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Oracle Identity Manager WebLogic用インストレーション・ガイド
リリース9.0
B31971-01
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5 WindowsでのOracle Identity Managerサーバーのインストール

この章では、WindowsにOracle Identity Managerをインストールする方法について説明します。Oracle Identity Managerサーバーは、アプリケーション・サーバーを実行しているシステムにインストールする必要があります。Remote ManagerやDesign ConsoleなどのOracle Identity Managerコンポーネントは別のシステムにインストールすることができます。コンポーネントごとに独自のインストーラがあります。

この章では次の項目について説明します。


注意:

Oracle Identity ManagerをインストールするときはWebLogicサーバーを実行しておいてください。


注意:

Oracle Identity Manager製品をインストールするためにPCAnywhereなどのリモート・クライアント・ツールを使用しないでください。

Oracle Identity Managerサーバーをインストールする前の環境変数の設定

Oracle Identity Managerサーバーをインストールする前に、次の手順を実行して環境変数を設定します。

データベース・スキーマのインストール

インストールの際に、Oracle Identity Managerインストーラによってスキーマがデータベースにロードされます。データベース・スキーマのインストールは1回のみです。これは、Oracle Identity Managerインストーラを最初に実行したときにインストールされます。その後、その他のOracle Identity Managerコンポーネントをデプロイするためにインストーラを実行する際は、そのつどデータベース接続の情報を入力して同じスキーマに対してコンポーネントを構成します。データベース独自の詳細はデータベース管理者(DBA)に問い合せてください。

スキーマのインストール時に、対応するログ・ファイルが<XL_HOME>\logs\ディレクトリに作成されます。

ドキュメントのインストール

Oracle Identity Managerのドキュメントは<XL_HOME>ディレクトリに自動的にインストールされます。特に指定する必要はありません。各Oracle Identity Managerコンポーネントごとに完全なドキュメント・セットがインストールされます。

WindowsでのOracle Identity Managerサーバーのインストール

ここでは、Microsoft Windowsを実行しているコンピュータにOracle Identity Managerサーバーをインストールする方法を説明します。


注意:

インストール・プロセスで、未使用のログ・ファイルlog.confが<XL_HOME>\xellerate\config\ディレクトリに作成されます。このファイルは無視することができます。


重要:

WebLogicがデフォルト(weblogic81)以外のディレクトリにインストールされている場合、WebLogicがインストールされている非デフォルト・ディレクトリに対してweblogic81のシンボリック・リンクを作成しないかぎり、Oracle Identity Managerインストーラが失敗します。シンボリック・リンクをWindowsで作成するには、Microsoft社またはサード・パーティのツールを使用します。


重要:

Oracle Identity Managerを既存のOracle Identity Managerインストールに上書きインストールしないでください。新たにインストールするたびに、別のホーム・ディレクトリを使用します。既存のOracle Identity Managerのホーム・ディレクトリと同じ名前を再利用する場合は、元のOracle Identity Managerホーム・ディレクトリのバックアップを作成して、元のディレクトリの名前を変更します。すべてのOracle Identity Managerコンポーネントは異なるホーム・ディレクトリにインストールする必要があることに常に注意してください。たとえば、Remote ManagerをOracle Identity Managerサーバーと同じディレクトリにインストールすることはできません。

WindowsホストにOracle Identity Managerサーバーをインストールするには、次のようにします。

  1. SQL Serverをデータベースとして使用する場合は、Oracle Identity Managerサーバーをインストールする前に、C:\Program Files\<Microsoft SQL Server 2000 Driver for JDBC>\lib\にある次の3つのファイルを<BEA_HOME>\weblogic81\server\lib\ディレクトリにコピーし、ドライバの場所をシステムのCLASSPATH環境変数に追加してください。

    • mssqlserver.jar

    • msbase.jar

    • msutil.jar

  1. Oracle Identity ManagerインストールCDをCD-ROMドライブにセットします。


    注意:

    マシンの自動起動ルーチンが有効になっている場合は、手順4に進みます。

  2. Windows ExplorerでインストールCDのinstallServerディレクトリにアクセスし、setup_server.exeファイルをダブルクリックします。

  3. 「インストーラ」画面で言語を選択し、「OK」をクリックします。

    「ようこそ」画面が表示されます。

  4. 「ようこそ」画面で「次へ」をクリックします。

  5. Oracle Identity Managerアプリケーション・オプション画面で、インストールする次のいずれかのアプリケーションを選択し、「次へ」をクリックします。

    • Oracle Identity Manager

    • 監査およびコンプライアンス・モジュールを使用するOracle Identity Manager

  6. 「ターゲット・ディレクトリ」画面が表示されたら、次のいずれかのアクションを実行します。

    • Oracle Identity Managerサーバーのデフォルト・ディレクトリはC:\oracleです。Oracle Identity Managerサーバーをこのディレクトリにインストールするには、「次へ」をクリックします。

    • Oracle Identity Managerサーバーを別のディレクトリにインストールするには、「ディレクトリ」フィールドにパスを入力し、「次へ」をクリックします。

      または

      「参照」をクリックして必要な場所にナビゲートし、「次へ」をクリックします。


      注意:

      このディレクトリ・パスが存在しない場合は、「ベース・ディレクトリの設定」テキスト・ボックスが表示されます。「OK」をクリックします。Oracle Identity Managerによって、Oracle Identity Managerサーバーのためにこのディレクトリが作成されます。Oracle Identity Managerサーバーのデフォルト・ディレクトリを作成するための書込み権限がない場合は、インストーラがディレクトリを作成できなかったことを知らせるダイアログが表示されます。「OK」をクリックしてダイアログを閉じ、システム管理者に連絡して適切な権限を取得します。

  7. 「データベース・サーバーの選択」ページで、Oracle Identity Managerで使用するデータベースのタイプ(「Oracle」または「SQL Server」)を指定し、「次へ」をクリックします。

  8. 「データベース情報」ページで、データベース・スキーマのインストールに必要なすべてのデータベース接続情報を指定します。

    このスキーマは、Oracle Identity Managerを最初にインストールするときに、1回のみインストールします。その後は、この共通スキーマを使用するように他のすべてのOracle Identity Managerコンポーネントを構成します。


    注意:

    既存のデータベースに対してインストールするには、インストールするOracle Identity Managerのバージョンの動作が既存のデータベースのバージョンで保証されていることを確認します。保証されている構成を確認するには、『Oracle Identity Managerリリース・ノート』を参照してください。

    Oracle Identity Managerを既存のデータベースに対してインストールするときは、以前のOracle Identity Managerインストールの.xldatabasekeyファイルを新しい<XL_HOME>\xellerate\configディレクトリにコピーする必要があります。このディレクトリが存在しない場合は新しい<XL_HOME>\xellerate\パスに\configディレクトリを作成してください。


    次のデータベース情報を入力します。

    • 「ホスト」フィールドに、データベースが存在するコンピュータのホスト名またはIPアドレスを入力します。

    • 「ポート」フィールドに、データベースが接続をリスニングするポート番号を入力します。デフォルト・ポートは、Oracleでは1521、SQL Serverでは1433です。

    • 「データベースSID」フィールドに、データベース・インスタンスの名前を入力します。

    • 「ユーザー名」フィールドに、Oracle Identity Managerのために作成したデータベース・アカウントのユーザー名を入力します。

    • 「パスワード」フィールドに、Oracle Identity Managerデータベース・ユーザーのパスワードを入力します。

    • 「次へ」をクリックしてこれらの設定をコミットします。


      注意:

      これらの項目を設定するときは、「Oracle Identity ManagerでのOracleデータベースの使用」または「Oracle Identity ManagerでのSQL Serverデータベースの使用」で指定した構成設定を参照して、設定内容を確認します。

      データベース・スキーマが存在する場合はインストーラによってデータベースの接続がチェックされます。問題がなければ、インストーラはプロセスの次の手順に進みます。問題がある場合は、エラー・メッセージが表示されます。

    • 適切なデータベース・オプションを選択します。

      • データベースが存在し、接続が正常な場合は、手順10に進みます。

      • 接続が検出されない場合は、新しい情報の入力または接続の修正を求められます。その後で「次へ」をクリックします。

  9. 「認証情報」ページで、「Oracle Identity Managerのデフォルト認証」オプションまたは「SSO認証」(シングル・サインオン認証)オプションを選択します。「SSO認証」を選択した場合は、シングル・サインオン・システムで使用されるヘッダー変数を「SSO認証のヘッダー値を入力してください」フィールドに指定する必要があります。「次へ」をクリックします。

  10. アプリケーション・サーバーの選択ページで「BEA WebLogic」を選択し、「次へ」をクリックします。

  11. 「クラスタ情報」ページで、サーバー構成(クラスタまたは非クラスタ)を指定します。

    • 非クラスタの場合は「いいえ」を選択して「次へ」をクリックします。

    • クラスタの場合は「はい」を選択し、クラスタ名を入力して「次へ」をクリックします。


      重要:

      クラスタ環境にデプロイする場合は、第9章「クラスタWebLogic構成へのデプロイ」を参照してください。

  12. WebLogicディレクトリ・ページで、アプリケーション・サーバーとJavaの情報を入力します。

    1. アプリケーション・サーバーのルート・ディレクトリのパスを入力します。

      または

      「参照」をクリックして、アプリケーション・サーバーのルート・ディレクトリにナビゲートします。

    2. アプリケーション・サーバーに関連するJDKディレクトリのパスを入力します。

      または

      「参照」をクリックして、アプリケーション・サーバーに関連するJDKディレクトリにナビゲートします。

    3. 「次へ」をクリックします。

  13. 「WebLogicアプリケーション・サーバーの情報」ページで、WebLogicサーバーのホストに関連する情報を入力します。


    注意:

    入力する情報はクラスタ・インストールか非クラスタ・インストールかによって異なります。

    非クラスタ・インストールのWebLogicサーバー情報を指定するには、次のようにします。

    1. アプリケーション・サーバー・コンピュータのホスト名またはIPアドレスを入力します。


      注意:

      ホスト名では大文字と小文字が区別されます。

    2. WebLogicサーバー名を入力します(デフォルトはmyserver)。

    3. 管理ポートを入力します(デフォルトは7001)。

    4. WebLogicサーバー・ポートを入力します(デフォルトは7001)。

    5. WebLogicドメイン管理者のログイン名を入力します。(これはWebLogic構成ウィザードで構成した管理者アカウントです)。

    6. ドメイン管理者のパスワードを入力し、確認のために再入力します。

    7. 「次へ」をクリックして設定をコミットします。

    クラスタ・インストールのWebLogicサーバー情報を指定するには、次のようにします。

    1. アプリケーション・サーバーのホスト・マシンのホスト名またはIPアドレスを入力します。

    2. 管理対象サーバー名を入力します(たとえばXL_MANAGED_SERVER_1)。


      注意:

      ホスト名では大文字と小文字が区別されます。

    3. 管理ポートを入力します(デフォルトは7001)。

    4. 管理対象サーバー・ポートを入力します(たとえば7051)。

    5. WebLogicドメイン管理者のログイン名(WebLogic構成ウィザードで構成した管理者アカウント)を入力します。

    6. 管理者のパスワードを入力し、確認のために再入力します。

    7. 「次へ」をクリックします。

  14. 「WebLogicドメイン情報」ページで、該当するWebLogicドメインの情報を入力します。

    1. WebLogicドメイン・フォルダのパスを入力します。

      または

      その場所にナビゲートします。

    2. 構成ディレクトリ名(通常はドメイン名と同じ)を入力します。

    3. 「次へ」をクリックします。

  15. 「アプリケーション・サーバー構成のバックアップ」画面が表示されたら、アプリケーション・サーバーのバックアップを作成し、「次へ」をクリックします。

  16. インストールのサマリー・ページで、「インストール」をクリックして、サーバー・ソフトウェアのインストールを開始します。

    マシンの速度によって異なりますが、インストール・スクリプトが、ベース・データベース・スキーマ・スクリプトをロードして、対応するログ・ファイルを生成するまでに数分間かかります。

  17. インストーラによって、暗号化された既存データベースが検出されると、.xldatabasekeyファイルを新しいインストール場所にコピーするように指示するメッセージが表示されます。

    「OK」をクリックして進みます。既存のデータベースが暗号化されていない場合は、暗号化することを求められます。「OK」をクリックして進みます。

  18. Oracle Identity Managerサーバーがインストールされると、インストーラのログ・ファイルの場所と実行する次の手順を示すメッセージが表示されます。

    「OK」をクリックし、メッセージに表示されているインストール後の手順を実行します。

  19. 「完了」画面で「終了」をクリックしてインストーラを終了します。

Oracle Identity Managerサーバーのインストールが終了したら、第7章「Oracle Identity ManagerおよびWebLogicのインストール後の構成」の指示に従ってインストール作業を進めます。

Oracle Identity Managerサーバーのインストールの削除

Oracle Identity Managerサーバーのインストールを削除するには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Managerサーバーが実行している場合は停止し、すべてのOracle Identity Managerプロセスも停止します。

  2. Oracle Identity Managerサーバーをインストールした<XL_HOME>ディレクトリを削除します。

  3. Oracle Identity ManagerをインストールしたWebLogicドメイン・ディレクトリを削除します。