Oracle Calendar SDKではカレンダ・データの処理にiCalendar形式が使用されます。ただし、SDKのこのバージョンでは現在サポートされていないiCalendarデータもあります。特に、VFREEBUSYおよびVJOURNALコンポーネントはサポートされていません。
イベントはOracle Calendarにおける共有エンティティであるため、これらのプロパティのデータは常に保存されるわけではありません。一部のプロパティは、インスタンス単位ではなくイベント単位で格納されるため、1つの値のみが保持されます。特に、複数の参加者がいるカレンダ・イベントは、各参加者の予定表に使用されます。ただし、そのカレンダ・イベントはOracle Calendarストアには1回だけ使用されます。
iCalendarコンポーネントおよびプロパティのデータ型、構文およびその他の特長の詳細は、「RFC 2445 - Internet Calendaring and Scheduling Core Object Specification(iCalendar)」を参照してください。
また、Oracle Calendar SDKでは連絡先情報の処理にvCard形式が使用されます。vCardコンポーネントおよびプロパティの特長の詳細は、「RFC 2426 - vCard MIME Directory Profile」を参照してください。
次の表および項では、Oracle Calendar SDKでサポートされているiCalendarとvCardのコンポーネントおよびプロパティについて説明します。また、Oracle Calendar SDKでは、X-ORACLEで始まる名前のOracle固有のコンポーネントおよびプロパティも提供されます。
Oracle Calendar SDKではVEVENTおよびVTODOのiCalendarコンポーネントがサポートされています。
後述の表にVEVENTおよびVTODOのコンポーネント・プロパティを示します。これらの表のヘッダーと略語の説明を次に示します。
最小発生数の列は、指定したコンポーネントをOracle Calendarストアに追加するためクライアントが作成または生成する必要がある、各コンポーネント・プロパティ(またはプロパティ・パラメータ)の最小数を示します。
最大発生数の列は、指定したコンポーネントに含まれる各コンポーネント・プロパティ(またはプロパティ・パラメータ)の最大数を示します。
nという記号は、指定したプロパティまたはパラメータの最大数に制限がないことを示します。
予定、メモ、終日イベントおよび休日を記述します。
表3-1 VEVENTのコンポーネント・プロパティ
コンポーネント・プロパティ | 最小発生数 | 最大発生数 | データ型 |
---|---|---|---|
|
0 |
1 |
添付ファイルの場所 |
|
0 |
n |
CAL-ADDRESS |
|
0 |
n |
TEXT |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
n |
TEXT |
|
0 |
n |
TEXT |
|
0 |
1 |
DATE-TIME |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
1(ただしDURATIONとともには使用不可) |
1 |
DATE-TIME(デフォルト)、DATE |
|
0 |
1 |
DATE-TIME |
|
1 |
1 |
DATE-TIME(デフォルト)、DATE |
|
1(ただしDTENDとともには使用不可) |
1 |
DURATION |
|
0 |
1 |
DATE-TIME(デフォルト)、DATE |
|
0 |
1 |
RECUR |
|
0 |
1 |
2つのセミコロン区切りのFLOAT値 |
|
0 |
1 |
DATE-TIME |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
1 |
CAL-ADDRESS |
|
0 |
1 |
INTEGER |
|
0 |
n |
DATE-TIME(デフォルト)、DATE、PERIOD |
|
0 |
1 |
DATE-TIME |
|
0 |
n |
DATE-TIME(デフォルト)、DATE |
|
0 |
n |
TEXT |
|
0 |
1 |
RECUR |
|
0 |
1 |
INTEGER |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
1 |
URI |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
1 |
BOOLEAN |
|
0 |
1 |
URI |
|
0 |
TEXT |
|
|
0 |
1 |
BOOLEAN |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
1 |
BOOLEAN |
|
0 |
1 |
TEXT |
X-ORACLE-RTC-SENDEMAILNOTIFICATION |
0 |
1 |
BOOLEAN |
|
0 |
1 |
INTEGER |
|
0 |
1 |
TEXT |
カレンダ・エントリに対するアラームを記述します。VALARMのプロパティにはアラームのタイプ(ポップアップや電子メールなど)と、VALARMがカレンダ・イベントのユーザーに通知するまでの時間が含まれます。
VTODOコンポーネントはOracle Calendar Serverに格納されているタスクを記述します。
表3-3 VTODOのコンポーネント・プロパティ
コンポーネント・プロパティ | 最小発生数 | 最大発生数 | データ型 |
---|---|---|---|
|
0 |
n |
CAL-ADDRESS |
|
0 |
n |
TEXT |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
n |
TEXT |
|
0 |
1 |
DATE-TYPE |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
1 |
DATE-TIME |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
1 |
DATE-TIME |
|
0 |
1 |
DATE-TIME(デフォルト)、DATE |
|
1(ただしDURATIONとともには使用不可) |
1 |
DATE-TIME(デフォルト)、DATE |
|
1(ただしDUEとともには使用不可) |
1 |
DURATION |
|
0 |
1 |
2つのセミコロン区切りのFLOAT値 |
|
0 |
1 |
DATE-TIME |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
1 |
CAL-ADDRESS |
|
0 |
1 |
INTEGER |
|
0 |
1 |
INTEGER |
|
0 |
n |
TEXT |
|
0 |
n |
TEXT |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
1 |
INTEGER |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
1 |
URI |
|
0 |
1 |
TEXT |
VEVENT、VTODOおよびVALARMのカレンダ・コンポーネントの、iCalendarおよびOracle固有のコンポーネント・プロパティを次に示します。
このプロパティは、アラームがトリガーされると起動するアクションを定義します。次のいずれかの値を使用できます。
AUDIO:
DISPLAY:
EMAIL:
PROCEDURE:
X-ORACLE-ALARM-DEFAULT: VEVENTまたはVTODOのカレンダ・コンポーネントを、ユーザーのデフォルト・アラーム設定に基づいてアラームを使用するように作成または変更することを指定します。
X-ORACLE-ALARM-NONE: VEVENTまたはVTODOのカレンダ・コンポーネントをアラームなしで作成または変更することを指定します。
X-ORACLE-SMS: ユーザーのプリファレンスに基づき、VALARMがバンド外アラーム(SMSや電子メールなど)をサーバーで送信することを示します。
Oracle Calendar SDKの現在のバージョンは、ATTACHプロパティをRFC 2045に記述されているとおりに完全にはサポートしていません。ファイルURIのみサポートされています。SDKはATTACHプロパティをサポートするように構成する必要があります。これには、Oracle Calendar SDK構成ファイルのSDK
セクションにおけるtmpDirectoryPath
の設定も含まれます。この設定の詳細は、第7章「Oracle Calendar SDKの構成設定」を参照してください。一時的な添付ファイルは、イベントがエクスポートされる際にtmpDirectoryPathで指定されたディレクトリに保存されます。
イベントがインポートまたは格納されるとき、ATTACHプロパティの値は添付ファイルの場所になります。イベントが格納されるときのATTACHプロパティの例を次に示します。
ATTACH:file:/tmp/my_attachment.txt
イベントがエクスポートまたはフェッチされるとき、構成設定のtmpDirectoryPathが有効なディレクトリを示している場合は、このディレクトリのサブディレクトリに添付ファイルがダウンロードされます。これらのサブディレクトリは次の書式で指定されます。
./<UID>-<RECURRENCE_ID>
tmpDirectoryPathが有効なディレクトリを示していない場合は、添付ファイルはダウンロードされません。
フェッチされたイベントのATTACHプロパティの例を次に示します。
ATTACH:file:///c:/20050427T160642Z-45c-a90b-27b4a6d7-Oracle-20050427T040000Z/my_attachment.txt
カレンダ・コンポーネント内の参加者を定義します。
ATTENDEEプロパティを格納する際、参加者のプロパティとカレンダ・ユーザーとの関連付けが試みられます。CSDK_StoreEventsは、Oracle Calendar Serverで参照を実行し、対応するカレンダ・ユーザーを検索します。CSDK_StoreEventsを使用すると、カレンダ・ユーザー以外でも「外部参加者」として追加されます。
X-ORACLE-GUIDパラメータが存在する場合は、最初に検索が実行されます。これが失敗した場合、ユーザーは外部参加者として扱われます。X-ORACLE-GUIDパラメータが存在しない場合、ATTENDEEプロパティの値は、カレンダ・ユーザーの電子メール・アドレスで検索するために使用されます。
リソースを参加者として追加するには、X-ORACLE-GUIDパラメータを使用するか、またはCUTYPEパラメータを"RESOURCE"、およびCNパラメータをリソース名に設定してください。
Oracle Calendar SDKによってデータを取得する際、プロパティは各ATTENDEEに対して生成されます。参加者およびユーザー情報からパラメータPARTSTAT、ROLE、CUTYPEおよびCNを取得できます。
次の表にATTENDEEのプロパティ・パラメータを示します。
表3-4 ATTENDEEのプロパティ・パラメータ
プロパティ・パラメータ | 最小発生数 | 最大発生数 | データ型 |
---|---|---|---|
|
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
1 |
URI |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
1 |
[RFC 2045]で定義されているとおり、BASE64でエンコードされた文字列 |
X-ORACLE-PERSONAL-COMMENT-ISDIRTY |
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
1 |
TEXT |
0 |
1 |
TRUE/FALSE |
カレンダ・コンポーネントのカテゴリを定義します。
CSDK_StoreEventsを使用する場合、CATEGORIES値はサーバーに格納され、様々なCSDK_FetchEvents関数によって返されます。(プロパティX-ORACLE-EVENTTYPEは、CSDK_StoreEventsでイベント・タイプの指定に使用され、同じ値が認識されます)。
CSDK_FetchEventsBy関数の1つをコールすると、(Oracle Calendar SDKまたは他のクライアントを使用して格納された)ユーザー指定の値を返します。
カレンダ・コンポーネントのアクセス分類を定義します。
このプロパティは、Oracle Calendar Serverのアクセス・レベルにマップされます。CLASS値とOracle Calendar Serverのアクセス・レベルは、次のようにマッピングされます。
表3-5 CLASS値とOracle Calendar Serverのアクセス・レベルのマッピング
iCalendarのCLASS値 | Oracle Calendar Serverのアクセス・レベル |
---|---|
CLASS:PUBLIC |
PUBLIC |
CLASS:PRIVATE |
PERSONAL |
CLASS:CONFIDENTIAL |
CONFIDENTIAL |
CLASS:PRIVATE X-ORACLE-CLASS:NORMAL |
NORMAL |
CLASSプロパティが指定されていない場合、カレンダ・コンポーネントのアクセス・レベルはPUBLICです。これはRFC 2445で定義されている動作です。
このプロパティはイベントごとに格納されるため、イベントのすべての定期的なインスタンスが同じCLASS値を持つ必要があります。
SUMMARYプロパティによる説明よりさらに詳しいカレンダ・コンポーネントの説明を提供します。
イベントの詳細に設定されます。32KBを超えると切り捨てられます。このプロパティはCSDK_StoreEventsをコールする際にインスタンス単位で格納されます。
iCalendarオブジェクトのインスタンスが作成された日付/時間を示します。この値はUTC時間形式で指定する必要があります。このプロパティはCREATEDおよびLAST-MODIFIEDプロパティとは異なります。これら2つのプロパティは、カレンダ・ストア内の特定のカレンダ・データが作成および最後に変更された時間を指定するために使用されます。これは、カレンダ・サービス情報のiCalendarオブジェクト表現が作成または最後に変更された時間とは異なります。
カレンダ・コンポーネントが開始する時間を指定します。
DTENDがある場合、イベントの所要時間の計算に使用されます。実際の終了時間は格納されません。イベントの時間は分で測定されるため、開始時間と所要時間のsecondsコンポーネントは0に設定されます。
繰り返されるカレンダ・コンポーネントの例外の日付/時間リストを定義します。このプロパティの例を次に示します。
EXDATE:19960402T010000Z,19960403T010000Z,19960404T010000Z
繰返しセットの例外に対するルールまたは繰返しパターンを定義します。たとえば、次の構文は繰返しセットに対して、隔週の火曜日および木曜日の発生数4に対する日付を除外します。
EXRULE:FREQ=WEEKLY;COUNT=4;INTERVAL=2;BYDAY=TU,TH
次の構文は毎日の発生数10に対する日付を除外します。
EXRULE:FREQ=DAILY;COUNT=10
次の構文は毎年6月および7月の発生数8に対する日付を除外します。
EXRULE:FREQ=YEARLY;COUNT=8;BYMONTH=6,7
カレンダ・コンポーネントに関連付けられた情報が、カレンダ・ストアで最後に更新された日付と時間を指定します。これは、ファイル・システムにおけるファイル更新の日付と時間に類似しています。このプロパティ値はUTC時間形式で指定する必要があります。
カレンダ・コンポーネントの関連優先度を定義します。
このプロパティは、Oracle Calendar Serverの5つの優先度値の1つにマップされます。このプロパティはイベント単位で格納されます。
繰返しセットに対する日付/時間リストを定義します。このプロパティの例を次に示します。
RDATE:19970714T123000Z RDATE;TZID=US-EASTERN:19970714T083000 RDATE;VALUE=DATE:19970101,19970120,19970217,19970421,19970526,19970704, 19970901,19971014,19971128,19971129,19971225
VALUE=PERIODタイプのRDATEはサポートされていません。
UIDプロパティとともに使用して、繰り返されるVEVENTまたはVTODOのカレンダ・コンポーネントの特定のインスタンスを識別します。このプロパティ値は、繰返しインスタンスのDTSTARTプロパティの有効値です。
あるカレンダ・コンポーネントとその他のコンポーネント間の関係または参照を表します。これはその他のカレンダ・コンポーネントの永続的なグローバル一意識別子で構成されます。この値はカレンダ・コンポーネントでUIDプロパティによって表されます。
Oracle Calendar SDKはこの値をそのまま格納しますが、使用しません。この値に関連付けられているビジネス・ロジックがないからです。
カレンダ・コンポーネントの全体的ステータスまたは確認を定義します。
仮のイベントのステータスはTENTATIVEです。仮のイベント以外の場合、CONFIRMEDとしてマークされます。他のStatus値は生成されません。
ビジーな時間の検索について、イベントが透過的かそうでないかを定義します。時間の透過性はイベントの特長で、カレンダ上の時間を消費するかどうかを決定します。
カレンダに関連付けられている個人またはリソースに対する、実際の時間を消費するイベントはOPAQUEとして記録され、空き時間およびビジーな時間の検索によって検知できます。個人(またはリソース)の時間を消費しないその他のイベントはTRANSPARENTとして記録され、空き時間およびビジーな時間の検索に対して不可視にできます。
Oracle Calendar SDKでは透過性が参加者ごとに別々に記録されます。これにはATTENDEEプロパティ上のX-ORACLE-SHOWASFREEパラメータが使用され、FREE、BUSY、OUTまたはTENTATIVEの値が使用できます。
ただし、Oracle Calendar SDKではTRANSPプロパティは出力のみで使用されます。このプロパティは通常のイベントについてはOPAQUEが、終日イベント、メモおよび休日についてはTRANSPARENTが設定されます。
カレンダ・コンポーネントの永続的なグローバル一意識別子を定義します。
格納されているデータでUIDが指定されていない場合、Oracle Calendar ServerによってUIDが割り当てられます。CSDK_StoreEventsの使用中、生成されたUIDは、CSDKRequestResultに結果の一部として返されます。
このプロパティは、iCalendarコンポーネントに対するOracle固有のアクセス分類を定義します。
このプロパティは、iCalendarコンポーネントに対するOracle固有のアクセス分類を記述します。現在、このプロパティはNORMALアクセス・レベルのiCalendarコンポーネントに対してのみ使用されます。互換性とセキュリティ上の理由から、X-ORACLE-CLASS:NORMALは常にCLASS:PRIVATEとともに返されます。
VEVENTが表すイベントのタイプを識別します。プロパティはVEVENTコンポーネントで1回指定できます。使用できる値はDAILY NOTE、HOLIDAY、DAY EVENTおよびAPPOINTMENTです。
このプロパティの例を次に示します。
X-ORACLE-EVENTTYPE:DAY EVENT
インスタンスがWeb会議対応であることを示します。このプロパティは、Oracle Calendar Serverで生成され、カレンダ・クライアントに使用されます。このプロパティはVEVENTカレンダ・コンポーネントで指定できます。
VTODOで記述されているタスクに関連付けられた組織を指定します。プロパティはVTODOカレンダ・コンポーネントで複数回指定できます。
このプロパティの例を次に示します。
X-ORACLE-ORGANIZATION:ACME, Inc.
参加者が電話会議に参加するために必要なダイヤルイン情報(電話番号や会議IDなど)を指定します。このプロパティはVEVENTカレンダ・コンポーネントで1回指定できます。
このプロパティの例を次に示します。
X-ORACLE-RTC-DIALININFO:1-999-999-9999 Conference Id: 999999
Oracle Calendar Web ServicesにWeb会議の詳細(参加URLを含む)を含めて、参加者が招待された電子メールから会議に参加できるようにするかどうか指定する、ブール値。このプロパティはVEVENTカレンダ・コンポーネントで1回指定できます。
このプロパティの例を次に示します。
X-ORACLE-RTC-ENABLEDIRECTJOIN:TRUE
このカレンダ・コンポーネント・インスタンスに関連付けられたWeb会議をホスティングするWebページのURLを指定します。この値はWeb会議で設定されます。このプロパティはVEVENTカレンダ・コンポーネントで1回指定できます。
このプロパティの例を次に示します。
X-ORACLE-RTC-HOST-URL:http://www.example.com
VEVENTカレンダ・コンポーネント・インスタンスに関連付けられたWeb会議IDを指定します。この値はWeb会議サーバーのみで生成されます。このプロパティはVEVENTカレンダ・コンポーネントで1回指定できます。
Oracle Calendar Serverおよびそのクライアントでは現在サポートされていません。Oracle Calendar Serverは常にこの値をTRUEに設定します。Oracle Calendar Serverのクライアントはこのプロパティをユーザーに公開しないことが推奨されます。このプロパティはVEVENTカレンダ・コンポーネントで1回指定できます。
Web会議対応インスタンスのセキュリティ・タイプを示します。使用できるタイプはRESTRICTED、REGULARおよびPUBLICです。プロパティはVEVENTカレンダ・コンポーネントで1回指定できます。このプロパティはVEVENTカレンダ・コンポーネントで1回指定できます。
TRUEに設定されている場合、カレンダ・クライアントが会議の参加者宛の通知電子メールを作成することを指定します。このプロパティはVEVENTカレンダ・コンポーネントで1回指定できます。
CAL-ADDRESS(ATTENDEEおよびORGANIZERのデータ型)の、iCalendarおよびOracle固有のプロパティ・パラメータを次に示します。
ATTENDEEまたはORGANIZERの参加ステータスを示します。
このパラメータには次の値が使用可能で、その値には次のような応答と返信がOracle Connector for OutlookとOracle Calendarネイティブ・クライアントからあります。
表3-6 PARTSTATの使用可能な値
ATTENDEEプロパティ・パラメータ | ネイティブ・クライアントの返信 | OCFOの応答 |
---|---|---|
PARTSTAT=NEEDS-ACTION |
後で決定 |
なし |
PARTSTAT=ACCEPTED |
承諾 |
承諾 |
PARTSTAT=DECLINED |
辞退 |
辞退 |
PARTSTAT=DECLINED X-ORACLE-UNAVAILABLE=TRUE (これはOracle Calendar Serverのリリース2(9.0.4)に接続中のみ適用可能) |
辞退、別の日時を希望 |
辞退 |
PARTSTAT=TENTATIVE |
承諾、別の日時を希望 |
仮の予定 |
X-ORACLE-UNAVAILABLEは、TRUEに設定されていてPARTSTAT=DECLINEDの場合のみ意味があります。
Oracle Collaboration Suiteユーザーを一意に識別します。
このプロパティの例を次に示します。
ATTENDEE;X-ORACLE-GUID=D99DBDBAAF8D6D3DE0340003BA18F2E9:mailto: john.doe@example.com
カレンダ・ユーザーの個人的なコメントを指定します。このパラメータはATTENDEEプロパティで指定できます。
このプロパティの値タイプは、RFC 2045で定義されているとおり、BASE64でエンコードされた文字列です。
X-ORACLE-PERSONAL-COMMENTプロパティが定義された参加者のコンポーネントの例を次に示します。
ATTENDEE;X-ORACLE-PERSONAL-COMMENT= RoaXMgaXMgYSBtdWx0aS1saW5lXG4NCiAgcGVyc29uYWwgYW5ub3RhdGlvbi4gV2l0aC BhIGJ1bmNoIG9mIHNwZWNpYWxcbg0KICBjaGFyIHN1Y2ggYXMgY29tbWEgKCwpIHNlbWkt Y29sb24gKDspLCBhbmQgZG91YmxlLQ0KICBxdW90ZSAoXCIpLiI=: MAILTO:john.doe@example.com
TRUEに設定されている場合、X-ORACLE-PERSONAL-COMMENTおよびX-ORACLE-PERSONAL-COMMENT-RTFパラメータの値が最後に変更された後に、VEVENTコンポーネントのDESCRIPTIONプロパティが変更されたことを指定します。このパラメータはATTENDEEプロパティで指定できます。
カレンダ・ユーザーのアドレス帳のビジネスおよび個人の連絡先を記述します。vCardのサンプルを次に示します。
BEGIN:VCARD UID:ORACLE:CALSERV:CONTACT/AAAAAAAABBBBBBBBCCCCCCCCDDDDDDDD REV:20040802T195051Z EMAIL;TYPE=PREF;TYPE=INTERNET:calendar.user@my-company.com ADR;TYPE=X-ORACLE-OTHER:;;;;;; ADR;TYPE=HOME:;;;;;; ADR;TYPE=WORK:;;;;;; N:User;Calendar;;; FN:User\, Calendar VERSION:3.0 END:VCARD
表3-7 vCardのコンポーネント・プロパティ
コンポーネント・プロパティ | 最小発生数 | 最大発生数 | データ型 |
---|---|---|---|
|
1 |
n |
セミコロン区切りのTEXT値 |
|
0 |
1 |
vCard(デフォルト)、TEXT、URI |
|
0 |
1 |
DATE(デフォルト)、DATE-TIME |
|
0 |
n |
カンマ区切りのTEXT値 |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
1 |
1 |
TEXT |
|
0 |
1 |
セミコロン区切りの2つのFLOAT値 |
|
0 |
1 |
BINARY(デフォルト)、TEXT |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
1 |
BINARY(デフォルト)、URI |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
1 |
1 |
TEXT(複数の値が可能) |
|
0 |
1 |
カンマ区切りのTEXT値 |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
1 |
セミコロン区切りのTEXT値 |
|
0 |
1 |
BINARY(デフォルト)、URI |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
1 |
DATE-TIME(デフォルト)、DATE |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
n |
電話番号の値 |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
1 |
UTCオフセット値(デフォルト)、TEXT |
|
0 |
1 |
TEXT |
|
0 |
1 |
URI |
|
1 |
1 |
TEXT |