Oracle Developer Suiteリリース・ノート 10gリリース2(10.1.2)for Solaris Operating System (SPARC), Microsoft Windows, and Linux x86 B25106-03 |
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この章では、Oracle Business Intelligence Beans(OracleBI Beans)に関連する問題について説明します。この章の内容は次のとおりです。
OracleBI BeansをOracle Developer Suiteの一部としてインストールした場合は、Oracle Technology NetworkからOracleBI Beansのスタンドアロン版を取得してインストールする必要があります。スタンドアロン版をインストールすることにより、グローバル一意識別子(GUID)の生成に関する問題に対応した重要な修正を含められます。
JDeveloperで作成したOracleBI Beansプロジェクトで、断続的に問題が生じる場合があります。これらの問題は通常、プロジェクトのJ2EEルート・コンテキストに空白スペースが含まれていることが原因です。つまり、プロジェクトの名前にスペースが含まれているために発生します。
この問題に対処するには、単純にプロジェクト名からスペースを削除します。プロジェクト名にスペースを含める必要がある場合は、「プロジェクト設定」ダイアログにアクセスして、JDeveloperが生成するプロジェクトのデフォルトのJ2EEコンテキスト・ルートを変更します。
OLAP DMLの入力文字列または出力ログ情報が長い場合、Connection
オブジェクトのexecuteCommand
メソッドで問題が発生する場合があります。この問題が発生した場合は、JDBCを介してDBMS_AW PL/SQLパッケージを使用します。
保存されている非対称の選択においてKEEPアクションの前にFamilyステップを使用した場合、Oracle9i Databaseリリース2(9.2.0.6)に接続する際に結果が重複する場合があります。この問題への対処方法はありません。
OracleBI Beansのプレゼンテーションに関して、次のような既知の問題があります。
Sun Java J2SE 1.2のBug 4151279およびSun J2SE 1.4のリグレッションのBug 4749538により、円グラフなどの円形の要素を使用したグラフを正確に描画できない場合があります。グラフのgraphicAntialiasingプロパティをTrueに設定すると、この問題は解決できます。
データ・セルに大きな数字が含まれるクロス集計を印刷する場合、実際の数字のかわりに文字列#######が印刷される場合があります。この問題への対処方法はありません。
Javaクライアントのクロス集計のツールバーにある「整列の開始」ボタンでは、テキストは常に左揃えになります。右から左に読むロケールの場合は、「右揃え」ボタンを使用してください。
OracleBI BeansのHTMLクライアント・アプリケーションに関して、次のような既知の問題があります。
HTMLクライアント・アプリケーションの開発者は、エンド・ユーザーがシン・グラフのツールチップにカスタム・テキストを入力できるようにすることができます。開発者は、これによってユーザーが悪意のあるJavaScriptを入力できるようになるということを認識しておく必要があります。エンド・ユーザーのシン・グラフのツールチップへのカスタム・テキストの入力は禁止することをお薦めします。
GoogleやYahooのツールバーなどサード・パーティのツールバーまたはポップアップ・ブロッカがインストールされているブラウザのHTMLクライアント・アプリケーションで、ポップアップ・ウィンドウ(LOV)の動作が停止する場合があります。LOVを使用するOracleBI Beansコンポーネントは、次のとおりです。
データ・ビューでは、ページング・コントロールによってFindMember
ポップアップが起動します。
QueryBuilderおよびCalcBuilderでは、LOVContainer
ポップアップが起動します。
この問題に対処するには、問題のあるツールバーを無効にするか非表示にします。
パラグラフ要素(<p>)または無効なHTMLに含まれるコンポーネントを部分ページ・レンダリング・アクションを使用して更新すると、コンポーネントが正しく更新されず、JavaScriptエラーが発生する場合があります。この問題に対処するには、コンポーネントをパラグラフ要素(<p>)または無効なHTMLに配置しないようにします。
開発者はBI Beans FolderList JSPタグのtargetFolderListIds属性を使用し、フォルダの選択時にコンテンツが更新されるターゲットとして別のFolderListタグの識別子を指定できます。FolderListタグでは、開発者が不正にターゲットを指定して循環参照が作成されても、自動的に検出されません。たとえば、次の3つのFolderListタグが1つのページに存在するとします。
<orabi:FolderList id="A" targetFolderListIds="B"/> <orabi:FolderList id="B" targetFolderListIds="C"/> <orabi:FolderList id="C" targetFolderListIds="A"/>
このページを実行した結果、次の無限ループが生じます。
FolderList A updates FolderList B FolderList B updates FolderList C FolderList C updates FolderList A
FolderListタグでは、ページの実行前にこの循環参照は検出されません。
Sun JRE 1.4のBug 4688797のため、コンピュータでトルコ語のリージョンが設定されているときにデータベース・スキーマに接続すると、問題が発生することがあります。bibdemoなど、Iやiなどの特定の文字が含まれるユーザー名を使用してデータベース・スキーマに接続しようとすると、問題が発生します。影響を受ける文字に関する詳細は、Sun JREのバグ情報を参照してください。
この問題を回避するには、トルコ語のリージョン設定を使用しないようにするか、または影響を受ける文字が含まれるユーザー名を使用しないようにします。
OracleBI Beansに対するアクセス・レベルの制限は、次のとおりです。
現行リリースのJAWSスクリーン・リーダーでは、Javaアプリケーション内の表を正しく識別および読み取ることができません。この問題は、OracleBI Beans Helpシステムが組み込まれたJDeveloper Helpシステムで発生します。
JAWSは、OLAP接続ウィザードの一部のパネルの文字を読み取れません。
次の計算に関するヘルプ・トピックには誤りがあります。
平方偏差の計算に関するトピックにある計算式が正しくありません。正しい式は「Base-Target」です。
偏差率の計算に関するトピックにある計算式が正しくありません。正しい式は「(Base-Target)/Target」です。
マークアップ率の計算に関するトピックにある計算式が正しくありません。正しい式は「(From - Markup)/Markup」です。
この項では、Oracle OLAPオプションの既知の問題について説明します。これらの問題は、OracleBI BeansなどのOLAPデータにアクセスするすべての製品に影響します。
Oracle9i(リリース2)OLAPオプションで、データベース・リソースが適切に解放されないことがあります。これによって、メモリー消費量が極端に増える可能性があります。データベース・リソースを解放するには、OracleBI Beansを閉じます。
Oracle OLAP 10gリリース1(10.1.0.4)のアナリティック・ワークスペースに対して実行する際に、パフォーマンスの問題が発生する場合があります。これらの問題を回避するには、次の場所のOracleMetalinkで、適切なOracle OLAPパッチが提供されていないかどうかを常に確認してください。
OracleBI Beans 10.1.2.1に同梱されているOLAPクライアントは上書きしないでください。OracleBI Beansには、このリリースのOracleBI Beansでサポートされるすべてのデータベース・バージョン(Oracle Database 10g Enterprise Editionリリース2(10.2.0.1)を含む)と通信するOLAPクライアント(つまり、olap_api.jar
ファイル)が同梱されています。
既知のバグのため、OracleBI Beans 10.1.2.1インストール・ディレクトリのolap_api.jar
ファイルは、Oracle Database 10g Enterprise Editionリリース2のインストール・ディレクトリのolap_api.jar
ファイルで上書きしないでください。