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Oracle Identity Managementユーザー・リファレンス
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E05895-01
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6 Oracle Directory Integration Platformツール

この章では、Oracle Directory Integration Platformの管理に使用できる次のコマンドライン・ツールについて説明します。


注意:

セキュリティ向上のため、Oracle Directory Integration Platformのツールでは、入力を求められた場合を除き、パスワードを入力しないでください。

6.1 dipassistant

Directory Integration Platformアシスタント(dipassistant)は、Oracle Directory Integration Platform Serverを管理するためのコマンドライン・ツールです。

6.1.1 dipassistantの構文

dipassistant {operation | -gui} [-help]

6.1.2 dipassistantの引数

operation

dipassistantを使用して実行する操作の名前。操作固有の構文、引数および使用方法の詳細は、目的の操作に関する説明を参照してください。使用できる操作は次のとおりです。

  • bootstrap(bs): 接続ディレクトリとOracle Internet Directory間でデータの初期移動を実行します。この操作の詳細は、「dipassistant bootstrap操作」を参照してください。

  • bulkprov(bp): ユーザー・エントリを作成し、それらをアプリケーションに一括してプロビジョニングするか、プロビジョニング解除します。この操作の詳細は、「dipassistant bulkprov操作」を参照してください。

  • chgpasswd(cpw): dipadminアカウントのパスワードを変更します。この操作の詳細は、「dipassistant chgpasswd操作」を参照してください。

  • createprofile(cp): 新規同期プロファイルを作成します。この操作の詳細は、「dipassistant createprofile操作」を参照してください。

  • createprofilelike(cpl): 既存のプロファイルをテンプレートとして使用し、新規同期プロファイルを作成します。この操作の詳細は、「dipassistant createprofilelike操作」を参照してください。

  • deleteprofile(dp): 同期プロファイルを削除します。この操作の詳細は、「dipassistant deleteprofile操作」を参照してください。

  • expressconfig(ec): サード・パーティ・ディレクトリ・コネクタのExpress構成を実行します。この操作の詳細は、「dipassistant expressconfig操作」を参照してください。

  • extauth(ea): 接続されているディレクトリに対する外部認証プラグインを構成します。この操作の詳細は、「dipassistant extauth操作」を参照してください。

  • listprofiles(lp): Oracle Internet Directoryのすべての同期プロファイル名を一覧表示します。この操作の詳細は、「dipassistant listprofiles操作」を参照してください。

  • loaddata(ld): この操作の詳細は、「dipassistant loaddata操作」を参照してください。

  • modifyprofile(mp): 既存の同期プロファイルを変更します。この操作の詳細は、「dipassistant modifyprofile操作」を参照してください。

  • reassociate(rs): 任意のOracle Internet Directoryサーバーから別のサーバーにディレクトリ統合プロファイルを移動して再度関連付けます。この操作の詳細は、「dipassistant reassociate操作」を参照してください。

  • showprofile(sp): この操作の詳細は、「dipassistant showprofile操作」を参照してください。

  • validatemapfile(sp): 属性のマッピング・ファイルを検証します。この操作の詳細は、「dipassistant validatemapfile操作」を参照してください。

  • wpasswd(wp): この操作の詳細は、「dipassistant wpasswd操作」を参照してください。


注意:

dipassistant操作の中にはgrpIDパラメータを含むものがあります。このパラメータは、Oracle Directory Integration Platformをoidctlコマンドで開始する際に使用するgrpIDパラメータと同じです。

-gui

dipassistantと同じ操作を実行できるグラフィカル・ユーザー・インタフェースのOracle Directory Integration Platform Server管理ツールを起動します。Oracle Directory Integration Platform Server管理ツールの詳細は、『Oracle Identity Management統合ガイド』を参照してください。

-help

dipassistantツールのコマンドライン・ヘルプを表示します。すべての操作を一覧表示するには、次のように入力します。

dipassistant -help

特定の操作の引数と構文を表示するには、次のように入力します。

dipassistant operation_name -help

6.1.3 dipassistant bootstrap操作

bootstrap(bs)操作では、接続ディレクトリとOracle Internet Directory間でデータの初期移動を実行できます。

6.1.3.1 dipassistant bootstrapの構文

dipassistant bootstrap {-profile profile_name [-h oid_hostname] [-p port] [-U ssl_mode]
[-D "bindDN"] [-w password][-log log_file] [-logseverity 1-15] [-trace trace_file] 
[-tracelevel level] [-loadparallelism number_threads] [-loadretry retry_count]}|{-f config_file}

6.1.3.2 dipassistant bootstrapの引数

-profile profile_name

-fまたは-profileのいずれかは必須。ブートストラップ操作の実行時に使用する同期プロファイルの名前。同期プロファイルを指定しない場合、かわりに構成ファイルの名前を指定します。プロファイルを指定した場合、次のオプションの引数をコマンドラインで指定できます。

-h oid_hostname

オプション。Oracle Internet Directoryサーバーのホスト名。指定しない場合、ローカル・ホストの名前が使用されます。

-p port

オプション。Oracle Internet DirectoryのLDAPリスニング・ポート。デフォルトは389です。

-U ssl_mode

オプション。Oracle Internet DirectoryのSSLモードを表す1〜3の値です。SSLモードは次のとおりです。

  • 1: 認証を行わないSSLモード

  • 2: サーバーのみの認証を行うSSLモード

  • 3: クライアントとサーバーの両方の認証を行うSSLモード

-D "bindDN"

オプション。スーパーユーザー(cn=orcladmin)、またはDirectory Integration Platformの管理者グループのメンバーである任意のユーザー(cn=dipadmingrp、cn=odi、cn=oracle internet directory)のDN。

-w password

オプション。ディレクトリへのバインドに使用するパスワード。

-log log_file

オプション。ログ・ファイルのパスと名前。デフォルトはORACLE_HOME/ldap/odi/bootstrap.logです。

-logseverity

オプション。記録するイベントのレベルに応じた1〜15の数値。レベルは次のとおりです。

  • 1: INFO

  • 2: WARNING

  • 4: DEBUG

  • 8: ERROR

複数のレベルを指定するには、数値を合計します。たとえば、デフォルトのログ重大度は、INFOおよびERRORに相当する9(1+8=9)です。

-trace trace_file

オプション。トレース・ログ・ファイルのフルパスと名前。デフォルトの場所は、ORACLE_HOME/ldap/odi/log/bootstrap.trcです。ファイルがすでに存在する場合、上書きされます。

-tracelevel level

オプション。トレース・ログ・ファイルに記録する情報のレベルに応じた数値。複数のレベルを指定するには、数値を合計します。デフォルトのトレース・レベルは、3(1+2=3)です。

  • 1: スレッドの開始と停止

  • 2: プロファイルのリフレッシュ

  • 4: コネクタの初期化、実行および終了の詳細

  • 8: コネクタ実行時の詳細

  • 16: コネクタの変更レコード

  • 32: コネクタのマッピングの詳細

  • 64: コネクタの実行時間の詳細

-loadparallelism number_threads

オプション。データをOracle Internet Directoryにロードするための同時スレッドの数。デフォルトは5です。

-loadretry retry_count

オプション。エントリのロードに失敗したときに、不正エントリとしてマークする前にそのエントリのロードを再試行する回数。デフォルトは5です。

-f config_file

-fまたは-profileのいずれかは必須。「dipassistant bootstrap用の構成ファイルのプロパティ」に記載されたプロパティを含む構成ファイルのフルパスと名前。構成ファイルを指定しない場合、かわりに同期プロファイルの名前を指定します。

6.1.3.3 dipassistant bootstrap用の構成ファイルのプロパティ

odip.bootstrap.srctype

必須。ブートストラップ・データのソース。有効な値は、LDAPまたはLDIFです。

odip.bootstrap.desttype

必須。ブートストラップ・データの宛先。有効な値は、LDAPまたはLDIFです。

odip.bootstrap.srcurl

必須。LDAPの場合、ブートストラップ・データのソースであるディレクトリ・サーバーのhost_name:portLDIFの場合、ブートストラップ・ソース・データを含むファイルの絶対パス。

odip.bootstrap.desturl

必須。LDAPの場合、ブートストラップ・データの宛先であるディレクトリ・サーバーのhost_name:portLDIFの場合、宛先LDIFファイルの絶対パス。

odip.bootstrap.srcsslmode

オプション。ブートストラップ・データのソースへの接続にSSLベース認証を必要とする場合、TRUEに設定します。デフォルトは、SSLを使用しないFALSEです。

odip.bootstrap.destsslmode

オプション。ブートストラップ・データの宛先への接続にSSLベース認証を必要とする場合、TRUEに設定します。デフォルトは、SSLを使用しないFALSEです。

odip.bootstrap.srcdn

LDAPの場合にのみ必須。ソース・ディレクトリへのバインドに使用するソースDN。デフォルトは、Oracle Directory Integration Platform管理者のDNです("cn=dipadmin"など)。

odip.bootstrap.destdn

LDAPの場合にのみ必須。宛先ディレクトリへのバインドに使用する宛先DN。デフォルトは、Oracle Directory Integration Platform管理者のDNです("cn=dipadmin"など)。


注意:

ソースDNまたは宛先DNにマルチバイト・キャラクタ・セットの文字が含まれる場合は、UTF-16形式で指定する必要があります。次に例を示します。
odip.bootstrap.srcdn = CN=nlstest1,ou=\u7F8E\u56FD\u5730\u533A,dc=idm2003,dc=net

odip.bootstrap.srcpasswd

オプション。ソース・ディレクトリへのバインドに使用するパスワード。LDAPバインディングの場合、この値はセキュリティ資格証明として使用されます。このファイルにはパスワードを指定しないことをお薦めします。

odip.bootstrap.destpasswd

オプション。宛先ディレクトリへのバインドに使用するパスワード。LDAPバインディングの場合、この値はセキュリティ資格証明として使用されます。このファイルにはパスワードを指定しないことをお薦めします。

odip.bootstrap.mapfile

オプション。属性とドメインのマッピングを含むマップ・ファイルの場所。

odip.bootstrap.logfile

オプション。ログ・ファイルのパスと名前。デフォルトはORACLE_HOME/ldap/odi/bootstrap.logです。

odip.bootstrap.logseverity

オプション。記録するイベントのレベルに応じた1〜15の数値。レベルは次のとおりです。

  • 1: INFO

  • 2: WARNING

  • 4: DEBUG

  • 8: ERROR

複数のレベルを指定するには、数値を合計します。たとえば、デフォルトのログ重大度は、INFOおよびERRORに相当する9(1+8=9)です。

odip.bootstrap.loadparallelism

オプション。データをOracle Internet Directoryにロードするための同時スレッドの数。デフォルトは5です。

odip.bootstrap.loadretry

オプション。エントリのロードに失敗したときに、不正エントリとしてマークする前にそのエントリのロードを再試行する回数。デフォルトは5です。

odip.bootstrap.trcfile

オプション。トレース・ログ・ファイルのフルパスと名前。デフォルトの場所は、ORACLE_HOME/ldap/odi/log/bootstrap.trcです。ファイルがすでに存在する場合、上書きされます。

odip.bootstrap.trclevel

オプション。トレース・ログ・ファイルに記録する情報のレベルに応じた数値。複数のレベルを指定するには、数値を合計します。デフォルトのトレース・レベルは、3(1+2=3)です。

  • 1: スレッドの開始と停止

  • 2: プロファイルのリフレッシュ

  • 4: コネクタの初期化、実行および終了の詳細

  • 8: コネクタ実行時の詳細

  • 16: コネクタの変更レコード

  • 32: コネクタのマッピングの詳細

  • 64: コネクタの実行時間の詳細

odip.bootstrap.srcencode

オプション。LDIFファイルのネイティブのキャラクタ・セット・エンコーディング。デフォルトはユーザーの使用する端末のキャラクタ・セットです。サポートされている各キャラクタ・セットには、WE8MSWIN1252JA16SJISまたはAL32UTF8などの一意の略語があります。次のようなLDIFファイルがある場合、キャラクタ・セットを指定する必要があります。

  • サード・パーティのディレクトリ・ユーティリティによって生成されたLDIFファイル

  • グローバリゼーション・サポート・データが含まれるLDIFファイル

  • 異なるプラットフォームで処理されたLDIFファイル

6.1.3.4 dipassistant bootstrapのタスクと使用例

bootstrap操作を使用すると、次のタスクを実行できます。

6.1.3.4.1 同期プロファイルを使用したディレクトリのブートストラップ

次の例では、iPlanetProfileという同期プロファイルを使用してブートストラップを実行します。

例:

dipassistant bootstrap –profile iPlanetProfile -h myhost –port 3060 -D cn=dipadmin
6.1.3.4.2 構成ファイルを使用したディレクトリのブートストラップ

次の例では、bootstrap.cfgという構成ファイルを使用してブートストラップを実行します。構成ファイルには、「dipassistant bootstrap用の構成ファイルのプロパティ」に記載されたプロパティが含まれます。

例:

dipassistant bootstrap –f bootstrap.cfg

6.1.4 dipassistant bulkprov操作

bulkprov(bp)操作を使用すると、管理者は、ユーザー・エントリを作成して様々なアプリケーションに一括してプロビジョニングすることや、逆にそれらを様々なアプリケーションから一括してプロビジョニング解除することができます。また、この操作を使用して、ユーザー・エントリの属性を変更することも可能です。この操作では、LDIFファイルを入力として使用します。適切な形式のLDIF入力ファイルの詳細は、付録A「LDIFファイル形式」を参照してください。

次に、LDIF形式のユーザー・エントリの例を示します。

dn: cn=John Smith,cn=users,dc=us,dc=mycompany,dc=com
changetype: add
cn: John Smith
cn: John
sn: Smith
mail: jsmith@mycompany.com
uid: jsmith_us
orclisenabled: True

この入力ファイルを使用してbulkprov操作を起動すると、ユーザー・エントリを追加して、そのエントリをディレクトリで構成されたアプリケーションにプロビジョニングできます。すべての構成済アプリケーションにデフォルト・プロビジョニング・ポリシーとしてPROVISIONING_REQUIREDが割り当てられている場合、デフォルトで各アプリケーションにこのプロビジョニング・ステータスを使用してユーザーが作成されます。

bulkprov操作は、アプリケーション用の構成済プラグインも起動します。プロビジョニング・ポリシーの決定、データ検証の実行、およびデフォルトの割当てを行うプラグインを指定することで、それらのプラグインでデフォルト・プロビジョニング・ポリシーを上書きできます。アプリケーション固有の属性を別の場所に保存する場合は、プラグインを指定してそのアプリケーション・データを管理できます。

LDIFファイルに指定された各ユーザーの識別名(DN)が、レルム内で有効なDNであることを確認する必要があります。DN検証は、自動的には実行されません。LDIFファイルでレルム外のDNを指定し、そのDNがどのユーザー検索ベースにも含まれない場合、Oracle Internet Directoryプロビジョニング・コンソールやOracle Internet Directoryセルフ・サービス・コンソールでユーザー検索を実行しても、それらの新規ユーザーは表示されません。

ユーザー・エントリを削除してアプリケーションからプロビジョニング解除するには、LDIFファイルに次のようなユーザー・エントリを指定します。

dn: cn=John Smith,cn=users,dc=us,dc=mycompany,dc=com
changetype: delete

6.1.4.1 dipassistant bulkprovの構文

dipassistant bulkprov -f ldif_file [-h oid_hostname] [-p port] [-U ssl_mode] [-D bindDN]  [-w password] [-realm realm_name] [-E character_set]

6.1.4.2 dipassistant bulkprovの引数

-h oid_hostname

オプション。Oracle Internet Directoryサーバーのホスト名。指定しない場合、ローカル・ホストの名前が使用されます。

-p port

オプション。Oracle Internet DirectoryのLDAPリスニング・ポート。デフォルトは389です。

-U ssl_mode

オプション。Oracle Internet DirectoryのSSLモードを表す1〜3の値です。SSLモードは次のとおりです。

  • 1: 認証を行わないSSLモード

  • 2: サーバーのみの認証を行うSSLモード

  • 3: クライアントとサーバーの両方の認証を行うSSLモード

-D "bindDN"

オプション。スーパーユーザー(cn=orcladmin)、またはDirectory Integration Platformの管理者グループのメンバーである任意のユーザー(cn=dipadmingrp、cn=odi、cn=oracle internet directory)のDN。

-w password

オプション。ディレクトリへのバインドに使用するパスワード。

-realm realm_name

ユーザーをプロビジョニングするレルム。指定しない場合、ルートOracleコンテキストで指定されたデフォルトのID管理レルムが使用されます。

-E "character_set"

オプション。ネイティブのキャラクタ・セット・エンコーディング。デフォルトはユーザーの使用する端末のキャラクタ・セットです。サポートされている各キャラクタ・セットには、ISO-8859-1JA16SJISまたはAL32UTF8などの一意の略語があります。

6.1.4.3 dipassistant bulkprovのタスクと使用例

dipassistant bulkprov操作を使用すると、次のタスクを実行できます。

6.1.4.3.1 ユーザーのバルク・プロビジョニング

例:

dipassistant bulkprov -f users.ldif -h myhost.company.com -p 3040 -D "cn=orcladmin" -E ISO-8859-1

6.1.5 dipassistant chgpasswd操作

chgpasswd(cpw)操作では、Oracle Directory Integration Platform管理者(dipadmin)アカウントのパスワードを再設定できます。dipadminアカウントのデフォルト・パスワードは、インストール時に選択したias_adminのパスワードと同じです。パスワードを再設定するには、Oracle Internet Directory管理者(orcladmin)アカウントのセキュリティ資格証明を指定する必要があります。

6.1.5.1 dipassistant chgpasswdの構文

dipassistant chgpasswd [-h oid_hostname] [-p port] [-U ssl_mode] [-D bindDn] [-w password]

6.1.5.2 dipassistant chgpasswdの引数

コマンドラインで指定する引数の他に、ツールにより、Oracle Directory Integration Platform管理者(dipadmin)アカウントの新規パスワードを求められます。

-h oid_hostname

オプション。Oracle Internet Directoryサーバーのホスト名。指定しない場合、ローカル・ホストの名前が使用されます。

-p port

オプション。Oracle Internet DirectoryのLDAPリスニング・ポート。デフォルトは389です。

-U ssl_mode

オプション。Oracle Internet DirectoryのSSLモードを表す1〜3の値です。SSLモードは次のとおりです。

  • 1: 認証を行わないSSLモード

  • 2: サーバーのみの認証を行うSSLモード

  • 3: クライアントとサーバーの両方の認証を行うSSLモード

-D "bindDN"

オプション。スーパーユーザー(cn=orcladmin)、またはDirectory Integration Platformの管理者グループのメンバーである任意のユーザー(cn=dipadmingrp、cn=odi、cn=oracle internet directory)のDN。

-w password

オプション。ディレクトリへのバインドに使用するパスワード。

6.1.5.3 dipassistant chgpasswdのタスクと使用例

dipassistant chgpasswd操作を使用すると、次のタスクを実行できます。

6.1.5.3.1 Oracle Directory Integration Platform管理者のパスワードの変更

例:

dipassistant chgpasswd -h myhost -p 3060 -D cn=orcladmin

Directory Integration Platformアシスタントにより、次のように新規パスワードを求められます。

New Password:
Confirm Password:

6.1.6 dipassistant createprofile操作

createprofile(cp)操作では、Oracle Internet Directoryと外部ディレクトリの新規同期プロファイルを作成できます。

6.1.6.1 dipassistant createprofileの構文

dipassistant createprofile [-h oid_hostname] [-p port] [-U ssl_mode] [-D bindDN] [-w password] -f prop_file -grpID connector_group_identifier

6.1.6.2 dipassistant createprofileの引数

-h oid_hostname

オプション。Oracle Internet Directoryサーバーのホスト名。指定しない場合、ローカル・ホストの名前が使用されます。

-p port

オプション。Oracle Internet DirectoryのLDAPリスニング・ポート。デフォルトは389です。

-U ssl_mode

オプション。Oracle Internet DirectoryのSSLモードを表す1〜3の値です。SSLモードは次のとおりです。

  • 1: 認証を行わないSSLモード

  • 2: サーバーのみの認証を行うSSLモード

  • 3: クライアントとサーバーの両方の認証を行うSSLモード

-D "bindDN"

オプション。スーパーユーザー(cn=orcladmin)、またはDirectory Integration Platformの管理者グループのメンバーである任意のユーザー(cn=dipadmingrp、cn=odi、cn=oracle internet directory)のDN。

-w password

オプション。ディレクトリへのバインドに使用するパスワード。

-f prop_file

必須。「dipassistant createprofile用の構成ファイルのプロパティ」に記載されたプロパティを含むプロファイル・プロパティ・ファイルのフルパスと名前。

-grpID connector_group_identifier

必須。プロファイルに関連付けるコネクタ・グループを示す一意の識別子。

6.1.6.3 dipassistant createprofile用の構成ファイルのプロパティ


警告:

構成ファイルには機密情報が含まれる場合があるため、このファイルはプロファイル作成後に削除することをお薦めします。


odip.profile.agentexecommand

LDAP以外のインタフェースの場合、LDIF形式で情報を生成するコマンド。このデータは、プロファイル・エントリのorclODIPAgentExeCommand属性に格納されます。

odip.profile.condiraccount

サード・パーティ・ディレクトリへの接続に使用するDNまたはユーザー名。このデータは、プロファイル・エントリのorclODIPConDirAccessAccount属性に格納されます。

odip.profile.condirpassword

サード・パーティ・ディレクトリへの接続に使用するパスワード。このデータは、プロファイル・エントリのorclODIPConDirAccessPassword属性に格納されます。

odip.profile.condirfilter

Oracle Internet Directoryにインポートする前に、接続ディレクトリから読み取られた変更に適用するフィルタ。このデータは、プロファイル・エントリのorclODIPConDirMatchingFilter属性に格納されます。

odip.profile.condirurl

サード・パーティ・ディレクトリのhostname:port。このデータは、プロファイル・エントリのorclODIPConDirURL属性に格納されます。

odip.profile.configfile

実行時に使用されるプロファイル固有の追加情報を含むファイルの名前。

odip.profile.configinfo

実行時に使用されるプロファイル固有の追加情報。このデータは、プロファイル・エントリのorclODIPAgentConfigInfo属性に格納されます。

odip.profile.debuglevel

デバッグ・レベルを指定します。このデータは、プロファイル・エントリのorclODIPProfileDebugLevel属性に格納されます。

odip.profile.directorytype

10g(10.1.4.2)より前のリリースのOracle Directory Integration Platformで作成されたすべてのプロパティ・ファイルに必須のパラメータ。接続ディレクトリのタイプを特定します。このデータは、プロファイル・エントリのorclODIPConDirURL属性に格納されます。

odip.profile.interface

データ交換に使用する形式(LDAP、LDIF、DBまたはTAGGED)。デフォルトはLDAPです。このデータは、プロファイル・エントリのorclODIPProfileInterfaceType属性に格納されます。

odip.profile.lastchgnum

最終適用変更番号。エクスポート・プロファイルの場合、この番号は、Oracle Internet Directoryの最終適用変更番号を示します。インポート・プロファイルの場合、この番号は、接続ディレクトリの最終適用変更番号を示します。このデータは、プロファイル・エントリのorclODIPConDirLastAppliedChgNum属性に格納されます。ldapsearchコマンドを使用すると、Oracle Internet Directoryでの最終変更番号を確認できます。次に例を示します。

ldapsearch -D cn=orcladmin -b "" -s base objectclass=* lastchangenumber

odip.profile.mapfile

マッピング・ルールを含むファイルの名前。このデータは、プロファイル・エントリのorclODIPAttributeMappingRules属性に格納されます。

odip.profile.name

同期プロファイルの名前。このデータは、プロファイル・エントリのorclODIPAgentName属性に格納されます。

odip.profile.oidfilter

接続ディレクトリにエクスポートする前に、Oracle Internet Directoryから読み取られた変更に適用するフィルタ。このデータは、プロファイル・エントリのorclODIPOIDMatchingFilter属性に格納されます。

odip.profile.password

このプロファイルにアクセスするためのパスワード。このデータは、プロファイル・エントリのorclODIPAgentPassword属性に格納されます。

odip.profile.retry

Oracle Directory Integration Platform Serverでエントリの実行を再試行する最大回数。このデータは、プロファイル・エントリのorclODIPSyncRetryCount属性に格納されます。デフォルトは4です。

odip.profile.schedinterval

統合サーバーでこのプロファイルを連続実行する際の実行間隔。前の実行が完了していない場合、それが完了するまで次の実行は再開されません。このデータは、プロファイル・エントリのorclODIPSchedulingInterval属性に格納されます。デフォルトは1分です。

odip.profile.status

このプロファイルを有効(ENABLE)にするか無効(DISABLE)にするかを指定します。このデータは、プロファイル・エントリのorclODIPAgentControl属性に格納されます。デフォルトはDISABLEです。

odip.profile.syncmode

同期の方向。変更をサード・パーティ・ディレクトリからOracle Internet Directoryに伝播する場合、同期モードはIMPORTです。変更をサード・パーティ・ディレクトリに伝播する場合、同期モードはEXPORTです。このデータは、プロファイル・エントリのorclODIPSchedulingInterval属性に格納されます。デフォルトはIMPORTです。

6.1.6.4 dipassistant createprofileのタスクと使用例

createprofile操作を使用すると、次のタスクを実行できます。

6.1.6.4.1 新規同期プロファイルの作成

次の例では、import.profileという構成ファイルを使用して新規プロファイルを作成し、その新規プロファイルをコンフィギュレーション・セット1に関連付けます。

例:

dipassistant createprofile -h myhost -p 3060 -D cn=dipadmin  -f import.profile -grpID myImportGroup

6.1.7 dipassistant createprofilelike操作

createprofilelike(cpl)操作では、既存のプロファイルをテンプレートとして使用し、新規同期プロファイルを作成できます。

6.1.7.1 dipassistant createprofilelikeの構文

dipassistant createprofilelike [-h oid_hostname] [-p port] [-U ssl_mode] [-D bindDN] 
[-w password] -profile orig_profile_name -newprofile new_profile_name -grpID connector_group_identifier

6.1.7.2 dipassistant createprofilelikeの引数

-h oid_hostname

オプション。Oracle Internet Directoryサーバーのホスト名。指定しない場合、ローカル・ホストの名前が使用されます。

-p port

オプション。Oracle Internet DirectoryのLDAPリスニング・ポート。デフォルトは389です。

-U ssl_mode

オプション。Oracle Internet DirectoryのSSLモードを表す1〜3の値です。SSLモードは次のとおりです。

  • 1: 認証を行わないSSLモード

  • 2: サーバーのみの認証を行うSSLモード

  • 3: クライアントとサーバーの両方の認証を行うSSLモード

-D "bindDN"

オプション。スーパーユーザー(cn=orcladmin)、またはDirectory Integration Platformの管理者グループのメンバーである任意のユーザー(cn=dipadmingrp、cn=odi、cn=oracle internet directory)のDN。

-w password

オプション。ディレクトリへのバインドに使用するパスワード。

-profile orig_profile_name

必須。テンプレートとして使用する既存のプロファイルの名前。

-newprofile new_profile_name

必須。作成する新規プロファイルの名前。

-grpID connector_group_identifier

必須。プロファイルに関連付けるコネクタ・グループを示す一意の識別子。

6.1.7.3 dipassistant createprofilelikeのタスクと使用例

createprofilelike操作を使用すると、次のタスクを実行できます。

6.1.7.3.1 既存のプロファイルをテンプレートとして使用した新規同期プロファイルの作成

次の例では、iPllmportTemplateというプロファイルからコピーした値を使用して、iPlImportという新規プロファイルを作成します。

例:

dipassistant createprofilelike -h myhost -p 3060 -D cn=dipadmin -profile iPlImportTemplate -newProfile iPlImport -grpID myImportProfile

6.1.8 dipassistant deleteprofile操作

deleteprofile(dp)操作では、Oracle Internet Directoryから同期プロファイルを削除できます。

6.1.8.1 dipassistant deleteprofileの構文

dipassistant deleteprofile -profile profile_name [-h oid_hostame] [-p port] [-U ssl_mode] [-D bindDN] [-w password] -grpID connector_group_identifier

6.1.8.2 dipassistant deleteprofileの引数

-profile profile_name

必須。削除するプロファイルの名前。

-h oid_hostname

オプション。Oracle Internet Directoryサーバーのホスト名。指定しない場合、ローカル・ホストの名前が使用されます。

-p port

オプション。Oracle Internet DirectoryのLDAPリスニング・ポート。デフォルトは389です。

-U ssl_mode

オプション。Oracle Internet DirectoryのSSLモードを表す1〜3の値です。SSLモードは次のとおりです。

  • 1: 認証を行わないSSLモード

  • 2: サーバーのみの認証を行うSSLモード

  • 3: クライアントとサーバーの両方の認証を行うSSLモード

-D "bindDN"

オプション。スーパーユーザー(cn=orcladmin)、またはDirectory Integration Platformの管理者グループのメンバーである任意のユーザー(cn=dipadmingrp、cn=odi、cn=oracle internet directory)のDN。

-w password

オプション。ディレクトリへのバインドに使用するパスワード。

-grpID connector_group_identifier

必須。プロファイルを関連付けるコネクタ・グループを示す一意の識別子。

6.1.8.3 dipassistant deleteprofileのタスクと使用例

deleteprofile操作を使用すると、次のタスクを実行できます。

6.1.8.3.1 同期プロファイルの削除

次の例では、myprofileプロファイルを削除します。

例:

dipassistant deleteprofile -profile myprofile -h myhost -p 3060 -D cn=dipadmin -grpID myImportGroup

6.1.9 dipassistant expressconfig操作

expressconfig(ec)操作では、サード・パーティ・ディレクトリのコネクタのExpress構成を実行できます。この操作により、必要なすべての構成が実行され、インポート・プロファイルとエクスポート・プロファイルが作成されます。サード・パーティ・ディレクトリ・コネクタの構成方法の詳細は、『Oracle Identity Management統合ガイド』を参照してください。

6.1.9.1 dipassistant expressconfigの構文

dipassistant expressconfig [-h oid_hostname] [-p port] [-U ssl_mode] [-3rdpartyds third_party_ds ] [-grpID connector_group_identifier]

6.1.9.2 dipassistant expressconfigの引数

コマンドラインで指定する引数の他に、ツールでは次の情報を求められます。

  • Oracle Internet Directoryの資格証明。スーパーユーザー(cn=orcladmin)、またはDirectory Integration Platformの管理者グループのメンバーである任意のユーザー(cn=dipadmingrp、cn=odi、cn=oracle internet directory)のDNとパスワードを指定する必要があります。

  • サード・パーティ・ディレクトリ接続の詳細と特権ユーザーの資格証明。接続でSSLモードを使用するかどうかを指定する必要があります。また、サード・パーティ・ディレクトリがMicrosoft Active Directoryである場合を除き、同期をとるサブツリーのDNの指定も求められます。

    サード・パーティ・ディレクトリがMicrosoft Active Directoryである場合は、同期をとるサブツリーのDNは、「cn=users, default_naming_context」に自動的に設定されます。削除を同期するには、Microsoft Active Directoryの適切な管理権限を保持している必要があります。たとえば、Microsoft Active Directoryのインストールされているホストがmyhost@mycompany.comである場合、administrator@mycompany.comと指定します。

  • 作成される同期プロファイルを識別する名前。たとえば、abcという名前を指定すると、abcImportおよびabcExportという2つのプロファイルが作成されます。

  • cn=usersコンテナの適切なACL(オプション)。cn=usersコンテナの下のOracleコンポーネントでユーザーとグループを管理できます。この方法でACLをカスタマイズする場合、元のACLはORACLE_HOME/ldap/odi/archive/profile_name_prefix_useracl.ldifに保存されます。

-h oid_hostname

オプション。Oracle Internet Directoryサーバーのホスト名。指定しない場合、ローカル・ホストの名前が使用されます。

-p port

オプション。Oracle Internet DirectoryのLDAPリスニング・ポート。デフォルトは389です。

-U ssl_mode

オプション。Oracle Internet DirectoryのSSLモードを表す1〜3の値です。SSLモードは次のとおりです。

  • 1: 認証を行わないSSLモード

  • 2: サーバーのみの認証を行うSSLモード

  • 3: クライアントとサーバーの両方の認証を行うSSLモード

-3rdpartyds third_party_ds

オプション。接続しているサード・パーティ・ディレクトリ・サービス。コマンドラインで指定しない場合、ツールによってこの情報の入力を求められます。サポートされている値は次のとおりです。

  • ActiveDirectoryまたはAD

  • SunJavaまたはiPlanet

  • eDirectoryまたはedir

  • OpenLDAP


注意:

これらの値は、大/小文字を区別しません。

-grpID connector_group_identifier

オプション。プロファイルに関連付けるコネクタ・グループを示す一意の識別子。

6.1.9.3 dipassistant expressconfigのタスクと使用例

dipassistant expressconfig操作を使用すると、次のタスクを実行できます。

6.1.9.3.1 Microsoft Active DirectoryのExpress構成の実行

例:

dipassistant expressconfig -h myoidhost.company.com -p 3040 -3rdpartyds ActiveDirectory -grpID myImportProfile

6.1.10 dipassistant extauth操作

extauth(ea)操作は、接続されているディレクトリに対する外部認証プラグインを構成します。

6.1.10.1 dipassistant extauthの構文

dipassistant exauth [-h hostName] [-p port] -D bindDN -w bindPassword -t extDirType

6.1.10.2 dipassistant extauthの引数

-h oid_hostname

オプション。Oracle Internet Directoryサーバーのホスト名。指定しない場合、ローカル・ホストの名前が使用されます。

-p oid_port

オプション。Oracle Internet DirectoryのLDAPリスニング・ポート。デフォルトは389です。

-D bindDN

オプション。スーパーユーザー(cn=orcladmin)、またはDirectory Integration Platformの管理者グループのメンバーである任意の他のユーザー(cn=dipadmingrp、cn=odi、cn=oracle internet directory)のDN。

-w bindPassword

オプション。ディレクトリへのバインドに使用するパスワード。

-t extDirType

外部ディレクトリのタイプ。値は次のとおりです。

  • AD(Active Directory)

  • iPlanet

  • eDirectory

  • OpenLDAP

6.1.10.3 dipassistant extauthのタスクと使用例

extauth操作を使用すると、次のタスクを実行できます。

6.1.10.3.1 接続されているディレクトリに対する外部認証プラグインの構成

次の例では、Microsoft Active Directoryに対する外部認証プラグインを構成しています。

例:

dipassistant ea –h localhost –p 389 –D cn=orcladmin –w welcome –t AD

6.1.11 dipassistant listprofiles操作

listprofiles(lp)操作では、Oracle Internet Directoryのすべての同期プロファイルを一覧表示できます。

6.1.11.1 dipassistant listprofilesの構文

dipassistant listprofiles [-h oid_hostname] [-p port] [-U ssl_mode] [-D bindDN] [-w password] [-grpID connector_group_identifier]

6.1.11.2 dipassistant listprofilesの引数

-h oid_hostname

オプション。Oracle Internet Directoryサーバーのホスト名。指定しない場合、ローカル・ホストの名前が使用されます。

-p port

オプション。Oracle Internet DirectoryのLDAPリスニング・ポート。デフォルトは389です。

-U ssl_mode

オプション。Oracle Internet DirectoryのSSLモードを表す1〜3の値です。SSLモードは次のとおりです。

  • 1: 認証を行わないSSLモード

  • 2: サーバーのみの認証を行うSSLモード

  • 3: クライアントとサーバーの両方の認証を行うSSLモード

-D "bindDN"

オプション。スーパーユーザー(cn=orcladmin)、またはDirectory Integration Platformの管理者グループのメンバーである任意のユーザー(cn=dipadmingrp、cn=odi、cn=oracle internet directory)のDN。

-w password

オプション。ディレクトリへのバインドに使用するパスワード。

-grpID connector_group_identifier

オプション。プロファイルに関連付けるコネクタ・グループを示す一意の識別子。

6.1.11.3 dipassistant listprofilesのタスクと使用例

listprofiles操作を使用すると、次のタスクを実行できます。

6.1.11.3.1 Oracle Internet Directoryのすべての同期プロファイルの一覧表示

次の例では、Oracle Internet Directoryのすべての同期プロファイルを一覧表示します。

例:

dipassistant listprofiles -h myhost -p 3060 -D cn=dipadmin

デフォルトでは、このコマンドにより、インストール時に作成されたサンプル・プロファイルのリストが次のように出力されます。ただし、実際のOracle Internet Directoryの配置状況によっては、追加の同期プロファイルが含まれることもあります。

IplanetExport
IplanetImport
ActiveImport
ActiveExport
LdifExport
LdifImport
TaggedExport
TaggedImport
OracleHRAgent
ActiveChgImp

6.1.12 dipassistant loaddata操作

loaddata操作では、CSVファイルからOracle Internet Directoryにデータをロードできます。

6.1.12.1 dipassistant loaddataの構文

dipassistant loaddata -f properties_file | [-h oid_hostname] [-p port] [-U ssl_mode] [-D bindDn] 
[-w password] [-c control_file]  [-a application] [-g groupDN]  -data data_file [-map map_file] 
f[-log log_file] [-logseverity 1-15] [-trace trace_file] [-tracelevel level]

6.1.12.2 dipassistant loaddataの引数

-f properties_file

プロパティ・ファイルでデータをロードする場合は必須。「dipassistant loaddata用の構成ファイルのプロパティ」に記載されたプロパティを含むプロパティ・ファイルのフルパスと名前。

CSVファイルからOracle Internet Directoryにデータをロードする方法の具体例は、次のサンプル・プロパティ・ファイルを参照してください。

$ORACLE_HOME/ldap/odi/samples/csv2ldp.properties

CSVファイルからOracle Internet Directoryにデータをロードし、それらのデータをOracleインスタント・ポータルで使用可能にする方法の具体例は、次のサンプル・プロパティ・ファイルを参照してください。プロパティ・ファイルにより、Oracle Internet Directoryに新規ユーザーが作成されると同時に、Oracleインスタント・ポータルで必要とされるグループに各ユーザーが追加されます。Oracleインスタント・ポータルで新規ユーザーを使用可能にする必要があり、次のプロパティ・ファイルを使用しない場合は、適切なOracleインスタント・ポータル・グループに各ユーザーを手動で追加する必要があります。

$ORACLE_HOME/ldap/odi/samples/load2oip.properties

-h oid_hostname

オプション。Oracle Internet Directoryサーバーのホスト名。指定しない場合、ローカル・ホストの名前が使用されます。

-p port

オプション。Oracle Internet DirectoryのLDAPリスニング・ポート。デフォルトは389です。

-U ssl_mode

オプション。Oracle Internet DirectoryのSSLモードを表す1〜3の値です。SSLモードは次のとおりです。

  • 1: 認証を行わないSSLモード

  • 2: サーバーのみの認証を行うSSLモード

  • 3: クライアントとサーバーの両方の認証を行うSSLモード

-D "bindDN"

オプション。スーパーユーザー(cn=orcladmin)、またはDirectory Integration Platformの管理者グループのメンバーである任意のユーザー(cn=dipadmingrp、cn=odi、cn=oracle internet directory)のDN。

-w password

オプション。ディレクトリへのバインドに使用するパスワード。

-c control_file

データファイルからデータをロードする場合は必須。制御ファイルのフルパスと名前。詳細は、「odip.bootstrap.srcctl」を参照してください。

-a application

オプション。ロードされたデータを使用するアプリケーションの名前。Oracle Identity Management 10g(10.1.4.2)の場合、この引数に有効な値は、Oracleインスタント・ポータルを示すportalのみです。

-g groupDN

オプション。-a引数で指定したアプリケーションのグループDN。Oracle Identity Management 10g(10.1.4.2)の場合、この引数に有効な値は、Oracleインスタント・ポータルのグループDNのみです。

-data data_file

データファイルからデータをロードする場合は必須。ロードするデータを含むCSVファイルのフルパスと名前。詳細は、「odip.bootstrap.srcurl」を参照してください。

-map map_file

データファイルからデータをロードする場合は必須。マッピング・ファイルのフルパスと名前。詳細は、「odip.bootstrap.mapfile」を参照してください。

-log log_file

オプション。ログ・ファイルのフルパスと名前。デフォルトは、$ORACLE_HOME/ldap/odi/log/loaddata.trcです。

-logseverity 1-15

オプション。記録するイベントのレベルに応じた1〜15の数値。レベルは次のとおりです。

  • 1: INFO

  • 2: WARNING

  • 4: DEBUG

  • 8: ERROR

複数のレベルを指定するには、数値を合計します。たとえば、デフォルトのログ重大度は、INFOおよびERRORに相当する9(1+8=9)です。

-trace trace_file

オプション。トレース・ログ・ファイルのフルパスと名前。

-tracelevel level

オプション。トレース・ログ・ファイルに記録する情報のレベルに応じた数値。複数のレベルを指定するには、数値を合計します。デフォルトのトレース・レベルは、3(1+2=3)です。

6.1.12.3 dipassistant loaddata用の構成ファイルのプロパティ

odip.bootstrap.srctype

必須。ロードするデータのソース・タイプ。このプロパティの有効な値は、CSVのみです。

odip.bootstrap.dsttype

必須。ロードするデータの宛先タイプ。このプロパティの有効な値は、LDAPのみです。

odip.bootstrap.srcurl

必須。Oracle Internet Directoryにロードするデータを含むCSVファイルの絶対パス。次のサンプル・データファイルを参照してください。

$ORACLE_HOME/ldap/odi/samples/csvsample.data

odip.bootstrap.srcctl

必須。データの格納方法に関するソース制御情報を含むファイルの絶対パス。次のサンプル・ソース制御ファイルを参照してください。

$ORACLE_HOME/ldap/odi/samples/csvsample.ctl

odip.bootstrap.desturl

必須。データの宛先であるディレクトリ・サーバーのLDAP host_name:port

odip.bootstrap.destdn

必須。宛先ディレクトリへのバインドに使用するDN。デフォルトは、Oracle Directory Integration Platform管理者のDNです("cn=dipadmin"など)。

odip.bootstrap.destpasswd

必須。宛先ディレクトリへのバインドに使用するパスワード。LDAPバインディングの場合、この値はセキュリティ資格証明として使用されます。このプロパティに割り当てた値は、データのロード後にプロパティ・ファイルから即座に削除することをお薦めします。

odip.bootstrap.mapfile

必須。属性とドメインのマッピングを含むマップ・ファイルの絶対パス。次のサンプル・マップ・ファイルを参照してください。

$ORACLE_HOME/ldap/odi/samples/csvload.map.sample

odip.bootstrap.logfile

オプション。ログ・ファイルのパスと名前。デフォルトはORACLE_HOME/ldap/odi/loaddata.logです。

odip.bootstrap.trcfile

オプション。トレース・ログ・ファイルのフルパスと名前。デフォルトの場所は、$ORACLE_HOME/ldap/odi/log/loaddata.trcです。ファイルがすでに存在する場合、上書きされます。

6.1.12.4 dipassistant loaddataのタスクと使用例

loaddata操作を使用すると、次のタスクを実行できます。

6.1.12.4.1 プロパティ・ファイルを使用したOracle Internet Directoryへのデータのロード

次の例では、loadcsv.propertiesというプロパティ・ファイルを使用して、Oracle Internet DirectoryにCSVファイルをロードします。

例:

dipassistant loaddata –f loadcsv.properties
6.1.12.4.2 データファイルからOracle Internet Directoryへのデータのロード

次の例では、loadcsv.dataというデータファイルを使用して、Oracle Internet DirectoryにCSVファイルをロードします。

例:

dipassistant loaddata -h myhost -p 3060 -D cd=dipadmin
-data loadcsv.data -c loadcsv.ctl -map loadcsv.map

6.1.13 dipassistant modifyprofile操作

modifyprofile(mp)操作では、同期プロファイルの特定のプロパティを変更できます。変更するプロファイル・プロパティをコマンドラインで指定するか、変更するプロパティとその新しい値がリストされた構成ファイルを指定します。同期プロファイルのプロパティの説明は、「dipassistant createprofile用の構成ファイルのプロパティ」を参照してください。

6.1.13.1 dipassistant modifyprofileの構文

dipassistant modifyprofile [-h oid_hostname] [-p port] [-U ssl_mode] [-D bindDN] [-w password] 
{-f prop_file | -profile profile_name [-updlcn] [propName1=value] [propName2=value]...}

6.1.13.2 dipassistant modifyprofileの引数

-h oid_hostname

オプション。Oracle Internet Directoryサーバーのホスト名。指定しない場合、ローカル・ホストの名前が使用されます。

-p port

オプション。Oracle Internet DirectoryのLDAPリスニング・ポート。デフォルトは389です。

-U ssl_mode

オプション。Oracle Internet DirectoryのSSLモードを表す1〜3の値です。SSLモードは次のとおりです。

  • 1: 認証を行わないSSLモード

  • 2: サーバーのみの認証を行うSSLモード

  • 3: クライアントとサーバーの両方の認証を行うSSLモード

-D "bindDN"

オプション。スーパーユーザー(cn=orcladmin)、またはDirectory Integration Platformの管理者グループのメンバーである任意のユーザー(cn=dipadmingrp、cn=odi、cn=oracle internet directory)のDN。

-w password

オプション。ディレクトリへのバインドに使用するパスワード。

-f prop_file

変更するプロパティとその新しい値を含むプロファイル・プロパティ・ファイルのフルパスと名前。これらのプロパティは、「dipassistant createprofile用の構成ファイルのプロパティ」に記載されています。

-profile profile_name

変更する同期プロファイルの名前。

-updlcn

オプション。同期プロファイルの最終変更番号を、ソース・ディレクトリの最終変更番号で更新します。

propName=value

変更する値を保持するプロパティの名前と、そのプロパティの新しい値。これらのプロパティは、「dipassistant createprofile用の構成ファイルのプロパティ」に記載されています。

6.1.13.3 dipassistant modifyprofileのタスクと使用例

modifyprofile操作を使用すると、次のタスクを実行できます。

6.1.13.3.1 同期プロファイルの変更

次の例では、changes.profileというプロパティ・ファイルを使用して、myprofileというプロファイルを変更します。

例:

dipassistant modifyprofile -profile myprofile -h myhost -p 3060 -D cn=dipadmin -f changes.profile

次の例では、-Uオプションを使用してOracle Internet DirectoryにSSLモードで接続します。

dipassistant modifyprofile -profile myprofile -h myhost -p 636 -U 2 -D cn=dipadmin -f changes.profile

6.1.14 dipassistant reassociate操作

reassociate(rs)操作では、同期プロファイルを別のノードに移動して、そのプロファイルを新規ノードに再度関連付けることができます。たとえば、中間層コンポーネントが特定のOracle Identity Managementインフラストラクチャに関連付けられている場合、そのインフラストラクチャ・ノードに存在するすべてのプロファイルを新しいインフラストラクチャ・ノードに移動して、それらのプロファイルを再度適切に関連付けることができます。

新規ノードにプロファイルが存在しない場合、プロファイルは新しいOracle Internet Directoryノードにコピーされ、コピー後に無効になります。そのため、アプリケーションにより有効にする必要があります。統合プロファイルのlastchangenumber属性は、2番目のOracle Internet Directoryノードの現在の最終変更番号に変更されます。

すでに対応するプロファイルが存在するノードにプロファイルを移動する場合、2つの統合プロファイルは次のように調整されます。

  • ノード1のプロファイルの新規属性は、すべてノード2のプロファイルに追加されます。

  • 両方に同じ属性が存在する場合、ノード1のプロファイルの値でノード2のプロファイルの属性が上書きされます。

  • コピー後に、プロファイルは無効になります。そのため、アプリケーションにより有効にする必要があります。

  • 統合プロファイルのlastchangenumber属性は、2番目のOracle Internet Directoryノードの現在の最終変更番号に変更されます。

6.1.14.1 dipassistant reassociateの構文

dipassistant reassociate [-src_ldap_host oid1_hostname] [-src_ldap_port port] [-src_sslmode ssl_mode] 
[-src_ldap_dn bindDN] [-src_ldap_passwd password] -dst_ldap_host oid2_hostname [-dst_ldap_port port] 
[-dst_sslmode ssl_mode][-dst_ldap_dn bindDN] [-dst_ldap_passwd password] [-log logfile]

6.1.14.2 dipassistant reassociateの引数

-src_ldap_host oid1_hostname

オプション。ソースOracle Internet Directoryサーバーのホスト名。指定しない場合、ローカル・ホストの名前が使用されます。

-src_ldap_port port

オプション。ソースOracle Internet DirectoryサーバーのLDAPリスニング・ポート。デフォルトは389です。

-src_sslmode ssl_mode

オプション。ソースOracle Internet DirectoryサーバーのSSL認証モード。SSLモードは次のとおりです。

  • 1: 認証を行わないSSLモード

  • 2: サーバーのみの認証を行うSSLモード

  • 3: クライアントとサーバーの両方の認証を行うSSLモード

-src_ldap_dn bindDN

ソースOracle Internet DirectoryサーバーのスーパーユーザーのDN(cn=orcladmin)。

-src_ldap_passwd password

ソース・ディレクトリへのバインドに使用するパスワード。

-dst_ldap_host oid2_hostname

必須。宛先Oracle Internet Directoryサーバーのホスト名。

-dst_ldap_port port

オプション。宛先Oracle Internet DirectoryサーバーのLDAPリスニング・ポート。デフォルトは389です。

-dst_sslmode ssl_mode

オプション。宛先Oracle Internet DirectoryサーバーのSSL認証モード。SSLモードは次のとおりです。

  • 1: 認証を行わないSSLモード

  • 2: サーバーのみの認証を行うSSLモード

  • 3: クライアントとサーバーの両方の認証を行うSSLモード

-dst_ldap_dn bindDN

宛先Oracle Internet DirectoryサーバーのスーパーユーザーのDN(cn=orcladmin)。

-dst_ldap_passwd password

宛先ディレクトリへのバインドに使用するパスワード。

-log logfile

操作に関するログを記録するファイルの名前。

6.1.14.3 dipassistant reassociateのタスクと使用例

reassociate操作を使用すると、次のタスクを実行できます。

6.1.14.3.1 別のID管理ノードへの統合プロファイルの移動

例:

dipassistant reassociate -src_ldap_host oid1.mycorp.com -dst_ldap_host oid2.mycorp.com -src_ldap_passwd srcpassword -dst_ldap_passwd dstpassword

6.1.15 dipassistant showprofile操作

showprofile(sp)操作では、特定の同期プロファイルの詳細を表示できます。

6.1.15.1 dipassistant showprofileの構文

dipassistant showprofile -profile profile_name [-h oid_hostname] [-p port] [-U ssl_mode] [-D bindDN] [-w password]

6.1.15.2 dipassistant showprofileの引数

-p profile_name

必須。表示する同期プロファイルの名前。

-h oid_hostname

オプション。Oracle Internet Directoryサーバーのホスト名。指定しない場合、ローカル・ホストの名前が使用されます。

-p port

オプション。Oracle Internet DirectoryのLDAPリスニング・ポート。デフォルトは389です。

-U ssl_mode

オプション。Oracle Internet DirectoryのSSLモードを表す1〜3の値です。SSLモードは次のとおりです。

  • 1: 認証を行わないSSLモード

  • 2: サーバーのみの認証を行うSSLモード

  • 3: クライアントとサーバーの両方の認証を行うSSLモード

-D "bindDN"

オプション。スーパーユーザー(cn=orcladmin)、またはDirectory Integration Platformの管理者グループのメンバーである任意のユーザー(cn=dipadmingrp、cn=odi、cn=oracle internet directory)のDN。

-w password

オプション。ディレクトリへのバインドに使用するパスワード。

6.1.15.3 dipassistant showprofileのタスクと使用例

showprofile操作を使用すると、次のタスクを実行できます。

6.1.15.3.1 特定の同期プロファイル詳細の表示

次のコマンド例では、インストール時に作成されるActiveImportサンプル・プロファイルの詳細が表示されます。

例:

dipassistant showprofile -profile ActiveImport -h myhost -p 3060 -D cn=dipadmin

このコマンドにより、ActiveImportサンプル・プロファイルの詳細が次のように出力されます。

odip.profile.version = 2.0
odip.profile.lastchgnum = 0
odip.profile.interface = LDAP
odip.profile.oidfilter = orclObjectGUID
odip.profile.schedinterval = 60
odip.profile.name = ActiveImport
odip.profile.syncmode = IMPORT
odip.profile.condirfilter = searchfilter=(|(objectclass=group)(objectclass=organizationalunit)
(&(objectclass=user)(!(objectclass=computer))))
odip.profile.retry = 5
odip.profile.debuglevel = 0
odip.profile.status = DISABLE

6.1.16 dipassistant validatemapfile操作

validatemapfile(vmf)操作では、指定されたプロファイルまたは属性マッピング・ファイル名から属性マッピング・ファイルを検証します。

6.1.16.1 dipassistant validatemapfileの構文

dipassistant validatemapfile -profile profile_name [-h host_name] [-p port] [-D "bindDn"] [-w password] [-t directory_type]

6.1.16.2 dipassistant validatemapfileの引数

-h oid_hostname

オプション。Oracle Internet Directoryサーバーのホスト名。指定しない場合、ローカル・ホストの名前が使用されます。

-p port

オプション。Oracle Internet DirectoryのLDAPリスニング・ポート。デフォルトは389です。

-D "binddn"

必須。ディレクトリへのバインドに必要なOracle Internet Directoryユーザー(cn=orcladminなど)、またはDirectory Integration Platformの管理者グループのメンバーである任意のユーザー(cn=dipadmingrp、cn=odi、cn=oracle internet directory)のDN。

-w password

必須。ディレクトリへのバインドに使用するパスワード。

-t | -type directory_type

プロファイルで指定されていない場合は必須。接続ディレクトリのタイプ。

-profile profile_name

必須。検証する属性マッピング・ファイルを含むプロファイルの名前。

-f | -file file_name

オプション。属性マッピング・ファイル検証用の次のパラメータを含むファイル。


srcHost=<ソース・ディレクトリのホスト名>
srcPort=<ソース・ディレクトリのポート>
srcDn=<ソース・ディレクトリのバインドDN>
srcPasswd=<バインドするソース・ディレクトリのパスワード>
srcDirType=<ソース・ディレクトリのタイプ>
dstHost=<宛先ディレクトリのホスト名>
dstPort=<宛先ディレクトリのポート>
dstDn=<宛先ディレクトリのバインドDN>
dstPasswd=<バインドする宛先ディレクトリのパスワード>
dstDirType=<宛先ディレクトリのタイプ>
mapFile=<マップ・ファイルのパス>

6.1.16.3 dipassistant validatemapfileのタスクと使用例

validatemapfile操作を使用すると、次のタスクを実行できます。

6.1.16.3.1 ファイル名の指定による属性マッピング・ファイルの検証

次の例では、mapfile.propertiesという名前の属性マッピング・ファイルを検証します。

例:

dipassistant validatemapfile -f mapfile.properties
6.1.16.3.2 プロファイル名の指定による属性マッピング・ファイルの検証

次の例では、myprofileという名前のプロファイルに関連付けられた属性マッピング・ファイルを検証します。

例:

dipassistant vmf -h ps1234 -p 389 -D cn=user -w password -profile myprofile

6.1.17 dipassistant wpasswd操作

wpasswd(wp)操作では、Oracle Directory Integration Platform ServerでOracle Internet Directoryへの接続に使用されるWalletパスワードを設定できます。

6.1.17.1 dipassistant wpasswdの構文

dipassistant wpasswd

6.1.17.2 dipassistant wpasswdの引数

Directory Integration Platformアシスタントにより、パスワードの入力と確認を求められます。

6.1.17.3 dipassistant wpasswdのタスクと使用例

wpasswd操作を使用すると、次のタスクを実行できます。

6.1.17.3.1 Oracle Directory Integration Platform ServerのWalletパスワードの設定

例:

dipassistant wp

6.1.18 SSLモードでのdipassistantの実行

dipassistantは、Oracle Internet Directoryまたはサード・パーティのディレクトリにSSLモードで接続できます。次のトピックでは、SSLモードを使用してディレクトリに接続するために行う必要のあるタスクについて説明します。

6.1.18.1 Oracle Internet Directoryへの接続

SSLモードでdipassistantを実行する前に、次のタスクを実行する必要があります。

  1. odi.propertiesファイルでWalletの場所を指定します。このファイルは、$ORACLE_HOME/ldap/odi/confディレクトリにあります。

  2. dipassistant wpasswdコマンドを使用して、Walletのパスワードを設定します。詳細は、「dipassistant wpasswd操作」を参照してください。


注意:

前の手順は、-U 2(サーバーのみの認証)オプションまたは-U 3(サーバーとクライアントの認証)オプションを使用して、Oracle Internet Directoryに接続する場合にのみ必要です。-U 1(認証なしのSSLモード)オプションを使用してOracle Internet Directoryに接続する場合は、これらの手順は必要ありません。

6.1.18.2 サード・パーティ・ディレクトリへの接続

dipassistantは、次のシナリオでサード・パーティのディレクトリに接続できます。

  • dipassistant bootstrapを使用して、サード・パーティ・ディレクトリとOracle Internet Directory間でデータの初期移動を実行します。

  • dipassistant modifyprofile -updlcnを使用して、インポート・プロファイルに対するサード・パーティの(接続された)ディレクトリから最終変更番号を取得します。

dipassistantを使用してSSLモードでサード・パーティ・ディレクトリに接続する前に、次のタスクを実行します。

  1. odi.propertiesファイルでWalletの場所を指定します。このファイルは、$ORACLE_HOME/ldap/odi/confディレクトリにあります。

  2. dipassistant wpasswdコマンドを使用して、Walletのパスワードを設定します。詳細は、「dipassistant wpasswd操作」を参照してください。

  3. 接続されたディレクトリから証明書を生成します。これには、外部の認証局は必要ありません。

  4. 証明書をBase64エンコード形式にエクスポートします。

  5. Oracle Wallet Managerを使用し、証明書を信頼できるポイントとしてOracle Walletにインポートします。

6.1.19 dipassistantの関連コマンドライン・ツール

6.2 odisrvreg

odisrvregコマンドライン・ツールでは、Oracle Directory Integration Platform ServerをOracle Internet Directoryに登録できます。このツールにより、ディレクトリにエントリを作成し、Directory Integration Platform Serverのパスワードを設定します。登録エントリがすでに存在する場合、このツールを使用して既存のパスワードを再設定できます。odisrvregツールでは、ORACLE_HOME/ldap/odi/confodisrvwallet_hostnameというローカル・ファイルも作成できます。このファイルは、Directory Integration Platform Serverが起動時にディレクトリにバインドするためのプライベートWalletとして機能します。

6.2.1 odisrvregの構文

odisrvreg -h oid_hostname -p port -D bindDN -w "password"[-U SSL_auth_mode -W wallet_location –P wallet_password]

6.2.2 odisrvregの引数

-h oid_hostname

オプション。Oracle Internet Directoryサーバーのホスト名。指定しない場合、ローカル・ホストの名前が使用されます。

-p port

オプション。Oracle Internet DirectoryのLDAPリスニング・ポート。デフォルトは389です。

-D "bindDN"

必須。ディレクトリのスーパーユーザー(cn=orcladmin)のDN。

-w password

必須。ディレクトリへのバインドに使用するパスワード。

-U SSL_auth_mode

オプション。次のSSL認証モード:

  • 1: 認証の必要がない場合。

  • 2: 一方向認証が必要な場合。Walletの場所とWalletのパスワードも指定する必要があります。

  • 3: 双方向認証が必要な場合。Walletの場所とWalletのパスワードも指定する必要があります。

-W wallet_location

一方向または双方向のSSL認証を使用する場合(-U 2|3)は必須。サーバーのSSL証明書を含むWalletの場所。

UNIXでの例:

-W "file:/home/my_dir/my_wallet"

Microsoft Windowsでの例:

-W "file:C:\my_dir\my_wallet"

-P wallet_password

一方向または双方向のSSL認証を使用する場合(-U 2|3)は必須。-W引数で指定したWalletのパスワード。

6.2.3 odisrvregのタスクと使用例

odisrvregコマンドライン・ツールを使用すると、次のタスクを実行できます。

6.2.3.1 Oracle Internet DirectoryへのOracle Directory Integration Platform Serverの登録

次の例は、セキュアな通信のためにSSLを使用して、Oracle Internet DirectoryにOracle Directory Integration Platform Serverを登録する方法を示しています。

例:

odisrvreg -h myhost.company.com -p 3040 -D "cn=orcladmin" -U 2  -W "file:/home/my_dir/my_wallet" –P walpasswd123

6.2.4 odisrvregの関連コマンドライン・ツール

6.3 oidprovtool

プロビジョニング機能を使用すると、ディレクトリの変更(ユーザーまたはグループ情報の変更など)をアプリケーションに確実に通知できます。これらの変更は、アプリケーションのプロセスやリソースに対するユーザー・アクセスを許可するかどうかという決定に影響を与える可能性があります。

プロビジョニングする予定のアプリケーションをインストールしたら、プロビジョニング登録ツール(oidprovtool)を使用してそのアプリケーション用のプロビジョニング統合プロファイルを作成する必要があります。このツールを使用すると、次のことができます。

プロビジョニング登録ツールにより、プロビジョニング・プロファイル・エントリの場所およびスキーマの詳細がツールのコール元から保護されます。コール元の観点からすると、アプリケーションとレルムの組合せにより、プロビジョニング・プロファイルを一意に識別できます。システム上の制約により、各レルムの1つのアプリケーションに対して割り当てることができるのは、1つのプロビジョニング・プロファイルのみです。

プロファイルを一度作成したら、modify操作を使用してそのモード(INBOUND、OUTBOUNDまたはBOTH)を変更することはできません。モードを変更するには、プロファイルを削除して再作成する必要があります。

Oracle Directory Integration Platform Serverにより、Oracle Internet Directoryでのプロビジョニング・プロファイル構成の変更(プロビジョニング・プロファイルの作成、変更、削除など)は自動的に監視されます。そのため、プロビジョニング・プロファイルを手動で有効化または無効化する必要はありません。


注意:

セキュリティ向上のため、oidprovtoolコマンドでは、入力を求められた場合を除き、パスワードを入力しないでください。

6.3.1 oidprovtoolの構文

oidprovtool operation=[create|modify] ldap_host=oid_hostname ldap_port=port \
ldap_user_dn="bindDN" ldap_user_password=password \
[profile_mode=INBOUND|OUTBOUND|BOTH]
application_dn="DN" application_type=type [application_name=name] \
[application_display_name=display name] organization_dn=DN \
[application_isdasvisible=TRUE|FALSE] [manage_application_defaults=TRUE|FALSE] \
[enable_bootstrap=TRUE|FALSE]  [user_data_location=DN] \
[default_provisioning_policy=PROVISIONING_REQUIRED|PROVISIONING_NOT_REQUIRED] \
interface_name=SCHEMA.PACKAGE [interface_type=PLSQL|JAVA] \
interface_version=1.1|2.0|3.0] interface_connect_info=connection_string \
schedule=number_seconds lastchangenumber=number   \
max_prov_failure_limit=number  \
max_events_per_schedule=number max_events_per_invocation=number \
event_mapping_rules="OBJECT_TYPE:FILTER:DOMAIN" \
event_permitted_operations="OBJECT:DOMAIN:OPERATION(attributes,...)" \
event_subscription="USER|GROUP:DOMAIN:OPERATION(attributes,...)" \
max_events_per_schedule=number max_retries=number profile_group=number \
profile_status=ENABLED | DISABLED profile_debug=debug_level

oidprovtool {operation=enable|disable|delete|status|reset}
application_dn=DN [organization_dn=DN] [ldap_host=oid_hostname] [ldap_port=port]
[ldap_user_dn=bindDN] [ldap_user_password=password] [profile_debug=debug_level]

6.3.2 oidprovtoolの引数

operation=create | modify | enable | disable | delete | status | reset

必須。oidprovtoolを使用して実行する操作。一度に1つの操作のみ実行できます。操作は次のとおりです。

  • create: 新規プロビジョニング・プロファイルの作成

  • modify: 既存のプロビジョニング・プロファイルの指定プロパティの変更

  • enable: プロビジョニング・プロファイルの有効化

  • disable: プロビジョニング・プロファイルの無効化

  • delete: プロビジョニング・プロファイルの削除

  • status: 指定したプロビジョニング・プロファイルの現在のステータスの表示

  • reset: プロビジョニング・プロファイルのすべてのエラーの消去

ldap_host=oid_hostname

オプション。Oracle Internet Directoryサーバーのホスト名。指定しない場合、ローカル・ホストの名前が使用されます。

ldap_port=port

オプション。Oracle Internet DirectoryのLDAPリスニング・ポート。デフォルトは389です。

ldap_user_dn=bindDN

必須。スーパーユーザーのDN、またはプロビジョニング登録操作を実行するのに十分な権限を保持するユーザーのDN。デフォルトはcn=orcladminです。

ldap_user_password=password

必須。ディレクトリへのバインドに使用するユーザー・パスワード。

profile_mode=OUTBOUND | INBOUND | BOTH

create操作でのみオプション。プロビジョニング・イベントの方向。デフォルトはOUTBOUNDです(データはOracle Internet Directoryからアプリケーションへとプロビジョニングされます)。

application_dn=DN

必須。プロビジョニングの登録先となるアプリケーションの識別名。アプリケーションDNと組織DNの組合せにより、プロビジョニング・プロファイルが一意に識別されます。たとえば、PortalのアプリケーションDNは、次のとおりです。

"orclApplicationCommonName=PORTAL,cn=Portal,cn=Products,cn=OracleContext"

application_type=type

必須。プロビジョニングするアプリケーションのタイプ。

application_name=name

オプション。プロビジョニングするアプリケーションの名前。指定しない場合、デフォルトでapplication_dnに割り当てられた識別名が使用されます。

application_display_name=name

オプション。プロビジョニングするアプリケーションの表示名。指定しない場合、デフォルトでapplication_nameに割り当てられた値が使用されます。

organization_dn=DN

オプション。指定しない場合、デフォルトID管理レルムが使用されます。プロビジョニングの登録先となる組織の識別名です(dc=company,dc=comなど)。アプリケーションDNと組織DNの組合せにより、プロビジョニング・プロファイルが一意に識別されます。

application_isdasvisible=TRUE | FALSE

オプション。アプリケーションをOracle Internet Directoryプロビジョニング・コンソールにプロビジョニング統合アプリケーションとして表示するかどうかを指定します。デフォルト値はTRUEです。

manage_application_default=TRUE | FALSE

オプション。Oracle Internet Directoryプロビジョニング・コンソールでアプリケーションのデフォルト値を管理するかどうかを指定します。デフォルト値はTRUEです。

enable_bootstrap=TRUE | FALSE

オプション。アプリケーションのプロビジョニング統合プロファイルを作成する前からOracle Internet Directoryに存在しているユーザーのプロビジョニング・イベントを、アプリケーションで受信するかどうかを指定します。デフォルト値はFALSEです。

user_data_location=DN

オプション。アプリケーション固有のユーザー情報を格納するコンテナのDNを指定します。

default_provisioning_policy=PROVISIONING_REQUIRED | PROVISIONING_NOT_REQUIRED

オプション。アプリケーションのデフォルト・プロビジョニング・ポリシーを指定します。デフォルト値はPROVISIONING_REQUIREDです。

interface_name=SCHEMA.PACKAGE

createまたはmodify操作の場合は必須。PLSQLパッケージのデータベース・スキーマ名。値の形式は、schema.package_nameです。たとえば、Portal用のスキーマおよびPLSQLパッケージ情報は、次のようになります。

interface_name=PORTAL.WWSEC_OID_SYNC

interface_version=1.1 | 2.0 | 3.0

インタフェース・プロトコルのバージョン。使用可能な値は、1.1、2.0または3.0です。デフォルト値は2.0です。

interface_type=PLSQL | JAVA

オプション。イベントを伝播するインタフェースのタイプ。デフォルトはPLSQLです。

interface_connect_info=connection_string

createまたはmodify操作の場合は必須。Oracleデータベースに接続してイベントを伝播するには、接続文字列として次のいずれかの形式を使用します。

  • DBURL=ldap://ldaphost:ldapport/service:username:password(推奨)

  • host:port:sid:username:password

  • DBSVC=service:username:password

schedule=number_seconds

createおよびmodify操作でのみオプション。このプロファイルの実行間隔を示す秒数。デフォルトは3600であり、プロファイルは1時間ごとに実行されます。

lastchangenumber=number

OUTBOUNDイベントのcreateおよびmodify操作でのみオプション。Oracle Internet Directoryの最終変更番号であり、この番号より後の適切なすべてのイベントがアプリケーションにプロビジョニングされます。デフォルトは、最新の現行変更番号です。

max_prov_failure_limit=number

オプション。Oracleプロビジョニング・システムでユーザーのプロビジョニングを試行する回数を指定します。デフォルトは1です。

max_events_per_schedule=number

createおよびmodify操作でのみオプション。プロビジョニング・プロファイルの1回の実行でOracle Directory Integration Platform Serverからアプリケーションに送信するイベントの最大数。デフォルトは100です。

max_events_per_invocation=number

createおよびmodify操作でのみオプション。インタフェースの1回の起動でパッケージ化してターゲットに送信するイベントの最大数。

event_mapping_rules="OBJECT_TYPE:FILTER:DOMAIN"

INBOUNDイベントのcreateおよびmodify操作でのみ必須。このルールにより、(オプションのフィルタ条件を使用して)アプリケーションから取得したオブジェクト・タイプをOracle Internet Directoryのドメインにマップします。1つのプロビジョニング・プロファイルに複数のマッピング・ルールを定義できます。

次の例は、2つのマッピング・ルールを示しています。1番目のルールでは、地域属性がアメリカに等しい(l=AMERICA)従業員オブジェクト(EMP)が、ドメインl=AMER,cn=users,dc=company,dc=comにマップされます。2番目のルールでは、フィルタ条件なしで、従業員オブジェクト(EMP)がドメインcn=users,dc=company,dc=comにマップされます。

event_mapping_rules="EMP:l=AMERICA:l=AMER,cn=users,dc=company,dc=com"
event_mapping_rules="EMP::cn=users,dc=company,dc=com"

event_permitted_operations="OBJECT:DOMAIN:OPERATION(attributes,...)

INBOUNDイベントのcreateおよびmodify操作でのみ必須。このプロパティを使用して、Oracle Directory Integration Platformサービスへの送信をアプリケーションに許可するイベントのタイプを定義します。1つのプロビジョニング・プロファイルに複数の許可操作を定義できます。

たとえば、ユーザー・オブジェクトが追加または削除された場合、または特定の属性が変更された場合にアプリケーションがイベントを送信することを許可するには、次のような3つの許可操作を定義します。

event_permitted_operations="USER:dc=mycompany,dc=com:ADD(*)"
event_permitted_operations="USER:dc=mycompany,dc=com:MODIFY(cn,sn,mail,password)"
event_permitted_operations="USER:dc=mycompany,dc=com:DELETE(*)"

event_subscription="USER | GROUP:DOMAIN:OPERATION(attributes,...)"

OUTBOUNDイベントのcreateおよびmodify操作でのみ必須。このプロパティを使用して、Oracle Directory Integration Platformサービスからアプリケーションに送信するイベントのタイプを定義します。1つのプロビジョニング・プロファイルに複数のイベント・サブスクリプションを定義できます。

たとえば、ユーザーまたはグループ・オブジェクトが追加または削除された場合にディレクトリ統合サーバーからアプリケーションにイベントを送信するには、次のような4つのイベント・サブスクリプションを定義します。

event_subscription="GROUP:dc=mycompany,dc=com:ADD(*)"
event_subscription="GROUP:dc=mycompany,dc=com:DELETE(*)"
event_subscription="USER:dc=mycompany,dc=com:ADD(*)"
event_subscription="USER:dc=mycompany,dc=com:DELETE(*)"

max_events_per_schedule=number

createおよびmodify操作でのみオプション。1回のスケジュールでプロビジョニングするイベントの最大数。デフォルトは100です。

max_retries=number

createおよびmodify操作でのみオプション。失敗したイベントを再試行する回数。デフォルトは5です。

profile_group=number

createおよびmodify操作でのみ必須。プロファイルのグループ番号。デフォルトはDEFAULTです。この引数は、異なるOracle Directory Integration Platform Serverインスタンスを使用して様々な選択グループを実行する場合に発生するスケーラビリティの問題に対処するために必要です。

profile_status=ENABLED | DISABLED

create操作でのみ必須。プロファイルの有効化または無効化を指定します。デフォルトはENABLEDです。

profile_debug=debug_level

必須。プロファイルのデバッグ・レベル。

6.3.3 oidprovtoolのタスクと使用例

プロビジョニング登録ツール(oidprovtool)を使用すると、次のタスクを実行できます。

6.3.3.1 プロビジョニング・プロファイルの作成

次の例では、Oracle Internet Directoryで管理されているユーザーおよびグループ情報の更新をPortalで認識できるように、新規プロビジョニング・プロファイルを作成します。

例:

oidprovtool operation=create ldap_host=myhost.mycompany.com ldap_port=389 \
ldap_user_dn="cn=orcladmin" application_dn="orclApplicationCommonName=PORTAL,cn=Portal,cn=Products,cn=OracleContext" \
organization_dn="dc=us,dc=mycompany,dc=com" interface_name=PORTAL.WWSEC_OID_SYNC \
interface_type=PLSQL interface_connect_info=myhost:1521:iasdb:PORTAL:password \
schedule=360 event_subscription="USER:dc=us,dc=mycompany,dc=com:DELETE" \
event_subscription="GROUP:dc=us,dc=mycompany,dc=com:DELETE" \
event_subscription="USER:dc=us,dc=mycompany,dc=com:MODIFY(orclDefaultProfileGroup,userpassword)" \
event_subscription="GROUP:dc=us,dc=mycompany,dc=com:MODIFY(uniqueMember)" \
profile_mode=OUTBOUND

6.3.3.2 プロビジョニング・プロファイルの変更

次の例では、Portalアプリケーションの既存のプロビジョニング・プロファイルを変更します。ユーザー・エントリの変更時にプロビジョニングされる属性のイベント・サブスクリプションを変更します。

例:

oidprovtool operation=modify ldap_host=myhost.mycompany.com ldap_port=389 \
ldap_user_dn="cn=orcladmin" application_dn="orclApplicationCommonName=PORTAL,cn=Portal,cn=Products,cn=OracleContext" \
organization_dn="dc=us,dc=mycompany,dc=com" \
subscription="USER:dc=us,dc=mycompany,dc=com:MODIFY(orclDefaultProfileGroup,userpassword,mail,cn,sn)"

6.3.3.3 プロビジョニング・プロファイルの削除

次の例では、Portalアプリケーションのプロビジョニング・プロファイルを無効化します。

例:

oidprovtool operation=delete ldap_host=myhost.mycompany.com ldap_port=389 \
ldap_user_dn="cn=orcladmin" application_dn="orclApplicationCommonName=PORTAL,cn=Portal,cn=Products,cn=OracleContext" \
organization_dn="dc=us,dc=mycompany,dc=com"

6.3.3.4 プロビジョニング・プロファイルの無効化

次の例では、Portalアプリケーションのプロビジョニング・プロファイルを無効化します。

例:

oidprovtool operation=disable ldap_host=myhost.mycompany.com ldap_port=389 \
ldap_user_dn="cn=orcladmin" application_dn="orclApplicationCommonName=PORTAL,cn=Portal,cn=Products,cn=OracleContext" \
organization_dn="dc=us,dc=mycompany,dc=com"

6.3.4 oidprovtoolの関連コマンドライン・ツール

6.4 schemasync

schemasyncコマンドライン・ツールを使用すると、Oracle Internet Directoryサーバーとサード・パーティLDAPディレクトリ間でスキーマ要素(属性とオブジェクト・クラス)を同期できます。

スキーマの同期中に発生したエラーは、次のファイルに記録されます。

6.4.1 schemasyncの構文

schemasync -srchost hostname -srcport port -srcdn bindDN -srcpwd password  -dsthost hostname -dstport port -dstdn bindDN -dstpwd password [-ldap]

6.4.2 schemasyncの引数

-srchost hostname

必須。ソース・ディレクトリ・サーバーのホスト名。

-srcport port

必須。ソース・ディレクトリ・サーバーのLDAPリスニング・ポート(389など)。

-srcdn bindDN

必須。ソース・ディレクトリへのバインドに使用するユーザーのDN。このユーザーは、ディレクトリ・スキーマを変更するための権限を保持している必要があります。たとえば、スーパーユーザー(cn=orcladmin)を指定します。

-srcpwd password

必須。ソース・ディレクトリへのバインドに使用するユーザー・パスワード。

-dsthost hostname

必須。宛先ディレクトリ・サーバーのホスト名。

-dstport port

必須。宛先ディレクトリ・サーバーのLDAPリスニング・ポート(389など)。

-dstdn bindDN

必須。宛先ディレクトリへのバインドに使用するユーザーのDN。このユーザーは、ディレクトリ・スキーマを変更するための権限を保持している必要があります。たとえば、スーパーユーザーを指定します。

-dstpwd password

必須。宛先ディレクトリへのバインドに使用するユーザー・パスワード。

-ldap

オプション。指定した場合、スキーマの変更はソースLDAPディレクトリから宛先LDAPディレクトリに直接適用されます。指定しない場合、スキーマの変更は次のLDIFファイルに格納されます。

  • $ORACLE_HOME/ldap/odi/data/attributetypes.ldif: このファイルには、新規属性定義が含まれます。

  • $ORACLE_HOME/ldap/odi/data/objectclasses.ldif: このファイルには、新規オブジェクト・クラス定義が含まれます。

-ldapを指定しない場合、ldapmodifyを使用してこれら2つのファイルから各定義をアップロードする必要があります。最初に属性タイプをアップロードし、次にオブジェクト・クラスをアップロードします。

6.4.3 schemasyncのタスクと使用例

schemasyncコマンドライン・ツールを使用すると、次のタスクを実行できます。

6.4.3.1 Oracle Internet Directoryとサード・パーティ・ディレクトリ間でのスキーマの同期

次の例は、Oracle Internet Directoryとサード・パーティ・ディレクトリ・サーバー間でスキーマを同期する方法を示しています。

例:

schemasync -srchost myhost1.mycompany.com -srcport 389 -srcdn "cn=orcladmin" -dsthost myhost2.mycompany.com 
-dstport 389 -dstdn "uid=superuser,ou=people,dc=mycompany,dc=com" -dstpwd admin123 -ldap

6.4.4 schemasyncの関連コマンドライン・ツール