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Oracle Identity Manager Oracle Internet Directory Connectorガイド
リリース9.0.2
B31933-01
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3 テストおよびトラブルシューティング

コネクタをデプロイした後、テストを行いコネクタが正常に機能することを確認する必要があります。この章では、コネクタのテストに関連する次のトピックについて説明します。

テスト・ケースの実行

トラブルシューティング・ユーティリティを使用して、ターゲット・システムとの接続およびターゲット・システムでの基本操作の実行に関する問題の原因を特定できます。

トラブルシューティング・ユーティリティを使用するには、次のようにします。

  1. config.propertiesファイル内に必要な値を指定します。

    このファイルはOIM_home\xellerate\troubleshootディレクトリにあります。次の表に、テストを実行するための情報を指定するこのファイルのセクションを示します。

    セクション 情報
    Oracle Internet Directory Connection Parameters ターゲット・システムへの接続に必要な接続パラメータ。

    指定する必要のある値の詳細は、「ITリソースの定義」を参照してください。

    Create User Information ユーザーの作成に必要な値。
    Modify User Information ユーザーの変更に必要な値。
    Delete User Information 削除するユーザーのDN。

  2. 次のパスをCLASSPATH環境変数に追加します。

    OIM_home\xellerate\JavaTasks\xliOID.jar
    OIM_home\xellerate\lib\xlLogger.jar
    OIM_home\xellerate\ext\log4j-1.2.8.jar
    OIM_home\xellerate\lib\xlUtils.jar
    
    
  3. 同じディレクトリ内のlog.propertiesファイルで、次のようにします。

    1. ログ・ファイルの作成先のディレクトリのパスを、次のパラメータの値として設定します。

      log4j.appender.logfile.File=log_file_path
      
      

      ここで、log_file_pathは、ログ・ファイルの作成先のディレクトリのパスです。

    2. 次のいずれかのログ・レベルを指定します。

      - DEBUG

      - INFO

      - WARN

      - ERROR

      - FATAL

      たとえば、DEBUGのログ・レベルを有効にする場合は、次のエントリ・ファイルを追加する必要があります。

      log4j.rootLogger=DEBUG, stdout, logfile
      
      
  4. 次のテストを実行します。


    注意:

    BATファイルを実行して対応するテストを実行すると、同じディレクトリ内にglobal.propertiesファイルが自動的に作成されます。Troubleshoot.logファイル内でログ詳細を参照できます。このファイルは、テストを実行すると同じディレクトリ内に作成されます。

    • testcreate.batファイルを実行することにより、ユーザーを作成します。

      BATファイルの実行後、config.propertiesファイルに表示される詳細で、Oracle Internet Directoryにユーザーが作成されたかどうかを確認します。コマンド・ウィンドウからBATファイルを実行すると、User_Creation_Successfulメッセージが表示されます。

    • testmodify.batファイルを実行することにより、ユーザーを変更します。

      BATファイルの実行後、config.propertiesファイルに表示される詳細で、Oracle Internet Directoryにユーザーが変更されたかどうかを確認します。コマンド・ウィンドウからBATファイルを実行すると、User_Modification_Successfulメッセージが表示されます。

    • testdelete.batファイルを実行することにより、ユーザーを削除します。

      BATファイルの実行後、指定したユーザーがOracle Internet Directoryから削除されているかどうかを確認します。コマンド・ウィンドウからBATファイルを実行すると、User_Deletion_Successfulメッセージが表示されます。

トラブルシューティング

この項では、次のタイプの一般的なエラーを特定し解決する方法を説明します。

接続エラー

次の表は、一般的な接続エラーの解決方法を示します。

問題の詳細 解決方法
Oracle Identity ManagerはOracle Internet Directoryとの接続を確立できません。

表示されるエラー・メッセージ:

LDAP接続例外

表示されるエラー・コード:

INVALID_CONNECTION_ERROR

  • Oracle Internet Directoryが稼働していることを確認します。
  • Oracle Identity Managerが稼働していることを確認します。

  • すべてのアダプタがコンパイルされていることを確認します。

  • 「ITリソース」フォームを使用して、Oracle Identity Managerレコードを調べます。IPアドレス、管理者IDおよび管理者パスワードが正しいことを確認します。

ターゲットがありません。

表示されるエラー・メッセージ:

ターゲット・サーバーが使用できません

表示されるエラー・コード:

TARGET_UNAVAILABLE_ERROR

  • Oracle Internet Directoryが稼働していることを確認します。
  • 指定したOracle Internet Directoryの接続値が正しいことを確認します。

認証エラー。

表示されるエラー・メッセージ:

認証エラー

表示されるエラー・コード:

AUTHENTICATION_ERROR

指定したOracle Internet Directory接続パスワードが正しいことを確認します。

ユーザー作成エラー

次の表は、一般的なユーザー作成エラーの解決方法を示します。

問題の詳細 解決方法
無効な値を追加しようとしたため、ユーザー作成操作は失敗しました。

表示されるエラー・メッセージ:

属性に指定した値が無効です

表示されるエラー・コード:

INVALID_ATTR_VALUE_ERROR

ユーザー作成中に指定した値を確認します。
Oracle Identity Managerはユーザーを作成できません。

表示されるエラー・メッセージ:

必要な情報がありません

表示されるエラー・コード:

INSUFFICIENT_INFORMATION_PROVIDED

次の情報が指定されていることを確認します。
  • ユーザーID

  • ユーザー・パスワード

  • ユーザー・コンテナ

  • ユーザーの名

  • ユーザーの姓

Oracle Identity Managerはユーザーを作成できません。

表示されるエラー・メッセージ:

ユーザーはすでに存在します

表示されるエラー・コード:

USER_ALREADY_EXISTS

指定したIDのユーザーはOracle Internet Directoryにすでに存在します。ユーザーに新しいIDを割り当て、再試行します。
Oracle Identity Managerはユーザーを作成できません。

表示されるエラー・メッセージ:

ネーミング例外

表示されるエラー・コード:

INVALID_NAMING_ERROR

指定したユーザー・コンテナ値がOracle Internet Directoryにすでに存在するかどうかを確認します。
Oracle Identity Managerはユーザーを作成できません。

表示されるエラー・メッセージ:

ユーザーの作成に失敗しました

表示されるエラー・コード:

USER_CREATION_FAILED

1つ以上の属性値がスキーマ定義に違反しているのでユーザーを作成できません。

Oracle Internet Directoryスキーマが適切に定義されており、参照定義で定義されたすべてのオブジェクト・クラスを含んでいることを確認します。


ユーザー削除エラー

次の表は、一般的なユーザー削除エラーの解決方法を示します。

問題の詳細 解決方法
Oracle Identity Managerはユーザーを削除できません。

表示されるエラー・メッセージ:

必要な情報がありません

表示されるエラー・コード:

INSUFFICIENT_INFORMATION_PROVIDED

次の情報が指定されていることを確認します。
  • ユーザー・コンテナ

  • ユーザーID

Oracle Identity Managerはユーザーを削除できません。

表示されるエラー・メッセージ:

ユーザーがターゲット・システムに存在しません。

表示されるエラー・コード:

USER_DOESNOT_EXIST

指定したユーザーIDがOracle Internet Directoryに存在しません。

ユーザー変更エラー

次の表は、一般的なユーザー変更エラーの解決方法を示します。

問題の詳細 解決方法
存在しない属性に値を追加しようとしたため、ユーザー変更操作は失敗しました。

表示されるエラー・メッセージ:

属性が存在しません

表示されるエラー・コード:

ATTRIBUTE_DOESNOT_EXIST

  1. 対応するプロセス・タスクから、コネクタのAttrNameに渡された値を取得します。
  2. 前の手順で取得した名前を使用して、デコード値がターゲットで有効な属性名かどうか、AttrName.Recon.Map.OID参照定義で確認します。

Oracle Identity Managerはユーザーの属性を変更できません。

表示されるエラー・メッセージ:

属性値または状態が無効です

表示されるエラー・コード:

INVALID_ATTR_MODIFY_ERROR

指定した属性IDおよび値が間違っている可能性があります。指定した値を確認します。
AttrName.Prov.Map.OID参照定義に存在しない属性に値を追加しようとしたため、ユーザー変更操作は失敗しました。

表示されるエラー・メッセージ:

1つ以上の属性マッピングがありません

表示されるエラー・コード:

ATTR_MAPPING_NOT_FOUND

  1. 対応するプロセス・タスクから、コネクタのAttrNameに渡された値を取得します。
  2. 前の手順で取得した名前を使用して、AttrName.Prov.Map.OID参照定義にエントリが作成されているかどうかを確認します。

Oracle Identity Managerはユーザーの情報を更新できません。

表示されるエラー・メッセージ:

ユーザー情報の更新中にエラーが発生しました

表示されるエラー・コード:

USER_UPDATE_FAILED

一般的なエラー。詳細はログを調べてください。
Oracle Identity Managerはユーザーをコンテナから別のコンテナに移動できません。

表示されるエラー・メッセージ:

異なるコンテナへのユーザーの移動に失敗しました

表示されるエラー・コード:

USER_MOVE_FAILED

一般的なエラー。詳細はログを調べてください。

子データ・エラー

次の表は、一般的な子データ・エラーの解決方法を示します。

問題の詳細 解決方法
Oracle Identity Managerはユーザーをグループに追加できません。

表示されるエラー・メッセージ:

グループが存在しません

表示されるエラー・コード:

GROUP_DOESNOT_EXIST

指定したユーザー・セキュリティ・グループがOracle Internet Directoryに存在しません。グループ名を確認してください。
Oracle Identity Managerはロールをユーザーに追加できません。

表示されるエラー・メッセージ:

ロールが存在しません

表示されるエラー・コード:

ROLE_DOESNOT_EXIST

指定したユーザー・ロールがOracle Internet Directoryに存在しません。ロール名を確認してください。
重複する値を属性に追加しようとしたため、操作は失敗しました。

表示されるエラー・メッセージ:

重複値

表示されるエラー・コード:

DUPLICATE_VALUE_ERROR

ユーザーは指定したグループまたはロールにすでに追加されています。
Oracle Identity Managerはユーザーをグループに追加できません。

表示されるエラー・メッセージ:

グループへのユーザーの追加に失敗しました

表示されるエラー・コード:

ADD_USER_TO_GROUP_FAILED

一般的なエラー。詳細はログを調べてください。
Oracle Identity Managerはユーザーをグループから削除できません。

表示されるエラー・メッセージ:

グループからのユーザーの削除に失敗しました

表示されるエラー・コード:

REMOVE_USER_FROM_GROUP_FAILED

一般的なエラー。詳細はログを調べてください。
Oracle Identity Managerはユーザーをロールに追加できません。

表示されるエラー・メッセージ:

ロールへのユーザーの追加に失敗しました

表示されるエラー・コード:

ADD_USER_TO_ROLE_FAILED

一般的なエラー。詳細はログを調べてください。
Oracle Identity Managerはユーザーをロールから削除できません。

表示されるエラー・メッセージ:

割当て済ロールの削除に失敗しました

表示されるエラー・コード:

USER_REMOVE_FROM_ROLE_FAILED

一般的なエラー。詳細はログを調べてください。