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Oracle Identity Manager用語集
リリース9.0
B31967-01
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Oracle® Identity Manager

用語集

リリース9.0

B31967-01

2006年11月

このマニュアルでは、Oracle Identity Managerに関連して頻繁に使用される用語について説明します。

用語集

Oracle Identity Managerで頻繁に使用される用語は次のとおりです。

記号/数字 A E I J O R S W X

記号/数字

3層アーキテクチャ(three-tier architecture)
Oracle Identity Managerは、3つの異なる層から構成される。Oracle Identity Managerの3つの層は、Oracle Identity Managerクライアント、Oracle Identity Managerサーバーおよびデータベースである。「クライアント」を参照。「サーバー」を参照。「データベース」を参照。

A

Application Program Interface(API)
アプリケーション・プログラムがオペレーティング・システムおよびその他のサービスにアクセスするために使用するインタフェース(呼出し規則)。APIは、ソース・コード・レベルで定義され、アプリケーションとカーネル(またはその他の特権ユーティリティ)間に一定レベルの抽象化を提供して、コードの移植性を確保する。

APIは、高水準言語と、コンパイルされた言語でサポートされる呼出し規則を考慮しないで作成された低レベルのユーティリティおよびサービスとの間のインタフェースも提供する。この場合、APIの主要タスクとして、ある形式から別の形式へのパラメータ・リストの変換や、1方向または双方向での値呼出し引数および参照呼出し引数の解釈がある。

E

Electronic Data Interchange (EDI)
組織間のビジネス・トランザクション(たとえば、注文、確認、請求書など)の自動的な通信のための電子書式。サード・パーティにより提供されるEDIサービスにより、潜在的に異なるハードウェアを持つ組織がデータを接続および交換できる。対話型アクセスにこのようなソリューションのコンポーネントが含まれる場合もあるが、EDIは暗に、ベンダーのデータベースおよび注文システム内の直接的なコンピュータ間トランザクションを意味する。

I

ITリソース資産(IT resource asset)
Oracle Identity Managerによってプロビジョニングされる外部ターゲット・リソースの物理的なコンポーネント(たとえば、会社内の様々なSolarisサーバーなど)のOracle Identity Manager表現。

J

jarファイル(jar file)
Javaアーカイブ・ファイル。1つ以上のJavaクラス・ファイルを含む圧縮されたアーカイブ・ファイル(.jar拡張子で示される)。このファイル形式を使用して、Javaアプリケーションを配布および実行する。

JavaBean
JavaBeanにより、再利用可能なソフトウェア・コンポーネントを作成し、ビジュアルなアプリケーション・ビルダー・ツールを使用してそれらのコンポーネントをまとめることができる。Oracle Identity Manager内では、ネットワークに対応していないAPIと双方向通信するためにOracle Identity Manager Remote Managerが使用するJavaプログラム・モジュールである。「リモート・マネージャ」を参照。

Java DataBase Connectivity(JDBC)
JavaアプリケーションがSQLを使用してデータベースにアクセスするために使用するプログラミング・インタフェース。Javaインタプリタ(Java仮想マシンなど)はすべての主要オペレーティング・システムで使用可能であるため、このインタフェースはプラットフォームに依存しないデータベース・アプリケーションの作成、変更および削除をサポートする。

Javaタスク(Java task)
「Adapter Factory」フォーム内で使用可能な複数のアダプタ・タスク・タイプの1つ。このタイプのアダプタ・タスクは、Java APIを通じて外部ソースと通信するために使用される。「アダプタ・タスク」を参照。

O

Open DataBase Connectivity(ODBC)
Microsoftにより作成されたデータベース・プログラミング・インタフェースであり、ネットワーク上のデータベースにアクセスするための共通言語をWindowsアプリケーションに提供する。ODBCは、プログラマがアプリケーションおよびODBCドライバ自体に書き込むファンクション・コールから構成される。クライアント/サーバー・データベース・システム(OracleやSQL Serverなど)の場合、ODBCドライバはデータベース・エンジンへのリンクを使用してデータベースへのアクセスを提供する。デスクトップ・データベース・システム(dBASEやFoxProなど)の場合、ODBCドライバはデータを実際に操作する。ODBCは、SQL準拠および非SQL準拠のデータベースをサポートする。アプリケーションは常にSQLを使用してODBCと通信するが、ODBCはネイティブ言語で非SQL準拠のデータベースと通信する。「Structured Query Language(SQL)」を参照。

Oracle Identity Manager
アクセス権限管理およびリソースのプロビジョニングを自動化するソフトウェア・プラットフォーム。Oracle Identity Managerは、ユーザーの生産性を高めるために必要なリソースにユーザーを瞬時に接続し、独自の情報の保護およびセキュリティの拡張を行うために不正なアクセスを失効または防止する。

Oracle Identity Manager APIタスク(Oracle Identity Manager API Task)
複数のOracle Identity Managerアダプタ・タスク・タイプの1つ。このタイプのアダプタ・タスクにより、外部サード・パーティ・アプリケーションは、Oracle Identity Managerの外部からOracle Identity Manager機能にアクセスできる。「アダプタ・タスク」を参照。

Oracle Identity Managerエクスプローラ(Oracle Identity Manager Explorer)
「エクスプローラ」を参照。

Oracle Identity Managerクライアント(Oracle Identity Manager Client)
「クライアント」を参照。

Oracle Identity Managerサーバー(Oracle Identity Manager Server)
「サーバー」を参照。

Oracle Identity Managerシステム管理者(Oracle Identity Manager System Administrators)
最大のシステム・アクセス権が割り当てられている、Oracle Identity Managerユーザー・グループのメンバー。「システム管理者」を参照。「ユーザー」を参照。

Oracle Identity Managerユーザー(Oracle Identity Manager User)
「ユーザー」を参照。

Oracle Identity Managerワークスペース(Oracle Identity Manager Workspace)
「ワークスペース」を参照。

Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール(Webアプリケーション)(Oracle Identity Manager Administrative and User Console (Web Application))
エンドユーザーおよび委任管理者がインターネット(Webブラウザ)を使用してOracle Identity Manager機能にアクセスするためのユーザー・インタフェース。

R

RACFサーバー(RACF server)
「Resource Access Control Facility(RACF)サーバー」を参照。

Resource Access Control Facility(RACF)サーバー(Resource Access Control Facility (RACF) server)
Oracle Identity Managerが次の処理を行うために使用するリモートのIBMメインフレーム・セキュリティ・アプリケーション。

  • ユーザーのIDおよびパスワードを検証する。

  • Oracle Identity Managerリソースへのユーザーのアクセスを制御する。

S

Simple Object Access Protocol(SOAP)
Web上のサービスへのアクセスに使用される、XMLに基づくメッセージベース・プロトコル。Microsoft、IBMおよびその他によって開始され、HTTPを使用してインターネット上でテキスト・コマンドを送信するためにXML構文を採用する。目的はCOMおよびCORBA分散オブジェクト・システムと似ているが、より移植性が高くプログラミング集中型でないSOAPは、Web全体でのサービスの起動に使用される。単純な交換メカニズムであるため、SOAPはメッセージング・システムの実装にも使用できる。SOAPは、COM、DCOM、Internet ExplorerおよびMicrosoft Java実装でサポートされる。

Structured Query Language(SQL)
IBMによって1970年代後半のリサーチ・プロジェクトで作成されたデータベース言語。その簡潔性、能力および接続性の組合せにより、急速に標準データベース言語となった。一般に、メインフレーム、ミニコンピュータおよびPC上のデータベース・サーバーで使用される。言語のANSI標準が存在する。

W

Wide Area Network(WAN)
異なる場所にあるマシンを接続するコンピュータ・ネットワーク。WANは多数のLANに接続することが多い。

X

XML - eXtensible Markup Language
データの記述に関するWorld Wide Web Consortium(W3C)のオープン規格。WebページおよびB2Bドキュメント上のデータ要素の定義に使用される。HTMLと同様のタグ構造を使用する。ただし、HTMLは要素の表示方法を定義するが、XMLはこれらの要素に含まれる内容を定義する。HTMLは定義済タグを使用するが、XMLではページの開発者がタグを定義できる。このため、製品、営業担当者、金額などのデータ項目を仮想的に識別し、Webページをデータベース・レコードのように機能させることができる。データを識別するための共通の方法を提供することで、XMLはB2Bトランザクションをサポートし、電子データ交換の主流の形式になると予想される。「Electronic Data Interchange (EDI)」を参照。

アクセス(access)
アクセスとは、Oracle Identity Managerのユーザーまたは組織、あるいはその両方にエンタープライズ・リソースを付与することである。これらのリソースへのアクセスは、企業で採用されている特定のポリシーによって決まる。顧客は、ユーザーによる様々な企業リソースへのアクセスの可否、アクセスの方法およびアクセスできる状況を決定するポリシーを定義する(Oracle Identity Managerがこのポリシーを実装する)。

アクセス権限管理(access rights management)
エンタープライズ・リソースへのアクセスの付与または失効のプロセス。これには、特定のリソースにアクセスできるユーザー、およびそれらのユーザーがいつどのようなリソースへのアクセスを許可されるかに関する決定が含まれる。

アクセス・ポリシー(access policy)
グループ内のユーザーがプロビジョニングまたはデプロビジョニングされるユーザー・グループおよびリソースのリスト。アクセス・ポリシーは、Oracle Identity Manager Web管理コンソールの「アクセス・ポリシー」メニュー項目を使用して定義する。

アダプタ(adapter)
アダプタ・ファクトリによって生成されるJavaクラスであり、Oracle Identity Managerが外部.jarファイル、ターゲットITリソース(リソース資産など)またはユーザー定義フォームと対話できるようにする。

アダプタは、Oracle Identity Managerの内部ロジックと機能を拡張する。プロセス・タスクを自動化し、Oracle Identity Manager内のフィールドのデータの自動生成および検証のルールを定義する。

タスク割当てアダプタ、タスク・アダプタ、ルール・ジェネレータ・アダプタ、事前移入アダプタおよびエンティティ・アダプタという5種類のアダプタがある。

アダプタ・タスク(adapter task)
アダプタ内で使用可能な複数のコンポーネントの1つ。プログラミング言語メソッドの呼出しと同等の、アダプタ内の論理ステップである。Javaタスク、リモート・タスク、ストアド・プロシージャ・タスク、ユーティリティ・タスク、Oracle Identity Manager APIタスク、変数設定タスク、エラー・ハンドラ・タスク、論理タスクというタイプのアダプタ・タスクが使用可能。

アダプタ・ファクトリ(adapter factory)
Oracle Identity Managerで提供されるコード生成ツールであり、ユーザー管理者がアダプタと呼ばれるJavaクラスを作成できるようにする。

アダプタ変数(adapter variable)
アダプタ・タスクで使用されるランタイム・アプリケーション・データを含むアダプタ内のユーザー定義プレースホルダ。アダプタ変数は、単一のアダプタ内で複数回使用できる。

依存オブジェクト(dependent object)
別のリソース・オブジェクトとの依存関係があるリソース・オブジェクト。依存リソース・オブジェクトのプロセスを開始する前に、親リソース・オブジェクトのプロセスを完了する必要がある。「リソース・オブジェクト」を参照。

依存タスク(dependent task)
別のプロセスに依存するプロセスまたは別のアダプタ・タスクに依存するアダプタ・タスク。Oracle Identity ManagerまたはOracle Identity Managerユーザーは、このタイプのタスクが依存するプロセス/アダプタ・タスクが完了した後でのみ、このタイプのタスクを開始できる。

一時停止(suspended)
「標準承認プロセス」を参照。

委任管理者(delegated administrators)
管理職責を割り当てられているOracle Identity Managerユーザー。管理権限は、管理グループ内のメンバーシップを使用して割り当てられる。管理者は、自身が担当する組織、フォーム、データおよびユーザーに対してのみアクセス権を持つ。「ユーザー・グループ」を参照。

イベント(event)
(Oracle Identity Manager、外部システムまたはユーザーによって開始される)アクションまたはそのアクションの実行結果、あるいはその両方。

イベント・ハンドラ(event handler)
ユーザー定義アクションまたはシステム生成アクションを実行するJavaクラス。イベント・ハンドラは、次の場合に実行されるように設定できる。

  • 挿入前: 情報がデータベースに追加される前

  • 更新前: 情報がデータベース内で変更される前

  • 削除前: 情報がデータベースから削除される前

  • 挿入後: 情報がデータベースに追加された後

  • 更新後: 情報がデータベース内で変更された後

  • 削除後: 情報がデータベースから削除された後

「イベント」を参照。「データ・オブジェクト・マネージャ」を参照。

インポート(import)
以前に作成された.xmlデータ・ファイルを取得し、それを使用して、デプロイメント・マネージャを使用してOracle Identity Managerに情報をロードする処理。インポート・ファイルは、他のOracle Identity Manager環境によって生成される。これらには、Oracle Identity Managerに追加する新規情報、またはOracle Identity Managerにすでに存在する情報の更新(たとえば、レコードの挿入やレコードの更新など)が含まれる。

エクスプローラ(explorer)
Oracle Identity Managerアプリケーション・ウィンドウの左側のパネルに表示されるWindowsスタイルのフォルダおよびフォームのリスト。エクスプローラに表示されるフォルダおよびフォーム(また、ネストされた構成および表示順序)は、ユーザーが属するユーザー・グループに応じてユーザーごとに異なる場合がある。

エクスポート(export)
(Oracle Identity Managerによって生成された).xmlデータ・ファイルを取得する処理であり、追加のOracle Identity Manager環境に情報を転送するために使用する。

エラー・ハンドラ・タスク(error handler task)
複数のアダプタ・タスク・タイプの1つ。このタイプのアダプタ・タスクを使用して、実行時に発生するアダプタ関連のエラーを表示する。また、考えられる解決策とともにエラーの原因を表示できる。「アダプタ・タスク」を参照。

エラー・メッセージ(error message)
特定の問題がOracle Identity Managerで発生した場合に表示される情報テキスト。

演算(operation)
ルールの複数の要素(またはネストされたルール)間の関係を判断して示すオペランド(たとえば、and/orなど)。

エンティティ・アダプタ(entity adapter)
5つのOracle Identity Managerアダプタ・タイプのうちの1つ。このタイプのアダプタは、プロビジョニング・プロセスまたはフォーム(「Data Object Manager」フォームを使用)、あるいはその両方に直接添付される。Oracle Identity Managerは、挿入前、更新前、削除前、挿入後、更新後または削除後にエンティティ・アダプタをトリガーおよび実行できる。

エンドユーザー(end-user)
「ユーザー」を参照。

エンドユーザー管理者(end-user administrator)
「ユーザー」を参照。

オブジェクト(object)
プロビジョニングできるリソース(データベース、サーバー、ソフトウェア・アプリケーション、ファイル、ディレクトリ・アクセスなど)。リソース・オブジェクトとも呼ぶ。

下位組織(sub-organization)
上位レベル(または親)組織(たとえば、部署内の部門)のメンバーであり、この組織から導出された組織。「組織」を参照。

カスタム参照問合せ(custom lookup queries)
「参照問合せ」を参照。

管理キュー(administrative queue)
ユーザー・グループ(またはその他の管理キュー)のリスト。キューを構成するグループのメンバーであるユーザーには、特定のデータ要素に対する管理権限を割り当てることができる。管理キューは、特定のレコードに対する管理権限をユーザーに一括で割り当てるメカニズムとして機能する。各管理キューは、1つ以上のユーザー・グループ(または管理キュー)と、キューのメンバーがキューの割当て先レコードに対して持つ権限(読取り、書込み、削除など)から構成される。

行ヘッダー(row header)
Oracle Identity Provisioning Design Consoleの表の各行の左端に位置する四角形のボックス。行ヘッダーには、関連付けられているレコードの現在のソート順での行番号が表示される(ソート基準が変更された場合は、行番号も変更される)。ほとんどのフォームでは、行ヘッダーをダブルクリックしてレコードを選択できる。

クライアント(client)
Oracle Identity Managerのクライアント/サーバー版のGUI層。「Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール(Webアプリケーション)」を参照。

結果セット(result set)
問合せの実行から返されるデータまたはレコード。ほとんどのAPI結果は結果セット形式で返される。

子表(child table)
「Form Designer」フォームを使用して定義されたユーザー作成フォームの1つ以上のフィールドに関連付けられている情報を格納、アクセスおよび参照するために使用される従属データベース表。

サーバー(server)
ビジネス・ロジックの実装およびOracle Identity Managerクライアントとデータベース間の対話の管理に使用されるソフトウェア・アーキテクチャ層。

参照値(lookup value)
参照定義を表すテキスト・フィールド、参照フィールドまたはコンボ・ボックスに関連する情報を含む項目。「参照定義」を参照。

参照定義(lookup definition)
次のいずれかを表すことのできる定義。

  • テキスト・フィールドの名前と説明

  • 参照フィールド、およびその参照フィールドからアクセスできる値

  • コンボ・ボックス、およびそのコンボ・ボックスから選択できるコマンド

参照定義は、「Lookup Definition」フォーム(デフォルト・フォームの場合)または「Form Designer」フォーム(カスタム・フォームの場合)を使用して作成される。「参照フィールド」を参照。

参照問合せ(lookup queries)
システム・フォーム(たとえば、ユーザー・フォーム、リソース・オブジェクト・フォームなど)のユーザー定義フィールド(UDF)と、ユーザー定義リソースおよびオブジェクト・フォームのフィールドについて、Oracle Identity Managerで(参照フィールドおよび組合せボックスの)参照を定義できる。参照は次の2通りの方法で定義する。

  • 参照問合せ: 問合せがフィールドに対して静的に定義され、適切なデータベース表に対して実行される。

  • 参照コード: 参照定義表から項目がリストに表示される。

(カスタム)参照問合せは、参照問合せをパラメータ・ドリブンにできるように拡張された。パラメータ・プロパティはパラメータにマッピングされ、フィルタ列(値がWHERE句で指定される列)およびフィルタ・マップ(値が取得されるソース)を指定できる。拡張自体はJavaクライアント内の既存のForm Designer機能の一部として提供されるが、この機能によって行われた更新は、管理者、承認者またはエンドユーザーが更新済フォームにアクセスしたときにWebクライアント上で動的にレンダリングされる。

参照フィールド(lookup field)
定義済の値のセットをユーザーに提供するデータ・フィールド。参照フィールドは、定義済リストから選択した値のみを有効なエントリとして受け入れる。「データ・フィールド」を参照。

自己登録(self-registration)
Oracle Identity Manager Webアプリケーションを使用してユーザーがOracle Identity Managerに登録する機能。

システム管理者(system administrator)
このユーザーは、Oracle Identity Manager内のすべてのフォームおよびレコードに対する読取りおよび書込みアクセス権を持つ。

事前移入アダプタ(Pre-Populate Adapter)
5つのOracle Identity Managerアダプタのうちの1つであり、ユーザー定義フォームのユーザー定義フィールドにデータを移入するために使用される。このタイプのルール・ジェネレータ・アダプタは、フォームのカスタム・フィールドまたはカスタム・フォームのフィールドに添付できる。これらのフィールドは、それぞれ「User Defined Field Definition」フォームおよび「Form Designer」フォームを使用して作成される。「ルール・ジェネレータ・アダプタ」を参照。

自動グループ・メンバーシップ(auto-group membership)
Oracle Identity Managerがユーザー・グループに対してユーザーの追加または削除、あるいはその両方を自動的に行うために使用するルールベースのメカニズム。「ルール」を参照。

自動タスク(automated task)
完了するためにユーザーとの対話を必要としないプロセス内のタスク。自動タスクは、常にプロセス・タスク・アダプタを必要とする。プロビジョニング・プロセスは、一般に自動タスクから構成される。「プロセス・タスク・アダプタ」を参照。

手動タスク(manual task)
完了するためにユーザー・アクションを必要とするプロセス内のタスク。承認プロセスは、一般に手動タスクから構成される。

条件タスク(conditional task)
デフォルトのプロセス・インスタンスの一部ではないプロセス・タスク。条件タスクは、特定の定義済条件が満たされた場合にのみプロセスに挿入される。「プロセス・タスク」を参照。

承認プロセス(approval process)
2つのOracle Identity Managerプロセス・タイプのうちの1つ。このタイプのプロセスは、一般に、ユーザーまたは組織に対するOracle Identity Managerリソースのプロビジョニングを承認するために使用される。プロビジョニング・プロセスとは異なり、通常、承認プロセスは手動で実行する必要のあるタスクから構成される。

信頼できるIDリコンシリエーション(authoritative identity reconciliation)
「信頼できるソース・リコンシリエーション」とも呼ばれ、Oracle Identity Managerでのユーザーの作成、更新および削除に使用できる。

信頼できる証明書(trusted certificate)
外部アプリケーションのユーザーのパスワードが正しい場所からOracle Identity Managerに転送されていることを検証するデジタルID。

信頼できるソース(trusted source)
Oracle Identity Manager内のデータに対するリコンシリエーション用の一意キーが定義されたリソース・オブジェクト。信頼できるソースはリソース・オブジェクトであり、Oracle Identity Managerはこのリソース・オブジェクトからユーザー・レコード定義に対する変更を受け入れる。信頼できるソースごとに、複数の信頼できるソースおよび複数のキーが存在する場合がある。

信頼できるソース・リコンシリエーション(trusted source reconciliation)
「信頼できるIDリコンシリエーション」を参照。

ステータス(status)
特定のプロセスまたはプロセス・タスクの現在の実行状態。プロセス内の各タスクのステータスによって、親プロセスの全体的なステータスが決まる(特定のタスク・ステータスはプロセスの全体的なステータスに対してより大きな影響を与える)。Oracle Identity Managerには次の6つの主要ステータスがある。

  • Cancelled: プロセス/プロセス・タスクが停止された(ステータスが取り消された後は、ステータスを変更できない)。

  • Suspended: プロセス/プロセス・タスクは一時的に停止している。

  • Rejected: プロセス/プロセス・タスクは正常に完了していないか、承認されていない。「Rejected」ステータスのプロセス・タスクは、「Cancelled」または「Unsuccessfully Completed」にのみ変更できる。再試行タスクが指定されている場合は、それが挿入される。

  • Pending: ユーザーまたはシステム・アクションが、プロセス/プロセス・タスクに対して現在実行されている。このステータスは、プロセス/プロセス・タスクが依存する可能性のあるすべての先行タスクおよびプロセスが完了したことも示す。

  • Completed: プロセス/プロセス・タスクは正常に実行された。

  • Waiting: プロセス/プロセス・タスクは、そのプロセス/プロセス・タスクが依存するすべての先行プロセス・タスクまたはプロセスが完了するまで完了できない。

ステータス・リクエスト(status request)
リクエストの現在の状態。リクエストは、次の6つのステータスのいずれかである。

  • リクエストが初期化されました: このステータスは、「リクエスト」フォームの初期データ・フィールドが移入され、リクエストが保存されたことを示す。

  • リクエストを受信しました: このステータスは、リソース・オブジェクトとユーザーまたは組織の両方がリクエストに割り当てられ、「リクエスト作成の完了」ボタンがクリックされたことを示す。

  • 承認: このステータスは、標準承認タスクが完了したことを示す。

  • 未承認: このステータスは、リクエストが却下または取り消されたことを示す。

  • オブジェクトの承認完了: このステータスは、標準承認およびオブジェクト承認のすべての承認タスクが完了したことを示す。

  • リクエスト完了: リクエストが完了すると、このステータスになる。

ストアド・プロシージャ(stored procedure)
特定のデータベース・スキーマに位置するSQLプログラム。ストアド・プロシージャには、SQL文など、効率を高めるためにプリコンパイルされている情報が含まれる。「ストアド・プロシージャ・タスク」を参照。

ストアド・プロシージャ・タスク(stored procedure task)
複数のアダプタ・タスク・タイプの1つ。このタイプのアダプタ・タスクでは、Oracle Identity Managerは、特定のデータベース・スキーマ内にあるSQLプログラムとマッピングして、これを実行できる。Oracle Identity Managerでは、これらのプログラムはストアド・プロシージャと呼ばれる。

ストアド・プロシージャ・タスクをアダプタに組み込み、このアダプタをプロセス・タスクにアタッチすることにより、Oracle Identity ManagerはOracleまたはSQLServerデータベースでストアド・プロシージャを利用できる(ネットワーク上でアクセスできることが前提)。これには、ストアド・プロシージャからのプリミティブ値の取得が含まれる。「アダプタ・タスク」を参照。「ストアド・プロシージャ」を参照。

生成済タスク(generated task)
別の関連プロセス・タスクが定義済ステータスに達した場合にOracle Identity Managerが開始するプロセス・タスク(このステータスがレスポンスによって表現される場合)。「レスポンス」を参照。

先行タスク(preceding task)
そのタスクに依存するタスクをOracle Identity Managerまたはユーザーが開始する前に「Completed」ステータスになっている必要のあるタスク。「依存タスク」を参照。

組織(organization)
会社の階層内の組織単位(たとえば、部門、部署、コスト・センターなど)を表すために使用されるレコード。Oracle Identity Managerでは、組織内に作成できる下位組織の数が制限されない。

組織ターゲット(organization target)
リクエスト内で指定されたリソースがプロビジョニングされるOracle Identity Manager組織。

ダイレクト・プロビジョニング(direct provisioning)
リソースをプロビジョニングする方法の1つ。特定の管理権限を持つユーザーのみがリソースのダイレクト・プロビジョニングを実行できる。(ユーザーまたは組織に対して)リソースがダイレクトにプロビジョニングされた場合、Oracle Identity Managerは、(リクエストにのみ関連付けられているため)標準承認プロセスや、リソースの承認プロセスを起動しない。かわりに、Oracle Identity Managerは、リソースに適用されるプロビジョニング・プロセスの開始に直接進む。「リクエスト」を参照。

ターゲット・リソース(target resource)
Oracle Identity Managerを使用してユーザーまたは組織にアクセス権をプロビジョニングする外部リソースまたはアプリケーション。

Oracle Identity Managerのリコンシリエーション機能のコンテキストでは、この用語はより具体的な意味を持つ。Oracle Identity Managerがリコンシリエーションを実施するように設定されているリソースを表すために使用される。Oracle Identity Managerが信頼できるソースのプライマリ・ユーザー・レコードへの変更のみを受け入れるという点で、ターゲット・リソースは信頼ソースとは異なる。Oracle Identity Managerがリコンシリエーションを実施する他のすべての外部アプリケーションは、ターゲット・リソースと呼ばれる。

ターゲット・リソース・リコンシリエーション(target resource reconciliation)
Oracle Identity Managerのユーザーにプロビジョニングされたリソースの作成/更新/失効を発生させるリコンシリエーションを表す。アカウント検出、孤立したアカウント検出、ローグ・アカウント検出および直接管理検出は、すべてこのタイプのリコンシリエーション内の固有のユースケースである。

タスク(task)
「プロセス・タスク」を参照。「アダプタ・タスク」を参照。

タスク・ステータス(task status)
プロセス・タスクのステータス。プロセスのタスクのステータスは、プロセスの全体的なステータスを決定する。

タスクの割当てアダプタ(Task Assignment Adapter)
このアダプタでは、Oracle Identity Managerがユーザーまたはグループへのプロセス・タスクの割当てを自動化できる。タスクの割当てアダプタは、タスク・リクエスト内のパラメータに基づいてタスクを動的に割り当てるように作成できる。新しいタスクの割当てアダプタは、タスク割当てルールに関連付けられる。

タスクの割当てアダプタは、タスクの編集フォーム(「Process Definition」フォームにネストされている)の「Assignment」タブを通じてタスクの割当てのメカニズムを拡張し、そこではルールがタスクにアタッチされ、ユーザーまたはグループが現在のタスクに割り当てられる。

ツールバー(toolbar)
頻繁に使用されるファンクションへのアクセスを可能にする、Oracle Identity Manager Design Consoleウィンドウの上端のボタンのセット。ポインタがボタン上にあるときにマウスの左ボタンをクリックすると、そのボタンの機能が実行される。ボタン上にマウスを移動すると、そのボタンに関するツールチップが表示される。

デジタル署名(digital signature)
Oracle Identity Manager内で使用される識別メカニズムであり、パスワードを受け取るアプリケーションやデバイスを認証することでパスワードが安全に伝播されるようにする。

データ・オブジェクト(data object)
データ・オブジェクトは、ビジネス・ロジックが実行されるXellerateデータ・モデル内の表の内部オブジェクト表現であり、データ・ストアへのデータの挿入、更新および削除を担当する。

データ・オブジェクト・マネージャ(data object manager)
イベント・ハンドラ、ルール・ジェネレータ・アダプタまたはエンティティ・アダプタをデータ・オブジェクトに割り当てるために使用されるOracle Identity Managerフォーム。これらのイベント・ハンドラまたはアダプタは、挿入前、挿入後、更新前、更新後、削除前または削除後にデータベース・イベントに対して特定の順序で実行できる。「イベント・ハンドラ」を参照。「データ・オブジェクト」を参照。

データ・セキュリティ(data security)
認可されていないリリース、使用、編集または削除からの情報の保護。

データ・フィールド(data field)
情報を入力できるフォームの領域(「Organization Name」など)。データ・フィールドは、入力されたデータの格納、表示、また場合によっては編集に使用される。

データ・フロー(data flow)
プロセスまたは関連フォーム間の情報の転送(たとえば、リソース・フォームからプロセス・フォームなど)を指す。

データベース(database)
Oracle Identity Manager内のデータの格納ファシリティ。Oracle Identity Managerは、データベース管理システム(DBMS)と呼ばれるソフトウェア・アプリケーションを使用してこのデータを制御する。「データベース管理システム(DBMS)」を参照。

データベース管理システム(Database Management System: DBMS)
Oracle Identity Manager内のデータベースのデータの編成、格納、取得、セキュリティおよび整合性を制御するソフトウェア。DBMSは、アプリケーションからのリクエストを受け付け、適切なデータを転送するようオペレーティング・システムに指示する。

デプロビジョニング(deprovisioning)
リソースに対するユーザー、ユーザー・グループまたは組織のアクセス権を無効にすること。「プロセス・タスク・ステータス」を参照。

デリミタ付きフィールド(dlimited field)
(固定長フィールドとは対照的に)可変長のデータを含むフィールド。このタイプの個々のフィールドは、フィールド・デリミタ(カンマやセミコロンなど)で区切られる。

デリミタ付きファイル(delimited file)
可変長のデータ・レコードから構成されるファイル。個々のレコードは、レコード・デリミタ文字(強制改行やコロンなど)で区切られる。

電子メール通知(e-mail notification)
Oracle Identity Managerユーザーに、電子メールを使用してアクションの発生、プロセス・タスクの割当てまたはプロセス・タスクのステータスの変化を通知する処理。

電子メール定義(e-mail definition)
電子メール通知を生成する際に使用する定義済テンプレート。電子メール定義は、「Email Definition」フォームを使用して作成される。「電子メール通知」を参照。

問合せ(query)
共通の特性を使用してデータベース内の特定のデータ・レコードを検索する方法。たとえば、「組織」ページ(Oracle Identity Manager管理コンソール)で実行される一般的な問合せは、特定の組織単位に関連するすべてのレコードを取得するものである。Oracle Identity Managerには多くの強力な組込み問合せ構文ツールがある。

取消しタスク(undo task)
定義済の関連プロセス・タスクが取り消された場合に開始されるプロセス・タスク。

認証局(certification authority)
信頼できる証明書を発行するサード・パーティ企業。「信頼できる証明書」を参照。

ネストされたルール(nested rule)
別のルール内に含まれるか埋め込まれているルール。

ネットワーク(network)
コンピュータおよび周辺機器を接続して、情報とリソースを共有できるようにするシステム。ネットワークは、マシン間の速度と距離によって分類される。最も一般的なネットワークの種類は、通常オフィス内のマシンを接続するLANである。別の種類のネットワークとして、異なる場所にあるマシンを接続するWANがある。「Wide Area Network(WAN)」を参照。

パスワードの再設定(reset password)
ユーザーが自分のパスワードを変更する機能。ユーザーが(Oracle Identity Manager Webアプリケーションを使用して)最初にOracle Identity Managerに登録するときに、そのユーザーは本人確認の質問を選択し、その質問に対する回答を指定する必要がある。Oracle Identity Managerは、これらの質問を使用してユーザーのIDを検証し、そのユーザーのパスワードをリセットする。

パスワード・ポリシー(password policy)
Oracle Identity Manager内または外部リソース上のパスワードの作成および変更を検証するために使用される基準の集合。ポリシー内の基準は、アタッチされているリソース・オブジェクト上で関連付けられているルールに基づいて適用される。パスワード・ポリシーは、Oracle Identity Managerまたはサード・パーティ・システムのパスワード、あるいはその両方に対して定義できる。

パスワード・ポリシー・ルール(password policy rule)
特定のリソース上またはOracle Identity Manager内のパスワードの作成および変更に適用されるパスワード・ポリシーを決定するために使用されるルール。パスワード・ポリシー・ルールのタイプは常に「General」である。「ルール」を参照。

バックエンド(back end)
ネットワーク上のデータの取得および操作に使用されるデータベース・サーバーのファンクションおよびプロシージャを表す一般用語。Oracle Identity Managerのデータの格納場所でもある。

標準承認プロセス(standard approval process)
承認プロセスのタイプ。このタイプの承認プロセスを使用して、複数のリソース・オブジェクト、およびユーザーまたは組織を含む可能性のあるリクエストを全体として承認する。リソース固有ではなく、リクエスト固有である。

表ビュー(table-view)
共通の定義済要素に従って項目が配置される、データ・レコードのコレクションのプレゼンテーション・メカニズム。SQLデータベース表では、情報は列と行に編成される。列は、名前などの1つのフィールドまたは情報の一部を表す。行には、1つのレコードに関連する情報が含まれる。レコードは列のセットである。このため、SQL表には複数の列の行があると考えられる。Oracle Identity Managerでは、単一の画面に複数のレコードを同時に表示するために表が表ビューに表示される。対照的に、フォーム・ビューは一度に1レコードのみを表示できる。問合せが実行された場合、検索基準を満たすレコードのみが表ビューに表示される。「フォーム」を参照。「フォーム・タブ」を参照。

フィールド(field)
特定のデータ項目が格納されるデータベース・レコードのデータ要素またはGUIフォームの領域。

フォーム(form)
Oracle Identity Managerデータベース内のレコードに関連付けられている情報の表示、挿入、編集および削除に使用されるグラフィカル・ユーザー・インタフェース・レイアウト(メカニズム)。フォームは次の2種類のビューとして表示できる。

  • 単一のレコードに関連する詳細情報を含むフォーム・ビュー

  • 複数のレコードに関連する最小限の情報を含む表ビュー

「レコード」を参照。

フォーム・タブ(form tab)
プライマリ・フォームまたはレコードに関連する詳細の表示に使用されるフォームのリージョン。タブは、関連データへのアクセスを効率化する一方で画面上のアクティブな領域を保護できる。

フォーム・デザイナ(form designer)
カスタマイズされたフォームの作成に使用されるフォーム。このフォームを使用して作成されるフォームには、プロセスまたはリソース・オブジェクトが関連付けられている必要がある。これらのフォーム(およびこれらのフォームを構成するフィールド)を使用して、プロビジョニングの実行に必要な追加情報を取得するためのメカニズムをプロセスまたはリソース・オブジェクトに提供する。

フォーム・ビュー(form view)
「フォーム」を参照。

プレゼンテーション・レイヤー(Presentation Layer)
「クライアント」を参照。

プロセス(process)
1つ以上のプロセス・タスクの集合であり、プロセス定義のリクエストされたインスタンスでもある。「プロセス定義」を参照。

プロセス・ステータス(process status)
プロセスの現在の実行状態。プロセスのステータスは、そのタスクのステータスにより決定される。「ステータス」を参照。

プロセス・タスク(process task)
プロセスのステップまたはコンポーネント(「Process Definition」フォームで指定される)。プロセス・タスクは、相互に独立している場合と依存している場合がある。

プロセス・タスク・アダプタ(Process Task Adapter)
5つのOracle Identity Managerアダプタ・タイプのうちの1つ。このタイプのアダプタでは、Oracle Identity Managerがプロセス・タスクの実行を自動化できる。「プロセス・タスク」を参照。

プロセス・タスク・ステータス(Process Task Statuses)
プロセス・タスク・ステータスは、ライフサイクル全体を通じたタスクのステータスを示す。タスクには、R、C、X、P、W、XLR、UCR、UT、S、UC、PXおよびMCという定義済ステータスがある。

プロセス定義(process definition)
プロセスのすべてのプロパティ、およびそのプロセスのワークフローとそれを構成するタスクの詳細な定義を含むレコード。

プロビジョニング(provisioning)
Oracle Identity Managerポリシーに従ってユーザーにリソースを付与すること。「デプロビジョニング」を参照。

プロビジョニング・ステータス(provisioning status)
ユーザーまたは組織に対してプロビジョニングされるときのリソース・オブジェクトのステータス。リソース・オブジェクトには、次のような9つの定義済ステータスがある。

  • Provisioning: リソース・オブジェクトはリクエストに割り当てられ、承認プロセスおよびプロビジョニング・プロセスが選択されている。

  • Provisioned: リソース・オブジェクトで表されるリソースは、ユーザーまたは組織に対してプロビジョニングされた。

  • Enabled: リソース・オブジェクトで表されるリソースは、ユーザーまたは組織に対してプロビジョニングされた。また、これらのユーザーまたは組織はリソースへのアクセス権を持つ。

  • Disabled: リソース・オブジェクトで表されるリソースは、ユーザーまたは組織にプロビジョニングされた。ただし、これらのユーザーまたは組織は一時的にリソースへのアクセス権を失っている。

  • Revoked: リソース・オブジェクトで表されるリソースは、ユーザーまたは組織にプロビジョニングされた。ただし、これらのユーザーまたは組織はリソースの使用を永久にデプロビジョニングされている。

  • Provide Information: リソース・オブジェクトで表されるリソースをターゲットのユーザーまたは組織にプロビジョニングする前に、追加情報が必要である。

  • 注意: このステータスは、リソース・オブジェクトのプロビジョニング・ステータスを表すものではない。Oracle Identity Managerが選択するプロビジョニング・プロセスに属するタスクが、リソース・オブジェクトのステータスに影響を与えないことを示す。

プロビジョニング・プロセス(provisioning process)
2つのOracle Identity Managerプロセス・タイプのうちの1つ。このタイプのプロセスは、ユーザーまたは組織に対してOracle Identity Managerリソースをプロビジョニングするために使用される。

プロビジョニング・ポリシー(provisioning policy)
リソースのプロビジョニングの際にユーザー・グループに適用されるアクセス・ポリシー。プロビジョニング・ポリシーは、リソース・オブジェクトを最終的にユーザーに対してプロビジョニングするかどうかを決定する複数の要因の1つである。プロビジョニング・ポリシー定義は、1つ以上のユーザー・グループに対して許可または禁止できるリソース・オブジェクトを指定する。「アクセス・ポリシー」を参照。「リソース・オブジェクト」を参照。「ユーザー・グループ」を参照。

フロント・エンド(front end)
クライアント/サーバー・モデルのクライアントを表す一般用語。フロント・エンドは、情報の表示を行い、ユーザーが開始するアクションをサポートする。

変数設定タスク(set variable task)
複数のアダプタ・タスク・タイプの1つ。このタイプのアダプタ・タスクでは、アダプタ内の変数の値を設定できる。「アダプタ・タスク」を参照。

メタデータ(Metadata)
データに関するデータ。メタデータは、アプリケーションまたは環境内で管理される他のデータに関する情報またはドキュメントを表すことができる。たとえば、メタデータを使用して、データ要素または属性(名前、サイズ、データ型など)に関する情報、レコードまたはデータ構造(長さ、フィールド、列など)、またはデータの物理的な場所や権限(位置している場所、関連付けの方法、所有権など)を提供できる。Oracle Identity Manager内には、Oracle Identity Managerシステムの内部的なシステム・メタデータと、プロセス定義などのカスタム・メタデータという2種類のメタデータがある。

ユーザー(user)
Oracle Identity Manager内のアカウントおよびログイン資格証明を所有する個人。Oracle Identity Managerには次の2種類のユーザーがいる。

  • エンドユーザー管理者: このタイプのユーザーは、Oracle Identity ManagerのJavaまたはWebバージョンを使用できる。エンドユーザー管理者は、会社のエンドユーザーに対してOracle Identity Managerを構成する責任を持つ。

  • エンドユーザー: このタイプのユーザーは、Oracle Identity Manager Webアプリケーションにのみアクセスできる。エンドユーザーは、一般にOracle Identity Manager内の基本機能のみ実行できる。

ユーザー・グループ(user group)
1人以上のユーザーのコレクション。ユーザー・グループ定義を使用して、グループのすべてのメンバー(たとえばユーザー)に権限を割り当てることができる。ユーザー・グループは、多数のユーザーの権限およびアクセス権を管理するための効率的なメカニズムである。

ユーザー・ターゲット(user target)
リソースがリクエストされた、またはダイレクト・プロビジョニングされたユーザー。

ユーザー定義フィールド(User-Defined Field: UDF)
「Organizations」、「User」、「Requests」、「Resource Objects」、「User Groups」、「Form Designer」または「Locations」フォーム上にすでに存在するフィールドを補強するためにユーザーが作成できる補足フィールド。ユーザー定義フィールドを通じて、管理者は、データの入力および格納場所の提供、デフォルト値の定義、入力データの書式設定、データ検証基準の作成と適用、およびフィールドのラベルの提供を行うことができる。フィールドとその内容はデータベースに格納される。

ユーティリティ・タスク(utility task)
複数のアダプタ・タスク・タイプの1つ。Oracle Identity ManagerにパッケージングされているメソッドおよびAPIをアダプタに移入できるようにするアダプタ・タスク。また、このタイプのタスクはJava APIへのアクセスを可能にする。「アダプタ・タスク」を参照。

リカバリ・タスク(recovery task)
先行プロセス・タスクで「Rejected」のステータスが発生したときに開始されるプロセス。この処理が行われるためには、プライマリ・タスクとそのリカバリ・タスク間の関係が定義済である必要がある。この関係は、プロセス・タスクのタスクの編集ウィンドウの「Undo」/「Recovery」タブ内で設定する。

リクエスタ(requester)
リクエストを作成して発行したユーザー。「リクエスト」を参照。

リクエスト(request)
1人以上のユーザーまたは組織に対する1つ以上のリソースの承認およびプロビジョニングの開始を表すエンティティ。リソースのプロビジョニングのリクエストが発行されると、Oracle Identity Managerは次の処理を行う。

  • 標準承認プロセスを選択および評価する。

  • リクエスト内の各リソースについてリソース固有の承認プロセスを選択および評価する。

  • リクエスト内の各リソースについてリソース固有のプロビジョニング・プロセスを選択および実行する。

リクエスト・レコードは、標準承認プロセスおよびリソース固有の承認プロセス・インスタンスに関する情報をメンテナンスする。一般に、管理者またはエンドユーザーがリクエストを行う。リクエストは外部システムでも発生することがある。リクエストベースのプロビジョニングは、ダイレクト・プロビジョニングとは異なる。ダイレクト・プロビジョニングは、標準承認プロセスとリソース固有の承認プロセスの両方を省略する。「ダイレクト・プロビジョニング」を参照。

リコンシリエーション(reconciliation)
ターゲット・システムで(従来の手段を使用して)開始されたターゲット・システム識別情報の作成、変更または削除のアクションが、プロビジョニング・システムに伝達され記録されるプロセス。

リソース(resource)
リソース・オブジェクトとも呼ぶ。これは、会社がプロビジョニング制御を実行するハードウェア、ソフトウェアまたはデータの単位である。たとえば、ハードウェア・リソースは、ネットワーク内のサーバーやプリンタなどである。ソフトウェア・リソースは、プログラム、ユーティリティ、プログラム内のより小さい要素などである。データ・リソースは、アクセス可能なファイルやデータベースなどである。Oracle Identity Managerリソース・オブジェクト定義は、プロビジョニングするリソースの仮想表現である。たとえば、リソース・オブジェクトには、1つ以上の承認プロセス、プロビジョニング・プロセス、ルールおよびパスワード・ポリシーがある。Oracle Identity Managerリソース・オブジェクト定義を使用して、リソースに関連付けられている様々なプロセスおよびポリシーを制御し、リソースのプロビジョニング方法を決定するシステム全体のオプションを設定する。

リソース・オブジェクト(resource object)
「リソース」を参照。

リモート・タスク(remote task)
複数のアダプタ・タスク・タイプの1つ。このタイプのアダプタ・タスクにより、アダプタはAPIに対してメソッドを呼び出すことができる(たとえば、APIがOracle Identity Managerの外部のマシンにある場合)。リモート・タスクは、一般にネットワーク対応でないサード・パーティAPIの統合内で使用される。このような場合、リモート・マネージャはリモート・マシン上に存在するリモートAPIメソッドを実行する。リモート・タスクは、ネットワーク対応であるが拡張性を目的としてOracle Identity Managerサーバー上には置かれていないサード・パーティAPIの統合にも使用できる。リモートAPIメソッドはリモート・マネージャによって実行される。一方、サード・パーティAPIはネットワーク対応であるため、リモート・マネージャはターゲット・システムに存在する必要がない。「アダプタ・タスク」を参照。

リモート・マネージャ(remote manager)
Oracle Identity Managerが、ネットワーク対応でない、またはネットワーク対応であるがOracle Identity Managerサーバー上には存在しないリモート・アプリケーションと通信できるようにするサーバー。リモート・マネージャは、Oracle Identity Managerがそのサード・パーティ・アプリケーションで一部の機能(たとえば、外部APIに存在するメソッドの呼出し)を実行する必要がある場合に採用される。

ルール(rule)
条件を照合し、それらに基づいてアクションを実行するためにOracle Identity Managerによって採用されるユーザー定義の基準。次の5種類のルールがある(最初の4つは「Rule Designer」フォームを使用して定義される)。

  • 一般: このタイプのルールでは、Oracle Identity Managerがユーザー・グループにユーザーを自動的に追加できる。リソース・オブジェクトに割り当てられるパスワード・ポリシーも決定する。

  • プロセス決定: このタイプのルールは、リクエストに関連付けられる標準承認プロセスと、リソース・オブジェクトに対して選択される承認およびプロビジョニング・プロセスを決定する。

  • タスク割当て: このタイプのルールを使用して、タスクを割り当てるユーザーまたはユーザー・グループを決定する。

  • 事前移入: このタイプのルールを使用して、Oracle Identity Managerのカスタム・フィールドまたはユーザー定義フォームにデータを移入する際にOracle Identity Managerが選択する事前移入アダプタを決定する。「事前移入アダプタ」を参照。

  • リコンシリエーション: このタイプのルールを使用して、ターゲット・リソースまたは信頼できるソース(たとえば、データを比較および調整するようにOracle Identity Managerを構成した外部システム)内のデータの変更をOracle Identity Managerと一致させる場合にOracle Identity Managerが適用する基準を指定する。リコンシリエーション・ルールは、「Reconciliation Rules」フォームを使用して定義される。

ルール・ジェネレータ・アダプタ(Rule Generator Adapter)
5つのOracle Identity Managerアダプタ・タイプのうちの1つ。このタイプのアダプタは、フォームのフィールドの値の自動的な生成、変更または検証、およびデータベースへのこの情報の保存を担当する。ルール・ジェネレータにより提供される値は、ユーザー入力によってオーバーライドできる。

ルール要素(rule element)
ルールの論理コンポーネント。属性、演算子および値から構成される単位(たとえば、ユーザー・ロール==フルタイム)。

レコード(record)
単一のデータ単位(たとえば、名前、電話番号および住所から構成されるシングル・レコード)として編成される情報の関連項目のコレクション。レコードは、この関連情報を含むデータベースに格納されるエンティティである(一方、フォームはその情報を表示/編集するためにユーザーによって採用されるメカニズムである)。

レスポンス(response)
プロセス・タスクが開始され、特定の完了ステータスに達したときに生成される定義済メッセージまたはアクション。

列ヘッダー(column header)
表の列内のデータに関連付けられている列の名前を含むボックス。レコードが特定の表に格納される順序を変更するには、その表の列の列ヘッダーをクリックする。

論理タスク(Logic task)
「Adapter Factory」フォーム内で使用可能な複数のアダプタ・タスク・タイプの1つ。このタイプのアダプタ・タスクは、アダプタ内の条件文(たとえば、if文、forループ、whileループなど)の作成に使用される。「アダプタ・タスク」を参照。

ワークスペース(workspace)
Oracle Identity Managerアプリケーション・ウィンドウの右側のパネルに表示されるリージョンであり、情報の表示、編集および管理に使用されるフォームおよび表を含む。

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オラクル社は、障害のあるお客様にもオラクル社の製品、サービスおよびサポート・ドキュメントを簡単にご利用いただけることを目標としています。オラクル社のドキュメントには、ユーザーが障害支援技術を使用して情報を利用できる機能が組み込まれています。HTML形式のドキュメントで用意されており、障害のあるお客様が簡単にアクセスできるようにマークアップされています。標準規格は改善されつつあります。オラクル社はドキュメントをすべてのお客様がご利用できるように、市場をリードする他の技術ベンダーと積極的に連携して技術的な問題に対応しています。オラクル社のアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/accessibility/を参照してください。

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http://www.oracle.co.jp 
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注意:

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Oracle Identity Manager用語集, リリース9.0

部品番号: B31967-01

原本名: Oracle Identity Manager Glossary of Terms, Release 9.0

原本部品番号: B32146-01

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