Oracle Business Intelligence Spreadsheet Add-Inインストレーション・ガイドおよびリリース・ノート 10g リリース2(10.1.2.2)for Microsoft Windows B40059-01 |
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インストレーション・ガイドおよびリリース・ノート
10g リリース2(10.1.2.2)for Microsoft Windows
部品番号: B40059-01
原典情報: B16035-03 Oracle Business Intelligence Spreadsheet Add-In Installation Guide and Release Notes, 10g Release 2 (10.1.2.2) for Microsoft Windows
2007年1月
このドキュメントでは、Oracle Technology NetworkからダウンロードしたOracle Business Intelligence Spreadsheet Add-In(OracleBI Spreadsheet Add-In)のインストール手順およびリリース・ノートを提供します。インストール手順では、すでにインストールされているMicrosoft ExcelにOracleBI Spreadsheet Add-Inをインストールする方法を説明します。リリース・ノートでは、OracleBI Spreadsheet Add-Inに関する既知の問題とその回避策について説明します。
リリース・ノートは、新しい情報が入手可能になった時点で定期的に更新されます。最新バージョンのリリース・ノートを参照できるように、次のOracle Business Intelligence Webサイトをチェックしてください。
http://www.oracle.com/technology/products/bi
このリリース・ノートは、次の各項で構成されています。
この項では、OracleBI Spreadsheet Add-Inのインストール要件に関する次の情報を提供します。
使用するPCが、次に示す最小ハードウェア要件を満たしている必要があります。
Pentium III 500MHzプロセッサを搭載した、IBM PCまたはIBM互換PC。
512MBのRAM。追加メモリーにより、パフォーマンスが大幅に向上します。
OracleBI Spreadsheet Add-Inファイルの解凍用に、100MBのハード・ドライブの空き容量。Oracle Technology Networkから最初にダウンロードするファイル用に、50MBの空き容量。ダウンロードしたファイルの内容を解凍した後は、このファイルを削除できます。
使用するPCが、次に示すソフトウェア要件を満たしている必要があります。
Microsoft Windows 2000またはMicrosoft Windows XP
Microsoft Excel 2000、Microsoft Excel XPまたはMicrosoft Excel 2003
OracleBI Spreadsheet Add-Inのリリース10.1.2.2では、レポートするデータを含むデータベースの次のバージョンがサポートされています。
Oracle9i Databaseリリース2(9.2.0.6以上)。
Oracle Database 10g リリース1(10.1.0.4以上)。
Oracle Database 10g リリース2(10.2.0.1以上)。
Oracle Database Enterprise Editionは、OLAPオプションとともに使用する必要があります。 また、次のものを使用する場合にも条件があります。
OracleBI Discoverer Plus OLAPで作成された計算済メンバー
5396619(OLAP C)以上のパッチを適用したOracle Database 10g リリース2パッチセット10.2.0.2を使用する必要があります。
Oracle 10g Analytic Workspace ManagerなどのOracleツールを使用して作成されたStandard Formのアナリティック・ワークスペースに接続する必要があります。
OracleBI Spreadsheet Add-Inの書戻し機能については、第5項「書戻しの設定」を参照してください。
ヒント: Oracle Database 10g リリース1からリリース2にアナリティック・ワークスペースをアップグレードする場合は、『Oracle OLAPアプリケーション開発者ガイド』の該当する項を参照してください。
サポートされているバージョンの最新情報は、動作保証済アプリケーションに関する情報として、次のURLに記載されています。
適切なOracle OLAPバージョンの構成方法の詳細は、『Oracle Business Intelligence Toolsインストレーション・ガイド』を参照してください。このマニュアルは、Oracle Technology Networkからダウンロードできます。
この項では、OracleBI Spreadsheet Add-Inのインストールに関する次の情報を提供します。
OracleBI Spreadsheet Add-Inをインストールする場合は、次のことに留意してください。
Excelを閉じる: OracleBI Spreadsheet Add-Inをインストールする前に、Excelを実行していないことを確認してください。インストール・プログラムを開始した後は、プログラムが完了するまでExcelを開かないでください。
エラー・ログ・ファイル: error.logファイルは、インストール時に特定のタイプの問題が発生したときに生成されます。オラクル社カスタマ・サポート・センターで問題を診断する場合に、このファイルが役立ちます。 このファイルは次のディレクトリにあります。
c:\Documents and Settings\
username
\Application Data\Oracle\BISpreadsheetAddin
OracleBI Spreadsheet Add-Inをインストールするには、次の手順を実行します。
Oracle Technology Networkから、OracleBI Spreadsheet Add-In用のインストールの実行可能ファイルをPCの一時ディレクトリにダウンロードします。
インストールの実行可能ファイルOBISpAddinInst_10.1.2.2.
xx
.exe
(xx
はバージョン番号)は、次の場所から入手できます。
http://download.oracle.com/otndocs/software/spreadsheet_addin
Microsoft Excelを実行していないことを確認します。
Windowsのエクスプローラで、実行可能ファイル名をダブルクリックします。
インストール・プログラムが開始されたら、「インストール」を選択します。
次の画面で、OracleBI Spreadsheet Add-Inをインストールするディレクトリを指定して「OK」をクリックします。
インストール・プログラムによってPCにファイルがコピーされ、ExcelにOracleBI Spreadsheet Add-Inが登録されます。
インストール・プログラムが完了すると、OracleBI Spreadsheet Add-Inに関する補足情報を表示するかどうかを指定できます。「終了」をクリックします。
インストール後は、PC上のExcelでOracleBI Spreadsheet Add-Inを実行できます。Excelを開始すると、メニュー・バーにOracleBIメニューが表示されます。
OracleBI Spreadsheet Add-Inを使用して最善の結果を取得するには、次のガイドラインに従ってください。OracleBIメニューまたはダイアログを使用してワークシート内のセルに値を追加した場合、これらの値を削除するには、OracleBIメニューまたはダイアログのみを使用する必要があります。たとえば、OLAP計算をワークシートに追加した場合、この計算を削除するにはOracleBIメニューの適切なオプションを使用します。計算が含まれる列の削除に、Excelの機能を使用しないでください。
ヒント: OracleBI Spreadsheet Add-Inのサンプルのワークブックは、この製品の機能を説明するOracle Business Intelligenceのサンプル・スキーマに同梱されています。 詳細は、第4.1.1項「使用可能な更新済サンプル」を参照してください。
OracleBI Spreadsheet Add-Inを使用する必要がなくなった場合は、アンインストールできます。 OracleBI Spreadsheet Add-Inをアンインストールするには、Windowsの「コントロール パネル」でプログラムの追加と削除の機能を使用します。その他に、OracleBI Spreadsheet Add-Inをインストールしたディレクトリにあるuninstall.exe
プログラムを実行する方法もあります。このアンインストール・プログラムは、プログラムの追加と削除の機能を使用したくない場合で、OracleBI Spreadsheet Add-Inをスタンドアロンのインストール・プログラムを使用してこのドキュメントの説明どおりにインストールした場合にのみ使用してください。
スタンドアロン・インストールのOracleBI Spreadsheet Add-Inのアンインストールに、Oracle Universal Installerを使用しないでください。
このリリースでは、不具合の修正以外に、重要な機能が提供されています。次のリストにその機能の大部分を示します。 すべての機能の詳細は、OracleBI Spreadsheet Add-Inの更新されたヘルプ・システムを参照してください。
計算済メンバー: OracleBI Discoverer Plus OLAPのウィザードを使用して計算済メンバーを作成し、OracleBI Spreadsheet Add-Inで表示できます。
書戻し: 適切な権限を使用して、Oracleデータベースのアナリティック・ワークスペースにデータを書き戻すことができます。 データの計算および検証を実行することもできます。計算および検証はサーバーで実行されます。 第5項「書戻しの設定」を参照してください。
Discovererカタログのサポート: OLAPクエリーで使用するために、Discovererカタログから計算、保存済選択および計算済メンバーを保存および取得できます。
ワークブック内での計算および保存済選択の共有: ワークブックがDiscovererカタログに接続されていない場合でも、ワークブック内のクエリー間で計算および保存済選択を共有できます。
ツールバー: ツールバー・ボタンを使用すると、以前はメニューおよびキーストロークによってのみ使用可能だったアクションを実行できます。
フローティングOracleBIクエリー・エディタ: クエリーの編集中にExcel画面の上部にクエリー・エディタを表示させておくことができます。
クエリーの高度なリフレッシュ: ワークブック内のすべてのクエリーをリフレッシュするなど、1回のリクエストで複数のクエリーをリフレッシュできます。
VBAマクロ: 多数のVBAマクロをコールして、書戻しおよびその他の操作をプログラムによって実行できます。
この項では、OracleBI Spreadsheet Add-Inのリリース・ノートを提供します。この項の構成は、次のとおりです。
この項では、OracleBI Spreadsheet Add-Inに関する一般的な問題とその回避策を提供します。この項の構成は、次のとおりです。
このリリースで使用可能になった新機能を使用する際に役立つ、新規および更新されたサンプル・スキーマSH_OLAPおよびCS_OLAPを入手できます。 次のリストに示すように、これらのサンプル・スキーマとそのインストールおよび使用に関する情報をダウンロードできます。
SH_OLAPスキーマの特性は次のとおりです。
SH_OLAPスキーマは、Oracle Database 10g リリース2のStandard Formで作成されています。したがって、OracleBI Spreadsheet Add-Inの計算済メンバーと書戻しを含む、10.1.2.2リリースのすべての機能がサポートされます。
このスキーマは、サポートされているバージョンのOracle Database 10g リリース2にのみインストールする必要があります。
このスキーマは予測機能をサポートしていないため、以前CS_OLAPスキーマを使用していたOracleBI Beansサンプル・アプリケーションでは使用することはできません。 予測機能のサポートは、将来のリリースでこのスキーマに追加される予定です。
スキーマのファイルには次のURLを使用してアクセスできます。
http://download.oracle.com/otndocs/products/bi/samples/bi_10_1_2_2_samples.zip
CS_OLAPスキーマの特性は次のとおりです。
CS_OLAPスキーマは、Oracle Database 10g リリース2のStandard Formで作成されていません。したがって、10.1.2.2リリースのすべての機能をサポートしているわけではありません。
CS_OLAPスキーマは、最終リリース以降に複数の不具合の修正により更新され、時間ディメンションの最新のラベルを含むように変更されました。 インストール・スクリプトが変更され、Oracle9i リリース2データベースはサポートされなくなりました。 このスキーマは、サポートされているバージョンのOracle Database 10g リリース1以上にのみインストールしてください。
このスキーマでは、予測機能をサポートするためのメタデータおよび構造体がアナリティック・ワークスペースに含まれています。 したがって、Executive Insightなどの従来のOracleBI Beansサンプル・アプリケーションがサポートされます。
スキーマのファイルには次のURLを使用してアクセスできます。
http://download.oracle.com/otndocs/products/bi/samples/bi_10_1_2_v2_samples.zip
以前のリリースでは、次のファイルはインストール・ディレクトリ(通常はc:\Program Files\Oracle\BIAddin
という名前)に格納されていました。
oraolapxl.prefs
: ユーザー・プリファレンスを含むファイルです。
oraolapxl.con
: ユーザーが作成した接続に関する情報を含むファイルです。
リリース10.1.2.2以降、ファイルはユーザーのApplication Dataディレクトリ(通常はc:\Documents and Settings\
username
\Application Data\Oracle\BISpreadsheetAddin
という名前)に格納されます。
既存のインストールにOracleBI Spreadsheet Add-Inリリース10.1.2.2をインストールすると、この2つのファイルはこの新しい場所にコピーされます。
Excelのインスタンスを1つ起動した後、デスクトップ上のExcelアイコンをクリックするか別の類似する方法で2つ目のインスタンスを起動した場合、2つ目のインスタンスにはOracleBIメニューが表示されません。この問題を回避するには、Excelのインスタンスを1つのみ起動し、「ファイル」メニューから「新規作成」を選択してExcel内から新規ワークブックを作成し、「ワークブック」アイコンをクリックします。
次の状況でOLAPクエリーを含むワークシートの名前を変更する場合、注意が必要です。
OracleBI Spreadsheet Add-Inがインストールされていないかまたは実行されていないPC、またはOracleBI Spreadsheet Add-Inの起動を遅延しているPC上で、OLAPクエリーを含むワークシートを開く場合は、そのワークシートの名前を変更しないでください。このような状況でワークシート名を変更すると、OracleBI Spreadsheet Add-Inでは、次にワークシートを開くときに、そのワークシート上のクエリーをデータベースに関連付けることができません。
OracleBI Spreadsheet Add-Inが実行中かどうかは、Excelのメニュー・バーにOracleBIの完全なメニューが含まれているかどうかを確認することで容易に判断できます。
手動計算をオンに設定している場合、OracleBI Spreadsheet Add-Inを起動したときに、この設定がオンになっていることを通知するメッセージが表示されます。デフォルトでは、計算は自動に設定されています。 Excelの「オプション」ダイアログの「計算方法」タブで計算設定を変更できます。 手動計算をオンに設定しているときにワークシート名を変更した場合は、[F9]キーを押して強制的に再計算を実行し、名前の変更を認識できるようにする必要があります。
OracleBI Spreadsheet Add-Inで日付タイプのメジャーを表示しようとすると、Excelで日付メジャーのセルのデータがテキスト文字列に変換されます。
「デフォルト・オプション」ダイアログの「一般」タブにおける「新しいクエリーにデフォルトのクエリー・フォーマットを使用」オプションが拡張されました。以前は、このボックスの選択を解除した場合、OracleBI Spreadsheet Add-Inではフォーマットが適用されませんでしたが、クエリーの作成後に追加されたユーザー・フォーマットの検出および再適用が試行されました。フォーマット適用の一環として、OracleBI Spreadsheet Add-Inではすべての数値フォーマットが再設定されました。この動作は予期できないものであり、望ましくありませんでした。
このリリースでは、このボックスの選択を解除した場合、OracleBI Spreadsheet Add-Inにより、クエリーの変更時にフォーマットの検出および適用は行われません。つまり、OracleBI Spreadsheet Add-Inではすべてのユーザー・フォーマットが保持されます。これは、すべてのフォーマットの保持はユーザー自身が行う必要があるということでもあります。たとえば、編集操作によりクエリーの構造を変更した場合、色および数値のフォーマットが目的のセルに適用されない可能性があります。すべてのセルを手動でフォーマットする必要があります。
このチェック・ボックスを選択した場合、OracleBI Spreadsheet Add-Inによりデフォルトのフォーマットがクエリーに適用されます。この動作は変更ありません。
次のような状況では、編集中の変更が失われる場合があります。 クエリー内のすべてのセルを選択して切り取り、同じワークシート内の別の場所に貼り付けて、そのクエリーを編集する場合などです。 編集中、クエリーの本体が元の場所へ戻り、編集内容は失われ、ページ・コントロールが新しい場所に残ります。
このような状況が発生するのは、移動したセルに関する十分な情報がExcelからOracleBI Spreadsheet Add-Inに提供されていないためです。 このような状況を回避するには、切取りおよび貼付け操作の直後、クエリーの編集を始める前に、クエリーをリフレッシュするかワークブックを保存します。
OracleBI Spreadsheet Add-Inでは、作業中、選択をDiscovererカタログに保存できます。 選択を保存しようとしているカタログ内のフォルダに対して書込み権限がない場合、これに対する警告メッセージは表示されず、選択は保存されるように見えますが、実際には保存されません。 保存済選択を検索しようとしたときに、この状況を発見することになります。
この問題を回避するには、適切な権限があることがわかっているフォルダにのみ選択を保存します。
値がすべてNAであるか、値がすべて0(ゼロ)およびNAである行を非表示にし、データを戻さないクエリーを作成した場合、「データなし」というテキストを含むセルしか表示されなかったり、そのクエリーを再編集できない可能性があります。
通常、クエリー領域内のセルを選択し、OracleBIメニューから「クエリーの編集」を選択して、クエリーの編集プロセスを開始できます。値がすべてNAである行を非表示にしており、データを戻さないクエリーを作成するとします。 その結果、ワークシートはすべての行が非表示になり、OracleBI Spreadsheet Add-Inは「データなし」というテキストを含むセルを作成しようとします。
ワークシートにデータを含むセルがなく、「データなし」というテキストを含むセルがないためにクエリーを編集できない場合は、次の手順を実行してこの問題を回避します。
ワークブックに変更を保存せずにExcelを終了します。
最後に保存した時点までクエリーをリストアするために、ワークブックを開き直します。
OracleBI Discoverer Plus OLAP、OracleBI Spreadsheet Add-InおよびOracleBI Beansのクエリー・エディタでは、「ディメンション」パネルの「条件」タブの属性の表示に影響する既知の問題があります。 クエリー・エディタで作業しているときに、「ディメンション」パネルにアクセスして階層を選択し、「選択可能条件」タブを選択するとします。 「条件」タブで「一致」フォルダにドリル・インします。 属性を持つ条件を作成できる場合、属性の行が表示されます。 属性名のハイパーリンクをクリックすると、選択した階層に関連付けられた属性のみが表示されるのではなく、そのディメンションのすべての属性をリストするドロップダウン・ボックスが表示されます。
この問題の解決策はありません。
デフォルトでは、OracleBIツールバーは、Excelウィンドウの左側にドッキングして表示されます。 Excelセッション中に、ツールバーを別の場所に移動したり、ドッキングを解除することもできます。 Excelを終了して再起動すると、他のExcelツールバーと異なり、OracleBIツールバーはデフォルトの場所に戻ります。 この問題への対処は、Excelを起動するたびにツールバーを目的の位置に移動します。
ワークシートの変更が保存されていない状態でExcelを閉じると、変更を保存するかどうかを確認する前にExcelによってOracleBI Spreadsheet Add-Inが閉じられます。「キャンセル」を選択した場合、OracleBI Spreadsheet Add-Inはすでに閉じていてもExcelは開いたままとなります。Spreadsheet Add-Inを引き続き使用するには、Excelを停止して再起動する必要があります。
複数のユーザーがパーティション化されたキューブから読取り/書込みクエリーにアクセスして、その同じキューブに書き戻す場合、次のようなパーティション化されたキューブに関するエラーが表示されることがあります。
Sheet1!C6 - Object WBDEMO!BUDGET_CUBE_PART_TIME_PRT_TOPVAR is locked by another user.
このエラーは、次のような状況で発生します。
複数ユーザーが「ファイル」メニューから「保存」を選択して変更をデータベースに保存しようとした場合。 この問題を回避するには、別のユーザーが保存を完了するまで待機してから、最初のユーザーが保存操作を再試行します。
複数ユーザーがOracleBIメニューから「今すぐ計算および検証(&V)」を選択して、計算および検証を実行しようとした場合。 この問題を回避するには、次の方法を使用します。
読取り専用モードでのみ計算および検証を実行します。
別のユーザーが計算および検証を完了するまで待機してから、最初のユーザーが操作を再試行します。
同じマシンで2人のユーザーがOracleBI Spreadsheet Add-Inを実行している場合、他のユーザーは次の手順を手動で実行する必要があります。
oraolapxl.prefs
およびoraolapxl.con
ファイルを他のユーザーのApplication Dataディレクトリにコピーして、これらのファイルの独自のコピーを使用できるようにします。 第4.1.2項「新しい場所に格納されるユーザー・ファイル」を参照してください。
Excelに、「ツール」メニューから「アドイン」を選択して、OracleBI Spreadsheet Add-Inを手動でロードします。
Sun JRE 1.4バグ4688797により、コンピュータにトルコ語の地域設定が含まれる場合に、データベース・スキーマへの接続時に問題が発生する可能性があります。「I」または「i」などの特定の文字が含まれるユーザー名(bibdemoなど)でデータベース・スキーマに接続しようとすると、問題が発生します。影響を受ける文字の詳細は、Sun JREバグを参照してください。
この問題を回避するには、トルコ語の地域設定を使用しないようにするか、対象となる文字が含まれないユーザー名を使用してください。
次のリストは、VBAマクロの問題を示しています。
BIA_Disconnect()マクロをコールし、QueryName引数に値を指定した場合、マクロは、指定されたクエリー内にアクティブなセルがないかぎり、そのクエリーを切断しません。 引数を指定せずにBIA_Disconnect()マクロをコールすると、問題は発生せず、すべてのクエリーが切断されます。
この問題を回避するには、クエリーを指定する必要があるときに、BIA_Disconnect()マクロをコールする前にアクティブなセルを設定します。
OracleBIメニューでは、複数のキーボード・ニーモニックが変更されました。 OracleBIメニューからメニュー項目を起動するために、SendKeysコマンドを使用するVBAコードを作成した場合は、そのコードとメニューを比較して、正確かどうかを確認してください。
この項では、Oracle OLAPオプションの既知の問題について説明します。これらの問題は、OracleBI Spreadsheet Add-Inなど、OLAPデータにアクセスするすべての製品に影響します。
Oracle9i(リリース2)OLAPオプションでは、データベース・リソースが適切に解放されない場合があります。 これによって、メモリー消費量が極端に増える可能性があります。リソースを解放するには、OracleBI Spreadsheet Add-InまたはカスタムOracleBI Beansアプリケーションを閉じます。
Oracle OLAP 10g リリース1バージョン10.1.0.4のアナリティック・ワークスペースで実行する場合、パフォーマンス上の問題が発生する可能性があります。これらの問題を回避するには、必ずOracleMetalinkで該当するOracle OLAPパッチの有無を確認します。URLは次のとおりです。
この項では、OracleBI Spreadsheet Add-Inのユーザー向けに書戻しを設定するデータベース管理者およびアプリケーション開発者に情報を提供します。この項の構成は、次のとおりです。
重要: 書戻しは非常に強力な機能です。 Oracle OLAPおよびアナリティック・ワークスペースを十分に理解している場合のみ、書戻しを実装してください。
OracleBI Spreadsheet Add-Inのデータベース管理者またはアプリケーション開発者は、次の2つの場合に書戻しを使用できます。
データベース内のアナリティック・ワークスペースに値を永続的に書き戻す場合。
アナリティック・ワークスペースから計算および検証プログラムが各値について実行されるようにする場合。 このタイプの書戻しは、Excel形式の計算をシミュレーションできます。
このOLAP DMLプログラムは、ユーザーによるExcelワークシートへのデータ入力によってトリガーされます。 アクティブなクエリー内のすべての値について、セルの値に変更があるかどうかがスキャンされます。 変更が見つかった場合、その変更はアナリティック・ワークスペースに発行されます。データベースへはコミットされません(つまり、永続的には保存されません)。 OracleBI Spreadsheet Add-Inでは、アナリティック・ワークスペースからの最新のデータでクエリーがリフレッシュされます。
このアプローチには、「what-if分析」とも呼ばれる特色があります。 このタイプの分析では、ユーザーは、値を入力して、変更された値が合計など他の値に及ぼす影響を確認します。 ユーザーは変更の影響を表示した後、ワークシートに値を永続的に保存せずに破棄(読取り専用で接続している場合)したり、アナリティック・ワークスペースへ戻る(読取り/書込み可能で接続している場合)ことができます。
書戻しは、書戻し用に設計されているアナリティック・ワークスペースでのみ実行するようにしてください。 書戻しに使用するアナリティック・ワークスペースを設計するデータベース管理者は、次の考慮事項に従う必要があります。
データベース・アクセス: 次の要件に従う必要があります。
シングルライター・モードでは、Oracle Database 10g リリース1(10.1.0.4以上)を使用します。
圧縮されたコンポジットを持つマルチライター・モードでは、5146470以上のパッチを適用したOracle Database 10g リリース2パッチセット10.2.0.2を使用します。
Oracle 10g Analytic Workspace ManagerなどのOracleツールを使用して作成されたStandard Formのアナリティック・ワークスペースに接続します。
ユーザー・アクセス: アナリティック・ワークスペースに書戻しを行うユーザーが適切な権限を持っていることを確認する必要があります。
PERMIT: OLAP DML PERMITコマンドを使用してアナリティック・ワークスペースのスコーピングを実行する場合は、『Oracle OLAP DMLリファレンス』のPERMIT _READおよびPERMIT _WRITE起動プログラムに関する情報を読んで理解しておいてください。 特に、起動プログラムに関する次の点に注意してください。
OracleBI Spreadsheet Add-Inでアナリティック・ワークスペースの読取り専用接続が確立されると、PERMIT_READプログラム(存在する場合)が実行されます。
OracleBI Spreadsheet Add-Inでアナリティック・ワークスペースの読取り/書込み接続が確立されると、PERMIT_WRITEプログラム(存在する場合)が実行されます。
重要: PERMIT_WRITE起動プログラムの使用については十分に理解しておいてください。PERMIT_WRITEプログラムでエラーが発生すると、アナリティック・ワークスペースの外にロックされる場合があります。
データ型: 書戻しを実行する場合、ユーザーが入力できるのは、サポートされているデータ型(整数、小数およびテキスト)の値のみです。 日付型およびブール型はサポートされていません。
パーティション化方法: Oracle OLAPドキュメントの説明に従って、書戻しに合せた適切なパーティション化方法を実装する必要があります。
集計に関する考慮事項: 書戻し用に集計された値を処理する場合、注意が必要です。 第5.2.1項「集計の際の考慮事項とは」を参照してください。
グローバル・コンポジット: グローバル・コンポジットを使用する場合、アナリティック・ワークスペースではマルチライター接続はサポートされません。 グローバル・コンポジットの詳細は、Analytic Workspace Managerのヘルプを参照してください。
値のキャッシング: デフォルトでは、標準形式内のアナリティック・ワークスペースは、ユーザーのセッション中に動的に計算された集計値をキャッシュします。 書戻しソリューションをデバッグする際に、SESSCACHEオプションを「いいえ」に設定することで、動的に計算された集計値のセッション・キャッシングを一時的に無効にすると便利な場合があります。
追加情報: 詳細は、次のソースを参照してください。
Oracle OLAPのマルチライター機能の詳細は、Oracle OLAPドキュメント、特に『Oracle OLAP DMLリファレンス』を参照してください。 AGGREGATEコマンド、AGGREGATE関数、AGGMAPコマンド内のCACHE文、CLEARコマンド、SESSCACHEオプションおよび$VARCACHEプロパティのトピックを参照してください。
このトピックに関するエンド・ユーザー情報については、OracleBI Spreadsheet Add-Inヘルプ・システムの書戻しのトピックを参照してください。
OracleBI Spreadsheet Add-Inの書戻しに影響する重要な既知の問題については、第4項「リリース・ノート」を参照してください。
アナリティック・ワークスペース内のキューブの集計方法は、次のリストに示すように、どのデータ・セルが更新対象となるか、および更新がどのような結果になるか、ということに影響します。
リーフ・レベルへのデータの書戻し: 通常、ユーザーには最下位のリーフ・レベルでのデータ入力を許可します。 クエリーの作成時には、ページ・エッジ上にあるディメンションをすべて考慮するようにしてください。
ユーザーがリーフ・レベルで入力したデータの影響を集計レベルで確認するには、別の手順が必要です。 このとき、事前計算済の集計レベルがある、またはキャッシングが有効になっている場合は、AGGREGATEコマンドを再実行するか、キャッシュをフラッシュする(事前計算済のレベルがない場合)必要があります。
集計レベルへのデータの書戻し: ユーザーに集計値へのデータ入力を許可する場合は、注意が必要です。次のガイドラインに従う必要があります。
動的に計算された集計レベルに対してユーザーが書き戻したデータは、他のレベル(そのレベルの上または下のレベル)に影響しません。
特定の集計レベルについてのみユーザーにデータの書戻しを許可する場合は、キューブの集計計画でそれらのレベルを事前計算済と指定します。
ユーザーが事前計算済の集計レベルに書き戻したデータが影響する範囲は、キャッシュされていない、動的に計算された上位レベルの集計値で、次の事前計算済の集計レベルまで(そのレベルは含まない)です。 ユーザーが上位の集計レベルでそのデータの影響を確認するときにキャッシングが有効になっている場合は、AGGREGATEコマンドを再実行するか、キャッシュをフラッシュする(事前計算済の上位レベルがない場合)必要があります。
下位レベルで新規に書き戻されたデータの影響を確認するユーザーに必要な、割当てロジックを実行する必要があります。
書込みトリガーをターゲットの変数または式に添付することで、書戻しデータの自動割当てを集計レベルで処理できます。 このトリガーは、オブジェクトが割当て(=)コマンドのターゲットである場合に実行されるOLAP DMLプログラムです。 式の書込みトリガーを使用すると、ソース・データ変数に書き戻して、値を詳細レベルに割り当てることもできます。
NAとしてのデータの書戻し: ユーザーは、リーフ・レベルおよび事前計算済集計レベルでNAデータを書き戻すことができます。 AGGREGATE関数は、NA値が発生したときに独自の動的な計算をトリガーするため、動的に計算された集計レベルでNAデータを書き戻すことはできません。
OracleBI Spreadsheet Add-Inには、書戻しをサポートする次のユーザー・インタフェース要素が含まれています。
「接続」ダイアログ: 「接続」ダイアログには、書戻しに影響する2つのボックスがあります。
「読取り専用」ボックス: このボックスでは、ユーザーがデータベースへの読取り専用接続を確立するかどうかを指定します。デフォルトでは、このボックスは選択されています。 ユーザーが適切な権限を持っていて、セルにデータを入力する必要がある場合は、このボックスの選択を解除して読取り/書込み接続を確立できます。
「Oracle OLAPによる計算および検証の有効化」ボックス: このボックスは、ユーザーがワークシートに入力したデータについて、Oracle OLAPオプションから計算および検証を実行するかどうかを指定します。 読取り専用接続の場合、デフォルトではこのボックスは選択されていません。ユーザーは、読取り専用接続を確立して計算および検証操作を実行する場合は都度、このボックスをチェックする必要があります。
「オプション」ダイアログ: 「オプション」ダイアログには、「計算および検証」タブがあります。 このタブには、ユーザーが書戻し中に値の計算および検証をいつ行うかを指定できる次のオプションがあります。
「自動」: Oracle OLAPからのデータを含むワークシートのセルにユーザーが入力する各値を、自動的に計算および検証するように指定します。
「手動」: ユーザーが適切なメニュー・オプションまたはツールバー・ボタンを選択したときにのみ、Oracle OLAPからのデータを含むセルを計算および検証するように指定します。
メニュー・オプションおよびツールバー・ボタン: 書戻しに影響するメニュー・オプションおよびツールバー・ボタンは、次のとおりです。
「今すぐ計算および検証(&V)」: OracleBIメニューおよびツールバーのこのオプションは、ユーザーが現在のワークシートに入力したOLAP値を計算および検証するように指定します。
「保存」: Excelの「ファイル」メニューおよびツールバーのこのオプションは、ユーザーが入力したOLAP値を計算および検証し、変更内容をアナリティック・ワークスペースに保存するように指定します。 変更は、同じ読取り/書込み接続を使用するすべてのクエリーについて保存されます。 変更は、ワークブック・ファイルにも保存されます。
Excelからアナリティック・ワークスペースにデータを永続的に書き戻すユーザーは、次の手順を実行する必要があります。
第5.2項「書戻しを設計する際の考慮事項」に指定されている要件に従います。
新しい空のワークブックでExcelを起動し、メニューから「新規クエリー」を選択します。
「接続」ダイアログで、次の手順を実行します。
「読取り専用」ボックスの選択を解除します。
データベースに接続するための適切な情報を入力します。
「OK」を選択します。
Query Editorで、ユーザーが値を入力するクエリーを作成します。
重要: ユーザーは、ワークシートで編集可能な値がどれかということを理解している必要があります。 ユーザーは、OLAP計算および計算済メンバーを含むセルに値を入力でき、この入力について何の通知も受けませんが、これらの値をアナリティック・ワークスペースに保存することはできません。 クエリーに計算または計算済メンバーを含める場合は、ワークシートに説明および視覚的な手掛りを追加するなど、ユーザーがこの制限を理解できるようにしてください。
変更内容をワークブックに保存して、ワークブックを閉じます。
ワークブックをユーザーに送信します。
値をアナリティック・ワークスペースに書き戻すには、OracleBI Spreadsheet Add-Inヘルプ・システムの書戻しの実行に関するトピックに記載されている手順を実行します。 ワークブックは最後に読取り専用の設定で保存されたため、「接続」ダイアログの「読取り専用」ボックスの選択が解除されます。
計算および検証用のデータを書き込む場合、次の手順を実行する必要があります。
第5.2項「書戻しを設計する際の考慮事項」に指定されている要件に従います。
新しい空のワークブックでExcelを起動し、メニューから「新規クエリー」を選択します。
「接続」ダイアログで、次の手順を実行します。
「読取り専用」ボックスの選択を解除します。
「計算および検証の有効化」ボックスをチェックします。
データベースに接続するための適切な情報を入力します。
「OK」を選択します。
Query Editorで、ユーザーが値を入力するクエリーを作成します。
重要: ユーザーは、ワークシートで編集可能な値がどれかということを理解している必要があります。 ユーザーは、OLAP計算および計算済メンバーを含むセルに値を入力でき、この入力について何の通知も受けませんが、予測できない結果が生じる可能性があります。 クエリーに計算または計算済メンバーを含める場合は、ワークシートに説明および視覚的な手掛りを追加するなど、ユーザーがこの制限を理解できるようにしてください。
計算および検証を実行するOLAP DMLプログラムを格納するアナリティック・ワークスペースを決定します。 次の点を考慮してください。
ユーザーが問い合せるデータを含む同じアナリティック・ワークスペースにプログラムを格納できます。 ワークスペースは、接続時にユーザーのセッションに添付されます。
アプリケーションのプログラムを格納するように指定されているアナリティック・ワークスペースにプログラムを格納できます。 ユーザーのセッション中にプログラムを使用できるように、このワークスペースを添付するようにする必要があります。
Analytic Workspace ManagerまたはOLAPワークシートを使用して、適切なワークスペースにOLAP DMLプログラムを作成します。 第5.5.1項「OLAP DMLプログラムを作成する方法」を参照してください。
OLAP DMLプログラムを登録するには、BIA_RegisterCalcValidationProgram()マクロを使用します。 次のコード例では、ワークシート内のクエリーの名前はQuery 1で、OLAP DMLプログラムの名前はwbvalidatorです。 データと同じアナリティック・ワークスペース内にプログラムが存在しない場合は、owner.workspace!program
の形式(pedro.mydemo!wbvalidator
など)で、プログラムの完全修飾名を指定する必要があります。
Private Sub CommandButton1_Click() BIA_RegisterCalcValidationProgram", "Query 1", "wbvalidator" ' comment MsgBox "Calculation & Validation enabled." End Sub
auto_openプロシージャにBIA_RegisterCalcValidationProgram()マクロを含めると、ワークブックを開くときに計算および検証用のプログラムを自動的に登録できます。
変更内容をワークブックに保存して、ワークブックを閉じます。
ワークブックをユーザーに送信します。
計算および検証用のデータを作成するには、OracleBI Spreadsheet Add-Inヘルプ・システムの書戻しの実行に関するトピックに記載されている手順を実行します。
OLAP DMLプログラムを作成するには、次の手順を使用します。
Analytic Workspace Managerで、プログラム内で参照する必要のあるオブジェクト名を検索して書き留めます。 これらのオブジェクトには、ユーザーが値を作成するメジャーの名前、およびそのメジャーのディメンションとディメンション値が含まれます。
たとえば、ユーザーはOracleBI Spreadsheet Add-In内の販売メジャーを選択できます。Analytic Workspace Managerでは、販売メジャーのオブジェクト名はWB_DEMO.SH_AW!SALESになります。
Analytic Workspace Managerで、プログラムを作成するアナリティック・ワークスペースを右クリックし、「OLAP Worksheet」を選択します。
ユーザーが問い合せているデータを含む同じアナリティック・ワークスペース、またはアプリケーション用のプログラムを格納するように指定されているワークスペースにプログラムを格納できます。
コマンドラインで次のように入力します。
DEFINE WBVALIDATOR PROGRAM
プログラムを編集するには、次のように入力します。
EDIT WBVALIDATOR
プログラムのコードを入力します。 第5.6項「計算および検証プログラムのコード例」を参照してください。
変更内容を保存し、エディタを終了します。
プログラムをデータベースに保存するには、コマンドラインで次のように入力します。
UPDATE COMMIT
OLAPワークシートを終了します。
OLAP DMLの詳細は、『Oracle OLAPアプリケーション開発者ガイド』および『Oracle OLAP DMLリファレンス』を参照してください。
この項では、OracleBI Spreadsheet Add-In内の様々なメジャーの特定の範囲内に入力されるデータを検証する、WBVALIDATORというOLAP DMLプログラムの例について説明します。この項の構成は、次のとおりです。
WBVALIDATORプログラムは、ユーザーが更新したすべてのセルに対して実行されます。 Oracle OLAP内の書戻しエンジンは、完全修飾データ参照(QDR)およびユーザーがセルに入力したデータ値をプログラムに渡します。 次に、プログラムはQDRとデータ値をチェックして、適切なアクションを実行します。 エラーが発生した場合、プログラムはOracleBI Spreadsheet Add-Inに表示する文字列を戻します。
WBVALIDATORプログラムは、書戻しエンジンから渡される1つの引数を使用します。 渡される文字列には、アクティブなメジャー、現在のディメンション値および書き戻されるデータ値に関する情報が含まれます。 この文字列引数のフォーマットは次のとおりです。
schema.awname!variable_name(schema.awname!dimension1_name 'dimension1_value\', schema.awname!dimension2_name 'dimension2_value\'... ,schema.awname!dimensionN_name 'dimensionN_value\')=2000
プログラムに渡される引数の例を次に示します。
SH_OLAP.SH_AW!SALES_PRT_TOPVAR(SH_OLAP.SH_AW!SALES_PRT_MEASDIM 'REVENUE' SH_OLAP.SH_AW!TIME '1717',SH_OLAP.SH_AW!GEOGRAPHIES '52785', SH_OLAP.SH_AW!PRODUCTS '15',SH_OLAP.SH_AW!CHANNELS '3')=12
データを計算および検証するには、WBVALIDATORプログラムが実行されているメジャーの名前を使用する必要があります。 次のコードは、SH_OLAPデータベース・スキーマ内の営業収益メジャーを指定する方法を示しています。
measID = 'SH_OLAP.SH_AW!SALES_PRT_TOPVAR(SH_OLAP.SH_AW!SALES_PRT_MEASDIM \'REVENUE\''
WBVALIDATORプログラムでは、ユーザーがセルに入力したデータ値(12345など)を把握する必要があります。プログラムに渡される引数が_qdrという変数に格納される場合、次のコード行により、引数からデータ値が抽出され、その名前が_valueという変数に格納されます。
_value = blankstrip(extchars(_qdr, findchars(_qdr, '=') + 1), BOTH)
計算および検証プログラムは、ユーザーがExcel内のセルをクリアしてその変更を保存した場合について、処理を行う必要があります。 空のセルを処理しないと、エラーが発生し、予測できない結果が生じる可能性があります。 プログラムでは、NA値を検索することで空のセルをチェックできます。 次の例では、プログラムはNA値をチェックして、NA値が見つかった場合はプログラムを終了します。 別の方法でNA値を処理するプログラムを作成することもできます。
if nafill(_value, 'NA') eq 'NA' then return
WBVALIDATORプログラムでは、適切なアクションを実行するために、各ディメンションの値を把握しておく必要があります。 次の例に示すように、特定のディメンションの値を検出するために、プログラムではOLAP DML EXTCHARSおよびFINDCHARS関数を使用して、まず値名の後のテキストを削除し、次に値名の前のテキストを削除します。
" Find the QDR value for PRODUCTS ProdID = 'SH_OLAP.SH_AW!PRODUCTS' _ProdQDRValue = extchars(_qdr, findchars(_qdr, '\'', - findchars(_qdr, ProdID))+1) _ProdQDRValue = extchars(_ProdQDRValue, 1, findchars(_ProdQDRValue, '\'')-1)
WBVALIDATORプログラムで必要な値が取得されると、条件をチェックして、適切なアクションを実行できます。 たとえば、ユーザーが入力した値が特定の制限内にあるかどうかを検証できます。 値が制限を超えている場合、エラー・メッセージを表示できます。
次のコード例では、値が200,000を超えているかどうかをチェックし、超えていない場合はエラー・メッセージ・テキストを_retcode変数に格納します。 RETURNコマンドは、Excel内のエラー・メッセージ・ボックスにテキストを表示します。
if convert(_value, decimal) le 200000 then _retcode = joinchars('Sales Revenue for ', _TimeQDRLongDesc, - ' must be above $200000') return _retcode
値が許可された範囲内にある場合に計算を実行する例については、完全なプログラム・コードを参照してください。
この項では、WBVALIDATORプログラムの完全なコードを示します。
DEFINE WBVALIDATOR PROGRAM PROGRAM " This program is a sample OLAP DML program that can be used " with the BI Beans write-back engine " or the OracleBI Spreadsheet Add-in write-back feature. " It demonstrates how to find data and dimension values and " process them for validation purposes, " in this case, to check whether values entered are in a certain range. " The program is called once for each cell that has been updated. " You should be familiar with OLAP DML in order to create or " modify such a program. arg _qdr text " Argument to program " Contains full string of QDR pairs/data values " from the write-back engine for all cells. vrb _value text " Contains the data value vrb _retcode text " Return code from this program will be " passed back to add-in for display vrb _numeric text vrb _text text vrb measID text " Must be set to full measure ID from first part of _qdr vrb ProdID text vrb _ProdQDRValue text " After arguments have been parsed, this " variable contains the PRODUCT dimension value. vrb GeogID text vrb _GeogQDRValue text " After arguments have been parsed, this " variable contains the GEOGRAPHY dimension value. vrb ChanID text vrb _ChanQDRValue text " After arguments have been parsed, this " variable contains the CHANNEL dimension value. vrb TimeID text vrb _TimeQDRValue text " After arguments have been parsed, this " variable contains the TIME dimension value. vrb _TimeQDRLongDesc text vrb _dimLongDesc text trap on error noprint _retcode = '0' if findchars(_qdr, '=') gt 0 then do " Specify measure for the program to process, in this case 'Sales Revenue' measID = 'SH_OLAP.SH_AW!SALES_PRT_TOPVAR(SH_OLAP.SH_AW!SALES_PRT_MEASDIM \'REVENUE\'' " Exit if not correct measure if findchars(_qdr, measID) eq 0 then return " Parse arguments to find MEASURE data value _value = blankstrip(extchars(_qdr, findchars(_qdr, '=') + 1), BOTH) " Find the QDR value for PRODUCTS ProdID = 'SH_OLAP.SH_AW!PRODUCTS' _ProdQDRValue = extchars(_qdr, findchars(_qdr, '\'', - findchars(_qdr, ProdID))+1) _ProdQDRValue = extchars(_ProdQDRValue, 1, findchars(_ProdQDRValue, '\'')-1) " Find the QDR value for GEOGRAPHIES GeogID = 'SH_OLAP.SH_AW!GEOGRAPHIES' _GeogQDRValue = extchars(_qdr, findchars(_qdr, '\'', - findchars(_qdr, GeogID))+1) _GeogQDRValue = extchars(_GeogQDRValue, 1, findchars(_GeogQDRValue, '\'')-1) " Find the QDR value for CHANNELS ChanID = 'SH_OLAP.SH_AW!CHANNELS' _ChanQDRValue = extchars(_qdr, findchars(_qdr, '\'', - findchars(_qdr, ChanID))+1) _ChanQDRValue = extchars(_ChanQDRValue, 1, findchars(_ChanQDRValue, '\'')-1) " Find the QDR value for TIME TimeID = 'SH_OLAP.SH_AW!TIME' _TimeQDRValue = extchars(_qdr, findchars(_qdr, '\'', - findchars(_qdr, TimeID))+1) _TimeQDRValue = extchars(_TimeQDRValue, 1, findchars(_TimeQDRValue, '\'')-1) " Get TIME long description to use in message dimLongDesc = lmt(name to obj(property 'AW$ROLE') eq 'ATTRDEF' and - obj(property 'AW$PARENT_NAME') eq 'TIME' and - obj(property 'AW$TYPE') eq 'MEMBER_LONG_DESCRIPTION') _TimeQDRLongDesc = &_dimLongDesc(TIME _TIMEQDRValue) " Handle NA values by setting cells to NA if nafill(upcase(_value), 'NA') eq 'NA' then do push PRODUCTS GEOGRAPHIES CHANNELS limit PRODUCTS to _ProdQDRValue limit GEOGRAPHIES to _GeogQDRValue limit CHANNELS to _ChanQDRValue SH_OLAP.SH_AW!SALES_PRT_TOPVAR(SH_OLAP.SH_AW!SALES_PRT_MEASDIM 'REVENUE' TIME '1717') = NA SH_OLAP.SH_AW!SALES_PRT_TOPVAR(SH_OLAP.SH_AW!SALES_PRT_MEASDIM 'REVENUE' TIME '1718') = NA SH_OLAP.SH_AW!SALES_PRT_TOPVAR(SH_OLAP.SH_AW!SALES_PRT_MEASDIM 'REVENUE' TIME '1719') = NA pop PRODUCTS GEOGRAPHIES CHANNELS return doend " Display message if Sales Revenue is " less than 200000 or more than 2000000 if convert(_value, decimal) le 200000 then _retcode = joinchars('Sales Revenue for ', _TimeQDRLongDesc, ' - must be above $200000') if convert(_value, decimal) gt 2000000 then _retcode = joinchars('Sales Revenue for ', _TimeQDRLongDesc, ' - must be below $2000000') " Perform calculation, if values are within allowed range. " Take input value for October 05 (1717) " Multiply by 1.10 and put in Nov 05 (1718) " Multiply by 1.20 and put in Dec 05 (1719) if _retcode eq '0' then do SH_OLAP.SH_AW!SALES_PRT_TOPVAR(SH_OLAP.SH_AW!SALES_PRT_MEASDIM 'REVENUE' TIME '1718') = - SH_OLAP.SH_AW!SALES_PRT_TOPVAR(SH_OLAP.SH_AW!SALES_PRT_MEASDIM 'REVENUE' TIME '1717')*1.1 SH_OLAP.SH_AW!SALES_PRT_TOPVAR(SH_OLAP.SH_AW!SALES_PRT_MEASDIM 'REVENUE' TIME '1719') = - SH_OLAP.SH_AW!SALES_PRT_TOPVAR(SH_OLAP.SH_AW!SALES_PRT_MEASDIM 'REVENUE' TIME '1717')*1.2 doend doend " If no error conditions have been encountered, " then _retcode will be '0', which indicates success. " If an error occurs, such as a variable out of range, " then _retcode contains text to be passed back to " OracleBI Spreadsheet Add-in return _retcode " If an error occurred during execution of the program, " then return the error message. error: return joinchars('An error occured during validation:', errorname, ' ', - errortext) END
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Oracle Business Intelligence Spreadsheet Add-Inインストレーション・ガイドおよびリリース・ノート, 10g リリース2(10.1.2.2)for Microsoft Windows
部品番号: B40059-01
原本名: Oracle Business Intelligence Spreadsheet Add-In Installation Guide and Release Notes, 10g Release 2 (10.1.2.2) for Microsoft Windows
原本部品番号: B16035-03
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