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Oracle Identity Manager IBM Lotus Notes and Domino Connectorガイド
リリース9.0.3
E05111-01
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1 コネクタについて

Oracle Identity Managerでは、アクセス権の管理、セキュリティおよびITリソースのプロビジョニングが自動化されています。Oracle Identity Managerコネクタは、Oracle Identity Managerとサード・パーティ製アプリケーションの統合に使用されます。IBM Lotus Notes and Dominoのためのコネクタは、Oracle Identity ManagerをIBM Lotus Notes and Dominoと統合するために使用されます。


注意:

Oracle Identity Managerコネクタは、オラクル社がThor Technologies社を企業買収する前はリソース・アダプタと呼ばれていました。

この章では、次の項目について説明します。

サポートされている機能

次の表に、このコネクタで使用可能な機能を示します。

機能 タイプ 説明
Add User プロビジョニング ユーザーを作成します。
Delete User プロビジョニング ユーザーを削除します。
Update User Last Name プロビジョニング ユーザーの姓を更新します。
Update User First Name プロビジョニング ユーザーの名を更新します。
Update User Middle Name プロビジョニング ユーザーのミドル・ネームを更新します。
Update User Organization Unit プロビジョニング ユーザーの組織単位を更新します。
Update User Short Name プロビジョニング ユーザーの短縮名を更新します。
Update User Mail Internet Address プロビジョニング ユーザーの電子メール・アドレスを更新します。
Update User Location プロビジョニング ユーザーの場所を更新します。
Update User Comment プロビジョニング ユーザーのコメントを更新します。
Update User Forward Domain プロビジョニング ユーザーの電子メールを転送する必要のある電子メール・アドレスを更新します。
Update User Password プロビジョニング ユーザー・パスワードを更新し、IDファイルをリセット(または更新)します。
Disable User プロビジョニング ユーザーを無効にします。
Enable User プロビジョニング ユーザーを有効化します。
Reconcile lookup field リコンシリエーション 参照フィールドをリコンサイルします。
Reconcile User Data リコンシリエーション 信頼できるモード: IBM Lotus Notes and DominoからOracle Identity Managerへユーザー・データをリコンサイルします。対応するユーザーがOracle Identity Managerに作成されます。ユーザーがOracle Identity Managerにすでに存在する場合、そのユーザーが更新されます。

信頼できないモード: IBM Lotus Notes and DominoからOracle Identity Managerへユーザー・データをリコンサイルします。Oracle Identity Managerにはユーザーは作成されません。



注意:

Delete Userプロビジョニング機能は、IBM Lotus Notes and DominoのDeleteUser Administration Process(AdminP)機能を使用して実装されます。同様に、RenameNotesUser AdminP機能は、次のプロビジョニング機能の実装に使用されます。
  • Update User Last Name

  • Update User First Name

  • Update User Middle Name

  • Update User Organization Unit


多言語サポート

このリリースのコネクタでは、次の言語をサポートしています。


関連資料:

サポートされる特殊文字の詳細は、『Oracle Identity Managerグローバリゼーション・ガイド』を参照してください。

リコンシリエーション・モジュール

この項では、リコンシリエーション・モジュールがリコンシリエーション・イベント・レコードを構成するためにターゲット・システムから抽出する要素について説明します。

リコンシリエーションは、次のタイプに分類されます。

参照フィールド・リコンシリエーション

参照フィールド・リコンシリエーションには、グループ参照フィールドのリコンサイルが含まれます。

ユーザー・リコンシリエーション

ユーザー・リコンシリエーションには、次のフィールドのリコンサイルが含まれます。

  • FirstName

  • MiddleName

  • LastName

  • ShortName

  • OrgUnit

  • MailInternetAddress

  • Location

  • Comment

  • ForwardDomain

  • SecurityType

  • GrpName

  • OldLastName

  • OldFirstName

  • OldMiddleName

  • OldOrgUnit

プロビジョニング・モジュール

IBM Lotus Notes and Dominoの次のフィールドがプロビジョニングされます。

コネクタを構成するファイルおよびディレクトリ

このコネクタを構成するファイルとディレクトリは、インストール・メディアにある次のディレクトリに圧縮されています。

Collaboration and Messaging Applications\IBM Lotus Notes Domino

これらのファイルとディレクトリを次の表に示します。

インストール・メディア・ディレクトリのファイル 説明
lib\JavaTask\xlLotusNotesProvision.jar
このJARファイルには、プロビジョニングの実装に使用されるクラス・ファイルが含まれます。
lib\ScheduleTask\xlLotusNotesRecon.jar
このJARファイルには、リコンシリエーションの実装に使用されるクラス・ファイルが含まれます。
resourcesディレクトリのファイル これらの各リソース・バンドル・ファイルには、コネクタで使用される言語固有の情報が含まれます。

注意: リソース・バンドルは、Oracle Identity Managerのユーザー・インタフェースに表示されるローカライズ・バージョンのテキスト文字列を含むファイルです。これらのテキスト文字列には、管理およびユーザー・コンソールに表示されるGUI要素のラベルやメッセージが含まれます。

xml\xlLotusNotes_XellerateUser.xml
このXMLファイルには、Xellerateユーザーの構成が含まれます。このファイルをインポートする必要があるのは、信頼できるソースのリコンシリエーション・モードでコネクタを使用する場合のみです。
xml\xlLotusNotesConnector.xml
このXMLファイルには、コネクタの次のコンポーネントの定義が含まれます。
  • ITリソース・タイプ

  • プロセス・フォーム

  • プロセス・タスクおよびルール・ジェネレータ・アダプタ(マッピングを含む)

  • リソース・オブジェクト


「手順3: コネクタ・ファイルおよび外部コードのコピー」で、これらのファイルを必要なディレクトリにコピーする方法を説明します。

コネクタのリリース番号の確認

デプロイしたコネクタのリリース番号を確認するには、次のようにします。

  1. xlLotusNotesRecon.jarファイルの内容を抽出します。デプロイしたコネクタの場合、このファイルは次のディレクトリにあります。

    OIM_home\xellerate\JavaTasks
    
    
  2. manifest.mfファイルをテキスト・エディタで開きます。manifest.mfファイルは、xlLotusNotesRecon.jarファイル内にバンドルされているファイルの1つです。

    manifest.mfファイルで、コネクタのリリース番号がVersionプロパティの値として表示されます。


関連資料:

『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』

コネクタのアップグレード時における既存の日付値の変換

コネクタのリリース9.0.1からリリース9.0.2にアップグレードし、ユーザー・データを移行する場合、UD_LOTUS_ENDDATE列に保存されている値が、移行スクリプトによりVARCHAR2からDATE形式に変換されることを確認する必要があります。旧リリースでは、値は文字列リテラルとしてDD/MM/YY形式でこの列に保存されていました。