは、次のとおりです。
% sysdef | grep bufpages | awk '{print $2}'
推定される使用中の物理メモリーは、次の式を使用して計算されます。
physical_memory - psd_freememory - bufpages
例
現在のシステム・メモリー情報を表示する場合、次のようになります。
% unimem -system In Use Free Free(%) Total ----------- ----------- ----------- ----------- Physical 582M 442M 43% 1024M Swap 509M 4338M 89% 4847M
すべてのデーモンのメモリー使用量を表示する場合、次のようになります。
% unimem ================================================================================ CSM CWS DAS ENG LCK SNC TOTAL Total shared 22616 25360 22664 48328 22240 23816 48328 Total private 1608 6864 98552 287008 4832 6488 405352 Total 24224 32224 121216 335336 27072 30304 453680 Number of sess. N/A N/A N/A 254 N/A N/A 254 Private/Session N/A N/A N/A 1129 N/A N/A 1595 Shared/Session N/A N/A N/A 190 N/A N/A 190 Total/Session N/A N/A N/A 1320 N/A N/A 1786
特定のプロセスのアドレス空間マップを表示する場合、次のようになります。
% unimem -pmap 2452 2452: uniengd-5730 Address Kbytes Resident Shared Private Permissions Mapped File 00010000 9640 7152 7152 - read/exec engd 00988000 216 216 176 40 read/write/exec engd 009BE000 752 112 88 24 read/write/exec [ heap ] FB400000 9768 9768 9768 - read/write/exec/shared [ shmid=0x1e1 ] FC002000 8 - - - read/write/exec [ anon ] FC104000 8 - - - read/write/exec [ anon ] FC206000 8 - - - read/write/exec [ anon ] FC308000 8 - - - read/write/exec [ anon ] FC40A000 8 - - - read/write/exec [ anon ] FC50C000 8 - - - read/write/exec [ anon ] FC60E000 8 - - - read/write/exec [ anon ] FC70C000 8 8 - 8 read/write/exec [ anon ] FC710000 8 - - - read/write/exec [ anon ] FC80E000 8 8 - 8 read/write/exec [ anon ] FC900000 608 8 8 - read/write/exec/shared [ shmid=0x1dc ] FCA00000 1696 1032 1032 - read/write/exec/shared [ shmid=0x1da ] FD4E0000 8 8 8 - read/write/exec/shared [ shmid=0x1e3 ] FD4F0000 8 8 8 - read/write/exec/shared [ shmid=0x1e2 ] FD500000 688 688 688 - read/exec libc.so.1 FD5BC000 32 32 8 24 read/write/exec libc.so.1 FD5D0000 8 - - - read/write/exec [ anon ] FD5E4000 8 - - - read/write/exec [ anon ] FD5F0000 40 40 40 - read/write/exec/shared [ shmid=0x1df ] FD600000 1600 680 680 - read/exec libCstd.so.1 FD79E000 40 40 40 - read/write/exec libCstd.so.1 FD7B0000 200 8 8 - read/write/exec/shared [ shmid=0x1de ] FD7F0000 40 40 40 - read/write/exec/shared [ shmid=0x1dd ] FD800000 12200 2472 2472 - read/exec libclntsh.so.10.1 FE3F8000 400 400 400 - read/write/exec libclntsh.so.10.1 FE45C000 64 16 16 - read/write/exec libclntsh.so.10.1 FE480000 96 96 96 - read/write/exec/shared [ shmid=0x1db ] FE4A0000 8 8 8 - read/write/exec/shared [ shmid=0x1e0 ] FE4B4000 8 - - - read/write/exec [ anon ] FE4C0000 16 16 16 - read/exec libc_psr.so.1 FE4D0000 8 8 - 8 read/write/exec [ anon ] FE4E0000 24 24 24 - read/exec librt.so.1 FE4F6000 8 8 8 - read/write/exec librt.so.1 FE500000 32 32 32 - read/exec libaio.so.1 FE518000 8 8 8 - read/write/exec libaio.so.1 FE520000 8 8 8 - read/exec libsched.so.1 FE532000 8 8 8 - read/write/exec libsched.so.1 FE540000 8 8 8 - read/exec libkstat.so.1 FE552000 8 8 8 - read/write/exec libkstat.so.1 FE560000 16 16 16 - read/exec libmp.so.2 FE574000 8 8 8 - read/write/exec libmp.so.2 FE580000 2016 624 624 - read/exec libnnz10.so FE786000 136 128 128 - read/write/exec libnnz10.so FE7A8000 8 - - - read/write/exec libnnz10.so FE7B0000 8 8 - 8 read/write/exec [ anon ] FE7C0000 120 120 120 - read/exec libthread.so.1 FE7EE000 8 8 - 8 read/write/exec libthread.so.1 FE7F0000 48 24 - 24 read/write/exec libthread.so.1 FE800000 808 472 472 - read/exec libocci.so.10.1 FE8D8000 24 24 24 - read/write/exec libocci.so.10.1 FE8F0000 48 48 48 - read/exec libCrun.so.1 FE90A000 8 8 8 - read/write/exec libCrun.so.1 FE90C000 16 - - - read/write/exec libCrun.so.1 FE920000 8 8 - 8 read/write/exec [ anon ] FE930000 8 8 8 - read/write/exec/shared [ anon ] FE940000 24 24 24 - read/exec libgen.so.1 FE956000 8 8 8 - read/write/exec libgen.so.1 FE960000 40 40 40 - read/exec libsocket.so.1 FE97A000 8 8 8 - read/write/exec libsocket.so.1 FE980000 568 568 568 - read/exec libnsl.so.1 FEA1E000 40 40 40 - read/write/exec libnsl.so.1 FEA28000 24 - - - read/write/exec libnsl.so.1 FEA40000 8 8 8 - read/exec libdl.so.1 FEA50000 8 8 8 - read/exec libw.so.1 FEA60000 24 24 24 - read/exec libpthread.so.1 FEA76000 8 8 8 - read/write/exec libpthread.so.1 FEA80000 88 32 32 - read/exec libm.so.1 FEAA4000 8 8 8 - read/write/exec libm.so.1 FEAB0000 184 184 184 - read/exec libctsis.so FEAEC000 16 16 - 16 read/write/exec libctsis.so FEB00000 864 296 296 - read/exec libctcore.so FEBE6000 16 16 8 8 read/write/exec libctcore.so FEBEA000 8 - - - read/write/exec libctcore.so FEC00000 8 8 - 8 read/write/exec [ anon ] FEC10000 8 8 8 - read/exec libsrvctsiscb.so FEC20000 8 8 8 - read/write/exec libsrvctsiscb.so FEC30000 16 16 16 - read/exec libctsis_cpp.so FEC42000 8 8 8 - read/write/exec libctsis_cpp.so FEC50000 176 176 176 - read/exec libctschema.so FEC8A000 152 152 152 - read/write/exec libctschema.so FECC0000 176 176 176 - read/exec libctgt_cpp.so FECFA000 8 8 8 - read/write/exec libctgt_cpp.so FED00000 1392 784 784 - read/exec libctcutl_cpp.so FEE6A000 32 32 32 - read/write/exec libctcutl_cpp.so FEE80000 1400 1064 1064 - read/exec libcsa.so FEFEC000 56 56 56 - read/write/exec libcsa.so FF000000 3120 2448 2448 - read/exec libctcalutl.so FF31A000 200 200 192 8 read/write/exec libctcalutl.so FF360000 104 104 104 - read/exec libctgt_c.so FF388000 16 16 16 - read/write/exec libctgt_c.so FF390000 8 8 - 8 read/write/exec [ anon ] FF3A0000 8 8 8 - read/exec libintl.so.1 FF3B0000 160 160 160 - read/exec ld.so.1 FF3E6000 16 16 - 16 read/write/exec ld.so.1 FFBE0000 64 32 8 24 read/write/exec [ stack ] -------- ------ ------ ------ ------ total Kb 50704 31248 31000 248
注意: コマンドライン・ユーティリティを実行したプラットフォームによって、出力は異なります。 |
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
unimmimpsrv
: MeetingMakerサーバーからOracle Calendar Serverノードへデータをインポートするユーティリティです。
構文
unimmimpsrv unimmimpsrv -v unimmimpsrv -h
説明
unimmimpsrv
ユーティリティは、MeetingMakerサーバーからOracle Calendarノードにデータを移行するときに使用します。unimmimpsrv
は、unimmimpsrv.ini
ファイルを参照して、インポートするMeetingMakerファイル、およびデータを受け取るノードを判別します。unimmimpsrv
は、ディレクトリ・サーバーを使用するOracle Calendar Serverでは機能しません。
重要: このユーティリティは訓練を受けたオラクル社の担当者のみが使用する必要があります。資格のないユーザーがこのユーティリティを使用した結果、データの損失や破損が発生した場合、オラクル社は責任を負いかねます。また、標準のサポート契約の対象外となります。 |
unimmimpsrv
を実行する前に次の点に注意してください。
このバージョンのunimmimpsrv
は、次のバージョンのMeetingMakerで動作が確認されています。
5.x、6.x、7.0、7.01、7.02、7.1、7.2および7.5.3。
unimmimpsrv
ユーティリティは、内部ディレクトリの存在するスタンドアロン・モードのOracle Calendar Serverに対してのみ実行できます。
1つのMeetingMakerサーバーを複数のノードに分割することはできませんが、任意の数のMeetingMakerサーバーを1つのノードにインポートできます。
異なるハブに接続された複数のMeetingMakerサーバーは、個別にインポートする必要があります。
1つのハブに接続されたすべてのMeetingMakerサーバーは、1回の操作でインポートする必要があります。
1つのハブに接続されているMeetingMakerサーバーのサブセットのみをインポートする場合、次のように処理されます。
ハブに接続されたすべてのMeetingMakerサーバーのユーザー全員にOracle Calendarアカウントが作成されます(ターゲットのサブセットとターゲット以外の両方のユーザーに対して)。
ターゲット・サブセットのユーザーによって指定された場合のみ、ターゲット・サブセット以外のユーザーに予定表エントリが作成されます。uniuserユーティリティを使用して、カレンダ・データベースからターゲット・サブセット以外のユーザーを後で削除できます。
MeetingMakerからOracle Calendarにデータを移行するには、次の手順を実行します。
各MeetingMakerサーバーをバックアップします。
エクスポートする各MeetingMakerサーバーから不要なデータをすべて消去します。
MeetingMakerの管理者ユーティリティを使用して、MeetingMakerサーバーの各データベースを*.dat
ファイルにエクスポートします。
MeetingMakerデータを受け取るOracle Calendarノードがない場合は作成します。
Oracle Calendarノード・ネットワークが正しく構成され、すべてのノードが動作していることを確認します。
unimmimpsrv
ユーティリティを実行して、$ORACLE_HOME/ocal/misc/unimmimpsrv.ini
ファイルを読み取り、指定されたOracle CalendarノードにMeetingMakerの*.dat
ファイルをインポートします。
最後に、必要に応じてuniuser
ユーティリティを実行し、user.ini
ファイルの設定を新しくインポートしたユーザーに適用し、これらのユーザーに関連付けられた情報を変更します。
オプション
-v
unimmimpsrv
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
unimmimpsrv
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
注意
転送可能なデータ
次の表に、MeetingMakerとOracle Calendarの間で転送可能なデータの対応を示します。
データ・タイプ | MeetingMaker | Oracle Calendarの対応するデータ |
---|---|---|
管理データ | サーバー名 | X.400のOU4フィールドまたはunimmimpsrv.ini のmapservername パラメータの値(設定されている場合)。 |
管理データ | MeetingMakerの休日 | Oracle Calendarの休日。 |
管理データ | MeetingMakerのパブリック・グループおよび関連サブグループ | Oracle Calendarのパブリック・グループ。 |
管理データ | タイムゾーン | Oracle Calendarノードのタイムゾーン(ノード作成中に手動による設定が必要)。 |
ユーザー・データ | ログイン名 | X.400のUIDフィールドまたはunimmimpsrv.ini のmapsignin パラメータの値(設定されている場合)。 |
ユーザー・データ | 名 | 「X.400名」フィールド。 |
ユーザー・データ | 姓 | 「X.400姓」フィールド。 |
ユーザー・データ | パスワード | X.400のパスワード・フィールド。ただし、unimmimpsrv.ini のimportpassword パラメータがFALSE に設定されていない場合。FALSEの場合、パスワードはNULL に設定されます。 |
ユーザー・データ | 会社 | X.400のAフィールドまたはunimmimpsrv.ini ファイル内のmapcompany パラメータの値(設定されている場合)。 |
ユーザー・データ | 部署 | X.400のOU1フィールドまたはunimmimpsrv.ini ファイル内のmapcompany パラメータの値(設定されている場合)。 |
ユーザー・データ | 役職名 | 「X.400役職名」フィールド。 |
ユーザー・データ | 電話番号 | 「X.400電話番号」フィールド。 |
ユーザー・データ | 内線 | 「X.400内線」フィールド。 |
ユーザー・データ | FAX番号 | 「X.400 FAX番号」フィールド。 |
ユーザー・データ | 住所(「市区町村」、「都道府県」、「郵便番号」を除く) | 番地。 |
ユーザー・データ | 電子メール | unison.ini の[ENG] usermailmap パラメータの値またはunimmimpsrv.ini ファイル内のmapcompany パラメータの値(設定されている場合)。 |
ユーザー・データ | サーバー名 | X.400のOU4フィールドまたはunimmimpsrv.ini ファイル内のmapservername パラメータの値(設定されている場合)。 |
ユーザー・データ | ユーザー定義グループ | ユーザーが所有するプライベート・グループ。デフォルトでは、すべてのMeetingMakerユーザーのグループ名は「アドレス帳」となります。これは、Oracle Calendarの別のユーザー・グループです。 |
ユーザー・データ | ユーザー・アクティビティ | 参加者のいないOracle Calendarの会議。 |
ユーザー・データ | ユーザー会議 | 同じ参加者がいるOracle Calendarの会議。 |
ユーザー・データ | ユーザー・バナー | Oracle Calendarのメモ。バナーでカバーされる日ごとに1つ。 |
ユーザー・データ | ユーザーのToDo | Oracle Calendarのタスク。 |
ユーザー・データ | ユーザー・プロキシ | Oracle Calendarの代理。読取りまたは書込みアクセスに関係なく、すべてのプロキシには権限付与者のOracle Calendar予定表に対する表示権限のみが付与されます。 |
リソース・データ | 名、姓 | 組み合せてOracle Calendarのリソース名になります。unimmimpsrv により自動的にリソース番号が割り当てられます。 |
リソース・データ | パスワード | Oracle Calendarのリソース・パスワード。ただし、unimmimpsrv.ini のimportpassword パラメータがFALSE に設定されていない場合。FALSEの場合、リソース・パスワードはNULL に設定されます。 |
MeetingMakerのアクティビティおよび会議データ | プライベート | 個人アクセス・レベル。 |
MeetingMakerのアクティビティおよび会議データ | タイトル | タイトル。 |
MeetingMakerのアクティビティおよび会議データ | 場所 | 場所。 |
MeetingMakerのアクティビティおよび会議データ | 時刻 | 時刻。 |
MeetingMakerのアクティビティおよび会議データ | 日付 | 日付。 |
MeetingMakerのアクティビティおよび会議データ | 所要時間 | 所要時間。 |
MeetingMakerのアクティビティおよび会議データ | 繰返し | 定期的。 |
MeetingMakerのアクティビティおよび会議データ | 情報 | 参加者および参加ステータス(ローカル参加者のみ。リモート参加者の参加ステータスは「後で決定」に設定されます)。 |
MeetingMakerのバナー | タイトル | メモのタイトル。 |
MeetingMakerのバナー | 場所 | メモのタイトルに追加。 |
MeetingMakerのバナー | 日付 | メモの日付。 |
MeetingMakerのバナー | 繰返し | 定期的なメモ。 |
MeetingMakerのバナー | 情報 | 参加者および参加ステータス(ローカル参加者のみ。リモート参加者の参加ステータスは「後で決定」に設定されます)。 |
MeetingMakerのToDoデータ | タイトル | タスクのタイトル。 |
MeetingMakerのToDoデータ | 日付 | タスクの日付。 |
MeetingMakerのToDoデータ | 出席者 | 各出席者の予定表にこのタスクのコピーが作成されます。 |
MeetingMakerのToDoデータ | 優先度レベル | タスクには1から7までの一般的な優先度レベルが割り当てられます。すべての出席者に優先度が1つのみインポートされます。 |
転送不能のデータ
Oracle Calendarへの移行中、次のデータは失われます。注意: (読取り)は、データがunimmimpsrv
ユーティリティではサポートされ、Oracle Calendarではサポートされていないことを示します。
失われる管理データ
MeetingMaker管理権限。これらの権限は、Oracle Calendar Serverの管理ツールを使用して手動で設定する必要があります。
失われるユーザー・データ
部屋、情報、都市、郵便番号、国(読取り)。
会議およびアクティビティのユーザー定義ラベル。
ユーザー定義ToDo優先度レベル。
ユーザーの作業日および時間。
デフォルトの通知およびアラームのプリファレンスはMeetingMakerからエクスポートされません。
ユーザー定義連絡先リスト: 会議、アクティビティ、ToDoの参加者としても、グループ・メンバーとしてもインポートされません。
失われるリソース・データ
失われるすべてのユーザー・データ、ならびに電話、内線、FAX番号およびタイトル(読取り)。
リソースで定義されたグループ(読取り)。
リソース・アクティビティ(読取り): Oracle Calendarのリソースではイベントを作成できません。
失われるMeetingMakerのアクティビティ、バナーおよび会議データ
公開可能。
フレキシブル。
アラーム。
重要度レベル。
ラベル。
出席者のコメント。
Oracle Calendarには、月末からx日ごとに繰り返される会議およびアクティビティに対応する項目はありません。この場合、イベントは月に一度、同じ日付に発生する繰返し会議としてインポートされます。
開始日が1991年より前の会議。
各イベントの最初の60インスタンスのみインポートされます。
失われるMeetingMakerのToDoデータ
優先度レベル、プライベート/公開可能。
出席者のコメント。
完了/未完了。
所有者制御: 参加者ごとに、個別のOracle Calendarタスクが作成されます。タスク詳細には、作成者の名前と参加者全員のリストのみが含まれます。
ファイル
$ORACLE_HOME/ocal/log/unimmimpsrv.log
このファイルでは、開始時間、終了時間、所要時間、重要なステップおよびエラーが記録されます。
$ORACLE_HOME/ocal/misc/unimmimpsrv.ini
このファイルには、インポート・プロセスに使用される設定が含まれます。詳細はunimmimpsrv.ini
を参照してください。
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
関連項目
unimmimpsrv.ini, uniuser
unimvuser
: 1つのOracle Calendar Serverノードから別のOracle Calendar Serverノードに、ユーザーを移動します。
構文
unimvuser -u <user> -host1 <hostname1:port1> -host2 <hostname2:port2> -n1 <node-ID1> -n2 <node-ID2> [-up <userPsw>] [-UIDpreserve] [-verbose] unimvuser -v unimvuser -h
説明
unimvuser
は、1つのOracle Calendar Serverノードから別のOracle Calendar Serverノードに、ユーザーを移動します。代理およびリモート代理権は保持されます。
注意: unimvuser は、ネットワークのすべてのホストで4.0より新しいサーバーを使用している場合のみ機能します。それ以前のバージョンのOracle Calendar Serverで作成したノードが含まれているノード・ネットワークのユーザーを移動する場合は、unicpoutu およびunicpinu を使用してください。 |
移動操作により、ユーザー情報は次のように変更されます。
そのユーザーが作成したすべての管理グループは、新しいノードに移動しません。
移動されたユーザーが作成したすべてのパブリック・グループは、プライベート・グループになります。
内部ディレクトリを使用したインストールでは、ユーザーのパスワードは保持されません。-upオプションを参照してください。
unimvuser
は、これらの変更およびその他のアクティビティを、$ORACLE_HOME/ocal/log/unimvuser.log
ファイルに記録します。
unimvuser
が正常に完了しても、移動操作がまだ完了していない可能性があることを理解しておく必要があります。特に、移動先ノード(ユーザーの移動先ノード)およびリモート・ノード(このユーザーに出席を依頼した可能性があるその他のユーザーが属するノード)で、まだ操作が行われている可能性があります。操作が完了するまで、移動されたユーザーの予定表は不完全な状態で表示されます。
移動操作が完了するまでにかかる時間は、コーポレート・ワイド・サービス・デーモン/サービスの要求キューで待機している要求の数によって異なります。このため、unimvuser
は、Oracle Calendar Serverのピーク時間以外に実行することをお薦めします。
また、unimvuser
が完了する前に、移動されるユーザーがOracle Calendar Serverへのログインを試みたり、移動されるユーザーの代理として他のユーザーが作業することがないようにしてください。このような状況で行われた変更は、すべて失われます。
unimvuser
操作は、同時に2回以上実行しないでください。関与するユーザーが別のノード上に存在し、別のOracle Calendar Serverのホスト上でunimvuser
を実行したとしても、ユーザーは一部の会議またはイベントを共有している可能性があります。そのため、データベースが破損します。
unimvuser
は、外部ディレクトリ・サーバーを使用するノードから、Oracle Calendar Serverの内部ディレクトリを使用するノードにユーザーを移動できます。しかし、Oracle Calendar Serverの内部ディレクトリを使用するノードから外部ディレクトリ・サーバーを使用するノードにユーザーを移動することはできません。
以前のバージョンのOracle Calendar Serverのホスト間でユーザーを移動する場合でも、常に最新バージョンのunimvuser
を使用してください。たとえば、ノード・ネットワークにバージョン9.0.4の2つのOracle Calendar Serverのホスト、およびバージョン10.1.2の1つのホストが存在する場合は、10.1.2サーバーのbin
ディレクトリにあるunimvuser
ユーティリティを使用する必要があります。
ソース・ホストと移動先ホストの構成の違いによって、問題が発生したり、移動が完全にブロックされる場合があることに注意してください。たとえば、定期的に行われる会議のインスタンスの最大数(unison.ini
[ENG]
maxinstances
パラメータ)が、ソース・サーバーで移動先サーバーより多く設定されており、移動するユーザーが移動先ホストでの最大数より多いインスタンスを持つ定期的な会議を所有している場合、その移動は失敗します。
unimvuser
を実行するには、Oracle Calendar Serverが起動しており、接続されているすべてのノードが有効であることが必要です。
オプション
-host1
<hostname1:port1>
ソース・ノードのホスト名およびポート番号を指定します。
-host2
<hostname2:port2>
移動先ノードのホスト名およびポート番号を指定します。
-n1
<node-ID1>
ソース・ノードを指定します。
-n2
<node-ID2>
移動先ノードを指定します。
-u
<user>
移動するユーザーを指定します。user引数の正しい指定方法は、「user引数の書式」を参照してください。ディレクトリ・サーバーの場合、移動先ノードで使用するディレクトリ・サーバーで、そのユーザーがすでに存在する必要があります。
-UIDpreserve
元のCalendar SDKのイベントUIDを保存します。このオプションは、ソース・ノードと移動先ノードの両方でCalendar SDKを使用している場合は必須です。
-up
<userPsw>
内部ディレクトリ専用です。ユーザーの新しいパスワードを指定します。このオプションが使用されていない場合、ユーザーはパスワードを指定せずにOracle Calendar Serverにログインできます。ディレクトリ・サーバーの場合、このオプションは無効です。これは、パスワードがディレクトリ・サーバーに格納され、変化しないためです。
-verbose
冗長モードを使用します。
-v
unimvuser
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
unimvuser
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
書式
user引数の書式
user引数は"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueは任意の文字列です。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。IDキー以外のすべてのキーにおいて、value文字列はワイルド・カード文字「*」で終了する場合があります。スラッシュ「/」が文字列に含まれる場合は、キーと値のペアのデリミタとして解釈されることを防ぐため、文字「\」でエスケープする必要があります。たとえば、"S=Hoopla/OU1=R\/D"
のようになります。
UNIX環境でシェルが文字列を処理する場合(たとえば文字列がコマンドラインで提供される場合や、ユーティリティに引数として渡される場合)、文字列は引用符で囲む必要があります。また、シェルにとって意味をなす文字が文字列に含まれる場合は、シェルが解釈することを防ぐためその文字をエスケープ(つまり、エスケープ文字「\」を前に付ける)します。
注意: IDのキーと値のペアがuser引数で指定されている場合は、ともに指定されている他のキーと値のペアはすべて無視されます。また、IDのキーと値のペアがIDキーを使用せずに指定される場合もあります。たとえば-u 256は有効な値指定で、-u ID=256と同等です。 |
表6-39 使用可能なキー: UNIMVUSER
キー | X.400フィールド |
---|---|
|
姓 |
|
名 |
|
イニシャル |
|
識別子 |
|
ユーザー固有の識別子 |
|
世代 |
|
組織単位1 |
|
組織単位2 |
|
組織単位3 |
|
組織単位4 |
|
組織 |
|
国 |
|
管理ドメイン |
|
プライベート・ドメイン |
|
電話番号 |
|
FAX番号 |
|
従業員番号 |
|
役職名 |
例
ホストhorusのノード12からホストnutのノード25に、ID 354のユーザーを移動する場合は、次のようになります。
% unimvuser -u "ID=354" -host1 horus -host2 nut -n1 12 -n2 25
ホストhorusのノード12からホストnutのノード25に、UID smithjcのユーザーを移動する場合は、次のようになります。
% unimvuser -u "UID=smithjc" -host1 horus -host2 nut -n1 12 -n2 25
ファイル
$ORACLE_HOME/ocal/log/unimvuser.log
unimvuser
は、独自のアクティビティをこのファイルに記録します。
警告
ディレクトリ・サーバー警告
Oracle Calendar Serverのユーティリティ用のディレクトリ・サーバー構成の意味を理解することが重要です。サプライヤ・コンシューマ構成では、コンシューマとサプライヤ間の更新のスケジューリングによって両者間の一時的な違いが発生する場合があります。対応するサプライヤとまだ同期化されていないコンシューマ・ディレクトリ・サーバーから、Oracle Calendar Serverのユーティリティが読み取っている可能性があります。
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
関連項目
uniuser
uninode
: Oracle Calendar Serverノード・ネットワークを管理します。
構文
uninode -add [-nologinfo] -host <hostname:port> uninode -apply [-y | -n] [-nologinfo] uninode -cws [-nologinfo] [-compact] [-n <node-ID> | -host <hostname:port> | -group <group>] uninode -edit [-e <editor>] uninode -import [-nologinfo] uninode -init [-nologinfo] uninode -reset [-nologinfo][-n <node-ID> | -host <hostname:port> | -group <group>] uninode -retry [-nologinfo][-n <node-ID> | -host <hostname:port> | -group <group>] uninode -snc [-nologinfo] [-compact] [-n <node-ID> | -host <hostname:port> | -group <group>] uninode -test -n <node-ID> | -host <hostname:port> | -group <group> uninode -v uninode -h
説明
uninode
は、Oracle Calendar Serverノード・ネットワークの設定および管理のための集中ツールです。ノード・ネットワークの設定例は、「例」を参照してください。uninode
を使用すると、ノード・ネットワークでのノードの追加と削除、およびノード間の接続の追加と削除が行えます。また、uninode
を使用して、ノード・ネットワークの構成およびリモート接続のステータスに関する問合せを実行できます。
uninode
は、nodes.ini
ファイルに含まれるノード・ネットワーク構成情報を使用して、ノード・ネットワークを構成します。リンクされているOracle Calendar Serverの数に関係なく、ノード・ネットワークには1つのnodes.ini
ファイルのみが存在する必要があります。また、Oracle Calendar Serverノード・ネットワークの管理、つまりuninode
の実行は、このファイルが存在するマシンから行います。ノード・ネットワークに複数のバージョンのOracle Calendar Serverが混在している場合は、nodes.ini
ファイルのホストが常に最も新しいバージョンであることが必要です。
-n、-hostまたは-groupを使用すると、nodes.ini
ファイルの特定のノードに対するuninode
のアクションを制限できます。-n <node-ID>は特定のノード、-host <hostname:port>は特定のホストのノード、-group <group>は特定のグループ化されたノードに対して、それぞれuninode
を制限します。<group>は次のいずれかです。
all
グループ内のすべて(+)のノードおよびグループ外のすべて(-)のノード
included
グループ内のすべて(+)のノード
excluded
グループ外のすべて(-)のノード
これらの各値の意味の詳細は、『Oracle Calendar管理者ガイド』の第12章「ノードの接続」を参照してください。これらの値がまったく指定されていない場合、uninode
は値をall
とみなします。
ディレクトリ・サーバーを使用している場合は、uninode
を実行する前に各ノードでunidssync
を実行することで、各ノードのローカル情報をディレクトリ・サーバーの情報と確実に同期させることができます。Oracle Calendar Serverノード・ネットワークのすべてのノードで、同じディレクトリ・サーバーを使用する必要があることに注意してください。
uninode
は、Oracle Calendar Serverが起動しているときのみ実行可能です。
オプション
-add
指定されたホストで検出されたすべてのノードを、nodes.ini
ファイルに追加します。このオプションはまず、指定されたホストに存在するノードを判別します。その後、そのホストのすべての行をnodes.ini
ファイルから削除し、最後に、ホストで検出された各ノード用の行を追加します。ノードはネットワーク外のノードとして追加されます。これらのノードをネットワークに含めるには、nodes.ini
ファイルを編集する必要があります。
-apply
nodes.ini
ファイルの構成を適用します。
uninode
は、最初に次のことを確認します。
nodes.ini
ファイルの構文が正しい。
指定されたホスト名または指定されたノードIDが有効である。
uniengd
サーバーおよびunisncd
サーバーが起動している。
uniengd
のバージョンがA.01.15より後である。
SNCデーモンが実行中である。
nodes.ini
ファイルが現在uninode
を実行しているホスト上のみに存在する。
ノード・ネットワークのすべてのノードが使用可能である。
これらのうち1つでも確認に失敗した場合、uninode
が終了します。
すべて確認されると、関与する各ノードのリモート・ノード情報がチェックされます。欠落しているエントリが検出された場合は、ユーザーに対して、このエントリの追加の確認要求が行われます。確認要求に対する応答を自動で行うには、-yオプションまたは-nオプションを使用します。uninode
では、余分なエントリがノードから削除されることはありません。
-compact
80文字の行を出力するために、28文字より長いホスト名を切り捨てます。
-cws
2つのノード間の各接続に関する、次の情報を出力します。CWSデーモン/サービスからの情報も含まれます。
EX
nodes.ini
ファイルで構成された、2つのノード間のTCP/IP接続数
CO
2つのノード間の、実際のTCP/IP接続数
Q-SIZE
現在CWSキューにあるCWS要求の数。
IN-PROCESS
処理されているCWS要求の数。
IMPORT-DIR
リモート・ディレクトリのローカル・コピーに含まれている項目(ユーザーおよびリソース)の数。
-edit
<editor>
指定されたテキスト・エディタを使用して、nodes.ini
ファイルのコピーを安全に編集します。uninode
は、最初に-applyオプションで示された確認を実行し、いずれかの確認が失敗した場合は終了します。すべての確認が正常に行われると、エディタを起動します。uninode
は、エディタの終了時に編集したファイルを解析します。そして、エラーが検出されなかった場合は、元のnodes.ini
ファイルを更新します。編集したファイルでエラーが検出された場合、uninode
はユーザーに対し、ファイルの再編集または操作の終了を要求します。
-group
<group>
ノードを、<group>で指定されたグループのノードのみにします。<group>は、all
、included
またはexcluded
のいずれかです。
-host
<hostname:port>
ノードが存在するホストの名前およびポート番号を指定します。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。
-import
-applyを-yオプションと併用した場合と同じです。
-init
nodes.ini
ファイルを、現在実行中のノード・ネットワーク構成から構成します。uninode
は、nodes.ini
ファイルをホスティングするマシンのノードIDが最も小さいノードから、ファイルの構成を開始します。nodes.ini
ファイルがすでに存在する場合は、uninode
によってファイルの上書きの確認要求が行われます。
-n
-applyオプションを併用した場合、ノード情報の非一貫性が修正されなくなります。
-n
<node-ID>
ノードを指定します。
-nologinfo
ログ・ファイルへの書込みを行いません。デフォルトでは、uninode
はエラー、および画面に送信する出力を、すべてuninode.log
ファイルに記録します。
-reset
同期ネットワーク接続(SNC)デーモンの統計をリセットします。uninode -reset all
を実行してすべてのノードを同時にリセットすることをお薦めします。統計をリセットすることで、管理者が後で異なるノードの統計を比較できるようになります。
-retry
SNCデーモンのリトライ・メカニズムを再起動します。構成より少ない接続しか使用できない場合は、SNCデーモンが特定の時間範囲で、新しい接続の取得を試みます。取得は、1分、2分、4分、8分、16分、32分の時間範囲で試行され、最後に64分ごとに試行されます。このオプションはこの時間範囲を1分にリセットします。このオプションは、ネットワーク関連の問題が解決した後に、uninode -retry
all
を実行する場合などに使用できます。
-snc
指定されたノード、または指定されたグループかホストの各ノードの、TCP/IP接続情報を出力します。
EX
nodes.ini
ファイルの情報により構成されたノードへのTCP/IP接続の数。
CO
ノードへの実際のTCP/IP接続の数。
AV
現在使用可能なノードへの接続数。
US
現在使用中のノードへの接続数。
LOST
SNCデーモンがノードへの接続を失った回数。
RETRY
失われた接続の再接続を試みるまでの時間(書式<mm>:<ss>で表します)。
QUEUE
現在キューにある要求の数。
CANCEL
取り消された要求の数。
CHECK
キューに入れられた要求のチェック回数。チェックは、接続がキューで待機しているときに実行されます。
GRANTED
SNCデーモン/サービスが起動してから認可した接続要求の数。
-test
ノードまたはノードのグループへの接続が可能であることを確認します。uninode -test
が確認する項目のリストは、-applyオプションを参照してください。
-y
-applyオプションの使用時に、確認要求を行わずに、ノード情報の非一貫性が修正されるようにします。
-v
uninode
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
uninode
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
例
ノード・ネットワークの作成
3つの異なる国にオフィスを持つ会社を経営しています。各オフィスでは、独自のOracle Calendar Serverを実行しています。ノード・ネットワークを設定し、そのネットワークをスウェーデンのgravlaxで実行しているOracle Calendar Serverから管理するために、次の手順を行います。
gravlaxにログインし、nodes.ini
ファイルを作成します。
% uninode -init
現在はノード・ネットワークが存在しないため、uninode
によって空のnodes.ini
ファイルが作成されます。このファイルにはコメントとしてサンプル行が含まれます。
3つの各Oracle Calendar Serverからノードを追加します。
% uninode -add -host gravlax % uninode -add -host gnocchi % uninode -add -host biryani
nodes.ini
ファイルのコンテンツを調べます。
% cat nodes.ini - H=biryani/N=32 - H=biryani/N=31 - H=gnocchi/N=25 - H=gnocchi/N=24 - H=gnocchi/N=23 - H=gnocchi/N=22 - H=gnocchi/N=21 - H=gravlax/N=13 - H=gravlax/N=12 - H=gravlax/N=11
ファイルを編集し、ノード・ネットワークを構成します。
% vi $ORACLE_HOME/ocal/misc/nodes.ini
この時点で、nodes.ini
ファイルには、次の行が含まれます。
% cat $ORACLE_HOME/ocal/misc/nodes.ini + H=biryani/N=32/ALIAS=salesIndia + H=biryani/N=31/ALIAS=adminIndia - H=gnocchi/N=26/ALIAS=tempItaly + H=gnocchi/N=25/ALIAS=supportItaly + H=gnocchi/N=24/ALIAS=financeItaly + H=gnocchi/N=23/ALIAS=r&dItaly + H=gnocchi/N=22/ALIAS=salesItaly + H=gnocchi/N=21/ALIAS=adminItaly - H=gravlax/N=16/ALIAS=tempSweden + H=gravlax/N=13/ALIAS=r&dSweden + H=gravlax/N=12/ALIAS=salesSweden + H=gravlax/N=11/ALIAS=adminSweden included:2
このノード・ネットワークの特性は次のとおりです。
10のノードが存在する。
ネットワーク外のノードが2つ存在する(ノード16および26)。
ノード・ネットワークの各ノードからノード・ネットワークのその他の各ノードへの接続が2つずつ存在する。たとえば、ノード32からノード13への接続が2つあり、ノード13からノード32への接続が2つ存在します。単一の接続は単方向です。
ノード間接続の構成方法の詳細は、『Oracle Calendar管理者ガイド』の第12章「ノードの接続」を参照してください。
次に、構成を適用します。これまではノード間の参照が行われていなかったため、リモート・ノード・ディレクトリでは非一貫性が生じていると予測されます。そこで-yオプションを使用します。
% uninode -apply -y
このコマンドの実行中に、uninode
によって実行中の作業に関する情報が出力されます。次に例を示します。
Processing node 11 connected to gravlax, node 11 connected to gravlax, node 12 added 11->12, TCP/IP connection placed a request in the CWS queue to get node 12 user directory
ファイル
$ORACLE_HOME/ocal/misc/nodes.ini
ノード、およびOracle Calendar Serverのノード・ネットワーク構成を説明する規則のリストが含まれます。
$ORACLE_HOME/ocal/log/uninode.log
デフォルトでは、uninode
はエラー、および画面に送信する出力を、すべてこのファイルに記録します。
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
unioidconf
: Oracle Internet Directoryをカレンダ用に構成します。
構文
unioidconf -upgrade [-f <filename>] unioidconf -grantproxyprivilege <dn> [-f <filename>] [-D <bindDN>] unioidconf -listproxyprivilege [-f <filename>] [-D <bindDN>] unioidconf -revokeproxyprivilege <dn> [-f <filename>] [-D <bindDN>] unioidconf -resetacl -D <bindDN> unioidconf -setsysoppassword -D <bindDN> unioidconf -resetentityentry -D <bindDN> unioidconf -resetdeployment [-master] -D <bindDN> unioidconf -setdatabase <dbglobalname> -D <bindDN> unioidconf -setschemapassword <dbglobalname> -D <bindDN> unioidconf -registercontainers [-f <filename>] -D <bindDN> unioidconf -registernodes -D <bindDN> unioidconf -setserviceurl <url> -subtype <subtype> -urllabel <urllablel> -D <bindDN> unioidconf -registerprovattributes -D <bindDN> unioidconf -registerprovplugins -D <bindDN> unioidconf -createprovprofile [-master] -D <bindDNJ> unioidconf -deleteprovprofile -D <bindDN> unioidconf -enableprovprofile -D <bindDN> unioidconf -disableprovprofile -D <bindDN> unioidconf -displaydiscovery unioidconf -deletenode -n <node-ID> -D <bindDN> unioidconf -clean -D <bindDN> unioidconf -v unioidconf -h
説明
unioidconf
ユーティリティを使用すると、Oracle Internet Directory内の様々なカレンダ固有のエントリを変更できます。また、このユーティリティはOracle Calendar Serverのインストール処理でも使用されます。
-grantproxyprivilegeキーワードおよび-revokeproxyprivilegeキーワードは、ユーザーへのプロキシ権限の付与またはユーザーのプロキシ権限の取消しに使用されます。プロキシ権限は、-listproxyprivilegeを使用してリストできます。
オプション
-D
<bindDN>
バインドDNを指定します。
-f
<filename>
カレンダ構成ファイルを指定します。デフォルトでは、ファイル$ORACLE_HOME/ocal/misc/unison.ini
が使用されます。
-clean
Oracle Internet Directoryから、カレンダ・インスタンスに関連付けられたすべてのカレンダ関連データを削除します。このオプションを使用してユーティリティを実行した後は、Oracle Calendar Serverインスタンスが使用不可能になります。このオプションを使用するときは、オラクル社カスタマ・サポート・センターの指示に従ってください。
-createprovprofile
カレンダのプロビジョニング・プロファイルを作成します。プロビジョニング・プロファイルには、ホスト情報など、ディレクトリ統合プラットフォーム・プロビジョニング・フレームワークとの対話に必要な、各種コンポーネントに固有の詳細が含まれています。このオプションは、インストール処理で使用されます。
-deleteprovprofile
カレンダのプロビジョニング・プロファイルを削除します。
-deletenode
Oracle Internet Directoryから、ノードと関連付けられたすべてのカレンダ関連データを削除します。ユーティリティを実行すると、Oracle Calendar Serverノードは使用不可能になります。
-disableprovprofile
カレンダのプロビジョニング・プロファイルを無効にします。
-displaydiscovery
Oracle Internet Directoryサービス・レジストリから他のコンポーネントの詳細を表示します。
-enableprovprofile
カレンダのプロビジョニング・プロファイルを有効にします。
-grantproxyprivilege
<dn>
<dn>で指定されたユーザーにプロキシ権限を付与します。
-listproxyprivilege
プロキシ権限をリストします。
-master
-createprovprofileオプションの後にこのオプションを使用して、新規のプロファイルをカレンダのマスター・プロビジョニング・プロファイルにすることを指定します。また、-resetdeploymentオプションの後にこのオプションを使用すると、通常カレンダのマスター・インスタンスに関連付けられているディレクトリ・エントリ(たとえば、サービス・レジストリなど)が再作成されます。
-registercontainers
Oracle Internet Directory上に、カレンダに必要なコンテナを登録または再作成します。
-registernodes
Oracle Internet Directory内にカレンダ・ノードを登録します。
-registerprovattributes
カレンダのプロビジョニング属性を登録します。これらの属性は、Oracle Internet Directory DASプロビジョニング・コンソールでユーザーを作成するときに表示されます。
-registerprovplugins
カレンダのプロビジョニング・プラグインを登録します。
-resetacl
Oracle Internet Directory上のOracle Calendar Serverのアクセス制御設定をリセットします。このオプションを使用すると、Oracle Calendar Serverには、インストール時に割り当てられたアクセス制御設定と同じ設定が割り当てられます。
-resetdeployment
Oracle Internet Directory内のカレンダ・デプロイをリセットします。このオプションを使用すると、様々なエントリがインストール後の値にリセットされます。
-resetentityentry
カレンダ・アプリケーション・エンティティの資格証明をリセットします。アプリケーション・エンティティのエントリがOracle Internet Directoryから誤って変更または削除され、破損した場合は、このオプションを使用する必要があります。
-revokeproxyprivilege
<dn>
<dn>で指定されたユーザーのプロキシ権限を取り消します。
-setdatabase
<dbglobalname>
このカレンダ・インストールを特定のデータベース・エントリに関連付けます。
-setschemapassword
<dbglobalname>
保存されているカレンダ・スキーマ・パスワードをリセットします。
-setserviceurl
<url>
カレンダ・サービスURLを、サブタイプおよびラベルとともにOracle Internet Directoryに登録します。このオプションを使用するときは、オラクル社カスタマ・サポート・センターの指示に従ってください。
-setsysoppassword
Oracle Calendar ServerのSYSOPパスワードを設定します。
-subtype
<subtype>
サービスのサブタイプ。Oracle Calendar Serverの関連情報にはOCAL
を、Calendar AdministratorにはOCAD
を、Oracle Calendarアプリケーション・システムにはOCAS
を使用します。
-upgrade
CorporateTime 5.5ディレクトリのエントリをOracle Calendar Server形式にアップグレードまたは移行します。このモードは、アップグレード処理で自動的に起動されます。このオプションは手動で起動しないでください。
-urllabel
<urllabel>
サービスURLのラベル。
-v
unioidconf
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
unioidconf
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
例
John Doeにプロキシ権限を付与する場合は、次のようになります。
% unioidconf -grantproxyprivilege "cn=John Doe,cn=users, dc=oracle,dc=com" -D cn=orcladmin
または次のようになります。
% unioidconf -grantproxyprivilege "cn=John Doe,cn=users, dc=oracle,dc=com"
Oracle Internet Directoryからノード1000への参照を削除する場合は、次のようになります。
% unioidconf -deletenode -n 1000 -D cn=crcladmin
カレンダのSYSOP管理者パスワードを新しい値に設定する場合は、次のようになります。
% unioidconf -setsysoppassword -D cn=orcladmin
Oracle Internet DirectoryからOracle Calendar Serverインスタンスへの参照を削除する場合は、次のようになります。
% unioidconf -clean -D cn=orcladmin
このカレンダ・インスタンス用のデータベースを登録する場合は、次のようになります(プロビジョニングのみに必要)。
% unioidconf -setdatabase storage.mydomain.com -D cn=orcladmin
Oracle Calendar Serverがホストhost1.mydomain.com:5730にインストールされており、インストール時にOracle Calendar Serverが次のカレンダ・サービスURLに登録されていたとします。
labeleduri;appuri = x-oracle-calendar://host1.mydomain.com:5730
その後、Oracle Calendar Serverがhost2.mydomain.com:5730に移動されたとします。この場合、ホスト名の変更を反映するようにカレンダ・サービスURLをOracle Internet Directoryに再登録するには、次のコマンドを実行します。
% unioidconf -setserviceurl "x-oracle-calendar://host2.mydomain.com:5730" -subtype OCAL -label appuri -D cn=orcladmin
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
unipasswd
: ユーザーのパスワードまたはOracle Calendar ServerのSYSOPパスワードを変更します。
構文
unipasswd [-u <user> | -sysop] [-n <node-ID>] [-host <hostname:port>] unipasswd -v unipasswd -h
説明
unipasswd
は、指定されたノードのSYSOPのパスワードを変更します。また、ユーザーのパスワードの変更にも使用できます。
Oracle Internet Directoryのインストールでは、1つのノードを介してSYSOPパスワードを変更すると、同じサーバーのその他のすべてのノードでも、SYSOPパスワードが変更されます。
-sysopオプションおよび-uオプションは、相互に排他的であることに注意してください。unipasswd
は、リソースまたはイベント・カレンダのパスワード変更には使用できません。これらのパスワードの変更は、uniuser
を使用して行えます。
unipasswd
は、Oracle Calendar Serverが起動しているときのみ実行可能です。
オプション
-u
<user>
ユーザーのパスワードを変更します。<user>引数を使用して、ユーザーを指定します。ユーザーの指定方法の詳細は、「<user>引数の書式」を参照してください。
-host
<hostname:port>
操作を実行するホストの名前およびポート番号を指定します。デフォルトはローカル・ホストです。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。
-n
<node-ID>
パスワードを変更するノードを指定します。複数のノードが存在する場合は必須です。
-sysop
SYSOPのパスワードを変更します。
-v
unipasswd
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
unipasswd
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
書式
<user>引数の書式
<user>引数は"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueは任意の文字列です。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。value文字列はワイルド・カード記号(*)で終了する場合があります。スラッシュ「/」が文字列に含まれる場合は、キーと値のペアのデリミタとして解釈されることを防ぐため、文字「\」でエスケープする必要があります。たとえば、"S=Hoopla/OU1=R\/D"
のようになります。
UNIX環境でシェルが文字列を処理する場合(たとえば文字列がコマンドラインで提供される場合や、ユーティリティに引数として渡される場合)、文字列は引用符で囲む必要があります。また、シェルにとって意味をなす文字が文字列に含まれる場合は、シェルが解釈することを防ぐためその文字をエスケープ(つまり、エスケープ文字「\」を前に付ける)します。
注意: IDのキーと値のペアがuser引数で指定されている場合は、ともに指定されている他のキーと値のペアはすべて無視されます。 |
表6-40 使用可能なキー: UNIPASSWD
キー | X.400フィールド |
---|---|
|
姓 |
|
名 |
|
イニシャル |
|
識別子 |
|
ユーザー固有の識別子 |
|
世代 |
|
組織単位1 |
|
組織単位2 |
|
組織単位3 |
|
組織単位4 |
|
組織 |
|
国 |
|
管理ドメイン |
|
プライベート・ドメイン |
|
電話番号 |
|
FAX番号 |
|
従業員番号 |
|
役職名 |
例
リモート・ホストjupiterにあるノード20のSYSOPパスワードを変更する場合は、次のようになります。
% unipasswd -host jupiter -n 20
ノード10のローカル・ユーザーJean Leblancのパスワードを変更する場合は、次のようになります。
% unipasswd -u "S=Leblanc/G=Jean" -n 10
警告
パスワードの変更
このユーティリティは、unison.ini
の[ENG]allowpasswordchange_user
パラメータを使用して、ユーザー・パスワードの変更が可能かどうかを判断します。この値がFALSE
に設定されている場合、このユーティリティでユーザー・パスワードを変更できません。SYSOPパスワードの変更が可能かどうかを判断するには、パラメータ[ENG]allowpasswordchange_reserved [sysop]
を使用します。
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
uniping
: 別のOracle Calendar Serverをpingします。
構文
uniping [-host <hostname:port>] [-n <node-ID>] [-u <user>] [-i <numsec>] [-allnodes] [-s <size>] [-stats] [-log] [-time] uniping -v uniping -h
説明
uniping
は、ノードまたはノード・ネットワークにエコー・メッセージを送信します。メッセージに対するノードの応答を受信すると、uniping
は、元のメッセージの送信から応答の受信までの経過時間を出力します。このユーティリティは、ノードが起動していることの確認や、様々な負荷状況でのサーバーの応答時間の計測に使用できます。
メッセージを送信する前に、uniping
はまず指定されたノードの指定されたユーザーを認証します。uniping
は、この認証が正常に行われた場合のみ、メッセージを送信します。
uniping
は、Oracle Calendar Serverが起動中か停止中かにかかわらず、実行できます。
オプション
-allnodes
指定のノードが含まれているノード・ネットワークに接続するすべてのノードに、エコー・メッセージを送信します。
-host
<hostname:port>
Oracle Calendar Serverのホストの名前およびポート番号を指定します。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。
-i
<numsec>
<numsec>で指定された間隔(秒単位)で、エコー・メッセージを繰り返します。このオプションが使用されていない場合、uniping
は、指定された各ノードに、エコー・メッセージを1つだけ送信します。
-log
ログ・ファイル($ORACLE_HOME/ocal/log/uniping.log
)にエラーを出力します。
-n
<node-ID>
接続先のノードを指定します。-hostオプションで指定されたOracle Calendar Serverに複数のノードが存在する場合は、必須です。
-s
<size>
エコー・メッセージのサイズをバイト数で指定します。デフォルトは64バイトです。
-stats
スタートアップ時の統計を表示します。
-time
各メッセージが送信された時間を表示します。
-u
<user>
認証対象のユーザーのユーザー名を指定します。このオプションを使用していない場合は、デフォルトでSYSOPが使用されます。ユーザーの指定方法の詳細は、「<user>引数の書式」を参照してください。
-v
uniping
のバージョン番号を出力します。
-h
uniping
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
書式
user引数の書式
user引数は"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueは任意の文字列です。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。IDキー以外のすべてのキーにおいて、value文字列はワイルド・カード文字「*」で終了する場合があります。スラッシュ「/」が文字列に含まれる場合は、キーと値のペアのデリミタとして解釈されることを防ぐため、文字「\」でエスケープする必要があります。たとえば、"S=Hoopla/OU1=R\/D"
のようになります。
UNIX環境でシェルが文字列を処理する場合(たとえば文字列がコマンドラインで提供される場合や、ユーティリティに引数として渡される場合)、文字列は引用符で囲む必要があります。また、シェルにとって意味をなす文字が文字列に含まれる場合は、シェルが解釈することを防ぐためその文字をエスケープ(つまり、エスケープ文字「\」を前に付ける)します。
注意: IDのキーと値のペアがuser引数で指定されている場合は、ともに指定されている他のキーと値のペアはすべて無視されます。また、IDのキーと値のペアがIDキーを使用せずに指定される場合もあります。たとえば-u 256は有効な値指定で、-u ID=256と同等です。 |
表6-41 使用可能なキー: UNIPING
キー | X.400フィールド |
---|---|
|
姓 |
|
名 |
|
イニシャル |
|
識別子 |
|
ユーザー固有の識別子 |
|
世代 |
|
組織単位1 |
|
組織単位2 |
|
組織単位3 |
|
組織単位4 |
|
組織 |
|
国 |
|
管理ドメイン |
|
プライベート・ドメイン |
|
電話番号 |
|
FAX番号 |
|
従業員番号 |
|
役職名 |
例
SYSOPユーザー・アカウントを使用し、ホストScribeにあるOracle Calendar Serverのノード14をpingする場合は、次のようになります。
% uniping -host scribe -n 14 Enter password: scribe,14: 40 ms.
ユーザーDashiell Hammettを使用し、ノード60が含まれているノード・ネットワークのすべてのノードをpingして、送信された各メッセージの時間を表示する場合は、次のようになります。
% uniping -n 60 -u "S=Hammett/G=Dashiell" -allnodes -time Enter password: Fri Jul 07 10:23:41 2000: scribe,14: 40 ms. Fri Jul 07 10:23:41 2000: scribe,60: 0 ms. Fri Jul 07 10:23:41 2000: scribe,66: 114 ms.
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
unireqdump
: コーポレート・ワイド・サービス(CWS)デーモンのキューにある要求を表示し、削除(オプション)します。
注意: Oracle Calendar 10.1.2.1のunireqdump ユーティリティに新しいオプションが追加されました。新しいオプションの詳細は、「Oracle Calendar 10.1.2.1の新しいUNIREQDUMPオプション」を参照してください。 |
構文
unireqdump [-delete] [-excl <filter>] [-incl <filter>] [-u <itemnum>] [-rn <node-ID>] [-y] [-reqid <ID>] [-reqtype <code>] [-reqgroup ID] [-n <node-ID>] [nolist] [-nototal] unireqdump -v unireqdump -h
説明
unireqdump
は、現在コーポレート・ワイド・サービス・デーモン/サービスunicwsd
のキューにある一連の要求を出力します。また、(-deleteオプションを使用して)キューから要求を削除する場合にも使用できます。
デフォルトでは、キューにあるすべての要求が出力されます。-excl、-incl、-u、-rn、-reqidおよび-reqtypeの各オプションを使用して、特定の条件と一致する要求を選択できます。これらのオプションは逐次適用されるため、指定したすべてのオプションの条件の組合せと一致する要求のみが出力されます。キューから特定の要求を選択する場合は、-reqidを使用します。
数値の引数は、10進値または16進値のいずれかになります(16進値には接頭辞0x
が付きます)。唯一の例外は、-reqidオプションのID引数で、0x
接頭辞がない場合でも、常に16進値とみなされます。
unireqdump
は、Oracle Calendar Serverが起動しているときのみ実行可能です。
オプション
-delete
フィルタと一致する要求をキューから削除します。各要求が出力されると、ユーザーはその要求を削除するかどうかの確認を求められます。このオプションと-yオプションを併用すると、unireqdump
が確認要求を行わずに、出力に含まれるすべての要求を自動的に削除するように設定できます。
-excl
<filter>
除外フィルタを設定します。このフィルタと一致する要求が、出力から除外されます。使用できるフィルタは次のとおりです。
notserviced: 保守されていない要求
cantservice: 保守できない要求
suspended: 項目のSMS通知の再アクティブ化が保留されているためキューに入っている要求
-incl
<filter>
包含フィルタを設定します。このフィルタと一致する要求が、出力の対象になります。使用できるフィルタは、-exclオプションの項にリストされています。
-n
<node-ID>
接続先のノードを指定します。このノードで作成された要求の選択にも使用できます。unireqdump
を実行するサーバーに複数のノードが存在する場合は必須です。
-nolist
キューにある要求をリストしません。
-nototal
サマリー(出力の最後に表示される合計)を表示しません。
-u
<itemnum>
指定されたカレンダ・アカウント(ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダ)の番号と一致する要求のみを選択します。itemnum
は、ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダの数値のIDです。
-y
-deleteオプションと併用することで、unireqdump
が確認要求を行わずに、出力に含まれるすべての要求を自動的に削除するように指定できます。このオプションは慎重に使用してください。
-rn
<node-ID>
指定されたリモート・ノードに対する要求のみを選択します。
-reqgroup
<group>
<group>で指定されたグループの要求を選択します。<group>の有効な値は、replication、SMSまたはmailです。
-reqid
<ID>
指定されたIDの要求を選択します。IDは16進値です(値に接頭辞0xを付けても問題はありませんが、接頭辞は不要です)。
-reqtype
<code>
タイプ<code>の要求を選択します。タイプは、独自のトランザクション・コードの数値(これらの数値は、カレンダ・プログラミング・インタフェースのドキュメントを参照してください)、または次の文字列のいずれかで表されます。
eventattend eventdeleted eventcreated itemadd itemdeleted itemmodified nodeitemsget attendadd instancemodified eventmodified securitydeleted securitymodified securityadd instanceadded fhcreate fhmodify fhdelete fhupdate remoteattendeeadd groupreplicate eventcalendarreplicate itemdatatransfer
また、これらの文字列は、リストされた各要求のTrCodeフィールド内の出力としても表示されます。
-v
unireqdump
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
unireqdump
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
例
ノード10で作成された、キュー内のすべての要求を選択する場合は、次のようになります。
unireqdump -n 10
ノード10で作成されたキュー内のすべての要求を削除する際、各要求を削除する前に、対話形式で確認要求が行われるようにする場合は、次のようになります。
unireqdump -delete -n 10
すでに保守が行われた、キュー内のすべての要求を出力する場合は、次のようになります(このサーバーには1つのノードしか存在しないため、-nオプションは不要です)。
unireqdump -excl serviced
トランザクション・コードがeventattendで、リモート・ノード20用にノード10で作成された未保守の要求をすべて出力し、要求ごとに削除の確認要求が対話形式で行われるようにする場合は、次のようになります。
unireqdump -delete -excl serviced -remotenode 20 -reqtype eventattend -n 10
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
注意: この項で説明するオプションはOracle Calendar累積パッチ10.1.2.1で追加されたオプションです。これよりも前のバージョンのOracle Calendarを使用している場合、このオプションは使用できません。 |
コーポレート・ワイド・サービス・デーモンの要求を管理しやすくするため、$ORACLE_HOME/ocal/bin/unireqdump
ユーティリティで使用する、次の新しいオプションが追加されました。
-requeue
要求をキューの最後にプッシュします。
-setcantservice
要求を「保守できない」状態に設定します。
-setnotserviced
要求を「保守されていない」状態に設定します。
例:
ノード10で作成されたID 300の要求をキューの最後にプッシュします。
unireqdump -requeue -reqid 300 -n 10
ノード10で作成されたID 400の要求を「保守できない」状態に設定します。
unireqdump -setcantservice -reqid 400 -n 10
ノード10で作成されたID 500の要求を「保守されていない」状態に設定します。
unireqdump -setnotserviced -reqid 500 -n 10
unirestore
: ユーザーの予定表をバックアップからリストアします。
構文
unirestore -u <uid> -path <bkpPath> [-futureReplies] [-noAddAttendee] [-logAll] -n <node-ID> [-host <hostname:port>] unirestore -ls <user> -path <bkpPath> -n <node-ID> [-host <hostname:port>] unirestore -v unirestore -h
説明
unirestore
は、ユーザーのカレンダ・データをバックアップ・ファイルからリストアします。ユーザーのカレンダ・アカウントは、完全に削除された場合でもリストア可能です。この場合は、ユーザーのカレンダ・アカウントが作成されます。ディレクトリ・サーバーが存在する場合は、そのユーザーがそのディレクトリに存在する必要があります。
リストアするユーザーのUIDは、-uオプションを使用して指定します。-pathは、バックアップ・ファイルのパスを示します。これは、db
ディレクトリが含まれるディレクトリのパスです。たとえば、-path /backups/cserver/jan0799
のようになります。
-lsオプションは、バックアップに含まれるユーザーをリストします。<user>引数は、unirestore
を制限して、<user>フィルタと一致するユーザーのみをリストします。<user>の指定方法の詳細は、「<user>引数の書式」を参照してください。
デフォルトでは、他のユーザーによって作成され、将来の日付にスケジューリングされた予定表のエントリの場合、ユーザーが自分の参加ステータスに対して行ったすべての変更は、リストアされません。ユーザーが所有する会議の場合は、会議を新たに作成した場合のように、参加者全員の参加ステータスが「後で決定」にリセットされます。
出席依頼に対するユーザーの応答をバックアップから強制的にリストアするには、-futureRepliesオプションを使用します。このオプションを使用した場合、他のユーザーによって作成された将来(リストア以降の日付)の予定表エントリでユーザー自身の参加ステータスに対して行ったすべての変更が、リストアされます。また、ユーザーが作成した会議の場合、参加者の参加ステータスがバックアップからリストアされます。
デフォルトでは、バックアップに含まれる会議でユーザーが出席を依頼されているにもかかわらず、現在のデータベースに含まれる会議では出席を依頼されていない場合(たとえば、ユーザーがデータベースから誤って削除された場合など)、このユーザーは元のように参加者として追加されます。ただし、会議の開催者がバックアップ後に参加者リストからユーザーを削除したなどの場合は、-noAddAttendeeオプションを使用して、他のユーザーが作成および所有し、意図的にユーザーを削除した会議の参加者リストに、ユーザーを再度追加できないようにすることができます。
unirestore
は、Oracle Calendar Serverが起動しているときのみ実行可能です。unirestore
の実行後にサーバーを再起動する必要はありません。
注意: unirestore は、削除されたイベントをリストアします。リストア時にイベントがユーザーの予定表に存在し、かつ同じイベントがリストア用のバックアップ・ソースにも存在する場合は、予定表にすでに存在しているイベントが優先されます。イベントは、最新の変更に対して同期化されません。 |
オプション
-futureReplies
将来の日付の予定表エントリに関するユーザーの参加ステータスをリストアします。
-host
<hostname:port>
ホストの名前およびポート番号を指定します。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。
-logAll
過去の日付の予定表エントリのエラーに関するエラー・メッセージを出力します。デフォルトでは、将来の日付のエントリで検出されたエラーのみがレポートされます。
-ls
<user>
バックアップ・ファイルで検出されたユーザーをリストします。特定のユーザーのみをリストするように制限するには、<user>オプションを使用します。ユーザーは、<user>引数を使用して指定します。詳細は、「<user>引数の書式」を参照してください。
-n
<node-ID>
ノードを指定します。常に必須です。
-noAddAttendee
ユーザーが所有しない、出席を依頼されただけの会議への変更を使用して、他のユーザーの予定表を更新しません。
-path
<path>
バックアップ・データベース・ファイルのディレクトリのパスを指定します。
-u
<uid>
ユーザーのUIDを指定します。
-v
unirestore
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
unirestore
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
関連項目
unidbbackup
例
John Smithの予定表がバックアップに含まれているかをチェックする場合は、次のようになります。
% unirestore -ls "UID=smithj" -path "/backups/cserver/jan0799" -n 10 -host hubert3
John Smithの予定表をリストアする場合は、次のようになります。
% unirestore -u "smithj" -path "/backups/cserver/jan0799" -noAddAttendee -host hubert3 -n 10
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
unirmold
: 古いイベントおよびタスクを、Oracle Calendar Serverデータベースの予定表から削除します。
構文
unirmold [-u <user>] [-d <numOfDays>] [-y] [-event] [-task] [-attachment] [-include <types>] [-sync] -n <node-ID> unirmold -resource [<resource>] [-d <numOfDays>] [-y] [-attachment] -n <node-ID> unirmold -v unirmold -h
説明
unirmold
は、指定された日数が経過したイベントまたはタスク、あるいはその両方を、Oracle Calendar Serverデータベースのユーザーまたはリソースの予定表から削除します。
ユーザーの予定表からイベントを削除するために、unirmold
は、ユーザーに対するイベントへの出席依頼を取り消します。これによる影響は2つあります。そのイベントが予定表に表示されなくなること、およびそのイベントへの参加を依頼されているユーザーのリストに、そのユーザーが表示されなくなることです。出席者のリストを更新すると、必要に応じて、ノード・ネットワークのその他のノードに伝搬します。
デフォルトでは、unirmold
は、ノード内のすべてのユーザーの予定表から90日以上経過したすべてのイベントおよびタスクを削除し、指定されたノードのすべてのリソースの予定表から90日以上経過したすべてのイベントを削除します。-resourceオプションは、unirmold
をリソースの予定表に含まれるイベントに制限します。<user>引数は、unirmold
を指定されたユーザーの予定表に制限します。<user>の指定方法の詳細は、「<user>引数の書式」を参照してください。
unirmold
を-resourceモードで使用する場合は、<resource>引数を使用してリソース・フィルタを指定し、削除を一部のリソースのみに制限することができます。<resource>の指定方法の詳細は、「<resource>引数の書式」を参照してください。
注意: unirmold は、開始日、終了予定日および完了日のすべてが指定された日数を経過している場合のみ、タスクを削除します。 |
unirmold
は、Oracle Calendar Serverが起動しているときのみ実行可能です。
オプション
-attachment
イベントの添付のみ削除します。このオプションを使用すると、イベントの添付のみ削除し、その他のイベントを完全な状態で残せます。
-event
イベントのみ削除します。デフォルトでは、unirmold
はユーザーの予定表からイベントとタスクの両方を削除します。イベントの添付のみ削除する場合は、-attachmentを使用します。
-include
<types>
特定のタイプの予定表エントリであるイベントを削除します。現在、このオプションは、Outlookの履歴項目または付箋であるイベントのみに適用されます。<types>引数は、journal
、sticky
のうちの1つ以上を使用します。たとえば、履歴項目と付箋の両方のタイプを削除する場合は、-include journal sticky
を使用します。付箋のイベントのみ削除する場合は、-include sticky
を使用します。
-d
<numOfDays>
<numOfDays>日以上経過したイベントおよびタスクを、予定表から削除します。このオプションを使用していない場合のデフォルト値は90日です。最小値は30日です。
-n
<node-ID>
ノードを指定します。ホスト上に複数のノードが存在する場合は必須です。
-resource
<resource>
リソースの予定表のイベントのみすべて削除します。<resource>引数を指定することで、フィルタを指定して特定のリソースを選択できます。詳細は、「<resource>引数の書式」を参照してください。
-sync
ユーザーの予定表から、すべての同期レコードを削除します。
-task
ユーザーの予定表からタスクのみ削除します。デフォルトでは、unirmold
はユーザーの予定表からイベントとタスクの両方を削除します。
-u
<user>
指定されたユーザーの予定表のエントリのみ削除します。ユーザーは、<user>引数を使用して指定します。詳細は、「<user>引数の書式」を参照してください。
-y
確認要求を行わずに自動的に削除を行う場合に使用します。
-v
unirmold
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
unirmold
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
書式
<user>引数の書式
user引数は"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueは任意の文字列です。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。value文字列はワイルド・カード記号(*)で終了する場合があります。スラッシュ「/」が文字列に含まれる場合は、キーと値のペアのデリミタとして解釈されることを防ぐため、文字「\」でエスケープする必要があります。たとえば、"S=Hoopla/OU1=R\/D"
のようになります。
UNIX環境でシェルが文字列を処理する場合(たとえば文字列がコマンドラインで提供される場合や、ユーティリティに引数として渡される場合)、文字列は引用符で囲む必要があります。また、シェルにとって意味をなす文字が文字列に含まれる場合は、シェルが解釈することを防ぐためその文字をエスケープ(つまり、エスケープ文字「\」を前に付ける)します。
注意: IDのキーと値のペアがuser引数で指定されている場合は、ともに指定されている他のキーと値のペアはすべて無視されます。 |
表6-42 使用可能なキー: UNIRMOLD
キー | X.400フィールド |
---|---|
|
姓 |
|
名 |
|
イニシャル |
|
識別子 |
UID |
固有の識別子 |
|
世代 |
|
組織単位1 |
|
組織単位2 |
|
組織単位3 |
|
組織単位4 |
|
組織 |
|
国 |
|
管理ドメイン |
|
プライベート・ドメイン |
<resource>引数の書式
<resource>は"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueは任意の文字列です。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。IDキー以外のすべてのキーにおいて、value文字列はワイルド・カード文字「*」で終了する場合があります。スラッシュ「/」が文字列に含まれる場合は、キーと値のペアのデリミタとして解釈されることを防ぐため、文字「\」でエスケープする必要があります。たとえば、"S=Hoopla/G=James\/Jim"
のようになります。
UNIX環境でシェルが文字列を処理する場合(たとえば文字列がコマンドラインで提供される場合や、ユーティリティに引数として渡される場合)、文字列は引用符で囲む必要があります。また、シェルにとって意味をなす文字が文字列に含まれる場合は、シェルが解釈することを防ぐためその文字をエスケープ(つまり、エスケープ文字「\」を前に付ける)します。
IDのキーと値のペアが<resource>引数で指定されている場合は、ともに指定されている他のキーと値のペアはすべて無視されます。
例
ノード10のユーザーが所有するすべてのイベントとタスク、およびノード10のリソースが所有するすべてのイベントをノード・ネットワークから削除する場合は、次のようになります。
% unirmold -n 10
ノード10のWembleyという姓のユーザーが所有するイベントのうち、30日以上経過したものをノード・ネットワークからすべて削除する場合は、次のようになります。
% unirmold -u "s=wembley" -event -d 30 -n 10
John Smithのカレンダ・アカウントから、360日以上経過したすべてのイベントおよびタスクの添付を削除する場合は、次のようになります。
% unirmold -u "s=Smith/g=John" -attachment -d 360 -n 10
ノード10のすべてのリソースが所有するイベントのうち、30日以上経過したものをノード・ネットワークからすべて削除する場合は、次のようになります。
% unirmold -resource -d 30 -n 10
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
unirndel
: ローカルのOracle Calendar Serverノード・データベースから、リモート・ノードを削除します。
構文
unirndel -rn <node-ID> [-n <node-ID>] unirndel -v unirndel -h
説明
unirndel
は、ローカル・ノードのデータベースから、リモート・ノードへのすべての参照を削除します。デフォルトでは、ローカル・ノードには名前N1が付けられています。unirndel
は、テスト用に作成されたリモート・ノードを削除する場合のみ、使用してください。unirndel
を使用する場合は、あらかじめオラクル社カスタマ・サポート・センターに問い合せてください。
unirndel
を実行する前に、ローカルの$ORACLE_HOME/ocal/db
ディレクトリのバックアップを作成することをお薦めします。
unirndel
は、Oracle Calendar Serverが起動しているときのみ実行可能です。
オプション
-n
<node-ID>
リモート・ノードを削除するローカル・ノード・データベースのノードIDを指定します。
-rn
<node-ID>
リモート・ノードのノードIDを指定します。
-v
unirndel
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
unirndel
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
unirnsynch
: 1つのノードのローカル情報の削除を、同じネットワーク上の別のノードに伝播します。
構文
unirnsynch -rn <node-ID> [-rhost <hostname:port>] -n <node-ID> [-host <hostname:port>] unirnsynch -v unirnsynch -h
説明
unirnsynch
は、1つのノードのローカル情報の削除を、同じネットワーク上の別のノードに伝播します。ノード・ネットワークの各ノードには、ローカル情報とリモート・ノード情報の両方が含まれます。詳細は次のとおりです。
ローカル情報は、ノードに属するユーザー、リソースおよびイベント・カレンダのリストです。
リモート・ノード情報は、ノード・ネットワークのその他の各ノードに属するユーザー、リソースおよびイベント・カレンダのリストです。
ノードのリモート・ノード情報は、ノード・ネットワーク内のその他の各ノードのローカル情報から構成されます。
通常、ノードのローカル情報の変更は、ネットワーク内のすべてのリモート・ノードに自動的に伝播します。ただし、なんらかの理由で差異が発生した場合は、unirnsynch
またはuninode
、あるいはその両方を使用してリモート・ノード情報を更新できます。uninode
(-applyオプションを使用)は、ローカル情報で欠落しているエントリを追加する場合に使用できます。unirnsynch
は、ローカル情報に存在しないエントリを削除する場合に使用できます。
uninode -cws -group all
は、差異が存在するかどうかの判別に使用できます(出力のIMPORT-DIRフィールドを参照)。
unirnsynch
を実行するには、Oracle Calendar Serverが起動している必要があります。
オプション
-host
<hostname:port>
ローカル情報の削除が行われたノードのホストの名前およびポート番号を指定します。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。
-n
<node-ID>
ローカル情報の削除が行われたノードのノードIDを指定します。
-rhost
<hostname:port>
リモート・ノード情報の更新が行われるノードのホストの名前およびポート番号を指定します。デフォルトはローカル・ホストです。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。
-rn
<node-ID>
リモート・ノード情報の更新が行われるノードのノードIDを指定します。
-v
unirnsynch
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
unirnsynch
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
例
ホストpepperにあるノード30のエントリの削除を、ホストsaltにあるノード20のリモート・ノード情報に伝播する場合は、次のようになります。
% unirnsynch -rn 20 -rhost salt -n 30 -host pepper
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 使用時エラー
2 システム・エラー
関連項目
uninode
unisizeof
: Oracle Calendar Serverのインストールのサイズを計算します。
構文
unisizeof [-db | -n <node-ID>] unisizeof -v unisizeof -h
説明
unisizeof
: Oracle Calendar Serverのインストールのサイズを計算します。デフォルトでは、すべてのデータベース・ノードおよびOracle Calendar Server(実行可能ファイルおよび*.ini
ファイル)を含む、$ORACLE_HOME/ocal
ディレクトリのサイズを測定します。データベース全体のサイズの測定には-dbオプションを使用し、単一のデータベース・ノードのサイズの測定には-nオプションを使用します。
unisizeof
は、Oracle Calendar Serverが起動中か停止中かにかかわらず、実行できます。
オプション
-db
データベース全体のサイズを計算します。データベース全体は、サーバー上のすべてのノードで構成されます。
-n
<node-ID>
特定のノードのデータベース・サイズを計算します。
-v
unisizeof
のバージョン番号を出力します。
-h
unisizeof
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
例
Oracle Calendar Serverのインストールのサイズを測定する場合は、次のようになります。
% unisizeof unisizeof: total size of the Oracle Calendar server 44216K
データベース全体のサイズを測定する場合は、次のようになります。
% unisizeof -db unisizeof: total size of the Oracle Calendar server database is 10010K
ノード10のデータベースのサイズを測定する場合は、次のようになります。
% unisizeof -n 10 unisizeof: database size for nodeid [10] is 760K
ファイル
$ORACLE_HOME/ocal/misc/unison.ini
unisizeof
が-dbオプションと併用されている場合に、デフォルトのノード(このファイルで名前がN1のノード)の判別に使用します。
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
unislice
: Oracle Calendar Serverのログ・ファイルから情報を抽出します。
構文
unislice <logFile(s)> [-s <starttime>] [-e <endtime>] unislice -v unislice -h
説明
unislice
は、指定されたログ・ファイルから情報を抽出し、標準出力に送信します。unisnapshot
ユーティリティは、unislice
を使用してログ・ファイル内の情報を収集します。<logFile(s)>引数は、1つ以上のログ・ファイルのリストで、各ファイルの完全なパス名を、スペースで区切る必要があります。unislice
は、$ORACLE_HOME/ocal/log
ディレクトリのほとんどのログ・ファイルで実行できます。
unislice
は、Oracle Calendar Serverが起動中か停止中かにかかわらず、実行できます。
オプション
-e
<endtime>
終了時間を設定します。この時間より前のタイムスタンプを持つログ・ファイル情報のみが、出力の対象になります。つまり、終了時間を1月1日に設定した場合、1月1日の情報は出力されません。これらの引数の指定方法は、「time引数の書式」を参照してください。
-s
<starttime>
開始時間を設定します。この時間より後のタイムスタンプを持つログ・ファイル情報のみが、出力の対象になります。これらの引数の指定方法は、「time引数の書式」を参照してください。
-v
unislice
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
unislice
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
書式
time引数の書式
これらの各引数には、次のいずれかの書式を使用できます。
"day month [year] [time]"
"day month [time] [year]"
"month day [year] [time]"
"month day [time] [year]"
ここでは次のようになります。
day
1〜31の数字。
month
完全な月の名前、またはjan、feb、mar、apr、aug、sep、sept、oct、nov、decのいずれか(月は大/小文字が区別されません)。
year
4桁の数字で指定。
time
書式はHH:MMまたはHH:MM:SS(HHは0〜23の整数)。
例
uniengd
ログ・ファイルの完全な内容を出力する場合は、次のようになります。
% unislice $ORACLE_HOME/ocal/log/eng.log
1995年2月7日に記録されたすべてのuniengd
メッセージを出力する場合は、次のようになります。
% unislice $ORACLE_HOME/ocal/log/eng.log -s 7 feb 1995 -e feb 8 1995
7月7日午後1時以降のeng.log
メッセージをすべて出力する場合は、次のようになります。
% unislice $ORACLE_HOME/ocal/log/eng.log -s july 7 13:00
1995年10月15日午前9時までのeng.log
メッセージをすべて出力する場合は、次のようになります。
% unislice $ORACLE_HOME/ocal/log/eng.log -e oct 15 9:00 1995
1月30日午前10時からの45秒間に記録されたすべてのeng.log
メッセージを出力する場合は、次のようになります。
% unislice $ORACLE_HOME/ocal/log/eng.log -s jan 30 10:00:00 -e jan 30 10:00:46
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
関連項目
unisnapshot
unisnapshot
: Oracle Calendar Server情報を診断用にコンパイルします。
構文
unisnapshot [<date>] [-nolog] unisnapshot [-s <starttime>] [-e <endtime>] [-nolog] unisnapshot -v unisnapshot -h
説明
unisnapshot
は、サポート・スタッフがOracle Calendar Serverのほとんどの問題の診断に使用する情報をアセンブルします。問題が発生した場合、サポート・スタッフに提供する必要があるのはこのファイルのみです。
出力は、$ORACLE_HOME/ocal/log
ディレクトリの unisnapshot.log
ファイルに書き込まれます。unisnapshot
は、1日または指定された時間内に記録されたログ・ファイル情報のみが対象になるように、制限することができます。これにより、関係のない情報の出力を減らすことができます。
<date>の指定方法の詳細は、「date引数の書式」を参照してください。
unisnapshot
は、Oracle Calendar Serverが起動中か停止中かにかかわらず、実行できます。
オプション
-e
<endtime>
終了時間を設定します。この時間より前のタイムスタンプを持つログ・ファイル情報のみが、unisnapshot
の出力の対象になります。つまり、終了時間を1月1日に設定した場合、1月1日の情報は出力されません。<endtime>は<date>と同じ書式の文字列です。
-nolog
unisnapshot
によってログ・ファイル情報が出力されないようにします。
-s
<starttime>
開始時間を設定します。この時間と同じまたはそれ以降のタイムスタンプを持つログ・ファイル情報だけが、unisnapshot
によって出力されます。<starttime>は、dateと同じ書式の文字列です。
-v
unisnapshot
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
unisnapshot
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
書式
date引数の書式
date引数には、次の書式のいずれかを使用できます。
"day month [year] [time]"
"day month [time] [year]"
"month day [year] [time]"
"month day [time] [year]"
ここでは次のようになります。
day
1〜31の数字。
month
完全な月の名前、またはjan、feb、mar、apr、aug、sep、sept、oct、nov、decのいずれか(月は大/小文字が区別されません)。
year
4桁の数字で指定。
time
書式はHH:MMまたはHH:MM:SS(HHは0〜23の整数)。
yearを指定していない場合のデフォルトは、現在の年です。
例
すべての情報をアセンブルする場合は、次のようになります。
% unisnapshot
ログ・ファイル内の情報を除くすべての情報をアセンブルする場合は、次のようになります。
% unisnapshot -nolog
1998年2月7日のすべての情報をアセンブルする場合は、次のようになります。
% unisnapshot 7 feb 1998
7月7日午後1時以降のすべての情報をアセンブルする場合は、次のようになります。
% unisnapshot -s july 7 13:00
1998年10月15日午前9時までのすべての情報をアセンブルする場合は、次のようになります。
% unisnapshot -e oct 15 9:00 1998
1月30日午前10時からの45秒間のすべての情報をアセンブルする場合は、次のようになります。
% unisnapshot -s jan 30 10:00:00 -e jan 30 10:00:46
ファイル
$ORACLE_HOME/ocal/log/unisnapshot.log
unisnapshot
が出力を書き込むファイルです。unisnapshot
の起動時に前のファイルが存在する場合は、ファイルが上書きされます。
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
警告
unisnapshot
は、完了するまでに時間がかかります。
unisncdump
: Oracle Calendar Serverの同期ネットワーク接続デーモン/サービスから統計を取り出します。
構文
unisncdump [-host <hostname:port>] [-n <node-ID>] [-screen] unisncdump -v unisncdump -h
説明
unisncdump
は、unisncd
デーモンから統計を取り出し、$ORACLE_HOME/ocal/log/unisncdump.log
ファイルに書き込みます。統計に含まれるのは、各サービスの構成済および使用可能な接続の数です。
オプション
-host
<hostname:port>
unisncd
が配置されているホストの名前およびポート番号を指定します。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。
-n
<node-ID>
Oracle Calendar serverのノードを指定します。複数のノードが存在する場合は必須です。
-screen
出力をログ・ファイルに書き込むかわりに、画面に表示します。
-v
unisncdump
のバージョン番号を出力します。
-h
unisncdump
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
例
ホストoreganoにあるノード11のunisncd
の統計を画面にダンプする場合は、次のようになります(ノード・ネットワークには2つのノード(ノード11およびノード12)があります)。
% unisncdump -screen -n 11 -host oregano Enter SysOp password: ----------------------------------------------- DATE = Mon Sep 28 14:50:08 1998 PID = 1314 Host = oregano Service = unieng,12 Transactions: Request = 0 Check Request = 0 Cancel Request = 0 Free = 0 Connections: Configured = 2 Available = 2 Granted = 0 Request queue = 0 Failed = 0 Last failure = 0 Next attempt = 0 Attempt timeout = 0 Max wait before retry = 3840
ファイル
$ORACLE_HOME/ocal/log/unisncdump.log
unisncdump
は、デフォルトでこのファイルに書き込みます。
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
unistart
: Oracle Calendar Serverまたはノードを起動します。
構文
unistart [-bypass] [-nocws] [-nosnc] [-nocsm] [-nodas] [-r] unistart -standby [-bypass] [-r] unistart -csmhost <hostname:csmport> [-bypass] [-nocws] [-nosnc] [-nodas] [-r] unistart -n <node-Id> -csmhost <hostname:csmport> unistart -n <node-Id> unistart -v unistart -h
説明
unistart
は、単一のノードまたはOracle Calendar Serverの起動に使用します。デフォルトでは、まだ起動されていないすべてのOracle Calendar Serverのデーモンまたはサービスを起動します。これらのデーモンまたはサービスには、unilckd
、uniengd
、unidasd
(ディレクトリ・サーバー使用時)、unisncd
、unicwsd
およびunicsmd
が含まれます。新しく起動したデーモンによる書込みが行われる前に、古いログ・ファイルの内容を消去するには、-rオプションを使用します。
単一のノードを起動する場合は、-nオプションを使用します。ノードを起動できるのは、Oracle Calendar Serverがすでに実行されている場合のみです。
サーバー(またはノード)をリモートで起動できるのは、Calendar Server Managerデーモン(unicsmd)がそのサーバーで実行されている場合です。unicsmdデーモンのみを起動するには、-standbyオプションを使用します。Oracle Calendar Serverまたはノードをリモートで起動するには、-csmhostオプションを使用します。
サーバーは、オプション-nocws、-nosnc、-nocsmおよび-nodasを使用して無効化されたコンポーネントの一部でも起動できます。
デフォルトでは、unistart
がunicheck
をコールして、ファイル・システムをチェックします。この手順をスキップするには、-bypassオプションを使用します。
注意: -bypassは、UNIX専用のオプションです。 |
オプション
-bypass
デフォルトでは、unicheck
はデーモンおよびサービスが起動する前に実行されます。このオプションを使用すると、unicheck
を実行せずにunistart
が起動します。
-csmhost
<hostname:csmport>
リモートunicsmd
が配置されているホストの名前およびポート番号を指定します。"hostname:csmport"という書式を使用します。
-n
<node-ID>
起動するOracle Calendar Serverノードを指定します。
-nocsm
デフォルトでは、unicsmd
が起動します(unison.ini
に[CSM] enable
パラメータが存在し、FALSE
に設定されている場合を除く)。このオプションを使用すると、このデフォルトが無視され、unicsmd
の起動が回避されます。unicsmd
は、後でunistart
を再実行するだけで、このオプションを使用せずに起動できます。このオプションは、Oracle Calendarのスタンドアロン・デプロイのみ使用できます。
-nocws
デフォルトでは、unicwsd
が起動します(unison.ini
に[CWS] enable
パラメータが存在し、FALSE
に設定されている場合を除く)。このオプションを使用すると、このデフォルトが無視され、unicwsd
の起動が回避されます。unicwsd
は、後でunistart
を再実行するだけで、このオプションを使用せずに起動できます。このオプションは、Oracle Calendarのスタンドアロン・デプロイのみ使用できます。
-nodas
unison.ini
の[DAS] enable
パラメータがTRUE
に設定されている場合、デフォルトでは、unidasd
が起動します。このオプションを使用すると、このデフォルトが無視され、unidasd
の起動が回避されます。unidasd
は、後でunistart
を再実行するだけで、このオプションを使用せずに起動できます。このオプションは、Oracle Calendarのスタンドアロン・デプロイのみ使用できます。
-nosnc
デフォルトでは、unisncd
が起動します(unison.ini
に[SNC] enable
パラメータが存在し、FALSE
に設定されている場合を除く)。このオプションを使用すると、このデフォルトが無視され、unisncd
の起動が回避されます。unisncd
は、後でunistart
を再実行するだけで、このオプションを使用せずに起動できます。このオプションは、Oracle Calendarのスタンドアロン・デプロイのみ使用できます。
-r
新しく起動するコンポーネントが使用する既存のログ・ファイルをすべて削除します。次の表は、コンポーネントの起動時に削除されるログ・ファイルを示しています。ログ・ファイルは、$ORACLE_HOME/ocal/log
ディレクトリにあります。
表6-44 削除されるログ・ファイル
コンポーネント | ログ・ファイル |
---|---|
|
csm.log |
|
cws.log |
|
das.log |
|
eng.log、lck.log、dbv.log、act.log、utl.log、script.log、notify.log、utility.log |
|
lck.log |
|
snc.log |
-standby
unicsmdデーモン/サービスのみを起動します。
-v
unistart
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
unistart
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
例
unicheck
を実行せずにOracle Calendar Serverを起動すると同時に、古いログ・ファイルを削除する場合は、次のようになります。
% unistart -bypass -r
Oracle Calendar Serverを起動し、コーポレート・ワイド・サービス・デーモン/サービスを実行しない場合は、次のようになります。
% unistart -nocws
リモートのOracle Calendar Serverのノード120を起動する場合は、次のようになります。
% unistart -n 120 -csmhost hercules:7688
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
unistat
: Oracle Calendar Serverノードのコンテンツ・レポートを作成します。
構文
unistat [-l] [-s | -g] [-m] -n <node-ID> unistat -v unistat -h
説明
unistat
は、指定されたノードのレポートを作成し、標準出力に送信します。unistat
は、ユーザーに対し、ノードのSYSOPパスワードの入力要求を行います。このユーティリティを使用するには、[ENG] stats
パラメータが$ORACLE_HOME/ocal/misc/unison.ini
ファイル内に指定されている必要があります。[ENG] stats
パラメータの詳細は、第3章「Calendar Serverパラメータ」を参照してください。
レポートの対象となる情報は、次のとおりです。
各ユーザーの次の情報: X.400名、X.400組織単位、所有するイベント、インスタンスおよび参加者の数、すべての添付ファイルのサイズ(バイト数)、すべてのイベント詳細のサイズ(バイト数)、イベントに添付されたすべての追加情報のサイズ(バイト数)、およびユーザーの予定表のサイズ(バイト数)。
各リソースまたはイベント・カレンダの次の情報: X.400名、X.400組織単位、所有するイベント、インスタンスおよび参加者の数、すべての添付ファイルのサイズ(バイト数)、すべてのイベント詳細のサイズ(バイト数)、イベントに添付されたすべての追加情報のサイズ(バイト数)、および予定表のサイズ(バイト数)。
パブリック・グループおよびその所有者のリスト。
unistat
を実行するには、Oracle Calendar Serverが起動している必要があります。
注意: -gオプションと-sオプションは、相互に排他的です。 |
オプション
-g
パブリック・グループおよび管理グループのリストのみを出力します。
-l
1行が128文字のモードでレポートを出力します。このオプションを使用していない場合のデフォルトは、1行が80文字です。
-m
グループのメンバーを出力します。
-n
<node-ID>
ノードを指定します。
-s
ユーザー、リソースおよびイベント・カレンダのデータベース統計のみ出力します。
-v
unistat
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
unistat
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
unistats
: Oracle Calendar Server統計ファイルのデータのサマリー統計を表示します。
構文
unistats [-s <starttime>] [-e <endtime>] [-f <filename>] [-server <version>] [-client <entry>] [-n <node-ID>] [-user <user> | -res <resource> | -reserved] [-all] unistats -v unistats -h
説明
Oracle Calendar Server統計ファイルで検出されたデータのサマリー統計を表示します。デフォルトでは、入力ファイルは$ORACLE_HOME/ocal/log/stats.log
です。-server、-client、-n、-user、-res、-reservedの各フィルタ・オプションを使用して、統計ファイルで検出された情報のサブセットから、統計をコンパイルできます。
デフォルト出力は、一意のカレンダ・クライアントごとのサマリーです。同じクライアントの異なるバージョンは、別個のクライアントとして扱われ、それぞれにサマリーが出力されます。
-allオプションを使用すると、すべてのクライアントが組み込まれたサマリーが表示されます。すべての出力は、122文字幅書式で表示されます。すべての出力フィールドの完全なリストは、「出力」の項を参照してください。
オプション
-all
すべてのインタフェース・クライアントを組み込んだサマリーを表示します。
-client
<entry>
特定のカレンダ・クライアントのサマリー統計を表示します。<entry>は、クライアントの名前およびバージョンです。<entry>の指定方法の詳細は、「entry、nameおよびresource引数の書式」を参照してください。
-e
<endtime>
統計の終了時間を指定します。このオプションを使用していない場合のデフォルトは、現在の年月日および時刻です。<endtime>の指定方法の詳細は、「time引数の書式」を参照してください。
-f
<filename>
入力として使用するファイルを指定します。このファイルの書式は、デフォルト入力ファイル$ORACLE_HOME/ocal/log/stats.log
と同じであることが必要です。このオプションは通常、ファイルが既存のstats.log
ファイルから作成され、unistats
への入力として指定される場合に使用します。
-n
<node-ID>
特定のノードのサマリー統計を表示します。<node-ID>は、Oracle Calendar ServerのノードIDです。
-res
<resource>
特定のリソースのサマリー統計を表示します。<resource>は、リソースの名前または識別番号、あるいはその両方です。<resource>の指定方法の詳細は、「entry、nameおよびresource引数の書式」を参照してください。
-reserved
すべての予約済ユーザー(SYSOPなど)のサマリー統計を表示します。
-s
<starttime>
統計の開始時間を指定します。このオプションを使用していない場合のデフォルト開始時間は、Jan 1 1991 00:00:00です。<starttime>の指定方法の詳細は、「time引数の書式」を参照してください。
-server
<version>
特定のOracle Calendar Serverのサマリー統計を表示します。<version>は、サーバーのバージョン番号です(例: A.02.90)。
-user
<name>
特定のユーザーのサマリー統計を表示します。<name>は、ユーザーの姓、名および組織単位の組合せです。<name>の指定方法の詳細は、「entry、nameおよびresource引数の書式」を参照してください。
-v
unistats
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
unistats
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
書式
entry、nameおよびresource引数の書式
<entry>、<name>および<resource>の各引数は"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueは任意の文字列です。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。value文字列はワイルド・カード記号(*)で終了する場合があります。スラッシュ「/」が文字列に含まれる場合は、キーと値のペアのデリミタとして解釈されることを防ぐため、文字「\」でエスケープする必要があります。たとえば、"S=Hoopla/OU1=R\/D"
のようになります。
UNIX環境でシェルが文字列を処理する場合(たとえば文字列がコマンドラインで提供される場合や、ユーティリティに引数として渡される場合)、文字列は引用符で囲む必要があります。また、シェルにとって意味をなす文字が文字列に含まれる場合は、シェルが解釈することを防ぐためその文字をエスケープ(つまり、エスケープ文字「\」を前に付ける)します。
IDのキーと値のペアが-res引数で指定されている場合は、ともに指定されている他のキーと値のペアはすべて無視されます。
表6-45 使用可能なキー: UNISTATS
オプション | キー | キーの意味 |
---|---|---|
-client |
|
クライアント名 |
-client |
|
クライアントのバージョン |
-user |
|
姓 |
-user |
|
名 |
-user |
|
組織単位1 |
-user |
|
組織単位2 |
-user |
|
組織単位3 |
-user |
|
組織単位4 |
-res |
|
リソース名 |
-res |
|
リソースID |
次に、指定する場合の例を示します。
-client "N=Windows Oracle Calendar - 32 Bit/V=version 4.1" -user "S=Carter/G=Angela" -res "R=laptop" -res "ID=328"
time引数の書式
<starttime>引数および<endtime>引数は、次のいずれかで表されます。
"<day> <month> [<year>] [<time>]"または
"[<month> <day>] <time> [<year>]"
ここでは次のようになります。
<day>は1〜31の数字です。
<month>は、完全な月の名前またはその最初の3文字(jan、feb、marなど)です。月は大/小文字が区別されません。
<year>には、1991以上の4桁の数字を指定する必要があります。
<time>は、書式HH:MMまたはHH:MM:SS(HHは0〜23の整数、MMは0〜59の整数、SSは0〜59の整数)で表します。
引数に含まれる個々の要素の順番は、さほど重要ではありません。重要なのは、日と月が指定されているか、または時間が指定されているかです。次に示す例はすべて有効です。
Feb 22 1996 10:00:00 22 february 10:00:00 10:00:00 february 22 1996 1996 feb 22 feb 22 10:00:00
<day>、<month>、<year>および<time>のデフォルト値は、それぞれ現在の年月日および現在のシステム時刻です。
指定されていない<time>のフィールド(HH、MMまたはSS)は、現在のHH、MMまたはSSの値に置き換えられます。たとえば、現在の日付および時間が1998年3月12日10時41分34秒で、引数ではHH:MMしか指定されていない場合、SSは34になります。
-e 12:41 -> March 12 1998 12:41:34 -s 12:41 -> March 12 1998 12:41:34
時間フィールドがまったく指定されていない場合、<starttime>はその日の最初の1分になり、<endtime>はその日の最後の1分になります。
-s feb 22 -> feb 22 1998 00:00:00 -e feb 22 -> feb 22 1998 23:59:59
出力
unistats
によって表示されるすべての出力フィールドの説明は次のとおりです。フィールドは、表示される順番にリストしています。
表6-46 unistatsのCLIENT出力フィールド
CLIENTフィールド | 説明 |
---|---|
|
カレンダ・クライアントの名前およびバージョン |
|
Oracle Calendar Serverのホスト・オペレーティング・システムの名前 |
|
Oracle Calendar Serverのバージョン |
|
このクライアントのサマリー統計に使用するレコードの数 |
|
平均セッション時間 |
|
すべてのSIGNONSの合計CPU時間 |
|
CPU時間の中央値 |
|
平均CPU時間(usrはユーザー、sysはシステムを表す) |
|
クライアントとOracle Calendar Serverのホスト間で交換された合計バイト数 |
|
NETWORK TOTALの中央値 |
|
NETWORK TOTALの平均値(sndは送信、rcvは受信を表す) |
|
関数コールの合計数 |
表6-47 unistatsのFUNCTION NAME出力フィールド
FUNCTION NAMEフィールド | 説明 |
---|---|
|
この関数のすべてのコールのパーセンテージ |
|
関数が1つのコールの処理に費やした最大ユーザー応答時間 |
|
この関数の処理にかかった平均ユーザー応答時間 |
|
この関数が費やした合計CPU時間のパーセンテージ |
|
ユーザーが費やした(前述のCPU(%)の)パーセンテージ |
|
システムが費やした(前述のCPU(%)の)パーセンテージ |
|
1つのコールの処理にこの関数が費やした最大CPU時間 |
|
この関数が1つのコールの処理に費やした平均CPU時間 |
|
この関数が使用したすべてのネットワークI/Oのパーセンテージ |
|
送信したデータの(前述のNET(%)の)パーセンテージ |
|
受信したデータの(前述のNET(%)の)パーセンテージ |
例
デフォルト・ファイル($ORACLE_HOME/ocal/log/stats.log
)からデータのサマリー統計を取得する場合は、次のようになります。
% unistats
ファイルmyfile.log
からすべてのwindowsクライアントのサマリー統計を取得する場合は、次のようになります。
% unistats -client "N=window*" -f myfile.log
サーバーA.02.90からユーザーDon Martinのサマリー統計のみ取得する場合は、次のようになります。
% unistats -user "s=martin/g=don" -server "A.02.90"
motifクライアントからリソースprojectorのサマリー統計のみ取得する場合は、次のようになります。
% unistats -res "R=projector/ID=901" -client "N=Motif"
7月19日のサマリー統計を取得する場合は、次のようになります。
% unistats -s jul 19 -e jul 19
すべてのクライアントのすべてのユーザーのサマリー統計を取得する場合は、次のようになります。
% unistats -all -user "S=*"
ノード70のすべての予約済ユーザーのサマリー統計を取得する場合は、次のようになります。
% unistats -reserved -n 70
ファイル
$ORACLE_HOME/ocal/log/stats.log
デフォルトで、unistats
はこのファイルから情報を取得します。uniengd
がこのファイルに情報を記録するためには、unison.ini
の[ENG] stats
パラメータがTRUE
に設定されている必要があります。
$ORACLE_HOME/ocal/log/unistats.log
unistats
は、すべてのエラーをこのファイルに記録します。
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 使用時エラー
2 システム・エラー
unistatus
: Oracle Calendar Serverおよびノードのステータスを判別します。
構文
unistatus [-f] [-d] [-s] [-cws] [-lck] [-reset] [-q] [-w] [-e] unistatus -csmhost <hostname:csmport> [-f] [-d] [-s] [-cws] [-lck] [-reset] [-q] [-w] [-e] unistatus -n [<node-Id>] unistatus -csmhost <hostname:csmport> -n [<node-ID>] unistatus -v unistatus -h
説明
デフォルトでは、unistatus
は実行中のOracle Calendar Serverのデーモン/サービスを判別し、それらの現在のステータスを標準出力に出力します。unistatus
は、ノードのステータスの表示にも使用できます。
unistatus
ユーティリティは、Oracle Calendar Serverの状態を起動中、一部起動中、停止中、スタンバイ・モード(Oracle Calendar Server Managerが実行中)、または一貫性なしとしてレポートし、通常は有効化されるデーモンまたはサービスのうち、無効なものをすべてリストします。
表示される様々なタイプの情報を選択するために、多数のオプションを使用できます。-dオプション、-fオプションおよび-sオプションを使用すると、コントローラ、リスナー、タスクまたはセッション(あるいはその両方)の情報を表示できます。値とその意味は、「出力」を参照してください。
静止出力(-qを使用)は、Oracle Calendar Serverの状態を表す値を返す-eオプションと組み合せて使用すると便利です。Oracle Calendar Serverが起動しているかどうかをテストするスクリプトで使用できます。
-cwsオプションおよび-lckオプションを使用すると、unicwsdまたはunilckdのデーモン/サービスの幅広い統計情報をそれぞれ表示できます。unistatus
は、オープンまたはクローズされたデータベース・セッションの数、データベース・ロックの数、およびデータベース・コミットの数を表示します。デフォルトでは、これらのカウンタは1日1回0にリセットされます(構成可能)。カウンタは、-resetオプションと-lckオプションまたは-cwsオプションを併用することで、手動でリセットできます。
unistatusをリモートで実行するには、-csmhostオプションを使用します。Oracle Internet Directoryに接続している場合は、SYSOPパスワードを指定するか、リモート・サーバーのunison.ini
の[CSM] password
パラメータで定義されているCSMパスワードを使用します。
unistatus
は、Oracle Calendar Serverが起動中か停止中かにかかわらず、実行できます。unistatus
をリモートで実行するには、リモート・サーバー上でCalendar Server Manager(unicsmd)が実行中であることが必要です。
オプション
-csmhost
<hostname:csmport>
リモートのOracle Calendar Serverが配置されているホストの名前およびポート番号を指定します。"hostname:csmport"という書式を使用します。
-cws
コーポレート・ワイド・サービス・デーモン/サービス(unicwsd)の統計を表示します。
-d
タスク、リスナーおよびコントローラの処理のレポートのみを作成します。
-e
デフォルトの終了ステータスの値を変更し、Oracle Calendar Serverのデーモン/サービスに関する情報を指定します。値とその意味は、「終了ステータス」を参照してください。
-f
リスナー、セッションおよびコントローラを考慮した、psのような、広範囲に及ぶレポートを作成します。Oracle Calendar Serverで実行されている可能性があるデーモンおよびサービスは、次のとおりです。
uniengd
コントローラ: 常に実行
unilckd
リスナー: 常に実行
uniengd
リスナー: 常に実行
uniengd
セッション: ユーザー・プロセスの実行中のみ
unicwsd
コントローラおよびタスク: コーポレート・ワイド・サービスが有効な場合のみ
unisncd
リスナー: リモート・ノード・サービスが有効な場合、またはディレクトリ・サーバーを使用している場合、あるいはその両方
unidasd
リスナーおよびセッション: ディレクトリ・サーバーを使用している場合のみ
unicsmd
リスナー: 常に実行
-lck
ロック・マネージャの統計を表示します。
-n
<node-ID>
特定のノードの統計を表示します。
-q
適切なエラーを返すのみで出力の作成を行わない、静止バージョンのコマンドを使用します。
-s
セッションのレポートのみを作成します。
-w
停止中または無効なプロセスに関するメッセージを表示しません。unilckd
およびuniengd
のデーモン/サービスが実行中でunicwsd
またはunisncd
が実行されていない場合に表示される、「CORPORATE-WIDE SERVICES are down」または「REMOTE-NODE SERVICES are down」などのメッセージが、これに該当します。
-v
unistatus
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
unistatus
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
出力
一部のプラットフォームでは、一部の値が表示されません。たとえば、Windowsでは、セッションもコントローラも表示されません。リスナーのみが表示されます。Solarisでは、コントローラおよびリスナーのみが表示されます。AIXでは、3つのクラスが表示されます。unistatus
によって表示される出力フィールドは、次のとおりです。
表6-48 unistatus出力フィールド
列 | 説明 |
---|---|
UID |
サーバーの実行に使用されているユーザーID。 |
PID |
このプロセスのプロセスID。 |
PPID |
親プロセスID。 |
ETIME |
経過時間。Unixの場合、書式はdd-HH:MM:SSです。Windowsの場合、書式はHH:MM:SSで、HHを24より大きい値に設定できます。 |
TIME |
CPU時間。書式はETIMEと同じ。 |
COMMAND |
デーモン/サービスの名前。 |
CLASS |
デーモンの機能。Windowsの場合、リスナーおよびタスクです。UNIXの場合、コントローラ、リスナー、セッションおよびタスクです。 |
INFO |
デーモン/サービスの操作の追加情報。 |
例
Oracle Calendar Serverのステータスを出力する場合は、次のようになります。
% unistatus unistatus: The Oracle Calendar server is partially up unistatus: the Calendar Corporate-Wide Services is down
UNIXシステム上のすべてのOracle Calendar Serverのデーモンおよびサービスの完全なレポートを作成する場合は、次のようになります。
% unistatus -f UID PID PPID STIME TIME COMMAND CLASS INFORMATION tin 6772 228 1:41:21 0:0:0.156 unisncd Listener tin 4368 228 2:32:23 0:0:0.187 unicwsd Controller 3 task(s) tin 6756 4368 2:32:27 0:0:0.125 unicwsd Task SSR tin 7680 4368 2:32:27 0:0:0.203 unicwsd Task Messaging tin 9444 4368 2:32:27 0:0:0.156 unicwsd Task Messaging,SSR,Snooze,EventSync,DirSync tin 7196 228 1:41:28 0:0:0.46 unicsmd Listener tin 6712 228 1:41:17 0:0:0.78 unilckd Listener 0 DB sess tin 6692 228 1:41:18 0:0:1.875 uniengd Listener 3/100 sess unistatus: the Oracle Calendar server is up
終了ステータス
デフォルトの終了値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
-eオプションを使用してデフォルトの終了値を変更し、様々なOracle Calendar Serverのデーモン/サービスのステータスをエンコードできます。これらの値は次のとおりです。
0〜127: 成功。この値は、1つ以上の値1、2、4、8、16、32および64の合計です。値の詳細は次のとおりです。
1は、uniengd
サーバーが実行中であることを意味します。
2は、unicwsd
デーモンが実行中であることを意味します。
4は、uniengd
デーモンが実行中であることを意味します。
8は、unilckd
デーモンが実行中であることを意味します。
16は、unisncd
デーモンが実行中であることを意味します。
32は、unidasd
サーバーが実行中であることを意味します。
64は、unidasd
デーモンが実行中であることを意味します。
253 中断
254 使用時エラー
255 失敗
unistop
: Oracle Calendar Serverまたはノードを停止します。
構文
unistop [-bypass] [-standby] [-cws] [-snc] [-das] [-csm] [-y] unistop -csmhost <hostname:csmport> [-bypass>] [-cws] [-snc] [-das] [-nostandby] [-y] unistop -n <node-Id> [-y] unistop -n <node-Id> -csmhost <hostname:csmport> [-y] unistop -clean [-force] unistop -v unistop -h
説明
unistop
は、実行中のOracle Calendar Serverのすべてまたは一部を停止します。デフォルトでは、すべてのデーモンおよびサービス、つまりunicwsd
、unisncd
、unidasd
(ディレクトリ・サーバー使用時)、uniengd
、unilckd
およびunicsmd
が停止します。unistop
は、ノードの停止、またはサーバーによって割り当てられたシステム・リソースのクリーン・アップにも使用できます。
現在サインオンしているユーザーが存在する場合、unistop
は、停止を続行する前に確認要求を行います。この確認要求を省略するには、-yオプションを使用します。
単一のノードを停止する場合は、-nオプションを使用します。サーバー(またはノード)は、Calendar Server Managerデーモン(unicsmd)がそのリモート・サーバーで実行されている場合のみ、リモートで停止できます。ローカル・サーバーでは、デフォルトですべてのコンポーネントが停止します。unicsmdデーモンを実行させておくには、-standbyオプションを使用します。これにより、サーバーをリモートで再起動できます。
Oracle Calendar Serverまたはノードをリモートで停止するには、-csmhostオプションを使用します。Oracle Internet Directoryのインストールを使用している場合は、SYSOPパスワードを指定するか、リモート・サーバーのunison.ini
の[CSM] password
パラメータで定義されているCSMパスワードを使用します。サーバーをリモートで停止する場合、デフォルトではリモートのunicsmdデーモンは停止しません。リモートのunicsmdデーモンを強制的に停止させるには、-nostandbyオプションを使用します。
サーバーの特定のコンポーネントを停止させるには、オプション-cws、-snc、-csmおよび-dasを使用します。
サーバーが停止すると、リソース、起こりうるリークおよび一時ファイルが削除されます。このクリーン・アップを実行するためサーバーが完全に停止したときに、-cleanオプションを使用してunistop
を起動できます。ただし、なんらかの理由でunistop
がサーバーがまだ起動中であると判断した場合(IPCまたはその他のリソースが残存する場合など)、-forceオプションを使用して強制的に正しい操作を実行させることができます。
unistop
は、Oracle Calendar Serverが少なくとも部分的に起動している(1つ以上のデーモンが実行されている)場合のみ、実行できます。
unistop
は、-bypassオプションを使用しないかぎり、unistart
または別のunistop
と同時には実行できません。このオプションは、unistart
が突然停止した後も実行中として検出される場合に有益です。
オプション
-bypass
別のunistart
プロセスまたはunistop
プロセスの実行中でも、unistop
の実行を可能にします。このオプションは慎重に使用してください。指定する前にunistart
が実行されていないことを必ず確認する必要があります。
-clean
サーバーによって割り当てられたシステム・リソースをクリーン・アップします。このオプションを使用するには、サーバーを完全に停止させる必要があります。Oracle Calendar Serverが停止しているのに、なんらかの理由でunistopがOracle Calendar Serverを実行中であるとみなしている場合、unistop -y -bypass
を試みるか、-forceオプションを使用してください。
-csm
Calendar Server Managerデーモン/サービス(unicsmd
)のみを停止します。
-csmhost
<hostname:csmport>
デーモンを停止するためにリモートのunicsmdを実行するホストの名前およびポート番号を指定します。"hostname:csmport"という書式を使用します。
-cws
コーポレート・ワイド・サービス(unicwsd
)のみを停止します。このオプションが正常に機能するには、unilckd
およびuniengd
のデーモン/サービスが実行されている必要があります。問題を回避するために、unisncd
およびunidasd
(ディレクトリ・サーバー実行時)の両方が実行されていることを確認してください。
-das
unidasd
デーモンおよびサーバーのみを止します。これらは、ディレクトリ・サーバーでのみ使用されます。このオプションが正常に機能するには、unilckd
およびuniengd
のデーモン/サービスが実行されている必要があります。問題を回避するために、unicwsd
およびunisncd
の両方が実行されていることを確認してください。
-force
-cleanオプションと併用することで、サーバーの起動中でもサーバーによって割り当てられたシステム・リソースを強制的にクリーン・アップできます。この操作は通常不要です。最後の手段としてのみ使用してください。
-n
<node-ID>
停止するOracle Calendar Serverノードを指定します。
-nostandby
unicsmd
デーモンなど、リモート・サーバー上のデーモンを停止します。このオプションは、リモート・サーバーを停止する際に、リモートunicsmd
も強制的に停止する場合に使用します。リモート・サーバーにリモートからアクセスできなくなります。
-snc
unisncd
デーモンのみを停止します。このオプションが正常に機能するには、unilckd
およびuniengd
のデーモンが実行されている必要があります。問題を回避するために、unidasd
(ディレクトリ・サーバー実行時)が実行されており、unicwsd
が実行されていないことを確認してください。このオプションを使用すると、unicwsd
も停止します。
-standby
unicsmdデーモンを実行したまま、Oracle Calendar Serverを停止します。このオプションは、ローカル・サーバーの停止後にリモートから再起動できるようにするときに使用します。
-y
デフォルトでは、Oracle Calendar Serverにサインオンしているユーザーが存在する場合、停止の続行を確認するプロンプトが発行されます。このオプションを使用すると、サインオンしているユーザーが存在する場合でも、unistop
は自動的に停止を続行します。それぞれのアクティブなuniengd
サーバーの停止は、データベースの一貫性が保たれるような方法で続行されます。
-v
unistop
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
unistop
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
例
Oracle Calendar Serverを停止する場合は、次のようになります。
% unistop
コーポレート・ワイド・サービス・デーモンを停止する場合は、次のようになります。
% unistop -cws
unicsmdが(デフォルト・ポートではなく)ポート8804にある、リモート・サーバーのノード44を停止する場合は、次のようになります。
% unistop -n 44 -csmhost hubert:8804
ディレクトリ・サーバーのデーモンおよびサービスのみを停止する場合は、次のようになります。
% unistop -das
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
unistrconv
: テキストをUTF-8または別のキャラクタ・セットに変換します。
構文
unistrconv [-from <charset>] [-to <charset>] -s <string> unistrconv [-from <charset>] [-to <charset>] [-y] -if <inputFile> -of <outputFile> unistrconv -v unistrconv -h
説明
1つのキャラクタ・セットから別のキャラクタ・セットに、テキストを変換します。デフォルトでは、文字列はUTF-8に変換されます。テキストはファイルから読み取り、別のファイルに出力できます。
電子メール・メッセージのバナーは、UTF-8形式で提供する必要があります。このユーティリティは、このバナーとして使用するテキストの変換に使用します。
オプション
-from
<charset>
変換前のキャラクタ・セットを指定します。デフォルトでは、現在のキャラクタ・セットが使用されます。<charset>の有効な値には、次が含まれます。
UTF8
英語:
WE8ISO8859P1
US7ASCII
WE8MSWIN1252
AL32UTF8
WE8ISO8859P15
ポルトガル語(ブラジル)、フランス語、ドイツ語、イタリア語:
WE8ISO8859P1
WE8MSWIN1252:
AL32UTF8
WE8ISO8859P15
日本語:
JA16EUC
JA16SJIS
AL32UTF8
韓国語:
KO16KSC5601
AL32UTF8
中国語(簡体字):
ZHS16GBK
ZHS32GB18030
AL32UTF8
中国語(繁体字):
ZHT16MSWIN950
ZHT16HKSCS
AL32UTF8
-if
変換するテキストが含まれているファイルのパス名を指定します。
-of
変換されたテキストが保存されるファイルのパス名を指定します。
-s
<文字列>
変換する文字列を指定します。
-to
<charset>
変換後のキャラクタ・セットを指定します。デフォルトでは、UTF-8キャラクタ・セットが使用されます。<charset>の有効な値は、-fromオプションを参照してください。
-y
-ofオプションと併用することで、確認要求を省略して出力ファイルの上書きを自動的に続行できます。
-v
unistrconv
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
unistrconv
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
例
ファイルbannerMsg.txt内のテキストをUTF-8に変換し、ファイルbannerMsgUtf8.txtに保存する場合は、次のようになります。
% unistrconv -if bannerMsg.txt -of bannerMsgUtf8.txt unistrconv: File has been converted successfully.
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
unisyncrefresh
: Oracle Calendar Serverの同期レコードをリフレッシュします。
構文
unisyncrefresh [-n <node-ID>] [-host <hostname:port>] [-fr <date>] unisyncrefresh -v unisyncrefresh -h
説明
unisyncrefresh
は、Oracle Calendar Serverの同期レコードをリフレッシュします。
新しいバージョンのOracle Calendar Serverでは、unisyncrefreshを定期的に実行する必要がなくなりました。これは、CWSによって同期情報が常に最新の状態に保たれるようになったためです。
unisyncrefreshは、Oracle Calendar Serverが起動しているときのみ実行可能です。
オプション
-fr
<date>
指定された日付より新しい同期情報を、すべて強制的に再ビルドします。通常のメンテナンスでは使用せず、同期レコードの破損時のみ使用してください。同期コンテキストを再作成しなければ、エンド・ユーザーが効果を確認できない場合があります。dateの書式はmm/dd/yyyyです。
-host
<hostname:port>
-nオプションで指定されたノードが含まれているホストを指定します。リモート・ホストに接続する場合は必須です。-hostが使用されていない場合、unisyncrefresh
はローカル・ホストとみなします。-hostが指定されており、-nが指定されていない場合、unisyncrefresh
は指定されたホストのマスター・ノードを検索します。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。
-n
<node-ID>
ノードを指定します。-nが使用されていない場合、unisyncrefresh
は-hostオプションで指定されたホストにあるマスター・ノードを検索します。マスター・ノードが存在しない場合、-nは必須です。
-v
unisyncrefresh
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
unisyncrefresh
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
例
ローカル・ホストのノード45の同期レコードをリフレッシュする場合は、次のようになります。
% unisyncrefresh -n 45
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
unitzinfo
: タイムゾーン情報を出力します。
構文
unitzinfo [-c] [-l] [-t <timezone>] [-node <node-ID>] [-y <year>] unitzinfo -v unitzinfo -h
説明
$ORACLE_HOME/ocal/misc/timezone.ini
ファイルで検出されたOracle Calendar Serverのタイムゾーン・テーブルから、情報を抽出します。デフォルトでは、Oracle Calendar Serverによって使用される構成済タイムゾーンの現在の年の情報が、80文字幅書式で出力されます。
Oracle Calendar Server表には、1991年から2074年まで(これらの年を含む)のタイムゾーン情報が含まれます。
unitzinfo
は、Oracle Calendar Serverが起動中か停止中かにかかわらず、実行できます。
オプション
-c
国ごとのタイムゾーン情報をリストします。国内の複数のタイムゾーンは、順番にリストされます。出力されるフィールドは次のとおりです。
表6-49 タイムゾーン・フィールド
フィールド | 説明 |
---|---|
|
国名 |
|
タイムゾーン名 |
|
GMTとの時差(時間単位) |
|
夏時間(DST)でのGMTとの時差(時間単位) |
|
夏時間の有効期間 |
-l
132文字幅(large)の出力書式で情報を出力します。
-node
<node-ID>
ノードを指定します。このオプションを使用すると、ノード用に構成されたタイムゾーンの情報が出力されます。
-t
<timezone>
出力するタイムゾーンの名前を指定します。timezoneに値allが設定されている場合は、タイムゾーンの完全なリストが出力されます。
-y
<year>
タイムゾーン情報の出力対象となる年(たとえば、どの年の夏時間の期間を表示するか)を指定します。<year>は、4桁の数字で指定する必要があります。デフォルトは現在の年です。
-v
unitzinfo
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
unitzinfo
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
例
ノード20に関連付けられたタイムゾーン情報を表示する場合は、次のようになります。
% unitzinfo -node 20 EST5EDT Eastern Standard Time, Eastern Daylight Time U.S.A. (Eastern), Canada (Eastern), Bahamas, Haiti, Turks & Caicos Hours from GMT: -5h Daylight Saving Time : -4h (Apr 4,1999 - Oct 30,1999)
ファイル
$ORACLE_HOME/ocal/misc/timezone.ini
このファイルには、Oracle Calendar Serverによって使用されるタイムゾーンの詳細が含まれます。
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
uniuser
: カレンダ・ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダのリスト作成、追加または削除、これらに関連付けられた情報の変更、または1人のユーザーから別のユーザーへのデータの移行を行います。
構文
リスト作成
uniuser -ls [<user>] [-format <format>] [-host <hostname:port>] -n <node-ID> [-user | -resource | -eventcal] [[-uid <uid>] | [-krb]] [-ext] [-showdefault] uniuser -defaultls [-s <section>] [-host <hostname:port>] [-n <node-ID>] [-user | -resource | -eventcal] [[-uid <uid>] | [-krb]] uniuser -inactivels <date> [-host <hostname:port>] [-n <node-ID>] [-user | -resource | -eventcal] [ [-uid <uid>] | [-krb]] [-ext] [-showdefault] uniuser -newls <date> [-host <hostname:port>] [-n <node-ID>] [-user | -resource | -eventcal] [[-uid <uid>] | [-krb]] [-ext] [-showdefault]
追加
uniuser -add <filter> [-s <section>] [-host <hostname:port>] [-attach <filter>] -n <node-ID> [-user | -resource | -eventcal] [[-uid <uid>] | [-krb]]
削除
uniuser -del <filter> [-y] [-host <hostname:port>] [-n <node-ID>] [-user | -resource | -eventcal] [[-uid <uid>] | [-krb]] uniuser -desdel -u <filter> [-host <hostname:port>] [-n <node-ID>] [-user | -resource | -eventcal] [[-uid <uid>] | [-krb]] uniuser -grpdel -u <filter> [-host <hostname:port>] [-n <node-ID>] [-user | -resource | -eventcal] [[-uid <uid>] | [-krb]]
変更
uniuser -mod <filter> -s <section> | -m <modifier> [-host <hostname:port>] [-n <node-ID>] [-user | -resource | -eventcal] [[-uid <uid>] | [-krb]]
複数の追加、削除、変更
uniuser -ex <filename> [-s <section>] [-y] [-k] [-user | -resource | -eventcal] [-host <hostname:port>] [-n <node-ID>] [[-uid <uid>] | [-krb]] uniuser -edit <filter> [-host <hostname:port>] [-n <node-ID>] [-user | -resource | -eventcal] [[-uid <uid>] | [-krb]]
その他
uniuser -transfer <filter> -u <targetfilter> [-host <hostname:port>] [-n <node-ID>] [[-event <filter>] | [-group <filter>]| [-task <filter>]| [-folder <filter>]] [-user | -resource] [[-uid <uid>] | [-krb]] uniuser -info [<attribute>][-host <hostname:port>] [-n <node-ID>] [-user | -resource | -eventcal] [[-uid <uid>] | [-krb]] uniuser -user -deprovision <filter> [-host <hostname:port>] -n <node-ID> uniuser -dsinfo [-host <hostname:port>] -n <node-ID> [[-uid <uid>] | [-krb]] uniuser -galinfo [-host <hostname:port>] -n <node-ID> [[-uid <uid>] | [-krb]] uniuser -v uniuser -h [command]
説明
uniuser
は、カレンダ・ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダのアカウントのリスト作成、追加、削除、またはこれらに関連付けられた情報の変更を行います。-user、-resource、-eventcalの3つのオプションのうち1つを選択して、アカウントのタイプ(ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダ)を指定する必要があります。これらのオプションによって、必要なときに使用する構成ファイル(user.ini
、resource.ini
またはeventcal.ini
)が決まります。-modオプションでアカウントを変更する前に、-info <attribute>を使用して変更できる属性および1つの属性の有効値を確認できます。
uniuserは、-transferオプションを使用して1人のユーザーまたは1つのリソースから別のユーザーまたはリソースにデータを移行する場合にも使用できます。
カレンダ・ユーザーに関連付けられた情報は、「<user>引数の書式」の項で説明しているキーと値のペア、およびuser.ini
ファイルに含まれる情報の組合せです。これには、ユーザー・プリファレンス、セキュリティ、管理権限、X.400情報、個人グループ、管理グループ・メンバーシップ、およびそのユーザーの代理として作業できるユーザーのリストが含まれます。
リソースは名前で識別されるため、それぞれの名前は一意であることが必要です。リソースに関連付けられた情報は、「<resource>引数の書式」の項で説明しているキーと値のペア、およびresource.ini
ファイルに含まれる情報の組合せです。これには、リソース・プリファレンス、セキュリティ、個人グループ、管理グループ・メンバーシップ、およびそのリソースの代理として作業できるユーザーのリストが含まれます。
イベント・カレンダも、名前で識別されます。テーブルでのイベント・カレンダの指定方法は、「<eventcal>引数の書式」を参照してください。
-ls、-add、-del、-grpdel、-desdelおよび-modの各オプションは、すべて相互排他的であることに注意してください。
uniuser
を使用して、Oracle Calendar Server固有のユーザー属性のみを変更することをお薦めします。Oracle Internet Directoryの管理ツールを使用して直接変更できるすべての属性は、uniuser
で変更しないでください。
uniuser
を実行するには、Oracle Calendar Serverが起動している必要があります。
オプション
-add
フィルタ: <user> / <resource> / <eventcal>
このコマンドは、新規カレンダ・ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダを作成するときに使用します。新しいアカウントに関連付けられる情報は、<user>引数で指定された内容、および構成ファイル(user.ini
、resource.ini
またはeventcal.ini
)のデフォルト値の組合せです。デフォルトでは、uniuser
が構成ファイルを読み取るときに、[GEN]
セクションの値のみが考慮されます。構成iniファイルの他のセクションの値を適用するには、-sオプションを使用します。複数のユーザー、リソースまたはイベント・カレンダを追加するには、-exオプションを使用します。
必須の属性は指定する必要があります。指定していない場合、新しいアカウントを追加しようとしても失敗します。たとえば、イベント・カレンダまたはリソースを追加する場合、NキーおよびPSWキーを使用して、名前とパスワードを指定する必要があります。Oracle Calendar Serverの(外部ディレクトリではなく)内部ディレクトリを使用している場合は、ユーザーを追加する際に-addオプションのSキーが必須です。
外部ディレクトリの場合は、ユーザーがすでにディレクトリ・サーバーに存在する必要があります。また、ユーザーのDID(ディレクトリID)を指定することが必要で、DN(識別名)書式で指定する必要があります。後ろにX.400書式のデータが続く場合もあります。「例」を参照してください。
-attach
このオプションを-userオプションおよび-addオプションと併用することで、現在プロビジョニングが解除されているユーザーを再プロビジョニングできます。
-defaults
このコマンドは、指定されたユーザー、リソースまたはイベント・カレンダのデフォルトの属性値をリストするときに使用します。値は、-sオプションで定義された構成ファイルのセクションから取得されます。
-del
フィルタ: <user> / <resource> / <eventcal>
このコマンドは、<user>で指定されたカレンダ・ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダを削除するときに使用します。-yオプションが使用されていないかぎり、uniuser
は、削除を実行する前に確認要求を行います。複数のアカウントを削除する場合は、-exオプションを使用する必要があります。
大規模な予定表では、この操作にかかる時間が長くなり、他のユーザーに対するOracle Calendar Serverのパフォーマンスに影響する場合があります。uniuser
ユーティリティをこのオプションとともに実行すると、削除されたエントリに関連付けられているデータを削除するバックグラウンド処理が続行されます。ユーザーの削除は、ピーク時間以外のみに行うことをお薦めします。
-deprovision
このオプションを-userオプションと併用することで、カレンダ・ユーザー・アカウントのプロビジョニングを解除できます。
-desdel
このコマンドは、-uオプションで指定されたユーザーが持つすべての代理権を削除するときに使用します。データベースで複数のユーザーが一致した場合、uniuser
は失敗します。-nオプションを使用してノードを指定する必要があります。指定されたノードにある予定表の代理権のみが取り消されます。ユーザーのすべての代理権を削除するには、接続されたすべてのノードでこのコマンドを実行する必要があります。たとえば、Bob Smithはノード1、Maryはノード2、Jackはノード3にそれぞれ属しているとします。Maryは自分の予定表への代理アクセス権をBobに付与しており、Jackは自分の予定表への代理アクセス権をBobに付与しているとします。コマンドuniuser -desdel -u "S=Smith/G=Bob" -n 2
を使用した場合、Bobが持つMaryの予定表への代理アクセス権は取り消されますが、Jackの予定表への代理アクセス権は取り消されません。
-dsinfo
このコマンドは、X400属性リストおよびディレクトリ・サーバー属性リストのマッピング情報を表示するときに使用します。このオプションは、内部ディレクトリが存在するOracle Calendar Serverのスタンドアロン・デプロイでは使用できません。
-edit
フィルタ: <user> / <resource> / <eventcal>
このオプションを使用すると、既存のカレンダ・ユーザーのリストをファイルに出力してから、そのファイルを編集して必要な変更を行い、最後にその変更をノードに入力して戻すことが可能になります。
uniuser -editコマンドは、ファイル・エディタ(Windowsのメモ帳、UNIXのvi)を開きます。エディタが開くと、<user>で定義されたユーザー・フィルタと一致するすべてのアカウントがファイルに移入されていることがわかります。-exオプションの説明に従ってファイルを変更し、記号の追加、削除または変更を行えます。ファイルを保存し、閉じる際には、-exオプションが指定されているときと同様に、ファイルがuniuserによって処理されます。
次の一連のコマンドが自動的に実行されます。
% uniuser -ls <filter> -n node-ID > file % vi file % uniuser -ex file -n node-ID % rm file
-event
<filter>
-transferオプションと併用することで、会議、メモ、終日イベントおよび履歴などの予定表エントリを、1つのカレンダ・アカウントから別のカレンダ・アカウントに移行できます。<filter>引数を使用して、移行する予定表エントリのタイプを指定します。移行するエントリの数は、キーTIMEINTERVAL
を使用して制限します。指定した時間範囲内のエントリのみが移行されます。時間範囲を指定していない場合は、すべてのエントリが移行されます。
<filter>引数は、"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueは、TIMEINTERVAL
を除くすべてのキーでtrue
またはfalse
です。TIMEINTERVAL
の値は、YYYY-MM-DD [HH:MM],YYYY-MM-DD [HH:MM]という書式で表す必要があります。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。
キー | 値 | 定義 |
---|---|---|
TIMEINTERVAL |
YYYY-MM-DD [HH:MM], YYYY-MM-DD [HH:MM] |
時間範囲 |
PUBLIC |
true, false |
パブリック・エントリ |
PERSONAL |
true, false |
個人エントリ |
CONFIDENTIAL |
true, false |
機密エントリ |
NORMAL |
true, false |
標準エントリ |
STICKYNOTE |
true, false |
付箋 |
JOURNAL |
true, false |
履歴 |
DAYEVENT |
true, false |
終日イベント |
NOTE |
true, false |
メモ |
NORMALEVENT |
true, false |
会議および予定 |
ALL |
true, false |
すべてのタイプ |
-ex
<filename>
このコマンドは、ファイル<filename>で指定された追加、削除および変更を実行するときに使用します。ファイルの各行は、「.」、「#」、「A」、「a」、「D」、「d」、「M」、「m」、「S」、「s」、「+」、「-」のいずれかの文字で始まる必要があります。この開始文字は、実行するアクションを指定します。詳細は次のとおりです。
文字 | アクション |
---|---|
「.」または「#」 | 行を無視する。 |
「A」または「a」 | ユーザーを追加する。 |
「D」または「d」 | ユーザーを削除する。 |
「M」または「m」 | ユーザーを変更する。この行は、ユーザーを識別します。実際の変更は、その次の行で定義する必要があり、開始文字に「-」(マイナス記号)を使用する必要があります。 |
「S」または「s」 | user.ini ファイルの設定を使用してユーザーを更新する。 |
「+」 |
この行を前の行の続きとして処理する。キーと値のペアは同じ行に含める必要があります。 |
「-」 | 変更を指定する。前の行の開始文字が「M」または「m」で、ユーザーが指定されていることが必要です。 |
開始文字の後ろには、半角スペース1個およびユーザー指定が続きます。変更の場合は、ユーザーを最初の行で指定する必要があり、この行の開始文字には「M」または「m」を使用します。この行はユーザーの識別に使用されます。その次の行は「-」(マイナス記号)で始まり、変更として適用されるキーと値のペアが含まれます。「例」を参照してください。
ファイルで指定された削除ごとに、uniuser
によって削除実行前の確認要求が行われます。-yオプションは、確認応答を自動的に行う場合に使用します。
このファイルの作成方法の1つは、uniuser -ls
の出力をファイルに保存することです。その後、出力を編集し、uniuser -ex
に入力できます。
-sセクション・オプションは、-exと併用すると、ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダの変更または追加時に、ユーザー情報のデフォルト値の定義に使用される構成ファイルのセクションを定義できます。
ディレクトリ・サーバーの場合、多数のカレンダ・ユーザーを追加する最も一般的な方法は、最初にunidssearch
を使用してカレンダ・ユーザー以外のすべてのユーザーのリストをファイルに出力することです。その後、このファイルを必要に応じて変更し、-exオプションを使用してuniuser
に入力できます。unidssearch
は、uniuser
への入力に使用される"key=value/key=value/..."という形式で出力します。「例」を参照してください。
-ext
-ls、-newlsまたは-inactivelsの各オプションと-extを併用することで、属性の詳細なリストを表示できます。デフォルトでは、ユーザー属性のサブセットのみがリストされます。
-folder
<filter>
-transferオプションと併用することで、1人のユーザーまたは1つのリソースから別のユーザーまたはリソースへ、アドレス帳(連絡先)を移行できます。アドレス帳は、イベント・カレンダ・アカウントからは移行できません。
<filter>引数は"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueはtrue
またはfalse
です。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。現在のところ、使用できるオプションはALLのみで、これはすべてのアドレス帳データが移行されることを意味します。
キー | 値 | 定義 |
---|---|---|
ALL |
true, false |
すべてのタイプ |
-format
<書式>
このオプションは、ユーザー情報フィールドの選択および出力書式のカスタマイズに使用します。-infoオプションは、カスタマイズ後の書式の指定に使用できるパラメータをリストします。これらのパラメータの一部は、「<user>引数の書式」の項でもリストしています。このオプションを使用していない場合、すべてのユーザー情報フィールドが出力され、デフォルトの表示書式が使用されます。「例」を参照してください。
-galinfo
このオプションは、現在のOracle Calendar Serverグローバル・アドレス一覧表示に基づいてグローバル・アドレス一覧の属性を表示するときに使用します。
-group
<filter>
-transferオプションと併用することで、1人のユーザーが所有するグループを別のユーザーに移行できます。
<filter>引数は"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueはtrue
またはfalse
です。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。現在のところ、使用できるオプションはALLのみで、これはすべてのグループが移行されることを意味します。
キー | 値 | 定義 |
---|---|---|
ALL |
true, false |
すべてのタイプ |
-grpdel
このコマンドは、指定されたノードのすべての管理グループから、指定されたユーザー、リソースまたはイベント・カレンダを削除するときに使用します。ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダを、-uオプションで指定する必要があります。単一のユーザー、リソースまたはイベント・カレンダが<user>と一致する必要があり、複数が一致した場合はコマンドが失敗します。このコマンドは、-nオプションで指定されたノード上の管理グループのみに適用されます。
-host
<hostname:port>
この接続オプションを使用して、-nオプションで指定されたノードが含まれているホストの名前およびポート番号を指定します。リモート・ホストの場合は必須です。-hostが存在しない場合、uniuser
はローカル・ホストとみなします。-hostが指定されており、-nが指定されていない場合、uniuser
は指定されたホストのマスター・ノードを検索します。マスター・ノードが検出された場合、uniuser
はこのノードを使用して選択されたユーザーを配置します。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。
-inactivels
<date>
このコマンドは、指定された日付以降の、非アクティブのアカウント(ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダ)をリストするときに使用します。日付書式はYYYY-MM-DDです。
-info
<attribute>
このコマンドは、-formatオプションで使用する属性と書式パラメータをリストするときに使用します。このリストはサーバーによって動的に生成されるもので、サーバーの構成によってサーバーごとに異なります。<attribute>パラメータの値が指定されている場合は、その属性の情報のみが表示されます。<attribute>の値には、-infoオプションを単独で使用した場合にリストされる属性のいずれかを使用できます(「例」を参照)。
-k
-exオプションと併用することで、エラーが発生した場合でも強制的にuniuser
にすべての行の処理を続行させることができます。エラーは標準エラーに送信されます。ファイル・リダイレクションを使用して、これらのエラーをファイルにキャプチャできます。
-krb
有効なKerberosチケットを使用する自動Kerberosログインを使用します。このオプションを使用するには、ユーティリティを実行するユーザーが、管理権限を持つOracle Calendar Serverユーザーであること、およびKerberosサーバー上にOracle Calendar Server UIDと一致するUIDを持っていることが必要です。このオプションは、-uidオプションとは併用できません。
-ls
[
<filter>]
ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダが指定されている場合、-lsコマンドは(指定されたノードの)そのユーザー、リソースまたはイベント・カレンダをリストします。ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダが指定されていない場合、ノード内のすべてのユーザー、リソースまたはイベント・カレンダをリストします。-formatオプションを-lsと併用した場合、出力の表示を構成できます(「例」を参照)。
-m
<modifier>
特定のユーザー、リソースまたはイベント・カレンダのアカウント情報への変更を指定します。modifierは<user>引数と同じ書式の文字列ですが、ユーザーの場合は次の例外があります。IDキーは指定されない場合があります。また、PSW、PUBLISHEDTYPEおよびGLOBALREADONLYキーが指定される場合があります。読取り専用の属性を変更しようとすると、失敗します。使用できるキーおよび書式の完全なリストは、-infoオプションを使用して取得してください。
-mod
<user>
このコマンドは、指定したユーザー・リソースまたはイベント・カレンダに関連付けられている情報を変更するときに使用します。このオプションは、-sオプションまたは-mオプションと併用します。-mオプションは、ユーザーの情報に対して行う変更を直接指定する場合に使用します。-sオプションと併用した場合、変更は構成ファイル(user.ini
、resource.ini
またはeventcal.ini
)のセクションで指定されます。
注意: uniuser を使用して、Oracle Calendar Server固有のユーザー属性のみを変更することをお薦めします。Oracle Internet Directoryの管理ツールを使用して直接変更できるすべての属性は、uniuser で変更しないでください。 |
-n
<node-ID>
この接続オプションを使用して、ノードを指定します。-nが使用されていない場合、uniuser
は-hostオプションで指定されたホストにあるマスター・ノードを検索します。マスター・ノードが検出された場合、uniuser
はそのノードを使用して、指定されたユーザーの配置または配布を行います(-nオプションを使用してノードを指定する必要がある場合を除く)。マスター・ノードが存在しない場合、-nは必須です。
-newls
<date>
このコマンドは、指定された日付以降に作成されたアカウント(ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダ)をリストするときに使用します。日付書式はYYY-MM-DDです。
-s
<section>
カレンダ・アカウントの編集または追加に使用されるデフォルト値の指定に使用する、構成ファイルのセクションを指定します。使用する構成ファイル(user.ini
、resource.ini
またはeventcal.ini
)は、指定されたアカウント・タイプ(-user、-resourceまたは-eventcal)によって異なります。
-s <section>を使用した構成ファイルからの値の適用の詳細は、-addオプションおよび-modオプションを参照してください。
-sオプションの後に、セクション名を指定します(たとえば、"GEN"はセクションGENを指定します)。一度に指定できるセクションは1つのみです。複数のセクションを適用するには、uniuser
ユーティリティを複数回実行する必要があります。
-showdefault
-lsオプション、-newlsオプションまたは-inactivelsオプションと-showdefaultを併用すると、現在0、FALSEまたは空の文字列に設定されているすべての属性が表示されます。
-task
<filter>
-transferオプションと併用することで、1人のユーザーのタスクを別のユーザーに移行できます。
<filter>引数は"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueはtrue
またはfalse
です。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。現在のところ、使用できるオプションはALLのみで、これはすべてのタスクが移行されることを意味します。
キー | 値 | 定義 |
---|---|---|
ALL |
true, false |
すべてのタイプ |
-transfer
<user>
このコマンドは、カレンダ・データの所有権を、1人のユーザーまたは1つのリソースから別のユーザーまたはリソースに移行するときに使用します。ユーザー(またはリソース)が所有するカレンダ・エントリと、ユーザー(またはリソース)が招待されているカレンダ・エントリが、ターゲット・ユーザー(またはリソース)に移行されます。<user>引数を使用して、移行するデータを所有するユーザーまたはリソースを指定します。-uオプションを使用して、<user>アカウント(つまりユーザーまたはリソース)と同じタイプで、かつ同じノード上にあるターゲット・カレンダ・アカウントを定義します。<user>引数の詳細は「<user>引数の書式」を参照してください。-event、-task、-groupおよび-folderの各オプションを使用して、移行するカレンダ・データのタイプを定義します。確認要求を省略して移行を自動的に続行させるには、-yオプションを使用します。
-u
<user>
-target、-desdelおよび-grpdelの各オプションと併用することで、ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダを指定できます。<user>引数の詳細は「<user>引数の書式」を参照してください。
-uid
<user-ID>
この認証オプションを使用して、管理者のユーザーIDを指定します。ユーザーIDを指定しない場合は、SysOpのIDが使用されます。
-y
-delオプションおよび-exオプションと併用すると、確認要求を省略して削除を自動的に続行できます。-transferオプションと併用すると、確認要求を省略して移行を自動的に続行できます。
-v
uniuser
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
<command>
uniuser
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。<command>引数を使用すると、-ls、-info、-defaultls、-inactivels、-newls、-add、-del、-grpdel、-desdel、-mod、-transfer、-exおよび-editのうち、いずれかのコマンドに関するヘルプを表示できます。
書式
<user>引数の書式
ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダを表す<user>引数は、"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueは任意の文字列です。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。IDキー以外のすべてのキーにおいて、value文字列はワイルド・カード文字「*」で終了する場合があります。スラッシュ「/」が文字列に含まれる場合は、キーと値のペアのデリミタとして解釈されることを防ぐため、文字「\」でエスケープする必要があります。たとえば、"S=Hoopla/OU1=R\/D"
のようになります。
UNIX環境でシェルが文字列を処理する場合(たとえば文字列がコマンドラインで提供される場合や、ユーティリティに引数として渡される場合)、文字列は引用符で囲む必要があります。また、シェルにとって意味をなす文字が文字列に含まれる場合は、シェルが解釈することを防ぐためその文字をエスケープ(つまり、エスケープ文字「\」を前に付ける)します。
注意: IDのキーと値のペアがuser引数で指定されている場合は、ともに指定されている他のキーと値のペアはすべて無視されます。 |
3列目にリストされている書式パラメータを-formatオプションと併用することで、リストの表示を構成できます(「例」を参照)。使用できるキーおよび書式の完全なリストは、-infoオプションを使用して取得してください。
表6-50 UNIUSER -eventcalオプションに使用可能なキー
キー | X.400フィールド | 書式パラメータ |
---|---|---|
N |
イベント・カレンダ名 |
%N% |
PSW |
イベント・カレンダ・アカウントのパスワード |
%PSW% |
表6-51 UNIUSER -resourceオプションに使用可能なキー
キー | X.400フィールド | 書式パラメータ |
---|---|---|
|
リソース名 |
%R% |
|
リソース番号 |
%N% |
|
リソース固有の識別子 |
|
表6-52 UNIUSER -userオプションに使用可能なキー
キー | X.400フィールド | 書式パラメータ |
---|---|---|
|
姓 |
|
|
名 |
|
|
イニシャル |
|
|
識別子 |
|
|
ユーザー固有の識別子 |
|
|
世代 |
|
|
組織単位1 |
|
|
組織単位2 |
|
|
組織単位3 |
|
|
組織単位4 |
|
|
組織 |
|
|
国 |
|
|
管理ドメイン |
|
|
プライベート・ドメイン |
|
|
電話番号 |
|
|
FAX番号 |
|
|
従業員番号 |
|
|
役職名 |
|
|
|
|
|
部署 |
|
|
表示名 |
|
|
自宅電話番号 |
|
|
代替自宅電話番号 |
|
|
代替勤務先電話 |
|
|
ビル名 |
|
|
勤務先住所 |
|
|
市区町村 |
|
|
都道府県 |
|
|
郵便番号 |
|
|
ポケットベル |
|
|
ユーザーのエイリアス |
|
|
メモ |
|
|
アシスタントの名前 |
|
|
アシスタントの電話番号 |
|
例
リスト作成
姓がWで始まるノード23のすべてのユーザーをリストする場合は、次のようになります。
% uniuser -user -ls "s=W*" -n 23 Enter SysOp password: S=Whitman/G=Walt/ID=154/C=US S=Winterson/G=Jeannette/ID=114/C=England
姓がWで始まるノード23のすべてのユーザーをリストする際、これらのユーザーの姓と名のみをコロンで区切って出力する場合は、次のようになります。
% uniuser -user -ls "s=W*" -format "%s%:%g%" -n 23 Enter SysOp password: Whitman:Walt Winterson:Jeannette
ノード23のすべてのユーザーをリストする際に、姓と名をコロンで区切って出力する場合は、次のようになります。
% uniuser -user -format "%s%:%g%" -n 23 Enter SysOp password: Brossard:Nicole Dillard:Annie Jansson:Tove Kilpi:Eeva Kundera:Milan Lorde:Audre Morrison:Toni Sanchez:Sonia Whitman:Walt Winterson:Jeannette
ノード12に含まれる、名前がHPLaserで始まるすべてのリソースをリストする場合は、次のようになります。
% uniuser -resource -ls "R=HPLaser*" -n 12 Enter SysOp password: . R=HPLASER dorian/S=Wilde/G=Oscar/ID=438 . R=HPLASER sula/S=Morrison/G=Toni/ID=512
ノード12に含まれる、名前がHPLaserで始まるすべてのリソースをリストする際に、リソース名および連絡先の担当者の姓名をそれぞれコロンで区切って出力する場合は、次のようになります。
% uniuser -resource -ls "R=HPLaser*" -format "%r% Contact: %g% %s%" -n 12 Enter SysOp password: HPLASER dorian Contact: Oscar Wilde HPLASER sula Contact: Toni Morrison
追加
ユーザーMaya Angelouをノード24に追加する場合は、次のようになります。
% uniuser -user -add "S=Angelou/G=Maya" -n 24
同じ追加をディレクトリ・サーバーで実行する場合は、次のようになります。
% uniuser -user -add "DID=cn=Maya Angelou, o=Acme, c=US" -n 24
オークの鏡板が特徴の会議室(oakroom)をノード12に追加する場合は、次のようになります。
% uniuser -resource -add "R=oakroom/PSW=abcdef123" -n 12
ノード1の特定のDNにリソースを追加する場合は、次のようになります。
% uniuser -resource -add "R=Lab/DID=cn=Labs,ou=lab,o=vision.com/PSW=123" -n 1
削除
ユーザーEeva Kilpiをノード24から削除する場合は、次のようになります。
% uniuser -user -del "S=Kilpi/G=Eeva" -n 24
DEPROVISION
ノード1のユーザーJohn Smithのプロビジョニングを解除する場合は、次のようになります。
% uniuser -user -deprovision "UID=jsmith" -n 1 Enter a password: Deprovision "S=smith/G=john/UID=jsmith/ID=304/NODE-ID=1" [y/n]: y uniuser: "S=smith/G=john/UID=jsmith/ID=304/NODE-ID=1" has been deprovisioned
変更
Milan Kunderaのエントリを変更し、user.ini
ファイルの[GEN]
セクションへの新しい変更を反映する場合は、次のようになります(Milan Kunderaはノード23に存在します)。まず、user.ini
ファイルのGENセクションの値がすべて有効であることを確認します。
% uniuser -user -defaultls -s "GEN" -n 23 StartDay = 08h00 EndDay = 18h00 TimeInc = 30 ShowSunday = FALSE ShowSaturday = FALSE TimeFormat = 2 RefreshFrequency = 60 DefaultReminder = 0 TimeBeforeReminder = 10 MailNotification = TRUE OU1 = OU2 = OU3 = OU4 = O = C = A = P = TimeZone = ViewNormalEvent = TIME ViewPersonalEvent = TIME ViewConfidentialEvent = TIME ViewNormalTask = NO ViewPersonalTask = NO ViewConfidentialTask = NO CanBookMe = TRUE
変更を続行します。
% uniuser -user -mod "S=Kundera/G=Milan" -s "GEN" -n 23
Milan KunderaのOU1の値をauthorsに変更します。
% uniuser -user -mod "S=Kundera/G=Milan" -m "ou1=authors" -n 23
複数の追加、削除、変更
複数の追加、削除、および変更を行うには、-exオプションを使用します。この例では、4人の新しいカレンダ・ユーザーが追加され、1人が変更され、1人が削除されます。ディレクトリ・サーバーが使用されています。
現時点でカレンダ・ユーザーではない、ディレクトリ・サーバー内のすべてのユーザーを出力します。
% unidssearch > multiple.dat % cat multiple.dat A DID=cn=Italo Calvino,o=Acme, c=US A DID=cn=Herman Hesse,o=Acme, c=US A DID=cn=Doris Lessing,o=Acme, c=US A DID=cn=Anja Kauranen,o=Acme, c=US
ファイル内のデータを次のように変更します。CalvinoのOU2の値をR&Dに変更し、Walt Whitmanの名を変更し、Nicole Brossardを削除します。
% vi multiple.dat % cat multiple.dat A DID=cn=Italo Calvino,o=Acme, c=US/OU2=R&D A DID=cn=Herman Hesse,o=Acme, c=US A DID=cn=Doris Lessing,o=Acme, c=US A DID=Anja Kauranen,o=Acme, c=US M ID=154 - G=Walter D G=Nicole/S=Brossard
名前の変更では、ユーザーはIDを使用して検索され、名がWalterに変更されています。
ファイルをuniuser
に入力します。
% uniuser -user -ex multiple.dat -n 23 Enter SYSOP password: uniuser: added "cn=Italo Calvino,o=Acme, c=US" uniuser: added "cn=Herman Hesse,o=Acme, c=US" uniuser: added "cn=Doris Lessing,o=Acme, c=US" uniuser: added "cn=Anja Kauranen,o=Acme, c=US" uniuser: modified "Whitman,Walt" uniuser: deleted "Brossard,Nicole"
この例でディレクトリ・サーバーを使用しなかった場合は、入力ファイルに次が含まれます。
% cat multiple.dat A S=Calvino/G=Italo/OU2=Sales/PSW=<userpassword> A S=Hesse/G=Herman/PSW=<userpassword> A S=Lessing/G=Doris/PSW=<userpassword> A S=Kauranen/G=Anja/PSW=<userpassword> M ID=154 - G=Walter D G=Nicole/S=Brossard
RE-PROVISION
現在プロビジョニングが解除されているユーザーを、Oracle Calendar Serverに再プロビジョニングします。
% uniuser -user -add "DID=cn=john.smith,cn=users,dc=us,dc=visioncorp,dc=com" -attach "S=smith" -n 1 Enter a password: uniuser: "S=smith/G=john/UID=jsmith/ID=304/NODE-ID=1" has been added
移行
ユーザーMaya Angelouの2003年のすべてのパブリック・イベントを、ユーザーOscar Wildeに移行する場合は、次のようになります。
% uniuser -transfer "S=Angelou/G=Maya" -u "S=Wilde/G=Oscar" -n 24 -event "public=true/TIMEINTERVAL=2003-01-01,2003-12-31" -krb
2003年3月3日の週にスケジュールされたユーザーMaya Angelouの機密会議および予定を、ユーザーOscar Wildeに移行する場合は、次のようになります。
% uniuser -transfer "S=Angelou/G=Maya" -u "S=Wilde/G=Oscar" -n 24 -event "normalevent=true/confidential=true/TIMEINTERVAL=2003-03-03,2003-03-07" -krb
ユーザーMaya Angelouのすべてのグループおよびタスクを、ユーザーOscar Wildeに移行する場合は、次のようになります。
% uniuser -transfer "S=Angelou/G=Maya" -u S=Wilde/G=Oscar -n 24 -task "all=true" -group "all=true" -krb
属性の情報
ユーザーの属性を表示する場合は、次のようになります。
% uniuser -info -user -n 24 DID EXTENDED string[1024] CATEGORY EXTENDED enum NODE-ID* BASIC number ID* BASIC number LOADBALANCING EXTENDED boolean ENABLE EXTENDED boolean REMINDER-SERVERSMS EXTENDED boolean REMINDER-LEADTIME EXTENDED duration [minute] ...
PUBLISHEDTYPE属性の有効値およびその他の情報を表示する場合は、次のようになります。
% uniuser -info -user PUBLISHEDTYPE -n 24 Name: PUBLISHEDTYPE Rights: Create Update Read Remove View Level: BASIC Type: enum Acceptable value(s): NOTPUBLISHED PUBLISHED
ファイル
$ORACLE_HOME/ocal/misc/user.ini
このファイルは、使用可能なカレンダ・ユーザー構成を指定します。このマニュアルの第1章「カレンダ・ユーザーおよびリソースのパラメータ」も参照してください。
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
警告
ディレクトリ・サーバー警告
Oracle Calendar Serverのユーティリティ用のディレクトリ・サーバー構成の意味を理解することが重要です。サプライヤ・コンシューマ構成では、コンシューマとサプライヤ間の更新のスケジューリングによって両者間の一時的な違いが発生する場合があります。対応するサプライヤとまだ同期化されていないコンシューマ・ディレクトリ・サーバーから、Oracle Calendar Serverのユーティリティが読み取っている可能性があります。
大規模な予定表を持つユーザーの削除
多数の会議およびイベントを持つユーザーの削除は時間がかかる上、他のカレンダ・ユーザーに対するパフォーマンスを低下させます。このようなユーザーの削除は、できるかぎり通常の業務時間外、少なくともカレンダの使用ピーク時間外に行うことをお薦めします。
universion
: Oracle Calendar Serverのバージョンを表示し、確認します。
構文
universion [-all] [-nowarn] universion -v universion -h
説明
universion
は、Oracle Calendar Serverのバージョン番号を表示し、すべてのスクリプトおよびバイナリをチェックして、それらのバージョンが最新であるかどうか確認します。
universion
は、Oracle Calendar Serverが起動中か停止中かにかかわらず、実行できます。
オプション
-all
Oracle Calendar Serverの各コンポーネントのバージョン番号を表示します。
-nowarn
警告メッセージを抑止します。
-v
universion
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
universion
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
例
Oracle Calendar Serverのバージョン番号を表示し、そのすべてのコンポーネントが最新かどうかをチェックする場合は、次のようになります。
% universion
Oracle Calendar Serverおよび各コンポーネントのバージョン番号を表示し、すべてのコンポーネントが最新かどうかをチェックする場合は、次のようになります。
% universion -all
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 警告エラー
4 サーバー・エラー
5 致命的なエラー
6 ユーザー割込み
uniwho
: サインオンしているカレンダ・ユーザーの情報を表示します。
構文
uniwho [-a] [-t] [-j] [-x] [-f] [-n node-Id] [-pattern <pattern>] [-nolist] [-nototal] uniwho -v uniwho -h
説明
このユーティリティを使用すると、システム・マネージャは、Oracle Calendar Serverを使用しているユーザー、これらのユーザーがサインオンしている場所、およびユーザーのセッションに関連付けられたプロセスIDを判別できます。オプションを使用すると、プロセスID、ネットワーク・アドレス、ノードIDおよびユーザー情報の様々な組合せを表示できます。接続サマリーも表示されます。このサマリーでは、標準接続(ユーザー、リソースおよびイベント・カレンダ)、共有接続(Webクライアント・アプリケーション)および予約済接続(SYSOP、CWSOP)の合計数が示されます。接続サマリーが表示されないようにするには、-nototalオプションを使用します。
この情報は、特定の状況ではきわめて重要です。たとえば、ユーザーがクライアントの異常停止を行った場合(クライアントがアクティブ状態のときの電源遮断など)、クライアントに関連付けられたサーバー・プロセスは、一定時間アクティブな状態を保ちます。Oracle Calendar Serverが、(unison.ini
の[ENG] max_userlogons
パラメータを介して)ユーザーごとのセッション数を1に制限するように構成されている場合、このユーザーはサーバー処理が終了するまでログインしなおすことができなくなります。uniwho
を使用すると、システム・マネージャはセッションのプロセスIDを検索し、セッションを終了することができます。
注意: セッションを終了する際には、注意が必要です。一部のプラットフォームでは、1つのカレンダ・プロセスが複数のユーザーにサービスを提供します。この場合、プロセスを終了すると、このプロセスがサービスを提供するすべてのユーザーに影響があります。 |
uniwho
は、Oracle Calendar Serverが起動しているときのみ実行可能です。
オプション
-a
デフォルトのネットワーク・アドレスに関連付けられたエイリアスを表示します。
-f
電話番号、役職名およびX.400アドレスが指定されている場合は、これらを表示します。
-j
役職名が指定されている場合は、これを表示します。
-n
<node-ID>
指定されたノードのユーザーおよびリソースに制限します。
-nolist
ユーザーのリストを表示しません。
-nototal
接続サマリーを表示しません。
-pattern
<pattern>
情報に<pattern>が含まれているセッションの情報を表示します。たとえば、patternが128.192.64.96の場合、このIPアドレスからログインされたセッション情報が表示されます。マッチングは、コマンドラインで指定されているかどうかにかかわらず、すべてのフィールド(ネットワーク・アドレス/エイリアス、電話番号、役職名、X.400アドレス)で実行されます。
-t
電話番号が指定されている場合は、これを表示します。
-x
X.400アドレスが指定されている場合は、これを表示します。
-v
uniwho
の現在のバージョン番号を出力します。
-h
uniwho
の実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。
例
サインオンしているすべてのOracle Calendar Serverユーザーのリストを表示し、ネットワーク・アドレスのかわりにマシン・エイリアスを出力で表示する場合は、次のようになります。
% uniwho -a PID ALIAS NODEID XITEMID USER 2120 ark.boat.com 12 12,2 CWSOP,na 24091 sail.boat.com 12 12,316 Barnes,Pat,B 24298 row.boat.com 12 12,311 Beck,Tom,V TOTAL STANDARD SHARED CONNECTIVITY 3 2 0 1
サインオンしている、品質保証(Quality Assurance)グループのすべてのOracle Calendar Serverユーザーのリストを表示する場合は、次のようになります。
% uniwho -pattern Quality PID ADDRESS NODEID XITEMID USER 24298 199.88.48.81 12 12,311 Beck,Tom,V TOTAL STANDARD SHARED CONNECTIVITY 1 1 0 0
サインオンしているすべてのOracle Calendar Serverユーザーの完全な情報を表示する場合は、次のようになります。
% uniwho -f PID ADDRESS NODEID XITEMID USER 2120 199.88.48.6 12 12,2 CWSOP,na 24091 199.88.48.81 12 12,316 Barnes,Pat,B Engineer/R&D /barnesp@acme.com /738-1000/123 24298 199.88.48.85 12 12,311 Beck,Tom,V Technician QualityAssurance/QA /tomb@acme.com /738-2000/015
終了ステータス
終了時の値は次のとおりです。
0 成功
1 失敗
2 使用時エラー
3 ユーザー割込み
注意
ロギング
uniwho
は、Oracle Calendar Serverプロセスを起動します。(unison.ini
の[ENG] activity
パラメータを介して)アクティビティ・ロギングが有効化されている場合、このプロセスの起動および停止が記録されます。