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Oracle Calendarリファレンス・マニュアル
10gリリース1(10.1.2)
B25652-01
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6 Calendar Serverユーティリティ

この章では、Oracle Calendar Serverに同梱されているすべてのユーティリティの使用方法および構文について完全に説明します。Oracle Universal Installerでは、WindowsプラットフォームにUNIX専用ユーティリティはインストールされません。すべてのユーティリティは、$ORACLE_HOME/ocal/binディレクトリにインストールされます。

次の表には、すべてのユーティリティがアルファベット順にリストされています。

表6-1 Oracle Calendar Serverのユーティリティ

ユーティリティ 機能

UNIACCESSRIGHTS


ユーザー間のアクセス権を管理する。

UNIADDNODE


新しいOracle Calendar Serverノードを作成するか、既存のOracle Calendar Serverノードを再初期化する。

UNIADMRIGHTS


ユーザーの管理権限を管理する。

UNIARCH(UNIX専用)


Oracle Calendar ServerのTARアーカイブを作成する。

UNIB2LENDIAN


Oracle Calendar Serverノード・データベースを、ビッグ・エンディアン・プロセッサ用形式からリトル・エンディアン・プロセッサ用形式に変換する。

UNICHECK(UNIX専用)


Oracle Calendar Serverのファイル・システムを確認する。

UNICKSUM


ファイルのチェックサムを生成する。

UNICLEAN(UNIX専用)


Oracle Calendar Serverのファイル・システムをクリーン・アップする(一時ファイルを削除し、権限を設定する)。

UNICPINR


unicpoutrによって作成されたファイルからOracle Calendar Serverノードに、リソース・データをコピーする。

UNICPINU


unicpoutuによって作成されたユーザー・データのファイル内容を、Oracle Calendar Serverノードにコピーする。

UNICPOUTR


リソース・データをOracle Calendar Serverノードからファイルにコピーする。

UNICPOUTU


ユーザー・データをOracle Calendar Serverノードからファイルにコピーする。

UNICPR


unicpoutrによって作成され、unicpinrによって読み取られるファイルの書式。

UNICPU


unicpoutuによって作成され、unicpinuによって読み取られるファイルの書式。

UNIDBBACKUP


Oracle Calendar Serverのアーカイブを作成する。

UNIDBCONV


バージョン2.62または6.00のノード・データベースをバージョン6.10に変換します。

UNIDBFIX


Oracle Calendar Serverノード・データベースのチェック、修復、デフラグおよび管理を行う。

UNIDBRESTORE


unidbbackupによって作成されたバックアップから、Oracle Calendar Serverの内容をリストアする。

UNIDB2LDIF


Oracle Calendar ServerノードをLDIFにエクスポートする。

UNIDSACISETUP


Oracle Calendar ServerのADMINグループに対し、ディレクトリ・サーバー上でアクセス制御情報を設定する。(外部ディレクトリ専用。Oracle Internet Directoryでは使用不可。)

UNIDSDIFF


Oracle Calendar Serverノードとディレクトリ・サーバー間の差異を検出し、削除する。(外部ディレクトリ専用)

UNIDSSEARCH


ディレクトリ・サーバー内の、Oracle Calendar Serverユーザー以外のすべてのユーザーをリストする(外部ディレクトリ専用)。

UNIDSSYNC


Oracle Calendar Serverノードの情報とディレクトリ・サーバーの情報を同期させる(外部ディレクトリ専用)。

UNIDSUP


ディレクトリ・サーバーのステータスをレポートする(外部ディレクトリ専用)。

UNIENCRYPT


Oracle Calendar Server構成ファイルに含めるパスワードを暗号化する。

UNIGROUP


管理グループおよびパブリック・グループを作成、変更および削除する。

UNIICAL


iCAL VEVENTを予定表にインポートする。

UNIL2BENDIAN


Oracle Calendar Serverノード・データベースを、リトル・エンディアン・プロセッサ用形式からビッグ・エンディアン・プロセッサ用形式に変換する。

UNILOGONS


Oracle Calendar Serverのサインオンおよびサインオフの統計を表示する。

UNIMEM(UNIX専用)


メモリー使用量に関する情報を表示する。

UNIMMIMPSRV


MeetingMakerサーバーからOracle Calendar Serverにデータをインポートする。

UNIMVUSER


1つのOracle Calendar Serverノードから別のOracle Calendar Serverノードに、ユーザーを移動する。

UNINODE


Oracle Calendar Serverノード・ネットワークを管理する。

UNIOIDCONF


Oracle Calendar Server用にOracle Internet Directoryを構成するために、インストール処理で使用されるユーティリティ。

UNIPASSWD


Oracle Calendar Serverデータベース上で、ユーザー・パスワードを変更する。内部ディレクトリ・サーバー専用。

UNIPING


Oracle Calendar Serverノードをpingする。

UNIREQDUMP


コーポレート・ワイド・サービス(CWS)デーモンのキューにあるリクエストを表示および削除(オプション)する。

UNIRESTORE


ユーザーのカレンダ・データをバックアップからリストアする。

UNIRMOLD


古いイベントおよびタスクを、Oracle Calendar Serverデータベースの予定表から削除する。

UNIRNDEL


ローカルのOracle Calendar Serverノード・データベースから、リモート・ノードを削除する。

UNIRNSYNCH


1つのノードのローカル情報の削除を、同じネットワーク上の別のノードに伝播する。

UNISIZEOF


Oracle Calendar Serverのインストールのサイズを計算する。

UNISLICE(UNIX専用)


Oracle Calendar Serverのログ・ファイルから情報を抽出する。

UNISNAPSHOT


Oracle Calendar Server情報を診断用にコンパイルする。

UNISNCDUMP


Oracle Calendar Serverの同期ネットワーク接続デーモン/サービスから統計を取り出す。

UNISTART


ノード、Oracle Calendar Serverまたは一部のコンポーネントのみを起動する。

UNISTAT


Oracle Calendar Serverノードのレポートを作成する。

UNISTATS


Oracle Calendar Server統計(stats.log)ファイルの、データのサマリー統計を表示する。

UNISTATUS


Oracle Calendar Serverのステータスを判別する。

UNISTOP


ノード、Oracle Calendar Serverまたは一部のコンポーネントのみを停止する。

UNISTRCONV


文字列をUTF-8に変換する。

UNISYNCREFRESH


同期レコードをリフレッシュする。

UNITZINFO


Oracle Calendar Serverのタイムゾーン情報を出力する。

UNIUSER


カレンダ・ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダの一覧表示、追加または削除を行い、これらに関連付けられた情報を変更する。

UNIVERSION


Oracle Calendar Serverおよびそのコンポーネントのバージョンを確認する。

UNIWHO


サインオンしているカレンダ・ユーザーの情報を表示する。


UNIACCESSRIGHTS

uniaccessrights: ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダの予定表へのアクセス権を付与します。

構文

uniaccessrights -ls -grantee <user> -grantor <filter>
[-n <node-ID>] [-host <hostname:port>] [-uid <uid>] | [-krb]]
[-designate] [-eventview] [-taskview] [-scheduling]

uniaccessrights -mod -grantee <user>  -grantor <filter>
[-n <node-ID>] [-host <hostname:port>] [-uid <uid>] | [-krb]]
[-designate <modifier>] [-taskview <modifier>] [-eventview <modifier>]  [-scheduling <modifier>]

uniaccessrights -reset -grantee <user>  -grantor <filter>
[-n <node-ID>] [-host <hostname:port>] [-uid <uid>] | [-krb]]
[-designate] | [-taskview] | [-eventview] | [-scheduling]]

uniaccessrights -info [-n <node-ID>] [-host <hostname:port>]
[-uid <uid>] | [-krb]]
[[-designate] | [-taskview] | [-eventview] | [-scheduling]]

uniaccessrights -v
uniaccessrights -h

説明

このユーティリティによって、管理者は、別のユーザー、リソースまたはイベント・カレンダのカレンダ・データへのアクセス権をユーザーに付与できるほか、これらの権限の変更または取消しを行えます。このユーティリティは、複数のユーザーにアクセス権をまとめて設定する場合にも使用できます。

1人のユーザー、1つのリソースまたはイベント・カレンダ(権限付与者)から、別のユーザー、リソースまたはイベント・カレンダ(権限受領者)に付与されるアクセス権は、次のとおりです。

-lsオプションは、-modオプションおよび-resetオプションと相互に排他的な関係にあることに注意してください。

uniaccessrightsを実行するには、Oracle Calendar Serverが起動している必要があります。

オプション

-designate

<modifier>

代理権を変更します。代理は、別のユーザーまたはリソースの予定表を変更する権限が割り当てられたユーザーです。このフラグを使用すると、権限付与者のカレンダ・データへの代理アクセス権を付与または削除できます。<modifier>引数の詳細は「<modifier>引数の書式」を参照してください。

-eventview

<modifier>

カレンダ・イベントの表示権を変更します。このフラグを使用すると、権限付与者の予定表エントリの表示権を設定できます。<modifier>引数の詳細は「<modifier>引数の書式」を参照してください。

-grantor

フィルタ: <user> / [<resource>] / [<eventcal>]

所有するカレンダへのアクセス権を付与するエンティティを指定します。この権限付与者は、ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダにすることができます。データベースで複数のエンティティが一致した場合、uniaccessrightsは失敗します。このオプションを使用するには、アクション(-mod/-reset/-ls)を指定する必要があります。構文の詳細は、「<user>引数の書式」を参照してください。

-grantee

<user>

アクセス権を受領するユーザーを指定します。マルチノード・ネットワークの場合、権限受領者のリモート・ノードIDを指定します。データベースで複数のユーザーが一致した場合、(Q)uit(P)romptまたは(A)pply to allの3つのオプションから選択するよう求められます。一致するユーザーのいずれにもアクセス権を付与しない場合は、Qを入力します。一致するユーザーごとにオプションを選択するには、Pを入力します。一致するすべてのユーザーに指定のアクセス権を付与する場合は、Aを選択します。このオプションを使用するには、アクション(-mod/-reset/-ls)を指定する必要があります。<user>引数の詳細は「<user>引数の書式」を参照してください。

-host

<hostname:port>

権限付与者のアカウントが存在するホストの名前およびポート番号を指定します。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。

-info

<modifier>文字列を指定する際に有効な引数として使用できるキーおよび値を出力します。<modifier>にリストされた値は、テーブルに従って表示されます。

-krb

有効なKerberosチケットを使用する自動Kerberosログインを使用します。このオプションを使用するには、ユーティリティを実行するユーザーが、管理権限を持つOracle Calendar Serverユーザーであること、およびKerberosサーバー上にOracle Calendar Server UIDと一致するUIDを持っていることが必要です。このオプションは、-uidオプションとは併用できません。

-ls

特定のアクセス・タイプに関して、現時点で権限付与者が権限受領者に付与している権限をリストします。-designate-eventview-taskviewおよび-schedulingの中から1つ以上のオプションを使用して、表示する権限を指定します。指定がない場合は、すべての権限が表示されます。権限受領者は必ず指定してください。権限付与者によって付与されたデフォルトの権限は、ヘッダーGrantee: Everyoneに表示されます。

-mod

1人のユーザーから別のユーザーに付与されるアクセス権を変更します。このオプションは、-grantorオプションおよび-granteeオプションと併用します。-designate-eventview-taskviewおよび-schedulingの中から1つ以上のオプションを使用して、変更する権限を指定します。

-n

<node-ID>

権限付与者が存在するノードを指定します。ホスト上に複数のノードが存在する場合は必須です。

-reset

アクセス権を権限付与者のデフォルト権限にリセットします。このオプションは、-grantorオプションおよび-granteeオプションと併用します。ユーザーのデフォルト権限を表示するには、-lsオプションを使用します。

-scheduling

<modifier>

スケジューリング権を変更します。このフラグを使用すると、ユーザー(権限受領者)に対し、別のユーザー(権限付与者)に出席を依頼する権限を付与できます。<modifier>引数の詳細は「<modifier>引数の書式」を参照してください。

-taskview

<modifier>

タスクの表示権を変更します。このフラグを使用すると、権限付与者のタスクの表示権を設定できます。<modifier>引数の詳細は「<modifier>引数の書式」を参照してください。

-uid

<user-ID>

管理者のユーザーIDです。指定されていない場合は、SYSOPが使用されます。

-v

uniaccessrightsの現在のバージョン番号を出力します。

-h

uniaccessrightsの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

書式

<user>引数の書式

この引数は、ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダを表します。<user>引数は"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueは任意の文字列です。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。value文字列はワイルド・カード記号(*)で終了する場合があります。スラッシュ「/」が文字列に含まれる場合は、キーと値のペアのデリミタとして解釈されることを防ぐため、文字「\」でエスケープする必要があります。たとえば、"S=Hoopla/OU1=R\/D"のようになります。

UNIX環境でシェルが文字列を処理する場合(たとえば文字列がコマンドラインで提供される場合や、ユーティリティに引数として渡される場合)、文字列は引用符で囲む必要があります。また、シェルにとって意味をなす文字が文字列に含まれる場合は、シェルが解釈することを防ぐためその文字をエスケープ(つまり、エスケープ文字「\」を前に付ける)します。


注意:

IDのキーと値のペアがuser引数で指定されている場合は、ともに指定されている他のキーと値のペアはすべて無視されます。

指定の例: "S=Kilpi/G=Eeva"、"S=B*/G=Nicole/O=Acme"、"O=Acme/ID=1111/OU1=authors"

表6-2 使用可能なキー: UNIACCESSRIGHTS

キー X.400フィールド

S

G

I

イニシャル

ID

識別子

UID

ユーザー固有の識別子

R

リソース名

N

リソース番号

X

世代

N

イベント・カレンダ名

OU1

組織単位1

OU2

組織単位2

OU3

組織単位3

OU4

組織単位4

O

組織

C

A

管理ドメイン

P

プライベート・ドメイン

NODE-ID

ノードID

DEPARTMENT

部署

DISPLAYNAME

表示名

HOMEPHONE

自宅電話番号

HOMEPHONE2

代替自宅電話番号

PHONE2

代替勤務先電話

OFFICE-BUILDING

ビル名

OFFICE-ADDRESS

勤務先住所

OFFICE-CITY

市区町村

OFFICE-STATE

都道府県

OFFICE-POSTALCODE

郵便番号

PAGER

ポケットベル

ALIAS

ユーザーのエイリアス

NOTES

メモ

ASSISTANT

アシスタントの名前

ASSISTANT-PHONE

アシスタントの電話番号


<modifier>引数の書式

<modifier>引数は"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueは各キーに対して使用できる次の表内の任意の値です。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。

キーによって指定されたタイプのカレンダ・エントリへのアクセス権を付与しない場合は、-designateオプションでNONEを使用します。このタイプのカレンダ・エントリに対する出席依頼への応答権限を付与する場合は、REPLYを使用します。権限付与者が所有する(作成した)、指定のカレンダ・エントリの詳細を変更する権限を付与する場合は、MODIFYを使用します。特定タイプのイベントの開始時間および終了時間を参照する権限を代理ユーザーに付与する場合は、VIEWTIMESを使用します。権限受領者にすべてのカレンダ・データに対する代理権を付与する場合は、キーおよび値"ALL=true"を使用します。すべての代理権を削除する場合は、キーおよび値"ALL=false"を使用します。代理権をユーザーに付与する場合は、少なくとも1つのタイプのイベントの変更権限を含める必要があります。

キーで指定されたタイプのすべてのカレンダ・エントリを、権限受領者が参照できないようにする場合は、-eventviewオプションおよび-taskviewオプションでNONEを使用します。イベントの時間を参照する権限を付与する場合は、TIMESを使用します。権限付与者の予定表に含まれる、指定のカレンダ・エントリの詳細をすべて参照できる権限を付与する場合は、ALLを使用します。ユーザーの予定表のパブリック・エントリは、常に他のユーザーが参照できます。

-schedulingオプションで設定できる唯一の権限は、ユーザーに出席を依頼する権限です。権限付与者に出席を依頼する権限を、権限受領者に付与するには、"CANBOOKME=true"を使用します。

表6-3 UNIACCESSRIGHTS -designateオプションに使用可能なキーおよび値

キー 可能な値

ALL

[true, false]

PUBLICEVENT

[NONE, REPLY, VIEWTIMES, MODIFY]

CONFIDENTIALEVENT

[NONE, REPLY, VIEWTIMES, MODIFY]

PERSONALEVENT

[NONE, REPLY, VIEWTIMES, MODIFY]

NORMALEVENT

[NONE, REPLY, VIEWTIMES, MODIFY]

PUBLICTASK

[NONE, MODIFY]

CONFIDENTIALTASK

[NONE, MODIFY]

PERSONALTASK

[NONE, MODIFY]

NORMALTASK

[NONE, MODIFY]


表6-4 UNIACCESSRIGHTS -eventviewオプションに使用可能なキーおよび値

キー

ALL

[true, false]

CONFIDENTIAL

[NONE, TIMES, ALL]

PERSONAL

[NONE, TIMES, ALL]

NORMAL

[NONE, TIMES, ALL]


表6-5 UNIACCESSRIGHTS -taskviewオプションに使用可能なキーおよび値

キー

ALL

[true, false]

CONFIDENTIAL

[NONE, ALL]

PERSONAL

[NONE, ALL]

NORMAL

[NONE, ALL]


表6-6 UNIACCESSRIGHTS -schedulingオプションに使用可能なキーおよび値

キー

CANBOOKME

[true, false]


終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

UNIADDNODE

uniaddnode: 新しいOracle Calendar Serverノードを作成するか、既存のOracle Calendar Serverノードを再初期化します。

構文

内部ディレクトリ(外部ディレクトリ以外)

uniaddnode -n <node-ID> [-t <timezone>] [-a <nodealias>] [-r] [-y]
uniaddnode -sn <startNode-ID> [-num <numberOfNodes>] [-y]
uniaddnode -v
uniaddnode -h

外部ディレクトリ・サーバー(OCS)

uniaddnode [-n nodeId] [-t timezone] [-a alias] [-r] [-y]
uniaddnode -sn StartNode -num NumberOfNodes [-y]
uniaddnode -v
uniaddnode -h

外部ディレクトリ・サーバー(スタンドアロン)

uniaddnode -n <node-ID> [-t <timezone>] [-a <nodealias>] [-r] [-y]
uniaddnode -sn <startNode-ID> [-num <numberOfNodes>] [-y]
uniaddnode -v
uniaddnode -h

説明

このユーティリティは、新しいOracle Calendar Serverノードの作成および初期化を行います。

また、既存のノードの再初期化にも使用できます。ノードを再初期化する場合は、あらかじめそのノードのカレンダ・データベースから、ユーザー・アカウントを削除しておく必要があります。ユーザー・アカウントを削除しておくことで、接続されているすべてのノードおよびLDAPディレクトリ(存在する場合のみ)で、ユーザー・アカウント情報のクリーン・アップが正常に行われます。

外部のLDAPディレクトリを使用していない場合では、使用方法が多少異なります。

uniaddnodeは、Oracle Calendar Serverが停止しているときのみ、実行可能です。

オプション

-a

<nodealias>

ノードのエイリアスを指定します。<nodealias>は説明的な言葉で、スペースを含むことはできません。

-n

<node-ID>

ノードIDを指定します。ノードIDは、ネットワークのすべてのノードで一意であることが必要です。-nオプションは、Oracle Internet Directoryに接続されている場合はオプションです。Oracle Internet Directoryでは、ノードIDが指定されていない場合、ランダム・ノードIDが生成されます。

-r

ノードを再初期化します。


注意:

ノードの既存のカレンダ・データは、すべて失われます。


外部LDAPディレクトリの場合は、再初期化を行う前に、すべてのユーザーおよびリソースをノードから削除しておく必要があります。

-t

<timezone>

ノードのタイムゾーンを指定します。デフォルトは、Oracle Calendar Serverのインストール時に設定されるタイムゾーンです。タイムゾーンは、unitzinfoユーティリティ、$ORACLE_HOME/ocal/misc/timezone.iniファイルまたは第7章「カレンダのタイムゾーン表」で取得できます。

-sn

<startNode-ID>

初期化する最初のノードのノードIDを指定します。ノードIDは、ネットワークのすべてのノードで一意であることが必要です。-numを使用して、初期化するノードIDの数を指定します。ノードIDは、指定した開始ノードIDから、自動的に生成されます。

-num

<numberOfNodes>

-snオプションと併用することで、ノードの初期化のために生成されるノードIDの数を指定できます。

-y

-rオプションと併用することで、再初期化の確認を省略できます。-snオプションと併用することで、ノードがノード範囲内にすでに存在している場合は、そのノード範囲が確認されます。

-v

uniaddnodeの現在のバージョン番号を出力します。

-h

uniaddnodeの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

ファイル

$ORACLE_HOME/ocal/misc/unison.ini

これは、Oracle Calendar Serverの構成ファイルです。uniaddnodeユーティリティによって、このファイルに新しいノードごとに1つのノード・エントリが作成されます。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

0以外のすべての値はエラーを示します。

UNIADMRIGHTS

uniadmrights: ユーザーの管理権限を管理します。

構文

uniadmrights -info [-n <node-ID>] [-host <hostname:port>] [-uid <uid>] | [-krb]]

uniadmrights -ls -u <user> [-n <node-ID>] [-host <hostname:port>] [-uid <uid>] | [-krb]]

uniadmrights -scope <scope> -u <user> [-n <node-ID>] [-host <hostname:port>]
[-uid <uid>] | [-krb]]

uniadmrights -u <user> [-n <node-ID>] [-host <hostname:port>]
[-uid <uid>] | [-krb]]
[-user <rightsFilter>] [-resource <rightsFilter>] [-eventcal <rightsFilter>]
[-admgrp <rightsFilter>] [-pubgrp <rightsFilter>]  [-node <rightsFilter>] 
[-server <rightsFilter>] [-csm <rightsFilter>]


uniadmrights -v
uniadmrights -h

説明

このユーティリティによって、SYSOP(管理権限を持つユーザー)は、ユーザーに特定の管理権限を付与したり、付与した権限を取り消すことができます。また、各ユーザーが保有する権限を判別することもできます。

既存の権限はノードごとに付与され、次に示す管理権限の様々なグループに適用されます。

デフォルトでは、uniadmrightsのオプション-lsを使用すると、SYSOP(管理権限を持つユーザー)からユーザーに付与されたすべての権限がリストされます。-lsオプションはその他のオプションと相互排他的な関係にあることに注意してください。

uniadmrightsを実行するには、Oracle Calendar Serverが起動している必要があります。


注意:

ユーザーの作成時にこれらの管理権限の1つ以上を自動的に付与するには、user.iniファイルでManageHolidays、ManageAdmGroupsおよびCreatePublicGroupsの各キーワードを使用してください。

オプション

-admgrp

<rightsFilter>

管理グループの管理権限を指定します。このオプションを使用すると、管理グループを管理する権限を付与できます。-lsとの併用はできません。<rightsFilter>引数の詳細は「<rightsFilter>引数の書式」を参照してください。

-csm

<rightsFilter>

CSM(Calendar Server Manager)へのアクセス権を付与または取り消します。このオプションを使用すると、Oracle Calendar Serverを起動および停止する権限、またはノードを無効にする権限を付与できます。-lsとの併用はできません。

ただし、管理者ユーザーがこれらの権限を使用する際には、CSMのUIDおよびパスワードを入力する必要があります。uninodeunistartunistopを参照してください。<rightsFilter>引数の詳細は「<rightsFilter>引数の書式」を参照してください。

-eventcal

<rightsFilter>

イベント・カレンダの管理権限を指定します。-lsとの併用はできません。<rightsFilter>引数の詳細は「<rightsFilter>引数の書式」を参照してください。

-host

<hostname:port>

ホストの名前およびポート番号を指定します。ホストがリモートの場合に必須。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。

-krb

有効なKerberosチケットを使用する自動Kerberosログインを使用します。このオプションを使用するには、ユーティリティを実行するユーザーが、管理権限を持つOracle Calendar Serverユーザーであること、およびKerberosサーバー上にOracle Calendar Server UIDと一致するUIDを持っていることが必要です。このオプションは、-uidオプションとは併用できません。

-ls

指定したユーザーに付与されたすべての権限をリストします。

-n

ノードを指定します。ホスト上に複数のノードが存在する場合は必須です。

<node-ID>

-node

<rightsFilter>

ノード・レベルの管理権限を指定します。<rightsFilter>引数の詳細は「<rightsFilter>引数の書式」を参照してください。

-pubgrp

<rightsFilter>

パブリック・グループの管理権限を指定します。-lsとの併用はできません。<rightsFilter>引数の詳細は「<rightsFilter>引数の書式」を参照してください。

-resource

<rightsFilter>

リソースの管理権限を指定します。-lsとの併用はできません。<rightsFilter>引数の詳細は「<rightsFilter>引数の書式」を参照してください。

-scope

<scope>

管理権限の有効範囲を指定します。<scope>に使用できる値は、nodeおよびnetworkの2つです。ユーザー自身のノードのみに権限を設定する場合は、nodeを使用します。ネットワークのすべてのノード(指定されたノードに接続しているすべてのノード)に管理権限を適用する場合は、networkを使用します。有効範囲は、このユーザーに付与されたすべての権限グループに適用されます。

-server

<rightsFilter>

サーバーの管理権限を指定します。-lsとの併用はできません。<rightsFilter>引数の詳細は「<rightsFilter>引数の書式」を参照してください。

-u

<user>

管理権限が変更またはリストされる(-ls)ユーザーを指定します。データベースで複数のユーザーが一致した場合、uniadmrightsは失敗します。指定された権限は、一致したユーザーに付与されます。<user>引数の詳細は「<user>引数の書式」を参照してください。

-uid

<user-ID>

管理者のユーザーIDです。指定されていない場合は、SYSOPが使用されます。

-user

<rightsFilter>

ユーザーの管理権限を指定します。-lsとの併用はできません。<rightsFilter>引数の詳細は「<rightsFilter>引数の書式」を参照してください。

-v

uniadmrightsの現在のバージョン番号を出力します。

-h

uniadmrightsの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

書式

<user>引数の書式

<user>引数は"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueは任意の文字列です。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。value文字列はワイルド・カード記号(*)で終了する場合があります。スラッシュ「/」が文字列に含まれる場合は、キーと値のペアのデリミタとして解釈されることを防ぐため、文字「\」でエスケープする必要があります。たとえば、"S=Hoopla/OU1=R\/D"のようになります。

UNIX環境でシェルが文字列を処理する場合(たとえば文字列がコマンドラインで提供される場合や、ユーティリティに引数として渡される場合)、文字列は引用符で囲む必要があります。また、シェルにとって意味をなす文字が文字列に含まれる場合は、シェルが解釈することを防ぐためその文字をエスケープ(つまり、エスケープ文字「\」を前に付ける)します。


注意:

IDのキーと値のペアがuser引数で指定されている場合は、ともに指定されている他のキーと値のペアはすべて無視されます。

指定の例: "S=Kilpi/G=Eeva"、"S=B*/G=Nicole/O=Acme"、"O=Acme/ID=1111/OU1=authors"

表6-7 使用可能なキー: UNIADMRIGHTS

キー X.400フィールド

S

G

I

イニシャル

ID

識別子

UID

ユーザー固有の識別子

X

世代

OU1

組織単位1

OU2

組織単位2

OU3

組織単位3

OU4

組織単位4

O

組織

C

A

管理ドメイン

P

プライベート・ドメイン

DEPARTMENT

部署

DISPLAYNAME

表示名

HOMEPHONE

自宅電話番号

HOMEPHONE2

代替自宅電話番号

PHONE2

代替勤務先電話

OFFICE-BUILDING

ビル名

OFFICE-ADDRESS

勤務先住所

OFFICE-CITY

市区町村

OFFICE-STATE

都道府県

OFFICE-POSTALCODE

郵便番号

PAGER

ポケットベル

ALIAS

ユーザーのエイリアス

NOTES

メモ

ASSISTANT

アシスタントの名前

ASSISTANT-PHONE

アシスタントの電話番号


<rightsFilter>引数の書式

<rightsFilter>引数は"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueは各キーに対して使用できる次の表内の任意の値です。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。

指定された管理権限グループのすべての管理権限を、指定されたユーザーに付与する場合は、キーおよび値"ALL=true"を使用します。すべての権限を削除する場合は、キーおよび値"ALL=false"を使用します。

表6-8 UNIADMRIGHTS -userオプションに使用可能なキーおよび値

キー 可能な値 説明

All

[true, false]

この表内のすべての権限

Create

[true, false]

ユーザー・アカウントの作成

Modify

[true, false]

ユーザー・アカウント情報の変更

Delete

[true, false]

ユーザー・アカウントの削除

Enable

[true, false]

ユーザー・アカウントの有効化または無効化

Setrights

[true, false]

ユーザーへの管理権限の付与

Setdesignate

[true, false]

ユーザーの代理権の設定

Setviewing

[true, false]

ユーザーのカレンダ・データの表示権の付与

Password

[true, false]

ユーザー・パスワードの変更

Transferevent

[true, false]

イベントの所有権を1人のユーザーから別のユーザーに移行


表6-9 UNIADMRIGHTS -resourceオプションに使用可能なキーおよび値

キー 可能な値 説明

All

[true, false]

この表内のすべての権限

Create

[true, false]

リソース・アカウントの作成

Modify

[true, false]

リソース・アカウント情報の変更

Delete

[true, false]

リソース・アカウントの削除

Enable

[true, false]

リソース・アカウントの有効化または無効化

Setdesignate

[true, false]

リソースの代理権の設定

Setviewing

[true, false]

リソースのカレンダ・データの表示権の付与

Password

[true, false]

リソース・パスワードの変更

Transferevent

[true, false]

イベントの所有権を1つのリソースから別のリソースに移行


表6-10 UNIADMRIGHTS -eventcalオプションに使用可能なキーおよび値

キー 可能な値 説明

All

[true, false]

この表内のすべての権限

Create

[true, false]

イベント・カレンダ・アカウントの作成

Modify

[true, false]

イベント・カレンダ・アカウント情報の変更

Delete

[true, false]

イベント・カレンダ・アカウントの削除

Enable

[true, false]

イベント・カレンダ・アカウントの有効化または無効化

Setdesignate

[true, false]

イベント・カレンダの代理権の設定

Setviewing

[true, false]

イベント・カレンダのカレンダ・データの表示権の付与

Password

[true, false]

イベント・カレンダ・パスワードの変更

Manageevent

[true, false]

イベント・カレンダのエントリの管理


表6-11 UNIADMRIGHTS -admgrpオプションに使用可能なキーおよび値

キー 可能な値 説明

All

[true, false]

この表内のすべての権限

Create

[true, false]

管理グループの作成

Modify

[true, false]

管理グループの変更

Delete

[true, false]

管理グループの削除

Attach

[true, false]

管理グループへのユーザーの追加

Detach

[true, false]

管理グループからのユーザーの削除


表6-12 UNIADMRIGHTS -pubgrpオプションに使用可能なキーおよび値

キー 可能な値 説明

All

[true, false]

この表内のすべての権限

Create

[true, false]

パブリック・グループの作成

Modify

[true, false]

パブリック・グループの変更

Delete

[true, false]

パブリック・グループの削除

Attach

[true, false]

パブリック・グループへのユーザーの追加

Detach

[true, false]

グループからのユーザーの削除


表6-13 UNIADMRIGHTS -nodeオプションに使用可能なキーおよび値

キー 可能な値 説明

All

[true, false]

この表内のすべての権限

Edit-item-ini

[true, false]

Calendar AdministratorのWebインタフェースを使用した、user.iniファイル、resource.iniファイルまたはeventcal.iniファイルの編集

Restore

[true, false]

ユーザーのリストア

Holiday

[true, false]

休日の管理

Modify

[true, false]

Calendar AdministratorのWebインタフェースを使用した、unison.iniのノード情報(エイリアスまたはタイムゾーン)の変更


表6-14 UNIADMRIGHTS -serverオプションに使用可能なキーおよび値

キー 可能な値 説明

All

[true, false]

この表内のすべての権限

Edit-unison-ini

[true, false]

unison.iniファイルの更新


表6-15 UNIADMRIGHTS -csmオプションに使用可能なキーおよび値

キー 可能な値 説明

All

[true, false]

この表内のすべての権限

Access

[true, false]

サーバーおよびノードを起動および停止するための、CSMへのアクセス


警告

ディレクトリ・サーバー警告

Oracle Calendar Serverのユーティリティ用のディレクトリ・サーバー構成の意味を理解することが重要です。

サプライヤ・コンシューマ構成

サプライヤ・コンシューマ構成では、コンシューマとサプライヤ間の更新のスケジューリングによって両者間の一時的な違いが発生する場合があります。対応するサプライヤとまだ同期化されていないコンシューマ・ディレクトリ・サーバーから、Oracle Calendar Serverのユーティリティが読み取っている可能性があります。

サード・パーティのディレクトリ・サーバーについての追加手順

Oracle Calendar Serverがサポート対象のディレクトリ・サーバーとともにスタンドアロン・モードでデプロイされている場合、管理権限をユーザーに付与するには追加の手順が必要です。SYSOP以外のユーザーにディレクトリ・サーバーへのアクセス権を付与することの詳細は、『Oracle Calendar管理者ガイド』の第6章の「その他のディレクトリ・サーバーのアクセス権の付与」を参照してください。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

UNICPINR

unicpinr: unicpoutrによって作成されたファイルからOracle Calendar Serverノードに、リソース・データをコピーします。

構文

unicpinr [-add] [-f <filename>] [-start <day> <month> <year>]
[-end <day> <month> <year>] [-host <hostname:port>] -n <Node-ID>

unicpinr [-add] [-start <day> <month> <year>] [-end <day> <month> <year>]
[-host <hostname:port>] -n <Node-ID>  < [<filename>]

unicpinr -ls [<filename(s)>]

unicpinr -v
unicpinr -h

説明

unicpoutrユーティリティで作成された)リソース・データが含まれているファイルを、Oracle Calendar Serverノードにコピーします。このユーティリティをunicpoutrと併用すると、1つのノードから別のノードにリソースを移動したり、1つのリソースの予定表を別のリソースに追加することが可能になります(「例」を参照)。

デフォルトでは、ファイル内で指定されたリソースが移動先のOracle Calendar Serverノードに存在している必要があります。これに該当しない場合は、-addオプションを使用してリソースを追加します。

unicpinrは、Oracle Calendar Serverが起動している場合のみ実行可能です。

移動先ノードへのコピー時に、ファイル内の情報がunicpinrによってどのように処理されるかを理解しておくことが重要です。

オプション

-add

リソースを、ファイルにコピーする前にデータベースに追加します。リソースがすでにノードに存在する場合は、このオプションを指定するとエラーになります。ディレクトリ・サーバーでは、リソースはbaseDNの下に作成されます。

-end

<day> <month> <year>

処理されるイベントの終了日を設定します。デフォルトでは、ファイル内のすべてのイベントが作成されます。このオプションおよび-startオプションを使用すると、一部のイベントを除外できます。日付は"日 月 年"という形式で表します。年は4桁の数字を使用して指定します。有効な日付書式は"12 mar 1995"、"15 october 1994"、"25 12 1995"(1995年12月25日の場合)などです。"mar 12 1995"や"12 dec"などの書式は無効となり、エラー・メッセージが生成されます。

-f

<filename>

入力ファイル名を指定します。unicpoutrユーティリティで作成したファイルを指定する必要があります。デフォルトでは、標準入力が使用されます。

-host

<hostname:port>

ホストの名前およびポート番号を指定します。ホストがリモートの場合に必須。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。

-ls

指定されたファイル名ごとに、ファイル名およびファイル名に含まれるリソースの名前をリストします。リソース名はファイル名の後ろに表示されます。unicpoutrコマンドで作成されたファイル以外はリストされません。ファイル名が指定されていない場合、現行ディレクトリ(.)のファイルが調査されます。

-n

<node-ID>

ノードを指定します。

-start

<day> <month> <year>

処理されるイベントの開始日を設定します。デフォルトでは、ファイル内のすべてのイベントが作成されます。このオプションおよび-endオプションを使用すると、一部のイベントを除外できます。日付は"日 月 年"という形式で表します。年は4桁の数字を使用して指定します。有効な日付書式は"12 mar 1995"、"15 october 1994"、"25 12 1995"(1995年12月25日の場合)などです。"mar 12 1995"や"12 dec"などの書式は無効となり、エラー・メッセージが生成されます。

-v

unicpinrの現在のバージョン番号を出力します。

-h

unicpinrの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

リソース識別子キー

表6-16 使用可能なキー: UNICPINR

キー 説明

R

リソース名

N

リソース番号

CA

容量

S

連絡先の姓

G

連絡先の名

LOC

場所

PHONE

電話番号

FAX

FAX番号


1つのノードから別のノードへのリソースの移動

1つのノードから別のノードにリソースを移動するには、unicpinrunicpoutrおよびuniuserと併用します。次の例では、リソースbetacamがノード30からノード35に移動します。

  1. 移動するリソースがノード30に存在することを確認します。

    % uniuser -ls "R=Betacam" -n 30
    R=Betacam/CA=1/ID=1234
    
    
  2. リソース・データをファイルにコピーします。

    % unicpoutr "R=Betacam" -f betacam.dat -n 30
    
    
  3. ノードからリソースを削除します。通常は2つの異なるノードに同じリソースを存在させる必要がないため、この手順を行います。

    % uniuser -del "R=Betacam" -n 30 
    
    
  4. 移動先ノードにリソースを追加します。

    % unicpinr -add -f betacam.dat -n 35
    

1つのリソースの予定表を別のリソースの予定表に追加

1つのリソースの予定表を別のリソースの予定表に追加するには、unicpinrunicpoutrと併用します。この例では、PineNookの予定表がOakCrannyの予定表に追加されます。

  1. (ノード30から)PineNookのリソース・データをファイルにコピーします。

    % unicpoutr "R=PineNook" -f pinenook.dat -n 30
    
    
  2. ファイルを編集し、リソース識別子を変更してOakCrannyのリソース識別子と一致させます。

    % vi pinenook.dat
    
    
  3. ノード30のOakCrannyにファイルをコピーします。このリソースはすでに存在するため、パスワードおよび予定表に固有のプリファレンスは上書きされません。

    % unicpinr -f pinenook.dat -n 30
    
    

    PineNookの予定表情報が、OakCrannyの既存の予定表情報に追加されます。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

警告

予定表のサイズおよび処理時間

ファイル内の予定表のサイズにより、unicpinrが完了するまでに時間がかかる場合があります。

このユーティリティの制限

unicpファミリのユーティリティには次の制限があるため、これを考慮する必要があります。

ディレクトリ・サーバー警告

Oracle Calendar Serverのユーティリティ用のディレクトリ・サーバー構成の意味を理解することが重要です。サプライヤ・コンシューマ構成では、コンシューマとサプライヤ間の更新のスケジューリングによって両者間の一時的な違いが発生する場合があります。対応するサプライヤとまだ同期化されていないコンシューマ・ディレクトリ・サーバーから、Oracle Calendar Serverのユーティリティが読み取っている可能性があります。

関連項目

unicpoutr, unicpr

UNIARCH(UNIX専用)

uniarch: Oracle Calendar ServerのTARアーカイブを作成します。

構文

uniarch [-d] [-y] [-t | -f <filename>] [-p <path>] [-u <user>] [-g <group>]

uniarch -v
uniarch -h

説明

uniarchは、Oracle Calendar Serverのバックアップを作成します。デフォルトでは、$ORACLE_HOME/ocalディレクトリ全体がアーカイブされます。

uniarchは、バックアップ対象のディレクトリの外から起動する必要があります。たとえば、Oracle Calendar Server全体をバックアップする場合は、$ORACLE_HOME/ocalディレクトリの外からuniarchを起動します。

uniarchは、Oracle Calendar Serverが停止しているときのみ実行可能です。


注意:

uniarchでは、Oracle Calendar Serverの内部データベースがバックアップされます。ディレクトリ・サーバーを使用している場合は、そのデータベースもバックアップする必要があります。

オプション

-d

Oracle Calendar Serverデータベースである$ORACLE_HOME/ocal/db/nodesのコンテンツのみをバックアップします。

-f

<filename>

アーカイブ・ファイルの名前を指定します。このオプションを使用していない場合は、ファイル名の要求が行われます。

-t

TARデフォルト・デバイスがアーカイブ先ファイルで使用されるようにします。

-y

デフォルトでは、アーカイブの作成を続行する前に、uniarchによる確認要求が行われます。このオプションは、uniarchに対し、確認要求を行わずに自動的に続行するよう指示します。コール処理にttyが関連付けられていない場合は、デフォルト設定に戻ります。

-g

<group>

UNIXグループを指定します。

-p

<path>

dbディレクトリ(-p "$ORACLE_HOME/ocal"など)が含まれているサーバー・ディレクトリのパスを指定します。

-u

<user>

UNIXユーザーを指定します。

-v

uniarchの現在のバージョン番号を出力します。

-h

uniarchの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

UNIB2LENDIAN

unib2lendian: Oracle Calendar Serverノード・データベースを、ビッグ・エンディアンのUNIXプロセッサ用形式からリトル・エンディアンのWindowsプロセッサ用形式に変換します。このユーティリティの詳細は、オラクル社カスタマ・サポート・センターに問い合せてください。

構文

unib2lendian [-n <node-ID>]
unib2lendian -v
unib2lendian -h

説明

unib2lendianは、ビッグ・エンディアンのUNIXマシン(Solaris、HP-UXまたはAIXなど)で実行されるOracle Calendar Serverから、リトル・エンディアン・マシン(Windowsなど)で実行されるOracle Calendar Serverに、ノード・データベースを移行する際に使用します。

このユーティリティは、ビッグ・エンディアン形式からリトル・エンディアン形式に、ノード・データベースの*.datファイルを変換します。変換は、ファイルのコピーで実行されるため、元のデータベースは変更されません。変換に必要なファイルは*.datファイルのみです。それ以外のファイルは変換先のマシンでビルドされます。

unil2bendianは、リトル・エンディアン形式からビッグ・エンディアン形式にファイルを変換するための、補足的なユーティリティです。

unib2lendianは、Oracle Calendar Serverが停止しているときのみ実行可能です。

オプション

-n

<node-ID>

変換するノードを指定します。ローカル・ホスト上に複数のノードが存在する場合は必須です。

-v

unib2lendianの現在のバージョン番号を出力します。

-h

unib2lendianの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

ビッグ・エンディアン・マシンからリトル・エンディアン・マシンへのノードの移行

次の例では、ノード45を変換し、ビッグ・エンディアン・ソース・システムで実行されるOracle Calendar Serverから、リトル・エンディアン移行先システムで実行されるOracle Calendar Serverに移行します。

この例では、移行先システムにインストールされたOracle Calendar Serverはソース・システムと同じバージョンになります。また、移行先システムには新規カレンダ・ノードが存在し、本番データは何も含まれません。移行先ノードの空のコンテンツは、ソース・ノードから移行されたデータで上書きされます。

  1. 両方のマシンでOracle Calendar Serverを停止します。この手順の中で指示があるまでは、どちらのサーバーも再起動しないでください。

  2. ソースおよび移行先のシステムでunidbbackupユーティリティを使用してOracle Calendar Serverデータベースをバックアップします。

  3. ソース・ノードでunib2lendianを実行します。

    unib2lendian -n 45
    

    変換されたノードのコピーは、$ORACLE_HOME/ocal/db/nodes/<N#>/perm_convディレクトリに保存されます。ここで<N#>は、ソース・ノードに対応するunison.iniセクションのnameパラメータの値です。

  4. $ORACLE_HOME/ocal/misc/unison.iniファイルからソース・ノードのセクションを、移行先ホストのunison.iniファイルにコピーします。次に例を示します。

    [45]
    name = N1
    version = A.02.62
    
  5. ソース・システムのperm_convディレクトリのすべての*.datファイルを、移行先システムの$ORACLE_HOME/ocal/db/nodes/<N#>/permディレクトリにコピーします。

  6. ソース・システムの$ORACLE_HOME/ocal/db/nodes/<N#>/streamsディレクトリのコンテンツを、移行先システムの$ORACLE_HOME/ocal/db/nodes/<N#>/streamsディレクトリにコピーします。

  7. 移行先システムで、$ORACLE_HOME/ocal/db/nodes/Nempty/perm/unison.dbdファイルおよび$ORACLE_HOME/ocal/db/nodes/Nempty/perm/vista.ctbファイルを新規の$ORACLE_HOME/ocal/db/nodes/<N#>/permディレクトリにコピーします。

  8. ノードがノード・ネットワークに含まれている場合は、Oracle Calendar Serverを再起動する前に、ネットワーク情報を必ず更新してください。


    注意:

    この手順を実行しなかった場合、データ障害またはデータベースの破損、あるいはその両方が発生する可能性があります。

    ノードのネットワーク情報を更新するには、次の手順に従います。

    • まず、ノード・ネットワークのすべてのOracle Calendar Serverを停止します。

    • unidbfixを使用して、remotenode.datファイルの情報をすべてのノードのremotenode.iniファイルにエクスポートします。たとえば、ネットワークがノード30、35、40、45および50で構成されている場合は、次のようになります。

      % unidbfix -export -n 30
      % unidbfix -export -n 35
      % unidbfix -export -n 40
      % unidbfix -export -n 45
      % unidbfix -export -n 50
      
      

      注意:

      unidbfixは、各ノードのローカル・ホストで実行する必要があります。

    • ネットワークの各ノードの$ORACLE_HOME/ocal/db/nodes/<Nx>/perm/remotenode.iniファイルを編集し、ノード45に関連付けられているホスト名を変更します。

    • リトル・エンディアンのUNIXホストに移行する場合は、ファイルの所有権およびコピー済ファイルの権限が正しく設定されるように、ノード45でunicleanを実行します。

    • ノード45でunidbfix -kを実行し、キー・ファイルを作成します。

    • unidbfix -importを使用し、remotenode.iniファイルの新しい情報を使用して、remotenode.datファイルを更新します。

      % unidbfix -import -n 30
      % unidbfix -import -n 35
      % unidbfix -import -n 40
      % unidbfix -import -n 45
      % unidbfix -import -n 50
      
      

      これにより、各ノードのキー・ファイルの再ビルドも行われます。

    • $ORACLE_HOME/ocal/misc/nodes.iniファイルを更新し、ノード45のホスト名の変更を反映させます。

  9. すべてのOracle Calendar Serverを再起動します。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 データベースの変換に失敗

2 使用時エラー

関連項目

unidbfix, unistart, unistop, uninode

UNICHECK(UNIX専用)

unicheck: Oracle Calendar Serverのファイル・システムを確認します。

構文

unicheck [-nowarn] [-nodb | -maxdb <n>] [-c]

unicheck -v
unicheck -h

説明

unicheck: Oracle Calendar Serverのファイル・システムを確認します。このユーティリティはまず、Oracle Calendar Serverがローカル・オペレーティング・システムで実行されるバージョンであることをチェックします。これに該当しない場合、unicheckは、ユーザーに処理を続行するかどうかを確認します。そのバージョンがローカル・オペレーティング・システムで実行可能な場合、unicheckは次のことを確認します。

  1. すべての必要なファイルおよびディレクトリが存在する。

  2. 権限、所有者およびグループの情報が、ファイルおよびディレクトリで正しく設定されている。

矛盾はすべてレポートされます。ファイルまたはディレクトリ全体が見つからない場合を除いて、すべての問題はunicleanを実行することで修正されます。

ファイル・システムを正常な状態に保つには、unicheckを定期的に実行する必要があります。

unicheckは、Oracle Calendar Serverが起動中か停止中かにかかわらず、実行できます。

オプション

-maxdb

<n>

unicheckによって考慮される、ノード・データベースの最大数を指定します。たとえば<n>=30の場合、unicheckは、最初の30のノード・データベースに関連するファイルのみをチェックします。

-nowarn

警告メッセージを出力しません(エラー・メッセージは出力されます)。

-nodb

データベース・ファイルをチェックしません。

-c

静的ファイルごとに、システム独立チェックサムを計算します。このオプションを使用する場合は、将来の使用のために、出力をファイルにリダイレクトする必要があります。

-v

unicheckの現在のバージョン番号を出力します。

-h

unicheckの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 警告エラー

4 サーバー・エラー

5 致命的なエラー

6 ユーザー割込み

UNICKSUM

unicksum: ファイルのチェックサムを生成します。

構文

unicksum <filename>

unicksum -v
unicksum -h

説明

unicksumは、同じファイルの2つのインスタンス間の差異が存在するかどうかを判別するために使用する、ファイルのチェックサムを生成します。

unicksumは、Oracle Calendar Serverが起動中か停止中かにかかわらず、実行できます。

オプション

-v

unicksumの現在のバージョン番号を出力します。

-h

unicksumの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

UNICLEAN(UNIX専用)

uniclean: Oracle Calendar Serverのファイル・システムをクリーン・アップします。

構文

uniclean

uniclean -v
uniclean -h

説明

unicleanは、一部の一時ファイルを削除し、ファイルとディレクトリ、および所有者とグループの権限が正しく設定されていることを確認して、Oracle Calendar Serverのファイル・システムをクリーン・アップします。

unicleanは、Oracle Calendar Serverが起動中か停止中かにかかわらず、実行できます。

オプション

-v

unicleanの現在のバージョン番号を出力します。

-h

unicleanの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

関連項目

unicheck

UNICPINU

unicpinu: unicpoutuによって作成されたユーザー・データのファイル内容を、Oracle Calendar Serverノードにコピーします。

構文

unicpinu [-add ] [-f <filename>] [-start <day> <month> <year>] [-end <day> <month> <year>] [-host <hostname:port>] -n <node-ID>

unicpinu [-add ] [-start <day> <month> <year>] [-end <day> <month> <year>] [-host <hostname:port>] -n <node-ID> < <filename>

unicpinu -ls [<filename(s)>]

unicpinu -v
unicpinu -h

説明

unicpinuは、(unicpoutuによって作成された)ユーザー・データが含まれているファイルを、Oracle Calendar Serverノードにコピーします。このユーティリティをunicpoutuと併用することで、1人のユーザーの予定表を別のユーザーの予定表に追加できます(「例」を参照)。このユーティリティをunicpoutuと併用して1つのノードから別のノードにユーザーを移動することもできますが、ユーザー移動用の正しいユーティリティはunimvuserです。unimvuserを使用すれば、unicpoutuunicpinuを使用してユーザーを移動した場合に発生するデータ障害を回避できます。

デフォルトでは、ファイル内で指定されたユーザーが移動先のOracle Calendar Serverノードに存在する必要があります。これに該当しない場合は、-addオプションを使用してユーザーを追加できます。

unicpinuは、Oracle Calendar Serverが起動しているときのみ実行可能です。

移動先ノードへのコピー時に、入力ファイル内の情報がunicpinuによってどのように処理されるかを理解しておくことが重要です。

オプション

-add

ユーザーをデータベースに追加し、ユーザーの予定表にコピーします。ユーザーがすでに存在する場合は、このオプションを指定するとエラーになります。ディレクトリ・サーバーでは、ディレクトリ・サーバーにユーザーが存在し(入力ファイルで指定されたX.400のキーと値のペアが、すべて一致する必要があります)、そのユーザーがまだカレンダ・ユーザーではないことが必要です。

-end

<day> <month> <year>

処理されるイベントおよびタスクの終了日を設定します。デフォルトでは、ファイル内のすべてのイベントおよびタスクが作成されます。このオプションおよび-startオプションを使用すると、一部のイベントおよびタスクを除外できます。日付は"日 月 年"という形式で表します。年は4桁の数字を使用して指定します。有効な日付書式は"12 mar 1995"、"15 october 1994"、"25 12 1995"(1995年12月25日の場合)などです。"mar 12 1995"や"12 dec"などの書式は無効となり、エラー・メッセージが生成されます。

-f

<filename>

入力ファイル名を指定します。入力ファイルは、unicpoutrユーティリティを使用して作成する必要があります。このオプションが指定されていない場合、標準入力が使用されます。

-host

<hostname:port>

ホストの名前およびポート番号を指定します。ホストがリモートの場合に必須。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。

-ls

<filename(s)>

指定された各ファイル名に対し、ファイル名およびファイルに含まれるユーザーのX.400名およびアドレスが出力されます。X.400名およびアドレスは、ファイル名の後ろに表示されます。unicpoutuコマンドで作成されたファイル以外はリストされません。ファイル名が指定されていない場合、現行ディレクトリ(.)のファイルが調査されます。

-n

<node-ID>

ノードを指定します。

-start

<day> <month> <year>

処理されるイベントおよびタスクの開始日を設定します。デフォルトでは、ファイル内のすべてのイベントおよびタスクが作成されます。このオプションおよび-endオプションを使用すると、一部のイベントおよびタスクを除外できます。日付は"日 月 年"という形式で表します。年は4桁の数字を使用して指定します。有効な日付書式は"12 mar 1995"、"15 october 1994"、"25 12 1995"(1995年12月25日の場合)などです。"mar 12 1995"や"12 dec"などの書式は無効となり、エラー・メッセージが生成されます。

-v

unicpinuの現在のバージョン番号を出力します。

-h

unicpinuの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

X.400名およびアドレス・キー

表6-17 使用可能なキー: UNICPINU

キー 説明

S

G

I

イニシャル

X

世代

OU1

組織単位1

OU2

組織単位2

OU3

組織単位3

OU4

組織単位4

O

組織

C

A

管理ドメイン

P

プライベート・ドメイン


1つのノードから別のノードへのユーザーの移動

1つのノードから別のノードにユーザーを移動するには、unicpinuunicpoutuおよびuniuserと併用します。この例では、ユーザーSarah Hermanがノード20からノード44に移動し、このユーザーの組織単位の1つがSalesからR&Dに変更されます。


注意:

この手順は、unimvuserでは必要な移動を完了できない場合のみ、使用してください。この手順の実行時に失われるデータの詳細は、「警告」を参照してください。

  1. 移動するユーザーがノード20に存在することを確認します。

    % uniuser -ls "S=Herman/G=S*" -n 20
    S=Herman/G=Sarah/OU1=Dallas/OU2=Sales/ID=1234
    
    
  2. ユーザーの予定表およびユーザー情報をファイルにコピーします。

    % unicpoutu "G=Sara*/S=Herman -f sherman.dat -n 20
    
    
  3. ノード20からユーザーを削除します。通常は2つの異なるノードに同じユーザーを存在させる必要がないため、この手順を行います。ディレクトリ・サーバーでは、この後にunicpinu -addコマンドが続く場合はこの手順を行う必要があります。

    % uniuser -del "G=Sara*/S=Herman" -n 20
    
    
  4. 移動先ノードにユーザーを追加します。

    % unicpinu -add -f sherman.dat -n 44
    S=Herman/G=Sarah/OU1=Dallas/OU2=Sales/ID=1234
    

1人のユーザーの予定表を別のユーザーの予定表に追加

1人のユーザーの予定表を別のユーザーの予定表に追加するには、unicpinuunicpoutuと併用します。この例では、Sarah Hermanの予定表をYannick Olafsenの予定表に追加します。

  1. Sarah Hermanのユーザー・データを(ノード20から)ファイルにコピーします。

    % unicpoutu "G=Sara*/S=Herman" -f sherman.dat -n 20
    
    
  2. sherman.datファイルを編集し、X.400名およびアドレスを変更して、Yannick Olafsenのデータベースに含まれているものと一致させます。

    % vi sherman.dat
    
    
  3. ノード24にファイルをコピーします。Yannick Olafsenはすでにユーザーとしてノード24に存在するため、このユーザーの個人情報、パスワードおよび予定表のプリファレンスは上書きされません。

    % unicpinu -f sherman.dat -n 24
    
    

    Sarah Hermanの予定表情報が、Yannick Olafsenの既存の予定表情報に追加されます。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

警告

予定表のサイズおよび処理時間

ファイル内の予定表のサイズにより、unicpinuが完了するまでに時間がかかる場合があります。

このユーティリティの制限

unicpファミリのユーティリティには次の制限があるため、これを考慮する必要があります。

ディレクトリ・サーバー警告

Oracle Calendar Serverのユーティリティ用のディレクトリ・サーバー構成の意味を理解することが重要です。サプライヤ・コンシューマ構成では、コンシューマとサプライヤ間の更新のスケジューリングによって両者間の一時的な違いが発生する場合があります。対応するサプライヤとまだ同期化されていないコンシューマ・ディレクトリ・サーバーから、Oracle Calendar Serverのユーティリティが読み取っている可能性があります。

関連項目

unicpoutu, unicpu

UNICPOUTR

unicpoutr: リソース・データをOracle Calendar Serverノードからファイルにコピーします。

構文

unicpoutr -u resname [-f <filename>] [-host <hostname:port>]
[-start <day> <month> <year>] [-end <day> <month> <year>] -n <node-ID>

unicpoutr -v
unicpoutr -h

説明

unicpoutrは、リソースのデータをOracle Calendar Serverノードからファイルにコピーします。unicpinrユーティリティと併用することで、1つのノードから別のノードにリソースを移動したり、1つのリソースから別のリソースにリソースの予定表をコピーできます。

unicpoutrは、Oracle Calendar Serverが起動しているときのみ実行可能です。

unicpoutrは、次の情報をファイルにコピーします(出力ファイルの書式およびコンテンツの詳細は、unicprを参照してください)。

次の情報は、ファイルにコピーされません。

オプション

-end

<day> <month> <year>

処理されるイベントの終了日を設定します。デフォルトでは、すべてのイベントが出力されます。このオプションおよび-startオプションを使用すると、一部のイベントを除外できます。日付は"日 月 年"という形式で表します。年は4桁の数字を使用して指定します。有効な日付書式は"12 mar 1995"、"15 october 1994"、"25 12 1995"(1995年12月25日の場合)などです。"mar 12 1995"や"12 dec"などの書式は無効となり、エラー・メッセージが生成されます。

-f

<filename>

出力ファイル名を指定します。このファイルはすでに存在していないことが必要です。デフォルトでは、標準出力が使用されます。

-host

<hostname:port>

ホストの名前およびポート番号を指定します。ホストがリモートの場合に必須。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。

-n

<node-ID>

ノードを指定します。

-start

<day> <month> <year>

処理されるイベントの開始日を設定します。デフォルトでは、すべてのイベントが出力されます。このオプションおよび-endオプションを使用すると、一部のイベントを除外できます。日付は"日 月 年"という形式で表します。年は4桁の数字を使用して指定します。有効な日付書式は"12 mar 1995"、"15 october 1994"、"25 12 1995"(1995年12月25日の場合)などです。"mar 12 1995"や"12 dec"などの書式は無効となり、エラー・メッセージが生成されます。

-u

<res>

リソースの指定に使用します。res引数は、単一のリソースと一致する必要があります。これに該当しない場合はエラーがレポートされます。この引数の指定方法は、「res引数の書式」を参照してください。

-v

unicpoutrの現在のバージョン番号を出力します。

-h

unicpoutrの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

書式

res引数の書式

res引数は"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueは任意の文字列です。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。value文字列はワイルド・カード記号(*)で終了する場合があります。スラッシュ「/」が文字列に含まれる場合は、キーと値のペアのデリミタとして解釈されることを防ぐため、文字「\」でエスケープする必要があります。たとえば、"R=betacam\/loaner/S=Khupfer"のようになります。

UNIX環境でシェルが文字列を処理する場合(たとえば文字列がコマンドラインで提供される場合や、ユーティリティに引数として渡される場合)、文字列は引用符で囲む必要があります。また、シェルにとって意味をなす文字が文字列に含まれる場合は、シェルが解釈することを防ぐためその文字をエスケープ(つまり、エスケープ文字「\」を前に付ける)します。

IDのキーと値のペアがres引数で指定されている場合は、ともに指定されている他のキーと値のペアはすべて無視されます。

表6-18 使用可能なキー: UNICPOUTR

キー フィールド

R

リソース名

N

リソース番号

CA

容量

S

連絡先の姓

G

連絡先の名

ID

識別子

UID

リソース固有の識別子

LOC

場所

PHONE

電話番号

FAX

FAX番号


終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

警告

予定表のサイズおよび処理時間

予定表のサイズにより、unicpoutrが完了するまでに時間がかかる場合があります。

このユーティリティの制限

unicpファミリのユーティリティには次の制限があるため、これを考慮する必要があります。

ディレクトリ・サーバー警告

Oracle Calendar Serverのユーティリティ用のディレクトリ・サーバー構成の意味を理解することが重要です。サプライヤ・コンシューマ構成では、コンシューマとサプライヤ間の更新のスケジューリングによって両者間の一時的な違いが発生する場合があります。対応するサプライヤとまだ同期化されていないコンシューマ・ディレクトリ・サーバーから、Oracle Calendar Serverのユーティリティが読み取っている可能性があります。

関連項目

unicpinr, unicpr

UNICPOUTU

unicpoutu: ユーザー・データをOracle Calendar Serverノードからファイルにコピーします。

構文

unicpoutu -u username [-f <filename>] [-host <hostname:port>]
[-start <day> <month> <year>] [-end <day> <month> <year>] [-holiday]
-n <node-ID>

unicpoutu -v
unicpoutu -h

説明

unicpoutuは、ユーザーのデータをOracle Calendar Serverノードからファイルにコピーします。unicpinuユーティリティと併用することで、1人のユーザーから別のユーザーに、予定表をコピーできます。このユーティリティをunicpinuと併用して1つのノードから別のノードにユーザーを移動することもできますが、ユーザー移動用の正しいユーティリティはunimvuserです。unimvuserを使用すれば、unicpoutuunicpinuを使用してユーザーを移動した場合に発生するデータ障害を回避できます。

unicpoutuは、Oracle Calendar Serverが起動しているときのみ実行可能です。

unicpoutuは、次の情報をファイルにコピーします(出力ファイルの書式および内容の詳細は、unicpuを参照してください)。

また、未完了のすべてのタスク、およびすべての完了済タスク(デフォルトの場合)が含まれます。-startオプションおよび-endオプションを使用すると、特定の期間内の完了済タスクをエクスポートできます。

次の情報は、ファイルにコピーされません。

オプション

-end

<day> <month> <year>

処理されるイベントおよびタスクの終了日を設定します。デフォルトでは、すべてのイベントおよびタスクが出力されます。このオプションおよび-startオプションを使用すると、一部のイベントおよびタスクを除外できます。日付は"日 月 年"という形式で表します。年は4桁の数字を使用して指定します。有効な日付書式は"12 mar 1995"、"15 october 1994"、"25 12 1995"(1995年12月25日の場合)などです。"mar 12 1995"や"12 dec"などの書式は無効となり、エラー・メッセージが生成されます。

-f

<filename>

出力ファイル名を指定します。このファイルはすでに存在していないことが必要です。デフォルトでは、標準入力が使用されます。

-holiday

ユーザーの予定表の休日を出力ファイルに含めます。休日は会議として出力され、ノードのすべてのユーザーが会議の参加者として含まれます。ユーザーの予定表は、その後unicpinuを使用して新しいノードに入力されます。新しいノードでは、既存の休日のみがユーザーの予定表で休日として表示され、古いノードの休日は会議として表示されます。

-host

<hostname:port>

ホストの名前およびポート番号を指定します。ホストがリモートの場合に必須。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。

-n

<node-ID>

ノードを指定します。

-start

<day> <month> <year>

処理されるイベントおよびタスクの開始日を設定します。デフォルトでは、すべてのイベントおよびタスクが出力されます。このオプションおよび-endオプションを使用すると、一部のイベントおよびタスクを除外できます。日付は"日 月 年"という形式で表します。年は4桁の数字を使用して指定します。有効な日付書式は"12 mar 1995"、"15 october 1994"、"25 12 1995"(1995年12月25日の場合)などです。"mar 12 1995"や"12 dec"などの書式は無効となり、エラー・メッセージが生成されます。

-u

<user>

ユーザーの指定に使用します。user引数は、単一のユーザーと一致する必要があります。これに該当しない場合はエラーがレポートされます。この引数の指定方法は、「user引数の書式」を参照してください。

-v

unicpoutuの現在のバージョン番号を出力します。

-h

unicpoutuの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

書式

user引数の書式

user引数は"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueは任意の文字列です。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。value文字列はワイルド・カード記号(*)で終了する場合があります。スラッシュ「/」が文字列に含まれる場合は、キーと値のペアのデリミタとして解釈されることを防ぐため、文字「\」でエスケープする必要があります。たとえば、"S=Hoopla/OU1=R\/D"のようになります。

UNIX環境でシェルが文字列を処理する場合(たとえば文字列がコマンドラインで提供される場合や、ユーティリティに引数として渡される場合)、文字列は引用符で囲む必要があります。また、シェルにとって意味をなす文字が文字列に含まれる場合は、シェルが解釈することを防ぐためその文字をエスケープ(つまり、エスケープ文字「\」を前に付ける)します。


注意:

IDのキーと値のペアがuser引数で指定されている場合は、ともに指定されている他のキーと値のペアはすべて無視されます。

表6-19 使用可能なキー: UNICPOUTU

キー X.400フィールド

S

G

I

イニシャル

ID

識別子

UID

ユーザー固有の識別子

X

世代

OU1

組織単位1

OU2

組織単位2

OU3

組織単位3

OU4

組織単位4

O

組織

C

A

管理ドメイン

P

プライベート・ドメイン


終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

警告

予定表のサイズおよび処理時間

予定表のサイズにより、unicpoutuが完了するまでに時間がかかる場合があります。

このユーティリティの制限

unicpファミリのユーティリティには次の制限があるため、これを考慮する必要があります。

ディレクトリ・サーバー警告

Oracle Calendar Serverのユーティリティ用のディレクトリ・サーバー構成の意味を理解することが重要です。サプライヤ・コンシューマ構成では、コンシューマとサプライヤ間の更新のスケジューリングによって両者間の一時的な違いが発生する場合があります。対応するサプライヤとまだ同期化されていないコンシューマ・ディレクトリ・サーバーから、Oracle Calendar Serverのユーティリティが読み取っている可能性があります。

関連項目

unicpinuunicpu

UNICPR

unicpr: unicpoutrユーティリティによって作成され、unicpinrユーティリティによって読み取られるファイルの書式です。

説明

unicpoutrユーティリティが作成し、unicpinrユーティリティが読み取るのは、次の書式のASCIIファイルです。

{
<resource identification>
}
K Events:
<event descriptions>

ファイルの<resource identification>セクションの、開く中カッコおよび閉じる中カッコを除いて、ファイルの各行は、その行に格納されているデータを定義する単一の文字コードで始まります。この単一の文字コードの後ろには、1つの半角スペースが入ります。unicpinrユーティリティは、空白行および不明なコードで始まる行を無視します。

<resource identification>セクション内のコードは、<event descriptions>セクションでは不正です。その逆も同様です。

<resource identification>セクションに含めることができる行の詳細は、次のとおりです。

表6-20 使用可能な行: UNICPR <resource identification>

コードと引数 データ型 説明

E encrypt_flag

ブール

ファイル暗号化フラグ。現在使用できるのはFalseのみです。

F file_type

文字列

ファイル・タイプ。現在使用できるのは、文字列Unison Export Fileです。

I password

文字列

リソースの暗号化されていないパスワード。

N number

整数

ファイル内のイベント数。

P preferences

整数

リソースの表示および通知のプリファレンス。最初から最後までの12個の整数は次のとおりです。

ShowEventTitles

StartDay(分単位)

EndDay(分単位)

StartWeek display

Display in time increments

Display days

Display time format

Periodic refresh

Refresh frequency

Mail notification

Reminders

Lead time before reminders

R a name

文字列

リソース名。

R b number

文字列

リソース数。

R c capacity

文字列

リソース容量。

R d phone_number

文字列

リソースの電話番号。

R e extension

文字列

リソースの内線番号。

R f fax_number

文字列

リソースのFAX番号。

V version#

文字列

バージョン番号。現在はA.02.53です。

X contact_data

文字列

連絡先のX.400データ。


<event descriptions>セクションに含めることができる行の詳細は、次のとおりです。

表6-21 使用可能な行: UNICPR <event descriptions>

コードと引数 データ型 説明

S date

文字列

UNIAPI_TIMEのイベントの開始時間または日付指定としてのイベントの開始時間。

D duration

整数

イベントの所要時間(分)。

T title

文字列

イベントのタイトル。

G location

文字列

イベントの場所。

I class

整数

イベント・クラス(標準、休日など)。

R type&priority

文字列

イベント・タイプ(標準、パブリックなど)および優先度(1、2など。イベント・タイプの後ろに付加)。

M creator

文字列

イベントの作成者。

W owner

文字列

イベントの所有者。

A attending reminder leadtime

文字列

リソースの出席状況(TRUE/FALSE)、視覚アラーム(0、1)、リードタイム(分)を示します。

C description

文字列

イベントの詳細。数行になる場合があり、参加者のリストを含みます。複数行の場合、後続の各行もCで始まる必要があります。

O


イベントのインスタンスの終わり。


関連項目

unicpinr(8), unicpoutr(8).

UNICPU

unicpu: unicpoutuユーティリティによって作成され、unicpinuユーティリティによって読み取られるファイルの書式です。

説明

unicpoutuユーティリティが作成し、unicpinuユーティリティが読み取るのは、次の書式のASCIIファイルです。

{
<user identification>
}
K Events:
<event descriptions>
K Tasks:
<task descriptions>

ファイルの<user identification>セクションの開く中カッコおよび閉じる中カッコを除いて、ファイルの各行は、その行に格納されているデータを定義する単一の文字コードで始まります。この単一の文字コードの後ろには、1つの半角スペースが入ります。unicpinuユーティリティは、空白行および不明なコードで始まる行を無視します。

<user identification>のコードは、他の2つのセクションのいずれでも不正ではありません。その逆も同様です。

<user identification>セクションに含めることができる行の詳細は、次のとおりです。

表6-22 使用可能な行: UNICPR <user identification>

コードと引数 データ型 説明

E encrypt_flag

ブール

ファイル暗号化フラグ。現在使用できるのはFalseのみです。

F file_type

文字列

ファイル・タイプ。現在使用できるのは、文字列Unison Export Fileです。

I password

文字列

ユーザーの暗号化されていないパスワード。

N events tasks

整数

ファイル内のイベントおよびタスクの数。eventsはイベント数、tasksはタスク数を示します。

P preferences

整数

ユーザーの表示および通知のプリファレンス。最初から最後までの12個の整数は次のとおりです。

ShowEventTitles

StartDay(分単位)

EndDay(分単位)

StartWeek display

Display in time increments

Display days

Display time format

Periodic refresh

Refresh frequency

Mail notification

Reminders

Lead time before reminders

U a address

文字列

ユーザーのアドレス。複数行に及ぶこともあります。その場合、各追加行もU aで始める必要があります。

U b empl_number

文字列

ユーザーの従業員番号。

U c phone_number

文字列

ユーザーの電話番号。

U d fax_number

文字列

ユーザーのFAX番号。

U e extension

文字列

ユーザーの内線番号。

U f job_title

文字列

ユーザーの役職名。

V version#

文字列

バージョン番号。現在はA.02.51です。

X user_data

文字列

ユーザーのX.400データ。


<event descriptions>セクションに含めることができる行の詳細は、次のとおりです。

表6-23 使用可能な行: UNICPU <event description>

コードと引数 データ型 説明

S date

文字列

UNIAPI_TIMEのイベントの開始時間または日付指定としてのイベントの開始時間。

D duration

整数

イベントの所要時間(分)。

T title

文字列

イベントのタイトル。

G location

文字列

イベントの場所。

I class

整数

イベント・クラス(標準、休日など)。

R type&priority

文字列

イベント・タイプ(標準、パブリックなど)および優先度(1、2など。イベント・タイプの後ろに付加)。

M creator

文字列

イベントの作成者。

W owner

文字列

イベントの所有者。

A attending reminder leadtime

文字列

ユーザーの出席状況(TRUE/FALSE)、視覚アラーム(0、1)、リードタイム(分)を示します。

C description

文字列

イベントの詳細。数行になる場合があり、参加者のリストを含みます。複数行の場合、後続の各行もCで始まる必要があります。

O


イベントのインスタンスの終わり。


<task descriptions>セクションに含めることができる行の詳細は、次のとおりです。

表6-24 使用可能な行: UNICPU <task description>

コードと引数 データ型 説明

S starttime

文字列

UNIAPI_TIMEのタスクの開始時間または日付指定としてのタスクの開始時間。

D endtime

文字列

日付指定としてのタスクの終了時間。

T title

文字列

タスクのタイトル。

R priority

整数

タスクの優先度。

L compl_level

整数

完了レベル。

M creator

文字列

タスクの作成者。

W owner

文字列

タスクの所有者。

C description

文字列

タスクの詳細。数行に及ぶ場合もあります。複数行の場合、後続の各行もCで始まる必要があります。

O


タスクのインスタンスの終わり。


関連項目

unicpinu(8), unicpoutu(8)

UNIDB2LDIF

unidb2ldif: Oracle Calendar ServerノードをLDIFファイルにエクスポートします。このユーティリティは、Oracle Internet Directoryサーバーのインストールでは使用できません。Oracle Calendar Serverのスタンドアロン・インストール専用です。

構文

unidb2ldif -n <node-ID> [-host <hostname:port>]
[-u <user>]

unidb2ldif -v
unidb2ldif -h

説明

unidb2ldifは、特定のOracle Calendar Serverノードのデータベースを、LDIFファイルnode<node-ID>.ldifにエクスポートします。このファイルには、変更レコード形式の一連の変更が含まれます。ldapmodifyユーティリティは、このファイルを使用して、新しいディレクトリ・サーバーの移入、および新しいエントリの追加または事前に移入されたディレクトリ・サーバーの既存のエントリの変更を行います。

ディレクトリ・サーバーがすでに存在する場合、unidb2ldifは、Oracle Calendar Serverノードで検出された内容と比較してディレクトリ・サーバーの情報をチェックし、LDIFファイルへの出力対象(つまり、エントリをディレクトリ・サーバーに追加する必要があるか、またはディレクトリ・サーバーにエントリが存在する場合はエントリの変更が必要かどうか)を判断します。

このユーティリティは、Oracle Collaboration Suiteインストールでは使用できません。Oracle Calendar Serverのスタンドアロン・インストール専用です。

オプション

-n

<node-ID>

エクスポートするノードを指定します。

-host

<hostname:port>

ホストの名前およびポート番号を指定します。ホストがリモートの場合に必須。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。

-u

<user>

エクスポートするユーザー、リソースまたはイベント・カレンダのアカウントを指定します。<user>の指定方法の詳細は、「<user>引数の書式」を参照してください。

-v

unidb2ldifの現在のバージョン番号を出力します。

-h

unidb2ldifの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

書式

<user>引数の書式

user引数は"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueは任意の文字列です。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。value文字列はワイルド・カード記号(*)で終了する場合があります。スラッシュ「/」が文字列に含まれる場合は、キーと値のペアのデリミタとして解釈されることを防ぐため、文字「\」でエスケープする必要があります。たとえば、"S=Hoopla/OU1=R\/D"のようになります。

UNIX環境でシェルが文字列を処理する場合(たとえば文字列がコマンドラインで提供される場合や、ユーティリティに引数として渡される場合)、文字列は引用符で囲む必要があります。また、シェルにとって意味をなす文字が文字列に含まれる場合は、シェルが解釈することを防ぐためその文字をエスケープ(つまり、エスケープ文字「\」を前に付ける)します。


注意:

<user>引数でユーザーを指定するためのIDのキーと値のペアが指定されている場合、ともに指定されているその他のキーと値のペアは、すべて無視されます。

表6-25 イベント・カレンダを指定するために使用可能なキー: UNIDB2LDIF

キー X.400フィールド

N

イベント・カレンダ名


表6-26 リソースを指定するために使用可能なキー: UNIDB2LDIF

キー X.400フィールド

R

リソース名

N

リソース番号

UID

リソース固有の識別子


表6-27 ユーザーを指定するために使用可能なキー: UNIDB2LDIF

キー X.400フィールド

S

G

I

イニシャル

ID

識別子

UID

一意のユーザーID

EMAIL

電子メール・アドレス

X

世代

OU1

組織単位1

OU2

組織単位2

OU3

組織単位3

OU4

組織単位4

O

組織

C

A

管理ドメイン

P

プライベート・ドメイン

PHONE

電話番号

FAX

FAX番号

EMPL-ID

従業員番号


% unidb2ldif -n 10 -host jupiter

ファイル

unidb2ldif.ini

このファイルの[UNIDB2LDIF]セクションおよび[LDAP]セクションには、unidb2ldifによって使用される多数のパラメータが含まれます。

[UNIDB2LDIF]

ldifdir = <directory>

LDIFファイル用の出力ディレクトリを指定します。デフォルトは<calendar_install_path>/tmpです。

userfilterfmt = "(uid=%UID%)"

既存のエントリの一致に使用する、LDAP検索フィルタの書式を指定します。デフォルトではユーザーIDが使用されます。サポートされている書式コードは次のとおりです。

表6-28 userfilterfmtパラメータに使用可能な値

X.400フィールド 書式パラメータ

%S%

%G%

イニシャル

%I%

ユーザーID

%UID%

電子メール

%EMAIL%

識別子

%ID%

世代

%X%

組織単位1

%OU1%

組織単位2

%OU2%

組織単位3

%OU3%

組織単位4

%OU4%

組織

%O%

%C%

管理ドメイン

%A%

プライベート・ドメイン

%P%

電話番号

%PHONE%

FAX番号

%FAX%

従業員番号

%en%

役職名

%jt%


[LDAP]

host = <hostname:port>

ディレクトリ・サーバーが実行されるホストの名前およびポート番号を指定します。既存のディレクトリ・サーバーのインストールに移行する場合は、指定する必要があります。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。

port = <portnumber>

ディレクトリ・サーバーが実行される代替TCPポートを指定します。デフォルトのポートは389です。

basedn = <dn>

ディレクトリ情報ツリーでの検索操作の開始点を指定します。-dnsuffixオプションを使用していない場合に、新しいディレクトリ・エントリの作成に使用する、基底識別名でもあります。

binddn = <dn>

ディレクトリ・サーバーのバインドに使用する識別名を指定します。

bindpwd = <password>

ディレクトリ・サーバーのバインドに使用するパスワードを指定します。

admin = <dncomponent>

baseDNと併用することで、ディレクトリ情報ツリーでのOracle Calendar Server管理者の位置を指定できます。

admingroup = <dncomponent>

baseDNと併用することで、ディレクトリ情報ツリーでのOracle Calendar Server管理者のグループの位置を指定できます。

defaultpwd = <password>

新しく作成されたOracle Calendar Serverのユーザーおよびリソースに使用する、デフォルトのユーザー・パスワード。デフォルトのパスワードはsesameです。

$ORACLE_HOME/ocal/log/unidb2ldif.log

関連するすべてのエラーおよび警告のログ・ファイル。

$ORACLE_HOME/ocal/tmp/node<node-ID>.ldif

変更レコードの形式で一連の変更を示すLDIFファイル。

警告

Surname属性

Surnameは、inetOrgPersonオブジェクト・クラスに必要な属性です。Surnameの値が割り当てられていない項目では、SurnameがCalUser:に初期化されます。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

UNIDBBACKUP

unidbbackup: Oracle Calendar Serverノードおよび関連する構成情報のアーカイブを作成します。

構文

unidbbackup -d <dst> [-n <nodes>] [-blocking] [-lockall]

unidbbackup -v
unidbbackup -h

説明

unidbbackup: Oracle Calendar Serverのノードおよび関連する構成情報のバックアップを作成します。具体的には、$ORACLE_HOME/ocal/miscディレクトリおよび$ORACLE_HOME/ocal/dbディレクトリのバックアップを作成します。これらの2つのディレクトリの情報は相互に関連しているため、2つが同時にバックアップされることが重要です。

unidbrestoreは、unidbbackupの補足的なユーティリティです。デフォルトでは、これらのユーティリティによって、ソースが出力先にコピーされます。コピー以外の動作が要求される場合は、代替のバックアップ/リストア・コマンドを指定できます。コマンドの指定には、unison.iniファイルの[UTL] external_backupパラメータおよびexternal_restoreパラメータを使用します。代替バックアップ・コマンドの指定方法の詳細は、「ファイル」を参照してください。


注意:

バックアップ・コマンドとリストア・コマンドは逆の操作です。そのため、代替コマンドを使用する場合は、実際にそれらのコマンドが相互に逆の操作を行うことが重要です。これは、データベースの一貫性にかかわります。

unidbbackupは、Oracle Calendar Serverが起動中か停止中かにかかわらず、実行できます。


注意:

unidbbackupでは、Oracle Calendar Serverの内部データベースがバックアップされます。ディレクトリ・サーバーを使用している場合は、そのデータベースもバックアップする必要があります。

オプション

-blocking

バックアップを読取りロック・モードで実行します。このロックでは、最初の書込みが発生するまで、すべての連続した読取りが受け入れられます。最初の書込みが発生すると、その後のすべての読取りおよび書込みがキューに入れられます。このオプションを使用したバックアップの実行中は、ユーザーはカレンダを使用できません。このオプションは、非常に高速のバックアップのみで使用してください。

-d

<dst>

アーカイブ先を指定します。<dst>はディレクトリ名です。

-lockall

指定されたすべてのノードを、1つずつではなく、同時にロックします。これにより、接続しているノードのデータ整合性が向上します。

-n

<nodes>

バックアップするノードを指定します。<nodes>の書式は、-n 102,103,104のように、ノード番号をカンマで区切った単純なリストです(ノード番号の間にブランクはありません)。指定されていない場合は、すべてのノードがバックアップされます。

-v

unidbbackupの現在のバージョン番号を出力します。

-h

unidbbackupの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

0以外のすべての値はエラーを示します。

ファイル

$ORACLE_HOME/ocal/misc/unison.ini

このファイルの[UTL]セクションに含まれる次のキーは、このユーティリティと関連しています。

関連項目

unidbrestore

UNIDBCONV

unidbconv: バージョン2.62または6.00のノード・データベースをバージョン6.10に変換します。

構文

unidbconv -n <node-ID> | all [-kp <numpages>] [-x] [-d <directory>]

unidbconv -v
unidbconv -h

説明

unidbconv: バージョン2.62または6.00のノード・データベースをバージョン6.10に変換します。通常は、このユーティリティを直接起動することはありません(変換は、Oracle Calendar Serverの新しいバージョンへのアップグレード時に、自動的に行われます)。unison.iniファイルの[<YOURNODEID>]セクションに含まれるversionパラメータの最後の2桁は、ノードのバージョンを示します。


注意:

unidbconvは既存のデータベースを上書きするため、このユーティリティを起動する前にOracle Calendar Serverをバックアップしてください。

unidbconvを実行するには、Oracle Calendar Serverが停止している必要があります。

データベースのMiscディレクトリに、[SETUP]というセクションと少なくとも1つの空白行を含むstate.iniという名前のファイルが必要です。変換プロセスのデータは、障害が発生した場合に変換を再開できるようにこのファイルに書き込まれます。

オプション

-d

<directory>

変換に使用する一時ディレクトリを指定します。存在するディレクトリであることが必要です。デフォルトでは、Newというディレクトリが使用されます。このディレクトリはMiscと同じレベルにあります。

-n

<node-ID> | all

指定されたノードのみ(<node-ID>使用時)、またはすべてのノード(all使用時)で変換を実行します。

-kp

<numpages>

キー・ファイルのスキャンおよび再ビルドに使用するキャッシュ・ページの数を指定します。このオプションが使用されていない場合は、デフォルト値32000が使用されます。

-x

進捗インジケータをオフにします。

-v

unidbconvのバージョン番号を出力します。

-h

unidbconvの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

UNIDBFIX

unidbfix: Oracle Calendar Serverノード・データベースのチェック、修復、デフラグおよび管理を行います。

構文

unidbfix -c [-pix|-pi]   -n <node-ID> | all
[-r] [-kp <numpage>] [-level [basic|full]]

unidbfix -f [-pix|-pi] -n   <node-ID> | all
[-r] [-y] [-kp <numpage>] [-level [basic|full]]

unidbfix -d [-pix|-pi] -n <node-ID> | all
[-r] [-y] [-kp <numpage>]  [-level [basic|full]]

unidbfix -export [-pix|-pi] -n <node-ID> | all [-r] [-kp <numpage>]

unidbfix -import [-pix|-pi] -n <node-ID> | all [-r] [-y] [-kp <numpage>]

unidbfix -ck -n <node-ID> | all [-r] [-y] [-kp <numpage>]

unidbfix -k -n <node-ID> | all [-r] [-y] [-kp <numpage>]

unidbfix -i [-pix|-pi] -n <node-ID> | all [-r] [-kp <numpage>]

unidbfix -v
unidbfix -h

説明

unidbfixは、データベースの破損/非一貫性のチェックおよび修復、またはノード・データベースのデフラグおよび圧縮、あるいはその両方を行います。unidbfixは、通常のデータベース・メンテナンス・プログラムの一部として実行する必要があります。


注意:

使用するunidbfixのバージョンが、実行しているOracle Calendar Serverのバージョンに同梱されていたものでない場合や、Oracle Calendar Serverのバージョンと互換性がない場合は、データベースが破損する可能性があります。互換性について不明な点がある場合は、オラクル社カスタマ・サポート・センターに問い合せてください。


注意:

-f、-dまたは-importのいずれかのオプションを使用してこのユーティリティを起動する前に、データベースをバックアップすることをお薦めします。バックアップする必要があるのはデータ(*.dat)ファイルのみです。これは、unidbfixによってデータ・ファイルからキー(*.key)ファイルが再構成されるためです。

unidbfixは、指定されたノードのデータベースの次の部分で、チェックおよび修復を実行します。

unidbfixは、これらの8つの異なるモードの1つで実行されます。いずれのモードでも、unidbfixが修復を行った場合はその修復がレポートされます。各モードのスキャン・フェーズは、発生順に表示されます。リモート・ノード、ビンおよびファイル断片化の各スキャン・フェーズの詳細は、「注意」の項を参照してください。

表6-29 unidbfixモード

モード オプション スキャン・フェーズ データベースの変更

チェック

-c

ファイル・サイズ

ノード

リモート・ノード・レコード

設定

ビン(fullレベル)

削除チェーン

キー・チェック

データベース情報(fullレベル)

なし

修正

-f

ファイル・サイズ

ノード

リモート・ノード・レコード

設定

ビン(fullレベル)

削除チェーン

ファイル断片化(fullレベル)

キー・ビルド

データベース情報(fullレベル)

あり

デフラグ

-d

ファイル・サイズ

ノード

リモート・ノード・レコード

設定

ビン

削除チェーン

ファイル断片化

キー・ビルド

あり

インポート

-import

リモート・ノード

キー・ビルド

あり

エクスポート

-export

リモート・ノード

なし

チェック・キー

-ck

キー・ビルド(チェック・モード)

なし

修正キー

-k

キー・ビルド(修正モード)

あり

情報

-i

データベース情報

なし


unidbfixは、Oracle Calendar Serverの実行中に、チェック・モードで実行できます。unidbfix -cの実行時には、サーバーによって、読取り要求(ユーザーのログインおよびログオフを含む)のみが受け付けられます。

チェック・モードおよび修正モードには、basicおよびfullの2つの操作レベルがあります。レベルは-levelオプションを使用して指定します。デフォルトはfullです。レベルは、実行されるデータベース・チェックを制御します。basicレベルでは、最も一般的なエラーのみがチェックされ、fullレベルでは、より多くのエラーがチェックされます。そのため、basicモードの方がfullレベルよりかなり高速です。

unidbfix -cのインスタンスは、複数を実行することが可能です。ただし、各インスタンスを異なるノード上で実行する必要があります。他のノードがアクティブな場合に、停止中のノードで完全なunidbfixを実行できます。ノードの停止方法は、unistopを参照してください。

ノード・ネットワークの管理には、unidbfix -importではなく、uninodeを使用してください。unidbfixおよび-importオプションは、データベース内のリモート・ノート接続情報の破損を修正する場合のみ、使用してください。

unidbfix -exportは、Oracle Calendar Serverの実行中に実行できます。

オプション

-c

チェック・モードで実行します。unidbfixは、すべてのデータベースの破損および非一貫性をレポートしますが、修正アクションは実行しません(修正には修正モードを使用します)。unidbfixは、エラーを検出すると、エラーが検出されたスキャン・フェーズの終了後にチェックを停止します。たとえば、ファイル・サイズ・スキャン・フェーズでエラーが検出された場合は、このスキャン・フェーズの完了時に停止します。ノード・スキャン・フェーズには進みません。

-ck

チェック・キー・モードで実行します。データベースのキー・ファイルのみをチェックします。

-d

デフラグ・モードで実行します。このモードでは、unidbfixは削除されたレコードが使用していた領域を解放します。データベースの一貫性を保つために、unidbfixはデータベースにエラーがないかをチェックし、エラーが検出された場合はそれを修正してから、デフラグを続行します。


注意:

デフラグ・フェーズの途中で、kill -9を使用してunidbfixに割り込むことは可能ですが、これは、データベースに回復不可能な損傷を与えます。

-export

エクスポート・モードで実行します。エクスポート・モードでは、unidbfixがデータベースからremotenode.iniファイルに、リモート・ノード情報を書き込みます。各リモート・ノードのNULL以外のフィールドだけが、ファイルに書き込まれます。-exportモードの使用例は、「リモート・ノード・スキャン・フェーズ」の項を参照してください。

-f

修正モードで実行します。データベースを修正およびクリーン・アップします。チェック・モードで検出されたすべてのエラーが修正されます。状況によっては、unidbfixを使用して強制的にデータを削除できます(unidbfixによる修復が不可能なデータの破損、または安全な再統合が不可能な孤立したデータなど)。

-i

情報モードで実行します。このモードでは、unidbfixdbfix.logファイルに様々なデータベース統計を出力します。

-import

インポート・モードで実行します。インポート・モードでは、unidbfixremotenode.iniファイルからデータベースに、リモート・ノード情報を書き込みます。-importモードの使用例および使用上の警告は、「リモート・ノード・スキャン・フェーズ」の項を参照してください。

-k

修正キー・モードで実行します。データベースのキー・ファイルのみを再ビルドします。

-kp

<numpage>

キー・ファイルのスキャンおよび再ビルドに使用するキャッシュ・ページの数を指定します。このオプションが使用されていない場合は、デフォルト値32000が使用されます。大きな値を指定すると、キーのスキャンおよび再ビルドのパフォーマンスが大幅に向上します。

-level

basic | full

チェック・モードおよび修正モードのレベルを指定します。デフォルト・レベルはfullです。basicレベルは、より高速で、最も一般的なエラーをチェックします。fullレベルは、より時間がかかりますが、より多くのエラーをチェックします。

-n

<node-ID> | all

チェック、修正、デフラグの対象となるノード、またはキー・ファイルをビルドおよびスキャンするノードを指定します。コンピュータ上のすべてのノードをスキャンするには、-n allを使用します。

-pi

進捗インジケータをオンにします。デフォルトでは、進捗インジケータはオフに設定されています。

-pix

進捗インジケータをオフにします。デフォルトでは、進捗インジケータはオフに設定されています。

-r

出力を$ORACLE_HOME/ocal/log/dbfix.logログ・ファイルに追加するかわりに、このファイルを上書きします。

-y

修正およびデフラグの確認メッセージをオフにします。

-v

unidbfixの現在のバージョン番号を出力します。

-h

使用方法メッセージおよび各オプションの簡単な説明を出力します。

ファイル

$ORACLE_HOME/ocal/log/dbfix-node-x.log

ファイル名のxは、ノード番号に置き換えられます。unidbfix -n allを使用した場合、ファイル名は$ORACLE_HOME/ocal/log/dbfix-node-all.logになります。unidbfixは、検出したすべてのエラー、および修正したすべてのエラーをこのファイルに書き込みます。各エラーは「DATABASE ERROR」としてリストされ、各修復は「Fix」としてリストされます。unidbfixは、検出したすべてのデータベース・エラーを修復します。検出されたすべてのエラー、行われたすべての修正、および修正中に削除されたすべてのレコードの合計が、ファイルの最後に表示されます。データベース・エラーの合計数は、修正の合計数と同じになるとはかぎりません。通常は、このファイルを参照する必要はありません。

$ORACLE_HOME/ocal/log/unison.ini

このファイルには、すべてのローカル・ノードおよび対応するディレクトリ名とノードIDのリストが含まれます。

remotenode.ini

unidbfixは、インポート・モードおよびエクスポート・モードでこのファイルを使用します。このファイルは、ノード上で最初にunidbfixが実行されるときに、ノードのpermディレクトリに作成されます。このファイルには、すべてのリモート・ノードのレコード、およびそれらのデータ・フィールドのリストが含まれます。各リモート・ノードの情報は次のとおりです。

[Node-ID]
RN_NUMCONNECT:    any number zero and above
RN_ACCESSMETHOD:  must be 2
RN_SERVICENAME:   must be "unieng"
RN_HOSTNAME:      name of the remote host

ノードIDは、リモート・ノードの識別番号です。ノードIDは角カッコで囲み、行の先頭に配置する必要があります。フィールドにはNULL値を含めることができます。無効な値を含むフィールドがある場合、unidbfixはエラー・メッセージを返し、エラーが発生したリモート・ノードでの変更を行いません。

次の例では、remotenode.iniファイルに2つのリモート・ノードが含まれています。最初のノードはノードIDが730で、名前はNewYorkです。2番目のノードはノードIDが631で、名前はLosAngelesです。

[730]
RN_NUMCONNECT = 2
RN_ACCESSMETHOD = 2
RN_SERVICENAME = "unieng"
RN_HOSTNAME = "NewYork"

[631]
RN_NUMCONNECT = 2
RN_ACCESSMETHOD = 2
RN_SERVICENAME = "unieng"
RN_HOSTNAME = "LosAngeles"

unidbfix.lck

これはロック・ファイルで、unidbfixの複数のインスタンスが同じノードで同時に実行されるのを防ぎます。unidbfixは、実行されているノードのpermディレクトリで、このファイルを作成します。kill -9またはシステムの故障によってunidbfixの実行が完了しなかった場合、このファイルはそのまま残ります。ファイルは手動で削除できます。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

エラーなし(チェック・モード)

エラー検出後に修正済(修正モード)

デフラグ成功(デフラグ・モード)

インポート成功(インポート・モード)

エクスポート成功(エクスポート・モード)

1 エラー検出

エラーあり(チェック・モード)

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

4 中断

unidbfixの別のインスタンスがノード上で実行されていました。

5 停止

unidbfixが、修正モードまたはチェック・モードでリモート・ノード・レコードのエラーを検出したか、remotenode.iniファイルを検出できませんでした。チェックまたは修正を続行するには、より詳細な情報を指定する必要があります。

注意

キー・ファイル

unidbfixは、修正、デフラグ、インポートおよび修正キーの各モードで、データベースのキー・ファイルを再ビルドします。これらのモードのいずれかでunidbfixに割り込むと、キー・ファイルが削除され、再ビルドが完了しない場合があります。そのため、割込み後にもう一度unidbfixを実行することをお薦めします。

ビン・スキャン・フェーズおよびファイル断片化スキャン・フェーズ

ビン、キー・ビルドおよびファイル断片化の各フェーズでは、既存のエラーのチェックまたはレポートを行わずに、unidbfixによってファイルが再ビルドされます。その他のすべてのスキャン・フェーズでは、チェック・モードでレポートされたすべてのエラーが、修正前に修正モードでレポートされます。

リモート・ノード・スキャン・フェーズ

このスキャン・フェーズを実行するには、ノードのremotenode.iniが存在し、そのコンテンツがデータベース内のリモート・ノードのリストと一致する必要があります。これらの条件のいずれかが満たされていない場合は、-exportモードおよび-importモードを使用して、状況を修正できます。次の説明では、ノードIDに43を使用しています。

  1. 状況: ノード43のremotenode.iniファイルが存在しません。この場合は、データベースのリモート・ノード・リストからファイルを生成します。

    % unidbfix -export -n 43
    
    
  2. 状況: データベース内のリモート・ノード・リストが、ノード43のremotenode.iniファイルの情報と一致していません。この場合は、次のように差異を修正します。

    まず、リモート・ノード情報をデータベースからノード43のremotenode.iniファイルに書き込みます。

    % unidbfix -export -n 43
    
    

    結果のremotenode.iniファイルで、必要な編集を行います。


    注意:

    編集は慎重に行ってください。このファイルにエラーがある場合、ファイルのインポート時に予定外のレコードの削除が行われる可能性があります。そのため、-importモードでunidbfixを実行する前に、データベースをバックアップしておくことをお薦めします。

    変更したファイルを使用してデータベースを更新します。

    % unidbfix -import -n 43
    
    

    注意:

    ノード・ネットワークの管理には、unidbfix -importではなく、uninodeを使用してください。unidbfixおよび-importオプションは、データベース内のリモート・ノード接続情報の破損を修正する場合のみ、使用してください。

関連項目

unistart, unistop, uninode, unirndel

UNIDBRESTORE

unidbrestore: unidbbackupによって作成されたバックアップから、Oracle Calendar Serverノードおよび構成情報をリストアします。

構文

unidbrestore -s <src> [-d <dst>] [-n <node-ID>] [-nomisc]

unidbrestore -v
unidbrestore -h

説明

unidbrestore: unidbbackupによって作成されたバックアップから、Oracle Calendar Serverのノードおよび構成情報をリストアします。


注意:

デフォルトでは、リストア先のディレクトリは$ORACLE_HOME/ocalです。これは、リストアによってOracle Calendar Serverデータベースの既存のファイルが上書きされることを意味します。そのため、不注意でOracle Calendar Serverデータベースを破損させることがないように、このユーティリティは、細心の注意を払って使用する必要があります。より安全な方法として、-dオプションを使用してリストア用の異なるディレクトリを指定し、リストア先のディレクトリから個々のファイルを$ORACLE_HOME/ocalディレクトリにコピーできます。

unidbbackupは、unidbrestoreの補足的なユーティリティです。デフォルトでは、これらのユーティリティによって、ソースが出力先にコピーされます。コピー以外の動作が要求される場合は、代替のバックアップ/リストア・コマンドを指定できます。コマンドの指定には、unison.iniファイルの[UTL] external_backupパラメータおよびexternal_restoreパラメータを使用します。代替リストア・コマンドの指定方法の詳細は、「ファイル」を参照してください。


注意:

バックアップ・コマンドとリストア・コマンドは逆の操作です。そのため、代替コマンドを使用する場合は、実際にそれらのコマンドが相互に逆の操作を行うことが重要です。これは、データベースの一貫性にかかわります。

unidbrestoreは、Oracle Calendar Serverが停止しているときのみ実行可能です。


注意:

unidbrestoreは、Oracle Calendar Serverの内部データベースをリストアします。ディレクトリ・サーバーを使用している場合、そのデータベースはunidbrestoreによって処理されません。したがって、ユーザーを削除した後でOracle Calendar Serverノードをリストアした場合、それらのユーザーをディレクトリ・サーバーに追加して戻す必要があります。同様に、ノードのネットワーク情報を変更した後に単一ノードをリストアすると、現行のネットワーク構成とリストアされたノードの古いネットワーク情報の間の競合により、エラーが発生します。このような状況が発生した場合は、オラクル社カスタマ・サポート・センターに連絡してください。

オプション

-d

<dst>

リストア先を指定します。デフォルトでは、$ORACLE_HOME/ocalディレクトリです。

-n

<node-ID>

リストアするノードを指定します。

-nomisc

/miscディレクトリをリストアしません。

-s

<src>

バックアップ・ソースを指定します。<src>はディレクトリ名です。

-v

unidbrestoreの現在のバージョン番号を出力します。

-h

unidbrestoreの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

0以外のすべての値はエラーを示します。

ファイル

$ORACLE_HOME/ocal/misc/unison.ini

[UTL]セクションに含まれる次のパラメータは、このユーティリティと関連しています。

関連項目

unidbbackup

UNIDSACISETUP

unidsacisetup: Oracle Calendar ServerのADMINグループに対し、ディレクトリ・サーバー上でアクセス制御情報を設定します。このユーティリティは、Oracle Collaboration Suiteでは使用できません。Oracle Calendar Serverのスタンドアロン・インストール専用です。

構文

unidsacisetup
unidsacisetup -info
unidsacisetup -v
unidsacisetup -h

説明

unidsacisetup: Oracle Calendar ServerのADMINグループに対し、ディレクトリ・サーバーのアクセス制御情報(ACI)を設定します。ディレクトリ・サーバー・ユーティリティを使用してACIを設定することもできますが、ADMINグループのACIを正しく設定するために、unidsacisetupを使用することをお薦めします。ほとんどのOracle Calendar Serverのユーティリティは、ADMINグループのACIが設定されていない場合は実行できません。

このユーティリティは、新しいOracle Calendar ServerのADMINグループが作成されるたび、つまりunison.iniファイルの[LDAP] admingroupパラメータが変更されるたびに、実行する必要があります。

unidsacisetupは、Oracle Calendar Serverが起動中か停止中かにかかわらず、実行できます。ただし、ディレクトリ・サーバーは実行中である必要があります。

このユーティリティは、Oracle Collaboration Suiteの一部であるOracle Internet Directoryサーバーでは機能しません。このユーティリティは、Oracle Calendar Serverのスタンドアロン・インストールの、サード・パーティのディレクトリ・サーバーで使用することを前提としています。

オプション

-info

このユーティリティがアクセス制御情報を作成できるディレクトリ・サーバーのリストを表示します。

-v

unidsacisetupのバージョン番号を出力します。

-h

unidsacisetupの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

UNIDSDIFF

unidsdiff: Oracle Calendar Serverノードとディレクトリ・サーバー間の差異を検出し、削除します。

構文

unidsdiff [-n <node-ID>] [-host <hostname:port>] [-d] [-y]
[-verbose]

unidsdiff -v
unidsdiff -h

説明

このユーティリティは、Oracle Calendar Serverノードのユーザー、リソースおよびイベント・カレンダのアカウントの中で、ディレクトリ・サーバーと一致しないもの、およびその逆の場合で一致しないものをすべて検索します。デフォルトでは、差異のみレポートされます。差異を削除するには、-dオプションを使用します。

Oracle Calendar Serverは、各アカウント(ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダ)に、xItemIdという一意の識別子を割り当てます。unidsdiffは、まずディレクトリ・サーバーで(指定されたノードの)各xItemIdについて、次のことをチェックします。

  1. 一意である。

  2. 単一のユーザー、リソースまたはイベント・カレンダが関連付けられている。

  3. 有効な書式で表されている。

unidsdiffは、これらのチェックのいずれかに当てはまらないxItemIdを検出した場合、中断します。ディレクトリ・サーバー・ユーティリティを使用して、問題を解決する必要があります。チェックに問題がない場合は、unidsdiffは続行し、次について確認します。

  1. Oracle Calendar Serverノードのすべてのアカウントがディレクトリ・サーバーで表示される(-dオプションを使用している場合、Oracle Calendar Serverノードのみで表示されているすべてのユーザー、リソースまたはイベント・カレンダが削除されます)。

  2. ディレクトリ・サーバーのすべてのカレンダ・アカウントが、Oracle Calendar Serverノードで表示される(-dオプションを使用している場合、ディレクトリ・サーバーのみで表示されているすべてのカレンダ・ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダがディレクトリ・サーバーから削除されます。つまり、ディレクトリ・サーバー内でカレンダ・ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダとして表示されなくなります)。

unidsdiffを実行するには、Oracle Calendar Serverが起動している必要があります。

オプション

-d

検出された差異を削除します。ユーザーは、削除を行うたびに確認を要求されます。-dオプションが使用されていない場合、unidsdiffは差異のみリストします。

-host

<hostname:port>

接続先のホストの名前およびポート番号を指定します。ホストがリモートの場合に必須。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。

-n

<node-ID>

ノードを指定します。複数のノードが存在する場合は必須です。

-y

-dオプションを使用している場合に、カレンダ・エントリまたはディレクトリ・エントリの削除の確認要求を省略します。

-verbose

ノードに関連付けられたディレクトリ内の識別名をすべて表示します。

-v

unidsdiffの現在のバージョン番号を出力します。

-h

unidsdiffの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

警告

ディレクトリ・サーバー警告

Oracle Calendar Serverのユーティリティ用のディレクトリ・サーバー構成の意味を理解することが重要です。サプライヤ・コンシューマ構成では、コンシューマとサプライヤ間の更新のスケジューリングによって両者間の一時的な違いが発生する場合があります。対応するサプライヤとまだ同期化されていないコンシューマ・ディレクトリ・サーバーから、Oracle Calendar Serverのユーティリティが読み取っている可能性があります。

ディレクトリ・サーバーの実装では、多くの場合、検索結果のサイズ制限が設けられています。この制限により、検索要求の結果、エントリが返されない場合があります。このような場合、unidsseachの出力にカレンダ・ユーザー以外のすべてのユーザーが含まれているとはかぎりません。検索対象のユーザーがリストされない場合は、-fオプションを使用して追加のフィルタを指定します。

UNIDSSEARCH

unidssearch: ディレクトリ・サーバー内の、カレンダ・ユーザー以外のすべてのユーザーをリストします。

構文

unidssearch [-f <LDAPfilter>] [-c <numDN>]

unidssearch -v
unidssearch -h

説明

unidssearchは、ディレクトリ・サーバー内の、カレンダ・ユーザー以外のすべてのユーザーをリストします。このコマンドの出力は、ファイルにリダイレクトしたり、必要に応じて変更できるほか、後で(-exオプションを使用して)uniuserへの入力として使用できます。unidssearchによって出力されるファイルの書式の詳細は、「出力の書式」を参照してください。

unidssearchを実行するには、Oracle Calendar Serverが起動している必要があります。

オプション

-f

<LDAPfilter>

未加工のLDAPフィルタを指定し、デフォルトのフィルタに(および)を組み合せて、LDAPディレクトリからユーザーを取り出します。LDAPフィルタで指定できる属性は、ディレクトリ・サーバーのドキュメントを参照してください。フィルタで指定する値には、ディレクトリ・サーバーで構成されているキャラクタ・セット(UTF-8、T.61など)を使用する必要があります。デフォルトのフィルタは次のとおりです。

[&(objectClass=organizationalPerson)(|(!(ctCalXItemId=*)) (!(ctCalXItemId=*:*)))]

-c

<numDN>

この番号に返される結果の数を制限します。

-v

unidssearchの現在のバージョン番号を出力します。

-h

unidssearchの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

書式

出力の書式

unidssearchによって出力されるファイル内容の書式は、次のとおりです。

A did=cn=jdoe, o=Acme, c=US
A did=cn=confroom4, o=Acme, c=US

各エントリは、文字Aで始まり、その後にdidが続きます。Aは、カレンダ・ユーザーとしてディレクトリ・サーバーに追加されるユーザーを示すフラグです。didは、このユーザーをディレクトリ・サーバー内で一意に識別する、ディレクトリIDまたはユーザーの識別名です。

このファイルの書式は、uniuser -exコマンドの入力ファイルで使用される書式と同じです。ファイルの用途に応じて、追加のユーザー・データをX.400書式でdidに追加できます。次に例を示します。

A did=cn=jdoe, o=Acme, c=US/G=John/OU=Sales

警告

ディレクトリ・サーバー警告

Oracle Calendar Serverのユーティリティ用のディレクトリ・サーバー構成の意味を理解することが重要です。サプライヤ・コンシューマ構成では、コンシューマとサプライヤ間の更新のスケジューリングによって両者間の一時的な違いが発生する場合があります。対応するサプライヤとまだ同期化されていないコンシューマ・ディレクトリ・サーバーから、Oracle Calendar Serverのユーティリティが読み取っている可能性があります。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

関連項目

uniuser

UNIDSSYNC

unidssync: Oracle Calendar Serverノードの情報を、ディレクトリ・サーバーの情報と同期させるか、グローバル・アドレス一覧(GAL)をリフレッシュします。

構文

unidssync -u <user> [-remote] [-n <node-ID>] [-host <hostname:port>]

unidssync -galrefresh [-n <node-ID>] [-host <hostname:port>]

unidssync -absync [SCHEDULED | <user>] [-n <node-ID>]

unidssync -v
unidssync -h

説明

unidssyncは、外部ディレクトリ・サーバーに接続している場合のみ、使用できます。このユーティリティは、Oracle Calendar Serverノードの情報を、ディレクトリ・サーバーの情報と同期させます。単一のユーザー、リソースまたはイベント・カレンダのアカウントを同期させる場合は、-uオプションを使用します。

unidssyncは、ディレクトリ・サーバーを使用する他のアプリケーションにより、Oracle Calendar Serverの認識外でディレクトリ・サーバー・エントリが変更された場合に実行する必要があります。

この状況では、Oracle Calendar Serverノードの内部記憶域の情報とディレクトリ・サーバーの内部記憶域の情報で差異が生じる場合があります。unidssyncは、ディレクトリ・サーバーに合せて差異を削除します。unidssyncは、通常のメンテナンス・プログラムの一部として実行する必要があります。


注意:

unidssyncユーティリティは、ディレクトリ・サーバーの構文ルールに従います。このユーティリティは、属性一致ルールに基づいて比較を実行します。一致ルールで大/小文字が区別されない場合、大文字と小文字のみが変更されたとき、Oracle Calendar Serverはその変更を差異とみなしません。したがって、属性値の変更はOracle Calendar Serverに伝播されません。

unidssyncを実行するには、Oracle Calendar Serverが起動している必要があります。

オプション

-absync

共通アドレス帳のエントリをディレクトリ・サーバーと同期させます。デフォルトでは、共通アドレス帳の同期化は事前設定された時間間隔で実行されます。-absyncオプションを使用すると、共通アドレス帳が強制的に即時同期化されます。

-galrefresh

グローバル・アドレス一覧(GAL)をリフレッシュします。

-host

<hostname:port>

ホストの名前およびポート番号を指定します。リモート・ホストに接続する場合は必須です。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。

-n

<node-ID>

ノードを指定します。複数のノードが存在する場合は必須です。

-remote

リモート・レコードも同期させます。デフォルトでは、ローカルのユーザー、リソースおよびイベント・カレンダのレコードのみが同期されます。この機能は、CWSレプリケーション要求が失われたか保守できず、リモート・レコードが非同期状態になった場合に使用できます。-remoteを使用して同期化を実行すると、リモート・レコードが強制的に同期化されます。

-u

<user>

同期させるユーザー、リソースまたはイベント・カレンダの指定に使用します。<user>引数の詳細は「<user>引数の書式」を参照してください。

-v

unidssyncの現在のバージョン番号を出力します。

-h

unidssyncの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

書式

<user>引数の書式

user引数は"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueは任意の文字列です。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。value文字列はワイルド・カード記号(*)で終了する場合があります。スラッシュ「/」が文字列に含まれる場合は、キーと値のペアのデリミタとして解釈されることを防ぐため、文字「\」でエスケープする必要があります。たとえば、"S=Hoopla/OU1=R\/D"のようになります。

UNIX環境でシェルが文字列を処理する場合(たとえば文字列がコマンドラインで提供される場合や、ユーティリティに引数として渡される場合)、文字列は引用符で囲む必要があります。また、シェルにとって意味をなす文字が文字列に含まれる場合は、シェルが解釈することを防ぐためその文字をエスケープ(つまり、エスケープ文字「\」を前に付ける)します。


注意:

<user>引数でユーザーを指定するためのIDのキーと値のペアが指定されている場合、ともに指定されているその他のキーと値のペアは、すべて無視されます。

表6-30 イベント・カレンダを指定するために使用可能なキー: UNIDSSYNC

キー X.400フィールド

N

イベント・カレンダ名


表6-31 リソースを指定するために使用可能なキー: UNIDSSYNC

キー X.400フィールド

R

リソース名

N

リソース番号

UID

リソース固有の識別子


表6-32 ユーザーを指定するために使用可能なキー: UNIDSSYNC

キー X.400フィールド

S

G

I

イニシャル

ID

識別子

UID

一意のユーザーID

EMAIL

電子メール・アドレス

X

世代

OU1

組織単位1

OU2

組織単位2

OU3

組織単位3

OU4

組織単位4

O

組織

C

A

管理ドメイン

P

プライベート・ドメイン

PHONE

電話番号

FAX

FAX番号

EMPL-ID

従業員番号


警告

ディレクトリ・サーバー警告

Oracle Calendar Serverのユーティリティ用のディレクトリ・サーバー構成の意味を理解することが重要です。サプライヤ・コンシューマ構成では、コンシューマとサプライヤ間の更新のスケジューリングによって両者間の一時的な違いが発生する場合があります。対応するサプライヤとまだ同期化されていないコンシューマ・ディレクトリ・サーバーから、Oracle Calendar Serverのユーティリティが読み取っている可能性があります。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

UNIDSUP

unidsup: ディレクトリ・サーバーのステータスをレポートします。

構文

unidsup [-q] [-host <hostname:port>]

unidsup -v
unidsup -h

説明

unidsupは、ディレクトリ・サーバーが実行中かどうかをレポートします。

unidsupを実行するには、Oracle Calendar Serverが起動している必要があります。

オプション

-host

<hostname:port>

ホストの名前およびDASポート番号を指定します。ホストがリモートの場合に必須。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。

-q

静止モードで操作します(ディレクトリ・サーバーの起動時には出力を行いません)。

-v

unidsupのバージョン番号を出力します。

-h

unidsupの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

UNIENCRYPT

uniencrypt: Oracle Calendar Server構成ファイルに含めるパスワードを暗号化します。

構文

uniencrypt -m <method> -s <string>

uniencrypt -v
uniencrypt -h

説明

uniencryptは、-mオプションで指定された暗号化方式を使用して、-sオプションで指定された文字列(通常はパスワード)を暗号化します。Oracle Calendar Server構成ファイルで提供されたすべてのパスワード([LDAP] bindpwdパラメータおよびwritednpasswordパラメータで指定されたパスワードなど)は、最初にこのユーティリティを使用して暗号化する必要があります。

uniencryptは、パスワードの生成に使用した暗号化方式の後ろに暗号化されたパスワードを記述して返します。たとえば、{std}ruyr84jfのようになります。一般的には、暗号化方式および中カッコを含むこの値全体を二重引用符で囲み、Oracle Calendar Server構成ファイルで指定されるパスワードの値として含める必要があります。次に例を示します。

[LDAP]
bindpwd = "{std}ruyr84jf"

uniencryptは、Oracle Calendar Serverが起動中か停止中かにかかわらず、実行できます。

オプション

-m

<encryption_method>

使用する暗号化方式を指定します。現在のところ、使用可能な値は、独自のアフィン暗号化方式であるstd、およびbase64のみです。この引数を使用しない場合は、デフォルトでstdが使用されます。

-s

<文字列>

暗号化する文字列を指定します。このオプションを使用していない場合、uniencryptによって暗号化する文字列が要求されます。

-v

uniencryptの現在のバージョン番号を出力します。

-h

uniencryptの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

UNIGROUP

unigroup: パブリック・グループおよび管理グループを管理します。

構文

unigroup -info [-host <hostname:port>] [-n <node-ID>] [-uid <uid>] | [-krb]]

unigroup -ls [<group>] [-members] [-host <hostname:port>] [-n <node-ID>]
[-uid <uid>] | [-krb]]

unigroup -add <group> [-host <hostname:port>] [-n <nodeid>]
[[-uid <uid>] | [-krb]]

unigroup -del <group> [-y] [-host <hostname:port>] [-n <nodeid>]
[[-uid <uid>] | [-krb]]

unigroup -mod <group> -m <modifier> [-host <hostname:port>] [-n <nodeid>]
[[-uid <uid>] | [-krb]]

unigroup -attach <group> -u <user> [-host <hostname:port>] [-n <nodeid>]
[[-uid <uid>] | [-krb]]

unigroup -detach <group> -u <user> [-host <hostname:port>] [-n <nodeid>]
[[-uid <uid>] | [-krb]]

unigroup -v
unigroup -h

説明

Unigroup: パブリック・グループおよび管理グループの管理を可能にします。グループの作成、変更および削除を行えます。既存のグループおよびグループのメンバーをリストできます。

作成できるのは、管理グループのみです。

ディレクトリ・サーバーを使用している場合は、ディレクトリ・サーバーで作成したすべてのグループも、unigroupの出力に含められます。メンバーをリストすると、ディレクトリ・サーバー・グループのメンバーのうち、カレンダ・ユーザーでもあるメンバーのみがリストされます。

unigroupは、Oracle Calendar Serverが起動している場合のみ実行可能です。

オプション

-add

<group>

管理グループを作成します。<group>引数の詳細は「<group>引数の書式」を参照してください。

-attach

<group>

指定されたグループに、ユーザーまたはリソースを追加します。<group>引数の詳細は「<group>引数の書式」を参照してください。追加するユーザーまたはリソースは、-uを使用して指定します。

-del

<group>

指定されたグループを削除します。<group>引数の詳細は「<group>引数の書式」を参照してください。

-detach

<group>

指定されたグループから、ユーザーまたはリソースを削除します。<group>引数の詳細は「<group>引数の書式」を参照してください。削除するユーザーまたはリソースは、-uを使用して指定します。

-host

<hostname:port>

ホストの名前およびポート番号を指定します。ホストがリモートの場合に必須。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。

-info

グループの定義に使用できる、有効なパラメータの情報を表示します。

-krb

有効なKerberosチケットを使用する自動Kerberosログインを使用します。このオプションを使用するには、ユーティリティを実行するユーザーが、管理権限を持つOracle Calendar Serverユーザーであること、およびKerberosサーバー上にOracle Calendar Server UIDと一致するUIDを持っていることが必要です。このオプションは、-uidオプションとは併用できません。

-ls

<group>

指定されたグループ・フィルタ<group>と一致するグループをリストします。<group>引数の詳細は「<group>引数の書式」を参照してください。<group>引数が渡されない場合は、すべてのグループがリストされます。<group>引数に"node-id=*"を使用していないかぎり、(-nオプションで指定した)ローカル・ノードで作成されたグループのみがリストされます。

-m

<modifier>

<modifier>引数を使用して、グループに適用する変更を指定します。このオプションは、-modオプションと併用します。-modオプションで使用される<group>引数と同じ書式を使用します。<modifier>引数の詳細は、「<group>引数の書式」を参照してください。

-members

各グループ出力の個々のメンバーを出力します。このオプションは、-lsオプションと併用してください。

-mod

<group>

グループの名前を変更するか、パブリックから管理に変更します。管理グループをパブリック・グループに変更することはできません。<group>パラメータを使用して、変更するグループを指定します。<group>引数の詳細は「<group>引数の書式」を参照してください。変更の内容を指定するには、-mを使用します。

-n

<node-ID>

グループが配置されているノードを指定します。複数のノードが構成されている場合は必須です。

-u

<user>

-attachオプションおよび-detachオプションと併用することで、ユーザーまたはリソースを指定できます。<user>引数の詳細は「<user>引数の書式」を参照してください。

-uid

<user-ID>

管理者のユーザーIDです。指定されていない場合は、SYSOPが使用されます。

-y

-delオプションと併用することで、削除の確認要求を省略できます。

-v

unigroupの現在のバージョン番号を出力します。

-h

unigroupの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

書式

<user>引数の書式

user引数は"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueは任意の文字列です。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。value文字列はワイルド・カード記号(*)で終了する場合があります。スラッシュ「/」が文字列に含まれる場合は、キーと値のペアのデリミタとして解釈されることを防ぐため、文字「\」でエスケープする必要があります。たとえば、"S=Hoopla/OU1=R\/D"のようになります。

UNIX環境でシェルが文字列を処理する場合(たとえば文字列がコマンドラインで提供される場合や、ユーティリティに引数として渡される場合)、文字列は引用符で囲む必要があります。また、シェルにとって意味をなす文字が文字列に含まれる場合は、シェルが解釈することを防ぐためその文字をエスケープ(つまり、エスケープ文字「\」を前に付ける)します。


注意:

<user>引数でユーザーを指定するためのIDのキーと値のペアが指定されている場合、ともに指定されているその他のキーと値のペアは、すべて無視されます。

表6-33 リソースを指定するために使用可能なキー: UNIGROUP

キー X.400フィールド

R

リソース名

N

リソース番号

UID

リソース固有の識別子


表6-34 ユーザーを指定するために使用可能なキー: UNIGROUP

キー X.400フィールド

S

G

I

イニシャル

ID

識別子

UID

一意のユーザーID

EMAIL

電子メール・アドレス

X

世代

OU1

組織単位1

OU2

組織単位2

OU3

組織単位3

OU4

組織単位4

O

組織

C

A

管理ドメイン

P

プライベート・ドメイン

PHONE

電話番号

FAX

FAX番号

EMPL-ID

従業員番号

DEPARTMENT

部署

DISPLAYNAME

表示名

HOMEPHONE

自宅電話番号

HOMEPHONE2

代替自宅電話番号

PHONE2

代替勤務先電話

OFFICE-BUILDING

ビル名

OFFICE-ADDRESS

勤務先住所

OFFICE-CITY

市区町村

OFFICE-STATE

都道府県

OFFICE-POSTALCODE

郵便番号

PAGER

ポケットベル

ALIAS

ユーザーのエイリアス

NOTES

メモ

ASSISTANT

アシスタントの名前

ASSISTANT-PHONE

アシスタントの電話番号


<group>引数の書式

group引数は"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueは任意の文字列です。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。value文字列はワイルド・カード記号(*)で終了する場合があります。スラッシュ「/」が文字列に含まれる場合は、キーと値のペアのデリミタとして解釈されることを防ぐため、文字「\」でエスケープする必要があります。たとえば、"NAME=Marketing/TYPE=Admin"のようになります。

UNIX環境でシェルが文字列を処理する場合(たとえば文字列がコマンドラインで提供される場合や、ユーティリティに引数として渡される場合)、文字列は引用符で囲む必要があります。また、シェルにとって意味をなす文字が文字列に含まれる場合は、シェルが解釈することを防ぐためその文字をエスケープ(つまり、エスケープ文字「\」を前に付ける)します。

表6-35 グループを指定するために使用可能なキー: UNIGROUP

キー X.400フィールド

NAME

グループ名

TYPE

グループのタイプ: AdminまたはPublic

ID

グループのID番号

NODE-ID

グループのノードID


終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

UNIICAL

uniical: iCalオブジェクトを使用して、ユーザーの予定表にカレンダ・エントリをインポートしたり、ユーザーの予定表のカレンダ・エントリをエクスポートまたは削除します。uniicalユーティリティは、Oracle Calendar SDKで指定されているように、iCalendar形式をサポートします。この形式の詳細は、『Oracle Calendarアプリケーション開発者ガイド』の第3章「Calendar SDKでサポートされるデータ・コンポーネントおよびプロパティ」を参照してください。

構文

uniical -import -u <user> [-f <filename>] [-charset <charset>] [-stoponerror]
[-organizer <email>][ [-neverresolvemail] | [-alwaysresolvemail] ]
-host <hostname:port> -n <node-ID> [[-uid <uid>] | [-krb]]

uniical -process -u <user> [-f <filename>] [-charset <charset>] [-stoponerror]
[-organizer <email>][ [-neverresolvemail] | [-alwaysresolvemail] ]
-host <hostname:port> -n <node-ID> [[-uid <uid>] | [-krb]]

uniical -export -u <user> [-f <filename>]
[ [-end <date>] [-start <date>] | [-eventuid <uid>] ]
-host <hostname:port> -n <node-ID> [[-uid <uid>] | [-krb]]

uniical -del -u <user> [-f <filename>] [-charset <charset>] [-stoponerror]
-host <hostname:port> -n <node-ID> [[-uid <uid>]| [-krb]]

uniical -v
uniical -h

説明

uniicalユーティリティを-importオプションと併用することで、1つ以上のiCAL VEVENTオブジェクトを含む入力ファイルの情報を使用して、カレンダ・ユーザーの予定表を更新できます。ユーザーの予定表からエントリを削除する場合は、-delオプションを使用します。入力ファイルに含まれるiCALメソッドを処理する場合は、-processオプションを使用します。このオプションは、同じ入力ファイルを使用して、カレンダ・エントリの作成、編集および削除を行う場合に使用できます。Oracle iCALメソッドは、特定のイベントに適用される操作を指定する場合に使用します。

それぞれのiCAL VEVENTオブジェクトは、新しい会議または変更する既存の会議を示します。デフォルトでは、入力ファイルの名前はicalin.icsまたはicalin.txtです。入力ファイルの詳細は、「入力ファイルの書式」を参照してください。

ユーザーの予定表に新しい会議を追加するとき、uniicalはその会議のUIDを作成し、「入力ファイルの書式」の項で説明しているように、iCAL VEVENT属性をOracle Calendar Server属性にマップします。デフォルトでは、uniicalは、入力ファイルで指定されたすべての既存の会議を変更対象とみなします。-delオプションを指定した場合、uniicalはこれらの既存の会議をすべてユーザーの予定表から削除します。イベントの追加、変更または削除に最低限必要なVEVENT属性の詳細は、「入力ファイルの書式」を参照してください。

デフォルトでは、ユーザーの予定表を更新するために、uniicalは指定されたOracle Calendar ServerノードにSYSOPとしてサインオンします。代理ユーザーとしてサインオンするには、-uidオプションを使用して、代理ユーザーを指定します。

uniicalを使用してユーザーの予定表をエクスポートする場合、ユーザーが開催した会議およびそのユーザーが参加者である会議の両方が、エクスポートされます。uniicalによってユーザーの予定表にインポートされるイベントは、そのユーザーが開催したイベント、または他のユーザーが開催したイベント(つまり、そのユーザーは会議の参加者に過ぎない)です。そのイベントには、他のユーザーも参加者として含まれる可能性があります。

デフォルトでは、uniical-alwaysresolveemailオプションをサーバーに渡します。したがって、ユーザーが会議を開催する場合も単に参加者として参加する場合も、他の参加者は内部参加者として表示されます。

内部参加者は、同じカレンダ・ネットワークにカレンダ・アカウントを持つユーザーです。内部参加者が含まれる会議が追加された場合、その参加者の予定表に会議が表示されます。iCALオブジェクト内の参加者の電子メールは、その参加者を既存のカレンダ・ユーザーと一致させるために使用されます。外部参加者は、参加者としてリストされますが、カレンダ・ネットワークに接続されません。この動作を変更するには、-alwaysresolvemailオプションおよび-neverresolvemailオプションを使用して内部ユーザーと強制的に一致させるか、すべての参加者を外部参加者として設定します。

iCALオブジェクト内の開催者の電子メールを無視するには、-organizerオプションを使用します。

uniicalは、作成、変更または削除するそれぞれの会議のUID属性を出力します。また、すべてのエラーおよびその他のアクティビティを、$ORACLE_HOME/ocal/log/uniical.logファイルに記録します。

uniicalは、Oracle Calendar Serverが実行されるすべてのマシンで実行できます。uniicalを実行するには、Oracle Calendar Serverが起動している必要があります。


注意:

このユーティリティは、構成ファイル$ORACLE_HOME/ocal/misc/unison.ini[ENG] standardsパラメータが{CAPI,ICAL2.0}に設定されている場合のみ、正常に動作します。

オプション

-alwaysresolvemail

常に、iCAL参加者の電子メール・アドレスを、既存のカレンダ・ユーザーと一致させます(電子メール・アドレスが指定されている場合)。このオプションを使用すると、開催者が他のユーザーの場合も照合が試みられます。既存のカレンダ・ユーザーが見つからない場合、参加者は外部参加者として設定されます。

-charset

<charset>

入力ファイル内のiCalendarデータのNLSキャラクタ・セットを定義します。指定されない場合は、AL32UTF8キャラクタ・セットが使用されます。指定された値は環境設定には影響しません。<charset>の有効な値には、次が含まれます。

UTF8

英語:

WE8ISO8859P1

US7ASCII

WE8MSWIN1252

AL32UTF8

WE8ISO8859P15

ポルトガル語(ブラジル)、フランス語、ドイツ語、イタリア語:

WE8ISO8859P1

WE8MSWIN1252:

AL32UTF8

WE8ISO8859P15

日本語:

JA16EUC

JA16SJIS

AL32UTF8

韓国語:

KO16KSC5601

AL32UTF8

中国語(簡体字):

ZHS16GBK

ZHS32GB18030

AL32UTF8

中国語(繁体字):

ZHT16MSWIN950

ZHT16HKSCS

AL32UTF8

-del

ユーザーの予定表から、入力ファイルで指定された既存のイベントをすべて削除します。

-end

<date>

処理するカレンダ・データの範囲の終了日を指定します。日付書式mm/dd/yyyyを使用します。

-eventuid

<eventuid>

エクスポートするイベントのイベントUIDを指定します。

-export

-endオプションおよび-startオプションで指定した範囲の既存のイベントを、ユーザーの予定表から出力ファイルにすべてエクスポートします。予定表の1つのエントリをエクスポートする場合は、-eventuidオプションを使用して、単一のエントリを指定します。

-f

<filename>

iCAL VEVENTオブジェクトが含まれている入力ファイルの名前を指定します。デフォルトではicalin.icsです。icalin.icsが検出されない場合、入力にはicalin.txtが使用されます。出力に使用されるデフォルトのファイル名は、icalin.icsです。

-host

<hostname:port>

指定されたユーザーのノード・データベースの名前およびポート番号を指定します。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。

-import

ユーザーの予定表から、入力ファイルで指定された既存のイベントをすべてインポートします。

-krb

有効なKerberosチケットを使用する自動Kerberosログインを使用します。このオプションを使用するには、ユーティリティを実行するユーザーが、管理権限を持つOracle Calendar Serverユーザーであること、およびKerberosサーバー上にOracle Calendar Server UIDと一致するUIDを持っていることが必要です。このオプションは、-uidオプションとは併用できません。

-n

<node-ID>

ユーザーのノードを指定します。指定されたホスト上に複数のノードが存在する場合は必須です。

-neverresolvemail

iCAL参加者の電子メール・アドレスを、既存のカレンダ・ユーザーと一致させません。すべてのiCAL参加者は外部参加者として考慮されます。

-organizer

<e-mail>

イベントの開催者の電子メール・アドレスを指定します。このアドレスは、iCALオブジェクト内のアドレスより優先されます。

-process

入力ファイルで指定された既存のiCALメソッドを、すべて処理します。入力ファイルの各iCALオブジェクトには、METHODが含まれていることが必要です。サポートされているメソッドは次のとおりです。

X-ORACLE-IMPORT: iCALイベントは、予定表に存在しない場合は作成されますが、存在する場合は変更されます。

X-ORACLE-CREATE: iCALイベントは予定表に存在しないことが必要です。

X-ORACLE-MODIFY: iCALイベントは予定表に存在する必要があります。

X-ORACLE-DELETE

iCALエントリの例:

METHOD: X-ORACLE-MODIFY

-start

<date>

処理するカレンダ・データの範囲の開始日を指定します。日付書式mm/dd/yyyyを使用します。

-stoponerror

エラーの検出後、停止します。

-u

<user>

イベントの作成、変更および削除の対象となる予定表を所有するユーザー、リソースまたはイベント・カレンダを指定します。<user>引数の詳細は「user引数の書式」を参照してください。uniicalを使用して休日を管理する場合、-uオプションとholiday引数を併用します。

-uid

<user-ID>

認可レベルがuniicalであるユーザーが実行されます。-uオプションで指定したユーザーと同じユーザーにすることも、代理ユーザーにすることもできます。ユーザーを指定しない場合、カレンダのSYSOPが使用されます。

-v

uniicalの現在のバージョン番号を出力します。

-h

uniicalの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

書式

入力ファイルの書式

入力ファイルには、1つ以上のiCAL VEVENTオブジェクトが含まれ、各オブジェクトは次の書式で記述されます。

BEGIN:VCALENDAR
VERSION:2.0
PRODID:Oracle/Oracle Calendar Server 10.1.1.0.2
BEGIN:VEVENT
<VEVENT attributes>
END:VEVENT
END:VCALENDAR

<VEVENT attributes>は、リストされる属性の一部またはすべてです。また、uniicalがこれらの属性をOracle Calendar Serverのデータ・フィールドにマップする方法もリストされます。

DESCRIPTIONLOCATIONSUMMARYおよびCOMMENTの各属性のカンマの前には、バックスラッシュ(\)を付ける必要があります。

新しいイベントの作成に最低限必要な情報は、DTSTARTおよび、DTENDまたはDURATIONのどちらかです。

既存の会議の変更に最低限必要な情報は、正しいUIDおよび会議の開始時間です。uniicalはまず、iCALのRECURRENCE-ID属性に含まれる、指定開始時間を検索します。値が検出されなかった場合は、DTSTARTの値を使用します。会議の開始時間を変更するには、RECURRENCE-ID属性で元の開始時間を指定し、DTSTART属性で新しい開始時間を指定する必要があります。

既存の会議の削除に最低限必要な情報は、正しいUIDです。これは、uniicalが削除時に考慮する唯一の属性です。そのため、2つのイベントが同じUIDを持つ場合、uniicalを使用してどちらか1つのみを削除することはできません。

2つ以上の新しいiCALイベントが同じUIDを持ち、DTSTARTの値が異なる場合、uniicalは繰返し会議を作成します。ただし、これらのイベントの1つが後で削除用に入力された場合、uniicalは、繰返し会議のすべてのインスタンスを削除します。

新しいイベントが入力ファイル内で2回表示され、2番目のインスタンスが独自の一意的なUIDを持たない場合、2番目のイベントによって最初のイベントが上書きされます。

サンプル入力ファイル 次の入力ファイルには、2つのiCAL VEVENTオブジェクトが含まれています。最初のオブジェクトは、指定されたユーザーの予定表で、2001年1月31日午後4時に新しい会議が作成されることを示しています。2番目のオブジェクトは、既存の会議への変更を示しています。既存の会議の変更では、開始時間が午後4時30分から午後4時45分に変更されます。uniicalは、UIDおよびRECURRENCE-ID属性で指定された開始時間を使用して、指定されたユーザーの予定表内の会議を検索します。また、他の属性で指定された変更を使用して、会議の情報を更新します。

BEGIN:VCALENDAR
VERSION:2.0
PRODID:Oracle/Oracle Calendar Server 9.0.4
BEGIN:VEVENT
DESCRIPTION: NYPMRN: 99999990DXMRN:9999999990DX Comment: <appointment comments>
LOCATION: Type: <type> IDX# <IDX visit identifier>
DTSTART:20010131T160000Z
DURATION:P0DT0H20M0S
COMMENT:IDX visit identifier
SUMMARY:Carter Dickson
PRIORITY:3
END:VEVENT
END:VCALENDAR

BEGIN:VCALENDAR
VERSION:2.0
PRODID:Oracle/Oracle Calendar Server 9.0.4
BEGIN:VEVENT
DESCRIPTION: NYPMRN: 99999990DXMRN:9999999990DX Comment: <appointment comments>
LOCATION: Type: <type> IDX# <IDX visit identifier>
DURATION:P0DT0H20M0S
SUMMARY:John Dickson Carr
COMMENT:IDX visit identifier
DTSTART:20000215T164500Z
RECURRENCE-ID:20000215T163000Z
PRIORITY:6
END:VEVENT
END:VCALENDAR

<user>引数の書式

ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダを表す<user>引数は、"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueは任意の文字列です。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。IDキー以外のすべてのキーにおいて、value文字列はワイルド・カード文字「*」で終了する場合があります。スラッシュ「/」が文字列に含まれる場合は、キーと値のペアのデリミタとして解釈されることを防ぐため、文字「\」でエスケープする必要があります。たとえば、"S=Hoopla/OU1=R\/D"のようになります。

UNIX環境でシェルが文字列を処理する場合(たとえば文字列がコマンドラインで提供される場合や、ユーティリティに引数として渡される場合)、文字列は引用符で囲む必要があります。また、シェルにとって意味をなす文字が文字列に含まれる場合は、シェルが解釈することを防ぐためその文字をエスケープ(つまり、エスケープ文字「\」を前に付ける)します。


注意:

IDのキーと値のペアがuser引数で指定されている場合は、ともに指定されている他のキーと値のペアはすべて無視されます。

3列目にリストされている書式パラメータを-formatオプションと併用することで、リストの表示を構成できます(「例」を参照)。使用できるキーおよび書式の完全なリストは、-infoオプションを使用して取得してください。

表6-36 -uオプションに使用可能なイベント・カレンダ・キー: UNIICAL

キー X.400フィールド 書式パラメータ

N

イベント・カレンダ名

%N%


表6-37 -uオプションに使用可能なリソース・キー: UNIICAL

キー X.400フィールド 書式パラメータ

R

リソース名

%R%

N

リソース番号

%N%

UID

リソース固有の識別子

%UID%


表6-38 -uオプションに使用可能なユーザー・キー: UNIICAL

キー X.400フィールド 書式パラメータ

S

%S%

G

%G%

I

イニシャル

%I%

ID

識別子

%ID%

X

世代

%X%

UID

ユーザー固有の識別子

%UID%

OU1

組織単位1

%OU1%

OU2

組織単位2

%OU2%

OU3

組織単位3

%OU3%

OU4

組織単位4

%OU4%

O

組織

%O%

C

%C%

A

管理ドメイン

%A%

P

プライベート・ドメイン

%P%

PHONE

電話番号

%PHONE%

FAX

FAX番号

%FAX%

EMPL-ID

従業員番号

%en%

JOB-TITLE

役職名

%jt%

EMAIL

[ENG] usermailmapパラメータの値

%EMAIL%

DEPARTMENT

部署

%DEPARTMENT%

DISPLAYNAME

表示名

%DISPLAYNAME%

HOMEPHONE

自宅電話番号

%HOMEPHONE%

HOMEPHONE2

代替自宅電話番号

%HOMEPHONE2%

PHONE2

代替勤務先電話

%PHONE2%

OFFICE-BUILDING

ビル名

%OFFICE-BUILDING%

OFFICE-ADDRESS

勤務先住所

%OFFICE-ADDRESS%

OFFICE-CITY

市区町村

%OFFICE-CITY%

OFFICE-STATE

都道府県

%OFFICE-STATE%

OFFICE-POSTALCODE

郵便番号

%OFFICE-POSTALCODE%

PAGER

ポケットベル

%PAGER%

ALIAS

ユーザーのエイリアス

%ALIAS%

NOTES

メモ

%NOTES%

ASSISTANT

アシスタントの名前

%ASSISTANT%

ASSISTANT-PHONE

アシスタントの電話番号

%ASSISTANT-PHONE%


ファイル

/users/unison/log/uniical.log

uniicalは、独自のアクティビティをこのファイルに記録します。

./icalin.txt

uniicalのデフォルトの入力ファイルです。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

注意

iCALの詳細は、IETF RFC 2445を参照してください。

UNIL2BENDIAN

unil2bendian: Oracle Calendar Serverノード・データベースを、リトル・エンディアンのWindowsプロセッサ用形式からビッグ・エンディアン・プロセッサ用形式に変換します。このユーティリティの詳細は、オラクル社カスタマ・サポート・センターに問い合せてください。

構文

unil2bendian [-n <node-ID>]
unil2bendian -v
unil2bendian -h

説明

unil2bendianは、リトル・エンディアンのWindowsマシンで実行されるOracle Calendar Serverから、ビッグ・エンディアンのUNIXマシン(HP-UX、SolarisまたはAIXなど)で実行されるOracle Calendar Serverに、ノード・データベースを移行する際に使用します。

このユーティリティは、リトル・エンディアン形式からビッグ・エンディアン形式に、ノード・データベースの*.datファイルを変換します。変換は、ファイルのコピーで実行されるため、元のデータベースは変更されません。変換に必要なファイルは*.datファイルのみです。それ以外のファイルは変換先のマシンでビルドされます。

unib2lendianは、ビッグ・エンディアンのUNIX形式からリトル・エンディアンのWindows形式にファイルを変換するための、補足的なユーティリティです。

unil2bendianは、Oracle Calendar Serverが停止しているときのみ実行可能です。

オプション

-n

<node-ID>

変換するノードを指定します。ローカル・ホスト上に複数のノードが存在する場合は必須です。

-v

unil2bendianの現在のバージョン番号を出力します。

-h

unil2bendianの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

リトル・エンディアン・マシンからビッグ・エンディアン・マシンへのノードの移行

次の例では、ノード45を変換し、リトル・エンディアン・マシンで実行されるOracle Calendar Serverから、ビッグ・エンディアン・システムで実行されるOracle Calendar Serverに移行します。

  1. 両方のマシンでOracle Calendar Serverを停止します。この手順の中で指示があるまでは、どちらのサーバーも再起動しないでください。

  2. ターゲット・ノードでunil2bendianを実行します。

    unil2bendian -n 45
    

    変換されたノードのコピーは、$ORACLE_HOME/ocal/db/nodes/<N#>/perm_convディレクトリに保存されます。ここで<N#>は、ターゲット・ノードに対応するunison.iniセクションのnameパラメータの値です。

  3. 古いホストの$ORACLE_HOME/ocal/misc/unison.iniファイルにあるターゲット・ノードに対応するセクションを、新しいホストのunison.iniファイルにコピーします。次に例を示します。

    [45]
    name = N1
    version = A.02.50
    

    古いホストのunison.iniファイルからこのセクションを削除します。

  4. perm_convディレクトリのすべての*.datファイルを、ビッグ・エンディアン・システムの$ORACLE_HOME/ocal/db/nodes/<N#>/permディレクトリにコピーします。同じノード<N#>が新しいホストに存在する場合は、ターゲット・ディレクトリから新しいホストに移動する前に、ディレクトリ名を変更してください。

  5. 新しいホストで、$ORACLE_HOME/ocal/db/nodes/Nempty/perm/unison.dbdファイルおよび$ORACLE_HOME/ocal/db/nodes/Nempty/perm/vista.ctbファイルを$ORACLE_HOME/ocal/db/nodes/<N#>/permディレクトリにコピーします。

  6. ターゲット・ノードがノード・ネットワークに含まれている場合は、Oracle Calendar Serverを再起動する前に、ネットワーク情報を必ず更新してください。


    注意:

    この手順を実行しなかった場合、データ障害またはデータベースの破損、あるいはその両方が発生する可能性があります。

    まず、ノード・ネットワークのすべてのOracle Calendar Serverを停止します。

    unidbfixを使用して、remotenode.datファイルの情報をすべてのノードのremotenode.iniファイルにエクスポートします。たとえば、ネットワークがノード30、35、40、45および50で構成されている場合は、次のようになります。

    % unidbfix -export -n 30
    % unidbfix -export -n 35
    % unidbfix -export -n 40
    % unidbfix -export -n 45
    % unidbfix -export -n 50
    
    

    unidbfixは、各ノードのローカル・ホストで実行する必要があります。

    ネットワークの各ノードの$ORACLE_HOME/ocal/db/nodes/<Nx>/perm/remotenode.iniファイルを編集し、ノード45に関連付けられているホスト名を変更します。

    ビッグ・エンディアンのUNIXホストに移行する場合は、ファイルの所有権およびコピー済ファイルの権限が正しく設定されるように、ノード45でunicleanを実行します。

    ノード45でunidbfix -kを実行し、キー・ファイルを作成します。

    Use unidbfix -import to update the remotenode.dat file with the new information in the remotenode.ini files.
    % unidbfix -import -n 30
    % unidbfix -import -n 35
    % unidbfix -import -n 40
    % unidbfix -import -n 45
    % unidbfix -import -n 50
    

    これにより、各ノードのキー・ファイルの再ビルドも行われます。

    $ORACLE_HOME/ocal/misc/nodes.iniファイルを更新し、ノード45のホスト名の変更を反映させます。

  7. すべてのOracle Calendar Serverを再起動します。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 データベースの変換に失敗

2 使用時エラー

関連項目

unidbfix, unistart, unistop, uninode

UNILOGONS

unilogons: Oracle Calendar Serverのサインオンおよびサインオフの統計を表示します。

構文

unilogons [-s <starttime>] [-e <endtime>] [-i <interval>] [-f <filename>]

unilogons -t -s <starttime> -e <endtime> -i <interval> [-f <filename>]

unilogons -t [<time>] [-f <filename>]

unilogons -v
unilogons -h

説明

unilogonsは、特定の時間または時間枠における、Oracle Calendar Server上でのユーザーのサインオンおよびサインオフのアクティビティを表示します。デフォルトでは、$ORACLE_HOME/ocal/log/act.logファイルの情報が使用されます。-fオプションを使用して別の入力ファイルを指定することもできます。


注意:

このユーティリティでは、Oracle Calendar Webクライアントを使用して行われたサインオンおよびサインオフのアクティビティは表示されません。

-tオプションを使用すると、特定の日時のアクティビティを表示できます。-sオプションおよび-eオプションを使用すると、指定した時間枠でのアクティビティを表示できます。-iオプションは、指定された時間枠内での、一定の間隔(たとえば15分ごと)を指定します。

デフォルトでは、デフォルトの開始時間(現在の日付の最初の1分)からデフォルトの終了時間(現在のシステム時間)までの、すべてのアクティビティが表示されます。

unilogonsを実行するには、Oracle Calendar Serverが起動している必要があります。

オプション

-e

<endtime>

統計の終了時間を指定します。このオプションを使用していない場合、デフォルトの終了時間は現在の日時になります。<endtime>の指定方法の詳細は、「time引数の書式」を参照してください。

-f

<filename>

入力ファイルの名前を指定します。デフォルトでは、入力ファイルは$ORACLE_HOME/ocal/log/act.logです。-fオプションで指定する入力ファイルは、書式がact.logファイルと同じであることが必要です。

-i

<interval>

時間範囲を指定します。デフォルトの範囲は<endtime>から<starttime>を引いた時間です。範囲の指定方法の詳細は、「interval引数の書式」を参照してください。

-s

<starttime>

統計の開始時間を指定します。このオプションを使用していない場合、デフォルトの開始時間は現在の日付の最初の1分になります。<starttime>の指定方法の詳細は、「time引数の書式」を参照してください。

-t

[<time>]

-seおよび-iの各オプションを使用せずにこのオプションを使用した場合は、現在の時刻(-t)または指定した時間(-t <time>)の統計が表示されます。-s-eおよび-iの各オプションのすべてと併用した場合、-t(time引数なし)ではinterval(-i)引数で指定された時間ごとのアクティビティのみが出力されます。-tオプションを使用した場合と使用しない場合の、-s-e、および-iの各オプションのサンプル出力は、「例」の最後の2つの例を参照してください。時間の指定方法の詳細は、「time引数の書式」を参照してください。

-v

unilogonsの現在のバージョン番号を出力します。

-h

unilogonsの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

書式

time引数の書式

<starttime>、<endtime>および<time>の各引数は、次のいずれかで表されます。

ここでは次のようになります。

引数に含まれる個々の要素の順番は、さほど重要ではありません。重要なのは、日と月が指定されているか、または時間が指定されているかです。次に示す例はすべて有効です。

Feb 22 2003 10:00:00
22 february 10:00:00
10:00:00  february 22 2003
2003 feb 22
feb 22
10:00:00

day、month、yearおよびtimeのデフォルト値は、それぞれ現在の年月日および現在のシステム時刻です。

指定されていない時間のフィールド(HH、MMまたはSS)は、現在のHH、MMまたはSSの値に置き換えられます。つまり、現在の日付および時間が、2003年3月12日10時12分34秒で、引数ではHH:MMしか指定されていない場合、SSは34になります。

-e 12:41 -> March 12 2003 12:41:34
-s 12:41 -> March 12 2003 12:41:34

時間フィールドがまったく指定されていない場合、starttimeはその日の最初の1分になり、endtimeはその日の最後の1分になります。

-s feb 22 -> feb 22 2003 00:00:00
-e feb 22 -> feb 22 2003 23:59:59

interval引数の書式

interval引数は0より大きい整数で、次のように分数、時間数または日数で入力する必要があります。

minutes: 1m, 2m, etc. up to 999999999m  (9 digits)
hours:   1h, 2h, etc. up to 9999999h    (7 digits)
days:    1d, 2d, etc. up to 99999d      (5 digits)

Time Period 1: From Oct 6 2003 15:00:00  Till Oct 6 2003 15:15:00
--------------------------------------------------------------------------------
Client                       Logons     Logoffs    Average Time    Median Time
Name & Version                                    Logged-On(hrs)  Logged-On(hrs)

Not Available                  0          2         20.71           23.98
unisncd                        2          0          9.83            9.83
Windows/32/OracleCalendar      4          4          0.02            0.02
--------------------------------------------------------------------------------
Totals                         6          6

ファイル

$ORACLE_HOME/ocal/log/act.log

デフォルトで、unilogonsはこのファイルから情報を取得します。このファイルは、unison.ini[ENG] activityパラメータがTRUEに設定されている場合のみ、作成されます。

警告

入力ファイルおよび処理時間

unilogonsは、入力ファイルのサイズによって、終了までに時間がかかる場合があります。

入力ファイルおよびディスク領域

unilogonsの実行に必要なディスク領域は、入力ファイルの1.5倍です。つまり、入力ファイルのサイズが8MBの場合、unilogonsを実行するには約12MBの空きディスク領域が必要です。unilogonsは、$ORACLE_HOME/ocal/tmpディレクトリに一時ファイルを作成するため、このディレクトリに十分な空き領域が必要です。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

UNIMEM(UNIX専用)

unimem: メモリー使用量に関する情報を表示します。

構文

unimem
unimem -p
unimem -pmap <pid>
unimem -system
unimem -v
unimem -h

説明

unimemユーティリティは、メモリー使用量に関する情報を提供します。unimemを使用すると、システム・メモリー、Oracle Calendar Serverの全デーモン・プロセスのメモリー使用量の詳細レポート、および、全デーモンのメモリー使用量のサマリー(カレンダ・セッションごとの平均値を含む)に関する情報を取得できます。デフォルトでは、unimemはすべてのデーモンのメモリー使用量を表形式で表示します。各デーモンはそれぞれの列を持ち、最後の列がすべてのデーモンの合計になります。合計が必ずしも前の列の総和になるとはかぎりません。たとえば、ここに示す例では「Total shared」行の最後の行は、デーモンにより使用されたすべての共有メモリーの最大値を表しています。これは、すべてのデーモンが同じ共有ライブラリにリンクしていて、同じ共有メモリー・セグメントを使用しているためです。

オプション

-p

Oracle Calendar Serverの全デーモンのメモリー使用量のサマリーを表示し、続いて各デーモンのプロセスごとの詳細アドレス空間マップを表示します。

-pmap

<pid>

指定されたプロセスのアドレス空間マップを表示します。

-system

システム・メモリー情報を表示します。

-v

unimemの現在のバージョン番号を出力します。

-h

unimemの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

プラットフォームに固有の注意事項

この項では、各種のプラットフォームでメモリー使用量の情報を取得するための方法について説明します。

Linux

各プロセスのアドレス空間割当ての取得には、プロセス・ファイル・システムのエントリ/proc/<pid>/mapsが使用されます。実際のメモリー使用率は、次のようにしてアドレス空間割当てから計算されます。

システム・メモリー情報の収集には、freeユーティリティが使用されます。

Solaris

各プロセスのメモリー・マッピングの収集には、ユーティリティ/usr/proc/bin/pmapが使用されます。

システム・メモリー情報の収集には、topユーティリティが使用されます。

HPUX

システム情報の収集、およびプロセスごとのメモリー・セグメント情報の収集の両方に、ユーティリティ$ORACLE_HOME/ocal/bin/hppmapが使用されます。プロセス・メモリー・セグメント情報の収集には、pstat_getprocvm、sysfs、setmtentおよびstatvfsの機能が使用されます。PS_SHAREDフラグを持つメモリー・セグメントのサイズが、共有メモリー使用量の合計に加算され、その他すべてのメモリー・セグメントのサイズがプライベート・メモリー使用量の合計に加算されます。様々なシステム・コンテキストに関する情報の収集には、pstat機能(pstat_getstatic、pstat_getdynamicおよびpstat_getvminfo)が使用されます。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

UNIMMIMPSRV

unimmimpsrv: MeetingMakerサーバーからOracle Calendar Serverノードへデータをインポートするユーティリティです。

構文

unimmimpsrv
unimmimpsrv -v
unimmimpsrv -h

説明

unimmimpsrvユーティリティは、MeetingMakerサーバーからOracle Calendarノードにデータを移行するときに使用します。unimmimpsrvは、unimmimpsrv.iniファイルを参照して、インポートするMeetingMakerファイル、およびデータを受け取るノードを判別します。unimmimpsrvは、ディレクトリ・サーバーを使用するOracle Calendar Serverでは機能しません。


重要:

このユーティリティは訓練を受けたオラクル社の担当者のみが使用する必要があります。資格のないユーザーがこのユーティリティを使用した結果、データの損失や破損が発生した場合、オラクル社は責任を負いかねます。また、標準のサポート契約の対象外となります。

unimmimpsrvを実行する前に次の点に注意してください。

MeetingMakerからOracle Calendarにデータを移行するには、次の手順を実行します。

  1. 各MeetingMakerサーバーをバックアップします。

  2. エクスポートする各MeetingMakerサーバーから不要なデータをすべて消去します。

  3. MeetingMakerの管理者ユーティリティを使用して、MeetingMakerサーバーの各データベースを*.datファイルにエクスポートします。

  4. MeetingMakerデータを受け取るOracle Calendarノードがない場合は作成します。

  5. Oracle Calendarノード・ネットワークが正しく構成され、すべてのノードが動作していることを確認します。

  6. unimmimpsrvユーティリティを実行して、$ORACLE_HOME/ocal/misc/unimmimpsrv.iniファイルを読み取り、指定されたOracle CalendarノードにMeetingMakerの*.datファイルをインポートします。

  7. 最後に、必要に応じてuniuserユーティリティを実行し、user.iniファイルの設定を新しくインポートしたユーザーに適用し、これらのユーザーに関連付けられた情報を変更します。

オプション

-v

unimmimpsrvの現在のバージョン番号を出力します。

-h

unimmimpsrvの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

注意

転送可能なデータ

次の表に、MeetingMakerとOracle Calendarの間で転送可能なデータの対応を示します。

データ・タイプ MeetingMaker Oracle Calendarの対応するデータ
管理データ サーバー名 X.400のOU4フィールドまたはunimmimpsrv.inimapservernameパラメータの値(設定されている場合)。
管理データ MeetingMakerの休日 Oracle Calendarの休日。
管理データ MeetingMakerのパブリック・グループおよび関連サブグループ Oracle Calendarのパブリック・グループ。
管理データ タイムゾーン Oracle Calendarノードのタイムゾーン(ノード作成中に手動による設定が必要)。
ユーザー・データ ログイン名 X.400のUIDフィールドまたはunimmimpsrv.inimapsigninパラメータの値(設定されている場合)。
ユーザー・データ 「X.400名」フィールド。
ユーザー・データ 「X.400姓」フィールド。
ユーザー・データ パスワード X.400のパスワード・フィールド。ただし、unimmimpsrv.iniimportpasswordパラメータがFALSEに設定されていない場合。FALSEの場合、パスワードはNULLに設定されます。
ユーザー・データ 会社 X.400のAフィールドまたはunimmimpsrv.iniファイル内のmapcompanyパラメータの値(設定されている場合)。
ユーザー・データ 部署 X.400のOU1フィールドまたはunimmimpsrv.iniファイル内のmapcompanyパラメータの値(設定されている場合)。
ユーザー・データ 役職名 「X.400役職名」フィールド。
ユーザー・データ 電話番号 「X.400電話番号」フィールド。
ユーザー・データ 内線 「X.400内線」フィールド。
ユーザー・データ FAX番号 「X.400 FAX番号」フィールド。
ユーザー・データ 住所(「市区町村」、「都道府県」、「郵便番号」を除く) 番地。
ユーザー・データ 電子メール unison.ini[ENG] usermailmapパラメータの値またはunimmimpsrv.iniファイル内のmapcompanyパラメータの値(設定されている場合)。
ユーザー・データ サーバー名 X.400のOU4フィールドまたはunimmimpsrv.iniファイル内のmapservernameパラメータの値(設定されている場合)。
ユーザー・データ ユーザー定義グループ ユーザーが所有するプライベート・グループ。デフォルトでは、すべてのMeetingMakerユーザーのグループ名は「アドレス帳」となります。これは、Oracle Calendarの別のユーザー・グループです。
ユーザー・データ ユーザー・アクティビティ 参加者のいないOracle Calendarの会議。
ユーザー・データ ユーザー会議 同じ参加者がいるOracle Calendarの会議。
ユーザー・データ ユーザー・バナー Oracle Calendarのメモ。バナーでカバーされる日ごとに1つ。
ユーザー・データ ユーザーのToDo Oracle Calendarのタスク。
ユーザー・データ ユーザー・プロキシ Oracle Calendarの代理。読取りまたは書込みアクセスに関係なく、すべてのプロキシには権限付与者のOracle Calendar予定表に対する表示権限のみが付与されます。
リソース・データ 名、姓 組み合せてOracle Calendarのリソース名になります。unimmimpsrvにより自動的にリソース番号が割り当てられます。
リソース・データ パスワード Oracle Calendarのリソース・パスワード。ただし、unimmimpsrv.iniimportpasswordパラメータがFALSEに設定されていない場合。FALSEの場合、リソース・パスワードはNULLに設定されます。
MeetingMakerのアクティビティおよび会議データ プライベート 個人アクセス・レベル。
MeetingMakerのアクティビティおよび会議データ タイトル タイトル。
MeetingMakerのアクティビティおよび会議データ 場所 場所。
MeetingMakerのアクティビティおよび会議データ 時刻 時刻。
MeetingMakerのアクティビティおよび会議データ 日付 日付。
MeetingMakerのアクティビティおよび会議データ 所要時間 所要時間。
MeetingMakerのアクティビティおよび会議データ 繰返し 定期的。
MeetingMakerのアクティビティおよび会議データ 情報 参加者および参加ステータス(ローカル参加者のみ。リモート参加者の参加ステータスは「後で決定」に設定されます)。
MeetingMakerのバナー タイトル メモのタイトル。
MeetingMakerのバナー 場所 メモのタイトルに追加。
MeetingMakerのバナー 日付 メモの日付。
MeetingMakerのバナー 繰返し 定期的なメモ。
MeetingMakerのバナー 情報 参加者および参加ステータス(ローカル参加者のみ。リモート参加者の参加ステータスは「後で決定」に設定されます)。
MeetingMakerのToDoデータ タイトル タスクのタイトル。
MeetingMakerのToDoデータ 日付 タスクの日付。
MeetingMakerのToDoデータ 出席者 各出席者の予定表にこのタスクのコピーが作成されます。
MeetingMakerのToDoデータ 優先度レベル タスクには1から7までの一般的な優先度レベルが割り当てられます。すべての出席者に優先度が1つのみインポートされます。

転送不能のデータ

Oracle Calendarへの移行中、次のデータは失われます。注意: (読取り)は、データがunimmimpsrvユーティリティではサポートされ、Oracle Calendarではサポートされていないことを示します。

失われる管理データ

失われるユーザー・データ

失われるリソース・データ

失われるMeetingMakerのアクティビティ、バナーおよび会議データ

失われるMeetingMakerのToDoデータ

ファイル

$ORACLE_HOME/ocal/log/unimmimpsrv.log

このファイルでは、開始時間、終了時間、所要時間、重要なステップおよびエラーが記録されます。

$ORACLE_HOME/ocal/misc/unimmimpsrv.ini

このファイルには、インポート・プロセスに使用される設定が含まれます。詳細はunimmimpsrv.iniを参照してください。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

関連項目

unimmimpsrv.ini, uniuser

UNIMVUSER

unimvuser: 1つのOracle Calendar Serverノードから別のOracle Calendar Serverノードに、ユーザーを移動します。

構文

unimvuser -u <user> -host1 <hostname1:port1> -host2 <hostname2:port2>
-n1 <node-ID1> -n2 <node-ID2> [-up <userPsw>] [-UIDpreserve] [-verbose]

unimvuser -v
unimvuser -h

説明

unimvuserは、1つのOracle Calendar Serverノードから別のOracle Calendar Serverノードに、ユーザーを移動します。代理およびリモート代理権は保持されます。


注意:

unimvuserは、ネットワークのすべてのホストで4.0より新しいサーバーを使用している場合のみ機能します。それ以前のバージョンのOracle Calendar Serverで作成したノードが含まれているノード・ネットワークのユーザーを移動する場合は、unicpoutuおよびunicpinuを使用してください。

移動操作により、ユーザー情報は次のように変更されます。

unimvuserは、これらの変更およびその他のアクティビティを、$ORACLE_HOME/ocal/log/unimvuser.logファイルに記録します。

unimvuserが正常に完了しても、移動操作がまだ完了していない可能性があることを理解しておく必要があります。特に、移動先ノード(ユーザーの移動先ノード)およびリモート・ノード(このユーザーに出席を依頼した可能性があるその他のユーザーが属するノード)で、まだ操作が行われている可能性があります。操作が完了するまで、移動されたユーザーの予定表は不完全な状態で表示されます。

移動操作が完了するまでにかかる時間は、コーポレート・ワイド・サービス・デーモン/サービスの要求キューで待機している要求の数によって異なります。このため、unimvuserは、Oracle Calendar Serverのピーク時間以外に実行することをお薦めします。

また、unimvuserが完了する前に、移動されるユーザーがOracle Calendar Serverへのログインを試みたり、移動されるユーザーの代理として他のユーザーが作業することがないようにしてください。このような状況で行われた変更は、すべて失われます。

unimvuser操作は、同時に2回以上実行しないでください。関与するユーザーが別のノード上に存在し、別のOracle Calendar Serverのホスト上でunimvuserを実行したとしても、ユーザーは一部の会議またはイベントを共有している可能性があります。そのため、データベースが破損します。

unimvuserは、外部ディレクトリ・サーバーを使用するノードから、Oracle Calendar Serverの内部ディレクトリを使用するノードにユーザーを移動できます。しかし、Oracle Calendar Serverの内部ディレクトリを使用するノードから外部ディレクトリ・サーバーを使用するノードにユーザーを移動することはできません。

以前のバージョンのOracle Calendar Serverのホスト間でユーザーを移動する場合でも、常に最新バージョンのunimvuserを使用してください。たとえば、ノード・ネットワークにバージョン9.0.4の2つのOracle Calendar Serverのホスト、およびバージョン10.1.2の1つのホストが存在する場合は、10.1.2サーバーのbinディレクトリにあるunimvuserユーティリティを使用する必要があります。

ソース・ホストと移動先ホストの構成の違いによって、問題が発生したり、移動が完全にブロックされる場合があることに注意してください。たとえば、定期的に行われる会議のインスタンスの最大数(unison.ini [ENG] maxinstancesパラメータ)が、ソース・サーバーで移動先サーバーより多く設定されており、移動するユーザーが移動先ホストでの最大数より多いインスタンスを持つ定期的な会議を所有している場合、その移動は失敗します。

unimvuserを実行するには、Oracle Calendar Serverが起動しており、接続されているすべてのノードが有効であることが必要です。

オプション

-host1

<hostname1:port1>

ソース・ノードのホスト名およびポート番号を指定します。

-host2

<hostname2:port2>

移動先ノードのホスト名およびポート番号を指定します。

-n1

<node-ID1>

ソース・ノードを指定します。

-n2

<node-ID2>

移動先ノードを指定します。

-u

<user>

移動するユーザーを指定します。user引数の正しい指定方法は、「user引数の書式」を参照してください。ディレクトリ・サーバーの場合、移動先ノードで使用するディレクトリ・サーバーで、そのユーザーがすでに存在する必要があります。

-UIDpreserve

元のCalendar SDKのイベントUIDを保存します。このオプションは、ソース・ノードと移動先ノードの両方でCalendar SDKを使用している場合は必須です。

-up

<userPsw>

内部ディレクトリ専用です。ユーザーの新しいパスワードを指定します。このオプションが使用されていない場合、ユーザーはパスワードを指定せずにOracle Calendar Serverにログインできます。ディレクトリ・サーバーの場合、このオプションは無効です。これは、パスワードがディレクトリ・サーバーに格納され、変化しないためです。

-verbose

冗長モードを使用します。

-v

unimvuserの現在のバージョン番号を出力します。

-h

unimvuserの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

書式

user引数の書式

user引数は"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueは任意の文字列です。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。IDキー以外のすべてのキーにおいて、value文字列はワイルド・カード文字「*」で終了する場合があります。スラッシュ「/」が文字列に含まれる場合は、キーと値のペアのデリミタとして解釈されることを防ぐため、文字「\」でエスケープする必要があります。たとえば、"S=Hoopla/OU1=R\/D"のようになります。

UNIX環境でシェルが文字列を処理する場合(たとえば文字列がコマンドラインで提供される場合や、ユーティリティに引数として渡される場合)、文字列は引用符で囲む必要があります。また、シェルにとって意味をなす文字が文字列に含まれる場合は、シェルが解釈することを防ぐためその文字をエスケープ(つまり、エスケープ文字「\」を前に付ける)します。


注意:

IDのキーと値のペアがuser引数で指定されている場合は、ともに指定されている他のキーと値のペアはすべて無視されます。また、IDのキーと値のペアがIDキーを使用せずに指定される場合もあります。たとえば-u 256は有効な値指定で、-u ID=256と同等です。

表6-39 使用可能なキー: UNIMVUSER

キー X.400フィールド

S

G

I

イニシャル

ID

識別子

UID

ユーザー固有の識別子

X

世代

OU1

組織単位1

OU2

組織単位2

OU3

組織単位3

OU4

組織単位4

O

組織

C

A

管理ドメイン

P

プライベート・ドメイン

PHONE

電話番号

FAX

FAX番号

EMPL-ID

従業員番号

JOB-TITLE

役職名


ファイル

$ORACLE_HOME/ocal/log/unimvuser.log

unimvuserは、独自のアクティビティをこのファイルに記録します。

警告

ディレクトリ・サーバー警告

Oracle Calendar Serverのユーティリティ用のディレクトリ・サーバー構成の意味を理解することが重要です。サプライヤ・コンシューマ構成では、コンシューマとサプライヤ間の更新のスケジューリングによって両者間の一時的な違いが発生する場合があります。対応するサプライヤとまだ同期化されていないコンシューマ・ディレクトリ・サーバーから、Oracle Calendar Serverのユーティリティが読み取っている可能性があります。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

関連項目

uniuser

UNINODE

uninode: Oracle Calendar Serverノード・ネットワークを管理します。

構文

uninode -add [-nologinfo] -host <hostname:port>

uninode -apply [-y | -n] [-nologinfo]

uninode -cws [-nologinfo] [-compact]
[-n <node-ID> | -host <hostname:port> | -group <group>]

uninode -edit [-e <editor>]

uninode -import [-nologinfo]

uninode -init [-nologinfo]

uninode -reset [-nologinfo][-n <node-ID> | -host <hostname:port> | -group <group>]

uninode -retry [-nologinfo][-n <node-ID> | -host <hostname:port> | -group <group>]

uninode -snc [-nologinfo] [-compact]
[-n <node-ID> | -host <hostname:port> | -group <group>]

uninode -test -n <node-ID> | -host <hostname:port> | -group <group>

uninode -v
uninode -h

説明

uninodeは、Oracle Calendar Serverノード・ネットワークの設定および管理のための集中ツールです。ノード・ネットワークの設定例は、「例」を参照してください。uninodeを使用すると、ノード・ネットワークでのノードの追加と削除、およびノード間の接続の追加と削除が行えます。また、uninodeを使用して、ノード・ネットワークの構成およびリモート接続のステータスに関する問合せを実行できます。

uninodeは、nodes.iniファイルに含まれるノード・ネットワーク構成情報を使用して、ノード・ネットワークを構成します。リンクされているOracle Calendar Serverの数に関係なく、ノード・ネットワークには1つのnodes.iniファイルのみが存在する必要があります。また、Oracle Calendar Serverノード・ネットワークの管理、つまりuninodeの実行は、このファイルが存在するマシンから行います。ノード・ネットワークに複数のバージョンのOracle Calendar Serverが混在している場合は、nodes.iniファイルのホストが常に最も新しいバージョンであることが必要です。

-n-hostまたは-groupを使用すると、nodes.iniファイルの特定のノードに対するuninodeのアクションを制限できます。-n <node-ID>は特定のノード、-host <hostname:port>は特定のホストのノード、-group <group>は特定のグループ化されたノードに対して、それぞれuninodeを制限します。<group>は次のいずれかです。

これらの各値の意味の詳細は、『Oracle Calendar管理者ガイド』の第12章「ノードの接続」を参照してください。これらの値がまったく指定されていない場合、uninodeは値をallとみなします。

ディレクトリ・サーバーを使用している場合は、uninodeを実行する前に各ノードでunidssyncを実行することで、各ノードのローカル情報をディレクトリ・サーバーの情報と確実に同期させることができます。Oracle Calendar Serverノード・ネットワークのすべてのノードで、同じディレクトリ・サーバーを使用する必要があることに注意してください。

uninodeは、Oracle Calendar Serverが起動しているときのみ実行可能です。

オプション

-add

指定されたホストで検出されたすべてのノードを、nodes.iniファイルに追加します。このオプションはまず、指定されたホストに存在するノードを判別します。その後、そのホストのすべての行をnodes.iniファイルから削除し、最後に、ホストで検出された各ノード用の行を追加します。ノードはネットワーク外のノードとして追加されます。これらのノードをネットワークに含めるには、nodes.iniファイルを編集する必要があります。

-apply

nodes.iniファイルの構成を適用します。

uninodeは、最初に次のことを確認します。

これらのうち1つでも確認に失敗した場合、uninodeが終了します。

すべて確認されると、関与する各ノードのリモート・ノード情報がチェックされます。欠落しているエントリが検出された場合は、ユーザーに対して、このエントリの追加の確認要求が行われます。確認要求に対する応答を自動で行うには、-yオプションまたは-nオプションを使用します。uninodeでは、余分なエントリがノードから削除されることはありません。

-compact

80文字の行を出力するために、28文字より長いホスト名を切り捨てます。

-cws

2つのノード間の各接続に関する、次の情報を出力します。CWSデーモン/サービスからの情報も含まれます。

-edit

<editor>

指定されたテキスト・エディタを使用して、nodes.iniファイルのコピーを安全に編集します。uninodeは、最初に-applyオプションで示された確認を実行し、いずれかの確認が失敗した場合は終了します。すべての確認が正常に行われると、エディタを起動します。uninodeは、エディタの終了時に編集したファイルを解析します。そして、エラーが検出されなかった場合は、元のnodes.iniファイルを更新します。編集したファイルでエラーが検出された場合、uninodeはユーザーに対し、ファイルの再編集または操作の終了を要求します。

-group

<group>

ノードを、<group>で指定されたグループのノードのみにします。<group>は、allincludedまたはexcludedのいずれかです。

-host

<hostname:port>

ノードが存在するホストの名前およびポート番号を指定します。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。

-import

-apply-yオプションと併用した場合と同じです。

-init

nodes.iniファイルを、現在実行中のノード・ネットワーク構成から構成します。uninodeは、nodes.iniファイルをホスティングするマシンのノードIDが最も小さいノードから、ファイルの構成を開始します。nodes.iniファイルがすでに存在する場合は、uninodeによってファイルの上書きの確認要求が行われます。

-n

-applyオプションを併用した場合、ノード情報の非一貫性が修正されなくなります。

-n

<node-ID>

ノードを指定します。

-nologinfo

ログ・ファイルへの書込みを行いません。デフォルトでは、uninodeはエラー、および画面に送信する出力を、すべてuninode.logファイルに記録します。

-reset

同期ネットワーク接続(SNC)デーモンの統計をリセットします。uninode -reset allを実行してすべてのノードを同時にリセットすることをお薦めします。統計をリセットすることで、管理者が後で異なるノードの統計を比較できるようになります。

-retry

SNCデーモンのリトライ・メカニズムを再起動します。構成より少ない接続しか使用できない場合は、SNCデーモンが特定の時間範囲で、新しい接続の取得を試みます。取得は、1分、2分、4分、8分、16分、32分の時間範囲で試行され、最後に64分ごとに試行されます。このオプションはこの時間範囲を1分にリセットします。このオプションは、ネットワーク関連の問題が解決した後に、uninode -retry allを実行する場合などに使用できます。

-snc

指定されたノード、または指定されたグループかホストの各ノードの、TCP/IP接続情報を出力します。

-test

ノードまたはノードのグループへの接続が可能であることを確認します。uninode -testが確認する項目のリストは、-applyオプションを参照してください。

-y

-applyオプションの使用時に、確認要求を行わずに、ノード情報の非一貫性が修正されるようにします。

-v

uninodeの現在のバージョン番号を出力します。

-h

uninodeの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

ノード・ネットワークの作成

3つの異なる国にオフィスを持つ会社を経営しています。各オフィスでは、独自のOracle Calendar Serverを実行しています。ノード・ネットワークを設定し、そのネットワークをスウェーデンのgravlaxで実行しているOracle Calendar Serverから管理するために、次の手順を行います。

  1. gravlaxにログインし、nodes.iniファイルを作成します。

    % uninode -init
    
    

    現在はノード・ネットワークが存在しないため、uninodeによって空のnodes.iniファイルが作成されます。このファイルにはコメントとしてサンプル行が含まれます。

  2. 3つの各Oracle Calendar Serverからノードを追加します。

    % uninode -add -host gravlax
    % uninode -add -host gnocchi
    % uninode -add -host biryani
    
    
  3. nodes.iniファイルのコンテンツを調べます。

    % cat nodes.ini
    - H=biryani/N=32
    - H=biryani/N=31
    - H=gnocchi/N=25
    - H=gnocchi/N=24
    - H=gnocchi/N=23
    - H=gnocchi/N=22
    - H=gnocchi/N=21
    - H=gravlax/N=13
    - H=gravlax/N=12
    - H=gravlax/N=11
    
    
  4. ファイルを編集し、ノード・ネットワークを構成します。

    % vi $ORACLE_HOME/ocal/misc/nodes.ini
    
    

    この時点で、nodes.iniファイルには、次の行が含まれます。

    % cat $ORACLE_HOME/ocal/misc/nodes.ini
    + H=biryani/N=32/ALIAS=salesIndia
    + H=biryani/N=31/ALIAS=adminIndia
    - H=gnocchi/N=26/ALIAS=tempItaly
    + H=gnocchi/N=25/ALIAS=supportItaly
    + H=gnocchi/N=24/ALIAS=financeItaly
    + H=gnocchi/N=23/ALIAS=r&dItaly
    + H=gnocchi/N=22/ALIAS=salesItaly
    + H=gnocchi/N=21/ALIAS=adminItaly
    - H=gravlax/N=16/ALIAS=tempSweden
    + H=gravlax/N=13/ALIAS=r&dSweden
    + H=gravlax/N=12/ALIAS=salesSweden
    + H=gravlax/N=11/ALIAS=adminSweden
    included:2
    
    

このノード・ネットワークの特性は次のとおりです。

ノード間接続の構成方法の詳細は、『Oracle Calendar管理者ガイド』の第12章「ノードの接続」を参照してください。

次に、構成を適用します。これまではノード間の参照が行われていなかったため、リモート・ノード・ディレクトリでは非一貫性が生じていると予測されます。そこで-yオプションを使用します。

% uninode -apply -y

このコマンドの実行中に、uninodeによって実行中の作業に関する情報が出力されます。次に例を示します。

Processing node 11
connected to gravlax, node 11
connected to gravlax, node 12
added 11->12, TCP/IP connection
placed a request in the CWS queue to get node 12 user directory

ファイル

$ORACLE_HOME/ocal/misc/nodes.ini

ノード、およびOracle Calendar Serverのノード・ネットワーク構成を説明する規則のリストが含まれます。

$ORACLE_HOME/ocal/log/uninode.log

デフォルトでは、uninodeはエラー、および画面に送信する出力を、すべてこのファイルに記録します。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

UNIOIDCONF

unioidconf: Oracle Internet Directoryをカレンダ用に構成します。

構文

unioidconf -upgrade [-f <filename>]

unioidconf -grantproxyprivilege <dn> [-f <filename>] [-D <bindDN>]

unioidconf -listproxyprivilege [-f <filename>] [-D <bindDN>]

unioidconf -revokeproxyprivilege <dn> [-f <filename>] [-D <bindDN>]

unioidconf -resetacl -D <bindDN>

unioidconf -setsysoppassword -D <bindDN>

unioidconf -resetentityentry -D <bindDN>

unioidconf -resetdeployment [-master] -D <bindDN>

unioidconf -setdatabase <dbglobalname> -D <bindDN>

unioidconf -setschemapassword <dbglobalname> -D <bindDN>

unioidconf -registercontainers [-f <filename>] -D <bindDN>

unioidconf -registernodes -D <bindDN>

unioidconf -setserviceurl <url> -subtype <subtype> -urllabel <urllablel>
-D <bindDN>

unioidconf -registerprovattributes -D <bindDN>

unioidconf -registerprovplugins -D <bindDN>

unioidconf -createprovprofile [-master] -D <bindDNJ>

unioidconf -deleteprovprofile -D <bindDN>

unioidconf -enableprovprofile -D <bindDN>

unioidconf -disableprovprofile -D <bindDN>

unioidconf -displaydiscovery

unioidconf -deletenode -n <node-ID> -D <bindDN>

unioidconf -clean -D <bindDN>

unioidconf -v
unioidconf -h

説明

unioidconfユーティリティを使用すると、Oracle Internet Directory内の様々なカレンダ固有のエントリを変更できます。また、このユーティリティはOracle Calendar Serverのインストール処理でも使用されます。

-grantproxyprivilegeキーワードおよび-revokeproxyprivilegeキーワードは、ユーザーへのプロキシ権限の付与またはユーザーのプロキシ権限の取消しに使用されます。プロキシ権限は、-listproxyprivilegeを使用してリストできます。

オプション

-D

<bindDN>

バインドDNを指定します。

-f

<filename>

カレンダ構成ファイルを指定します。デフォルトでは、ファイル$ORACLE_HOME/ocal/misc/unison.iniが使用されます。

-clean

Oracle Internet Directoryから、カレンダ・インスタンスに関連付けられたすべてのカレンダ関連データを削除します。このオプションを使用してユーティリティを実行した後は、Oracle Calendar Serverインスタンスが使用不可能になります。このオプションを使用するときは、オラクル社カスタマ・サポート・センターの指示に従ってください。

-createprovprofile

カレンダのプロビジョニング・プロファイルを作成します。プロビジョニング・プロファイルには、ホスト情報など、ディレクトリ統合プラットフォーム・プロビジョニング・フレームワークとの対話に必要な、各種コンポーネントに固有の詳細が含まれています。このオプションは、インストール処理で使用されます。

-deleteprovprofile

カレンダのプロビジョニング・プロファイルを削除します。

-deletenode

Oracle Internet Directoryから、ノードと関連付けられたすべてのカレンダ関連データを削除します。ユーティリティを実行すると、Oracle Calendar Serverノードは使用不可能になります。

-disableprovprofile

カレンダのプロビジョニング・プロファイルを無効にします。

-displaydiscovery

Oracle Internet Directoryサービス・レジストリから他のコンポーネントの詳細を表示します。

-enableprovprofile

カレンダのプロビジョニング・プロファイルを有効にします。

-grantproxyprivilege

<dn>

<dn>で指定されたユーザーにプロキシ権限を付与します。

-listproxyprivilege

プロキシ権限をリストします。

-master

-createprovprofileオプションの後にこのオプションを使用して、新規のプロファイルをカレンダのマスター・プロビジョニング・プロファイルにすることを指定します。また、-resetdeploymentオプションの後にこのオプションを使用すると、通常カレンダのマスター・インスタンスに関連付けられているディレクトリ・エントリ(たとえば、サービス・レジストリなど)が再作成されます。

-registercontainers

Oracle Internet Directory上に、カレンダに必要なコンテナを登録または再作成します。

-registernodes

Oracle Internet Directory内にカレンダ・ノードを登録します。

-registerprovattributes

カレンダのプロビジョニング属性を登録します。これらの属性は、Oracle Internet Directory DASプロビジョニング・コンソールでユーザーを作成するときに表示されます。

-registerprovplugins

カレンダのプロビジョニング・プラグインを登録します。

-resetacl

Oracle Internet Directory上のOracle Calendar Serverのアクセス制御設定をリセットします。このオプションを使用すると、Oracle Calendar Serverには、インストール時に割り当てられたアクセス制御設定と同じ設定が割り当てられます。

-resetdeployment

Oracle Internet Directory内のカレンダ・デプロイをリセットします。このオプションを使用すると、様々なエントリがインストール後の値にリセットされます。

-resetentityentry

カレンダ・アプリケーション・エンティティの資格証明をリセットします。アプリケーション・エンティティのエントリがOracle Internet Directoryから誤って変更または削除され、破損した場合は、このオプションを使用する必要があります。

-revokeproxyprivilege

<dn>

<dn>で指定されたユーザーのプロキシ権限を取り消します。

-setdatabase

<dbglobalname>

このカレンダ・インストールを特定のデータベース・エントリに関連付けます。

-setschemapassword

<dbglobalname>

保存されているカレンダ・スキーマ・パスワードをリセットします。

-setserviceurl

<url>

カレンダ・サービスURLを、サブタイプおよびラベルとともにOracle Internet Directoryに登録します。このオプションを使用するときは、オラクル社カスタマ・サポート・センターの指示に従ってください。

-setsysoppassword

Oracle Calendar ServerのSYSOPパスワードを設定します。

-subtype

<subtype>

サービスのサブタイプ。Oracle Calendar Serverの関連情報にはOCALを、Calendar AdministratorにはOCADを、Oracle Calendarアプリケーション・システムにはOCASを使用します。

-upgrade

CorporateTime 5.5ディレクトリのエントリをOracle Calendar Server形式にアップグレードまたは移行します。このモードは、アップグレード処理で自動的に起動されます。このオプションは手動で起動しないでください。

-urllabel

<urllabel>

サービスURLのラベル。

-v

unioidconfの現在のバージョン番号を出力します。

-h

unioidconfの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

UNIPASSWD

unipasswd: ユーザーのパスワードまたはOracle Calendar ServerのSYSOPパスワードを変更します。

構文

unipasswd [-u <user> | -sysop] [-n <node-ID>] [-host <hostname:port>]

unipasswd -v
unipasswd -h

説明

unipasswdは、指定されたノードのSYSOPのパスワードを変更します。また、ユーザーのパスワードの変更にも使用できます。

Oracle Internet Directoryのインストールでは、1つのノードを介してSYSOPパスワードを変更すると、同じサーバーのその他のすべてのノードでも、SYSOPパスワードが変更されます。

-sysopオプションおよび-uオプションは、相互に排他的であることに注意してください。unipasswdは、リソースまたはイベント・カレンダのパスワード変更には使用できません。これらのパスワードの変更は、uniuserを使用して行えます。

unipasswdは、Oracle Calendar Serverが起動しているときのみ実行可能です。

オプション

-u

<user>

ユーザーのパスワードを変更します。<user>引数を使用して、ユーザーを指定します。ユーザーの指定方法の詳細は、「<user>引数の書式」を参照してください。

-host

<hostname:port>

操作を実行するホストの名前およびポート番号を指定します。デフォルトはローカル・ホストです。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。

-n

<node-ID>

パスワードを変更するノードを指定します。複数のノードが存在する場合は必須です。

-sysop

SYSOPのパスワードを変更します。

-v

unipasswdの現在のバージョン番号を出力します。

-h

unipasswdの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

書式

<user>引数の書式

<user>引数は"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueは任意の文字列です。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。value文字列はワイルド・カード記号(*)で終了する場合があります。スラッシュ「/」が文字列に含まれる場合は、キーと値のペアのデリミタとして解釈されることを防ぐため、文字「\」でエスケープする必要があります。たとえば、"S=Hoopla/OU1=R\/D"のようになります。

UNIX環境でシェルが文字列を処理する場合(たとえば文字列がコマンドラインで提供される場合や、ユーティリティに引数として渡される場合)、文字列は引用符で囲む必要があります。また、シェルにとって意味をなす文字が文字列に含まれる場合は、シェルが解釈することを防ぐためその文字をエスケープ(つまり、エスケープ文字「\」を前に付ける)します。


注意:

IDのキーと値のペアがuser引数で指定されている場合は、ともに指定されている他のキーと値のペアはすべて無視されます。

表6-40 使用可能なキー: UNIPASSWD

キー X.400フィールド

S

G

I

イニシャル

ID

識別子

UID

ユーザー固有の識別子

X

世代

OU1

組織単位1

OU2

組織単位2

OU3

組織単位3

OU4

組織単位4

O

組織

C

A

管理ドメイン

P

プライベート・ドメイン

PHONE

電話番号

FAX

FAX番号

EMPL-ID

従業員番号

JOB-TITLE

役職名


警告

パスワードの変更

このユーティリティは、unison.ini[ENG]allowpasswordchange_userパラメータを使用して、ユーザー・パスワードの変更が可能かどうかを判断します。この値がFALSEに設定されている場合、このユーティリティでユーザー・パスワードを変更できません。SYSOPパスワードの変更が可能かどうかを判断するには、パラメータ[ENG]allowpasswordchange_reserved [sysop]を使用します。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

UNIPING

uniping: 別のOracle Calendar Serverをpingします。

構文

uniping [-host <hostname:port>] [-n <node-ID>] [-u <user>] [-i <numsec>] [-allnodes] [-s <size>] [-stats] [-log] [-time]

uniping -v
uniping -h

説明

unipingは、ノードまたはノード・ネットワークにエコー・メッセージを送信します。メッセージに対するノードの応答を受信すると、unipingは、元のメッセージの送信から応答の受信までの経過時間を出力します。このユーティリティは、ノードが起動していることの確認や、様々な負荷状況でのサーバーの応答時間の計測に使用できます。

メッセージを送信する前に、unipingはまず指定されたノードの指定されたユーザーを認証します。unipingは、この認証が正常に行われた場合のみ、メッセージを送信します。

unipingは、Oracle Calendar Serverが起動中か停止中かにかかわらず、実行できます。

オプション

-allnodes

指定のノードが含まれているノード・ネットワークに接続するすべてのノードに、エコー・メッセージを送信します。

-host

<hostname:port>

Oracle Calendar Serverのホストの名前およびポート番号を指定します。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。

-i

<numsec>

<numsec>で指定された間隔(秒単位)で、エコー・メッセージを繰り返します。このオプションが使用されていない場合、unipingは、指定された各ノードに、エコー・メッセージを1つだけ送信します。

-log

ログ・ファイル($ORACLE_HOME/ocal/log/uniping.log)にエラーを出力します。

-n

<node-ID>

接続先のノードを指定します。-hostオプションで指定されたOracle Calendar Serverに複数のノードが存在する場合は、必須です。

-s

<size>

エコー・メッセージのサイズをバイト数で指定します。デフォルトは64バイトです。

-stats

スタートアップ時の統計を表示します。

-time

各メッセージが送信された時間を表示します。

-u

<user>

認証対象のユーザーのユーザー名を指定します。このオプションを使用していない場合は、デフォルトでSYSOPが使用されます。ユーザーの指定方法の詳細は、「<user>引数の書式」を参照してください。

-v

unipingのバージョン番号を出力します。

-h

unipingの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

書式

user引数の書式

user引数は"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueは任意の文字列です。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。IDキー以外のすべてのキーにおいて、value文字列はワイルド・カード文字「*」で終了する場合があります。スラッシュ「/」が文字列に含まれる場合は、キーと値のペアのデリミタとして解釈されることを防ぐため、文字「\」でエスケープする必要があります。たとえば、"S=Hoopla/OU1=R\/D"のようになります。

UNIX環境でシェルが文字列を処理する場合(たとえば文字列がコマンドラインで提供される場合や、ユーティリティに引数として渡される場合)、文字列は引用符で囲む必要があります。また、シェルにとって意味をなす文字が文字列に含まれる場合は、シェルが解釈することを防ぐためその文字をエスケープ(つまり、エスケープ文字「\」を前に付ける)します。


注意:

IDのキーと値のペアがuser引数で指定されている場合は、ともに指定されている他のキーと値のペアはすべて無視されます。また、IDのキーと値のペアがIDキーを使用せずに指定される場合もあります。たとえば-u 256は有効な値指定で、-u ID=256と同等です。

表6-41 使用可能なキー: UNIPING

キー X.400フィールド

S

G

I

イニシャル

ID

識別子

UID

ユーザー固有の識別子

X

世代

OU1

組織単位1

OU2

組織単位2

OU3

組織単位3

OU4

組織単位4

O

組織

C

A

管理ドメイン

P

プライベート・ドメイン

PHONE

電話番号

FAX

FAX番号

EMPL-ID

従業員番号

JOB-TITLE

役職名


終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

UNIREQDUMP

unireqdump: コーポレート・ワイド・サービス(CWS)デーモンのキューにある要求を表示し、削除(オプション)します。


注意:

Oracle Calendar 10.1.2.1のunireqdumpユーティリティに新しいオプションが追加されました。新しいオプションの詳細は、「Oracle Calendar 10.1.2.1の新しいUNIREQDUMPオプション」を参照してください。

構文

unireqdump [-delete] [-excl <filter>] [-incl <filter>] [-u <itemnum>]
[-rn <node-ID>] [-y] [-reqid <ID>] [-reqtype <code>] [-reqgroup ID]
[-n <node-ID>] [nolist] [-nototal]

unireqdump -v
unireqdump -h

説明

unireqdumpは、現在コーポレート・ワイド・サービス・デーモン/サービスunicwsdのキューにある一連の要求を出力します。また、(-deleteオプションを使用して)キューから要求を削除する場合にも使用できます。

デフォルトでは、キューにあるすべての要求が出力されます。-excl-incl-u-rn-reqidおよび-reqtypeの各オプションを使用して、特定の条件と一致する要求を選択できます。これらのオプションは逐次適用されるため、指定したすべてのオプションの条件の組合せと一致する要求のみが出力されます。キューから特定の要求を選択する場合は、-reqidを使用します。

数値の引数は、10進値または16進値のいずれかになります(16進値には接頭辞0xが付きます)。唯一の例外は、-reqidオプションのID引数で、0x接頭辞がない場合でも、常に16進値とみなされます。

unireqdumpは、Oracle Calendar Serverが起動しているときのみ実行可能です。

オプション

-delete

フィルタと一致する要求をキューから削除します。各要求が出力されると、ユーザーはその要求を削除するかどうかの確認を求められます。このオプションと-yオプションを併用すると、unireqdumpが確認要求を行わずに、出力に含まれるすべての要求を自動的に削除するように設定できます。

-excl

<filter>

除外フィルタを設定します。このフィルタと一致する要求が、出力から除外されます。使用できるフィルタは次のとおりです。

-incl

<filter>

包含フィルタを設定します。このフィルタと一致する要求が、出力の対象になります。使用できるフィルタは、-exclオプションの項にリストされています。

-n

<node-ID>

接続先のノードを指定します。このノードで作成された要求の選択にも使用できます。unireqdumpを実行するサーバーに複数のノードが存在する場合は必須です。

-nolist

キューにある要求をリストしません。

-nototal

サマリー(出力の最後に表示される合計)を表示しません。

-u

<itemnum>

指定されたカレンダ・アカウント(ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダ)の番号と一致する要求のみを選択します。itemnumは、ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダの数値のIDです。

-y

-deleteオプションと併用することで、unireqdumpが確認要求を行わずに、出力に含まれるすべての要求を自動的に削除するように指定できます。このオプションは慎重に使用してください。

-rn

<node-ID>

指定されたリモート・ノードに対する要求のみを選択します。

-reqgroup

<group>

<group>で指定されたグループの要求を選択します。<group>の有効な値は、replication、SMSまたはmailです。

-reqid

<ID>

指定されたIDの要求を選択します。IDは16進値です(値に接頭辞0xを付けても問題はありませんが、接頭辞は不要です)。

-reqtype

<code>

タイプ<code>の要求を選択します。タイプは、独自のトランザクション・コードの数値(これらの数値は、カレンダ・プログラミング・インタフェースのドキュメントを参照してください)、または次の文字列のいずれかで表されます。

eventattend
eventdeleted
eventcreated
itemadd
itemdeleted
itemmodified
nodeitemsget
attendadd
instancemodified
eventmodified
securitydeleted
securitymodified
securityadd
instanceadded
fhcreate
fhmodify
fhdelete
fhupdate
remoteattendeeadd
groupreplicate
eventcalendarreplicate
itemdatatransfer


また、これらの文字列は、リストされた各要求のTrCodeフィールド内の出力としても表示されます。

-v

unireqdumpの現在のバージョン番号を出力します。

-h

unireqdumpの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

Oracle Calendar 10.1.2.1の新しいUNIREQDUMPオプション


注意:

この項で説明するオプションはOracle Calendar累積パッチ10.1.2.1で追加されたオプションです。これよりも前のバージョンのOracle Calendarを使用している場合、このオプションは使用できません。

コーポレート・ワイド・サービス・デーモンの要求を管理しやすくするため、$ORACLE_HOME/ocal/bin/unireqdumpユーティリティで使用する、次の新しいオプションが追加されました。

-requeue

要求をキューの最後にプッシュします。

-setcantservice

要求を「保守できない」状態に設定します。

-setnotserviced

要求を「保守されていない」状態に設定します。

例:

  • ノード10で作成されたID 300の要求をキューの最後にプッシュします。

    unireqdump -requeue -reqid 300 -n 10
    
    
  • ノード10で作成されたID 400の要求を「保守できない」状態に設定します。

    unireqdump -setcantservice -reqid 400 -n 10
    
    
  • ノード10で作成されたID 500の要求を「保守されていない」状態に設定します。

    unireqdump -setnotserviced -reqid 500 -n 10
    
    

UNIRESTORE

unirestore: ユーザーの予定表をバックアップからリストアします。

構文

unirestore -u <uid> -path <bkpPath>
[-futureReplies] [-noAddAttendee] [-logAll]
-n <node-ID> [-host <hostname:port>]

unirestore -ls <user> -path <bkpPath>
-n <node-ID> [-host <hostname:port>]

unirestore -v
unirestore -h

説明

unirestoreは、ユーザーのカレンダ・データをバックアップ・ファイルからリストアします。ユーザーのカレンダ・アカウントは、完全に削除された場合でもリストア可能です。この場合は、ユーザーのカレンダ・アカウントが作成されます。ディレクトリ・サーバーが存在する場合は、そのユーザーがそのディレクトリに存在する必要があります。

リストアするユーザーのUIDは、-uオプションを使用して指定します。-pathは、バックアップ・ファイルのパスを示します。これは、dbディレクトリが含まれるディレクトリのパスです。たとえば、-path /backups/cserver/jan0799のようになります。

-lsオプションは、バックアップに含まれるユーザーをリストします。<user>引数は、unirestoreを制限して、<user>フィルタと一致するユーザーのみをリストします。<user>の指定方法の詳細は、「<user>引数の書式」を参照してください。

デフォルトでは、他のユーザーによって作成され、将来の日付にスケジューリングされた予定表のエントリの場合、ユーザーが自分の参加ステータスに対して行ったすべての変更は、リストアされません。ユーザーが所有する会議の場合は、会議を新たに作成した場合のように、参加者全員の参加ステータスが「後で決定」にリセットされます。

出席依頼に対するユーザーの応答をバックアップから強制的にリストアするには、-futureRepliesオプションを使用します。このオプションを使用した場合、他のユーザーによって作成された将来(リストア以降の日付)の予定表エントリでユーザー自身の参加ステータスに対して行ったすべての変更が、リストアされます。また、ユーザーが作成した会議の場合、参加者の参加ステータスがバックアップからリストアされます。

デフォルトでは、バックアップに含まれる会議でユーザーが出席を依頼されているにもかかわらず、現在のデータベースに含まれる会議では出席を依頼されていない場合(たとえば、ユーザーがデータベースから誤って削除された場合など)、このユーザーは元のように参加者として追加されます。ただし、会議の開催者がバックアップ後に参加者リストからユーザーを削除したなどの場合は、-noAddAttendeeオプションを使用して、他のユーザーが作成および所有し、意図的にユーザーを削除した会議の参加者リストに、ユーザーを再度追加できないようにすることができます。

unirestoreは、Oracle Calendar Serverが起動しているときのみ実行可能です。unirestoreの実行後にサーバーを再起動する必要はありません。


注意:

unirestoreは、削除されたイベントをリストアします。リストア時にイベントがユーザーの予定表に存在し、かつ同じイベントがリストア用のバックアップ・ソースにも存在する場合は、予定表にすでに存在しているイベントが優先されます。イベントは、最新の変更に対して同期化されません。

オプション

-futureReplies

将来の日付の予定表エントリに関するユーザーの参加ステータスをリストアします。

-host

<hostname:port>

ホストの名前およびポート番号を指定します。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。

-logAll

過去の日付の予定表エントリのエラーに関するエラー・メッセージを出力します。デフォルトでは、将来の日付のエントリで検出されたエラーのみがレポートされます。

-ls

<user>

バックアップ・ファイルで検出されたユーザーをリストします。特定のユーザーのみをリストするように制限するには、<user>オプションを使用します。ユーザーは、<user>引数を使用して指定します。詳細は、「<user>引数の書式」を参照してください。

-n

<node-ID>

ノードを指定します。常に必須です。

-noAddAttendee

ユーザーが所有しない、出席を依頼されただけの会議への変更を使用して、他のユーザーの予定表を更新しません。

-path

<path>

バックアップ・データベース・ファイルのディレクトリのパスを指定します。

-u

<uid>

ユーザーのUIDを指定します。

-v

unirestoreの現在のバージョン番号を出力します。

-h

unirestoreの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

関連項目

unidbbackup

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

UNIRMOLD

unirmold: 古いイベントおよびタスクを、Oracle Calendar Serverデータベースの予定表から削除します。

構文

unirmold [-u <user>] [-d <numOfDays>] [-y] [-event] [-task] [-attachment] [-include <types>] [-sync] -n <node-ID>

unirmold -resource [<resource>] [-d <numOfDays>] [-y] [-attachment]
-n <node-ID>

unirmold -v
unirmold -h

説明

unirmoldは、指定された日数が経過したイベントまたはタスク、あるいはその両方を、Oracle Calendar Serverデータベースのユーザーまたはリソースの予定表から削除します。

ユーザーの予定表からイベントを削除するために、unirmoldは、ユーザーに対するイベントへの出席依頼を取り消します。これによる影響は2つあります。そのイベントが予定表に表示されなくなること、およびそのイベントへの参加を依頼されているユーザーのリストに、そのユーザーが表示されなくなることです。出席者のリストを更新すると、必要に応じて、ノード・ネットワークのその他のノードに伝搬します。

デフォルトでは、unirmoldは、ノード内のすべてのユーザーの予定表から90日以上経過したすべてのイベントおよびタスクを削除し、指定されたノードのすべてのリソースの予定表から90日以上経過したすべてのイベントを削除します。-resourceオプションは、unirmoldをリソースの予定表に含まれるイベントに制限します。<user>引数は、unirmoldを指定されたユーザーの予定表に制限します。<user>の指定方法の詳細は、「<user>引数の書式」を参照してください。

unirmold-resourceモードで使用する場合は、<resource>引数を使用してリソース・フィルタを指定し、削除を一部のリソースのみに制限することができます。<resource>の指定方法の詳細は、「<resource>引数の書式」を参照してください。


注意:

unirmoldは、開始日、終了予定日および完了日のすべてが指定された日数を経過している場合のみ、タスクを削除します。

unirmoldは、Oracle Calendar Serverが起動しているときのみ実行可能です。

オプション

-attachment

イベントの添付のみ削除します。このオプションを使用すると、イベントの添付のみ削除し、その他のイベントを完全な状態で残せます。

-event

イベントのみ削除します。デフォルトでは、unirmoldはユーザーの予定表からイベントとタスクの両方を削除します。イベントの添付のみ削除する場合は、-attachmentを使用します。

-include

<types>

特定のタイプの予定表エントリであるイベントを削除します。現在、このオプションは、Outlookの履歴項目または付箋であるイベントのみに適用されます。<types>引数は、journalstickyのうちの1つ以上を使用します。たとえば、履歴項目と付箋の両方のタイプを削除する場合は、-include journal stickyを使用します。付箋のイベントのみ削除する場合は、-include stickyを使用します。

-d

<numOfDays>

<numOfDays>日以上経過したイベントおよびタスクを、予定表から削除します。このオプションを使用していない場合のデフォルト値は90日です。最小値は30日です。

-n

<node-ID>

ノードを指定します。ホスト上に複数のノードが存在する場合は必須です。

-resource

<resource>

リソースの予定表のイベントのみすべて削除します。<resource>引数を指定することで、フィルタを指定して特定のリソースを選択できます。詳細は、「<resource>引数の書式」を参照してください。

-sync

ユーザーの予定表から、すべての同期レコードを削除します。

-task

ユーザーの予定表からタスクのみ削除します。デフォルトでは、unirmoldはユーザーの予定表からイベントとタスクの両方を削除します。

-u

<user>

指定されたユーザーの予定表のエントリのみ削除します。ユーザーは、<user>引数を使用して指定します。詳細は、「<user>引数の書式」を参照してください。

-y

確認要求を行わずに自動的に削除を行う場合に使用します。

-v

unirmoldの現在のバージョン番号を出力します。

-h

unirmoldの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

書式

<user>引数の書式

user引数は"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueは任意の文字列です。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。value文字列はワイルド・カード記号(*)で終了する場合があります。スラッシュ「/」が文字列に含まれる場合は、キーと値のペアのデリミタとして解釈されることを防ぐため、文字「\」でエスケープする必要があります。たとえば、"S=Hoopla/OU1=R\/D"のようになります。

UNIX環境でシェルが文字列を処理する場合(たとえば文字列がコマンドラインで提供される場合や、ユーティリティに引数として渡される場合)、文字列は引用符で囲む必要があります。また、シェルにとって意味をなす文字が文字列に含まれる場合は、シェルが解釈することを防ぐためその文字をエスケープ(つまり、エスケープ文字「\」を前に付ける)します。


注意:

IDのキーと値のペアがuser引数で指定されている場合は、ともに指定されている他のキーと値のペアはすべて無視されます。

表6-42 使用可能なキー: UNIRMOLD

キー X.400フィールド

S

G

I

イニシャル

ID

識別子

UID

固有の識別子

X

世代

OU1

組織単位1

OU2

組織単位2

OU3

組織単位3

OU4

組織単位4

O

組織

C

A

管理ドメイン

P

プライベート・ドメイン


<resource>引数の書式

<resource>は"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueは任意の文字列です。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。IDキー以外のすべてのキーにおいて、value文字列はワイルド・カード文字「*」で終了する場合があります。スラッシュ「/」が文字列に含まれる場合は、キーと値のペアのデリミタとして解釈されることを防ぐため、文字「\」でエスケープする必要があります。たとえば、"S=Hoopla/G=James\/Jim"のようになります。

UNIX環境でシェルが文字列を処理する場合(たとえば文字列がコマンドラインで提供される場合や、ユーティリティに引数として渡される場合)、文字列は引用符で囲む必要があります。また、シェルにとって意味をなす文字が文字列に含まれる場合は、シェルが解釈することを防ぐためその文字をエスケープ(つまり、エスケープ文字「\」を前に付ける)します。

IDのキーと値のペアが<resource>引数で指定されている場合は、ともに指定されている他のキーと値のペアはすべて無視されます。

表6-43 使用可能なキー: UNIRMOLD

キー フィールド

R

リソース名

N

リソース番号

ID

識別子


終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

UNIRNDEL

unirndel: ローカルのOracle Calendar Serverノード・データベースから、リモート・ノードを削除します。

構文

unirndel -rn <node-ID> [-n <node-ID>]

unirndel -v
unirndel -h

説明

unirndelは、ローカル・ノードのデータベースから、リモート・ノードへのすべての参照を削除します。デフォルトでは、ローカル・ノードには名前N1が付けられています。unirndelは、テスト用に作成されたリモート・ノードを削除する場合のみ、使用してください。unirndelを使用する場合は、あらかじめオラクル社カスタマ・サポート・センターに問い合せてください。

unirndelを実行する前に、ローカルの$ORACLE_HOME/ocal/dbディレクトリのバックアップを作成することをお薦めします。

unirndelは、Oracle Calendar Serverが起動しているときのみ実行可能です。

オプション

-n

<node-ID>

リモート・ノードを削除するローカル・ノード・データベースのノードIDを指定します。

-rn

<node-ID>

リモート・ノードのノードIDを指定します。

-v

unirndelの現在のバージョン番号を出力します。

-h

unirndelの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

UNIRNSYNCH

unirnsynch: 1つのノードのローカル情報の削除を、同じネットワーク上の別のノードに伝播します。

構文

unirnsynch -rn <node-ID> [-rhost <hostname:port>] -n <node-ID> [-host <hostname:port>]

unirnsynch -v
unirnsynch -h

説明

unirnsynchは、1つのノードのローカル情報の削除を、同じネットワーク上の別のノードに伝播します。ノード・ネットワークの各ノードには、ローカル情報とリモート・ノード情報の両方が含まれます。詳細は次のとおりです。

ノードのリモート・ノード情報は、ノード・ネットワーク内のその他の各ノードのローカル情報から構成されます。

通常、ノードのローカル情報の変更は、ネットワーク内のすべてのリモート・ノードに自動的に伝播します。ただし、なんらかの理由で差異が発生した場合は、unirnsynchまたはuninode、あるいはその両方を使用してリモート・ノード情報を更新できます。uninode-applyオプションを使用)は、ローカル情報で欠落しているエントリを追加する場合に使用できます。unirnsynchは、ローカル情報に存在しないエントリを削除する場合に使用できます。

uninode -cws -group allは、差異が存在するかどうかの判別に使用できます(出力のIMPORT-DIRフィールドを参照)。

unirnsynchを実行するには、Oracle Calendar Serverが起動している必要があります。

オプション

-host

<hostname:port>

ローカル情報の削除が行われたノードのホストの名前およびポート番号を指定します。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。

-n

<node-ID>

ローカル情報の削除が行われたノードのノードIDを指定します。

-rhost

<hostname:port>

リモート・ノード情報の更新が行われるノードのホストの名前およびポート番号を指定します。デフォルトはローカル・ホストです。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。

-rn

<node-ID>

リモート・ノード情報の更新が行われるノードのノードIDを指定します。

-v

unirnsynchの現在のバージョン番号を出力します。

-h

unirnsynchの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 使用時エラー

2 システム・エラー

関連項目

uninode

UNISIZEOF

unisizeof: Oracle Calendar Serverのインストールのサイズを計算します。

構文

unisizeof [-db | -n <node-ID>]

unisizeof -v
unisizeof -h

説明

unisizeof: Oracle Calendar Serverのインストールのサイズを計算します。デフォルトでは、すべてのデータベース・ノードおよびOracle Calendar Server(実行可能ファイルおよび*.iniファイル)を含む、$ORACLE_HOME/ocalディレクトリのサイズを測定します。データベース全体のサイズの測定には-dbオプションを使用し、単一のデータベース・ノードのサイズの測定には-nオプションを使用します。

unisizeofは、Oracle Calendar Serverが起動中か停止中かにかかわらず、実行できます。

オプション

-db

データベース全体のサイズを計算します。データベース全体は、サーバー上のすべてのノードで構成されます。

-n

<node-ID>

特定のノードのデータベース・サイズを計算します。

-v

unisizeofのバージョン番号を出力します。

-h

unisizeofの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

ファイル

$ORACLE_HOME/ocal/misc/unison.ini

unisizeof-dbオプションと併用されている場合に、デフォルトのノード(このファイルで名前がN1のノード)の判別に使用します。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

UNISLICE(UNIX専用)

unislice: Oracle Calendar Serverのログ・ファイルから情報を抽出します。

構文

unislice <logFile(s)> [-s <starttime>] [-e <endtime>]

unislice -v
unislice -h

説明

unisliceは、指定されたログ・ファイルから情報を抽出し、標準出力に送信します。unisnapshotユーティリティは、unisliceを使用してログ・ファイル内の情報を収集します。<logFile(s)>引数は、1つ以上のログ・ファイルのリストで、各ファイルの完全なパス名を、スペースで区切る必要があります。unisliceは、$ORACLE_HOME/ocal/logディレクトリのほとんどのログ・ファイルで実行できます。

unisliceは、Oracle Calendar Serverが起動中か停止中かにかかわらず、実行できます。

オプション

-e

<endtime>

終了時間を設定します。この時間より前のタイムスタンプを持つログ・ファイル情報のみが、出力の対象になります。つまり、終了時間を1月1日に設定した場合、1月1日の情報は出力されません。これらの引数の指定方法は、「time引数の書式」を参照してください。

-s

<starttime>

開始時間を設定します。この時間より後のタイムスタンプを持つログ・ファイル情報のみが、出力の対象になります。これらの引数の指定方法は、「time引数の書式」を参照してください。

-v

unisliceの現在のバージョン番号を出力します。

-h

unisliceの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

書式

time引数の書式

これらの各引数には、次のいずれかの書式を使用できます。

ここでは次のようになります。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

関連項目

unisnapshot

UNISNAPSHOT

unisnapshot: Oracle Calendar Server情報を診断用にコンパイルします。

構文

unisnapshot [<date>] [-nolog]

unisnapshot [-s <starttime>] [-e <endtime>] [-nolog]

unisnapshot -v
unisnapshot -h

説明

unisnapshotは、サポート・スタッフがOracle Calendar Serverのほとんどの問題の診断に使用する情報をアセンブルします。問題が発生した場合、サポート・スタッフに提供する必要があるのはこのファイルのみです。

出力は、$ORACLE_HOME/ocal/logディレクトリの unisnapshot.logファイルに書き込まれます。unisnapshotは、1日または指定された時間内に記録されたログ・ファイル情報のみが対象になるように、制限することができます。これにより、関係のない情報の出力を減らすことができます。

<date>の指定方法の詳細は、「date引数の書式」を参照してください。

unisnapshotは、Oracle Calendar Serverが起動中か停止中かにかかわらず、実行できます。

オプション

-e

<endtime>

終了時間を設定します。この時間より前のタイムスタンプを持つログ・ファイル情報のみが、unisnapshotの出力の対象になります。つまり、終了時間を1月1日に設定した場合、1月1日の情報は出力されません。<endtime>は<date>と同じ書式の文字列です。

-nolog

unisnapshotによってログ・ファイル情報が出力されないようにします。

-s

<starttime>

開始時間を設定します。この時間と同じまたはそれ以降のタイムスタンプを持つログ・ファイル情報だけが、unisnapshotによって出力されます。<starttime>は、dateと同じ書式の文字列です。

-v

unisnapshotの現在のバージョン番号を出力します。

-h

unisnapshotの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

書式

date引数の書式

date引数には、次の書式のいずれかを使用できます。

ここでは次のようになります。

yearを指定していない場合のデフォルトは、現在の年です。

ファイル

$ORACLE_HOME/ocal/log/unisnapshot.log

unisnapshotが出力を書き込むファイルです。unisnapshotの起動時に前のファイルが存在する場合は、ファイルが上書きされます。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

警告

unisnapshotは、完了するまでに時間がかかります。

UNISNCDUMP

unisncdump: Oracle Calendar Serverの同期ネットワーク接続デーモン/サービスから統計を取り出します。

構文

unisncdump [-host <hostname:port>] [-n <node-ID>] [-screen]

unisncdump -v
unisncdump -h

説明

unisncdumpは、unisncdデーモンから統計を取り出し、$ORACLE_HOME/ocal/log/unisncdump.logファイルに書き込みます。統計に含まれるのは、各サービスの構成済および使用可能な接続の数です。

オプション

-host

<hostname:port>

unisncdが配置されているホストの名前およびポート番号を指定します。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。

-n

<node-ID>

Oracle Calendar serverのノードを指定します。複数のノードが存在する場合は必須です。

-screen

出力をログ・ファイルに書き込むかわりに、画面に表示します。

-v

unisncdumpのバージョン番号を出力します。

-h

unisncdumpの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

ファイル

$ORACLE_HOME/ocal/log/unisncdump.log

unisncdumpは、デフォルトでこのファイルに書き込みます。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

UNISTART

unistart: Oracle Calendar Serverまたはノードを起動します。

構文

unistart [-bypass] [-nocws] [-nosnc] [-nocsm] [-nodas] [-r]

unistart -standby [-bypass] [-r]

unistart -csmhost <hostname:csmport> [-bypass] [-nocws] [-nosnc] [-nodas] [-r]

unistart -n <node-Id> -csmhost <hostname:csmport>

unistart -n <node-Id>

unistart -v
unistart -h

説明

unistartは、単一のノードまたはOracle Calendar Serverの起動に使用します。デフォルトでは、まだ起動されていないすべてのOracle Calendar Serverのデーモンまたはサービスを起動します。これらのデーモンまたはサービスには、unilckduniengdunidasd(ディレクトリ・サーバー使用時)、unisncdunicwsd およびunicsmdが含まれます。新しく起動したデーモンによる書込みが行われる前に、古いログ・ファイルの内容を消去するには、-rオプションを使用します。

単一のノードを起動する場合は、-nオプションを使用します。ノードを起動できるのは、Oracle Calendar Serverがすでに実行されている場合のみです。

サーバー(またはノード)をリモートで起動できるのは、Calendar Server Managerデーモン(unicsmd)がそのサーバーで実行されている場合です。unicsmdデーモンのみを起動するには、-standbyオプションを使用します。Oracle Calendar Serverまたはノードをリモートで起動するには、-csmhostオプションを使用します。

サーバーは、オプション-nocws-nosnc-nocsmおよび-nodasを使用して無効化されたコンポーネントの一部でも起動できます。

デフォルトでは、unistartunicheckをコールして、ファイル・システムをチェックします。この手順をスキップするには、-bypassオプションを使用します。


注意:

-bypassは、UNIX専用のオプションです。

オプション

-bypass

デフォルトでは、unicheckはデーモンおよびサービスが起動する前に実行されます。このオプションを使用すると、unicheckを実行せずにunistartが起動します。

-csmhost

<hostname:csmport>

リモートunicsmdが配置されているホストの名前およびポート番号を指定します。"hostname:csmport"という書式を使用します。

-n

<node-ID>

起動するOracle Calendar Serverノードを指定します。

-nocsm

デフォルトでは、unicsmdが起動します(unison.ini[CSM] enableパラメータが存在し、FALSEに設定されている場合を除く)。このオプションを使用すると、このデフォルトが無視され、unicsmdの起動が回避されます。unicsmdは、後でunistartを再実行するだけで、このオプションを使用せずに起動できます。このオプションは、Oracle Calendarのスタンドアロン・デプロイのみ使用できます。

-nocws

デフォルトでは、unicwsdが起動します(unison.ini[CWS] enableパラメータが存在し、FALSEに設定されている場合を除く)。このオプションを使用すると、このデフォルトが無視され、unicwsdの起動が回避されます。unicwsdは、後でunistartを再実行するだけで、このオプションを使用せずに起動できます。このオプションは、Oracle Calendarのスタンドアロン・デプロイのみ使用できます。

-nodas

unison.ini[DAS] enableパラメータがTRUEに設定されている場合、デフォルトでは、unidasdが起動します。このオプションを使用すると、このデフォルトが無視され、unidasdの起動が回避されます。unidasdは、後でunistartを再実行するだけで、このオプションを使用せずに起動できます。このオプションは、Oracle Calendarのスタンドアロン・デプロイのみ使用できます。

-nosnc

デフォルトでは、unisncdが起動します(unison.ini[SNC] enableパラメータが存在し、FALSEに設定されている場合を除く)。このオプションを使用すると、このデフォルトが無視され、unisncdの起動が回避されます。unisncdは、後でunistartを再実行するだけで、このオプションを使用せずに起動できます。このオプションは、Oracle Calendarのスタンドアロン・デプロイのみ使用できます。

-r

新しく起動するコンポーネントが使用する既存のログ・ファイルをすべて削除します。次の表は、コンポーネントの起動時に削除されるログ・ファイルを示しています。ログ・ファイルは、$ORACLE_HOME/ocal/logディレクトリにあります。

表6-44 削除されるログ・ファイル

コンポーネント ログ・ファイル

CSM

csm.log

CWS

cws.log

DAS

das.log

ENG

eng.log、lck.log、dbv.log、act.log、utl.log、script.log、notify.log、utility.log

LCK

lck.log

SNC

snc.log


-standby

unicsmdデーモン/サービスのみを起動します。

-v

unistartの現在のバージョン番号を出力します。

-h

unistartの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

UNISTAT

unistat: Oracle Calendar Serverノードのコンテンツ・レポートを作成します。

構文

unistat [-l] [-s | -g] [-m] -n <node-ID>

unistat -v
unistat -h

説明

unistatは、指定されたノードのレポートを作成し、標準出力に送信します。unistatは、ユーザーに対し、ノードのSYSOPパスワードの入力要求を行います。このユーティリティを使用するには、[ENG] statsパラメータが$ORACLE_HOME/ocal/misc/unison.iniファイル内に指定されている必要があります。[ENG] statsパラメータの詳細は、第3章「Calendar Serverパラメータ」を参照してください。

レポートの対象となる情報は、次のとおりです。

unistatを実行するには、Oracle Calendar Serverが起動している必要があります。


注意:

-gオプションと-sオプションは、相互に排他的です。

オプション

-g

パブリック・グループおよび管理グループのリストのみを出力します。

-l

1行が128文字のモードでレポートを出力します。このオプションを使用していない場合のデフォルトは、1行が80文字です。

-m

グループのメンバーを出力します。

-n

<node-ID>

ノードを指定します。

-s

ユーザー、リソースおよびイベント・カレンダのデータベース統計のみ出力します。

-v

unistatの現在のバージョン番号を出力します。

-h

unistatの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

UNISTATS

unistats: Oracle Calendar Server統計ファイルのデータのサマリー統計を表示します。

構文

unistats [-s <starttime>] [-e <endtime>] [-f <filename>] [-server <version>] 
[-client <entry>] [-n <node-ID>] [-user <user> | -res <resource> | -reserved] [-all]

unistats -v
unistats -h

説明

Oracle Calendar Server統計ファイルで検出されたデータのサマリー統計を表示します。デフォルトでは、入力ファイルは$ORACLE_HOME/ocal/log/stats.logです。-server-client-n-user-res-reservedの各フィルタ・オプションを使用して、統計ファイルで検出された情報のサブセットから、統計をコンパイルできます。

デフォルト出力は、一意のカレンダ・クライアントごとのサマリーです。同じクライアントの異なるバージョンは、別個のクライアントとして扱われ、それぞれにサマリーが出力されます。

-allオプションを使用すると、すべてのクライアントが組み込まれたサマリーが表示されます。すべての出力は、122文字幅書式で表示されます。すべての出力フィールドの完全なリストは、「出力」の項を参照してください。

オプション

-all

すべてのインタフェース・クライアントを組み込んだサマリーを表示します。

-client

<entry>

特定のカレンダ・クライアントのサマリー統計を表示します。<entry>は、クライアントの名前およびバージョンです。<entry>の指定方法の詳細は、「entry、nameおよびresource引数の書式」を参照してください。

-e

<endtime>

統計の終了時間を指定します。このオプションを使用していない場合のデフォルトは、現在の年月日および時刻です。<endtime>の指定方法の詳細は、「time引数の書式」を参照してください。

-f

<filename>

入力として使用するファイルを指定します。このファイルの書式は、デフォルト入力ファイル$ORACLE_HOME/ocal/log/stats.logと同じであることが必要です。このオプションは通常、ファイルが既存のstats.logファイルから作成され、unistatsへの入力として指定される場合に使用します。

-n

<node-ID>

特定のノードのサマリー統計を表示します。<node-ID>は、Oracle Calendar ServerのノードIDです。

-res

<resource>

特定のリソースのサマリー統計を表示します。<resource>は、リソースの名前または識別番号、あるいはその両方です。<resource>の指定方法の詳細は、「entry、nameおよびresource引数の書式」を参照してください。

-reserved

すべての予約済ユーザー(SYSOPなど)のサマリー統計を表示します。

-s

<starttime>

統計の開始時間を指定します。このオプションを使用していない場合のデフォルト開始時間は、Jan 1 1991 00:00:00です。<starttime>の指定方法の詳細は、「time引数の書式」を参照してください。

-server

<version>

特定のOracle Calendar Serverのサマリー統計を表示します。<version>は、サーバーのバージョン番号です(例: A.02.90)。

-user

<name>

特定のユーザーのサマリー統計を表示します。<name>は、ユーザーの姓、名および組織単位の組合せです。<name>の指定方法の詳細は、「entry、nameおよびresource引数の書式」を参照してください。

-v

unistatsの現在のバージョン番号を出力します。

-h

unistatsの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

書式

entry、nameおよびresource引数の書式

<entry>、<name>および<resource>の各引数は"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueは任意の文字列です。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。value文字列はワイルド・カード記号(*)で終了する場合があります。スラッシュ「/」が文字列に含まれる場合は、キーと値のペアのデリミタとして解釈されることを防ぐため、文字「\」でエスケープする必要があります。たとえば、"S=Hoopla/OU1=R\/D"のようになります。

UNIX環境でシェルが文字列を処理する場合(たとえば文字列がコマンドラインで提供される場合や、ユーティリティに引数として渡される場合)、文字列は引用符で囲む必要があります。また、シェルにとって意味をなす文字が文字列に含まれる場合は、シェルが解釈することを防ぐためその文字をエスケープ(つまり、エスケープ文字「\」を前に付ける)します。

IDのキーと値のペアが-res引数で指定されている場合は、ともに指定されている他のキーと値のペアはすべて無視されます。

表6-45 使用可能なキー: UNISTATS

オプション キー キーの意味

-client

N

クライアント名

-client

V

クライアントのバージョン

-user

S

-user

G

-user

OU1

組織単位1

-user

OU2

組織単位2

-user

OU3

組織単位3

-user

OU4

組織単位4

-res

R

リソース名

-res

ID

リソースID


次に、指定する場合の例を示します。

-client "N=Windows Oracle Calendar - 32 Bit/V=version 4.1"
-user "S=Carter/G=Angela"
-res "R=laptop"
-res "ID=328"

time引数の書式

<starttime>引数および<endtime>引数は、次のいずれかで表されます。

ここでは次のようになります。

引数に含まれる個々の要素の順番は、さほど重要ではありません。重要なのは、日と月が指定されているか、または時間が指定されているかです。次に示す例はすべて有効です。

Feb 22 1996 10:00:00
22 february 10:00:00
10:00:00 february 22 1996
1996 feb 22
feb 22
10:00:00

<day>、<month>、<year>および<time>のデフォルト値は、それぞれ現在の年月日および現在のシステム時刻です。

指定されていない<time>のフィールド(HH、MMまたはSS)は、現在のHH、MMまたはSSの値に置き換えられます。たとえば、現在の日付および時間が1998年3月12日10時41分34秒で、引数ではHH:MMしか指定されていない場合、SSは34になります。

-e 12:41 -> March 12 1998 12:41:34
-s 12:41 -> March 12 1998 12:41:34

時間フィールドがまったく指定されていない場合、<starttime>はその日の最初の1分になり、<endtime>はその日の最後の1分になります。

-s feb 22 -> feb 22 1998 00:00:00
-e feb 22 -> feb 22 1998 23:59:59

出力

unistatsによって表示されるすべての出力フィールドの説明は次のとおりです。フィールドは、表示される順番にリストしています。

表6-46 unistatsのCLIENT出力フィールド

CLIENTフィールド 説明

CLIENT

カレンダ・クライアントの名前およびバージョン

SYSTEM

Oracle Calendar Serverのホスト・オペレーティング・システムの名前

SERVER

Oracle Calendar Serverのバージョン

SIGNONS

このクライアントのサマリー統計に使用するレコードの数

SESSION AVERAGE

平均セッション時間

CPU TOTAL

すべてのSIGNONSの合計CPU時間

CPU MEDIAN

CPU時間の中央値

CPU AVERAGE

平均CPU時間(usrはユーザー、sysはシステムを表す)

NETWORK TOTAL

クライアントとOracle Calendar Serverのホスト間で交換された合計バイト数

NETWORK MEDIAN

NETWORK TOTALの中央値

NETWORK AVERAGE

NETWORK TOTALの平均値(sndは送信、rcvは受信を表す)

CALLS

関数コールの合計数


表6-47 unistatsのFUNCTION NAME出力フィールド

FUNCTION NAMEフィールド 説明

CALL (%)

この関数のすべてのコールのパーセンテージ

TIME (W)

関数が1つのコールの処理に費やした最大ユーザー応答時間

TIME (A)

この関数の処理にかかった平均ユーザー応答時間

CPU (%)

この関数が費やした合計CPU時間のパーセンテージ

CPU (%U)

ユーザーが費やした(前述のCPU(%)の)パーセンテージ

CPU (%S)

システムが費やした(前述のCPU(%)の)パーセンテージ

CPU (W)

1つのコールの処理にこの関数が費やした最大CPU時間

CPU (A)

この関数が1つのコールの処理に費やした平均CPU時間

NET (%)

この関数が使用したすべてのネットワークI/Oのパーセンテージ

NET (%S)

送信したデータの(前述のNET(%)の)パーセンテージ

NET (%R)

受信したデータの(前述のNET(%)の)パーセンテージ


ファイル

$ORACLE_HOME/ocal/log/stats.log

デフォルトで、unistatsはこのファイルから情報を取得します。uniengdがこのファイルに情報を記録するためには、unison.ini[ENG] statsパラメータがTRUEに設定されている必要があります。

$ORACLE_HOME/ocal/log/unistats.log

unistatsは、すべてのエラーをこのファイルに記録します。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 使用時エラー

2 システム・エラー

UNISTATUS

unistatus: Oracle Calendar Serverおよびノードのステータスを判別します。

構文

unistatus [-f] [-d] [-s] [-cws] [-lck] [-reset] [-q] [-w] [-e]

unistatus -csmhost <hostname:csmport> [-f] [-d] [-s] [-cws] [-lck] [-reset] [-q] [-w] [-e]

unistatus -n [<node-Id>]

unistatus -csmhost <hostname:csmport> -n [<node-ID>]

unistatus -v
unistatus -h

説明

デフォルトでは、unistatusは実行中のOracle Calendar Serverのデーモン/サービスを判別し、それらの現在のステータスを標準出力に出力します。unistatusは、ノードのステータスの表示にも使用できます。

unistatusユーティリティは、Oracle Calendar Serverの状態を起動中、一部起動中、停止中、スタンバイ・モード(Oracle Calendar Server Managerが実行中)、または一貫性なしとしてレポートし、通常は有効化されるデーモンまたはサービスのうち、無効なものをすべてリストします。

表示される様々なタイプの情報を選択するために、多数のオプションを使用できます。-dオプション、-fオプションおよび-sオプションを使用すると、コントローラ、リスナー、タスクまたはセッション(あるいはその両方)の情報を表示できます。値とその意味は、「出力」を参照してください。

静止出力(-qを使用)は、Oracle Calendar Serverの状態を表す値を返す-eオプションと組み合せて使用すると便利です。Oracle Calendar Serverが起動しているかどうかをテストするスクリプトで使用できます。

-cwsオプションおよび-lckオプションを使用すると、unicwsdまたはunilckdのデーモン/サービスの幅広い統計情報をそれぞれ表示できます。unistatusは、オープンまたはクローズされたデータベース・セッションの数、データベース・ロックの数、およびデータベース・コミットの数を表示します。デフォルトでは、これらのカウンタは1日1回0にリセットされます(構成可能)。カウンタは、-resetオプションと-lckオプションまたは-cwsオプションを併用することで、手動でリセットできます。

unistatusをリモートで実行するには、-csmhostオプションを使用します。Oracle Internet Directoryに接続している場合は、SYSOPパスワードを指定するか、リモート・サーバーのunison.ini[CSM] passwordパラメータで定義されているCSMパスワードを使用します。

unistatusは、Oracle Calendar Serverが起動中か停止中かにかかわらず、実行できます。unistatusをリモートで実行するには、リモート・サーバー上でCalendar Server Manager(unicsmd)が実行中であることが必要です。

オプション

-csmhost

<hostname:csmport>

リモートのOracle Calendar Serverが配置されているホストの名前およびポート番号を指定します。"hostname:csmport"という書式を使用します。

-cws

コーポレート・ワイド・サービス・デーモン/サービス(unicwsd)の統計を表示します。

-d

タスク、リスナーおよびコントローラの処理のレポートのみを作成します。

-e

デフォルトの終了ステータスの値を変更し、Oracle Calendar Serverのデーモン/サービスに関する情報を指定します。値とその意味は、「終了ステータス」を参照してください。

-f

リスナー、セッションおよびコントローラを考慮した、psのような、広範囲に及ぶレポートを作成します。Oracle Calendar Serverで実行されている可能性があるデーモンおよびサービスは、次のとおりです。

-lck

ロック・マネージャの統計を表示します。

-n

<node-ID>

特定のノードの統計を表示します。

-q

適切なエラーを返すのみで出力の作成を行わない、静止バージョンのコマンドを使用します。

-s

セッションのレポートのみを作成します。

-w

停止中または無効なプロセスに関するメッセージを表示しません。unilckdおよびuniengdのデーモン/サービスが実行中でunicwsdまたはunisncdが実行されていない場合に表示される、「CORPORATE-WIDE SERVICES are down」または「REMOTE-NODE SERVICES are down」などのメッセージが、これに該当します。

-v

unistatusの現在のバージョン番号を出力します。

-h

unistatusの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

出力

一部のプラットフォームでは、一部の値が表示されません。たとえば、Windowsでは、セッションもコントローラも表示されません。リスナーのみが表示されます。Solarisでは、コントローラおよびリスナーのみが表示されます。AIXでは、3つのクラスが表示されます。unistatusによって表示される出力フィールドは、次のとおりです。

表6-48 unistatus出力フィールド

説明

UID

サーバーの実行に使用されているユーザーID。

PID

このプロセスのプロセスID。

PPID

親プロセスID。

ETIME

経過時間。Unixの場合、書式はdd-HH:MM:SSです。Windowsの場合、書式はHH:MM:SSで、HHを24より大きい値に設定できます。

TIME

CPU時間。書式はETIMEと同じ。

COMMAND

デーモン/サービスの名前。

CLASS

デーモンの機能。Windowsの場合、リスナーおよびタスクです。UNIXの場合、コントローラ、リスナー、セッションおよびタスクです。

INFO

デーモン/サービスの操作の追加情報。


終了ステータス

デフォルトの終了値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

-eオプションを使用してデフォルトの終了値を変更し、様々なOracle Calendar Serverのデーモン/サービスのステータスをエンコードできます。これらの値は次のとおりです。

UNISTOP

unistop: Oracle Calendar Serverまたはノードを停止します。

構文

unistop [-bypass] [-standby] [-cws] [-snc] [-das] [-csm] [-y]

unistop -csmhost <hostname:csmport> [-bypass>]
[-cws] [-snc] [-das] [-nostandby] [-y]

unistop -n <node-Id> [-y]

unistop -n <node-Id> -csmhost <hostname:csmport> [-y]

unistop -clean [-force]

unistop -v
unistop -h

説明

unistopは、実行中のOracle Calendar Serverのすべてまたは一部を停止します。デフォルトでは、すべてのデーモンおよびサービス、つまりunicwsdunisncdunidasd (ディレクトリ・サーバー使用時)、uniengdunilckd およびunicsmdが停止します。unistop は、ノードの停止、またはサーバーによって割り当てられたシステム・リソースのクリーン・アップにも使用できます。

現在サインオンしているユーザーが存在する場合、unistopは、停止を続行する前に確認要求を行います。この確認要求を省略するには、-yオプションを使用します。

単一のノードを停止する場合は、-nオプションを使用します。サーバー(またはノード)は、Calendar Server Managerデーモン(unicsmd)がそのリモート・サーバーで実行されている場合のみ、リモートで停止できます。ローカル・サーバーでは、デフォルトですべてのコンポーネントが停止します。unicsmdデーモンを実行させておくには、-standbyオプションを使用します。これにより、サーバーをリモートで再起動できます。

Oracle Calendar Serverまたはノードをリモートで停止するには、-csmhostオプションを使用します。Oracle Internet Directoryのインストールを使用している場合は、SYSOPパスワードを指定するか、リモート・サーバーのunison.ini[CSM] passwordパラメータで定義されているCSMパスワードを使用します。サーバーをリモートで停止する場合、デフォルトではリモートのunicsmdデーモンは停止しません。リモートのunicsmdデーモンを強制的に停止させるには、-nostandbyオプションを使用します。

サーバーの特定のコンポーネントを停止させるには、オプション-cws-snc-csmおよび-dasを使用します。

サーバーが停止すると、リソース、起こりうるリークおよび一時ファイルが削除されます。このクリーン・アップを実行するためサーバーが完全に停止したときに、-cleanオプションを使用してunistopを起動できます。ただし、なんらかの理由でunistopがサーバーがまだ起動中であると判断した場合(IPCまたはその他のリソースが残存する場合など)、-forceオプションを使用して強制的に正しい操作を実行させることができます。

unistopは、Oracle Calendar Serverが少なくとも部分的に起動している(1つ以上のデーモンが実行されている)場合のみ、実行できます。

unistopは、-bypassオプションを使用しないかぎり、unistartまたは別のunistopと同時には実行できません。このオプションは、unistartが突然停止した後も実行中として検出される場合に有益です。

オプション

-bypass

別のunistartプロセスまたはunistopプロセスの実行中でも、unistopの実行を可能にします。このオプションは慎重に使用してください。指定する前にunistartが実行されていないことを必ず確認する必要があります。

-clean

サーバーによって割り当てられたシステム・リソースをクリーン・アップします。このオプションを使用するには、サーバーを完全に停止させる必要があります。Oracle Calendar Serverが停止しているのに、なんらかの理由でunistopがOracle Calendar Serverを実行中であるとみなしている場合、unistop -y -bypassを試みるか、-forceオプションを使用してください。

-csm

Calendar Server Managerデーモン/サービス(unicsmd)のみを停止します。

-csmhost

<hostname:csmport>

デーモンを停止するためにリモートのunicsmdを実行するホストの名前およびポート番号を指定します。"hostname:csmport"という書式を使用します。

-cws

コーポレート・ワイド・サービス(unicwsd)のみを停止します。このオプションが正常に機能するには、unilckdおよびuniengdのデーモン/サービスが実行されている必要があります。問題を回避するために、unisncdおよびunidasd(ディレクトリ・サーバー実行時)の両方が実行されていることを確認してください。

-das

unidasdデーモンおよびサーバーのみを止します。これらは、ディレクトリ・サーバーでのみ使用されます。このオプションが正常に機能するには、unilckdおよびuniengdのデーモン/サービスが実行されている必要があります。問題を回避するために、unicwsdおよびunisncdの両方が実行されていることを確認してください。

-force

-cleanオプションと併用することで、サーバーの起動中でもサーバーによって割り当てられたシステム・リソースを強制的にクリーン・アップできます。この操作は通常不要です。最後の手段としてのみ使用してください。

-n

<node-ID>

停止するOracle Calendar Serverノードを指定します。

-nostandby

unicsmdデーモンなど、リモート・サーバー上のデーモンを停止します。このオプションは、リモート・サーバーを停止する際に、リモートunicsmdも強制的に停止する場合に使用します。リモート・サーバーにリモートからアクセスできなくなります。

-snc

unisncdデーモンのみを停止します。このオプションが正常に機能するには、unilckdおよびuniengdのデーモンが実行されている必要があります。問題を回避するために、unidasd(ディレクトリ・サーバー実行時)が実行されており、unicwsdが実行されていないことを確認してください。このオプションを使用すると、unicwsdも停止します。

-standby

unicsmdデーモンを実行したまま、Oracle Calendar Serverを停止します。このオプションは、ローカル・サーバーの停止後にリモートから再起動できるようにするときに使用します。

-y

デフォルトでは、Oracle Calendar Serverにサインオンしているユーザーが存在する場合、停止の続行を確認するプロンプトが発行されます。このオプションを使用すると、サインオンしているユーザーが存在する場合でも、unistopは自動的に停止を続行します。それぞれのアクティブなuniengdサーバーの停止は、データベースの一貫性が保たれるような方法で続行されます。

-v

unistopの現在のバージョン番号を出力します。

-h

unistopの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

UNISTRCONV

unistrconv: テキストをUTF-8または別のキャラクタ・セットに変換します。

構文

unistrconv [-from <charset>] [-to <charset>] -s <string>

unistrconv [-from <charset>] [-to <charset>]
[-y] -if <inputFile> -of <outputFile>

unistrconv -v
unistrconv -h

説明

1つのキャラクタ・セットから別のキャラクタ・セットに、テキストを変換します。デフォルトでは、文字列はUTF-8に変換されます。テキストはファイルから読み取り、別のファイルに出力できます。

電子メール・メッセージのバナーは、UTF-8形式で提供する必要があります。このユーティリティは、このバナーとして使用するテキストの変換に使用します。

オプション

-from

<charset>

変換前のキャラクタ・セットを指定します。デフォルトでは、現在のキャラクタ・セットが使用されます。<charset>の有効な値には、次が含まれます。

UTF8

英語:

WE8ISO8859P1

US7ASCII

WE8MSWIN1252

AL32UTF8

WE8ISO8859P15

ポルトガル語(ブラジル)、フランス語、ドイツ語、イタリア語:

WE8ISO8859P1

WE8MSWIN1252:

AL32UTF8

WE8ISO8859P15

日本語:

JA16EUC

JA16SJIS

AL32UTF8

韓国語:

KO16KSC5601

AL32UTF8

中国語(簡体字):

ZHS16GBK

ZHS32GB18030

AL32UTF8

中国語(繁体字):

ZHT16MSWIN950

ZHT16HKSCS

AL32UTF8

-if

変換するテキストが含まれているファイルのパス名を指定します。

-of

変換されたテキストが保存されるファイルのパス名を指定します。

-s

<文字列>

変換する文字列を指定します。

-to

<charset>

変換後のキャラクタ・セットを指定します。デフォルトでは、UTF-8キャラクタ・セットが使用されます。<charset>の有効な値は、-fromオプションを参照してください。

-y

-ofオプションと併用することで、確認要求を省略して出力ファイルの上書きを自動的に続行できます。

-v

unistrconvの現在のバージョン番号を出力します。

-h

unistrconvの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

UNISYNCREFRESH

unisyncrefresh: Oracle Calendar Serverの同期レコードをリフレッシュします。

構文

unisyncrefresh [-n <node-ID>] [-host <hostname:port>] [-fr <date>]

unisyncrefresh -v
unisyncrefresh -h

説明

unisyncrefreshは、Oracle Calendar Serverの同期レコードをリフレッシュします。

新しいバージョンのOracle Calendar Serverでは、unisyncrefreshを定期的に実行する必要がなくなりました。これは、CWSによって同期情報が常に最新の状態に保たれるようになったためです。

unisyncrefreshは、Oracle Calendar Serverが起動しているときのみ実行可能です。

オプション

-fr

<date>

指定された日付より新しい同期情報を、すべて強制的に再ビルドします。通常のメンテナンスでは使用せず、同期レコードの破損時のみ使用してください。同期コンテキストを再作成しなければ、エンド・ユーザーが効果を確認できない場合があります。dateの書式はmm/dd/yyyyです。

-host

<hostname:port>

-nオプションで指定されたノードが含まれているホストを指定します。リモート・ホストに接続する場合は必須です。-hostが使用されていない場合、unisyncrefreshはローカル・ホストとみなします。-hostが指定されており、-nが指定されていない場合、unisyncrefreshは指定されたホストのマスター・ノードを検索します。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。

-n

<node-ID>

ノードを指定します。-nが使用されていない場合、unisyncrefresh-hostオプションで指定されたホストにあるマスター・ノードを検索します。マスター・ノードが存在しない場合、-nは必須です。

-v

unisyncrefreshの現在のバージョン番号を出力します。

-h

unisyncrefreshの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

UNITZINFO

unitzinfo: タイムゾーン情報を出力します。

構文

unitzinfo [-c] [-l] [-t <timezone>] [-node <node-ID>] [-y <year>]

unitzinfo -v
unitzinfo -h

説明

$ORACLE_HOME/ocal/misc/timezone.iniファイルで検出されたOracle Calendar Serverのタイムゾーン・テーブルから、情報を抽出します。デフォルトでは、Oracle Calendar Serverによって使用される構成済タイムゾーンの現在の年の情報が、80文字幅書式で出力されます。

Oracle Calendar Server表には、1991年から2074年まで(これらの年を含む)のタイムゾーン情報が含まれます。

unitzinfoは、Oracle Calendar Serverが起動中か停止中かにかかわらず、実行できます。

オプション

-c

国ごとのタイムゾーン情報をリストします。国内の複数のタイムゾーンは、順番にリストされます。出力されるフィールドは次のとおりです。

表6-49 タイムゾーン・フィールド

フィールド 説明

COUNTRY

国名

TIMEZONE

タイムゾーン名

ST

GMTとの時差(時間単位)

DST

夏時間(DST)でのGMTとの時差(時間単位)

EFFECTIVE PERIOD

夏時間の有効期間


-l

132文字幅(large)の出力書式で情報を出力します。

-node

<node-ID>

ノードを指定します。このオプションを使用すると、ノード用に構成されたタイムゾーンの情報が出力されます。

-t

<timezone>

出力するタイムゾーンの名前を指定します。timezoneに値allが設定されている場合は、タイムゾーンの完全なリストが出力されます。

-y

<year>

タイムゾーン情報の出力対象となる年(たとえば、どの年の夏時間の期間を表示するか)を指定します。<year>は、4桁の数字で指定する必要があります。デフォルトは現在の年です。

-v

unitzinfoの現在のバージョン番号を出力します。

-h

unitzinfoの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

ファイル

$ORACLE_HOME/ocal/misc/timezone.ini

このファイルには、Oracle Calendar Serverによって使用されるタイムゾーンの詳細が含まれます。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

UNIUSER

uniuser: カレンダ・ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダのリスト作成、追加または削除、これらに関連付けられた情報の変更、または1人のユーザーから別のユーザーへのデータの移行を行います。

構文

リスト作成

uniuser -ls [<user>] [-format <format>] [-host <hostname:port>] -n <node-ID>
[-user | -resource | -eventcal] [[-uid <uid>] | [-krb]] [-ext] [-showdefault]

uniuser -defaultls [-s <section>] [-host <hostname:port>] [-n <node-ID>]
[-user | -resource | -eventcal] [[-uid <uid>] | [-krb]]

uniuser -inactivels <date> [-host <hostname:port>] [-n <node-ID>]
[-user | -resource | -eventcal] [ [-uid <uid>] | [-krb]]
[-ext] [-showdefault]

uniuser -newls <date> [-host <hostname:port>] [-n <node-ID>]
[-user | -resource | -eventcal] [[-uid <uid>] | [-krb]]
[-ext] [-showdefault]

追加

uniuser -add <filter> [-s <section>] [-host <hostname:port>] [-attach <filter>] -n <node-ID>
[-user | -resource | -eventcal] [[-uid <uid>] | [-krb]]

削除

uniuser -del <filter> [-y] [-host <hostname:port>] [-n <node-ID>]
[-user | -resource | -eventcal] [[-uid <uid>] | [-krb]]

uniuser -desdel -u <filter> [-host <hostname:port>] [-n <node-ID>]
[-user | -resource | -eventcal] [[-uid <uid>] | [-krb]]

uniuser -grpdel -u <filter> [-host <hostname:port>] [-n <node-ID>]
[-user | -resource | -eventcal] [[-uid <uid>] | [-krb]]

変更

uniuser -mod <filter> -s <section> | -m <modifier> [-host <hostname:port>] 
[-n <node-ID>] [-user | -resource | -eventcal] [[-uid <uid>] | [-krb]]

複数の追加、削除、変更

uniuser -ex <filename> [-s <section>] [-y] [-k]
[-user | -resource | -eventcal] [-host <hostname:port>] [-n <node-ID>]
[[-uid <uid>] | [-krb]]

uniuser -edit <filter> [-host <hostname:port>] [-n <node-ID>]
[-user | -resource | -eventcal] [[-uid <uid>] | [-krb]]

その他

uniuser -transfer <filter> -u <targetfilter> [-host <hostname:port>]
[-n <node-ID>]
[[-event <filter>] | [-group <filter>]| [-task <filter>]| [-folder <filter>]] [-user | -resource] [[-uid <uid>] | [-krb]]

uniuser -info [<attribute>][-host <hostname:port>] [-n <node-ID>]
[-user | -resource | -eventcal] [[-uid <uid>] | [-krb]]

uniuser -user -deprovision <filter> [-host <hostname:port>] -n <node-ID>

uniuser -dsinfo [-host <hostname:port>] -n <node-ID> [[-uid <uid>] | [-krb]]

uniuser -galinfo [-host <hostname:port>] -n <node-ID> [[-uid <uid>] | [-krb]]

uniuser -v
uniuser -h [command]

説明

uniuserは、カレンダ・ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダのアカウントのリスト作成、追加、削除、またはこれらに関連付けられた情報の変更を行います。-user-resource-eventcalの3つのオプションのうち1つを選択して、アカウントのタイプ(ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダ)を指定する必要があります。これらのオプションによって、必要なときに使用する構成ファイル(user.iniresource.iniまたはeventcal.ini)が決まります。-modオプションでアカウントを変更する前に、-info <attribute>を使用して変更できる属性および1つの属性の有効値を確認できます。

uniuserは、-transferオプションを使用して1人のユーザーまたは1つのリソースから別のユーザーまたはリソースにデータを移行する場合にも使用できます。

カレンダ・ユーザーに関連付けられた情報は、「<user>引数の書式」の項で説明しているキーと値のペア、およびuser.iniファイルに含まれる情報の組合せです。これには、ユーザー・プリファレンス、セキュリティ、管理権限、X.400情報、個人グループ、管理グループ・メンバーシップ、およびそのユーザーの代理として作業できるユーザーのリストが含まれます。

リソースは名前で識別されるため、それぞれの名前は一意であることが必要です。リソースに関連付けられた情報は、「<resource>引数の書式」の項で説明しているキーと値のペア、およびresource.iniファイルに含まれる情報の組合せです。これには、リソース・プリファレンス、セキュリティ、個人グループ、管理グループ・メンバーシップ、およびそのリソースの代理として作業できるユーザーのリストが含まれます。

イベント・カレンダも、名前で識別されます。テーブルでのイベント・カレンダの指定方法は、「<eventcal>引数の書式」を参照してください。

-ls-add-del-grpdel-desdelおよび-modの各オプションは、すべて相互排他的であることに注意してください。

uniuserを使用して、Oracle Calendar Server固有のユーザー属性のみを変更することをお薦めします。Oracle Internet Directoryの管理ツールを使用して直接変更できるすべての属性は、uniuserで変更しないでください。

uniuserを実行するには、Oracle Calendar Serverが起動している必要があります。

オプション

-add

フィルタ: <user> / <resource> / <eventcal>

このコマンドは、新規カレンダ・ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダを作成するときに使用します。新しいアカウントに関連付けられる情報は、<user>引数で指定された内容、および構成ファイル(user.iniresource.iniまたはeventcal.ini)のデフォルト値の組合せです。デフォルトでは、uniuserが構成ファイルを読み取るときに、[GEN]セクションの値のみが考慮されます。構成iniファイルの他のセクションの値を適用するには、-sオプションを使用します。複数のユーザー、リソースまたはイベント・カレンダを追加するには、-exオプションを使用します。

必須の属性は指定する必要があります。指定していない場合、新しいアカウントを追加しようとしても失敗します。たとえば、イベント・カレンダまたはリソースを追加する場合、NキーおよびPSWキーを使用して、名前とパスワードを指定する必要があります。Oracle Calendar Serverの(外部ディレクトリではなく)内部ディレクトリを使用している場合は、ユーザーを追加する際に-addオプションのSキーが必須です。

外部ディレクトリの場合は、ユーザーがすでにディレクトリ・サーバーに存在する必要があります。また、ユーザーのDID(ディレクトリID)を指定することが必要で、DN(識別名)書式で指定する必要があります。後ろにX.400書式のデータが続く場合もあります。「例」を参照してください。

-attach

このオプションを-userオプションおよび-addオプションと併用することで、現在プロビジョニングが解除されているユーザーを再プロビジョニングできます。

-defaults

このコマンドは、指定されたユーザー、リソースまたはイベント・カレンダのデフォルトの属性値をリストするときに使用します。値は、-sオプションで定義された構成ファイルのセクションから取得されます。

-del

フィルタ: <user> / <resource> / <eventcal>

このコマンドは、<user>で指定されたカレンダ・ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダを削除するときに使用します。-yオプションが使用されていないかぎり、uniuserは、削除を実行する前に確認要求を行います。複数のアカウントを削除する場合は、-exオプションを使用する必要があります。

大規模な予定表では、この操作にかかる時間が長くなり、他のユーザーに対するOracle Calendar Serverのパフォーマンスに影響する場合があります。uniuserユーティリティをこのオプションとともに実行すると、削除されたエントリに関連付けられているデータを削除するバックグラウンド処理が続行されます。ユーザーの削除は、ピーク時間以外のみに行うことをお薦めします。

-deprovision

このオプションを-userオプションと併用することで、カレンダ・ユーザー・アカウントのプロビジョニングを解除できます。

-desdel

このコマンドは、-uオプションで指定されたユーザーが持つすべての代理権を削除するときに使用します。データベースで複数のユーザーが一致した場合、uniuserは失敗します。-nオプションを使用してノードを指定する必要があります。指定されたノードにある予定表の代理権のみが取り消されます。ユーザーのすべての代理権を削除するには、接続されたすべてのノードでこのコマンドを実行する必要があります。たとえば、Bob Smithはノード1、Maryはノード2、Jackはノード3にそれぞれ属しているとします。Maryは自分の予定表への代理アクセス権をBobに付与しており、Jackは自分の予定表への代理アクセス権をBobに付与しているとします。コマンドuniuser -desdel -u "S=Smith/G=Bob" -n 2を使用した場合、Bobが持つMaryの予定表への代理アクセス権は取り消されますが、Jackの予定表への代理アクセス権は取り消されません。

-dsinfo

このコマンドは、X400属性リストおよびディレクトリ・サーバー属性リストのマッピング情報を表示するときに使用します。このオプションは、内部ディレクトリが存在するOracle Calendar Serverのスタンドアロン・デプロイでは使用できません。

-edit

フィルタ: <user> / <resource> / <eventcal>

このオプションを使用すると、既存のカレンダ・ユーザーのリストをファイルに出力してから、そのファイルを編集して必要な変更を行い、最後にその変更をノードに入力して戻すことが可能になります。

uniuser -editコマンドは、ファイル・エディタ(Windowsのメモ帳、UNIXのvi)を開きます。エディタが開くと、<user>で定義されたユーザー・フィルタと一致するすべてのアカウントがファイルに移入されていることがわかります。-exオプションの説明に従ってファイルを変更し、記号の追加、削除または変更を行えます。ファイルを保存し、閉じる際には、-exオプションが指定されているときと同様に、ファイルがuniuserによって処理されます。

次の一連のコマンドが自動的に実行されます。

% uniuser -ls <filter> -n node-ID > file
% vi file
% uniuser -ex file -n node-ID
% rm file

-event

<filter>

-transferオプションと併用することで、会議、メモ、終日イベントおよび履歴などの予定表エントリを、1つのカレンダ・アカウントから別のカレンダ・アカウントに移行できます。<filter>引数を使用して、移行する予定表エントリのタイプを指定します。移行するエントリの数は、キーTIMEINTERVALを使用して制限します。指定した時間範囲内のエントリのみが移行されます。時間範囲を指定していない場合は、すべてのエントリが移行されます。

<filter>引数は、"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueは、TIMEINTERVALを除くすべてのキーでtrueまたはfalseです。TIMEINTERVALの値は、YYYY-MM-DD [HH:MM],YYYY-MM-DD [HH:MM]という書式で表す必要があります。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。

キー 定義
TIMEINTERVAL YYYY-MM-DD [HH:MM], YYYY-MM-DD [HH:MM] 時間範囲
PUBLIC true, false パブリック・エントリ
PERSONAL true, false 個人エントリ
CONFIDENTIAL true, false 機密エントリ
NORMAL true, false 標準エントリ
STICKYNOTE true, false 付箋
JOURNAL true, false 履歴
DAYEVENT true, false 終日イベント
NOTE true, false メモ
NORMALEVENT true, false 会議および予定
ALL true, false すべてのタイプ

-ex

<filename>

このコマンドは、ファイル<filename>で指定された追加、削除および変更を実行するときに使用します。ファイルの各行は、「.」、「#」、「A」、「a」、「D」、「d」、「M」、「m」、「S」、「s」、「+」、「-」のいずれかの文字で始まる必要があります。この開始文字は、実行するアクションを指定します。詳細は次のとおりです。

文字 アクション
「.」または「#」 行を無視する。
「A」または「a」 ユーザーを追加する。
「D」または「d」 ユーザーを削除する。
「M」または「m」 ユーザーを変更する。この行は、ユーザーを識別します。実際の変更は、その次の行で定義する必要があり、開始文字に「-」(マイナス記号)を使用する必要があります。
「S」または「s」 user.iniファイルの設定を使用してユーザーを更新する。
「+」
この行を前の行の続きとして処理する。キーと値のペアは同じ行に含める必要があります。
「-」 変更を指定する。前の行の開始文字が「M」または「m」で、ユーザーが指定されていることが必要です。

開始文字の後ろには、半角スペース1個およびユーザー指定が続きます。変更の場合は、ユーザーを最初の行で指定する必要があり、この行の開始文字には「M」または「m」を使用します。この行はユーザーの識別に使用されます。その次の行は「-」(マイナス記号)で始まり、変更として適用されるキーと値のペアが含まれます。「例」を参照してください。

ファイルで指定された削除ごとに、uniuserによって削除実行前の確認要求が行われます。-yオプションは、確認応答を自動的に行う場合に使用します。

このファイルの作成方法の1つは、uniuser -lsの出力をファイルに保存することです。その後、出力を編集し、uniuser -exに入力できます。

-sセクション・オプションは、-exと併用すると、ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダの変更または追加時に、ユーザー情報のデフォルト値の定義に使用される構成ファイルのセクションを定義できます。

ディレクトリ・サーバーの場合、多数のカレンダ・ユーザーを追加する最も一般的な方法は、最初にunidssearchを使用してカレンダ・ユーザー以外のすべてのユーザーのリストをファイルに出力することです。その後、このファイルを必要に応じて変更し、-exオプションを使用してuniuserに入力できます。unidssearchは、uniuserへの入力に使用される"key=value/key=value/..."という形式で出力します。「例」を参照してください。

-ext

-ls-newlsまたは-inactivelsの各オプションと-extを併用することで、属性の詳細なリストを表示できます。デフォルトでは、ユーザー属性のサブセットのみがリストされます。

-folder

<filter>

-transferオプションと併用することで、1人のユーザーまたは1つのリソースから別のユーザーまたはリソースへ、アドレス帳(連絡先)を移行できます。アドレス帳は、イベント・カレンダ・アカウントからは移行できません。

<filter>引数は"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueはtrueまたはfalseです。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。現在のところ、使用できるオプションはALLのみで、これはすべてのアドレス帳データが移行されることを意味します。

キー 定義
ALL true, false すべてのタイプ

-format

<書式>

このオプションは、ユーザー情報フィールドの選択および出力書式のカスタマイズに使用します。-infoオプションは、カスタマイズ後の書式の指定に使用できるパラメータをリストします。これらのパラメータの一部は、「<user>引数の書式」の項でもリストしています。このオプションを使用していない場合、すべてのユーザー情報フィールドが出力され、デフォルトの表示書式が使用されます。「例」を参照してください。

-galinfo

このオプションは、現在のOracle Calendar Serverグローバル・アドレス一覧表示に基づいてグローバル・アドレス一覧の属性を表示するときに使用します。

-group

<filter>

-transferオプションと併用することで、1人のユーザーが所有するグループを別のユーザーに移行できます。

<filter>引数は"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueはtrueまたはfalseです。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。現在のところ、使用できるオプションはALLのみで、これはすべてのグループが移行されることを意味します。

キー 定義
ALL true, false すべてのタイプ

-grpdel

このコマンドは、指定されたノードのすべての管理グループから、指定されたユーザー、リソースまたはイベント・カレンダを削除するときに使用します。ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダを、-uオプションで指定する必要があります。単一のユーザー、リソースまたはイベント・カレンダが<user>と一致する必要があり、複数が一致した場合はコマンドが失敗します。このコマンドは、-nオプションで指定されたノード上の管理グループのみに適用されます。

-host

<hostname:port>

この接続オプションを使用して、-nオプションで指定されたノードが含まれているホストの名前およびポート番号を指定します。リモート・ホストの場合は必須です。-hostが存在しない場合、uniuserはローカル・ホストとみなします。-hostが指定されており、-nが指定されていない場合、uniuserは指定されたホストのマスター・ノードを検索します。マスター・ノードが検出された場合、uniuserはこのノードを使用して選択されたユーザーを配置します。ポートはオプションであり、省略した場合はデフォルト・ポートが使用されます。

-inactivels

<date>

このコマンドは、指定された日付以降の、非アクティブのアカウント(ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダ)をリストするときに使用します。日付書式はYYYY-MM-DDです。

-info

<attribute>

このコマンドは、-formatオプションで使用する属性と書式パラメータをリストするときに使用します。このリストはサーバーによって動的に生成されるもので、サーバーの構成によってサーバーごとに異なります。<attribute>パラメータの値が指定されている場合は、その属性の情報のみが表示されます。<attribute>の値には、-infoオプションを単独で使用した場合にリストされる属性のいずれかを使用できます(「例」を参照)。

-k

-exオプションと併用することで、エラーが発生した場合でも強制的にuniuserにすべての行の処理を続行させることができます。エラーは標準エラーに送信されます。ファイル・リダイレクションを使用して、これらのエラーをファイルにキャプチャできます。

-krb

有効なKerberosチケットを使用する自動Kerberosログインを使用します。このオプションを使用するには、ユーティリティを実行するユーザーが、管理権限を持つOracle Calendar Serverユーザーであること、およびKerberosサーバー上にOracle Calendar Server UIDと一致するUIDを持っていることが必要です。このオプションは、-uidオプションとは併用できません。

-ls

[<filter>]

ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダが指定されている場合、-lsコマンドは(指定されたノードの)そのユーザー、リソースまたはイベント・カレンダをリストします。ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダが指定されていない場合、ノード内のすべてのユーザー、リソースまたはイベント・カレンダをリストします。-formatオプションを-lsと併用した場合、出力の表示を構成できます(「例」を参照)。

-m

<modifier>

特定のユーザー、リソースまたはイベント・カレンダのアカウント情報への変更を指定します。modifierは<user>引数と同じ書式の文字列ですが、ユーザーの場合は次の例外があります。IDキーは指定されない場合があります。また、PSW、PUBLISHEDTYPEおよびGLOBALREADONLYキーが指定される場合があります。読取り専用の属性を変更しようとすると、失敗します。使用できるキーおよび書式の完全なリストは、-infoオプションを使用して取得してください。

-mod

<user>

このコマンドは、指定したユーザー・リソースまたはイベント・カレンダに関連付けられている情報を変更するときに使用します。このオプションは、-sオプションまたは-mオプションと併用します。-mオプションは、ユーザーの情報に対して行う変更を直接指定する場合に使用します。-sオプションと併用した場合、変更は構成ファイル(user.iniresource.iniまたはeventcal.ini)のセクションで指定されます。


注意:

uniuserを使用して、Oracle Calendar Server固有のユーザー属性のみを変更することをお薦めします。Oracle Internet Directoryの管理ツールを使用して直接変更できるすべての属性は、uniuserで変更しないでください。

-n

<node-ID>

この接続オプションを使用して、ノードを指定します。-nが使用されていない場合、uniuser-hostオプションで指定されたホストにあるマスター・ノードを検索します。マスター・ノードが検出された場合、uniuserはそのノードを使用して、指定されたユーザーの配置または配布を行います(-nオプションを使用してノードを指定する必要がある場合を除く)。マスター・ノードが存在しない場合、-nは必須です。

-newls

<date>

このコマンドは、指定された日付以降に作成されたアカウント(ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダ)をリストするときに使用します。日付書式はYYY-MM-DDです。

-s

<section>

カレンダ・アカウントの編集または追加に使用されるデフォルト値の指定に使用する、構成ファイルのセクションを指定します。使用する構成ファイル(user.iniresource.iniまたはeventcal.ini)は、指定されたアカウント・タイプ(-user-resourceまたは-eventcal)によって異なります。

-s <section>を使用した構成ファイルからの値の適用の詳細は、-addオプションおよび-modオプションを参照してください。

-sオプションの後に、セクション名を指定します(たとえば、"GEN"はセクションGENを指定します)。一度に指定できるセクションは1つのみです。複数のセクションを適用するには、uniuserユーティリティを複数回実行する必要があります。

-showdefault

-lsオプション、-newlsオプションまたは-inactivelsオプションと-showdefaultを併用すると、現在0、FALSEまたは空の文字列に設定されているすべての属性が表示されます。

-task

<filter>

-transferオプションと併用することで、1人のユーザーのタスクを別のユーザーに移行できます。

<filter>引数は"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueはtrueまたはfalseです。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。現在のところ、使用できるオプションはALLのみで、これはすべてのタスクが移行されることを意味します。

キー 定義
ALL true, false すべてのタイプ

-transfer

<user>

このコマンドは、カレンダ・データの所有権を、1人のユーザーまたは1つのリソースから別のユーザーまたはリソースに移行するときに使用します。ユーザー(またはリソース)が所有するカレンダ・エントリと、ユーザー(またはリソース)が招待されているカレンダ・エントリが、ターゲット・ユーザー(またはリソース)に移行されます。<user>引数を使用して、移行するデータを所有するユーザーまたはリソースを指定します。-uオプションを使用して、<user>アカウント(つまりユーザーまたはリソース)と同じタイプで、かつ同じノード上にあるターゲット・カレンダ・アカウントを定義します。<user>引数の詳細は「<user>引数の書式」を参照してください。-event-task-groupおよび-folderの各オプションを使用して、移行するカレンダ・データのタイプを定義します。確認要求を省略して移行を自動的に続行させるには、-yオプションを使用します。

-u

<user>

-target-desdelおよび-grpdelの各オプションと併用することで、ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダを指定できます。<user>引数の詳細は「<user>引数の書式」を参照してください。

-uid

<user-ID>

この認証オプションを使用して、管理者のユーザーIDを指定します。ユーザーIDを指定しない場合は、SysOpのIDが使用されます。

-y

-delオプションおよび-exオプションと併用すると、確認要求を省略して削除を自動的に続行できます。-transferオプションと併用すると、確認要求を省略して移行を自動的に続行できます。

-v

uniuserの現在のバージョン番号を出力します。

-h

<command>

uniuserの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。<command>引数を使用すると、-ls、-info、-defaultls、-inactivels、-newls、-add、-del、-grpdel、-desdel、-mod、-transfer、-exおよび-editのうち、いずれかのコマンドに関するヘルプを表示できます。

書式

<user>引数の書式

ユーザー、リソースまたはイベント・カレンダを表す<user>引数は、"key=value/key=value/..."という形式の文字列です。keyは次の表内の値の1つであり、valueは任意の文字列です。keyとvalueは両方とも大/小文字が区別されません。IDキー以外のすべてのキーにおいて、value文字列はワイルド・カード文字「*」で終了する場合があります。スラッシュ「/」が文字列に含まれる場合は、キーと値のペアのデリミタとして解釈されることを防ぐため、文字「\」でエスケープする必要があります。たとえば、"S=Hoopla/OU1=R\/D"のようになります。

UNIX環境でシェルが文字列を処理する場合(たとえば文字列がコマンドラインで提供される場合や、ユーティリティに引数として渡される場合)、文字列は引用符で囲む必要があります。また、シェルにとって意味をなす文字が文字列に含まれる場合は、シェルが解釈することを防ぐためその文字をエスケープ(つまり、エスケープ文字「\」を前に付ける)します。


注意:

IDのキーと値のペアがuser引数で指定されている場合は、ともに指定されている他のキーと値のペアはすべて無視されます。

3列目にリストされている書式パラメータを-formatオプションと併用することで、リストの表示を構成できます(「例」を参照)。使用できるキーおよび書式の完全なリストは、-infoオプションを使用して取得してください。

表6-50 UNIUSER -eventcalオプションに使用可能なキー

キー X.400フィールド 書式パラメータ

N

イベント・カレンダ名

%N%

PSW

イベント・カレンダ・アカウントのパスワード

%PSW%


表6-51 UNIUSER -resourceオプションに使用可能なキー

キー X.400フィールド 書式パラメータ

R

リソース名

%R%

N

リソース番号

%N%

UID

リソース固有の識別子

%UID%


表6-52 UNIUSER -userオプションに使用可能なキー

キー X.400フィールド 書式パラメータ

S

%S%

G

%G%

I

イニシャル

%I%

ID

識別子

%ID%

UID

ユーザー固有の識別子

%UID%

X

世代

%X%

OU1

組織単位1

%OU1%

OU2

組織単位2

%OU2%

OU3

組織単位3

%OU3%

OU4

組織単位4

%OU4%

O

組織

%O%

C

%C%

A

管理ドメイン

%A%

P

プライベート・ドメイン

%P%

PHONE

電話番号

%PHONE%

FAX

FAX番号

%FAX%

EMPL-ID

従業員番号

%EMPL-ID%

JOB-TITLE

役職名

%JOB-TITLE%

EMAIL

[ENG] usermailmapパラメータの値

%EMAIL%

DEPARTMENT

部署

%DEPARTMENT%

DISPLAYNAME

表示名

%DISPLAYNAME%

HOMEPHONE

自宅電話番号

%HOMEPHONE%

HOMEPHONE2

代替自宅電話番号

%HOMEPHONE2%

PHONE2

代替勤務先電話

%PHONE2%

OFFICE-BUILDING

ビル名

%OFFICE-BUILDING%

OFFICE-ADDRESS

勤務先住所

%OFFICE-ADDRESS%

OFFICE-CITY

市区町村

%OFFICE-CITY%

OFFICE-STATE

都道府県

%OFFICE-STATE%

OFFICE-POSTALCODE

郵便番号

%OFFICE-POSTALCODE%

PAGER

ポケットベル

%PAGER%

ALIAS

ユーザーのエイリアス

%ALIAS%

NOTES

メモ

%NOTES%

ASSISTANT

アシスタントの名前

%ASSISTANT%

ASSISTANT-PHONE

アシスタントの電話番号

%ASSISTANT-PHONE%


リスト作成

追加

削除

DEPROVISION

変更

  1. Milan Kunderaのエントリを変更し、user.iniファイルの[GEN]セクションへの新しい変更を反映する場合は、次のようになります(Milan Kunderaはノード23に存在します)。まず、user.iniファイルのGENセクションの値がすべて有効であることを確認します。

    % uniuser -user -defaultls -s "GEN" -n 23
    StartDay = 08h00
    EndDay = 18h00
    TimeInc = 30
    ShowSunday = FALSE
    ShowSaturday = FALSE
    TimeFormat = 2
    RefreshFrequency = 60
    DefaultReminder = 0
    TimeBeforeReminder = 10
    MailNotification = TRUE
    OU1 =
    OU2 =
    OU3 =
    OU4 =
    O =
    C =
    A =
    P =
    TimeZone =
    ViewNormalEvent = TIME
    ViewPersonalEvent = TIME
    ViewConfidentialEvent = TIME
    ViewNormalTask = NO
    ViewPersonalTask = NO
    ViewConfidentialTask = NO
    CanBookMe = TRUE
    
    
  2. 変更を続行します。

    % uniuser -user -mod "S=Kundera/G=Milan" -s "GEN" -n 23
    
    
  3. Milan KunderaのOU1の値をauthorsに変更します。

    % uniuser -user -mod "S=Kundera/G=Milan" -m "ou1=authors" -n 23
    

複数の追加、削除、変更

複数の追加、削除、および変更を行うには、-exオプションを使用します。この例では、4人の新しいカレンダ・ユーザーが追加され、1人が変更され、1人が削除されます。ディレクトリ・サーバーが使用されています。

  1. 現時点でカレンダ・ユーザーではない、ディレクトリ・サーバー内のすべてのユーザーを出力します。

    % unidssearch > multiple.dat
    % cat multiple.dat
    A DID=cn=Italo Calvino,o=Acme, c=US
    A DID=cn=Herman Hesse,o=Acme, c=US
    A DID=cn=Doris Lessing,o=Acme, c=US
    A DID=cn=Anja Kauranen,o=Acme, c=US
    
    
  2. ファイル内のデータを次のように変更します。CalvinoのOU2の値をR&Dに変更し、Walt Whitmanの名を変更し、Nicole Brossardを削除します。

    % vi multiple.dat
    % cat multiple.dat
    A DID=cn=Italo Calvino,o=Acme, c=US/OU2=R&D
    A DID=cn=Herman Hesse,o=Acme, c=US
    A DID=cn=Doris Lessing,o=Acme, c=US
    A DID=Anja Kauranen,o=Acme, c=US
    M ID=154
    - G=Walter
    D G=Nicole/S=Brossard
    

    名前の変更では、ユーザーはIDを使用して検索され、名がWalterに変更されています。

  3. ファイルをuniuserに入力します。

    % uniuser -user -ex multiple.dat -n 23
    Enter SYSOP password:
    uniuser: added "cn=Italo Calvino,o=Acme, c=US"
    uniuser: added "cn=Herman Hesse,o=Acme, c=US"
    uniuser: added "cn=Doris Lessing,o=Acme, c=US"
    uniuser: added "cn=Anja Kauranen,o=Acme, c=US"
    uniuser: modified "Whitman,Walt"
    uniuser: deleted "Brossard,Nicole"
    
    

この例でディレクトリ・サーバーを使用しなかった場合は、入力ファイルに次が含まれます。

% cat multiple.dat
A S=Calvino/G=Italo/OU2=Sales/PSW=<userpassword>
A S=Hesse/G=Herman/PSW=<userpassword>
A S=Lessing/G=Doris/PSW=<userpassword>
A S=Kauranen/G=Anja/PSW=<userpassword>
M ID=154
- G=Walter
D G=Nicole/S=Brossard

RE-PROVISION

移行

属性の情報

ファイル

$ORACLE_HOME/ocal/misc/user.ini

このファイルは、使用可能なカレンダ・ユーザー構成を指定します。このマニュアルの第1章「カレンダ・ユーザーおよびリソースのパラメータ」も参照してください。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

警告

ディレクトリ・サーバー警告

Oracle Calendar Serverのユーティリティ用のディレクトリ・サーバー構成の意味を理解することが重要です。サプライヤ・コンシューマ構成では、コンシューマとサプライヤ間の更新のスケジューリングによって両者間の一時的な違いが発生する場合があります。対応するサプライヤとまだ同期化されていないコンシューマ・ディレクトリ・サーバーから、Oracle Calendar Serverのユーティリティが読み取っている可能性があります。

大規模な予定表を持つユーザーの削除

多数の会議およびイベントを持つユーザーの削除は時間がかかる上、他のカレンダ・ユーザーに対するパフォーマンスを低下させます。このようなユーザーの削除は、できるかぎり通常の業務時間外、少なくともカレンダの使用ピーク時間外に行うことをお薦めします。

UNIVERSION

universion: Oracle Calendar Serverのバージョンを表示し、確認します。

構文

universion [-all] [-nowarn]

universion -v
universion -h

説明

universionは、Oracle Calendar Serverのバージョン番号を表示し、すべてのスクリプトおよびバイナリをチェックして、それらのバージョンが最新であるかどうか確認します。

universionは、Oracle Calendar Serverが起動中か停止中かにかかわらず、実行できます。

オプション

-all

Oracle Calendar Serverの各コンポーネントのバージョン番号を表示します。

-nowarn

警告メッセージを抑止します。

-v

universionの現在のバージョン番号を出力します。

-h

universionの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 警告エラー

4 サーバー・エラー

5 致命的なエラー

6 ユーザー割込み

UNIWHO

uniwho: サインオンしているカレンダ・ユーザーの情報を表示します。

構文

uniwho [-a] [-t] [-j] [-x] [-f] [-n node-Id]
[-pattern <pattern>] [-nolist] [-nototal]

uniwho -v
uniwho -h

説明

このユーティリティを使用すると、システム・マネージャは、Oracle Calendar Serverを使用しているユーザー、これらのユーザーがサインオンしている場所、およびユーザーのセッションに関連付けられたプロセスIDを判別できます。オプションを使用すると、プロセスID、ネットワーク・アドレス、ノードIDおよびユーザー情報の様々な組合せを表示できます。接続サマリーも表示されます。このサマリーでは、標準接続(ユーザー、リソースおよびイベント・カレンダ)、共有接続(Webクライアント・アプリケーション)および予約済接続(SYSOP、CWSOP)の合計数が示されます。接続サマリーが表示されないようにするには、-nototalオプションを使用します。

この情報は、特定の状況ではきわめて重要です。たとえば、ユーザーがクライアントの異常停止を行った場合(クライアントがアクティブ状態のときの電源遮断など)、クライアントに関連付けられたサーバー・プロセスは、一定時間アクティブな状態を保ちます。Oracle Calendar Serverが、(unison.ini[ENG] max_userlogonsパラメータを介して)ユーザーごとのセッション数を1に制限するように構成されている場合、このユーザーはサーバー処理が終了するまでログインしなおすことができなくなります。uniwhoを使用すると、システム・マネージャはセッションのプロセスIDを検索し、セッションを終了することができます。


注意:

セッションを終了する際には、注意が必要です。一部のプラットフォームでは、1つのカレンダ・プロセスが複数のユーザーにサービスを提供します。この場合、プロセスを終了すると、このプロセスがサービスを提供するすべてのユーザーに影響があります。

uniwhoは、Oracle Calendar Serverが起動しているときのみ実行可能です。

オプション

-a

デフォルトのネットワーク・アドレスに関連付けられたエイリアスを表示します。

-f

電話番号、役職名およびX.400アドレスが指定されている場合は、これらを表示します。

-j

役職名が指定されている場合は、これを表示します。

-n

<node-ID>

指定されたノードのユーザーおよびリソースに制限します。

-nolist

ユーザーのリストを表示しません。

-nototal

接続サマリーを表示しません。

-pattern

<pattern>

情報に<pattern>が含まれているセッションの情報を表示します。たとえば、patternが128.192.64.96の場合、このIPアドレスからログインされたセッション情報が表示されます。マッチングは、コマンドラインで指定されているかどうかにかかわらず、すべてのフィールド(ネットワーク・アドレス/エイリアス、電話番号、役職名、X.400アドレス)で実行されます。

-t

電話番号が指定されている場合は、これを表示します。

-x

X.400アドレスが指定されている場合は、これを表示します。

-v

uniwhoの現在のバージョン番号を出力します。

-h

uniwhoの実行方法を説明する使用方法メッセージを出力します。

終了ステータス

終了時の値は次のとおりです。

0 成功

1 失敗

2 使用時エラー

3 ユーザー割込み

注意

ロギング

uniwhoは、Oracle Calendar Serverプロセスを起動します。(unison.ini[ENG] activityパラメータを介して)アクティビティ・ロギングが有効化されている場合、このプロセスの起動および停止が記録されます。