Oracle Application Serverリリース・ノート 10g(10.1.4.0.1) for Solaris Operating System(SPARC 64-bit) B31742-05 |
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この章では、Oracle Application Serverに関連するインストールおよびアップグレードの問題について説明し、その回避方法を示します。内容は次のとおりです。
この項では、Oracle Application Serverのインストールの問題について説明します。内容は次のとおりです。
2.1.5項「データベースで中国語の特定のキャラクタ・セットを使用する場合、Oracle Application Serverリポジトリ作成アシスタントがロード中に失敗する」
2.1.6項「OracleAS Cold Failover Cluster: Oracle Delegated Administration Servicesの追加構成手順」
2.1.14項「日本語ロケールでOracle Application Serverをインストールした際のOIDコンフィギュレーション・アシスタントの失敗」
インストール中にHTTPサーバー・コンフィギュレーション・アシスタントが失敗する場合は、次の回避方法を試します。
インストーラを開いたままにします。
シェルを開いてrootとしてログインします。
ORACLE_HOME
/Apache/Apache/bin/.apachectl
ファイルの権限を変更します。
.apachectl
ファイルが含まれているディレクトリに変更します。
> cd ORACLE_HOME/Apache/Apache/bin
ORACLE_HOME
は、Oracle Application Serverをインストールするディレクトリです。
所有者をrootに変更します。
> chown root .apachectl
権限を変更します。
> chmod 6750 .apachectl
インストーラで、HTTPサーバー・コンフィギュレーション・アシスタントを選択し、「再試行」ボタンをクリックします。
これでHTTPサーバー・コンフィギュレーション・アシスタントが正常に完了します。
このリリースのOracle Application Serverは、IPv6で構成されたマシンでの動作が保証されていません。このリリースのOracle Application Serverは、IPv4で構成されたマシンにインストールして実行する必要があります。
「Identity Management and Metadata Repository」または「Oracle Application Server Metadata Repository」のいずれかのインストール・タイプをインストールするとき、データベース情報の指定画面に一意のグローバル・データベース名を入力する必要があります。
同じホストに2つのデータベースがある場合、各データベースには一意のSIDとグローバル・データベース名が必要です。
現在、Oracle Universal Installerではユーザーが一意のSIDを入力したかどうかのみを確認し、ユーザーが一意のグローバル・データベース名を入力したかどうかは確認しません。SIDとグローバル・データベース名の値は、両方ともデータベース情報の指定画面に入力します。インストールは続行しますが、Oracle Internet Directoryコンフィギュレーション・アシスタントが失敗する可能性があります。次のようなエラー・メッセージが表示される場合があります。
"The Network Adapter could not establish the connection"
一部のインストール画面が適切に表示されないか、または使用できないため、Oracle Universal Installerを実行してトルコ語のロケールを使用するOracle Application Serverをインストールしないことをお薦めします。
データベースでZHT16MSWIN950
、ZHT16HKSCS
またはZHT16HKSCS31
キャラクタ・セットを使用する場合、OracleAS Metadata Repositoryを既存のデータベースにロードするときにOracleASリポジトリ作成アシスタントが失敗します。
データベースのキャラクタ・セットを確認するには、NLS_DATABASE_PARAMETERS
ビューを問い合せます。
prompt> sqlplus "sys/password as sysdba" SQL> select VALUE from NLS_DATABASE_PARAMETERS where PARAMETER='NLS_CHARACTERSET';
ここで、passwordはSYSユーザーのパスワードを指定します。
OracleAS Cold Failover Clusterとともに使用するためにOracle Delegated Administration Servicesを構成するには、追加構成手順が必要です。
ORACLE_HOME/sysman/emd/targets.xml
ファイルを開いて、oracle_das_server
ターゲットと、HTTPMachine
、DasURL
およびDASMonitorURL
プロパティを見つけます。
<Target TYPE="oracle_das_server" NAME="instance.domain.com_DAS" DISPLAY_NAME="instance.domain.com_DAS"> <Property NAME="HTTPMachine" VALUE="LocalHost"/> ... <Property NAME="DasURL" VALUE="http://LocalHost:7777/oiddas"/> <Property NAME="DasMonitorURL" VALUE="http://LocalHost:7777/oiddas/dasmetrics"/> ... </Target>
HTTPMachine
、DasURL
およびDASMonitorURL
プロパティの値を仮想Apacheホストに変更します。
<Target TYPE="oracle_das_server" NAME="instance.domain.com_DAS" DISPLAY_NAME="instance.domain.com_DAS"> <Property NAME="HTTPMachine" VALUE="VirtualApacheHost"/> ... <Property NAME="DasURL" VALUE="http://VirtualApacheHost:7777/oiddas"/> <Property NAME="DasMonitorURL" VALUE="http://VirtualApacheHost:7777/oiddas/dasmetrics"/> ... </Target>
Oracle Application Serverのインストール中、Oracle Internet DirectoryのSSL接続が断続的に失敗します。特に、ID管理と高可用性の連結インストール中にこの失敗が発生します。
この問題を回避するには、インストールで失敗したコンフィギュレーション・アシスタントを再試行します。
Oracle Internet DirectoryのSSL接続が失敗した場合、ログ・ファイル(ORACLE_HOME
/sso/log/ssoca.log
)にはLDAP URL
への接続の失敗メッセージが含まれていますが、正しいデバッグ・メッセージはldaps url
です。
Oracle Application Serverをロシア語のロケールにインストールする場合、一部のコンフィギュレーション・アシスタントが失敗し、判読不能な、または文字化けした例外メッセージ出力をOracle Universal Installerで受信することがあります。
このタイプのエラー・メッセージが表示された場合、メッセージを無視してインストールを続行し、コンフィギュレーション・アシスタントに戻ります。
英語以外のロケールの場合、Oracle Application Serverのインストール環境では、Oracle Enterprise Manager 10g Application Server Controlコンソール(Application Server Controlコンソール)のハイパーリンクが「ようこそ」ページで機能しないことがあります。インストール環境でハイパーリンクが機能しない場合、次のようにします。
ORACLE_HOME
/Apache/Apache/htdocs/index.html
ファイルを開きます。
index.html
ファイルで<a href="http://%s_hostName%:%s_oemConsolePort%" >
行を見つけます。
%s_hostName%
をローカルのホスト名に置き換えます。
%s_oemConsolePort%
をORACLE_HOME
/install/portlist.ini
ファイルのApplication Server Controlコンソール・ポートの値に置き換えます。
Oracle Application Serverを通じてOracle Identity Federationをインストールする前に次のNLSパラメータを設定するとします。
LANG=zh_CN.GB18030 LC_ALL=zh_CN.GB18030
ORACLE_HOME
/dv/OraHome/inventory/Contents/comp.xml
ファイルの172行目を確認すると、次のようになっています。
<DEP NAME="oracle.iappserver.charts"VER="10.1.2.0.0" DEP_GRP_NAME="group2" HOME_IDX="5"/> Column 43 refers to the beginning of attribute VER, just after the XML attribute value of parameter NAME. A whitespace between the double quote and the parameter name is missing.
このとき、同じコンピュータにOracle Identity Federationインスタンスを追加インストールすると、インストール中にエラー・メッセージが表示されます。
この問題を回避するには、次のようにNLSパラメータを設定します。
LANG=zh_CN.GBK LC_ALL=zh_CN.GBK
Oracle Application Server 10g(10.1.4.0.1)では、Java Developer KitはGB18030
エンコーディングをサポートしていません。
このトピックは、Oracle Application Serverリポジトリ作成アシスタントで作成されたか、またはOracleAS Infrastructureの一部としてインストールされたOracleAS Metadata Repositoryインストールに適用されます。
次のパッケージでは、EXECUTE
権限がPUBLIC
に付与されます。
UTL_FILE
DBMS_RANDOM
UTL_HTTP
UTL_SMTP
UTL_TCP
これらの権限は過剰であり、エンタープライズには不要です。
エンタープライズでEXECUTE
権限が適切に適用されているかどうかを判別するために、次の手順を実行することをお薦めします。
アプリケーションを分析して、前述のパッケージを必要とするアカウントまたはアプリケーションを特定します。これらの権限が必要なアカウントがある場合、通常、そのアカウントはHRまたはCRMタイプなどのアプリケーションを持っています。
手順1で特定したアカウントまたはアプリケーションに対応するパッケージに実行権限を付与します。手順1の分析を実行できない場合、既存のアプリケーション・タイプのアカウントに対するこれらのパッケージに実行権限を付与することもできます。
グループPUBLIC
から前述のパッケージのEXECUTE
権限を取り消し、アプリケーションが適切に動作することを確認します。この手順を完了すると、今後作成される新規アカウントがデフォルトでこれらのパッケージに対する実行権限を持たないことが保証されます。
「データベース構成オプションの指定」画面のオンライン・ヘルプには、グローバル・データベース名を指定するための次の2つのガイドラインが示されています。
データベース・ドメインでは、英数字、アンダースコア(_)、マイナス記号(-)およびシャープ記号(#)が有効です。
データベース名には、英数字(A〜Zおよび0〜9)のみを使用できます。
これらのガイドラインは間違っているため、かわりに次のガイドラインを使用してください。
データベース・ドメインおよびドメイン名では、英数字、アンダースコア(_)およびシャープ記号(#)が有効です。
OracleAS Infrastructureのインストールの実行中に、OIDコンフィギュレーション・アシスタントが失敗することがあります。これは、日本語ロケールでキャラクタ・セットがSJIS
の場合に発生します。
この問題を回避するには、root.sh
を実行する前に次の手順を実行します。
$ORACLE_HOME
/opmn/bin
にあるopmnctlスクリプトをバックアップします。
opmnctlスクリプトのNLS_LANG
パラメータをJAPANESE_JAPAN.JA16SJIS
に変更します。
次のコマンドを指定してOracleAS Infrastructureコンポーネントを停止および起動します。
opmnctl stopall opmnctl start
root.sh
を実行してインストールを続行します。
DR/CFC OIDのインストール時に指定される仮想ホスト名が、有効な仮想ホスト名またはIPアドレスではなくホスト名の別名であり、ドメイン名が構成されていない場合は、システムすなわちOUI(OIDCA)が失敗することがあります。この場合、「gethostbynameに失敗しました」
というメッセージが$ORACLE_HOME/ldap/log/oidldapd01.log
に表示されます。
この問題を解決するには、/etc/hosts
ファイルで別名にドメイン名を追加して、OUIの「再試行」ボタンをクリックします。OUIによってインストールが続行されます。
AS 10.1.4 IMのインフラストラクチャIM+MRをインストールし、$ORACLE_HOME/emctl start dbconsole
コマンドを使用してEnterprise Managerを開こうとすると、次のエラー・メッセージを受け取ることがあります。
OC4J Configuration Issue. <ORACLE_HOME>/oc4j/j2ee/OC4J_DBConsole_jphp4d54.jp.oracle.com_infd4 not found.
この問題を回避するには、次のようにemca post install
を実行します。
. emca -r
rootユーザーとしてログインした後にroot.sh
スクリプトを実行した場合、次の警告メッセージが表示されます。
Leaving Oracle Internet Directory Root Installation Section chmod: WARNING: /scratch/rdas/ias1014/infra/bin/extjob: Corresponding set-ID also disabled on file since set-ID requires execute permission chmod: WARNING: /scratch/rdas/ias1014/infra/bin/emtgtctl2: Corresponding set-ID also disabled on file since set-ID requires execute permission chmod: WARNING: /scratch/rdas/ias1014/infra/bin/oracle: Corresponding set-ID also disabled on file since set-ID requires execute permission
これらの警告メッセージは無視できます。
この項では、Oracle Application Serverのアップグレードの問題について説明します。内容は次のとおりです。
2.2.3項「OracleAS Metadata Repositoryリリース9.0.4.3から10.1.4.0.1へのアップグレードに必要な追加手順」
2.2.5項「OracleAS Metadata Repositoryのアップグレード中の問題のないエラー・メッセージ」
2.2.7項「ldifwriteコマンドを使用してOracle Internet Directoryをバックアップする際の問題」
2.2.8項「コンフィギュレーション・アシスタント実行中にOracleAS Cold Failover Clusterアップグレードが失敗する」
10gリリース2(10.1.4.0.1)にアップグレードする場合、Oracle Universal Installerによって、データベース内のOracleAS Identity Managementスキーマが10gリリース2(10.1.4.0.1)にアップグレードされます。この処理は、10gリリース2(10.1.4.0.1)の 『Oracle Application Serverアップグレードおよび互換性ガイド』の第7章に記載されています。
ただし、Oracle Universal Installerは、OracleAS Metadata Repository内の他のコンポーネントのスキーマ(OracleAS PortalやOracleAS Wirelessのスキーマなど)はアップグレードしません。
Metadata Repositoryアップグレード・アシスタント(MRUA)を実行してコンポーネントのスキーマをアップグレードする必要があるかどうかを判断するには、次の事項について検討します。
使用しているOracle Application Server環境のすべてのOracle Application Server中間層が、現在10gリリース2(10.1.2)中間層の場合、コンポーネントのスキーマはすでに10gリリース2(10.1.2)スキーマであるため、MRUAを実行する必要はありません。
ただし、10gリリース2(10.1.4.0.1)のMRUAを使用して、次の処理を行えます。
適切なコンポーネント・スキーマがインストールされ、有効であることの確認。
OracleAS Metadata Repositoryをホストするデータベースが、サポートされているバージョンにアップグレードされていることの確認。
現在Oracle Application Server 10g(9.0.4)の中間層が稼働している場合、『Oracle Application Serverアップグレードおよび互換性ガイド』の第5章を参照して中間層を10gリリース2(10.1.2)にアップグレードする必要があるかどうかを判断します。中間層を10gリリース2(10.1.2)にアップグレードする必要がある場合、まず、MRUAを実行してコンポーネントのスキーマを10gリリース2(10.1.2)にアップグレードする必要があります。
次のようにアップグレードした場合について説明します。
Identity Managementインストールを10.1.4.0.1にアップグレードします。
Oracle Enterprise Manager 10g Grid ControlプラグインおよびOracle Identity Management Grid Controlプラグイン・エージェントをインストールします。
Oracle Enterprise Manager Grid Controlで、各Identity Managementコンポーネントは2つのターゲットを表示します。1つはアップグレード前のIdentity Managementインストールのターゲット、もう1つはアップグレードされたIdentity Managementインストールのターゲットです。
アップグレード前のOracleホームが依然としてoraInventory
に登録されているため、これは予想される動作です。Oracle Enterprise Manager Grid Controlプラグイン・エージェントは、ホスト上のすべてのOracleホームを検出し、それぞれのtargets.xml
ファイルから情報を収集します。
この問題を回避するには、次のようにします。
Identity Managementインストールを10.1.4.0.1にアップグレードします。
Oracle Enterprise Manager 10g Grid ControlエージェントおよびOracle Identity Management Grid Controlプラグイン・エージェントをインストールします。
Oracle Application Server Single Sign-OnおよびOracle Internet Directoryのアップグレード前のターゲットを次のように削除します。
Oracle Enterprise Manager Grid Controlを開きます。
「ターゲット」を選択してクリックします。
「すべてのターゲット」を選択してクリックします。
Oracle Application Server Single Sign-OnおよびOracle Internet Directoryのアップグレード前の各ターゲットに対して、次のようにします。
- ターゲット・インスタンスを選択します。
- 「削除」をクリックします。
Oracle Enterprise Manager 10g Grid Controlエージェントで適切な監視データを収集するには、アップグレードされたIdentity Managementインストールのデータベース・ユーザーdbsnmp
のパスワードをリセットする必要があります。
データベース・ユーザーのパスワードをリセットするには、Identity ManagementデータベースのORACLE_HOME
から次のコマンドを実行します(sqlplus
"/as sysdba
")。
> alter user dbsnmp identified by "/dbsnmp_passwd/"; > commit;
Oracle Application Server 10g(9.0.4)パッチセット3(9.0.4.3)をリリース9.0.4のインスタンスに適用しており、10.1.4.0.1 MRUAを実行してOracleAS Metadata Repositoryをリリース10.1.4.0.1にアップグレードする場合、まずパッチ5365207を10.1.4.0.1 MRUAに適用してください。この場合、10.1.4.0.1 MRUAおよびユーティリティCD–ROMのコンテンツを書込み権限のある場所にコピーする必要があります。その後、10.1.4.0.1 MRUAがステージングされたディレクトリにパッチ5365207を適用します。このパッチは、次のURLにあるOracle Metalinkで入手可能です。
パッチを適用した10.1.4.0.1 MRUAを使用してリリース9.0.4.3インスタンスをリリース10.1.4.0.1にアップグレードします。MRUAの実行方法の詳細は、Oracle Application Serverのアップグレードおよび互換性ガイドを参照してください。
パッチ5365207を適用しない場合、10.1.4.0.1 MRUAの実行中にポータル・コンポーネントのアップグレードが次のエラーで失敗します。
Calling upgrade plugin for PORTAL Error: Component upgrade failed PORTAL Error: PORTAL component version is: 9.0.4.3.0 INVALID
このエラー・メッセージは画面に表示され、MRUAのログ・ファイルORACLE_HOME
\upgrade\logs\mrua.log
に記録されます。エラー・メッセージの詳細は、ポータル・アップグレードの事前チェックのログ・ファイルORACLE_HOME
\upgrade\temp\portal\precheck.log
を調べてください。アップグレードのログ・ファイルを調べる方法の詳細は、Oracle Application Serverのアップグレードおよび互換性ガイドを参照してください。
precheck.log
ファイルの詳細なエラー・メッセージは、次のとおりです。
### Install Schema Validation Utility >>> Running upg/common/prechk/svuver.sql . Portal SQL script started at Thu Jun 1 08:55:22 2006 Connected. # Beginning outer script: common/prechk/svuver # Portal Schema Version = 9.0.4.3.0 # Version of schema validation utility being installed = Connected. ### ### ERROR: Exception Executing upg/common/prechk/svuver.sql ### ### Check Failed at Thu Jun 1 08:55:24 2006 Continuing as PreCheck mode is specified ### Invoke Schema Validation Utility in Report Mode >>> Running upg/common/prechk/../svurun.sql . Portal SQL script started at Thu Jun 1 08:55:24 2006 Connected. # Beginning outer script: common/prechk/svurun #-- Beginning inner script: common/common/svurun l_mode := wwutl_schema_validation.MODE_REPORT; * ERROR at line 5: ORA-06550: line 5, column 19: PLS-00201: identifier 'WWUTL_SCHEMA_VALIDATION.MODE_REPORT' must be declared ORA-06550: line 5, column 9: PL/SQL: Statement ignored ORA-06550: line 8, column 19: PLS-00201: identifier 'WWUTL_SCHEMA_VALIDATION.MODE_CLEANUP' must be declared ORA-06550: line 8, column 9: PL/SQL: Statement ignored ORA-06550: line 15, column 5: PLS-00201: identifier 'WWUTL_SCHEMA_VALIDATION.VALIDATE_ALL' must be declared ORA-06550: line 15, column 5: PL/SQL: Statement ignored Connected. ### ### ERROR: Exception Executing upg/common/prechk/../svurun.sql REPORT ### ### Check Failed at Thu Jun 1 08:55:25 2006 Continuing as PreCheck mode is specified
注意: このエラーがすでに発生した場合、パッチ5365207を適用してアップグレードを再実行します。アップグレードの実行前に、OracleAS Metadata Repositoryをバックアップからリストアする必要はありません。これは、アップグレードが事前チェック・フェーズで失敗したため、OracleAS Metadata Repositoryのポータル・スキーマが事前チェック・フェーズで変更されなかったことが原因です。 |
パッチ5365207の適用後もポータルのアップグレードが事前チェック・フェーズで失敗する場合、事前チェックのログ・ファイルで新しいエラーの詳細を確認してください。エラーの記述に基いて問題を解決してアップグレードを再度実行するか、またはOracleサポート・サービスに問い合せてください。
10g(10.1.4.0.1)のOracle Application Server Cluster(Identity Management)(OracleAS Cluster(Identity Management))へのアップグレード手順は、Oracle Application Serverのアップグレードおよび互換性ガイドの付録Bに記載されています。このタイプの環境をアップグレードするとき、次の項目がすべて当てはまる場合、追加のタスクを実行する必要があります。
OracleAS Cluster(Identity Management)環境を10g(10.1.4.0.1)にアップグレードする。
ロード・バランサとOracle Internet Directoryがそれぞれ異なるポートを使用している。
Oracle Internet Directoryのポート値が1024未満に設定されており、ロード・バランサのポートが1024より大きい値に設定されている。
このような特別な使用例の場合、Oracle Universal Installerでroot.sh
スクリプトの実行を求められたら、次の手順を実行します。
テキスト・エディタを使用して、アップグレード対象のIdentity ManagementインスタンスのOracleホームにあるroot.sh
ファイルを開きます。
root.sh
ファイルの次の2つのエントリを、Oracle Internet DirectoryのSSLおよび非SSLポートを指定するように編集します。
次に例を示します。
SSLPORT=636 NONSSLPORT=389
これらのエントリがロード・バランサのポートを指定していないことを確認してください。
root.sh
ファイルを保存して閉じます。
Oracle Universal Installerの指示に従い、rootユーザーとしてroot.sh
ファイルを実行します。
アップグレードする際にこれらの手順を実行しない場合、アップグレードの構成フェーズでOracle Internet Directoryコンフィギュレーション・アシスタントが失敗します。
Oracle Internet Directoryコンフィギュレーション・アシスタントが失敗した後でこの問題を修正するには、次のようにします。
Oracle Universal Installerを(構成画面を表示した状態で)実行したまま、新しいターミナル・ウィンドウを開きます。
新しいターミナル・ウィンドウから、rootユーザーとしてインストール先のOracleホームで次のコマンドを実行します。
chown root <DESTINATION_ORACLE_HOME>/bin/oidldapd chmod 4710 <DESTINATION_ORACLE_HOME>/bin/oidldapd
Oracle Universal Installerウィンドウに戻り、Oracle Internet Directoryコンフィギュレーション・アシスタントを再試行します。
非対話型インストールを実行してOracleAS Metadata RepositoryのORACLE_HOME
を10g(10.1.4.0.1)にアップグレードする場合、次のメッセージがinstallActions.log
ファイルに含まれるか、またはXTERMターミナルやDOSコマンド・シェル・ウィンドウに表示されることがあります。
getXMLUserManager:Exception /ORACLE_HOME/in1014MR/sysman/j2ee/config/jazn-data.xml (No such file or directory) getRealmUser: XMLUserManager is null getXMLUserManager:Exception /ORACLE_HOME/in1014MR/sysman/j2ee/config/jazn-data.xml (No such file or directory)
OracleAS Metadata Repositoryへの影響はありません。前述のメッセージは、単なるデバッグ・メッセージです。
前述のメッセージは無視できます。アップグレード・プロセスに影響はありません。
app_registry
のMetadata Repositoryコンテナ(MRC)のバージョンは、10g(10.1.2.0.2)です。
10g(10.1.4.0.1)リリースのOracleAS Metadata Repositoryコンポーネントに対するスキーマの変更はありませんでした。そのため、10g(10.1.4.0.1)リリースからOracleAS Portal(10.1.4.0.0)リリースへのアップグレードがサポートされています。
OracleAS Identity Managementをアップグレードするためにデータ移行の方法を使用する場合、Oracle Application Serverのアップグレードおよび互換性ガイドのC.2項では、ldifwrite
コマンドを使用してOracle Internet Directoryをバックアップするように指示しています。
ldifwrite
コマンドを使用するときに、OIDパスワードの入力を求められることがあります。このプロンプトに対して、Oracle Internet DirectoryデータベースのODSスキーマのパスワードを入力します。
ODSスキーマのパスワードがわからない場合は、『Oracle Application Server管理者ガイド』のOracleAS Metadata Repositoryのスキーマ・パスワード表示に関する項を参照してください。
また、ldifwrite
コマンドを使用しようとしたときに、データベースに接続できないことを知らせるエラーを受け取った場合は、Oracle Internet Directory ODSスキーマ・パスワードのウォレットの作成を試行します。次のコマンドを使用してパスワードのウォレットを作成します。
oidpasswd connect=<conn_string> create_wallet=true current_password=<ods_schema_ password>
詳細は、『Oracle Identity Managementユーザー・リファレンス』の第3章「Oracle Internet Directoryデータベース管理ツール」のoidpasswd
コマンドの情報を参照してください。
Oracle Application Serverのアップグレードおよび互換性ガイドの付録Bの指示に従って、OracleAS Cold Failover Cluster環境をOracle Application Serverリリース3(10.1.4.0.1)にアップグレードすることができます。
ただし、アップグレードを正常に行うには、クラスタのアクティブ・ノードに正しい仮想ホスト名と仮想IPアドレスを関連付けることが重要です。こうすることで、クライアントが仮想ホスト名を使用してOracleAS Cold Failover Clusterにアクセスできるようになります。
OracleAS Failover Clusterをインストールした後で環境を再構成した場合は、Oracle Universal InstallerでDBMS_IAS_VERSIONパッケージのコンフィギュレーション・アシスタントを実行するときに、リリース3(10.1.4.0.1)へのアップグレードが失敗します。インストーラのログ・ファイルに次のメッセージが記録されます。
"DBMS_IAS_VERSION package Configuration Assistant" failed java.sql.SQLException: Listener refused the connection with the following error: ORA-12514, TNS:listener does not currently know of service requested in connect descriptor
この問題を修正するには、ご使用のプラットフォームに対応するOracle Application Serverのインストレーション・ガイドのOracleAS Cold Failover Clusterのインストール前の手順に関する項で、仮想ホスト名と仮想IPアドレスのマッピングの手順を参照します。その後、コンフィギュレーション・アシスタントを再び実行します。詳細は、ご使用のプラットフォームのインストレーション・ガイドで「コンフィギュレーション・アシスタント」を参照してください。
この項では、Oracle Application Serverのドキュメントの問題について説明します。内容は次のとおりです。
『Oracle Application Serverアップグレードおよび互換性ガイド』のOracleAS Identity ManagementのソースOracleホームの破棄に関する項に、OracleAS FarmからOracleAS Identity Managementソース・インスタンスを削除する手順が記載されています。この手順の目的は、10g(10.1.4.0.1)へのアップグレードが完了した後、ファームのOracle Application Serverインスタンスのリストから10g(10.1.2)インスタンスを削除することです。
ただし、場合によっては、この項に記載されたとおりにdcmctl
leavefarm
コマンドを実行しても、次のエラーでコマンドが失敗することがあります。
ADMN-705002
このエラーは無視しても問題がないため、次の手順に進んでください。ファームのインスタンスのリストに10g(10.1.2)のOracleホームが残っていても支障ありません。また、ほとんどの場合、後続の手順で説明しているように、Oracle Universal Installerでインスタンスの削除を実行したときに、インスタンスは削除されます。
Oracle Application Serverのアップグレードおよび互換性ガイドの例8-1「MRUAセッションのサンプル出力」では、Metadata Repositoryアップグレード・アシスタントの通常セッションの出力が記載されています。しかし、このガイドのHTMLバージョンでは、改行が適切ではありません。サンプル出力の次の行は、正しくは次のようになります。
Upgrading the OracleAS Metadata Repository to release 10.1.4.0.1. Calling upgrade plugin for MRUA Component upgraded successfully MRUA
Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドでは、データベース識別情報の指定画面の説明にある表4-14「データベース画面」に、グローバル・データベース名のデータベース名部分は英数字のみを使用する必要があるという誤った記述があります。これは間違っています。データベース名には、英数字、アンダースコア(_)およびシャープ記号(#)を使用できます。