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Oracle Business Intelligence Spreadsheet Add-Inインストレーション・ガイドおよびリリース・ノート
10g リリース2(10.1.2.0.0)for Microsoft Windows
部品番号: B15863-01
 

 

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Oracle® Business Intelligence Spreadsheet Add-In

インストレーション・ガイドおよびリリース・ノート

10gリリース2(10.1.2.0.0)for Microsoft Windows

部品番号: B15863-01

原典情報: B15781-01 Oracle Business Intelligence Spreadsheet Add-In Installation Guide and Release Notes 10g Release 2 (10.1.2.0.0) for Windows

2005年1月

このドキュメントでは、Oracle Business Intelligence Spreadsheet Add-In(OracleBI Spreadsheet Add-In)のインストール手順およびリリース・ノートを提供します。 インストール手順では、すでにインストールされているMicrosoft ExcelにOracleBI Spreadsheet Add-Inをインストールする方法を説明します。 リリース・ノートでは、OracleBI Spreadsheet Add-Inに関する既知の問題とその回避策について説明します。

リリース・ノートは、新しい情報が入手可能になった時点で定期的に更新されます。最新バージョンのリリース・ノートを参照できるように、Oracle Business Intelligence Webサイト(http://www.oracle.com/technology/products/bi/index.html)をチェックしてください。

注意:ドキュメント内に記載されているURLや参照ドキュメントには、Oracle Corporationが提供する英語の情報も含まれています。

このリリース・ノートは、次の各項で構成されています。

1 ドキュメントのアクセシビリティについて

オラクル社は、障害のあるお客様にもオラクル社の製品、サービスおよびサポート・ドキュメントを簡単にご利用いただけることを目標としています。オラクル社のドキュメントには、ユーザーが障害支援技術を使用して情報を利用できる機能が組み込まれています。HTML形式のドキュメントで用意されており、障害のあるお客様が簡単にアクセスできるようにマークアップされています。標準規格は改善されつつあります。オラクル社はドキュメントをすべてのお客様がご利用できるように、市場をリードする他の技術ベンダーと積極的に連携して技術的な問題に対応しています。オラクル社のアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/accessibility/を参照してください。

 

ドキュメント内のサンプル・コードのアクセシビリティについて JAWS(Windowsのスクリーン・リーダー)は、ドキュメント内のサンプル・コードを正確に読めない場合があります。コード表記規則では閉じ括弧だけを行に記述する必要があります。しかしJAWSは括弧だけの行を読まない場合があります。

外部Webサイトのドキュメントのアクセシビリティについて このドキュメントにはオラクル社およびその関連会社が所有または管理しないWebサイトへのリンクが含まれている場合があります。オラクル社およびその関連会社は、それらのWebサイトのアクセシビリティに関しての評価や言及は行っておりません。

2 システム要件

この項では、OracleBI Spreadsheet Add-Inのインストール要件に関する次の情報を提供します。

2.1 ハードウェア要件

使用するPCが、次に示す最小ハードウェア要件を満たしている必要があります。

  • Pentium III 500MHzプロセッサを搭載した、IBM PCまたはIBM互換PC。

  • 256MBのRAM。 追加メモリーにより、パフォーマンスが大幅に向上します。

  • OracleBI Spreadsheet Add-Inファイル用に、100MBのハード・ドライブの空き容量。

2.2 ソフトウェア要件

使用するPCが、次に示すソフトウェア要件を満たしている必要があります。

  • Microsoft Windows 2000またはMicrosoft Windows XP

  • Microsoft Excel 2000、Microsoft Excel XPまたはMicrosoft Excel 2003

2.3 データベースへのアクセス

OracleBI Spreadsheet Add-Inを使用してExcelに多次元データを表示する前に、データベース管理者によって、次のように適切なバージョンのOracleデータベースおよびOLAPオプションがインストールおよび構成されている必要があります。

  • Oracle9i Database Enterprise Edition リリース2

    • 9.2.0.6(全プラットフォーム対象)

    • OLAPパッチ9.2.0.5B(3952897)が適用された9.2.0.5(Windowsのみ対象)

  • Oracle Database 10g Enterpise Edition リリース1(10.1.0.3以上)および最新のOLAPパッチ(10.1.0.3Bもしくは10.1.0.4以上)

適切なOracle OLAPバージョンの構成方法の詳細は、『Oracle Business Intelligence Toolsインストレーション・ガイド』を参照してください。このマニュアルは、Oracle Technology Networkからダウンロードできます。

3 インストール手順

この項では、OracleBI Spreadsheet Add-Inのインストールに関する次の情報を提供します。

3.1 インストールのヒント

OracleBI Spreadsheet Add-Inをインストールする場合は、次のことに留意してください。

  • Excelを閉じる: OracleBI Spreadsheet Add-Inをインストールする前に、Excelを実行していないことを確認してください。 インストール・プログラムを開始した後は、プログラムが完了するまでExcelを開かないでください。

  • エラー・ログ・ファイル: インストール・ディレクトリには、error.logという名前のファイルが含まれます。このファイルは、特定のタイプのエラーが発生した場合に生成されます。 オラクル社カスタマ・サポート・センターで問題を診断する場合に、このファイルが役立ちます。

3.2 OracleBI Spreadsheet Add-Inのインストール

OracleBI Spreadsheet Add-Inをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Technology Networkから、OracleBI Spreadsheet Add-In用のインストールの実行可能ファイルをPCの一時ディレクトリにダウンロードします。

    インストールの実行可能ファイル(OracleBISpreadsheetAddInInstaller.exe)は、次の場所から入手できます。

    http://www.oracle.com/technology/software/products/bi/spreadsheet_addin/index.html

  2. Microsoft Excelを実行していないことを確認します。

  3. Windowsのエクスプローラで、実行可能ファイル名をダブルクリックします。

  4. インストール・プログラムが開始されたら、「インストール」を選択します。

  5. 次の画面で、OracleBI Spreadsheet Add-Inをインストールするディレクトリを指定して「OK」をクリックします。

    インストール・プログラムによってPCにファイルがコピーされ、ExcelにOracleBI Spreadsheet Add-Inが登録されます。

  6. インストール・プログラムが完了すると、OracleBI Spreadsheet Add-Inに関する補足情報を表示するかどうかを指定できます。「終了」をクリックします。

3.3 OracleBI Spreadsheet Add-Inの実行

インストール後は、PC上のExcelでOracleBI Spreadsheet Add-Inを実行できます。 Excelを開始すると、メニュー・バーにOracleBIメニューが表示されます。

OracleBI Spreadsheet Add-Inを使用して最善の結果を取得するには、次のガイドラインに従ってください。 OracleBIメニューまたはダイアログを使用してワークシート内のセルに値を追加した場合、これらの値を削除するには、OracleBIメニューまたはダイアログのみを使用する必要があります。 たとえば、OLAPユーザー定義アイテムをワークシートに追加した場合、このユーザー定義アイテムを削除するにはOracleBIメニューの適切なオプションを使用します。 ユーザー定義アイテムが含まれる列の削除に、Excelの機能を使用しないでください。

ヒント: Spreadsheet Add-Inに同梱されたサンプルのワークブックは、OTNからアクセスできます。

http://www.oracle.com/technology/products/bi/spreadsheet_addin/htdocs/samples_overview/

Spreadsheet Add-Inの機能の例を確認するには、spreadsheet_addin_samples.zipファイルに含まれるサンプル・ワークブックをダウンロードしてください。

3.4 OracleBI Spreadsheet Add-Inのアンインストール

OracleBI Spreadsheet Add-Inを使用する必要がなくなった場合は、アンインストールできます。 OracleBI Spreadsheet Add-Inをアンインストールするには、Windowsの「コントロール パネル」でプログラムの追加と削除の機能を使用します。または、OracleBI Spreadsheet Add-Inをインストールしたディレクトリにあるuninstall.exeプログラムを実行します。このアンインストール・プログラムは、このドキュメントで説明しているスタンドアロンのインストール・プログラムを使用してOracleBI Spreadsheet Add-Inをインストールした場合にのみ使用してください。

スタンドアロン・インストールのOracleBI Spreadsheet Add-Inのアンインストールに、Oracle Universal Installerを使用しないでください。

4 リリース・ノート

この項では、Oracle Business Intelligence Spreadsheet Add-In(OracleBI Spreadsheet Add-In)のリリース・ノートを提供します。この項の構成は、次のとおりです。

4.1 Microsoft Excelの既知の問題

この項で説明する問題は、OracleBI Spreadsheet Add-InまたはMicrosoft Excelの設計が原因となっています。 OracleBI Spreadsheet Add-Inについては、これらの問題を解決できない場合があります。

  • Excel 2003のエラー・メッセージ: クエリーのページ・エッジに数値(2000など)のみが含まれる場合、Excel 2003では、「このセルの数値はテキストとしてフォーマット済か、または先頭にアポストロフィが付いています。」というメッセージが表示されます。 このエラーは、ページ・コントロールの使用またはクエリーのデータの表示には影響しません。 メッセージが表示されないようにするには、「ツール」メニューから「オプション」を選択し、「エラーのチェック」を選択します。 「テキストとして数値を保存」ボックスの選択を解除します。

  • LANにおけるワークブックの共有: Excelのワークブック共有機能に制限があるため、OracleBI Spreadsheet Add-Inでは複数のユーザーが編集するワークブックを更新できません。 したがって、OracleBI Spreadsheet Add-Inで作成されたワークブックにはワークブック共有機能を使用しないでください。

  • Excelの閉じる操作の取消し: ワークシートの変更が保存されていない状態でExcelを閉じると、変更を保存するかどうかを確認する前にExcelによってOracleBI Spreadsheet Add-Inが閉じられます。 「キャンセル」を選択した場合、OracleBI Spreadsheet Add-Inはすでに閉じていてもExcelは開いたままとなります。 Spreadsheet Add-Inを引き続き使用するには、Excelを停止して再起動する必要があります。

  • ワークシートでクエリーを積み重ねる際には注意してください。 たとえば、セルA1から始まり、最終行がセルA15で終わるクエリーがあるとします。 次に、セルA20から始まる2つ目のクエリーを挿入します。 どちらのクエリーにも、列Dにわたるデータが含まれます。1つ目のクエリーにユーザー定義アイテムを追加した場合、追加したユーザー定義アイテムに対応する空のデータ・セルが2つ目のクエリーに追加されます。

  • ページャ・セルへの入力: ページャ・セルに入力してページを変更(1999から2000など)した場合、このアクションではページ上のクエリーが変更されない場合があります。 新規のページ値を入力し、[Enter]キーを押して編集セッションを終了した後、フォーカス・セルがその下のセルに移動します。 下のセルが同じクエリー領域内のセルである場合(別のページャ・コントロールまたはセルなど)、ページが変更されます。 ただし、セルがクエリー領域に含まれない場合(Excelの空のセルなど)は、処理が行われません。

    この問題を回避する方法を次に示します。

    • ページを変更するには、入力ではなく、マウスを使用してページャ・コントロールをドロップダウンします。

    • 矢印キーを使用して編集セッションを終了し、同じクエリー領域に含まれるセル(上のページャなど)に移動します(該当する場合)。

    • ページャ・セルに必要な値を入力してからマウスを使用し、同じクエリー領域内の別のセルをクリックします。 これにより新しい値が受け入れられ、OracleBI Spreadsheet Add-Inでもページャ値が変更されたことが検出され、ページが変更されます。

4.2 OracleBI Spreadsheet Add-Inの一般的な問題と回避策

この項では、OracleBI Spreadsheet Add-Inに関する一般的な問題とその回避策を提供します。

  • ヘルプ言語の指定: ヘルプ・システムに対し、現行のロケールと異なる言語を指定できます。 そのためには、OracleBI Spreadsheet Add-Inのインストール・ディレクトリに格納されているプリファレンス・ファイルoraolapxl.prefsに、テキスト行help.locale=xx_XXを追加します。この場合、xxは言語コードで、XXは国コードです(必要に応じて指定)。 たとえば、フランス語(カナダ)を使用するには、help.locale=fr_CAと入力します。

    指定する言語コードおよび国コードを確認するには、OracleBI Spreadsheet Add-Inのインストール・ディレクトリのhelpサブディレクトリにあるファイルを参照してください。各種翻訳済ヘルプ・システムのファイル名には、該当する言語コードおよび国コードが含まれます。

  • エラー・ログ・ファイル: インストール・ディレクトリに含まれるファイルerror.logは、特定のタイプのエラーが発生したときに生成されます。 オラクル社カスタマ・サポート・センターで問題を診断する際に、このファイルが役立つ場合があります。

  • 重複するクエリー: ワークシートに相互に重複するクエリーが作成される可能性があります。 あるクエリーに重複する別のクエリーを作成しようとすると、通常はOracleBI Spreadsheet Add-Inによって重複が検出されます。 ただし、特定のケースにおいて、複数のクエリーのデータが重複する場合があります。 こうした重複によって予期しない結果が生じる可能性があるため、重複を避ける必要があります。

  • ページ・コントロールの下への行の挿入: ページ・コントロールの役割を持つセルの下に行を挿入するとページ・コントロールが複製されますが、これは機能しません。 ページ・コントロールは事実上、検証リストにリンクするExcelセルです。 これはExcelの標準動作であり、OracleBI Spreadsheet Add-Inでは変更できません。この問題を回避するには、複製されたセルをクリックして「データ」メニューから「検証」を選択し、「すべてクリア」ボタンを選択します。 セルが書式設定されている場合は、書式設定も削除します。

  • 保存済の選択内容およびユーザー定義アイテムのクエリー間の共有: 作成した保存済の選択内容およびユーザー定義アイテムは1つのクエリーに固有であり、複数のクエリーでは共有できません。 ワークブックで保存済の選択内容およびユーザー定義アイテムを作成し、これらの項目を別のユーザーと共有する場合は、そのユーザーにワークブックのコピーを提供します。

  • クエリーでのカット・アンド・ペーストの使用: このリリースでは、カット・アンド・ペーストを使用したワークシート間のクエリーの移動はサポートされていません。 クエリーの移動は1つのワークシート内でのみ可能です。 カット・アンド・ペーストを使用してクエリーの個々のセルを移動すると、予期しない結果を引き起こす場合があります。

  • クエリーのコピー: Windowsのコピー・アンド・ペースト機能を使用してクエリーをコピーできません。 クエリーをコピーするには、クエリーを再作成する必要があります。

  • 日付メジャーの表示: OracleBI Spreadsheet Add-Inで日付タイプのメジャーを表示しようとすると、Excelで日付データを含むセルのデータがテキスト文字列に変換されます。

  • Excelの別のインスタンスの起動: Excelのインスタンスを1つ起動した後、デスクトップ上のExcelアイコンをクリックするか別の類似する方法で2つ目のインスタンスを起動した場合、2つ目のインスタンスにはOracleBIメニューが表示されません。 この問題を回避するには、Excelのインスタンスを1つのみ起動し、「ファイル」メニューから「新規作成」を選択してExcel内から新規ワークブックを作成し、「ワークブック」アイコンをクリックします。

  • 自動サイズ設定: Query BuilderまたはCalculation Builderを終了すると、自動サイズ設定が起動します。 続いて行ヘッダーでドリルすると、列の幅が非常に広くなる場合があり、デフォルトで長いラベルが使用されます。 この問題を回避するには、列のサイズを手動で設定します。

  • ページのワークシートへの拡張: クエリーで、0(ゼロ)またはNAの値を含む行を非表示にした場合、ページをワークシートに拡張できません。 この機能を使用する場合、最初に「クエリー・オプション」ダイアログの「NA行の非表示」ボックスおよび「ゼロおよびNA行の非表示」ボックスの選択を両方とも解除する必要があります。

4.3 OracleBI Spreadsheet Add-Inのアクセシビリティの問題

この項では、OracleBI Spreadsheet Add-Inのアクセシビリティの問題に関する情報を提供します。

  • ディメンション値はキーボードを使用してドリルできません。 そのかわりに、OracleBIメニューまたはコンテキスト・メニューの「ドリル」オプションを使用できます。 キーボード・ナビゲーションを含むアクセシビリティの詳細は、ヘルプ・システムのアクセシビリティ情報に関する項を参照してください。

  • ダイアログおよびウィザードでニーモニック・キーが表示されない場合、Windowsの「コントロール パネル」から「画面」を選択し、「効果」タブをクリックして、「Alt キーを押さないときはキーボードのナビゲーション インジケータを表示しない」ボックスが選択されていないことを確認します。

4.4 Oracle9i OLAPオプションの既知の問題

この項では、Oracle9i(リリース2)OLAPオプションの既知の問題について説明します。 これらの問題は、OracleBI Spreadsheet Add-Inなど、OLAPデータにアクセスするすべての製品に影響します。

  • NAまたは0(ゼロ)の値の抽出を制限した場合、特に大規模なディメンションにおいてパフォーマンス上の問題が発生する場合があります。

  • 移動合計ユーザー定義アイテムに関連する複雑なクエリーを使用し、クエリー結果に移動した場合、ArrayIndexOutOfBounds例外が発生する場合があります。

  • データベース・リソースが適切に解放されない場合があります。 これによって、メモリー消費量が極端に増える可能性があります。 リソースを解放するには、OracleBI Spreadsheet Add-InまたはカスタムOracleBI Beansアプリケーションを閉じます。