Oracle® Business Intelligence Beansインストレーション・ガイドおよびリリース・ノート 10g リリース2(10.1.2.0.0) 部品番号: B15864-01 |
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インストレーション・ガイドおよびリリース・ノート
10g リリース2(10.1.2.0.0)
部品番号: B15864-01
原典情報: B15780-01 Business Intelligence Beans Installation Guide and Release Notes 10g Release 2 (10.1.2.0.0)2005年1月
このドキュメントでは、Oracle Business Intelligence Beans(OracleBI Beans)に関するインストール・ガイドおよびリリース・ノートを提供します。 インストール・ガイドでは、OracleBI Beansを既存のOracle JDeveloper 10.1.2ディレクトリにインストールする方法について説明します。 リリース・ノートでは、OracleBI Beansの既知の問題および回避策について説明します。
リリース・ノートは、新しい情報が入手可能になった時点で定期的に更新されます。最新バージョンのリリース・ノートを参照できるように、Oracle Business Intelligence Webサイト(http://www.oracle.com/technology/products/bi/index.html)をチェックしてください。
注意:ドキュメント内に記載されているURLや参照ドキュメントには、Oracle Corporationが提供する英語の情報も含まれています。
このリリース・ノートは、次の各項で構成されています。
オラクル社は、障害のあるお客様にもオラクル社の製品、サービスおよびサポート・ドキュメントを簡単にご利用いただけることを目標としています。オラクル社のドキュメントには、ユーザーが障害支援技術を使用して情報を利用できる機能が組み込まれています。HTML形式のドキュメントで用意されており、障害のあるお客様が簡単にアクセスできるようにマークアップされています。標準規格は改善されつつあります。オラクル社はドキュメントをすべてのお客様がご利用できるように、市場をリードする他の技術ベンダーと積極的に連携して技術的な問題に対応しています。オラクル社のアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/accessibility/
を参照してください。
ドキュメント内のサンプル・コードのアクセシビリティについて
JAWS(Windowsのスクリーン・リーダー)は、ドキュメント内のサンプル・コードを正確に読めない場合があります。コード表記規則では閉じ括弧だけを行に記述する必要があります。しかしJAWSは括弧だけの行を読まない場合があります。
外部Webサイトのドキュメントのアクセシビリティについて
このドキュメントにはオラクル社およびその関連会社が所有または管理しないWebサイトへのリンクが含まれている場合があります。オラクル社およびその関連会社は、それらのWebサイトのアクセシビリティに関しての評価や言及は行っておりません。
OracleBI Beansは標準ベースのJavaBeans™のセットであり、Oracle OLAP用に設計された分析対応のアプリケーション基本構成要素を提供します。 Oracle JDeveloperおよびOracleBI Beansを使用して、Webアプリケーションを迅速かつ簡単に構築できます。 これらのアプリケーションは、不定期に情報を参照するユーザーや、完全な非定型クエリーおよび分析機能を必要とするハイエンド・ユーザーのどちらにも、Oracleデータベースの拡張分析機能を提供します。 詳細は、次の資料を参照してください。
BI Beansの概要に関する項: JDeveloperヘルプ・システム内のトピックであり、チュートリアルへのリンクが含まれます。
『OracleBI Beans API Reference』: JDeveloperヘルプ・システムからアクセスできます。目次のリファレンスに関する項の下を参照してください。
OracleBI Beansのサンプル: 共通アプリケーション・タスクのコーディングに役立つように設計されています。 これらのサンプルは、Business Intelligence Webサイト(http://www.oracle.com/technology/products/bi/index.html)で公開されています。
この項では、OracleBI Beansのインストール要件に関する次の情報を提供します。
OracleBI Beansは、Oracle JDeveloperの拡張機能を提供します。 OracleBI Beansをインストールする前に、Oracle Technology NetworkからOracle JDeveloper 10.1.2をダウンロードし、使用中のコンピュータにインストールする必要があります。 詳細は、Oracle JDeveloperのインストレーション・ガイドを参照してください。このインストレーション・ガイドには、他のJDeveloperドキュメントとともにOracle Technology Networkの次のWebサイトからアクセスできます。
http://www.oracle.com/technology/software/products/jdev/index.html
重要: 10.1.2より古いバージョンや新しいバージョンではなく、必ずOracle JDeveloper 10.1.2をダウンロードしてください。
OracleBI Beansにインストーラは必要ありません。 OracleBI Beansのインストールには解凍ツールが必要です。 www.info-zip.orgから、プラットフォームに関係なく使用できるInfo-Zipという解凍ツールをダウンロードできます。
Oracle Technology Networkからダウンロードするファイルは、bibeans1012.zip
です。
重要: このOracleBI Beansのリリースは、既存のOracleホーム・ディレクトリにはインストールしないでください。 インストールすると、Oracle Universal InstallerでOracleBI Beansをアンインストールできなくなります。
このドキュメントでは、jdev_install
を使用して、Oracle JDeveloper 10.1.2がインストールされているディレクトリ位置を表します。 たとえば、Oracle JDeveloper 10.1.2がc:\jdev10g
にインストールされた場合、jdev_install
はc:\jdev10g
となります。
この項では、OracleBI Beansのインストールに関して次の情報を提供します。
OracleBI BeansをWindowsプラットフォームにインストールするには、次の手順を実行してください。
スタンドアロン版Oracle JDeveloper 10.1.2がインストールされているディレクトリにbibeans1012.zip
ファイルを解凍します。
既存のファイルを上書きするかどうかを尋ねるプロンプトが表示された場合は、常に「はい」を選択します。
OracleBI BeansをWindows以外のプラットフォームにインストールするには、次の手順を実行してください。
次のコマンドを使用して、スタンドアロン版Oracle JDeveloper 10.1.2がインストールされているディレクトリにbibeans1012.zip
ファイルを解凍します。
unzip -o bibeans1012.zip -d
jdev_install
重要: 必ず-o
スイッチを指定し、bibeans1012.zip
ファイル内の適切なファイルによって既存のファイルが上書きされ、OracleBI Beansが適切に機能できるようにしてください。
既存のファイルを上書きするかどうかを尋ねるプロンプトが表示された場合は、常に「はい」を選択します。
ファイルが抽出された後で次のコマンドを入力し、これらのファイルすべてに読取り権限があることを確認します。
chmod -R g+r
jdev_install
OracleBI Beansカタログのスクリプトを実行するには、次のコマンドを入力して、これらのファイルに実行権限を付与します。
chmod +x
jdev_install
/bibeans/bin/*.csh
OracleBI Beansの構成チェック・ユーティリティを実行するには、次のコマンドを入力して、これらのファイルに実行権限を付与します。
chmod +x
jdev_install
/bibeans/bi_checkconfig/*.csh
OracleBI Beansを使用するには、JDeveloperを実行します。
Windowsの場合: JDeveloperを起動するには、jdev_install
\jdev\bin\jdevw.exe
プログラムを実行します。 コンソール・ウィンドウを表示した(メッセージを監視できる)状態でJDeveloperを実行する場合は、jdev_install
\jdev\bin\jdev.exe
を実行します。
Linux、Solaris、HP-UXの場合: JDeveloperを起動するには、jdev_install
/jdev/bin/jdev
プログラムを実行します。
ユーザーの環境に適したインストール後の作業を実行します。 次の点に注意してください。
BI Beansカタログをインストールする前に、DBA
ロール権限を使用してデータベース・ユーザーにアクセスする必要があります。
JDeveloperのデータに接続する前に、Oracle Databaseをインストールおよび構成する必要があります。
JDeveloperの準備手順は、埋込みOC4Jインスタンスを含むJDeveloper環境全体に影響します。
BI Beansでは、Oracle9i DatabaseまたはOracle Database 10g Enterprise Editionリリース1(10.1.0.3以上)に格納されているデータがサポートされます。 ただし、サポート対象となるのは特定のリリースおよびパッチのみです。
Oracle9i リリース2。
すべてのプラットフォームでの最新のOLAPパッチの場合は9.2.0.6。
Windows専用の最新のOLAPパッチの場合は9.2.0.5B。
Oracle Database 10g Enterprise Editionリリース1(10.1.0.3以上)および最新のOLAPパッチ(10.1.0.3Bもしくは10.1.0.4以上)。
Oracle9i リリース2と併用する場合は、次の作業を実行します。
Oracle Database 9i Enterprise Editionリリース2(すべてのプラットフォームでの最新のOLAPパッチの場合は9.2.0.6、Windows専用の最新のOLAPパッチの場合は9.2.0.5B)をインストールします(まだインストールしていない場合)。 手順の説明は、Oracle Technology Network(http://www.oracle.com/technology
)から該当するプラットフォームのOracle9iのインストレーション・ガイドをダウンロードしてください。
注意: データベース・クライアントをインストールする際には、必ず別のOracleホーム・ディレクトリにインストールしてください。
同じサーバー上で、OracleMetaLink (http://metalink.oracle.com
)から該当するOracle9iOLAPパッチをダウンロードし、インストールします(まだインストールしていない場合)。
このマニュアルの作成時点で最新の9.2.0.5B Windowsパッチは3952897です。
Metalinkからパッチをダウンロードする手順は、6.1.3項「最新のOLAPパッチのダウンロード」を参照してください。
『Oracle OLAP表キューブ集計と問合せ操作のベスト・プラクティス』に記載される構成設定に従って、データベースを構成します。 このドキュメントにアクセスするには、パッチ・セット2529822をダウンロードします。BI Beansが正しく動作し、効率的に機能するためには、これらの構成設定に正確に従う必要があります。 このドキュメントは必要に応じて更新されるため、新しいパッチ・セットをダウンロードする際には、新しいバージョンがないかどうかを確認してください。
『Oracle9iOLAPユーザーズ・ガイド』の説明に従って、適切なOLAPメタデータを定義します。 このドキュメントは、Oracle Technology Network(http://www.oracle.com/technology
)から入手できます。 また、Oracle Enterprise ManagerのOLAP管理ツール(メタデータの作成に使用するツール)のヘルプ・システムも参照できます。 代替手段として、OracleBI Warehouse Builderを使用してメタデータを作成することも可能です。 適切なメタデータを定義しないと、OLAPクエリーを作成できなくなります。
Oracle Database 10gEnterprise Editionリリース1(10.1.0.3以上)と併用する場合は、次の作業を実行します。
Oracle Database 10g Enterprise Editionリリース1(10.1.0.3以上)をインストールします(まだインストールしていない場合)。 手順の説明は、Oracle Technology Network(http://www.oracle.com/technology
)から該当するプラットフォームのOracle Database 10gEnterprise Editionリリース1(10.1.0.3以上)のインストレーション・ガイドをダウンロードしてください。
注意: Linux、Linux ItaniumおよびSolaris x86プラットフォームの場合は、Oracle Technology Networkからバージョン10.1.0.3をダウンロードし、インストールします。 その他すべてのプラットフォームについては、最初にバージョン10.1.0.2をダウンロードしてから、10.1.0.3の適切なパッチ・セットを適用する必要があります。
データベース・クライアントをインストールする際には、必ず別のOracleホーム・ディレクトリにインストールしてください。
同じサーバー上で、OracleMetaLink(http://metalink.oracle.com
)から該当するOracle OLAP 10gパッチをダウンロードし、インストールします(まだインストールしていない場合)。
このマニュアルの作成時点で最新のWindowsパッチ・セット番号は4045047です。
Metalinkからパッチをダウンロードする手順は、6.1.3項「最新のOLAPパッチのダウンロード」を参照してください。
『Oracle OLAP表キューブ集計と問合せ操作のベスト・プラクティス』に記載される構成設定に従って、データベースを構成します。 このドキュメントにアクセスするには、パッチ・セット3760779をダウンロードします。BI Beansが正しく動作し、効率的に機能するためには、これらの構成設定に正確に従う必要があります。 このドキュメントは必要に応じて更新されるため、新しいパッチ・セットをダウンロードするたびに、新しいバージョンがないかどうかを確認してください。
『Oracle OLAPアプリケーション開発者ガイド』の説明に従って、適切なOLAPメタデータを定義します。 このドキュメントは、Oracle Technology Network(http://www.oracle.com/technology
)から入手できます。 適切なメタデータを定義しないと、OLAPクエリーを作成できなくなります。 次のいずれかのツールを使用して、メタデータを定義します。
Oracle Enterprise ManagerのOLAP管理ツール。 詳細は、Oracle Enterprise Managerのヘルプ・システムを参照してください。
OracleBI Warehouse Builder。 詳細は、『Oracle Warehouse Builderユーザーズ・ガイド』を参照してください。
Analytic Workspace Manager。 詳細は、『Oracle OLAPアプリケーション開発者ガイド』を参照してください。
マルチディメンション・データソースのクエリー時には、特定のデータベース・リリースとパッチのみがサポートされます。 詳細は、6.1項「データベースに関する考慮事項」を参照してください。
最新のOLAPパッチにアクセスする手順は、次のとおりです。
http://metalink.oracle.com
で、OracleMetalinkにログインします。
「Patch」をクリックします。
「Advanced Search」をクリックします。
「Advanced Search」画面で、次のフィールドに入力します。
「Product or Product Family」: 「Search」アイコンをクリックし、「Search in」フィールドから「Database & Tools」を選択します。 「View All」をクリックします。 検索結果リストからOracle OLAPをクリックします。
Release: ドロップダウン・リストから適切なリリース番号を選択します。
Patch Type: 「Any」を選択します。
「Platform or Language」: ユーザーの環境で使用しているプラットフォームを選択します。
残りのフィールドは空白のままにします。
「Go」をクリックすると、パッチ・リストが表示されます。 OLAPパッチは、パッチ名に「OLAP」という文字が含まれています。
データベースの準備の他、ユーザーの環境に応じて次の作業を行ってください。
既存のOracleBI Beansプロジェクトを移行します。 移行の詳細は、7項「既存のOracleBI Beansプロジェクトの移行」を参照してください。
JDeveloperのデフォルトにより、JDKは..\..\jdk
ディレクトリ(Windows)または/usr/java/jdk1.4
ディレクトリ(Linux、Solaris、HP-UX)にあるものと想定されます。 JDKがデフォルトの場所にない場合は、jdev_install
/jdev/bin/jdev.conf
を編集して、SetJavaHomeオプションの設定を変更する必要があります。
JDeveloperを使用して設計する際には、分析データがプロジェクトに保存されます。 ただし、開発者またはエンド・ユーザーが、分析データやオブジェクトを他の開発者やエンド・ユーザーと共有できるようにする場合は、ヘルプ・トピックのBI Beansカタログのインストールおよび構成に関する項の説明に従って、BI Beansカタログをインストールおよび構成する必要があります。
重要: カタログをインストールする前に、6.2.1項「BI Beansカタログインストール時のブロック・サイズの確認」を参照してください。
アプリケーションをテストするには、選択したデプロイメント環境をインストールする必要があります。 詳細は、ヘルプ・トピックのデプロイメント環境の要件に関する項を参照してください。
BI Beansには、クライアント環境の構成を検証および報告するユーティリティが含まれています。 この構成診断ユーティリティの目的は、構成に関する情報を収集して問題を診断することです。 このユーティリティを使用すると、BI Beans、JDeveloperおよびOracle Databaseのリリース番号などの情報が表示され、OLAPカタログのメタデータと照合した診断テストが実行されます。
詳細は、BI Beansヘルプ・システムのBI Beansクライアント構成の検証に関する項を参照してください。
カタログをインストールする前に、データベースのブロック・サイズを判断する必要があります。 ブロック・サイズに関する情報は、データベース管理者に問い合せてください。
分析用ワークスペースの推奨ブロック・サイズは8KBのため、このサイズが使用されがちです。 ただし、状況によっては、このサイズでも不十分な場合があります。 また、使用するキャラクタ・セットなどの各種要件によっては、2KBや4KB程度で十分な場合もあります。
適切なブロック・サイズでカタログをインストールするには、次の手順を実行します。
次のいずれかを実行し、ブロック・サイズを設定します。
適切なデータベース・ブロック・サイズを使用して、データベースを再構築します。
適切なブロック・サイズを使用して、カタログのカスタム表領域を作成します。 たとえば、ブロック・サイズ8KでBIBCATIDXという名前の表領域を作成するには、次のようなコマンドを使用します。
CREATE TABLESPACE BIBCATIDX DATAFILE 'file_1.f' SIZE 128M
BLOCKSIZE 8192
EXTENT MANAGEMENT LOCAL UNIFORM SIZE 128K
OracleBI Beansヘルプ・システムのOracleBI Beansカタログのインストールと構成に関する説明に従って、OracleBI Beansカタログをインストールします。 手順1でカスタム表領域の作成を選択した場合は、bi_installcatalog
の実行時に-ti
パラメータの値として、この表領域名を使用します。
ブロック・サイズが不十分な場合は、カタログのインストール時に、次のようなエラー・メッセージが表示される可能性があります。
ORA-01450: キーが最大長(
number
)を超えました
ここで、number
は1478などの整数を表します。このエラー・メッセージは、カタログの作成中に、最大許容値を超えるキー・サイズで索引を作成しようとしたことを意味します。 キー・サイズは複数のブロックにまたがることができないため、索引のキー・サイズはデータベースまたは表領域のブロック・サイズ値による制限を受けます。
この項では、Oracle9i JDeveloper(9.0.4)からの既存のOracle BI Beansプロジェクトの移行手順を説明します。 この項目は次のとおりです。
OracleBI Beans 10.1.2アプリケーションは、Oracle9i リリース2 Enterprise EditionまたはOracle Database 10g リリース1 Enterprise Editionに対して実行できます。 その他の移行手順を実行する前に、次のリストの説明に従って、使用するデータベース・バージョンを決定する必要があります。
OracleBI BeansアプリケーションをアップグレードしてOracle9i リリース2 Enterprise Editionと併用する予定で、現在は以前のバージョンのデータベースと併用している場合は、アプリケーションを移行する前に、データベースをアップグレードする必要があります。 詳細は、Oracle9i Databaseリリース2のインストレーション・ガイドを参照してください。 すべてのプラットフォームの場合、最新のOLAPパッチはリリース9.2.0.6、Windowsのみ最新のOLAPパッチはリリース9.2.0.5を使用していることを確認します。
OracleBI BeansアプリケーションをアップグレードしてOracleDatabase 10g リリース1 Enterprise Editionと併用する予定で、現在は以前のバージョンのデータベースと併用している場合は、アプリケーションを移行する前に、データベースをアップグレードする必要があります。 Oracle OLAPの移行の詳細は、Oracle Database 10gリリース用の『Oracle OLAPアプリケーション開発者ガイド』を参照してください。
リモートOracle BI Beansカタログを移行するには、Oracle BI Beansに付属するアップグレード・ユーティリティを実行します。 次のリストは、ユーティリティの名前および場所を示しています。jdev_install
は、JDeveloperがインストールされているディレクトリです。
MS Windows XP/2000では、ユーティリティ名はbi_upgradecatalog.bat
であり、jdev_install
\bibeans\bin
ディレクトリに格納されています。
Sun Solaris(SPARC)では、ユーティリティ名はbi_upgradecatalog.csh
であり、jdev_install
/bibeans/bin
ディレクトリに格納されています。
重要: アップグレード・ユーティリティは、Oracle BI Beansリリース9.0.3または9.0.4からOracle BI Beansリリース10.1.2へのアップグレードでのみ実行できます。必ず、最新バージョンのOracle BI Beansに付属するユーティリティを実行してください。
カタログの移行ユーティリティの詳細は、Oracle BI Beansヘルプ・システムのOracle BI Beansカタログのアップグレード・ユーティリティに関するヘルプ・トピックを参照してください。
Oracle9i JDeveloper(9.0.4)のリリースからOracle JDeveloper10gにユーザー設定を移行できます。 初めてOracle JDeveloper10gを開いたときに、ユーザー設定を旧バージョンから移行するよう求めるプロンプトが表示されます。 デフォルトでは、すべての設定が移行するようにマーク付けされています。 ユーザー設定、特にデータベース接続のアップグレードを許可する必要があります。 データベース接続が移行されていない場合、移行するいずれかのワークスペースに存在する、BIDesignersにより参照される接続を再作成する必要があります。
Oracleでは、Oracle JDeveloperリリース3.2.3からOracle9i JDeveloper(9.0.4)以上への直接移行はサポートされていません。
プロジェクトを移行するには、次の手順を実行します。
ワークスペースを移行する前に、これらのワークスペースのバックアップ・コピーを作成します。
7.3項「旧リリースからのユーザー設定の移行」の説明に従ってデータベース接続を自動的に移行しなかった場合、続行する前にこれらの接続を移行します。 Oracle JDeveloper10gで、「接続ナビゲータ」を表示し、「データベース」を右クリックして、「接続のインポート」を選択します。
Oracle9i JDeveloper(9.0.4)の接続を使用するBIDesignerを開く前に、必ずこの手順を完了してください。
JDeveloperでプロジェクトを移行します。
Oracle9i JDeveloper(9.0.4)で作成されたワークスペース、またはOracle JDeveloper10gのワークスペースに追加するOracle9i JDeveloper(9.0.4)で作成されたプロジェクトを移行する必要があります。 Oracle JDeveloper10gを起動し、Oracle9i JDeveloper(9.0.4)のOracle BI Beansワークスペースを開くと、「移行ウィザード」が表示されます。 このウィザードでは、多くの移行手順を自動的に実行できます。 たとえば、このウィザードにより、ワークスペースが適切なOracle JDeveloper10gバージョンに更新されます。 UIXのインストール可能なファイルおよびHTMLアプリケーションのデータ・バインド構文の更新など、適宜その他のオプションを自動的に実行できます。
ウィザードにより、任意のローカル・カタログを自動的に移行できます。 ウィザードでは、移行前にカタログをバックアップするかどうかも指定できます。 特定のローカル・カタログを移行しない場合は、ウィザードでそれらのカタログを選択解除できます。 リモート・カタログのアップグレードの詳細は、7.2項「OracleBI Beansカタログの移行」を参照してください。
自動アップグレードが完了したら、「コンパイラ」オプションで「非推奨を指摘」を選択し、置換が必要な推奨されないクラスまたはタグを識別するようアプリケーション・コードをコンパイルし、表示されたエラーを修正します。
次の行を削除してプロジェクト設定を編集し、このオプションが設定されていないことを確認します。 このオプションが設定されていると、JDeveloperでは新規バージョンではなく旧バージョンのJDBCが使用されます。
-Djava.ext.dirs=C:\Jdev\JDev904_2.7.5.32.1\jdev\lib\patches
所有するアプリケーションの種類に応じて、次の各項で説明する適切な手順を実行します。
JSPアプリケーションについては、次の各項で説明する手動移行手順を実行します。
各ページのコードの1行目にあるネームスペースを編集します。次の例に示すように、既存のネームスペースに「/jsp」を追加します。
編集前: <%& taglib uri="http://xmlns.oracle.com/bibeans" prefix="orabi" %>
編集後: <%& taglib uri="http://xmlns.oracle.com/bibeans/
jsp
" prefix="orabi" %>
このリリースのOracle BI Beansに新規に追加されたJSPタグ機能にアクセスするには、次の手順を実行する必要があります。
移行アプリケーションのすべてのJSPページの最上部に、次のテキストを追加します。
<%@ taglib uri="http://java.sun.com/jstl/core" prefix="c"%>
次の手順を実行して、JSTLタグ・ライブラリがプロジェクトに含まれることを確認します。
<project>
\public_html\WEB-INF\lib
ディレクトリをチェックし、ここにstandard.jar
ファイルが含まれるかどうかを確認します。 含まれない場合は、手順bおよびcを実行します。
移行プロジェクトで任意のJSPページを開きます。 「コンポーネント・パレット」で、「JSTLコア」を選択します。 outタグをページにドラッグします。 タグ・エディタで「OK」を選択します。
JSPページで、<c:out></c:out>タグを検索し、削除します。
<project>
\public_html\WEB-INF\lib
ディレクトリを再度チェックします。 このディレクトリにstandard.jar
ファイルが存在する必要があります。
BIThinSessionタグが含まれる各ページでHTML <body>タグを更新します。 ネームスペースを編集した後、BIBodyタグおよびInitBITagsタグを更新する必要があります。 BIBodyタグは、ビジュアル・エディタに表示されている場合、ページ上でドラッグ・アンド・ドロップできます。 InitBITagsタグは、フォームの1つ目の子としてドラッグ・アンド・ドロップできます。
ドラッグ・アンド・ドロップ技術が無効である場合、次の手順で説明するように、タグを手動で編集できます。
<body>タグを削除し、その場所に、必須のBIタグであるBIBody(HTML <form>タグの前)およびInitBITags(HTML <form>タグの後)を挿入します。
<form>のアクション属性をJSPページ名に設定します。
メソッド属性をPOST
に設定します。
InitBITagsのparentForm属性を<form>の名前に設定します。
次のコードは、biexplorerdetail1.jspというページにおけるこれらのタグの例を示しています。
<orabi:BIBody><form name="BIForm" method="POST" action="biexplorerdetail1.jsp" ><orabi:InitBITags parentForm="BIForm"/>
注意: JSPページ名の指定にスラッシュがないことを確認してください。 さらに、終了タグ</body>を</orabi:BIBody>に置き換えてください。
アプリケーションにJSPページのスクリプトレットが含まれる場合、またはIDによりプレゼンテーションにアクセスし、このプレゼンテーションをThinDataviewCommonにキャストしたJavaコードが含まれる場合、このプレゼンテーションをプレゼンテーションBeanにキャストし、このBeanからデータ・ビューを取得する必要があります。
このためには、次のようなコード行を変更し、
ThinDataviewCommon dataView = (ThinDataViewCommon)pageContext.findAttribute ("biuntitled1_pres1");
次のようにします。
ThinDataviewCommon tdvc = null;
Presentation
p = (
Presentation
)pageContext.findAttribute ("biuntitled1_pres1"); if (p != null) tdvc = p.getView();
新規プレゼンテーションBeanにアクセスするには、次のインポートを追加します。oracle.dss.thin.beans.dataView.Presentation;
SaveButton JSPタグはSaveLinkタグで置き換えられました。 アプリケーションでSaveButton JSPタグが使用されている場合、次の手順を実行してアプリケーションを更新できます。
BIThinSessionで、次のようなSaveButtonタグを検索します。
<orabi:SaveButton id="analyze1_SaveButton1" presentationId="analyze1_Presentation1" saveConfirmationPage="saveconf1.jsp" saveConfirmationId="saveconf1_SaveConfirmation1" />
次の例に示すように、SaveLinkタグを使用するようSaveButtonタグを変更します。
<orabi:SaveLink id="analyze1_SaveButton1" mode="Save" presentationId="analyze1_Presentation1" />
SaveButtonタグのRenderタグを変更します。 たとえば、次のようなRenderタグがあるとします。
<orabi:Render targetId="analyze1_SaveButton1" parentForm="BIForm"/>
Renderタグを次のように編集します。
<orabi:Button text="Save" onClick="${analyze1_SaveButton1_data.showDialog}"/>
ユーザーが「保存」ボタンをクリックすると、内部の保存ページが表示されます。
UIXアプリケーションについては、次の各項で説明する手動移行手順を実行します。 これらの手順では、BI Beansによりカスタム・アプリケーションの基盤として生成されたUIXアプリケーションを使用したことを前提としています。
ワークスペースにイメージが含まれる場合、次の手順の説明に従って、イメージをコピーし、BIPageTemplate UITファイルおよびログインUIXファイル内のイメージのパスを更新する必要があります。
BIPageTemplate UITファイルおよびログインUIXページ内のすべてのイメージのソース・パスを更新します。 Oracle9i JDeveloper(9.0.4)では、イメージはpublic_html\cabo\images\
<app_name>
ディレクトリに格納されています。 Oracle JDeveloper10gでは、public_html\
<app_name>
ディレクトリに格納されています。
たとえば、このディレクトリの指定は、UITファイル内の次のようなタグで行われます。<images source="cabo\images\<
app_name
>\required.gif">
このタグを次のように変更します。<images source="<
app_name
>\required.gif">
アプリケーションでカスタム・イメージが使用される場合、手順1で指定したように、Oracle JDeveloper10gの該当するディレクトリにイメージをコピーします。
移行中、UIXアプリケーションのエラー・ページにおける問題を説明したメッセージが表示される場合があります。 この問題を解決するには、次のいずれかの操作を実行します。
Oracle BI Beans 10.1.2により自動的に提供されるデフォルトのエラー・ページを使用する場合は、プロジェクトをOracle BI Beans 10.1.2に移行する前に、既存のエラー・ページを削除します。
デフォルトのエラー・ページがカスタマイズ済であり、変更内容を保持する必要がある場合は、移行する前に<bibeans:biPageTemplate>要素を編集し、renderLogoutButton属性を削除します。 たとえば、要素が次のように表示されているとします。
<bibeansTemplate:biPageTemplate xmlns="http://xmlns.oracle.com/uix/ui" xmlns:data="http://xmlns.oracle.com/uix/ui" xmlns:ctrl="http://xmlns.oracle.com/uix/controller" renderLogoutButton="false" renderOpenButton="false" pageTitle="BI uiXML Application Error">
要素を編集し、renderLogoutButton="false"
のテキストを削除します。
要素を編集した後、web.xml
ファイルを変更します。 エラー・ページのエントリは次のように表示されます。
<init-param> <param-name>oracle.cabo.servlet.errorPage</param-name> <param-value>cabo/bi/uix/error</param-value> </init-param>
値cabo/bi/uix/error
を変更し、カスタマイズしたエラー・ページを指すようにします。
部分ページ・レンダリング(PPR)機能を使用するテンプレート・ページを編集する必要があります 次の例に示すように、<body>要素をアプリケーション・コードに追加します。
<contents> <body> <contents> <form name="form1" method="POST"> <contents>
</body>
タグを必ず適切な場所に追加してください。
Oracle JDeveloper10gで、ボタン、リンクまたはイメージのonClick属性にdialogLinkをバインドするには、キーshowDialogによりdialogLinkのdataObjectにバインドする必要があります。 たとえば、dialogLinkのIDがdlgLnk1であり、BIThinSession、bisession1で定義されているとします。
Oracle9i JDeveloper(9.0.4)では、コードは次のようになります。<button onClick="${bibeans:data().bisession1.dlgLnk1}"/>
Oracle JDeveloper10gでは、コードは次のようになります。<button onClick="${bibeans:data().bisession1.dlgLnk1_data.showDialog}"/>
IDによりプレゼンテーションにアクセスし、このプレゼンテーションをThinDataviewCommonにキャストするJavaコードがアプリケーションに含まれる場合、このプレゼンテーションをプレゼンテーションBeanにキャストし、このBeanからデータ・ビューを取得する必要があります。
このためには、次のようなコード行を変更し、
ThinDataviewCommon dataview = (ThinDataViewCommon) pageObjects.get("<
parameter
>");
次のようにします。
Presentation
presentation = (
Presentation
) pageObjects.get("<
parameter
>");ThinDataviewCommon dataview = null;if (presentation !=null) dataview=presentation.getView();
旧バージョンのUIXアプリケーションのJavaコードには、このコード変更を加える必要がある2つのインスタンスがあります。
新規プレゼンテーションBeanにアクセスするには、次のインポートを追加します。oracle.dss.thin.beans.dataView.Presentation;
現行リリースでは、saveConfirmationタグは推奨されないため、SaveDef UIXタグに置き換えられています。 saveConfirmationページではなく、自動的に提供される内部の保存ダイアログ・ページを使用する必要があります。
たとえば、コードの元の行は次のようになります。
<bibeans:saveDef id="saveBtn1" presentationId="pres1" saveConfirmationPage="SaveConfirm1.uix" saveConfirmationId="saveConf1" />
コードを次の行のようにリライトします。
<bibeans:saveDef id="saveBtn1" presentationId="pres1" mode="Save" />
ユーザーが「保存」ボタンをクリックすると、内部の保存ページが表示されます。
サーブレット・アプリケーションを移行する前に、多くのカスタム・ページまたは機能を追加したかどうかを確認します。 カスタマイズをそれほど追加していない場合は、JSPまたはUIXアプリケーションを生成し、そこでカスタマイズを再作成する必要があります。 JSPまたはUIXアプリケーションに切り替えることで、Oracle BI Beansの強力な新機能を簡単に利用できます。
サーブレット・アプリケーションを移行する場合は、次の各項で説明する手動移行手順を実行します。
JSPまたはUIXアプリケーションを移行すると、cabo
ディレクトリ内のインストール可能ファイルが自動的に更新されます。 これらのインストール可能ファイルは、サーブレット・アプリケーションでは自動的に更新されません。 cabo
ディレクトリには、UIXおよびOracle BI Beansのイメージ、スタイル・シートおよびJavascriptファイルが含まれており、これらのファイルはOracle9i JDeveloper(9.0.4)からOracle JDeveloper10gへ更新されています。 サーブレット・アプリケーションのcabo
ディレクトリ内のインストール可能ファイルを更新するには、次の手順を実行します。
アップグレードするプロジェクトのpublic_html
ディレクトリに移動します。
cabo
ディレクトリの名前をcabo.9.0.4
に変更します。
サーブレット・アプリケーションの場合と同じBIDesignerを使用して、UIXまたはJSPページを新規作成します。
ページが生成されると、プロジェクトのcabo
ディレクトリが新規作成されます。
旧ディレクトリ(cabo.9.0.4
)に、その他のファイル(新規スタイル・シート、.xssファイルまたはアプリケーション固有のイメージ・ファイルを作成した場合など)が格納されていた場合、これらのファイルを新規cabo
ディレクトリにコピーする必要があります。
(オプション)作成された新規ページを安全に削除できます。
この項では、OracleBI Beansに関するリリース・ノートを提供します。この項の構成は、次のとおりです。
旧バージョンのJDeveloperで作成されている、プレゼンテーションを含むアプリケーションがあるとします。 そのアプリケーションをJDeveloper 10.1.2に移行して配置し、シンQueryBuilderを使用してプレゼンテーションを編集する場合、「開始」ページでメジャーが選択されていない場合があります。 この問題を回避するには、次の手順を実行します。
JDeveloperでプレゼンテーションを編集します。
プレゼンテーション・エディタの「項目」パネルを使用し、「OK」または「適用」をクリックします。
このアクションにより、ローカル・カタログ内のプレゼンテーションが更新されます。
「リモート・カタログへのオブジェクト・コピー・ウィザード」を使用して、更新されたプレゼンテーションを本番カタログに移動します。
JDeveloperで作成されたOracleBI Beansプロジェクトには、断続的な問題が発生する場合があります。 多くの場合、これらの問題はプロジェクトのJ2EEルート・コンテキストに空白が含まれることが原因であり、その原因はプロジェクト名に空白が含まれていることによります。
これらの問題を回避するには、プロジェクト名に空白を含めないようにします。 プロジェクト名に空白を含める必要がある場合は、「プロジェクトの設定」ダイアログにアクセスし、JDeveloperでプロジェクトについて生成されたデフォルトのJ2EEコンテキスト・ルートを変更します。
OLAP DML入力文字列または出力ログ情報が長すぎる場合、Connection
オブジェクトのexecuteCommand
メソッドに問題が発生する場合があります。その場合は、JDBCによりDBMS_AW PL/SQLパッケージを使用します。
この項では、QueryBuilderとクエリーに関する問題について説明します。
OracleBI Beansでは、対称および非対称ドリル操作の混在はサポートされません。 つまり、Query
オブジェクトのAsymmetricDrilling
プロパティは、オブジェクトの存続期間中は変更できません。
DataDirectorで、SuppressionState
メソッドをDataDirector.ZERO_SUPPRESSION
またはDataDirector.NA_ZERO_SUPPRESSION
に設定した場合、結果は同じになります。つまり、結果において0(ゼロ)およびNULLが抑制されます。
ファミリ・ステップの後に非対称保存済選択が保持される場合、Oracle9i リリース2データベース、リリース9.2.0.5または9.2.0.6に接続すると、重複した結果が表示される場合があります。この問題には回避策がありません。
この項では、プレゼンテーションに関する問題について説明します。
Sun Java J2SE 1.2のバグ4151279およびSun J2SE 1.4のリグレッション・バグ4749538により、円形コンポーネントが含まれる円グラフおよびその他のグラフが最適な状態でレンダリングされない場合があります。 この問題を解決するには、グラフ上でグラフィック・アンチエイリアシングを使用します。
ユーザーがNetscapeブラウザを使用してExcelにエクスポートする際にファイルの保存を選択した場合、最初のページ(目次)のみが保存されます。 残りのページは失われます。 この問題を回避するには、ユーザーが最初にExcelでファイルを開き、次にExcelでファイルを保存する必要があります。 (ユーザーがファイルを開くと、必要な場所にファイルがないことがNetscapeエラーにより示されます。 このエラーは無視して構いません。) 他の回避策としては、ユーザーがZIPファイルをダウンロードできるように、アプリケーション開発者が「Excelにエクスポート」を設定する方法があります。ZIPファイルはExcelで解凍し、開くことができます。
プレゼンテーションにフォーマットを適用するとストップライト・フォーマットが常に優先され、条件付きフォーマットはツールバーにより入力されたフォーマットよりも優先されます。 この動作は、パフォーマンスにマイナスの影響を与える可能性がある無関係なルールを避けるために有効です。
データ・セルに大きな数値が含まれるワークシートを印刷する場合、実際の数値のかわりに文字列#######が印刷される場合があります。
Javaクライアントのクロス集計ツールバーでは、「開始位置揃え」ボタンを使用すると、常にテキストが左揃えになります。 右から左へ読む言語のロケールでは、「右揃え」ボタンを使用します。
Windows以外のプラットフォームの場合、JSPビジュアル・エディタではクロス集計とグラフが正しく描画されません。 ページがブラウザに表示される場合は正しく描画されます。この問題には回避策がありません。
この項では、OracleBI Beansカタログに関する問題について説明します。
OracleBI Beansカタログとの間でオブジェクトのコピー中に、WANでパフォーマンス上の問題が発生した場合、シンJDBCドライバのかわりにOracle9i OCIドライバを使用することをお薦めします。
JDeveloperのアプリケーション - ナビゲータでは、ローカル・カタログ内のオブジェクトおよびフォルダに対するファイル操作には、コンテキスト・メニュー・オプションを使用する必要があります。 こうした操作の実行には、オペレーティング・システムのメソッドを使用しないでください。
10.1.2バージョンのOracleBI Beansカタログでは、オブジェクト・レベルで権限を設定できます。 OracleBI Beans 9.0.3または9.0.4アプリケーションが、オブジェクト・レベルで設定された権限を持つOracleBI Beans 10.1.2カタログに接続した場合、一部のオブジェクトが表示されない場合があります。
この項では、HTMLクライアント・アプリケーションに関する問題について説明します。
HTMLクライアント・アプリケーションでは、アプリケーション開発者がエンド・ユーザーに対し、シン・グラフにおけるツール・ヒント用のカスタム・テキストの入力を許可できます。 この操作により、悪意のある目的に使用される可能性のあるJavaScriptをユーザーが入力できるということを、開発者は認識する必要があります。 開発者はエンド・ユーザーに対し、シン・グラフにおけるツール・ヒント用のカスタム・テキストの入力を禁止することをお薦めします。
HTMLクライアント・アプリケーションでは、サードパーティのツールバーまたはポップアップ・ブロッカ(GoogleまたはYahooツールバーなど)がインストールされているブラウザにおいて、ポップアップ・ウィンドウ(値リスト、LOV)の動作が停止する場合があります。 次のOracleBI BeansコンポーネントではLOVが使用されています。
データ・ビューでは、ページ・コントロールによりFindMember
ポップアップが起動します。
QueryBuilderおよびCalcBuilderでは、LOVContainer
ポップアップが起動します。
この問題を回避するには、問題のツールバーを無効にするか、非表示にします。
ページの部分的なレンダリング・アクションがパラグラフ要素(<p>)または無効なHTMLに含まれるコンポーネントの更新に使用された場合、コンポーネントが正しく更新されないことがあり、JavaScriptエラーが生成されます。 この問題を回避するには、パラグラフ要素(<p>)または無効なHTMLにコンポーネントを配置しないでください。
アプリケーション開発者がBI Beans JSPリスト・タグ(DimensionListタグなど)をJSPページにドラッグ・アンド・ドロップすると、JDeveloper設計時環境により、リスト・レンダリング・タグがテーブル・コンポーネント内に自動的に配置され、テーブルのID属性がリスト名に設定されます。 これは、ページの部分的なレンダリングが機能するために重要です。 アプリケーション開発者が手動でレンダリング・タグを削除し、リスト・レンダリング・タグをページに直接ドラッグ・アンド・ドロップした場合(最初にListIteratorタグ、続いてListItemタグ)、開発者は、次の例に示すように格納要素のID属性を手動で設定する必要があります。
<span id="<c:out value="${biuntitled2_dimMemList1_data.listName}"/>"> ... <orabi:ListIterator biList="${biuntitled2_dimMemList1_data}"> ... </span>
FolderList BI Beans JSPタグでは、アプリケーション開発者がタグをtargetFolderListsとして誤って指定したかどうかが自動的に検出されません。 たとえば、あるページに次の3つのFolderListタグが存在するとします。
<orabi:FolderList id="A" targetFolderListIds="B"/> <orabi:FolderList id="B" targetFolderListIds="C"/> <orabi:FolderList id="C" targetFolderListIds="A"/>
このページが実行されると、無限ループが発生します。 FolderListタグでは、この循環参照は検出できません。
この項では、OracleBI Beansのアクセシビリティの制限について説明します。
現行バージョンのJAWSスクリーン・リーダーでは、Javaアプリケーション内のテーブルの認識および読込みが正しく行われません。 この問題は、OracleBI Beansヘルプ・システムが組み込まれたJDeveloperヘルプ・システムで発生しています。
JAWSでは、OLAP接続ウィザードの一部のパネルの説明が読み込まれません。
アプリケーションでローカライゼーションのサポートが必要な場合、日付フォーマットを数値形式(YYYY-MM-DDなど)のみに制限することをお薦めします。 テキスト形式およびスラッシュを使用すると、一部の言語でエラーが発生します。 BI Beansヘルプ・トピックのJDeveloperでのBI Beansアプリケーションの構築に関する項では、不適切なフォーマットを推奨していました。
この項では、Oracle9i リリース2 OLAPオプションの既知の問題について説明します。 これらの問題は、OracleBI Beansなど、OLAPデータにアクセスするすべての製品に影響します。
NAまたは0(ゼロ)の値の抽出を制限した場合、特に大規模なディメンションにおいてパフォーマンス上の問題が発生する場合があります。
移動合計ユーザー定義アイテムに関連する複雑なクエリーを使用し、クエリー結果に移動した場合、ArrayIndexOutOfBounds
例外が発生する場合があります。
データベース・リソースが適切に解放されない場合があります。これによって、メモリー消費量が極端に増える可能性があります。 リソースを解放するには、カスタムOracleBI Beansアプリケーションを閉じます。