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Oracle Database Application Expressリリース・ノート
リリース2.2
B31493-01

 

Oracle® Database Application Express

リリース・ノート

リリース2.2

部品番号: B31493-01

原典情報: B28553-01 Oracle Database Application Express Release Notes, Release 2.2

2006年10月

このリリース・ノートでは、Oracle Application Expressのドキュメントに記載されていない重要な情報を示します。最新の情報については、次のWebサイトにあるこのリリース・ノートの最新版を参照してください。

http://www.oracle.com/technology/documentation/

このリリース・ノートでは、次の項目について説明します。

1 構成に関する重要な変更

Oracle Application Express 2.2では、基礎となるデータベース・キャラクタ・セットにかかわらず、mod_plsqlデータベース・アクセス記述子(DAD)の構成におけるキャラクタ・セットの値は、AL32UTF8に設定されている必要があります。

Oracle HTTP Server 10g リリース1およびリリース2、またはOracle Application Server 10g では、Oracle Application ExpressにアクセスするためのDAD情報がORACLE_BASE/ORACLE_HOME/Apache/modplsql/conf/marvel.confファイルに含まれています。PlsqlNLSLanguageを含む行で、DADの言語設定を判断します。データベース・キャラクタ・セットがAL32UTF8であるかどうかにかかわらず、PlsqlNLSLanguage値のキャラクタ・セット部分は、AL32UTF8に設定されている必要があります。

Oracle HTTP Serverリリース9.0.3では、Oracle Application ExpressにアクセスするためのDAD情報はORACLE_BASE/ORACLE_HOME/Apache/modplsql/cfg/wdbsvr.appファイルに含まれています。nls_langを含む行で、データベース・アクセス記述子の言語設定を判断します。データベース・キャラクタ・セットがAL32UTF8であるかどうかにかかわらず、nls_lang値のキャラクタ・セット部分は、AL32UTF8に設定されている必要があります。

Oracle Application Express 2.2を実行する場合は、これらのDAD構成の変更の他に、PL/SQL Web Toolkitに含まれるパッチをすべてのデータベースに適用する必要があります。 このパッチの適用方法については、apex/patch/bug4554072ディレクトリにあるREADME.txtファイルを参照してください。

2 新機能

このセクションでは、他のドキュメントに記載されていないOracle Application Expressの新機能について説明します。

内容は次のとおりです。

2.1 f?p URLに必要なセッションID

Oracle Application Expressの以前のリリースでは、認証済のユーザーが、セッションIDを含まないアプリケーションへのリンクを使用しようとすると、そのリンクに対して有効なセッションを特定するセッションCookieがユーザーのブラウザに設定されているかどうかがApplication Expressエンジンによって確認されました。 Application ExpressエンジンによってセッションCookieが検出され、有効なセッションが特定されると、ユーザーはそのセッションを使用してアプリケーションにアクセスできました。同様に、認証済のユーザーがそのアプリケーションへのリンクを使用しようとし、そのリンク・セッションIDが現行のセッションと一致しなかった場合でも、現在認証されているセッションのセッションCookieが存在するため、ユーザーにはそのページへのアクセスが許可されます。

Oracle Application Express 2.2では、ページ・リクエストにセッションIDが含まれない場合、またはリクエストで指定されたセッションIDが現行のセッションと一致しない場合、ユーザーは認証プロセスを繰り返し実行する必要があります。その後、新しいセッションが割り当てられます。この変更によって、ブックマークの付いたリンクの動作が以前と異なることがわかります。たとえば、認証を必要とするページへのブックマーク付きリンクを使用すると、そのアプリケーションへの認証プロセスを繰り返し実行することが必要になります。

そのため、開発時は、&APP_SESSION.v('APP_SESSION'):APP_SESSION、またはリンクを構築する際のコンテキストに応じた同等の方法を使用して、常に現行のセッションIDが含まれるようにアプリケーション・ページ間の内部リンクを構築する必要があります。

2.2 ポップアップLOVの改良

現在、Oracle Application Expressでは、ポップアップLOVアイテムでのNULLオプションの表示をサポートしています。 以前のOracle Application Expressでは、「NULLの表示」属性は無視されていました。 リリース2.2では、「NULLの表示」に「はい」を設定すると、ポップアップLOVからNULLの値が戻されます。

2.3 Oracle Application Expressメタデータの新しいディクショナリ・ビュー

Oracle Application Expressには、Oracle Application Expressメタデータを公開する多数のデータ・ディクショナリ・ビューが含まれています。 これらのビューは、APEX_という表記規則(たとえば、APEX_WORKSPACESおよびAPEX_APPLICATIONS)を使用します。 これらのビューを問い合せることで、カスタム・ドキュメントの作成、非定型のメタデータ・レポートの実行、およびアプリケーションからのメタデータへのアクセスが可能です。 すべてのAPEXデータ・ディクショナリ・ビューのリストは、APEX_DICTIONARYビューを問い合せることで入手できます。

3 オープン・バグおよび既知の問題

このセクションでは、Oracle Application Expressのバグおよび既知の問題について説明します。

3.1 サポートされているWebブラウザ

Oracle Application Expressアプリケーションを表示または開発するには、WebブラウザでJavaScriptおよびHTML 4.0およびCSS 1.0規格がサポートされている必要があります。この要件を満たすブラウザは次のとおりです。

  • Microsoft Internet Explorer 6.0以上(Windowsのみ)

  • Netscape Communicator 7.2以上

  • Mozilla 1.2以上

  • Firefox 1.0以上

3.2 先頭行にマルチバイト文字があるスクリプトの編集

先頭行にマルチバイト文字を含むSQLスクリプトは、SQLスクリプト・エディタでは編集できません。 この問題は、Internet Explorer 7.0およびFirefox 1.5.0以上では発生しないことに注意してください。

この問題は、Oracle Bug#5381230で追跡されます。

対処方法:

この問題は、スクリプトの先頭行にマルチバイト文字が含まれる場合に発生します。 マルチバイト以外の文字(たとえば、2つのハイフン(--))を含む新しい行を追加して、マルチバイト文字を含む行を2行目にすると、この問題を解決できます。

3.3 複数シリーズの折れ線グラフの表示の問題

負の値を含む複数シリーズの折れ線グラフをレンダリングすると、Y軸に表示された最小値は、最小値または最初のシリーズから導出されます。 後続シリーズでの表示の問題を回避するには、最小値を含むシリーズを最初のシリーズとして定義します。

この問題は、Oracle Bug#5250953で追跡されます。

3.4 EBCDICキャラクタ・セットでの実行の非サポート

Oracle Application Expressでは、EBCDICキャラクタ・セットをサポートしていません。 基礎となるデータベース・キャラクタ・セットにかかわらず、mod_plsqlデータベース・アクセス記述子(DAD)の構成におけるキャラクタ・セットの値は、AL32UTF8に設定されている必要があることに注意してください。 「構成に関する重要な変更」を参照してください。

この問題は、Oracle Bug#3334282で追跡されます。

3.5 バインド変数および2つのダッシュを含む文字列を指定した問合せの問題

2つのダッシュを含む文字列を指定した問合せに基づいてレポート・リージョンを作成すると、アイテムのバインド変数の参照に対するApplication Expressエンジンの処理能力が低下します。次に例を示します。

SELECT ename, job, sal, comm, deptno
FROM   emp
WHERE instr ('-'||'-dash-'||'-','uu') = 0
AND deptno = :P18_X
AND 1 = 1

この問題は、Oracle Bug#4583405で追跡されます。

対処方法:

この動作は、バインド変数の書式を変更すると修正できます。 たとえば、前述の例でこの問題を解決するには、 :P18_Xv('P18_X')に変更します。

3.6 リリース2.2ではオンライン・ヘルプが日本語に翻訳されない

Oracle Application Expressリリース2.2のオンライン・ヘルプは、日本語には翻訳されません。

3.7 引用符を含むスプレッドシート・データのインポート

コピー・アンド・ペーストでスプレッドシート・データをインポートする場合に、列値に二重引用符が含まれていると、データは正しくインポートされません(54" Plasma Flat Screenなど)。この問題を回避するには、次の2つの方法があります。

  • オプション1:

    1. データを区切りフォーマット(カンマ区切り(.csv)またはタブ区切り)で保存します。

    2. 保存したファイルを、「テキスト・データのインポート」ウィザードを使用してアップロードおよびインポートします。

  • オプション2:

    1. 二重引用符を、次に示すように2つの二重引用符に置き換えます。

      54"" Plasma Flat Screen
      
      
    2. 「スプレッドシート・データのインポート」ウィザードを使用して、ファイルをインポートします。

3.8 日本語の列属性書式

「列属性」ページで「数値/日付書式」ポップアップ・ダイアログを表示すると、ダイアログ・ボックスに次のように表示されます。

\ + 5,234.10

正確には、日本語環境では円記号が表示されるはずです。

バックスラッシュ(\)と円記号は同じ文字コード・ポイントですが、選択されたフォントに応じて表示が異なります。 バックスラッシュ(\)は、アプリケーション内のページ上で日付書式を適用した際にも表示されます。

この問題は、Oracle Bug#3384664で追跡されます。

3.9 日本語の名前を持つアイテムの作成

ウィザードを使用して、表またはビューに、日本語の名前を持つ列に基づいてフォームを作成した場合、その新しいアイテムの名前が日本語で含まれます。

この問題は、Oracle Bug#3393090で追跡されます。

対処方法:

この問題を修正するには、「ページ定義」で新しいアイテムを作成する際に、アイテム名に英数字(AからZ、0から9および「_」)を使用します。また、変更をアイテムに適用する前に、アイテム名を英数字に変更する必要がある場合もあります。

3.10 以前のリリースからインポートされたアプリケーションでの実行時エラー

Oracle Application Expressの以前のリリースのアプリケーションをエクスポートし、アプリケーション・ビルダーのインストール・ページでそのアプリケーションをインポートおよびインストールした場合、まれにアプリケーションのインストール後に実行時エラーが発生する場合があります。

多くの場合、これらのエラーは、アプリケーション・コンポーネントに埋め込まれたPL/SQLコードのブロックに関連するPL/SQLパーサー・エラーまたは実行エラーです。インストール・プロセスによって、200文字を超える文字列が複数の行に分割される場合があります。たとえば、行がPL/SQLキーワードとPL/SQLキーワードの間、または解析エラーの原因となる箇所で分割される場合があります。

対処方法:

これらのタイプのエラーが発生し、インストール・プロセスによって長い文字列が分割された疑いがある場合、次の手順を実行します。

  1. エラーが発生したページをアプリケーション・ビルダーで編集して、アプリケーション内の問題がある疑いのあるPL/SQLを含む、エラーが発生したコンポーネントを隔離します。

  2. 不適切に分割されたコードのブロックの場所を検索します。

  3. コードのブロックをより適切な箇所で分割するか、または実行時エラーが発生しなくなるまで行に空白を挿入します。

  4. アプリケーションをエクスポートし、エクスポート・ファイルをインポートして再インストールします。

  5. 新しいエクスポート・ファイルを永続バックアップ・コピーとして保持します。

3.11 配列として定義された入力パラメータを含むWSDLでのWeb参照の作成

配列として定義された入力パラメータを含むWSDLドキュメント上で、Oracle Application ExpressにWebサービス参照を作成した場合、組込みウィザードを使用して、そのWeb参照にフォームおよびレポートを作成することができません。

この問題は、Oracle Bug#3922270で追跡されます。

対処方法:

Oracle Application Expressでは、配列である入力パラメータ用のユーザー・インタフェースが提供されていません。配列として定義された出力パラメータは、「Webサービスのフォームとレポート」ウィザードを使用した場合に適切に処理されます。

3.12 Corel SVG Viewerの非サポート

Oracle Application Expressリリース2.2では、Corel SVG Viewerはサポートされていません。

4 ドキュメントのアクセシビリティについて

オラクル社は、障害のあるお客様にもオラクル社の製品、サービスおよびサポート・ドキュメントを簡単にご利用いただけることを目標としています。オラクル社のドキュメントには、ユーザーが障害支援技術を使用して情報を利用できる機能が組み込まれています。HTML形式のドキュメントで用意されており、障害のあるお客様が簡単にアクセスできるようにマークアップされています。標準規格は改善されつつあります。オラクル社はドキュメントをすべてのお客様がご利用できるように、市場をリードする他の技術ベンダーと積極的に連携して技術的な問題に対応しています。オラクル社のアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/accessibility/を参照してください。

ドキュメント内のサンプル・コードのアクセシビリティについて

スクリーン・リーダーは、ドキュメント内のサンプル・コードを正確に読めない場合があります。コード表記規則では閉じ括弧だけを行に記述する必要があります。しかしJAWSは括弧だけの行を読まない場合があります。

外部Webサイトのドキュメントのアクセシビリティについて

このドキュメントにはオラクル社およびその関連会社が所有または管理しないWebサイトへのリンクが含まれている場合があります。オラクル社およびその関連会社は、それらのWebサイトのアクセシビリティに関しての評価や言及は行っておりません。

Oracleサポート・サービスへのTTY アクセス

アメリカ国内では、Oracleサポート・サービスへ24時間年中無休でテキスト電話(TTY)アクセスが提供されています。TTYサポートについては、(800)446-2398にお電話ください。

サポートおよびサービス

次の各項に、各サービスに接続するためのURLを記載します。

Oracleサポート・サービス

オラクル製品サポートの購入方法、およびOracleサポート・サービスへの連絡方法の詳細は、次のURLを参照してください。

http://www.oracle.co.jp/support/

製品マニュアル

製品のマニュアルは、次のURLにあります。

http://otn.oracle.co.jp/document/

研修およびトレーニング

研修に関する情報とスケジュールは、次のURLで入手できます。

http://www.oracle.co.jp/education/

その他の情報

オラクル製品やサービスに関するその他の情報については、次のURLから参照してください。

http://www.oracle.co.jp

http://otn.oracle.co.jp


注意:

ドキュメント内に記載されているURLや参照ドキュメントには、Oracle Corporationが提供する英語の情報も含まれています。日本語版の情報については、前述のURLを参照してください。


Oracle Database Application Expressリリース・ノート, リリース2.2

部品番号: B31493-01

原本名: Oracle Database Application Express Release Notes, Release 2.2

原本部品番号: B28553-01

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