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Oracle Database Application Expressインストレーション・ガイド
リリース3.0
E05269-02
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A Oracle Application Expressのトラブルシューティング

この付録では、トラブルシューティングの情報を示します。

この付録の内容は次のとおりです。

A.1 インストール・セッションのログの確認

apexins.sqlスクリプトを実行すると、installYYYY-MM-DD_HH24-MI-SS.logというネーミング規則に従って、ログ・ファイルがapexディレクトリに作成されます。インストールが成功した場合、ログ・ファイルには次のテキストが含まれます。

Thank you for installing Oracle Application Express.
Oracle Application Express is installed in the FLOWS_030000 schema.

ログ・ファイルにいくつかのエラーが含まれていても、インストールが失敗したことを意味しません。許容できるエラーはログ・ファイルにその旨が記載されていることに注意してください。

A.2 インストールが失敗した後のクリーンアップ

インストールが成功した場合、インストールの終わりに次のメッセージ・バナーが表示されます。

Thank you for installing Oracle Application Express.
Oracle Application Express is installed in the FLOWS_030000 schema.

再インストールするには、インストール・タイプに応じて1つまたは2つのデータベース・スキーマを削除する必要があります。

このセクションの内容は次のとおりです。

A.2.1 アップグレード・インストール失敗後の旧リリースへの復旧

アップグレード・インストールに失敗した場合は、Oracle Application Expressを元のリリースに戻してから、リリース3.0に関連付けられているスキーマを削除する必要があります。

A.2.1.1 元のリリースに戻す

Oracle Application Expressを元のリリースに戻すには、次のステップを実行します。

  1. imagesディレクトリを変更した場合は、テキスト別名/i/がリリース1.5のimagesディレクトリを指すように戻す必要があります。 「アップグレード後のimagesディレクトリのコピー」を参照してください。

  2. SQL*Plusで次のコマンドを実行します。

    1. SQL*Plusを起動し、Oracle Application Expressがインストールされているデータベースに、SYSとして接続します。次に例を示します。

      SYSTEM_DRIVE:\ sqlplus sys/SYS_password as sysdba
      
      
    2. Oracle Application Expressをリリース1.5に戻すには、次のステップを実行します。

      ALTER SESSION SET CURRENT_SCHEMA = FLOWS_010500;
      exec flows_010500.wwv_flow_upgrade.switch_schemas
      ('FLOWS_030000','FLOWS_010500');
      
      
    3. Oracle Application Expressをリリース1.6に戻すには、次のステップを実行します。

      ALTER SESSION SET CURRENT_SCHEMA = FLOWS_010600;
      exec flows_010600.wwv_flow_upgrade.switch_schemas
      ('FLOWS_030000','FLOWS_010600');
      
      
    4. Oracle Application Expressをリリース2.0に戻すには、次のステップを実行します。

      ALTER SESSION SET CURRENT_SCHEMA = FLOWS_020000;
      exec flows_020000.wwv_flow_upgrade.switch_schemas
      ('FLOWS_030000','FLOWS_020000');
      
      
    5. Oracle Application Expressをリリース2.2に戻すには、次のステップを実行します。

      ALTER SESSION SET CURRENT_SCHEMA = FLOWS_020200;
      exec flows_020200.wwv_flow_upgrade.switch_schemas
      ('FLOWS_030000','FLOWS_020200');
      
      

A.2.1.2 Oracle Application Expressリリース3.0のスキーマの削除

リリース3.0のスキーマを削除するには、次のステップを実行します。

  1. SQL*Plusを起動し、Oracle Application Expressがインストールされているデータベースに、SYSとして接続します。次に例を示します。

    SYSTEM_DRIVE:\ sqlplus sys/SYS_password as sysdba
    
    
  2. 次のコマンドを実行します。

    DROP user FLOWS_030000 CASCADE;
    

A.2.2 新規インストール失敗後のスキーマの削除

新規インストールが失敗した後にスキーマを削除するには、次のステップを実行します。

  1. SQL*Plusを起動し、Oracle Application Expressがインストールされているデータベースに、SYSとして接続します。次に例を示します。

    SYSTEM_DRIVE:\ sqlplus sys/SYS_password as sysdba
    
    
  2. 次のコマンドを実行します。

    drop user FLOWS_030000 cascade;
    drop user FLOWS_FILES cascade;
    

A.2.3 Oracle Application Expressのデータベースからの削除

このセクションでは、データベースを削除せずに、Oracle Application Expressスキーマ、シノニムおよびユーザーをデータベースから削除する方法を説明します。データベースを削除する場合は、このステップを実行する必要はありません。


注意:

旧リリースのデータベースをアップグレードし、引き続き旧リリースのOracle Application Expressを使用する必要がある場合は、このステップを実行しないでください。このスクリプトは、旧リリースがインストールされているかどうかを判別し、旧リリースがインストールされている場合は、FLOWS_FILESユーザーおよびAPEX_PUBLIC_USERユーザーを削除しません。旧リリースへの復旧については、『Oracle Databaseインストレーション・ガイド』の旧リリースへの復旧に関する項を参照してください。

データベースからOracle Application Expressを削除するには、次のステップを実行します。

  1. 作業ディレクトリを、Application Expressソフトウェアを解凍したapexディレクトリに変更します。

  2. SQL*Plusを起動して、特権ユーザーSYSとしてデータベースに接続します。次に例を示します。

    SYSTEM_DRIVE:\sqlplus sys/SYSpassword as sysdba
    
    
  3. 次のコマンドを実行します。

    SQL> @apxremov.sql
    
    

A.3 Oracle Application Expressでイメージが正しく表示されない

「Oracle HTTP Serverの構成」で、imagesディレクトリをコピーしたファイル・システム・パスを指す別名エントリを追加しました。Oracle Application Expressでイメージが正しく表示されない場合は、/i/別名の定義が複数ある可能性があります。この問題に対処するには、次のステップを実行します。

A.4 オンライン・ヘルプが動作しない

このセクションの内容は次のとおりです。

A.4.1 仮想ホスト使用時にオンライン・ヘルプが動作しない

仮想ホストを介してOracle Application Expressにアクセスしている場合、オンライン・ヘルプは動作しません。次に例を示します。

  • Oracle Application ExpressのDADが格納されているOracle HTTP Serverのホスト名がinternal.server.com、ポートが7777の場合。

  • 仮想ホストを介してOracle Application Expressにアクセスする場合。Webブラウザにはexternal.server.comおよびポート80が表示されます。

この場合、internal.server.comにアクセスできなければ、Oracle Application Expressのオンライン・ヘルプは動作しません。この問題に対処するには、Oracle Application ExpressのDatabase Access Descriptor(DAD)に次の行を追加して、CGI環境変数SERVER_NAMEおよびSERVER_PORTを上書きします。

PlsqlCGIEnvironmentList SERVER_NAME=external.server.com
PlsqlCGIEnvironmentList SERVER_PORT=80


参照:

『Oracle HTTP Server mod_plsqlユーザーズ・ガイド』(CGI環境変数の上書きについて)および「Oracle Textの要件」

A.4.2 オンライン・ヘルプの検索の問題

Oracle Application Expressのオンライン・ヘルプで検索機能を有効にするときの基礎となる索引は、初回使用時に作成されます。この索引は、非SSLリンクを介して作成する必要があります。接続がSSLリンクの場合、URLにhttpsと表示されます。オンライン・ヘルプに索引付けするには、非SSLリンクを介してOracle Application Expressにアクセスする必要があります。オンライン・ヘルプ索引が作成された後は、通常のhttpsアクセスに戻ることができます。