ヘッダーをスキップ
Oracle Identity Manager IBM RACF Advanced Connectorガイド
リリース9.0.3
E05110-01
  目次
目次
索引
索引

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

1 コネクタについて

Oracle Identity Manager IBM RACF Advanced Connectorは、z/OSメインフレームにインストールされたIBM RACFおよびOracle Identity Manager間にネイティブ・インタフェースを提供します。Advanced Connectorはターゲット・プラットフォーム上の信頼できる仮想管理者として機能し、ログインID作成などのタスクの実行、IDの一時停止、パスワードの変更および管理者が通常手動で行うその他の機能の実行を行います。

IBM RACF Advanced Connectorは、IBM RACFセキュリティ機能へのプロビジョニングおよびリコンシリエーションを可能にします。この章では次の項目について説明します。

IBM RACF Advanced Connectorの概要

IBM RACF Advanced Connectorには、次のコンポーネントが含まれます。

また、Advanced Connectorは、高パフォーマンスの環境およびトランザクション用に開発されています。


関連項目:

IBM RACF Advanced Connectorのアーキテクチャおよびメッセージ・トランスポート・レイヤーの構成の詳細は、付録B「コネクタのアーキテクチャ」を参照してください。

サポートされている機能

後続の項では、IBM RACF Advanced Connectorでサポートされている機能を示します。

Provisioning Agentの機能

Provisioning Agentには次の機能があります。

  • Change passwords

  • Reset passwords

  • Create users

  • Modify users

  • Revoke user accounts

  • Add user to groups

  • Delete users

  • Resume user accounts

  • List users

  • List groups

  • List users by groups

  • List resource profiles by user

  • Grant user access to data sets

  • Grant user access to resource profiles

  • Grant user access to TSO

Reconciliation Agentの機能

Reconciliation Agentには次の機能があります。

  • Change passwords

  • Password resets

  • Create user data

  • Modify user data

  • Revoke users

  • Add users to groups

  • Delete users

  • Resume users

リコンサイルされる属性

この項では、Reconciliation Agentがリコンシリエーション・イベント・レコードを構成するためにターゲット・システムから抽出する要素について説明します。IBM RACFおよびOracle Identity Managerシステム間でリコンサイルされる属性を次の表に示します。

IBM RACFとリコンサイルされる属性
uid userPassword sn
cn givenName resumeDate
revokeDate dataset lastaccessdate
lastconnectdate defaultgroup owner
memberOf attributes tsoacctnum
tsoholdclass tsojobclass tsomsgclass
tsoproc tsosize tsomaxsize
tsosysoutclass tsounit tsouserdata
tsocommand tsodest tsoseclabel

多言語サポート

このリリースのコネクタでは、英語のみでなく、次の言語もサポートしています。

コネクタを構成するファイルおよびディレクトリ

このコネクタを構成するファイルとディレクトリは、インストール・メディアにある次のディレクトリにあります。

Security Applications/IBM RACF/IBM RACF Advanced

このファイルの内容をoim_homeディレクトリにコピーします。次の表に、このファイルの内容を簡単に説明します。

ファイルおよびディレクトリ ファイルおよび内容の説明
etc/LDAP Gateway/ldapgateway.zip Oracle Identity ManagerシステムのLDAP Gatewayのデプロイに必要なファイル。
etc/Provisioning and Reconciliation Connector/Mainframe_RACF_version.zip メインフレームのProvisioning AgentおよびReconciliation Agentのインストールに必要なファイル。
lib/idm.jar Oracle Identity ManagerシステムにデプロイされるコネクタのJARファイル。
lib/racf-adv-agent-recon.jar

lib/racfConnection.properties

Oracle Identity Managerとターゲット・システム間のリアルタイム・リコンシリエーションに必要なファイル。
resourcesディレクトリのファイル これらの各ファイルには、コネクタで使用されるロケール固有の情報が含まれます。

注意: リソース・バンドルは、Oracle Identity Managerのユーザー・インタフェースに表示されるローカライズ・バージョンのテキスト文字列を含むファイルです。これらのテキスト文字列には、管理およびユーザー・コンソールに表示されるGUI要素のラベルやメッセージが含まれます。

scripts/run_initial_recon_provisioning.sh

scripts/run_initial_recon_provisioning.bat

scripts/racf-adv-initial-recon.jar

scripts/initialRacfAdv.properties

初期リコンシリエーションの実行に使用されるファイル。
scripts/run_initial_recon_disable.sh

scripts/run_initial_recon_disable.bat

これらのファイルは、初期リコンシリエーションを実行するスクリプトです。また、これらのスクリプトはターゲット・システムで無効化されたユーザーをチェックし、Oracle Identity Managerでそのユーザーを無効化します。
xml/oimRacfAdvancedConnector.xml コネクタのコンポーネントの定義が含まれるXMLファイル。

このガイドの使用方法

IBM RACF Advanced Connectorのデプロイは、主にLDAP Gateway、Reconciliation AgentおよびProvisioning Agentのインストールで構成されています。LDAP Gatewayは、Oracle Identity Managerサーバーと同じシステムにインストールされます。Provisioning AgentおよびReconciliation Agentはメインフレームにインストールされます。

Oracle Identity Managerサーバーのデプロイ手順は、メインフレームのデプロイ手順と実際は異なります。簡単にするために、これらの方法はこのガイドでは次の2つの章に分けてあります。