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Oracle Identity Manager Novell GroupWise Connectorガイド
リリース9.0.2
B31930-01
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3 テストおよびトラブルシューティング

コネクタをデプロイした後、テストを行いコネクタが正常に機能することを確認する必要があります。この章では、コネクタのテストに関する次の項目について説明します。

テスト・ケースの実行

トラブルシューティング・ユーティリティを使用して、ターゲット・システムとの接続およびターゲット・システムでの基本操作の実行に関する問題の原因を特定できます。

トラブルシューティング・ユーティリティを使用するには、次のようにします。

  1. config.propertiesファイル内に必要な値を指定します。

    このファイルはOIM_home\xellerate\groupwise\troubleshootディレクトリにあります。次の表に、テストを実行するための情報を指定するこのファイルのセクションを示します。

    セクション 情報
    Novell eDirectory Connection Parameters Novell eDirectoryシステムへの接続に必要な接続パラメータ

    指定する必要のある値の詳細は、「ITリソースの定義」を参照してください。

    Novell GroupWise Connection Parameters Novell GroupWiseシステムへの接続に必要な接続パラメータ

    指定する必要のある値の詳細は、「ITリソースの定義」を参照してください。

    Create Mailbox Parameters メールボックスの作成に必要な値
    Modify Mailbox Parameters メールボックスの変更に必要な値
    Delete Mailbox Parameters メールボックスの削除に必要な値

  2. 同じディレクトリ内のlog4j.propertiesファイルで、次のようにします。

    1. ログ・ファイルの作成先のディレクトリのパスを、次のパラメータの値として設定します。

      log4j.appender.logfile.File=log_file_path
      
      

      ここで、log_file_pathは、ログ・ファイルの作成先のディレクトリのパスです。

    2. 次のいずれかのログ・レベルを指定します。

      - DEBUG

      - INFO

      - WARN

      - ERROR

      - FATAL

      たとえば、DEBUGのログ・レベルを有効にする場合は、次のエントリ・ファイルを追加する必要があります。

      log4j.rootLogger=DEBUG,A1,logfile
      
      
  3. テキスト・エディタを使用して、OIM_home\xellerate\groupwise\troubleshootディレクトリの各BATファイルを開きます。CLASSPATH環境変数に追加する必要があるJARファイルの名前は、これらのBATファイルに指定されています。これらのJARファイルをBATファイルと同じディレクトリにコピーした後、CLASSPATH環境変数に追加します。

  4. 適切なBATファイルを実行して、Novell GroupWiseでのユーザーの作成、変更および削除をテストします。

    • testcreate.batファイルを実行することにより、ユーザーを作成します。

      BATファイルの実行後、config.propertiesファイルに指定された詳細に基づいてNovell GroupWiseにユーザーが作成されたかどうかを確認します。コマンド・ウィンドウからこのBATファイルを実行すると、User_Creation_Successfulメッセージが表示されます。

    • testmodify.batファイルを実行することにより、ユーザーを変更します。

      BATファイルの実行後、config.propertiesファイルに指定された詳細に基づいてNovell GroupWiseでユーザーが変更されたかどうかを確認します。コマンド・ウィンドウからこのBATファイルを実行すると、User_Modification_Successfulメッセージが表示されます。

    • testdelete.batファイルを実行することにより、ユーザーを削除します。

      BATファイルの実行後、ユーザーがNovell GroupWiseから削除されているかどうかを確認します。コマンド・ウィンドウからこのBATファイルを実行すると、User_Deletion_Successfulメッセージが表示されます。

トラブルシューティング・ユーティリティを実行すると、debugGW.logファイルがOIM_home\xellerate\groupwise\troubleshootディレクトリに作成されます。

トラブルシューティング

この項では、コネクタに関して発生する次の一般的な問題の解決方法を示します。

Remote Method Invocationエラー

Remote Method Invocationエラーを解決する手順は、次のとおりです。

  • URLがGroupWise XRM ITリソース定義に正しく指定されていることを確認します。

  • 「Remote Manager」フォームで、GroupWise XRM ITリソースの「実行中」チェック・ボックスが選択されていることを確認します。選択されていない場合は、Remote Managerが稼働していない可能性があります。

Novell GroupWise Connectorエラー

この項で説明するエラーは、次のレスポンス・コードに基づいて分類されます。

すべての使用状況に共通するレスポンス・コード

次の表で説明するエラーは、すべての使用状況に共通するレスポンス・コードに対応します。

問題の説明 解決方法
Oracle Identity ManagerはNovell eDirectoryとの接続を確立できません。

表示されるエラー・メッセージ:

eDirectoryサーバーと通信できません

表示されるエラー・コード:

GW_EDIR_COMMUNICATION_ERROR

  • Novell eDirectoryサーバーが稼働していることを確認します。
  • Oracle Identity Managerが稼働していることを確認します。

  • すべてのアダプタがコンパイルされていることを確認します。

  • 「ITリソース」フォームを使用して、Oracle Identity Managerレコードを調べます。IPアドレス、管理者IDおよび管理者パスワードが正しいことを確認します。

  • SSL ITリソース・パラメータがfalseに設定されているかどうかを確認します。

    Novell eDirectoryサーバーがSSL接続のみを受け入れる場合は、trueに設定する必要があります。

  • 指定した(Novell eDirectory ITリソースの)eDirectoryの接続値が正しいかどうかを確認します。

ターゲットがありません。

表示されるエラー・メッセージ:

eDirectoryサーバーが使用できない可能性があります

表示されるエラー・コード:

GW_EDIR_TARGET_UNAVAILABLE_ERROR

  • Novell eDirectoryが稼働しているかどうかを確認します。
  • eDirectory ITリソース定義に指定したNovell eDirectoryの接続値が正しいかどうかを確認します。

  • Novell eDirectoryまたはNovell GroupWiseの接続情報におけるサーバーのIPアドレスが正しいかどうかを確認します。

認証エラー。

表示されるエラー・メッセージ:

Novell eDirectoryサーバーに認証できません

表示されるエラー・コード:

GW_EDIR_AUTHENTICATION_ERROR

  • ITリソース定義に指定したNovell eDirectoryの接続値、特に管理者資格証明が正しいかどうかを確認します。
  • SSL ITリソース・パラメータがfalseに設定されているかどうかを確認します。

    Novell eDirectoryサーバーでSSLが有効になっている場合は、trueに設定する必要があります。

ネーミング・エラー。

表示されるエラー・メッセージ:

Novell eDirectoryサーバーへの接続中にネーミング例外が発生しました

表示されるエラー・コード:

GW_EDIR_INVALID_NAMING_ERROR

ITリソース定義に指定したNovell eDirectoryの接続値が正しいかどうかを確認します。
Oracle Identity ManagerはNovell Directory Services(NDS)との接続を確立できません。

表示されるエラー・メッセージ:

NDS接続に失敗しました

表示されるエラー・コード:

GW_NDS_CONNECTION_FAILED

  • Novell eDirectoryが稼働していることを確認します。
  • Oracle Identity Managerが稼働していることを確認します。

  • すべてのアダプタがコンパイルされていることを確認します。

  • 「ITリソース」フォームを使用して、Oracle Identity Managerレコードを調べます。IPアドレス、管理者IDおよび管理者パスワードが正しいことを確認します。

  • ITリソース定義に指定したNovell GroupWiseの接続値が正しいかどうかを確認します。

  • 他のユーザーがNovell Clientを介してNDSサーバーに接続されているかどうかを確認します。接続されている場合は、その接続を閉じます。

Oracle Identity ManagerはNovell Directory Services(NDS)との接続を確立できません。

表示されるエラー・メッセージ:

NDS eDirectory資格証明が無効です

表示されるエラー・コード:

GW_NDS_INVALID_CREDENTIALS

  • ITリソース定義に指定したNovell GroupWiseの接続値、特に管理者資格証明が正しいかどうかを確認します。
  • 他のユーザーがNovell Clientを介してNDSサーバーに接続されているかどうかを確認します。接続されている場合は、その接続を閉じます。

Oracle Identity ManagerはNovell GroupWiseとの接続を確立できません。

表示されるエラー・メッセージ:

GroupWiseクラスのインスタンスの作成に失敗しました

表示されるエラー・コード:

GW_FAILED_TO_CREATE_INSTANCE

  • Remote Managerがインストールされているコンピュータに、Novell Clientがインストールされているかどうかを確認します。
  • Remote Managerがインストールされているコンピュータに、Novell GroupWise Clientがインストールされているかどうかを確認します。

Oracle Identity ManagerはNovell Directory Services(NDS)またはNovell GroupWiseとの接続を確立できません。

表示されるエラー・メッセージ:

無効なeDirectoryツリー

表示されるエラー・コード:

GW_INVALID_TREE

ITリソース定義に指定したNovell GroupWiseの接続値、特にeDirectoryツリーが正しいかどうかを確認します。
Oracle Identity ManagerはNovell GroupWiseとの接続を確立できません。

表示されるエラー・メッセージ:

ドメインDNまたはパスが無効です

表示されるエラー・コード:

GW_INVALID_DOMAIN_DN_OR_PATH

  • ITリソース定義に指定したNovell GroupWiseの接続値、特にGroupWiseのドメインDNまたはパスが正しいかどうかを確認します。
  • このマニュアルで示した形式で接続値が指定されているかどうかを確認します。

  • Novell GroupWiseドメイン・データベースが破損しているかどうかを確認します。

JNIメモリー不足。

表示されるエラー・メッセージ:

JNIメモリー不足エラー

表示されるエラー・コード:

GW_JNI_OUT_OF_MEMORY_ERROR

JNIでメモリーが不足しています。Remote ManagerがインストールされているサーバーのJVMメモリーを増やします。
内部エラーが発生しました。

表示されるエラー・メッセージ:

GroupWiseで内部エラーが発生しました。

表示されるエラー・コード:

GW_INTERNAL_ERROR

ログ・ファイルを確認して、正確なエラーを特定します。
無効な引数。

表示されるエラー・メッセージ:

無効な引数がメソッドに渡されました

表示されるエラー・コード:

GW_INVALID_ARGUMENTS

ITリソース定義に指定したNovell GroupWiseの接続値が正しいかどうかを確認します。
ユーザー・コミットに失敗しました。

表示されるエラー・メッセージ:

ユーザー・コミットに失敗しました。

表示されるエラー・コード:

GW_USER_COMMIT_FAILED

  • オブジェクトに対して十分なNDS権限がユーザーにありません。
  • ディスクが一杯です。

  • 評価版のNovell eDirectoryを使用しているかどうか、制限を超えているかどうかを確認します。

必要な情報がありません。

表示されるエラー・メッセージ:

必須フィールドまたは接続情報に、空またはnullの引数が渡されました。

表示されるエラー・コード:

GW_INSUFFICIENT_INFO_PROVIDED

  • IPアドレス、管理者IDおよび管理者パスワードが正しいことを確認します。
  • 次の接続情報がITリソース定義に指定されていることを確認します。


    Novell eDirectoryの接続に関する情報:


    - Novell eDirectoryのサーバー名


    - Novell eDirectoryのポート番号


    - Novell eDirectoryのルート・コンテキスト


    - 管理ユーザーのDN


    - 管理ユーザーのパスワード


    - SSLを使用するかどうか


    Novell GroupWiseの接続に関する情報:


    - Novell eDirectoryツリー


    - Novell eDirectoryコンテキスト


    - Novellの管理ユーザーのDN


    - Novellの管理者パスワード


    - Novell GroupWiseのドメインDNまたはパス


必要な情報には、ユーザーIDなどの他のプロセス・データも含まれます。

ユーザーが存在しません。

表示されるエラー・メッセージ:

ユーザーが存在しません

表示されるエラー・コード:

GW_USER_DOESNOT_EXIST

指定したユーザーIDがNovell eDirectoryに存在しません。
メールボックスが存在しません。

表示されるエラー・メッセージ:

メールボックスが存在しません

表示されるエラー・コード:

GW_MAILBOX_DOESNOT_EXIST

指定したメールボックスがNovell GroupWiseに存在しません。
メールボックスはすでに存在します。

表示されるエラー・メッセージ:

メールボックスはすでに存在します

表示されるエラー・コード:

GW_MAILBOX_ALREADY_EXISTS

指定したメールボックスはNovell GroupWiseにすでに存在します。
ポストオフィスが存在しません。

表示されるエラー・メッセージ:

ポストオフィスが存在しません

表示されるエラー・コード:

GW_POSTOFFICE_DOES_NOT_EXIST

指定したポストオフィスがNovell GroupWiseに存在しません。
配布リストが存在しません。

表示されるエラー・メッセージ:

配布リストが存在しません

表示されるエラー・コード:

GW_DISTLIST_DOES_NOT_EXIST

指定した配布リストがNovell GroupWiseに存在しません。
ニックネームが存在しません。

表示されるエラー・メッセージ:

ニックネームが存在しません

表示されるエラー・コード:

GW_NICKNAME_DOES_NOT_EXIST

指定したニックネームがNovell GroupWiseに存在しません。

使用状況固有のレスポンス・コード

次の表で説明するエラーは、使用状況に固有のレスポンス・コードに対応します。この表に示すすべてのエラーについて、ログ・ファイルを確認して正確なエラーを特定する必要があります。

問題の説明 解決方法
Oracle Identity Managerは、Novell GroupWiseにユーザーまたはメールボックスを作成できません。

表示されるエラー・メッセージ:

メールボックスの作成に失敗しました

表示されるエラー・コード:

GW_MAILBOX_CREATE_FAILED

ログ・ファイルを確認して、正確なエラーを特定します。
Oracle Identity Managerは、Novell GroupWiseでユーザーまたはメールボックスを削除できません。

表示されるエラー・メッセージ:

メールボックスの削除に失敗しました

表示されるエラー・コード:

GW_MAILBOX_DELETE_FAILED

ログ・ファイルを確認して、正確なエラーを特定します。
Oracle Identity Managerは、Novell GroupWiseでユーザーまたはメールボックスを無効にできません。

表示されるエラー・メッセージ:

メールボックスの無効化に失敗しました

表示されるエラー・コード:

GW_MAILBOX_DISABLE_FAILED

ログ・ファイルを確認して、正確なエラーを特定します。
Oracle Identity Managerはニックネームをユーザーに追加できません。

表示されるエラー・メッセージ:

ニックネームの追加に失敗しました

表示されるエラー・コード:

GW_NICKNAME_ADD_FAILED

指定したユーザーにはニックネームがすでに存在します。ログ・ファイルを確認して、正確なエラーを特定します。
Oracle Identity Managerはユーザーのニックネームを削除できません。

表示されるエラー・メッセージ:

ニックネームの削除に失敗しました

表示されるエラー・コード:

GW_NICKNAME_REMOVE_FAILED

ログ・ファイルを確認して、正確なエラーを特定します。
Oracle Identity Managerはユーザーを配布リストに追加できません。

表示されるエラー・メッセージ:

配布リストへのユーザーの追加に失敗しました

表示されるエラー・コード:

GW_DISTLIST_USERADD_FAILED

ログ・ファイルを確認して、正確なエラーを特定します。
Oracle Identity Managerはユーザーを配布リストから削除できません。

表示されるエラー・メッセージ:

配布リストからのユーザーの削除に失敗しました

表示されるエラー・コード:

GW_DISTLIST_USERREMOVE_FAILED

ログ・ファイルを確認して、正確なエラーを特定します。
Oracle Identity Managerはユーザーのパスワードをリセットできません。

表示されるエラー・メッセージ:

パスワードのリセットに失敗しました

表示されるエラー・コード:

GW_PASSWORD_RESET_FAILED

ログ・ファイルを確認して、正確なエラーを特定します。
Oracle Identity Managerはユーザーを指定されたポストオフィスに移動できません。

表示されるエラー・メッセージ:

ポストオフィスへのユーザーの移動に失敗しました

表示されるエラー・コード:

GW_POSTOFFICE_MOVEUSER_FAILED

ログ・ファイルを確認して、正確なエラーを特定します。
Oracle Identity Managerはユーザーの属性を変更できません。

表示されるエラー・メッセージ:

ユーザー属性の変更に失敗しました

表示されるエラー・コード:

GW_USER_ATTRIBUTE_SET_FAILED

指定した属性名が有効でない可能性があります。ログ・ファイルを確認して、正確なエラーを特定します。