Oracle Business Intelligence Tools リリース・ノート 10g リリース2(10.1.2)for Microsoft Windows 部品番号: B15842-02 |
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リリース・ノート
10g リリース2(10.1.2)for Microsoft Windows
部品番号: B15842-02
原典情報: B15504-02 Oracle Business Intelligence Tools Release Notes 10g Release 2 (10.1.2.0.0) for Windows
2005年2月
このリリース・ノートでは、Oracle Business Intelligence Tools CDに含まれる製品の既知の問題および回避策について説明します。これらの製品をインストールするには、Business Intelligence Webサイト(http://www.oracle.com/technology/products/bi/index.html)にある『Oracle Business Intelligence Toolsインストレーション・ガイド』を参照してください。
このリリース・ノートは、次の各項で構成されています。
オラクル社は、障害のあるお客様にもオラクル社の製品、サービスおよびサポート・ドキュメントを簡単にご利用いただけることを目標としています。オラクル社のドキュメントには、ユーザーが障害支援技術を使用して情報を利用できる機能が組み込まれています。HTML形式のドキュメントで用意されており、障害のあるお客様が簡単にアクセスできるようにマークアップされています。標準規格は改善されつつあります。オラクル社はドキュメントをすべてのお客様がご利用できるように、市場をリードする他の技術ベンダーと積極的に連携して技術的な問題に対応しています。オラクル社のアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトを参照してください。
http://www.oracle.com/accessibility/
ドキュメント内のサンプル・コードのアクセシビリティについて
JAWS(Windowsのスクリーン・リーダー)は、ドキュメント内のサンプル・コードを正確に読めない場合があります。コード表記規則では閉じ括弧だけを行に記述する必要があります。しかしJAWSは括弧だけの行を読まない場合があります。
外部Webサイトのドキュメントのアクセシビリティについて
このドキュメントにはオラクル社およびその関連会社が所有または管理しないWebサイトへのリンクが含まれている場合があります。オラクル社およびその関連会社は、それらのWebサイトのアクセシビリティに関しての評価や言及は行っておりません。
このリリース・ノート・ドキュメントの使用に関する重要なヒントを次に示します。
このリリース・ノートは、新しい情報が入手可能になった時点で定期的に更新されます。最新バージョンのリリース・ノートを参照できるように、Business Intelligence Webサイト(http://www.oracle.com/technology/products/bi/index.html)をチェックしてください。
Oracle Business Intelligence Toolsのベータ版から製品版へのアップグレード方法はありません。ベータ版をインストールした場合は、製品版もインストールする必要があります。たとえば、OracleBI Beansカタログをベータ版で使用していた場合、製品版をインストールした後にOracleBI Beansカタログをインストールする必要があります。製品版のインストール後は、ベータ版でインストールしたOracleBI Beansカタログには接続できません。
Oracle Business Intelligence Warehouse Builderの詳細(リリース・ノートを含む)は、Oracle Business Intelligence Warehouse Builder CDを参照してください。
注意: ドキュメント内に記載されているURLや参照ドキュメントには、Oracle Corporationが提供する英語の情報も含まれています。 |
この項では、Oracle Business Intelligence Tools製品の一般的な問題および回避策について説明します。この項の構成は、次のとおりです。
Oracle Business Intelligence Toolsドキュメント内の情報よりも優先される最新の動作要件は、次のWebサイトを参照してください。
http://metalink.oracle.com
非対話型インストールを実行する場合も、インストールの構成フェーズでNetCAダイアログは引き続き表示されています。NetCAダイアログは、Oracle Universal Installerウィンドウまたはスプラッシュ画面の後ろに表示されます。NetCAダイアログはレスポンスの待機中のため、インストールが未完了で停止したと誤認する可能性があります。インストールを続行するには、次の手順を実行します。
NetCAダイアログが表示されるようにOracle Installerウィンドウを移動します。
「次へ」をクリックします。
「終了」をクリックします。
旧バージョンのOracle Discovererには、ドリルアウト機能のデモに使用するHWOnline.htm
およびMemo.doc
ファイルが同梱されていました。ディスク領域所要量を削減してインストール時間を短縮するために、これらのファイルおよび使用に関する手順は次のOTN(Oracle Technology Network)のURLで入手可能になります。
http://www.oracle.com/technology/sample_code/products/discoverer/index.html
この項では、Oracle Business Intelligence Spreadsheet Add-In(OracleBI Spreadsheet Add-In)に関するリリース・ノートを提供します。この項の構成は、次のとおりです。
OracleBI Spreadsheet Add-Inを使用して最善の結果を取得するには、次のガイドラインに従ってください。OracleBIメニューまたはダイアログを使用してワークシート内のセルに値を追加した場合、これらの値を削除するには、OracleBIメニューまたはダイアログのみを使用する必要があります。たとえば、OLAPユーザー定義アイテムをワークシートに追加した場合、このユーザー定義アイテムを削除するにはOracleBIメニューの適切なオプションを使用します。ユーザー定義アイテムが含まれる列の削除に、Excelの機能を使用しないでください。
ヒント: Spreadsheet Add-Inに同梱されたサンプル・ワークブックは、OTNからアクセスできます。Spreadsheet Add-Inの機能の例を確認するには、このワークブックをダウンロードしてください。
この項で説明する問題は、OracleBI Spreadsheet Add-InまたはMicrosoft Excelの設計が原因となっています。OracleBI Spreadsheet Add-Inについては、これらの問題を解決できない場合があります。
Excel 2003のエラー・メッセージ: クエリーのページ・エッジに数値(2000など)のみが含まれる場合、Excel 2003では、「このセルの数値はテキストとしてフォーマット済か、または先頭にアポストロフィが付いています。」というメッセージが表示されます。このエラーは、ページ・コントロールの使用またはクエリーのデータの表示には影響しません。メッセージが表示されないようにするには、「ツール」メニューから「オプション」を選択し、「エラーのチェック」を選択します。「テキストとして数値を保存」ボックスの選択を解除します。
LANにおけるワークブックの共有: Excelのワークブック共有機能に制限があるため、OracleBI Spreadsheet Add-Inでは複数のユーザーが編集するワークブックを更新できません。したがって、OracleBI Spreadsheet Add-Inで作成されたワークブックにはワークブック共有機能を使用しないでください。
Excelの閉じる操作の取消し: ワークシートの変更が保存されていない状態でExcelを閉じると、変更を保存するかどうかを確認する前にExcelによってOracleBI Spreadsheet Add-Inが閉じられます。「キャンセル」を選択した場合、OracleBI Spreadsheet Add-Inはすでに閉じていてもExcelは開いたままとなります。Spreadsheet Add-Inを引き続き使用するには、Excelを停止して再起動する必要があります。
ワークシートでクエリーを積み重ねる際には注意してください。たとえば、セルA1から始まり、最終行がセルA15で終わるクエリーがあるとします。次に、セルA20から始まる2つ目のクエリーを挿入します。 どちらのクエリーにも、列Dにわたるデータが含まれます。1つ目のクエリーに計算アイテムを追加した場合、追加した計算アイテムに対応する空のデータ・セルが、2つ目のクエリーに追加されます。
ページャ・セルへの入力: ページャ・セルに入力してページを変更(1999から2000など)した場合、このアクションではページ上のクエリーが変更されない場合があります。新規のページ値を入力し、[Enter]キーを押して編集セッションを終了した後、フォーカス・セルがその下のセルに移動します。下のセルが同じクエリー領域内のセルである場合(別のページャ・コントロールまたはセルなど)、ページが変更されます。ただし、セルがクエリー領域に含まれない場合(Excelの空のセルなど)は、処理が行われません。
この問題を回避する方法を次に示します。
矢印キーを使用して編集セッションを終了し、同じクエリー領域に含まれるセル(上のページャなど)に移動します(該当する場合)。
ページを変更するには、入力ではなく、マウスを使用してページャ・コントロールをドロップダウンします。問題は、ユーザーが値を入力して[Enter]キーまたは[Tab]キーを押し、非クエリー領域のセルで終わる場合に、変更されたセルがOracleBI Spreadsheet Add-Inによって認識されないという点です。OracleBI Spreadsheet Add-Inでは、アクティブ・セルが実際に変更されたセルではなく新しいセルであると認識されます。新しいセルがクエリー領域に含まれる場合、OracleBI Spreadsheet Add-Inではクエリーのページャの値が変更されているかどうかがチェックされます。クエリー領域に含まれない場合、新しいセルがクエリーに属さないため、OracleBI Spreadsheet Add-Inではクエリーが変更されていないとみなされます。このため、ページャの値はチェックされません。
ページャ・セルに必要な値を入力してからマウスを使用し、同じクエリー領域内の別のセルをクリックします。これにより新しい値が受け入れられ、OracleBI Spreadsheet Add-Inでもページャの値が変更されたことが検出され、ページが変更されます。
ヘルプ言語の指定: ヘルプ・システムに対し、現行のロケールと異なる言語を指定できます。そのためには、OracleBI Spreadsheet Add-Inのインストール・ディレクトリに格納されているプリファレンス・ファイルoraolapxl.prefs
に、テキスト行help.locale=
xx_XX
を追加します。この場合、xxは言語コードで、XXは国コードです(必要に応じて指定)。たとえば、フランス語(カナダ)を使用するには、help.locale=fr_CA
と入力します。
指定する言語コードおよび国コードを確認するには、OracleBI Spreadsheet Add-Inのインストール・ディレクトリのhelp
サブディレクトリにあるファイルを参照してください。各種翻訳済ヘルプ・システムのファイル名には、該当する言語コードおよび国コードが含まれます。
エラー・ログ・ファイル: インストール・ディレクトリに含まれるファイルerror.log
は、特定のタイプのエラーが発生したときに生成されます。オラクル社カスタマ・サポート・センターで問題を診断する際に、このファイルが役立つ場合があります。
重複するクエリー: ワークシートで相互に重複するクエリーが作成される可能性があります。あるクエリーに重複する別のクエリーを作成しようとすると、通常はOracleBI Spreadsheet Add-Inによって重複が検出されます。ただし、特定のケースにおいて、複数のクエリーのデータが重複する場合があります。こうした重複によって予期しない結果が生じる可能性があるため、重複を避ける必要があります。
ページ・コントロールの下への行の挿入: ページ・コントロールの役割を持つセルの下に行を挿入するとページ・コントロールが複製されますが、これは機能しません。ページ・コントロールは事実上、検証リストにリンクするExcelセルです。 これはExcelの標準動作であり、OracleBI Spreadsheet Add-Inでは変更できません。 この問題を回避するには、複製されたセルをクリックして「データ」メニューから「検証」を選択し、「すべてクリア」ボタンを選択します。セルが書式設定されている場合は、書式設定も削除します。
保存済の選択内容およびユーザー定義アイテムのクエリー間の共有: 作成した保存済の選択内容およびユーザー定義アイテムは1つのクエリーに固有であり、複数のクエリーでは共有できません。ワークブックで保存済の選択内容およびユーザー定義アイテムを作成し、これらの項目を別のユーザーと共有する場合は、そのユーザーにワークブックのコピーを提供します。
クエリーでのカット・アンド・ペーストの使用: このリリースでは、カット・アンド・ペーストを使用したワークシート間のクエリーの移動はサポートされていません。クエリーの移動は1つのワークシート内でのみ可能です。カット・アンド・ペーストを使用してクエリーの個々のセルを移動すると、予期しない結果を引き起こす場合があります。
クエリーのコピー: Windowsのコピー・アンド・ペースト機能を使用してクエリーをコピーできません。クエリーをコピーするには、クエリーを再作成する必要があります。
日付メジャーの表示: OracleBI Spreadsheet Add-Inで日付タイプのメジャーを表示しようとすると、Excelで日付データを含むセルのデータがテキスト文字列に変換されます。
Excelの別のインスタンスの起動: Excelのインスタンスを1つ起動した後、デスクトップ上のExcelアイコンをクリックするか別の類似する方法で2つ目のインスタンスを起動した場合、2つ目のインスタンスにはOracleBIメニューが表示されません。この問題を回避するには、Excelのインスタンスを1つのみ起動し、「ファイル」メニューから「新規作成」を選択してExcel内から新規ワークブックを作成し、「ワークブック」アイコンをクリックします。
自動サイズ設定: クエリー・エディタまたは計算エディタを終了すると、自動サイズ設定が起動します。続いて行ヘッダーでドリルすると、列の幅が非常に広くなる場合があり、デフォルトで長いラベルが使用されます。この問題を回避するには、列のサイズを手動で設定します。
ページのワークシートへの拡張: クエリーで、0(ゼロ)またはNAの値を含む行を非表示にした場合、ページをワークシートに拡張できません。この機能を使用する場合、最初に「クエリー・オプション」ダイアログの「NA行の非表示」ボックスおよび「ゼロおよびNA行の非表示」ボックスの選択を両方とも解除する必要があります。
ディメンション値はキーボードを使用してドリルできません。そのかわりに、OracleBIメニューまたはコンテキスト・メニューの「ドリル」オプションを使用できます。キーボード・ナビゲーションを含むアクセシビリティの詳細は、ヘルプ・システムのアクセシビリティ情報に関する項を参照してください。
ダイアログおよびウィザードでニーモニック・キーが表示されない場合、Windowsの「コントロール パネル」から「画面」を選択し、「効果」タブをクリックして、「Alt キーを押さないときはキーボードのナビゲーション インジケータを表示しない」ボックスが選択されていないことを確認します。
この項では、Oracle Business Intelligence Beans(OracleBI Beans)に関するリリース・ノートを提供します。この項の構成は、次のとおりです。
OracleBI Beansは標準ベースのJavaBeans™のセットであり、Oracle OLAP用に設計された分析対応のアプリケーション基本構成要素を提供します。Oracle JDeveloperおよびOracleBI Beansを使用して、Webアプリケーションを迅速かつ簡単に構築できます。これらのアプリケーションは、不定期に情報を参照するユーザーや、完全な非定型クエリーおよび分析機能を必要とするハイエンド・ユーザーのどちらにも、Oracleデータベースの拡張分析機能を提供します。詳細は、次の資料を参照してください。
BI Beansの概要に関する項: JDeveloperヘルプ・システム内のトピックであり、チュートリアルへのリンクが含まれます。
『OracleBI Beans API Reference』: JDeveloperヘルプ・システムからアクセスできます。目次のリファレンスに関する項の下を参照してください。
OracleBI Beansのサンプル: 共通アプリケーション・タスクのコーディングに役立つように設計されています。これらのサンプルは、Business Intelligence Webサイト(http://www.oracle.com/technology/products/bi/index.html)で公開されています。
『Oracle Business Intelligence Toolsインストレーション・ガイド』: OracleBI Beansアプリケーションの旧リリースからの移行について説明しています。
旧バージョンのJDeveloperで作成されている、プレゼンテーションを含むアプリケーションがあるとします。そのアプリケーションをJDeveloper 10.1.2に移行して配布し、シンQueryBuilderを使用してプレゼンテーションを編集する場合、「開始」ページでメジャーが選択されていない場合があります。この問題を回避するには、次の手順を実行します。
JDeveloperでプレゼンテーションを編集します。
プレゼンテーション・エディタの「項目」パネルを使用し、「OK」または「適用」をクリックします。
このアクションにより、ローカル・カタログ内のプレゼンテーションが更新されます。
「リモート・カタログへのオブジェクト・コピー・ウィザード」を使用して、更新されたプレゼンテーションを本番カタログに移動します。
JDeveloperで作成されたOracleBI Beansプロジェクトには、断続的な問題が発生する場合があります。多くの場合、これらの問題はプロジェクトのJ2EEルート・コンテキストに空白が含まれることが原因であり、その原因はプロジェクト名に空白が含まれていることによります。
これらの問題を回避するには、プロジェクト名に空白を含めないようにします。プロジェクト名に空白を含める必要がある場合は、「プロジェクト設定」ダイアログにアクセスし、JDeveloperでプロジェクトについて生成されたデフォルトのJ2EEコンテキスト・ルートを変更します。
OLAP DML入力文字列または出力ログ情報が長すぎる場合、Connection
オブジェクトのexecuteCommand
メソッドに問題が発生する可能性があります。その場合は、JDBCによりDBMS_AW PL/SQLパッケージを使用します。
OracleBI Beansでは、対称および非対称ドリル操作の混在はサポートされません。つまり、Query
オブジェクトのAsymmetricDrilling
プロパティは、オブジェクトの存続期間中は変更できません。
DataDirectorで、SuppressionState
メソッドをDataDirector.ZERO_SUPPRESSION
またはDataDirector.NA_ZERO_SUPPRESSION
に設定した場合、結果は同じになります。つまり、結果において0(ゼロ)およびNULLが抑制されます。
ファミリ・ステップの後に非対称保存済選択が保持される場合、Oracle9i(リリース2)データベース、リリース9.2.0.5または9.2.0.6に接続すると、重複した結果が表示される場合があります。この問題には回避策がありません。
Sun Java J2SE 1.2のバグ4151279およびSun J2SE 1.4のリグレッション・バグ4749538により、円形コンポーネントが含まれる円グラフおよびその他のグラフが最適な状態でレンダリングされない場合があります。この問題を解決するには、グラフ上でグラフィック・アンチエイリアシングを使用します。
ユーザーがNetscapeブラウザを使用してExcelにエクスポートする際にファイルの保存を選択した場合、最初のページ(目次)のみが保存されます。残りのページは失われます。この問題を回避するには、ユーザーが最初にExcelでファイルを開き、次にExcelでファイルを保存する必要があります。(ユーザーがファイルを開くと、必要な場所にファイルがないことがNetscapeエラーにより示されます。このエラーは無視して構いません。)他の回避策としては、ユーザーがZIPファイルをダウンロードできるように、アプリケーション開発者が「Excelにエクスポート」を設定する方法があります。ZIPファイルはExcelで解凍し、開くことができます。
プレゼンテーションにフォーマットを適用するとストップライト・フォーマットが常に優先され、条件付きフォーマットはツールバーにより入力されたフォーマットよりも優先されます。この動作は、パフォーマンスにマイナスの影響を与える可能性がある無関係なルールを避けるために有効です。
データ・セルに大きな数値が含まれるワークシートを印刷する場合、実際の数値のかわりに文字列#######が印刷される場合があります。
Javaクライアントのクロス集計ツールバーでは、「位置合せの開始」ボタンを使用すると、常にテキストが左揃えになります。右から左へ読む言語のロケールでは、「右揃え」ボタンを使用します。
OracleBI Beansカタログとの間でオブジェクトのコピー中に、WANでパフォーマンス上の問題が発生した場合、シンJDBCドライバのかわりにOracle9i OCIドライバを使用することをお薦めします。
JDeveloperのアプリケーション - ナビゲータでは、ローカル・カタログ内のオブジェクトおよびフォルダに対するファイル操作には、コンテキスト・メニュー・オプションを使用する必要があります。こうした操作の実行には、オペレーティング・システムのメソッドを使用しないでください。
10.1.2バージョンのOracleBI Beansカタログでは、オブジェクト・レベルで権限を設定できます。OracleBI Beans 9.0.3または9.0.4アプリケーションが、オブジェクト・レベルで設定された権限を持つOracleBI Beans 10.1.2カタログに接続した場合、一部のオブジェクトが表示されない場合があります。
既知のバグにより、いくつかのオブジェクトは、OracleBI Beansカタログ所有者のデフォルト表領域であるBIBCATで作成されます。 このオブジェクト作成により、BIBCATのデフォルトのユーザー表領域も、『Oracle Business Intelligence Toolsインストレーション・ガイド』に記載されている8KBのブロック・サイズ要件に従う必要があります。
この問題を回避するには、OracleBI Beansカタログをインストールする前にカタログ所有者を作成し、OracleBI Beansカタログ・インストールのターゲット表領域にあわせてデフォルトの表領域を設定します。 次の行に、この回避策のコマンド例を示します。
create user bibcat identified by %pwd% default tablespace %8k_tablespace%
OracleBI Beansヘルプ・システムのOracleBI Beansカタログのインストールおよび構成に関する項では、インストールのパラメータについて説明しています。 インストール時に次のパラメータのいずれかを使用する場合は、データベースでPartioning Optionが有効になっていることを確認する必要があります。 パラメータとサンプル値を示します。
-ta attributes_tablespace1;a_t2;..;a_tn
-tc clob_tablespace1;c_t2;..;c_tn
HTMLクライアント・アプリケーションでは、アプリケーション開発者がエンド・ユーザーに対し、シン・グラフにおけるツール・ヒント用のカスタム・テキストの入力を許可できます。この操作により、悪意のある目的に使用される可能性のあるJavascriptをユーザーが入力できるということを、開発者は認識する必要があります。開発者はエンド・ユーザーに対し、シン・グラフにおけるツール・ヒント用のカスタム・テキストの入力を禁止することをお薦めします。
HTMLクライアント・アプリケーションでは、サード・パーティのツールバーまたはポップアップ・ブロッカ(GoogleまたはYahooツールバーなど)がインストールされているブラウザにおいて、ポップアップ・ウィンドウ(値リスト、LOV)の動作が停止する場合があります。次のOracleBI BeansコンポーネントではLOVが使用されています。
データ・ビューでは、ページ・コントロールによりFindMember
ポップアップが起動します。
QueryBuilderおよびCalcBuilderでは、LOVContainer
ポップアップが起動します。
この問題を回避するには、問題のツールバーを無効にするか、非表示にします。
ページの部分的なレンダリング・アクションがパラグラフ要素(<p>)または無効なHTMLに含まれるコンポーネントの更新に使用された場合、コンポーネントが正しく更新されないことがあり、JavaScriptエラーが生成されます。この問題を回避するには、パラグラフ要素(<p>)または無効なHTMLにコンポーネントを配置しないでください。
アプリケーション開発者がBI Beans JSPリスト・タグ(DimensionListタグなど)をJSPページにドラッグ・アンド・ドロップすると、JDeveloper設計時環境により、リスト・レンダリング・タグがテーブル・コンポーネント内に自動的に配置され、テーブルのID属性がリスト名に設定されます。これは、ページの部分的なレンダリングが機能するために重要です。アプリケーション開発者が手動でレンダリング・タグを削除し、リスト・レンダリング・タグをページに直接ドラッグ・アンド・ドロップした場合(最初にListIteratorタグ、続いてListItemタグ)、開発者は、次の例に示すように格納要素のID属性を手動で設定する必要があります。
<span id="<c:out value="${biuntitled2_dimMemList1_data.listName}"/>"> ... <orabi:ListIterator biList="${biuntitled2_dimMemList1_data}"> ...</span>
FolderList BI Beans JSPタグでは、アプリケーション開発者がタグをtargetFolderListsとして誤って指定したかどうかが自動的に検出されません。たとえば、あるページに次の3つのFolderListタグが存在するとします。
<orabi:FolderList id="A" targetFolderListIds="B"/> <orabi:FolderList id="B" targetFolderListIds="C"/> <orabi:FolderList id="C" targetFolderListIds="A"/>
このページが実行されると、無限ループが発生します。FolderListタグでは、この循環参照は検出できません。
現行バージョンのJAWSスクリーン・リーダーでは、Javaアプリケーション内のテーブルの認識および読込みが正しく行われません。この問題は、OracleBI Beansヘルプ・システムが組み込まれたJDeveloperヘルプ・システムで発生しています。
JAWSでは、OLAP接続ウィザードの一部のパネルの説明が読み込まれません。
この項では、Oracle Business Intelligence Discoverer Administrator(OracleBI Discoverer Administrator)に関するリリース・ノートを提供します。この項の構成は、次のとおりです。
キャラクタ・セットがOracleBI Discoverer Administratorに対して選択されているキャラクタ・セットと異なるEEXファイルをインポートしようとすると、インポート文字が自動的にOracleBI Discoverer Administratorのキャラクタ・セットに変換されます。この変換に失敗した場合、インポート・プログラムは強制終了し、エラー・メッセージにより失敗となった要素、プロパティおよび文字列が識別されます。この問題を回避するには、インポート前にファイルのエクスポート時に使用されたものと同じキャラクタ・セットがOracleBI Discoverer Administratorで使用されていることを確認します。
パフォーマンス向上のため、Oracle Business Intelligence DiscovererではEULにエンド・ユーザー・クエリーに関する統計が格納されています。このため、OracleBI Discovererでは、EULを含むデータベースが書込み可能であることが必要です。特に、OracleBI Discovererではロジカル・スタンバイ(読取り専用)データベースでのEUL作成がサポートされていません。OracleBI Discovererエンド・ユーザーがビジネス・データに書込みアクセスできないようにするには、次のタスクを実行します。
読取り専用データベースにデータを格納し、データベース・リンクを使用して、EUL自体を含む書込み可能なデータベースのデータにアクセスします。
「クエリーの作成/編集」権限をユーザーに付与しないでください。
「管理」権限をEUL所有者にのみ付与します。
OracleBI Discoverer Administratorのエラー・メッセージ・ドキュメントには、次のエラー・メッセージに関する処置の文に脱落箇所があります。
Applications EULに接続しましたが、必要なApplicationsテーブルが見つかりません。FNDNAMの値を確認してください。
OracleBI DiscovererをOracle Applicationsバージョン11i以上で実行している場合、現行のエラー・メッセージの処置の文は不適切です。これは、ビューFND_USER_RESPONSIBILITYがビューFND_USER_RESP_GROUPSに置き換えられるためです。
エラー・メッセージの処置の文には次の行が含まれます。
FND_USER_RESPONSIBILITYにおける選択権限を&EULOWNERに付与します
エラー・メッセージの処置の文は、次のように読み替えてください。
FND_USER_RESPONSIBILITYにおける選択権限を&EULOWNERに付与し(Oracle Applicationsリリース10.7および11)、FND_USER_RESP_GROUPSにおける選択権限を&EULOWNERに付与します(Oracle Applicationsリリース11i以上)
『Oracle Business Intelligence Discoverer管理ガイド』の第21章「Discovererのレジストリ設定」、Discoverer AdministratorおよびDiscoverer Desktopのレジストリ設定に関する項には、誤りがあります。Discoverer AdministratorおよびDiscoverer Desktopでは、EULトレース情報の作成にDiagLevelレジストリ設定はすでに使用されていません。Discoverer AdministratorおよびDiscoverer DesktopでEULトレース情報を作成するには、Windows環境変数DCLOG_CONFIG_FILEを設定します(詳細は、「Windows環境変数DCLOG_CONFIG_FILEの設定方法およびEULトレース・ファイルの作成方法」を参照してください)。
EULトレース・ファイルにEULトレース情報を収集するには、Windows環境変数DCLOG_CONFIG_FILEを設定します。その後、トレース・ファイルへの情報の書込みを可能または不可にできます。
Windows環境変数DCLOG_CONFIG_FILEを設定し、EULトレース・ファイルを作成する手順は、次のとおりです。
Windowsの「スタート」メニューから、「コントロール パネル」→「システム」→「詳細」タブ→「環境変数」を選択します。
次のように新規ユーザー変数を作成します。
変数名=DCLOG_CONFIG_FILE
変数値=<path>/<file_name>
例: c:¥dc_config/dc_config.txt
Windows環境変数DCLOG_CONFIG_FILEについて指定されたディレクトリに、テキスト・ファイルを作成します(例: c:¥dc_config¥dc_config.txt)。
テキスト・ファイル(例: dc_config.txt)にDiscovererで使用する構成設定を入力し、診断情報の必要なレベルが含まれるトレース・ファイルを作成します。
たとえば、dc_config.txtに次の設定を入力できます。
DCLOG_ENABLED=1
DCLOG_LEVEL=4
DCLOG_LOGDIR=d:yen;oracle_homeyen;bin
DCLOG_DCELEVEL='OL=6,DC=10,DCOV=10'
DCLOG_ODLDEMO=1
Discoverer AdministratorまたはDiscoverer Desktopに接続します。
Windows環境変数DCLOG_CONFIG_FILEに指定されたテキスト・ファイル(例: dc_config.txt)内の構成設定に従って、Discovererによりトレース情報がXMLトレース・ファイル(例: log200501204153419588.xml)に書き込まれます。
十分な量のトレース情報を収集した後は、トレース情報の書込みを不可にして、不要な情報がトレース・ファイルに書き込まれるのを防ぐことができます。
トレース情報の書込みを不可にするには、Windows環境変数DCLOG_CONFIG_FILEで指定されたテキスト・ファイル(dc_config.txtなど)を編集し、DCLOG_ENABLEDの設定値を1から0に変更します(または、DCLOG_ENABLEDの設定を削除します)。
詳細は、『Oracle Business Intelligence Discoverer管理ガイド』の第26章「SQLファイルおよびトレース・ファイルの使用」、Discovererの問題を解決するためのオラクル社カスタマ・サポート・センターの利用に関する項を参照してください。
Oracle Business Intelligence Discoverer Desktopには既知の問題はありません。
Oracle Business Intelligence Discoverer EUL Command Line for Javaには既知の問題はありません。
この項では、Oracle9i(リリース2)OLAPオプションの既知の問題について説明します。これらの問題は、OracleBI Spreadsheet Add-InおよびOracleBI Beansなど、OLAPデータにアクセスするすべての製品に影響します。
NAまたは0(ゼロ)の値の抽出を制限した場合、特に大規模なディメンションにおいてパフォーマンス上の問題が発生する場合があります。
移動合計ユーザー定義アイテムに関連する複雑なクエリーを使用し、クエリー結果に移動した場合、ArrayIndexOutOfBounds
例外が発生する場合があります。
データベース・リソースが適切に解放されない場合があります。これによって、メモリー消費量が極端に増える可能性があります。リソースを解放するには、OracleBI Spreadsheet Add-InまたはカスタムOracleBI Beansアプリケーションを閉じます。