ヘッダーをスキップ
Oracle Identity Manager Novell GroupWise Connectorガイド
リリース9.0.3
E05116-01
  目次
目次
索引
索引

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

1 コネクタについて

Oracle Identity Managerでは、アクセス権の管理、セキュリティおよびITリソースのプロビジョニングが自動化されています。Oracle Identity Managerコネクタは、Oracle Identity Managerとサード・パーティ製アプリケーションの統合に使用されます。Novell GroupWiseのコネクタは、Oracle Identity ManagerをNovell GroupWiseと統合するために使用されます。


注意:

Oracle Identity Managerコネクタは、オラクル社がThor Technologies社を企業買収する前はリソース・アダプタと呼ばれていました。

この章では、次の項目について説明します。

サポートされている機能

次の表に、このコネクタで使用可能な機能を示します。

機能 タイプ 説明
Create Mailbox プロビジョニング メールボックスを作成します。
Delete Mailbox プロビジョニング メールボックスを削除します。
Disable Mailbox プロビジョニング メールボックスを無効にします。
Enable Mailbox プロビジョニング メールボックスを有効にします。
Move Post Office プロビジョニング ユーザーをポストオフィスから別のポストオフィスに移動します。
Update User プロビジョニング ユーザーの指定したNovell GroupWiseの属性を更新します。
Add User To Distribution List プロビジョニング ユーザーを配布リストに追加します。
Remove User From Distribution List プロビジョニング ユーザーを配布リストから削除します。
Add Nickname to User プロビジョニング ユーザーのニックネームまたは別名を追加します。
Delete Nickname of User プロビジョニング ユーザーのニックネームまたは別名を削除します。
Reset User Password プロビジョニング ユーザーのNovell GroupWiseパスワードを更新します。
Create Mailbox リコンシリエーション ユーザーのメールボックス情報を追加します。
Delete Mailbox リコンシリエーション ユーザーのメールボックス情報を削除します。
Disable Mailbox リコンシリエーション ユーザーのメールボックスを無効にします。
Enable Mailbox リコンシリエーション ユーザーのメールボックスを有効にします。
Update User リコンシリエーション Novell GroupWiseシステムから取得したユーザー情報を使用してユーザーのプロファイルを更新します。
Add User To Distribution List リコンシリエーション Novell GroupWiseシステムから取得したユーザー情報を使用してユーザーの配布グループ・メンバーシップ情報を追加します。
Remove User From Distribution List リコンシリエーション Novell GroupWiseシステムから取得したユーザー情報を使用してユーザーの配布グループ・メンバーシップ情報を削除します。
Add Nickname to User リコンシリエーション Novell GroupWiseシステムから取得したユーザー情報を使用してユーザーのニックネーム情報を追加します。
Delete Nickname of User リコンシリエーション Novell GroupWiseシステムから取得したユーザー情報を使用してユーザーのニックネームを削除します。

多言語サポート

このリリースのコネクタでは、次の言語をサポートしています。


関連資料:

サポートされる特殊文字の詳細は、『Oracle Identity Managerグローバリゼーション・ガイド』を参照してください。


注意:

Novell GroupWiseでは、非ASCII文字を入力できません。この制限の詳細は、第4章「既知の問題」を参照してください。

リコンシリエーション・モジュール

この項では、リコンシリエーション・モジュールがリコンシリエーション・イベント・レコードを構成するためにターゲット・システムから抽出する要素について説明します。

リコンシリエーションは、次のタイプに分類されます。

参照フィールド・リコンシリエーション

参照フィールド・リコンシリエーションには、「配布リスト」参照フィールドと「ポストオフィス・リスト」参照フィールドのリコンサイルが含まれます。

ユーザー・リコンシリエーション

次のフィールドがリコンサイルされます。

  • ユーザーID

  • 表示

  • ファイルID

  • 有効期限

  • ゲートウェイ・アカウントID

  • ゲートウェイ・アクセス

  • 配布リスト

    • 配布リスト

    • 参加

  • ニックネーム

    • ニックネーム

    • NN表示

  • eDirサーバー名

  • GWサーバー名

プロビジョニング・モジュール

次のフィールドがプロビジョニングされます。

コネクタを構成するファイルおよびディレクトリ

このコネクタを構成するファイルとディレクトリは、インストール・メディアにある次のディレクトリに圧縮されています。

Collaboration and Messaging Applications\Novell GroupWise

これらのファイルとディレクトリを次の表に示します。

インストール・メディア・ディレクトリのファイル 説明
lib\tcGroupWise65.dll
このDLLファイルには、Novell GroupWise Clientとの通信に必要なネイティブ・コードが含まれます。
lib\xliGroupWise65.jar

このJARファイルには、プロビジョニングとリコンシリエーションに必要なクラス・ファイルが含まれます。
resourcesディレクトリのファイル これらの各リソース・バンドル・ファイルには、コネクタで使用される言語固有の情報が含まれます。

注意: リソース・バンドルは、Oracle Identity Managerのユーザー・インタフェースに表示されるローカライズ・バージョンのテキスト文字列を含むファイルです。これらのテキスト文字列には、管理およびユーザー・コンソールに表示されるGUI要素のラベルやメッセージが含まれます。

troubleshoot\tcGroupWise65.dll
このファイルには、Novell GroupWiseとのインタフェースに必要なネイティブ・コードが含まれます。
troubleshoot\tstGroupWise65.jar
このファイルには、ラッパー・ファイルおよびテスト・ユーティリティ・クラスが含まれます。
troubleshoot\testcreate.bat
troubleshoot\testmodify.bat
troubleshoot\testdelete.bat
これらのバッチ・ファイルは、コネクタに対して特定のテストを実行するために使用されます。テスト・ユーティリティ・クラスの適切なメソッドをコールします。
troubleshoot\config.properties
この構成ファイルには、Novell eDirectoryおよびNovell GroupWiseに関する接続情報とその他の関連パラメータが指定されます。
troubleshoot\log4j.properties
このファイルは、トラブルシューティング・ユーティリティの実行時、ログ・ファイルの作成先ディレクトリを指定するために使用されます。
troubleshoot\log4j-1.2.8.jar

このファイルにより、トラブルシューティング・ユーティリティ操作に対するログ・ファイルが作成されます。
xml\xliGroupwiseResourceObject.xml

このファイルには、コネクタの次に示すコンポーネントが定義されています。
  • ITリソース・タイプ

  • カスタム・プロセス・フォーム

  • プロセス・タスクおよびルール・ジェネレータ・アダプタ(マッピングを含む)

  • リソース・オブジェクト

  • プロビジョニング・プロセス

  • このコネクタで使用されるルールの事前移入



注意:

troubleshootディレクトリ内のファイルは、コネクタ上でテストを実行する目的でのみ使用されます。

「手順2: コネクタ・ファイルおよび外部コードのコピー」で、これらのファイルを必要なディレクトリにコピーする方法を説明します。

コネクタのリリース番号の確認

デプロイしたコネクタのリリース番号を確認するには、次のようにします。

  1. xliGroupWise65.jarファイルの内容を抽出します。デプロイしたコネクタの場合、このファイルは次のディレクトリにあります。

    OIM_home\xellerate\JavaTasks
    
    
  2. manifest.mfファイルをテキスト・エディタで開きます。manifest.mfファイルは、xliGroupWise65.jarファイル内にバンドルされているファイルの1つです。

    manifest.mfファイルで、コネクタのリリース番号がVersionプロパティの値として表示されます。


関連資料:

『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』