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Oracle Identity Manager Oracle Containers for J2EE用インストレーション・ガイド
リリース9.0
B40061-01
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2 インストールの準備

Oracle Identity Managerのインストールを開始する前に、デプロイに必要なコンポーネントの知識を得ることを強くお薦めします。また、システムでインストール準備ができたことを確認するために、組込みの診断ダッシュボードをインストールして使用することもお薦めします。詳細は、「診断ダッシュボードの使用方法」を参照してください。

この後の項では、基本的なOracle Identity Managerインストールに必要な次のハードウェアとソフトウェアについて説明します。

この章では次の項目について説明します。

新規デプロイ専用のリリース9.0.2

Oracle Identity Managerリリース9.0.2は、Oracle Identity Manager製品の新規デプロイを実行する顧客のみを対象としています。リリース9.0.2は、既存のOracle Identity Managerインストールに上書きインストールしないでください。以前のリリースからリリース9.0.2にアップグレードする場合は、Oracleサポート・サービスに問い合せてください。

ハードウェアおよびソフトウェアの要件


重要:

このガイドの情報は、一般的にすべてのOracle Identity Manager 9.0.xリリースに適用されます。Oracle Identity Manager製品の各リリース固有の、ハードウェアとソフトウェアの要件やサポートされる構成については、必ず『Oracle Identity Managerリリース・ノート』を参照してください。

この後の項では、Oracle Identity Managerリリース9.0とそのコンポーネントをインストールするために必要な、サポートされるホスト・コンピュータ、アプリケーション・サーバーおよびデータベースを示します。


注意:

エンタープライズ・バージョンのアプリケーション・サーバーとデータベース・ソフトウェア、および有効なライセンスを入手する必要があります。Oracle Identity Managerにはこのソフトウェアは含まれていません。


注意:

Oracle Identity Managerインストール・プログラムが、前にインストールしたアプリケーション、ユーティリティまたはドライバと競合する可能性があります。そのため、Oracle Identity Managerをロードする前に、重要性の低いソフトウェアとドライバをインストール・マシンからすべて削除するようにしてください。この処理によって、データベース・ホストによるデータベース・スキーマの作成も保証されます。

サポートされるOC4Jアプリケーション・サーバー

Oracle Identity Managerリリース9.0では、Oracle SOA Suite 10gリリース3(10.1.3.1.0)に同梱されているエンタープライズ版OC4J 10.1.3.1アプリケーション・サーバーがサポートされます。リリース9.0では、スタンドアロン版OC4Jアプリケーション・サーバーでの動作は保証されていません。


重要:

OC4J用のOracle Identity Managerでは、OC4Jアプリケーション・サーバーに付属するJDKを使用する必要があります。インストーラが正常に機能するように、旧バージョンのJDKはすべてシステムから削除してください。

サポートされるオペレーティング・システム

エンタープライズ版OC4J 10.1.3.1アプリケーション・サーバー用のOracle Identity Managerリリース9.0では、次のオペレーティング・システムがサポートされます。

  • Microsoft Windows Server 2003 Enterprise Edition with SP1

  • Microsoft Windows Server 2003 R2 Enterprise Edition

  • RedHat Linux AS 4.1

サポートされるデータベース

Oracle Identity Managerインストールのために1つのデータベースを選択します。Oracle Identity Managerでは次のデータベースがサポートされます。

  • Oracle9i Enterprise Editionリリース9.2.0.7

  • Oracle 10g Enterprise Editionリリース10.2.0.1.0

Oracle Identity Managerコンポーネントでのホスト・システムの要件

この項の表では、Oracle Identity Manager環境での様々なコンポーネントの最低限のホスト・システム要件を示します。

Oracle Identity Managerサーバーのホスト要件

表2-1は、Oracle Identity Managerサーバーの最低限のホスト要件を示します。これは基本的なデプロイのガイドラインです。デプロイで大きなサイズが必要な場合は各値を増やしてください。

表2-1 Oracle Identity Managerサーバーのホスト要件

サーバーのプラットフォーム 項目

WindowsおよびLinux

  • プロセッサのタイプ: Intel XeonまたはPentium IV

  • プロセッサの速度: 2.4GHz以上、400MHz FSB以上

  • プロセッサの数: 1

  • メモリー: Oracle Identity Managerサーバー・インスタンスごとに2GB

  • ハード・ディスク容量: 20GB(初期値)

  • オペレーティング・システム: Microsoft Windows Server 2003 Enterprise Edition with SP1およびR2 Enterprise Edition、またはRedHat Linux AS 4.1


データベース・サーバーのホスト要件

表2-2は、サポートされるオペレーティング・システムごとのサンプル・データベースのホスト要件を示します。ガイドラインとして使用してください。デプロイで大きなサイズが必要な場合は各値を増やしてください。特定のデータベースのホスト要件は、データベース・ベンダーのドキュメントを参照してください。

表2-2 サンプル・データベース・サーバーのホスト要件

データベース・サーバーのプラットフォーム 項目

WindowsおよびLinux

  • プロセッサのタイプ: Intel Xeon

  • プロセッサの速度: 2.4GHz以上、400MHz FSB以上

  • プロセッサの数: 2

  • メモリー: 4GB(合計)またはCPUごとに2GB

  • ハード・ディスク容量: Windowsの場合は40GB(初期値)、Linuxの場合は20GB(初期値)

  • オペレーティング・システム: Windows 2000(Server、Advanced Server、Professional)、Windows 2003 Server SP1およびWindows XP、またはRedHat Linux AS 4.1


Design Consoleのホスト要件

表2-3に、Oracle Identity Manager Design Consoleの最低限のホスト要件を示します。デプロイで大きなサイズが必要な場合は各値を増やしてください。

表2-3 Design Consoleのホスト要件

Design Consoleのプラットフォーム 項目

Windows

  • プロセッサのタイプ: Intel Pentium IV

  • プロセッサの速度: 1.4GHz以上

  • プロセッサの数: 1

  • メモリー: 512MB

  • ハード・ディスク容量: 1GB

  • オペレーティング・システム: Windows 2003(すべてのバージョン)およびWindows XP(すべてのバージョン)


Remote Managerのホスト要件

表2-4に、Oracle Identity Manager Remote Managerの最低限のホスト要件を示します。デプロイで大きなサイズが必要な場合は各値を増やしてください。

表2-4 Remote Managerのホスト要件

Remote Managerのプラットフォーム 項目

WindowsおよびLinux

  • プロセッサのタイプ: Intel Pentium IV

  • プロセッサの速度: 1.4GHz以上

  • プロセッサの数: 1

  • メモリー: 512MB

  • ハード・ディスク容量: 1GB

  • オペレーティング・システム: Microsoft Windows Server 2003 Enterprise Edition with SP1およびR2 Enterprise Edition、またはRedHat Linux AS 4.1


サポートされるバージョンの詳細

表2-5に、Oracle Identity Managerリリース9.0と互換性があるサード・パーティ・コンポーネントのバージョンの詳細を示します。

表2-5 サード・パーティ・コンポーネントのサポートの詳細

項目 バージョンの詳細

OC4Jアプリケーション・サーバー

Oracle SOA Suite 10gリリース3(10.1.3.1.0)に同梱されているエンタープライズ版OC4J 10.1.3.1アプリケーション・サーバー

Oracle9iデータベース

9.2.0.7

Oracle10gリリース2データベース

10.2.0.1.0

Microsoft Windows Server

2003 Enterprise Edition with SP1および2003 R2 Enterprise Edition

RedHat Linux

AS 4.1

JDK

OC4Jアプリケーション・サーバーに付属するJDK

Microsoft Internet Explorer

6.x


英語以外のOracle Identity Manager環境での準備

Oracle Identity Managerリリース9.0.2のコンポーネントを英語以外の環境にデプロイする場合、次のガイドラインと要件を確認してください。

開始前の注意事項

Oracle Identity Managerをインストールする前に、インストールの計画に役立つ「ハードウェアおよびソフトウェアの要件」「インストール・ワークシート」を読むことをお薦めします。

通常、データベース管理者(DBA)、システム管理者およびIT開発者は各自の専門分野に固有のタスクを処理するため、Oracle Identity Managerのインストール情報をチーム・メンバーで共有する必要があります。表2-6に、インストール・チームの各メンバーが読む必要があるドキュメントの項を示します。

表2-6 インストールでの役割とドキュメント

インストールでの役割 参照する項

データベース管理者

  • インストールの準備(この項)

  • データベース設定

システム管理者

  • インストールの準備(この項)

  • インストール前

  • Oracle Identity Managerインストール

  • インストール後

  • 拡張構成

IT開発者

  • インストールの準備(この項)

  • Oracle Identity Managerインストール

  • Design Consoleのインストール


インストール・ワークシート

「インストール・ワークシート」表を使用すると、Oracle Identity Managerのインストールを開始する前に、必要な構成属性を特定することができます。このワークシートを印刷し、インストールの記録を取ってください。「ユーザー選択」の列に実際のインストールの情報を記入します。

表2-7 インストール・ワークシート

項目 デフォルト ユーザー選択

Oracle Identity Managerをインストールするためのベース・ディレクトリ

Windows: C:\oracle

UNIXまたはLinux: /opt/oracle


Oracle Identity Managerデータベースがインストールされているマシンの名前またはIPアドレス

N/A脚注1


データベースが接続をリスニングするTCPポート番号

1521(Oracleの場合)


インストールで使用するデータベースの名前

N/A


Oracle Identity Managerがデータベースにアクセスするために使用するデータベース・アカウントの名前とパスワード

N/A


JDKインストール・ディレクトリ

Windows: <OC4J_HOME>\jdk

UNIXまたはLinux: <OC4J_HOME>/jdk


OC4Jインストール・ディレクトリ

Windows: C:\product\10.1.3.1\OracleAS_1

UNIXまたはLinux: /opt/product/10.1.3.1/OracleAS_1



脚注1 N/Aはデフォルトがないことを意味します。Oracle Identity Managerをインストールするときはこの項目の値を指定する必要があります。

診断ダッシュボードの使用方法

診断ダッシュボードは、アプリケーション・サーバーで実行するWebアプリケーションです。これによって、Oracle Identity Managerで必要なコンポーネントについてインストール前とインストール後の環境がチェックされます。Oracle Identity Managerをインストールする前に診断ダッシュボードをインストールすることを強くお薦めします。

診断ダッシュボードのインストール

診断ダッシュボード・ツールは、Oracle Identity ManagerインストーラCDで配布されます。DiagnosticDashboardディレクトリに含まれています。

診断ダッシュボードWebアプリケーションは、アプリケーション・サーバーにデプロイする必要があります。詳細は、『Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール・ガイド』を参照してください。

インストール前の環境の確認

診断ダッシュボードによって、Oracle Identity Managerのインストールに必要な次のコンポーネントの存在が確認されます。

  • サポートされるアプリケーション・サーバー

  • サポートされるJava仮想マシン(JVM)

  • サポートされるデータベース