リリース・ノート
リリース3.1.2
部品番号: B51319-01
2008年10月
このリリース・ノートでは、Oracle Application Expressのドキュメントに記載されていない重要な情報を示します。最新の情報については、次のWebサイトにあるこのリリース・ノートの最新版を参照してください。
http://www.oracle.com/technology/documentation/
このリリース・ノートでは、次の項目について説明します。
基礎となるデータベース・キャラクタ・セットにかかわらず、mod_plsql
データベース・アクセス記述子(DAD)の構成におけるPlsqlNLSLanguageのキャラクタ・セット部分の値は、AL32UTF8
に設定されている必要があります。
現在、データベース・アクセス記述子には、PlsqlRequestValidationFunction
用のパラメータが含まれています。このパラメータは、mod_plsql
によって起動可能なプロシージャの数を制限するために使用されます。デフォルトでは、起動可能なプロシージャはOracle Application Expressのパブリック・エントリ・ポイントのみです。これは、Oracle Application Expressに付属の検証機能を使用して拡張できます。詳細は、『Oracle Database Application Expressユーザーズ・ガイド』のデータベース・アクセス記述子(DAD)によるOracle Application Expressへのアクセスの制限に関するを参照してください。
データベース・アクセス記述子に対してPlsqlRequestValidationFunction
を有効にすると、パブリックに実行可能なプロシージャに依存している既存のアプリケーションで障害が発生します。データベース・アクセス記述子の定義からPlsqlRequestValidationFunction
を省略するか、または推奨される方法(提供されている検証機能の拡張)を実行できます。
次のコンポーネントおよび機能は、Oracle Application Expressリリース3.1.2ではサポートされなくなりました。
次のWebブラウザはサポートされなくなりました。
Netscape Communicator 7.2以上
Mozilla 1.7以上
このセクションでは、Oracle Application Expressのバグおよび既知の問題について説明します。
「プロジェクトの作成」ウィザードの最初のステップで、「移行エクスポート・ファイル」フィールドに無効なテキストを入力すると、アクセスが拒否されたことを示すエラーが表示され、プログレス・バーは処理の継続を示したままになります。この問題は、Windows XPでInternet Explorer 6.0を使用している場合に発生します。
この問題は、Oracle Bug#5614432で追跡されます。
対処方法:
「参照」オプションを使用するか、または完全パスを手動で入力します。このフィールドには、必ず有効なSQLスクリプトおよびパスを入力してください。
Oracle Application Expressアプリケーションを表示または開発するには、WebブラウザでJavaScriptおよびHTML 4.0およびCSS 1.0規格がサポートされている必要があります。この要件を満たすブラウザは次のとおりです。
Microsoft Internet Explorer 6.0以上(Windowsのみ)
Firefox 1.0以上
先頭行にマルチバイト文字を含むSQLスクリプトは、SQLスクリプト・エディタでは編集できません。この問題は、Internet Explorer 7.0およびFirefox 1.5.0以上では発生しないことに注意してください。
対処方法:
この問題は、スクリプトの先頭行にマルチバイト文字が含まれる場合に発生します。マルチバイト以外の文字(たとえば、2つのハイフン(--))を含む新しい行を追加して、マルチバイト文字を含む行を2行目にすると、この問題を解決できます。
SVGチャートで問題が発生した場合は、Flashチャートに移行してみてください。
SVGチャートをFlashに移行するには、次のステップを実行します。
該当する「ページ定義」に移動します。
「リージョン」で、リージョン名をクリックします。SVGチャートの左側にリージョン名が表示されます。
「リージョン定義」の「タスク」リストで、「SVGチャートのFlashチャートへの移行」をクリックします。
「移行」をクリックします。
Oracle Application Expressでは、EBCDICキャラクタ・セットをサポートしていません。基礎となるデータベース・キャラクタ・セットにかかわらず、mod_plsql
データベース・アクセス記述子(DAD)の構成におけるキャラクタ・セットの値は、AL32UTF8
に設定されている必要があります。
2つのダッシュを含む文字列を指定した問合せに基づいてレポート・リージョンを作成すると、アイテムのバインド変数の参照に対するApplication Expressエンジンの処理能力が低下します。次に例を示します。
SELECT ename, job, sal, comm, deptno FROM emp WHERE instr ('-'||'-dash-'||'-','uu') = 0 AND deptno = :P18_X AND 1 = 1
対処方法:
この動作は、バインド変数の書式を変更すると修正できます。たとえば、前述の例でこの問題を解決するには、:P18_X
をv('P18_X')
に変更します。
Oracle Application Expressで、リリース3.1.2のオンライン・ヘルプは日本語に翻訳されません。
コピー・アンド・ペーストでスプレッドシート・データをインポートする場合に、列値に二重引用符が含まれていると、データは正しくインポートされません(54" Plasma Flat Screen
など)。この問題を回避するには、次の2つの方法があります。
オプション1:
データを区切りフォーマット(カンマ区切り(.csv)またはタブ区切り)で保存します。
保存したファイルを、「テキスト・データのインポート」ウィザードを使用してアップロードおよびインポートします。
オプション2:
二重引用符を、次に示すように2つの二重引用符に置き換えます。
54"" Plasma Flat Screen
「スプレッドシート・データのインポート」ウィザードを使用して、ファイルをインポートします。
「列属性」ページで「数値/日付書式」ポップアップ・ダイアログを表示すると、ダイアログ・ボックスに次のように表示されます。
\ + 5,234.10
正確には、日本語環境では円記号が表示されるはずです。
バックスラッシュ(\)と円記号は同じ文字コード・ポイントですが、選択されたフォントに応じて表示が異なります。バックスラッシュ(\)は、アプリケーション内のページ上で日付書式を適用した際にも表示されます。
この問題は、Oracle Bug#3384664で追跡されます。
ウィザードを使用して表またはビューにフォームを作成する際に、そこに含まれる列の名前にマルチバイト文字があると、その新しいアイテムの名前にマルチバイト文字が含まれます。
この問題は、Oracle Bug#3393090で追跡されます。
対処方法:
この問題を修正するには、「ページ定義」で新しいアイテムを作成する際に、アイテム名に英数字(AからZ、0から9および「_」)を使用します。また、変更をアイテムに適用する前に、アイテム名を英数字に変更する必要がある場合もあります。
Oracle Application Expressの以前のリリースのアプリケーションをエクスポートし、アプリケーション・ビルダーのインストール・ページでそのアプリケーションをインポートおよびインストールした場合、まれにアプリケーションのインストール後に実行時エラーが発生する場合があります。
多くの場合、これらのエラーは、アプリケーション・コンポーネントに埋め込まれたPL/SQLコードのブロックに関連するPL/SQLパーサー・エラーまたは実行エラーです。インストール・プロセスによって、200文字を超える文字列が複数の行に分割される場合があります。たとえば、行がPL/SQLキーワードとPL/SQLキーワードの間、または解析エラーの原因となる箇所で分割される場合があります。
対処方法:
これらのタイプのエラーが発生し、インストール・プロセスによって長い文字列が分割された疑いがある場合、次のステップを実行します。
エラーが発生したページをアプリケーション・ビルダーで編集して、アプリケーション内の問題がある疑いのあるPL/SQLを含む、エラーが発生したコンポーネントを隔離します。
不適切に分割されたコードのブロックの場所を検索します。
コードのブロックをより適切な箇所で分割するか、または実行時エラーが発生しなくなるまで行に空白を挿入します。
アプリケーションをエクスポートし、エクスポート・ファイルをインポートして再インストールします。
新しいエクスポート・ファイルを永続バックアップ・コピーとして保持します。
Oracle Application Expressリリース3.1.2では、Corel SVG Viewerはサポートされていません。
Oracle Database 11g リリース1(11.1)では、ネットワーク・サービスとの通信機能が、デフォルトで無効化されています。そのため、Oracle Application ExpressとOracle Database 11gリリース1(11.1)を実行する場合は、新しいDBMS_NETWORK_ACL_ADMIN
パッケージを使用して、FLOWS_030100
データベース・ユーザーに対し、任意のホストへの接続権限を付与する必要があります。これらの権限の付与に失敗すると、次の場合に問題が発生します。
Oracle Application Expressにおけるアウトバウンド・メールの送信
ユーザーは、APEX_MAIL
パッケージのメソッドをコールできますが、アウトバウンド電子メールの送信時に問題が発生します。
Oracle Application ExpressにおけるWebサービスの使用
PDF/レポートの印刷
オンライン・ヘルプのコンテンツ検索(検索リンクの使用)
このセクションでは、次の項目について説明します。
ヒント: このセクションで示されている例を実行するには、データベースのcompatible初期化パラメータが11.1.0.0.0以上に設定されている必要があります。デフォルトでは、11gデータベースのパラメータは事前に適切に設定されていますが、以前のリリースから11gにアップグレードされたデータベースのパラメータは適切に設定されていない場合があります。データベース初期化パラメータの変更については、『Oracle Database管理者ガイド』の「Oracle Databaseの作成および構成」を参照してください。 |
次の例は、FLOWS_030100
データベース・ユーザーに対して、任意のホストへの接続権限を付与する方法を示しています。
DECLARE ACL_PATH VARCHAR2(4000); ACL_ID RAW(16); BEGIN -- Look for the ACL currently assigned to '*' and give FLOWS_030100 -- the "connect" privilege if FLOWS_030100 does not have the privilege yet. SELECT ACL INTO ACL_PATH FROM DBA_NETWORK_ACLS WHERE HOST = '*' AND LOWER_PORT IS NULL AND UPPER_PORT IS NULL; -- Before checking the privilege, make sure that the ACL is valid -- (for example, does not contain stale references to dropped users). -- If it does, the following exception will be raised: -- -- ORA-44416: Invalid ACL: Unresolved principal 'FLOWS_030100' -- ORA-06512: at "XDB.DBMS_XDBZ", line ... -- SELECT SYS_OP_R2O(extractValue(P.RES, '/Resource/XMLRef')) INTO ACL_ID FROM XDB.XDB$ACL A, PATH_VIEW P WHERE extractValue(P.RES, '/Resource/XMLRef') = REF(A) AND EQUALS_PATH(P.RES, ACL_PATH) = 1; DBMS_XDBZ.ValidateACL(ACL_ID); IF DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN.CHECK_PRIVILEGE(ACL_PATH, 'FLOWS_030100', 'connect') IS NULL THEN DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN.ADD_PRIVILEGE(ACL_PATH, 'FLOWS_030100', TRUE, 'connect'); END IF; EXCEPTION -- When no ACL has been assigned to '*'. WHEN NO_DATA_FOUND THEN DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN.CREATE_ACL('power_users.xml', 'ACL that lets power users to connect to everywhere', 'FLOWS_030100', TRUE, 'connect'); DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN.ASSIGN_ACL('power_users.xml','*'); END; / COMMIT;
次の例は、ローカル・ホストのリソースにアクセスする場合に、より少ない権限で行う方法を示しています。この例では、Oracle Application Expressオンライン・ヘルプを索引付けできます。また、対象サーバーもローカル・ホスト上に存在する場合は、電子メールおよびPDFへの出力を行うことができる場合があります。
DECLARE ACL_PATH VARCHAR2(4000); ACL_ID RAW(16); BEGIN -- Look for the ACL currently assigned to 'localhost' and give FLOWS_030100 -- the "connect" privilege if FLOWS_030100 does not have the privilege yet. SELECT ACL INTO ACL_PATH FROM DBA_NETWORK_ACLS WHERE HOST = 'localhost' AND LOWER_PORT IS NULL AND UPPER_PORT IS NULL; -- Before checking the privilege, make sure that the ACL is valid -- (for example, does not contain stale references to dropped users). -- If it does, the following exception will be raised: -- -- ORA-44416: Invalid ACL: Unresolved principal 'FLOWS_030100' -- ORA-06512: at "XDB.DBMS_XDBZ", line ... -- SELECT SYS_OP_R2O(extractValue(P.RES, '/Resource/XMLRef')) INTO ACL_ID FROM XDB.XDB$ACL A, PATH_VIEW P WHERE extractValue(P.RES, '/Resource/XMLRef') = REF(A) AND EQUALS_PATH(P.RES, ACL_PATH) = 1; DBMS_XDBZ.ValidateACL(ACL_ID); IF DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN.CHECK_PRIVILEGE(ACL_PATH, 'FLOWS_030100', 'connect') IS NULL THEN DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN.ADD_PRIVILEGE(ACL_PATH, 'FLOWS_030100', TRUE, 'connect'); END IF; EXCEPTION -- When no ACL has been assigned to 'localhost'. WHEN NO_DATA_FOUND THEN DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN.CREATE_ACL('local-access-users.xml', 'ACL that lets power users to connect to everywhere', 'FLOWS_030100', TRUE, 'connect'); DBMS_NETWORK_ACL_ADMIN.ASSIGN_ACL('local-access-users.xml','localhost'); END; / COMMIT;
前述のスクリプトを実行した後にORA-44416: 無効なACL
のエラーが表示された場合は、次の問合せを使用して、無効なACLを特定します。
REM Show the dangling references to dropped users in the ACL that is assigned REM to '*'. SELECT ACL, PRINCIPAL FROM DBA_NETWORK_ACLS NACL, XDS_ACE ACE WHERE HOST = '*' AND LOWER_PORT IS NULL AND UPPER_PORT IS NULL AND NACL.ACLID = ACE.ACLID AND NOT EXISTS (SELECT NULL FROM ALL_USERS WHERE USERNAME = PRINCIPAL);
次に、次のコードを実行してACLを修正します。
DECLARE ACL_ID RAW(16); CNT NUMBER; BEGIN -- Look for the object ID of the ACL currently assigned to '*' SELECT ACLID INTO ACL_ID FROM DBA_NETWORK_ACLS WHERE HOST = '*' AND LOWER_PORT IS NULL AND UPPER_PORT IS NULL; -- If just some users referenced in the ACL are invalid, remove just those -- users in the ACL. Otherwise, drop the ACL completely. SELECT COUNT(PRINCIPAL) INTO CNT FROM XDS_ACE WHERE ACLID = ACL_ID AND EXISTS (SELECT NULL FROM ALL_USERS WHERE USERNAME = PRINCIPAL); IF (CNT > 0) THEN FOR R IN (SELECT PRINCIPAL FROM XDS_ACE WHERE ACLID = ACL_ID AND NOT EXISTS (SELECT NULL FROM ALL_USERS WHERE USERNAME = PRINCIPAL)) LOOP UPDATE XDB.XDB$ACL SET OBJECT_VALUE = DELETEXML(OBJECT_VALUE, '/ACL/ACE[PRINCIPAL="'||R.PRINCIPAL||'"]') WHERE OBJECT_ID = ACL_ID; END LOOP; ELSE DELETE FROM XDB.XDB$ACL WHERE OBJECT_ID = ACL_ID; END IF; END; / REM commit the changes. COMMIT;
ACLを修正したら、この項の最初のスクリプトを実行して、FLOWS_030100
ユーザーにACLを適用する必要があります。詳細は、「ホストへの接続権限の付与」を参照してください。
新しいアイテム・タイプであるHTMLエディタ標準および検索機能を使用すると、予期しない結果になる場合があります。アイテム・タイプHTMLエディタ標準をFirefoxブラウザで使用する場合、適切に機能するには、検索機能のテキストの先頭にカーソルを置く必要があります。特定の状況で検索機能を使用すると、テキストが見つからないことを示すレポートが誤って表示されます。
次の制限事項が、DBA認証を必要とするOracle Application Expressの機能(「データベース監視」ページの「セッション」レポートなど)に適用されます。認証に使用するDBAアカウントには、二重引用符を使用できません。つまり、小文字で指定したり、大/小文字を組み合せて指定することはできません。
Microsoft AccessアプリケーションをOracle Application Expressアプリケーションに移行する場合は、エクスポータ・ツールを使用してMicrosoft Accessメタデータをエクスポートします。Microsoft Access用のエクスポータ・ツールでは、Microsoft Access 97、Microsoft Access 2000、Microsoft Access 2002およびMicrosoft Access 2003をサポートしていますが、Microsoft Access 2007はサポートしていません。
対話型のレポートは、Oracle Databaseリリース10.1.0.3では動作しません。
この問題は、Oracle Bug#3800614で追跡されます。
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Oracle Database Application Express リリース・ノート, リリース3.1.2
部品番号: B51319-01
Oracle Application Express Release Notes, Release 3.1.2
原本部品番号: E10495-02
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