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Oracle Application Server Metadata Repository Creation Assistant ユーザーズ・ガイド
10g(10.1.4.0.1)for Microsoft Windows

B31480-01
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B サイレント・インストール

この付録では、OracleAS Metadata Repositoryをサイレント・モードでインストールする方法について説明します。この付録では、次の項について説明します。

B.1 サイレント・インストール

サイレント・インストールを使用すると、ユーザーに対して画面が表示されたり、ユーザーが入力をする必要がないため、OracleAS RepCAを監視する必要がありません。

OracleAS Metadata Repositoryのサイレント・インストールは、レスポンス・ファイルを指定してrunRepcaコマンドを実行することで実現されます。レスポンス・ファイルは、インストーラのプロンプトに対して入力する変数とパラメータ値が格納されたテキスト・ファイルです。

複数のコンピュータ上に同じようなインストールがあるときは、OracleAS Metadata Repositoryのサイレント・インストールを使用します。また、OracleAS Metadata Repositoryのインストールをリモートからコマンドラインを使用して実行するときも、サイレント・インストールを使用します。

B.2 レスポンス・ファイルとマップ・ファイルの作成

サイレント・インストールを実行する前に、レスポンス・ファイルに各自のインストールに固有の情報を指定する必要があります。正しく構成されていないレスポンス・ファイルを使用してインストールを実行した場合は、インストールに失敗します。OracleAS Metadata Repositoryをロードする場合は、表領域情報を指定するマップ・ファイルも提供する必要があります。レスポンス・ファイルとマップ・ファイルは、テキスト・エディタで作成および編集可能なテキスト・ファイルです。

B.2.1 テンプレートからのレスポンス・ファイルとマップ・ファイルの作成

レスポンス・ファイルとマップ・ファイルのテンプレートは、ORACLE_HOME¥repca¥configディレクトリにあります。このディレクトリには、次のテンプレートが用意されています。

表B-1    ORACLE_HOME/repca/configディレクトリにあるテンプレート 
ファイル・タイプ  ファイル名 

OracleAS RepCA用のレスポンス・ファイル 

repca.rsp 

ファイル・システムを使用するデータベース用のマップ・ファイル 

file_tablespace.map 

RAWデバイスを使用するデータベース用のマップ・ファイル 

raw_tablespace.map 

Oracle Managed Filesまたは自動ストレージ管理を使用するデータベース用のマップ・ファイル 

omf_asm_tablespace.map 

ファイル内のパラメータの詳細は、テンプレート・ファイルを参照してください。


注意

ブール型パラメータの場合は、trueまたはfalseを指定します。 


B.2.2 レスポンス・ファイルの例

この後の項では、OracleAS Metadata Repositoryの次の各インストール・タイプに対応するレスポンス・ファイルの例を示します。

B.2.2.1 ファイル・システムを使用するデータベースにOracleAS Metadata Repositoryをロードする場合のファイルの例

次に、第2.1項「ファイル・システムを使用するデータベースへのインストール」の説明と同様の手順で、ファイルベースのデータベースにOracleAS Metadata Repositoryをサイレント・インストールする場合のレスポンス・ファイルとマップ・ファイルの例を示します。

B.2.2.1.1 ファイル・システムを使用するデータベースにOracleAS Metadata Repositoryをロードする場合のレスポンス・ファイルの例

次に、サイレント・インストールに使用するレスポンス・ファイルの例を示します。ロード操作の場合は、[GENERAL][INSTALL_TYPE][ORACLE_HOME][DATABASE_CONNECT]および[STORAGE_MECHANISM]セクションに対して値を指定する必要があります。また、ファイル・システムを使用するデータベースにインストールするため、[STORAGE_MECHANISM_FILE]セクションにも値の指定が必要です。オプションとして、[ADVANCED]セクションにも値を指定できます。他のセクションについては、記述は必要ですが、それらの情報は無視されます。

[GENERAL]
RESPONSEFILE_VERSION=10.1.2.0.1

[INSTALL_TYPE]
OPERATION=LOAD

[ORACLE_HOME]
DATABASE_ORACLE_HOME="C:¥oracle¥repcadb"
LOG_DIRECTORY="C:¥oracle¥log"

[DATABASE_CONNECT]
DATABASE_TYPE=SINGLE
DATABASE_HOST_PORT = dbhost.oracle.com:1521
DATABASE_SERVICE_NAME = orcl
DATABASE_USER = SYS
DATABASE_PASSWORD = welcome1

[STORAGE_MECHANISM]
STORAGE_TYPE=FILE

[STORAGE_MECHANISM_FILE]
SAME_DIRECTORY_FOR_ALL = false
TABLESPACE_LOCATION ="C:¥oradata¥orcl"
TABLESPACE_LOCATION_FILE_SPEC_FILE ="C:¥temp¥file_tablespace.map"

[STORAGE_MECHANISM_OMF]
TABLESPACE_LOCATION_OMF_SPEC_FILE ="default"

[STORAGE_MECHANISM_ASM]
DISK_GROUP ="datadisk1"
TABLESPACE_LOCATION_ASM_SPEC_FILE ="default"

[STORAGE_MECHANISM_RAW]
TABLESPACE_LOCATION_RAW_SPEC_FILE ="default"

[ORACLE_INTERNET_DIRECTORY]
ORACLE_INTERNET_DIRECTORY_HOST ="default"
ORACLE_INTERNET_DIRECTORY_PORT =389
ORACLE_INTERNET_DIRECTORY_SSL = false
ORACLE_INTERNET_DIRECTORY_USER ="cn=orcladmin"
ORACLE_INTERNET_DIRECTORY_PASSWORD=default
ORACLE_INTERNET_DIRECTORY_REALM ="default"
ORACLE_INTERNET_DIRECTORY_CONTEXT ="cn=OracleContext"

[ADVANCED]
PROCEED_ON_KNOWLEDGEBASE_FAILURE=false
DROP_CONFLICTING_SCHEMAS =false
SYSTEM_UNDO_TABLESPACE_REQUIREMENT_MET =true

B.2.2.1.2 ファイルベースのデータベース用のマップ・ファイル

次に、レスポンス・ファイルの行TABLESPACE_LOCATION_FILE_SPEC_FILE ="C:¥temp¥file_tablespace.map"で指定された表領域ファイルの例を示します。

PORTAL=HEAVY:C:¥oradata¥portal
PORTAL_DOC=HEAVY:C:¥oradata¥portal
PORTAL_IDX=HEAVY:C:¥oradata¥portal
PORTAL_LOG=HEAVY:C:¥oradata¥portal
IAS_META=MEDIUM:C:¥oradata¥iasmeta
DISCO_PTM5_META=MEDIUM:C:¥oradata¥disco1
DISCO_PTM5_CACHE=MEDIUM:C:¥oradata¥disco2
DCM=MEDIUM:C:¥oradata¥dcm
DSGATEWAY_TAB=MEDIUM:C:¥oradata¥dsgateway
WCRSYS_TS=MEDIUM:C:¥oradata¥wcrsys
B2B_RT=MEDIUM:C:¥oradata¥b2b_rt
B2B_DT=MEDIUM:C:¥oradata¥b2b_dt
B2B_IDX=MEDIUM:C:¥oradata¥b2b_idx
B2B_LOB=MEDIUM:C:¥oradata¥b2b_lob
BAM=MEDIUM:C:¥oradata¥bam
ORABPEL=MEDIUM:C:¥oradata¥orabpel
OCATS=SMALL:C:¥oradata¥oca
UDDISYS_TS=SMALL:C:¥oradata¥uddisys
OLTS_ATTRSTORE=SMALL:C:¥oradata¥oid1
OLTS_BATTRSTORE=SMALL:C:¥oradata¥oid2
OLTS_CT_STORE=SMALL:C:¥oradata¥oid3
OLTS_DEFAULT=SMALL:C:¥oradata¥oid4
OLTS_SVRMGSTORE=SMALL:C:¥oradata¥oid4

B.2.2.2 Oracle Internet Directoryに登録する場合のレスポンス・ファイルの例

次に、第3.1項「Oracle Internet Directoryへの登録」の説明と同様の手順で、OracleAS Metadata RepositoryをOracle Internet Directoryにサイレント登録する場合のレスポンス・ファイルの例を示します。

登録操作の場合は、[GENERAL][INSTALL_TYPE][ORACLE_HOME][DATABASE_CONNECT]および[ORACLE_INTERNET_DIRECTORY]セクションに対して値を指定する必要があります。オプションとして、[ADVANCED]セクションにも値を指定できます。他のセクションについては、記述は必要ですが、それらの情報は無視されます。

[GENERAL]
RESPONSEFILE_VERSION=10.1.2.0.1

[INSTALL_TYPE]
OPERATION=REGISTER

[ORACLE_HOME]
DATABASE_ORACLE_HOME="C:¥oracle¥repcadb"
LOG_DIRECTORY="C:¥oracle¥log"

[DATABASE_CONNECT]
DATABASE_TYPE=SINGLE
DATABASE_HOST_PORT = dbhost.oracle.com:1521
DATABASE_SERVICE_NAME = orcl
DATABASE_USER = SYS
DATABASE_PASSWORD = welcome1

[STORAGE_MECHANISM]
STORAGE_TYPE=FILE

[STORAGE_MECHANISM_FILE]
SAME_DIRECTORY_FOR_ALL = false
TABLESPACE_LOCATION ="default"
TABLESPACE_LOCATION_FILE_SPEC_FILE ="default"

[STORAGE_MECHANISM_OMF]
TABLESPACE_LOCATION_OMF_SPEC_FILE ="default"

[STORAGE_MECHANISM_ASM]
DISK_GROUP ="datadisk1"
TABLESPACE_LOCATION_ASM_SPEC_FILE ="default"

[STORAGE_MECHANISM_RAW]
TABLESPACE_LOCATION_RAW_SPEC_FILE ="default"

[ORACLE_INTERNET_DIRECTORY]
ORACLE_INTERNET_DIRECTORY_HOST ="foo.acme.com"
ORACLE_INTERNET_DIRECTORY_PORT =389
ORACLE_INTERNET_DIRECTORY_SSL = false
ORACLE_INTERNET_DIRECTORY_USER ="cn=orcladmin"
ORACLE_INTERNET_DIRECTORY_PASSWORD=welcome123
ORACLE_INTERNET_DIRECTORY_REALM ="foobar"
ORACLE_INTERNET_DIRECTORY_CONTEXT ="cn=OracleContext"

[ADVANCED]
PROCEED_ON_KNOWLEDGEBASE_FAILURE=false
DROP_CONFLICTING_SCHEMAS =false
SYSTEM_UNDO_TABLESPACE_REQUIREMENT_MET =true

B.3 インストールの開始

インストーラに対してレスポンス・ファイルの使用を指示するには、-SILENTオプションを使用してrunRepcaコマンドを実行するときに、パラメータとして使用するレスポンス・ファイルの場所を指定します。

サイレント・インストールを実行するには、次のコマンドを実行します。

E:¥> ORACLE_HOME¥runRepca.bat -SILENT -RESPONSEFILE absolute_path_and_filename


注意

runRepcaコマンドのオプションでは、大文字と小文字が区別されます。 


B.4 インストール後

サイレント・インストールの成功または失敗は、repca_<time_stamp>.logファイルに記録されます。このログ・ファイルは、レスポンス・ファイルのLOG_DIRECTORYパラメータで指定したディレクトリに作成されます。

B.5 サイレント・インストールのセキュリティに関するヒント

レスポンス・ファイルには、データベースのパスワードとOracle Internet Directoryのパスワードが含まれます。パスワードの情報はクリア・テキストです。

レスポンス・ファイルに含まれるパスワードのセキュリティ上の問題を最小限に抑えるには、次のガイドラインに従います。


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