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Oracle Application Serverインストレーション・ガイド
10g (10.1.4.0.1) for HP-UX PA-RISC (64-bit)

B31747-02
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D 削除および再インストール

この付録では、Oracle Application Serverの削除および再インストールのプロセスについて説明します。

D.1 Deconfigツール

今回のリリースでは、削除手順の一環として実行する必要があるDeconfigツールと呼ばれるツールがあります。このツールで、削除するOracle Application ServerインスタンスのOracleAS Metadata RepositoryおよびOracle Internet Directory内のエントリを削除します。

Deconfigツールでは、パートナ・アプリケーション・エントリを削除しません。パートナ・アプリケーション・エントリを削除する必要がある場合は、F.4.1項「削除したパートナURLが、OracleAS Single Sign-Onの管理画面に残っている」の手順に従います。

Deconfigツールでは、ファームからOracleAS Clusterを削除しません。OracleAS Clusterを削除する場合は、インスタンスを削除してから、dcmctl removeclusterコマンドを実行する必要があります。詳細は、D.5項「OracleAS Cluster(Identity Management)の削除」を参照してください。

Deconfigツールを実行するには、ORACLE_HOME/bin/deconfig.plスクリプトでPerlインタプリタを実行します。Oracle Application Serverで用意されているPerlインタプリタを使用します。

prompt> cd $ORACLE_HOME/bin
prompt> $ORACLE_HOME/perl/bin/perl deconfig.pl [-u oid_user]
            [-w password] [-r realm] [-dbp sys_db_password]

すべてのパラメータを指定しないでツールを実行すると、必要な情報の入力を要求されます。


注意:

セキュリティ上の理由から、コマンドラインでパスワードを指定することはお薦めしません。コマンドラインでパスワードを指定しない場合、Deconfigツールによってパスワードが要求されます。 


D.1.1 パラメータ

-u oid_user

Oracle Internet Directoryユーザーを指定します。

Oracle Internet Directoryユーザーは、単純なユーザー名または識別名(DN)を使用して指定できます。たとえば、単純なユーザー名はjdoe@mycompany.comと指定できます。この名前は、DNのcn=jdoe,l=us,dc=mycompany,dc=comに対応します。

Oracle Internet Directoryユーザーには、削除するOracle Application Serverインスタンスに構成されているコンポーネントを削除するための権限が必要です。これらの権限は、コンポーネントをインストールおよび構成するための権限と同じです。

たとえば、Oracle Delegated Administration ServicesおよびOracleAS Single Sign-Onが実行されているOracleAS Infrastructureインスタンスを削除する場合は、これらのコンポーネントを構成するための権限をユーザーが持っていることを確認します。権限を付与するコンポーネントおよびグループのリストは、5.3項「コンポーネントの構成または削除に必要なグループ」を参照してください。

Oracle Internet Directoryのスーパーユーザーとしてツールを実行する場合は、orcladminではなく、cn=orcladminを使用します。これらは、異なるユーザーです。これらのユーザーの詳細は、5.1項「Oracle Internet Directoryのデフォルト・ユーザー」を参照してください。

-w password

Oracle Internet Directoryユーザーのパスワードを指定します。

-r realm

ユーザーの認証を行うレルムを指定します。この値は、Oracle Internet Directoryに複数のレルムが存在する場合にのみ必要です。

-dbp sys_db_password

データベース内のSYSユーザーのパスワードを指定します。これは、Oracle Internet Directoryで使用されるOracleAS Metadata Repositoryデータベースです。

この値は、Oracle Internet Directoryが構成されているOracle Identity Managementのみのインスタンスを削除する場合にのみ必要です。

必要がない場合にこのパラメータを指定しても、このパスワードの値は使用されません。

-helpまたは-h

-hまたは-helpパラメータを指定してDeconfigツールを実行し、ヘルプを表示することもできます。

prompt> $ORACLE_HOME/perl/bin/perl deconfig.pl -h
 - or -
prompt> $ORACLE_HOME/perl/bin/perl deconfig.pl -help

D.1.2 Deconfigツールで生成されるログ・ファイル

Deconfigツールによって、ログ・ファイルがORACLE_HOME/cfgtoollogs/DeconfigureWrapper.logファイルに書き込まれます。

D.2 削除手順: 概要

Oracle Application Serverを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 中間層インスタンスを削除します。削除手順については、中間層のプラットフォームおよびリリースのOracle Application Serverのインストレーション・ガイドを参照してください。

    1. このインスタンスでDeconfigツールを実行します。

    2. インストーラを実行し、「製品の削除」をクリックします。

    3. 残りのすべてのファイルをクリーンアップします。

  2. OracleAS Infrastructureインスタンスを削除します。削除の詳細は、この章の後半で説明します。

    1. このインスタンスでDeconfigツールを実行します。

    2. インストーラを実行し、「製品の削除」をクリックします。

    3. 残りのすべてのファイルをクリーンアップします。


      注意:

      • OracleAS RepCAを使用してOracleAS Metadata Repositoryを既存のデータベースにインストールした後、OracleAS Metadata Repositoryを削除する場合は、OracleAS RepCAの「削除」オプションを選択します。OracleAS RepCAを使用してOracle Internet Directoryから登録を削除することもできます。

      • インフラストラクチャ・インスタンスを削除すると、そのインフラストラクチャに依存している中間層インスタンスがすべて機能しなくなります。

        中間層インスタンスを保持する場合は、別のインフラストラクチャのサービスを使用するようにそれらを構成できます。詳細は、『Oracle Application Server管理者ガイド』を参照してください。

       

削除またはクリーンアップするアイテム

Oracle Application Serverインスタンスを削除するには、表D-1に示すアイテムをクリーンアップする必要があります。この手順は、この付録の後半で説明します。

表D-1     削除するアイテム
クリーンアップするアイテム  使用するツール 

Oracleホーム・ディレクトリのファイル 

インストーラ

インストーラによってすべてのファイルが削除されない場合は、rmコマンドを使用して残りのファイルを削除できます。 

インベントリ・ディレクトリ内の削除済インスタンスのエントリ 

インストーラ 

ファーム・ページのインスタンス名 

インストーラ 

/var/opt/oracleディレクトリ内の削除済インスタンスのエントリ 

これらのエントリは手動で削除する必要があります。

参照:

  • OracleAS Infrastructureを削除する場合は、手順9を参照してください。

 

Oracle Internet Directory内の削除済インスタンスのエントリ 

Deconfigツール 

インストーラでは、個々のコンポーネントをカスタムで削除することはできません。

D.3 OracleAS Cold Failover Clusterインストールの削除

OracleAS Cold Failover Clusterインストールを削除する場合は、次の手順を実行します。

  1. 環境を監視およびフェイルオーバーするクラスタウェア・エージェントまたはパッケージを停止します。詳細は、クラスタウェアのドキュメントを参照してください。

  2. この付録で説明している手順を実行します。

リソースをオフラインにしなかった場合、Oracle Fail Safeによってクラスタウェア・エージェントのフェイルオーバーが試行されるため、削除中にインストーラがハングします。

D.4 OracleAS Cluster(Identity Management)のOracleAS Single Sign-Onインスタンスの削除

複数のOracleAS Single Sign-Onインスタンスを同じOracle Internet Directoryの1つのクラスタにインストールした場合で、そのうちいくつかのインスタンスを削除するが、他のインスタンスは実行したままにするには、Deconfigツールを実行する前に次の手順を実行します。

削除するOracleAS Single Sign-OnインスタンスがOracle Internet Directoryにインストールした最後のインスタンスである場合は、この手順を実行する必要はありません。かわりに、D.6項「OracleAS Infrastructureの削除」の手順を実行します。

  1. ORACLE_HOME/deconfig/DeconfigWrapper.propertiesファイルを開いて編集します。

  2. SSO=」で始まる行を検索します。たとえば、次のような行です。

    SSO=/OraHome_1/jdk/bin/java -jar /OraHome_1/sso/lib/ossoca.jar deinstall /OraHome_1 
    "%OID_USER%" %OID_PASSWORD%
    
    
  3. 行の先頭にシャープ(#)文字を追加して、行をコメント・アウトします。前述の例では、行は次のように変更されます。

    # SSO=/OraHome_1/jdk/bin/java -jar /OraHome_1/sso/lib/ossoca.jar deinstall 
    /OraHome_1 "%OID_USER%" %OID_PASSWORD%
    
    

ファイルを変更してから、D.6項「OracleAS Infrastructureの削除」の手順を実行して、削除を完了します。

D.5 OracleAS Cluster(Identity Management)の削除

OracleAS Cluster(Identity Management)を削除するには、次の手順を実行します。

  1. OracleAS Single Sign-Onを含むすべてのインスタンス(インストールされている最後のインスタンス以外)を削除します。D.4項「OracleAS Cluster(Identity Management)のOracleAS Single Sign-Onインスタンスの削除」の手順を使用して、削除を実行します。

  2. D.6項「OracleAS Infrastructureの削除」の手順を使用して、最後のOracleAS Single Sign-Onインスタンスを削除します。

  3. 分散OracleAS Cluster(Identity Management)を使用している場合は、D.6項「OracleAS Infrastructureの削除」の手順を使用してOracle Internet Directoryインスタンスを削除します。

  4. すべてのインスタンスを削除してから、dcmctl removeclusterコマンドを実行して、そのファームからOracleAS Cluster(Identity Management)を削除します。

    prompt> $ORACLE_HOME/dcm/bin/dcmctl removecluster -cl cluster_name
    
    

D.6 OracleAS Infrastructureの削除

この項では、OracleAS Infrastructureインスタンスを削除する方法について説明します。内容は次のとおりです。

D.6.1 削除の順序

OracleAS Infrastructureインスタンスには、すべてのOracleAS Infrastructureコンポーネントが含まれます。OracleAS Infrastructureの分散インストールを実行した場合は、コンポーネントのサブセットのみが含まれます。次に、一般的なシナリオおよび削除の順序を示します。

Oracle Identity ManagementとOracleAS Metadata Repositoryインスタンスが存在する場合、削除するインスタンスは1つのみです。

Oracle Identity ManagementとOracleAS Metadata Repositoryを別々にインストールした場合は、次の手順を実行します。

  1. Oracle Identity Managementインスタンスを削除します。

  2. OracleAS Metadata Repositoryを削除します。

分散Oracle Identity Managementが存在する場合は、次の手順を実行します。

  1. OracleAS Single Sign-On、Oracle Delegated Administration Services、Oracle Directory Integration PlatformまたはOCA(あるいはこれらのすべて)が実行されているインスタンスを削除します。

  2. Oracle Internet Directoryが実行されているインスタンスを削除します。

  3. OracleAS Metadata Repositoryを削除します。

D.6.2 削除の手順

  1. 削除するインスタンスをインストールしたオペレーティング・システム・ユーザーとしてログインします。

  2. 削除するインスタンスにOCAが構成されている場合は、次のコマンドを実行します。

    prompt> $ORACLE_HOME/oca/bin/ocactl stop
    prompt> $ORACLE_HOME/oca/bin/cmdeinst ocaAdminPassword oidAdminPassword
    
    

    ocaAdminPasswordは、OCA管理者のパスワードに置き換えます。

    oidAdminPasswordは、OCAをインストールしたOracle Internet Directoryユーザーのパスワードに置き換えます。ユーザーは、次のグループに属している必要があります。

    • 信頼できるアプリケーションの管理者

    • iAS Admins

    • OCAが使用するメタデータ・リポジトリ用のリポジトリ所有者グループ

    ocactl stopコマンドで、OCAサービスを停止します。cmdeinstコマンドで、次の操作を行います。

    • Oracle Internet DirectoryからのOCAエントリの削除

    • ocaスキーマの表からのデータの削除

    • インストール時にOCA Configuration Assistantによって作成されたOCAファイルの削除

  3. 削除するインスタンスでOracle Directory Integration Platformが構成され、実行されている場合は、Oracle Directory Integration Platformサーバーを停止します。

    Oracle Internet Directoryが実行されていることを確認します。

    次のコマンドを実行して、Oracle Directory Integration Platformを停止できます。

    prompt> cd $ORACLE_HOME/bin
    prompt> oidctl connect=db_connect_string server=odisrv instance=1 stop
    
    

    db_connect_stringは、ORACLE_HOME/network/admin/tnsnames.oraファイルに示されているTNSの別名です。

    追加で起動したOracle Directory Integration Platformサーバーも停止する必要があります。詳細は、『Oracle Identity Management統合ガイド』を参照してください。

  4. Oracle Internet Directoryがレプリカとして構成されている場合は、このノードをディレクトリ・レプリケーション・グループ(DRG)から削除する必要があります。この手順については、『Oracle Internet Directory管理者ガイド』の第25章「Oracle Internet Directoryレプリケーションの管理」を参照してください。

  5. Deconfigツールを実行します。

    prompt> cd $ORACLE_HOME/bin
    prompt> $ORACLE_HOME/perl/bin/perl deconfig.pl [parameters]
    
    

    パラメータの詳細は、D.1項「Deconfigツール」を参照してください。

    注意: Oracle Internet DirectoryまたはOracleAS Single Sign-Onのコンポーネントを含むインスタンスを削除する場合は、Oracle Internet Directoryスーパーユーザー(cn=orcladmin)としてDeconfigツールを実行する必要があります。インスタンスにOracle Internet DirectoryまたはOracleAS Single Sign-Onが含まれていない場合は、表5-4で説明したとおり、適切な権限を持つユーザーとしてツールを実行する必要があります。

  6. インストーラを起動します。

    prompt> $ORACLE_HOME/oui/bin/runInstaller
    
    
  7. インストーラで次の手順に従います。

    1. 「ようこそ」画面: 「製品の削除」をクリックします。

    2. 「インベントリ」画面: 削除するインスタンスを選択して、「削除」をクリックします。

    3. 「確認」画面: 削除対象として選択したコンポーネントを確認します。「はい」をクリックして、続行します。

    4. 「削除の進行状況」画面: 削除の進行状況を監視します。

    5. 削除が完了したら、インストーラを終了します。

  8. 削除済インスタンスのOracleホーム・ディレクトリの残りのファイルをすべて削除します。

    prompt> rm -rf $ORACLE_HOME
    
    
  9. 削除したインフラストラクチャ・インスタンスの行を/var/opt/oracle/oratabファイルから削除します。

    ファイルの終わりにかけて、Oracleホーム・ディレクトリを指定する行を確認する必要があります。メタデータ・リポジトリを含むインフラストラクチャ・インスタンスを削除している場合は、ファイル内に次の2つの行があります。

    • *で始まる行

    • データベースのSIDで始まる行

    両方の行を削除する必要があります。

    たとえば、インフラストラクチャ・インスタンスが/private1/infraにインストールされ、そのインスタンスにSIDがorclであるメタデータ・リポジトリが含まれている場合、行は次のようになります。

    orcl:/private1/infra:N
    *:/private1/infra:N
    
    

D.7 ログ・ファイルで発生する害のないエラー

J2EE and Web CacheまたはPortal and Wirelessのインスタンスを削除した後にoraInstalltimestamp.errファイルで発生する場合がある「ファイルを削除できません」および「Makeファイルが見つかりません。」エラーは、害のないエラー・メッセージです。

Ignoring Exception during de-install oracle.sysman.oii.oiil.OiilDeinstallException:
An error occurred during runtime. oracle.sysman.oii.oiil.OiilDeinstallException:
An error occurred during runtime.
...
Ignoring Exception during de-install oracle.sysman.oii.oiil.OiilDeinstallException:
Unable to delete file 
/home/j2ee/sysman/emd/targets.xml
oracle.sysman.oii.oiil.OiilDeinstallException: Unable to delete file
/home/j2ee/sysman/emd/targets.xml
at instantiateFileEx.deinstallAction(instantiateFileEx.java:935)
...
Ignoring Exception during de-installoracle.sysman.oii.oiil.OiilDeinstallException:
Unable to find make file:
/home/j2ee/network/lib/ins_net_client.mk
oracle.sysman.oii.oiil.OiilDeinstallException: Unable to find make file:
/home/j2ee/network/lib/ins_net_client.mk
at ssmakeux.deinstallAction(ssmakeux.java:246)
...

D.8 Oracle Application Serverプロセスのクリーンアップ

インストールを開始する前にOracle Application Serverプロセスのシャットダウンを忘れた場合は、これらのプロセスのファイルが削除されるため、プロセスを停止する必要があります。実行中のプロセスがあるかどうか確認するには、psコマンドを実行します。

prompt> ps -ef

プロセスを停止するには、killコマンドを使用します。

prompt> kill -9 process_id

psコマンドによって、process_idを確認できます。

dcmctlシェルのプロセスをシャットダウンする必要がある場合は、「exit」と入力して、そのシェルの終了を試みることができます。

D.9 再インストール

インストーラでは、すでにOracle Application Serverインスタンスが含まれているディレクトリにOracle Application Serverインスタンスを再インストールすることはできません。同じディレクトリにOracle Application Serverを再インストールするには、そのディレクトリを一度削除してから、インストールする必要があります。

D.10 トラブルシューティング

削除の一般的な問題については、F.4項「削除の問題および解決策」を参照してください。


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