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Oracle Identity Manager Oracle Internet Directory Connectorガイド
リリース9.0.2
B31933-01
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1 コネクタについて

Oracle Identity Managerでは、アクセス権の管理、セキュリティおよびITリソースのプロビジョニングが自動化されています。Oracle Identity Managerコネクタは、Oracle Identity Managerとサード・パーティ製アプリケーションの統合に使用されます。Oracle Internet Directoryのコネクタは、Oracle Identity ManagerをOracle Internet Directoryと統合するために使用されます。


注意:

Oracle Identity Managerコネクタは、オラクル社がThor Technologies社を企業買収する前はリソース・アダプタと呼ばれていました。

この章では、次の項目について説明します。

サポートされている機能

次の表に、このコネクタで使用可能な機能を示します。

機能 タイプ 説明
Create User プロビジョニング ユーザーを作成します。
Delete User プロビジョニング ユーザーを削除します。
Enable User プロビジョニング ユーザーを有効化します。
Disable User プロビジョニング ユーザーを無効にします。
Move User プロビジョニング ユーザーをコンテナから別のコンテナへ移動します。
Password Updated プロビジョニング ユーザーのパスワードを更新します。
First Name Updated プロビジョニング ユーザーの名を更新します。
Last Name Updated プロビジョニング ユーザーの姓を更新します。
Department Updated プロビジョニング ユーザーの部門を更新します。
Email ID Updated プロビジョニング ユーザーの電子メール・アドレスを更新します。
Location Updated プロビジョニング ユーザーの場所を更新します。
Middle Name Updated プロビジョニング ユーザーのミドル・ネームを更新します。
Preferred Language Updated プロビジョニング ユーザーの言語プリファレンスを更新します。
Telephone Updated プロビジョニング ユーザーの電話番号を更新します。
Time Zone Updated プロビジョニング ユーザーのタイムゾーンを更新します。
Title Updated プロビジョニング ユーザーの役職を更新します。
Organization DN Updated プロビジョニング ユーザーの組織DNを更新します。
Add user to group プロビジョニング ユーザーをグループに追加します。
Remove user from group プロビジョニング ユーザーをグループから削除します。
Add user to role プロビジョニング ユーザーをロールに追加します。
Remove user from role プロビジョニング ユーザーをロールから削除します。
Reconciliation Delete Received リコンシリエーション ユーザーがターゲット・システムから削除された場合、Oracle Identity Managerからユーザーを削除します。
Reconciliation Insert Received リコンシリエーション Oracle Identity Managerにユーザーを挿入します。
Reconciliation Update Received リコンシリエーション Oracle Identity Managerのユーザーを更新します。この操作は姓や名などいずれかのユーザー・プロパティの変更を含みます。


注意:

Oracle Internet Directoryは分散したユーザーやネットワーク・リソースの間での迅速な検索と集中管理を提供する汎用ディレクトリ・サービスです。

Lightweight Directory Access Protocol(LDAP)はインターネット対応で軽量の、ディレクトリ・サービスに対するISO X.500標準の実装です。

Oracle Internet DirectoryはLDAPを実装し、Oracle Databaseの高いパフォーマンス、スケーラビリティ、堅牢性および可用性といった特徴と両立します。このガイドでは、Oracle Internet DirectoryとLDAPは同義語として使用される場合があります。



関連資料:

Oracle Identity ManagerとOracle Internet Directoryの間の属性マッピングの詳細は、付録Aを参照してください。

多言語サポート

このリリースのコネクタでは、英語のみでなく、次の言語もサポートしています。

リコンシリエーション・モジュール

この項では、リコンシリエーション・モジュールがリコンシリエーション・イベント・レコードを構成するためにターゲット・システムから抽出する要素について説明します。

リコンシリエーションは、次のタイプに分類されます。

参照フィールド・リコンシリエーション

参照フィールド・リコンシリエーションでは、グループとロールの参照値をリコンサイルします。

ユーザー・リコンシリエーション

この項では、ユーザー・リコンシリエーションについて説明します。

「Reconciled Resource Object」フィールド

次のフィールドがリコンサイルされます。

  • ユーザーID

  • ミドル・ネーム

  • 部門

  • 場所

  • 電話

  • 電子メール

  • 優先言語

  • タイムゾーン

  • ログオン・スクリプト

  • 役職

  • 組織単位

  • サーバー名(ITリソース)

  • UserGroup

  • UserRole

「Reconciled Xellerate User」フィールド

次のフィールドは、信頼できるモードで実行される場合のみリコンサイルされます。

  • ユーザーID

  • 組織

  • Xellerateタイプ

  • パスワード

  • Xellerate

  • ロール

プロビジョニング・モジュール

次のフィールドがプロビジョニングされます。


注意:

フィールド名は大/小文字を区別します。

コネクタを構成するファイルおよびディレクトリ

このコネクタを構成するファイルとディレクトリは、インストール・メディアにある次のZIPファイルに圧縮されています。

Directory Servers\Oracle Internet Directory\Oracle Internet Directory Rev 2.1.0.zip

これらのファイルとディレクトリを次の表に示します。

インストール・メディア・ディレクトリのファイル 説明
xml\oimOIDUser.xml
このXMLファイルには、コネクタの次のコンポーネントの定義が含まれます。
  • ITリソース・タイプ

  • カスタム・プロセス・フォーム

  • プロセス・タスクおよびアダプタ(マッピングを含む)

  • リソース・オブジェクト

  • Xellerateユーザー

  • プロビジョニング・プロセス

  • 事前移入ルール

  • リコンシリエーション・プロセス

  • 参照定義

xml\oimUser.xml
このXMLファイルには、Xellerateユーザーの構成が含まれます。このファイルをインポートする必要があるのは、信頼できるソースのリコンシリエーション・モードでコネクタを使用する場合のみです。
lib\xliOID.jar
このJARファイルには、プロビジョニングとリコンシリエーションに必要なクラス・ファイルが含まれます。
Batch\customディレクトリにあるファイル custom.batファイルを実行すると、必要なオブジェクト・クラスと属性が既存のOracle Internet Directoryスキーマに追加されます。

詳細は、「手順2: ターゲット・システムの構成」を参照してください。

resourcesディレクトリのファイル これらの各ファイルには、コネクタで使用されるロケール固有の情報が含まれます。
troubleshootディレクトリにあるファイル これらのファイルは、Oracle Identity Managerおよびアプリケーション・サーバーのインストール前でもコネクタの基本的なテストを実行するために使用します。
docs\B32165_01.pdf
このガイド。コネクタのデプロイ手順について説明しています。


注意:

troubleshootディレクトリ内のファイルは、コネクタ上でテストを実行する目的でのみ使用されます。

「手順3: コネクタ・ファイルおよび外部コードのコピー」で、これらのファイルを必要なディレクトリにコピーする方法を説明します。

コネクタのリリース番号の確認

コネクタのリリース番号は、次のいずれの段階でも判別できます。

デプロイ前

コネクタのデプロイ前にコネクタのリリース番号を確認するには、次のようにします。

  1. xliOID.jarファイルの内容を抽出します。このファイルは、インストール・メディア・ディレクトリのlibディレクトリ内にあります。

  2. テキスト・エディタでmanifest.mfファイルを開きます。このファイルは、xliOID.jarファイル内にバンドル化されているファイルの1つです。

    manifest.mfファイルで、コネクタのリリース番号がVersionプロパティの値として表示されます。


注意:

デプロイ後もxliOID.jarファイルのコピーを保持する場合は、この方法を使用すると、どの段階でもコネクタのリリース番号を確認できます。ただし、コネクタのデプロイ後は、デプロイ後の方法を使用することをお薦めします。

デプロイ中

コネクタのデプロイ中にコネクタのリリース番号を確認するには、「手順5: コネクタのXMLファイルのインポート」に示されている手順4を参照してください。

デプロイ後

コネクタのデプロイ後にコネクタのリリース番号を確認するには、次のようにします。


関連資料:

『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』

  1. Oracle Identity Manager Design Consoleを開きます。

  2. フォーム・デザイナで、プロセス・フォームを開きます。コネクタのリリース番号は、「Version」フィールドの値です。