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Oracle® Essbase

新機能

リリース 11.1.1


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著者: EPM 情報開発チーム

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このソフトウェアは様々な情報管理アプリケーションでの一般的な使用のために開発されたものです。このソフトウェアは、危険が伴うアプリケーション(人的傷害を発生させる可能性があるアプリケーションを含む)への用途を目的として開発されていません。このソフトウェアを危険が伴うアプリケーションで使用する際、このソフトウェアを安全に使用するために、適切な安全装置、バックアップ、冗長性(redundancy)、その他の対策を講じることは使用者の責任となります。このソフトウェアを危険が伴うアプリケーションで使用したことに起因して損害が発生しても、オラクル社およびその関連会社は一切の責任を負いかねます。

このソフトウェアおよびドキュメントは、第三者のコンテンツ、製品、サービスへのアクセス、あるいはそれらに関する情報を提供することがあります。オラクル社およびその関連会社は、第三者のコンテンツ、製品、サービスに関して一切の責任を負わず、いかなる保証もいたしません。オラクル社およびその関連会社は、第三者のコンテンツ、製品、サービスへのアクセスまたは使用によって損失、費用、あるいは損害が発生しても、一切の責任を負いかねます。


目次:

インストールと構成

ライフサイクル管理

型付きメジャー

フォーマット文字列

可変属性

ブロック・ストレージ・データベースのバックアップと復元のための戦略

集約ストレージ・データベースの特定の領域からデータを消去する方法

計算スクリプトとブロック・ストレージ・アプリケーションの式で使用される環境変数

集約ストレージ・データベースの複製の最適化

透過パーティションのクエリー実行時のグリッド拡張

透過パーティション・ターゲットからのトランザクション応答時間をログ

集約ストレージ透過パーティション・ターゲットのグリッド・サイズ制限

リレーショナル・データベースにデータがエクスポートされるときのバッチ挿入

集約ストレージのUnicodeサポート

共通ロギング

暗黙の共有の上書き

XOLAP

集約ストレージ・データベースへの複数SQLデータ・ロードの並列での実行

計算関数

MDX関数

レポート・ライター・コマンド

Essbase.CFG構成設定

MaxLステートメント

API関数と構造

このドキュメントでは、Oracle Essbaseリリース11.1.1の新機能について説明しています。これらの機能の詳細は、『Oracle Essbaseデータベース管理者ガイド』および『Oracle Essbaseテクニカル・リファレンス』を参照してください。

Oracle Essbase Administration Servicesの新機能については、『Oracle Essbase Administration Services新機能』を参照してください。

インストールと構成

Oracle Hyperion Enterprise Performance Management Systemインストーラ, Fusion EditionおよびOracle Hyperion Enterprise Performance Management Systemコンフィグレータは、Essbaseのインストール、アップグレード、および構成プロセスを合理化および簡素化します。Oracle Hyperion Enterprise Performance Management Systemコンフィグレータは、構成情報の保管と再利用を可能とする、Oracle Hyperion Shared Servicesレジストリを使用します。

Oracle Hyperion Enterprise Performance Management System診断で、製品コンポーネントが正常にインストール、構成、および実行されていることを確認します。

インストールおよび構成ドキュメントのセットには、より少数のインストール・ガイドが含まれているため、すばやく簡単に情報を検索できます。個別の製品インストール・ガイドは、次のガイドで置き換えられます:

  • 『Oracle Hyperion Enterprise Performance Management Systemインストール概要』

  • 『Oracle Hyperion Enterprise Performance Management Systemインストールおよび構成ガイド』

  • 『Oracle Hyperion Enterprise Performance Management Systemセキュリティ管理ガイド』

次のガイドのうち1つ以上を使用する必要のある場合があります:

  • 『Oracle Hyperion Enterprise Performance Management Systemマニュアル配置ガイド』

  • 『Oracle Hyperion Enterprise Performance Management System High Availability Guide』

  • 『Oracle Hyperion Enterprise Performance Management Systemインストールおよび構成トラブルシューティング』

  • 『Oracle Hyperion Enterprise Performance Management Systemバックアップおよびリカバリ・ガイド』

  • 『Oracle Hyperion Enterprise Performance Management Systemライフサイクル管理ガイド』

  • 『Oracle Hyperion Enterprise Performance Management System SSL Configuration Guide』

ライフサイクル管理

ライフサイクル管理(LCM)は、Hyperion製品です。本製品ではアプリケーション、キューブ、リポジトリ、またはアーティファクトを製品環境およびオペレーティング・システム間で移行するための一貫した方法を提供しています。LCMインタフェースは、Oracle Hyperion(R) Shared Services Consoleに統合されています。

LCMの特徴:

  • アプリケーションとフォルダの参照、アーティファクトの検索、およびアプリケーションとフォルダの比較を可能にする方法

  • アプリケーション移行ウィザード:

    • アプリケーションからアプリケーションへ

    • アプリケーションからローカル・ファイル・システムへ

    • アプリケーションからサーバー・ファイル・システムへ

    • アプリケーションからアプリケーションへのエクスポート済

    • 保存およびロード済みのパッケージ・ファイル

  • 移行ステータス・レポート

  • 移行監査レポート

  • セキュリティ-LCM管理者の役割

  • コマンド・ライン・ユーティリティ

  • API

注:

LCMによってデータが移行されません。

『Oracle Hyperion Enterprise Performance Management Systemライフサイクル管理ガイド』を参照してください。

型付きメジャー

型付きメジャーで、Essbaseの分析能力を拡張します。型付きメジャーは、数値のほかにテキスト・タイプの値または日付タイプの値に関連付けることもできます。

テキスト・メジャーには、どの次元メジャーを示す場合でも「テキスト」というタグが付いています。テキスト・メジャーにより、セルの値にテキスト・ラベルの列挙リストの1つを含めることができます。これらのラベルは、テキスト・リストと呼ばれるマッピング・アーチファクトを使用して、アウトライン・レベルで定義されます。

日付メジャーには、メジャーを示す次元に「日付」というタグが付いています。日付メジャーによって、セルの値はフォーマット済の日付の形式として使用可能となります。

フォーマット文字列

フォーマット文字列を使用すると、数値型付きメジャー内のEssbaseデータベース・メンバーの値(セル・コンテンツ)をフォーマットできます。これにより、クエリー用に、テキスト、日付または事前定義値のその他の型として表示されます。結果として表示される値は、セルでフォーマットされた値です。

フォーマット文字列を使用すると、数値そのもののかわりに、より有意な値を表示できます。たとえば、テキスト・ベースのフォーマットされた値を使用して、データ・セルを「高」、「中」、および「低」と表示できます。

可変属性

このリリース以前のEssbaseでは、属性に基づいてメジャーを保管および計算できました。ただし、時間などの次元、または複数の次元にわたって属性が変更される場合があります。たとえば、製品のパッケージングは、時間の経過とともに変化するだけでなく、地域マーケット間でも異なる可能性があります。

可変属性を使用すると、基本次元の値を、最低1つの独立した次元によって変動させることができます。可変属性を使用する場合、製品などの基本メンバーをサイズに応じて、時間やシナリオ、またはマーケット間で、変動させることができます。

可変属性により、複数の次元にわたって変化する属性のメジャーを保管して計算する機能がEssbaseに追加されています。たとえば、パッケージ・タイプあたりの収益を示すレポートを、変動する属性に従って計算できます。1月に16オンスのコンテナでパッケージされており、5月には20オンスのパッケージ・タイプに変更される製品の場合、表示される時点で所属していたパッケージ・グループに従って、収益が別々に表示される場合があります。

Essbaseでは、「過去の時点(as was)」シナリオに基づいて、可変属性を計算することもできます。たとえば、ある時点での割当てで、異なるパッケージ・タイプにおける収益を計算できます。このアプローチでは、パースペクティブを設定し、1つの時点に固定して、経時的な属性の変化を無視します。これは、属性への変化が発生しなかったかのように収益を分析する際に役立ちます。

さらに、Essbaseでは、変化する属性に基づいて、メンバー選択を実行できます。たとえば、4月に32オンスのパッケージ・タイプが含まれていたすべての製品をクエリーできます。

ブロック・ストレージ・データベースのバックアップと復元のための戦略

通常のEssbaseバックアップは、業務サーバーのメンテナンスに統合する必要があります。これは、データベースのメンテナンスにとって不可欠です。バックアップの頻度は、データベースおよびサーバー環境の不安定性、および(サーバーの中断した場合などの)迅速なデータベース復元の必要性によって決定されます。

ブロック・ストレージ・データベースのバックアップと復元には、次のいずれかの方法が使用できます:

  • 自動でのデータベースのバックアップと復元およびトランザクションのロギングと再実行

    バックアップと復元機能では、データベースを手動でバックアップおよび復元するのと同等の機能が提供されます。バックアップ済のデータベースが復元されるとき、バックアップ手順の後に発生したトランザクションは復元されません。ただし、トランザクションのロギングと再実行を使用すると、バックアップ後のトランザクションを取り込んで再実行できるため、バックアップ済のデータベースを中断が発生する前の最新の状態に復元できます。

    データベースのバックアップと復元機能およびトランザクションのロギングと再実行機能を使用すると、煩雑な手動での手順の必要性がなくなるため、管理者はより効率的にデータベースのバックアップと復元を実行できます。バックアップと復元のための戦略にこれらの機能を組み込むことをお薦めします。

  • 手動バックアップと復元

    手動の手順を用いるバックアップおよび復元戦略を設計済であり、トランザクションのロギングと再実行機能が必要ではないEssbaseのお客様は、手動の戦略を継続して使用できます。

集約ストレージ・アプリケーションのバックアップと復元には、手動で手順を実行する必要があります。

『Oracle Hyperion Enterprise Performance Management Systemバックアップおよびリカバリ・ガイド』を参照してください。

集約ストレージ・データベースの特定の領域からデータを消去する方法

集約ストレージ・データベース内では、特定の領域からデータを消去し、そのデータを別の領域に保持できます。この機能は、たとえば先月分のデータなどの一時的なデータを削除する一方で履歴データを保持する場合に役立ちます。データを消去するには、データベース・マネージャ権限、または管理者権限が必要です。

領域からデータを消去するための方法:

  • 物理的な方法: 領域内の入力セルを物理的にデータベースから取り除きます

  • 論理的な方法: 領域内の入力セルは新しいデータ・スライスとネガデータに書き込まれます。データが消去されたセルは代替値が入力された結果、値がゼロになります

指定された領域からデータを消去するには、clear data in region文法で、alter databaseMaxLステートメントを使用できます。ステートメントの構文は次のとおりです:

alter database appname.dbname clear data in region {MDX set expression} [physical];

計算スクリプトとブロック・ストレージ・アプリケーションの式で使用される環境変数

ブロック・ストレージ・アプリケーション、計算スクリプトおよびアウトライン・メンバー式において、ユーザー固有のシステム設定のプレースホルダとしてシステム環境変数を使用できます。環境変数はオペレーティング・システム・レベルで定義されるため、すべての計算スクリプトとEssbaseサーバー上での式で使用可能です。

注:

環境変数は、MDXクエリー、または集約ストレージ・アウトライン内にあるメンバー式では使用できません。

集約ストレージ・データベースの複製の最適化

集約ストレージ・データベースがターゲットであり、かつブロック・ストレージ・データベースがソースであり、その2つのアウトラインが同一である場合に、集約ストレージ・データベースの複製を最適化するには、次の方法のいずれかを使用します:

  • essbase.cfg内のREPLICATIONASSUMEIDENTICALOUTLINE構成設定。この設定は、サーバー、アプリケーション、またはデータベース・レベルで使用可能にできます。設定の構文は、次のとおりです:

    REPLICATIONASSUMEIDENTICALOUTLINE [appname [dbname]] TRUE | FALSE
  • replication_assume_identical_outline文法を使用したalter databaseMaxLステートメント。ステートメントは、データベース・レベルでのみ使用可能にできます。ステートメントの構文は、次のとおりです:

    alter database appname.dbname enable | disable replication_assume_identical_outline;

最適化の方法は両方とも、ターゲットの集約ストレージ・アプリケーションのみに影響します。ソースのブロック・ストレージ・アプリケーションには影響しません。これらの方法は、ブロック・ストレージの複製には適用されません。

透過パーティションのクエリー実行時のグリッド拡張

essbase.cfgファイル内のFORCEGRIDEXPANSION構成設定によって透過パーティションのクエリーが実行されるときに、グリッドが強制的に拡張されます。この設定を使用すると、ほとんどのデータ値が#MISSINGとして表示される場合でも(#MISSINGと表示されるセルにデータが含まれるかどうかに関係なく)、正しい結果が取得されるかどうかを確認できます。

FORCEGRIDEXPANSION設定は、GRIDEXPANSION構成設定で使用されます。

透過パーティション・ターゲットからのトランザクション応答時間をログ

ブロック・ストレージ・データベースまたは集約ストレージ・データベースに関係なく、データ・ソースから透過パーティションに送信される要求の場合、essbase.cfgファイルのENABLE_DIAG_TRANSPARENT_PARTITION構成設定を使用して、トランザクション応答時間をログできます。これらのメッセージのロギングは、応答時間が遅すぎる場合のトラブルシューティングに役立ちます。

集約ストレージ透過パーティション・ターゲットのグリッド・サイズ制限

透過パーティション・ターゲットが集約ストレージ・データベースの場合、MAX_REQUEST_GRID_SIZE構成設定とMAX_RESPONSE_GRID_SIZE構成設定を使用して、要求グリッド・サイズと応答グリッドの最大サイズを指定できます。

リレーショナル・データベースにデータがエクスポートされるときのバッチ挿入

essbase.cfgファイルのDATAEXPORTENABLEBATCHINSERT構成設定は、Essbaseデータがリレーショナル・データベースへの直接挿入のためにエクスポートされるときに、デフォルトの行挿入方法のかわりに、バッチ挿入方法を使用するかどうかを指定します。データ行は、リレーショナル・データベースとODBCドライバがこの機能をサポートする場合のみに挿入できます。

集約ストレージのUnicodeサポート

集約ストレージ・アプリケーションとデータベースは、Unicodeモード対応できます。

共通ロギング

複数のHyperion製品を使用しているユーザーと管理者が共通ロギングを使用すると、ログ・メッセージを共通の場所で検索できるため、適切なログ・ファイルをトレースする時間と労力を節約できます。

このため、Essbaseログ・ファイルは、HYPERION_HOME/logs/essbaseにあります。

暗黙の共有の上書き

管理サービス・コンソール内のアウトライン・エディタを使用すると、集約ストレージ・アウトラインとブロック・ストレージ・アウトラインに暗黙の共有を強制できます。ブロック・ストレージ・データベースの場合、Essbaseサーバーのデフォルト設定とアプリケーションのデフォルト設定をブロックするには、構成ファイルを設定をすることでデフォルトの暗黙の共有設定を上書きします。プログラミングを容易にするために、EssOtlGetImpliedShareとEssOtlSetImpliedShareという2つのAPI関数が提供されています。

XOLAP

XOLAP(eXtended OnLine Analytic Processing)は、ビジネス・インテリジェンスにおけるOLAPの役割の一バリエーションです。より詳しく説明すると、XOLAPはアウトライン・メタデータのみを保管し、クエリー時にリレーショナル・データベースからデータを取得する、Essbase多次元データベースです。つまり、XOLAPは、ソース・リレーショナル・データベースをEssbaseデータベースと統合し、多次元データベースの高度な分析機能で、リレーショナル・データベースの拡張性を強化するものです。貴社の環境にOLAPとXOLAPのどちらが最適であるかは、ビジネス・ニーズによって決まります。

XOLAP用にモデルを指定する方法については、Oracle Essbase Studioのオンライン・ヘルプを参照してください。

集約ストレージ・データベースへの複数SQLデータ・ロードの並列での実行

集約ストレージ・データベースにSQLをロードするとき、最大8つのルール・ファイルを使用して、データを並列にロードできます。各ルール・ファイルは、認証情報(SQLユーザー名とかわりワード)を使用する必要があります。

Essbaseは複数の一時集約ストレージ・データ・ロード・バッファ(各ルール・ファイルに対して1つ)を初期化します。このデータ・ロード・バッファは、データ値がソートおよび累計される場所となります。データがデータ・ロード・バッファに完全にロードされると、Essbaseによって、すべてのバッファのコンテンツが単一の操作でデータベースにコミットされます。この方法では、個別にバッファをコミットする方法よりも時間を短縮できます。

計算関数

次の計算関数が新しく導入されています:

  • @ILANCESTORS: 指定されたメンバーと、メンバーのすべての祖先または指定された距離までの祖先のいずれかを戻します

  • @ILDESCENDANTS: 指定されたメンバーと、メンバーのすべての子孫または指定された距離までの子孫のいずれかを戻します

  • @LANCESTORS: 指定されたメンバーのすべての祖先または、指定された距離までの祖先を戻します

  • @LDESCENDANTS: 指定されたメンバーのすべての子孫または、指定された距離までの子孫を戻します

  • @NEXTSIBLING: 指定された数値の次の兄弟(すぐ右横の兄弟)を戻します

  • @PREVSIBLING: 指定された数値の前の兄弟(すぐ左横の兄弟)を戻します

  • @SHIFTSIBLING: 指定された数値または、指定された数値のn番目の兄弟を戻します

  • @ENUMVALUE: テキスト・リスト内のテキスト値に対する内部数値を戻します。

  • @DATEDIFF: 入力された2つの日付の間の相違を戻します。

  • @DATEPART: Year/Quarter/Month/Week/Day/DayOfYear/Weekdayを数値として戻します。

  • @DATEROLL: 指定された日付に対して、特定の時間間隔の数値をロール(加算または減算)します。

  • @FORMATDATE: フォーマット済の日付文字列を戻します。

  • @TODATEEX: 指定された日付フォーマットに従って、入力日付文字列から数値の日付値を戻します。

MDX関数

次のMDX関数が新しく導入されています:

  • CellValue: 現在のセルの数値を戻します。

  • EnumText: テキスト・リスト内の数値に対するテキスト値を戻します。

  • EnumValue: テキスト・リスト内のテキスト値に対する内部数値を戻します。

  • RealValue: 継承済の属性次元コンテキストなしに、指定されたメンバーまたはタプルの値を戻します。

  • NumToStr: 倍精度浮動小数点値を十進数の文字列に変換します。

  • GetNextDay: 指定された日付と曜日に対して、その曜日に対応する入力日付の次の日付を取得します。

  • GetFirstDay: 指定されたdate_partに対して、この関数は、入力日付の時間間隔に対する最初の日を戻します。

  • GetLastDay: 指定されたdate_partに対して、この関数は、入力日付の時間間隔に対する最後の日を戻します。

  • JulianDate: 指定されたUNIX日付に対して、ユリウス暦の日付を取得します。

  • UnixDate: 指定されたユリウス暦の日付に対して、UNIX日付を取得します。

  • AttributeEx: この関数は、可変属性用です。指定された属性メンバーとパースペクティブ設定に対して、関連付けられた基本メンバー・リストを戻します。

  • WithAttrEx: この関数は、可変属性用です。属性次元、条件、予測値、およびパースペクティブ設定に対して、述部に一致する基本メンバー・リストを戻します。

WITH PERSPECTIVE MDX句を使用すると、可変属性のパースペクティブに基づいて、クエリーを条件付けできます。

MdxFormatディレクティブを使用すると、フォーマット文字列を作成して、メンバー値の表示値を変更できます。

レポート・ライター・コマンド

次のレポート・ライター・コマンドが新しく導入されています:

  • <ATTRIBUTEVA

  • <WITHATTREX

  • <PERSPECTIVE

  • {MEANINGLESSTEXT}

  • {OUTFORMATTEDMISSING}

  • {OUTFORMATTEDVALUES}

  • {OUTMEANINGLESS}

Essbase.CFG構成設定

次のessbase.cfg設定が新しく導入されています:

  • DATAEXPORTENABLEBATCHINSERT

  • ENABLE_DIAG_TRANSPARENT_PARTITION

  • EXPORTFILESIZELIMIT

  • FORCEGRIDEXPANSION

  • HISLEVELDRILLTHROUGH

  • MAXERRORMBRVERIFYREPORT

  • MAX_REQUEST_GRID_SIZE

  • MAX_RESPONSE_GRID_SIZE

  • REPLICATIONASSUMEIDENTICALOUTLINE

  • SPLITARCHIVEFILE

  • TRANSACTIONLOGDATALOADARCHIVE

  • TRANSACTIONLOGLOCATION

MaxLステートメント

次のMaxL文法が追加されました:

  • alter database...replay transactions...

  • alter database...[force] archive...

  • alter database...[force] restore...

  • alter database...enable|disable replication_assume_identical_outline(集約ストレージのみ)

  • alter database...clear aggregates|data in region(集約ストレージのみ)

  • alter database...begin|end archive(集約ストレージで新規)

  • query database...list transactions...(ブロック・ストレージのみ)

  • alter session set dml_output formatted_value on|off

  • alter session set dml_output get_missing_cells on|off

次のMaxLステートメントとMaxL Shellステートメントが追加されました:

  • MaxL Shellステートメント。Oracle Essbase Studioからキューブを配置します

  • query archive_file MaxLステートメント。データベースのバックアップ・アーカイブ・ファイルに関する情報を取得します

API関数と構造

次の関数が、Oracle EssbaseAPIに追加されています:

暗黙の共有API関数

次のAPI関数が新しく導入されています:

  • EssOtlGetImpliedShare

  • EssOtlSetImpliedShare

増分次元構築API関数

次のAPI関数が新しく導入されています:

  • EssIncrementalBuildDim

  • EssBeginIncrementalBuildDim

  • EssBeginStreamBuildDim

  • EssEndIncrementalBuildDim

  • EssEndStreamBuildDim

型付きメジャーAPI関数

次の新しいAPI関数は、型付きメジャーおよびそれに関連するテキスト・リスト・オブジェクトに関連しています:

  • EssOtlCreateObject

  • EssOtlPutSmartList

  • EssOtlGetMemberSmartList

  • EssOtlDeleteObject

  • EssOtlGetSmartListInfo

  • EssOtlFindObject

  • EssOtlFreeObjectArray

  • EssOtlFreeSmartListInfo

  • EssOtlGetMemberSmartList

  • EssOtlGetMemberType

  • EssOtlGetObjectReferenceCount

  • EssOtlGetObjectReferences

  • EssOtlImportExportObject

  • EssOtlListObjects

  • EssOtlQueryObjects

  • EssOtlSetMemberType

  • EssOtlSetMemberTypeToSmartList

次の新しいMDX API関数も、型付きメジャーに関連しています:

  • EssMdxGetCellInfo

  • EssMdxGetFormattedValue

  • EssMdxGetSmartlistforCell

  • EssMdxGetFormatString

  • EssMdxSetQueryCellProperties

  • EssMdxGetQueryCellProperties

  • EssMdxGetQueryOptions

  • EssMdxSetQueryOptions

次の新しいグリッドAPI関数も、型付きメジャーに関連しています:

  • EssGGetFormattedValue

  • EssGGetSmartlistforCell

  • EssGGetGridPerspective

次のグリッドAPIタイプが新しく導入されています:

  • ESSG_CA_MISSINGCELL

  • ESSG_CA_OUTOFRANGE

可変属性API関数

次の新しいCアウトラインAPI関数は、可変属性に関連しています:

  • EssOtlVaryingAssociateAttributeDimension

  • EssOtlVaryingGetAttributeIndepDims

  • EssOtlVaryingGetAssociatedAttributes

  • EssOtlQueryVaryingAttributes

次の新しいグリッドAPI関数は、可変属性に関連しています:

EssGGetGridPerspective

次のグリッドAPIタイプが新しく導入されています:

  • ESSG_PERSP_EXPLICIT

  • ESSG_PERSP_REALITY

データベースのバックアップとトランザクションのロギングAPI関数

次のAPI関数が新しく導入されています:

  • EssArchiveDatabase

  • EssRestoreDatabase

  • EssListTransactions

  • EssReplayTransactions

次のAPI構造が新しく導入されています:

  • ESS_DISKVOLUME_REPLACE_T

  • ESS_LOG_DATALOAD_T

  • ESS_SEQID_T

  • ESS_TRANSACTION_ENTRY_T

  • ESS_TRANSACTION_REPLAY_INP_T

  • ESS_TRANSACTION_REQSPECIFIC_T

MDXおよびグリッドAPI関数

次のグリッドAPI関数が新しく導入されています:

  • EssGGetFormattedValue

  • EssGGetSmartlistforCell

  • EssGGetGridPerspective

次のグリッドAPIタイプが新しく導入されています:

  • ESSG_PERSP_EXPLICIT

  • ESSG_PERSP_REALITY

  • ESSG_CA_MISSINGCELL

  • ESSG_CA_OUTOFRANGE