この章では、Oracle Identity Managerコネクタ・パック(リリース9.0.2)のIBM RACF Advanced用のコネクタとドキュメントに関する更新の概要を示します。
この章で説明する更新内容は、次のカテゴリに分類されます。
コネクタのソフトウェアに対する更新が含まれます。
コネクタのドキュメントに対する主な変更が含まれます。この変更はソフトウェアの更新には関係ないものです。
関連資料: 『Oracle Identity Managerリリース・ノート』 |
ここでは、このリリースのコネクタに実装された次のようなソフトウェアの更新について説明します。
多言語サポートの導入
このリリースのコネクタでは、英語のみでなく、フランス語および日本語もサポートしています。次に、この機能の導入に関連するドキュメントの更新内容を示します。
インストール・メディア・ディレクトリに、コネクタでサポートされている言語に対応するリソース・バンドル・ファイルが含まれています。これらのリソース・バンドル・ファイルについては、「コネクタを構成するファイルおよびディレクトリ」で説明しています。
「手順2: コネクタ・ファイルのコピー」では、デプロイ手順でリソース・バンドル・ファイルをコピーする必要があるコピー先ディレクトリを指定します。
「手順3: Oracle Identity Managerサーバーの構成」で、必要な入力ロケールに変更する手順と、コネクタ・リソース・バンドルの関連コンテンツをサーバー・キャッシュから消去する手順を説明します。
国コードと言語コードの情報をターゲット・システムに伝えるために、2つの新しいITリソース・パラメータが追加されています。これらのパラメータについては、「ITリソースの定義」で説明します。
このリリースのガイドでは、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
Oracle Identity ManagerはIBM RACFのユーザー・アカウントを使用し、IBM RACFに接続してデータを交換します。第2章の「手順1: デプロイ要件の確認」で、Oracle Identity Managerユーザー・アカウントに割り当てる必要がある最低限の権限に関する情報を示します。Provisioning AgentおよびReconciliation Agentに付与される権限の詳細は、第3章の「手順1: デプロイ要件の確認」を参照してください。
コネクタ・ファイルおよびアダプタ・ファイルをクラスタ環境のすべてのノードにコピーする手順が、次の項に追加されました。
Oracle Identity Managerのクラスタ・インストールにコネクタをデプロイする手順が、第2章の「手順3: Oracle Identity Managerサーバーの構成」に追加されました。
信頼できるソース・リコンシリエーションの構成に関する手順および情報の参照先が、「信頼できるソース・リコンシリエーションの構成」の項に追加されました。
メッセージ・トランスポート・レイヤーにIBM MQ Seriesを使用している場合にLDAP Gatewayをデプロイする際の追加の手順が、「手順6: LDAP Gatewayのインストール」に追加されました。
IBM RACFの複数のインストールに対してコネクタを構成する手順が、第2章の「ターゲット・システムの複数のインストールに対するコネクタの構成」に追加されました。