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Oracle Identity Manager SAP Enterprise Portal Connectorガイド
リリース9.0.2
B31941-01
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2 コネクタのデプロイ

コネクタのデプロイには次の手順があります。

SAP Enterprise Portalの複数のインストールに対してコネクタを構成する場合は、次の手順を実行します。

手順1: デプロイ要件の確認

次の表に、コネクタのデプロイ要件を示します。

項目 要件
Oracle Identity Manager Oracle Identity Managerリリース8.5.3以上。
ターゲット・システム ターゲット・システムは次のいずれか。
  • SAP R3 4.7

  • SAP R3 4.6c

インフラストラクチャ要件 SAP 4.7上のWAS 6.2を使用するSAP Enterprise Portal 6.0、SAP Enterprise Portal 6.0上のUME 4.0、Axis 1.3。
外部コード Apache AxisのJARファイル。

これらのファイルについては、「コネクタを構成するファイルおよびディレクトリ」に示されています。

ターゲット・システムのユーザー・アカウント ユーザー・アカウントを作成し、次のロールを割り当てます。
  • super_admin_role

  • com.sap.pdk.JavaDeveloper

2つ目のロールにより、ターゲット・システムでエージェントをデプロイする権限が付与されます。このコネクタの場合、エージェントはConnectorService.parファイルです。

このユーザー・アカウントがどのように使用されるかの詳細は、「sapum.propertiesファイルの構成」を参照してください。


手順2: コネクタ・ファイルおよび外部コードのコピー

コピーするコネクタのファイルと外部コードのファイル、およびコピーする必要があるディレクトリを次の表に示します。

コネクタ・ファイル/外部コード・ファイル コピー先ディレクトリ
xmlディレクトリにあるファイル
OIM_home\Xellerate\SAP_EP1.0.0\xml

lib\SAP_EP_jar\servicelistener.jar

OIM_home\Xellerate\JavaTasks

さらに、このファイルをSAP Enterprise Portalコネクタ・デプロイ・ディレクトリ内のlibディレクトリにコピーします。サンプルのディレクトリ・パスを次に示します。
D:\usr\sap\EP6J\j2ee\j2ee_00\cluster\server\services\servlet_jsp\work\jspTemp\irj\root\WEB-INF\portal\lib
SAP EPインストール・ディレクトリにある次のファイル
BaseComps.jar
com.sap.portal.pcd.basicrolefactoryapi.jar
com.sap.portal.pcd.glserviceapi.jar
com.sap.portal.pcd.umwrapperserviceapi.jar
com.sap.portal.pcmbuilderserviceapi.jar
com.sap.portal.usermanagementcore.jar
com.sap.security.api.jar
com.sap.security.api.perm.jar
com.sap.security.core.jar
connector.jar
exception.jar
j2ee.jar
jARM.jar
Jta.jar
Logging.jar
P9base.jar
P9oracle.jar
P9util.jar
pcdglstandalone.jar
prtapi.jar
prtjndisupport.jar
prtregistry.jar
sapj2eeclient.jar
umeuseradminbase.jar
util.jar

OIM_home\Xellerate\JavaTasks

ApacheのWebサイト(次のURL)から入手できる次のファイル

http://ws.apache.org/axis/

axis.jar
jaxrpc.jar
commons-logging.jar
commons-discovery.jar

関連項目: 詳細は「Apache AxisのJARファイルのダウンロード」を参照してください。

OIM_home\Xellerate\JavaTasks

OIM_home\xellerateディレクトリにある次のファイル
prtapi.jar
prtconnection.jar
prtcoreservice.jar
prtdeploymentapi.jar
prtjsp_api.jar
prttest.jar

これらのファイルをSAP Enterprise Portalコネクタ・デプロイ・ディレクトリ内のlibディレクトリにコピーします。サンプルのディレクトリ・パスを次に示します。
D:\usr\sap\EP6J\j2ee\j2ee_00\cluster\server\services\servlet_jsp\work\jspTemp\irj\root\WEB-INF\portal\lib
par\ConnectorService.par

「手順4: ターゲット・システムでのWebサービスのデプロイ」を参照してください。
libディレクトリにあるファイル
OIM_home\Xellerate\SAP_EP1.0.0\lib

resourcesディレクトリのファイル
OIM_home\xellerate\connectorResources
troubleshootディレクトリにあるファイル
OIM_home\Xellerate\SAP_EP1.0.0\troubleshoot

docs\B32161_01.pdf
OIM_home\Xellerate\docs\SAP_EP1.0.0



注意:

Oracle Identity Managerをクラスタ環境にインストールするときは、インストール・ディレクトリの内容をクラスタの各ノードにコピーします。同じく、connectorResourcesディレクトリとJARファイルも、クラスタの各ノードの対応するディレクトリにコピーする必要があります。

Apache AxisのJARファイルのダウンロード

SAP Enterprise Portal 6.0サーバーで稼働しているWebサービスとのSOAP通信に必要なApache AxisのJARファイルをダウンロードします。使用されるAxisのバージョンはaxis-1_3です。JARファイルは次のURLからダウンロードできます。

http://ws.apache.org/axis/

これらのJARファイルは、Oracle Identity ManagerのJavaTasksディレクトリにコピーする必要があります。クラスタ環境では、これらのJARファイルをクラスタの各ノードのJavaTasksディレクトリにコピーする必要があります。

手順3: Oracle Identity Managerサーバーの構成

Oracle Identity Managerサーバーの構成には、次の手順があります。


注意:

クラスタ環境では、クラスタの各ノードでこの手順を実行する必要があります。

必要な入力ロケールへの変更

必要な入力ロケールに変更するには、必要なフォントのインストールと必要な入力ロケールの設定を行います。

必要な入力ロケールを設定するには、次のようにします。


注意:

使用しているオペレーティング・システムによっては、この手順の実行方法が異なる場合があります。

  1. 「コントロール パネル」を開きます。

  2. 「地域のオプション」をダブルクリックします。

  3. 「地域のオプション」ダイアログ・ボックスの「入力ロケール」タブで、使用する入力ロケールを追加してから、その入力ロケールに切り替えます。

サーバー・キャッシュからのコネクタ・リソース・バンドル関連コンテンツの消去

OIM_home\xellerate\connectorResourcesディレクトリ内に新しいリソース・バンドル・ファイルを追加するたび、または既存のリソース・バンドル・ファイルで変更を行うたびに、コネクタ・リソース・バンドルに関連するコンテンツをサーバー・キャッシュから消去する必要があります。

サーバー・キャッシュからコネクタ・リソース・バンドルに関連するコンテンツを消去するには、次のようにします。

  1. コマンド・ウィンドウで、OIM_home\xellerate\binディレクトリに移動します。

  2. 次のコマンドのいずれかを入力します。


    注意:

    このステップを実行する前にステップ1を実行する必要があります。コマンドを次のように実行すると、例外がスローされます。
    OIM_home\xellerate\bin\batch_file_name
    

    • Microsoft Windowsの場合:

      PurgeCache.bat ConnectorResourceBundle
      
      
    • UNIXの場合:

      PurgeCache.sh ConnectorResourceBundle
      
      

    このコマンドのConnectorResourceBundleは、サーバー・キャッシュから削除できるコンテンツ・カテゴリの1つです。その他のコンテンツ・カテゴリの詳細は、次のファイルを参照してください。

    OIM_home\xellerate\config\xlConfig.xml
    
    

注意:

ステップ2の実行時にスローされる例外は無視できます。

sapum.propertiesファイルの構成

sapum.propertiesファイルはOIM_home\Xellerate\SAP_EP1.0.0\libディレクトリにあります。このファイルを構成するには、まずテキスト・エディタで開き、次にファイルのDatabase Settingsセクションに示されるパラメータの値を指定します。

SAP EPで使用されるデータソースがSAP R3またはLDAPである場合、sapum.propertiesファイルの対応するセクションに示されるパラメータの値を指定する必要があります。

手順4: ターゲット・システムでのWebサービスのデプロイ

WebサービスをSAP Enterprise Portalコネクタとともに使用できるようにするには、ConnectorService.parファイルを次のようにデプロイする必要があります。

  1. SAP Enterprise Portalに管理者としてログインします。

  2. 「Java Development」タブ、「Development」セカンダリ・タブ、「Component Manager」を順にクリックします。

  3. 「Archive Uploader」リージョンで、ConnectorService.parファイルを参照して「Upload」をクリックします。ファイルがアップロードされると、INFOメッセージが表示されます。

  4. 「Archive Deployment Checker」リージョンのリストから「WSPortlet」を選択し、「Refresh」をクリックします。

手順5: コネクタのXMLファイルのインポート

コネクタのXMLファイルをOracle Identity Managerにインポートするには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールを開きます。

  2. 左側のナビゲーション・バーの「デプロイメント管理」リンクをクリックします。

  3. 「デプロイメント管理」の下の「インポート」リンクをクリックします。ファイル検索用のダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. SAPEPResourceObject.xmlファイルを検索して開きます。このファイルはOIM_home\Xellerate\xmlディレクトリにあります。このXMLファイルの詳細は、「ファイル・プレビュー」ページに表示されます。


    注意:

    コネクタのリリース番号もこのページに表示されます。

  5. 「ファイルの追加」をクリックします。「置換」ページが表示されます。

  6. 「次へ」をクリックします。「確認」ページが表示されます。

  7. 「次へ」をクリックします。SAP EP IT Resource ITリソースの「ITリソース・インスタンス・データの提供」ページが表示されます。

  8. SAP EP IT Resource ITリソースのパラメータの値を指定します。指定する値の詳細は、「ITリソースの定義」を参照してください。

  9. ターゲット・システムの別のインスタンスに対してコネクタを構成する場合は、次のようにします。

    1. 「次へ」をクリックします。SAP EP IT Resource ITリソース・タイプの新しいインスタンスの「ITリソース・インスタンス・データの提供」ページが表示されます。

    2. ターゲット・システムの次のインスタンスにITリソースを定義するには、まず、このページで新しいITリソースに名前を割り当てます。次に、新しいITリソースのパラメータに指定する値の詳細を「ITリソースの定義」で参照してください。

    ターゲット・システムの残りのインスタンスについて、ステップaおよびbを繰り返します。


    関連資料:

    『Oracle Identity Manager Toolsリファレンス・ガイド』

  10. ターゲット・システムのすべてのインスタンスにITリソースを定義したら、「スキップ」をクリックします。「確認」ページが表示されます。

  11. 「選択内容の表示」をクリックします。

    XMLファイルの内容が「インポート」ページに表示されます。ノードの横に十字形のアイコンが表示されることがあります。各ノードを右クリックして「削除」を選択し、それらのノードを削除します。

  12. 「インポート」をクリックします。コネクタのXMLファイルがOracle Identity Managerにインポートされます。

コネクタのXMLファイルをインポートしたら、「手順6: リコンシリエーションの構成」に進みます。

ITリソースの定義

SAP EP ITリソース・パラメータには、次の表に示す値を指定してください。

パラメータ 説明
SAPUMLocation このパラメータは、sapum.propertiesファイルの場所を保持します。このファイルには、ターゲットのSAP EPシステムに接続するための情報が含まれます。

サンプル値: OIM_home\Xellerate\SAP_EP1.0.0\lib

TimeStamp 最初のリコンシリエーションの実行では、タイムスタンプ値は設定されていません。後続のリコンシリエーション処理では、前のリコンシリエーション処理が完了した時刻がこのパラメータに保存されます。

サンプルのタイムスタンプ値は次のとおりです。

  • 英語: Jun 01, 2006 at 10:00:00 GMT+05:30

  • フランス語: juin. 01, 2006 at 10:00:00 GMT+05:30

  • 日本語: 6 01, 2006 at 10:00:00 GMT+05:30

WSDLLocation このパラメータは、SAP Enterprise Portal 6.0でWebサービスが稼働しているWSDL URLの場所を保持します。

次に例を示します。

WSDL URLを確認するには、次のようにします。

  1. SAP EPに管理者としてログインします。

  2. 「System Administration」タブをクリックします。

  3. 「Support」タブをクリックします。

  4. 「Top Level Areas」リージョンで「Portal Runtime」を選択します。

    「Portal Support Desk: Portal Runtime」ページが表示されます。

  5. このページの「Test and Configuration Tools」リージョンで、「SOAP Admin」をクリックします。

    「SOAP Administration」ページが表示されます。

  6. このページで、「Web Services」を選択します。

    すべてのWebサービスが表示されます。

  7. com.sap.portal.prt.soap.ConnectorServiceをクリックします。

    すべてのWSDLファイルが表示されます。

  8. 「RPC Literal」の横の「Present」リンクをクリックします。

    XMLファイルが開きます。

  9. XMLファイルで、次のテキストで始まるタグを検索します。

    <soap:address location=
    
    

    このタグは、次のようにWebサービスのWSDL URLを保持します。

    <soap:address location="http://mlbpsap02:50000/irj/servlet/prt/soap/com.sap.portal.prt.soap.ConnectorService?style=rpc_lit" />
    
    
  10. このWSDL URLをWSDLLocationパラメータの値として入力します。


これらのITリソース・パラメータの値を指定したら、この手順のステップ9に進んで、コネクタのXMLファイルをインポートします。

手順6: リコンシリエーションの構成

リコンシリエーションの構成には次のステップがあります。

信頼できるソース・リコンシリエーションの構成


注意:

この手順のこのステップは、信頼できるソース・リコンシリエーションを構成する場合にのみ実行します。信頼できるソース・リコンシリエーションに構成できるのは、1つのコネクタのみです。別の信頼できるソースを構成している状態でSAPEPXLResourceObject.xmlファイルをインポートした場合、2つのコネクタのリコンシリエーションはいずれも機能しなくなります。

リコンシリエーションの構成の概要は、『Oracle Identity Manager Connectorフレームワーク・ガイド』を参照してください。


信頼できるソース・リコンシリエーションを構成するには、まず次のようにして、信頼できるソース・リコンシリエーションのXMLファイルをインポートする必要があります。

  1. Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールを開きます。

  2. 左側のナビゲーション・バーの「デプロイメント管理」リンクをクリックします。

  3. 「デプロイメント管理」の下の「インポート」リンクをクリックします。ファイル検索用のダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. SAPEPXLResourceObject.xmlファイルを検索して開きます。このファイルはOIM_home\Xellerate\SAP_EP1.0.0\xmlディレクトリにあります。このXMLファイルの詳細は、「ファイル・プレビュー」ページに表示されます。

  5. 「ファイルの追加」をクリックします。「置換」ページが表示されます。

  6. 「次へ」をクリックします。「確認」ページが表示されます。

  7. 「インポート」をクリックします。

  8. 表示されるメッセージで「インポート」をクリックして、XMLファイルをインポートすることを確認し、「OK」をクリックします。

次に、次の項で説明する手順の実行中に、リコンシリエーションのスケジュール済タスク属性IsTrustedSourceの値をTrueに設定します。

リコンシリエーション・スケジュール済タスクの作成

参照フィールドとユーザー・リコンシリエーションのスケジュール済タスクを作成するには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Manager Design Consoleを開きます。

  2. 「Xellerate Administration」フォルダを開きます。

  3. 「Task Scheduler」を選択します。

  4. 「Find」をクリックします。事前定義されたスケジュール済タスクの詳細が2つのタブに表示されます。

  5. 最初のスケジュール済タスクについて、「Max Retries」フィールドに数値を入力します。この数はOracle Identity Managerがタスクを完了するために試行する回数です。この数を超えると、ERRORステータスがタスクに割り当てられます。

  6. 「Disabled」チェック・ボックスと「Stop Execution」チェック・ボックスが選択されていないことを確認します。

  7. 「Start」リージョンで、「Start Time」フィールドをダブルクリックします。表示される日付時間エディタで、タスクを実行する日付と時間を選択します。

  8. 「Interval」リージョンで、次のスケジュール・パラメータを設定します。

    • タスクを繰り返し実行するように設定するには、「Daily」「Weekly」「Recurring Intervals」「Monthly」または「Yearly」のオプションを選択します。

      「Recurring Intervals」オプションを選択した場合は、タスクを繰り返して実行する時間間隔も指定する必要があります。

    • タスクを1回のみ実行するように設定するには、「Once」オプションを選択します。

  9. スケジュール済タスクの属性の値を指定します。指定する値の詳細は、「スケジュール済タスク属性の値の指定」を参照してください。


    関連資料:

    タスク属性の追加および削除の詳細は、『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』を参照してください。

  10. 「Save」をクリックします。スケジュール済タスクが作成されます。現在はタスクが実行されていないため、「Status」フィールドにINACTIVEステータスが表示されます。タスクは、ステップ7で設定した日時に実行されます。

  11. ステップ5〜10を繰り返してもう1つのスケジュール済タスクを作成します。

両方のスケジュール済タスクを作成したら、「手順7: アダプタのコンパイル」に進みます。

スケジュール済タスク属性の値の指定

この項では、次のスケジュール済タスクに指定する値について説明します。

参照フィールド・リコンシリエーション・スケジュール済タスク

参照フィールド・リコンシリエーション・スケジュール済タスクの次の属性に値を指定する必要があります。


注意:

属性値はインポートしたコネクタのXMLファイルで事前定義されています。変更する属性にのみ値を指定してください。

属性 説明 サンプル値
ITResource SAP Enterprise Portalへの接続を設定するためのITリソースの名前 SAP EP IT Resource

このタスク属性の値を指定したら、ステップ10に進んで、スケジュール済タスクを作成します。

ユーザー・リコンシリエーション・スケジュール済タスク

ユーザー・リコンシリエーション・スケジュール済タスクの次の属性に値を指定する必要があります。


注意:

属性値はインポートしたコネクタのXMLファイルで事前定義されています。変更する属性にのみ値を指定してください。

属性 説明 サンプル値
Organization 新しいユーザーに割り当てられるデフォルトの組織 OIM Users
Xellerate Type 新しいユーザーに割り当てられるデフォルトのタイプ End-User Administrator
Role 新しいユーザーに割り当てられるデフォルトのロール Consultant
ITResource SAPとの接続を設定するためのITリソースの名前 SAP EP IT Resource
ResourceObject ユーザー・リコンシリエーションに使用されるリソース・オブジェクトの名前 SAP EP Resource Object
IsTrustedSource 信頼できる/信頼できないターゲットに対する構成

Trueに設定する場合は、ターゲットは信頼できるターゲットです。Falseに設定する場合は、ターゲットは信頼できないターゲットです。デフォルト値はFalseです。

False
FirstTimeReconRecords リコンシリエーション・スケジュール済タスクがタイムアウトした場合の、最初のリコンシリエーション時にフェッチされるレコード数

最初に、Oracle Identity Managerは、すべてのレコードをフェッチしようとします。プロセスがタイムアウトすると、Oracle Identity Managerはこのパラメータに指定されたレコード数をフェッチしようとします。このレコード数がフェッチされる前にタスクがタイムアウトすると、Oracle Identity Managerはターゲット・システムからすべてのレコードがフェッチされるまで、繰り返しこの数を2で割ってレコードをフェッチしようとします。

5000
Password デフォルトのダミー・パスワード Dummy
XLDeleteUsersAllowed ユーザー・リコンシリエーション時にOracle Identity Managerでユーザーを削除するかどうかを指定するフラグ False

これらのタスク属性の値を指定したら、ステップ10に進んで、スケジュール済タスクを作成します。

手順7: アダプタのコンパイル

コネクタのXMLファイルのインポート時に、次のアダプタがOracle Identity Managerにインポートされます。

これらのアダプタを使用してターゲット・システムでアカウントをプロビジョニングするには、前もってアダプタをコンパイルする必要があります。

「アダプタ・マネージャ」フォームを使用してアダプタをコンパイルするには、次のようにします。

  1. 「アダプタ・マネージャ」フォームを開きます。

  2. 現在のデータベースにインポートしたすべてのアダプタをコンパイルするには、「すべてをコンパイル」を選択します。

    複数のアダプタ(すべてではない)をコンパイルするには、コンパイルするアダプタを選択します。次に、「選択したものをコンパイル」を選択します。


    注意:

    正常にコンパイルされなかったアダプタのみを再コンパイルするには、「以前の失敗分をコンパイル」をクリックします。そのようなアダプタはコンパイルのステータスがOKになっていません。

  3. 「開始」をクリックします。選択したアダプタがOracle Identity Managerによってコンパイルされます。

  4. Oracle Identity Managerがクラスタ環境にインストールされている場合は、OIM_home\xellerate\Adapterディレクトリから、コンパイル済のアダプタをクラスタの他の各ノードの同じディレクトリにコピーします。必要な場合には、その他のノードのアダプタ・ファイルを上書きします。その後、各ノードを再起動します。

アダプタの詳細情報を表示するには、次のようにします。

  1. 「アダプタ・マネージャ」フォームでアダプタをハイライト表示します。

  2. アダプタの行ヘッダーをダブルクリックするか、アダプタを右クリックします。

  3. 表示されるショートカット・メニューで「アダプタの起動」を選択します。アダプタの詳細が表示されます。


注意:

一度に1つのアダプタをコンパイルするには、「アダプタ・ファクトリ」フォームを使用します。「アダプタ・ファクトリ」フォームおよび「アダプタ・マネージャ」フォームの使用方法の詳細は、『Oracle Identity Manager Toolsリファレンス・ガイド』を参照してください。

手順8: SAP Password Change機能の構成

Change Password機能を構成して、ターゲット・システムのユーザー・プロファイルがロックされたり、有効期限が切れたりした場合のパスワードの動作を変更できます。このような場合、ロックされたり有効期限が切れたユーザー・プロファイルのパスワードを管理者がリセットできないようにシステムを構成できます。これより、Oracle Identity Managerとターゲット・システムのデータ間に矛盾が発生しないようにすることができます。

Change Password機能を構成するには、次のようにします。

  1. 管理およびユーザー・コンソールで、「プロセス管理」「プロセス定義」を順に選択します。

  2. Password Updatedタスクを選択します。

  3. 次のパラメータの値を指定します。

    • ValidityChange: trueまたはfalseのいずれかを指定できます。

      • true: ユーザーの有効期限が切れた場合、validityDateパラメータに指定された日付まで延長されます。

      • false: ユーザーの有効期限が切れた場合、有効期限は延長されず、ユーザーのパスワードは変更できません。

    • lockChange: trueまたはfalseのいずれかを指定できます。

      • true: ユーザーが管理者以外によってロックされた場合、そのユーザーはパスワードの変更前にロック解除されます。ユーザーが管理者によってロックされた場合、パスワードは変更できません。

      • false: ユーザーがロックされた場合、パスワードは変更できません。

    • ValidTo: ユーザーの有効期限の延長日。日付書式は次のとおりです。

      Apr 1 10 11:18:29 AM

      このフィールドを空のままにすると、値はデフォルトの日付である1970-01-01に設定されます。

ターゲット・システムの複数のインストールに対するコネクタの構成


注意:

この手順は、SAP Enterprise Portalの複数のインストールに対してコネクタを構成する場合にのみ実行します。この手順の各ステップ実行の詳細は、『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』を参照してください。

ターゲット・システムの複数のインストールに対してコネクタを構成するには、次のようにします。

  1. ターゲット・システム・インストールごとに1つずつリソース・オブジェクトを作成して構成します。

    「Resource Objects」フォームは、「Resource Management」フォルダにあります。コネクタのXMLファイルをインポートすると、SAP EP Resource Objectリソース・オブジェクトが作成されます。このリソース・オブジェクトは、残りのリソース・オブジェクトを作成するためのテンプレートとして使用できます。

  2. リソース・オブジェクトごとに1つずつITリソースを作成して構成します。

    「IT Resources」フォームは「Resource Management」フォルダにあります。コネクタのXMLファイルをインポートすると、SAP EP IT Resource ITリソースが作成されます。このITリソースは、同じリソース・タイプの、残りのITリソース作成用のテンプレートとして使用できます。

  3. プロセス定義ごとに1つずつプロセス・フォームを設計します。

    「Form Designer」フォームは、「Development Tools」フォルダにあります。コネクタのXMLファイルをインポートすると、次のプロセス・フォームが作成されます。

    • UD_SAPEP(親フォーム)

    • UD_SAPEPROL(多値属性用の子フォーム)

    • UD_SAPEPGP(多値属性用の子フォーム)

    これらのプロセス・フォームは、残りのプロセス・フォームを作成するためのテンプレートとして使用できます。

  4. リソース・オブジェクトごとに1つずつプロセス定義を作成して構成します。

    「Process Definition」フォームは、「Process Management」フォルダにあります。コネクタのXMLファイルをインポートすると、SAP EP Processプロセス定義が作成されます。このプロセス定義は、残りのプロセス定義を作成するためのテンプレートとして使用できます。

    各ターゲット・システムのインストールにプロセス定義を作成する際には、実行する必要のある次のステップは、各プロセス定義の作成に固有です。

    • 「Object Name」参照フィールドから、ステップ1で作成したリソース・オブジェクトを選択します。

    • 「Table Name」参照フィールドから、ステップ3で作成したプロセス・フォームを選択します。

    • 「IT Resource」データ型のアダプタ変数をマッピングするときは必ず、ステップ2で作成したITリソースを「Qualifier」リストから選択してください。

  5. 各ターゲット・システム・インストールについてリコンシリエーションを構成します。手順は、「手順6: リコンシリエーションの構成」を参照してください。リコンシリエーションのスケジュール済タスクごとに、次の属性の値のみを変更する必要がありますので注意してください。

    • ITResource

    • ResourceObject

    • IsTrustedSource

    信頼できるソースとして指定するSAP Enterprise PortalインストールのIsTrustedSource属性をTrueに設定します。SAP Enterprise Portalの単一インストールと複数インストールのいずれも信頼できるソースとして指定できます。残りのSAP Enterprise Portalインストールについては、この属性をFalseに設定します。

  6. 必要であれば、Xellerate Userリソース・オブジェクトに対してリコンサイルされるフィールドを変更します。

管理およびユーザー・コンソールを使用してプロビジョニングを実行する場合、ユーザーのプロビジョニング先のSAP Enterprise Portalインストールに対応するITリソースを指定できます。