この付録の内容は次のとおりです。
apexins.sql
スクリプトを実行すると、installYYYY-MM-DD_HH24-MI-SS.log
というネーミング規則に従って、ログ・ファイルがapex
ディレクトリに作成されます。インストールが成功した場合、ログ・ファイルには次のテキストが含まれます。
Thank you for installing Oracle Application Express. Oracle Application Express is installed in the FLOWS_030000 schema.
ログ・ファイルにいくつかのエラーが含まれていても、インストールが失敗したことを意味しません。許容できるエラーはログ・ファイルにその旨が記載されていることに注意してください。
インストールが成功した場合、インストールの終わりに次のメッセージ・バナーが表示されます。
Thank you for installing Oracle Application Express. Oracle Application Express is installed in the FLOWS_030000 schema.
再インストールするには、インストール・タイプに応じて1つまたは2つのデータベース・スキーマを削除する必要があります。
このセクションの内容は次のとおりです。
アップグレード・インストールに失敗した場合は、Oracle Application Expressを元のリリースに戻してから、リリース3.0に関連付けられているスキーマを削除する必要があります。
Oracle Application Expressを元のリリースに戻すには、次のステップを実行します。
imagesディレクトリを変更した場合は、テキスト別名/i/
がリリース1.5のimagesディレクトリを指すように戻す必要があります。 「アップグレード後のimagesディレクトリのコピー」を参照してください。
SQL*Plusで次のコマンドを実行します。
SQL*Plusを起動し、Oracle Application Expressがインストールされているデータベースに、SYS
として接続します。次に例を示します。
SYSTEM_DRIVE:\ sqlplus sys/SYS_password as sysdba
Oracle Application Expressをリリース1.5に戻すには、次のステップを実行します。
ALTER SESSION SET CURRENT_SCHEMA = FLOWS_010500; exec flows_010500.wwv_flow_upgrade.switch_schemas ('FLOWS_030000','FLOWS_010500');
Oracle Application Expressをリリース1.6に戻すには、次のステップを実行します。
ALTER SESSION SET CURRENT_SCHEMA = FLOWS_010600; exec flows_010600.wwv_flow_upgrade.switch_schemas ('FLOWS_030000','FLOWS_010600');
Oracle Application Expressをリリース2.0に戻すには、次のステップを実行します。
ALTER SESSION SET CURRENT_SCHEMA = FLOWS_020000; exec flows_020000.wwv_flow_upgrade.switch_schemas ('FLOWS_030000','FLOWS_020000');
Oracle Application Expressをリリース2.2に戻すには、次のステップを実行します。
ALTER SESSION SET CURRENT_SCHEMA = FLOWS_020200; exec flows_020200.wwv_flow_upgrade.switch_schemas ('FLOWS_030000','FLOWS_020200');
新規インストールが失敗した後にスキーマを削除するには、次のステップを実行します。
SQL*Plusを起動し、Oracle Application Expressがインストールされているデータベースに、SYS
として接続します。次に例を示します。
SYSTEM_DRIVE:\ sqlplus sys/SYS_password as sysdba
次のコマンドを実行します。
drop user FLOWS_030000 cascade; drop user FLOWS_FILES cascade;
このセクションでは、データベースを削除せずに、Oracle Application Expressスキーマ、シノニムおよびユーザーをデータベースから削除する方法を説明します。データベースを削除する場合は、このステップを実行する必要はありません。
注意: 旧リリースのデータベースをアップグレードし、引き続き旧リリースのOracle Application Expressを使用する必要がある場合は、このステップを実行しないでください。このスクリプトは、旧リリースがインストールされているかどうかを判別し、旧リリースがインストールされている場合は、FLOWS_FILES ユーザーおよびAPEX_PUBLIC_USER ユーザーを削除しません。旧リリースへの復旧については、『Oracle Databaseインストレーション・ガイド』の旧リリースへの復旧に関する項を参照してください。 |
データベースからOracle Application Expressを削除するには、次のステップを実行します。
作業ディレクトリを、Application Expressソフトウェアを解凍したapex
ディレクトリに変更します。
SQL*Plusを起動して、特権ユーザーSYS
としてデータベースに接続します。次に例を示します。
SYSTEM_DRIVE:\sqlplus sys/SYSpassword as sysdba
次のコマンドを実行します。
SQL> @apxremov.sql
「Oracle HTTP Serverの構成」で、imagesディレクトリをコピーしたファイル・システム・パスを指す別名エントリを追加しました。Oracle Application Expressでイメージが正しく表示されない場合は、/i/
別名の定義が複数ある可能性があります。この問題に対処するには、次のステップを実行します。
可能な場合は、/i/
の1つ目のインスタンスの名前を、異なる別名に変更します。
それができない場合は、ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\apex\images
ディレクトリから1つ目の/i/
別名で定義されたディレクトリにイメージをコピーします。
このセクションの内容は次のとおりです。
仮想ホストを介してOracle Application Expressにアクセスしている場合、オンライン・ヘルプは動作しません。次に例を示します。
Oracle Application ExpressのDADが格納されているOracle HTTP Serverのホスト名がinternal.server.com
、ポートが7777
の場合。
仮想ホストを介してOracle Application Expressにアクセスする場合。Webブラウザにはexternal.server.com
およびポート80
が表示されます。
この場合、internal.server.com
にアクセスできなければ、Oracle Application Expressのオンライン・ヘルプは動作しません。この問題に対処するには、Oracle Application ExpressのDatabase Access Descriptor(DAD)に次の行を追加して、CGI環境変数SERVER_NAME
およびSERVER_PORT
を上書きします。
PlsqlCGIEnvironmentList SERVER_NAME=external.server.com PlsqlCGIEnvironmentList SERVER_PORT=80